JP2002028649A - 流体浄化装置 - Google Patents

流体浄化装置

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JP2002028649A
JP2002028649A JP2000214264A JP2000214264A JP2002028649A JP 2002028649 A JP2002028649 A JP 2002028649A JP 2000214264 A JP2000214264 A JP 2000214264A JP 2000214264 A JP2000214264 A JP 2000214264A JP 2002028649 A JP2002028649 A JP 2002028649A
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porous ceramic
ceramic filter
purifying
microfiltration
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JP2000214264A
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Akitoshi Sugimoto
昭壽 杉本
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Atlus Co Ltd
Original Assignee
Atlus Co Ltd
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  • Filtration Of Liquid (AREA)
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い濾過精度を維持したまま、処理対象となる
流体の処理量を大幅に増大させることができ、かつ設置
面積を大幅に減少させることが可能で、処理対象流体の
処理量に応じた適切な処理能力の流体浄化装置を容易に
実現可能とするとともに、流体浄化装置を構成するユニ
ットを扱いやすくすること。 【解決手段】多孔質セラミックフィルタを含む精密濾過
装置を有するユニットを、複数個液密に接合して流体浄
化装置を構成するようにした。上記ユニットには、殺菌
装置および吸着浄化装置の少なくとも一方を加えてもよ
い。また、上記ユニット内の各装置を、ユニットから取
り外し自在なカセットタイプとすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体浄化装置に関
し、より詳細には、有機物や無機物の不純物質や汚染
(有害)物質や異臭物質などを含む流体からこれらの物
質を取り除くための、または微量の有用な物質を含む流
体からこれらの物質を回収するための高性能,高能力の
多孔質セラミックフィルタを用いる流体浄化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、河川水や海水あるいは排水か
ら飲料水を得るために、飲料に不適な様々な汚染物質,
悪臭(異臭)物質,不純物を濾過する濾過材として多孔
質セラミックフィルタを用いる濾過装置が提案され、ま
た使用されている。一方、最近、井戸水や水道水中に少
量含まれる有機物や無機物等のために悪臭(異臭)や味
のまずさなどを除くための浄水器等が多く上市されてお
り、この中にも多孔質セラミックフィルタを用いる濾過
装置が多く用いられている。
【0003】また、ビール,ワイン,日本酒,醤油など
を醸造するときのように発酵生成物から固形物や不純物
を除去する場合やソース,ジュース,果汁,食物油など
を食物から得るために固形分や不純物を除去する場合な
どにも多孔質セラミックフィルタが用いられている。こ
のように、飲料水や酒類,果汁,ジュース,ソース,食
物油などは、飲用または食用に供されるものであるの
で、浄化装置の濾過精度は極めて高い精度が要求され、
また、工業的規模で用いられる場合には、大量処理が求
められている。
【0004】一方、最近の環境汚染に対する関心の高ま
りから、工場排水の水質については厳しい規制が行わ
れ、排水浄化装置の高性能化,大型化が求められてい
る。さらには、将来、種々の営業活動に伴う排水、学
校,施設等々の排水、家庭排水や生活排水についても規
制の動きがあり、小型から大型までの種々のタイプの高
性能かつ低コストの浄化装置が求められている。
【0005】従来、大型の浄水装置には砂濾過装置が用
いられているが、濾過精度の点では十分とはいえないた
め、高精度の水質浄化のためには多孔質セラミックフィ
ルタを用いるのが好ましい。しかしながら、多孔質セラ
ミックフィルタは、一般に円筒管状に焼成して用いられ
るので、濾過精度の点では優れているものの、濾過面積
が円筒管のサイズ(内径,外径,長さ)によって決定さ
れてしまい、工場排水等の大量処理を行うためには、多
数の多孔質セラミックフィルタを必要とする。このた
め、大量処理を対象とする浄水装置は極めて大型化する
ことになる。
【0006】このため、多孔質セラミックフィルタの濾
過面積を増大させる必要がある。このような要求を満た
すために、円筒管状多孔質セラミックフィルタを複数本
束ねて一体構造化した多管フィルタ(例えば、特開昭5
9−52511号公報参照)や、円柱状または角柱状の
多孔質セラミックフィルタに多数の原液流通用貫通孔を
穿設した多管フィルタ(例えば、特公平4−54482
号公報,特開平5−146618号公報参照)が提案さ
れている。しかしながら、これらの技術はいずれも、多
孔質セラミックフィルタを加圧用の専用のタンクに収容
することを前提として設計されるものであるため、建設
コストが嵩み、また、基本的な設置面積は減らすことが
できないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解消し、高い濾過精度を維持したま
ま、処理対象となる流体の処理量を大幅に増大させるこ
とができ、かつ建設コストを低下させ、設置面積を大幅
に減少させることが可能で、さらに、処理対象流体の処
理量に応じた適切な処理能力を有する装置を容易に実現
可能な、多孔質セラミックフィルタを用いる流体浄化装
置(以下、単に、流体浄化装置という)を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の流体浄化装置は、前記多孔質セ
ラミックフィルタを含む精密濾過装置を有するユニット
を、複数個液密に接続して構成したことを特徴とするも
のである。また、前記多孔質セラミックフィルタを含む
精密濾過装置と吸着浄化装置とを有するユニットを、複
数個液密に接続して構成したことを特徴とするものであ
る。また、前記多孔質セラミックフィルタを含む精密濾
過装置と殺菌装置,吸着浄化装置を有するユニットを、
複数個液密に接続して構成したことを特徴とするもので
ある。
【0009】ここで、前記精密濾過装置,殺菌装置およ
び吸着浄化装置の少なくとも一つが、前記ユニットから
取り外し可能なカセットタイプの構成を有することが好
ましい。また、前記精密濾過装置と、殺菌装置または吸
着浄化装置は、前記ユニット内で、流体の流れる方向に
対して、精密濾過装置,殺菌装置,吸着浄化装置の順に
配列されていることが好ましい。
【0010】さらに、本発明に係る流体浄化装置の前記
