JP2002027546A - 移動通信端末とその基地局サーチ方法 - Google Patents

移動通信端末とその基地局サーチ方法

Info

Publication number
JP2002027546A
JP2002027546A JP2000202005A JP2000202005A JP2002027546A JP 2002027546 A JP2002027546 A JP 2002027546A JP 2000202005 A JP2000202005 A JP 2000202005A JP 2000202005 A JP2000202005 A JP 2000202005A JP 2002027546 A JP2002027546 A JP 2002027546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
search
power
time
mobile communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000202005A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Kaneko
典広 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000202005A priority Critical patent/JP2002027546A/ja
Publication of JP2002027546A publication Critical patent/JP2002027546A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時点から基地局の一つに同期を確立
するまでに要する時間を短縮し、これにより初期立ち上
がりの高速化と消費電力の低減を図る。 【解決手段】 電源オフ操作時に、その直前に自端末が
管理している基地局の受信サーチ情報を電源オフ時点で
の時刻と共に不揮発性メモリに記憶する。そして、電源
オン操作時に、この不揮発性メモリに記憶されている電
源オフ時刻と電源オン時刻とから電源オフ期間を求め、
この電源オフ期間に対応してサーチ範囲を可変設定し
て、この可変設定したサーチ範囲に含まれる拡散コード
について順次受信サーチを行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CDMA(Code
Division Multiple Access)方式を採用した移動通信
システムにおいて使用される移動通信端末とその基地局
サーチ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムに適用する無線
アクセス方式の一つとして、干渉や妨害に強いCDMA
方式が注目されている。
【0003】CDMA方式を採用した移動通信システム
では、例えば次のように通信が行われる。すなわち、送
信側の通信装置は、先ずディジタル化された音声データ
や画像データをPSK変調方式等のディジタル変調方式
により変調する。次に、この変調された送信データを疑
似雑音符号(PN符号;pseudo noise code )などの拡
散コードを用いて広帯域のベースバンド信号に変換し
て、この拡散された送信信号を無線周波数の信号に変換
して送信する。一方、受信側の通信装置は、受信された
無線周波信号に対し、先ず送信側の通信装置で使用した
拡散コードと同じ拡散コードを用いてスぺクトラム逆拡
散を行なう。そして、この逆拡散後の受信信号に対しP
SK復調方式などのディジタル復調方式によりディジタ
ル復調を行なって受信データを再生する。
【0004】ところでこの種のシステムでは、移動通信
端末において電源投入時に同期確立が可能な周辺基地局
の見直しを行うために、一般にセルサーチと呼ばれる基
地局サーチ手順が実行される。
【0005】この基地局サーチを可能にするために、す
べての基地局(セル)は、基地局共通の同期シンボル拡
散コードにより拡散した同期シンボルを同期チャネルに
おいて所定のスロット周期で送信し、さらに基地局ごと
に個別に設定された情報シンボル拡散コードにより拡散
した情報シンボルを上記同期シンボルと同じタイミング
で送信している。
【0006】基地局サーチを実行する場合に移動通信端
末は、検索期間を1スロット期間に設定し、このサーチ
