JP2002023092A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

Info

Publication number
JP2002023092A
JP2002023092A JP2000201327A JP2000201327A JP2002023092A JP 2002023092 A JP2002023092 A JP 2002023092A JP 2000201327 A JP2000201327 A JP 2000201327A JP 2000201327 A JP2000201327 A JP 2000201327A JP 2002023092 A JP2002023092 A JP 2002023092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
polygon mirror
recording medium
scanning device
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000201327A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Okubo
憲造 大久保
Toshiro Mukai
俊郎 向井
Makoto Masuda
麻言 増田
Tetsuya Nishiguchi
哲也 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000201327A priority Critical patent/JP2002023092A/ja
Publication of JP2002023092A publication Critical patent/JP2002023092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に照射されるビーム光の光量の不均
一を改善したオーバフィル型の光走査装置において、レ
ーザダイオードから出射される光を効率よく使用できる
ようにして低出力のレーザを使用可能にし、安価でかつ
信頼性の高い光走査装置を提供する。 【解決手段】 入射ビームB1 に対し、回転多面鏡の反
射面902aの有効反射幅率が低い時には、上記反射面
902aは入射ビームB1 の光強度分布の高い部分を反
射して出射ビームB2 を得る(反射面902aが位置S
s に有る場合)。逆に、回転多面鏡の反射面902aの
有効反射幅率が高い時には、上記反射面902aは入射
ビームB1 の光強度分布の低い部分を反射して出射ビー
ムB2 を得る(反射面902aが位置SE に有る場
合)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置等に用いられる光走査装置に関し、特に、画
像形成装置の記録媒体上を光ビームで走査して該記録媒
体上に情報を記録する際に、その走査方向の光量分布が
略均一となるような光走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いたデジタル複写機や
デジタルプリンタ等の画像形成装置では、記録媒体であ
る感光体ドラム等の表面を均一帯電させ、該感光体ドラ
ムの表面に画像データに応じて制御されるビーム光を光
走査装置に走査露光して静電潜像の書込みを行なった
後、該静電潜像をトナーによって顕像化し、該トナー像
を記録用紙上に転写、定着して印字を行なう。
【0003】このような画像形成装置に用いられる光走
査装置は、画像データに応じて制御されるビーム光を半
導体レーザから出射し、該ビーム光を外周面に複数の反
射面を備えた回転多面鏡にて反射することで、該ビーム
光を感光体ドラム上で走査させるようになっている。
【0004】上記光走査装置においては、回転多面鏡の
反射面に照射されるビーム光の大きさと、回転多面鏡に
おける反射面の走査方向(回転方向)幅との関係によ
り、アンダーフィル型とオーバフィル型との二つに大別
される。
【0005】ここで、オーバフィル型の光走査装置につ
いて、図11(a)〜(c)を参照して以下に説明す
る。
【0006】上記オーバフィル型の光走査装置では、図
11(a)、(b)に示すように、回転多面鏡1001
に入射されるビーム光Bは、該回転多面鏡1001のあ
る一つの反射面1001aの走査方向の全面によって反
射され、その反射光が感光体ドラムの表面を走査露光す
る走査光B’となる。この時、上記入射ビーム光Bは、
反射面1001aの全面、および反射面1001aに隣
接する他の反射面の一部に照射され、反射面1001a
に照射されたビーム光のみが走査光B’として利用され
る。
【0007】また、上記回転多面鏡1001の反射面1
001aに入射されるビーム光Bは、半導体レーザから
の出射後、少なくともコリメータレンズおよびシリンド
リカルレンズを通過して反射面1001aに照射され
る。このため、上記ビーム光Bは、図11(c)に示す
ように、該回転多面鏡1001の回転軸と平行な方向に
ついては、反射面1001aの面上で集光される。
【0008】上述のようなオーバフィル型の光走査装置
では、回転多面鏡に向けて出射された光ビームを回転多
面鏡の一つの反射面の一部分のみに照射するアンダーフ
ィル型に比較して、記録媒体上に一定サイズのビームス
ポットを生じさせるのに必要な反射面の大きさを小さく
することができる。すなわち、アンダーフィル型と比較
して同一直径の回転多面鏡に対してより多くの反射面を
設けることが可能となり、回転多面鏡を比較的低い回転
速度で動作させることができる。したがって、よりパワ
ーの小さいモータと駆動装置とを回転多面鏡を回転させ
る駆動系として利用でき、アンダーフィル型に比べてコ
ストメリットが高い。
【0009】しかしながら、このような効果を有するオ
ーバフィル型では、以下に述べるような2つのマイナス
要因があるため、あまり一般的には取り入れられていな
かった。
【0010】すなわち、上記オーバフィル型の光走査装
置では、第1の課題として、回転多面鏡に照射されるビ
ーム光の一部しか感光体ドラムへの露光に用いられず、
さらに、アンダーフィル型の光走査装置に比べ光学系の
透過率が低くなるため、レーザダイオード等のビーム出
射手段から出射されるビーム光の利用効率が低いという
問題があった。
【0011】また、第2の課題としては、上記オーバフ
ィル型の光走査装置では、回転多面鏡の回転に従って、
記録媒体である感光体ドラム上での光量分布が不均一に
なるといった問題がある。
【0012】例えば、図11(a)に示す状態では、反
射面1001aによって反射される反射光B’は、回転
多面鏡1001に入射されるビーム光Bの端部付近を切
り取ったものとなるが、回転多面鏡1001が回転して
図11(b)に示す状態となると、反射面1001aに
よって反射される反射光B’は、ビーム光Bの中央付近
を切り取ったものとなる。ここで、上記ビーム光Bのプ
ロファイルはガウス分布をした光強度分布となるため、
回転多面鏡1001の反射面1001aがビーム光Bの
異なる部分を切り出すことで、感光体ドラム上での光量
分布に不均一が生じる。
【0013】また、上記反射面1001aの有効反射幅
も、回転多面鏡の回転に伴って変化し、光量分布に不均
一を生じさせる要因となる。例えば、反射面1001a
に対してビーム光Bが垂直に近い角度で入射されるほど
有効反射幅が大きくなるため、図11(a)に示す状態
と図11(b)に示す状態とを比較すると、図11
(b)に示す状態の方が有効反射幅が大きくなる。
【0014】ところが、近年、高出力のレーザーダイオ
ードが一般的に用いられるようになっており、ビーム光
の利用効率が低いという上記オーバフィル型の光走査装
置に対する上記第1の課題については、大きな問題では
なくなっている。したがって、感光体ドラム上での光量
分布の不均一といった上記第2の課題を解決さえすれ
ば、先に述べたオーバフィル型の光走査装置における利
点を得ることができる。
【0015】このため、オーバフィル型の光量分布の不
均一を補正する技術として、特開平4−255874号
公報、特開平8−160338号公報、および特開平1
1−218702号公報等が挙げられる。
【0016】特開平4−255874号公報は、光量分
布の不均一に対して電気的に補正を行なう技術であり、
