JP2002024096A - 端末装置、データ配信装置、データ配信システム、及び、データ配信方法 - Google Patents

端末装置、データ配信装置、データ配信システム、及び、データ配信方法

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JP2002024096A
JP2002024096A JP2000208592A JP2000208592A JP2002024096A JP 2002024096 A JP2002024096 A JP 2002024096A JP 2000208592 A JP2000208592 A JP 2000208592A JP 2000208592 A JP2000208592 A JP 2000208592A JP 2002024096 A JP2002024096 A JP 2002024096A
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JP2000208592A
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English (en)
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Hidenori Ishikiriyama
英詔 石切山
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DIGICUBE CO Ltd
Original Assignee
DIGICUBE CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを介してダウンロードされるデ
ータについて、ユーザの利便性を損なうことなく、不正
な使用を防止する。 【解決手段】 ネットワーク2を介して接続されたサー
バコンピュータ3とクライアントコンピュータ5との間
において、クライアントコンピュータ5から要求したデ
ータをサーバコンピュータ3から配信するデータ配信シ
ステム1であって、クライアントコンピュータ5からサ
ーバコンピュータ3に対して、クライアントコンピュー
タ5に固有のシリアル番号Bを送信し、サーバコンピュ
ータ3からは、要求されたデータとシリアル番号Bとを
合成した合成データを送信する。そして、合成データを
クライアントコンピュータ5で使用する際には、合成デ
ータに含まれるシリアル番号と、クライアントコンピュ
ータ5に固有のシリアル番号Bとを対照し、一致する場
合にのみ、合成データの使用が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を介して
データ配信を行うデータ配信システムに係り、詳細に
は、配信されたデータの不正使用を防止するための端末
装置、データ配信装置、データ配信システム、及び、デ
ータ配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータのソフトウェアを販
売する手法としては、CD−ROM(Compact Disc Rea
d Only Memory)等の記録媒体をパッケージして店舗で
販売するパッケージ販売が主流である。
【0003】また、最近では、ネットワークを介してサ
ーバマシンにアクセスすることにより、プログラムやデ
ータをダウンロードして入手する方法も多く行われてい
る。
【0004】さらに、これらの方法を組み合わせて、パ
ッケージ販売されているプログラムを購入したユーザ
が、このプログラム用に作成された追加データを、ネッ
トワークを介してダウンロードすることも行われてい
る。
【0005】例えば、パッケージ販売されているゲーム
プログラムについて、新しいキャラクタのデータ等をネ
ットワークからダウンロードすれば、ユーザは、新しい
キャラクタを使ってゲームを楽しむことができる。この
ように、プログラムの有用性や興趣性の向上のため、ネ
ットワークを介したデータの配信が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ダウンロー
ドされたデータ等は、通常、不正コピー防止のための方
策を施していないため、容易に複製できる場合が多かっ
た。ネットワーク経由でダウンロードされたデータ等
は、バックアップ等の目的で各種記録媒体へ複製される
ことも多い。このため、完全に複製不可能にしてしまう
と、ユーザの利便性を損なう恐れがあり、データの複製
を制限することは、あまりなかった。
【0007】しかしながら、最近では、ダウンロード時
に課金される場合が多くなっている。従来は、課金され
たデータの複製も容易であったため、第三者に格安で転
売されたり、或いは無料で配布されるなど、不正な複製
や配布が行われることがあった。
【0008】本発明の課題は、上記問題点を鑑み、ネッ
トワークを介してダウンロードされるデータについて、
ユーザの利便性を損なうことなく、不正な使用を防止す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、次のような特徴を備えている。な
お、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態
に対応する構成を一例として示す。符号等は、後述する
図面参照符号等である。
【0010】請求項1記載の発明は、導入時に識別情報
(例えば、図1に示すシリアル番号B)の入力を要する
所定のプログラムが導入されており、通信回線(例え
ば、図1に示すネットワーク2)を介して接続されたデ
ータ配信装置(例えば、図1に示すサーバコンピュータ
3)から前記プログラムに係る配信データをダウンロー
ドする端末装置(例えば、図1に示すクライアントコン
ピュータ5)において、前記プログラムの導入時に入力
された識別情報を記憶する識別情報記憶手段(例えば、
図3に示すシリアル番号格納領域542)と、前記デー
タ配信装置からダウンロードされた配信データを記憶す
る配信データ記憶手段(例えば、図3に示すダウンロー
ドデータ格納領域543)と、この配信データ記憶手段
に記憶された配信データに、前記識別情報記憶手段に記
憶された識別情報が含まれるか否かを判別する判別手段
(例えば、図9のステップS44に示す処理を行うCP
U51)と、この判別手段によって前記配信データに前
記識別情報が含まれていないと判別された場合に、前記
プログラムの実行時における前記配信データの読み出し
を禁止するプログラム実行制御手段(例えば、図9のス
テップS46に示す処理を行うCPU51)とを備える
ことを特徴とする。
【0011】請求項1記載の発明によれば、導入時に識
別情報の入力を要する所定のプログラムが導入されてお
り、通信回線を介して接続されたデータ配信装置からプ
ログラムに係る配信データをダウンロードする端末装置
において、プログラムの導入時に入力された識別情報を
識別情報記憶手段に記憶し、データ配信装置からダウン
ロードされた配信データを配信データ記憶手段に記憶
し、判別手段によって、配信データ記憶手段に記憶され
た配信データに、識別情報記憶手段に記憶された識別情
報が含まれるか否かを判別し、プログラム実行制御手段
により、判別手段によって配信データに識別情報が含ま
れていないと判別された場合に、プログラムの実行時に
おける配信データの読み出しを禁止するので、プログラ
ム導入時に入力された識別情報が配信データに含まれて
いる場合にのみ、この配信データをプログラム実行時に
読み出すことができる。これにより、例えば、配信デー
タに含まれている識別情報と、識別情報記憶手段に記憶
された識別情報とが一致しない場合には、配信データを
読み出すことができない。
【0012】例えば、配信データに含まれる識別情報を
正規の識別情報とすれば、この配信データを使用できる
のは、プログラム導入時に正規の識別情報が入力された
端末装置のみである。また、例えば、識別情報を端末装
置に固有のものとすれば、配信データは、その配信デー
タに含まれる識別情報を記憶した特定の端末装置でのみ
使用可能となり、その特定の端末装置に専用の配信デー
タとなる。
【0013】従って、請求項1記載の発明の端末装置に
対して、その端末装置に固有の識別情報を含む配信デー
タを配信すれば、この配信データは該端末装置の専用の
データとなり、他の端末装置で使用できない。このた
め、他の端末装置を有するユーザによる不正な使用を防
止することができる。また、配信データの複製操作自体
を制限することがないので、バックアップ目的での記録
媒体への複製は自由であり、ユーザの利便性を損なうこ
とがない。
【0014】請求項2記載の発明は、通信回線(例え
ば、図1に示すネットワーク2)を介して接続された端
末装置からの要求に応じて前記端末装置(例えば、図1
に示すクライアントコンピュータ5)へデータを配信す
るデータ配信装置(例えば、図1に示すサーバコンピュ
