JP2002028854A - 半導体基板の精密研磨方法および装置 - Google Patents
半導体基板の精密研磨方法および装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 位置合わせ用のアライメントマーク上の膜層
を対称的な形状に研磨することにより、位置合わせ精度
を向上させ、さらに、研磨パッドの表面に刻まれている
格子状の溝模様が転写されるのを防ぎミクロな平坦度を
向上させることができる半導体基板の精密研磨方法およ
び精密研磨装置を提供する。 【解決手段】 総研磨時間T、回転速度切換え時間t、
回転速度切換え時間前のウエハWの回転速度N1 、回転
速度切換え後のウエハWの回転速度N2 および回転速度
切換え時間前の研磨パッドPの回転速度(N1 −n)を
設定し、そして、ウエハWと研磨パッドPのトータルで
の回転した数を一致させるように、回転速度切換え後の
研磨パッドPの回転速度Nx を算出して、ウエハWと研
磨パッドPを回転駆動してウエハWを研磨する。これに
より、ウエハW上のアライメントマーク上の膜層を等方
的に研磨でき、位置合わせ精度を向上させる。
を対称的な形状に研磨することにより、位置合わせ精度
を向上させ、さらに、研磨パッドの表面に刻まれている
格子状の溝模様が転写されるのを防ぎミクロな平坦度を
向上させることができる半導体基板の精密研磨方法およ
び精密研磨装置を提供する。 【解決手段】 総研磨時間T、回転速度切換え時間t、
回転速度切換え時間前のウエハWの回転速度N1 、回転
速度切換え後のウエハWの回転速度N2 および回転速度
切換え時間前の研磨パッドPの回転速度(N1 −n)を
設定し、そして、ウエハWと研磨パッドPのトータルで
の回転した数を一致させるように、回転速度切換え後の
研磨パッドPの回転速度Nx を算出して、ウエハWと研
磨パッドPを回転駆動してウエハWを研磨する。これに
より、ウエハW上のアライメントマーク上の膜層を等方
的に研磨でき、位置合わせ精度を向上させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Si、GaAs、
InP等の半導体ウエハあるいは表面上に複数の島状の
半導体領域が形成された石英やガラス基板等の基板の精
密研磨方法および研磨装置に関するものである。
InP等の半導体ウエハあるいは表面上に複数の島状の
半導体領域が形成された石英やガラス基板等の基板の精
密研磨方法および研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの超微細化や多層配線化
が進み、Si、GaAs、InP等の半導体ウエハある
いは表面上に複数の島状の半導体領域が形成された石英
やガラス基板等の基板の外表面を高精度に平坦化するこ
とが求められている。さらに、SOIウエハの出現や3
次元集積化の必要性からも基板の外表面のグローバル平
坦化が望まれている。
が進み、Si、GaAs、InP等の半導体ウエハある
いは表面上に複数の島状の半導体領域が形成された石英
やガラス基板等の基板の外表面を高精度に平坦化するこ
とが求められている。さらに、SOIウエハの出現や3
次元集積化の必要性からも基板の外表面のグローバル平
坦化が望まれている。
【0003】このような基板のグローバル平坦化はもち
ろんミクロな平坦化も可能な平坦化技術としては、例え
ば図5や図6に示すような化学機械研磨(CMP)装置
が従来から知られている。
ろんミクロな平坦化も可能な平坦化技術としては、例え
ば図5や図6に示すような化学機械研磨(CMP)装置
が従来から知られている。
【0004】図5に図示する化学機械研磨装置について
説明すると、化学機械研磨装置は、被加工物であるウエ
ハWをその被研磨面を下向きにした状態で保持するウエ
ハチャック101と、ウエハチャック101に保持され
るウエハWに対向するように配置されてウエハWの口径
よりも大きな口径の例えばポリウレタンからなる研磨パ
ッドPを貼り付ける研磨テーブル105とを備え、さら
に、研磨パッドP上に研磨剤(スラリー)107を供給
する研磨剤供給手段108が設けられている。研磨パッ
ドPは、主として表面に凹凸を有する材料あるいは多孔
質材料で形成され、その表面には研磨剤をウエハWに供
給しそして排出するための格子状の溝が刻まれている。
説明すると、化学機械研磨装置は、被加工物であるウエ
ハWをその被研磨面を下向きにした状態で保持するウエ
ハチャック101と、ウエハチャック101に保持され
るウエハWに対向するように配置されてウエハWの口径
よりも大きな口径の例えばポリウレタンからなる研磨パ
ッドPを貼り付ける研磨テーブル105とを備え、さら
に、研磨パッドP上に研磨剤(スラリー)107を供給
する研磨剤供給手段108が設けられている。研磨パッ
ドPは、主として表面に凹凸を有する材料あるいは多孔
質材料で形成され、その表面には研磨剤をウエハWに供
給しそして排出するための格子状の溝が刻まれている。
【0005】このように構成される化学機械研磨装置に
おいて、ウエハチャック101に保持されたウエハWの
被研磨面を研磨テーブル105に貼り付けた研磨パッド
P上に当接させるとともにウエハWに所定の加工圧を加
えた状態で、ウエハWと研磨パッドPを図示しない駆動
手段によりそれぞれ矢印の方向に回転させ、同時に、研
磨剤供給手段108から研磨剤107を研磨パッドP上
に滴下しつつ、ウエハWの被研磨面の研磨を行なう。ウ
エハWと研磨パッドPの駆動に関して、ウエハWと研磨
パッドPの回転速度(回転数)を等しくした場合には、
研磨パッドPの線速度がウエハW上の任意の位置で一定
になるので、グローバル平坦化にとっては望ましいとこ
ろであるが、研磨パッドPの表面に刻まれている研磨剤
用の格子状の溝模様がウエハWの被研磨面に転写される
ため、ミクロな平坦化を得ることができない。そのた
め、一般に、ウエハWと研磨パッドPの回転速度を数%
ずらして研磨を行なっている。
おいて、ウエハチャック101に保持されたウエハWの
被研磨面を研磨テーブル105に貼り付けた研磨パッド
P上に当接させるとともにウエハWに所定の加工圧を加
えた状態で、ウエハWと研磨パッドPを図示しない駆動
手段によりそれぞれ矢印の方向に回転させ、同時に、研
磨剤供給手段108から研磨剤107を研磨パッドP上
に滴下しつつ、ウエハWの被研磨面の研磨を行なう。ウ
エハWと研磨パッドPの駆動に関して、ウエハWと研磨
パッドPの回転速度(回転数)を等しくした場合には、
研磨パッドPの線速度がウエハW上の任意の位置で一定
になるので、グローバル平坦化にとっては望ましいとこ
ろであるが、研磨パッドPの表面に刻まれている研磨剤
用の格子状の溝模様がウエハWの被研磨面に転写される
ため、ミクロな平坦化を得ることができない。そのた
め、一般に、ウエハWと研磨パッドPの回転速度を数%
ずらして研磨を行なっている。
【0006】この研磨に際して、研磨量を向上させる目
的で使用する研磨剤(スラリー)としては、例えばミク
ロンオーダーからサブミクロンオーダーのSiO2 の微
粒子が安定に分散したアルカリ水溶液等が使用されてい
る。
的で使用する研磨剤(スラリー)としては、例えばミク
