JP2002023867A - 電圧レギュレータ装置 - Google Patents

電圧レギュレータ装置

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JP2002023867A
JP2002023867A JP2000201778A JP2000201778A JP2002023867A JP 2002023867 A JP2002023867 A JP 2002023867A JP 2000201778 A JP2000201778 A JP 2000201778A JP 2000201778 A JP2000201778 A JP 2000201778A JP 2002023867 A JP2002023867 A JP 2002023867A
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JP
Japan
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voltage
terminal
electronic circuit
transistor
power supply
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JP2000201778A
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Toshifumi Nishijima
敏文 西島
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電子回路ユニットに供給する電源電圧
を調整するための電圧を入力する端子が開放された場合
の不具合をなくす。 【解決手段】 複数の電子回路ユニット40A〜40D
には、バッテリ30からトランジスタ32及び共通電源
線31を介して電源電圧が供給される。電子回路ユニッ
ト40A内の抵抗43,44、トランジスタ45、作動
増幅器46、基準電圧発生器47などからなる電圧制御
回路は、第1端子41aを介して共通電源線31の電圧
を入力して、第2端子42を介してトランジスタ32を
制御することにより共通電源線31の電圧を定電圧に制
御する。電子回路ユニット40A内のダイオード62及
びトランジスタ63〜65などからなる電圧制限回路
は、第3端子61を介して共通電源線31の電圧を入力
し、第1端子41aの開放時に共通電源線31の電圧の
上昇を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧源から複数の
電子回路ユニットに定電圧を供給する電圧レギュレータ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、図3に示すよう
に、電圧源としてのバッテリ10からそれぞれ半導体集
積回路などからなる複数の電子回路ユニット20A〜2
0Dに定電圧を供給する場合、各電子回路ユニット20
A〜20Dにそれぞれ設けた各電源端子としての第1端
子21a〜21dに共通に接続された共通電源線11と
バッテリ10との間に、電圧調整素子としてのトランジ
スタ12を設けている。トランジスタ12はPNP型で
構成されており、そのエミッタは抵抗13を介してバッ
テリ10に接続され、そのコレクタは共通電源線11に
接続され、そのベースは制御線14を介して第1電子回
路ユニット20Aの制御用の第2端子22に接続されて
いる。
【0003】第1電子回路ユニット20A内には、抵抗
23,24、PNP型のトランジスタ25、差動増幅器
26及び基準電圧発生器27からなる電圧制御回路が設
けられており、電圧制御回路は、第1端子21aに供給
される電源電圧Vddにより、共通電源線11の電圧変動
をなくすようにトランジスタ12を制御するための制御
信号を第2端子22に出力する。また、第1電子回路ユ
ニット20A内には、第1端子21aに接続されるとと
もに、同端子21aから電源電圧Vddを入力して各種機
能を実現するその他の回路28も設けられている。各電
子回路ユニット20B〜20Dも、共通電源線11を介
して第1端子21b〜21dに供給された電源電圧Vdd
を入力して各種機能を実現する。
【0004】このように構成した電圧レギュレータ装置
においては、共通電源線11の電圧すなわち第1電子回
路ユニット20Aの第1端子21aに供給される電源電
圧Vddが所定の定電圧よりも大きく(又は小さく)なれ
ば、トランジスタ25のエミッタに流れ込む電流すなわ
ちトランジスタ12のベース電流が小さく(又は大き
く)なって、トランジスタ12は共通電源線11の電圧
