JP3052618U

JP3052618U - 手持ち式制御装置

Info

Publication number: JP3052618U
Application number: JP1998001793U
Authority: JP
Inventors: 泰和楊
Original assignee: 泰和楊
Priority date: 1998-03-25
Filing date: 1998-03-25
Publication date: 1998-09-29
Anticipated expiration: 2004-03-25

Abstract

(57)【要約】【課題】制御装置を指で挟んで片手で保持できるよう
にＵ字形状にし、手中に握り易く構成し、指先でボール
を自由に操作できるようにする。【解決手段】制御装置の外殻体（１）内部にコンピュ
ータのカーソルの移行並びに機能を選択する検知回路、
出力インターフェース回路を備え、外殻体（１）の上面
にコンピュータのカーソルの移行を司るボール（１２）
を、表面にコンピュータの機能を選択する２個のファン
クションボタン（１３）を設け、外殻体（１）は親指と
その他の指との間で握持する溝部（１６）を設けて片手
で保持するようにし、指先でボール（１２）及びファン
クションボタン（１３）を操作するようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、コンピュータのカーソルを制御し、または機能を選択する制御装置の構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常のコンピュータ用の制御装置の一種であるマウスの構成は、外殻体の底部にカーソルの移行を制御する制御ボールを埋め込み、底面よりボールの表面が僅かに突出していて、外殻体をテーブルの表面あるいはマウスパット上を水平に移動してボールを回転し、カーソルを移行する制御信号を伝送する。また他の構成としては、コンピュータのキーボードの手前側、または側面にボールを表面が僅かに突出するように埋め込み、ボールの突出部を指先で回転してカーソルの移行を制御する。外殻体の上部にはコンピュータへの機能を選択するファンクションボタンを２〜３個設け、ファンクションボタンを指先で押すことによって、コマンドの実行あるいは取消し等の機能を行う。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

かかる従来のマウスの構成は、操作するのに机の表面あるいはマウスパットに依存していて、机の表面から手を離すとその機能を果たすことができない。また、マウスパット上で操作する場合、移動範囲が多いと、一回の移動ではマウスパットの広さの範囲を越えてしまうので、一度ボールが回転しないようにしてマウスパットから離して、再度マウスパット上に接触させ、移動を続ける操作をしなければならず、必ずしも使い勝手の良いものとは言えない。本考案は、マウスの外殻体の表面にボールを設け、外殻体を指で挟んで片手で保持できるようにＵ字形状にし、マウス自体を手中に握り易く構成し、指先でボールを自由自在に回転できるようにして、前記従来の問題点を解決しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前述した問題点を解決するために、本考案の請求項１記載の考案は、外殻体（１）内部にコンピュータのカーソルの移行並びに機能を選択する検知回路、出力インターフェース回路を備えた制御装置（１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ）であって、外殻体（１）の上面にコンピュータのカーソルの移行を司るボール（１２）を、外殻体（１）の任意の表面にコンピュータの機能を選択する複数個のファンクションボタン（１３）を設け、外殻体（１）は親指とその他の指との間で握持する溝部（１６）を設けて片手で保持するようにし、指先でボール（１２）及びファンクションボタン（１３）を操作することを特徴とする。また、請求項２記載の考案は、請求項１記載の考案において、外殻体（１）の表面に設けたコンピュータの機能を選択する複数個のファンクションボタン（１３）は、ボール（１２）の近傍に設けることを特徴とする。また、請求項３記載の考案は、請求項１記載の考案において、外殻体（１）を握持する溝部（１６）を設けた制御装置（１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ）は、Ｕ字形の円弧形状であることを特徴とする。