複数のユニットは、前記精密濾過装置への未浄化水分配
供給手段、および前記殺菌装置または吸着浄化装置から
の処理済み水集合回収手段を有し、この未浄化水分配供
給手段および処理済み水集合回収手段は、前記各ユニッ
トを組み合わせたとき、それぞれ、未浄化水分配供給管
および処理済み水集合回収管を形成するものであること
を特徴とする。
【0011】一方、本発明に係る第2の流体浄化装置
は、両端の外部接続用ユニットと、該外部接続用ユニッ
ト間にあってそれぞれが前記多孔質セラミックフィルタ
を含む精密濾過装置を有する中間ユニットを、複数個液
密に接続して構成したことを特徴とするものである。ま
た、前記多孔質セラミックフィルタを含む精密濾過装置
と吸着浄化装置とを有する中間ユニットを、複数個液密
に接続して構成したことを特徴とするものである。ま
た、前記多孔質セラミックフィルタを含む精密濾過装置
と殺菌装置,吸着浄化装置を有する中間ユニットを、複
数個液密に接続して構成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】ここで、前記精密濾過装置,殺菌装置およ
び吸着浄化装置の少なくとも一つが、前記中間ユニット
から取り外し可能なカセットタイプの構成を有すること
が好ましい。また、前記精密濾過装置と、殺菌装置また
は吸着浄化装置は、前期中間ユニット内で、流体の流れ
る方向に対して、精密濾過装置,殺菌装置,吸着浄化装
置の順に配列されていることが好ましい。
【0013】また、前記各外部接続用ユニット,中間ユ
ニットは、前記精密濾過装置への未浄化水分配供給手
段、および前記殺菌装置または吸着浄化装置からの処理
済み水集合回収手段を有し、また、この未浄化水分配供
給手段および処理済み水集合回収手段は、前記各ユニッ
トを組み合わせたとき、それぞれ、未浄化水分配供給管
および処理済み水集合回収管を形成するものであること
を特徴とする。
【0014】また、前記多孔質セラミックフィルタとし
ては、中央部分に形成される円柱状空間と、該円柱状空
間に沿って延在する長尺管状の多孔質セラミックフィル
タ膜セルが所定数放射状に配列された円筒管状フィルタ
部とを有するもの、支持体に支持されるシート状のも
の、さらには、ハニカム構造を有する立体形状のもの
が、好適に用い得る。また、前記精密濾過装置は、前記
多孔質セラミックフィルタの出口側を減圧状態とするも
のが、好適に用い得る。また、吸着浄化装置への加圧手
段を有するものが、好適に用い得る。
【0015】また、本発明に係る流体浄化装置に用いら
れる前記ユニットは、前記多孔質セラミックフィルタの
洗浄手段を有することが好ましい。洗浄手段としては、
後述する管状体を用いる洗浄手段、逆洗洗浄手段などが
好適に用い得る。さらに、本発明に係る流体浄化装置
は、限外濾過手段を有することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例に係る流体
浄化装置の基本構成を示す模式概念図である。本実施例
に係る流体浄化装置(流体浄化ユニット)23Aは、図
1に示すように、両端の外部接続用ユニット(以下、タ
ーミナルユニットという)23aと、この両ターミナル
ユニット23aの間にあって、それぞれが精密濾過装置
21,殺菌装置24および吸着浄化装置26(これらの
詳細な構成については、後に詳述する)を有する複数の
ユニット(以下、これを中間ユニットという。図2に、
その一構成例を示している)23bとから構成されるも
のである。上述の各ターミナルユニット23aは、外部
から供給される未浄化水を受け入れるための受入れ口2
5aと、処理済み浄化水を外部へ送出するための送出口
25bとを備えている。
【0018】なお、上記ターミナルユニット23aは、
図示は省略しているが、中間ユニット23bを接合状態
に固定するための締め付け機能をも有している。すなわ
ち、例えば、ターミナルユニット23a,中間ユニット
23bの外縁部に複数本のボルトを通して、各ユニット
間に嵌挿したシール部材とともに両端から締め付けるこ
とで、流体浄化装置23Aを液密に組み立て可能であ
る。本実施例に係る流体浄化装置23Aにおいては、タ
ーミナルユニット23a,中間ユニット23bそれぞれ
の間に、特に隔壁は挿入されない。従って、本実施例に
係る流体浄化装置23Aにおいては、接続された中間ユ
ニット23bの数に対応する一体的な大きさを有する、
精密濾過装置21,殺菌装置24および吸着浄化装置2
6を含む流体浄化装置23Aが形成されることになる。
【0019】ターミナルユニット23aの受入れ口25
a,送出口25bの裏側には、中間ユニット23bに向
けて、各中間ユニット23bの所定の位置を貫通するよ
うに相互に接続する、例えば角型の未浄化水分配供給管
25cおよび処理済み水集合回収管25dが、それぞれ
配置されている。なお、外部との接続は両端のターミナ
ルユニット23aの一方からだけ行う方式でも構わな
い。この場合、使用しない側のターミナルユニット23
aの受入れ口25a,送出口25bは、適当な方法で塞
いでおく必要がある。
【0020】各中間ユニット23b内では、図1および
図2に示すように、上述のターミナルユニット23aの
未浄化水分配供給管25cおよび処理済み水集合回収管
25dに対応する位置に、未浄化水分配供給管25eお
よび処理済み水集合回収管25fが配置されていて、タ
ーミナルユニット23aの未浄化水分配供給管25cお
よび処理済み水集合回収管25dと、中間ユニット23
bの未浄化水分配供給管25eおよび処理済み水集合回
収管25fとにより、流体浄化装置23A内を貫通する
未浄化水分配供給管および処理済み水集合回収管を形成
可能に構成されている。
【0021】すなわち、本実施例に係る流体浄化装置2
3Aは、2つのターミナルユニット23a間に、複数の
中間ユニット23bを液密に接続して組み立てた状態
で、各中間ユニット23b内の精密濾過装置21,殺菌
装置24および吸着浄化装置26は流体浄化装置23A
内で一体化されて、全体として1つの大きな精密濾過装
置21,殺菌装置24および吸着浄化装置26を構成す
るものである。この一体化された精密濾過装置21,殺
菌装置24および吸着浄化装置26の大きさは、接続す
る中間ユニット23bの個数により、任意に設定するこ
とができる。
【0022】上述の流体浄化装置23A内では、精密濾
過装置21,殺菌装置24および吸着浄化装置26がこ
の順序で配列されており、ターミナルユニット23a経
由で外部から未浄化水分配供給管25cに受け入れた処
理対象の未浄化水を、精密濾過装置21中の多孔質セラ
ミックフィルタ20により精密濾過し、さらに後述する
ような構成を有する殺菌装置24により殺菌処理し、次
いで、これも後述する吸着浄化装置26において、精密
濾過装置21による濾過では除去できない物質の除去を
行う。
【0023】ここで、上記精密濾過装置21,殺菌装置
24および吸着浄化装置26は、中間ユニット23bか
ら、例えば側方(または上方)に、簡単に取り外し可能
な、いわゆるカセットタイプに構成されている。なお、
この場合の取り出し方向は、予め定めておけば、任意の
方向に設定することが可能である。また、例えば、精密
濾過装置21は上方に、殺菌装置24および吸着浄化装
置26は側方(前側または後側)にというように、取り
出し方向を個別に決定することもできる。
【0024】なお、精密濾過装置21内には、後述する
多孔質セラミックフィルタ20の保持部、処理対象の未
