JP2002026750A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JP2002026750A
JP2002026750A JP2000206696A JP2000206696A JP2002026750A JP 2002026750 A JP2002026750 A JP 2002026750A JP 2000206696 A JP2000206696 A JP 2000206696A JP 2000206696 A JP2000206696 A JP 2000206696A JP 2002026750 A JP2002026750 A JP 2002026750A
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JP2000206696A
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Toru Ohashi
徹 大橋
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Pioneer Corp
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Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3052Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G11/00Limiting amplitude; Limiting rate of change of amplitude ; Clipping in general
    • H03G11/008Limiting amplitude; Limiting rate of change of amplitude ; Clipping in general of digital or coded signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3089Control of digital or coded signals

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  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルの信号波を直接出力する受信機を提
供する。 【解決手段】 検波回路17からの検波出力をデジタル
の検波データD1に変換し、デジタル回路で形成された
AGC回路AGCC及びノイズクランプ回路NCCに供給す
る。AGC回路AGCCでは、デジタルローパスフィルタ1
9により検波データD1から直流電圧データD2を生成
し、デジタル除算器20により検波データレベルを示す
基準検波レベルデータD3と直流電圧データD2との除
算を行い、デジタル乗算器18によりその除算結果D4
と検波データD1との乗算を行うことで、検波データD
1に変動が生じても一定となる乗算データD5を生成す
る。ノイズクランプ回路NCCでは、デジタル比較器23
によりクランプレベルを示す設定電圧データD6と乗算
データD5の大小を比較し、その比較結果に応じてセレ
クタ回路24が設定電圧データD6と乗算データD5を
選択的に出力しその出力を信号波のデータDAFとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信波から信号波
を再生する受信機に関し、特に、デジタル信号処理によ
って信号波を再生する受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放送局から送られてくる放送波を
受信しオーディオ周波数帯域の信号波を再生する受信機
として、図3に示すスーパーヘテロダイン方式のAM受
信機が知られている。
【0003】このAM受信機は、アナログ信号処理によ
って信号波SAFを再生する受信機であり、アンテナ1で
受信したAM放送波SRFを高周波増幅器2を介して周波
数変換器3に供給し、局部発振器4からの局部発信周波
数の選局信号Soと混合することにより、中間周波数
(455kHz)の信号(以下、IF信号という)に周
波数変換する。この周波数変換されたIF信号SIFを中
間周波数帯域のバンドパスフィルタ5に通すことで不要