【０００５】また、請求項４記載の考案は、請求項１記載の考案において、制御装置（１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ）のインターフェイス回路は、制御装置（１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ）とコンピュータとをコードで接続するか、または赤外線、高周波などによる無線の接続方式によることを特徴とする。また、請求項５記載の考案は、請求項１記載の考案において、コンピュータのカーソルの移行を司るボール（１２）は、抵抗タイプ、コンデンサータイプ、光学タイプ、パルスタイプ等によりアナログ信号を発生し、そのカーソルの移行感知方法は、指で操作する誘導タイプ、圧力タイプ、光学タイプ、可変抵抗タイプ、可変コンデンサータイプ等の非機械検知機構によることを特徴とする。また、請求項６記載の考案は、請求項１記載の考案において、外殻体（１）は、ボール（１２）及びファンクションボタン（１３、１４）の一部または全部が位置する上面部材と、手の指の間で握持する下部殻体を縦に中央で２分される２つの下部部材、または一体で内部が中空の下部部材との複数の部材で構成されることを特徴とする。なお、括弧内の符号は、後述の実施の形態の対応する部材を示している。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１に本考案の第１の実施の形態を示す。（ａ）の斜視図に示すようにマウス１０Ａの構成は、外殻体１の前部の上面にコンピュータのカーソルの移行を司るボール１２及び左側面にコンピュータの機能を選択する円形の複数個（図１の場合は２個）のファンクションボタン１３を設けたものである。

【０００７】マウスはその回転する軌跡球、即ちボールは、抵抗タイプ、コンデンサータイプ、光学タイプ、パルスタイプによりアナログ信号を発生し、そのカーソルの移行感知方法としては、指で操作する誘導タイプ、圧力タイプ、光学タイプ、可変抵抗タイプ、可変コンデンサータイプ等の非機械検知機構によるものである。また、コンピュータ本体とのインターフェイスは、マウスとコンピュータとをコードで接続するもの、または赤外線、高周波などによる無線の接続方式によるものである。

【０００８】外殻体１の形状は、（ｂ）の平面図に示すように上面からみると全体は楕円形状を呈し、前部の上面にボール１２を、後部は楕円形状を後部に引き延ばし、厚さの薄い延伸部１１になっていて、延伸部１１の後方からコンピュータ本体とのインターフェイスである接続コード１５が接続されている。（ｄ）の左側面図に示すように側面はＵ字形で、左側面のＵ字の底の部分に２個のファンクションボタン１３を設けている。（ｃ）の正面図に示すように正面からみると、その上面にボール１２が、左側面にファンクションボタン１３が突出したものになっている。

【０００９】外殻体１の構成は、延伸部１１を除くボール１２の位置する上面部材と、親指とその他の指との間で握持する下部殻体を縦に中央で２分される左右対称の２つの下部部材との複数の部材で形成される。この下部殻体は中央で２分することなく、一体の内部が中空に成形された下部部材であってもよく、これら部材は同質または異なる材質の例えばプラスチック材により単独に作られ、組み合わされて外殻体１が構成される。さらに、ボール１２、２個のファンクションボタン１３及び外殻体１内部に実装される検知、制御回路構成部品等の単独部品を組み込んでマウス１０Ａは作られる。

【００１０】前記、第１の実施の形態の動作を説明すると、外殻体１の中部のＵ字形溝部１６に左手の親指とその他の指との間を挿入し外殻体１を握持する。第２指でボール１２を任意に廻してカーソルを移行し、また、親指をもってファンクションボタン１３のいずれかを押してコンピュータの機能を選択制御する。前記のようにマウス１０Ａを操作することによって、腕をコンピュータを設置した机より離した宙に浮いた状態で、または机の上のマウスパットがない状態でも、どんな方向、角度に係わらず安定に操作ができる。

【００１１】図２に本考案の第２の実施の形態を示す。（ａ）の斜視図に示すマウス１０Ｂは、（ｂ）の平面図、（ｃ）の正面図及び（ｄ）の右側面図に示すように、第１の実施の形態に比べて外殻体１の右側面に２個のファンクションボタン１３を設けたものである。従って動作としては外殻体１を右手で握ってボール１２及びファンクションボタン１３を操作するようにしたものである。

