JP2002028390A - ミシン用の操作スイッチ、ミシン - Google Patents

ミシン用の操作スイッチ、ミシン

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JP2002028390A
JP2002028390A JP2000214940A JP2000214940A JP2002028390A JP 2002028390 A JP2002028390 A JP 2002028390A JP 2000214940 A JP2000214940 A JP 2000214940A JP 2000214940 A JP2000214940 A JP 2000214940A JP 2002028390 A JP2002028390 A JP 2002028390A
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switch
sewing
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Mariko Shibata
真理子 柴田
Kevin Lynn
ケヴィン リン
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作スイッチが指回りで空回りしたりきつく嵌
められることを防止し、且つ、使用者の手の指のそれぞ
れの独立動作性、自由度を確保するのに有利なミシン用
の操作スイッチ、ミシンを提供する。 【解決手段】操作スイッチ1は、ミシンの作動を操作す
るスイッチ部5をもつ基部2と、基端部31が基部2に
連設されると共に先端部32同士の間に切欠3aを有す
ると共に互いに対向する内側面33で人の手の指1本が
挿通される指挿通孔30を形成する一対の腕部3とを具
備している。ミシンは、縫製針を駆動させる駆動部と、
駆動部を備えるハウジングと、駆動部を制御する制御部
とをもつ。ハウジングのうち使用者側に、人の手の指幅
に対応する幅を備えると共に操作スイッチ1の指挿通孔
30が嵌合される指代用突起を設けることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミシン用の操作スイ
ッチ、ミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭59−98877号公報(公開:
1984年)には、人の手の指1本が挿通されるリング
体にスイッチ部を設けると共に、スイッチ部とミシンの
制御部とをワイヤである信号線でつないだミシン用のワ
イヤ式の操作スイッチが開示されている。
【0003】特開平1−291892号公報(公開:1
989年)には、人の手の複数本の指がまとめて挿通さ
れる枠部にスイッチ部を取り付けると共に、スイッチ部
から発光される光信号によってミシンの制御部を作動さ
せる方式のミシン用の操作スイッチが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭59−9887
7号公報に係る操作スイッチは、環状のリング体に人の
指が挿通されるものである。このため人の指のサイズに
よってはリング体が緩かったり、あるいはきつかったり
する。殊に価値観の多様化により、近年は縫製を趣味と
する人が態様化しており、使用者の手の指のサイズもま
ちまちとなり易い。指に嵌めたリング体が緩い場合に
は、スイッチ部を操作する際にリング体が空回りするお
それがあり、空回りに起因してスイッチ部を誤操作する
おそれがある。指に嵌めたリング体がきつい場合には、
縫製作業が長時間となったとき、リング体をはめている
指が痛んだり、指先の細かな動作が要請される縫製作業
に影響を与えるおそれがある。
【0005】また縫製針を高速で繰り返して昇降させる
と共に指先の細かい作業が要請される縫製作業において
は、人の手の全部の指先がそれぞれ独立して自由に動作
できる独立動作性、自由性が高いことが望ましいもので
ある。この点特開平1−291892号公報に係る操作
スイッチによれば、枠部に人の手の複数本の指をまとめ
て挿通するものであるため、枠部に挿通された指は必ず
同じ動作を要請され、各指の独立動作性、自由性は損な
われ、概略的な縫製作業を行う場合にともかく、高い縫
製精度が要請される細かな縫製作業を行う場合には不利
となり、縫製の品質の低下を招くおそれがある。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
のであり、操作スイッチが指回りでの空回りしたりきつ
く嵌められることを防止し、且つ、使用者の手の指のそ
