JP2002030945A - 2軸再生式ガスタービンの排ガス温度制御方法及び装置 - Google Patents
2軸再生式ガスタービンの排ガス温度制御方法及び装置Info
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- JP2002030945A JP2002030945A JP2000218186A JP2000218186A JP2002030945A JP 2002030945 A JP2002030945 A JP 2002030945A JP 2000218186 A JP2000218186 A JP 2000218186A JP 2000218186 A JP2000218186 A JP 2000218186A JP 2002030945 A JP2002030945 A JP 2002030945A
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Abstract
い動作点に維持する。広い負荷範囲においてガスタービ
ンの燃料消費量を低減させる。ガスタービンの特性変化
に対しても排ガス温度を常に目標値に維持する。 【解決手段】 コンプレッサ10に直結され燃焼器12
からの燃焼ガスによって駆動するガスジェネレータター
ビン14と、負荷22に連結された出力タービン16
と、出力タービン16入口に設けられた可変ノズル30
と、コンプレッサ10と燃焼器12の間に設けられた再
生器24とを備えた2軸再生式ガスタービンにおいて、
ガスジェネレータ軸18の回転数による可変ノズル開度
のスケジュール制御と排ガス温度のフィードバック制御
の組合せにより可変ノズル30の開度を操作し、再生器
24に導入される排ガス温度を再生器が最も効率のよい
状態で運用される条件に維持できるように出力タービン
16の排ガス温度を制御する。
Description
ービンにおいて、タービン入口の可変ノズルを用いて排
ガス温度を制御する方法及び装置に関するものである。
広い負荷範囲において高い効率が求められるため、部分
負荷時の効率特性に優れる2軸式ガスタービンが多く採
用されている。また、近年はより一層の効率向上が求め
られているため、ガスタービンの排ガスの熱を再生器と
呼ばれる熱交換器にて回収し、燃料消費量の低減を図る
ことができる再生式ガスタービンの開発・実用化が進め
られている。
料量及び出力タービンの可動ノズルを制御するととも
に、コンプレッサ回転数に応じてコンプレッサの可動ス
テータブレードを制御することにより、効率向上を図る
ようにした二軸ガスタービン制御システムが開示されて
いる。また、特開平2−37119号公報には、機関の
過渡状態から定常状態へ移行した後の所定時間において
コンプレッサの速度を一定に保ちながら燃焼器出口温度
を目標値に制御することにより、機関の破損を防止する
ようにした二軸式ガスタービン機関の制御装置が開示さ
れている。また、特開平3−130539号公報には、
別軸の出力タービンにおける出口温度センサの故障時に
は、機関回転数に基づいて予め定めた開度位置に可変ノ
ズルを制御し、出力タービンにおける実際の出口温度を
過大にすることなく、車両の走行を可能にした二軸式ガ
スタービン機関が開示されている。
スタービンにおいて、再生器における熱回収の効率に着
目すると、一般的には定格条件において効率が高くなる
ように設計され、再生器入口のガス温度が低下するほど
熱回収の効率も低下する。したがって、部分負荷時にお
いても燃料消費量の低減を図るためには、再生器による
熱回収の効率を高い状態に維持することが必要になる。
そのためには、再生器入口のガス温度、すなわち、ガス
タービンの排ガス温度が、部分負荷時においても再生器
の設計条件の値に維持されればよい。ここで、出力ター
ビンにおいて可変機構を有していない場合には、部分負
荷時には排ガス温度が低下してしまうが、タービン入口
に可変ノズルを設けることにより排ガス温度の制御が可
能となる。
載の発明は、タービン入口の可変ノズルにより排ガス温
度制御を行ったものであるが、再生式ガスタービンへの
適用ではなく、ガスタービン本体のみの効率向上を目的
としたものである。特開平2−37119号公報、特開