浄化水の受入れ口、濾過後の処理水の送出口、これも後
述する多孔質セラミックフィルタ20の洗浄手段などが
備えられている。また、ここでは、多孔質セラミックフ
ィルタ20の洗浄手段として、逆洗洗浄手段と清水洗浄
手段とが用い得る。
【0025】上述のように、本実施例に係る流体浄化装
置23Aは、多孔質セラミックフィルタ20を用いる精
密濾過装置21,殺菌装置24および吸着浄化装置26
をユニットとしてこれを液密に接続する構成としている
ため、濾過性能を落とさず、一体化,コンパクト化の実
を挙げることができ、しかも、処理対象とする未浄化水
の量、すなわち、処理容量、必要な処理能力に応じて、
自由に組み合わせることができるので、応用範囲が非常
に広いという特徴を有するものである。
【0026】すなわち、本実施例に係る流体浄化装置2
3Aは、高い濾過精度を維持したまま、処理対象となる
流体の処理量を大幅に増大させることができ、かつ設置
面積を大幅に減少させることが可能で、さらに、処理す
べき処理対象流体の処理量に応じた適切な処理能力を容
易に実現することが可能なものである。
【0027】以下、前述の流体浄化装置23A中の、中
間ユニット23bを構成する精密濾過装置21,殺菌装
置24および吸着浄化装置26について,その詳細な構
成を説明する。なお、図2は、前述の通り、図1に示し
た流体浄化装置23A中の中間ユニット23bの具体的
構成例を示す一部破断斜視図である。
【0028】まず、精密濾過装置21は、処理対象流体
中に混在している金属塩類,油分,汚れなどの有機物、
不純物,細菌などの微細粒子、例えば、0.25μm〜
1μm程度までの微細粒子を濾過するための装置であ
る。本精密濾過装置21の内部には、上述の0.25μ
m〜1μm程度までの微細粒子を濾過可能な多孔質セラ
ミックフィルタ20が、複数本(例えば、150本〜2
50本程度)装着されている。
【0029】本実施例に係る流体浄化装置23Aに好適
に用い得る多孔質セラミックフィルタ20は、非常に微
細な孔を三次元的に有するものであり、細菌などの微粒
子はもちろん、人間の体から放出される油分なども濾過
することが可能なフィルタであって、例えば、図3
(a)および(b)に示す構造を有する。
【0030】図3に示した多孔質セラミックフィルタ2
0は、略3角形状の断面形状を持つ管状の多孔質セラミ
ックフィルタ膜セル(以下、単にセルという)42を複
数個、3角形の頂部42aを中心側に向けて放射状に所
定間隔で隙間をあけて配列した円筒管状フィルタ部43
と、中央部分に形成される中心貫通孔44を形成する円
柱状空間と、両端およびその中間に設けられ、前記円筒
管状フィルタ部43の隣接するセル42の隙間45を接
続するリブ46aおよび46bとを有する。
【0031】ここで、円筒管状フィルタ部43に配置さ
れるセル42の個数は、図3に示した例では24個であ
るが、その個数およびサイズは、本発明では特に制限的
ではなく、必要とされる濾過面積に応じて適宜選択すれ
ば良い。また、セル42の厚みは、特に制限的ではな
く、濾過圧および逆洗圧などに応じて適宜設定すればよ
い。なお、セル42の厚みは、全体として一様であって
よいが、頂部42aや辺部42bの両端などのような突
部は他よりも少し厚くすることにより、必要な強度を得
ることができる。
【0032】なお、図3に示したセル42の断面形状
は、頂部42aおよび辺部42bを持つ3角形である
が、本発明に用い得る多孔質セラミックフィルタはこれ
に限定されることはなく、縮幅する頂部42aと拡幅す
る辺部42bとを有していれば、どのような形状でもよ
く、3角形の他、例えば、台形,扇形およびこれらの形
状の変形したものなどであってもよい。ここで、セル4
2の頂部42aは、円筒管状フィルタ部43の包絡内周
を構成するものであり、尖端であるのがよいが、セル4
2自体の強度の点からは、尖っていない方がよいので、
所定半径の円弧状の突端であるのがよい。セル42の断
面形状の辺部42bは、円筒管状フィルタ部43の包絡
外周を構成するものであり、直線であっても、円弧であ
ってもよいが、辺部42bの両端は、上述の頂部42a
と同様に、強度の点から円弧状に丸めておくのがよい。
【0033】ところで、図3(a),(b)に示す多孔
質セラミックフィルタ20を用いて未浄化水の浄化を行
う場合、多孔質セラミックフィルタ20は、中心貫通孔
44に未浄化水を導入し、中心貫通孔44から円筒管状
フィルタ部43の外側に向かって、あるいは逆に円筒管
状フィルタ部43の外側に未浄化水を導入し、この円筒
管状フィルタ部43の外側から中心貫通孔44側に向か
って、隣接するセル42の間の隙間45を通過させなが
ら、前述のセル42によるクロスフロー濾過を行うこと
ができるものである。
【0034】このとき、隣接するセル42の隙間45
は、他の部分より狭いため、隙間45を通過する未浄化
水は加速される。従って、セル42で最もクロスフロー
濾過が行われる隙間45に沿ったセル側面42cには濾
滓が付着し難い。その結果、本発明の多孔質セラミック
フィルタは、従来のクロスフロー濾過が行われる多孔質
セラミックフィルタに比べ、濾過能力の劣化が少なく、
長期間にわたって高い濾過精度と高い処理能力(処理
量)を維持することができる。
【0035】このように、多孔質セラミックフィルタ
は、本来濾滓などが付着し難く、長期間の使用が可能な
ものであるが、大量の未浄化水を長期間にわたって濾過
し続けていると、当然のことながら、セル42の頂部4
2aや辺部42bはもちろんセル側面42cにも、濾別
された不純物などの濾滓が少しずつ付着して、濾過能力
を劣化させる。そこで、本実施例に係る精密濾過装置2
1においては、多孔質セラミックフィルタ20の上方
に、セル42の膜面、特に頂部42aおよびセル側面4
2c、または辺部42bおよびセル側面42cを強制的
に洗浄するための洗浄水噴出ノズル(図2,図3中の記
号47)を配置している。
【0036】図2に戻って、説明を続ける。ここで、洗
浄手段の洗浄水噴出ノズル47から噴出させる洗浄水
は、清浄水であれば特に制限的ではなく、例えば、多孔
質セラミックフィルタ20による浄化水を用いればよい
が、洗浄力を増し、セル42の膜表面に付着した濾滓を
物理的に強力に除去するため、高圧空気などの高圧気泡
を混入させたジェット噴流として噴出させるのがよい。
また、さらに、セル42の膜表面の付着物を物理的に剥
離して強制的に除去するため、洗浄水に研磨剤などを混
入させてもよい。研磨剤としては、特に制限はないが、
後述する濾過助剤として用いられる珪藻土や石炭などの
粉末状濾過助剤を用いることができる。
【0037】前述のように、本実施例に係る流体浄化装
置に好適に用い得る多孔質セラミックフィルタ20は、
本来濾過助剤をセル42の膜表面にコーティングせず
に、そのまま未浄化水の濾過に供されるものであるが、
未浄化水の水質によっては、濾過助剤をプレコートして
使用するのが好ましい。このような場合に、洗浄手段と
なる洗浄水噴出ノズルから噴出させる洗浄水に混入する
研磨剤として濾過助剤を用いると、特別に研磨剤供給装
置を設ける必要がなく、好都合である。
【0038】なお、洗浄手段となる洗浄水噴出ノズル4
7の数やサイズは特に制限的ではなく、必要に応じて適
宜設定すればよい。また、洗浄水噴出ノズル47を多孔
質セラミックフィルタ20の中心貫通孔44に向けて配
置して頂部42aおよびセル側面42cを洗浄するか、
円筒管状フィルタ部43の外側に向けて配置して辺部4
