JP2002029196A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2002029196A
JP2002029196A JP2000216165A JP2000216165A JP2002029196A JP 2002029196 A JP2002029196 A JP 2002029196A JP 2000216165 A JP2000216165 A JP 2000216165A JP 2000216165 A JP2000216165 A JP 2000216165A JP 2002029196 A JP2002029196 A JP 2002029196A
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JP2000216165A
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Yasuhiro Kato
康博 加藤
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Kato Sangyo KK
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Kato Sangyo KK
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒体内部に収納されている芯体の変形を防止
すると共に、使用・非使用時の切り替え操作性が良く、
構造のより簡素化およびコストのより低廉化を図ること
ができる筆記具を提供する。 【解決手段】 筒体2と、前記筒体内部に移動可能収容
された芯体3と、前記筒体内に移動可能に収納され、そ
の一部が芯体の後部と接すると共に、後端面に座面が形
成された押圧力伝達部材5と、前記筒体に回転自在に保
持され、押圧力伝達部材の座面を摺動する周面を有する
操作部材6と、前記芯体を押圧力伝達部材方向に付勢す
るスプリング4とを備え、前記操作部材6と押圧力伝達
部材5の座面との力学的接点と、操作部材3の回転の中
心が、前記芯体3の軸線上にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばボールペン
等の芯体を移動操作するための操作機能を備えた筆記具
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、万年筆等の筆記具には、芯体を
内部に収納、保持するホルダ筒と、このホルダ筒に着脱
可能なキャップとを備えたものが広く知られている。ま
た、ボールペン等の筆記具には、芯体の先端部を出没可
能に保持するホルダ筒と、このホルダ筒内の芯体を進退
操作する操作部材とを備えたキャップレス型のものも多
用されている。このような筆記具(キャップレス型のボ
ールペン)においては、操作部材によって芯体の先端部
(ペン先)を使用時にホルダ筒外に突出させ、非使用時
にはホルダ筒内に収納することが行われる。
【0003】従来、この種の筆記具には、例えば実用新
案登録第3026924号公報に開示されたものがあ
る。前記公報に示された筆記具について図6、図7に基
づいて説明する。なお、図6は筆記具使用状態を示す断
面図であり、図7は筆記具非使用状態を示す断面図であ
る。この筆記具は、筒体10と、この筒体10内に移動
収容された芯体11と、筒体10と芯体11との間に装
着され、前記芯体11を上方方向に付勢するスプリング
12と、前記芯体11の後端部に接し、芯体11を押す
押し棒13と、前記筒体10の後端部に設けられた固定
座14と、前記固定座14に回転支持される操作部材1
5と、前記操作部材15と一体に設けられ、前記押し棒
13の端面と接する偏心ピン15aと、前記偏心ピン1
5aが移動する、固定座14に設けられた滑道14aと
を備えている。
【0004】このように構成された筆記具を使用するに
は、図7に示した状態から操作部材15を矢印方向に回
動操作する。このとき、操作部材15の回動操作に伴
い、偏心ピン15aが滑道14a内部を移動し、また押
し棒13をスプリング12の反発力に抗しながら、下方
向に移動させる。その結果、芯体11の先端部分は筒体
10から突出し、図6に示す状態にとなる。なお、図1
に示される使用状態において、芯体11に筆記力が加わ
っても、操作部材15の当接部15bが筒体10側壁に