れぞれの独立動作性、自由度を確保するのに有利なミシ
ン用の操作スイッチ、ミシンを提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るミシン用
の操作スイッチは、ミシンの作動を操作するスイッチ部
をもつ基部と、基端部が基部に連設されると共に先端部
同士の間に切欠を有すると共に互いに対向する内側面で
人の手の指1本が挿通される指挿通孔を形成する一対の
腕部とを具備していることを特徴とするものである。
【0008】一対の腕部は、先端部間に切欠を有するた
め、人の手の指の幅方向において弾性変形することがで
きる。このため人の手の指のサイズが異なる場合であっ
ても、腕部の弾性変形により、腕部の内側面は人の手の
指の側面にフィットすることができ、従って、操作スイ
ッチは使用者の手の指1本に確実に保持される。よっ
て、操作スイッチを操作する際に、操作スイッチが手の
指の回りで空回りすることが抑えられ、操作スイッチに
設けられている目的とするスイッチ部を確実に操作する
ことができる。
【0009】第2発明に係るミシンは、縫製針を駆動さ
せる駆動部と、駆動部を備えるハウジングと、駆動部を
制御する制御部とをもつミシンであって、ミシンの作動
を操作するスイッチ部をもつ基部と、基端部が基部に連
設されると共に先端部同士の間に切欠を有すると共に互
いに対向する内側面で人の手の指1本が挿通される指挿
通孔を形成する一対の腕部とを備えるミシン用の操作ス
イッチが前記ハウジングと別体に設けられていることを
特徴とするものである。
【0010】第3発明に係るミシンは、縫製針を駆動さ
せる駆動部と、駆動部を備えるハウジングと、駆動部を
制御する制御部とをもつミシンであって、ミシンの作動
を操作するスイッチ部をもつ基部と、基端部が基部に連
設されると共に先端部同士の間に切欠を有すると共に互
いに対向する内側面で人の手の指1本が挿通される指挿
通孔を形成する一対の腕部とを備えるミシン用の操作ス
イッチがハウジングと別体に設けられており、ハウジン
グのうち使用者側に、人の手の指幅に対応する幅を備え
ると共に操作スイッチの指挿通孔が嵌合される指代用突
起が設けられており、ミシン用の操作スイッチは、操作
スイッチの指挿通孔が人の手の指1本に嵌合保持された
状態で操作スイッチが操作される形態と、ハウジングの
指代用突起に嵌合保持された状態で操作スイッチが操作
される形態とに切替可能であることを特徴とするもので
ある。
【0011】第1発明〜第3発明によれば、一対の腕部
は、先端部間に切欠を有するため、人の手の指の幅方向
において弾性変形することができる。このため人の手の
指のサイズが異なる場合であっても、腕部の弾性変形に
より、腕部の内側面は人の手の指の側面にフィットする
ことができ、従って、操作スイッチは手の指1本に確実
に嵌合保持される。よって、操作スイッチを操作する際
に、操作スイッチが指の回りで空回りすることが抑えら
れる。操作スイッチのうち目的とするスイッチ部を確実
に操作することができる。
【0012】第3発明によれば、操作スイッチを人の手
の指で保持しない場合には、ハウジングに設けられてい
る指代用突起に、操作スイッチの一対の腕部の指挿通孔
を嵌合して保持する。このように操作スイッチがミシン
のハウジングに保持された状態で、操作スイッチのスイ
ッチ部が人の手の指先で操作される。更にミシンの不使
用時には、ハウジングに設けられている指代用突起に、
操作スイッチの一対の腕部の指挿通孔を嵌合して操作ス
イッチをハウジングに保持しておれば、操作スイッチが
紛失する問題も防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】第1発明〜第3発明は次の形態の
少なくとも一を採用することができる。これらの形態の
少なくとも一は、請求項として記載できる。 ・操作スイッチのスイッチ部は、ミシンに受信される電
波を送信する送信部を有する形態を採用できる。この場
合には、ミシンは、送信部から発信された電波を受信す
る受信部をもつ。この場合にはスイッチ部は信号線をも
たないワイヤレス方式となる。例えば、送信部は、ミシ
ンの受信部に対面するように設けることができるが、こ
れに限定されるものではない。 ・操作スイッチのスイッチ部としては、少なくとも『前
進/停止』スイッチであれば良い。『前進/停止』スイ
ッチは布送りの前進と停止とを切り替えるスイッチであ
り、1度押すと、布送りが前進作動し、もう1度押すと
停止する方式にすることができる。また、操作スイッチ
のスイッチ部としては、『前進/停止』スイッチ、前進