ロンオーダーからサブミクロンオーダーのSiO2 の微
粒子が安定に分散したアルカリ水溶液等が使用されてい
る。
【0007】また、図6に図示する化学機械研磨装置に
おいては、被加工物であるウエハWをその被研磨面を上
向きにした状態で保持するウエハチャック201と、ウ
エハチャック201を支持するウエハテーブル202
と、ウエハテーブル202に保持されるウエハWに対向
するようにウエハテーブル202の上方に配置され、ウ
エハWの口径よりも小さい口径の研磨パッドPを保持す
る研磨パッドホルダー205とを備え、また、研磨剤
(スラリー)は、研磨パッドPに設けられた小孔に連通
する不図示の研磨剤供給手段から小孔を介してウエハW
と研磨パッドPとの間に供給されるように構成されてい
る。このように構成された化学機械研磨装置において、
ウエハテーブル202上にウエハチャック201を介し
て保持されたウエハWの被研磨面に、研磨パッドホルダ
ー205に保持された小口径の研磨パッドPを当接させ
るとともに所定の加工圧を加えた状態で、研磨パッドP
を図示しない駆動手段により矢印の方向に回転させると
ともに研磨パッドPを揺動させ、同時に、図示しない研
磨剤供給手段から研磨剤を研磨パッドPとウエハWとの
間に供給して、ウエハWの被研磨面の研磨を行なってい
る。
おいては、被加工物であるウエハWをその被研磨面を上
向きにした状態で保持するウエハチャック201と、ウ
エハチャック201を支持するウエハテーブル202
と、ウエハテーブル202に保持されるウエハWに対向
するようにウエハテーブル202の上方に配置され、ウ
エハWの口径よりも小さい口径の研磨パッドPを保持す
る研磨パッドホルダー205とを備え、また、研磨剤
(スラリー)は、研磨パッドPに設けられた小孔に連通
する不図示の研磨剤供給手段から小孔を介してウエハW
と研磨パッドPとの間に供給されるように構成されてい
る。このように構成された化学機械研磨装置において、
ウエハテーブル202上にウエハチャック201を介し
て保持されたウエハWの被研磨面に、研磨パッドホルダ
ー205に保持された小口径の研磨パッドPを当接させ
るとともに所定の加工圧を加えた状態で、研磨パッドP
を図示しない駆動手段により矢印の方向に回転させると
ともに研磨パッドPを揺動させ、同時に、図示しない研
磨剤供給手段から研磨剤を研磨パッドPとウエハWとの
間に供給して、ウエハWの被研磨面の研磨を行なってい
る。
【0008】以上のような研磨装置により研磨されたウ
エハ等の半導体基板は、洗浄工程を経て、次のデバイス
生産工程へと搬送され、順次加工処理を施してデバイス
を生産している。図7に一般的なデバイス生産工程のフ
ローを示す。
エハ等の半導体基板は、洗浄工程を経て、次のデバイス
生産工程へと搬送され、順次加工処理を施してデバイス
を生産している。図7に一般的なデバイス生産工程のフ
ローを示す。
【0009】図7において、ステップS101(酸化)
はウエハの表面を酸化させる工程、ステップS102
(CVD)はウエハ表面に絶縁膜を形成する工程、ステ
ップS103(電極形成)はウエハ上に電極を蒸着によ
って形成する工程、ステップS104(イオン打込み)
はウエハにイオンを打ち込む工程である。そして、ステ
ップS105(CMP)はウエハの表面を化学機械研磨
する工程であり、ステップS106(レジスト処理)は
ウエハにレジストを塗布する工程、ステップS107
(露光)はステッパー等の半導体露光装置によってマス
クの回路パターンをウエハの複数のショット領域に並べ
て焼き付け露光する工程、ステップS108(現像)は
露光したウエハを現像する工程、ステップS109(エ
ッチング)は現像したレジスト像以外の部分を削り取る
工程であり、ステップS110(レジスト剥離)はエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く工程で
ある。これらの工程を10〜20回程度適宜繰り返し行
なうことによって半導体デバイスを生産している。つま
り、CMPの工程(ステップS105)が終了したウエ
ハ等の半導体基板は、重ね合わせ検査装置やステッパー
等による露光工程へ送り込まれている。
はウエハの表面を酸化させる工程、ステップS102
(CVD)はウエハ表面に絶縁膜を形成する工程、ステ
ップS103(電極形成)はウエハ上に電極を蒸着によ
って形成する工程、ステップS104(イオン打込み)
はウエハにイオンを打ち込む工程である。そして、ステ
ップS105(CMP)はウエハの表面を化学機械研磨
する工程であり、ステップS106(レジスト処理)は
ウエハにレジストを塗布する工程、ステップS107
(露光)はステッパー等の半導体露光装置によってマス
クの回路パターンをウエハの複数のショット領域に並べ
て焼き付け露光する工程、ステップS108(現像)は
露光したウエハを現像する工程、ステップS109(エ
ッチング)は現像したレジスト像以外の部分を削り取る
工程であり、ステップS110(レジスト剥離)はエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く工程で
ある。これらの工程を10〜20回程度適宜繰り返し行
なうことによって半導体デバイスを生産している。つま
り、CMPの工程(ステップS105)が終了したウエ
ハ等の半導体基板は、重ね合わせ検査装置やステッパー
等による露光工程へ送り込まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウエハ等の
基板の被研磨面上には、図8に例示するように、半導体
デバイスを形成するパターンp……以外に、重ね合わせ
検査装置やステッパー等のアライメント検出系のための
位置合わせ用のアライメントマークmが配置されてい
る。研磨工程においては、図8に示すように、アライメ
ントマークmの上にも絶縁膜や誘電体等を積層した膜層
sが形成されており、アライメントマークm上の膜層は
半導体デバイスを形成するパターンp……上の膜層とと
もに同時に研磨されている。一般に、CMPで平坦化す
べきデバイスパターンp…は1μm以下の微細パターン
であるが、アライメントマークmは30〜100μm程
度の大きさである。また、CMPでは、ポリウレタンパ
ッドのような粘弾性体のパッドで研磨するために、研磨
中のパッドの変形により、凹凸の疎の部分は平坦に研磨
されず、いわゆるディッシングやシニングといった現象
が起こる。このため、アライメントパターンm上の膜層
sではCMPによる平坦化の後でもわずかに凹凸が残
り、このわずかに残った凹凸からの反射がアライメント
に影響を及ぼしている。
基板の被研磨面上には、図8に例示するように、半導体
デバイスを形成するパターンp……以外に、重ね合わせ
検査装置やステッパー等のアライメント検出系のための
位置合わせ用のアライメントマークmが配置されてい
る。研磨工程においては、図8に示すように、アライメ
ントマークmの上にも絶縁膜や誘電体等を積層した膜層
sが形成されており、アライメントマークm上の膜層は
半導体デバイスを形成するパターンp……上の膜層とと
もに同時に研磨されている。一般に、CMPで平坦化す
べきデバイスパターンp…は1μm以下の微細パターン