当たるため、芯体11が不用意に筒体10の内部に収納
されることはない。
【0005】一方、筆記具の使用状態から芯体11の先
端部(ペン先)を筒体10内に収納するには、操作部材
15を図6に示す矢印方向に回動操作する。このとき、
操作部材15の回動操作に伴い、偏心ピン15aが滑道
14a内部を移動し、滑道14aの高位置に移動する。
その結果、スプリング12の反発力によって芯体11、
押し棒13が上昇する。即ち、芯体11の先端部分(ペ
ン先)は筒体10に収納され、図6に示す状態となる。
なお、図6に示されるように、操作部材15の当接部1
5cが筒体10側壁に当たるため、芯体11が筒体の内
部に収納されたところで芯体11の移動は停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の筆記
具においては、偏心ピン15aと押し棒13の端面とが
接し、図6に示すように、その接触位置Pは芯体11の
軸線lから離れている。そのため、芯体11に筆記力が
加わると、筒体10の内部に収納されている芯体11に
湾曲等の変形が生ずるという技術的課題があった。特
に、筒体10が透明樹脂によって形成され、その内部が
見える筆記具にあっては、商品価値を損なうものであっ
た。また、図6、図7に示したように、使用状態から非
使用状態になす場合の操作部材の移動方向と、非使用状
態から使用状態になす場合の操作部材の移動方向とは異
なる(図6、7中の矢印参照)。即ち、使用・非使用時
の切り替え操作方向(回動方向)があらかじめ設定され
た方向(互いに異なる方向)となり、切り替え操作性が
悪いという技術的課題があった。更に、この種の筆記具
においては、操作部材が本体の他に、固定座および回転
座を必要とするため、部品点数が嵩み、構造全体が複雑
になるばかりか、コスト高になるという課題もあった。
【0007】本発明は、このような技術的課題を解決す
るためになされたもので、筒体内部に収納されている芯
体の変形を防止すると共に、使用・非使用時の切り替え
操作性が良く、構造のより簡素化およびコストのより低
廉化を図ることができる筆記具を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた筆記具は、筒体と、前記筒体内部に移動可能
収容された芯体と、前記筒体内に移動可能に収納され、
その一部が芯体の後部と接すると共に、後端面に座面が
形成された押圧力伝達部材と、前記筒体に回転自在に保
持され、押圧力伝達部材の座面を摺動する周面を有する
操作部材と、前記芯体を押圧力伝達部材方向に付勢する
スプリングとを備え、前記操作部材と押圧力伝達部材の
座面との接点と、操作部材の回転の中心が、前記芯体の
軸線上にあることを特徴としている。ここで、筆記具に
は、ボールペンや万年筆の他、消しゴムを出没可能に収
納保する筆記具型の容器を有する道具、紙等に着色液を
塗布する塗布具等も含まれる。
【0009】本発明にかかる筆記具を使用する場合に
は、操作部材を回転枢支部を中心に回動(いずれかの方
向に回動)させ、芯体の先端部を筒体外に突出させる。
一方、筆記具非使用状態になすには、操作部材を筆記具
使用時の回動方向と同一、あるいは異なる方向に回動操
作して芯体の先端部を筒体内に収納する。このように、
筆記具使用・非使用状態からの操作部材の操作方向(回
動方向)が限定されないため、良好な切り替え操作性を
得ることができる。
【0010】また、前記操作部材と押圧力伝達部材の座
面との力学的接点と、操作部材の回転枢支部とが、前記
芯体の軸線上にあるため、芯体に筆記力が加わっても、
芯体に湾曲等を変形させる力が作用しないため、芯体が
変形することはない。ここで、前記操作部材と押圧力伝
達部材の座面との力学的接点とは、実際に操作部材と押
圧力伝達部材とが接している接点のほか、操作部材と押
圧力伝達部材とが複数の点で接し、それらの点の力のモ
ーメントの和がゼロとなる点が含まれる。
【0011】ここで、前記操作部材は円形板状部材に形
成され、円形板状部材の中心から偏心した位置に回転枢
支部が形成されていることが望ましい。このように、中
心から偏心した位置に回転枢支部が設けられた円形板状
の操作部材を用いているため、操作部材を回転枢支部の
回りに、容易に回動(いずれかの方向に回動)させるこ
とができ、良好な切り替え操作性を得ることができる。
しかも、操作部材が単一の構成要素であるから、部品点
数を削減することができ、構造全体の簡素化およびコス
