JP2002027324A - 不良画素補正装置及び方法 - Google Patents

不良画素補正装置及び方法

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JP2002027324A
JP2002027324A JP2000202008A JP2000202008A JP2002027324A JP 2002027324 A JP2002027324 A JP 2002027324A JP 2000202008 A JP2000202008 A JP 2000202008A JP 2000202008 A JP2000202008 A JP 2000202008A JP 2002027324 A JP2002027324 A JP 2002027324A
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Tadao Shinya
忠雄 新屋
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良の程度が小さい不良画素であっても良好
に補正することができる不良画素補正装置を提供する。 【解決手段】 補間データ算出回路40は、着目画素x
を中心として周辺画素a〜fの内、対称な位置にある複
数の画素対を用いて補間データHD1〜HD3を算出す
る。補間方向判定回路30は、複数の画素対を用いて補
間方向を判定する。不良画素判定回路10は、着目画素
xのデータと補間データHD1〜HD3との差分を算出
し、全ての差分が閾値Tより大きければ着目画素xは不
良であると判定する。出力データ選択回路50は、着目
画素xが不良と判定されれば、補間データHD1〜HD
3内、補間方向判定回路30によって判定された補間方
向の補間データを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画素が2次
元配列された画像に含まれる不良画素(欠陥画素)を補
正する不良画素補正装置及び方法に係り、特に、不良の
程度が小さい不良画素であっても良好に補正することが
できる不良画素補正装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体撮像素子より出力された画
像データのように、複数の画素が2次元配列された画像
において、一部の画素の値が正常な値からずれてしま
い、不良画素となることがある。不良画素はノイズとし
て視認されてしまうので、不良画素を正常な画素へと補
正することが必要となる。従来の不良画素補正装置及び
方法の一例として、特許第2642261号公報に記載
のものがある。以下、この公報に記載の従来の不良画素
補正装置及び方法について説明する。
【0003】図12は上記公報に記載の不良画素補正装
置を示すブロック図である。図12の不良画素補正装置
は、図13に示すように、着目画素xの前(上)ライン
の3画素a,b,cと、後(下)ラインの3画素d,
e,fを周辺画素として用いて、着目画素xを補正する
か否か判定する。着目画素xが不良画素であるとして補
正すべきと判定されると、周辺画素(aとf,bとe,
cとdのいずれか)を用いて補正する。
【0004】図12において、着目画素xのデータは不
良画素判定回路1に入力される。不良画素判定回路1
は、着目画素xのデータと後述の補間データHDとを用
いて、着目画素xが不良画素であるか否かを判定する。
不良画素判定回路1の具体的構成及び動作については後
述する。周辺画素a〜fのデータは、周辺画素データ選
択回路2及び補間方向判定回路3に順次入力される。周
辺画素a,fを結ぶ方向を補間方向L、周辺画素b,e
を結ぶ方向を補間方向V、周辺画素c,dを結ぶ方向を
補間方向Rとする。補間方向判定回路3は、補間方向
L,V,Rのいずれを選択すべきかを判定して補間方向
選択信号Dirを生成し、周辺画素データ選択回路2に入
力する。
【0005】補間方向判定回路3は、平均値算出部31
と大小比較部32と補間方向判定部33とを備える。平
均値算出部31は、(a+b+c+d+e+f)/6を
計算して、周辺画素a〜fのデータの平均値Mを算出す
る。大小比較部32は、平均値Mと周辺画素a〜fのデ
ータとを大小比較し、その比較結果を例えば6ビットの
2値信号として出力する。補間方向判定部33は、大小
比較部32からの比較結果を基にして、テーブルを用い