作動と後退作動とを切り替える『前進/後退』切替スイ
ッチの計2個とすることもできる。また、操作スイッチ
のスイッチ部としては、布送りオン・オフスイッチと
『前進/後退』切替スイッチとをもつもの、あるいは、
『前進』『後退』『停止』の3個のスイッチ部をもつも
の等が例示され、また、『スピード調整』『縫い模様選
択』を行う各スイッチも例示できるが、これらに限定さ
れるものではない。 ・操作スイッチは、少なくとも、縫製作業の前進操作用
スイッチ部、縫製作業の後退操作用スイッチ部を有する
形態を採用できる。 ・操作スイッチの一対の腕部は、全体として実質的にC
の字形状をなしている形態を採用できる。Cの字形状で
あれば、一対の腕部は拡径し易く、拡径後の弾性復帰が
容易となる。 ・操作スイッチを構成する腕部は、その内側面が人の指
の側面に沿うように円弧状に曲成されている形態を採用
できる。また、操作スイッチの各腕部は、その外側面が
人の指の側面に沿うように円弧状に曲成されている形態
を採用できる。 ・操作スイッチを構成する腕部は、樹脂または金属を基
材とする形態を採用できる。 ・操作スイッチを構成する腕部は、その内側面に微小な
凹及び凸の少なくとも一方を有することができる。手の
指の回りにおける操作スイッチの空回りを防止するのに
一層有利となる。 ・第1発明に係る操作スイッチは、第3発明に係るミシ
ンのハウジングの指代用突起に挿通してハウジングに保
持されることができるが、これに限らず、指代用突起が
設けられていない第2発明に係るミシンにも使用するこ
とができる。この場合には、操作スイッチは、縫製時に
は、使用者の手の指1本に保持するか、あるいは、使用
者の手の指に保持しない場合には、指代用突起が形成さ
れていないミシンのハウジングなどに載せる等して使用
することができる。 ・指代用突起は、人の手の指1本に模した断面形状及び
径を備えている形態を採用できる。指代用突起の数は1
個設けることができるが、場合によっては、操作スイッ
チをハウジングのうちの複数の位置に取り付け得るよう
に、ハウジングのうちの異なる複数の場所にそれぞれ指
代用突起を設けても良い。 ・指代用突起は、ハウジングから斜め下向きに突設され
ている形態を採用できる。 ・操作スイッチがミシンのハウジングの指代用突起に嵌
合保持される場合には、指代用突起に嵌合保持された操
作スイッチに設けたスイッチ部が使用者の側に向く形態
にできる。操作スイッチがミシンのハウジングの指代用
突起に嵌合保持される場合であっても、使用者がスイッ
チ部を操作し易い。 ・操作スイッチをミシンに保持するにあたり、ハウジン
グに指代用突起を設けるばかりでなく、指代用突起と共
に、または、指代用突起の代わりに、操作スイッチの腕
部または基部の少なくとも一方を嵌合して保持する凹部
等を、操作スイッチ保持部として、ミシンのハウジング
に設ける形態を採用することもできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面を参照して
説明する。図1は操作スイッチ1を模式的に示す。図2
はミシン6を使用している形態を示す。図1に示すよう
に、本実施例に係るミシン6を操作するための操作スイ
ッチ1は、スイッチ機構を内蔵した基部2と、基部2に
連設された一対の腕部3とを備えている。基部2は、実
質的に円盤状をなしているが、これに限定されるもので
はなく、角盤状、円弧盤状等のように適宜変更すること
ができる。
【0015】基部2は、ミシン6の作動を操作するスイ
ッチ部5をもつ。スイッチ部5は主スイッチ部5aと前
進用スイッチ部5bと後退用スイッチ部5cとを備えて
おり、これらは操作性の向上のために露出している。主
スイッチ部5aは電源スイッチとして機能する。前進用
スイッチ部5bは縫製作業の前進操作用であり、ミシン
6に搭載されている布送りを前進作動させるものであ
る。後退用スイッチ部5cは縫製作業の後退操作用であ
り、ミシン6に搭載されている布送りを後退作動させる
ものである。基部2には樹脂材が被覆されている。基部
2の外周部2kには後述する送信部13が露出して設け
られている。
【0016】腕部3は、その基端部31が基部2の下面
部に連設されていると共に、先端部32同士の間に切欠
3aを有している。一対の腕部3は、互いに対向する内
側面33で人の手の指1本が挿通される指挿通孔30を
形成している。指挿通孔30は指1本が嵌まり得る大き
さとされている。
【0017】一対の腕部3は、全体として実質的にCの
字形状をなしている。各腕部3の内側面33は、人の指
1本の側面に対応できるように円弧状とされている。腕
