JP2002025588A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

燃料電池発電装置

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JP2002025588A
JP2002025588A JP2000206181A JP2000206181A JP2002025588A JP 2002025588 A JP2002025588 A JP 2002025588A JP 2000206181 A JP2000206181 A JP 2000206181A JP 2000206181 A JP2000206181 A JP 2000206181A JP 2002025588 A JP2002025588 A JP 2002025588A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギーコストを低減し得る燃料電池発電
装置を提供する。 【解決手段】 燃料電池発電部Gから排出された排燃料
ガスの燃焼熱にて原燃料を改質処理する改質部Rに向け
て、燃料電池発電部Gからの排燃料ガスを送る排燃料ガ
ス供給経路24に、排燃料ガスに含まれる水蒸気を凝縮
させるように排燃料ガスを冷却する冷却凝縮部C、及
び、その冷却凝縮部Cで凝縮された凝縮水を回収する凝
縮水回収部14が設けられた燃料電池発電装置におい
て、冷却凝縮部Cが、燃料電池発電装置を運転するため
の運転用流体を排燃料ガスにて予熱することにより、排
燃料ガスを冷却するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池発電部か
ら排出された排燃料ガスの燃焼熱にて原燃料を改質処理
する改質処理部に向けて、前記燃料電池発電部からの排
燃料ガスを送る排燃料ガス供給経路に、前記排燃料ガス
に含まれる水蒸気を凝縮させるように前記排燃料ガスを
冷却する冷却凝縮部、及び、その冷却凝縮部で凝縮され
た凝縮水を回収する凝縮水回収部が設けられた燃料電池
発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃料電池発電装置は、燃料電池発
電部から排出された排燃料ガスを排燃料ガス供給経路に
て改質部に送り、改質部において、排燃料ガスを燃焼さ
せた燃焼熱により、炭化水素系の原燃料を水蒸気により
改質処理して、水素ガスを含むガスを生成するものであ
る。燃料電池発電部から排出された排燃料ガスには水蒸
気が含まれていて、排燃料ガスが排燃料ガス供給経路に
て改質部に送られる間に凝縮して、その凝縮水が改質部
に送られると、改質部における排燃料ガスの燃焼が不安
定となって、原燃料の改質処理に悪影響を与えるので、
排燃料ガス供給経路には、排燃料ガスに含まれる水蒸気
を冷却凝縮させる冷却凝縮部、及び、その冷却凝縮部で
凝縮された凝縮水を回収する凝縮水回収部が設けられて
いる。ちなみに、排燃料ガスには、原燃料に混合された
改質処理用の水蒸気の残留分が含まれているが、その他
に、例えば、燃料電池発電部が高分子膜を電解質とする
固体高分子型の場合は、高分子膜にイオン導電性を持た
せるために高分子膜加湿用として供給された水蒸気の残
留分が含まれている。
【0003】従来は、冷却凝縮部における排燃料ガスの
冷却用として、冷却凝縮部に専用の冷却水を供給してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、冷却凝縮部専用の冷却水を供給しているため、電力
を得たり、電力に加えて、発電過程で発生する排熱を回
収して熱を得たりするためのエネルギーコストを低減す
る面で改善の余地があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、エネルギーコストを低減し得る
燃料電池発電装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の特徴構成は、前記冷却凝縮部が、燃料
電池発電装置を運転するための運転用流体を前記排燃料
ガスにて予熱することにより、前記排燃料ガスを冷却す
るように構成されていることにある。請求項1に記載の
特徴構成によれば、冷却凝縮部において、燃料電池発電
部を運転するための運転用流体と排燃料ガスとが熱交換
することにより、運転用流体が予熱されると共に、排燃
料ガスが冷却されて、排燃料ガスに含まれる水蒸気が凝
縮する。つまり、含有水蒸気を冷却凝縮させることがで
きるように排燃料ガスを冷却することができる量及び温
度にて存在すると共に、以降は、その存在温度よりも高
温にて用いられる運転用流体を用いて、排燃料ガスを冷
却するので、その運転用流体は排燃料ガスを冷却するこ
とにより昇温しても、燃料電池発電装置の運転に悪影響
を与えることがなく、しかも、従来必要としていた冷却
凝縮部専用の冷却水を不要にすることができるのであ
る。従って、従来必要としていた冷却凝縮部専用の冷却
水を不要にして、エネルギーコストを低減し得る燃料電
池発電装置を提供することができるようになった。又、
運転用流体が排燃料ガスを冷却することによって予熱さ