て、補間方向L,V,Rのいずれを選択すべきか判定
し、補間方向選択信号Dirを出力する。
【0006】周辺画素データ選択回路2は、補間方向選
択信号Dirに基づいて周辺画素aとf,bとe,cとd
のいずれかを選択し、2つの周辺画素データSD1,S
D2として出力する。周辺画素データSD1,SD2
は、補間データ算出回路4に入力される。補間データ算
出回路4は、(SD1+SD2)/2を計算して、補間
データHDを算出する。この補間データHDは、出力デ
ータ選択回路5の一方(図中下側)の端子及び不良画素
判定回路1に入力される。出力データ選択回路5のもう
一方(図中上側)の端子には、着目画素xのデータが入
力される。
【0007】不良画素判定回路1は、差分値算出部11
と大小比較部12とを備える。差分値算出部11は、着
目画素xのデータと補間データHDとの差分の絶対値
(|x−HD|)を算出する。差分値算出部11の出力を
差分値Δと呼ぶ。大小比較部12には所定の閾値Tが入
力され、大小比較部12は、差分値Δと閾値Tとを大小
比較し、良否判定信号Sを出力する。差分値Δが閾値T
以下であれば、着目画素データxは正常、差分値Δが閾
値Tより大きければ、着目画素xは不良であるとする。
良否判定信号Sは、例えば、正常であればロー、不良で
あればハイとし、出力データ選択回路5に入力する。
【0008】出力データ選択回路5は、良否判定信号S
に応じて、正常であれば図中上側に接続して、着目画素
xのデータをそのまま出力し、不良であれば図中下側に
接続して、補間データHDを出力する。以上により、不
良画素が補間により生成された正常な画素へと補正され
ることとなる。
【0009】図14は図12の不良画素補正装置に入力
する原画像データの一例であり、それぞれの画素データ
の値を数値にて示している。以下の説明では、実線で囲
んだ水平5画素、垂直6画素の範囲に対して不良画素補
正を施す動作について示す。ここでは、画素Qが不良画
素であり、周辺画素の値8とは大きく異なる値70にな
っているとする。画素P1を含む他の画素は全て正常な
画素である。
【0010】図15は、図14の実線で囲んだ範囲の画
素それぞれに対し、補間方向判定回路3において2値化
し、上記公報に記載のテーブルに従って補間方向を判定
した結果を示している。例えば、図15の最上段左端部
の区画は、図14の実線で囲んだ範囲における最上段左
端部の値10なる画素に対する結果である。この画素の
周辺画素a〜fの平均値Mに対し、平均値M未満であれ
ば○、平均値M以上であれば●にて示している。それぞ
れの区画のV,R,Lは補間方向であり、V,R,Lを
記載した位置を着目画素の位置し、周辺画素a〜fそれ
ぞれの位置に大小の比較結果である○もしくは●を示し
ている。
【0011】図16は、図15のように判定した補間方
向により、周辺画素データ選択回路2によって選択され
た周辺画素a〜f(即ち、SD1,SD2)の値と、補
間データ算出回路4によって算出された補間データHD
の値を示している。それぞれの区画の中央部に示すのが
補間データHDの値である。SD1,SD2として選択
されていない周辺画素a〜fの部分には、−と記載して
いる。
【0012】図17は、閾値Tを60としたときの不良
画素判定回路1による判定結果を示している。図17に
おいて、○は正常と判定された画素、×は不良と判定さ
れた画素である。画素Q以外は全て着目画素xのデータ
と補間データHDとの差分値Δが閾値Tより小さいため
正常と判定され、画素Qは着目画素xのデータ(=7
0)と補間データHD(=8)との差分値Δ(=62)
が閾値T以上であるため不良と判定される。図18は、
出力データ選択回路5の出力である不良画素の補正結果
を示している。画素Q以外は全て着目画素データxがそ
のまま出力され、画素Qは原画素データに代わって補間
データHDが出力される。
【0013】図19は、図14に示す原画像データを、
円を黒く塗り潰す大きさにて表したものである。画素デ
ータの値が100のとき、基準となる破線で示す円を全
て塗り潰すとし、画素データの値に応じて黒く塗り潰す
面積を異ならせている。これは、図14に示す原画像デ
ータの値を面積比率で示す模式図である。また、図14
に示す原画像データを印刷に供した場合には、面積階調
にて表現したものにも相当する。図20は補正結果を示
しており、図18に示す補正結果を図19と同様の趣旨