部3の外側面34は、腕部3の内側面33に沿うように
円弧状とされている。腕部3は、全体が樹脂で形成され
ているか、あるいは、腕部3の骨格を形成する金属また
は硬質樹脂の芯材に樹脂が被覆されて形成されている。
このように樹脂を含むように腕部3が形成されている
と、軟質の樹脂が人の手の指にフィットし易い。但し、
腕部3の材質はこれに限定されるものではない。
【0018】一対の腕部3は全体として実質的にCの字
形状をなしているため、これの径方向に弾性変形するこ
とができる。つまり、一対の腕部3は、人の指の幅方向
において弾性変形することができる。従って、一対の腕
部3の内側面33間の距離を所定値に設定しておけば、
人の手の指のサイズが異なる場合であっても、腕部3の
弾性変形により、腕部3の内側面33が人の手の指に効
果的にフィットすることができる。従って、本実施例に
係る操作スイッチ1は、縫製作業を行う人の手の指1本
に確実に保持される。よって、このように使用者の手の
指のサイズが異なる場合であっても、操作スイッチ1を
操作してミシン6で縫製を行う際に、操作スイッチ1が
手の指の回りで空回りすることが抑えられ、操作スイッ
チ1のうち目的とするスイッチ部5(5a、5b、5
c)を確実に操作することができ、操作スイッチ1の空
回りに起因する誤操作を防止できる。
【0019】図2に示すように、本実施例に係るミシン
6は、縫製針61を昇降駆動させる駆動部62と、駆動
部62を駆動させる駆動モータ63と、駆動部62及び
駆動モータ63を内蔵するハウジング64と、駆動部6
2及び駆動モータ63を制御する制御部65とをもつ。
ハウジング64は、水平方向に沿ったベッド面64aを
もつ基台64bと、基台64bの一端部から上向きに立
設された立設部64cと、立設部64cから水平方向に
沿って延設されたアーム部64dとをもつ。
【0020】図2に示すように、ハウジング64のアー
ム部64dのうち使用者側には、つまりハウジング64
の前面側には、前記した操作スイッチ1の指挿通孔30
が嵌合され得る指代用突起7が設けられている。指代用
突起7は、操作スイッチ1をハウジング64に着脱可能
に保持する操作スイッチ保持部として機能するものであ
り、人の指1本の幅サイズに対応する幅サイズをもつ突
起で形成され、横断面がほぼ円形状である。即ち、指代
用突起7は、人の手の指1本に模した断面形状及び径を
備えている。指代用突起7は、ハウジング64のアーム
部64dから斜め下方向に向けて、つまり立設部64c
の根元部64eに向けて突設されて配置されている。指
代用突起7の突設方向はこれに限定されるものではな
く、指代用突起7は水平横向きでも、上向きでも、下向
きにすることもできる。
【0021】図5に示すように、操作スイッチ1は、使
用者の手の指で操作されるスイッチ部5(つまり主スイ
ッチ部5a、前進用スイッチ部5b、後退用スイッチ部
5c)と、スイッチ部5の操作を電波に変換するための
変換部12と、スイッチ部5の操作に基づいた電波を外
部に出力する送信部13とをもつ。
【0022】ミシン6の制御部65は、操作スイッチ1
の送信部13から発信された電波を受信する受信部66
と、受信した電波を電気信号に変換する変換部67と、
変換された電気信号に基づいて制御信号を出力する制御
回路部68と、制御信号に基づいて駆動モータ63を作
動させる駆動回路部69とをもつ。
【0023】さて、縫製の際には、縫製作業を良好に行
ない易いように、右手及び左手のうちのいずれかの手の
指1本に操作スイッチ1を保持する。図2は左手の指1
本に操作スイッチ1を嵌合保持した状態を示す。前記し
たように一対の腕部3は使用者の指の幅方向において弾
性変形することができるため、使用者の指の幅サイズが
異なる場合であっても、腕部3の弾性変形により、腕部
3の内側面33は人の手の指にフィットすることができ
る。使用者が女性であっても、男性であっても、若い人
であっても、年輩の人であっても、腕部3の内側面33
は人の手の指にフィットすることができる。
【0024】よって、操作スイッチ1を操作する際に、
操作スイッチ1が手の指の回りで空回りすることが抑え
られ、操作スイッチ1のうち目的とするスイッチ部5
(5a、5b、5c)を確実に操作することができる。
この状態で、操作スイッチ1の各スイッチ部5(5a、
5b、5c)を操作して縫製を行うことができる。
【0025】本実施例では、前記した特開平1−291
892号公報に係る技術とは異なり、操作スイッチ1
は、使用者の手のうちの複数本の指にまとめて挿通保持
されるのではなく、図2に示すように、手の指1本にの