2bおよびセル側面42cを洗浄するか、あるいは両方
設けてセル42の膜面全部を洗浄するかなど、必要な洗
浄の程度に応じて適宜設定すればよい。なお、洗浄水噴
出ノズル47を移動させながら洗浄するための洗浄水噴
出ノズル移動手段を設けることも有効である。
【0039】ところで、本実施例に係る流体浄化装置に
好適に用い得る多孔質セラミックフィルタ20の洗浄手
段としては、図2,図3に例示した洗浄水噴出ノズル4
7の他に、後述する逆洗洗浄装置28を挙げることがで
き、これらはいずれか一方のみを用いてもよいが、最も
好ましくは両方を用いるのがよい。特に、上述の多孔質
セラミックフィルタ20に濾過助剤をプレコートして用
いる場合には、逆洗洗浄装置28を併用するのがよい。
なお、上述の洗浄水噴出ノズルから噴出させる洗浄水や
ジェット噴流にも、後述する逆洗洗浄装置28によって
生成される洗浄水やジェット噴流を併用するのが好まし
い。
【0040】このような洗浄機構と相まって、本実施例
に係る流体浄化装置に用いられる多孔質セラミックフィ
ルタ20は、従来の一般的な多孔質円筒状セラミックフ
ィルタに比べ、処理面積、従って処理能力を数倍〜十数
倍程度とすることが可能なものである。
【0041】上述のような多孔質セラミックフィルタ2
0は、図4にその基本的な構造を例示するように、精密
濾過装置21のハウジング48の底部48a(または、
図示されていない底部48aに配置される集合管)に、
カバー51とマウント52との間に挟持された流体浄化
用フィルタ組立体(以下、フィルタユニットという)5
0としてマウント52の底部の図示しないねじ部によっ
て固定される。なお、本実施例に係る多孔質セラミック
フィルタ20を、フィルタユニット50とするためのカ
バー51やマウント52は、対応する孔のサイズや形状
や位置がセル42や中心貫通孔44に合致すれば、特に
制限的ではなく、どのようなものを用いてもよい。
【0042】図3に示した多孔質セラミックフィルタ2
0は、基本的に以上のように構成されるが、本発明はこ
れに限定されず、種々の変形が可能である。これについ
ては、本出願人が先に特願平10−175426号「多
孔質セラミックフィルタおよびこれを用いる流体浄化方
法ならびに装置」(特開平11−347376号公報参
照)により提案した多孔質セラミックフィルタを挙げる
ことができる。また、上述のような円筒管状以外にも、
ハニカム構造を有する立体形状のもの、シート状のもの
も用いることが可能である。シート状のセラミックフィ
ルタの場合は、適宜の枠に掛け渡したものなどが利用可
能である。
【0043】このうち、ハニカム構造を有する多孔質セ
ラミックフィルタは、図5に示すようなハニカムの端部
を交互に塞いだ構造を有するもので、洗浄(逆洗)が効
率的に行えるという特徴を有する。すなわち、濾過時の
使用面積と逆洗時の対象面積とがほとんど同じになるの
で、洗浄に要する時間を短縮することができるという特
徴を有するものである。
【0044】なお、上述の多孔質セラミックフィルタ2
0は、基本的には濾過助剤をフィルタ膜表面にコーティ
ングしないで使用されるものであるが、これに限定され
ず、水質によっては濾過助剤をコーティングして用いて
もよい。この場合には、後述するように、流体浄化装置
に、さらに濾過助剤供給装置やスラリーポンプなどを備
えることが好ましい。
【0045】次に、前述の殺菌装置24は、プール水中
に含まれる大腸菌やブドウ状球菌などの細菌やウィルス
を殺菌、滅菌および不活化するためのもので、透明の石
英ガラス管内に挿入されたオゾンランプ24aおよび紫
外線ランプ24bにより、前記石英ガラス管の外側を循
環する濾過後のプール水を殺菌するばかりでなく、石英
ガラス管内に乾燥空気を送気して前記オゾンランプ24
aおよび紫外線ランプ24bによりオゾンを発生させ、
発生したオゾンを含む空気をプール水中に十分にバブリ
ングして攪拌し、小さな気泡として混合させプール水を
オゾンにより酸化殺菌するものである。後述するよう
に、通常、プール水は塩素殺菌が行われるが、この紫外
線殺菌およびオゾン殺菌はプール水に混入される塩素剤
の効果をより一層効果的にするものである。
【0046】また、吸着浄化装置26は、ゼオライト,
活性炭,シリカゲルなどの吸着剤が充填されたタンクか
ら構成されるものであって、濾過および殺菌後のプール
水中に含まれている汗や尿などから発生したアンモニア
や殺菌装置24で分解された細菌,色素および結合塩素
などを吸着剤の吸着作用などにより吸着して除去するた
めのものである。吸着剤としては、人体に有害な物質を
プール水中に溶解させるものでなければなんでもよい
が、ゼオライトおよび活性炭さらにはシリカゲルなどが
好ましい。ここで、特に、ゼオライトは、上述のアンモ
ニアを吸着除去するもので、活性炭は特に、臭気成分,
色素,プール水の結合塩素などを吸着除去し、シリカゲ
ルは、特にタンパク質を選択的に除去する。
【0047】図6は、上で説明した流体浄化装置23A
を応用した、プール水浄化装置の基本構成を示す概念図
である。図6に示すプール水浄化装置10は、プール1
2からオーバーフローしたプール水を貯留するオーバー
フロータンク14と、プレフィルタ16a,16bと、
プール水循環用ポンプ18a,18bと、円筒管状の多
孔質セラミックフィルタ20を多数本用いる精密濾過装
置21,殺菌装置24,吸着浄化装置26などを含む複
数のユニットで構成される流体浄化装置23Aと、上記
精密濾過装置21の逆洗洗浄装置28と、濾過助剤供給
装置32と、スラリーポンプ34とを有する。
【0048】なお、図6は、プール水浄化装置の基本構
成のみを示すものであり、必要に応じ、プール水浄化装
置において通常用いられる種々のタンク、例えば、塩素
タンク,アルカリタンクなどのタンク類、および弁,配
管,熱交換器などの機器類を有していることはもちろん
である。なお、図示はされていないが、後述するよう
に、限外濾過装置を加えてもよい。図6中、オーバーフ
ロータンク14は、プール12からオーバーフローした
プール水あるいは、自然排水もしくはポンプなどにより
強制排水されたプール水を一時的に貯留するものであ
り、所定量のプール水を、配管を通してプレフィルタ1
6a,16bに供給する。
【0049】プレフィルタ16a,16bは、カーボン
フィルタなどをタンク内に配置したものからなり、オー
バーフロータンク14から流出したプール排水中に含ま
れ、あるいは浮遊している髪の毛,糸くず,ばんそうこ
うやゴミなどの粗大な不純物を除去するためのもので、
後段の多孔質セラミックフィルタ20による精密濾過を
スムーズに行わせるために設けられる。プレフィルタ
は、1個であっても3個以上あってもよい。ポンプ18
a,18bは、循環ポンプであってプール水を、本応用
例に係るプール水浄化装置10の流路内で流動させるた
めのエネルギを与えるものであれば、どのようなもので
もよい。この循環ポンプは1台のポンプであってもよい
し、複数のポンプを並列または直列に配置したものであ
ってもよい。
【0050】逆洗洗浄装置28は、精密濾過装置21内
の多孔質セラミックフィルタ20の濾過能力を常に良好
な状態に保つように、濾過効率が低下する前に、例え
ば、一定期間ごとに前記多孔質セラミックフィルタに堆
積した濾滓を除去し、前記多孔質セラミックフィルタを
洗浄するために、逆流させ噴出させるための高圧空気含
有洗浄水流、すなわち、洗浄水と図示しない高圧空気源
から供給される高圧空気からなるジェット水流を発生さ