な周波数成分を除去し、更に、利得制御型中間周波数増
幅器6で増幅してノイズクランプ回路7で外来ノイズ等
を除去した後、検波回路8で検波することによりオーデ
ィオ周波数帯域の信号波SAFを再生する。そして、所定
値の固定抵抗10,11によって信号波SAFを電圧分割
して出力している。
【0004】更に、検波回路8で検波された信号波SAF
をローパスフィルタ9で直流電圧VAGCに変換し、この
直流電圧VAGCに応じて利得制御型中間周波数増幅器6
の増幅率を制御することで、一定の(変動のない)信号
波SAFが得られるようにしている。
【0005】つまり、仮に利得制御型中間周波数増幅器
6の増幅率が固定であったとすると、受信強度の変動等
に伴ってAM放送波SRFの振幅が変動すると、同じ検波
データレベルのAM放送波SRFを検波した場合でも、信
号波SAFの振幅が変動してしまう。
【0006】こうした不具合を防止するために、直流電
圧VAGCが上がると利得制御型中間周波数増幅器6の増
幅率を低げ、直流電圧VAGCが下がると利得制御型中間
周波数増幅器6の増幅率を上げるように可変制御するこ
とで、一定の(変動のない)信号波SAFが得られるよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本願発明者
は、上述したようなアナログ回路で構成された受信機を
ディジタル回路に置き換え、例えばデジタルオーディオ
器機への対応が可能なデジタルの信号波SAFを直接再生
しようとする試みを行った。
【0008】つまり、図3に示した検波回路8から出力
されるアナログの信号波SAFをA/D変換器によってデ
ジタルの信号波に変換してデジタルオーディオ器機に供
給する等の単なる付加機能を設けるのではなく、受信機
自体をデジタル化することで、デジタルの信号波SAFを
直接出力し、アナログの受信機では得られなかったより
高精度の受信機を開発するための試みを行った。
【0009】こうした試みの一つとして、利得制御型中
間周波数増幅器6とノイズクランプ回路7及びローパス
フィルタ9をデジタル回路に置き換えることにより、デ
ジタル演算によって得られる信号処理の高精度化を実現
しようとする提案を行った。
【0010】しかし、利得制御型中間周波数増幅器6と
ノイズクランプ回路7及びローパスフィルタ9に供給さ
れる各信号の周波数は、周波数変換器3における上記周
波数変換によって中間周波数(455kHz)にダウン
コンバートされるものの、デジタル回路で処理するには
高周波数であり過ぎるため、極めて高速のデジタル回路
が必要となってしまい、単なる置き換えでは対応できな
いという問題があった。
【0011】すなわち、従来のアナログ回路で構成され
た利得制御型中間周波数増幅器6とノイズクランプ回路
7及びローパスフィルタ9と同等のデジタル信号処理を
行うためには、バンドパスフィルタ5から出力されるI
F信号SIFを、ナイキストのサンプリング定理に従っ
て、中間周波数(455kHz)の2倍以上のサンプリ
ング周波数(例えば、1MHz)でデジタル化し、それ
によって生じる高速のデジタル信号を高速のデジタル回
路でデジタル信号処理することが必要となる。
【0012】このため、高速且つ高価なデジタル回路が
必要となって受信機のコスト高等を招き、受信機のデジ
タル化が困難になるという問題があった。
【0013】例えば、高速のデジタル信号処理を行う手
法として、高速演算が可能な複数組のデジタル回路を並
列に設けておき、これら複数組のデジタル回路によって
並列処理を行うことで実質的な高速化を実現するという
手法もあるが、これでは、各デジタル回路間で精密な同
期を採るための複雑な制御が必要になったり、回路規模
が大きくなってコスト高等を招来するという問題があっ
た。
【0014】本発明はこうした従来の問題を克服すると
共に、簡素な構成であって、高精度のデジタル信号波を
直接出力すること等を可能にする新規な受信機を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、振幅変調された受信波から信号波を再生す
る受信機であって、前記受信波が中間周波数の信号に周
波数変換されて検波されることにより生じる検波データ
を、デジタル信号処理によって一定の検波データに可変
利得調整する可変利得制御手段と、前記可変利得制御手
段から出力される前記一定の検波データをデジタル信号
処理によってノイズクランプするノイズクランプ手段と