を下げる(又は上げる)ように作用する。その結果、こ
の従来装置によれば、トランジスタ12及び第1電子回
路ユニット20A内に設けられて同トランジスタ12を
制御するための電圧制御回路により、共通電源線11の
電圧すなわち各電子回路ユニット20A〜20Dの第1
端子21a〜21dに供給される電源電圧Vddは、所定
の定電圧に維持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、例えば、半導体集積回路のリード端子の
接続が外れるように、第1電子回路ユニット20Aの第
1端子21aの接続部が外れて、同第1端子21aが開
放されることがある。この場合、第1端子21aの電圧
が低下し、差動増幅器26によって制御されるトランジ
スタ25のエミッタには大きな電流が流れ込むようにな
って、トランジスタ12のベース電流も大きくなる。す
なわち、抵抗23,24、トランジスタ25、差動増幅
器26及び基準電圧発生器27からなる電圧制御回路
は、電圧調整素子であるトランジスタ12に対して、そ
の出力電圧(共通電源線11の電圧)をバッテリ10か
らの電圧Vccにほぼ等しくしてしまうように作用する
(図4参照)。その結果、共通電源線11の電圧が極め
て高くなることがあり、この高電圧が共通電源線11を
介して各電子回路ユニット20A〜20Dの第1端子2
1a〜21dに供給されると、各電子回路ユニット20
A〜20D内の電子回路の動作に支障をきたすことがあ
る。例えば、各電子回路ユニット20A〜20D内に耐
圧の低い回路素子(例えば、MOSなど)があると、同
回路素子が破壊されてしまうことがある。
【0006】なお、前記従来の装置において、電圧調整
素子であるトランジスタ12を第1電子回路ユニット2
0A内に設けるようにして、同ユニット20A内にて定
電圧に調整した電源電圧を他の電子回路ユニット20B
〜20Dに供給するようにすれば、上記のような問題は
起こらない。しかし、この場合には、大きな電流の流れ
るトランジスタ12の発熱のために、第1電子回路ユニ
ット20Aの温度が極めて高くなり、同ユニット20A
内の種々の回路の動作に支障をきたすこともあり、この
方法は現実的でない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
に対処するためになされたものであり、その目的は、複
数の電子回路ユニットに供給する電源電圧を調整するた
めの電圧を入力する端子が開放されても、同電源電圧が
高くならないようにした電圧レギュレータ装置を提供す
ることにある。
【0008】前記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、複数の電子回路ユニットにそれぞれ設けた
各第1端子に電圧を共通に供給する電圧源と、前記複数
の電子回路ユニットの各第1端子に共通に接続した共通
電源線と前記電圧源との間に介装されて同共通電源線に
所定の定電圧を供給するための電圧調整素子と、前記複
数の電子回路ユニットのうちの一つの電子回路ユニット
に設けられるとともに制御線を介して前記電圧調整素子
に接続されて同電圧調整素子を制御するための第2端子
と、前記一つの電子回路ユニット内に設けられ、前記第
1端子に供給される電圧により,前記共通電源線の電圧
変動をなくすように前記電圧調整素子を制御するための
制御信号を前記第2端子に出力する電圧制御回路とを有
する電圧レギュレータ装置において、前記一つの電子回
路ユニットに設けられるとともに前記共通電源線に接続
された第3端子と、前記一つの電子回路ユニット内に設
けられ、前記第1端子の開放時に、前記第3端子に供給
される電圧により、前記第2端子から前記制御線を介し
て前記電圧調整素子に供給される制御信号を修正して前
記共通電源線の電圧が所定電圧よりも大きくならないよ
うに制限する電圧制限回路とを備えたことにある。
【0009】この場合、前記複数の各電子回路ユニット
は、例えば半導体集積回路装置でそれぞれ構成される。
【0010】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いても、半導体集積回路装置のリード端子の接続が外れ
るなどの原因により、前記電圧制御回路を内蔵した電子
回路ユニットの第1端子の接続部が外れて、同第1端子
が開放されると、電圧制御回路が、電圧調整素子の出力
電圧(共通電源線の電圧)を高くしてしまうように作用
する。しかし、この場合には、共通電源線の電圧が前記
電子回路ユニットに設けた第3端子に供給されており、
電圧制限回路は、第1端子の開放時に、前記第3端子に
供給される電圧により、第2端子から制御線を介して電