ータ3)において、前記端末装置に対して所定の識別情
報の送信を要求する識別情報要求手段(例えば、図7の
ステップS33に示す処理を行うCPU31)と、この
識別情報要求手段による要求に応じて前記端末装置より
送信された識別情報と、前記端末装置から要求されたデ
ータとを含む配信データを生成する配信データ生成手段
(例えば、図7のステップS38に示す処理を行うCP
U31)と、この配信データ生成手段により生成された
配信データを前記端末装置へ送信する送信手段(例え
ば、図7のステップS39に示す処理を行うCPU3
1)とを備えることを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明によれば、通信回線を
介して接続された端末装置からの要求に応じて前記端末
装置へデータを配信するデータ配信装置において、識別
情報要求手段により、端末装置に対して所定の識別情報
の送信を要求し、識別情報要求手段による要求に応じて
端末装置より送信された識別情報と、端末装置から要求
されたデータとを含む配信データを配信データ生成手段
によって生成し、配信データ生成手段により生成された
配信データを送信手段によって端末装置へ送信するの
で、端末装置に対して、端末装置から送信された識別情
報を含む配信データを配信する。
【0016】従って、識別情報を端末装置に固有のもの
とした場合、配信データに含まれる識別情報を判別する
ことにより、その配信データがいずれの端末装置宛に送
信されたかを知ることができる。このため、特定の端末
装置でのみ使用可能なように、配信データを送信するこ
とにより、使用が許諾されていない他の端末装置での使
用を防止することができる。また、配信データの複製操
作自体を制限することがないので、バックアップ目的で
の記録媒体への複製は可能であり、正規のユーザの利便
性を損なうことなく、不正な使用を防止できる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載のデ
ータ配信装置において、前記識別情報要求手段による要
求に応じて前記端末装置より送信された識別情報が正規
の識別情報か否かを判定する判定手段(例えば、図7の
ステップS34に示す処理を行うCPU31)と、この
判定手段によって正規の識別情報でないと判定された場
合に、前記送信手段による配信データの送信を禁止する
送信制御手段(例えば、図7のステップS35及び入力
装置36に示す処理を行うCPU31)とをさらに備え
ることを特徴とする。
【0018】ここで、判定手段としては、例えば、予め
端末装置とデータ配信装置とに共通して条件が設定され
ており、この条件に適合する識別情報を正規の識別情報
と判定するものが挙げられる。
【0019】請求項3記載の発明によれば、識別情報要
求手段による要求に応じて端末装置より送信された識別
情報が正規の識別情報か否かを判定手段によって判定
し、判定手段によって正規の識別情報でないと判定され
た場合に、送信制御手段により、送信手段による配信デ
ータの送信を禁止するので、正規の識別情報を送信しな
かった端末装置に対しては配信データの送信自体を行わ
ないようにできる。これにより、配信データを送信する
送信先を判定して、配信データの不正な入手を防止でき
る。
【0020】請求項4記載の発明は、データ配信装置
(例えば、図1に示すサーバコンピュータ3)と端末装
置(例えば、図1に示すクライアントコンピュータ5)
とが通信回線(例えば、図1に示すネットワーク2)に
よって接続されてなり、前記端末装置からの要求に応じ
て前記データ配信装置からデータを配信するデータ配信
システム(1)において、前記データ配信装置は、前記
端末装置に対して所定の識別情報を要求する識別情報要
求手段(例えば、図7のステップS33に示す処理を行
うCPU31)と、この識別情報要求手段による要求に
応じて前記端末装置より送信された識別情報と、前記端
末装置により要求されたデータとを含む配信データを生
成する配信データ生成手段(例えば、図7のステップS
38に示す処理を行うCPU31)と、この配信データ
生成手段により生成された配信データを前記端末装置へ
送信する送信手段(例えば、図7のステップS39に示
す処理を行うCPU31)とを備え、前記端末装置は、
所定の識別情報を記憶する識別情報記憶手段(例えば、
図3に示すシリアル番号格納領域542)と、前記デー
タ配信装置から送信された配信データを受信する受信手
段(例えば、図7のステップS24に示す処理を行うC
PU51)と、この受信手段により受信された配信デー
タを記憶する配信データ記憶手段(例えば、図3に示す
ダウンロードデータ格納領域543)と、この配信デー
タ記憶手段に記憶された配信データに、前記識別情報記
憶手段に記憶された識別情報が含まれるか否かを判別す
る判別手段(例えば、図9のステップS44に示す処理
を行うCPU51)と、この判別手段によって前記配信
データに前記識別情報が含まれていないと判別された場
合は前記配信データの読み出しを禁止するデータ読出制
御手段(例えば、図9のステップS46に示す処理を行
うCPU51)とを備えることを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明によれば、データ配信
装置と端末装置とが通信回線によって接続されてなり、
端末装置からの要求に応じてデータ配信装置からデータ
を配信するデータ配信システムにおいて、データ配信装
置は、識別情報要求手段により、端末装置に対して所定
の識別情報を要求し、識別情報要求手段による要求に応
じて端末装置より送信された識別情報と、端末装置によ
り要求されたデータとを含む配信データを配信データ生
成手段によって生成し、配信データ生成手段により生成
された配信データを送信手段によって端末装置へ送信
し、端末装置は、所定の識別情報を識別情報記憶手段に
記憶し、データ配信装置から送信された配信データを受
信手段によって受信し、受信手段により受信された配信
データを配信データ記憶手段に記憶し、配信データ記憶
手段に記憶された配信データに、識別情報記憶手段に記
憶された識別情報が含まれるか否かを判別手段によって
判別し、判別手段によって配信データに識別情報が含ま
れていないと判別された場合は、データ読出制御手段に
よって配信データの読み出しを禁止する。
【0022】また、請求項6記載の発明は、データ配信
装置と端末装置とが通信回線によって接続されてなるデ
ータ配信システムにおいて、前記端末装置からの要求に
応じて前記データ配信装置からデータを配信するデータ
配信方法であって、前記データ配信装置においては、前
記端末装置に対して所定の識別情報を要求し、この要求
に応じて前記端末装置より送信された識別情報と前記端
末装置により要求されたデータとを含む配信データを生
成して、前記端末装置へ送信し、前記端末装置において
は、所定の識別情報を記憶するとともに、前記データ配
信装置から送信された配信データを受信して記憶し、こ
の記憶された配信データに前記識別情報が含まれるか否
かを判別し、前記配信データに前記識別情報が含まれて
いないと判別された場合に、前記配信データの読み出し
を禁止することを特徴とする。
【0023】従って、データ配信装置から端末装置へ送
信された配信データは、この配信データに含まれる識別
情報が識別情報に記憶されている端末装置でのみ読み出
して使用できる。このため、識別情報を、各端末装置に
固有のものとすれば、データ配信装置からは、特定の端
末装置でのみ使用可能な配信データを送信することがで
きる。これにより、配信データを使用する許諾を受けて
いない等、配信データを使用してはならない端末装置に
おける配信データの不正使用を防止することができる。
また、配信データの複製操作自体は制限しないので、例
えば、バックアップ目的での配信データの複製には支障
はなく、ユーザの利便性を損なうことがない。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項4記載のデ
ータ配信システムにおいて、前記データ配信装置は、前
記識別情報要求手段による要求に応じて前記端末装置よ
り送信された識別情報が正規の識別情報か否かを判定す
る判定手段(例えば、図7のステップS34に示す処理
を行うCPU31)と、この判定手段によって正規の識
別情報でないと判定された場合に、前記送信手段による
配信データの送信を禁止する送信制御手段(例えば、図
7のステップS35及び36に示す処理を行うCPU3
1)とをさらに備えることを特徴とする。
【0025】請求項5記載の発明によれば、データ配信
装置は、識別情報要求手段による要求に応じて端末装置
より送信された識別情報が正規の識別情報か否かを判定
手段によって判定し、送信制御手段により、判定手段に
よって正規の識別情報でないと判定された場合に、送信
手段による配信データの送信を禁止するので、正規の識