せるためのもので、図示しないが洗浄水の流速を加速す
る循環回路と、高圧空気と加速された洗浄水との混合器
からなるが、特にこれに限定されるわけではない。
【0051】濾過助剤供給装置32は、精密濾過装置2
1の多孔質セラミックフィルタ20の濾過能力を常に良
好な状態に維持し、洗浄を容易にする濾過助剤層を形成
するための濾過助剤を充填しておくもので、スラリーポ
ンプ34によって精密濾過装置21内の多孔質セラミッ
クフィルタ20に供給する。すなわち、多孔質セラミッ
クフィルタ20は微細な孔を有するため、直接的に濾過
に用いると、この微細な孔がすぐに目詰まりして、短時
間のうちに濾過能力が低下し、浄化ができなくなってし
まう。このため、多孔質セラミックフィルタは一般的に
その流入側面に、除去が容易な濾過助剤層を形成して用
いている。
【0052】なお、濾過助剤としては、珪藻土や石灰な
どの粉末状濾過助剤およびセルロース、パルプ繊維やア
スベストなどの繊維状濾過助剤ならびにタンパク質の選
択的除去が可能なシリカゲルなどを用いるのが好まし
い。従って、前記多孔質セラミックフィルタの流入側面
には除去が容易な粉末状濾過助剤からなる剥離層、およ
びその上層に繊維状濾過助剤からなる濾過層ならびにシ
リカゲル層を形成しておくのが好ましい。
【0053】上記流体浄化装置23A内では、前述のよ
うに、精密濾過装置21,殺菌装置24,吸着浄化装置
26がこの順序で配列されており、外部から受け入れた
処理対象の未浄化水を、前述のように、精密濾過装置2
1中の多孔質セラミックフィルタ20により精密濾過
し、さらに、殺菌装置24において殺菌処理を行い、次
いで、吸着浄化装置26において、精密濾過装置21に
よる濾過では除去できない物質の除去を行う。
【0054】上記流体浄化装置23A内における、精密
濾過装置21,殺菌装置24,吸着浄化装置26の配
置、これらの装置相互間の接続は、図7に示すようにな
っている。すなわち、各流体浄化装置23Aの最上部に
は、複数本の多孔質セラミックフィルタ20を有する精
密濾過装置21が配置されている。なお、精密濾過装置
21には、前述のように、多孔質セラミックフィルタ2
0の保持部,処理対象の未浄化水の受入れ口,濾過後の
処理水の送出口,多孔質セラミックフィルタ20の洗浄
手段としての清水洗浄ノズル47が備えられている。
【0055】精密濾過装置21の下方には、オゾンラン
プ24aおよび紫外線ランプ24bを備えた殺菌装置2
4が配置されている。ここでは、殺菌装置24は、次段
の活性炭を用いる吸着浄化装置26に有機的に結合され
た形で配置されており、殺菌装置24による殺菌処理
と、吸着浄化装置26による浄化処理とを一連の連続処
理として行うように構成されているものである。吸着浄
化装置26による浄化処理が終了した処理対象の水は、
これらの処理を終了することにより浄化水となって、上
記流体浄化装置23A下方の送出口25bから送出され
る。
【0056】以下、上述のプール水浄化装置10内の流
体浄化装置23A内における流体の浄化作用について、
より具体的に説明する。プレフィルタ16a,16bを
通って髪の毛などの粗いゴミや不純物を除去された処理
対象のプール水(未浄化水)は、循環ポンプ18a,1
8bにより受入れ口25aから流体浄化装置23A内に
送り込まれる。この際、多孔質セラミックフィルタ20
の出口側を減圧状態にすることにより、濾過の効率を向
上させることも可能である。流体浄化装置23A内に受
け入れられた未浄化水は、まず、精密濾過装置21内の
多孔質セラミックフィルタ20による濾過を行った後、
流下する過程で次段の殺菌装置24による殺菌処理を行
い、次いで、吸着浄化装置26を通過する過程で活性炭
などによる吸着・浄化処理を行う。
【0057】これについて、図7に基づいて詳細に説明
すると、以下の通りである。プレフィルタ16a,16
bを通過した未浄化水は、中間ユニット23bの未浄化
水分配供給管25eから精密濾過装置21内に導入さ
れ、精密濾過装置21内で多孔質セラミックフィルタ2
0により濾過され、集合管27を経由して、次工程であ
る殺菌装置24内に散布され、殺菌処理を受ける。その
後、次段の吸着浄化装置26上に滴下され、活性炭など
による吸着・浄化処理を受けた後、処理済み水集合回収
管25fに集められる。これらの処理が終了したプール
水は、浄化水としてプール12に戻される。
【0058】ここで、精密濾過装置21の逆洗洗浄を行
う場合について説明する。精密濾過装置21の逆洗洗浄
を行う場合には、前述の逆洗洗浄装置28から供給され
る洗浄水と、図示されていない高圧空気源から供給され
る高圧空気からなるジェット水流とを用いる。すなわ
ち、精密濾過装置21内の多孔質セラミックフィルタ2
0からの濾過水の出口側配管つまり集合管27を、上述
の逆洗洗浄装置28からのジェット水流に接続し、ジェ
ット水流を、濾過時とは逆の方向から多孔質セラミック
フィルタ20に供給することにより、多孔質セラミック
フィルタ20すなわち精密濾過装置21の逆洗洗浄を行
う。
【0059】なお、精密濾過装置21内において、多孔
質セラミックフィルタ20の出口側を減圧状態にするこ
とは、濾過の効率を向上させると同時に、加圧方式を用
いる場合に比較して、精密濾過装置21を含む流体浄化
装置23Aの構造を簡単化するのにも有効である。すな
わち、従来のような加圧型の濾過装置では高圧に耐える
ことが可能なタンクを必要としたのに対し、減圧型の濾
過装置ではこれが不要となるので、濾過性能は多少低下
するものの、構造を格段に簡単化することが可能にな
り、ユニット化によるハンドリングのしやすさととも
に、大きなメリットとなる。
【0060】また、このプール水浄化装置10は、運転
期間が一定期間に達する毎に、主として精密濾過装置2
1内の多孔質セラミックフィルタ20を洗浄するため
に、運転を一時中断して、洗浄処理を行う。洗浄処理
は、前述の精密濾過装置21内の清水洗浄手段(ノズ
ル)47と、外部の逆洗洗浄手段28とを用いて行う。
すなわち、まず、内部の清水洗浄手段47による多孔質
セラミックフィルタ20の清水洗浄を行い、次いで、精
密濾過装置21周辺の管路を切り換えて、逆洗洗浄手段
28による多孔質セラミックフィルタ20を含む精密濾
過装置21内全般の逆洗清水洗浄を行う。
【0061】本応用例に示すプール水浄化装置10にお
いては、流体浄化装置23A内の精密濾過装置21によ
る濾過を行った後に、限外濾過装置による限外濾過を行
ってもよい。ここで、限外濾過装置は、精密濾過装置2
1内の多孔質セラミックフィルタ20で分離除去できな
い菌類よりもさらに小さいウィルス(例えば、エイズウ
ィルス,インフルエンザウィルス,日本脳炎ウィルス,
肝炎ウィルス類など)や、タンパク質類などを分離除去
するためのもので、例えば、中空糸膜などの限外濾過膜
を多数配列したものである。
【0062】ところで、人体などから発生し、プール水
中に混入する不純物のうち、多孔質セラミックフィルタ
20によって、大腸菌,コレラ菌,チフス菌,緑膿菌な
どの細菌類などのような、略0.2μm〜0.5μm以
上の直径を持つ不純物粒子が除去されるが、これ以下の
直径を持つ不純物粒子は除去できない。そこで、限外濾
過装置においては、中空糸膜などの限外濾過膜によって
プール水中に残存している0.001μm〜0.2μm
程度の粒子径を持つタンパク質類(例えば、0.002
μm〜0.01μm)およびウィルス類(例えば、0.
