JP2002031593A - 物理量測定装置 - Google Patents
物理量測定装置Info
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- JP2002031593A JP2002031593A JP2001136104A JP2001136104A JP2002031593A JP 2002031593 A JP2002031593 A JP 2002031593A JP 2001136104 A JP2001136104 A JP 2001136104A JP 2001136104 A JP2001136104 A JP 2001136104A JP 2002031593 A JP2002031593 A JP 2002031593A
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 形状測定用の半導体レーザから出射した光の
一部が散乱し、感光性を有する試料の表面に照射されて
試料表面が感光されてしまうのを防止する。 【解決手段】 先端に探針が取付けられた片持ち梁を有
し、感光性を有する試料とこれに対向配置された探針と
の間に作用する力により生じる探針の変位又は振動から
試料の物理量を測定するに際し、試料が感光しない波長
の光を発する光源を設け、光源から発せられた光を反射
する反射ミラーを片持ち梁に取付け、反射ミラーにより
反射された光を受光する受光素子とを設けた。これによ
り、試料表面の状態が光源の光によって乱されるような
ことがなくなり、測定精度が向上する。
一部が散乱し、感光性を有する試料の表面に照射されて
試料表面が感光されてしまうのを防止する。 【解決手段】 先端に探針が取付けられた片持ち梁を有
し、感光性を有する試料とこれに対向配置された探針と
の間に作用する力により生じる探針の変位又は振動から
試料の物理量を測定するに際し、試料が感光しない波長
の光を発する光源を設け、光源から発せられた光を反射
する反射ミラーを片持ち梁に取付け、反射ミラーにより
反射された光を受光する受光素子とを設けた。これによ
り、試料表面の状態が光源の光によって乱されるような
ことがなくなり、測定精度が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型力顕微鏡や
高分解能表面電位形状測定装置、さらには、感光体ドラ
ムの表面電位,トナー形状,トナー電位分布の測定装置
などに用いられる物理量測定装置に関する。
高分解能表面電位形状測定装置、さらには、感光体ドラ
ムの表面電位,トナー形状,トナー電位分布の測定装置
などに用いられる物理量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試料表面の電位や形状を測定する
物理量測定装置としては、種々のものが提案されてい
る。まず、第一の従来例(特願平5−93499号参
照)を図7に基づいて説明する。導電性基板1(試料
台)に設置された試料2と、これと対向配置された探針
3との間に電位差が生じて静電引力が作用すると、その
探針3を先端に有し端部が基台4に支持された片持ち梁
5が振動する。この片持ち梁5の探針3が取付けられた
面とは反対側の面(裏面)には反射ミラー6が取付けら
れている。これにより、光源としての半導体レーザ7か
ら出射した光は、反射ミラー6により反射され、いわゆ
る光テコ法によって受光素子としての光検知器8に検出
される。この検知された信号はプリアンプ9により出力
Vo(交流信号)として出力され、ロックインアンプ1
0において、正弦波交流電源11の同期信号(ω0)と
同期して直流電圧V11に変換される。この直流電圧V11
は積分器12に送られる。この積分器12は、正弦波交
流電源11の交流電圧V31によって静電引力が作用する
片持ち梁5の振動の振幅を0又は一定値になるように直
流電圧V21を可変させる。なお、この積分器12には、
直流電圧V21の変化する電位を測定する電圧計13が接
続されている。そして、その積分器12からの出力値で
ある電圧V21は、正弦波交流電源11の交流電圧V
31と、正弦波交流電源14の交流電圧V32と共に加算器
15に入力される。この加算器15からの電圧V41はパ
ワーアンプ16に送られ、このパワーアンプ16からの
電圧V51が片持ち梁5の探針3に印加される。一方、ロ
ックインアンプ17から出力された直流電圧V12は比較
器18に送られる。この比較器18からの電圧V6 は積
分器19に送られる。なお、この積分器19には、Z軸
アクチュエータ21の変位量を測定するための電圧計2
0が接続されている。そして、積分器19の電圧V22は
パワーアンプ22に送られ、Z軸アクチュエータ21は
そのパワーアンプ22からの電圧V52によって駆動され
る。
物理量測定装置としては、種々のものが提案されてい
る。まず、第一の従来例(特願平5−93499号参
照)を図7に基づいて説明する。導電性基板1(試料
台)に設置された試料2と、これと対向配置された探針
3との間に電位差が生じて静電引力が作用すると、その
探針3を先端に有し端部が基台4に支持された片持ち梁
5が振動する。この片持ち梁5の探針3が取付けられた
面とは反対側の面(裏面)には反射ミラー6が取付けら
れている。これにより、光源としての半導体レーザ7か
ら出射した光は、反射ミラー6により反射され、いわゆ
る光テコ法によって受光素子としての光検知器8に検出
される。この検知された信号はプリアンプ9により出力
Vo(交流信号)として出力され、ロックインアンプ1
0において、正弦波交流電源11の同期信号(ω0)と
同期して直流電圧V11に変換される。この直流電圧V11
は積分器12に送られる。この積分器12は、正弦波交
流電源11の交流電圧V31によって静電引力が作用する
片持ち梁5の振動の振幅を0又は一定値になるように直
流電圧V21を可変させる。なお、この積分器12には、
直流電圧V21の変化する電位を測定する電圧計13が接
続されている。そして、その積分器12からの出力値で
ある電圧V21は、正弦波交流電源11の交流電圧V
31と、正弦波交流電源14の交流電圧V32と共に加算器
15に入力される。この加算器15からの電圧V41はパ
ワーアンプ16に送られ、このパワーアンプ16からの
電圧V51が片持ち梁5の探針3に印加される。一方、ロ
ックインアンプ17から出力された直流電圧V12は比較
器18に送られる。この比較器18からの電圧V6 は積
分器19に送られる。なお、この積分器19には、Z軸
アクチュエータ21の変位量を測定するための電圧計2
0が接続されている。そして、積分器19の電圧V22は
パワーアンプ22に送られ、Z軸アクチュエータ21は
そのパワーアンプ22からの電圧V52によって駆動され
る。
【0003】上述したように、片持ち梁5の共振周波数
ω0 とその1/2の周波数ω0/2とをもつ交流電圧V
a{=G(V31+V32)}と、直流バイアス電圧V
b(=GV21)とが重畳された電圧V51を片持ち梁5に
印加し、周波数ω0 の交流電圧V31により生じる片持
ち梁5の共振振動の振幅から直流バイアス電圧Vbと試
料2の表面電位Vs(接地電位に対する電位)との差を
検出し、この差が0となるように直流バイアス電圧Vb
を制御し、このVbの値から試料2の表面電位を測定す
る。一方、周波数ω0/2 の交流電圧V32によって生じ
る振動振幅から探針3の先端と、試料2の表面との間の
距離dを測定し、この距離dの値を一定に保つようにZ
軸アクチュエータ21を駆動制御することによって、そ
のZ軸アクチュエータ21の制御信号である電圧V22か
ら試料2の表面形状を測定する。このようにして試料2
の表面電位と表面形状とを同時にかつ独立して測定する
ことができる。
ω0 とその1/2の周波数ω0/2とをもつ交流電圧V
a{=G(V31+V32)}と、直流バイアス電圧V
