JP2002025662A - 平型柔軟ケーブル用コネクタ - Google Patents

平型柔軟ケーブル用コネクタ

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JP2002025662A
JP2002025662A JP2000192833A JP2000192833A JP2002025662A JP 2002025662 A JP2002025662 A JP 2002025662A JP 2000192833 A JP2000192833 A JP 2000192833A JP 2000192833 A JP2000192833 A JP 2000192833A JP 2002025662 A JP2002025662 A JP 2002025662A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平型柔軟ケーブルをゼロ挿入力で接続できる
ようにした新規な構成の平型柔軟ケーブル用コネクタを
提供すること。 【解決手段】 ケーブル受入空洞13が形成されている
絶縁ハウジング10と、所定のピッチで横並びに装着さ
れた複数の端子30、40と、ケーブル受入空洞13を
開閉するためのアクチュエータ50とを備えている。端
子30のコンタクト部36と、端子40のコンタクト部
45が、前後の方向で異なる位置とされて全体として千
鳥状の配置とされている。アクチュエータ50を開位置
に回動すると、端子30の回動支持片37がアクチュエ
ータ50に形成した貫通孔53を通って前側11に延
び、そして、コンタクト部45が外部に露出すると共
に、コンタクト部36が、挿入される平型柔軟ケーブル
100の厚さTより広い挿入間隙101をその上部に形
成する。アクチュエータ50が閉位置の時には、アクチ
ュエータ50が平型柔軟ケーブル100を各コンタクト
部36、45に押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般にFPCな
どと呼ばれている平型柔軟ケーブルを接続するコネクタ
に係り、特に、接続の際の平型柔軟ケーブルの挿入力を
ゼロ(ZIF)とした平型柔軟ケーブル用コネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、前縁から後縁方向にケーブル受入
空洞が形成されている絶縁ハウジングと、この絶縁ハウ
ジングに所定のピッチで横並びに装着された複数の端子
と、前記ケーブル受入空洞を開閉するために、前後の方
向で回動自在としたアクチュエータとを備えた構成の平
型柔軟ケーブル用コネクタが公知である。端子の横並び
のピッチを小さくするために、端子を絶縁ハウジングの
前側および後側から交互に装着し、ケーブル受入空洞に
配置される各端子のコンタクト部を、絶縁ハウジングの
前側から装着された端子のコンタクト部と、後側から装
着された端子のコンタクト部とで、前後の方向で異なる
位置とされて全体として千鳥状の配置とすることが採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、端子の
コンタクト部を千鳥状の配置とした従来の平型柔軟ケー
ブル用コネクタにおいて、アクチュエータを開の位置に
回動すると、絶縁ハウジングの前側に並んでいるコンタ
クト部の列は外部に完全に露出するので、平型柔軟ケー
ブルの挿入上の問題はなかったが、絶縁ハウジングの後
側に並んでいるコンタクト部の列は、コネクタの前後方
向のサイズの小型化やコネクタの低背化の関係で、ケー
ブル受入空洞の奥に位置して、その上部に端子の一部や
絶縁ハウジングの一部がひさし状に延びることが多く、
平型柔軟ケーブルをゼロ挿入力で挿入可能とすることを
妨げる問題点があった。このため、接続の際の作業性が
害されていた。
【0004】この発明は斯かる問題点に鑑みてなされた
もので、平型柔軟ケーブルをゼロ挿入力で接続できるよ
うにした新規な構成の平型柔軟ケーブル用コネクタを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的のもとになさ
れたこの発明の平型柔軟ケーブル用コネクタは、前縁か
ら後縁方向にケーブル受入空洞が形成されている絶縁ハ
ウジングと、絶縁ハウジングの前側および後側から交互
に、それぞれ所定のピッチで横並びに装着された複数の
端子と、前記ケーブル受入空洞を開閉するために、前後
の方向で回動自在としたアクチュエータとを備えてお