を具備することを特徴とする。
【0016】かかる構成によれば、中間周波数の信号に
較べて低い周波数の検波データに対して、可変利得制御
手段及びノイズクランプ手段がデジタル信号処理を行
う。このため、可変利得制御手段及びノイズクランプ手
段を高速なデジタル回路を適用しなくとも構成すること
が可能となり、簡素な構成であって、高精度のデジタル
信号波を直接出力すること等を可能にする新規な受信機
を実現する。
【0017】また、上記可変利得制御手段は、上記検波
データを積分して直流成分のデータを生成するデジタル
ローパスフィルタと、検波データレベルを示す予め決め
れた第1の基準データと上記デジタルローパスフィルタ
で生成される上記直流成分のデータとの除算を行うデジ
タル除算器と、上記除算により上記デジタル除算器より
出力される除算データと上記検波データとの乗算を行う
ことにより、上記一定の検波データを生成するデジタル
乗算器とを備えることを特徴とする。
【0018】かかる構成によれば、デジタル除算器が上
記の第1の基準データと上記直流成分のデータとの除算
を行うことで、上記検波データの変動に相当する除算デ
ータが生成され、更に、デジタル乗算器がこの除算デー
タと検波データとの乗算を行うことで、上記一定の検波
データが生成される。これにより、検波データが変動し
てもデジタル信号処理によって一定の検波データに保つ
ための所謂AGC回路が実現される。
【0019】また、上記ノイズクランプ手段は、クラン
プレベルを示す予め決められた第2の基準データと上記
一定の検波データとの大小を比較し、比較結果を出力す
るデジタル比較器と、上記比較結果に基づいて、上記一
定の検波データが第2の基準データより小さな値のとき
には上記一定の検波データ、上記一定の検波データが第
2の基準データより大きな値のときには上記第2の基準
データを上記信号波のデータとして出力するセレクタ回
路とを備えることを特徴とする。
【0020】かかる構成によれば、上記可変利得制御手
段から出力される上記一定の検波データに検波データレ
ベルを超える大きなノイズ等が重畳した場合でも、その
ノイズ等を除去した一定の検波データを生成する。
【0021】また、上記第1の基準データを予め決めら
れた倍率に基づいて乗算することにより上記第2の基準
データを生成するデジタル乗算器を備えることを特徴と
する。
【0022】かかる構成によると、第1の基準データを
設定するだけで、予め決められた倍率の第2の基準デー
タが生成される。このため、データ設定のための操作の
簡素化を実現する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。尚、図1は本実施形態の受信機の
構成を示すブロック図であり、一実施形態としてAM放
送波を受信する受信機の構成を示している。
【0024】図1において、本受信機は、アンテナ12
で受信したAM放送波SRFを高周波増幅器13を介して
周波数変換器14に供給し、局部発振器15からの局部
発信周波数の選局信号Soと混合することにより、中間
周波数(455kHz)のIF信号SIFに周波数変換
し、更にこのIF信号SIFを中間周波数帯域のバンドパ
スフィルタ16に通すことで不要な周波数成分を除去
し、検波回路17で検波することによってオーディオ周
波数帯域の検波信号を生成する。
【0025】尚、これら高周波増幅器13と周波数変換
器14、バンドパスフィルタ16及び検波回路17は、
アナログ回路で形成されている。
【0026】更に、検波回路17に続けて、可変利得制
御手段としてのAGC(AutomaticGain Control)回路A
GCCと、ノイズクランプ手段としてのノイズクランプ回
路NCCが直列接続されている。
【0027】ただし、図示していないが、検波回路17
で生成される上記の検波信号をオーディオ周波数帯域
(例えば、約100Hz〜20kHz)の約2倍のサン
プリング周波数(例えば、41kHz)でサンプリング
することによってデジタルデータ(以下、検波データと
いう)D1に変換するA/D変換器が備えられており、
そのA/D変換器から出力される検波データD1がAG
C回路AGCCに供給されるようになっている。
【0028】上記のAGC回路AGCCは、デジタル乗算器
18と、デジタルローパスフィルタ19と、デジタル除
算器20を備えて構成されている。
【0029】ここで、デジタルローパスフィルタ19