【００１２】図３に本考案の第３の実施の形態を示す。（ａ）の斜視図に示すようにマウス１０Ｃの形状は、前記第１及び第２の実施の形態と殆ど同じであり、（ｂ）の平面図に示すように上面からみると全体は楕円形状を呈し、上面の前部にコンピュータのカーソルの移行を司るボール１２を、中央部にコンピュータの機能を選択する略三角形の複数個（図３の場合は２個）のファンクションボタン１４を設けたものである。上面の後部は楕円形状を後部に引き延ばし、厚さの薄い延伸部１１になっていて、延伸部１１の後方からコンピュータ本体とのインターフェイスである接続コード１５が接続されている。（ｄ）の側面図に示すように側面はＵ字形で、（ｃ）の正面図に示すように正面からみると、その上面にボール１２が、ボール１２の後方にファンクションボタン１４が突出したものになっている。

【００１３】前記、第３の実施の形態の動作を説明すると、外殻体１の中部のＵ字形溝部１６に左右のどちらの手でも操作者の好みの手の親指とその他の指との間を挿入し外殻体１を握持する。親指または第２指でボール１２を任意に廻してカーソルを移行し、また、親指または第２指をもってファンクションボタン１４のいずれかを押してコンピュータの機能を選択制御する。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、外殻体の上面にコンピュータのカーソルの移行を司るボールを、上面または側面にコンピュータの機能を選択する複数個のファンクションボタンを設け、外殻体のＵ字形溝部に片手を挿入して握持し、指先でボール及びファンクションボタンを操作することができるようにしたので、腕をコンピュータを設置した机より離した状態で、または机の上のマウスパットがなくても、どんな方向、角度に係わらず安定に操作することができ、至極簡便なマウスを構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施の形態のマウスを示し、
（ａ）は斜視図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は正面図、
（ｄ）は左側面図である。

【図２】第２の実施の形態のマウスを示し、（ａ）は斜
視図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は正面図、（ｄ）は右側
面図である。

【図３】第３の実施の形態のマウスを示し、（ａ）は斜
視図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は正面図、（ｄ）は側面
図である。

【符号の説明】

１外殻体１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃマウス（制御装置）１１延伸部１２ボール１３ファンクションボタン１４ファンクションボタン１５接続コード１６溝部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】外殻体（１）内部にコンピュータのカー
ソルの移行並びに機能を選択する検知回路、出力インタ
ーフェース回路を備えた制御装置（１０Ａ、１０Ｂ、１
０Ｃ）であって、外殻体（１）の上面にコンピュータのカーソルの移行を
司るボール（１２）を、外殻体（１）の任意の表面にコンピュータの機能を選択
する複数個のファンクションボタン（１３）を設け、外殻体（１）は親指とその他の指との間で握持する溝部
（１６）を設けて片手で保持するようにし、指先でボー
ル（１２）及びファンクションボタン（１３）を操作す
ることを特徴とする手持ち式制御装置。
【請求項２】外殻体（１）の表面に設けたコンピュー
タの機能を選択する複数個のファンクションボタン（１
３）は、ボール（１２）の近傍に設けることを特徴とする請求項
１記載の手持ち式制御装置。
【請求項３】外殻体（１）を握持する溝部（１６）を
設けた制御装置（１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ）は、Ｕ字形
の円弧形状であることを特徴とする請求項１記載の手持
ち式制御装置。
【請求項４】制御装置（１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ）の
インターフェイス回路は、制御装置（１０Ａ、１０Ｂ、
１０Ｃ）とコンピュータとをコードで接続するか、また
は赤外線、高周波などによる無線の接続方式によること
を特徴とする請求項１記載の手持ち式制御装置。
【請求項５】コンピュータのカーソルの移行を司るボ
ール（１２）は、抵抗タイプ、コンデンサータイプ、光
学タイプ、パルスタイプ等によりアナログ信号を発生
し、そのカーソルの移行感知方法は、指で操作する誘導タイ
プ、圧力タイプ、光学タイプ、可変抵抗タイプ、可変コ
ンデンサータイプ等の非機械検知機構によることを特徴
とする請求項１記載の手持ち式制御装置。
【請求項６】外殻体（１）は、ボール（１２）及びフ
ァンクションボタン（１３、１４）の一部または全部が
位置する上面部材と、手の指の間で握持する下部殻体を縦に中央で２分される
２つの下部部材、または一体で内部が中空の下部部材と
の複数の部材で構成されることを特徴とする請求項１記
載の手持ち式制御装置。