れることにより、燃料電池発電装置の運転安定性の向
上、発電効率の向上、又は、排熱回収効率の向上を図る
ことができるようになった。
【0007】〔請求項2記載の発明〕請求項2に記載の
特徴構成は、前記運転用流体が、前記燃料電池発電部へ
供給される酸素含有ガスであることにある。請求項2に
記載の特徴構成によれば、冷却凝縮部において、酸素含
有ガスと排燃料ガスとが熱交換することにより、酸素含
有ガスが予熱されると共に、排燃料ガスが冷却されて排
燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮し、その冷却凝縮部に
て予熱された酸素含有ガスが燃料電池発電部に供給され
る。つまり、燃料電池発電部における水素と酸素との発
電反応温度は、例えば、発電反応温度が比較的低い高分
子型の燃料電池発電部においても、80〜100°C程
度であり、一方、燃料電池発電部において発電反応用と
して用いられる空気等の酸素含有ガスは、常温又は常温
に近い温度にて供給されるので、燃料電池発電部に供給
する酸素含有ガスを、冷却凝縮部における排燃料ガス冷
却用の運転用流体として用いることができるのである。
しかも、燃料電池発電部に供給される酸素含有ガスが予
熱されている分、燃料電池発電部を冷却する発電部冷却
用流体によって持ち出される熱量が多くなるので、発電
部冷却用流体からの排熱回収量を多くすることができ
る。従って、冷却凝縮部専用の冷却水を不要にすること
ができることに加えて、発電部冷却用流体からの排熱回
収量を多くすることができるので、エネルギーコストを
更に低減することができるできるようになった。
【0008】〔請求項3記載の発明〕請求項3に記載の
特徴構成は、前記運転用流体が、前記改質部における原
燃料改質処理用の水蒸気を生成する水蒸気生成部に供給
される原料水であることにある。請求項3に記載の特徴
構成によれば、冷却凝縮部において、水蒸気生成部にお
ける水蒸気生成用の原料水と排燃料ガスとが熱交換する
ことにより、原料水が予熱されると共に、排燃料ガスが
冷却されて、排燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮し、そ
の冷却凝縮部にて予熱された原料水が水蒸気生成部に供
給される。つまり、水蒸気生成部における水蒸気生成用
の原料水は、常温又は常温に近い温度にて供給されるの
で、水蒸気生成部に供給する原料水を、冷却凝縮部にお
ける排燃料ガス冷却用の運転用流体として用いることが
できるのである。しかも、水蒸気生成部に供給される原
料水が予熱されているので、水蒸気生成部における水蒸
気生成が一層安定化して、改質部における原燃料の改質
処理が一層安定化し、ひいては、燃料電池発電部におけ
る発電を一層安定化することができる。従って、冷却凝
縮部専用の冷却水を不要にしてエネルギーコストを低減
することができるとともに、一層安定した発電出力を得
ることができるようになった。
【0009】〔請求項4記載の発明〕請求項4に記載の
特徴構成は、前記排燃料ガス供給経路における前記凝縮
水回収部よりも下流側の箇所に、前記排燃料ガスを加熱
する加熱部が設けられていることにある。請求項4に記
載の特徴構成によれば、排燃料ガス供給経路における凝
縮水回収部よりも下流側の箇所にて、加熱部によって、
排燃料ガスが加熱されるので、排燃料ガス中の水蒸気が
冷却凝縮部にて凝縮されて、その凝縮水が凝縮水回収部
にて回収されるにもかかわらず、排燃料ガス中に水蒸気
が残留していたとしても、その残留水蒸気の凝縮が防止
される。従って、改質部へ凝縮水が供給されるのを可及
的に抑制することができるので、改質部における排燃料
ガスの燃焼を一層安定化させて、原燃料の改質処理を一
層安定化させることができ、ひいては、一層安定した発
電出力を得ることができるようになった。
【0010】〔請求項5記載の発明〕請求項5に記載の
特徴構成は、前記燃料電池発電部が、高分子膜を電解質
とするように構成され、前記改質部から排出された改質
処理ガス中の一酸化炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成処
理する変成処理部と、その変成処理部から排出された変
成処理ガス中の一酸化炭素ガスを酸化する選択酸化処理
部とが設けられ、前記加熱部が、前記選択酸化処理部か
ら排出された選択酸化処理ガスにて、前記排燃料ガスを
加熱するように構成され、前記加熱部にて前記排燃料ガ
スを加熱することにより冷却された前記選択酸化処理ガ
スが、燃料ガスとして前記燃料電池発電部に供給される
ように構成されていることにある。請求項5に記載の特
徴構成によれば、加熱部において、選択酸化処理ガスと
排燃料ガスとが熱交換することにより、排燃料ガスが加
熱されると共に、選択酸化処理ガスが冷却され、そのよ
うに冷却された選択酸化処理ガスが燃料ガスとして燃料
電池発電部に供給される。つまり、電解質が高分子膜に
て構成された高分子型の燃料電池発電部における発電反
応温度は、選択酸化処理部における選択酸化処理温度よ
りも低いので、選択酸化処理部から排出された選択酸化
処理ガスを高分子型の燃料電池発電部に供給するのに適
した温度にまで冷却する必要があり、その冷却のために