り、前記複数の端子の、前記ケーブル受入空洞に配置さ
れたコンタクト部が、絶縁ハウジングの前側から装着さ
れた端子のコンタクト部と、後側から装着された端子の
コンタクト部とで、前後の方向で異なる位置とされて全
体として千鳥状の配置とされている平型柔軟ケーブル用
コネクタにおいて、絶縁ハウジングの前側または後側の
一方の側から装着された端子に設けた回動支持片が絶縁
ハウジングの前縁方向に延びており、前記アクチュエー
タを開位置に回動すると、前記回動支持片がアクチュエ
ータに形成した貫通孔を通って前側に延び、そして、ア
クチュエータが開位置の時には、絶縁ハウジングの前側
に配置されたコンタクト部が外部に露出すると共に、絶
縁ハウジングの後側に配置されたコンタクト部が、挿入
される平型柔軟ケーブルの厚さより広い挿入間隙をその
上部に形成し、アクチュエータが閉位置の時には、アク
チュエータが平型柔軟ケーブルを前側および後側の各コ
ンタクト部に押圧するようにしたことを特徴とする平型
柔軟ケーブル用コネクタである。
【0006】
【作用】上記のように構成されるこの発明の平型柔軟ケ
ーブル用コネクタによれば、アクチュエータを開位置に
回動させた時には、回動支持片がアクチュエータに形成
した貫通孔を通って前側に延びるように構成されている
ので、ケーブル受入空洞を大きく開放することができ
る。しかも、絶縁ハウジングの後側に配置されたコンタ
クト部の上部には平型柔軟ケーブルの厚さより広い挿入
間隙が形成されているので、ケーブル受入空洞の大きな
開放と相俟って平型柔軟ケーブルはゼロ挿入力のもとに
挿入することを可能とする。また、アクチュエータを閉
位置に回動させた時には、回動支持片がアクチュエータ
に形成した貫通孔を通って前側に延びるようにした上記
の構成は、前後方向のサイズの小型化や低背化を妨げる
ことなくコネクタを構成することを可能とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
の図を参照して説明する。
【0008】各図に示されているように、実施形態の平
型柔軟ケーブル用コネクタも従来と同様に、絶縁ハウジ
ング10と、絶縁ハウジング10の前側11と後側12
から交互に装着された端子30、40と、前後の方向で
回動自在とされているアクチュエータ50とを備えてい
る。なお、この明細書で前とは平型柔軟ケーブル100
(図1)を挿入する側としてあり、後側とはその反対側
としてあるが、これは便宜上のものである。
【0009】絶縁ハウジング10は、絶縁性のプラスチ
ックを成形したもので、全体として平板状のものであ
る。前縁から後縁方向にケーブル受入空洞13が形成さ
れて、このケーブル受入空洞13は絶縁ハウジング10
の上面14と前面15で外部に開放している。また、絶
縁ハウジング10の前後方向で、複数の端子装着溝16
が幅方向に所定のピッチで横並びに形成されている。
【0010】絶縁ハウジング10には、更に、プリント
回路基板などの取付部材に半田付けするための金属ネイ
ルなども設けられるが、ここでは図示を省略している。
【0011】前記端子30、40は端子装着溝16に、
前側11および後側12から交互に装着されている。即
ち、絶縁ハウジング10の端から数えて奇数番目の端子
装着溝16には前側11から端子30が装着され、偶数
番目の端子装着溝16には後側12から端子40が装着
されている。端子30が奇数極を構成し、端子40が偶
数極を構成している。
【0012】図1、5の断面図は、この奇数極の端子3
0に沿って示したものであり、図2、6の断面図は偶数
極の端子40に沿って示したものであり、奇数極の端子
30と偶数極の端子40の形状は異なったものとなって
いる。何れの端子30、40も、薄金属板を打ち抜いて
成形したものである。
【0013】アクチュエータ50は、絶縁ハウジング1
0と同様に、絶縁性のプラスチックを平板状に成形した
もので、閉位置にあるときは、コネクタないにほぼ収ま
る大きさとされている。アクチュエータ50の後縁側両
側には、円柱状のボス51がその軸をアクチュエータ5
0の幅方向に向けて形成してあり、このボス51が絶縁
ハウジング10の両側縁に沿って設けた棚17上に載置
されて、アクチュエータ50はケーブル受入空洞13を
開とする位置(図1〜4)と、ケーブル受入空洞13を
閉とする位置(図5〜8)の間で回動できるようにされ
ている。
【0014】また、アクチュエータ50の前縁側両側に