は、検波データD1を入力し、デジタルフィルタリング
によって検波データD1に比例した直流電圧を示す直流
電圧データD2を出力する。
【0030】デジタル除算器20は、直流電圧データD
2と後述の基準検波レベルデータD3とを入力し、次数
(1)で表されるように、データD2とD3との除算
(割り算)を行う。そして、その除算によって得られる
除算データD4をデジタル乗算器18に供給する。
【0031】
【数1】 尚、上記式(1)中の係数Kは、デジタルローパスフィ
ルタ19が検波データD1を所定の時定数に基づいてデ
ジタルフィルタリング(積分)することにより直流電圧
データD2を生成する際の比例係数(定数)である。
【0032】デジタル乗算器18は、検波データD1と
除算データD4とを乗算(掛け算)し、その乗算によっ
て得られる乗算データD5をノイズクランプ回路NCC側
へ出力する。
【0033】上記のノイズクランプ回路NCCは、デジタ
ル比較器23とセレクタ回路24を備えて構成されてい
る。
【0034】デジタル比較器23は、乗算データD5の
値と後述の設定電圧データD6の値を比較し、その比較
結果としての比較データDcmpを出力する。尚、乗算デ
ータD5の値が設定電圧データD6の値より小さいとき
(D5<D6のとき)には、論理“1”となる比較デー
タDcmpを出力し、乗算データD5の値が設定電圧デー
タD6の値より大きいとき(D5≧D6のとき)には、
論理“0”となる比較データDcmpを出力する。
【0035】セレクタ回路24は、第1の入力端子Aに
乗算データD5、第2の入力端子Bに設定電圧データD
6、セレクト端子SELに比較データDcmpが入力される所
謂データマルチプレクサ(Data Multiplexer)で形成さ
れている。そして、比較データDcmpが論理“1”のと
きには、乗算データD5を出力端子Qより出力し、比較
データDcmpが論理“0”のときには、設定電圧データ
D6を出力端子Qより出力する。すなわち、比較データ
Dcmpの論理値に応じて乗算データD5と設定電圧デー
タD6を切換え選択し、信号波のデータDAFとして出力
する。
【0036】更に、本受信機には、レジスタ回路21
と、シフトレジスタで形成された乗算器22と、マイク
ロプロセッサ(MPU)を有する制御部25とが備えら
れている。
【0037】制御部25は、信号波のデータDAFの最大
スパンを設定するための基準データDsetをレジスタ回
路21に供給する。レジスタ回路21は、その基準デー
タDsetを保持し、更に保持した基準データDsetを基準
検波レベルデータD3として除算器20と乗算器22に
供給する。
【0038】乗算器22は、例えば並列入力並列出力型
のシフトレジスタで形成され、図2に示すように、基準
検波レベルデータD3を入力して全体的に上位ビット側
へ任意ビット分シフトすることで、基準検波レベルデー
タD3の整数倍の値となる設定電圧データD6を出力す
る。
【0039】尚、図2は、基準検波レベルデータD3を
10進数の「100」としたときに、1ビットシフトす
ることによって10進数の「200」の値となる設定電
圧データD6を出力する場合を例示している。
【0040】また、詳細については後述するが、基準検
波レベルデータD3を10進数の「100」に設定する
と、検波データレベル「100」に対応した処理が行わ
れるようになっている。
【0041】次に、かかる構成を有する本実施形態の受
信機の動作を説明する。まず、本受信機の製品検査工程
などにおいて、検査者等が制御部25を操作し、基準デ
ータDsetを予め設定した後、製品出荷を行う。例え
ば、検波データレベルを「100」に指定すべく、10
進数の「100」の値を設定する。
【0042】ユーザー等が本受信機をオン操作し、放送
局からの放送電波をアンテナ12が受信すると、受信し
たAM放送波SRFは高周波増幅器13で高周波増幅さ
れ、周波数変換器14で局部発振器15からの局部発信
周波数の選局信号Soと混合されることにより、中間周
波数(455kHz)のIF信号SIFに周波数変換(ダ
ウンコンバート)される。更にIF信号SIFは中間周波
数帯域のバンドパスフィルタ16を通り、検波回路17
で検波されることでオーディオ周波数帯域の検波信号と
なり、図示していないA/D変換器によってデジタルの
検波データD1に変換されてAGC回路AGCCに供給され
る。
【0043】AGC回路AGCCでは、デジタルローパスフ