トの低廉化を図ることもできる。
【0012】また、前記操作部材の中心を挟んで、回転
枢支部の反対側周面に、突起部を設けると共に、前記押
圧力伝達部材の座面中央部に貫通穴あるいは凹部を設
け、筆記具使用状態において、前記突起部が前記貫通穴
あるいは凹部に嵌入されることが望ましい。前記突起部
が形成された操作部材を筆記具非使用状態から回動操作
すると、突起部が座面上を押圧しながら移動して、押圧
力伝達部材の貫通穴あるいは凹部に入り込む。一方、筆
記具使用状態から前記操作部材を回動操作すると、この
回動操作に伴い、突起部が押圧力伝達部材の貫通穴ある
いは凹部の外部に脱し、座面上を押圧しながら移動して
座面上から外れる。
【0013】このように、前記スプリングの反発力によ
って、押圧力伝達部材が操作部材の周面に当接する方向
に常時付勢されているため、突起部が、押圧力伝達部材
の貫通穴あるいは凹部から外れる際にクリック感を得る
ことができる。また、筆記具使用状態において、突起部
が、押圧力伝達部材の貫通穴あるいは凹部に嵌入されて
いるため、操作部材が不用意に回動し、芯体の先端部が
筒体内に突然収納されることを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。図1(a)および(b)は本
発明の第一実施形態に係る筆記具の非使用状態を示す平
面図と断面図、図2は同じく本発明の第一実施形態に係
る筆記具の使用状態を示す断面図、図3(a)〜(c)
は本発明の第一実施形態に係る筆記具の筒体を示す平面
図、正面図および断面図、図4(a)および(b)は本
発明の第一実施形態に係る筆記具の押圧力伝達部材を示
す平面図と断面図、図5(a)および(b)は本発明に
係る筆記具の操作部材を示す平面図と正面図である。
【0015】図において、符号1で示す筆記具は、キャ
ップレス型のボールペンであって、筒体2と、前記筒体
2の内部に移動可能に収容された芯体3と、前記筒体2
の内に移動可能に収納され、その一部が芯体3の後部と
接すると共に、後端面に座面が形成された押圧力伝達部
材5と、前記筒体2に回転自在に保持され、押圧力伝達
部材5の座面を摺動する周面を有する操作部材6と、前
記芯体3を押圧力伝達部材5方向に付勢するスプリング
4とを備えている。
【0016】前記筒体2は、外周面下方に環状溝付きの
把持部2aが形成され、両端部(上側端部、下側端部)
が開口する先細りの円筒体形状に形成されている。そし
て、前記上側端部には、相対峙して軸線方向に延在する
二つの立設部2b、2bが形成され、この立設部2b、
2bには径方向に開口するする軸孔2c、2cが設けら
れている。また、上側端部近傍の外周面には、弾性変形
可能なクリップ2dが筒体2と一体に設けられている。
一方、下側端部の開口は芯体3が進退可能に形成され、
その内周面には、円周方向に等間隔をもって並列する4
つのスプリング受部2e、2e、・・が筒体と一体に設
けられている。
【0017】また、前記芯体3の側部には、周方向に等
間隔をもって並列する二つのスプリング受部3a、3a
が設けられている。また、スプリング4は、芯体3に復
帰習性を付与するコイルスプリングからなり、筒体2の
スプリング受部2e、2e、・・と芯体3のスプリング
受部3a、3aとの間に装着されている。
【0018】前記押圧力伝達部材5は軸線両方向に開口
する円筒体からなり、押圧力伝達部材5には、各口径が
互いに異なる大小二つの内孔5a、5bおよびこれら両
内孔5a、5b間に介在する環状の段状面5cが形成さ
れている。前記大きい内孔5aは、芯体3a端部が嵌入
可能な嵌合孔として機能し、前記段状面5cに芯体3の
端面が当接するするように構成されている。
【0019】一方、小さい内孔5bは、操作部材6の突
起部(後述)が筆記具使用状態において嵌入する凹部
(貫通穴)として機能する。前記内孔5bの開口端面に
は、操作部材6の周面(後述)に適合するような座面5
1 が形成されている。また、段状面5cは、操作部材
6からの操作押圧力および芯体3からのスプリング押圧
力(反発力)をそれぞれ芯体3と操作部材6に伝達する
押圧力伝達面として機能する。
【0020】また、前記操作部材6は円形板状に形成さ
れ、中心軸線(中心)Oと平行な線上における最外周位
置(偏心位置)に回転枢支軸6aが一体に設けられ、両
軸孔2c、2c内に回転自在に枢支される。即ち、前記
操作部材6は、筒体2の切り欠きS内に回転自在に収納
されている。また、前記操作部材6の中心Oを挟んで、