01μm〜0.2μm)ならびに多孔質セラミックフィ
ルタ20で完全に除去できなかった細菌類(例えば、
0.2μm〜0.5μm)を除去している。しかし、プ
ール水中に必要なイオン、例えば、Na+ などの金属イ
オン,Cl- などの陰イオンなどのイオンや分子類は、
限外濾過膜を透過する。
【0063】従来、このような限外濾過膜のように細か
いフィルタを使用して大量のプール水を濾過しようとし
た場合には、すぐに目詰まりを生じてしまい、長期間の
連続的な濾過は不可能であったが、ここでは、限外濾過
の前に、予めプール水を多孔質セラミックフィルタによ
り精密濾過することによりはじめて、大量のプール水の
連続的な限外濾過を可能にしているものである。
【0064】図6に示したプール水浄化装置10に用い
られる限外濾過装置には、限外濾過膜の濾過効率の低下
を防止し、常に高い効率に維持するとともに高価な限外
濾過膜の交換の頻度を少なくするために、逆洗洗浄装置
を備えることが好ましい。上述の限外濾過装置の逆洗洗
浄を行う際には、洗浄水供給タンクからポンプの作用に
より洗浄水を限外濾過装置の出口側に流入させ、限外濾
過膜の内側から外側に逆流させて、限外濾過膜に捕獲さ
れた不純物微細粒子を外側に流し出し、この微細不純物
粒子を含む洗浄水を限外濾過装置のバイパス出口から外
部に排出する。このとき、超音波発生器によって限外濾
過装置の外周から中心に向けて超音波を発振させ、限外
濾過膜を超音波振動させて、捕獲されていた不純物微粒
子の逆洗除去を容易にし、逆洗洗浄効率を高めることも
有効である。
【0065】ここで、上記プール水浄化装置10に用い
られる限外濾過膜は、特に制限的ではなく、公知の限外
濾過膜、すなわち中空糸膜などであればよく、例えば、
クラレUFフィルター(クラレ(株)製)などを挙げる
ことができる。また、このような中空糸膜は、外側から
内側に向けて限外濾過するものであっても、逆に内側か
ら外側に向けて限外濾過するものであってもよい。前記
超音波発生器も特に制限的ではなく、超音波振動板を限
外濾過装置の外周に全面あるいは所定間隔で配置するも
のなど、限外濾過膜に超音波を付与できるものであれば
どのようなものでよい。
【0066】上述のように、図6に示したプール水浄化
装置10は、多孔質セラミックフィルタ20を用いる精
密濾過装置21,殺菌装置24,吸着浄化装置26を一
つのユニットとして構成した流体浄化装置23Aを用い
ているため、浄化装置の性能を落とさず、一体化,コン
パクト化の実を挙げることができ、しかも、流体浄化装
置23Aを、処理対象とする未浄化水の量、すなわち、
処理容量、処理能力に応じて、自由に組み替えることが
できるので、応用範囲が非常に広いという特徴を有する
ものである。
【0067】すなわち、本応用例に係るプール水浄化装
置10は、高い濾過精度を維持したまま、処理対象とな
る流体の処理量を大幅に増大させることができ、かつ設
置面積を大幅に減少させることが可能で、さらに、処理
すべき処理対象流体の処理量に応じた適切な処理能力
を、容易に実現することが可能なものである。なお、上
記応用例に示したプール水浄化装置においては、限外濾
過装置は必ずしも設ける必要はない。特に、浄化処理量
の増大を第1の目的とする場合は設けなくてよい。
【0068】さらに、上記応用例に示したプール水浄化
装置10においては、その要部である流体浄化装置23
Aを構成する中間ユニット23b内の精密濾過装置2
1,殺菌装置24,吸着浄化装置26が、少なくともそ
の内の一つが中間ユニット23b本体から取り外し可能
なカセットタイプに形成されていることから、中間ユニ
ット23b内の精密濾過装置21,殺菌装置24,吸着
浄化装置26を、必要に応じて簡単に取り外して、洗浄
したり交換したりすることができるので、保守が格段に
容易になるという優れた効果が得られる。
【0069】すなわち、上記応用例に示したプール水浄
化装置10も、高い濾過精度を維持したまま、処理対象
となる流体の処理量を大幅に増大させることができ、か
つ設置面積を大幅に減少させることが可能で、さらに、
処理すべき処理対象流体の処理量に応じた適切な処理能
力を容易に実現することが可能なものである。なお、上
記プール水浄化装置10においては、前述のように、限
外濾過装置は必ずしも設ける必要はない。特に、浄化処
理量の増大を第1の目的とする場合は設けなくてよい。
【0070】図8は、本発明の他の実施例を示す、流体
浄化装置を構成するための中間ユニットの斜視図であ
る。本実施例に係る中間ユニット23cは、前記実施例
に示したと同様の構成要素を、一部横型に配置したこと
を特徴とするものである。すなわち、本実施例に係る中
間ユニット23cにおいては、精密濾過装置21,殺菌
装置24,吸着浄化装置26などの構成要素が、図8に
示すように一部縦方向,一部横方向に配置されており、
かつ、各構成要素は、少なくともその一つがカセットタ
イプで、中間ユニット23c本体から取り外し可能に構
成されているものである。
【0071】本実施例に係る中間ユニット23cは、内
部の構成要素の配置が異なるのみであって、全体として
は、先に説明した実施例に係る中間ユニット23bと同
様の機能を実現することが可能なものである。なお、本
実施例に係る中間ユニット23cを構成する精密濾過装
置21,殺菌装置24,吸着浄化装置26などの構成要
素も、例えば、精密濾過装置21は前側(または上方)
に、殺菌装置24と吸着浄化装置26は後側(または上
方)にというように、それぞれ中間ユニット23cから
任意の方向に、取り外し可能に構成することができる。
【0072】図9は、本発明のさらに他の実施例を示
す、流体浄化装置を構成するための中間ユニットの側面
図である。本実施例に係る中間ユニット23dは、前述
の各実施例に示したと同様の各構成要素を、横方向に並
べて配置したことを特徴とするものである。すなわち、
本実施例に係る中間ユニット23dにおいては、精密濾
過装置21,殺菌装置24,吸着浄化装置26などの構
成要素が、図9に示すように横方向に並べて配置されて
おり、かつ、各構成要素は、少なくともその側面の要素
がカセットタイプで、中間ユニット23d本体から側方
に取り外し可能に構成されている。
【0073】中間ユニット内部の各構成要素を図9に示
すように配置すると、流体浄化装置全体の設置場所が、
高さに制限があるような場所である場合に、極めて有効
な構造となる。また、流体浄化装置本体からカセット化
された中間ユニット23dを取り外し可能に構成し、さ
らに中間ユニット23dから中間ユニット内部のカセッ
ト化された各構成要素を取り外し可能に構成してもよ
い。
【0074】なお、流体浄化装置の中間ユニット内の各
構成要素を横方向に並べて配置する際に注意すべきこと
は、処理対象となる未浄化水の流下面積を必要十分にと
るようにすることである。例えば、吸着浄化装置26に
活性炭を使う場合、必要な接触面積が満足されるよう
に、配置・配管を考慮することが需要である。図9に示
した例では、このために、吸着浄化装置26を2分(2
6a,26b)して上下に配置し、それぞれに液供給
口,排出口(図示されていない)を設けるようにしてい
る。
【0075】また、図10に示すように、前記各構成要
素を、1つの中間ユニット内に複数組(ここでは、例と
して2組の場合を示している)並列に配置して、これら
を切換バルブを用いて切り換え可能としてユニットを構