選択酸化処理ガスから採取する熱量を、加熱部における
排燃料ガス加熱用として用いるのである。従って、含有
水蒸気を冷却凝縮させるために冷却した後の排燃料ガス
を再加熱することにより、原燃料の改質処理を一層安定
化させて、一層安定した発電出力が得られるという効果
を、新たなエネルギ供給を回避しながら達成することが
できるようになった。
【0011】〔請求項6記載の発明〕請求項6に記載の
特徴構成は、前記改質部における原燃料改質処理用の水
蒸気を生成する水蒸気生成部が、前記改質部から排出さ
れた前記排燃料ガスの燃焼ガスにて原料水を加熱して水
蒸気を生成するように構成され、前記改質部から排出さ
れた改質処理ガス中の一酸化炭素ガスを二酸化炭素ガス
に変成処理する変成処理部と、その変成処理部から排出
された変成処理ガス中の一酸化炭素ガスを酸化する選択
酸化処理部とが設けられて、その選択酸化処理部から排
出された選択酸化処理ガスが燃料ガスとして前記燃料電
池発電部に供給されるように構成され、前記水蒸気生成
部にて前記原料水を加熱した後の前記燃焼ガスにより、
前記変成処理部を冷却するように構成され、前記加熱部
が、前記変成処理部を冷却した後の前記燃焼ガスにて、
前記排燃料ガスを加熱するように構成されていることに
ある。請求項6に記載の特徴構成によれば、改質部から
排出された燃焼ガスは、水蒸気生成部において原料水の
加熱用として用いられて冷却され、そのように水蒸気生
成部にて冷却された燃焼ガスが、発熱反応である変成処
理が実行される変成処理部を冷却するために用いられ、
加熱部においては、変成処理部の冷却用として用いられ
ることにより加熱された燃焼ガスによって、排燃料ガス
が加熱される。つまり、発熱反応である変成処理が実行
される変成処理部を冷却することにより得られた熱を、
加熱部における排燃料ガス加熱用として用いるのであ
る。従って、含有水蒸気を冷却凝縮させるために冷却し
た後の排燃料ガスを再加熱することにより、原燃料の改
質処理を一層安定化させて、一層安定した発電出力が得
られるという効果を、新たなエネルギ供給を回避しなが
ら達成することができるようになった。
【0012】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1ない
し図4に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、燃料電池発電装置は、高分子膜を電
解質とする固体高分子型の燃料電池発電部G、その燃料
電池発電部Gに供給する燃料ガスである水素含有ガスを
生成する水素含有ガス生成部P、及び、燃料電池発電部
Gに反応用空気を供給するブロア28を備えて構成して
あり、燃料電池発電部Gにおいて、燃料ガス中の水素と
反応用空気中の酸素との電気化学反応により発電するよ
うに構成してある。
【0013】燃料電池発電部Gには、冷却水を通流させ
る冷却水通流部51を設けてあり、その冷却水通流部5
1に対して、冷却水ポンプ52を設けた冷却水循環路5
3を接続して、冷却水ポンプ52によって、冷却水を冷
却水通流部51に循環させて燃料電池発電部Gを冷却す
るように構成してある。更に、冷却水循環路53を通流
する冷却水と排熱回収路54を通流する水とを熱交換さ
せる排熱回収用熱交換器55を設けてあり、その排熱回
収用熱交換器55によって、燃料電池発電部Gの排熱を
回収して、排熱回収路54を通じて温水を需要先に供給
するように構成してある。
【0014】図1に示すように、水素含有ガス生成部P
は、天然ガス等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理す
る脱硫処理部1と、水を加熱して水蒸気を生成する水蒸
気生成部Sと、燃料電池発電部Gから排出された排燃料
ガスの燃焼熱により、脱硫処理部1で脱硫処理された原
燃料ガスを水蒸気生成部Sで生成された水蒸気を用いて
水素ガスと一酸化炭素ガスに改質処理する改質部Rと、
その改質部Rから排出された改質処理ガス中の一酸化炭
素ガスを水蒸気を用いて二酸化炭素ガスに変成処理する
変成処理部5と、その変成処理部5から排出された変成
処理ガス中に残っている一酸化炭素ガスを選択的に酸化
する選択酸化処理部6とを備えて構成して、その選択酸
化処理部6から排出される一酸化炭素ガス濃度の低い
(例えば10ppm以下)水素リッチな選択酸化処理ガ
スを、燃料ガスとして燃料電池発電部Gに供給するよう
に構成してある。
【0015】改質部Rは、改質触媒が通気自在に充填さ
れると共に、被改質ガス(脱硫原燃料ガスと水蒸気との
混合ガス)を通流させて、原燃料ガスを改質処理する改
質処理部3と、燃料電池発電部Gから排出された排燃料
ガスを燃焼させて改質処理部3を加熱する燃焼部4とを
備えて構成してある。
【0016】水蒸気生成部Sは、改質部Rの燃焼部4か
ら排出された燃焼ガスを通流させる水蒸気生成用加熱通
流部11と、供給される原料水を水蒸気生成用加熱通流
部11による加熱にて蒸発させる蒸発処理部2とから構
成してある。
【0017】更に、水素含有ガス生成部Pには、改質処
理部3から排出された高温の改質処理ガスを通流させ
て、改質処理部3を保温する保温用通流部7と、高温の