b(=GV21)とが重畳された電圧V51を片持ち梁5に
印加し、周波数ω0 の交流電圧V31により生じる片持
ち梁5の共振振動の振幅から直流バイアス電圧Vbと試
料2の表面電位Vs(接地電位に対する電位)との差を
検出し、この差が0となるように直流バイアス電圧Vb
を制御し、このVbの値から試料2の表面電位を測定す
る。一方、周波数ω0/2 の交流電圧V32によって生じ
る振動振幅から探針3の先端と、試料2の表面との間の
距離dを測定し、この距離dの値を一定に保つようにZ
軸アクチュエータ21を駆動制御することによって、そ
のZ軸アクチュエータ21の制御信号である電圧V22か
ら試料2の表面形状を測定する。このようにして試料2
の表面電位と表面形状とを同時にかつ独立して測定する
ことができる。
【0004】次に、第二の従来例(特開平6−1095
61号公報参照)を図8に基づいて説明する。基板23
の一端には、3本の片持ち梁24a,24b,24cが
V字形の構造をなして設けられている。これら3本の梁
の先端部には下方(Z方向)に向けて導電性の探針25
が取付けられている。この探針25には配線パターン2
6(以下、配線という)が接続され、この配線26は片
持ち梁24c上に形成され基板23上のパッド部27と
接続されている。また、片持ち梁24a,24bの付け
根付近には、歪検出素子(ピエゾ抵抗)27a,27b
が形成されており、このピエゾ抵抗27a,27bには
配線28a,28bが接続され、この配線28a,28
bには基板23上のパッド部29a,29bと接続され
ている。
61号公報参照)を図8に基づいて説明する。基板23
の一端には、3本の片持ち梁24a,24b,24cが
V字形の構造をなして設けられている。これら3本の梁
の先端部には下方(Z方向)に向けて導電性の探針25
が取付けられている。この探針25には配線パターン2
6(以下、配線という)が接続され、この配線26は片
持ち梁24c上に形成され基板23上のパッド部27と
接続されている。また、片持ち梁24a,24bの付け
根付近には、歪検出素子(ピエゾ抵抗)27a,27b
が形成されており、このピエゾ抵抗27a,27bには
配線28a,28bが接続され、この配線28a,28
bには基板23上のパッド部29a,29bと接続され
ている。
【0005】これにより、パッド部27から配線26を
介して探針25に電圧が印加されると、試料(図示せ
ず)の表面と探針25との間に静電引力が作用し、片持
ち梁24a,24bが変形する。この機械的な変形をピ
エゾ抵抗27a,27bにより検出し、配線28a,2
8bからパッド部29a,29bを通じて電気信号に変
換して出力することにより、探針25に加わる力を測定
することができる。この場合、探針電位は1KV位にな
るため放電が生じやすいが、片持ち梁24cと片持ち梁
24a,24bとの間の距離Dを十分離すことによって
放電が生じないようにすることができる。
介して探針25に電圧が印加されると、試料(図示せ
ず)の表面と探針25との間に静電引力が作用し、片持
ち梁24a,24bが変形する。この機械的な変形をピ
エゾ抵抗27a,27bにより検出し、配線28a,2
8bからパッド部29a,29bを通じて電気信号に変
換して出力することにより、探針25に加わる力を測定
することができる。この場合、探針電位は1KV位にな
るため放電が生じやすいが、片持ち梁24cと片持ち梁
24a,24bとの間の距離Dを十分離すことによって
放電が生じないようにすることができる。
【0006】次に、第三の従来例(OPTRONICS、1992、N
o.9、p.97参照) を図9、図10に基づいて説明する。
図9に示すように、基板30の中央には片持ち梁31が
設けられ、この片持ち梁31上にはその延在した方向に
沿って光導波路32が形成されている。この片持ち梁3
1の先端のギャップを挾んた基板30の固定部33上に
は、前記光導波路32の端面32aと対向する端面34
aを有する光導波路34が形成されている。このような
構造とされた基板30において、光導波路32を伝搬し
てきた光は片持ち梁31の先端に位置する端面32aか
ら放射され、この放射された光はこれと対向する端面3
4aから入射して再結合し光導波路34内を伝搬してい
く。この場合、図10(a)に示すように、片持ち梁3
1が変形していない状態では、光導波路32,34間で
光軸ズレが生じないため、伝搬される光量が減少するこ
とはない。しかし、図10(b)に示すように、片持ち
梁31が変形した状態では、光軸ズレが生じ光導波路3
4側に入射する光量が減少する。従って、このように片
持ち梁31の変形量(曲がり量)に応じて伝搬される光
量が変化するため、光導波路34側の光量を検出するこ
とにより片持ち梁31の変形量を容易に測定することが
できる。この応用例としては、圧力センサ、加速度セン
サ、流量センサ等が考えられる。
o.9、p.97参照) を図9、図10に基づいて説明する。
図9に示すように、基板30の中央には片持ち梁31が
設けられ、この片持ち梁31上にはその延在した方向に
沿って光導波路32が形成されている。この片持ち梁3
1の先端のギャップを挾んた基板30の固定部33上に
は、前記光導波路32の端面32aと対向する端面34
aを有する光導波路34が形成されている。このような
構造とされた基板30において、光導波路32を伝搬し
てきた光は片持ち梁31の先端に位置する端面32aか
ら放射され、この放射された光はこれと対向する端面3
4aから入射して再結合し光導波路34内を伝搬してい
く。この場合、図10(a)に示すように、片持ち梁3
1が変形していない状態では、光導波路32,34間で
光軸ズレが生じないため、伝搬される光量が減少するこ
とはない。しかし、図10(b)に示すように、片持ち
梁31が変形した状態では、光軸ズレが生じ光導波路3
4側に入射する光量が減少する。従って、このように片
持ち梁31の変形量(曲がり量)に応じて伝搬される光
量が変化するため、光導波路34側の光量を検出するこ
とにより片持ち梁31の変形量を容易に測定することが
できる。この応用例としては、圧力センサ、加速度セン
サ、流量センサ等が考えられる。
【0007】次に、第四の従来例(Japanese Journal o
f Applied Physics、Vol.28、No.2、Feb.、1989、p.287
参照)を図11に基づいて説明する。基板35上には片
持ち梁36が設けられている。この片持ち梁36の根本
付近には、その梁の延在方向に直交して光導波路37が
形成されている。また、基板35の固定部38上には、
光導波路37に平行な状態で光導波路39が形成されて
いる。この場合、光導波路37は片持ち梁36の変形量
を検出する信号検出用導波路とされ、光導波路39は参
照用導波路とされており、両者はY字形に分岐、合流し
て光導波路40とつながっている。このような構造とさ
れた基板35において、片持ち梁36の変形に伴って光
導波路37が変形し、これにより屈折率が変化して導波
路内を伝搬する光の位相が変化する。このような位相変
化によって片持ち梁36の変形量を測定することができ
る。
f Applied Physics、Vol.28、No.2、Feb.、1989、p.287
参照)を図11に基づいて説明する。基板35上には片
持ち梁36が設けられている。この片持ち梁36の根本
付近には、その梁の延在方向に直交して光導波路37が
形成されている。また、基板35の固定部38上には、
光導波路37に平行な状態で光導波路39が形成されて
いる。この場合、光導波路37は片持ち梁36の変形量
を検出する信号検出用導波路とされ、光導波路39は参
照用導波路とされており、両者はY字形に分岐、合流し
て光導波路40とつながっている。このような構造とさ
れた基板35において、片持ち梁36の変形に伴って光
導波路37が変形し、これにより屈折率が変化して導波
路内を伝搬する光の位相が変化する。このような位相変