成してもよい。図10において、21a,21bは精密
濾過装置、24c,24dは殺菌装置、26a,26b
は吸着浄化装置をそれぞれ示しており、また、Vは切換
バルブ、25eは未浄化水分配供給管、25fは処理済
み水集合回収管を示している。
【0076】本実施例に示す構成においては、上述の切
換バルブVを適宜切り換えることにより、ユニット内に
おける処理対象水の通過経路を、第1の組または第2の
組の各構成要素の両方を直列に用いたり、並列に用いた
り、また、いずれか一方に切り換えて一方の組の各構成
要素のみを用いるようにすることが可能である。さらに
また、このような構成とすることにより、一方の組の各
構成要素を使用中に、他方を交換(もしくは、洗浄,メ
ンテナンス)することが可能になり、結果的に全体とし
ては停止期間なしで、完全な連続運転を行うことも可能
になるという利点が得られる。
【0077】上記各実施例に係る流体浄化装置によれ
ば、基本的な浄化手段をユニット構成としたことによ
り、ユニットを製造後、設置現場に輸送して、現場での
設置(組立)が可能となるばかりか、取り扱いも容易で
低コストになり、かつ、輸送や設置工事も格段に容易に
なるという利点がある。またさらに、処理すべき処理対
象流体の処理量に応じた適切な処理能力の拡充も、容易
に実現することが可能になるという利点がある。
【0078】上記各実施例においては、流体浄化装置の
基本構成として、ターミナルユニットと中間ユニットの
組み合わせからなる流体浄化装置を説明したが、このよ
うな、ターミナルユニット,中間ユニットという区別
は、必ずしも必要なものではない。すなわち、明確なタ
ーミナルユニットを構成しなくとも、複数個液密に接続
したユニット(構成としては、上記中間ユニットと同じ
もの)の両端の面を液密に遮蔽するとともに、未浄化水
を供給する手段と浄化水を回収する手段とを設ければよ
いということである。
【0079】またさらに、上記各ユニットは、すべてが
同じ機能を有するものとする必要ははない。すなわち、
処理対象水の内容によっては、特定の工程のみを重点的
に行う必要がある場合もあり、この場合にはこの工程の
みを有するユニットを用意しておくようにすることも可
能である。
【0080】以上、応用例として、浄化用流体としてプ
ール水を、流体浄化装置としてプール水浄化装置を挙げ
て、本発明に係る流体浄化装置について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、浄化対象とする
流体は、液体であっても気体であってもよい。すなわ
ち、本発明が対象とする液体としては、飲料水を得るた
めの河川水,海水,浄化が必要な水道水や井戸水、さら
に排水、特に工場排水,生活(家庭)排水、またビー
ル,ワイン,日本酒などの醸造酒、醤油,ソース,ジュ
ース,果汁,食物油など不純物除去が必要なものであれ
ばなんでもよい。また、本発明が対象とする液体として
は、リチウム(Li )や金(Au )などの希少で有用な
金属などを採鉱し、回収するための懸濁水などであって
もよい。
【0081】具体的には、例えば、半導体シリコンウェ
ハ製造工程から排出される種々の研磨液または研磨排水
を処理する際に、これに含まれる有機系界面活性剤など
を除去した後、本発明に係る流体浄化装置に通すことに
よって、この排水中に含まれる微細なシリコンウェハ粉
末を高効率で回収することが可能になる。同種の回収処
理への利用は、この他にも多数存在する。
【0082】また、この他の処理対象水としては、例え
ば、産業廃棄物最終処分場における浸出水や、ビルの受
水槽あるいは雨水貯留槽内の貯留水などを挙げることが
できるが、本発明に係るセラミックフィルタを用いる流
体浄化装置は、このような処理対象水の浄化にも有効に
利用し得るものである。
【0083】さらに、本発明が対象とする気体として
は、煤煙や大気汚染物質などの不純物を含む工場排ガス
や燃焼排ガス、特にゴム焼却炉やゴム焼却設備からの排
ガスなどや不純物として液体などを含む燃料ガスなどの
ように不純物除去が必要なものであれば何でもよい。ま
た、本発明に係る流体浄化装置においては、多孔質セラ
ミックフィルタを使用する精密濾過装置以外の種々の濾
過装置,殺菌装置,吸着浄化装置などは、その一部を使
用してもよいし、全部を用いてもよく、対象とする流体
に応じて適宜選択すればよい。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る流体
浄化装置によれば、基本的な浄化手段を一体化したユニ
ット構成としたことにより、ユニットを製造後、現場で
の設置が可能であるばかりか、取り扱いも容易で低コス
トであり、かつ設置工事も容易であるという利点があ
る。さらに、処理すべき処理対象流体の処理量に応じた
適切な処理能力を容易に実現することが可能なものであ
る。
【0085】また、各ユニットはその構成要素である精
密濾過装置,殺菌装置,吸着浄化装置などを、ユニット
本体から簡単に取り外し可能としたことにより、これら
構成要素の保守点検,交換などが極めて容易にできるよ
うになる。なお、限外濾過手段を有するプール水浄化装
置などの液体浄化装置においては、上記効果に加え、人
体から発生し、プール水などの液体中に含まれる油分な
どの有機物および細菌類はもろちん、ウィルス類やタン
パク質類をも濾過することができ、プール水などの液体
を常に清浄に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る流体浄化装置の
基本構成を示す模式概念図である。
【図2】 図1に示した実施例に係る流体浄化装置の中
間ユニット23bの具体的構成例を示す一部破断斜視図
である。
【図3】 (a)は実施例に係る精密濾過装置に用いら
れる多孔質セラミックフィルタの一部断面正面図、
(b)はそのb−b線断面図である。
【図4】 実施例に係る精密濾過装置に用いられる多孔
質セラミックフィルタを収容するフィルタユニットの構
造を説明する図である。
【図5】 実施例に係る精密濾過装置に用いられる多孔
質セラミックフィルタの別の例を示す斜視図である。
【図6】 実施例に係る流体浄化装置を応用したプール
水浄化装置の概略構成を示す説明図である。
【図7】 実施例に係る流体浄化装置内における、精密
濾過装置,殺菌装置,吸着浄化装置等の配置、並びにこ
れらの各装置相互間の接続状況を説明する模式図であ
る。
【図8】 本発明の他の実施例に係る中間ユニットの概
略構成を示す斜視図である。
【図9】 本発明のさらに他の実施例に係る中間ユニッ
トの概略構成を示す斜視図である。
【図10】 本発明のさらに他の実施例に係る中間ユニ
ットの概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