で示したものである。前述の不良画素補正装置により、
不良画素Qは図20に示すように補正される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の不
良画素補正装置及び方法によれば、画素Qの不良の程度
が大きい場合にはその不良画素Qのみを補正することが
できるが、画素Qの不良の程度が小さいと、以下に示す
ような不具合がある。図21に示すように、画素Qの値
が40であった場合を例に説明する。
【0015】図21の場合における図15に対応する2
値化及び補間方向判定結果を図22に示し、図16に対
応する周辺画素データSD1,SD2の値及び補間デー
タHDの値を図23に示す。この場合、周辺画素a〜f
の2値化結果は、画素Qの真上にある画素P2を除き、
全て図15と同じ結果となり、補間方向判定結果は全て
同じ結果となる。そして、周辺画素データSD1,SD
2の値及び補間データHDの値は、画素Qの真上にある
画素P2を除き全て同じ結果となる。
【0016】ここで、画素Qのような不良の程度の小さ
い画素を不良であると判定して補正するためには、閾値
Tも小さくする必要がある。そこで、閾値Tを30とし
たときの図17に対応する判定結果を図24に示し、図
18に対応する補正結果を図25に示す。閾値Tを30
としたときの図19,図20に対応する図を図26,図
27に示す。図24,図25に示すように、画素Qは不
良と判定されて補正される。しかしながら、図24に示
すように、不良画素ではない画素P1を含む5つの画素
が不良画素として判定されてしまい、図25,図27に
示すように、それぞれ本来の値からずれた値になってし
まう。
【0017】このように、従来の不良画素補正装置及び
方法においては、不良の程度が小さい画素までも補正し
ようとして、良否判定の閾値Tを小さくすると、正常な
画素を不良と判定(誤判定)してしまう可能性が高くな
り、本来の画像情報を損ねてしまうという問題点があっ
た。従って、閾値Tを小さくすることができないので、
不良の程度が小さい画素を補正することができないとい
う問題点があった。
【0018】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、不良の程度が小さい不良画素であっても良
好に補正することができる不良画素補正装置及び方法を
提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(A)複数の画素よりな
る画像に含まれる不良画素を補正する不良画素補正装置
において、前記複数の画素中の着目画素(x)の周辺に
位置する画素(a〜f,a〜h)の内、前記着目画素を
中心として対称な位置にある複数の画素対を用いて複数
の補間データを算出する補間データ算出回路(40)
と、前記複数の画素対を用いて補間方向を判定する補間
方向判定回路(30)と、前記着目画素のデータと前記
複数の補間データとの差分をそれぞれ算出し、そのそれ
ぞれの差分と所定の閾値とを比較して、いずれかの差分
が前記閾値以下であれば前記着目画素は正常であると判
定し、全ての差分が前記閾値より大きければ前記着目画
素は不良であると判定する不良画素判定回路(10)
と、前記不良画素判定回路によって前記着目画素は正常
であると判定された場合には、前記着目画素のデータを
出力し、前記不良画素判定回路によって前記着目画素は
不良であると判定された場合には、前記複数の補間デー
タの内、前記補間方向判定回路によって判定された補間
方向の補間データを出力する出力データ選択回路(5
0)とを備えて構成したことを特徴とする不良画素補正
装置を提供し、(B)複数の画素よりなる画像に含まれ
る不良画素を補正する不良画素補正方法において、前記
複数の画素中の着目画素の周辺に位置する画素の内、前
記着目画素を中心として対称な位置にある複数の画素対
を用いて複数の補間データを算出する補間データ算出ス
テップと、前記複数の画素対を用いて補間方向を判定す
る補間方向判定ステップと、前記着目画素のデータと前
記複数の補間データとの差分をそれぞれ算出し、そのそ
れぞれの差分と所定の閾値とを比較して、いずれかの差
分が前記閾値以下であれば前記着目画素は正常であると
判定し、全ての差分が前記閾値より大きければ前記着目
画素は不良であると判定する不良画素判定ステップと、
前記不良画素判定ステップによって前記着目画素は正常
であると判定された場合には、前記着目画素のデータを