化によって片持ち梁36の変形量を測定することができ
る。
【0008】ここで、そのような位相変化により信号検
出を行う動作原理を、図12、図13の基本的構造であ
るマッハツェンダ干渉計を用いて説明する。前述した図
11の片持ち梁36に相当する変形領域が、この図12
ではA領域(微細構造のダイアフラム部)に相当する。
変形するA領域上の光導波路37を通って位相が変化し
た光と、固定部38上の光導波路39を通って位相が変
化しない光とは、Y状の分岐部で合流し光導波路40で
合波干渉した時、この光導波路40から出力される光の
光強度は両方の光の位相によって変化する。この場合、
図13(a)に示すように、両方の光が同相の場合は、
合波されることにより0次モードが励起され、光導波路
40から出力される光の光量は最大となる。また、図1
3(b)に示すように、両方の光が逆相の場合は、1次
モードが励起されるため光波が導波路外部へ放射され
(シングルモード導波路の場合)、光導波路40からは
光が出力されない。このように光導波路40から出力さ
れる光量を測定することによって、A領域すなわち片持
ち梁36の変形量を測定することができる。
出を行う動作原理を、図12、図13の基本的構造であ
るマッハツェンダ干渉計を用いて説明する。前述した図
11の片持ち梁36に相当する変形領域が、この図12
ではA領域(微細構造のダイアフラム部)に相当する。
変形するA領域上の光導波路37を通って位相が変化し
た光と、固定部38上の光導波路39を通って位相が変
化しない光とは、Y状の分岐部で合流し光導波路40で
合波干渉した時、この光導波路40から出力される光の
光強度は両方の光の位相によって変化する。この場合、
図13(a)に示すように、両方の光が同相の場合は、
合波されることにより0次モードが励起され、光導波路
40から出力される光の光量は最大となる。また、図1
3(b)に示すように、両方の光が逆相の場合は、1次
モードが励起されるため光波が導波路外部へ放射され
(シングルモード導波路の場合)、光導波路40からは
光が出力されない。このように光導波路40から出力さ
れる光量を測定することによって、A領域すなわち片持
ち梁36の変形量を測定することができる。
【0009】また、位相変化により信号検出を行う他の
例を、図14及び図15に基づいて説明する。図14に
示すように、基板35上には2本の光導波路41,42
が形成されており、これら光導波路41,42はX状の
分岐部にて光導波路37,39と交差している。この場
合、光導波路42は、光導波路41よりも導波路の幅が
狭く形成されている。基板35の端面には反射ミラー4
3が設けられている。このような構造はモードデバイダ
として機能するものである。まず、左側の幅の広い光導
波路41から入射した光は、分岐部にて1:1に分波さ
れ、光導波路37,39内を伝搬していき、反射ミラー
43により反射されて再度分岐部に戻ってくる。この
時、両方の光が図15(a)に示すように同相であれば
0次モードが励起され、光は広い幅の光導波路41の方
へ伝搬していく。また、両方の光が図15(b)に示す
ように逆相であれば1次モードが励起され、光は狭い幅
の光導波路42の方へ伝搬していく。このように光が同
相か否かはA領域すなわち片持ち梁36の変形量によっ
て決まるものであるため、光導波路41,42に戻って
くる光量を調べることにより片持ち梁36の変形量を測
定することができる。
例を、図14及び図15に基づいて説明する。図14に
示すように、基板35上には2本の光導波路41,42
が形成されており、これら光導波路41,42はX状の
分岐部にて光導波路37,39と交差している。この場
合、光導波路42は、光導波路41よりも導波路の幅が
狭く形成されている。基板35の端面には反射ミラー4
3が設けられている。このような構造はモードデバイダ
として機能するものである。まず、左側の幅の広い光導
波路41から入射した光は、分岐部にて1:1に分波さ
れ、光導波路37,39内を伝搬していき、反射ミラー
43により反射されて再度分岐部に戻ってくる。この
時、両方の光が図15(a)に示すように同相であれば
0次モードが励起され、光は広い幅の光導波路41の方
へ伝搬していく。また、両方の光が図15(b)に示す
ように逆相であれば1次モードが励起され、光は狭い幅
の光導波路42の方へ伝搬していく。このように光が同
相か否かはA領域すなわち片持ち梁36の変形量によっ
て決まるものであるため、光導波路41,42に戻って
くる光量を調べることにより片持ち梁36の変形量を測
定することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第一の従来例(図7参
照)で述べた試料2が、電子写真装置に用いられる感光
体ドラムである場合について考える。今、感光体ドラム
の表面電位を測定するために、そのドラムを回転させる
と、偏芯構造により回転軸とドラムの中心軸とがズレて
いるため、1回転の間にドラム表面が100μm程度上
下動する。このとき、ドラム表面と探針3との間の距離
dは、十分な解像度を得るために、μmオーダ以下に初
期設定されている。図7の装置では、その距離dを常に
一定に保つために、周波数ω0/2 により生じる片持ち
梁5の共振振動の振幅から実際の動作時の距離dを測定
してZ軸アクチュエータ21に帰還をかけている。しか
し、距離dが例えば2μmであるのに対して、ドラム表
面の上下動が100μm程度もあり桁違いに大きいた
め、帰還動作が間に合わず、その結果、ドラム表面が探
針3に衝突してしまい、最悪の場合には探針3が破損し
てしまうおそれもある。
照)で述べた試料2が、電子写真装置に用いられる感光
体ドラムである場合について考える。今、感光体ドラム
の表面電位を測定するために、そのドラムを回転させる
と、偏芯構造により回転軸とドラムの中心軸とがズレて
いるため、1回転の間にドラム表面が100μm程度上
下動する。このとき、ドラム表面と探針3との間の距離
dは、十分な解像度を得るために、μmオーダ以下に初
期設定されている。図7の装置では、その距離dを常に
一定に保つために、周波数ω0/2 により生じる片持ち
梁5の共振振動の振幅から実際の動作時の距離dを測定
してZ軸アクチュエータ21に帰還をかけている。しか
し、距離dが例えば2μmであるのに対して、ドラム表
面の上下動が100μm程度もあり桁違いに大きいた
め、帰還動作が間に合わず、その結果、ドラム表面が探
針3に衝突してしまい、最悪の場合には探針3が破損し
てしまうおそれもある。
【0011】また、片持ち梁5の振動状態は、半導体レ
ーザ7と反射ミラー6と光検知器8とによって構成され
る光学系を用いて、いわゆる光テコ法により検出され
る。この場合、半導体レーザ7から出射した全ての光が
光検知器8に導かれるのではなく、その一部の光は散乱
され、感光体ドラムのドラム表面に照射される。これに
より、その漏れた光によってドラム表面が感光されて表
面電荷が放電してしまい、正常な状態(静電潜像)を乱
してしまうことになる。
ーザ7と反射ミラー6と光検知器8とによって構成され
る光学系を用いて、いわゆる光テコ法により検出され
る。この場合、半導体レーザ7から出射した全ての光が
光検知器8に導かれるのではなく、その一部の光は散乱
され、感光体ドラムのドラム表面に照射される。これに
より、その漏れた光によってドラム表面が感光されて表
面電荷が放電してしまい、正常な状態(静電潜像)を乱
してしまうことになる。
【0012】また、探針3とドラム表面との間には静電
引力が作用しているが、その電位差をV1 、距離をd
1 、探針3の先端部でのドラム表面に対向する等価的な
面積をS1 とすると、探針3とドラム表面との間に働く
力F1 は、 F1 =S1 ε0(V1 2/d1 2) …(1) ただし、ε0:空気の誘電率 として表わせる。一方、探針3と同電位とされた片持ち
