JP2002027294A - ビューファインダー装置及びそれを備える撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビューファインダー装置を備えるカメラ装置
において、被写体方向以外の映像を表示させることを目
的とする。 【解決手段】 カメラ機器本体１０から出力される被写
体映像信号１３を入力する映像入力端子２１と、入力さ
れた前記被写体映像信号１３により被写体１を表示する
モニター２４とを設けてビューファインダー装置２０を
構成するとともに、前記カメラ機器本体１０による前記
被写体１の撮影方向とは異なる方向で撮影する補助撮影
手段３０と、この補助撮影手段３０から出力される映像
信号３１に基づく映像を前記モニター２４に表示可能に
する映像処理手段２２とを備えていることを特徴とする
ビューファインダー装置を備える撮影装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を撮影し録
画等するためのカメラ機器において、撮影時に被写体を
確認できるようにしたビューファインダー装置を備える
撮影装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にカメラ機器は１つの被写体をビュ
ーファインダーで映像確認しながら、すなわちモニタリ
ングしながら撮影録画するように構成されている。その
間カメラマンは被写体しか確認できていない。特にニュ
ース取材などでは、シャッターチャンスが重要となり、
周囲の状況把握が必要とされる機会が多く、被写体のみ
の確認では被写体以外の大切なシャッターチャンスを逃
してしまう場合もあり得る。また、被写体によっては、
カメラマンは後ろに歩きながら撮影録画する場合もあり
後方安全が確保できない。特に、戦場での取材の場合に
は、安全を確保するため周囲の状況把握は必須となる。

【０００３】そのため、従来においては、カメラマンの
被写体以外の確認方法として、カメラマン以外の人間を
同行させてその同行者が周囲の状況把握をしたり、カメ
ラマン自身がビューファインダーから目を離して直接周
囲を確認したりしていた。

【０００４】また、特開平５−１９１６８８号公報に見
られるように、カムコーダー前面に２つのレンズを設
け、被写体映像と被写体背景映像とをビューファインダ
ー内で確認できるようにした方法もあった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の被
写体以外の確認方法においては、次のような問題があっ
た。

【０００６】カメラマンを含む二人以上での取材は、人
件費がかかるため小規模の会社では負担が大きくなり向
いていないという問題があった。

【０００７】また、カメラマンが後方に歩きながら撮影
録画する場合、同行する補助者がいてもカメラマンの後
方不安の解消は期しがたいという問題があった。

【０００８】また、カメラマンが周囲確認のためビュー
ファインダーから目を離す時には、録画をストップする
場合が多く、録画再スタートまでの時間的ロスが多くな
りその間貴重な映像が撮れないという問題があった。

【０００９】一般に上記特開平５−１９１６８８号公報
における技術は、被写体方向の映像は確認できるがそれ
以外の画角においては確認できないという問題があっ
た。

【００１０】特に、近年、一人で取材を行うビデオジャ
ーナリストといわれるカメラマンが増えており、カメラ
マン一人でも撮影録画中に周囲状況が把握できる手法が
求められつつある。

【００１１】本発明は、上記した課題を解決するために
創作した物であって、カメラマン(ビデオジャーナリス
トに限定しない撮影者)がビューファインダー装置から
目を離すことなく被写体の撮影方向とは異なる方向の周
囲状況を把握できるビューファインダー装置を備える撮
影装置を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
ビューファインダー装置を備える撮影装置は、カメラ機
器本体から出力される被写体映像信号を入力する映像入
力端子と、入力された前記被写体映像信号により被写体
を表示するモニターとを設けてビューファインダー装置
を構成するとともに、前記カメラ機器本体による前記被
写体の撮影方向とは異なる方向で撮影する補助撮影手段
と、この補助撮影手段から出力される映像信号に基づく
映像を前記モニターに表示可能にする映像処理手段とを
備えていることを特徴構成とする。