出力し、前記不良画素判定ステップによって前記着目画
素は不良であると判定された場合には、前記複数の補間
データの内、前記補間方向判定ステップによって判定さ
れた補間方向の補間データを出力する出力データ選択ス
テップとを含むことを特徴とする不良画素補正方法を提
供するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の不良画素補正装置
及び方法について、添付図面を参照して説明する。図1
は本発明の不良画素補正装置の第1実施例を示すブロッ
ク図、図2は本発明の不良画素補正装置の第1実施例の
動作を説明するための図、図3及び図5は本発明の不良
画素補正装置の第1実施例による良否判定結果を示す
図、図4及び図6は本発明の不良画素補正装置の第1実
施例による不良画素補正結果を示す図、図7は本発明の
不良画素補正装置の第2実施例を示すブロック図、図8
は本発明の不良画素補正装置の第2実施例で用いる周辺
画素を示す図、図9は本発明の不良画素補正装置の第2
実施例の動作を説明するための図、図10は本発明の不
良画素補正装置の第2実施例による良否判定結果を示す
図、図11は本発明の不良画素補正装置の第2実施例に
よる不良画素補正結果を示す図である。
【0021】<第1実施例>図1に示す第1実施例で
は、図13に示すように、着目画素xの前(上)ライン
の3画素a,b,cと、後(下)ラインの3画素d,
e,fを周辺画素として用いる。図1において、着目画
素xのデータは不良画素判定回路10に入力される。不
良画素判定回路10は、着目画素xのデータと後述の補
間データHD1〜HD3とを用いて、着目画素xが不良
画素であるか否かを判定する。不良画素判定回路10の
具体的構成及び動作については後述する。
【0022】周辺画素a〜fのデータは、補間データ算
出回路40及び補間方向判定回路30に順次入力され
る。補間データ算出回路40は、(b+e)/2を算出
して補間データHD1を、(c+d)/2を算出して補
間データHD2を、(a+f)/2を算出して補間デー
タHD3を算出する。これらの補間データHD1〜HD
3は、不良画素判定回路10及び出力データ選択回路5
0に入力される。周辺画素a,fを結ぶ方向を補間方向
L、周辺画素b,eを結ぶ方向を補間方向V、周辺画素
c,dを結ぶ方向を補間方向Rとする。補間データHD
1,HD2,HD3はそれぞれ補間方向V,R,Lの補
間データである。
【0023】補間方向判定回路30は、相関性評価値算
出部301と最大値検出部302とを備える。相関性評
価値算出部301は、まず、補間方向V,R,Lそれぞ
れの周辺画素の差分の絶対値ΔV(=|b−e|),ΔR
(=|c−d|),ΔL(=|a−f|)を計算する。そし
て、100−ΔVを計算して相関性評価値RF1を、1
00−ΔRを計算して相関性評価値RF2を、100−
ΔLを計算して相関性評価値RF3を算出する。相関性
評価値RF1〜RF3は最大値検出部302に入力され
る。最大値検出部302は相関性評価値RF1〜RF3
の内、最も値の大きいものを最も相関性が高いと判定し
て、補間方向V,R,Lのいずれかを示す補間方向選択
信号Dirを出力する。なお、相関性評価値RF1〜RF
3の2つもしくは全てが等しい場合には、優先順位V>
R>Lにより補間方向を決定する。
【0024】出力データ選択回路50は、従来の図12
における周辺画素データ選択回路2と同様の構成である
第1の切換回路501と、従来の図12における出力デ
ータ選択回路5と同様の構成である第2の切換回路50
2とを備える。第1の切換回路501の図中最も上側の
端子には補間データHD1が入力され、第1の切換回路
501の図中中央の端子には補間データHD2が入力さ
れ、第1の切換回路501の図中最も下側の端子には補
間データHD3が入力される。第1の切換回路501
は、補間方向選択信号Dirに応じていずれかの端子に選
択的に接続する。
【0025】第1の切換回路501の出力は、第2の切
換回路502の一方(図中下側)の端子に入力される。
第2の切換回路502のもう一方(図中上側)の端子に
は、着目画素xのデータが入力される。第2の切換回路
502は不良画素判定回路10より供給される良否判定
信号Sに応じていずれかの端子に選択的に接続する。
【0026】不良画素判定回路10は、差分値算出部1
01と大小比較部102とAND回路103を備える。