ィルタ19が検波データD1に比例した直流電圧を示す
直流電圧データD2を生成し、その直流電圧データD2
とレジスタ回路21からの基準検波レベルデータD3と
の除算演算をデジタル除算器20が行って除算データD
4をデジタル乗算器18に供給し、更に、デジタル乗算
器18が、検波データD1と除算データD4とを乗算す
ることで乗算データD5(=D1×D4)を生成して出
力する。
【0044】ここで注目すべき点を述べると、検波デー
タD1がAM放送波SRFの受信強度等に応じて変動した
としても、デジタル乗算器18から出力される乗算デー
タD5は常に一定に保たれるようになっている。
【0045】例えば、基準検波レベルデータD3が10
進数の「100」に設定されている場合に、検波データ
D1の値(振幅値)が10進数の「40」という値に変
動したとすると、次数(2)に示すように、直流電圧デ
ータD2の値はそれに比例した値「40×K」となり、
除算データD4は、D4=2.5×Kとなり、更に、乗
算データD5は、D5=100×Kとなる。
【0046】また、検波データD1の値(振幅値)が1
0進数の「80」という値に変動したとすると、各デー
タD2,D4,D5は次数(3)に示す値となる。
【0047】また、検波データD1の値(振幅値)が1
0進数の「160」という値に変動したとすると、各デ
ータD2,D4,D5は次数(4)に示す値となる。
【0048】
【数2】
【0049】
【数3】
【0050】
【数4】 このように、検波データD1がAM放送波SRFの受信強
度等に応じて変動したとしても、AGC回路AGCCは、デ
ジタル信号処理によって利得制御を行い、常に乗算デー
タD5を一定に保って出力する。
【0051】次に、こうして一定に保たれた乗算データ
D5がノイズクランプ回路NCCに供給されると、デジタ
ル比較器23がこの乗算データD5とデジタル乗算器2
2からの設定電圧データD6を比較する。また、デジタ
ル乗算器22からデジタル比較器23には、上記のビッ
トシフトによって、基準検波レベルデータD3の2倍の
値「200」を示す設定電圧データD6が供給される。
【0052】これにより、D5<D6のときには論理
“1”となる比較データDcmp、D5≧D6のときには
論理“0”となる比較データDcmpがセレクタ回路24
に供給され、これら比較データDcmpの論理値に応じて
セレクタ回路24が、乗算データD5又は設定電圧デー
タD6を選択的に切り換えて出力することにより、信号
波のデータDAFを再生する。
【0053】つまり、設定電圧データD6で決められる
検波データレベル「200」を超えるような外来ノイズ
等が乗算データD5に重畳していたときには、設定電圧
データD6が信号波のデータDAFとして出力され、上記
外来ノイズ等が乗算データD5に重畳していないときに
は、乗算データD5がそのまま信号波のデータDAFとし
て出力される。
【0054】したがって、ノイズクランプ回路NCCは、
デジタル信号処理によってノイズを抑制した信号波のデ
ータDAFを生成するようになっている。
【0055】このように本実施形態によれば、AGC回
路AGCCとノイズクランプ回路NCCをデジタル回路で形成
したことにより、デジタルの信号波データDAFを再生し
て直接出力する受信機を提供することができる。
【0056】更に、検波回路17から出力されるオーデ
ィオ周波数帯域の検波信号を上記図示しないA/D変換
器で検波データD1に変換し、この検波データD1をA
GC回路AGCCとノイズクランプ回路NCCがデジタル信号
処理する構成となっているため、これらのA/D変換器
とAGC回路AGCC及びノイズクランプ回路NCCを高速の
デジタル回路で形成する必要がなくなり、受信機のコス
ト高等を未然に防止することができる。
【0057】すなわち、従来の技術として説明した図2
の受信機の利得制御型中間周波数増幅器6とノイズクラ
ンプ回路7及びローパスフィルタ9をデジタル回路に置
き換えた場合には、中間周波数(455kHz)のIF
信号SIFに対応すべく、中間周波数の2倍以上の高サン
プリング周波数(例えば、折り返し誤差を考慮した1M
Hz)でデジタル化したデータを処理する必要上、高速
のデジタル回路が必要であった。しかし、本実施形態に
よれば、オーディオ周波数帯域(例えば、100Hz〜
20kHz)の検波信号を処理するので、サンプリング
周波数を、折り返し誤差等の発生を抑えて所謂信号の再