【００１３】この請求項１に係る発明による作用につい
ては、上記の（発明が解決しようとする課題）の項で説
明したのと実質的に同様のものとなる。すなわち、カメ
ラ機器本体による被写体の撮影方向とは異なる方向
(尚、本発明において方向とは例えば前後方向とかの方
向を意味するのでなく、ベクトルでいうところの向きを
意味する)の映像をビューファインダー装置のモニター
に表示することで被写体方向以外の映像を確認できるか
ら、カメラマンはビューファインダーから目を離すこと
なく周囲の状況を知ることができる。

【００１４】また、この被写体映像と補助撮影手段によ
る撮影映像との選択的な表示切換は切換ＳＷ等の切換手
段で行えるようにできるが、この切換ＳＷによる切換方
式は自由に設定してよい。たとえば、切換ＳＷを押しボ
タン式のスイッチで構成した場合、カメラマンが切換Ｓ
Ｗを押している間のみ補助撮影手段の映像をモニターに
表示したり、または、切換ＳＷを押す毎に順次被写体映
像と補助撮影手段による撮影映像とが切り替わるように
したりできる。なお、この切換ＳＷ等の切換操作手段
は、ビューファインダー装置とカメラ機器本体とのどち
らに設けてもよい。

【００１５】本発明の請求項２に係るビューファインダ
ー装置を備える撮影装置は、請求項１に記載のものにお
いて、前記補助撮影手段を、前記ビューファインダー装
置に設けていることを特徴構成とする。

【００１６】請求項２に記載の発明は、補助撮影手段を
ビューファインダー装置側に設けているため、補助撮影
手段とビューファインダー装置におけるモニターや映像
処理手段とが近接するものとなるので、それらの接続や
組付け等の製造工程を簡単化できる。また、カメラマン
がカメラ機器本体を持って撮影操作する際においても、
補助撮影手段が邪魔になりにくい位置に配置されること
になる。

【００１７】本発明の請求項３に係るビューファインダ
ー装置を備える撮影装置は、請求項１に記載のものにお
いて、前記補助撮影手段は、前記カメラ機器本体に設け
ていることを特徴構成とする。

【００１８】これは、上記補助撮影手段の取付位置を特
定している。すなわち、請求項２に記載の発明では、補
助撮影手段をビューファインダー装置側に設けている
が、この請求項３に記載の発明では、カメラ機器本体側
に設けるよう構成されているということである。ビュー
ファインダー装置がカメラ機器本体に対して前側箇所に
取付固定され、補助撮影手段の視界がカメラ機器本体に
より部分的にさえぎられる場合においては、補助撮影手
段は、ビューファインダー装置に付設されるよりもカメ
ラ機器本体の例えば背面側に付設されている方がより多
くの視界を確保することが可能である。なお、補助撮影
手段の取付位置はカメラ機器本体において前面以外の視
界が確保される場所であればどこでもよく、たとえば、
ハンドル後部や側面箇所でもよい。

【００１９】本発明の請求項４に係るビューファインダ
ー装置を備える撮影装置は、請求項１から請求項３のい
ずれか一つに記載のものにおいて、前記補助撮影手段
は、撮影方向を変更可能に構成していることを特徴構成
とする。

【００２０】これは、ビューファインダー装置やカメラ
機器本体の外装を成す筐体等への補助撮影手段の取付方
向を特定している。すなわち、例えば補助撮影手段を成
す小型ＣＣＤカメラを被写体撮影方向以外で適宜に向き
変更できるように、上下左右いずれの方向にも回動でき
るよう構成することにより、カメラマンの確認したい方
向に補助撮影手段の撮影方向を自由に合わせることが可
能となる。なお、その回動は手動で行えるように、ある
いは電動で行えるようにしても良い。

【００２１】本発明の請求項５に係るビューファインダ
ー装置を備える撮影装置は、請求項１から請求項４のい
ずれか一つに記載のものにおいて、前記映像処理手段
は、前記モニターにおける被写体映像表示中に前記補助
撮影手段の撮影映像を小画面に区画された状態で表示す
るよう構成していることを特徴構成とする。