であるが、アライメントマークmは30〜100μm程
度の大きさである。また、CMPでは、ポリウレタンパ
ッドのような粘弾性体のパッドで研磨するために、研磨
中のパッドの変形により、凹凸の疎の部分は平坦に研磨
されず、いわゆるディッシングやシニングといった現象
が起こる。このため、アライメントパターンm上の膜層
sではCMPによる平坦化の後でもわずかに凹凸が残
り、このわずかに残った凹凸からの反射がアライメント
に影響を及ぼしている。
【0011】これをさらに説明すると、重ね合わせ検査
装置やステッパー等のアライメント検出系において現在
実際に使用されている方式のほとんどは明視野画像処理
方式であって、この種のアライメント検出系は図9に概
略的に示すように構成されており、ウエハW上に形成さ
れたアライメントマークmを検出し、その像を光学系で
撮像素子としてのCCD301上に形成し、その電気信
号を各種信号処理を実施することにより、位置検出を行
なっている。なお、図9において、302はアライメン
ト検出系の光源、303はアライメント検出系のビーム
スプリッターを含む光学系であり、305と306はス
テッパーのレチクルと投影レンズである。
装置やステッパー等のアライメント検出系において現在
実際に使用されている方式のほとんどは明視野画像処理
方式であって、この種のアライメント検出系は図9に概
略的に示すように構成されており、ウエハW上に形成さ
れたアライメントマークmを検出し、その像を光学系で
撮像素子としてのCCD301上に形成し、その電気信
号を各種信号処理を実施することにより、位置検出を行
なっている。なお、図9において、302はアライメン
ト検出系の光源、303はアライメント検出系のビーム
スプリッターを含む光学系であり、305と306はス
テッパーのレチクルと投影レンズである。
【0012】この種のアライメント検出系の光学系にお
いて最も必要とする結像性能は像の対称性である。とこ
ろで、アライメントマークm上の膜層sが、図10の
(a)に示すように、非対称的であると、アライメント
マークmに対して垂直に入射した光(A、B、C、D
…)は、同図(a)に示すように異なった角度で反射
し、その反射光(A′、B′、C′、D′…)は、アラ
イメント光学系を通り撮像素子としてのCCD上に同図
(b)に示すように結像する。このように反射角度が異
なるためにCCD上での像が歪むことにより位置ずれを
起こすことがある。このためにアライメント精度を悪化
させてしまう要因となっている。
いて最も必要とする結像性能は像の対称性である。とこ
ろで、アライメントマークm上の膜層sが、図10の
(a)に示すように、非対称的であると、アライメント
マークmに対して垂直に入射した光(A、B、C、D
…)は、同図(a)に示すように異なった角度で反射
し、その反射光(A′、B′、C′、D′…)は、アラ
イメント光学系を通り撮像素子としてのCCD上に同図
(b)に示すように結像する。このように反射角度が異
なるためにCCD上での像が歪むことにより位置ずれを
起こすことがある。このためにアライメント精度を悪化
させてしまう要因となっている。
【0013】このように、従来の研磨装置では、アライ
メントマーク上の膜層が非対称に研磨されるために、重
ね合わせ検査装置やステッパー等のアライメント検出系
において位置合わせ精度が悪化するという問題があっ
た。この理由としては、ウエハ等の基板と研磨パッドの
回転速度を数%ずらして研磨を行なっていること、およ
び、研磨パッドに経時的な変形が生じること等のため
に、アライメントマーク上の膜層が、等方的に研磨され
ず、非対称な形状となるためと考えられる。
メントマーク上の膜層が非対称に研磨されるために、重
ね合わせ検査装置やステッパー等のアライメント検出系
において位置合わせ精度が悪化するという問題があっ
た。この理由としては、ウエハ等の基板と研磨パッドの
回転速度を数%ずらして研磨を行なっていること、およ
び、研磨パッドに経時的な変形が生じること等のため
に、アライメントマーク上の膜層が、等方的に研磨され
ず、非対称な形状となるためと考えられる。
【0014】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
未解決な課題に鑑みてなされたものであって、重ね合わ
せ検査装置やステッパー等の位置合わせ用のアライメン
トマーク上の膜層を対称的な形状に研磨することによ
り、位置合わせ精度を向上させ、さらに、研磨パッドの
表面に刻まれている格子状の溝模様が転写されるのを防
ぎミクロな平坦度を向上させることができる半導体基板
の精密研磨方法および精密研磨装置を提供することを目
的とするものである。
未解決な課題に鑑みてなされたものであって、重ね合わ
せ検査装置やステッパー等の位置合わせ用のアライメン
トマーク上の膜層を対称的な形状に研磨することによ
り、位置合わせ精度を向上させ、さらに、研磨パッドの
表面に刻まれている格子状の溝模様が転写されるのを防
ぎミクロな平坦度を向上させることができる半導体基板
の精密研磨方法および精密研磨装置を提供することを目
的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体基板の精密研磨方法は、半導体基
板のデバイス形成面に研磨パッドを所定の加圧力を与え
た状態で当接させ、半導体基板と研磨パッドを各々回転
させながら研磨を行なう精密研磨方法において、半導体
基板と研磨パッドの回転速度を変化させ、かつ、半導体
基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了までのトータ
ルでの回転した数を一致させるように半導体基板と研磨
パッドの回転速度を制御することを特徴とする。
めに、本発明の半導体基板の精密研磨方法は、半導体基
板のデバイス形成面に研磨パッドを所定の加圧力を与え
た状態で当接させ、半導体基板と研磨パッドを各々回転
させながら研磨を行なう精密研磨方法において、半導体
基板と研磨パッドの回転速度を変化させ、かつ、半導体
基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了までのトータ
ルでの回転した数を一致させるように半導体基板と研磨
パッドの回転速度を制御することを特徴とする。
【0016】本発明の半導体基板の精密研磨方法におい
ては、半導体基板の回転速度、研磨パッドの回転速度、
研磨時間、および研磨圧力を設定し、さらに、回転速度
切換え時間を設定し、これらの設定された半導体基板の
回転速度、研磨パッドの回転速度、研磨時間および回転
速度切換え時間に基づいて、半導体基板と研磨パッドの
それぞれの研磨開始から研磨終了までのトータルでの回
転した数を等しくなるように計算し、該計算結果に基づ
く回転速度によって半導体基板と研磨パッドを駆動させ
ることが好ましい。
ては、半導体基板の回転速度、研磨パッドの回転速度、
研磨時間、および研磨圧力を設定し、さらに、回転速度
切換え時間を設定し、これらの設定された半導体基板の
回転速度、研磨パッドの回転速度、研磨時間および回転
速度切換え時間に基づいて、半導体基板と研磨パッドの
それぞれの研磨開始から研磨終了までのトータルでの回