期間において先ず同期シンボルの受信サーチを行う。こ
の同期シンボルの受信サーチは、マッチトフィルタにお
いて受信信号と上記同期シンボル拡散コードとの相関を
求め、パスタイミングごとに受信電力を求めて同期加算
を行う。そして、この同期加算の結果をもとに、ピーク
サーチ部で1スロット期間に検出した複数のパスタイミ
ングの中から受信電力の大きいものから順にm個を抽出
し、このm個のパスタイミングを受信候補として格納す
ることにより行われる。
【0007】移動局は、続いて上記m個の各パスタイミ
ングにおいて情報シンボル拡散コードによる情報シンボ
ルの受信サーチを行う。この情報シンボルの受信サーチ
は、上記m個のパスタイミングの各々において、システ
ムが使用している可能性があるすべての情報シンボル拡
散コードを拡散コード格納部から順次読み出してフィン
ガ回路に設定し、これらの情報シンボル拡散コードによ
り逆拡散された情報シンボルの受信電力を検出する。そ
して、受信電力が最大となる情報シンボルを抽出し、こ
の情報シンボルに対応する情報シンボル拡散コードを上
記パスタイミングに対応付けてセルパス格納部に格納す
ることにより行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の基地局サーチ方式では、同期シンボル拡散コード
によるパスタイミングのサーチ終了後に、上記したよう
にシステムが使用している可能性がある情報シンボル拡
散コードのすべてについて無条件に受信サーチを行って
いる。すなわち、実際には距離が離れていて電波を受信
できない基地局があっても、システム上で規定されたす
べての基地局に対し無条件にサーチを行っている。この
ため、基地局サーチを終了するまでに常に長い時間を要
し、この結果電源を投入してから待受状態に至るまでに
多くの時間がかかっていた。
【0009】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、電源投入時点から基地
局の一つに同期を確立するまでに要する時間を短縮し、
これにより初期立ち上がりの高速化と消費電力の低減を
図った移動通信端末とその基地局サーチ方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、各々セルを形成する複数の基地局が分散
配置され、これらの基地局がそれぞれ異なる拡散コード
を使用して通信を行う移動通信システムで使用される移
動通信端末において、電源投入時に、前記複数の基地局
が使用する拡散コードを順次発生して当該基地局から到
来する信号の受信サーチを行い、これにより得た基地局
の受信サーチ情報をもとに所定の条件を満たす基地局を
選択して同期を確立する基地局サーチ手段と、電源断時
に、その直前に自端末が管理している基地局の受信サー
チ情報を、前記電源断の時刻を表す情報と共にメモリに
記憶する基地局情報記憶手段と、電源投入時に、前記メ
モリに記憶されている基地局のサーチ情報及び電源断の
時刻を表す情報に基づいて、前記基地局サーチ手段が行
う受信サーチのサーチ範囲を可変設定するサーチ範囲設
定制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】具体的には、上記サーチ範囲設定制御手段
は、メモリに記憶されている電源断の時刻を表す情報と
電源投入時点の時刻を表す情報とから電源断期間の長さ
を求め、この電源断期間の長さに応じてサーチ範囲の大
きさを可変設定する。
【0012】したがってこの発明によれば、電源断期間
の長さに応じて基地局に対するサーチ範囲が可変設定さ
れる。例えば、電源断期間が長い場合には、この期間に
移動通信端末は大きく移動する可能性があるため、サー
チ範囲の大きさは大きく設定される。これに対し電源断
期間の長さが短い場合には、この期間に移動通信端末が
移動する距離は短いと判断され、サーチ範囲は小さく設
定される。このため、サーチ範囲を無条件に最大に設定
していた従来の基地局サーチ方式に比べ、電源投入ごと
の基地局サーチに要する平均時間は短縮され、これによ
り電源を投入してから待受状態に至るまでの時間を短縮
することができる。また、基地局サーチ動作により消費
される電力を低減して、バッテリ寿命の延長を図ること
ができる。
【0013】またこの発明は、上記サーチ範囲設定制御
手段において、基地局サーチ手段による受信サーチの結
果を監視して、上記可変設定したサーチ範囲で所定の条