現性を考慮した41kHz程度の低い周波数に設定する
ことができ、よって、高速のデジタル回路を適用しない
で済むという優れた効果が得られる。
【0058】そして、従来の技術で述べた高速のデジタ
ル回路を適用した場合には、デジタル回路が複雑になっ
たり、デジタル回路間で高精度且つ複雑な同期制御が必
要になる等の問題があったが、本実施形態では、低速の
デジタル信号処理が可能になるために、高精度且つ複雑
な制御が不要となり、且つ回路規模を簡素化することが
でき、受信機のコスト高等を未然に防止することができ
る。
【0059】また、製品検査等を行う際に、検査者が制
御部25に対して基準データDsetを設置するだけで、
自動的に検波データレベルを示す基準検波レベルデータ
D3と設定電圧データD6が決定されるため、検査や調
整作業を簡素化することができると共に、娯調整等の人
為的ミスを大幅に低減することができる。
【0060】ちなみに、図2に示した構成の受信器で
は、検波回路8の検波レベルを調整すると、ノイズクラ
ンプ回路7のクランプレベルも調整しなければならにた
め、調整が煩雑となって人為的ミスが発生し易いが、本
実施形態ではこのような問題を大幅に改善することがで
きる。
【0061】尚、本実施形態では、デジタル乗算器22
が1ビットシフトの処理を行うことで、基準検波レベル
データD3の2倍の値の設定電圧データD6を自動的に
設定するように構成した場合を説明したが、2ビットシ
フトの処理を行うように設定してもよい。また、任意の
データをnビットシフトした結果と任意のデータをmビ
ットシフトした結果とを加減算して任意の値を自動的に
設定する構成にしてもよい。例えば、任意のデータを1
ビットシフトした結果と任意のデータを−1ビットシフ
した結果とを加算することにより任意の値を自動的に設
定するような、ビットシフトと加減算の組み合わせ適用
してもよい。
【0062】また、基準データDsetの値を検波データ
レベル「100」に対応した10進数の「100」に設
定する場合を説明したが、この基準データDsetの値も
任意に設定することができる。
【0063】また、本実施形態のデジタル乗算器22
は、受信機の構成をより簡素化するために、基準検波レ
ベルデータD3をビットシフトすることによって、整数
倍の値の設定電圧データD6を生成することしている
が、このビットシフトによらないで乗算を行うデジタル
乗算器を適用してもよい。
【0064】例えば、ビットシフトによらないで乗算を
行うデジタル乗算器に制御部25から倍率指定のための
被乗算計数データを供給し、そのデジタル乗算器がその
被乗算計数データと基準検波レベルデータD3との乗算
を行うことで設定電圧データD6を生成するようにして
もよい。
【0065】また、放送局から到来する放送電波を受信
するAM受信機の実施形態を説明したが、本発明は、放
送波に基づいて信号波を再生する受信機に限定されるも
のではない。
【0066】また、本実施形態では、検波回路17まで
をアナログ回路で構成した場合を述べたが、本発明はこ
れに限定されるものではない。デジタル信号処理を行う
AGC回路とノイズクランプ回路を備えるものであれ
ば、本発明に含まれるものである。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、中
間周波数の信号に較べて低い周波数の検波データに対し
て、可変利得制御手段及びノイズクランプ手段がデジタ
ル信号処理を行うようにしたので、可変利得制御手段及
びノイズクランプ手段を高速なデジタル回路を適用しな
くとも構成することが可能となり、簡素な構成であっ
て、高精度のデジタル信号波を直接出力すること等を可
能にする新規な受信機を提供することができる。
【0068】上記の可変利得制御手段を、検波データを
積分して直流成分のデータを生成するデジタルローパス
フィルタと、検波データレベルを示す予め決めれた第1
の基準データと上記デジタルローパスフィルタで生成さ
れる直流成分のデータとの除算を行うデジタル除算器
と、除算によりデジタル除算器より出力される除算デー
タと検波データとの乗算を行うことにより、一定の検波
データを生成するデジタル乗算器とを備える構成にした
ので、検波データが変動してもデジタル信号処理によっ
て一定の検波データに保つための所謂AGC回路を実現
することができる。
【0069】また、上記のノイズクランプ手段を、クラ