ビーム光の照射レベルを変化させることによって光量分
布の均一化を図っている。すなわち、回転多面鏡の反射
面がガウスプロファイルを示す光ビームの光量が低いと
ころ(端部付近)を切り取る場合にはビーム光の照射レ
ベルを高くし、一方、光ビームの光量が高いところ(中
央付近)を切り取る場合にはビーム光の照射レベルを低
く抑えるように制御する。
【0017】また、特開平8−160338号公報は、
光源であるレーザダイオードと偏向器(回転多面鏡)と
の間に透過率分布が不連続となるように設定されたフィ
ルタを設けて光量分布の補正を行う技術である。すなわ
ち、上記レーザダイオードから回転多面鏡に照射される
ビーム光は、該回転多面鏡に照射される前に、上記フィ
ルタを通過し、ビーム光の強度分布の高いところで光量
が抑えられ、記録媒体表面の光量分布の不均一さが改善
される。
【0018】また、特開平11−218702号公報
は、半導体レーザと回転多面鏡との間に、ビーム走査方
向に交差する方向の幅を変化させたアパーチャ(開口)
を設けて光量分布の補正を行う技術である。すなわち、
上記半導体レーザから回転多面鏡に照射されるビーム光
は、該回転多面鏡に照射される前に、上記アパーチャを
通過し、ビーム光の強度分布の高いところでは、強度分
布の低いところに比べてビームが大きくカットされるた
め、記録媒体表面の光量分布の不均一さが改善される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−255874号公報に記載の技術では、ビーム
光の照射レベルを制御するための部品構成が複雑である
ため、光走査装置のコストが高くなると共に光走査装置
の信頼性が低くなるという問題点があった。
【0020】また、特開平8−160338号公報に記
載の技術では、ビーム光の位相波面に影響を及ぼし、ビ
ームスポットの結像特性を悪化させ、画質の劣化を引き
起こす虞があるという問題点があった。
【0021】また、特開平8−160338号公報や特
開平11−218702号公報に記載の技術は、ビーム
光の強度分布の高いところで光量をカットすることで、
記録媒体表面の光量分布の不均一さを改善するようにし
ているために、記録媒体上で一定量の光量を得たいとき
に、より高出力のレーザダイオードが要求され、コスト
アップを招来するという問題があった。
【0022】さらに、特開平11−218702号公報
では、上記アパーチャの開口幅の広い部分が、入射ビー
ムを回転多面鏡が反射した際の記録媒体上の光量分布の
低い部分に対応する所に位置するように、移動して記録
媒体上の光量分布を補正することが記載されている。こ
の場合、光量の低い分布域の開口の通過光量を増大する
ようにしているので、さほどの光量アップにならず、記
録媒体上の光量分布の均一化の程度が低かった。
【0023】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、記録媒体に照射されるビ
ーム光の光量の不均一を改善したオーバフィル型の光走
査装置において、レーザダイオードから出射される光を
効率よく使用できるようにして低出力のレーザを使用可
能にし、安価でかつ信頼性の高い光走査装置を提供する
ことにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の光走査装置は、
上記の課題を解決するために、電子写真方式の画像形成
装置に用いられ、該画像形成装置の記録媒体(例えば、
感光体)上に画像データに応じて制御されるビーム光を
走査露光して、該記録媒体の表面上に静電潜像を書き込
む光走査装置において、ビーム光を出射するビーム出射
手段(例えば、半導体レーザ)と、複数の反射面を備
え、上記ビーム出射手段から出射されかつ反射面で反射
されたビーム光が上記記録媒体上を走査するように回転
される回転多面鏡と、上記ビーム出射手段から出射され
たビーム光を上記回転多面鏡に導くと共に、該ビーム光
を、上記回転多面鏡の1つの反射面の走査方向の幅より
広い範囲にわたって上記回転多面鏡にビーム光が照射さ
れるように成形する入射光学系とを備え、上記回転多面
鏡と上記回転多面鏡に照射されるビーム光との位置関係
は、上記記録媒体上を走査するビーム光を反射する反射
面の有効反射幅が小さくなる時には、該反射面は上記入
射光学系から照射されるビーム光の光強度分布の大きい
部分を反射し、上記記録媒体上を走査するビーム光を反
射する反射面の有効反射幅が大きくなる時には、該反射
面は上記入射光学系から照射されるビーム光の光強度分
布の小さい部分を反射するように設定されていることを
特徴としている。
【0025】または、本発明の光走査装置は、上記の課
題を解決するために、電子写真方式の画像形成装置に用
いられ、該画像形成装置の記録媒体上に画像データに応
じて制御されるビーム光を走査露光して、該記録媒体の
表面上に静電潜像を書き込む光走査装置において、ビー
ム光を出射するビーム出射手段と、複数の反射面を備
え、上記ビーム出射手段から出射されかつ反射面で反射
されたビーム光が上記記録媒体上を走査するように回転
される回転多面鏡と、上記ビーム出射手段から出射され
たビーム光を上記回転多面鏡に導くと共に、該ビーム光
を、上記回転多面鏡の1つの反射面の走査方向の幅より
広い範囲にわたって上記回転多面鏡にビーム光が照射さ
れるように成形する入射光学系とを備え、上記記録媒体
に照射されるビーム光の光量に不均一を生じさせる2つ
の要因である上記記録媒体上を走査するビーム光を反射
する反射面の有効反射幅と、回転多面鏡に照射されるビ
ーム光の光強度分布とが、記録媒体上での光量の増減に
関して逆に作用するようになっていることを特徴として
いる。
【0026】ビーム出射手段から出射されて入射光学系
によって回転多面鏡に導かれるビーム光は、該回転多面
鏡に対して1つの反射面の走査方向の幅より広い範囲に
わたって照射され、1つの反射面によって反射されたビ
ーム光が、画像形成装置の記録媒体を走査するビーム光
となる。
【0027】ここで、上記回転多面鏡に入射されるビー
ム光の光軸に直交する面に対する上記反射面の走査方向
の投影幅を有効反射幅と定義した場合、上記記録媒体上
を走査するビーム光を反射する反射面の有効反射幅は、
上記回転多面鏡の回転に伴って変化し、該有効反射幅が
小さい場合には、記録媒体上に照射されるビーム光の光
量を低減させるように作用する。
【0028】一方、上述のように、上記回転多面鏡に照
射されるビーム光が1つの反射面の走査方向の幅より広
い範囲にわたって照射される場合には、画像形成装置の
記録媒体を走査するビーム光は回転多面鏡に照射される
ビーム光の一部を切り取って反射するものとなる。回転
多面鏡に照射されるビーム光は不均一な光強度分布を有
するため、回転多面鏡の反射面が反射する部分によって
も記録媒体上に照射されるビーム光の光量は変化する。
【0029】上記の構成によれば、上記記録媒体上を走
査するビーム光を反射する反射面の有効反射幅が小さく
なる時には、該反射面は上記入射光学系から照射される
ビーム光の光強度分布の大きい部分を反射し、上記記録
媒体上を走査するビーム光を反射する反射面の有効反射
幅が大きくなる時には、該反射面は上記入射光学系から
照射されるビーム光の光強度分布の小さい部分を反射す
るため、上記記録媒体上に照射されるビーム光の光量が
均一化される。
【0030】すなわち、上記光走査装置では、記録媒体
上での走査面光量分布に不均一を生じさせる2つの要因
である有効反射幅と回転多面鏡に照射されるビーム光の
光強度分布とが、記録媒体上での光量の増減に関して逆
に作用することとなる。すなわち、上記2つの要因の一
方が、記録媒体上での光量を増加させるように作用する
場合には、他方の要因が記録媒体上での光量を減少させ
るように作用するため、走査面光量分布をより均一化す
ることができる。
【0031】この場合、従来のように、記録媒体上に照
射されるビーム光の光量が大となる部分でビーム光をカ
ットして光量の均一化を図るものではないため、レーザ
ダイオード等のビーム出射手段から出射される光を効率
よく使用でき、低出力のレーザを使用可能にし、安価で
かつ信頼性の高い光走査装置を提供することができる。
【0032】また、上記光走査装置では、上記回転多面
鏡へ照射されるビーム光の入射位置を該ビーム光の走査