【００２２】これは、映像のモニターへの表示方法を特
定している。すなわち、カメラ機器本体による被写体映
像と補助撮影手段による映像とを切換表示することも可
能であるが、請求項５に記載の発明では、被写体映像の
中に補助撮影手段による撮影映像を、いわゆるピクチャ
ーインピクチャー方式で表示される小区画の画面部分や
画面を分割して得られた小区画の画面部分に表示するこ
とで、カメラマンがその映像を確認可能にしている。こ
れにより、カメラマンは被写体映像を見ながら同時にカ
メラマン自身の周囲の映像を確認できる。

【００２３】また、ピクチャーインピクチャー方式の場
合の画像サイズについては自由に設定可能であるととも
に、切換ＳＷ等の切換手段による表示切換も自由に設定
可能である。たとえば、上述したように、カメラマンが
切換ＳＷを押している間のみ補助撮影手段の撮影映像を
小画面表示させたり、または、切換ＳＷをＯＮにすれば
常時補助撮影手段の撮影映像を小画面表示させたりでき
る。

【００２４】本発明の請求項６に係るビューファインダ
ー装置を備える撮影装置は、請求項１から請求項５のい
ずれか一つに記載のものにおいて、外部映像入力端子を
備えていることを特徴構成とするものである。

【００２５】これは、別言すれば、ビューファインダー
装置やカメラ機器本体に設けられていない補助撮影手段
からの映像信号を外部映像入力端子に入力することも可
能であるという意味を含んでいる。すなわち、ビューフ
ァインダー装置あるいはカメラ機器本体に補助撮影手段
が設けられているか、いないかにかかわらず外部映像入
力端子から入力された映像信号、例えば同行者が持つ補
助撮影手段からの映像信号をビューファインダー装置の
モニターに表示できることを意味する。

【００２６】この外部映像入力端子に映像信号を入力さ
せることのできる外部機器は映像出力端子を有するもの
であれば可能であり、ビューファインダー装置のモニタ
ーに切換表示できる映像の自由度が格段に増加する。た
とえば、放送局等で複数台のカメラ機器を使用し撮影し
ている場合には、前記外部映像入力端子に、別のカメラ
機器からの映像出力を入力すれば、別のカメラで現在撮
影している画像が確認できるし、切換スイッチャーから
の映像出力を入力すれば、現在オンエアされている画像
を確認することができる。また、外部映像入力端子は、
ビューファインダー装置側に設けても良いとともに、カ
メラ機器本体側に設けても良く、例えば、小型ＣＣＤカ
メラからなる補助撮影手段をカメラ機器本体に取付アン
グル等を利用して固定し、その補助撮影手段からの映像
出力を前記外部映像入力端子に入力できるようにすれ
ば、請求項４に記載のビューファインダー装置を備える
撮影装置となる。

【００２７】また、この外部映像入力端子はワイヤレス
通信により映像信号が入力されるように構成してもよ
い。

【００２８】本発明の請求項７に係るビューファインダ
ー装置を備える撮影装置は、請求項１から請求項６のい
ずれか一つに記載のものにおいて、前記カメラ機器本体
に被写体映像信号を録画する録画手段を備えるととも
に、前記補助撮影手段から出力される映像信号を前記録
画手段に録画可能に構成していることを特徴構成とす
る。

【００２９】この請求項７に記載の発明における作用
は、カメラマンが被写体の撮影録画中に補助撮影手段に
よる映像で緊急録画する必要性のあるシャッターチャン
スが発生した場合、被写体映像の録画を中断し、補助撮
影手段の映像を切換録画できることにある。

【００３０】本発明の請求項８に係るビューファインダ
ー装置は、カメラ機器本体から出力される被写体映像信
号を入力する映像入力端子と、入力された前記被写体映
像信号により被写体を表示するモニターとを設けたビュ
ーファインダー装置であって、前記カメラ機器本体によ
る前記被写体の撮影方向とは異なる方向で撮影する補助
撮影手段を設けるとともに、この補助撮影手段から出力
される映像信号に基づく映像を前記モニターに表示可能
にする映像処理手段とを備えていることを特徴構成とす
る。