差分値算出部101は、着目画素xのデータと補間デー
タHD1〜HD3とのそれぞれの差分の絶対値Δ1(=
|x−HD1|),Δ2(=|x−HD2|),Δ3(=|
x−HD3|)を算出する。大小比較部102には所定
の閾値Tが入力され、大小比較部102は、差分値Δ1
〜Δ3と閾値Tとをそれぞれ大小比較し、差分値Δ1〜
Δ3が閾値T以下であればローを出力し、差分値Δ1〜
Δ3が閾値Tより大きければ、ハイを出力する。
【0027】AND回路103は、大小比較部102の
出力の論理積をとることにより、良否判定信号Sを出力
する。良否判定信号Sは、差分値Δ1〜Δ3のいずれか
1つでもローであれば正常であることを示すローとな
り、差分値Δ1〜Δ3の全てがハイであれば不良である
ことを示すハイとなる。この良否判定信号Sは、出力デ
ータ選択回路50の第2の切換回路502に入力され
る。
【0028】第2の切換回路502は、良否判定信号S
に応じて、接続する端子を切り換える。即ち、正常であ
れば図中上側に接続して、着目画素xのデータをそのま
ま出力し、不良であれば図中下側に接続して、第1の切
換回路501からの補間データ(HD1〜HD3のいず
れか)を出力する。以上により、不良画素が補間により
生成された正常な画素へと補正されることとなる。
【0029】次に、以上説明した本発明の構成により、
不良の程度が小さい不良画素であっても良好に補正する
ことができることについて説明する。ここでも、画素Q
の不良の程度が小さい図21に示す原画像データが図1
の不良画素補正装置に入力されるとする。図2は、図2
1の実線で囲んだ水平5画素、垂直6画素の範囲におけ
る、それぞれの画素に対する相関性評価値RF1〜RF
3(総称してRF)と補間データHD1〜HD3(総称
してHD)を示している。補間方向VはRF1,HD
1、補間方向RはRF2,HD2、補間方向LはRF
3,HD3である。
【0030】図3は、閾値Tを30としたときの不良画
素判定回路10による判定結果を示している。図3にお
いて、○は正常と判定された画素、×は不良と判定され
た画素である。画素Qは、画素Qのデータ(=40)と
補間データHD1〜HD3(=8)との差分値Δ1〜Δ
3(=32)がいずれも閾値T(=30)より大きいか
ら不良と判定される。一方、例えば、画素Pは、画素P
のデータ(=70)と補間方向V,Lの補間データHD
1,HD3(=28,15)との差分値Δ1,Δ3(=
42,55)が閾値T(=30)より大きいが、補間方
向Rの補間データHD2(=55)との差分値Δ2(=
15)が閾値T(=30)より小さいので正常と判定さ
れる。その他の画素も同様であり、図3に示すように画
素Qのみが不良と判定される。
【0031】図4は、出力データ選択回路50の出力で
ある不良画素の補正結果を示している。画素Q以外は全
て着目画素データxがそのまま出力され、画素Qは原画
素データに代わって補間データHD1(=8)が出力さ
れる。従って、本発明によれば、図27のように不良画
素ではない画素が誤って補正されて本来の値からずれて
しまうことはなく、図20と同様に、不良画素Qのみが
補正されることとなる。
【0032】図5は、閾値Tを20としたときの不良画
素判定回路10による判定結果であり、図6は、そのと
きの補正結果である。閾値Tを20としても図3,図4
と同じ結果となる。このように、本発明によれば、良否
判定の閾値Tをかなり小さくしても、正常な画素を不良
と判定してしまう可能性は低い。よって、不良の程度が
小さい画素を補正することが可能となる。なお、閾値T
をどこまで小さくすることができるかは、原画素データ
の値によって異なるが、閾値Tを従来よりも大幅に小さ
くすることが可能である。
【0033】<第2実施例>図7に示す第2実施例は、
周辺画素として用いる画素を、図8に示すように、着目
画素xの左右に隣接する画素g,hも加えて、着目画素
xが不良画素であるか否かの判定と補正を行うようにし
たものである。便宜上、図7の各ブロックに図1と同じ
符号を付して説明する。
【0034】周辺画素a〜hのデータは、補間データ算
出回路40及び補間方向判定回路30に順次入力され
る。補間データ算出回路40は、(b+e)/2を算出
して補間データHD1を、(g+h)/2を算出して補
間データHD2を、(c+d)/2を算出して補間デー
タHD3を、(a+f)/2を算出して補間データHD
4を算出する。これらの補間データHD1〜HD4は、