方向に関して変位可能とする変位手段を備えていること
が好ましい。
【0033】上記の構成によれば、上記変位手段によっ
て上記回転多面鏡へ照射されるビーム光の入射位置を調
整することができ、上記光走査装置における上記回転多
面鏡と上記回転多面鏡に照射されるビーム光との位置関
係を設定することが容易となる。
【0034】また、上記光走査装置では、上記入射光学
系は、上記ビーム出射手段から出射されたビーム光を所
定の拡散光とするビーム拡散手段と、上記ビーム拡散手
段によって拡散光とされたビーム光の周辺光の通過を規
制し、回転多面鏡に照射されるビーム光を光軸断面が矩
形形状となるように成形するビーム規制手段とを含み、
上記変位手段は、上記ビーム出射手段と上記ビーム拡散
手段とを一体的に移動可能とすることが好ましい。
【0035】上記の構成によれば、記録媒体上に照射さ
れるビーム光の走査方向における光量分布を均一化する
ために、上記変位手段によって上記回転多面鏡と上記回
転多面鏡に照射されるビーム光との位置関係を設定する
際、ビーム規制手段により規制された回転多面鏡の幅及
び位置の変化が無いので、上記変位手段による調整が容
易となる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0037】本発明に係る光走査装置を適用可能とする
画像形成システム(画像形成装置)の構成例を図2に示
す。
【0038】上記画像形成システムは、プリンタ部1を
核とし、該プリンタ部1にスキャナ部2、自動原稿搬送
装置3、シート後処理装置4、多段給紙ユニット5、お
よび中継搬送ユニット6が接続され、機能が拡張された
構成である。スキャナ部2は、その上部に配置された自
動原稿搬送装置3と共に、システムラック7上に支持さ
れることで、プリンタ部1およびシート後処理装置4の
上方に配置されている。
【0039】以下に、上記各部の構成に関して概略説明
を行う。
【0040】上記プリンタ部1は、スキャナ部2にて読
み込まれた画像の記録出力はもとより、パーソナルコン
ピュータなどの画像処理装置が接続されると、この外部
接続機器からの画像データを記録出力するものである。
このため、上記プリンタ部1では、装置本体の略中央右
側に、ドラム形状の感光体(記録媒体)100を中心と
する電子写真プロセス部10が配置されている。上記電
子写真プロセス部の構成については、図3を参照して説
明する。
【0041】図3に示すように、上記感光体100の周
囲には、感光体100の表面を均一に帯電させる帯電ロ
ーラ101、均一帯電された感光体100上に光像を走
査して静電潜像を書き込む光走査装置11、光走査装置
11により書き込まれた静電潜像を現像剤により顕像化
する現像ユニット102、感光体100上に記録再現さ
れた画像を用紙上に転写する転写ユニット103、感光
体100上に残留した現像剤を除去して感光体100上
に新たな画像を記録することを可能にするクリーニング
ユニット104、感光体100表面の電荷を除去する除
電ランプユニット(図示せず)などが順次配置されてい
る。
【0042】また、上記プリンタ部1の本体下側には、
プリンタ部1内に内装された用紙供給部12が配置され
ている。用紙供給部12は、用紙を収容する用紙収容ト
レイ120と用紙収容トレイ120に収容された用紙を
1枚ずつ分離供給する分離供給手段121とで構成され
ている。この用紙供給部12から1枚ずつ分離供給され
た用紙は、電子写真プロセス部10の感光体100と転
写ユニット103の間に順次供給され、感光体100上
に記録再現された画像が転写される。なお、この用紙供
給部12への用紙の補給は、プリンタ部1本体の正面側
に用紙収容トレイ120を引き出して行う。
【0043】プリンタ部1本体の下面には、さらに、周
辺機器として準備されている多段給紙ユニット5等から
送られてくる用紙を受け入れ、電子写真プロセス部10
の感光体100と転写ユニット103との間に向かって
順次供給するための用紙受口13が設けられている。
【0044】また、電子写真プロセス部10の上方には
定着装置14が配置されており、画像が転写された用紙
を順次受け入れて、用紙上に転写された現像剤を加熱定
着して定着装置14外へと用紙を送り出す。画像が記録
された用紙は、プリンタ部1の排出ローラ15からプリ
ンタ部1本体の上面の中継搬送ユニット6に受け渡され
る。
【0045】光走査装置11の上下空間部には、電子写
真プロセスをコントロールするプロセスコントロールユ
ニット(PCU)基板、および装置外部からの画像デー
タを受け入れるインターフェイス基板を収容するプリン
タ制御部16、インターフェイス基板から受け入れられ
た画像データに対して所定の画像処理を施し、光走査装
置11により画像として走査記録させるためのイメージ
コントロールユニット(ICU)基板を備えた画像制御
部17、そして、これら各種基板、ならびにユニットに
対して電力を供給する電源ユニット18などが配置され
ている。
【0046】上記スキャナ部2は、シート物の原稿を自
動原稿搬送装置3により自動的に供給して1枚ずつ順次
露光走査して原稿画像を読み取る自動読み取りモード
と、ブック物の原稿、もしくは自動原稿搬送装置3によ
り自動供給が不可能なシート物の原稿をマニュアル操作
によりセットして原稿画像を読み取る手動読み取りモー
ドとを備えている。そして、透明な原稿載置台20上に
セットされた原稿の画像を、相互に所定の速度関係で原
稿載置台20に沿って移動する第1走査ユニット21お
よび第1走査ユニット22で露光走査して、ミラーや結
像レンズ23等の光学部品で導いて光電変換素子24上
に結像させることで、原稿画像を電気的信号に変換した
上で出力するものである。
【0047】上記自動原稿搬送装置3は、原稿セットト
レイ30上に載置された原稿を原稿載置台20上に向か
って搬送し、走査後の原稿を原稿排出トレイ31上に排
出する原稿搬送手段32を備えている。また、自動供給
が不可能なシート物の原稿を原稿載置台20上に載置し
て走査可能なように、装置のリア側を支点にして上方に
回動して、装置の手前側が開放するように構成されてい
る。
【0048】上記シート後処理装置4は、プリンタ部1
から排出される画像の記録された用紙を中継搬送ユニッ
ト6および搬入ローラ40で導き入れて、その用紙に対
して後処理を施すものである。
【0049】上記シート後処理装置4で施される後処理
としては、ステープル処理、ソート処理等あるが、ここ
に例示されている装置は、3つの排紙トレイ41a〜4
1aを備えた構成であって、必要に応じて、ゲート4
2,43により用紙を排出する排出トレイを切り替えて
シートを排出する。例えば、上段の排出トレイ41aを
コピーモード時の用紙の排出に使用し、中段の排出トレ
イ41bをプリントモード時の用紙の排出に使用し、下
段の排出トレイ41cをファクシミリ印字モード時の用
紙の排出に使用するといった具合に、用途別に区分けし
て排出できるようになっている。
【0050】上記多段給紙ユニット5は、外付けの用紙
供給装置であって、用紙収容トレイ500および分離給
送手段501からなる用紙供給部50において、用紙収
容トレイ500に収容した用紙を分離給送手段501に
より1枚ずつ分離して、該ユニット上面に設けられて、
プリンタ部1の用紙受口13に連通している用紙排出口
51に向かって供給するものである。この事例では、用
紙供給部50が3段積層されている。上記プリンタ部1
の稼働時には、所望する用紙を収容した用紙供給部50
が選択的に動作する。用紙供給部50への用紙の補給
は、該ユニット本体の正面側に用紙収容トレイ500を
引き出して行う。
【0051】また、上記多段給紙ユニット5は、上部に
プリンタ部1とシート後処理装置4を載置するように構
成されているが、この状態で移動してシステムラック7
の間に固定して配置可能なように、下部に移動コロ52
および固定部53を備えている。上記多段給紙ユニット
5の移動時には、固定部53を回転して上昇させること
で固定部53を床面から離間し、該多段給紙ユニット5
の固定時には、固定部53を回転して下降させることで
固定部53を床面に接触させて、多段給紙ユニット5を
固定する。
【0052】尚、上記説明では、上記多段給紙ユニット
5は、3つの用紙供給部50が積層された装置として説
明しているが、少なくとも1つ、もしくはそれ以上の用