転した数を等しくなるように計算し、該計算結果に基づ
く回転速度によって半導体基板と研磨パッドを駆動させ
ることが好ましい。
【0017】本発明の半導体基板の精密研磨方法におい
ては、回転速度切換え時間および半導体基板と研磨パッ
ドの回転速度のいずれか一方あるいは両方を記憶し、半
導体基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了までのト
ータルでの回転した数を一致させるように制御すること
が好ましい。
ては、回転速度切換え時間および半導体基板と研磨パッ
ドの回転速度のいずれか一方あるいは両方を記憶し、半
導体基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了までのト
ータルでの回転した数を一致させるように制御すること
が好ましい。
【0018】さらに、本発明の半導体基板の精密研磨装
置は、半導体基板を回転させるための駆動手段および研
磨パッドを回転させるための駆動手段を有し、半導体基
板のデバイス形成面に研磨パッドを所定の加圧力を与え
た状態で当接させ、半導体基板と研磨パッドを各々回転
させながら研磨を行なう精密研磨装置において、半導体
基板と研磨パッドの回転速度を変化させ、かつ、半導体
基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了までのトータ
ルでの回転した数を一致させるように制御する制御手段
を備えていることを特徴とする。
置は、半導体基板を回転させるための駆動手段および研
磨パッドを回転させるための駆動手段を有し、半導体基
板のデバイス形成面に研磨パッドを所定の加圧力を与え
た状態で当接させ、半導体基板と研磨パッドを各々回転
させながら研磨を行なう精密研磨装置において、半導体
基板と研磨パッドの回転速度を変化させ、かつ、半導体
基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了までのトータ
ルでの回転した数を一致させるように制御する制御手段
を備えていることを特徴とする。
【0019】本発明の半導体基板の精密研磨装置におい
て、前記制御手段は、半導体基板の回転速度、研磨パッ
ドの回転速度、研磨時間、研磨圧力を設定するための第
1の入力手段と回転速度切換え時間を設定するための第
2の入力手段を備え、さらに、前記第1および第2の入
力手段により入力される値から半導体基板と研磨パッド
のトータルでの回転した数を一致させるように計算する
演算部および前記第1の入力手段により入力された回転
速度と前記演算部の計算結果に基づく回転速度によって
半導体基板と研磨パッドをそれぞれ駆動させる制御部を
具備することが好ましい。
て、前記制御手段は、半導体基板の回転速度、研磨パッ
ドの回転速度、研磨時間、研磨圧力を設定するための第
1の入力手段と回転速度切換え時間を設定するための第
2の入力手段を備え、さらに、前記第1および第2の入
力手段により入力される値から半導体基板と研磨パッド
のトータルでの回転した数を一致させるように計算する
演算部および前記第1の入力手段により入力された回転
速度と前記演算部の計算結果に基づく回転速度によって
半導体基板と研磨パッドをそれぞれ駆動させる制御部を
具備することが好ましい。
【0020】本発明の半導体基板の精密研磨装置におい
て、回転速度切換え時間および半導体基板と研磨パッド
の回転速度のいずれか一方あるいは両方を記憶する記憶
部を具備し、半導体基板と研磨パッドの研磨開始から研
磨終了までのトータルでの回転した数を一致させるよう
に制御することが好ましい。
て、回転速度切換え時間および半導体基板と研磨パッド
の回転速度のいずれか一方あるいは両方を記憶する記憶
部を具備し、半導体基板と研磨パッドの研磨開始から研
磨終了までのトータルでの回転した数を一致させるよう
に制御することが好ましい。
【0021】
【作用】本発明の半導体基板の精密研磨方法および精密
研磨装置によれば、半導体基板と研磨パッドの回転速度
を変化させるとともに、半導体基板と研磨パッドの研磨
開始から研磨終了までのトータルでの回転した数を一致
させるように半導体基板と研磨パッドの回転速度を制御
することにより、半導体基板の被研磨面上の重ね合わせ
検査装置やステッパー等の位置合わせ用のアライメント
マーク上の膜層を等方的に研磨することができる。これ
により、アライメントマーク上の膜層を対称に研磨する
ことが可能になり、位置合わせ精度を向上させることが
でき、さらに、研磨パッドの表面に刻まれている格子状
の溝模様が転写させることを防ぎミクロな平坦度を向上
させることができる。
研磨装置によれば、半導体基板と研磨パッドの回転速度
を変化させるとともに、半導体基板と研磨パッドの研磨
開始から研磨終了までのトータルでの回転した数を一致
させるように半導体基板と研磨パッドの回転速度を制御
することにより、半導体基板の被研磨面上の重ね合わせ
検査装置やステッパー等の位置合わせ用のアライメント
マーク上の膜層を等方的に研磨することができる。これ
により、アライメントマーク上の膜層を対称に研磨する
ことが可能になり、位置合わせ精度を向上させることが
でき、さらに、研磨パッドの表面に刻まれている格子状
の溝模様が転写させることを防ぎミクロな平坦度を向上
させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0023】図1は、本発明に係る研磨装置の概略構成
図であり、図2は、本発明に係る研磨装置の要部の概略
構成図である。
図であり、図2は、本発明に係る研磨装置の要部の概略
構成図である。
【0024】本発明に係る研磨装置は、図1および図2
に図示するように、被加工物としての半導体基板(以
下、単にウエハともいう。)Wをその被研磨面を上向き
にした状態でウエハチャック1を介して保持するウエハ
テーブル2と、ウエハテーブル2に保持されるウエハW
に対向するようにウエハテーブル2の上方に配置され
て、ウエハWの径より大きくかつウエハWの径の2倍よ
り小さい口径を有する研磨パッドPを保持する研磨ヘッ
ド5とを備え、研磨パッドPを保持する研磨ヘッド5を
その軸を中心に矢印Aの方向に回転駆動する第1の駆動
手段7と、研磨ヘッド5を上下方向に移動させて研磨パ
ッドPをウエハWに対して押圧して加圧するヘッド上下
動駆動手段8とが設けられ、また、ウエハWを保持する
ウエハテーブル2には、図2に示すように、ウエハWを
保持するウエハチャック1をその軸を中心に矢印Bの方
向に回転駆動する第2の駆動手段10と、ウエハWを保
持するウエハチャック1を水平方向に矢印Cの方向に揺
動させるためのガイド部11aと動力部11bとから構
成される第3の駆動手段11と、ウエハWを研磨パッド
Pにより研磨する際にウエハWの全面を研磨パッドPに
対して一定に押圧するためのイコライズ機構12とが設
けられ、さらに、ウエハWの被研磨面と研磨パッドPの
対向する領域に研磨剤Sを供給するように、研磨ヘッド
5および研磨パッドPの中心部に設けられた小孔14に
連通する研磨剤供給管15を有する研磨剤供給手段16
が設けられている。なお、研磨パッドPが研磨剤Sを通
過させることができる材料、例えば布や大きな連通孔を