件を満たす基地局を選択できたか否かを判定し、この判
定結果に応じて電源断期間の長さに対するサーチ範囲の
大きさの設定を動的に変化させる機能をさらに備えるこ
とも特徴とする。
【0014】このようにすることで、移動通信端末ごと
に、その電源断期間におけるユーザの行動パターンに応
じてサーチ範囲が動的に可変設定されることになる。こ
のため、移動通信端末ごとにその電源断期間の長さに応
じた最適なサーチ範囲を設定することができ、これによ
り平均的な基地局サーチ所要時間をさらに短縮すること
が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係わるセルラ
移動通信システムの一例を示すものである。サービスエ
リアには、複数の基地局BS1,BS2,…が分散配置
されており、これらの基地局BS1,BS2,…により
それぞれセルと呼ばれる無線通信エリアが形成されてい
る。移動通信端末(移動機)MSは、自端末が存在する
セルの基地局に対し無線チャネルを介して接続される。
また移動通信端末MSは、通信中にセル間移動する際に
ハンドオーバ制御を実行する。
【0016】ところで、上記移動通信端末MSは次のよ
うに構成される。図2はこの発明に係わる移動通信端末
の一実施形態であるCDMA(Code Division Multiple
Access)移動通信端末の構成を示す回路ブロック図で
ある。
【0017】同図において、図示しない基地局から送信
された無線周波信号は、アンテナ1で受信されたのちア
ンテナ共用器2(DUP)を介して受信回路(RX)3
に入力される。受信回路3では、上記無線周波信号が周
波数シンセサイザ(SYN)4から出力された受信局部
発振信号とミキシングされて中間周波信号に周波数変換
される。なお、上記周波数シンセサイザ4から発生され
る受信局部発振信号の周波数は、制御部12からの制御
信号SYCによって指示される。
【0018】上記受信中間周波信号は、CDMA信号処
理部6において、直交復調処理が施されたのち、受信チ
ャネルに割り当てられた拡散コード(PN符号)により
逆拡散処理され、これによりデータレートに応じた所定
のフォーマットの復調データに変換される。そして、こ
の変換された復調データは音声符号処理部7に入力さ
れ、また上記受信データのうちデータレートを示すデー
タについては受信データレートとして制御部12に入力
される。
【0019】音声符号処理部7は、上記CDMA信号処
理部6から出力された復調データに対し、制御部12か
ら通知される受信データレートに応じた伸長処理を施し
たのち、ビタビ復号等を用いた復号処理と誤り訂正復号
処理を行って、ベースバンドの受信ディジタルデータを
再生する。
【0020】PCM符号処理部8は、制御部12から出
力されたディジタル音声信号通信のデータレートに応じ
て異なる信号処理を行なう。すなわち、音声通信時に
は、音声符号処理部7から出力された受信ディジタルデ
ータをPCM復号してアナログ受話信号を出力する。こ
のアナログ受話信号は、受話増幅器9にて増幅されたの
ちスピーカ10から拡声出力される。
【0021】これに対し、音声通信時における話者の送
話音声は、マイクロホン11に入力された後、送話増幅
器18で適正レベルまで増幅される。そして、PCM符
号処理部8にてPCM符号化処理が施されたのち、送信
データとして音声符号処理部7に入力される。
【0022】音声符号処理部7は、音声通信時には、P
CM符号処理部8から出力された送信音声データより入
力音声のエネルギ量を検出し、この検出結果に基づいて
データレートを決定する。そして、上記送信データを上
記データレートに応じたフォーマットのバースト信号に
圧縮し、さらに誤り訂正符号化処理を施したのちCDM
A信号処理部6へ出力する。なお、音声通信時のデータ
レートは、送信データレートとして制御部12に通知さ
れる。
【0023】CDMA信号処理部6は、上記音声符号処
理部7にて圧縮されたバースト信号に対して、送信チャ
ネルに割り当てられたPN符号を用いて拡散処理を施
す。そしてこの拡散コード化された送信信号に対して直
交変調処理を行い、この直交変調信号を送信回路(T
X)5へ出力する。
【0024】送信回路5は、上記直交変調信号を周波数
シンセサイザ4から発生される送信局部発振信号と合成
して無線周波信号に変換する。そして、送信回路5は、
制御部12により通知される送信データレートに基づい