紙供給部50から構成される多段給紙ユニット等、種々
ある。
【0053】上記中継搬送ユニット6は、プリンタ部1
頂部に設けられた排紙トレイ19の上部に装着され、プ
リンタ部1から排出される画像が記録された用紙を、プ
リンタ部1の下流側に位置するシート後処理装置4に向
かって導入するための搬送ユニットである。
【0054】また、この中継搬送ユニット6の用紙搬送
経路60の途中で、用紙を該ユニットの上面61とシー
ト後処理装置4の上面43とで形成された排出トレイ8
に用紙を導く別の用紙搬送路62が分岐されている。2
つの排出先は、搬送路の分岐部に配置されたゲート63
の切換により、変更可能になっている。
【0055】続いて、本実施の形態に係る光走査装置
(図2の画像形成システムでは、光走査装置11がこれ
に相当する)を以下に説明する。
【0056】上記光走査装置は、図4に示すように、半
導体レーザ(ビーム出射手段)901から回転方向に複
数の反射面を有した回転多面鏡902に向かって照射さ
れるビーム光を回転多面鏡902の反射面で反射して形
成したビーム光により、被走査体であるドラム状の感光
体100を走査する装置である。以後、半導体レーザ9
01から回転多面鏡902に向かって照射されるビーム
光を入射ビームB1 と称し、回転多面鏡902の反射面
で反射され、感光体100の画像形成に使用されるビー
ム光を出射ビームB2 と称する。
【0057】半導体レーザ901から回転多面鏡902
までの光路(以後、入射ビーム光路と称する)と、回転
多面鏡902から感光体100までの光路(以後、出射
ビーム光路と称する)には、種々の光学部品が配置され
ている。いま、入射ビーム光路に配置されている光学部
品を入射光学系951と称し、出射ビーム光路に配置さ
れている光学部品を出射光学系952と称する。
【0058】入射光学系951は、半導体レーザ901
から射出された入射ビームB1 を回転多面鏡902に導
くと共に、入射ビームB1 の断面形状が回転多面鏡90
2の反射面902aの幅よりも広い幅の矩形状となるよ
うに、入射ビームB1 を成形する。このため、上記入射
光学系951としては、入射ビーム光路における上流側
(半導体レーザ901側)から下流側(回転多面鏡90
2側)に向けて、コリメータレンズ903、凹レンズ9
04、開口板905、シリンドリカルレンズ906、入
射折返しミラー907、およびfθレンズ908が順に
配設されている。ここでは、上記コリメータレンズ90
3および凹レンズ904が特許請求の範囲に記載のビー
ム拡散手段に相当し、開口板905がビーム規制手段に
相当する。
【0059】上記コリメータレンズ903は、半導体レ
ーザ901から射出されたレーザビームを平行ビームに
変換する。上記凹レンズ904は、入射されたレーザビ
ームを走査方向に拡大する。上記開口板905は、その
略中央部に矩形状の開口905aが設けられた板状部材
により構成され、上記レーザビームの断面を矩形状とな
るように成形する。上記シリンドリカルレンズ906
は、上記レーザビームを回転多面鏡902の反射面上の
副走査方向において集光させる。
【0060】また、半導体レーザ901、コリメータレ
ンズ903、および凹レンズ904は、ビーム出射ユニ
ット953を形成しており、図4中のA方向およびB方
向に移動できるようになっている。すなわち、上記ビー
ム出射ユニット953は、これを移動させることによ
り、回転多面鏡902に照射される入射ビームB1 の照
射位置を走査方向において調節することが可能となって
いる。また、開口板905も同様に、図4中のA方向お
よびB方向に移動可能となっている。
【0061】一方、出射光学系952は、回転多面鏡9
02の反射面902aにより反射された出射ビームB2
を感光体100に導くと共に、入射ビームB1 が感光体
100上を照射した際のビームスポット108を所定の
大きさとし、感光体100上を等速度で走査させるよう
に作用する。このため、上記出射光学系952として
は、出射ビーム光路における上流側(回転多面鏡902
側)から下流側(感光体100側)に向けて、fθレン
ズ908、出射折返しミラー909、およびシリンドリ
カルミラー910が配設されている。
【0062】上記fθレンズ908は、レンズ908a
およびレンズ908bの2組のレンズで構成されてお
り、回転多面鏡902の等角速度運動により等角速度で
移動する出射ビームB2 を、感光体100上に照射され
た際に、ビームスポットが主走査ライン上で等線速度で
移動するように変換する。また、上記シリンドリカルミ
ラー910は、回転多面鏡902の面倒れ補正を行な
う。
【0063】上述のような構成の入射光学系951およ
び出射光学系952を有する光走査装置では、ビーム出
射ユニット953から出射される入射ビームB1 は、開
口板905およびシリンドリカルレンズ906を通過し
た後、入射折返しミラー907により進行方向を変えら
れて、fθレンズ908の端部に斜め下方から上方に向
かって通過して、回転多面鏡902の反射面902aの
高さ方向中央域に照射される。
【0064】回転多面鏡902の反射面902aによる
反射光である出射ビームB2 は、fθレンズ908に斜
め下方から上方に向かって通過して、出射折返しミラー
909とシリンドリカルミラー910を介して感光体1
00に導かれる。上記出射ビームB2 は、回転多面鏡9
02の反射面902aの回転方向の位置により、異なる
光路を通って感光体100に至る。
【0065】出射ビームB2 が感光体100を走査する
時、該出射ビームB2 が感光体100上の主走査ライン
Lを一定周期で走査する一方で、感光体100は等速度
で回転している。このため、上記出射ビームB2 は、感
光体100上で一定期間毎に異なる場所を走査すること
になる。この時、上記出射ビームB2 が感光体100上
を走査する毎に、主走査ラインLの書き始め点Ps が同
一となるように、各走査毎に上記出射ビームB2 の走査
方向における位置を同期させることが必要である。この
同期を取るための信号として、主走査ビーム域(出射ビ
ームB2 が主走査ラインLを走査される際に通過する空
間領域)以外における回転多面鏡902からの反射光
を、同期検出ビームB3 として検出している。この同期
検出ビームB3 は、fθレンズ908を通過した後に、
同期ビーム折返しミラー911により回転多面鏡902
側に折り返されて、同期検出センサ912に導かれる。
【0066】図5(a),(b)は、入射ビームB1
よび出射ビームB2 の光軸(ビームの中心)を直線上に
展開して表した場合の、図4に示した入射光学系951
および出射光学系952の作用を示す図である。
【0067】図5(a)は、出射ビームB2 の光軸が走
査の際に形成する平面(以後、走査平面と称する)に垂
直な方向から見た平面図であり、図5(b)は、走査平
面に平行な方向から見た側面図である。尚、出射ビーム
2 は、回転多面鏡902の反射面902aの回転方向
の位置により反射方向が異なるため、その光軸も反射面
902aの回転に伴って変わるが、本図中の出射ビーム
2 の光軸は、fθレンズ908の略中央を通って感光
体100の主走査ラインLのセンターに至る出射ビーム
2 の光軸を表現している。
【0068】図5(a),(b)に示すように、半導体
レーザ901から略円錐状に出射された入射ビームB1
は、コリメータレンズ903により平行ビームに変換さ
れる。平行ビームとなった入射ビームB1 の光軸に垂直
な方向の断面は、略円形である。この後、入射ビームB
1 は、凹レンズ904を通過することによって拡散さ
れ、光軸に垂直な方向の断面が略円形状の拡散ビームと
なる。
【0069】次に、凹レンズ904を通過した入射ビー
ムB1 は、開口板905に設けた開口905aを通過
し、光軸に垂直な方向の断面が矩形状の拡散ビームとな
る。この後、入射ビームB1 は、シリンドリカルレンズ
906に入射し、該シリンドリカルレンズ906の母線
に平行な方向には、図5(a)に示すようにそのまま拡
散を続け、シリンドリカルレンズ906の母線に垂直な
方向には、図5(b)に示すように収束するように変え
られる。
【0070】その後、図5(a)に示すように、入射ビ
ームB1 は、入射折返しミラー907によって折り返さ
れた後、fθレンズ908の端部を通過して、回転多面
鏡902の反射面902aに、拡散ビームのままで入射