【００３１】請求項８に記載の発明は、ビューファイン
ダー装置とカメラ機器本体とが分離できて、ビューファ
インダー装置が単体で市場で流通され得るものを含むこ
とを考慮したものであって、補助撮影手段をビューファ
インダー装置に設けているため、ビューファインダー装
置とカメラ機器本体とが分離可能構造を有するカメラ機
器においては、ビューファインダー装置のみの交換で第
１の発明と同様の機能を持ったカメラ機器を複数種類の
仕様に構成することが可能である。すなわち、既存のカ
メラ機器を利用できるので、ビューファインダー装置の
みの購入でよく、投資効果が高くなるのである。

【００３２】

【発明の実施の形態】以下、本発明のビューファインダ
ー装置を備える撮影装置の具体的な実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。

【００３３】（実施の形態１）図１は、請求項１・２・
４・６・７に記載の発明におけるビューファインダー装
置を備える撮影装置の構成を示すブロック回路図、図２
は、その実施状態を示す斜視図である。

【００３４】図１、図２に示すように、カメラ機器本体
１０の前面部に、レンズユニット１１を装備するととも
に、レンズユニット１１を通して撮影される撮影映像を
光電変換した後、被写体映像信号１３として出力する被
写体映像信号処理回路１２を、カメラ機器本体１０に設
けている。さらに、カメラ機器本体１０には、被写体映
像信号１３により被写体映像を録画する録画手段(ビデ
オテープ録画手段等)３２を設けている。そして、カメ
ラ機器本体１０の前面部の上部箇所には、ビューファイ
ンダー装置２０を装備している。このビューファインダ
ー装置２０は、各種ボリューム類、マイクロフォンや、
モニター２４等を備えて構成されている。このビューフ
ァインダー装置２０には、カメラ機器本体１０から被写
体映像信号１３を入力するための映像入力端子２１が設
けられている。この入力された被写体映像信号１３によ
り被写体映像をモニター２４に表示する映像処理手段と
してのモニター映像信号処理回路２２が、ビューファイ
ンダー装置２０に設けられている。そして、映像入力端
子２１とモニター映像信号処理回路２２とは、切換ＳＷ
２３を介して接続されている。

【００３５】さらに、ビューファインダー装置２０に
は、補助撮影手段としての小型ＣＣＤカメラ３０を設け
ている。詳述すると、小型ＣＣＤカメラ３０は、被写体
１を対象としてレンズユニット１１で撮影する方向とは
異なる方向、すなわち被写体１がカメラ機器本体１０の
前方に位置するとみた場合にその前方とは異なる画角方
向例えば図１に示されるａ方向の向き(この場合後方向
き)に撮影方向が設定されるよう、横軸心周りあるいは
上下軸心周りで前後回動可能かつ適宜な姿勢に摩擦等で
保持可能に、ビューファインダー装置２０の筐体の右側
面部に取り付けられている。これにより、小型ＣＣＤカ
メラ３０は、レンズユニット１１を通して撮影される被
写体以外の撮影が行えるようになっている。そして、小
型ＣＣＤカメラ３０で撮影されて出力される映像信号
は、図１に示すように、外部映像信号３１としてモニタ
ー映像信号処理回路２２に切換ＳＷ２３を介して入力さ
れるように構成している。モニター映像信号処理回路２
２は、外部映像信号３１が入力されているときは、この
外部映像信号３１による映像表示をモニター２４で行え
るようになっている。

【００３６】切換ＳＷ２３は、ビューファインダー装置
２０に設けられ、カメラマンが撮影時にスイッチング操
作できるように構成されているのであって、押しボタン
スイッチでも良く、あるいはトグルスイッチでも良い。
この切換ＳＷ２３は、被写体映像信号１３がモニター映
像信号処理回路２２に入力される状態と、外部映像信号
３１がモニター映像信号処理回路２２に入力される状態
とに、択一的に選択切換できるようになっている。