梁5は基台4により支持されているが、この基台4の周
囲にはこれら部品を支持するための支持機構(周辺機
器)が設けられており、このような支持機構はノイズシ
ールドのために接地電位となっている。このため、片持
ち梁5とその周辺の支持機構との間においても静電引力
が作用する。今、その両者間の電位差をV2 、等価的な
距離をd2 、等価的な面積をS2 とすると、この場合に
おける力F2 は、 F2 =S2 ε0(V2 2/d2 2) …(2) として表わせる。ここで、(1)(2)式のF1,F2を
比較すると、d1≪d2であるが、面積S2 は片持ち梁5
の裏面側であり、S2≫S1となる。また、探針3の電位
と、ドラム表面の電位とは構成上ほぼ等しくなるのに対
して、周辺の支持機構の電位は常に接地電位であるた
め、ドラム表面の電位が高い時にはV2 の値は大きくな
り、これによりV1≪V2となる。従って、このようなこ
とから、周辺機器の環境条件によっては力F2 は力F1
に対して無視できない値となり、この値が測定誤差を招
く原因となる。
引力が作用しているが、その電位差をV1 、距離をd
1 、探針3の先端部でのドラム表面に対向する等価的な
面積をS1 とすると、探針3とドラム表面との間に働く
力F1 は、 F1 =S1 ε0(V1 2/d1 2) …(1) ただし、ε0:空気の誘電率 として表わせる。一方、探針3と同電位とされた片持ち
梁5は基台4により支持されているが、この基台4の周
囲にはこれら部品を支持するための支持機構(周辺機
器)が設けられており、このような支持機構はノイズシ
ールドのために接地電位となっている。このため、片持
ち梁5とその周辺の支持機構との間においても静電引力
が作用する。今、その両者間の電位差をV2 、等価的な
距離をd2 、等価的な面積をS2 とすると、この場合に
おける力F2 は、 F2 =S2 ε0(V2 2/d2 2) …(2) として表わせる。ここで、(1)(2)式のF1,F2を
比較すると、d1≪d2であるが、面積S2 は片持ち梁5
の裏面側であり、S2≫S1となる。また、探針3の電位
と、ドラム表面の電位とは構成上ほぼ等しくなるのに対
して、周辺の支持機構の電位は常に接地電位であるた
め、ドラム表面の電位が高い時にはV2 の値は大きくな
り、これによりV1≪V2となる。従って、このようなこ
とから、周辺機器の環境条件によっては力F2 は力F1
に対して無視できない値となり、この値が測定誤差を招
く原因となる。
【0013】また、探針3をドラム表面に近づける測定
初期の段階では、探針3と試料2とが遠く数mm以上離
れているため、(1)式の力F1 は(2)式の力F2 に
対してむしろ小さな値となり、これにより、片持ち梁5
から検出された電圧V11は誤った値を示しその積分値で
あるV21はどんどん大きな値となる。その結果、探針3
とドラム表面との間の電位差V1 もKVオーダとなり、
その両者間に放電を生じ、測定対象であるドラム表面の
電位を乱すことになる。また、そのような放電を生じな
い場合でも、周辺部の支持機構と片持ち梁5との間に放
電を生じることになる。これにより、探針3が損傷を受
けたり、安全のために接地された加算器15の遮断回路
(図示せず)が作動して測定が不能となる。
初期の段階では、探針3と試料2とが遠く数mm以上離
れているため、(1)式の力F1 は(2)式の力F2 に
対してむしろ小さな値となり、これにより、片持ち梁5
から検出された電圧V11は誤った値を示しその積分値で
あるV21はどんどん大きな値となる。その結果、探針3
とドラム表面との間の電位差V1 もKVオーダとなり、
その両者間に放電を生じ、測定対象であるドラム表面の
電位を乱すことになる。また、そのような放電を生じな
い場合でも、周辺部の支持機構と片持ち梁5との間に放
電を生じることになる。これにより、探針3が損傷を受
けたり、安全のために接地された加算器15の遮断回路
(図示せず)が作動して測定が不能となる。
【0014】次に、第二の従来例(図8参照)の場合、
探針25に電圧を印加するための配線26と、ピエゾ抵
抗27a,27b又は配線28a,28bとの間の放電
を防ぐため、両者間を距離Dだけ離した構造にしてい
る。しかし、配線26への印加電圧が1KV程度と大き
いためこの電圧が変動すると、両者間に発生した寄生容
量を介して、電圧変動によるノイズがピエゾ抵抗27
a,27bにより検出した信号に混入してしまい測定誤
差の原因となる。また、ピエゾ抵抗27a,27bに流
す電流によるジュール熱によって片持ち梁5が曲がって
しまい測定誤差の原因となる。
探針25に電圧を印加するための配線26と、ピエゾ抵
抗27a,27b又は配線28a,28bとの間の放電
を防ぐため、両者間を距離Dだけ離した構造にしてい
る。しかし、配線26への印加電圧が1KV程度と大き
いためこの電圧が変動すると、両者間に発生した寄生容
量を介して、電圧変動によるノイズがピエゾ抵抗27
a,27bにより検出した信号に混入してしまい測定誤
差の原因となる。また、ピエゾ抵抗27a,27bに流
す電流によるジュール熱によって片持ち梁5が曲がって
しまい測定誤差の原因となる。
【0015】次に、第三の従来例(図9参照)、第四の
従来例(図11参照)の場合、光導波路32,34,3
7,39を用いて光量差から片持ち梁31,36の変形
量を検出する基本的な動作原理が述べられている。しか
し、そのような光導波路32,34,37,39を用い
て、感光体ドラムの表面電位の測定や、トナー電位分布
の測定等に応用した例は見当らない。
従来例(図11参照)の場合、光導波路32,34,3
7,39を用いて光量差から片持ち梁31,36の変形
量を検出する基本的な動作原理が述べられている。しか
し、そのような光導波路32,34,37,39を用い
て、感光体ドラムの表面電位の測定や、トナー電位分布
の測定等に応用した例は見当らない。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の物理量測
定装置の発明は、先端に探針が取付けられた片持ち梁を
有し、感光性を有する試料とこれに対向配置された前記
探針との間に作用する力により生じる前記探針の変位又
は振動から前記試料の物理量を測定する物理量測定装置
において、前記試料が感光しない波長の光を発する光源
と、前記片持ち梁に取付けられ前記光源から発せられた
光を反射させる反射ミラーと、前記試料が感光しない波
長の感度を有し前記反射ミラーにより反射された光を受
光する受光素子とからなる物理量検出光学系を備えてい
る。
定装置の発明は、先端に探針が取付けられた片持ち梁を
有し、感光性を有する試料とこれに対向配置された前記
探針との間に作用する力により生じる前記探針の変位又
は振動から前記試料の物理量を測定する物理量測定装置
において、前記試料が感光しない波長の光を発する光源
と、前記片持ち梁に取付けられ前記光源から発せられた
光を反射させる反射ミラーと、前記試料が感光しない波
長の感度を有し前記反射ミラーにより反射された光を受
光する受光素子とからなる物理量検出光学系を備えてい
る。
【0017】したがって、物理量検出光学系の光源から
発せられた試料が感光しない波長の光は、静電引力が作
用する片持ち梁に取付けられた反射ミラーに入射し、こ
のミラーにより反射された光は試料が感光しない波長の
感度を有する受光素子に検出され、これにより、試料表
面の状態が光源の光によって乱されるようなことがなく
なる。
発せられた試料が感光しない波長の光は、静電引力が作
用する片持ち梁に取付けられた反射ミラーに入射し、こ
のミラーにより反射された光は試料が感光しない波長の
感度を有する受光素子に検出され、これにより、試料表
面の状態が光源の光によって乱されるようなことがなく
なる。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の物
理量測定装置において、試料が感光しない光源の発光波