する。また、図5(b)に示すように、この時、入射ビ
ームB1 は、fθレンズ908に対し、斜め下方から斜
め上方に向かって入射して、回転多面鏡902の反射面
902aに、収束ビームのままで入射する。入射ビーム
1 が収束する収束線は、回転多面鏡902の反射面9
02aの高さ方向中央の近傍となる。
【0071】ここで、上記入射ビームB1 が、回転多面
鏡902への入射前にfθレンズ908の端部を通過す
る理由は以下の通りである。すなわち、上記入射ビーム
1光ビームがfθレンズ908の端部域を通過せずに
回転多面鏡902を照射するようにすると、fθレンズ
908の外方から回転多面鏡902に向かう光路を取ら
ねばならす、回転多面鏡902の反射面902aの有効
反射幅がより狭くなり、記録媒体上での全体光量が低下
する。この場合、感光体100上の光量分布の低いとこ
ろが一層低くなるといった不具合が生じる。これに対
し、上記入射ビームB1 が回転多面鏡902への入射前
にfθレンズ908の端部を通過するようにすること
で、上記不具合を防止できる。
【0072】入射ビームB1 は、回転多面鏡902の反
射面902aの回転方向の幅よりも大となるような拡散
ビームになっており、反射面902aの1つが、回転す
るにつれて、入射ビームB1 の異なる部分を反射して、
異なる方向に向かう出射ビームB2 を形成する。
【0073】回転多面鏡902の反射面902aにより
反射されて形成された出射ビームB 2 は、図5(a)に
示すように、走査面に平行な方向では拡散ビームのまま
でfθレンズ908に向かい、斜め下方から斜め上方に
向かってfθレンズ908を通過して感光体100表面
で収束するように収束ビームとされる。また、出射ビー
ムB2 は、図5(b)に示すように、走査面に垂直な方
向では、収束線を通過後(反射面902aによる反射
後)に拡散ビームとなってfθレンズ908に向かい、
fθレンズ908を拡散ビームのまま通過する。
【0074】fθレンズ908を通過後の出射ビームB
2 は、出射折返しミラー909により折り返されて、さ
らにシリンドリカルミラー910に反射されて感光体1
00に向かう。シリンドリカルミラー910により反射
された後の出射ビームB2 は、走査面に平行な方向で
は、図5(a)に示すように収束ビームのままであり、
走査面に垂直な方向では、図5(b)に示すように拡散
ビームから感光体100上で収束するような収束ビーム
に変えられる。
【0075】以上のようにして、出射ビームB2 は、感
光体100上に、所定の大きさのビームスポットを結
ぶ。また、図5には示さないが、回転多面鏡902によ
る反射光の内の同期検出ビームB3 は、fθレンズ90
8の通過後、凹反射面を備えた同期ビーム折返しミラー
911により、同期検出センサ912の受光面に向かう
収束ビームに変えられる。
【0076】ここで、回転多面鏡902の反射面902
aに入射する入射ビームB1 と、該反射面902aとの
位置関係によって、感光体100上の主走査ラインLの
各点における光量の分布(以後、走査面光量分布と呼称
する)がどのように変化するかについて説明する。
【0077】まず、走査面光量分布に対して影響を与え
る第1の要因である有効反射幅率に関して説明する。
【0078】上記出射ビームB2 が感光体100の主走
査ラインLの中点に至る時に、回転多面鏡902の反射
面902a上において出射ビームB2 の光軸と入射ビー
ムB 1 の光軸とが走査面方向でなす角度を入出射角と定
義する。上記入出射角が0度の場合(センター入射式オ
ーバーフィル型光走査装置)、入射ビームB1 の延長さ
れた光軸は回転多面鏡902の回転軸と交差することと
なり、この場合、走査面方向において、回転多面鏡90
2の反射面902aは、感光体100の主走査ラインL
の中点に至る出射ビームB2 の光軸に対して直角とな
る。この時、入射ビームB1 の光軸に直交する面に対す
る反射面902aの走査方向の投影幅(以後、有効反射
幅と称する)が最大(最大有効反射幅)となる。
【0079】ここで、最大有効反射幅に対する有効反射
幅の割合を有効反射幅率と定義すると、上述のように、
入射ビームB1 が反射面902a時に対して直角に入射
する場合に、有効反射幅が最大有効反射幅に等しくな
り、有効反射幅率は1となる。有効反射幅率は、出射ビ
ームB2 が主走査ラインLの端部に向かうに従って低下
する。このため、入出射角が0度の場合、有効反射幅率
に起因する光量分布は、主走査ラインLの中点が最大と
なり、端部に向かうに従って低下する。
【0080】これに対して、入出射角が0度以外の時
(斜め入射式オーバーフィル型光走査装置)には、入出
射角が0度に近いほど、走査面方向において、回転多面
鏡902の反射面902aの法線と入射ビームB1 の光
軸とがなす角度がより90度に近くなる。また、走査面
方向において、入射ビームB1 の光軸に反射面902a
に対して直角となるときに反射された出射ビームB2
最も有効反射幅率が大なので、入出射角が大きくなるほ
ど、有効反射幅率に起因する感光体100上での光量分
布が最大となる点は、主走査ラインL上の走査終端側に
移動する(回転多面鏡902の回転方向が、図3に示す
矢印R方向の時)。そして、この感光体100上での光
量分布が最大となる点より端部側に向かうに従って、感
光体100上での光量分布が低下する。
【0081】次に、走査面光量分布に対して影響を与え
る第2の要因である入射ビームB1の光強度分布(ビー
ムプロファイル)に関して説明する。
【0082】入射ビームB1 は、半導体レーザ901か
ら出射された時点で、ビームの光軸に垂直な方向の断面
での不均一な光強度分布が存在している。この光強度分
布は、ほぼガウス分布をしており、ほぼ円形状のビーム
断面の中心が最も光強度が高く、周囲に向かうに従って
光強度は低下する。
【0083】この光強度分布は、入射光学系951によ
り、入射ビームB1 の断面が細長の矩形状のビームに形
成されて回転多面鏡902まで導かれたときにも存在し
ている。従って、回転多面鏡902の反射面902a
が、上記入射ビームB1 のどの部分を反射させて出射ビ
ームB2 を得るかによって、出射ビームB2 の光強度が
異なる。すなわち、回転多面鏡902の反射面902a
が上記入射ビームB1 の光強度分布のどの場所を反射し
て主走査ラインLを走査するかによって、走査面光量分
布が異なる。
【0084】以上のように、感光体100の表面上での
走査面光量分布の不均一は、上記2つ要因が組み合わさ
って発生するが、本実施の形態に係る光走査装置は、こ
れら2つの要因を互いにその作用を弱め合うように組み
合わせることによって、走査面光量分布の不均一を改善
しようとするものである。走査面光量分布の不均一を改
善する方法について以下に説明する。
【0085】半導体レーザ901から出射される入射ビ
ームB1 は、コリメータレンズ903および凹レンズ9
04を通過して拡散され、開口板905に照射される入
射ビームB1 は、図6(a)に示すようなガウスプロフ
ァイルとなる光分布強度を有している。また、上記半導
体レーザ901を含むビーム出射ユニット953と上記
開口板905は、図3中のA方向およびB方向に移動で
きるようになっており、上記開口板905における開口
905aは、上記入射ビームB1 の断面形状を矩形形状
に成形する際、該入射ビームB1 の任意の位置を切り取
るように調節可能である。
【0086】上記図6(a)において、二点鎖線にて示
された開口905aを調節前、実線にて示された開口9
05aを調節後とすると、本実施の形態に係る光走査装
置では、上記開口905aの中心が、半導体レーザ90
1から出射された入射ビームB1 の中心と一致せず、該
開口905aの通過によって成形された断面矩形形状の
入射ビームB1 は、その長手方向の中心に対し非対称な
分布を有するものとなる。
【0087】上記開口905aを通過した後の断面矩形
形状の入射ビームB1 は、図6(b)に示すように、シ
リンドリカルレンズ906によって走査方向に拡大され
るが、この時、拡大後の入射ビームB1 においても走査
方向における不均一な光強度分布は保存される。
【0088】上述のような入射ビームB1 を回転多面鏡
902に照射した時の、入射ビームB1 と反射面902
aとの位置関係による走査面光量分布の変化を図1を参
照して以下に説明する。
