JP2002028512A - 縦型破砕装置の破砕部構造 - Google Patents
縦型破砕装置の破砕部構造Info
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Abstract
破砕物の性質、形状に応じて破砕粒度を簡易な手段によ
り可変とし得る縦型破砕装置を得る。 【解決手段】 縦型破砕装置のシエル1内の回転軸4に
取付けられる上下2段のロータ6に配設された上下2段
のグラインダ8U のうち上段のグラインダ8を下段より
大きい取付径位置に設け、予備穴を下段と同じ径位置に
も設けてグラインダ8U の取付径位置を可変とし、取付
径位置を選択設定することにより被破砕物の破砕粒度を
可変とする。
Description
部で被破砕物を破砕する縦型破砕装置の破砕部構造の改
良に関する。
ル内部に投入し、シエル内側のシエルライナとシエル中
心の回転軸の外側に設けたブレーカハンマ又はブレーカ
ライナ、グラインダとの間で破砕するように構成された
縦型破砕装置が公知である。このような破砕装置の一例
として実開昭62−156348号公報に開示されたも
のが知られている。
出筒の上に筒状シエルを設け、シエルの内側にシエルラ
イナを固定し、シエルの中心に設けた回転軸にブレーカ
ハンマやブレーカライナ、あるいはグラインダなどの破
砕部材を取付け、シエルと排出筒の間には被破砕物の粒
度を調整するチョークリングを設け、排出筒とシエルは
それぞれの上端又は下端のフランジをボルトで一体に締
結し、排出筒内には破砕部材で破砕された被破砕物を回
転するアームで掻き集めるスクレーパが設けられ、一定
方向に送られた被破砕物をスクレーパによる案内で排出
口へと送り出すように構成されている。
うに従来の縦型破砕装置においては被破砕物の粒度は、
主としてチョークリングによる隙間の設定を調整するこ
とにより設定されるのが一般的である。シエルと排出筒
との間に設けたチョークリングで隙間を所定の距離に設
定すると、この隙間から落下しない大きな被破砕物は何
度もグラインダで打撃されてチョークリングで設定され
た所定以下の粒度まで破砕され、これにより粒度が所定
以下のレベルに調整されるのである。
は、一般に上下2段に設けられ、かつ上下のグラインダ
の取付径位置が一致したものとされている。このため、
設計時に定められた取付径位置にグラインダが取付けら
れて破砕装置が組立てられた後は、グラインダの取付径
位置を移動させることができないから、グラインダの取
付径位置によって破砕粒度を調整することもできない。
しかし、チョークリングにより隙間を調整する方法だけ
では粒度の調整を大きく変化させることはできず、一定
の限界がある。従って、チョークリングによる隙間の調
整は勿論であるが、さらにグラインダの位置の調整によ
っても粒度の調整を可変とすることが所望されている。
インダにより被破砕物を破砕する際に被破砕物の性質、
形状に応じて破砕粒度を簡易な手段により可変とし得る
縦型破砕装置を提供することを課題とする。
を解決する手段として、被破砕物を排出する排出筒の上
に円筒状シエルを設けてそれぞれの上端と下端のフラン
ジを一体に固定し、円筒状シエルの内側にはシエルライ
ナを固定し、円筒状シエル内に設けた回転軸にブレーカ
ハンマやブレーカライナ、グラインダを含む破砕部材を
取付け、円筒状シエルと排出筒の間には被破砕物の粒度
を調整するためのチョークリングを設け、上記グライン
ダを取付けるロータを上、下2段に設け、各ロータにグ
ラインダをグラインダピンを介して取付ける取付径及び
周位置を下段ロータに対し上段ロータでは同一又は異な
る位置に選択自在に設定した縦型破砕装置の破砕部構造
としたのである。
クリングによる被破砕物の粒度の調整と平行して破砕部
材のグラインダの取付径及び周位置の調整によっても調
整が行なわれる。この場合、グラインダを取付けるロー
タは上下2段に設けることが前提である。上段ロータの
グラインダ取付径及び周位置を下段ロータのグラインダ
取付径位置と同一又は外側又は内側のいずれかの異なる
位置を選択自在に設定することによりグラインダによる
破砕粒度が次のように変化する。
ンダピンの取付径位置を外側とすると、上段ロータのグ
ラインダとシエル又はシエルライナとの間のスペースが
小さくなり、グラインダによる打撃で被破砕物は小さく
破砕されるため破砕粒度が小さくなるが、打撃破砕の回
数が増大するため破砕処理速度が遅くなり、このため破