長を、400nm以下、又は、600nm以上の値とし
た。
理量測定装置において、試料が感光しない光源の発光波
長を、400nm以下、又は、600nm以上の値とし
た。
【0019】したがって、試料の感光材料として頻繁に
用いられるのは、感光感度が400nm付近のものと6
00nm付近のものであることから、400nm付近の
感光材料の試料に対しては600nm以上の発光波長を
もつ光源を選択し、600nm付近の感光材料の試料に
対しては400nm以下の発光波長をもつ光源を選択す
ることによって、光源の光により試料の状態が乱される
ようなことがなくなる。
用いられるのは、感光感度が400nm付近のものと6
00nm付近のものであることから、400nm付近の
感光材料の試料に対しては600nm以上の発光波長を
もつ光源を選択し、600nm付近の感光材料の試料に
対しては400nm以下の発光波長をもつ光源を選択す
ることによって、光源の光により試料の状態が乱される
ようなことがなくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1〜図
6に基づいて説明する。なお、前述した第一の従来例
(図7参照)と同一部分についての説明は省略し、その
同一部分については同一符号を用いる。
6に基づいて説明する。なお、前述した第一の従来例
(図7参照)と同一部分についての説明は省略し、その
同一部分については同一符号を用いる。
【0021】〔全体構成〕試料は、電子写真装置に用い
られる感光体ドラム44とされている。この感光体ドラ
ム44には、これを回転させるための回転モータ45
と、エンコーダ46とが接続されている。このうち、回
転モータ45はモータ駆動電源47に接続され、エンコ
ーダ46は制御装置48(コンピュータ)に接続されて
いる。また、感光体ドラム44の表面には、片持ち梁5
の先端に取付けられた探針3が距離dをもって対向配置
されている。この探針3が取付けられた片持ち梁5を支
持する基台4と、反射ミラー6と半導体レーザ7と光検
知器8とからなる光テコ光学系49(物理量検出光学
系)とは、駆動装置50に固定されている。この駆動装
置50は、Y軸アクチュエータ51と、Z軸粗動アクチ
ュエータ52と、Z軸微動アクチュエータ53とからな
っている。これら3つのアクチュエータ51,52,5
3は、制御装置48によって駆動制御されている。この
場合、Y軸アクチュエータ51は、探針3をドラム表面
に対して副走査方向(回転軸方向)に走査させる。ま
た、回転モータ45は感光体ドラム44を回転させ、こ
れによって、探針3をドラム表面に対して主走査方向
(ドラム回転方向)に走査させる。
られる感光体ドラム44とされている。この感光体ドラ
ム44には、これを回転させるための回転モータ45
と、エンコーダ46とが接続されている。このうち、回
転モータ45はモータ駆動電源47に接続され、エンコ
ーダ46は制御装置48(コンピュータ)に接続されて
いる。また、感光体ドラム44の表面には、片持ち梁5
の先端に取付けられた探針3が距離dをもって対向配置
されている。この探針3が取付けられた片持ち梁5を支
持する基台4と、反射ミラー6と半導体レーザ7と光検
知器8とからなる光テコ光学系49(物理量検出光学
系)とは、駆動装置50に固定されている。この駆動装
置50は、Y軸アクチュエータ51と、Z軸粗動アクチ
ュエータ52と、Z軸微動アクチュエータ53とからな
っている。これら3つのアクチュエータ51,52,5
3は、制御装置48によって駆動制御されている。この
場合、Y軸アクチュエータ51は、探針3をドラム表面
に対して副走査方向(回転軸方向)に走査させる。ま
た、回転モータ45は感光体ドラム44を回転させ、こ
れによって、探針3をドラム表面に対して主走査方向
(ドラム回転方向)に走査させる。
【0022】また、その制御装置48には、電圧V6 を
測定する電圧計56と、電圧V21を測定する電圧計13
と、電圧V22を測定する電圧計20とが接続されてい
る。また、パワーアンプ22から出力される電圧V
52は、a,b,c端子からなるスイッチ回路57のa端
子に接続されている。b端子はアース端子となってい
る。a又はb端子と接続されるc端子は、Z軸微動アク
チュエータ53に接続されている。これにより、a−c
端子間が接続されることによって、Z軸微動アクチュエ
ータ53は帰還ループによって駆動制御される。
測定する電圧計56と、電圧V21を測定する電圧計13
と、電圧V22を測定する電圧計20とが接続されてい
る。また、パワーアンプ22から出力される電圧V
52は、a,b,c端子からなるスイッチ回路57のa端
子に接続されている。b端子はアース端子となってい
る。a又はb端子と接続されるc端子は、Z軸微動アク
チュエータ53に接続されている。これにより、a−c
端子間が接続されることによって、Z軸微動アクチュエ
ータ53は帰還ループによって駆動制御される。
【0023】この場合、副走査用のY軸アクチュエータ
51と、主走査用の回転モータ45及びモータ駆動電源
47とは、走査手段54を構成している。また、Z軸粗
動アクチュエータ52と、Z軸微動アクチュエータ53
とは、感光体ドラム44の表面と探針3との間の距離d
を可変させる試料探針間距離可変手段55を構成してい
る。さらに、統括的な制御を行う制御装置48は、走査
手段54による走査位置に同期して探針3の先端とドラ
ム表面との間の距離dを一定に保つための補正距離d0
を算出するための補正距離算出手段(図示せず)と、こ
の算出された補正距離d0 を走査位置に対比させて記憶
する補正距離記憶手段としてのメモリ(図示せず)とを
備えている。
51と、主走査用の回転モータ45及びモータ駆動電源
47とは、走査手段54を構成している。また、Z軸粗
動アクチュエータ52と、Z軸微動アクチュエータ53
とは、感光体ドラム44の表面と探針3との間の距離d
を可変させる試料探針間距離可変手段55を構成してい
る。さらに、統括的な制御を行う制御装置48は、走査
手段54による走査位置に同期して探針3の先端とドラ
ム表面との間の距離dを一定に保つための補正距離d0
を算出するための補正距離算出手段(図示せず)と、こ
の算出された補正距離d0 を走査位置に対比させて記憶
する補正距離記憶手段としてのメモリ(図示せず)とを
備えている。
【0024】このような構成において、本装置の動作に
ついて述べる。まず、実測定前の段階で、モータ駆動電
源47により回転モータ45を駆動して感光体ドラム4
4を回転させることによって、表面電位分布を測定する
ための主走査を行う。また、これと同時に、Y軸アクチ
ュエータ51を用いて探針3を感光体ドラム44の回転
軸方向へ移動させて副走査を行う。この場合、感光体ド
ラム44の回転速度は、実測定時よりも遅い速度で行
う。なお、この時、Z軸微動アクチュエータ53を動作
させないようにするために、スイッチ回路57のc端子
はb端子と接続されている。そして、このようにして感
光体ドラム44を回転させながらその回転角θをエンコ
ーダ46で読取って、制御装置48に送る。また、この
回転角θの読取りと同時に、電圧計56により電圧V6
の値を読み取って制御装置48に送る。これにより制御
装置48内では、補正距離算出手段を用いて、V6 の値
が0となるようにZ軸粗動アクチュエータ52を駆動制
御するための制御量すなわち補正距離d0 を算出し、こ
の補正距離d0 とエンコーダ46の回転角θとの関係を
示すテーブルを作成してメモリに記憶する。
ついて述べる。まず、実測定前の段階で、モータ駆動電
源47により回転モータ45を駆動して感光体ドラム4
4を回転させることによって、表面電位分布を測定する
ための主走査を行う。また、これと同時に、Y軸アクチ
ュエータ51を用いて探針3を感光体ドラム44の回転
軸方向へ移動させて副走査を行う。この場合、感光体ド
ラム44の回転速度は、実測定時よりも遅い速度で行