て、上記無線周波信号の有効部分だけを高周波増幅し、
送信無線周波信号として出力する。この送信回路5から
出力された送信無線周波信号は、アンテナ共用器2を介
してアンテナ1に供給され、このアンテナ1から図示し
ない基地局へ向けてバースト送信される。
【0025】入力部14には、ダイヤルキーや発信キ
ー、電源キー、終了キー、音量調節キー、モード指定キ
ー等のキー群が設けられている。また表示部15には、
通話相手端末の電話番号や装置の動作状態、さらには受
信データ等を表示するためのLCD表示器や、バッテリ
16の充電動作を表すLEDランプが設けられている。
なお、17は電源回路であり、バッテリ16の出力をも
とに所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給
する。
【0026】ところで、記憶部13には、サーチ範囲対
応テーブル13aと、基地局管理テーブル13bとが設
けられている。サーチ範囲対応テーブル13aには、電
源オフ期間の長さに対応付けて、この長さに対し最適な
基地局サーチ範囲が記憶してある。図3はその構成の一
例を示すものである。
【0027】基地局管理テーブル13bには、同期確立
中の基地局及び周辺基地局の拡散コードと受信電界強度
とからなる基地局管理情報が順に記憶されている。ま
た、これらの基地局管理情報についてサーチ範囲を指定
する情報が、出荷時サーチ範囲の欄及び可変サーチ範囲
の欄にそれぞれ記憶される。
【0028】一方制御部12は、例えばマイクロコンピ
ュータを主制御部として有するもので、この発明に係わ
る制御機能として、基地局情報保持制御手段12aと、
サーチ範囲可変設定手段12bと、基地局サーチ制御手
段12cとを備えている。
【0029】基地局情報保持制御手段12aは、入力部
14において電源オフ操作が行われたときに、その時点
で自端末が管理している基地局管理情報を、内蔵時計の
現時刻を表す情報と共に制御部12内の不揮発性メモリ
に記憶する。このとき記憶する基地局管理情報には、同
期確立中の基地局及び周辺基地局に各々割り当てられて
いる情報シンボル拡散コード、これらの基地局から到来
する電波の受信電界強度、及び周波数が含まれる。そし
て基地局管理情報の記憶が終了すると、電源回路17を
制御して端末各部への電源出力Vccの供給を停止する。
【0030】サーチ範囲可変設定手段12bは、入力部
14において電源オン操作が行われたときに、上記不揮
発性メモリから基地局管理情報及び電源オフ時の時刻情
報を読み出し、この電源オフ時の時刻情報と現時刻情報
とから電源オフ期間の長さを求める。そして、記憶部1
3のサーチ範囲対応テーブル13aをアクセスして、こ
の電源オフ期間の長さに対応するサーチ範囲Z1,Z
2,…を読み出す。
【0031】基地局サーチ制御手段12cは、上記サー
チ範囲対応テーブル13aから読み出されたサーチ範囲
Z1,Z2,…に対応する拡散コードを、基地局情報管
理テーブル13bから選択的に読み出す。そして、この
読み出した拡散コードについて順次その受信サーチを行
い、これにより得た基地局の受信サーチ情報をもとに所
定の条件を満たす基地局を選択して同期を確立する。
【0032】また上記サーチ範囲可変設定手段12b
は、上記基地局サーチ制御手段12cによるサーチ結果
をもとに、サーチ範囲を動的に可変設定する機能を備え
る。すなわち、指定したサーチ範囲の受信サーチにより
所定の条件を満たす基地局を捕捉できた場合には、サー
チ範囲をさらに一定量絞り込む。そして、この絞り込ん
だサーチ範囲を、上記基地局管理テーブル13bの可変
サーチ範囲の欄に記憶する。一方、指定したサーチ範囲
の受信サーチにより所定の条件を満たす基地局を捕捉で
きなかった場合には、サーチ範囲を一定量拡大する。そ
して、この拡大したサーチ範囲を、上記基地局管理テー
ブル13bの可変サーチ範囲の欄に記憶する。
【0033】次に、以上のように構成された移動通信端
末による基地局サーチ動作を説明する。図5はこの基地
局サーチ動作の説明に使用するフローチャートである。
待受状態において移動通信端末MSは、最も受信条件の
良い基地局の拡散コードに対し同期を確立しかつその受
信電界強度を把握している。さらに、その周辺の複数の
基地局についてもその拡散コード及び受信電界強度を基
地局管理情報として把握している。
【0034】さて、この状態で端末ユーザが入力部14
において電源オフ操作を行ったとする。そうすると、制