別情報を送信しなかった端末装置に対しては配信データ
の送信自体を行わないようにできる。これにより、配信
データを送信する送信先を判定して、配信データの不正
な入手を防止できる。
【0026】請求項7記載の発明は、データ配信装置
(例えば、図1に示すサーバコンピュータ3)と端末装
置(例えば、図1に示すクライアントコンピュータ5)
とが通信回線(例えば、図1に示すネットワーク2)に
よって接続されてなり、前記端末装置からの要求に応じ
て前記データ配信装置からデータを配信するデータ配信
システム(1)において、前記データ配信装置は、前記
端末装置に対して固有の識別情報を生成して前記端末装
置へ送信する識別情報生成手段(例えば、図10のステ
ップS113及び114に示す処理を行うCPU31)
と、この識別情報生成手段により生成された識別情報
と、前記端末装置へ送信すべきデータとを含む配信デー
タを生成する配信データ生成手段(例えば、図10のス
テップS116に示す処理を行うCPU31)と、この
配信データ生成手段により生成された配信データを前記
端末装置へ送信する送信手段(例えば、図10のステッ
プS117に示す処理を行うCPU31)とを備え、前
記端末装置は、前記データ配信装置が有する識別情報生
成手段から送信された識別情報を記憶する識別情報記憶
手段(例えば、図3に示すシリアル番号格納領域54
2)と、前記データ配信装置が有する配信データ送信手
段から送信された配信データを記憶する配信データ記憶
手段(例えば、図3に示すダウンロードデータ格納領域
543)と、この配信データ記憶手段に記憶された配信
データに、前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報
が含まれるか否かを判別する判別手段(例えば、図9の
ステップS44に示す処理を行うCPU51)と、この
判別手段によって前記配信データに前記識別情報が含ま
れていないと判別された場合に前記配信データの読み出
しを禁止するデータ読出制御手段(例えば、図9のステ
ップS46に示す処理を行うCPU51)とを備えるこ
とを特徴とする。
【0027】請求項7記載の発明は、データ配信装置と
端末装置とが通信回線によって接続されてなり、端末装
置からの要求に応じてデータ配信装置からデータを配信
するデータ配信システムにおいて、データ配信装置は、
識別情報性清酒団によって端末装置に対して固有の識別
情報を生成して端末装置へ送信し、識別情報生成手段に
より生成された識別情報と、端末装置へ送信すべきデー
タとを含む配信データを配信データ生成手段によって生
成し、配信データ生成手段により生成された配信データ
を送信手段によって端末装置へ送信し、端末装置は、デ
ータ配信装置が有する識別情報生成手段から送信された
識別情報を識別情報記憶手段に記憶し、データ配信装置
が有する配信データ送信手段から送信された配信データ
を配信データ記憶手段に記憶し、配信データ記憶手段に
記憶された配信データに、識別情報記憶手段に記憶され
た識別情報が含まれるか否かを判別手段によって判別
し、判別手段によって配信データに識別情報が含まれて
いないと判別された場合に、データ読出制御手段によっ
て、配信データの読み出しを禁止する。
【0028】従って、データ配信装置では、データを配
信する配信先の端末装置に対して、識別情報を生成して
送信するとともに、この識別情報を含む配信データを生
成して送信する。また、端末装置では、識別情報記憶手
段に記憶した識別情報と配信データに含まれる識別情報
とが一致するものでないと配信データを読み出して使用
することができない。これにより、データ配信装置か
ら、他の端末装置では使用できない、配信先の端末装置
に対する専用の配信データを送信することができるの
で、無関係な、或いは配信データの使用が許諾されてい
ない端末装置におけるデータの不正使用を防止できる。
また、配信データの複製等の操作については制限しない
ため、ユーザの利便性を損なうことがない。
【0029】なお、上記請求項1から7に記載の発明に
おいて、識別情報とは、例えば、パッケージ販売される
ソフトウェアにおいては、各パッケージに固有のシリア
ル番号である。このシリアル番号は、所定の桁数の数字
列や、文字、数字、記号等を含む文字列で構成され、端
末装置毎、或いは、ユーザ毎に固有のものとなる。な
お、この識別情報は、単なる文字列や数字列の他、所定
のアルゴリズムに従って暗号化されていても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図1〜10の各図を参照し
て、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0031】[第1の実施の形態]まず、構成を説明す
る。図1は、本発明の第1の実施の形態におけるデータ
配信システム1の構成を示す図である。同図に示すよう
に、データ配信システム1は、ネットワーク2に接続さ
れたサーバコンピュータ3と、ネットワーク2を介して
サーバコンピュータ3にアクセス可能なクライアントコ
ンピュータ4,5,6,…とによって構成される。
【0032】なお、図1には3台のクライアントコンピ
ュータ4,5,6を図示したが、データ配信システム1
においては、さらに多くのクライアントコンピュータが
ネットワーク2に接続される構成とすることも可能であ
る。
【0033】ネットワーク2は、公衆電話回線網や専用
線等を利用して構築されたLAN、WAN、インターネ
ット等のネットワークであり、オープンネットワークか
否か、或いは、その細部構成等については特に制限され
ない。また、クライアントコンピュータ4,5,6,…
とネットワーク2との間に、回線交換装置やインターネ
ット・サービス・プロバイダ等が適宜介在する場合もあ
るが、これらの細部構成について、本発明では特に制限
されない。
【0034】クライアントコンピュータ4,5,6,…
は、例えば各家庭や事業所で使用されているパーソナル
コンピュータであって、各クライアントコンピュータ
4,5,6,…に対して、パッケージ販売により提供さ
れる所定のアプリケーションプログラムが用意されてい
る。
【0035】上記所定のアプリケーションプログラム
は、CD−ROM等の記録媒体が封入されたパッケージ
として販売されるものであり、各パッケージ毎に異なる
シリアル番号が付与されている。このシリアル番号は、
該パッケージを購入し、使用許諾されたユーザのみ利用
して良いことになっている。
【0036】すなわち、上記シリアル番号は、各クライ
アントコンピュータ4,5,6およびそのユーザ毎に固
有の番号となっているので、本実施の形態では、これら
シリアル番号A,B,Cを、各クライアントコンピュー
タ4,5,6に固有のシリアル番号として説明する。
【0037】例えば、図1に示すように、クライアント
コンピュータ4に固有のシリアル番号Aは「911422」で
ある。また、クライアントコンピュータ5に固有のシリ
アル番号Bは「120042」であり、クライアントコンピュ
ータ6に固有のシリアル番号Cは「343306」である。
【0038】なお、シリアル番号A,B,Cは、数字列
に限らず、文字列や、文字と数字、或いは記号などを含
んでいても良いし、所定のアルゴリズムに従って暗号化
されていても良い。
【0039】図2は、本第1の実施の形態におけるクラ
イアントコンピュータの構成を示すブロック図であり、
クライアントコンピュータ5を例に挙げて説明する。な
お、クライアントコンピュータ4及びクライアントコン
ピュータ6については、クライアントコンピュータ5と
ほぼ同様の構成によってなるため、図示および説明を省
略する。
【0040】図2に示すように、クライアントコンピュ
ータ5は、CPU(Central Processing Unit )51、
ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Acc
essMemory)53、記憶装置54、記憶装置54が有す
る記憶媒体55、入力装置56、表示装置57及び通信
装置58等の各部を備えて構成され、これらの各部はバ
ス59により接続されている。
【0041】CPU51は、クライアントコンピュータ
5の電源投入時にROM52に格納されたシステムプロ
グラムを読み出して実行し、クライアントコンピュータ
5の各部の初期動作を制御する。また、CPU51は、
入力装置56からの入力指示等に従って、記憶装置54
に記憶された基本制御プログラムや各種アプリケーショ
ンプログラム、及び、これらプログラムに係るデータ等
を適宜読み出して、RAM53に設けられるワークエリ
アに展開して実行し、CPU51の各部を駆動させる。
【0042】具体的には、CPU51は、入力装置56
によって新規アプリケーションのインストールが指示さ
れると、後述する導入処理(図6)を実行し、クライア
ントコンピュータ5にセットされたCD−ROM等の記