改質処理ガスにより改質処理部3に供給される被改質ガ
スを加熱する被改質ガス用熱交換器Epと、高温の改質
処理ガスにより脱硫処理部1に供給される原燃料ガスを
加熱する原燃料ガス用熱交換器Eaと、変成処理部5を
冷却するために冷却用流体を通流させる変成部冷却用通
流部8と、同じく、変成処理部6を冷却するために冷却
用流体を通流させる変成部冷却用通流部9と、変成処理
部5及び選択酸化処理部6を冷却する冷却用ファン10
とを設けてある。
【0018】被改質ガス用熱交換器Epは、保温用通流
部7から排出された改質処理ガスを通流させる上流側改
質処理ガス通流部12と、改質処理部3に供給する被改
質ガスを通流させる被改質ガス通流部13とを熱交換自
在に設けて構成し、原燃料ガス用熱交換器Eaは、上流
側改質処理ガス通流部12から排出された改質処理ガス
を通流させる下流側改質処理ガス通流部15と、脱硫処
理部1に供給する原燃料ガスを通流させる原燃料ガス通
流部16とを熱交換自在に設けて構成してある。
【0019】燃料電池発電部Gからの排燃料ガスを送る
排燃料ガス供給路24(排燃料ガス供給経路に相当す
る)に、排燃料ガスに含まれる水蒸気を凝縮させるよう
に排燃料ガスを冷却する冷却凝縮部C、及び、その冷却
凝縮部Cで凝縮された凝縮水を回収するドレントラップ
14(凝縮水回収部に相当する)を設けてある。
【0020】そして、本発明においては、冷却凝縮部C
を、燃料電池発電装置を運転するための運転用流体を排
燃料ガスにて予熱することにより、排燃料ガスを冷却す
るように構成してあり、第1実施形態では、前記運転用
流体として、燃料電池発電部Gへ供給する酸素含有ガス
である反応用空気を用いるようにして、冷却凝縮部C
を、燃料電池発電部Gへ供給する反応用空気と排燃料ガ
スとを熱交換させる反応用空気利用熱交換器17にて構
成してある。
【0021】図2に示すように、水素含有ガス生成部P
は、矩形板状の偏平な容器Bの複数を板状形状の厚さ方
向に並べて設けて、各容器Bを用いて、各処理部、各通
流部、燃焼部4等を夫々構成してある。
【0022】複数の容器Bのうちの一部は、一つの室を
備えるように形成した単室具備容器Bmにて構成し、残
りは、区画された二つの室を備えるように形成した双室
具備容器Bdにて構成してある。図4に示すように、単
室具備容器Bmは、皿形状容器形成部材41と平板状容
器形成部材42とを周辺部を溶接接続して、一つの室を
区画形成し、図3に示すように、双室具備容器Bdは、
一対の皿形状容器形成部材41の間に平板状の仕切り部
材43を位置させた状態で、周辺部を溶接接続して、二
つの室を区画形成してある。各単室具備容器Bmや、各
双室具備容器Bdには、必要に応じて、流体供給用や流
体排出用の接続ノズル44を内部の室と連通する状態で
取り付けてある。又、図示を省略するが、必要に応じ
て、容器Bの室内を蛇行状流路になるように構成して、
流体の通流経路を長くしている。
【0023】図2に示すように、本実施形態において
は、8個の双室具備容器Bdと、1個の単室具備容器B
mを、正面視において左端から3個目に単室具備容器B
mを位置させた状態で横方向に並設してある。8個の双
室具備容器Bdの区別が明確になるように、便宜上、双
室具備容器を示す符号Bdの後に、左からの並び順を示
す符号1,2,3……………8を付す。
【0024】左端の双室具備容器Bd1にて水蒸気生成
部Sを構成してあり、その双室具備容器Bd1の左側の
室を備えた部分を用いて、水蒸気生成用加熱通流部11
を構成し、右側の室を備えた部分を用いて蒸発処理部2
を構成し、両室内にステンレスウール等からなる伝熱促
進材を通気可能な状態で充填してある。左から2個目の
双室具備容器Bd2にて改質部Rを構成してあり、その
双室具備容器Bd2の左側の室を備えた部分を用いて燃
焼部4を構成し、右側の室を備えた部分を用いて改質処
理部3を構成してある。燃焼部4を構成する左側の室
を、燃焼室に構成すると共に、その燃焼室内で排燃料ガ
スを燃焼するように改質用バーナ4bを設け、改質処理
部3を構成する右側の室には、ルテニウム、ニッケル、
白金等の改質用触媒を保持したセラミック製の多孔質粒
状体の多数を通気可能な状態で充填してある。単室具備
容器Bmを用いて、保温用通流部7を構成してある。
【0025】左から3個目の双室具備容器Bd3の左側
の室を備えた部分を用いて、上流側改質処理ガス通流部
12を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、被改質
ガス通流部13を構成してある。両室内には、ステンレ
スウール等からなる伝熱促進材を通気可能な状態で充填
してある。
【0026】左から4個目の双室具備容器Bd4の左側
の室を備えた部分を用いて、脱硫処理部1を構成し、右
側の室を備えた部分を用いて、原燃料ガス通流部16を
構成してある。脱硫処理部1を構成する左側の室内に
は、脱硫用触媒を保持したセラミック製の多孔質粒状体
の多数を通気可能な状態で充填してある。
【0027】左から5個目の双室具備容器Bd5の左側
の室を備えた部分を用いて、下流側改質処理ガス通流部