平3−130539号公報記載の発明は、再生式ガスタ
ービンへの適用であるが、タービン入口の可変ノズルに
より制御するのは燃焼器出口温度であり、主に燃焼器出
口温度が過大になることを防止することを目的としたも
のである。したがって、上記先行技術はいずれも、再生
器の動作点を最適にすることによる効率向上を考慮した
ものではない。
ノズル機構を有しているガスタービンでは、この可変ノ
ズルを操作することにより排ガス温度の制御が可能とな
り、広い負荷範囲において再生器による熱回収の効率を
高い状態に維持することができる。本発明は上記の諸点
に鑑みなされたもので、本発明の目的は、出力軸タービ
ンの入口に可変ノズルを設けた2軸再生式ガスタービン
において、タービン入口の可変ノズルを用いてガスター
ビンの排ガス温度を制御することにより、再生器に導入
される排ガス温度を再生器が最も効率のよい状態で運用
される条件に維持することができ、これにより、広い負
荷範囲において再生器による熱回収の効率を高い状態に
維持することができ、ガスタービンの燃料消費量を低減
させることができる2軸再生式ガスタービンの排ガス温
度制御方法及び装置を提供することにある。また、本発
明の目的は、出力軸タービンの入口に可変ノズルを設け
た2軸再生式ガスタービンにおいて、ガスジェネレータ
軸の修正回転数によるタービン入口の可変ノズル開度の
スケジュール制御と、排ガス温度のフィードバックによ
る補正制御の組み合わせでタービン入口の可変ノズルを
操作し、ガスタービンの排ガス温度を制御することによ
り、広い負荷範囲において再生器を最も効率がよい動作
点に維持することができ、ガスタービンの燃料消費量を
低減させることができることに加えて、ガスタービンの
特性変化に対しても排ガス温度を常に目標値に維持する
ことができる2軸再生式ガスタービンの排ガス温度制御
方法及び装置を提供することにある。
めに、本発明の2軸再生式ガスタービンの排ガス温度制
御方法は、コンプレッサに直結され、燃焼器からの燃焼
ガスによって駆動されるガスジェネレータタービンと、
負荷に連結された出力タービンと、出力タービンの入口
に設けられた可変ノズルと、コンプレッサと燃焼器との
間に設けられ、出力タービンからの排ガスを取り入れて
コンプレッサより導入される圧縮空気を加熱する再生器
とを備えた2軸再生式ガスタービンにおいて、出力ター
ビンの入口に設けた可変ノズルの開度を操作して、再生
器に導入される排ガス温度を再生器が最も効率のよい状
態で運用される条件に維持できるように、ガスタービン
の排ガス温度を制御するように構成されている。上記の
ようなガスタービンにおいて、コンプレッサとガスジェ
ネレータタービンとを連結するガスジェネレータ軸の回
転数によって可変ノズル開度のスケジュール制御を行う
ことが、ガスタービンの特性上から有効な手段である。
排ガス温度制御方法は、コンプレッサにガスジェネレー
タ軸によって直結され、燃焼器からの燃焼ガスによって
駆動されるガスジェネレータタービンと、負荷に連結さ
れた出力タービンと、出力タービンの入口に設けられた
可変ノズルと、コンプレッサと燃焼器との間に設けら
れ、出力タービンからの排ガスを取り入れてコンプレッ
サより導入される圧縮空気を加熱する再生器とを備えた
2軸再生式ガスタービンにおいて、ガスジェネレータ軸
の修正回転数による出力タービン入口の可変ノズル開度
のスケジュール制御と、実際の排ガス温度のフィードバ
ックによる補正制御との組み合わせにより出力タービン
入口の可変ノズルの開度を操作して、再生器に導入され
る排ガス温度を再生器が最も効率のよい状態で運用され
る条件に維持できるように、ガスタービンの排ガス温度
を制御することを特徴としている。上記の本発明の方法
において、ガスタービンに投入される燃料流量を制御す
る回転数制御系(燃料制御系)と、タービン入口の可変
ノズル開度を制御する排ガス温度制御系との相互干渉が
発生しないように、排ガス温度制御系の感度を調整する
ことが好ましい。
温度制御装置は、コンプレッサにガスジェネレータ軸に
よって直結され、燃焼器からの燃焼ガスによって駆動さ
れるガスジェネレータタービンと、負荷に連結された出
力タービンと、出力タービンの入口に設けられた可変ノ