不良画素判定回路10及び出力データ選択回路50に入
力される。周辺画素g,hを結ぶ方向を補間方向Hとす
る。
【0035】補間方向判定回路30の相関性評価値算出
部301は、補間方向V,H,R,Lそれぞれの周辺画
素の差分の絶対値ΔV,ΔH,ΔR,ΔLを計算し、相
関性評価値RF1〜RF4を算出する。最大値検出部3
02は相関性評価値RF1〜RF4の内、最も値の大き
いものを最も相関性が高いと判定して、補間方向V,
H,R,Lのいずれかを示す補間方向選択信号Dirを出
力する。出力データ選択回路50の第1の切換回路50
1は、補間方向選択信号Dirに応じて補間データHD1
〜HD4のいずれかを選択する。
【0036】不良画素判定回路10の差分値算出部10
1は、着目画素xのデータと補間データHD1〜HD4
とのそれぞれの差分の絶対値Δ1〜Δ4を算出する。大
小比較部102とAND回路103は第1実施例と同様
に動作して、良否判定信号Sを出力する。出力データ選
択回路50の第2の切換回路502は、良否判定信号S
に応じて、接続する端子を切り換える。
【0037】図9は、図14の実線で囲んだ水平5画
素、垂直6画素の範囲における、それぞれの画素に対す
る相関性評価値RF1〜RF4(総称してRF)と補間
データHD1〜HD4(総称してHD)を示している。
補間方向VはRF1,HD1、補間方向HはRF2,H
D2、補間方向RはRF3,HD3、補間方向LはRF
4,HD4である。
【0038】図10は、閾値Tを10としたときの不良
画素判定回路10による判定結果を示している。図11
は、出力データ選択回路50の出力である不良画素の補
正結果を示している。図10に示すように、閾値Tを第
1実施例の場合よりもさらに小さい10としても、画素
Qのみが不良と判定され、図11に示すように、不良画
素Qのみが補正される。
【0039】本発明は、以上説明した本実施例に限定さ
れることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能である。本発明は、ハードウェア,ソフ
トウェアのいずれでも構成することができる。本発明
は、2次元配列された信号に含まれる雑音を検出し、こ
れを周辺の信号から算出した補間信号に置き換える雑音
除去回路としても用いることができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の不
良画素補正装置及び方法は、複数の画素中の着目画素の
周辺に位置する画素の内、着目画素を中心として対称な
位置にある複数の画素対を用いて複数の補間データを算
出する補間データ算出回路(ステップ)と、複数の画素
対を用いて補間方向を判定する補間方向判定回路(ステ
ップ)と、着目画素のデータと複数の補間データとの差
分をそれぞれ算出し、そのそれぞれの差分と所定の閾値
とを比較して、いずれかの差分が閾値以下であれば着目
画素は正常であると判定し、全ての差分が閾値より大き
ければ着目画素は不良であると判定する不良画素判定回
路(ステップ)と、不良画素判定回路(ステップ)によ
って着目画素は正常であると判定された場合には、着目
画素のデータを出力し、不良画素判定回路(ステップ)
によって着目画素は不良であると判定された場合には、
複数の補間データの内、補間方向判定回路(ステップ)
によって判定された補間方向の補間データを出力する出
力データ選択回路(ステップ)とを備えて構成したの
で、不良の程度が小さい不良画素であっても良好に補正
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の動作を説明するための図
である。
【図3】本発明の第1実施例による良否判定結果を示す
図である。
【図4】本発明の第1実施例による不良画素補正結果を
示す図である。
【図5】本発明の第1実施例による良否判定結果を示す
図である。
【図6】本発明の第1実施例による不良画素補正結果を
示す図である。
【図7】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施例で用いる周辺画素を示す図
である。
【図9】本発明の第2実施例の動作を説明するための図
である。
【図10】本発明の第2実施例による良否判定結果を示
す図である。
【図11】本発明の第2実施例による不良画素補正結果
を示す図である。
【図12】従来例を示すブロック図である。