う。なお、この時、Z軸微動アクチュエータ53を動作
させないようにするために、スイッチ回路57のc端子
はb端子と接続されている。そして、このようにして感
光体ドラム44を回転させながらその回転角θをエンコ
ーダ46で読取って、制御装置48に送る。また、この
回転角θの読取りと同時に、電圧計56により電圧V6
の値を読み取って制御装置48に送る。これにより制御
装置48内では、補正距離算出手段を用いて、V6 の値
が0となるようにZ軸粗動アクチュエータ52を駆動制
御するための制御量すなわち補正距離d0 を算出し、こ
の補正距離d0 とエンコーダ46の回転角θとの関係を
示すテーブルを作成してメモリに記憶する。
【0025】そして、実測定時においては、回転モータ
45により感光体ドラム44を回転させ、その回転角θ
をエンコーダ46により読取り、その読取った回転角θ
に対応する補正距離d0 をメモリのテーブルから読出
す。そして、その読出した補正距離d0 の分だけZ軸粗
動アクチュエータ52を動かすことによって、感光体ド
ラム44の偏芯によるドラム表面の上下動をなくし、毎
回転常に距離dを一定の状態に保つことができる。な
お、この時、スイッチ回路57内のc端子はa端子と接
続されており、これによりZ軸粗動アクチュエータ52
の最小分解能以下のドラム表面の凹凸による距離dの変
動をなくすことができる。また、このように感光体ドラ
ム44の偏芯によるドラム表面の上下動をなくす場合、
その偏芯以外のドラム表面に付着したゴミ、トナー等に
よる上下動が補正距離算出手段により求められるテーブ
ルに記録されないように、そのような高周波成分による
上下動を除去するローパスフィルタ(図示せず)を電圧
計56の出力側に配置させたり、制御装置48内の演算
によって高周波成分を除去するようにしてもよく、これ
によりフイードバック制御の動作を一段と安定させるこ
とができる。従って、このようなことから、本装置は、
試料として回転時に上下動が非常に大きくなるような感
光体ドラム44を測定するような場合においても、探針
3がドラム表面に衝突する確率が非常に小さくなり、こ
れにより、探針3の変位又は振動の物理量を正確に測定
することができるため、ドラム表面の電位分布を正確に
測定することができる。
45により感光体ドラム44を回転させ、その回転角θ
をエンコーダ46により読取り、その読取った回転角θ
に対応する補正距離d0 をメモリのテーブルから読出
す。そして、その読出した補正距離d0 の分だけZ軸粗
動アクチュエータ52を動かすことによって、感光体ド
ラム44の偏芯によるドラム表面の上下動をなくし、毎
回転常に距離dを一定の状態に保つことができる。な
お、この時、スイッチ回路57内のc端子はa端子と接
続されており、これによりZ軸粗動アクチュエータ52
の最小分解能以下のドラム表面の凹凸による距離dの変
動をなくすことができる。また、このように感光体ドラ
ム44の偏芯によるドラム表面の上下動をなくす場合、
その偏芯以外のドラム表面に付着したゴミ、トナー等に
よる上下動が補正距離算出手段により求められるテーブ
ルに記録されないように、そのような高周波成分による
上下動を除去するローパスフィルタ(図示せず)を電圧
計56の出力側に配置させたり、制御装置48内の演算
によって高周波成分を除去するようにしてもよく、これ
によりフイードバック制御の動作を一段と安定させるこ
とができる。従って、このようなことから、本装置は、
試料として回転時に上下動が非常に大きくなるような感
光体ドラム44を測定するような場合においても、探針
3がドラム表面に衝突する確率が非常に小さくなり、こ
れにより、探針3の変位又は振動の物理量を正確に測定
することができるため、ドラム表面の電位分布を正確に
測定することができる。
【0026】次に、図1の装置の変形例を図2、図3に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0027】まず、図2の装置について説明する。感光
体ドラム44にはパルス回転モータ58が取付けられて
おり、このパルス回転モータ58は制御装置48と接続
されている。これにより、制御装置48によりパルス回
転モータ58を駆動制御することによって、感光体ドラ
ム44を回転させることができると共に、回転角θの測
定を行うことができる。この場合、回転モータ45とエ
ンコーダ46とモータ駆動電源47とが不要となり、部
品点数を減らすことができるため装置の簡素化を図るこ
とができる。
体ドラム44にはパルス回転モータ58が取付けられて
おり、このパルス回転モータ58は制御装置48と接続
されている。これにより、制御装置48によりパルス回
転モータ58を駆動制御することによって、感光体ドラ
ム44を回転させることができると共に、回転角θの測
定を行うことができる。この場合、回転モータ45とエ
ンコーダ46とモータ駆動電源47とが不要となり、部
品点数を減らすことができるため装置の簡素化を図るこ
とができる。
【0028】次に、図3の装置について説明する。感光
体ドラム44のドラム表面に近接した位置には、そのド
ラム表面との間の距離を測定する距離センサ59が配置
されている。この距離センサ59は制御装置48と接続
されている。これにより、距離センサ59により検出さ
れた距離の信号を制御装置48に送ることによって、テ
ーブルを作成するための補正距離d0 を算出することが
できる。この場合、電圧計56が不要となり、回路の配
線状態を簡素化させることができる。
体ドラム44のドラム表面に近接した位置には、そのド
ラム表面との間の距離を測定する距離センサ59が配置
されている。この距離センサ59は制御装置48と接続
されている。これにより、距離センサ59により検出さ
れた距離の信号を制御装置48に送ることによって、テ
ーブルを作成するための補正距離d0 を算出することが
できる。この場合、電圧計56が不要となり、回路の配
線状態を簡素化させることができる。
【0029】〔直流成分帰還量制御手段〕図4に示すよ
うに、直流電圧V11を出力するロックインアンプ10の
出力段と、加算器15の入力段との間には、直流成分帰
還量制御手段としての直流バイアス電圧制御回路60が
接続されている。この直流バイアス電圧制御回路60
は、探針3の変位又は振動からその探針3に印加される
印加電圧V51の直流成分の帰還量を制御する。
うに、直流電圧V11を出力するロックインアンプ10の
出力段と、加算器15の入力段との間には、直流成分帰
還量制御手段としての直流バイアス電圧制御回路60が
接続されている。この直流バイアス電圧制御回路60
は、探針3の変位又は振動からその探針3に印加される
印加電圧V51の直流成分の帰還量を制御する。
【0030】図5は、直流バイアス電圧制御回路60の
内部回路の構成を示したものである。この直流バイアス
電圧制御回路60は、定電圧電源Vccに接続され電圧V
r1を可変できる第一電圧調整部61と、比較器62と、
直流電圧V11が入力され電圧Vr2を可変できる第二電圧
調整部63と、加算器15へ電圧V21を出力する積分器
64とから構成されている。なお、ここでは、探針3
は、図7と同様に、Z軸アクチュエータ21上の試料台
1に設置された試料2に対向配置されている。
内部回路の構成を示したものである。この直流バイアス
電圧制御回路60は、定電圧電源Vccに接続され電圧V
r1を可変できる第一電圧調整部61と、比較器62と、
直流電圧V11が入力され電圧Vr2を可変できる第二電圧
調整部63と、加算器15へ電圧V21を出力する積分器
64とから構成されている。なお、ここでは、探針3
は、図7と同様に、Z軸アクチュエータ21上の試料台
1に設置された試料2に対向配置されている。
【0031】このような構成において、直流バイアス電
圧制御回路60の動作について述べる。まず、探針3と
試料2の表面との間の距離が離れ、両者間の静電引力が