【００３７】また、図１に示すように、外部映像入力端
子２５をビューファインダー装置２０に設けているとと
もに、この外部映像入力端子２５は、補助撮影手段とし
ての外部撮影機器から出力される映像信号が入力可能
に、信号線を接続できる構成となっている。これによ
り、外部映像入力端子２５から映像信号が入力されると
きには、小型ＣＣＤカメラ３０の映像信号に優先して切
換ＳＷ２３及びモニター映像信号処理回路２２を介して
外部映像入力端子２５からの映像信号によるモニター２
４への映像表示ができるようになっている。尚、小型Ｃ
ＣＤカメラ等の補助撮影手段をビューファインダー装置
に直接設けるのでなく、外部映像入力端子２５のみ設け
ることにより、補助撮影手段としての外部機器の映像を
モニター２４で確認できるようにしてもよい。また、外
部映像入力端子をカメラ機器本体側に設け、外部映像入
力端子に入力された映像信号をビューファインダー装置
の映像入力端子に入力できるようにしても良い。

【００３８】以上の構成により、被写体１の画像は、レ
ンズユニット１１を通して被写体映像信号処理回路１２
により被写体映像信号１３として出力され、ビューファ
インダー装置２０の映像入力端子２１に入力される。こ
の入力された被写体映像信号１３は、被写体表示可能側
に切り換えられている切換ＳＷ２３を介してモニター映
像信号処理回路２２に入力されて、モニター２４に映像
表示される。そして、カメラマンがモニター２４で確認
している被写体以外の映像、例えばカメラマンの後方や
横方等の光景を確認したい場合には、切換ＳＷ２３を切
り換えて外部映像信号３１がモニター映像信号処理回路
２２に入力される状態にすると、小型ＣＣＤカメラ３０
で撮影されて出力された外部映像信号３１がモニター映
像信号処理回路２２に入力されるので、小型ＣＣＤカメ
ラ３０の撮影映像が被写体映像にかわってモニター２４
に表示される。このとき、小型ＣＣＤカメラ３０の撮影
向きを必要に応じてカメラマンが変更することができ
る。

【００３９】なお、請求項７に係る発明として、小型Ｃ
ＣＤカメラ３０の撮影映像をモニター２４に表示してい
るときに、カメラマンの操作によって小型ＣＣＤカメラ
３０からの映像信号を、被写体映像信号の録画に優先し
て録画手段３２に録画記録できるようにしても良い。ま
た、被写体映像信号や小型ＣＣＤカメラ３０からの映像
信号を無線送信してカメラ機器本体１０から離れた録画
手段に受信させて録画できるように構成しても良い。ま
た、小型ＣＣＤカメラを向き変更可能にしたものを上述
したが、例えば後方がわの撮影のみ行えるように固定設
置しても良い。さらにまた、小型ＣＣＤカメラ３０の撮
影方向を変更するようにビューファインダー装置２０に
設ける手段としては、例えば蛇腹構造のようなフレキシ
ブルに形状変更可能な取付部材を利用しても良い。

【００４０】なお、ビューファインダー装置をカメラ機
器本体から分離可能に構成したものも本発明に含まれる
のであって、単品として観念されるビューファインダー
装置に小型ＣＣＤカメラのような補助撮影手段を設ける
ものは請求項８に係る発明に相当する。

【００４１】尚、モニター映像処理回路２２をビューフ
ァインダー装置２０側に設けたものを上述したが、モニ
ター映像処理回路２２をカメラ機器本体１０側に設ける
ように構成しても良い。この場合、モニター映像処理回
路２２からの出力信号が映像入力端子２１に入力される
ことになる。