御部12はこの時点で自端末が管理している上記基地局
管理情報を、内蔵時計の現時刻を表す情報と共に制御部
12内の不揮発性メモリに記憶する。そして、この基地
局管理情報の記憶が終了すると、電源回路17を制御し
て端末各部への電源出力Vccの供給を停止し、電源オフ
状態となる。
【0035】また、端末ユーザが移動通信端末MSの使
用を再開するべく入力部14において電源オフ操作を行
ったとする。そうすると、制御部12は先ず上記不揮発
性メモリから基地局管理情報及び電源オフ時の時刻情報
を読み出し、この電源オフ時の時刻情報と、上記電源オ
ン操作時の時刻情報つまり現時刻情報とから、電源オフ
期間の長さを算出する(ステップ5a)。そして、記憶
部13のサーチ範囲対応テーブル13aをアクセスし
て、この電源オフ期間の長さに対応するサーチ範囲Z
1,Z2,…を選択的に読み出す(ステップ5b)。
【0036】次に制御部12は、このサーチ範囲対応テ
ーブル13aから読み出されたサーチ範囲Z1,Z2,
…に対応する拡散コードを、基地局情報管理テーブル1
3bから選択的に読み出す。そして、この読み出した拡
散コードについて順次その受信サーチを行う(ステップ
5c)。そして、これにより得た基地局の受信サーチ情
報をもとに所定の条件を満たす基地局を選択して同期を
確立する。
【0037】例えば、いま上記電源オフ期間が非常に短
く0以上T1未満だった場合には、図3に示すようにサ
ーチ範囲対応テーブル13aからサーチ範囲Z1が読み
出される。そして、基地局情報管理テーブル13bか
ら、このサーチ範囲Z1に含まれる拡散コードC1,C
2が読み出され、これらの拡散コードC1,C2につい
て受信サーチが行われる。
【0038】すなわち、この場合には電源オフ期間が非
常に短く、移動通信端末MSはほとんど移動していない
と推測されるので、電源オフ時点で同期を確立していた
基地局の拡散コードC1と、その隣の基地局の拡散コー
ドC2についてのみ受信サーチが行われる。したがっ
て、基地局のサーチ所要期間は大幅に短縮される。
【0039】一方、いま電源オフ期間が上記した場合よ
り長く、T1以上T2未満だったとする。この場合に
は、図3に示すようにサーチ範囲対応テーブル13aか
らサーチ範囲Z2が読み出される。そして、基地局情報
管理テーブル13bから、このサーチ範囲Z2に含まれ
る拡散コードC1〜C5が読み出され、これらの拡散コ
ードC1〜C5について順次受信サーチが行われる。
【0040】すなわち、この場合には電源オフ期間が長
く、この間に移動通信端末MSはある程度広い範囲で移
動している可能性が高いので、電源オフ時点で同期を確
立していた基地局の拡散コードC1と、その周辺の5つ
の基地局の拡散コードC2〜C5について、順次受信サ
ーチが行われる。したがってこの場合には、移動通信端
末MSがある程度広い範囲で移動していたとしても、上
記周辺基地局のいずれかと同期を確立することができ
る。
【0041】以下同様に、電源オフ期間の長さが長くな
るに従い大きなサーチ範囲Z3,Z4,…が選択され、
この選択されたサーチ範囲Z3,Z4,…に含まれる複
数の拡散コードについて順次受信サーチが行われる。そ
して、電源オフ期間の長さが上限値Ti以上の場合に
は、サーチ範囲として「全候補」が選択され、システム
で使用可能なすべての拡散コードについて順次受信サー
チが行われる。図6(a),(b),(c)は、以上述
べたサーチ範囲の可変設定例を示すものである。
【0042】したがって、基地局サーチに要する平均的
な時間は短縮され、この結果サーチ範囲を常に最大に設
定していた従来の基地局サーチ方式に比べ、電源を投入
してから待受状態に至るまでの初期立ち上がり時間を短
縮することができる。また、基地局サーチ動作により消
費される電力を低減して、バッテリ寿命の延長を図るこ
とができる。
【0043】ところで、上記サーチ範囲対応テーブル1
3aから読み出されたサーチ範囲に従い受信サーチを行
った結果、所定の受信条件を満たす基地局が検出されな
かったとする。この場合制御部12は、ステップ5dか
らステップ5fに移行し、ここで当該電源オフ期間に対
応するサーチ範囲を一定量拡大する。そして、この変更
したサーチ範囲を基地局情報管理テーブル13bの可変
サーチ範囲の欄に記憶し、さらにこの変更されたサーチ
範囲に含まれる拡散コードについて順次受信サーチを行
う。そして、この受信サーチにより所定の受信条件を満