圧調整素子に供給される制御信号を修正して共通電源線
の電圧が所定電圧よりも大きくならないように制限す
る。
【0011】したがって、本発明によれば、共通電源線
の電圧が所定電圧よりも大きくならない、すなわちいず
れの電子回路ユニットにも所定電圧よりも大きな電源電
圧が供給されることがなくなる。これにより、各電子回
路ユニットの動作に支障をきたすような事態を回避でき
る。また、複数の電子回路ユニットに共通の電圧調整素
子は、電子回路ユニットの外部に設けられているので、
電圧調整素子に多量の電流が流れても、電子回路ユニッ
トの温度が高くなることはなく、同ユニット内の種々の
回路の動作に支障をきたすこともない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は、車両に適用されて前記一
実施形態に係る電圧レギュレータ装置のブロック図であ
る。
【0013】この電圧レギュレータ装置においても、電
圧源としてのバッテリ30から複数の電子回路ユニット
40A,40B,40C,40Dに定電圧が供給される
ようになっている。各電子回路ユニット40A,40
B,40C,40Dは、それぞれ半導体集積回路などか
らなり、例えば、エアバック制御回路、マイクロコンピ
ュータ、不揮発性メモリ(EPROM)、センサ用回路
をそれぞれ備えている。
【0014】各電子回路ユニット40A,40B,40
C,40Dには、電源端子としての第1端子41a,4
1b,41c,41dがそれぞれ設けられており、各第
1端子41a,41b,41c,41dは共通電源線3
1にそれぞれ接続されている。バッテリ30と共通電源
線31との間には、電圧調整素子としてのトランジスタ
32が接続されている。トランジスタ32はPNP型で
構成されており、そのエミッタは抵抗33を介してバッ
テリ30に接続され、そのコレクタは共通電源線31に
接続され、そのベースは制御線34を介して第1電子回
路ユニット40Aの制御用の第2端子42に接続されて
いる。
【0015】第1電子回路ユニット40A内には、抵抗
43,44、PNP型のトランジスタ45、差動増幅器
46及び基準電圧発生器47からなる電圧制御回路が設
けられている。抵抗43,44は、第1端子41aと接
地との間にて、直列に接続されている。抵抗43,44
の接続点は、差動増幅器46の正側入力端子に接続さ
れ、同増幅器46の負側入力端子には基準電圧発生器4
7が接続されている。基準電圧発生器47は所定の基準
電圧を発生するもので、この基準電圧は、同基準電圧と
抵抗43,44の接続点の電圧とが等しいとき、共通電
源線31の電圧(各電子回路ユニット40A,40B,
40C,40Dの各第1端子41a,41b,41c,
41dに供給される電源電圧Vdd1,Vdd,Vdd,Vd
d)が所定電圧になるように設定されている。
【0016】差動増幅器46の出力はトランジスタ45
のベースに接続されており、同トランジスタ45のコレ
クタは接地されている。トランジスタ45のエミッタ
は、NPN型のトランジスタ51のエミッタに接続され
ている。トランジスタ51は、第2端子42からトラン
ジスタ45を介して接地に流れる電流(制御線34を介
してトランジスタ32を制御するための制御信号に対
応)を制御するもので、そのコレクタは第2端子42に
接続されており、そのベースはNPN型のトランジスタ
52のコレクタに接続されている。
【0017】トランジスタ52のコレクタは、プルアッ
プ抵抗53を介して所定の電圧源+Vに接続されてい
る。トランジスタ52のエミッタは接地され、同トラン
ジスタ52のベースは過電流検出回路54の出力端に接
続されている。過電流検出回路54には、第4及び第5
端子55,56を介して抵抗33の両端の電圧を入力す
る。この過電流検出回路54は、バッテリ30からトラ
ンジスタ32に流れる電流量を検出することにより、同
電流量が所定電流値未満であるときローレベル信号を出
力してトランジスタ52をオフし、同電流量が所定電流
値以上であるときハイレベル信号を出力してトランジス
タ52をオンする。
【0018】また、第1電子回路ユニット40Aには、
共通電源線31に接続された第3端子61が設けられて
いる。この第3端子61には、共通電源線31の電圧が
所定電圧よりも大きくならないように制御する電圧制限
回路が接続されている。電圧制限回路は、ダイオード6
2、PNP型のトランジスタ63及びNPN型のトラン
ジスタ64,65からなる。ダイオード62のアノード
は第3端子61に接続され、同ダイオード62のカソー
ドはトランジスタ63のエミッタに接続されている。ト