15を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、変成処
理部5を構成してある。左から6個目の双室具備容器B
d6の左側の室を備えた部分を用いて、変成処理部5を
構成し、右側の室を備えた部分を用いて、変成部冷却用
通流部8を構成してある。左から7個目の双室具備容器
Bd7を用いて、変成処理部5を構成してある。変成処
理部を構成する各室内には、酸化鉄又は銅亜鉛の変成反
応用触媒を保持したセラミック製の多孔質粒状体の多数
を通気可能な状態で充填してある。
【0028】左からから8個目(右端)の双室具備容器
Bd8の左側の室を備えた部分を用いて、変成部冷却用
通流部9を構成し、右側の室を備えた部分を用いて選択
酸化処理部6を構成してある。選択酸化処理部6を構成
する室内には、ルテニウムの選択酸化用触媒を保持した
セラミック製の多孔質粒状体の多数を通気可能な状態で
充填してある。
【0029】8個の双室具備容器Bdと1個の単室具備
容器Bmを含む複数の容器Bを並べるに当たっては、伝
熱させる必要のあるもの同士は互いに密着させた状態
で、且つ、伝熱量を調節する必要のあるもの同士の間に
伝熱量調節用の断熱材19を介在させた状態で、並べて
ある。つまり、左端の双室具備容器Bd1と左から2個
目の双室具備容器Bd2との間に断熱材19を配置し、
左から2個目の双室具備容器Bd2と単室具備容器Bm
とを密接配置し、単室具備容器Bmと左から3個目の双
室具備容器Bd3との間に断熱材19を配置し、左から
3個目の双室具備容器Bd3と左から4個目の双室具備
容器Bd4との間に断熱材19を配置し、並びに、左か
ら4個目から8個目(右端)の双室具備容器Bd4〜B
d8を互いに密接配置してある。
【0030】つまり、複数の容器Bを並設した状態にお
いて、最も高温維持が要求される改質部Rを構成する双
室具備容器Bd2を、並設方向の略中間部に配置し、そ
の改質部Rを構成する双室具備容器Bd2の一方側に断
熱材19を、他方側に保温用通流部7を構成する単室具
備容器Bm及び断熱材19を配置し、それらの並設方向
両側夫々に、処理温度が概ね低くなる順になるように、
各処理部等を構成する容器Bを並べ、並びに、並設方向
端部には冷却が要求される選択酸化処理部6を構成する
双室具備容器Bd8を配置することにより、放熱損失を
可及的に抑制しながら、各処理部等を適切な温度に制御
できるようにしてある。
【0031】改質処理部3においては、メタンガスを主
成分とする天然ガスが原燃料ガスである場合は、例えば
700〜750°C程度の加熱下でメタンガスと水蒸気
とが下記の反応式にて改質反応して、水素ガスと一酸化
炭素ガスを含むガスに改質処理される。
【0032】
【化1】CH4 +H2 O→CO+3H2
【0033】変成処理部5においては、改質処理ガス中
の一酸化炭素ガスと水蒸気とが、例えば200°C程度
の反応温度にて下記の反応式にて変成反応して、一酸化
炭素ガスが二酸化炭素ガスに変成処理される。
【0034】
【化2】CO+H2 O→CO2 +H2
【0035】選択酸化処理部6においては、ルテニウム
の触媒作用によって、100°C程度の反応温度にて、
変成処理ガス中に残っている一酸化炭素ガスが選択酸化
される。
【0036】図1及び図2において、白抜き線矢印にて
示すように、原燃料ガス供給路21を原燃料ガス用熱交
換器Eaの原燃料ガス通流部16に接続し、並びに、原
燃料ガス通流部16、脱硫処理部1、被改質ガス用熱交
換器Epの被改質ガス通流部13、改質処理部3、保温
用通流部7、被改質ガス用熱交換器Epの上流側改質処
理ガス通流部12、原燃料ガス用熱交換器Eaの下流側
改質処理ガス通流部15、各変成処理部5、選択酸化処
理部6の順に流れるガス処理経路を形成するように、そ
れらをガス処理用流路22にて接続してある。最後段の
変成処理部5と選択酸化処理部6とを接続するガス処理
用流路22には、変成処理ガスから凝縮水を除去するド
レントラップ34を設けてある。
【0037】そして、原燃料ガス供給路21から供給さ
れる原燃料ガスを脱硫処理部1で脱硫処理し、その脱硫
原燃料ガスと後述する水蒸気路26からの水蒸気とを混
合して、改質処理部3に供給して改質処理し、その改質
処理ガスを4段の変成処理部5に順次供給して、一酸化
炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成処理し、その変成処理
ガスを選択酸化処理部6に供給して一酸化炭素ガスを選
択的に酸化処理する。
【0038】その選択酸化処理部6から排出された選択
酸化処理ガスを燃料ガスとして、燃料ガス路23を通じ
て燃料電池発電部Gに供給し、燃料電池発電部Gから排
出された排燃料ガスを排燃料ガス路24を通じて、改質
部Rの改質用バーナ4bに供給する。尚、選択酸化処理
部6から排出された選択酸化処理ガスの温度は110°
C程度であり、高分子型の燃料電池発電部Gの動作温度
は80°C程度であるので、燃料ガス路23には、選択
酸化処理部6から排出された選択酸化処理ガスを、燃料
電池発電部Gの動作温度付近にまで冷却する燃料ガス冷
却用熱交換器33を設けてある。
【0039】図1及び図2において、実線矢印にて示す