ンプレベルを示す予め決められた第2の基準データと一
定の検波データとの大小を比較するデジタル比較器と、
その比較結果に基づいて一定の検波データが第2の基準
データより小さな値のときには一定の検波データ、一定
の検波データが第2の基準データより大きな値のときに
は第2の基準データを信号波のデータとして出力するセ
レクタ回路とを備える構成にしたので、検波データにク
ランプレベルを超える大きなノイズなどが重畳した場合
でも、そのノイズ等を除去した一定の検波データを生成
することができる。
【0070】また、第1の基準データを予め決められた
倍率に基づいて乗算することにより第2の基準データを
生成するデジタル乗算器を備える構成にしたので、第1
の基準データを設定するだけで、予め決められた倍率の
第2の基準データを生成することができ、データ設定の
ための操作の簡素化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の受信機の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本実施形態の受信機に備えられているデジタル
乗算器の動作を説明するための図である。
【図3】従来のアナログ信号処理によって放送波から信
号波を再生する受信機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
14…局部発振器 15…周波数変換器 17…検波回路 18…デジタル乗算器 19…デジタルローパスフィルタ 20…デジタル除算器 21…レジスタ回路 22…デジタル乗算器 23…デジタル比較器 24…セレクタ回路 25…制御部 AGCC…AGC回路 NCC…ノイズクランプ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J100 JA01 LA02 LA03 LA07 LA09 LA10 LA11 SA02 5K004 AA03 DF02 DG01 DG02 5K052 AA01 BB04 CC01 DD01 FF21 GG00 GG20 GG26 5K061 AA10 BB03 CC00 CC11 CC25 CC45 CC52 JJ00 JJ24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振幅変調された受信波から信号波を再生
    する受信機であって、 前記受信波が中間周波数の信号に周波数変換されて検波
    されることにより生じる検波データを、デジタル信号処
    理によって一定の検波データに可変利得調整する可変利
    得制御手段と、 前記可変利得制御手段から出力される前記一定の検波デ
    ータをデジタル信号処理によってノイズクランプするノ
    イズクランプ手段と、を具備することを特徴とする受信
    機。
  2. 【請求項2】 前記可変利得制御手段は、前記検波デー
    タを積分して直流成分のデータを生成するデジタルロー
    パスフィルタと、 検波データレベルを示す予め決めれた第1の基準データ
    と前記デジタルローパスフィルタで生成される前記直流
    成分のデータとの除算を行うデジタル除算器と、 前記除算により前記デジタル除算器より出力される除算
    データと前記検波データとの乗算を行うことにより、前
    記一定の検波データを生成するデジタル乗算器とを備え
    ることを特徴とする請求項1記載の受信機。
  3. 【請求項3】 前記ノイズクランプ手段は、クランプレ
    ベルを示す予め決められた第2の基準データと前記一定
    の検波データとの大小を比較し、比較結果を出力するデ
    ジタル比較器と、 前記比較結果に基づいて、前記一定の検波データが第2
    の基準データより小さな値のときには前記一定の検波デ
    ータ、前記一定の検波データが第2の基準データより大
    きな値のときには前記第2の基準データを前記信号波の
    データとして出力するセレクタ回路とを備えることを特
    徴とする請求項1又は2記載の受信機。
  4. 【請求項4】 前記第1の基準データを予め決められた
    倍率に基づいて乗算することにより前記第2の基準デー
    タを生成するデジタル乗算器を備えることを特徴とする
    請求項3記載の受信機。
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