み保持される方式である。従って、操作スイッチ1を手
の指に保持したとしても、使用者の手の指のそれぞれの
独立動作性、自由性は操作スイッチ1を指に保持する前
と大差がない。よって、操作スイッチ1を指に保持した
場合であっても、使用者の手の指のそれぞれの独立動作
性、自由性を良好に確保することができ、細かい縫製作
業を行うのに適する。
【0026】また、縫製作業の際には、操作スイッチ1
を使用者の手の指ではなく、場合によっては、ミシン6
のハウジング64に保持して縫製を行うこともできる。
この場合には、図3(A)(B)、図4に示すように、
前記した指代用突起7の端部7fに操作スイッチ1の指
挿通孔30を対面させた状態で、操作スイッチ1を指代
用突起7に向けて矢印B1方向に移動させ、これにより
操作スイッチ1の指挿通孔30を指代用突起7に挿通し
て嵌合保持する。この状態では、基部3、ひいては基部
3に保持されているスイッチ部5(5a、5b、5c)
は使用者に対面する側となるため、使用者がスイッチ部
5(5a、5b、5c)を操作する際における操作性が
確保される。
【0027】操作スイッチ1の一対の腕部3間の距離
は。指代用突起7の径よりも多少小さめに設定されてい
る。換言すれば、指代用突起7に嵌合保持する前の一対
の腕部3間の距離よりも指代用突起7の径は多少大きめ
に設定されている。このため、腕部3の弾性変形によ
り、腕部3の内側面33は指代用突起7の外壁面7xに
フィットすることができ、ハウジング64に対する操作
スイッチ1の固定性が確保される。この状態で、ハウジ
ング64の指代用突起7に保持されている操作スイッチ
1の各スイッチ部5(5a、5b、5c)を使用者は指
先により適宜操作して縫製を行うことができる。
【0028】上記したように本実施例においては、布等
の縫製対象物Wに対して縫製を行なう場合には、図2に
示すように、操作スイッチ1を使用者の手の指1本に保
持した状態で行っても良いし、あるいは、図4に示すよ
うに、操作スイッチ1をミシン6のハウジング64の指
代用突起7に保持した状態で行ってもよい。
【0029】操作スイッチ1から発信される制御信号を
信号光として制御部65に送ることも考えられる。しか
し布等の縫製対象物Wは一般に自由に形態を変形できる
可撓性をもつものであり、しかもかなり広い表面積を有
する。このため、縫製の際に、変形した布などの縫製対
象物Wによって、操作スイッチ1から発信された信号光
が遮られ、制御部65まで伝搬されないおそれがある。
この点本実施例では前述したように、操作スイッチ1の
スイッチ部5は使用者の操作形態を電波として送信する
送信部13を有すると共に、ミシン6は操作スイッチ1
の送信部13から発信された電波を受信する受信部66
をもつ。電波は光と異なり、布等の縫製対象物Wによっ
て遮られても伝搬性が高い。従って操作スイッチ1のス
イッチ部5(5a、5b、5c)の操作形態は制御部6
5に確実に伝達され、使用者の意図に基づいて縫製作業
を行うことができる。
【0030】(その他)図6は他の実施例を示す。この
実施例は前記した図1〜図5に示す実施例と基本的には
同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏す
る。但し、図6に示す他の実施例では、指代用突起がミ
シン6のハウジング64には設けられていないため、操
作スイッチ1はハウジング64に保持されることなく、
使用者の手の指に保持されて使用されるタイプである。
【0031】図7は別の他の実施例を示す。この実施例
は前記した図1〜図4に示す実施例と基本的には同様の
構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。但
し、一方の手(一般的には効き腕と反対の手、つまり左
手)の指1本に操作スイッチ1が挿通されて保持されて
いるほかに、同じ手の他の指1本にも、別の操作スイッ
チ1Bが挿通されて保持されている。この場合には、ミ
シン6の制御を行うスイッチの数が増加した場合に、操
作スイッチ1とは別の操作を行うスイッチ部を、別の操
作スイッチ1Bに設けることができる。
【0032】また図示はしないものの、一方の手の指1
本に操作スイッチ1が挿通されて保持されているほか
に、他方の手の他の指1本にも、別の操作スイッチ1B
が挿通されて保持されている形態とすることもできる。
この場合には、ミシン6の制御を行うスイッチ部の数が
増加した場合に、操作スイッチ1とは別の操作を行うス
イッチ部を、別の操作スイッチ1Bに設けることができ
る。
【0033】操作スイッチ1をミシンに保持するにあた