10 プール水浄化装置 12 プール 14 オーバーフロータンク 16a,16b プレフィルタ 18a,18b ポンプ 20 多孔質セラミックフィルタ 21,21a,21b 精密濾過装置 23A 流体浄化装置 23a ターミナルユニット 23b,23c,23d,23e 中間ユニット 24,24c,24d 殺菌装置 24a オゾンランプ 24b 紫外線ランプ 25a 受入れ口 25b 送出口 25c,25e 未浄化水分配供給管 25d,25f 処理済み水集合回収管 26,26a,26b 吸着浄化装置 28 逆洗洗浄装置 32 濾過助剤供給装置 34 スラリーポンプ 42 (セラミック膜)セル 43 円筒管状フィルタ部 44 中心貫通孔 45 隙間 46a,46b リブ 47 洗浄水噴出ノズル 48 ハウジング 50 フィルタユニット V 切換バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 71/02 C02F 1/28 F C02F 1/28 1/32 1/50 510A 1/32 520L 1/50 510 531R 520 1/78 531 9/00 502D 1/78 502G 9/00 502 502H 502L 502R 503A 503C 503 503G 503Z B01D 29/10 510E 530A 29/24 B Fターム(参考) 4D006 GA06 HA01 KA01 KB04 KB12 KB14 KB30 MA01 PB07 PB55 PC55 4D019 AA03 BA05 BB07 BC12 CA03 CB03 4D024 AA06 AB07 AB11 AB13 BA02 BA07 BB01 BC01 DB04 DB05 DB10 DB24 4D037 AA09 AB03 BA18 CA12 4D050 AA10 AB06 BB02 BC09 CA09 CA12 CA15

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質セラミックフィルタを用いて流体浄
    化を行う装置であって、前記多孔質セラミックフィルタ
    を含む精密濾過装置を有するユニットを、複数個液密に
    接続して構成したことを特徴とする流体浄化装置。
  2. 【請求項2】多孔質セラミックフィルタを用いて流体浄
    化を行う装置であって、前記多孔質セラミックフィルタ
    を含む精密濾過装置と吸着浄化装置とを有するユニット
    を、複数個液密に接続して構成したことを特徴とする流
    体浄化装置。
  3. 【請求項3】多孔質セラミックフィルタを用いて流体浄
    化を行う装置であって、前記多孔質セラミックフィルタ
    を含む精密濾過装置と殺菌装置,吸着浄化装置を有する
    ユニットを、複数個液密に接続して構成したことを特徴
    とする流体浄化装置。
  4. 【請求項4】前記精密濾過装置,殺菌装置または吸着浄
    化装置の少なくとも一つが、前記ユニットから取り外し
    可能なカセットタイプの構成を有する請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の流体浄化装置。
  5. 【請求項5】前記精密濾過装置,殺菌装置または吸着浄
    化装置が、流体入り口側からみてこの順に配列されてい
    る請求項2〜4のいずれか1項に記載の流体浄化装置。
  6. 【請求項6】前記複数のユニットは、それぞれが、前記
    精密濾過装置への未浄化水分配供給手段、および前記殺
    菌装置または吸着浄化装置からの処理済み水集合回収手
    段を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体浄
    化装置。
  7. 【請求項7】前記未浄化水分配供給手段および処理済み
    水集合回収手段は、前記各ユニットを組み合わせたと
    き、それぞれ、未浄化水分配供給管および処理済み水集
    合回収管を形成するものである請求項6に記載の流体浄
    化装置。
  8. 【請求項8】多孔質セラミックフィルタを用いて流体浄
    化を行う装置であって、両端の外部接続用ユニットと、
    該外部接続用ユニット間にあってそれぞれが前記多孔質
    セラミックフィルタを含む精密濾過装置を有する中間ユ
    ニットとを、複数個液密に接続して構成したことを特徴
    とする流体浄化装置。
  9. 【請求項9】多孔質セラミックフィルタを用いて流体浄
    化を行う装置であって、両端の外部接続用ユニットと、
    該外部接続用ユニット間にあってそれぞれが前記多孔質
    セラミックフィルタを含む精密濾過装置と吸着浄化装置
    とを有する中間ユニットとを、複数個液密に接続して構
    成したことを特徴とする流体浄化装置。
  10. 【請求項10】多孔質セラミックフィルタを用いて流体
    浄化を行う装置であって、両端の外部接続用ユニット
    と、該外部接続用ユニット間にあってそれぞれが前記多
    孔質セラミックフィルタを含む精密濾過装置と殺菌装
    置,吸着浄化装置を有する中間ユニットとを、複数個液
    密に接続して構成したことを特徴とする流体浄化装置。
  11. 【請求項11】前記精密濾過装置,殺菌装置または吸着
    浄化装置の少なくとも一つが、前記中間ユニットから取
    り外し可能なカセットタイプの構成を有する請求項8〜
    10のいずれか1項に記載の流体浄化装置。
  12. 【請求項12】前記精密濾過装置,殺菌装置または吸着
    浄化装置が、流体入り口側からみてこの順に配列されて
    いる請求項9〜11のいずれか1項に記載の流体浄化装
    置。
  13. 【請求項13】前記複数のユニットは、それぞれが、前
    記精密濾過装置への未浄化水分配供給手段、および前記
    殺菌装置または吸着浄化装置からの処理済み水集合回収
    手段を有する請求項8〜12のいずれか1項に記載の流
    体浄化装置。
  14. 【請求項14】前記未浄化水分配供給手段および処理済
    み水集合回収手段は、前記各ユニットを組み合わせたと
    き、それぞれ、未浄化水分配供給管および処理済み水集
    合回収管を形成するものである請求項13に記載の流体
    浄化装置。
  15. 【請求項15】前記多孔質セラミックフィルタは、中央
    部分に形成される円柱状空間と、該円柱状空間に沿って
    延在する長尺管状の多孔質セラミックフィルタ膜セルが
    所定数放射状に配列された円筒管状フィルタ部とを有す
    るものである請求項1〜14のいずれか1項に記載の流
    体浄化装置。
  16. 【請求項16】前記多孔質セラミックフィルタは、支持
    体に支持されるシート状の多孔質セラミックフィルタで
    ある請求項1〜14のいずれか1項に記載の流体浄化装
    置。
  17. 【請求項17】前記多孔質セラミックフィルタは、ハニ
    カム構造を有する立体形状のものである請求項1〜14
    のいずれか1項に記載の流体浄化装置。
  18. 【請求項18】前記精密濾過装置は、前記多孔質セラミ
    ックフィルタの出口側を減圧状態とするものである請求
    項1〜17のいずれか1項に記載の流体浄化装置。
  19. 【請求項19】前記ユニットは、前記吸着浄化装置への
    加圧手段を有する請求項1〜18のいずれか1項に記載
    の流体浄化装置。
  20. 【請求項20】請求項1〜19のいずれか1項に記載の
    流体浄化装置であって、前記精密濾過装置が前記多孔質
    セラミックフィルタの洗浄手段を有する流体浄化装置。
  21. 【請求項21】請求項1〜20のいずれか1項に記載の
    流体浄化装置であって、さらに限外濾過手段を有する流
    体浄化装置。
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