ランジスタ63のベースは第1端子41aと抵抗43と
の接続点に接続され、同トランジスタ63のコレクタは
トランジスタ64のコレクタに接続されている。トラン
ジスタ64,65はカレントミラーを構成するもので、
それらのベース同士が接続されるとともに、両ベースは
トランジスタ64のコレクタに接続され、それらのエミ
ッタは共に接地されている。トランジスタ65のコレク
タは、トランジスタ51のベースに接続されている。
【0019】また、第1電子回路ユニット40A内に
は、エアバック制御回路、故障診断回路などのその他の
回路も内蔵されており、同その他の回路には、第1端子
41aからの電源電圧Vdd1が供給されるようになって
いる。なお、第1電子回路ユニット40A内に設けた差
動増幅器46、基準電圧発生器47、過電流検出回路5
4及び所定電源+Vの電源電圧は、第1端子41a又は
同ユニット40A内に設けられた図示しない電源回路か
ら与えられる。また、第1電子回路ユニット40A及び
第2〜第4電子回路ユニット40B〜40Dには、他の
信号を入力又は出力する他の端子も設けられているが、
これらの端子は本発明に直接関係しないので説明を省略
する。
【0020】上記のように構成した電圧レギュレータ装
置の動作を説明する。まず、全ての端子41a,41
b,41c,41d,42,55,56,61が正常に
接続されているとともに、バッテリ30からトランジス
タ32に流れ込む電流量も正常値の範囲内にある場合に
ついて説明する。この場合、過電流検出回路54はロー
レベル信号を出力しているので、トランジスタ52はオ
フしている。また、共通電源線31に接続された第1及
び第2端子41a,61の各電圧Vdd1,Vdd2は等し
く、トランジスタ63はオフしているので、トランジス
タ64,65もオフしている。したがって、トランジス
タ51のベース電圧は高く保たれており、トランジスタ
51はオン状態にある。
【0021】この状態では、抵抗43,44の接続点の
電圧が基準電圧発生器47の出力電圧に等しくなるよう
に、差動増幅器46はトランジスタ45のベース電流を
制御する。具体的には、抵抗43,44の接続点の電圧
が高く(又は低く)なるにしたがって、差動増幅器46
はトランジスタ45のベース電圧を上昇(又は下降)さ
せて、トランジスタ45のベース電流が小さくなる(又
は大きくなる)ように制御する。トランジスタ45のベ
ース電流が小さくなる(又は大きくなる)ことは、制御
線34及びトランジスタ51,45の各コレクタ−エミ
ッタ間を流れる電流量が小さくなる(又は大きくなる)
ことを意味し、すなわちトランジスタ32のベース電流
が小さくなる(又は大きくなる)ことを意味する。ま
た、トランジスタ32のベース電流が小さくなる(又は
大きくなる)ことは、トランジスタ32のコレクタ−エ
ミッタ間を流れる電流量が小さくなること(又は大きく
なること)、異なる見方をすれば、トランジスタ32の
コレクタ−エミッタ間の抵抗を大きくする(又は小さく
する)ことを意味するとともに、第1端子41aの電源
電圧Vdd1及び抵抗43,44の接続点の電圧が低くな
る(又は高くなる)ことを意味する。
【0022】このような電圧フィードバック制御によ
り、抵抗43,44の接続点の電圧は基準電圧発生器4
7の出力電圧に等しく制御されるとともに、共通電源線
31の電圧及び第1端子41aの電源電圧Vdd1が所定
の定電圧に維持される。したがって、その他の回路71
に前記電源電圧Vdd1が供給され続けるとともに、第
2、第3、第4電子回路ユニット40B,40C,40
Dの各第1端子41b、41c,41dにも前記定電圧
に等しい電源電圧Vddが供給され続ける。これにより、
その他の回路71及び第2、第3、第4電子回路ユニッ
ト40B,40C,40Dは、適性に動作する。
【0023】次に、いずれかの回路部分の短絡などの異
常により、抵抗33及びトランジスタ32に過大な電流
が流れると、第4及び第5端子55,56間の電圧が大
きくなる。これにより、過大電流検出回路54はハイレ
ベル信号を出力するので、トランジスタ52はオンし
て、トランジスタ51のベース電圧をほぼ接地電圧まで
低下させる。したがって、トランジスタ51はオフし、
トランジスタ32のベース電流を「0」にして同トラン
ジスタ32をオフする。その結果、バッテリ30から各
電子回路ユニット40A,40B,40C,40Dに
は、電圧が供給されなくなり、バッテリ30を含む各種
回路の保護が図られる。
【0024】さらに、第1電子回路ユニット40Aを構
成する半導体集積回路のリード端子の接続が外れるなど
の原因により、同ユニット40Aの第1端子41aが開
放されてしまった場合について説明する。この場合、電