り、ハウジング64に指代用突起を設けるばかりでな
く、指代用突起と共に、または、指代用突起の代わり
に、操作スイッチ1の腕部3または基部2の少なくとも
一方を嵌合して保持する凹部等をミシンのハウジング6
4に設けることにしても良い。
【0034】また、図8に示す他の実施例のように、指
輪型の操作スイッチ1の基部2に設けたスイッチ部5
を、スイッチ部5bとスイッチ部5cとの2つにするこ
ともできる。この場合には、電源スイッチとして機能で
きる主スイッチ部をミシンのハウジング64側に設けて
いる。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例
のみに限定されるものではなく、操作スイッチ1のスイ
ッチ部の数は限定されるものではないなど、要旨を逸脱
しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。な
お、実施例に記載の部材の形容はあくまでも例示であ
り、これらの記載に限定されるものではなく、実施例に
記載の語句は部分的であっても各請求項に記載できるも
のである。
【0035】(付記)上記した記載から次の技術的思想
も把握できる。 ・請求項3、4において、前記操作スイッチのスイッチ
部はミシンに受信される電波を送信する送信部を有する
と共に、ハウジングは送信部で送信された電波を受信す
る受信部をもつことを特徴とするミシン。 ・縫製針を駆動させる駆動部と、前記駆動部を備えるハ
ウジングと、前記駆動部を制御する制御部とをもつミシ
ンであって、前記ミシンの作動を操作するスイッチ部を
もつ基部と、基端部が前記基部に連設されると共に先端
部同士の間に切欠を有すると共に互いに対向する内側面
で人の手の指1本が挿通される指挿通孔を形成する一対
の腕部とを備えるミシン用の操作スイッチが前記ハウジ
ングと別体に設けられており、前記ハウジングのうち使
用者側に、前記操作スイッチが着脱可能に保持される操
作スイッチ保持部(指代用突起または凹部)が設けられ
ており、前記ミシン用の操作スイッチは、前記操作スイ
ッチの指挿通孔が人の手の指1本に嵌合保持された状態
で前記操作スイッチが操作される形態と、前記ハウジン
グの操作スイッチ保持部に保持された状態で前記操作ス
イッチが操作される形態とに切替可能であることを特徴
とするミシン。
【0036】
【発明の効果】第1発明に係るミシン用の操作スイッチ
によれば、先端部同士の間に切欠を有する一対の腕部
は、人の指の幅方向において弾性変形することができ
る。このため人の手の指のサイズが異なる場合であって
も、腕部の弾性変形により、腕部の内側面は人の手の指
の側面にフィットすることができ、操作スイッチを指1
本に確実に嵌合保持することができる。よって、操作ス
イッチを操作する際に、操作スイッチが指の回りで空回
りすることが抑えられ、操作スイッチのうち目的とする
スイッチ部を確実に操作することができる。
【0037】第2発明、第3発明に係るミシンによれ
ば、先端部同士の間に切欠を有する一対の腕部は、人の
指の幅方向において弾性変形することができる。このた
め人の指のサイズが異なる場合であっても、腕部の弾性
変形により、腕部の内側面は人の指の側面にフィットす
ることができ、従って、操作スイッチは手の指1本に確
実に嵌合保持される。よって、操作スイッチを操作する
際に、操作スイッチが手の指の回りで空回りすることが
抑えられ、操作スイッチのうち目的とするスイッチを確
実に操作することができる。
【0038】また第3発明に係るミシンによれば、人の
手の指で操作スイッチを保持しない場合には、ハウジン
グに設けられている指代用突起に、操作スイッチの一対
の腕部を嵌合して保持することができる。このように操
作スイッチをハウジングに保持したままの状態で、あた
かもハウジングに固定されている固定式タイプの操作ス
イッチを操作するのと同様に、人の手の指先で操作する
こともできる。またミシンの不使用時には、ミシンのハ
ウジングに設けられている指代用突起に、操作スイッチ
の一対の腕部を嵌合して保持しておけば、操作スイッチ
の紛失の問題も防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】操作スイッチを模式的に示す斜視図である。
【図2】指1本に保持した操作スイッチを用いてミシン
で縫製している形態を示す正面図である。
【図3】ミシンのハウジングに形成されている指代用突
起に操作スイッチを保持する形態を示す正面図である。
【図4】ハウジングに形成されている指代用突起に操作
スイッチを保持したミシンを示す正面図である。
【図5】スイッチ部を含むブロック図である。