【００４２】(実施の形態２)本発明の請求項５に係る実
施の形態として、モニター映像信号処理回路２２にピク
チャーインピクチャー処理回路あるいは画面分割回路を
付加することで、被写体撮影画像と小型ＣＣＤカメラ３
０での撮影画像とをモニター２４において２画面表示で
きる。例えば、図５に示すように、モニター２４の表示
画面３３の中央部に小区画の表示画面３４を小画面とし
て設定して、その表示画面３４に被写体１の映像表示に
優先して小型ＣＣＤカメラ３０による撮影映像３５を表
示できるようにして、小型ＣＣＤカメラ３０での撮影画
像がピクチャーインピクチャー方式でモニター２４に表
示されその確認ができる構成にしても良い。

【００４３】（実施の形態３）図３は、請求項３・４に
記載の発明におけるビューファインダー装置を備える撮
影装置の構成を示すブロック回路図、図４は、その実施
状態を示す斜視図である。なお、図１、図２に示したビ
ューファインダー装置を備える撮影装置と同様の構成に
ついては、同一の符号を付けるとともに、その説明を省
略する。

【００４４】被写体映像信号処理回路１２から出力され
る被写体映像信号１３が、図示しない録画手段と、カメ
ラ機器本体１０の筐体の左側面部に配置されている切換
ＳＷ１４の一方の入力端子とに入力されるように構成し
ている。この切換ＳＷ１４の出力端子は、ビューファイ
ンダー装置２０の映像入力端子２１に接続されている。

【００４５】そして、カメラ機器本体１０には、補助撮
影手段としての小型ＣＣＤカメラ３０を設けている。詳
述すると、小型ＣＣＤカメラ３０は、被写体１を対象と
してレンズユニット１１で撮影する方向とは異なる方
向、すなわち被写体１がカメラ機器本体１０の前方に位
置するとみた場合にその前方とは異なる画角方向例えば
図１に示されるａ方向の向き(この場合後方向き)に撮影
方向が設定されるよう、横軸心周りあるいは上下軸心周
りで前後回動可能かつ適宜な姿勢に摩擦等で保持可能
に、カメラ機器本体１０の筐体の右側面部後端箇所に取
り付けられている。

【００４６】この小型ＣＣＤカメラ３０から出力される
映像信号としての外部映像信号３１が切換ＳＷ１４の他
方の入力端子に入力されるように構成している。そし
て、ビューファインダー装置２０に設けた映像処理手段
としてのモニター映像信号処理回路２２には、入力端子
２１から被写体映像信号１３あるいは外部映像信号３１
が入力されるように構成している。

【００４７】以上の構成により、被写体１の画像は、レ
ンズユニット１１を通して被写体映像信号処理回路１２
により被写体映像信号１３として出力され、被写体表示
可能側に切り換えられている切換ＳＷ２３に入力され
る。この入力された被写体映像信号１３は、入力端子２
１を介してモニター映像信号処理回路２２に入力され
て、モニター２４に映像表示される。そして、カメラマ
ンがモニター２４で確認している被写体以外の映像、例
えばカメラマンの後方や横方等の光景を確認したい場合
には、切換ＳＷ２３を切り換えて外部映像信号３１がモ
ニター映像信号処理回路２２に入力される状態にする
と、小型ＣＣＤカメラ３０で撮影されて出力された外部
映像信号３１がモニター映像信号処理回路２２に入力さ
れるので、小型ＣＣＤカメラ３０の撮影映像が被写体映
像にかわってモニター２４に表示される。このとき、小
型ＣＣＤカメラ３０の撮影向きを必要に応じてカメラマ
ンが変更することができる。ここで、切換ＳＷ１４は押
しボタンスイッチでもトグルスイッチでもよい。

【００４８】尚、モニター映像処理回路２２をビューフ
ァインダー装置２０側に設けたものを上述したが、モニ
ター映像処理回路２２をカメラ機器本体１０側に設ける
ように構成しても良い。この場合、モニター映像処理回
路２２からの出力信号が映像入力端子２１に入力される
ことになる。

【００４９】(実施の形態４)図示しないが、補助撮影手
段をビューファインダー装置側とカメラ機器本体側との
それぞれに設けても良いとともに、その設置個数も１つ
に限定されるものではなく、それぞれの補助撮影手段は
互いに異なる方向を撮影できるように構成しても良い。