は、半円柱状の突部52がその軸をアクチュエータ50
の前後方向に向けて形成してあり、ケーブル受入空洞1
3を閉とする位置の時に、絶縁ハウジング10の前部両
側に設けたストッパ片18と係合できるようにしてあ
る。ストッパ片18は、断面をT字状とされて、幅方向
で広がる方向に弾性変形が可能とされ、突部52によっ
てストッパ片18が押し広げられた後弾性復帰すると、
ストッパ片18と突部52が互いに係合してアクチュエ
ータ50が開の方向に回動するのを阻止できるようにさ
れている。
【0015】前記のように回動するアクチュエータ50
の回動中心は前記端子30を介して構成されるようにし
てあり、また、アクチュエータ50を閉の位置に回動し
た時に、平型柔軟ケーブル100の接点と端子30、4
0の間の電気的接続に必要な接圧は端子30、40を介
して得られるように構成されている。これらの構成を以
下で詳細に説明する。
【0016】先ず、端子30、40の構成について説明
する。絶縁ハウジング10の前側11から装着された奇
数極の端子30が、図1、5に示されている形状とされ
ている。この端子30は全体の長さが、絶縁ハウジング
10の前後方向の長さにほぼ等しい長さとされ、基部3
1に連続片32を介して係合片33が連続している。係
合片33が端子装着溝16の高さにほぼ等しい高さとさ
れて、端子装着溝16内で、縁部に設けたとげ34が絶
縁ハウジング10に喰い込んで係止できるようにされて
いる。
【0017】前記基部31から係合片33に向って、片
持ち梁構造のコンタクト片35が斜め上方に延びてい
る。絶縁ハウジング10に装着した状態では、このコン
タクト片35がケーブル受入空洞13内で後縁方向に延
びることになる。コンタクト片35の先端部上縁にコン
タクト部36が突出させてあり、各端子30のコンタク
ト部36がケーブル受入空洞13内で、後側に1列で整
列することになる。
【0018】端子30には、更に、前記アクチュエータ
50の回動を支持するための回動支持片37が、係合片
33から基部31に向って延びるように設けてある。前
記コンタクト部36の上方まで延びている。コンタクト
部36の上方まで延びるこの回動支持片37の先端部3
8は、クランク形状をしており、絶縁ハウジング10に
装着すると、ケーブル受入空洞13に露出して、上縁と
絶縁ハウジング10の上面14とがほぼ面一となって、
絶縁ハウジング10の前縁方向に延びるようにしてあ
る。そして、このクランク形状の先端部38の下縁に弧
状の凹入部39が設けてある。
【0019】アクチュエータ50は、奇数極の端子30
に設けたこの回動支持片37に対応するようにして、貫
通孔53が形成してある。貫通孔53を画成しているア
クチュエータ50の後縁側の側壁が、図1、5に示され
ているように断面が繭型の如くの独特な形状をしてお
り、この側壁がアクチュエータ50の回動に伴って回動
する回動壁54を構成している。そして、回動壁54の
膨大部分が、端子30側の回動支持片37に形成した凹
入部39に収まって互いに係合し、回動支持片37の凹
入部39と、回動壁54の膨大部分によって、アクチュ
エータ50の回動中心Oが構成されているのである。回
動壁54の膨大部分は、断面がほぼ円形であって、回動
中心Oは膨大部分の中心に合致し、回動壁54の膨大部
分と回動支持片37が常時係合した状態を維持できるよ
うにされている。
【0020】前記回動壁54は、アクチュエータ50の
板面に対して、図1、5に表れているように、斜めに傾
斜して設けられ、その一側面がアクチュエータ50の後
端面55と面一とされている。後端面55は全面が斜め
に傾斜していることになる。図5の、アクチュエータ5
0が閉の位置に回動した時には、回動壁54の膨大部分
が上となって、そこから下方にアクチュエータ50の下
面まで延びるようになる。また、図1の、アクチュエー
タ50が開の位置に回動した時には、回動壁54はほぼ
水平となって、膨大部分が後方に位置し、そこから前方
に延びて、回動支持片37の凹入部39より先端側の下
に位置する。この状態から更にアクチュエータ50が開
方向へ回動することは、回動壁54と回動支持片37の
先端部の係合によって阻止されている。
【0021】次に、絶縁ハウジング10の後側12から
装着された偶数極の端子40は、図2、6に示された形
状とされている。この端子40は、基部41が端子装着
溝16の高さにほぼ等しい高さとされて、端子装着溝1
6内で、縁部に設けたとげ42が絶縁ハウジング10に