【0089】図1に示すように、回転多面鏡902に照
射される入射ビームB1 の走査方向幅をW0 とし、その
中心の光軸をXとすると、上記入射ビームB1 は光軸X
に対して非対称な光強度分布D0 を有している。
【0090】上記入射ビームB1 が照射される回転多面
鏡902は、図中の矢印Rで示す方向に回転されてお
り、この回転に伴って、回転多面鏡902の反射面90
2aと入射ビームB1 との位置関係が相対的に変化す
る。図1では、反射面902aの位置として、Ss ,S
c ,SE の3通りを示している。
【0091】ここで、上記反射面902aの位置Ss
反射面902aで反射された出射ビームB2 が感光体1
00上の主走査ラインLの走査開始点Ps (図4参照)
に至る場合、位置Sc は反射面902aで反射された出
射ビームB2 が主走査ラインLの中点Pc に至る場合、
そして、位置SE は反射面902aで反射された出射ビ
ームB2 が主走査ラインLの走査終了点PE に至る場合
を示している。
【0092】ここで、上記反射面902aの位置Ss
c ,SE のそれぞれにおける有効反射幅Ws ,Wc
E は、位置Ss における入射ビームB1 の入射角が最
も小さく、位置SE における入射ビームB1 の入射角が
最も大きいことからWs <W c <WE の順となる。すな
わち、上記反射面902aの位置Ss ,Sc ,SE のそ
れぞれにおける有効反射幅率は、位置Ss の時に最も小
さく、位置SE の時に最も大きい値となる。
【0093】また、上記反射面902aの位置Ss ,S
c ,SE のそれぞれにおける出射ビームB2 の光強度分
布Ds ,Dc ,DE は、入射ビームB1 における光強度
分布D0 の異なる部分を切り取ったものとなる。この
時、図1から明らかなように、上記反射面902aが位
置Ss にある時に光強度の最も大きい部分が切り取ら
れ、反射面902aが位置SE にある時に光強度の最も
小さい部分が切り取られている。
【0094】上記図1に示す位置関係においては、入射
光学系951により導かれた入射ビームB1 に対し、回
転多面鏡902の反射面902aの有効反射幅率が低い
時には、上記反射面902aは入射ビームB1 の光強度
分布の高い部分を反射して出射ビームB2 を得るように
している(反射面902aが位置Ss に有る場合)。逆
に、回転多面鏡902の反射面902aの有効反射幅率
が高い時には、上記反射面902aは入射ビームB1
光強度分布の低い部分を反射して出射ビームB 2 を得る
(反射面902aが位置SE に有る場合)。
【0095】これにより、上記光走査装置では、感光体
100上での走査面光量分布に不均一を生じさせる2つ
の要因である反射面902aの有効反射幅率と出射ビー
ムB 2 の光強度分布とが、感光体100上での光量の増
減に関して逆に作用することとなる。すなわち、上記2
つの要因の一方が、感光体100上での光量を増加させ
るように作用する場合には、他方の要因が感光体100
上での光量を減少させるように作用するため、走査面光
量分布をより均一化することができる。
【0096】例として、図6に示した入射ビームB1
開口905aとの位置関係における走査面光量分布を図
7に示す。この時、図7から明らかなように、入射ビー
ムB 1 と開口905aとの位置関係を補正する前の走査
面光量分布(図中、二点鎖線で示す)には不均一が生じ
ているが、入射ビームB1 と開口905aとの位置関係
を補正した後では、均一化された走査面光量分布(図
中、実線で示す)が得られていることが図7から明らか
である。
【0097】以上のように、本実施の形態に係る光走査
装置では、上述の作用を得るために、回転多面鏡902
と、該回転多面鏡902に照射される入射ビームB1
の位置関係を適切に制御するため、図3に示すように、
ビーム出射ユニット953が図中のA−B方向に変位可
能に設けられている。ビーム出射ユニット953の変位
機構について以下に説明する。先ず、上記ビーム出射ユ
ニット953の構成を図8を参照して説明する。
【0098】上記ビーム出射ユニット953は、既に説
明したように、半導体レーザ901、コリメータレンズ
903および凹レンズ904を一体的に設けたものであ
るが、これらの部材を所定の位置関係で保持するための
部材としてピント調節ガイド体921、半導体レーザ保
持体922およびレンズ保持体923を有している。
【0099】上記半導体レーザ保持体922は半導体レ
ーザ901を固定保持するものであり、上記レンズ保持
体923はコリメータレンズ903および凹レンズ90
4を固定保持するものである。また、上記ピント調節ガ
イド体921は、略中空円筒形状の部材であり、上記半
導体レーザ保持体922およびレンズ保持体923を光
軸方向の位置関係を調節しながら取り付けられるように
なっている。
【0100】上記半導体レーザ保持体922は、上記ピ
ント調節ガイド体921の内周面と一致する略円筒形上
の凸部922aを有しており、該凸部922aをピント
調節ガイド体921の内周面に嵌め込んだ状態で、半導
体レーザ保持体922およびピント調節ガイド体921
のフランジ部同士を固定ネジ924にて固定することに
より、ピント調節ガイド体921に取り付けられる。
【0101】上記レンズ保持体923は、略中空円筒形
状の部材であり、円筒内部に形成された位置決め溝92
3aおよび923bにてコリメータレンズ903および
凹レンズ904を固定保持している。また、上記レンズ
保持体923は、上記ピント調節ガイド体921に対し
て、上記半導体レーザ保持体922と逆方向から取り付
けられるが、この取付けはピント調節ガイド体921内
周面とレンズ保持体923外周面とに形成された調節ネ
ジ部925によって行なわれる。
【0102】すなわち、上記レンズ保持体923は、上
記調節ネジ部925の回転によって、光軸方向の位置を
調整可能であり、これによって、半導体レーザ901と
コリメータレンズ903および凹レンズ904との光軸
方向の位置関係を変化させてピントを調節することが可
能となる。ピントの調節が終了した後のレンズ保持体9
23は、フランジ部に設けられた固定ネジ926を締
め、該固定ネジ926の先端をピント調節ガイド体92
1のフランジ部と当接させることにより固定される。
【0103】次に、上記ビーム出射ユニット953の変
位機構(変位手段)を図9を参照して説明する。上記変
位機構は、光走査装置の外部フレーム等に固定された支
持体931と、該支持体931に対してスライド移動可
能な調整スライダ932を有しており、上記ビーム出射
ユニット953は調整スライダ932上にて固定され
る。上記調整スライダ932は、支持体931に設けら
れたスライド溝と調整スライダ932に設けられ上記ス
ライド溝に嵌合する凸部とからなるスライドガイド部9
33によって、上記支持体931上でスライド可能とな
る。
【0104】上記支持体931および調整スライダ93
2は、上記ビーム出射ユニット953から出射されるビ
ーム光の光軸に垂直な方向の断面が略L字形状をしてお
り、該L字をなす2面の内の1面が変位調節板931a
および932aとして形成されている。
【0105】上記変位調節板931aおよび932aに
は、これらを貫通するように変位調節ネジ934が設け
られている。上記変位調節ネジ934は、支持体931
側の変位調節板931aに対しては、ネジ部によって相
対的位置を変化させることが可能であり、調整スライダ
932側の変位調節板932aに対しては、ネジ部の落
とされた軸部分で貫通していると共にフランジ部934
aによって固定されている。
【0106】また、上記変位調節板931aおよび93
2aの間には、上記変位調節ネジ934の外周に圧縮バ
ネ935が配置されており、上記調整スライダ932側
の変位調節板932aをフランジ部934aに付勢する
ことで調整スライダ932のがたつきを抑制している。
【0107】上記ビーム出射ユニット953の変位を調
節する場合には、上記変位調節ネジ934の調節ツマミ
934bを回すことで、変位調節ネジ934と変位調節
板931aとの相対的位置を変化させる。これにより、
上記調整スライダ932が、変位調節板932aをフラ
ンジ部934aに当接させた状態でスライド移動し、上
記ビーム出射ユニット953の変位を調節することがで
きる。上記調整後は、上記変位調節ネジ934に対して