ズルと、コンプレッサと燃焼器との間に設けられ、出力
タービンからの排ガスを取り入れてコンプレッサより導
入される圧縮空気を加熱する再生器とを備えた2軸再生
式ガスタービンにおいて、ガスジェネレータ軸の修正回
転数によって出力タービン入口の可変ノズル開度のスケ
ジュール制御を行うとともに、出力タービンの排ガス温
度をフィードバックして補正制御を行う排ガス温度制御
手段を設け、排ガス温度制御手段からの可変ノズル開度
指令によって出力タービン入口の可変ノズルの開度が操
作され、再生器に導入される排ガス温度を再生器が最も
効率のよい状態で運用される条件に維持できるように、
ガスタービンの排ガス温度が制御されるようにしたこと
を特徴としている。本発明の制御方法及び装置は、推進
用(舶用、車両用等)、発電用、航空用などの2軸再生
式ガスタービン一般の制御方式として採用することがで
きる。
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は、本発明の制御方法に用いる2軸再
生式ガスタービンの概略構成を示している。図1に示す
ように、2軸再生式ガスタービンは、空気を圧縮するコ
ンプレッサ10と、コンプレッサ10で圧縮された空気
と燃料を燃焼器12に投入して燃焼させ、その燃焼ガス
を膨張させコンプレッサ動力を取り出すガスジェネレー
タタービン14と、さらにその後段で負荷動力を取り出
す出力タービン16とから構成され、コンプレッサ10
とガスジェネレータタービン14とはガスジェネレータ
軸18により直結されており、また、出力タービン16
は出力軸20により負荷22に直結されている。また、
再生器24はコンプレッサ10と燃焼器12の間に設け
られ、出力タービン16からの排ガスを取り入れて熱回
収を行い、その熱をコンプレッサ10より導入される空
気に与え、加熱された圧縮空気が燃焼器12に投入され
る。また、燃料制御手段(回転数制御手段)26からの
燃料制御弁開度指令値が燃料制御弁28に送られ、燃焼
器12に燃料が供給される。
するための可変ノズル30は出力タービン16の入口に
設けられており、可変ノズルアクチュエータ32によっ
てノズル開度を操作することで出力タービン16を通過
する燃焼ガスの流量を調節することができる。ここで、
ノズル開度を絞ることにより燃焼ガスの流量は低減する
ので、同程度の熱エネルギを持った燃焼ガスに対しては
相対的にガス温度が高くなることになり、このことから
可変ノズル30による排ガス温度の調節が可能となる。
可変ノズル開度指令値は排ガス温度制御手段34によっ
て可変ノズルアクチュエータ32に送られるが、排ガス
温度制御手段34の詳細については後述する。
変ノズル機構を有した2軸再生式ガスタービンの排ガス
温度制御方法について以下に説明する。ガスタービンに
おいては、大きな負荷動力を賄う際には多くの熱エネル
ギを要し、要求される負荷動力が小さくなると必要とさ
れる熱エネルギは少なくなる。したがって、タービン入
口の可変ノズルなどの可変機構を持たないガスタービン
では、要求される負荷動力が小さくなるほどガスタービ
ンの排ガス温度は低くなる。このことから、ガスタービ
ンに対する要求負荷が小さくなることに対し、タービン
入口の可変ノズルを絞ることによって排ガス温度を上昇
させれば、再生器に導入される排ガス温度を再生器が最
も良い効率で運用される動作点に維持することができ
る。一方で、ガスタービンにおける動作点は、種々の条
件によって多少の影響は受けるものの、主には要求され
る負荷動力の大きさによって決まる。これは2軸ガスタ
ービンの場合も同様であり、ガスジェネレータ軸の動作
点は負荷動力の大きさによって大きく支配される。この
ことから、要求される負荷動力に対し、再生器が最も効
率のよい状態で運用できるタービン入口の可変ノズルの
開度を、ガスジェネレータ軸の動作点、すなわち、ガス
ジェネレータ軸の回転数(一般には、大気条件によって
標準化された修正回転数が用いられる)の関数として表
すことができる。
をガスジェネレータ軸の修正回転数によってスケジュー
ルした制御方法が、有効な制御手段の一つとして考えら
れる。しかしながら、ガスタービンの動作点は負荷動力
の大きさのみならず種々の条件の影響により変動し、ま