録媒体に記録されたインストールプログラムを読み出し
て実行し、該CD−ROMに記録されたアプリケーショ
ンプログラムをクライアントコンピュータ5にインスト
ールさせる。また、CPU51は、上記アプリケーショ
ンプログラムのインストールの際に入力装置56より入
力されたシリアル番号Bを、記憶装置54のシリアル番
号格納領域542に格納する。
【0043】そして、CPU51は、後述する配信処理
(図7)を実行し、ネットワーク2を介してサーバコン
ピュータ3に接続し、データのダウンロードを要求する
とともに、入力装置56から入力されるシリアル番号を
送信する。続いて、要求したデータがサーバコンピュー
タ3から送信されると、このデータをダウンロードし
て、記憶装置54のダウンロードデータ格納領域543
へ格納する。
【0044】その後、CPU51は、入力装置56から
の指示入力により、ダウンロードしたデータを利用して
アプリケーションプログラムを実行する際には、後述す
る実行時確認処理を実行し、サーバコンピュータ3から
ダウンロードしてダウンロードデータ格納領域543に
格納されたデータに含まれているシリアル番号と、記憶
装置54に記憶しているシリアル番号Bとを比較して、
一致した場合にのみアプリケーションプログラムを実行
する。
【0045】ROM52は、EEPROMやフラッシュ
メモリ等の半導体メモリ素子を備えて構成され、クライ
アントコンピュータ5のシステムプログラムを格納す
る。
【0046】RAM53は、CPU51により実行され
る基本制御プログラムや各種アプリケーションプログラ
ム、及び、これらプログラムに係るデータ等を一時的に
格納するワークエリアを形成する。
【0047】記憶装置54は、プログラムやデータ等が
予め記憶されている記憶媒体55を有しており、この記
憶媒体55は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体
メモリで構成されている。
【0048】図3は、記憶装置54の構成を模式的に示
す図であり、同図に示すように、記憶装置54には、ア
プリケーションプログラム格納領域541、シリアル番
号格納領域542及びダウンロードデータ格納領域54
3等の複数の格納領域が設けられる。
【0049】このうち、アプリケーションプログラム格
納領域541には、後述する導入処理(図6)でインス
トールされたアプリケーションプログラムが格納され
る。また、シリアル番号格納領域542には、アプリケ
ーションプログラム格納領域541に格納されるアプリ
ケーションプログラムがインストールされた際に入力さ
れたシリアル番号Bが格納される。さらに、ダウンロー
ドデータ格納領域543には、後述する配信処理(図
7)でダウンロードされるデータが格納される。
【0050】なお、記憶装置54内部には、上記の各格
納領域に限らず、他のアプリケーションプログラムに係
る格納領域を形成することも勿論可能である。
【0051】入力装置56は、数字キー、文字キーや各
種機能キー等を備えるキーボード、及び、マウス等のポ
インティングデバイス等の各種入力デバイスを備えてお
り、これら入力デバイスにおける操作に対応する操作信
号を生成して、CPU51へ出力する。
【0052】表示装置57は、CRT(Cathode Ray Tu
be)やLCD(液晶表示装置)等の表示画面を備え、C
PU51により実行されるアプリケーションプログラム
の処理結果や、入力装置56における入力操作内容等を
表示する。
【0053】通信装置58は、モデム(MODEM:MO
dulator/DEModulator )またはターミナルアダプタ(T
A:Terminal Adapter)等によって構成され、電話回
線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器との通
信を行うための制御を行う。モデムは、電話回線を介し
てパーソナルコンピュータ等の外部機器との通信を行う
ために、CPU51によって処理されたデジタルデータ
を電話回線の周波数帯域にあったアナログ信号に変調
し、また、電話回線を介して入力されたアナログ信号を
デジタル信号に復調する装置であり、ターミナルアダプ
タは、ISDN回線を介してパーソナルコンピュータ等
の外部機器との通信を行うために、既存のインタフェー
スをISDNに対応するインタフェースに変換する装置
である。
【0054】図4は、サーバコンピュータ3の内部構成
を示すブロック図である。同図に示すように、サーバコ
ンピュータ3は、CPU31、ROM32、RAM3
3、記憶装置34、記憶媒体35、入力装置36、表示
装置37及び通信装置38等を備えてなり、これらの各
部はバス39により接続されている。
【0055】CPU31は、ROM32に格納されたシ
ステムプログラム、及び、記憶装置34に格納された各
種基本制御プログラム、アプリケーションプログラム
や、これらプログラムに係るデータを読み出して、RA
M33に設けられるワークエリアに展開して実行し、サ
ーバコンピュータ3の各部を駆動制御する。
【0056】具体的には、サーバコンピュータ3は、後
述する配信処理を実行し、ネットワーク2を介して接続
されたクライアントコンピュータ5から、記憶装置34
の管理データ格納領域341に格納されたデータをダウ
ンロードする旨の要求が送信されると、該クライアント
コンピュータ5に対してシリアル番号を送信するよう要
求する。そして、この要求に応じてクライアントコンピ
ュータ5から送信されたシリアル番号が、正規のシリア
ル番号か否かを判別し、正規のシリアル番号であった場
合は、先に要求されたデータを記憶装置54から読み出
して、送信されたシリアル番号と合成して合成データを
生成して、クライアントコンピュータ5へ送信させる。
【0057】ROM32は、EEPROMやフラッシュ
メモリ等の半導体メモリ素子を備えて構成され、サーバ
コンピュータ3のシステムプログラムを格納する。
【0058】RAM33は、CPU31により実行され
る基本制御プログラムや各種アプリケーションプログラ
ム、及び、これらプログラムに係るデータ等を一時的に
格納するワークエリアを形成する。
【0059】記憶装置34は、プログラムやデータ等が
予め記憶されている記憶媒体35を有しており、この記
憶媒体35は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体
メモリで構成されている。
【0060】また、記憶装置34には、クライアントコ
ンピュータ4,5,6,…へ送信するデータを格納した
管理データ格納領域341が設けられている。図5は、
管理データ格納領域341の構成を模式的に示す図であ
る。同図に示すように、管理データ格納領域341に
は、データA,B,C,D,E,F,…等の各種のデー
タが格納されている。
【0061】管理データ格納領域341に格納されたデ
ータA,B,C,D,E,F,…は、それぞれ、クライ
アントコンピュータ4,5,6,…用のアプリケーショ
ンプログラムで使用されるデータである。
【0062】例えば、管理データ格納領域341に格納
されたデータA,B,C,D,E,F,…としては、野
球ゲームのプログラムに対して追加的に使用されるチー
ムや選手などのキャラクタのデータや、熱帯魚育成シミ
ュレーションゲームに対する熱帯魚、餌、岩などのデー
タ、或いは、キーボード練習プログラムに対する出題問
題文章データ、ロールプレイングゲームのプログラムに
対するアイテムのデータ等が挙げられる。すなわち、各
アプリケーションプログラムに対して、追加的に使用さ
れる設定データや画像データ等のデータであり、単独で
使用されるものではなく、各アプリケーションプログラ
ムとともに使用されるデータである。
【0063】クライアントコンピュータ4,5,6,…
においては、既にインストールされたアプリケーション
プログラムを、該アプリケーションプログラムのインス
トール時に記憶されたデータを用いて実行することがで
きる。その上、クライアントコンピュータ4,5,6,
…においては、ネットワーク2を介して、サーバコンピ
ュータ3からダウンロードしたデータを追加的に使用
し、該アプリケーションプログラムを実行できる。
【0064】従って、クライアントコンピュータ4,
5,6,…を使用するユーザは、サーバコンピュータ3
からデータA,B,C,D,E,F,…をダウンロード
することで、例えば、ゲームの陳腐化を防ぎ、興趣性の
向上を図ることができ、また、最新のデータを使用でき
るという利点が得られる。
【0065】入力装置36は、数字キー、文字キーや各
種機能キー等を備えるキーボード、及び、マウス等のポ
インティングデバイス等の各種入力デバイスを備えてお
り、これら入力デバイスにおける操作に対応する操作信
号を生成して、CPU31へ出力する。
【0066】表示装置37は、CRT(Cathode Ray Tu