圧制限回路を構成するダイオード62及びトランジスタ
63〜65が存在しなければ、第1端子41aの電圧
は、抵抗43,44を介して接地されてしまうので、差
動増幅器46はトランジスタ45,51の各コレクタ−
エミッタ間を流れる電流を極めて大きくし、トランジス
タ32のコレクタ−エミッタ間の抵抗を極めて小さくす
る。これにより、共通電源線31の電圧が、図4に示す
ようにバッテリ電圧Vccにほぼ等しい電圧まで上昇して
しまう。
【0025】しかし、前記第1端子41aの電圧が低下
することにより、トランジスタ63はオンする。具体的
には、第3端子61とトランジスタ63のベース電圧と
の差がダイオード62の順方向電圧(PN接合の順方向
電圧)の2倍すなわち1.2V〜1.4V程度を越える
と、トランジスタ63がオンする。これにより、トラン
ジスタ64もオンして同トランジスタ64のコレクタ−
エミッタ間には大きな電流が流れ、同トランジスタ64
とカレントミラーを構成するトランジスタ65のコレク
タ−エミッタ間にも大きな電流が流れる。このことは、
トランジスタ65のオン状態を意味し、トランジスタ5
1のベース電圧はほぼ接地電圧になる。したがって、ト
ランジスタ51はオフし、制御線34を介してトランジ
スタ32に供給される制御信号がトランジスタ32をオ
フするような信号に修正されるので、同トランジスタ3
2はオフする。
【0026】このように、上記実施形態によれば、電圧
制限回路は、第1端子41aが開放されて第3端子61
の電圧Vdd2が所定電圧よりも大きくなるような場合
に、第2端子42から制御線34を介して電圧調整素子
であるトランジスタ32に供給される制御信号を修正し
て共通電源線31の電圧が前記所定電圧よりも大きくな
らないように制限する(図2参照)。これにより、いず
れの電子回路ユニット40A〜40Dにも所定電圧より
も大きな電源電圧Vdd1,Vddが供給されることがなく
なるので、各電子回路ユニット40A〜40Dの動作に
支障をきたすような事態を回避できる。特に、各電子回
路ユニット40A〜40D内に耐圧の低い素子が含まれ
ていても、同素子が破壊されるようなことがなくなる。
【0027】また、上記実施形態によれば、複数の電子
回路ユニット40A〜40Dに共通の電圧調整用のトラ
ンジスタ32は、電子回路ユニット40A〜40Dの外
部に設けられているので、トランジスタ32に大きな電
流が流れても、電子回路ユニット40A〜40Dの温度
が高くなることはなく、同ユニット40A〜40D内の
種々の回路の動作に支障をきたすこともない。
【0028】なお、上記実施形態においては、第3端子
61を共通電源線31の電圧が所定電圧よりも大きくな
らないようにするための監視用のみに用いるようにした
が、この第3端子61に供給される電源電圧Vdd2を第1
電子回路ユニット40A内に設けた他の電子回路用の電
源電圧の供給端子として利用するようにしてもよい。言
いかえれば、前記他の電子回路用の電源電圧の供給端子
としての第3端子61を共通電源線31の電圧が所定電
圧よりも大きくならないようにするための監視用に利用
するようにしてもよい。例えば、第1電子回路ユニット
40A内にアナログ回路とディジタル回路とを備えてい
る場合には、第1及び第3端子41a,61を前記両回
路の各電源端子としてそれぞれ用いるようにするととも
に、一方の端子を抵抗43,44に接続された共通電源
線31の電圧制御用に用いるとともに、他方をダイオー
ド62及びトランジスタ63に接続された共通電源線3
1の電圧制限用に用いるようにしてもよい。これによれ
ば、第1及び第3端子41a,61の有効な利用を図る
ことができる。
【0029】また、第3端子61に一つのダイオード6
2及びトランジスタ63(二つのPN接合)を接続し
て、第3端子61の電圧Vdd2が所定電圧(図2に示す
ように、例えば1.2〜1.4V)よりも大きくならな
いように監視するようにした。しかし、ダイオード62
にさらに一つ若しくは複数のダイオードを前記ダイオー
ド62と同じ向きに直列接続してPN接合の数を変更す
るようにすれば、前記所定電圧を他の値に変更すること
も可能である。
【0030】また、上記実施形態では、第3端子61の
電圧Vdd2の監視用素子としてPNP型のトランジスタ
63を用いるようにしたが、このトランジスタ63に代
えてPチャンネルMOSを利用することも可能である。
すなわち、第3端子61の電圧Vdd2が第1端子41aの
電圧Vdd1に比べて所定電圧以上に高くなるまではオフ
していて、同電圧Vdd2が同電圧Vdd1に比べて所定電圧
以上に高くなるとオンするスイッチング素子を用いるこ