回転枢支部6aの反対側周面に、突起部6bが設けられ
ている。筆記具使用状態において、前記突起部6bが内
孔5bの凹部(貫通穴)に嵌入されるように構成されて
いる。
【0021】なお、図1(b)中、符号a1〜a3およ
びb3で示す二点鎖線は、筆記具1を非使用状態から使
用状態とするために、操作部材6を回動操作したときの
その回動位置と回動軌跡を示す。また、符号mで示す矢
印は、同じく筆記具1を非使用状態から使用状態とする
ための操作部材6の回動操作方向を示す。
【0022】このように構成された筆記具1を非使用状
態から使用状態とするには、次に示すようにして行う。
すなわち、図1(b)に示す筆記具非使用状態から操作
部材6を回動枢支軸6aを中心として矢印m方向(ある
いは矢印m方向と反対方向であっても良い)に回動操作
し、芯体2の先端部(ペン先)を筒体2外に突出させ
る。このとき、操作部材6が二点鎖線bで示すような回
動軌跡(回動枢支軸6aを中心とし、回動枢支軸6aと
突起部6bとを結ぶ線分を半径とする円弧)を描きなが
ら、実線で示す回動位置(初期位置)から二点鎖線で示
す回動位置a1、a2を経て回動位置(図2に示す筆記
具使用状態における回動位置)a3まで回動する。
【0023】また、操作部材6を矢印m方向に回動操作
すると、この回動操作に伴い押圧力伝達部材5が、スプ
リング4の反発力に抗して芯体3の先端部(ペン先)を
筒体2外に突出させる方向に移動する。このため、操作
部材6の突起部6bは押圧伝達部材5の座面5b1 を押
圧しながら摺動し、内孔5bの凹部内に入り込む(図2
参照)。このとき、前記スプリングの反発力によって、
押圧力伝達部材5が操作部材6の周面に当接する方向に
常時付勢されているため、突起部6bが、押圧力伝達部
材5の内孔5b内に入り込む際にクリック感を得ること
ができる。
【0024】また、突起部6が、押圧力伝達部材5の内
孔5b内に嵌入されているため、筆記具使用状態におい
て、操作部材6が不用意に回動し、芯体3の先端部が筒
体2内に突然収納されることを防止することができる。
更に、芯体3の軸線l上において、押圧力伝達部材5と
操作部材6とが接しているため、筆記具使用状態におい
て芯体3に筆記力が加わっても、芯体3には軸線沿って
力が作用するため、芯体3に湾曲等の変形が生ずること
はない。
【0025】なお、押圧力伝達部材5と操作部材6との
実際の接点が、芯体3の軸線l上からずれていても、接
点に作用するモーメントの和が芯体3の軸線上でゼロに
なれば良い。即ち、図2に示すように、操作部材6は、
内孔5bを形成する押圧力伝達部材5の側壁と接してお
り、これら接点P1 、P2 に作用するモーメントは芯体
3の軸線l上でゼロになる。このように芯体3の軸線上
でモーメントがゼロになるため、芯体3に対して曲げ応
力は作用しない。その結果、芯体3に湾曲等の変形は生
じない。
【0026】一方、筆記具1を使用状態から非使用状態
するには、図2に示す筆記具使用状態から操作部材6を
回動枢支軸6aを中心として矢印m方向(あるいは矢印
m方向と反対方向であっても良い)に回動操作し、図1
(b)に示すように芯体2の先端部(ペン先)を筒体2
内に収納する。このとき、操作部材6が回動枢支軸6a
を中心とし、操作部材6を回動させると、突起部6bが
内孔5b外に脱し、座面5b1 を押圧しながら座面5b
1 から外れる。また、前記スプリング4の反発力によっ
て、押圧力伝達部材5が操作部材6の周面に当接する方
向に常時付勢されているため、突起部6が、押圧力伝達
部材5の内孔5bから脱する際にクリック感を得ること
ができる。
【0027】そして、回動枢支軸6aと突起部6bとを
結ぶ線分を半径とする円弧の回動軌跡(図示せず)を描
きながら、図1(b)に実線で示す回動位置(初期位
置)まで回動する。また、操作部材6が矢印m方向に回
動操作されると、この回動操作に伴い、スプリング4の
反発力によって芯体3の先端部(ペン先)を筒体2内に
収納するような方向に移動し、非使用状態になされる
(図1参照)。
【0028】以上のように、中心から偏心した位置に回
転枢支軸6aが設けられた円形板状の操作部材6を用い
ているため、操作部材6を回転枢支軸6aを中心にいず
れかの方向に回動させることによって、非使用状態、使
用時状態になすことができ、良好な切り替え操作性を得
ることができる。また、本実施形態においては、操作部
材6が単一の構成要素であるから、部品点数を削減する