be)やLCD(液晶表示装置)等の表示画面を備え、C
PU31により実行されるアプリケーションプログラム
の処理結果や、入力装置36における入力操作内容等を
表示する。
【0067】通信装置38は、モデム(MODEM:MO
dulator/DEModulator )またはターミナルアダプタ(T
A:Terminal Adapter)等によって構成され、電話回
線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器との通
信を行うための制御を行う。モデムは、電話回線を介し
てパーソナルコンピュータ等の外部機器との通信を行う
ために、CPU31によって処理されたデジタルデータ
を電話回線の周波数帯域にあったアナログ信号に変調
し、また、電話回線を介して入力されたアナログ信号を
デジタル信号に復調する装置であり、ターミナルアダプ
タは、ISDN回線を介してパーソナルコンピュータ等
の外部機器との通信を行うために、既存のインタフェー
スをISDNに対応するインタフェースに変換する装置
である。
【0068】次に、本実施の形態における動作を説明す
る。まず、CPU51により実行される導入処理につい
て図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0069】この図6に示す導入処理は、クライアント
コンピュータ5において、パッケージ販売されているプ
ログラムをインストールする処理である。このプログラ
ムのパッケージには、該パッケージに固有のシリアル番
号Bが付されているものとする。
【0070】まず、パッケージに梱入されたCD−RO
MやDVD−ROM等の記録媒体がクライアントコンピ
ュータ5にセットされると、インストール作業が開始さ
れ(ステップS11)、CPU51によってインストー
ルプログラムが実行される。
【0071】そして、入力装置56の操作によって、パ
ッケージに付されていたシリアル番号Bが入力されると
(ステップS12)、CPU51は、入力されたシリア
ル番号Bが正規のシリアル番号か否かを判別する。
【0072】本実施の形態においては、図1に示すよう
に、クライアントコンピュータ4,5,6には、それぞ
れ、シリアル番号A,B,Cが付与されている。本実施
の形態では、一例として、シリアル番号A,B,Cはい
ずれも6桁の数字列であり、シリアル番号Aは「91142
2」、シリアル番号Bは「120042」、シリアル番号Cは
「343306」である。
【0073】これらのシリアル番号A,B,Cが正規の
シリアル番号か否かを判別するためには、予め定められ
たルールに従って各シリアル番号を付与する必要があ
る。例えば、上記シリアル番号A,B,Cは、いずれ
も、各桁の数を合計して得られる和の一の位が「9」と
なる数字列である。
【0074】なお、上記の他に、例えば、各桁の数の和
が3の倍数である等の様々なルールのもとにシリアル番
号が設定可能である。また、上記のようにシリアル番号
は、数字だけでなくアルファベット等の文字を含むもの
であっても良いので、文字のコード化等の手法を用いる
ことも勿論可能である。
【0075】従って、図6に示す導入処理においても、
CPU51は、入力されたシリアル番号が、上記ルール
に沿ったものであるか否かを判別することにより、正規
のシリアル番号か否かを判別する(ステップS13)。
即ち、本第1の実施の形態では、入力されたシリアル番
号Bの各桁の数の和を求め、一の位が「9」か否かを判
別することにより、正規のシリアル番号か否かを判別す
る。
【0076】そして、入力されたシリアル番号Bが正規
のシリアル番号であった場合は、CPU51はプログラ
ムのインストールを実行して、アプリケーションプログ
ラムを記憶装置54内のアプリケーションプログラム格
納領域541に格納する(ステップS15)。さらに、
CPU51は、ステップS12で入力されたシリアル番
号Bを、シリアル番号格納領域542に格納し(ステッ
プS16)、処理を終了する。
【0077】また、CPU51は、入力されたシリアル
番号Bが正規のシリアル番号でなかった場合は(ステッ
プS13;No)、シリアル番号が違う旨のエラーメッ
セージを表示装置57によって表示させ、処理を終了す
る。
【0078】次に、図1に示すデータ配信システム1に
おいて、サーバコンピュータ3とクライアントコンピュ
ータ5との間で、ネットワーク2を介して実行される配
信処理について説明する。図7は、データ配信システム
1における配信処理を示すフローチャートであり、図7
(a)はクライアントコンピュータ5の動作を示し、図
7(b)はサーバコンピュータ3の動作を示す。
【0079】図7の配信処理において、クライアントコ
ンピュータ5のCPU51は、まず、ネットワーク2を
介して符号で示すネゴシエーションを行い、サーバコ
ンピュータ3に接続する(ステップS21)。
【0080】続いて、CPU51は、サーバコンピュー
タ3に対して、符号で示すダウンロード要求を送信す
る(ステップS22)。このダウンロード要求に応じ
て、サーバコンピュータ3から、符号で示すシリアル
番号送信要求が送信されると、CPU51は、該要求の
内容を表示装置57に表示させ、入力装置56から入力
されたシリアル番号Bを、符号で示すように送信する
(ステップS23)。
【0081】その後、符号で示すように、サーバコン
ピュータ3から合成データが送信されると、CPU51
は合成データをダウンロードし(ステップS24)、記
憶装置54のダウンロードデータ格納領域543に格納
する(ステップS25)。
【0082】また、図7に示す配信処理において、サー
バコンピュータ3は、まず、ネットワーク2を介して符
号で示すネゴシエーションを行い、サーバコンピュー
タ3に接続する(ステップS31)。
【0083】その後、CPU31は、符号で示すよう
にクライアントコンピュータ5から送信されたダウンロ
ード要求を受信すると、クライアントコンピュータ5に
対して、符号で示すようにシリアル番号の送信を要求
する(ステップS23)。
【0084】この要求に応じて、クライアントコンピュ
ータ5から、符号で示すようにシリアル番号Bが送信
されると、CPU31は、送信されたシリアル番号Bが
有効なシリアル番号か否か、即ち、正規のシリアル番号
であるか否かを判別する(ステップS34)。
【0085】そして、クライアントコンピュータ5から
送信されたシリアル番号Bが正規のシリアル番号でない
場合は(ステップS34;No)、CPU31は、クラ
イアントコンピュータ5に対してエラーメッセージを示
す信号を送信し(ステップS35)、ステップS31で
クライアントコンピュータ5との間に確立された回線を
切断し(ステップS36)、本処理を終了する。
【0086】また、クライアントコンピュータ5から送
信されたシリアル番号Bが正規のシリアル番号であった
場合は(ステップS34;Yes)、CPU31は、ス
テップS32で受信したダウンロード要求によって要求
されたデータを、記憶装置34の管理データ格納領域3
41から呼び出す(ステップS37)。
【0087】ここで、CPU31は、管理データ格納領
域341から呼び出したデータに、シリアル番号Bを埋
め込むことによってデータを合成し、合成データを生成
して、RAM33に一時的に格納する。
【0088】そして、CPU31は、符号で示すよう
に、RAM33内の合成データをクライアントコンピュ
ータ5へ送信し、処理を終了する。
【0089】つまり、図7に示す配信処理においては、
符号で示すように、サーバコンピュータ3とクライア
ントコンピュータ5との間でネゴシエーションが行わ
れ、ネットワーク2を介して接続される。
【0090】次に、符号で示すように、クライアント
コンピュータ5からダウンロード要求が送信され、この
ダウンロード要求に応じて、符号で示すように、サー
バコンピュータ3からシリアル番号が要求される。
【0091】ここで、クライアントコンピュータ5にお
いてシリアル番号が入力されると、符号で示すように
シリアル番号が送信され、このシリアル番号が、サーバ
コンピュータ3によって有効か否か判別される。
【0092】そして、クライアントコンピュータ5から
送信されたシリアル番号が有効であった場合、サーバコ
ンピュータ3により、クライアントコンピュータ5に要
求され、管理データ格納領域351から呼び出されたデ
ータとシリアル番号とをもとに合成データが生成されて
符号で示すように送信され、この合成データがクライ
アントコンピュータ5によってダウンロードされ、処理
が終了する。
【0093】図8は、上記図7に示す配信処理で生成さ
れ、ダウンロードされる合成データの構成例を示す図で
ある。図8(a)は、は合成前のデータの例を示し、
(b)は合成後のデータの例を示す。
【0094】図8(a)には、サーバコンピュータ3の
管理データ格納領域341に格納されたデータの一例を
示している。なお、この例では、データDは数字列で構