とも可能である。
【0031】また、上記実施形態においては、共通電源
線31に、エアバック制御回路、マイクロコンピュー
タ、不揮発性メモリ(EPROM)及びセンサ用回路を
それぞれ備えた第1〜第4電子回路ユニット40A〜4
0Dを接続して、第1電子回路ユニット40Aに共通電
源線31の電圧を制御及び制限するための電圧制御回路
及び電圧制限回路を設けるようにした。しかし、これに
代えて、第2〜第4電子回路ユニット40B〜40Dの
いずれか一つの電子回路ユニット内に共通電源線31の
電圧を制御及び制限するための電圧制御回路及び電圧制
限回路を設けるようにしてもよい。また、本発明は、エ
アバック制御回路、マイクロコンピュータ、不揮発性メ
モリ(EPROM)及びセンサ用回路をそれぞれ備えた
第1〜第4電子回路ユニット40A〜40Dに限ること
なく、他の機能を実現するための回路を備えた電子回路
ユニットを共通電源線31に接続する場合にも適用され
るとともに、同電子回路ユニットの数にも制限はない。
【0032】また、上記実施形態においては、電子回路
ユニット40A〜40Dを半導体集積回路で構成するよ
うにしたが、半導体集積回路装置以外の回路装置をも電
子回路ユニットとして扱うようにすることも可能であ
る。前記半導体集積回路装置以外の回路装置としては、
複数の回路素子を配設した基板、複数の回路素子を組み
込んだ回路パックなど、空間的に分離されているととも
に、コネクタなどにより他の回路装置と接続するものが
考えられる。
【0033】さらに、上記実施形態においては、車両用
の電子回路ユニットに本発明を適用した例について説明
したが、本発明は、車両以外の機器においても、複数の
電子回路ユニットを備えている電気制御装置であれは、
種々の機器にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電圧レギュレータ装
置のブロック図である。
【図2】 前記図1の電圧レギュレータ装置において、
第1端子が開放された場合におけるバッテリ電圧Vccに
対する各電子回路ユニットの電源電圧Vddの変化特性図
である。
【図3】 従来の電圧レギュレータ装置のブロック図で
ある。
【図4】 前記図3の電圧レギュレータ装置において、
第1端子が開放された場合におけるバッテリ電圧Vccに
対する各電子回路ユニットの電源電圧Vddの変化特性図
である。
【符号の説明】
30…バッテリ、31…共通電源線、32…トランジス
タ(電圧調整用)、34…制御線、41a,41b,4
1c,41d…第1端子、42…第2端子、43,44
…抵抗、45…トランジスタ(電圧制御回路用)46…
差動増幅器、47…基準電圧発生器、51,63〜65
…トランジスタ(電圧制限回路用)、61…第3端子、
62…ダイオード。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電子回路ユニットにそれぞれ設けた
    各第1端子に電圧を共通に供給する電圧源と、 前記複数の電子回路ユニットの各第1端子に共通に接続
    した共通電源線と前記電圧源との間に介装されて同共通
    電源線に所定の定電圧を供給するための電圧調整素子
    と、 前記複数の電子回路ユニットのうちの一つの電子回路ユ
    ニットに設けられるとともに制御線を介して前記電圧調
    整素子に接続されて同電圧調整素子を制御するための第
    2端子と、 前記一つの電子回路ユニット内に設けられ、前記第1端
    子に供給される電圧により、前記共通電源線の電圧変動
    をなくすように前記電圧調整素子を制御するための制御
    信号を前記第2端子に出力する電圧制御回路とを有する
    電圧レギュレータ装置において、 前記一つの電子回路ユニットに設けられるとともに前記
    共通電源線に接続された第3端子と、 前記一つの電子回路ユニット内に設けられ、前記第1端
    子の開放時に、前記第3端子に供給される電圧により、
    前記第2端子から前記制御線を介して前記電圧調整素子
    に供給される制御信号を修正して前記共通電源線の電圧
    が所定電圧よりも大きくならないように制限する電圧制
    限回路とを備えたことを特徴とする電圧レギュレータ装
    置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載した電圧レギュレータ
    装置において、前記複数の電子回路ユニットを半導体集
    積回路装置でそれぞれ構成した電圧レギュレータ装置。
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