喰い込んで係止できるようにされている。基部41から
コンタクト片43と、耐圧片44が延びている。
【0022】コンタクト片43は基部41の下側から斜
め上方に向かって片持ち梁状に延びて、先端部上縁にコ
ンタクト部45が突出させてある。絶縁ハウジング10
に装着した状態では、コンタクト片43がケーブル受入
空洞13で前縁方向に延びて、各端子40のコンタクト
部45がケーブル受入空洞13内の前側に1列で整列す
ることになる。この結果、ケーブル受入空洞13内で後
側に1列で整列している端子30のコンタクト部36
と、前側で1列に整列している端子40のコンタクト部
45によって、コンタクト部36、45の全体は千鳥状
の配列となっている。
【0023】前記の回動中心Oは、図1、5に明らかな
ように、ケーブル受入空洞13内で、端子30のコンタ
クト部36の列と、端子40のコンタクト部45の列の
間の位置の上方となっている。
【0024】耐圧片44は、基部41の上側からほぼ水
平となって延びている。耐圧片44はコンタクト片43
より短くされて、端子30のコンタクト部36の列の上
部あたりまで延びるようにされて、ケーブル受入空洞1
3の上部後方に突出するようにしてある。この耐圧片4
4に対応させて、アクチュエータ50の後端面55に
は、図2、6に示した如くの、逃げ溝56が形成してあ
る。逃げ溝56は、アクチュエータ50の上面から下面
に向って途中まで形成されて、逃げ溝56が形成される
ことなく残った部分が、アクチュエータ50が閉の位置
に回動した時に、耐圧片44の下にもぐり込む突部57
としてある。
【0025】逃げ溝56の溝底58は、アクチュエータ
50の後端面55とほぼ平行とされて、アクチュエータ
50が閉の状態(図6)では、耐圧片44の先端と溝底
58の間には若干のクリアランス59が形成されるよう
にしてある。また、アクチュエータ50が開の位置に回
動した時(図2)には、溝底58は耐圧片44の上縁の
上に係合し、アクチュエータ50が更に開の方向に回動
するのを阻止するようにしてある。
【0026】斯くして、回動自在に支持されているアク
チュエータ50を、図1〜4に示したように開の位置ま
で回動させると、アクチュエータ50はその位置で停止
する。端子30に設けた回動支持片37は、アクチュエ
ータ50に形成した貫通孔53を通して前方に延びた状
態となる。このようなアクチュエータ50の開方構造に
よって、ケーブル受入空洞13を大きく開放させること
が可能である。この結果、アクチュエータ50を開の位
置にした時には、端子40のコンタクト部45が外部か
ら見えるように露出すると共に、端子30のコンタクト
部36は、アクチュエータ50の後端面55の下方にあ
って、外部からのぞくことができる状態となる。
【0027】端子30のコンタクト部36とアクチュエ
ータ50の後端面55の間隙は、平型柔軟ケーブル10
0が挿入される挿入間隙101である。この挿入間隙1
01は、平型柔軟ケーブル100の厚さT(図1)より
広い間隙に設定されている。したがって、平型柔軟ケー
ブル100は、アクチュエータ50を開の状態として、
矢示102の方向にコンタクト部36、45の上方まで
ゼロ挿入力で容易に挿入することが可能である。
【0028】平型柔軟ケーブル100を挿入した後、ア
クチュエータ50を図5〜8の閉の位置まで回動する
と、アクチュエータ50の前縁両側に設けた突部52が
絶縁ハウジング10のストッパ片18と係合して閉の状
態が維持される。アクチュエータ50が閉の位置に回動
すると、アクチュエータ50の下面が平型柔軟ケーブル
100を下方のコンタクト部36、45側に向けて押圧
し、コンタクト部36、45と平型柔軟ケーブル100
の接点が適度の接圧で係合して電気的に接続される。図
5、6には平型柔軟ケーブル100が示されていない
が、アクチュエータ50の下面とコンタクト部36、4
5の間に挟まれることになり、平型柔軟ケーブル100
の厚さTの分だけ、コンタクト片35、43が下方に弾
性変形し、その弾力によって適度の接圧が得られる。
【0029】コンタクト片35、43の弾力は、端子3
0の回動支持片37とアクチュエータ50の回動壁54
の係合部分と、端子40の耐圧片44とアクチュエータ
50の突部57の係合部分の双方が協働して受けられて
いる。即ち、コンタクト片35、43の弾力が全ての端
子30、40とアクチュエータ50の係合部分に分散さ
れて、回動支持片37または耐圧片44の一方に応力が