たす基地局が見つかれば、この基地局に対し同期を確立
する。以後、同じ電源オフ期間について受信サーチを行
う場合には、上記変更されたサーチ範囲が使用される。
【0044】一方、上記サーチ範囲対応テーブル13a
から読み出されたサーチ範囲に従い受信サーチを行った
結果、所定の受信条件を満たす基地局が検出された場合
には、制御部12はステップ5dからステップ5eに移
行し、ここで当該電源オフ期間に対応するサーチ範囲を
一定量縮小する。そして、この変更したサーチ範囲を基
地局情報管理テーブル13bの可変サーチ範囲の欄に記
憶し、以後同じ電源オフ期間について受信サーチを行う
場合には、上記変更されたサーチ範囲が使用される。
【0045】すなわち、移動通信端末MSごとに、その
電源オフ期間におけるユーザの行動パターンに応じてサ
ーチ範囲が動的に可変設定されることになる。このた
め、移動通信端末MSごとにその電源オフ期間の長さに
応じた最適なサーチ範囲を設定することができ、これに
より平均的な基地局サーチ所要時間をさらに短縮するこ
とが可能となる。
【0046】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、前記実施形態では電源オフ期
間の長さのみ応じてサーチ範囲を可変設定するようにし
たが、昼/夜の判定情報をさらに設け、昼と夜とで電源
オフ期間の長さに対するサーチ範囲の設定値を別々に設
定するようにしてもよい。このようにすると、昼と夜と
で端末ユーザの行動パターンに応じてそれぞれ最適な基
地局サーチ範囲を設定することができる。
【0047】また、サーチ範囲の形状は必ずしも同期確
立先の基地局を中心とした円形でなくてもよく、さらに
その大きさについても個々のセルまたはセクタの大きさ
に応じて適宜設定することができる。
【0048】その他、移動通信端末の種類や構成、サー
チ範囲対応テーブル及び基地局情報管理テーブルの構
成、基地局情報保持制御手段、サーチ範囲可変設定手段
及び基地局サーチ制御手段の制御手順とその内容等につ
いても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施できる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、各々
セルを形成する複数の基地局が分散配置され、これらの
基地局がそれぞれ異なる拡散コードを使用して送信を行
う移動通信システムで使用される移動通信端末にあっ
て、電源断時に、その直前に自端末が管理している基地
局の受信サーチ情報を電源断の時刻を表す情報と共にメ
モリに記憶する。そして、電源投入時に、このメモリに
記憶されている基地局のサーチ情報及び電源断の時刻を
表す情報に基づいて受信サーチのサーチ範囲を可変設定
し、この可変設定したサーチ範囲に属する基地局を対象
にして受信サーチを行って、これにより得られた基地局
の受信サーチ情報をもとに所定の条件を満たす基地局を
選択して同期を確立するようにしている。
【0050】したがってこの発明によれば、電源投入時
点から基地局の一つに同期を確立するまでに要する時間
を短縮することができ、これにより初期立ち上がりの高
速化と消費電力の低減を図った移動通信端末とその基地
局サーチ方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わるCDMA移動通信システム
の一例を示す概略構成図。
【図2】 この発明に係わるCDMA移動通信端末の一
実施形態を示す回路ブロック図。
【図3】 図2に示した移動通信端末に設けられる絞り
込み範囲対応テーブルの構成の一例を示す図。
【図4】 図2に示した移動通信端末に設けられる基地
局情報管理テーブルの構成の一例を示す図。
【図5】 図2に示した移動通信端末の制御部により実
行される検索範囲設定制御の手順と内容を示すフローチ
ャート。
【図6】 図2に示した移動通信端末による基地局検索
範囲の設定例を示す図。
【符号の説明】