成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、バイナリデータであっても良いし、文字列や
その他の形式で表現されるものであっても良い。
【0095】図8(a)に示すデータDでは、予め、符
号で示す部分に「0(零)」のみで構成された空白部
分が形成されている。こので示す部分の桁数は、シリ
アル番号Bと同じ桁数である。
【0096】そして、図7のステップS38の処理によ
り、図8(b)に示すように、符号で示す部分にシリ
アル番号Bが埋め込まれたデータD′が生成される。デ
ータD′では、(a)に示すデータDで「0」のみであ
った部分が、数字列「120042」に置き換えられている。
【0097】図9は、クライアントコンピュータ5にお
ける実行時確認処理を示すフローチャートである。この
図9に示す実行時確認処理は、ダウンロードデータ格納
領域543にダウンロードされたデータが格納された状
態で、アプリケーションプログラム格納領域541内の
アプリケーションプログラムの実行に伴って実行され
る。
【0098】まず、アプリケーションプログラム格納領
域541内のアプリケーションプログラムを実行する旨
の指示が入力され(ステップS41)、該アプリケーシ
ョンプログラムで使用するデータが指定されると(ステ
ップS42)、CPU51は、当該アプリケーションプ
ログラムに対応してシリアル番号格納領域542に格納
されているシリアル番号Bを読み込む(ステップS4
3)。
【0099】そして、ダウンロードデータ格納領域54
3に格納されたデータのうち、ステップS42で指示さ
れたデータに含まれているシリアル番号を参照し、この
シリアル番号と、ステップS43で読み込まれたシリア
ル番号とが一致するか否かを判別する(ステップS4
4)。
【0100】図8(b)に示すデータD′を例にとれ
ば、符号で示す部分にシリアル番号Bが埋め込まれて
いる。このように、ダウンロードデータ格納領域543
内のデータ、即ち、サーバコンピュータ3からダウンロ
ードされたデータには、所定の位置にシリアル番号が埋
め込まれている。従って、ステップS44においては、
所定位置に埋め込まれたシリアル番号を読み出して、シ
リアル番号格納領域542に格納されたシリアル番号と
対照させる。
【0101】そして、シリアル番号が一致する場合は
(ステップS44;Yes)、CPU51は、アプリケ
ーションプログラム格納領域541内のアプリケーショ
ンプログラムを読み出して実行する(ステップS4
5)。
【0102】また、シリアル番号が一致しない場合は
(ステップS44;No)、CPU51は、表示装置5
7の表示画面上にエラーメッセージを表示させ(ステッ
プS46)、ダウンロードデータ格納領域543内のデ
ータの読み出しを停止させて、本処理を終了する。
【0103】以上のように、本発明の第1の実施の形態
におけるデータ配信システム1によれば、アプリケーシ
ョンプログラムがインストールされたクライアントコン
ピュータ5によって、ネットワーク2を介して接続され
たサーバコンピュータ3に対してデータのダウンロード
を要求すると、サーバコンピュータ3からクライアント
コンピュータ5に対して、シリアル番号を送信するよう
要求される。そして、クライアントコンピュータ5から
シリアル番号が送信されると、サーバコンピュータ3に
より、シリアル番号が正規のシリアル番号か否かが判別
され、正規のシリアル番号でない場合は処理が終了され
る。また、シリアル番号が正規のものであれば、入力さ
れたシリアル番号が埋め込まれた合成データが生成さ
れ、ダウンロードされる。そして、アプリケーションプ
ログラムの実行時には、合成データに埋め込まれたシリ
アル番号と、クライアントコンピュータ5に格納された
シリアル番号とが対照され、一致する場合にのみ該アプ
リケーションプログラムで合成データを使用できる。
【0104】これにより、クライアントコンピュータ5
によってダウンロードしたデータは、シリアル番号格納
領域542内に正規のシリアル番号Bが格納されたクラ
イアントコンピュータ5においてのみ使用でき、シリア
ル番号格納領域542内に正規のシリアル番号Bが格納
されていない場合はダウンロードデータ格納領域543
内のデータの読み出しができないので、他のクライアン
トコンピュータでは使用することができず、ダウロード
されたデータの不正な使用を防止できる。また、シリア
ル番号格納領域542に正規のシリアル番号Bが格納さ
れていれば使用可能であり、複製の回数等は制限されて
ないない。このため、正規のユーザがバックアップ目的
で記録媒体に複製することには何の障害もないので、正
規のユーザの利便性を損なうことがない。
【0105】そして、サーバコンピュータ3において
は、クライアントコンピュータ5によって要求されたデ
ータに、クライアントコンピュータ5から送信されたシ
リアル番号Bを埋め込むことによって合成データを生成
し、該合成データをクライアントコンピュータ5へ送信
する。このため、データの一部をクライアントコンピュ
ータ5に合わせて改変するので、クライアントコンピュ
ータ5において、シリアル番号Bに関する情報を削除す
ることは困難である。これにより、回避が困難なデータ
の不正使用防止策として利用できる。特に、サーバコン
ピュータ3からデータをダウンロードする際に課金され
る場合は、不正な複製による入手を困難にし、公平性を
確保することで、正規の手続きを経てデータを購入した
ユーザの利便性を確保できる。
【0106】なお、上記第1の実施の形態においては、
クライアントコンピュータ4,5,6,…にインストー
ルされるアプリケーションプログラムに対する追加的な
データをサーバコンピュータ3からダウンロードするも
のとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば、クライアントコンピュータ4,5,6,…にお
けるオペレーティングシステムのような基本制御プログ
ラムに対して適用することも可能である。
【0107】また、図7に示す配信処理において、CP
U31は、管理データ格納領域341に記憶されたデー
タA,B,C,D,E,F,…に対して、クライアント
コンピュータ5から送信されたシリアル番号Bを埋め込
む構成としたが、例えば、シリアル番号Bを所定のアル
ゴリズムによって暗号化、符号化して埋め込んだり、或
いは、ヘッダ情報等としてデータA,B,C,D,E,
F,…に付加することで合成データを生成しても良い。
【0108】さらに、図9に示す実行時確認処理におい
て、CPU51は、ダウンロードデータ格納領域543
内に格納されたデータ中のシリアル番号とシリアル番号
格納領域542内のシリアル番号Bとを対照して一致す
るか否かを判別する構成としたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、ダウンロードデータ格納
領域543内に格納されたデータ中のシリアル番号を所
定のアルゴリズムに従って復号化して、シリアル番号B
と比較・対照するようにしても良い。その他、具体的な
細部構成等についても適宜に変更可能であることは勿論
である。
【0109】[第2の実施の形態]続いて、本発明の第
2の実施の形態について、図10を参照して説明する。
なお、本第2の実施の形態におけるデータ配信システム
1は、上記第1の実施の形態におけるデータ配信システ
ム1と同様の構成によってなるものであり、その構成に
ついては図示および説明を省略する。
【0110】図10は、本第2の実施の形態においてデ
ータ配信システム1により実行される配信処理を示すフ
ローチャートであり、図10(a)はクライアントコン
ピュータ5の動作を示し、図10(b)はサーバコンピ
ュータ3の動作を示す。図10に示す配信処理は、デー
タ配信システム1において、サーバコンピュータ3とク
ライアントコンピュータ5との間で、ネットワーク2を
介して実行される。
【0111】図10の配信処理において、クライアント
コンピュータ5のCPU51は、まず、まず、ネットワ
ーク2を介して符号で示すネゴシエーションを行い、
サーバコンピュータ3に接続する(ステップS10
1)。
【0112】続いて、CPU51は、サーバコンピュー
タ3に対して、符号で示すダウンロード要求を送信す
る(ステップS102)。このダウンロード要求に応じ
て、サーバコンピュータ3から、符号で示すようにシ
リアル番号が送信されると、CPU51は、このシリア
ル番号を受信して(ステップS103)、シリアル番号
格納領域542に格納する(ステップS104)。
【0113】その後、符号で示すように、サーバコン
ピュータ3から合成データが送信されると、CPU51
は合成データをダウンロードし(ステップS105)、
記憶装置54のダウンロードデータ格納領域543に格
納する(ステップS106)。
【0114】また、図10に示す配信処理において、サ