ことができる。更に、本実施形態においては、回転枢支
軸6aが、操作部材6の最外周位置に位置付けられてい
るので、操作部材6による筆記具使用状態から筆記具非
使用状態への回動操作時にスプリング反発力の力点(押
圧力伝達部材5と操作部材6の当接点)から回転枢支軸
6aまでの距離(モーメントの腕)が大きくなるから、
操作部材6を比較的小さい操作力で回動操作することが
できる。
【0029】なお、本実施形態においては、回転枢支軸
6aおよび軸孔2c(いずれも回転枢支部)をそれぞれ
操作部材6と筒体2に設ける場合について説明したが、
本発明はこれに限定されず、逆に回転枢支軸および軸孔
をそれぞれ筒体と操作部材に設けてもよい。要するに、
操作部材と筒体との間に回転枢支軸および軸孔(回転枢
支部)が設けられているものであればよい。
【0030】また、本実施形態においては、筆記具使用
状態および非使用状態とするために、操作部材6を矢印
m方向に回動操作する場合について説明したが、本発明
はこれに限定されず、矢印m方向と反対の方向に回動操
作しても良く、その回動方向は特に限定されるものでは
ない。更に、本実施形態においては、内孔5aに突起部
6bが嵌入するように構成したが、内孔5aの代わりに
貫通していない凹部に突起部6bが嵌入するようにして
も良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、筒
体内部に収納されている芯体の変形を防止すると共に、
使用・非使用時の切り替え操作性が良く、構造のより簡
素化およびコストのより低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明の第一実施形態に
係る筆記具の非使用状態を示す平面図と断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る筆記具の使用状態
を示す断面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の第一実施形態に係る
筆記具の筒体を示す平面図と正面図と断面図である。
【図4】(a)および(b)は本発明の第一実施形態に
係る筆記具の押圧力伝達部材を示す平面図と断面図であ
る。
【図5】(a)および(b)は本発明に係る筆記具の操
作部材を示す平面図と正面図である。
【図6】従来の筆記具の使用状態を示す断面図である。
【図7】図6に示した従来の筆記具の非使用状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 筆記具 2 筒体 2a 把持部 2b 立設部 2c 軸孔 2d クリップ 2e スプリング受部 3 芯体 3a スプリング受部 4 スプリング 5 押圧力伝達部材 5a、5b 内孔 5b1 座面 5c 段状面 6 操作部材 6a 回転枢支軸 6b 突起部 O 中心(中心軸線)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体と、 前記筒体内部に移動可能収容された芯体と、 前記筒体内に移動可能に収納され、その一部が芯体の後
    部と接すると共に、後端面に座面が形成された押圧力伝
    達部材と、 前記筒体に回転自在に保持され、押圧力伝達部材の座面
    を摺動する周面を有する操作部材と、 前記芯体を押圧力伝達部材方向に付勢するスプリングと
    を備え、 前記操作部材と押圧力伝達部材の座面との力学的接点と
    操作部材の回転の中心が、前記芯体の軸線上にあること
    を特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】前記操作部材は円形板状部材によってに形
    成され、円形板状部材の中心から偏心した位置に回転枢
    支部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    された筆記具。
  3. 【請求項3】 前記操作部材の中心を挟んで、回転枢支
    部の反対側周面に、突起部を設けると共に、 前記押圧力伝達部材の座面中央部に貫通穴あるいは凹部
    を設け、 筆記具使用状態において、前記突起部が前記貫通穴ある
    いは凹部に嵌入されることを特徴とする請求項2に記載
    された筆記具。
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