独立に回転される固定ツマミ936を回転させ、該固定
ツマミ936を変位調節板931aに接触させることで
変位調節ネジ934を固定する。尚、上記調節は、支持
体931のスライド面に設けられた調節目盛937を利
用することで容易に行なえる。
【0108】本実施の形態に係る光走査装置では、ビー
ム出射ユニット953だけでなく、開口板905の調節
も必要とするが、図10に示すように、開口板905の
調節に関しても同様の変位機構を用いることが可能であ
る。
【0109】
【発明の効果】本発明の光走査装置は、以上のように、
ビーム光を出射するビーム出射手段と、複数の反射面を
備え、上記ビーム出射手段から出射されかつ反射面で反
射されたビーム光が上記記録媒体上を走査するように回
転される回転多面鏡と、上記ビーム出射手段から出射さ
れたビーム光を上記回転多面鏡に導くと共に、該ビーム
光を、上記回転多面鏡の1つの反射面の走査方向の幅よ
り広い範囲にわたって上記回転多面鏡にビーム光が照射
されるように成形する入射光学系とを備え、上記回転多
面鏡と上記回転多面鏡に照射されるビーム光との位置関
係は、上記記録媒体上を走査するビーム光を反射する反
射面の有効反射幅が小さくなる時には、該反射面は上記
入射光学系から照射されるビーム光の光強度分布の大き
い部分を反射し、上記記録媒体上を走査するビーム光を
反射する反射面の有効反射幅が大きくなる時には、該反
射面は上記入射光学系から照射されるビーム光の光強度
分布の小さい部分を反射するように設定されている構成
である。
【0110】または、本発明の光走査装置は、以上のよ
うに、ビーム光を出射するビーム出射手段と、複数の反
射面を備え、上記ビーム出射手段から出射されかつ反射
面で反射されたビーム光が上記記録媒体上を走査するよ
うに回転される回転多面鏡と、上記ビーム出射手段から
出射されたビーム光を上記回転多面鏡に導くと共に、該
ビーム光を、上記回転多面鏡の1つの反射面の走査方向
の幅より広い範囲にわたって上記回転多面鏡にビーム光
が照射されるように成形する入射光学系とを備え、上記
記録媒体に照射されるビーム光の光量に不均一を生じさ
せる2つの要因である上記記録媒体上を走査するビーム
光を反射する反射面の有効反射幅と、回転多面鏡に照射
されるビーム光の光強度分布とが、記録媒体上での光量
の増減に関して逆に作用するようになっている構成であ
る。
【0111】それゆえ、上記記録媒体上を走査するビー
ム光を反射する反射面の有効反射幅が小さくなる時に
は、該反射面は上記入射光学系から照射されるビーム光
の光強度分布の大きい部分を反射し、上記記録媒体上を
走査するビーム光を反射する反射面の有効反射幅が大き
くなる時には、該反射面は上記入射光学系から照射され
るビーム光の光強度分布の小さい部分を反射するため、
従来のように、記録媒体上に照射されるビーム光の光量
が大となる部分でビーム光をカットすることなく、上記
記録媒体上に照射されるビーム光の光量が均一化され
る。
【0112】このため、レーザダイオード等のビーム出
射手段から出射される光を効率よく使用でき、低出力の
レーザを使用可能にし、安価でかつ信頼性の高い光走査
装置を提供することができるという効果を奏する。
【0113】また、上記光走査装置では、上記回転多面
鏡へ照射されるビーム光の入射位置を該ビーム光の走査
方向に関して変位可能とする変位手段を備えていること
が好ましい。
【0114】これにより、上記回転多面鏡へ照射される
ビーム光の入射位置を調整でき、上記光走査装置におけ
る上記回転多面鏡と上記回転多面鏡に照射されるビーム
光との位置関係を容易に設定することができるという効
果を容易となる。
【0115】また、上記光走査装置では、上記入射光学
系は、上記ビーム出射手段から出射されたビーム光を所
定の拡散光とするビーム拡散手段と、上記ビーム拡散手
段によって拡散光とされたビーム光の周辺光の通過を規
制し、回転多面鏡に照射されるビーム光を光軸断面が矩
形形状となるように成形するビーム規制手段とを含み、
上記変位手段は、上記ビーム出射手段と上記ビーム拡散
手段とを一体的に移動可能とすることが好ましい。
【0116】それゆえ、上記変位手段によって上記回転
多面鏡と上記回転多面鏡に照射されるビーム光との位置
関係を設定する際、ビーム規制手段により規制された回
転多面鏡の幅及び位置の変化が無いので、上記変位手段
による調整を容易に行なえるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、回転多
面鏡と回転多面鏡に照射される入射ビームとの位置関係
を示す説明図である。
【図2】本発明に係る光走査装置を適用可能な画像形成
システムの構成を示す断面図である。
【図3】上記画像形成システムのプリント部の構成を示
す拡大断面図である。
【図4】上記光走査装置の光路構成を示す斜視図であ
る。
【図5】上記光走査装置の光路構成を展開図にて示した
図であり、(a)は走査平面に垂直な方向から見た平面
図であり、(b)は走査平面に平行な方向からみた側面
図である。
【図6】上記光走査装置において用いるビーム光の光量
分布を示す説明図であり、(a)は開口板通過直後のビ
ーム光、(b)は回転多面体入射直前のビーム光を示
す。
【図7】上記光走査装置において、走査面光量分布の不
均一の補正結果を示すグラフである。
【図8】上記光走査装置にて用いられるビーム出射ユニ
ットの構成を示す断面図である。
【図9】上記ビーム出射ユニットの変位機構を示す斜視
図である。
【図10】上記光走査装置にて用いられる開口板の変位
機構を示す斜視図である。
【図11】図11(a)〜(c)は、オーバフィル型の
光走査装置におけるビーム走査原理を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 光走査装置 100 感光体(記録媒体) 901 半導体レーザ(ビーム出射手段) 902 回転多面鏡 903 コリメータレンズ(ビーム拡散手段) 904 凹レンズ(ビーム拡散手段) 905 開口板(ビーム規制手段) 951 入射光学系 952 出射光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 麻言 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 西口 哲也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA21 AA34 AA40 AA45 AA48 AA52 BA05 BA81 2H045 AA01 CB35 DA02 5C072 AA03 BA05 HA02 HA08 HA13 HB01 HB08 XA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真方式の画像形成装置に用いられ、
    該画像形成装置の記録媒体上に画像データに応じて制御
    されるビーム光を走査露光して、該記録媒体の表面上に
    静電潜像を書き込む光走査装置において、 ビーム光を出射するビーム出射手段と、 複数の反射面を備え、上記ビーム出射手段から出射され
    かつ反射面で反射されたビーム光が上記記録媒体上を走
    査するように回転される回転多面鏡と、 上記ビーム出射手段から出射されたビーム光を上記回転
    多面鏡に導くと共に、該ビーム光を、上記回転多面鏡の
    1つの反射面の走査方向の幅より広い範囲にわたって上
    記回転多面鏡にビーム光が照射されるように成形する入
    射光学系とを備え、 上記回転多面鏡と上記回転多面鏡に照射されるビーム光
    との位置関係は、上記記録媒体上を走査するビーム光を
    反射する反射面の有効反射幅が小さくなる時には、該反
    射面は上記入射光学系から照射されるビーム光の光強度
    分布の大きい部分を反射し、上記記録媒体上を走査する
    ビーム光を反射する反射面の有効反射幅が大きくなる時
    には、該反射面は上記入射光学系から照射されるビーム
    光の光強度分布の小さい部分を反射するように設定され
    ていることを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】電子写真方式の画像形成装置に用いられ、
    該画像形成装置の記録媒体上に画像データに応じて制御