ーバコンピュータ3は、まず、ネットワーク2を介して
符号で示すネゴシエーションを行い、サーバコンピュ
ータ3に接続する(ステップS111)。
【0115】その後、CPU31は、符号で示すよう
にクライアントコンピュータ5から送信されたダウンロ
ード要求を受信すると、クライアントコンピュータ5に
対して付与すべきシリアル番号を生成し(ステップS1
13)、符号で示すようにシリアル番号を送信する
(ステップS114)。
【0116】このステップS113で生成されるシリア
ル番号とは、サーバコンピュータ3に対してネットワー
ク2を介して接続された機器に付与される所定の桁数の
数字列や文字列等の固有の符号であり、例えば、現在、
インターネットブラウザで「Cookie」として一般に利用
されているものが該当する。そして、このシリアル番号
は、例えば、1台のクライアントコンピュータ5に対し
て常に同じものが付与されても良いし、或いは、同一の
クライアントコンピュータ5に対しても、図10に示す
配信処理を行う毎に、新しいシリアル番号を生成して付
与しても良い。
【0117】そして、CPU31は、ステップS32で
受信したダウンロード要求によって要求されたデータを
記憶装置34の管理データ格納領域341から呼び出し
(ステップS115)、この呼び出したデータに、ステ
ップS113で生成したシリアル番号を埋め込むことに
よって合成データを生成して(ステップS116)、R
AM33に一時的に格納する。
【0118】その後、CPU31は、符号で示すよう
に、RAM33内の合成データをクライアントコンピュ
ータ5へ送信し、処理を終了する。
【0119】つまり、図10に示す配信処理において
は、符号で示すように、サーバコンピュータ3とクラ
イアントコンピュータ5との間でネゴシエーションが行
われ、ネットワーク2を介して接続される。
【0120】次に、符号で示すように、クライアント
コンピュータ5からダウンロード要求が送信され、この
ダウンロード要求に応じて、符号で示すように、サー
バコンピュータ3からクライアントコンピュータ5に対
してシリアル番号が付与され、送信される。
【0121】その後、サーバコンピュータ3により、ク
ライアントコンピュータ5に対して付与されたシリアル
番号と管理データ格納領域351から呼び出されたデー
タとをもとに合成データが生成されて符号で示すよう
に送信され、この合成データがクライアントコンピュー
タ5によってダウンロードされ、処理が終了する。
【0122】なお、図10の配信処理によってクライア
ントコンピュータ5のダウンロードデータ格納領域54
3に格納された合成データは、上記第1の実施の形態に
おける実行前確認処理(図9)と同様の処理を経て使用
される。
【0123】以上のように、本発明の第2の実施の形態
によれば、クライアントコンピュータ5からサーバコン
ピュータ3に対してデータの送信を要求すると、サーバ
コンピュータ3において、クライアントコンピュータ5
に対して固有のシリアル番号が生成され、クライアント
コンピュータ5へ送信されるとともに、該シリアル番号
と要求されたデータとから合成データが生成され、クラ
イアントコンピュータ5へ送信される。
【0124】すなわち、クライアントコンピュータ5に
おいては、サーバコンピュータ3に対してデータを要求
すると、サーバコンピュータ3からシリアル番号が送信
され、その後、合成データが送信される。そして、クラ
イアントコンピュータ5においては、合成データを使用
する際には、該合成データに含まれるシリアル番号と、
クライアントコンピュータ5から送信されたシリアル番
号とが対照される。
【0125】これにより、クライアントコンピュータ5
から送信された合成データは、クライアントコンピュー
タ5から付与され、送信されたシリアル番号がシリアル
番号格納領域542に格納されている場合にのみ、使用
可能である。つまり、サーバコンピュータ3から合成デ
ータを送信されたクライアントコンピュータ5以外のク
ライアントコンピュータでは、合成データを使用できな
い。
【0126】従って、サーバコンピュータ3から送信さ
れた合成データを複製し、他のクライアントコンピュー
タに格納させて該クライアントコンピュータで使おうと
しても使えないので、合成データの不正な使用を防止で
きる。
【0127】また、シリアル番号格納領域542に、ク
ライアントコンピュータ5によって付与されたシリアル
番号が格納されているクライアントコンピュータ5で
は、合成データを問題なく使用できるので、正規のユー
ザの利便性を損なう恐れがない。特に、一度、他の記録
媒体に複製された後、再度ダウンロードデータ格納領域
543に格納されたデータであっても、問題なく使用で
きるので、複製回数の制限等を施す場合に比べても、正
規のユーザの利便性を損なう可能性が非常に低く、ユー
ザに不快感を与える恐れがない。
【0128】なお、上記第2の実施の形態において、サ
ーバコンピュータ3により生成されたシリアル番号は、
クライアントコンピュータ5のユーザに報知することな
くシリアル番号格納領域542に格納されるようにして
も良い。この場合、ユーザが意識することなく、データ
の不正使用を防止できる。また、本発明によれば、この
ような場合であっても、正規のユーザの利便性を損なう
恐れがない。
【0129】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、配信デー
タは端末装置の専用のデータとなり、他の端末装置で使
用できないので、他の端末装置を有するユーザによる不
正な使用を防止することができる。また、配信データの
複製操作自体は制限されないため、バックアップ目的で
の記録媒体への複製は自由であり、ユーザの利便性を損
なうことなくデータの不正使用を防止できる。
【0130】請求項2記載の発明によれば、識別情報を
端末装置に固有のものとした場合、配信データに含まれ
る識別情報を判別することにより、その配信データがい
ずれの端末装置宛に送信されたかを知ることができる。
このため、特定の端末装置でのみ使用可能なように、配
信データを送信することにより、使用が許諾されていな
い他の端末装置での使用を防止することができる。ま
た、配信データの複製操作自体を制限することがないの
で、バックアップ目的での記録媒体への複製等は可能で
あり、ユーザの利便性を損なうことなく不正な使用を防
止できる。
【0131】請求項3記載の発明によれば、識別情報要
求手段による要求に応じて端末装置より送信された識別
情報が正規の識別情報か否かを判定手段によって判定
し、判定手段によって正規の識別情報でないと判定され
た場合に、送信制御手段により、送信手段による配信デ
ータの送信を禁止するので、正規の識別情報を送信しな
かった端末装置に対しては配信データの送信自体を行わ
ないようにできる。これにより、配信データを送信する
送信先を判定して、配信データの不正な入手を防止でき
る。
【0132】請求項4記載の発明、及び、請求項6記載
の発明によれば、データ配信装置から端末装置へ送信さ
れた配信データは、この配信データに含まれる識別情報
が識別情報に記憶されている端末装置でのみ読み出して
使用できる。このため、識別情報を、各端末装置に固有
のものとすれば、データ配信装置からは、特定の端末装
置でのみ使用可能な配信データを送信することができ
る。これにより、配信データを使用する許諾を受けてい
ない等、配信データを使用してはならない端末装置にお
ける配信データの不正使用を防止することができる。ま
た、配信データの複製操作自体は制限しないので、例え
ば、バックアップ目的での配信データの複製には支障は
なく、ユーザの利便性を損なうことがない。
【0133】請求項5記載の発明によれば、データ配信
装置は、識別情報要求手段による要求に応じて端末装置
より送信された識別情報が正規の識別情報か否かを判定
手段によって判定し、送信制御手段により、判定手段に
よって正規の識別情報でないと判定された場合に、送信
手段による配信データの送信を禁止するので、正規の識
別情報を送信しなかった端末装置に対しては配信データ
の送信自体を行わないようにできる。これにより、配信
データを送信する送信先を判定して、配信データの不正
な入手を防止できる。
【0134】請求項7記載の発明によれば、データ配信
装置では、データを配信する配信先の端末装置に対し
て、識別情報を生成して送信するとともに、この識別情
報を含む配信データを生成して送信する。また、端末装
置では、識別情報記憶手段に記憶した識別情報と配信デ
ータに含まれる識別情報とが一致するものでないと配信
データを読み出して使用することができない。これによ
り、データ配信装置から、他の端末装置では使用できな
い、配信先の端末装置に対する専用の配信データを送信
することができるので、無関係な、或いは配信データの
使用が許諾されていない端末装置におけるデータの不正
使用を防止できる。また、配信データの複製等の操作に