【００５０】

【発明の効果】本発明に係るビューファインダー装置を
備える撮影装置によれば、被写体を撮影録画するための
カメラ機器とは別に、被写体方向以外の映像を確認でき
る補助撮影手段をビューファインダー装置、または、カ
メラ機器本体等に設け、補助撮影手段の映像をビューフ
ァインダー装置のモニターに切換表示できるよう構成し
たので、カメラマンは、撮影録画中にビューファインダ
ー装置のモニターから目を離さずに、周囲の状況把握が
できる。このため、カメラマン一人での取材において
も、シャッターチャンスを逃さず、後方移動も安心して
行え、危険な状況におかれた場合でもすばやく退避する
ことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明における一実施の形態の構成を示すブ
ロック回路図

【図２】 本発明における一実施の形態として小型ＣＣ
Ｄカメラの装着例を示す斜視図

【図３】 本発明における別の実施の形態の構成を示す
ブロック回路図

【図４】 本発明における別の実施の形態として小型Ｃ
ＣＤカメラの装着例を示す斜視図

【図５】 ピクチャーインピクチャー方式の表示を示す
説明図

【符号の説明】

１ 被写体 １０ カメラ機器本体 １２ 被写体映像信号処理回路 １３ 被写体映像信号 ２０ ビューファインダー装置 ２１ 映像入力端子 ２２ 映像処理手段 ２４ モニター ２５ 外部映像入力端子 ３０ 補助撮影手段 ３１ 映像信号 ３２ 録画手段 ３４ 小画面

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カメラ機器本体から出力される被写体映
   像信号を入力する映像入力端子と、入力された前記被写
   体映像信号により被写体を表示するモニターとを設けて
   ビューファインダー装置を構成するとともに、前記カメ
   ラ機器本体による前記被写体の撮影方向とは異なる方向
   で撮影する補助撮影手段と、この補助撮影手段から出力
   される映像信号に基づく映像を前記モニターに表示可能
   にする映像処理手段とを備えていることを特徴とするビ
   ューファインダー装置を備える撮影装置。
2. 【請求項２】 前記補助撮影手段を、ビューファインダ
   ー装置に設けていることを特徴とする請求項１に記載の
   ビューファインダー装置を備える撮影装置。
3. 【請求項３】 前記補助撮影手段を、前記カメラ機器本
   体に設けていることを特徴とする請求項１に記載のビュ
   ーファインダー装置を備える撮影装置。
4. 【請求項４】 前記補助撮影手段は、撮影方向を変更可
   能に構成していることを特徴とする請求項１から請求項
   ３のいずれか一つに記載のビューファインダー装置を備
   える撮影装置。
5. 【請求項５】 前記映像処理手段は、前記モニターにお
   ける被写体映像表示中に前記補助撮影手段の撮影映像を
   小画面に区画された状態で表示するよう構成しているこ
   とを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか一つに
   記載のビューファインダー装置を備える撮影装置。
6. 【請求項６】 外部映像入力端子を備えていることを特
   徴とする請求項１から請求項５のいずれか一つに記載の
   ビューファインダー装置を備える撮影装置。
7. 【請求項７】 前記カメラ機器本体に被写体映像信号を
   録画する録画手段を備えるとともに、前記補助撮影手段
   から出力される映像信号を前記録画手段に録画可能に構
   成していることを特徴とする請求項１から請求項６のい
   ずれか一つに記載のビューファインダー装置を備える撮
   影装置。
8. 【請求項８】 カメラ機器本体から出力される被写体映
   像信号を入力する映像入力端子と、入力された前記被写
   体映像信号により被写体を表示するモニターとを設けた
   ビューファインダー装置であって、前記カメラ機器本体
   による前記被写体の撮影方向とは異なる方向で撮影する
   補助撮影手段を設けるとともに、この補助撮影手段から
   出力される映像信号に基づく映像を前記モニターに表示
   可能にする映像処理手段とを備えていることを特徴とす
   るビューファインダー装置。