ように、水蒸気生成用の原料水を供給する原料水供給路
25を蒸発処理部2に接続し、蒸発処理部2にて生成さ
れた水蒸気を送出する水蒸気路26を、脱硫処理部1と
被改質ガス通流部13とを接続するガス処理用流路22
に接続して、ガス処理用流路22を通流する脱硫原燃料
ガスに改質用の水蒸気を混合させるように構成してあ
る。
【0040】原料水供給路25の途中には、原料水を蛇
行状に流す蛇行状通流部18を設け、その蛇行状通流部
18を、水素含有ガス生成部Pの外壁部のうちの、改質
部Rの燃焼部4を覆う箇所に、熱伝導可能に当て付けて
設けて、水素含有ガス生成部Pの外壁部からの伝導熱及
び輻射熱にて、蛇行状通流部18を通流する原料水を予
熱するように構成してある。
【0041】図1及び図2において、破線矢印にて示す
ように、改質部Rの燃焼部4から排出された燃焼ガス
を、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部
8の順に流すように、それら燃焼部4、水蒸気生成用加
熱通流部11、変成部冷却用通流部8を燃焼ガス路27
にて接続して、水蒸気生成用加熱通流部11において
は、燃焼ガスによって蒸発処理部2を加熱し、変成部冷
却用通流部8においては、燃焼ガスによって、発熱反応
である変成反応が行われる変成処理部5を冷却するよう
に構成してある。尚、水蒸気生成用加熱通流部11から
排出された燃焼ガスの温度は120°C程度であり、そ
の燃焼ガスが変成部冷却用通流部8を通流して変成処理
部5を冷却するので、変成部冷却用通流部8から排出さ
れた燃焼ガスの温度は150°C程度に上がっている。
【0042】図1及び図2において、一点鎖線矢印にて
示すように、ブロア28からの空気を燃焼用空気とし
て、変成部冷却用通流部9を通流させてから改質部Rの
改質用バーナ4bに供給するように、ブロア28、変成
部冷却用通流部9、改質用バーナ4bを燃焼用空気路2
9にて接続すると共に、燃焼用空気を変成部冷却用通流
部9を迂回させて通流させるように、燃焼用空気路29
に燃焼用空気バイパス路30を接続し、ブロア28から
の空気を酸化用空気として選択酸化処理部6に供給する
ように、ブロア28に接続した酸化用空気供給路31
を、最後段の変成処理部5と選択酸化処理部6とを接続
するガス処理用流路22に接続し、更に、ブロア28か
らの空気を反応用空気として燃料電池発電部Gに供給す
るように、ブロア28に接続した反応用空気路32を燃
料電池発電部Gに接続してある。
【0043】改質用バーナ4bに対して、燃焼用空気を
変成部冷却用通流部9を通流させて供給する状態と、変
成部冷却用通流部9を迂回させて燃焼用空気バイパス路
30を通じて供給する状態とに切り換えるために、開閉
弁35,36を設けてある。尚、通常は、開閉弁35,
36を、燃焼用空気が燃焼用空気バイパス路30を通流
する状態に切り換えるが、変成処理部5の冷却能力が不
足するとき、例えば、夏期の高気温時には、開閉弁3
5,36を、燃焼用空気が変成部冷却用通流部9を通流
する状態に切り換えて、燃焼用空気にて変成処理部5を
冷却する。
【0044】反応用空気利用熱交換器17は、排燃料ガ
ス供給路24を通流する排燃料ガスと、反応用空気路3
2を通流する反応用空気とを熱交換させるように設けて
あり、排燃料ガス供給路24における反応用空気利用熱
交換器17よりも下流側の箇所に、ドレントラップ14
を設けてある。そして、反応用空気利用熱交換器17に
おいて、反応用空気と排燃料ガスとが熱交換することに
より、反応用空気が予熱されると共に、排燃料ガスが冷
却されて排燃料ガスに含まれる水蒸気が凝縮し、その凝
縮水がドレントラップ14にて除去されて、そのように
凝縮水が除去された排燃料ガスが改質用バーナ4bに供
給され、並びに、反応用空気利用熱交換器17にて予熱
された反応用空気が燃料電池発電部Gに供給される。
【0045】従って、反応用空気利用熱交換器17にて
予熱された反応用空気が燃料電池発電部Gに供給される
ことから、冷却水循環路53を通流する冷却水によって
燃料電池発電部Gから持ち出される熱量が多くなるの
で、排熱回収用熱交換器55において、冷却水からの排
熱回収量を多くすることができる。
【0046】以下、本発明の第2〜第4の各実施形態を
説明するが、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を
有する構成要素については、重複説明を避けるために、
同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第
1実施形態と異なる構成を説明する。
【0047】〔第2実施形態〕以下、図5に基づいて第
2実施形態を説明する。第2実施形態においては、冷却
凝縮部Cを、改質部Rにおける原燃料改質処理用の水蒸
気を生成する水蒸気生成部Sに供給される原料水と排燃
料ガスとを熱交換させるにて構成してある。つまり、第
2実施形態では、冷却凝縮部Cにおいて排燃料ガスにて
予熱する運転用流体として、水蒸気生成部Sに供給され
る原料水を用いるように構成してある。
【0048】原料水利用熱交換器37は、排燃料ガス供
給路24を通流する排燃料ガスと、原料水供給路25を