微弱であり、探針3の電位が試料2の表面電位からどん
どんずれていってしまうような場合について考える。こ
のような場合には、第二電圧調整部63のVr2の中点に
位置するR点を上側(図中)へ移行させそのR点をP点
と接続して短絡させる。これにより、電圧V21の値は第
一電圧調整部61からの電圧Vrにより決定されるた
め、電圧Vr1を手動によって調整することによって電圧
V21の値を可変させることができる。このように手動に
より電圧V21の値を可変させることによって、探針3に
印加される印加電圧V51の直流成分を制御し、探針3の
電位を試料2の表面電位に近づけることができる。
圧制御回路60の動作について述べる。まず、探針3と
試料2の表面との間の距離が離れ、両者間の静電引力が
微弱であり、探針3の電位が試料2の表面電位からどん
どんずれていってしまうような場合について考える。こ
のような場合には、第二電圧調整部63のVr2の中点に
位置するR点を上側(図中)へ移行させそのR点をP点
と接続して短絡させる。これにより、電圧V21の値は第
一電圧調整部61からの電圧Vrにより決定されるた
め、電圧Vr1を手動によって調整することによって電圧
V21の値を可変させることができる。このように手動に
より電圧V21の値を可変させることによって、探針3に
印加される印加電圧V51の直流成分を制御し、探針3の
電位を試料2の表面電位に近づけることができる。
【0032】そして、このように手動により電圧Vr1を
調整して電圧V21の値を試料2の表面電位に略一致さ
せ、探針3と試料2の表面との間の距離を近づけた後、
第二電圧調整部63のVr2のP点に接続されていたR点
を下側(図中)へ徐々に移行させQ点側で接続する。こ
れにより、電圧V21の値を、第一電圧調整部61による
電圧Vrの手動の制御状態から、直流電圧V11による自
動の帰還制御状態に移行させることができる。そして、
このような状態で実測定を開始することによって、探針
3から試料2の表面又はその周辺機器への放電を生じに
くくさせることができ、また、これにより、試料2の表
面の状態を乱したり、電気回路が遮断されるようなこと
がなくなるため、表面電位等の測定をスムーズに行うこ
とができる。
調整して電圧V21の値を試料2の表面電位に略一致さ
せ、探針3と試料2の表面との間の距離を近づけた後、
第二電圧調整部63のVr2のP点に接続されていたR点
を下側(図中)へ徐々に移行させQ点側で接続する。こ
れにより、電圧V21の値を、第一電圧調整部61による
電圧Vrの手動の制御状態から、直流電圧V11による自
動の帰還制御状態に移行させることができる。そして、
このような状態で実測定を開始することによって、探針
3から試料2の表面又はその周辺機器への放電を生じに
くくさせることができ、また、これにより、試料2の表
面の状態を乱したり、電気回路が遮断されるようなこと
がなくなるため、表面電位等の測定をスムーズに行うこ
とができる。
【0033】〔光源〕次に、本実施の形態では、試料
が、感光体ドラム44のような感光性を有する材料から
なっている場合について述べる。光テコ光学系49(図
1参照)を構成する光源(半導体レーザ7等)は、試料
(以下、感光体ドラム44とする)が感光しない波長領
域の光を発する材料により形成されている。また、受光
素子(光検知器8)は、感光体ドラム44が感光しない
波長の感度を有する材料により形成されている。以下、
具体的な数値を挙げて説明する。
が、感光体ドラム44のような感光性を有する材料から
なっている場合について述べる。光テコ光学系49(図
1参照)を構成する光源(半導体レーザ7等)は、試料
(以下、感光体ドラム44とする)が感光しない波長領
域の光を発する材料により形成されている。また、受光
素子(光検知器8)は、感光体ドラム44が感光しない
波長の感度を有する材料により形成されている。以下、
具体的な数値を挙げて説明する。
【0034】図6は、電子写真装置に用いられる周知の
代表的な感光体ドラム44の分光感度を表わしたもので
ある。これにより、400nm付近では、Seと、
硫化亜鉛と硫化カドミニウムとの混合物とが特に高い感
度を有している。600nm付近では、LPC(Laye
red Photo Conductor){約0.1μm厚のchlorodiane
blue とdiphenylhydrazone との混合物の膜CGL(Cha
rge Generation Layer)の上に約15μmのCTL(Ch
arge Transport Layer)を積層したもの}が特に高い感
度を有している。また、有機感光体(polyvinylcarba
zole とtrinitrofluorenoneを1:1に混合した物質を
正に帯電させたもの)は600nm付近に感度を有し、
有機感光体(と同様な物質を負に帯電させたもの)
は400nm〜600nmの範囲で感度を有している。
代表的な感光体ドラム44の分光感度を表わしたもので
ある。これにより、400nm付近では、Seと、
硫化亜鉛と硫化カドミニウムとの混合物とが特に高い感
度を有している。600nm付近では、LPC(Laye
red Photo Conductor){約0.1μm厚のchlorodiane
blue とdiphenylhydrazone との混合物の膜CGL(Cha
rge Generation Layer)の上に約15μmのCTL(Ch
arge Transport Layer)を積層したもの}が特に高い感
度を有している。また、有機感光体(polyvinylcarba
zole とtrinitrofluorenoneを1:1に混合した物質を
正に帯電させたもの)は600nm付近に感度を有し、
有機感光体(と同様な物質を負に帯電させたもの)
は400nm〜600nmの範囲で感度を有している。
【0035】これにより、感光体ドラム44は600n
m以上の波長の光に対して感度をもたないことがわか
る。従って、このようなことから、波長600nm以上
の波長の光を発する材料からなる光源と、この600n
m以上の波長に感度をもつ材料からなる光検知器8とを
用いる。また、分光感度に対してある程度の裕度をもた
せる意味から、好ましくは、900nm以上の波長の光
に対応する材料からなる光源及び受光素子を用いるとよ
い。この900nm以上の波長に対応する光源及び受光
素子の材料としては、以下の表1、表2に示すようなも
のがある。
m以上の波長の光に対して感度をもたないことがわか
る。従って、このようなことから、波長600nm以上
の波長の光を発する材料からなる光源と、この600n
m以上の波長に感度をもつ材料からなる光検知器8とを
用いる。また、分光感度に対してある程度の裕度をもた
せる意味から、好ましくは、900nm以上の波長の光
に対応する材料からなる光源及び受光素子を用いるとよ
い。この900nm以上の波長に対応する光源及び受光
素子の材料としては、以下の表1、表2に示すようなも
のがある。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】また、600nm以上の波長に対応する光
源及び受光素子の材料としては、前記900nm以上の
波長に対応する光源及び受光素子に加えて、以下の表
3、表4に示すようなものがある。
源及び受光素子の材料としては、前記900nm以上の
波長に対応する光源及び受光素子に加えて、以下の表
3、表4に示すようなものがある。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】また、図6において、、の物質に関し
ては400nm以下の波長に対して感度が低いことか
ら、その400nm以下の波長の光源と、この波長に感
度をもつ受光素子とを用いる。この400nm以下の波
長に対応する光源及び受光素子の材料としては、以下の
表5、表6に示すようなものがある。
ては400nm以下の波長に対して感度が低いことか