た、量産的に製作されたガスタービンでは微小ではある
が個々の特性のばらつきがあることに加え、長期間にわ
たって使用された場合には経年的な特性変化も生ずるた
め、固定的なスケジュール制御のみではこれらの特性誤
差に対応できない。これを補正するため、上記の可変ノ
ズル開度のスケジュール制御に加え、実際の排ガス温度
をフィードバックした補正制御を加える手段が有効であ
ると考えられる。なお、排ガス温度のフィードバック制
御には、一般的なPI制御器を用いればよい。以上に基
づいて構成した制御系構成図を図2に示す。
態による2軸再生式ガスタービンの排ガス温度制御方法
を実施する装置を示している。図2に示すように、排ガ
ス温度制御手段34は、ガスジェネレータ軸18の修正
回転数による出力タービン入口の可変ノズル開度のスケ
ジュール制御と、実際の排ガス温度のフィードバックに
よる補正制御との組み合わせで構成されており、排ガス
温度制御手段34からの可変ノズル開度指令値によって
出力タービン16入口の可変ノズル30の開度が操作さ
れ、再生器24に導入される排ガス温度を再生器が最も
効率のよい状態で運用される条件に維持できるように、
出力タービン16の排ガス温度が制御される。排ガス温
度制御手段34では、ガスジェネレータ軸18の回転数
が演算手段36、38で修正回転数に標準化され、可変
ノズル開度スケジュール手段40によって可変ノズル開
度指令値が算出される。なお、修正回転数は、1/√θ
(θ=吸気温度[K]/標準大気温度[K](288.15
K、15℃))をガスジェネレータ軸回転数に乗じて求
められる。また、出力タービン16の排ガス温度(又は
再生器24入口の排ガス温度)が制御器42に入力され
てフィードバック制御が行われ、補正指令値が算出され
る。演算手段44で補正された可変ノズル開度指令値は
可変ノズルアクチュエータ32に送られ、可変ノズルア
クチュエータ32によって可変ノズル30のノズル開度
が操作される。他の構成及び作用は図1と同様である。
いて、シミュレーション検討によりその有効性を検証し
た例を以下に説明する。なお、以下の実施例に用いたガ
スタービンは、負荷変動に対して出力軸回転数の設定値
を変更することにより対応する形式とした。また、出力
軸回転数を制御する燃料制御系には、2軸ガスタービン
制御において一般的に用いられているものをベースにし
た制御ロジックを使用した。 実施例1 本実施例は、図3〜図8に示すように、定格負荷から中
間負荷まで負荷変動させたときのシミュレーション検討
であり、排ガス温度制御系に可変ノズル開度のスケジュ
ール制御のみを用いた例である。図3に示すように、P
/T(出力タービン)軸回転数の設定値を定格負荷から
中間負荷にステップ変化させた場合(時刻0)、P/T
(出力タービン)軸回転数、G/G(ガスジェネレー
タ)軸回転数、ガスタービン出力、燃焼ガス(排ガス)
温度、燃料流量、タービン入口ノズル開度は、それぞれ
図3〜図8に示すような経時変化となった。なお、この
例では、ガスタービンの個体差による特性のばらつきや
経年変化による特性の変化などを想定して、中間負荷時
の可変ノズル開度スケジュールに若干の誤差を設けてい
る。スケジュール制御方式は基本的に開ループ制御であ
るため、ガスタービンの特性が当初設定された可変ノズ
ル開度スケジュールからずれた場合、図6に示されるよ
うに制御目標値に対して誤差を生じ、それを補正するこ
とができないまま運転が継続されてしまう。そのため、
再生器の動作点が設計条件に維持されているとは限ら
ず、ガスタービン全体の効率が常に最適な状態に維持さ
れているとはいえない。
様の負荷変動に対するシミュレーション検討であり、排
ガス温度制御系を可変ノズル開度のスケジュール制御に
排ガス温度のフィードバック制御を加えたものとした例
である。また、可変ノズル開度スケジュールはフィード
バック制御による補正効果を比較するため、実施例1と
同じものを用いた。図9に示すように、P/T軸回転数
の設定値をステップ変化させた場合(時刻0)、P/T
軸回転数、G/G軸回転数、ガスタービン出力、燃焼ガ
ス(排ガス)温度、燃料流量、タービン入口ノズル開度
は、それぞれ図9〜図14に示すような経時変化となっ
た。図12、図14からわかるように、実施例1(図