BS1〜BS14…基地局 MS…移動通信端末(移動機) 1…アンテナ 2…アンテナ共用器(DUP) 3…受信回路(RX) 4…周波数シンセサイザ(SYN) 5…送信回路(TX) 6…CDMA信号処理部 7…音声符号処理部 8…PCM符号処理部 9…受話増幅器 10…スピーカ 11…マイクロホン 12…制御部 12a…基地局情報保持制御手段 12b…サーチ範囲設定手段 12c…基地局サーチ制御手段 13…記憶部 13a…サーチ範囲対応テーブル 13b…基地局管理テーブル 14…入力部 15…表示部 16…バッテリ 17…電源回路 18…送話増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/725 H04J 13/00 D Fターム(参考) 5K022 EE01 EE11 EE24 EE34 5K027 AA11 BB04 CC08 EE11 FF02 GG08 KK03 5K047 AA02 BB01 CC01 DD01 DD02 GG27 HH12 HH17 JJ06 LL06 MM13 MM24 5K067 AA14 AA43 BB04 CC10 EE02 EE10 FF16 FF25 HH22 HH23 HH26 JJ19 KK15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々セルを形成する複数の基地局が分散
    配置され、これらの基地局がそれぞれ異なる拡散コード
    を使用して通信を行う移動通信システムで使用される移
    動通信端末において、 電源投入時に、前記複数の基地局が使用する拡散コード
    を順次発生して当該基地局から到来する信号の受信サー
    チを行い、これにより得た基地局の受信サーチ情報をも
    とに所定の条件を満たす基地局を選択して同期を確立す
    る基地局サーチ手段と、 電源断時に、その直前に自端末が管理している基地局の
    受信サーチ情報を、前記電源断の時刻を表す情報と共に
    メモリに記憶する基地局情報記憶手段と、 電源投入時に、前記メモリに記憶されている基地局のサ
    ーチ情報及び電源断の時刻を表す情報に基づいて、前記
    基地局サーチ手段が行う受信サーチのサーチ範囲を可変
    設定するサーチ範囲設定制御手段とを具備したことを特
    徴とする移動通信端末。
  2. 【請求項2】 前記サーチ範囲設定制御手段は、前記メ
    モリに記憶されている電源断の時刻を表す情報と電源投
    入時点の時刻を表す情報とから電源断期間の長さを求
    め、この電源断期間の長さに応じてサーチ範囲の大きさ
    を可変設定することを特徴とする請求項1記載の移動通
    信端末。
  3. 【請求項3】 前記サーチ範囲設定制御手段は、前記基
    地局サーチ手段による受信サーチの結果を監視して、前
    記可変設定したサーチ範囲で所定の条件を満たす基地局
    を選択できたか否かを判定し、この判定結果に応じて前
    記電源断期間の長さに対するサーチ範囲の大きさの設定
    を動的に変化させる機能を、さらに備えることを特徴と
    する請求項2記載の移動通信端末。
  4. 【請求項4】 各々セルを形成する複数の基地局が分散
    配置され、これらの基地局がそれぞれ異なる拡散コード
    を使用して通信を行う移動通信システムで使用される移
    動通信端末の基地局サーチ方法において、 電源断時に、その直前に自端末が管理している基地局の
    受信サーチ情報を、電源断の時刻を表す情報と共にメモ
    リに記憶するステップと、 電源投入時に、前記メモリに記憶されている基地局のサ
    ーチ情報及び電源断の時刻を表す情報に基づいて、受信
    サーチのサーチ範囲を可変設定するステップと、 この可変設定したサーチ範囲に属する基地局から到来す
    る信号の受信サーチを行い、これにより得た基地局の受
    信サーチ情報をもとに所定の条件を満たす基地局を選択
    して同期を確立するステップとを備えたことを特徴とす
    る移動通信端末の基地局サーチ方法。
JP2000202005A 2000-07-04 2000-07-04 移動通信端末とその基地局サーチ方法 Pending JP2002027546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000202005A JP2002027546A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 移動通信端末とその基地局サーチ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000202005A JP2002027546A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 移動通信端末とその基地局サーチ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002027546A true JP2002027546A (ja) 2002-01-25

