JP2002022990A - 透明ガラス膜の形成方法 - Google Patents

透明ガラス膜の形成方法

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JP2002022990A
JP2002022990A JP2000203442A JP2000203442A JP2002022990A JP 2002022990 A JP2002022990 A JP 2002022990A JP 2000203442 A JP2000203442 A JP 2000203442A JP 2000203442 A JP2000203442 A JP 2000203442A JP 2002022990 A JP2002022990 A JP 2002022990A
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JP
Japan
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transparent glass
substrate
core tube
glass film
forming
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JP2000203442A
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English (en)
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Seiichi Kashimura
誠一 樫村
Kentaro Ohira
健太郎 大平
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/14Other methods of shaping glass by gas- or vapour- phase reaction processes
    • C03B19/1453Thermal after-treatment of the shaped article, e.g. dehydrating, consolidating, sintering

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた均熱範囲でも多数枚を同時に処理す
ることができ、ガラス膜中に気泡が残留せず、低損失な
光導波路用のクラッドガラス膜を形成でき、しかも治具
や炉芯管のかけによる異物の発生を抑えることができ
る、透明ガラス膜の形成方法を提供する。 【解決手段】 基板8上に火炎加水分解によって形成さ
れた酸化物微粒子層を、高温で焼結し透明なガラス膜を
形成する透明ガラス膜の形成方法において、縦に配置し
た高温に加熱された炉芯管2中に、炉芯管の上部より、
治具6中に略水平に多段に重ねられた、表面に微粒子層
の形成された複数の基板8を送り込み、所定時間高温に
保持した後、治具6にセットされた基板8を引き出すこ
とにより、酸化物微粒子層を透明ガラス化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス導波路用の
透明なガラス膜を形成する形成方法に係り、特に火炎加
水分解によって形成された酸化物微粒子層を高温で焼結
して形成する透明ガラス膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば石英基板上に光導波路用
のコアを備えたガラス導波路が知られている。この種の
ものは、図3a〜図3dに示すように、石英基板8上に
光導波路用のコア9を形成し、このコア9及び石英基板
8上に、火炎加水分解反応により、例えばSi02−P2
5−B23組成の酸化物微粒子層10を堆積する。そ
して、この石英基板8を、約1300℃の温度で焼結、
透明ガラス化して光導波路用のグラッド膜11を形成し
て作製される。
【0003】焼結、透明ガラス化は、図4に示すよう
に、断熱保温材12中にヒータ13を配し、その中に箱
型あるいは円筒型の石英材質炉芯管14を導入し、この
石英材質炉芯管14の中に、カーボンやSi材質の平坦
な治具15の上に酸化物微粒子層のついた基板8を載せ
て入れ、これをHeなどのガス7を導入しながらヒータ
13によって1300℃の高温に加熱して行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構造の焼結炉および焼結方法を用いて基板8表面の酸化
物微粒子層10の焼結・透明ガラス化を図ると、透明ガ
ラス化されたクラッドガラス膜11の内部に気泡が残り
易いという問題があった。
【0005】この気泡は、特にコア9の側壁付近に残り
易く、光導波路の光学特性を劣化させる要因となる。ま
た、基板8が炉芯管14中で長手方向に水平に置かれる
ため、多数枚を同時に処理するためには炉芯管14の均
熱長を長くとることが必要であった。またさらに基板8
を乗せる治具15と炉芯管14の内壁が擦れることによ
り、異物が発生し、導波路の特性を劣化させる問題があ
った。
【0006】そこで、本発明の目的は、限られた均熱範
囲でも多数枚を同時に処理することができ、ガラス膜中
に気泡が残留せず、低損失な光導波路用のクラッドガラ
ス膜を形成でき、しかも治具や炉芯管のかけによる異物
の発生を抑えることができる、透明ガラス膜の形成方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板上に火炎加水分解によって形成された酸化物微粒子
層を、高温で焼結し透明ガラス化する透明ガラス膜の形
成方法において、縦に配置した高温に加熱された炉芯管
中に、炉芯管の上部より、治具中に略水平に多段に重ね
られた、表面に微粒子層の形成された複数の基板を送り