6、図8参照)で生じていた中間負荷時における制御目
標値に対する誤差が補正されている効果が確認できる。
なお、本実施例では、回転数制御系(燃料制御系)と排
ガス温度制御系の干渉に配慮して、排ガス温度のフィー
ドバック制御の制御ゲインを低めに設定してある。
排ガス温度制御系の干渉について検討した例を以下で説
明する。回転数制御系はガスタービンに投入される燃料
流量を制御しており、一方で本発明にて提案している排
ガス温度制御系は、前述したようにタービン入口の可変
ノズル開度を制御している。そして、これらはともにガ
スタービンの動作点に対して大きく影響するため、双方
の制御系の感度が高いとそれぞれの制御効果が干渉し合
い、制御動作が振動的になる場合がある。本実施例はこ
のようなケースについて検証したものであり、制御ゲイ
ン以外は実施例2と同一の条件でシミュレーションを行
った。なお、制御ゲインは比例・積分とも実施例2に対
して5倍の感度となるように与えた。図15に示すよう
に、P/T軸回転数の設定値をステップ変化させた場合
(時刻0)、P/T軸回転数、G/G軸回転数、ガスタ
ービン出力、燃焼ガス(排ガス)温度、燃料流量、ター
ビン入口ノズル開度は、それぞれ図15〜図20に示す
ような経時変化となった。図18からわかるように、排
ガス温度(再生器燃焼ガス温度)は負荷変動中において
も実施例2の場合(図12)より設定値の近傍に制御さ
れているものの、図19に示すように、負荷変動の開始
直後から燃料流量に大きな振動が表れており、双方の制
御系が干渉している現象が確認される。このように燃料
流量が大きく急変するようなことは、ガスタービンの運
用上好ましくないため、排ガス温度制御系の感度を落と
して干渉を防止しなければならない。回転数制御系には
負荷変動に対して高い応答性が求められることから、実
施例2のように排ガス温度制御系の制御ゲインを低めに
設定する方法が適切である。
のスケールは、P/T軸回転数、G/G軸回転数、ガス
タービン出力、燃料流量についてはそれぞれの定格状態
により、燃焼ガス温度については再生器入口の定格状態
により正規化している。また、タービン入口ノズル開度
については、定格状態における開度を標準開度(=0)
とし、最大操作範囲により正規化したスケールで表示し
ている(ノズルの閉方向を正とする)。
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 2軸再生式ガスタービンにおいて、出力タービ
ンの入口に設けられた可変ノズルによりガスタービンの
排ガス温度を制御することにより、再生器に導入される
排ガス温度を再生器が最も良い効率で運用される動作点
に維持することができる。 (2) 上記制御の効果により、広い負荷範囲において
再生器による熱回収の効率を高い状態に維持することが
でき、ガスタービンの燃料消費量を低減させることがで
きる。 (3) ガスタービンの特性が、環境条件の変化、ガス
タービンの個体差、経年変化などにより設計条件からず
れた場合でも、排ガス温度をフィードバックして補正す
ることにより、常に排ガス温度を目標値に維持すること
ができる。 (4) 回転数制御系(燃料制御系)と排ガス温度制御
系の感度を考慮した制御系調整とすることにより、2つ
の制御系による相互干渉が発生しないように制御動作を
行うことができる。
ビンを示す概略構成図である。
タービンの排ガス温度制御方法を実施する装置を示す系
統的概略構成図である。
転数の設定値を定格負荷から中間負荷にステップ変化さ
せたとき(時刻0)のP/T軸回転数の経時変化を示す
グラフである。
テップ変化させたときのG/G(ガスジェネレータ)軸
回転数の経時変化を示すグラフである。
テップ変化させたときのガスタービン出力の経時変化を
示すグラフである。
テップ変化させたときの燃焼ガス(排ガス)温度の経時
変化を示すグラフである。
テップ変化させたときの燃料流量の経時変化を示すグラ
フである。
テップ変化させたときのタービン入口ノズル開度の経時
変化を示すグラフである。
テップ変化させたとき(時刻0)のP/T軸回転数の経
時変化を示すグラフである。
ステップ変化させたときのG/G軸回転数の経時変化を
示すグラフである。
ステップ変化させたときのガスタービン出力の経時変化