ついては制限しないため、ユーザの利便性を損なうこと
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態におけるデ
ータ配信システム1の構成を示す図である。
【図2】図1のクライアントコンピュータ5の構成を示
すブロック図である。
【図3】図2の記憶装置54内の構成を模式的に示す図
である。
【図4】図1のサーバコンピュータ3の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図2の記憶装置34内の構成を模式的に示す図
である。
【図6】図1のクライアントコンピュータ5における導
入処理を示すフローチャートである。
【図7】図1に示すデータ配信システム1により実行さ
れる配信処理を示すフローチャートであり、(a)はク
ライアントコンピュータ5の動作を示し、(b)はサー
バコンピュータ3の動作を示す。
【図8】図7の配信処理において送信される合成データ
の一例を示す図であり、(a)は合成前のデータの例を
示し、(b)は合成後のデータの例を示す。
【図9】図1のクライアントコンピュータ5における実
行時確認処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明を適用した第2の実施の形態における
データ配信システム1により実行される配信処理を示す
フローチャートであり、(a)はクライアントコンピュ
ータ5の動作を示し、(b)はサーバコンピュータ3の
動作を示す。
【符号の説明】
1 データ配信システム 2 ネットワーク 3 サーバコンピュータ 31 CPU 32 ROM 33 RAM 34 記憶装置 341 管理データ格納領域 35 記憶媒体 36 入力装置 37 表示装置 38 通信装置 39 バス 4,5,6 クライアントコンピュータ 51 CPU 52 ROM 53 RAM 54 記憶装置 541 アプリケーションプログラム格納領域 542 シリアル番号格納領域 543 ダウンロードデータ格納領域 55 記憶媒体 56 入力装置 57 表示装置 58 通信装置 59 バス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導入時に識別情報の入力を要する所定のプ
    ログラムが導入されており、通信回線を介して接続され
    たデータ配信装置から前記プログラムに係る配信データ
    をダウンロードする端末装置において、 前記プログラムの導入時に入力された識別情報を記憶す
    る識別情報記憶手段と、 前記データ配信装置からダウンロードされた配信データ
    を記憶する配信データ記憶手段と、 この配信データ記憶手段に記憶された配信データに、前
    記識別情報記憶手段に記憶された識別情報が含まれるか
    否かを判別する判別手段と、 この判別手段によって前記配信データに前記識別情報が
    含まれていないと判別された場合に、前記プログラムの
    実行時における前記配信データの読み出しを禁止するプ
    ログラム実行制御手段と、 を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 【請求項2】通信回線を介して接続された端末装置から
    の要求に応じて前記端末装置へデータを配信するデータ
    配信装置において、 前記端末装置に対して所定の識別情報の送信を要求する
    識別情報要求手段と、 この識別情報要求手段による要求に応じて前記端末装置
    より送信された識別情報と、前記端末装置から要求され
    たデータとを含む配信データを生成する配信データ生成
    手段と、 この配信データ生成手段により生成された配信データを
    前記端末装置へ送信する送信手段と、 を備えることを特徴とするデータ配信装置。
  3. 【請求項3】前記識別情報要求手段による要求に応じて
    前記端末装置より送信された識別情報が正規の識別情報
    か否かを判定する判定手段と、 この判定手段によって正規の識別情報でないと判定され
    た場合に、前記送信手段による配信データの送信を禁止
    する送信制御手段とをさらに備えることを特徴とする請
    求項2記載のデータ配信装置。
  4. 【請求項4】データ配信装置と端末装置とが通信回線に
    よって接続されてなり、前記端末装置からの要求に応じ
    て前記データ配信装置からデータを配信するデータ配信
    システムにおいて、 前記データ配信装置は、 前記端末装置に対して所定の識別情報を要求する識別情
    報要求手段と、 この識別情報要求手段による要求に応じて前記端末装置
    より送信された識別情報と、前記端末装置により要求さ
    れたデータとを含む配信データを生成する配信データ生
    成手段と、 この配信データ生成手段により生成された配信データを
    前記端末装置へ送信する送信手段とを備え、 前記端末装置は、 所定の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、 前記データ配信装置から送信された配信データを受信す
    る受信手段と、 この受信手段により受信された配信データを記憶する配
    信データ記憶手段と、 この配信データ記憶手段に記憶された配信データに、前
    記識別情報記憶手段に記憶された識別情報が含まれるか
    否かを判別する判別手段と、 この判別手段によって前記配信データに前記識別情報が
    含まれていないと判別された場合は前記配信データの読
    み出しを禁止するデータ読出制御手段とを備えること、 を特徴とするデータ配信システム。
  5. 【請求項5】前記データ配信装置は、 前記識別情報要求手段による要求に応じて前記端末装置
    より送信された識別情報が正規の識別情報か否かを判定
    する判定手段と、 この判定手段によって正規の識別情報でないと判定され
    た場合に、前記送信手段による配信データの送信を禁止
    する送信制御手段とをさらに備えることを特徴とする請
    求項4記載のデータ配信システム。
  6. 【請求項6】データ配信装置と端末装置とが通信回線に
    よって接続されてなるデータ配信システムにおいて、前
    記端末装置からの要求に応じて前記データ配信装置から
    データを配信するデータ配信方法であって、 前記データ配信装置においては、 前記端末装置に対して所定の識別情報を要求し、 この要求に応じて前記端末装置より送信された識別情報
    と前記端末装置により要求されたデータとを含む配信デ
    ータを生成して、前記端末装置へ送信し、前記端末装置
    においては、 所定の識別情報を記憶するとともに、 前記データ配信装置から送信された配信データを受信し
    て記憶し、 この記憶された配信データに前記識別情報が含まれるか
    否かを判別し、 前記配信データに前記識別情報が含まれていないと判別
    された場合に、前記配信データの読み出しを禁止するこ
    と、 を特徴とするデータ配信方法。
  7. 【請求項7】データ配信装置と端末装置とが通信回線に
    よって接続されてなり、前記端末装置からの要求に応じ
    て前記データ配信装置からデータを配信するデータ配信
    システムにおいて、 前記データ配信装置は、 前記端末装置に対して固有の識別情報を生成して前記端
    末装置へ送信する識別情報生成手段と、 この識別情報生成手段により生成された識別情報と、前
    記端末装置へ送信すべきデータとを含む配信データを生
    成する配信データ生成手段と、 この配信データ生成手段により生成された配信データを
    前記端末装置へ送信する送信手段とを備え、 前記端末装置は、 前記データ配信装置が有する識別情報生成手段から送信
    された識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、 前記データ配信装置が有する配信データ送信手段から送
    信された配信データを記憶する配信データ記憶手段と、 この配信データ記憶手段に記憶された配信データに、前
    記識別情報記憶手段に記憶された識別情報が含まれるか
    否かを判別する判別手段と、 この判別手段によって前記配信データに前記識別情報が
    含まれていないと判別された場合に前記配信データの読
    み出しを禁止するデータ読出制御手段とを備えること、 を特徴とするデータ配信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003256280A (ja) * 2002-03-01 2003-09-10 Fuji Xerox Co Ltd 情報提供方法、装置およびプログラム

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