通流する原料水とを熱交換させるように設けてあり、排
燃料ガス供給路24における原料水利用熱交換器37よ
りも下流側の箇所に、ドレントラップ14を設けてあ
る。そして、原料水利用熱交換器37において、原料水
と排燃料ガスとが熱交換することにより、原料水が予熱
されると共に、排燃料ガスが冷却されて排燃料ガスに含
まれる水蒸気が凝縮し、その凝縮水がドレントラップ1
4にて除去されて、そのように凝縮水が除去された排燃
料ガスが改質用バーナ4bに供給され、並びに、原料水
利用熱交換器37にて予熱された原料水が、更に、蛇行
状通流部18にて予熱された後、水蒸気生成部Sの蒸発
処理部に供給される。
【0049】〔第3実施形態〕以下、図6に基づいて、
第3実施形態を説明する。第3実施形態においては、冷
却凝縮部Cは、第1実施形態と同様の反応用空気利用熱
交換器17にて構成すると共に、排燃料ガス供給路24
におけるドレントラップ14よりも下流側の箇所に、排
燃料ガスを加熱する加熱部Hを設けてある。そして、第
3実施形態においては、加熱部Hは、燃料ガス路23を
流れる選択酸化処理ガスと、排燃料ガス供給路24にお
けるドレントラップ14よりも下流側の箇所を流れる排
燃料ガスとを熱交換させるように設けた選択酸化処理ガ
ス利用熱交換器38にて構成してあり、選択酸化処理部
6から排出された選択酸化処理ガスにて排燃料ガスを加
熱するように構成してある。
【0050】選択酸化処理ガス利用熱交換器38は、排
燃料ガス供給路24において、ドレントラップ14より
も下流側で、しかもドレントラップ14にできるだけ近
い箇所に設けて、ドレントラップ14を流出した排燃料
ガスが選択酸化処理ガス利用熱交換器38に至る経路を
極力短くして、ドレントラップ14を流出した排燃料ガ
スが選択酸化処理ガス利用熱交換器38に至るまでの間
に冷却されるのを極力抑制して、水蒸気の凝縮を防止し
ている。
【0051】選択酸化処理ガス利用熱交換器38におい
て、選択酸化処理ガスと排燃料ガスとが熱交換すること
により、排燃料ガスが加熱されると共に、選択酸化処理
ガスが冷却され、そのように冷却された選択酸化処理ガ
スが燃料ガスとして燃料電池発電部Gに供給される。
尚、選択酸化処理部6から排出された110°C程度の
温度の選択酸化処理ガスを、選択酸化処理ガス利用熱交
換部37において、燃料電池発電部Gの動作温度付近に
まで冷却するので、第1実施形態において設けた燃料ガ
ス冷却用熱交換器33は省略してある。
【0052】〔第4実施形態〕以下、図7に基づいて、
第4実施形態を説明する。第4実施形態においては、冷
却凝縮部Cは、第1実施形態と同様の反応用空気利用熱
交換器17にて構成すると共に、排燃料ガス供給路24
におけるドレントラップ14よりも下流側の箇所に、排
燃料ガスを加熱する加熱部Hを設けてある。そして、第
3実施形態においては、加熱部Hは、燃焼ガス路27に
おける変成部冷却用通流部8よりも下流側の箇所を流れ
る燃焼ガスと、排燃料ガス供給路24におけるドレント
ラップ14よりも下流側の箇所を流れる排燃料ガスとを
熱交換させるように設けた燃焼ガス利用熱交換器39に
て構成してあり、変成処理部5を冷却した後の燃焼ガス
にて、排燃料ガスを加熱するように構成してある。
【0053】燃焼ガス利用熱交換器39は、排燃料ガス
供給路24において、ドレントラップ14よりも下流側
で、しかもドレントラップ14にできるだけ近い箇所に
設けて、ドレントラップ14を流出した排燃料ガスが燃
焼ガス利用熱交換器39に至る経路を極力短くして、ド
レントラップ14を流出した排燃料ガスが燃焼ガス利用
熱交換器39に至るまでの間に冷却されるのを極力抑制
して、水蒸気の凝縮を防止している。
【0054】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 冷却凝縮部Cにおいて排燃料ガスにて予熱する
運転用流体としては、上記の実施形態において例示し
た、燃料電池発電部Gへ供給する反応用空気及び水蒸気
生成部Sに供給する原料水に限定されるものではなく、
例えば、原燃料、燃焼部4に供給する燃焼用空気等を用
いることができる。
【0055】又、加熱部Hにおいて排燃料ガスを加熱す
るための熱源は、上記の実施形態において例示した、選
択酸化処理部6から排出された選択酸化処理ガス及び変
成処理部5を冷却した後の燃焼ガスに限定されるもので
はなく、例えば、変成処理部5から排出された変成処理
ガスを用いることができる。つまり、変成処理部5から
排出された変成処理ガスの温度は200°C程度であ
り、選択酸化処理部6における反応温度は100°C程
度であるので、変成処理ガスを選択酸化処理部6におけ
る反応温度付近の温度にまで冷却するために回収した熱
量を、排燃料ガスの加熱に用いるのである。
【0056】(ロ) 排燃料ガス供給路24に、反応用
空気利用熱交換器17及び原料水利用熱交換器37の両
方を設けても良い。あるいは、排燃料ガス供給路24
に、選択酸化処理ガス利用熱交換器38及び燃焼ガス利
用熱交換器39の両方を設けても良い。
【0057】(ハ) 上記の第3及び第4の各実施形態
において、反応用空気利用熱交換器17に代えて、原料
水利用熱交換器37を設けても良い。