もつポリウレタンで構成されている場合には、研磨パッ
ドPに小孔14をわざわざ設ける必要はない。
に図示するように、被加工物としての半導体基板(以
下、単にウエハともいう。)Wをその被研磨面を上向き
にした状態でウエハチャック1を介して保持するウエハ
テーブル2と、ウエハテーブル2に保持されるウエハW
に対向するようにウエハテーブル2の上方に配置され
て、ウエハWの径より大きくかつウエハWの径の2倍よ
り小さい口径を有する研磨パッドPを保持する研磨ヘッ
ド5とを備え、研磨パッドPを保持する研磨ヘッド5を
その軸を中心に矢印Aの方向に回転駆動する第1の駆動
手段7と、研磨ヘッド5を上下方向に移動させて研磨パ
ッドPをウエハWに対して押圧して加圧するヘッド上下
動駆動手段8とが設けられ、また、ウエハWを保持する
ウエハテーブル2には、図2に示すように、ウエハWを
保持するウエハチャック1をその軸を中心に矢印Bの方
向に回転駆動する第2の駆動手段10と、ウエハWを保
持するウエハチャック1を水平方向に矢印Cの方向に揺
動させるためのガイド部11aと動力部11bとから構
成される第3の駆動手段11と、ウエハWを研磨パッド
Pにより研磨する際にウエハWの全面を研磨パッドPに
対して一定に押圧するためのイコライズ機構12とが設
けられ、さらに、ウエハWの被研磨面と研磨パッドPの
対向する領域に研磨剤Sを供給するように、研磨ヘッド
5および研磨パッドPの中心部に設けられた小孔14に
連通する研磨剤供給管15を有する研磨剤供給手段16
が設けられている。なお、研磨パッドPが研磨剤Sを通
過させることができる材料、例えば布や大きな連通孔を
もつポリウレタンで構成されている場合には、研磨パッ
ドPに小孔14をわざわざ設ける必要はない。
【0025】本実施例の研磨装置は、さらに、前述した
第1の駆動手段7、ヘッド上下動駆動手段8、第2の駆
動手段10および第3の駆動手段11等の駆動を各々独
立してあるいは相関させて制御する制御手段17が設け
られており、マイクロコンピューター等で構成される。
第1の駆動手段7、ヘッド上下動駆動手段8、第2の駆
動手段10および第3の駆動手段11等の駆動を各々独
立してあるいは相関させて制御する制御手段17が設け
られており、マイクロコンピューター等で構成される。
【0026】また、本実施例の研磨装置では、研磨パッ
ドPの自転軸とウエハWの自転軸が一致しないようにず
らし、すなわち、軸位置を異ならしめるとともに、ウエ
ハWの全面が必ず研磨パッドPからはみ出さないように
両者を配置し、ウエハWを揺動させる場合も研磨パッド
Pからはみ出ないようにする。このように、研磨パッド
PがウエハWの被研磨面全面と常に接触する状態で研磨
を行なうようにする。そのため、本実施例では、研磨パ
ッドPの自転軸とウエハWの自転軸間の距離とウエハW
の半径との和が、研磨パッドPの半径以下となるように
各自転軸の位置を設定してある。また、ウエハWを揺動
させる場合にも揺動による自転軸間の最大距離とウエハ
Wの半径との和が研磨パッドPの半径以下となるように
揺動範囲を定める。
ドPの自転軸とウエハWの自転軸が一致しないようにず
らし、すなわち、軸位置を異ならしめるとともに、ウエ
ハWの全面が必ず研磨パッドPからはみ出さないように
両者を配置し、ウエハWを揺動させる場合も研磨パッド
Pからはみ出ないようにする。このように、研磨パッド
PがウエハWの被研磨面全面と常に接触する状態で研磨
を行なうようにする。そのため、本実施例では、研磨パ
ッドPの自転軸とウエハWの自転軸間の距離とウエハW
の半径との和が、研磨パッドPの半径以下となるように
各自転軸の位置を設定してある。また、ウエハWを揺動
させる場合にも揺動による自転軸間の最大距離とウエハ
Wの半径との和が研磨パッドPの半径以下となるように
揺動範囲を定める。
【0027】また、本実施例では、図2に示すように第
3の駆動手段11によりウエハWを揺動させているが、
研磨ヘッド5側に揺動手段を設けて、研磨ヘッド5側を
揺動させるように構成することもでき、あるいはまた、
ウエハWと研磨パッドPの両者を揺動させるように構成
することもできる。しかし、いずれの場合においてもウ
エハWが研磨パッドPからはみ出ないようにすることが
必要である。
3の駆動手段11によりウエハWを揺動させているが、
研磨ヘッド5側に揺動手段を設けて、研磨ヘッド5側を
揺動させるように構成することもでき、あるいはまた、
ウエハWと研磨パッドPの両者を揺動させるように構成
することもできる。しかし、いずれの場合においてもウ
エハWが研磨パッドPからはみ出ないようにすることが
必要である。
【0028】本発明に用いられる研磨剤としては、材質
が酸化シリコン、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸
化ゼオライト、酸化クロム、酸化鉄、炭化シリコン、炭
化ホウ素、カーボン、アンモニウム塩等であって、径が
数ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの範囲内
で比較的均一である微粒子が、水酸化ナトリウム水溶
液、水酸化カリウム水溶液、アンモニア水溶液、イソシ
アヌル酸溶液、Br−CH3 OH、塩酸水溶液等の溶液
中で分散している研磨液が用いられる。これらの微粒子
と溶液との組み合わせは、目的に合わせて選択すること
が可能である。例えば、Si表面研磨においては、酸化
シリコン、酸化セリウム、アンモニウム塩、二酸化マン
ガン等の微粒子を上記溶液に分散させた研磨剤が好適で
あり、SiO2 の表面研磨においては、酸化シリコン微
粒子を水酸化カリウム水溶液に分散させた研磨剤が適し
ており、また、Al表面ウエハにおいては、酸化シリコ
ン微粒子を過酸化水素を含むアンモニア水溶液に分散さ
せた研磨剤が好適である。
が酸化シリコン、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸
化ゼオライト、酸化クロム、酸化鉄、炭化シリコン、炭
化ホウ素、カーボン、アンモニウム塩等であって、径が
数ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの範囲内
で比較的均一である微粒子が、水酸化ナトリウム水溶
液、水酸化カリウム水溶液、アンモニア水溶液、イソシ
アヌル酸溶液、Br−CH3 OH、塩酸水溶液等の溶液
中で分散している研磨液が用いられる。これらの微粒子
と溶液との組み合わせは、目的に合わせて選択すること
が可能である。例えば、Si表面研磨においては、酸化
シリコン、酸化セリウム、アンモニウム塩、二酸化マン
ガン等の微粒子を上記溶液に分散させた研磨剤が好適で
あり、SiO2 の表面研磨においては、酸化シリコン微
粒子を水酸化カリウム水溶液に分散させた研磨剤が適し
ており、また、Al表面ウエハにおいては、酸化シリコ
ン微粒子を過酸化水素を含むアンモニア水溶液に分散さ
せた研磨剤が好適である。
【0029】次に、上記のように構成される精密研磨装
置の研磨方法について説明する。
置の研磨方法について説明する。
【0030】本発明の研磨方法は、被加工物であるウエ
ハWと研磨パッドPを同方向に異なる回転速度で制御す