砕能力は低下する。
グラインダピンの取付径位置を内側とすると、上段ロー
タのグラインダとシエル又はシエルライナとのスペース
が大きくなり、グラインダによる打撃破砕は被破砕物を
大きい破砕状態とするため破砕粒度が大きくなり、その
分だけ破砕能力は大きくなる。
面を参照して説明する。図1は実施形態の縦型破砕装置
の主縦断面図である。図示の破砕装置は、シエル内にグ
ラインダを含む破砕部構造が示されており、下部の排出
部の大部分については図示省略している。図において、
1は円筒状シエル、2は排出筒(上部のみ)であり、円
筒状シエル1は上部が広くなった浅いテーパ状で、上端
が投入口として開口し、下端を排出筒2に支持され、固
定されている。円筒状シエル1の内側には多数のシエル
ライナ3が配置されている。
軸4の上部寄りに設けたブレーカ5にブレーカライナ5
aが取付けられ、中間から下部寄りには上、下2段のロ
ータ6、6が設けられ、各ロータのロータ板6aと6a
間にそれぞれグラインダピン7を介して複数のグライン
ダ8、8が回転自在に取付けられている。なお、ブレー
カライナ5a、5aに代えてブレーカハンマを取付ける
場合もあり、回転軸4に取付ける破砕部材の構造は図示
のものに限らず自由に設計し得る。
インダピン7(7U 、7D )を設けるピン中心の半径方
向位置について、図示の例では下段のピン7D (径
D2 )より上段のピン7U (径D1 )の径方向位置の方
が大きく設定されている(D1 >D2 )。グラインダピ
ン7の円周方向の取付ピッチは、図示の場合、36°間
隔で合計10本とされ、この円周方向の取付ピッチは
上、下段のロータ6のそれぞれにおいて同じである。但
し、図2、図3に示すように、下段のグラインダ8Dと
上段のグラインダ8U は千鳥状に配置されている。上段
ロータ6の円周方向で上記グラインダピン7U と7U の
間にはそれぞれ予備穴7a’が複数箇所設けられている
(図示の例では合計10箇所)。
ンダ8U 、8D の取付半径位置を従来と同様に一致させ
ることができるようにするため予備的に設けたものであ
る。従って、図示のように上段ロータ6でグラインダ8
U 、8U ……を大径側位置にセットして用いる場合は、
予備穴7a’……にグラインダピン7は挿置されない。
図2は図1の矢視II−IIから見たロータ6の平面図であ
るが、上段のロータ6のロータ板6aにグラインダピン
7U (径D1 )が嵌合され、予備穴7a’(径D2 )が
設けられているのが示されている。この図2には、一部
を破断して上段ロータ6のグラインダ8U 、8U 、グラ
インダピン7U 、7U と下段ロータ6のグラインダピン
7D 、7D (径D2 )の上端が示されている。この図か
ら、上段ロータ6に設けた予備穴7a’の取付径位置
(D2 )が、下段のロータ6のグラインダピン7D 、7
D の取付径位置(D2 )に一致していることが分かる。
なお、9は2枚のロータ板6aを重ねたときに互いに接
合、固定するためのピンであり、10は最上段のロータ
板外周のリング縁材である。
筒2の上端フランジ12との間には肉厚部材14が円周
方向に一定間隔で複数箇所設けられ、この肉厚部材14
で下端フランジ11と上端フランジ12の間を一定距離
に保持し、これによって保持された隙間の間で半径方向
に進退動できる可動チョークリング13が肉厚部材14
に隣接して設けられている。20はチョークリング13
を進退動させるためのシリンダを含む駆動手段である。
排出筒2の下方には回転軸4を駆動するモータなどの回
転駆動部が設けられているが、詳細は図示省略してい
る。
第2実施形態の要部のみを示す。この実施形態では、第
1実施形態と反対(逆)に、下段のロータ6’のグライ
ンダ8D より上段のロータ6’のグラインダ8U の方が
小さい径方向位置に設けられている点が異なる。上段の
グラインダピン7U は、径方向の位置が下段のグライン
ダピン7D (D2 )より小さい径方向位置(D3 )に設
けられている(D2 >D3 )。図5の(b)図に示すよ
うに、所望により上段のグラインダ8U を予備穴7a’
(D2 )を用いて下段のグラインダ8D と同じ径方向位
置(D2 )に移設することができる点及びその他明記し
ない点は第1実施形態と同様である。
型破砕装置は、破砕機能について被破砕物に対し破砕粒
度が第1実施形態では細くなるが処理能力(処理量)は
低くなるのに対し、第2実施形態では反対に粒度が粗く
なるが処理能力は大きくなる点で異なっている。第1実