【0058】(ニ) 加熱部Hの熱源として、バーナや
電気ヒータを用いても良いが、上記の第3及び第4の各
実施形態において例示したように、選択酸化処理部6か
ら排出された選択酸化処理ガスや、変成処理部5を冷却
した後の燃焼ガスを利用する方が、エネルギーコスト低
減の面で好ましい。
【0059】(ホ) 上記の実施形態においては、水素
含有ガス生成部Pは、それを構成する各部を一体的に組
み付けて一体物として構成する場合について例示した
が、必要に応じて、分割するようにしても良い。
【0060】(ヘ) 本発明は、上記の実施形態におい
て例示した如き固体高分子型以外に、リン酸型、固体電
解質型、溶融炭酸塩型等、種々の型式の燃料電池発電部
Gを備えたものに適用することができる。
【0061】(ト) 燃料ガス生成用の炭化水素系の原
燃料としては、上記の実施形態において例示した天然ガ
ス以外に、プロパンガス、ナフサ、灯油や、メタノール
等のアルコール類等、種々の原燃料を用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる燃料電池発電装置の系統
【図2】第1実施形態にかかる燃料電池発電装置におけ
る水素含有ガス生成部の縦断面図
【図3】水素含有ガス生成部を構成する双室具備容器の
斜視図
【図4】水素含有ガス生成部を構成する単室具備容器の
斜視図
【図5】第2実施形態にかかる燃料電池発電装置の系統
【図6】第3実施形態にかかる燃料電池発電装置の系統
【図7】第4実施形態にかかる燃料電池発電装置の系統
【符号の説明】
5 変成処理部 6 選択酸化処理部 14 凝縮水回収部 24 排燃料ガス供給経路 C 冷却凝縮部 G 燃料電池発電部 H 加熱部 R 改質部 S 水蒸気生成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池発電部から排出された排燃料ガ
    スの燃焼熱にて原燃料を改質処理する改質部に向けて、
    前記燃料電池発電部からの排燃料ガスを送る排燃料ガス
    供給経路に、前記排燃料ガスに含まれる水蒸気を凝縮さ
    せるように前記排燃料ガスを冷却する冷却凝縮部、及
    び、その冷却凝縮部で凝縮された凝縮水を回収する凝縮
    水回収部が設けられた燃料電池発電装置であって、 前記冷却凝縮部が、燃料電池発電装置を運転するための
    運転用流体を前記排燃料ガスにて予熱することにより、
    前記排燃料ガスを冷却するように構成されている燃料電
    池発電装置。
  2. 【請求項2】 前記運転用流体が、前記燃料電池発電部
    へ供給される酸素含有ガスである請求項1記載の燃料電
    池発電装置。
  3. 【請求項3】 前記運転用流体が、前記改質部における
    原燃料改質処理用の水蒸気を生成する水蒸気生成部に供
    給される原料水である請求項1記載の燃料電池発電装
    置。
  4. 【請求項4】 前記排燃料ガス供給経路における前記凝
    縮水回収部よりも下流側の箇所に、前記排燃料ガスを加
    熱する加熱部が設けられている請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の燃料電池発電装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料電池発電部が、高分子膜を電解
    質とするように構成され、 前記改質部から排出された改質処理ガス中の一酸化炭素
    ガスを二酸化炭素ガスに変成処理する変成処理部と、そ
    の変成処理部から排出された変成処理ガス中の一酸化炭
    素ガスを酸化する選択酸化処理部とが設けられ、 前記加熱部が、前記選択酸化処理部から排出された選択
    酸化処理ガスにて、前記排燃料ガスを加熱するように構
    成され、 前記加熱部にて前記排燃料ガスを加熱することにより冷
    却された前記選択酸化処理ガスが、燃料ガスとして前記
    燃料電池発電部に供給されるように構成されている請求
    項4記載の燃料電池発電装置。
  6. 【請求項6】 前記改質部における原燃料改質処理用の
    水蒸気を生成する水蒸気生成部が、前記改質部から排出
    された前記排燃料ガスの燃焼ガスにて原料水を加熱して
    水蒸気を生成するように構成され、 前記改質部から排出された改質処理ガス中の一酸化炭素
    ガスを二酸化炭素ガスに変成処理する変成処理部と、そ
    の変成処理部から排出された変成処理ガス中の一酸化炭
    素ガスを酸化する選択酸化処理部とが設けられて、その
    選択酸化処理部から排出された選択酸化処理ガスが燃料
    ガスとして前記燃料電池発電部に供給されるように構成
    され、 前記水蒸気生成部にて前記原料水を加熱した後の前記燃
    焼ガスにより、前記変成処理部を冷却するように構成さ
    れ、 前記加熱部が、前記変成処理部を冷却した後の前記燃焼
    ガスにて、前記排燃料ガスを加熱するように構成されて
    いる請求項4記載の燃料電池発電装置。
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