【図13】本発明の第1実施例及び従来例で用いる周辺
画素を示す図である。
【図14】不良の程度の大きい不良画素が含まれている
原画像データの一例を示す図である。
【図15】図14に示す原画像データの場合における従
来例の動作を説明するための図である。
【図16】図14に示す原画像データの場合における従
来例の動作を説明するための図である。
【図17】図14に示す原画像データの場合における従
来例による良否判定結果を示す図である。
【図18】図14に示す原画像データの場合における従
来例による不良画素補正結果を示す図である。
【図19】図14に示す原画像データを模式的に示す図
である。
【図20】図14に示す原画像データの場合における従
来例による不良画素補正結果を模式的に示す図である。
【図21】不良の程度の小さい不良画素が含まれている
原画像データの一例を示す図である。
【図22】図21に示す原画像データの場合における従
来例の動作を説明するための図である。
【図23】図21に示す原画像データの場合における従
来例の動作を説明するための図である。
【図24】図21に示す原画像データの場合における従
来例による良否判定結果を示す図である。
【図25】図21に示す原画像データの場合における従
来例による不良画素補正結果を示す図である。
【図26】図21に示す原画像データを模式的に示す図
である。
【図27】図21に示す原画像データの場合における従
来例による不良画素補正結果を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 不良画素判定回路 30 補間方向判定回路 40 補間データ算出回路 50 出力データ選択回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素よりなる画像に含まれる不良画
    素を補正する不良画素補正装置において、 前記複数の画素中の着目画素の周辺に位置する画素の
    内、前記着目画素を中心として対称な位置にある複数の
    画素対を用いて複数の補間データを算出する補間データ
    算出回路と、 前記複数の画素対を用いて補間方向を判定する補間方向
    判定回路と、 前記着目画素のデータと前記複数の補間データとの差分
    をそれぞれ算出し、そのそれぞれの差分と所定の閾値と
    を比較して、いずれかの差分が前記閾値以下であれば前
    記着目画素は正常であると判定し、全ての差分が前記閾
    値より大きければ前記着目画素は不良であると判定する
    不良画素判定回路と、 前記不良画素判定回路によって前記着目画素は正常であ
    ると判定された場合には、前記着目画素のデータを出力
    し、前記不良画素判定回路によって前記着目画素は不良
    であると判定された場合には、前記複数の補間データの
    内、前記補間方向判定回路によって判定された補間方向
    の補間データを出力する出力データ選択回路とを備えて
    構成したことを特徴とする不良画素補正装置。
  2. 【請求項2】複数の画素よりなる画像に含まれる不良画
    素を補正する不良画素補正方法において、 前記複数の画素中の着目画素の周辺に位置する画素の
    内、前記着目画素を中心として対称な位置にある複数の
    画素対を用いて複数の補間データを算出する補間データ
    算出ステップと、 前記複数の画素対を用いて補間方向を判定する補間方向
    判定ステップと、 前記着目画素のデータと前記複数の補間データとの差分
    をそれぞれ算出し、そのそれぞれの差分と所定の閾値と
    を比較して、いずれかの差分が前記閾値以下であれば前
    記着目画素は正常であると判定し、全ての差分が前記閾
    値より大きければ前記着目画素は不良であると判定する
    不良画素判定ステップと、 前記不良画素判定ステップによって前記着目画素は正常
    であると判定された場合には、前記着目画素のデータを
    出力し、前記不良画素判定ステップによって前記着目画
    素は不良であると判定された場合には、前記複数の補間
    データの内、前記補間方向判定ステップによって判定さ
    れた補間方向の補間データを出力する出力データ選択ス
    テップとを含むことを特徴とする不良画素補正方法。
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