施形態ではグラインダ8が上段では下段より径方向の取
付位置が外側にあり、シエル断面形状が上に開放された
テーパ状であってもシエル又はシエルライナに近接した
状態でグラインダ8が高速回転する。
増加し、破砕粒度が小さくなるが、打撃回数が増大する
分だけ長い時間被破砕物はシエル又はシエルライナとの
間で破砕処理され、このため全体的には上段のグライン
ダ8U を下段と同じ径方向位置に設けた場合に比較する
と処理能力が低下することとなる。この場合、金属や硬
質プラスチックなどの長尺物が被破砕物であれば、長尺
物が上下方向に長さを向けて落下することにより上記破
砕打撃が上下段のグラインダ8U 、8D により行なわれ
るため、長尺物はその長さ方向で何度も打撃されて有効
に破砕されることとなる。
8U が下段より内側の径方向取付位置にあるため、シエ
ル1内のシエルライナ3と上段グラインダ8U との間の
スペースが大きくなり、被破砕物をより大きい形状のま
まそのスペースに受入れて打撃するから、破砕粒度が粗
くなり、その分処理能力は速くなる。又、上記第1、第
2実施形態のいずれも上段グラインダ8U の径方向取付
位置として下段と同じ径方向取付位置に予備穴7a’が
設けられているから、処理対象の被破砕物の性質に応じ
て上段グラインダ8U の取付位置を移設することにより
破砕粒度を変化させることができる。
6”部分についてのみ示す。図示以外の構成は第1実施
形態と同じである。図示の例では、第1実施形態と同様
に上段グラインダ8U は下段のグラインダ8D より大き
い径方向取付位置に取付けられているが、予備穴7a’
が下段のグラインダ8と同じ径方向取付位置(D2 )と
小さい径方向取付位置(D3 )の2つの異なる取付径位
置を備えている点が第1実施形態と異なる。
a’、7a’を配置する場合、グラインダ8が取付られ
ている径位置の穴と接近し過ぎないように、図示の例で
はグラインダピン7の取付箇所を合計8箇所とし、各ピ
ンとピンの円周方向取付間隔を広くすることにより各ピ
ンとピンの間に上記予備穴7a’、7a’を等間隔に設
けている。なお、ロータ6”の直径が大きい機種で最外
径位置でのグラインダピン7と7の円周方向取付間隔が
充分確保できる場合は、グラインダピン7の取付箇所を
8箇所以上としてもよいことは勿論である。
置では、グラインダピン7を下段のグラインダ8より大
きい径位置、同じ径位置、あるいは小さい径位置のいず
れにも移設自在であるから、グラインダピン7の取付径
位置を上記いずれかに自由に選択設定することにより第
1、第2実施形態よりさらに被破砕物の性質に応じて適
切な破砕粒度で破砕処理し得ることとなる。
の縦型破砕装置の破砕部構造は、上下2段のロータの上
段ロータではグラインダピンの取付径位置を下段ロータ
に対し同一又は異なる位置に選択自在に設定したから、
被破砕物の性質又は形状に応じて所望による粒度を自在
に調整でき、破砕処理能力とのバランスによって所望の
調整状態を得ることができるという利点が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 被破砕物を排出する排出筒の上に円筒状
シエルを設けてそれぞれの上端と下端のフランジを一体
に固定し、円筒状シエルの内側にはシエルライナを固定
し、円筒状シエル内に設けた回転軸にブレーカハンマや
ブレーカライナ、グラインダを含む破砕部材を取付け、
円筒状シエルと排出筒の間には被破砕物の粒度を調整す
るためのチョークリングを設け、上記グラインダを取付
けるロータを上、下2段に設け、各ロータにグラインダ
をグラインダピンを介して取付ける取付径及び周位置を
下段ロータに対し上段ロータでは同一又は異なる位置に
選択自在に設定した縦型破砕装置の破砕部構造。 - 【請求項2】 前記上下2段のロータのグラインダピン
の取付径位置を下段ロータに対し上段ロータでは同一又
は外側位置に選択自在に設定したことを特徴とする請求
項1に記載の縦型破砕装置の破砕部構造。
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JP2000216327A JP3569208B2 (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 縦型破砕装置の破砕部構造 |
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