Family

ID=18699593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000202005A Pending JP2002027546A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 移動通信端末とその基地局サーチ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002027546A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009510882A (ja) * 2005-09-29 2009-03-12 エヌエックスピー ビー ヴィ 周波数走査方法、メモリ、及び、当該方法を実施するための端末
CN113938894A (zh) * 2020-06-29 2022-01-14 中国移动通信有限公司研究院 一种信息处理方法、装置、设备及存储介质

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009510882A (ja) * 2005-09-29 2009-03-12 エヌエックスピー ビー ヴィ 周波数走査方法、メモリ、及び、当該方法を実施するための端末
CN113938894A (zh) * 2020-06-29 2022-01-14 中国移动通信有限公司研究院 一种信息处理方法、装置、设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100253104B1 (ko) Cdma 무선 전화기에서 정합 필터를 이용한빠른 파일럿 채널 획득을 위한 방법 및 장치
US7003315B2 (en) Mobile terminal apparatus and system selecting method
JP3356707B2 (ja) 移動通信端末装置
KR100361252B1 (ko) 통신 장치의 전력 소모를 줄이는 방법
JP5481467B2 (ja) 移動機およびその方法
US6556834B1 (en) CDMA mobile terminal apparatus
JP4504351B2 (ja) 無線通信システムにおけるフレーム同期及びスクランブリング・コード識別及びその方法
JP2001102997A (ja) 移動通信端末装置
WO2004036940A1 (en) Mobile terminals and methods for performing fast initial frequency scans and cell searches
US20080167021A1 (en) Mobile terminal
JP2004112148A (ja) 移動通信端末
JP2001268619A (ja) 移動無線端末
JP3216809B2 (ja) Cdma移動端末装置のハンドオーバ制御方法及びその制御プログラムを記録した記録媒体
JP2002027546A (ja) 移動通信端末とその基地局サーチ方法
JP3349127B2 (ja) Cdma移動端末装置
JP2004040338A (ja) ハンドオーバ制御回路、ハンドオーバ制御プログラム及び移動通信端末装置
US6931260B2 (en) Mobile communication terminal apparatus
JP4567919B2 (ja) 移動無線端末
JP2003032166A (ja) 移動局及び周波数帯域検出方法
JP2000354266A (ja) 無線通信端末装置
JP4057826B2 (ja) 移動通信端末とそのパスサーチ回路
JP2002016530A (ja) 移動無線機及びその制御装置
US7403776B2 (en) Mobile communication terminal for transmission of electronic mail in a digital mode
JP3597731B2 (ja) セルサーチ方法および通信の同期装置、記録媒体
JPH11112472A (ja) スぺクトラム拡散通信装置