る方式であり、ウエハWと研磨パッドPの各々の回転速
度の選択範囲は1000rpm以下であり、より好まし
くは、50〜300rpmの範囲で同方向である。ま
た、ヘッド上下動駆動手段8によって研磨パッドPをウ
エハWに対して押圧する圧力は、0〜100kPaの範
囲である。
ハWと研磨パッドPを同方向に異なる回転速度で制御す
る方式であり、ウエハWと研磨パッドPの各々の回転速
度の選択範囲は1000rpm以下であり、より好まし
くは、50〜300rpmの範囲で同方向である。ま
た、ヘッド上下動駆動手段8によって研磨パッドPをウ
エハWに対して押圧する圧力は、0〜100kPaの範
囲である。
【0031】一般的な研磨方法として、ウエハWと研磨
パッドPを同方向に同回転速度で駆動した場合には、ウ
エハWの被研磨面上の任意の位置での相対的な周速を均
一にすることができるのでグローバルな均一性を確保し
た研磨が実現できるけれども、このようにウエハWと研
磨パッドPを同方向に同回転速度で駆動した場合には、
研磨パッドPの表面に刻まれている研磨剤用の格子状の
溝模様がウエハWに転写されるためミクロな平坦度を得
ることができない。
パッドPを同方向に同回転速度で駆動した場合には、ウ
エハWの被研磨面上の任意の位置での相対的な周速を均
一にすることができるのでグローバルな均一性を確保し
た研磨が実現できるけれども、このようにウエハWと研
磨パッドPを同方向に同回転速度で駆動した場合には、
研磨パッドPの表面に刻まれている研磨剤用の格子状の
溝模様がウエハWに転写されるためミクロな平坦度を得
ることができない。
【0032】そのため、通常は、ウエハWと研磨パッド
Pの回転速度(回転数)を数%ずらして研磨を行なって
いる。このように回転速度をずらす範囲は、どちらか一
方の回転速度に対し0.1〜10%程度であり、より好
ましくは、1rpm程度である。例えば、ウエハWを6
0rpmで回転させるとき、研磨パッドPを59rpm
で回転させて1分間研磨したとする。このとき、ウエハ
Wは60回転、研磨パッドPは59回転したことにな
り、ウエハWと研磨パッドPのトータルでの回転した数
の差は、60−59=1回転であり、角度に換算すると
360度の回転差である。研磨パッドPに刻まれた研磨
剤用の溝が前述したように格子状であれば、90度以上
の回転差があれば溝模様の転写を防ぐことができ、ま
た、研磨パッドPに刻まれた研磨剤用の溝が螺旋状であ
れば360度の回転差で溝模様の転写を平均化すること
が可能となる。
Pの回転速度(回転数)を数%ずらして研磨を行なって
いる。このように回転速度をずらす範囲は、どちらか一
方の回転速度に対し0.1〜10%程度であり、より好
ましくは、1rpm程度である。例えば、ウエハWを6
0rpmで回転させるとき、研磨パッドPを59rpm
で回転させて1分間研磨したとする。このとき、ウエハ
Wは60回転、研磨パッドPは59回転したことにな
り、ウエハWと研磨パッドPのトータルでの回転した数
の差は、60−59=1回転であり、角度に換算すると
360度の回転差である。研磨パッドPに刻まれた研磨
剤用の溝が前述したように格子状であれば、90度以上
の回転差があれば溝模様の転写を防ぐことができ、ま
た、研磨パッドPに刻まれた研磨剤用の溝が螺旋状であ
れば360度の回転差で溝模様の転写を平均化すること
が可能となる。
【0033】ところで、単にウエハWと研磨パッドPの
回転速度を数%ずらして研磨を行なうと、その回転数差
に起因して非対称な研磨が行なわれることとなる。その
メカニズムについて説明すると、ウエハWと研磨パッド
Pを同方向に同回転速度で駆動した場合のウエハWと研
磨パッドPの相対位置関係は、ウエハWの自転軸と研磨
パッドPの自転軸との距離を半径とする自転を伴わない
回転運動を行なった場合と等しくなる。この場合に、ウ
エハW上のアライメントマーク上の膜層は等方的に研磨
される。しかし、ウエハWと研磨パッドPの回転速度を
数%ずらして研磨を行なうと、その回転した数の差分の
自転運動が発生し、図10に示すように、ウエハW上の
アライメントマークm上の膜層sは非対称に研磨され
る。このようにウエハWと研磨パッドPの回転速度を数
%ずらして研磨した場合、回転に起因してウエハW上で
のアライメントマークの位置ずれが発生し、その位置ず
れの方向は図4に示すようになる。つまり、ウエハWと
研磨パッドPの回転した数に差があると、等方的に研磨
されないのである。
回転速度を数%ずらして研磨を行なうと、その回転数差
に起因して非対称な研磨が行なわれることとなる。その
メカニズムについて説明すると、ウエハWと研磨パッド
Pを同方向に同回転速度で駆動した場合のウエハWと研
磨パッドPの相対位置関係は、ウエハWの自転軸と研磨
パッドPの自転軸との距離を半径とする自転を伴わない
回転運動を行なった場合と等しくなる。この場合に、ウ
エハW上のアライメントマーク上の膜層は等方的に研磨
される。しかし、ウエハWと研磨パッドPの回転速度を
数%ずらして研磨を行なうと、その回転した数の差分の
自転運動が発生し、図10に示すように、ウエハW上の
アライメントマークm上の膜層sは非対称に研磨され
る。このようにウエハWと研磨パッドPの回転速度を数
%ずらして研磨した場合、回転に起因してウエハW上で
のアライメントマークの位置ずれが発生し、その位置ず
れの方向は図4に示すようになる。つまり、ウエハWと
研磨パッドPの回転した数に差があると、等方的に研磨
されないのである。
【0034】そこで、本発明では、ウエハWと研磨パッ
ドPの回転速度(rpm)と回転時間のいずれか一方あ
るいは両方を変化させ、かつ、ウエハWと研磨パッドP
の研磨開始から研磨終了までのトータルでの回転した数
を一致させるように、ウエハWと研磨パッドPの回転を
制御することに特徴を有するものである。
ドPの回転速度(rpm)と回転時間のいずれか一方あ
るいは両方を変化させ、かつ、ウエハWと研磨パッドP
の研磨開始から研磨終了までのトータルでの回転した数
を一致させるように、ウエハWと研磨パッドPの回転を
制御することに特徴を有するものである。
【0035】すなわち、本発明の精密研磨装置は、ウエ
ハWの回転速度、研磨パッドPの回転速度、研磨時間、
研磨圧力を設定するための入力手段とともに回転速度切
換え時間を設定するための入力手段を備え、さらに、ウ
エハWと研磨パッドPの回転した数を等しくなるように
計算するための演算部とウエハWおよび研磨パッドPを
所定の回転速度で駆動させる制御部を備えている。
ハWの回転速度、研磨パッドPの回転速度、研磨時間、
研磨圧力を設定するための入力手段とともに回転速度切
換え時間を設定するための入力手段を備え、さらに、ウ
エハWと研磨パッドPの回転した数を等しくなるように
計算するための演算部とウエハWおよび研磨パッドPを
所定の回転速度で駆動させる制御部を備えている。
【0036】以下に、本発明の精密研磨方法について、
図3を用いてその制御内容を説明する。図3のタイミン
グチャートに示すように、総研磨時間をT、回転速度切
換え時間をt、回転速度切換え時間t前のウエハWの回
転速度をN1 (rpm)、回転速度切換え後のウエハW
の回転速度をN2 (rpm)、回転速度切換え時間t前