ら、その400nm以下の波長の光源と、この波長に感
度をもつ受光素子とを用いる。この400nm以下の波
長に対応する光源及び受光素子の材料としては、以下の
表5、表6に示すようなものがある。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】上述したように、感光体の分光感度を持た
ない波長の光を用い、光源及び受光素子の各種の材料の
中から発光波長と分光感度のある波長とが一致する材料
を組み合わせて光テコ光学系49を構成することによっ
て、感光体ドラム44上での潜像形成の状態が乱される
ことがなくなり、これにより、測定誤差をなくして表面
電位等の測定を正確に行うことができる。
ない波長の光を用い、光源及び受光素子の各種の材料の
中から発光波長と分光感度のある波長とが一致する材料
を組み合わせて光テコ光学系49を構成することによっ
て、感光体ドラム44上での潜像形成の状態が乱される
ことがなくなり、これにより、測定誤差をなくして表面
電位等の測定を正確に行うことができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、物理量の測定に
用いられる物理量検出光学系の光源を試料が感光しない
波長の光を発する材料により形成すると共に、その光源
からの光を受光する受光素子も試料が感光しない波長に
感度を有する材料により形成したので、試料表面の状態
が光源の光によって乱されるようなことがなくなり、こ
れにより、測定精度が高い物理量測定装置を提供するこ
とができる。
用いられる物理量検出光学系の光源を試料が感光しない
波長の光を発する材料により形成すると共に、その光源
からの光を受光する受光素子も試料が感光しない波長に
感度を有する材料により形成したので、試料表面の状態
が光源の光によって乱されるようなことがなくなり、こ
れにより、測定精度が高い物理量測定装置を提供するこ
とができる。
【0046】請求項2記載の発明は、試料の感光材料の
感光感度が400nm付近のものに対しては600nm
以上の発光波長をもつ光源を用い、試料の感光材料の感
光感度が600nm付近のものに対しては400nm以
下又は600nm以上の発光波長をもつ光源を用いるよ
うにしたので、光源の光により試料の状態が乱されるよ
うなことがなくなり、これにより一段と正確な測定を行
うことができる。
感光感度が400nm付近のものに対しては600nm
以上の発光波長をもつ光源を用い、試料の感光材料の感
光感度が600nm付近のものに対しては400nm以
下又は600nm以上の発光波長をもつ光源を用いるよ
うにしたので、光源の光により試料の状態が乱されるよ
うなことがなくなり、これにより一段と正確な測定を行
うことができる。
【図1】本発明の一実施の形態である物理量測定装置の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図2】変形例を示す回路図である。
【図3】他の変形例を示す回路図である。
【図4】回路図である。
【図5】図4の直流バイアス制御回路の構成を示す回路
図である。
図である。
【図6】感光体の分光感度を示す特性図である。
【図7】第一の従来例を示す回路図である。
【図8】第二の従来例を示すものであり、(a)は断面
図、(b)は上面図である。
図、(b)は上面図である。
【図9】第三の従来例を示す斜視図である。
【図10】図9の導波光のモード状態を示すものであ
り、(a)は光軸ずれがないときの動作を示す模式図、
(b)は光軸ずれがあるときの動作を示す模式図であ
る。
り、(a)は光軸ずれがないときの動作を示す模式図、
(b)は光軸ずれがあるときの動作を示す模式図であ
る。
【図11】第四の従来例を示すものであり、(a)は斜
視図、(b)はa5−a5断面図である。
視図、(b)はa5−a5断面図である。
【図12】マッハツェンダ干渉計の基本構成を示す斜視
図である。
図である。
【図13】マッハツェンダ干渉計の動作を示すものであ
り、(a)は同相のときの動作を示す模式図、(b)は
逆相のときの動作を示す模式図である。
り、(a)は同相のときの動作を示す模式図、(b)は
逆相のときの動作を示す模式図である。
【図14】マイケルソン干渉計の基本構成を示す斜視図
である。
である。
【図15】マイケルソン干渉計の動作を示すものであ
り、(a)は同相のときの動作を示す模式図、(b)は
逆相のときの動作を示す模式図である。
り、(a)は同相のときの動作を示す模式図、(b)は
逆相のときの動作を示す模式図である。
2 試料 3 探針 5 片持ち梁 6 反射ミラー 7 光源 8 受光素子 49 物理量検出光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA43 BB10 CA08 DA01 DB01 DB05 DD02 EA16 EB23 HA04 HA20 JA04 LA04 LA11 2F065 AA06 AA09 FF09 GG04 GG05 GG06 HH12 JJ01 JJ08 JJ18 UU01 2F069 AA60 DD08 GG04 GG06 GG07 GG62 HH05 HH30 JJ07 LL03
Claims (2)
- 【請求項1】 先端に探針が取付けられた片持ち梁を有
し、感光性を有する試料とこれに対向配置された前記探
針との間に作用する力により生じる前記探針の変位又は
振動から前記試料の物理量を測定する物理量測定装置に
おいて、前記試料が感光しない波長の光を発する光源
と、前記片持ち梁に取付けられ前記光源から発せられた
光を反射させる反射ミラーと、前記試料が感光しない波
長の感度を有し前記反射ミラーにより反射された光を受
光する受光素子とからなる物理量検出光学系を備えたこ
とを特徴とする物理量測定装置。 - 【請求項2】 試料が感光しない光源の発光波長を、4
00nm以下、又は、600nm以上の値としたことを
特徴とする請求項1記載の物理量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136104A JP2002031593A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 物理量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136104A JP2002031593A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 物理量測定装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24902694A Division JPH08114606A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 物理量測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002031593A true JP2002031593A (ja) | 2002-01-31 |
Family
ID=18983458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001136104A Pending JP2002031593A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 物理量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002031593A (ja) |
-
2001
- 2001-05-07 JP JP2001136104A patent/JP2002031593A/ja active Pending
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