    されるビーム光を走査露光して、該記録媒体の表面上に
    静電潜像を書き込む光走査装置において、 ビーム光を出射するビーム出射手段と、 複数の反射面を備え、上記ビーム出射手段から出射され
    かつ反射面で反射されたビーム光が上記記録媒体上を走
    査するように回転される回転多面鏡と、 上記ビーム出射手段から出射されたビーム光を上記回転
    多面鏡に導くと共に、該ビーム光を、上記回転多面鏡の
    1つの反射面の走査方向の幅より広い範囲にわたって上
    記回転多面鏡にビーム光が照射されるように成形する入
    射光学系とを備え、 上記記録媒体に照射されるビーム光の光量に不均一を生
    じさせる2つの要因である上記記録媒体上を走査するビ
    ーム光を反射する反射面の有効反射幅と、回転多面鏡に
    照射されるビーム光の光強度分布とが、記録媒体上での
    光量の増減に関して逆に作用するようになっていること
    を特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】上記回転多面鏡へ照射されるビーム光の入
    射位置を該ビーム光の走査方向に関して変位可能とする
    変位手段を備えていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】上記入射光学系は、 上記ビーム出射手段から出射されたビーム光を所定の拡
    散光とするビーム拡散手段と、 上記ビーム拡散手段によって拡散光とされたビーム光の
    周辺光の通過を規制し、回転多面鏡に照射されるビーム
    光を光軸断面が矩形形状となるように成形するビーム規
    制手段とを含み、 上記変位手段は、上記ビーム出射手段と上記ビーム拡散
    手段とを一体的に移動可能とすることを特徴とする請求
    項3に記載の光走査装置。
JP2000201327A 2000-07-03 2000-07-03 光走査装置 Pending JP2002023092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000201327A JP2002023092A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 光走査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000201327A JP2002023092A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 光走査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002023092A true JP2002023092A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18699041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000201327A Pending JP2002023092A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 光走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002023092A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005031366A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Toshiba Corp 光走査装置及び絞り装置
CN104885348A (zh) * 2012-12-27 2015-09-02 佳能株式会社 马达驱动设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005031366A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Toshiba Corp 光走査装置及び絞り装置
US7304660B2 (en) 2003-07-11 2007-12-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical beam scanning device and diaphragm device capable of adjusting light quantity distribution
US7554568B2 (en) 2003-07-11 2009-06-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical beam scanning device and diaphragm device capable of adjusting light quantity distribution
JP4488698B2 (ja) * 2003-07-11 2010-06-23 株式会社東芝 光走査装置及び絞り装置
CN104885348A (zh) * 2012-12-27 2015-09-02 佳能株式会社 马达驱动设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6965466B2 (en) Light scanner, multibeam scanner, and image forming apparatus using the same
US8228583B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP2002040349A (ja) 光走査装置
JP2001281578A (ja) マルチビーム走査装置及び画像形成装置
CN1316285C (zh) 扫描光学装置和图像形成装置
US7342698B2 (en) Light scanning unit and image forming apparatus having the same
JP2002023092A (ja) 光走査装置
JP3789770B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US7054047B2 (en) Polygon mirror and optical scanning device having the same
JP2003043388A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
US5973716A (en) Image forming apparatus
US20210173322A1 (en) Optical scanning device and image forming apparatus including same
JPH02198413A (ja) レーザープリンタ等の光書き込み装置
JPH0259714A (ja) 光走査装置
US7212324B2 (en) Optical scanning arrangement and image forming device with the arrangement
US20080239437A1 (en) Optical beam scanning apparatus and image forming apparatus
US6980342B1 (en) Optical beam scanning device
JP2667737B2 (ja) 複合機能を有するレーザープリンター
JP2002350763A (ja) レーザ走査装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2002048994A (ja) 光走査装置
JP4708629B2 (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
KR920010837B1 (ko) 레이저 프린터용 홀로그래피 주사장치
JP2001290093A (ja) 光走査装置
JP2002055291A (ja) 光走査装置
JPH0915517A (ja) レーザ走査用光学装置