の研磨パッドPの回転速度を(N1 −n)(rpm)、
回転速度切換え後の研磨パッドPの回転速度をNx (r
pm)とするとき、回転速度切換え後の研磨パッドPの
回転速度Nx は、次のように計算することができる。す
なわち、研磨開始から研磨終了までの総研磨時間内にお
けるウエハWのトータルでの回転した数{N1 ・t+N
2 ・(T−t)}と、研磨パッドPのトータルでの回転
した数{(N1 −n)・t+Nx ・(T−t)}を一致
させることから、 N1 ・t+N2 ・(T−t)=(N1 −n)・t+Nx
・(T−t)
図3を用いてその制御内容を説明する。図3のタイミン
グチャートに示すように、総研磨時間をT、回転速度切
換え時間をt、回転速度切換え時間t前のウエハWの回
転速度をN1 (rpm)、回転速度切換え後のウエハW
の回転速度をN2 (rpm)、回転速度切換え時間t前
の研磨パッドPの回転速度を(N1 −n)(rpm)、
回転速度切換え後の研磨パッドPの回転速度をNx (r
pm)とするとき、回転速度切換え後の研磨パッドPの
回転速度Nx は、次のように計算することができる。す
なわち、研磨開始から研磨終了までの総研磨時間内にお
けるウエハWのトータルでの回転した数{N1 ・t+N
2 ・(T−t)}と、研磨パッドPのトータルでの回転
した数{(N1 −n)・t+Nx ・(T−t)}を一致
させることから、 N1 ・t+N2 ・(T−t)=(N1 −n)・t+Nx
・(T−t)
【0037】したがって、
【数1】 すなわち、総研磨時間をT、回転速度切換え時間をt、
回転速度切換え時間t前のウエハWの回転速度をN1
(rpm)、回転速度切換え後のウエハWの回転速度を
N2 (rpm)、回転速度切換え時間t前の研磨パッド
Pの回転速度を(N1 −n)(rpm)の各値を入力値
として入力手段を用いて入力することにより、演算部に
おいて、式(1)に基づいて、回転速度切換え後の研磨
パッドPの回転速度Nx (rpm)を求めることができ
る。
回転速度切換え時間t前のウエハWの回転速度をN1
(rpm)、回転速度切換え後のウエハWの回転速度を
N2 (rpm)、回転速度切換え時間t前の研磨パッド
Pの回転速度を(N1 −n)(rpm)の各値を入力値
として入力手段を用いて入力することにより、演算部に
おいて、式(1)に基づいて、回転速度切換え後の研磨
パッドPの回転速度Nx (rpm)を求めることができ
る。
【0038】例えば、総研磨時間Tを2分、回転速度切
換え時間tを1分、回転速度切換え時間t前後のウエハ
Wの回転速度N1 、N2 をともに60rpm、回転速度
切換え時間t前の研磨パッドPの回転速度(N1 −n)
を(60−1=)59rpmとすると、回転速度切換え
後の研磨パッドPの回転速度Nx (rpm)は、前述し
た式(1)から、 Nx ={60×1+60×(2−1)−59×1}/
(2−1)=61 となる。このとき、ウエハWと研磨パッドPのそれぞれ
のトータルでの回転した数は、 ウエハWの回転した数 ={60×1+60×(2−
1)}=120 研磨パッドPの回転した数={59×1+61×(2−
1)}=120 となる。すなわち、ウエハWと研磨パッドPの回転速度
を数%ずらして研磨を行なったにも拘らず、ウエハWと
研磨パッドPの回転した数の差は0となり、等方的な研
磨が実現される。
換え時間tを1分、回転速度切換え時間t前後のウエハ
Wの回転速度N1 、N2 をともに60rpm、回転速度
切換え時間t前の研磨パッドPの回転速度(N1 −n)
を(60−1=)59rpmとすると、回転速度切換え
後の研磨パッドPの回転速度Nx (rpm)は、前述し
た式(1)から、 Nx ={60×1+60×(2−1)−59×1}/
(2−1)=61 となる。このとき、ウエハWと研磨パッドPのそれぞれ
のトータルでの回転した数は、 ウエハWの回転した数 ={60×1+60×(2−
1)}=120 研磨パッドPの回転した数={59×1+61×(2−
1)}=120 となる。すなわち、ウエハWと研磨パッドPの回転速度
を数%ずらして研磨を行なったにも拘らず、ウエハWと
研磨パッドPの回転した数の差は0となり、等方的な研
磨が実現される。
【0039】また、回転速度切換え時間tを研磨時間T
の1/2として、その前後で回転する方向を変えた(例
えば、CWからCCWへ)場合、ウエハ上の各部分にお
ける速度ベクトルは回転速度切換え時間前後で打ち消し
合い、一層等方的な研磨が実現される。
の1/2として、その前後で回転する方向を変えた(例
えば、CWからCCWへ)場合、ウエハ上の各部分にお
ける速度ベクトルは回転速度切換え時間前後で打ち消し
合い、一層等方的な研磨が実現される。
【0040】前述した式(1)のウエハWと研磨パッド
Pの速度を入れ替えて、ウエハWの切換え時間後の速度
をNx として求めても、同様に本発明の効果が得られる
ことはいうまでもない。
Pの速度を入れ替えて、ウエハWの切換え時間後の速度
をNx として求めても、同様に本発明の効果が得られる
ことはいうまでもない。
【0041】また、回転速度切換え時間t、切換え後の
速度N2 、ウエハWと研磨パッドPの回転速度差nを係
数として演算部に記憶させておいても良い。
速度N2 、ウエハWと研磨パッドPの回転速度差nを係
数として演算部に記憶させておいても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウエハ等の半導体基板の被研磨面上の重ね合わせ検査装
置やステッパー等の位置合わせ用のアライメントマーク
上の膜層を等方的に研磨することができる。これによ
り、アライメントマーク上の膜層を対称に研磨すること
が可能になり、位置合わせ精度を向上させることがで
き、さらに、研磨パッドの表面に刻まれている格子状の
溝模様が転写させることを防ぎ、ミクロな平坦度を向上
させて、半導体デバイスの全生産工程を通しての歩留ま
りの向上を図ることができる。
ウエハ等の半導体基板の被研磨面上の重ね合わせ検査装
置やステッパー等の位置合わせ用のアライメントマーク
上の膜層を等方的に研磨することができる。これによ
り、アライメントマーク上の膜層を対称に研磨すること
が可能になり、位置合わせ精度を向上させることがで
き、さらに、研磨パッドの表面に刻まれている格子状の
溝模様が転写させることを防ぎ、ミクロな平坦度を向上
させて、半導体デバイスの全生産工程を通しての歩留ま
りの向上を図ることができる。
【図1】本発明に係る精密研磨装置の概略構成図であ
る。
る。
【図2】本発明に係る精密研磨装置の要部の概略構成図
である。
である。
【図3】本発明の研磨方法に基づき回転速度切換え時間
後の研磨パッドの回転速度を計算する方法を説明するた
めの図である。
後の研磨パッドの回転速度を計算する方法を説明するた
めの図である。
【図4】ウエハと研磨パッドの回転速度を数%ずらして
研磨した場合におけるウエハ上でのアライメントマーク
の位置ずれの方向を表す図である。
研磨した場合におけるウエハ上でのアライメントマーク
の位置ずれの方向を表す図である。
【図5】従来の化学機械研磨装置の概略図である。
【図6】従来の他の化学機械研磨装置の概略図である。