集中しないようにされている。これは、回動支持片37
や耐圧片44の変形を未然に防止し、また、アクチュエ
ータ50の早期の摩耗を避ける点で有効となっている。
【0030】アクチュエータ50の回動壁54の膨大部
分と、端子30の回動支持片37の凹入部39は、アク
チュエータ50の開の位置と閉の位置の回動範囲で常時
係合している。したがって、アクチュエータ50を開の
位置へ回動する操作も、閉の位置へ回動する操作も、安
定して行うことが可能である。
【0031】回動壁54の膨大部分と凹入部39の係合
によって形成される回動中心Oが、コンタクト部36の
列とコンタクト部45の列の間の上方に位置させた構成
は、コンタクト部36側の接圧と、コンタクト部45側
の接圧を均衡させ易い構成である。したがって、平型柔
軟ケーブル100の接点と、対応するコンタクト部3
6、45の全ての接続部分の信頼性を向上させる。
【0032】また、アクチュエータ50を開の位置にし
た時に、端子30の回動支持片37がアクチュエータ5
0の貫通孔53を通して前側に延びる構成は、ケーブル
受入空洞13を大きく開放させるだけでなく、この平型
柔軟ケーブル用コネクタの前後の方向の寸法の小型化の
点でも有効である。また、平型柔軟ケーブル100のた
めの広い挿入間隙101を確保した上で、平型柔軟ケー
ブル用コネクタの低背化にも寄与することができる。
【0033】なお、以上で説明した実施形態では、回動
支持片37を絶縁ハウジング10の前側から装着した端
子30に設け、耐圧片44を絶縁ハウジング10の後側
から装着した端子40に設けているが、回動支持片37
を端子40側に設け、また、耐圧片44を端子30側に
設けるように構成することも可能である。
【0034】また、端子30、40の基部31、41
に、それぞれ、外部に突出するように形成した突部は、
プリント回路基板などの取付基板の表面に半田付けがで
きるようにした半田テイル46である。この半田テイル
46は、プリント基板などの取付基板を貫通するように
したピン形状のテイルとすることも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上に説明の通り、この発明によれば、
アクチュエータを開の位置にした時には、アクチュエー
タの回動を支持する端子の回動支持片がアクチュエータ
の貫通孔を通して前縁方向に延びるようにしてケーブル
受入空洞を広く開放できるようにし、そして、ケーブル
受入空洞内に配置されたコンタクト部の上方には広い挿
入間隙を形成したので、平型柔軟ケーブルをゼロ挿入力
で容易に挿入でき、接続作業が能率良くできる平型柔軟
ケーブル用コネクタを提供することができる。また、平
型柔軟ケーブル用コネクタの低背化および前後方向の寸
法の小型化を図ることができる。
【0036】請求項2の発明によれば、アクチュエータ
が端子側の回動支持片と常時係合した構成なので、上記
に加えて、アクチュエータの回動操作を安定にかつ円滑
にできるようになる。
【0037】請求項3の発明によれば、回動中心の位置
が、前後のコンタクト部の列の間の上方に設定されてい
るので、上記に加えて、平型柔軟ケーブルの接点とコン
タクト部の接圧を均衡させて、電気的接続の信頼性を向
上することができるようになる。
【0038】更に、請求項4の発明によれば、端子のコ
ンタクト片の弾力による応力が、アクチュエータと全て
の端子の係合部分に分散される構成であるので、上記に
加えて、端子の変形やアクチュエータの早期の摩耗を避
けることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の奇数極の端子に沿って示
した拡大断面図であり、アクチュエータを開の位置にし
た時の図である。
【図2】同じく実施形態の偶数極の端子に沿って示した
拡大断面図であり、図1と同様にアクチュエータを開の
位置にした時の図である。
【図3】同じく実施形態の前側から見た斜視図であり、
図1、2と同様にアクチュエータを開の位置にした時の
図である。
【図4】同じく実施形態の後側から見た斜視図であり、
図1、2、3と同様にアクチュエータを開の位置にした
時の図である。
【図5】同じく実施形態の奇数極の端子に沿って示した
拡大断面図であり、アクチュエータを閉の位置にした時
の図である。
【図6】同じく実施形態の偶数極の端子に沿って示した
拡大断面図であり、図5と同様にアクチュエータを閉の
位置にした時の図である。
【図7】同じく実施形態の前側から見た斜視図であり、