【図6】他の実施例に係り、指代用突起を備えていない
ミシンにおいて、使用者の手の指に保持した操作スイッ
チを用いてミシンで縫製している形態を示す正面図であ
る。
【図7】別の他の実施例に係り、使用者の手の指2本に
それぞれ個別に保持した操作スイッチを用いてミシンで
縫製している形態を示す正面図である。
【図8】別の実施例に係り、操作スイッチを模式的に示
す斜視図である。
【符号の説明】
図中、1は操作スイッチ、2は基部、3は腕部、30は
指挿通孔、3aは切欠、5はスイッチ部、6はミシン、
64はハウジング、7は指代用突起を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 CE02 CE04 CE07 CE23 CE27 GE12 GE19 GE21 HA01 HA05 LA82 LA84 LB02 NA67 NA71 NA72 QA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンの作動を操作するスイッチ部をもつ
    基部と、基端部が前記基部に連設されると共に先端部同
    士の間に切欠を有すると共に互いに対向する内側面で人
    の手の指1本が挿通される指挿通孔を形成する一対の腕
    部とを具備していることを特徴とするミシン用の操作ス
    イッチ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スイッチ部はミシ
    ンに受信される電波を送信する送信部を有することを特
    徴とするミシン用の操作スイッチ。
  3. 【請求項3】縫製針を駆動させる駆動部と、前記駆動部
    を備えるハウジングと、前記駆動部を制御する制御部と
    をもつミシンであって、 前記ミシンの作動を操作するスイッチ部をもつ基部と、
    基端部が前記基部に連設されると共に先端部同士の間に
    切欠を有すると共に互いに対向する内側面で人の手の指
    1本が挿通される指挿通孔を形成する一対の腕部とを備
    えるミシン用の操作スイッチが前記ハウジングと別体に
    設けられていることを特徴とするミシン。
  4. 【請求項4】縫製針を駆動させる駆動部と、前記駆動部
    を備えるハウジングと、前記駆動部を制御する制御部と
    をもつミシンであって、 前記ミシンの作動を操作するスイッチ部をもつ基部と、
    基端部が前記基部に連設されると共に先端部同士の間に
    切欠を有すると共に互いに対向する内側面で人の手の指
    1本が挿通される指挿通孔を形成する一対の腕部とを備
    えるミシン用の操作スイッチが前記ハウジングと別体に
    設けられており、 前記ハウジングのうち使用者側に、人の手の指幅に対応
    する幅を備えると共に前記操作スイッチの指挿通孔が嵌
    合される指代用突起が設けられており、 前記ミシン用の操作スイッチは、前記操作スイッチの指
    挿通孔が人の手の指1本に嵌合保持された状態で前記操
    作スイッチが操作される形態と、前記ハウジングの指代
    用突起に嵌合保持された状態で前記操作スイッチが操作
    される形態とに切替可能であることを特徴とするミシ
    ン。
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Cited By (3)

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JP2006020664A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Janome Sewing Mach Co Ltd 電動ミシン
EP2524988A1 (en) 2011-05-20 2012-11-21 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Sewing machine controller and sewing machine
EP2540894A1 (en) 2011-06-30 2013-01-02 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Hand controller unit, and sewing machine with embroidery function having hand controller unit

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