【図7】一般的なデバイス生産工程を示すフローチャー
トである。
トである。
【図8】半導体デバイスの形成工程における半導体デバ
イスの概略的な断面図である。
イスの概略的な断面図である。
【図9】一般的なアライメント検出系を示す概略図であ
る。
る。
【図10】ウエハのアライメントマーク上の膜層の非対
称に基づくアライメントマークとCCD等の撮像素子上
の画像の関係を示す図である。
称に基づくアライメントマークとCCD等の撮像素子上
の画像の関係を示す図である。
W 半導体基板(ウエハ) P 研磨パッド m アライメントマーク s 膜層 1 ウエハチャック 2 ウエハテーブル 5 研磨ヘッド 7 第1の駆動手段 8 ヘッド上下動駆動手段 10 第2の駆動手段 11 第3の駆動手段 12 イコライズ機構 15 研磨剤供給管 16 研磨剤供給機構 17 制御手段
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体基板のデバイス形成面に研磨パッ
ドを所定の加圧力を与えた状態で当接させ、半導体基板
と研磨パッドを各々回転させながら研磨を行なう精密研
磨方法において、 半導体基板と研磨パッドの回転速度を変化させ、かつ、
半導体基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了までの
トータルでの回転した数を一致させるように半導体基板
と研磨パッドの回転速度を制御することを特徴とする半
導体基板の精密研磨方法。 - 【請求項2】 半導体基板の回転速度、研磨パッドの回
転速度、研磨時間、および研磨圧力を設定し、さらに、
回転速度切換え時間を設定し、これらの設定された半導
体基板の回転速度、研磨パッドの回転速度、研磨時間お
よび回転速度切換え時間に基づいて、半導体基板と研磨
パッドのそれぞれの研磨開始から研磨終了までのトータ
ルでの回転した数を等しくなるように計算し、該計算結
果に基づく回転速度によって半導体基板と研磨パッドを
駆動させることを特徴とする請求項1記載の半導体基板
の精密研磨方法。 - 【請求項3】 回転速度切換え時間および半導体基板と
研磨パッドの回転速度のいずれか一方あるいは両方を記
憶し、半導体基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了
までのトータルでの回転した数を一致させるように制御
することを特徴とする請求項1または2記載の半導体基
板の精密研磨方法。 - 【請求項4】 半導体基板を回転させるための駆動手段
および研磨パッドを回転させるための駆動手段を有し、
半導体基板のデバイス形成面に研磨パッドを所定の加圧
力を与えた状態で当接させ、半導体基板と研磨パッドを
各々回転させながら研磨を行なう精密研磨装置におい
て、 半導体基板と研磨パッドの回転速度を変化させ、かつ、
半導体基板と研磨パッドの研磨開始から研磨終了までの
トータルでの回転した数を一致させるように制御する制
御手段を備えていることを特徴とする半導体基板の精密
研磨装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、半導体基板の回転速
度、研磨パッドの回転速度、研磨時間、研磨圧力を設定
するための第1の入力手段と回転速度切換え時間を設定
するための第2の入力手段を備え、さらに、前記第1お
よび第2の入力手段により入力される値から半導体基板
と研磨パッドのトータルでの回転した数を一致させるよ
うに計算する演算部および前記第1の入力手段により入
力された回転速度と前記演算部の計算結果に基づく回転
速度によって半導体基板と研磨パッドをそれぞれ駆動さ
せる制御部を具備することを特徴とする請求項4記載の
半導体基板の精密研磨装置。 - 【請求項6】 回転速度切換え時間および半導体基板と
研磨パッドの回転速度のいずれか一方あるいは両方を記
憶する記憶部を具備し、半導体基板と研磨パッドの研磨
開始から研磨終了までのトータルでの回転した数を一致
させるように制御することを特徴とする請求項4または
5記載の半導体基板の精密研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212160A JP2002028854A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 半導体基板の精密研磨方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212160A JP2002028854A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 半導体基板の精密研磨方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002028854A true JP2002028854A (ja) | 2002-01-29 |
Family
ID=18708113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000212160A Pending JP2002028854A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 半導体基板の精密研磨方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002028854A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008207324A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-09-11 | Kuraray Co Ltd | 研磨パッド及び研磨パッドの製造方法 |
CN100436051C (zh) * | 2005-09-30 | 2008-11-26 | 长春理工大学 | 高速研磨机变速控制方法 |
US7502298B2 (en) | 2003-12-08 | 2009-03-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical pickup apparatus for optical data media of different formats and method thereof |
US8647179B2 (en) | 2007-02-01 | 2014-02-11 | Kuraray Co., Ltd. | Polishing pad, and method for manufacturing polishing pad |
-
2000
- 2000-07-13 JP JP2000212160A patent/JP2002028854A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN100436051C (zh) * | 2005-09-30 | 2008-11-26 | 长春理工大学 | 高速研磨机变速控制方法 |
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