図5、6と同様にアクチュエータを閉の位置にした時の
図である。
【図8】同じく実施形態の後側から見た斜視図であり、
図5、6、7と同様にアクチュエータを閉の位置にした
時の図である。
【符号の説明】
10 絶縁ハウジング 11 絶縁ハウジングの前側 12 絶縁ハウジングの後側 13 ケーブル受入空洞 30 端子(奇数極) 36 コンタクト部 37 回動支持片 39 凹入部 40 端子(偶数極) 44 耐圧片 45 コンタクト部 50 アクチュエータ 53 貫通孔 54 回動壁 57 突部 100 平型柔軟ケーブル 101 挿入間隙 T 平型柔軟ケーブルの厚さ O アクチュエータの回動中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 AA18 BB22 BB23 CC02 CC23 CC26 DD11 DD18 DD26 DD28 EE10 GG02 GG04 HH05 HH08 HH18 HH24 HH30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前縁から後縁方向にケーブル受入空洞
    13が形成されている絶縁ハウジング10と、 絶縁ハウジング10の前側11および後側12から交互
    に、それぞれ所定のピッチで横並びに装着された複数の
    端子30、40と、 前記ケーブル受入空洞13を開閉するために、前後の方
    向で回動自在としたアクチュエータ50とを備えてお
    り、 前記複数の端子30、40の、前記ケーブル受入空洞1
    3に配置されたコンタクト部36、45が、絶縁ハウジ
    ング10の前側11から装着された端子30のコンタク
    ト部36と、後側12から装着された端子40のコンタ
    クト部45とで、前後の方向で異なる位置とされて全体
    として千鳥状の配置とされている平型柔軟ケーブル用コ
    ネクタにおいて、 絶縁ハウジング10の前側または後側の一方の側から装
    着された端子30に設けた回動支持片37が絶縁ハウジ
    ング10の前縁方向に延びており、前記アクチュエータ
    50を開位置に回動すると、前記回動支持片37がアク
    チュエータ50に形成した貫通孔53を通って前側11
    に延び、そして、 アクチュエータ50が開位置の時には、絶縁ハウジング
    10の前側に配置されたコンタクト部45が外部に露出
    すると共に、絶縁ハウジング10の後側に配置されたコ
    ンタクト部36が、挿入される平型柔軟ケーブル100
    の厚さTより広い挿入間隙101をその上部に形成し、 アクチュエータ50が閉位置の時には、アクチュエータ
    50が平型柔軟ケーブル100を前側および後側の各コ
    ンタクト部36、45に押圧するようにしたことを特徴
    とする平型柔軟ケーブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 端子30の回動支持片37の下縁に弧
    状の凹入部39が形成され、この凹入部39にアクチュ
    エータ50の貫通孔53の一側壁を構成した回動壁54
    が常時係合して、アクチュエータ50の回動中心Oを構
    成している請求項1に記載の平型柔軟ケーブル用コネク
    タ。
  3. 【請求項3】 回動支持片37の弧状の凹入部39
    と、アクチュエータ50の回動壁54の係合で構成され
    るアクチュエータ50の回動中心Oの位置は、ケーブル
    受入空洞13の前側のコンタクト部45の列と後側のコ
    ンタクト部36の列の間の位置の上方に設定されている
    請求項2に記載の平型柔軟ケーブル用コネクタ。
  4. 【請求項4】 回動支持片37が形成されない他方の
    端子40には、絶縁ハウジング10の前縁方向に延びる
    耐圧片44が設けられており、アクチュエータ50には
    閉の位置に回動する時にこの耐圧片44の下にもぐり込
    む突部57が設けてあり、アクチュエータ50が閉位置
    の時には、回動支持片37に係合した回動壁54と、耐
    圧片44に係合した突部57が協働して平型柔軟ケーブ
    ル100をコンタクト部36、45側に押圧する力を発
    生させる請求項1に記載の平型柔軟ケーブル用コネク
    タ。
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