を示すグラフである。
ステップ変化させたときの燃焼ガス(排ガス)温度の経
時変化を示すグラフである。
ステップ変化させたときの燃料流量の経時変化を示すグ
ラフである。
ステップ変化させたときのタービン入口ノズル開度の経
時変化を示すグラフである。
ステップ変化させたとき(時刻0)のP/T軸回転数の
経時変化を示すグラフである。
ステップ変化させたときのG/G軸回転数の経時変化を
示すグラフである。
ステップ変化させたときのガスタービン出力の経時変化
を示すグラフである。
ステップ変化させたときの燃焼ガス(排ガス)温度の経
時変化を示すグラフである。
ステップ変化させたときの燃料流量の経時変化を示すグ
ラフである。
ステップ変化させたときのタービン入口ノズル開度の経
時変化を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 コンプレッサに直結され、燃焼器からの
燃焼ガスによって駆動されるガスジェネレータタービン
と、負荷に連結された出力タービンと、出力タービンの
入口に設けられた可変ノズルと、コンプレッサと燃焼器
との間に設けられ、出力タービンからの排ガスを取り入
れてコンプレッサより導入される圧縮空気を加熱する再
生器とを備えた2軸再生式ガスタービンにおいて、出力
タービンの入口に設けた可変ノズルの開度を操作して、
再生器に導入される排ガス温度を再生器が最も効率のよ
い状態で運用される条件に維持できるように、ガスター
ビンの排ガス温度を制御することを特徴とする2軸再生
式ガスタービンの排ガス温度制御方法。 - 【請求項2】 コンプレッサにガスジェネレータ軸によ
って直結され、燃焼器からの燃焼ガスによって駆動され
るガスジェネレータタービンと、負荷に連結された出力
タービンと、出力タービンの入口に設けられた可変ノズ
ルと、コンプレッサと燃焼器との間に設けられ、出力タ
ービンからの排ガスを取り入れてコンプレッサより導入
される圧縮空気を加熱する再生器とを備えた2軸再生式
ガスタービンにおいて、ガスジェネレータ軸の修正回転
数による出力タービン入口の可変ノズル開度のスケジュ
ール制御と、実際の排ガス温度のフィードバックによる
補正制御との組み合わせにより出力タービン入口の可変
ノズルの開度を操作して、再生器に導入される排ガス温
度を再生器が最も効率のよい状態で運用される条件に維
持できるように、ガスタービンの排ガス温度を制御する
ことを特徴とする2軸再生式ガスタービンの排ガス温度
制御方法。 - 【請求項3】 ガスタービンに投入される燃料流量を制
御する回転数制御系と、タービン入口の可変ノズル開度
を制御する排ガス温度制御系との相互干渉が発生しない
ように、排ガス温度制御系の感度を調整する請求項1又
は2記載の2軸再生式ガスタービンの排ガス温度制御方
法。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の排ガス温度制
御方法を、推進用、発電用又は航空用の2軸再生式ガス
タービンに適用することを特徴とする2軸再生式ガスタ
ービンの排ガス温度制御方法。 - 【請求項5】 コンプレッサにガスジェネレータ軸によ
って直結され、燃焼器からの燃焼ガスによって駆動され
るガスジェネレータタービンと、負荷に連結された出力
タービンと、出力タービンの入口に設けられた可変ノズ
ルと、コンプレッサと燃焼器との間に設けられ、出力タ
ービンからの排ガスを取り入れてコンプレッサより導入
される圧縮空気を加熱する再生器とを備えた2軸再生式
ガスタービンにおいて、ガスジェネレータ軸の修正回転
数によって出力タービン入口の可変ノズル開度のスケジ
ュール制御を行うとともに、出力タービンの排ガス温度
をフィードバックして補正制御を行う排ガス温度制御手
段を設け、排ガス温度制御手段からの可変ノズル開度指
令によって出力タービン入口の可変ノズルの開度が操作
され、再生器に導入される排ガス温度を再生器が最も効
率のよい状態で運用される条件に維持できるように、ガ
スタービンの排ガス温度が制御されるようにしたことを
特徴とする2軸再生式ガスタービンの排ガス温度制御装
置。
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