込み、所定時間高温に保持した後、治具にセットされた
基板を引き出すことにより、酸化物微粒子層を透明ガラ
ス化することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、上記基板の送り込み速度は、上記基板の加
熱速度が15℃/min以上となるように調整すること
を特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のものにおいて、上記基板の引き出し速度は、上記
基板の冷却速度が5℃/min以上となるように調整す
ることを特徴とするものである。
【0010】上記方法によれば、基板が炉芯管中で縦方
向に水平に置かれるため、限られた均熱範囲でも多数枚
を同時に処理することが可能となる。
【0011】また、基板表面に形成された酸化物微粒子
層の裏面側、すなわち基板との界面側から焼結・透明ガ
ラス化が起こる。このため、気泡のもととなる層中の空
隙は基板との界面側から消失する。よって、ガラス膜中
に気泡が残留せず、低損失な光導波路用のクラッドガラ
ス膜を形成することができる。
【0012】また、基板を保持する治具は炉芯管の内壁
と接触することがないため、治具や炉芯管のかけによる
異物の発生を抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、添
付図面を参照して説明する。
【0014】図1、図2は、透明ガラス膜の縦型形成装
置100を示す。この形成装置100は、断熱保温材1
を有し、この断熱保温材1内には電気ヒータ3が配置さ
れている。この断熱保温材1内には円筒型の石英材質炉
芯管2が縦型配置され、この石英材質炉芯管2の内部に
は、複数の基板8を水平保持する治具6が、上下動自在
に配置されている。5は支持棒である。縦型の石英材質
炉芯管2の内部には、下部から上部に向けてHeガス7
が流される。
【0015】上記基板8は、図3に示すものと略同様の
構成を有する。すなわち、石英基板8上に光導波路用の
コア9を備え、その上に火炎加水分解反応により、例え
ばSi02−P25−B23組成の酸化物微粒子層10
を堆積する。
【0016】つぎに、縦型形成装置100を用いて、こ
の酸化物微粒子層10の焼結・透明ガラス化を図って、
クラッドガラス膜11を形成する。
【0017】図1に示すように、断熱保温材1中の円筒
型の石英材質炉芯管2を予めヒータ3によって1350
℃に加熱、保持しておく。そして、表面に酸化物微粒子
層10の着いた基板8を支持棒5で支えられたカーボン
あるいはSi材質の重ね置きのできる治具6に載せ、炉
芯管2上部の非加熱部分2Aに導入する。この場合、炉
芯管2中には気泡をより抜け易くするため、固体中で拡
散係数の大きいHeガス7を炉芯管2の下部から上部へ
流した。
【0018】続いて、図2に矢印Aで示すように、支持
棒5を下方へ押し込むことにより治具6を炉芯管2の1
350℃に保持された領域2Bに徐々に移動させる。
【0019】このとき、基板8の加熱される速度は、支
持棒5の押し込み速度を調整することによリ60℃/m
inに設定した。
【0020】本実施形態では、炉芯管2の上部より基板
8をヒータ3で加熱された領域2Bに挿入することによ
り、基板8上の微粒子層10は下側から加熱されるた
め、膜11中に気泡を抱かえること無く微粒子層10の
溶融が進行する。
【0021】その後、微粒子層10全体を完全に溶融す
るため、基板8を1350℃で1時間加熱、保持した
後、今度は除々に支持棒5を引くことにより再度炉芯管
2上部の非加熱部分2Aに移動した。
【0022】このときの基板8の冷却速度は、支持棒5
の引き出し速度を調整することによリ20℃/minに
設定した。
【0023】このように、本実施形態では、焼結炉を縦
型の構造とし、この焼結炉の内部に縦に配置した高温に
加熱された炉芯管中に、炉芯管の上部より、水平に多段
に重ねられた、表面に超微粒子層の形成された基板を除
々に導入し、酸化物微粒子層を透明ガラス化するように
した。
【0024】よって、本実施形態では、内部に気泡の無
いクラッドガラス膜11を形成することができた。ま
た、作製されたクラッドガラス膜11の表面には導波路
損失要因となる異物は存在しなかった。
【0025】実際に作製した導波路の損失を評価した結
果、損失ばらつきが無く、伝搬損失は0.07dB/c
mであった。
【0026】基板8の処理枚数も、従来の横型焼結炉
(均熱長45cm、4インチ基板8枚処理)に比較し
て、約5倍(均熱長45cm、4インチ基板20枚)に
増加できることが確認された。
【0027】なお、さらに検討を進めた結果、基板8の
加熱される速度を15℃/minより低く設定すると基
板8には大きな反りが発生し、クラッドガラス膜11に
はクラックが発生することがわかった。
【0028】これによれば、加熱速度が15℃/min
以上となるように基板8の送り込み速度を調整すること
が望ましい。
【0029】また、冷却速度が5℃/minより小さい
場合には、クラッドガラス膜11中にドーパント材料の
結晶化に起因すると思われる屈折率の偏析が見られ、導
波路の損失が増大することがわかった。
【0030】これによれば、冷却速度が5℃/min以
上となるように基板8の引き出し速度を調整することが
望ましい。
【0031】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
本発明は、これに限定されるものでないことは明らかで
ある。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、クラッドガラス膜中に
気泡を残留させることなく、また治具や炉芯管のかけに
よる異物混入を抑制した、低損失な光導波路用のクラッ
ドガラス膜を形成することができると共に、限られた均
熱範囲で従来よりもより多くの基板を処理することが可
能となる。よって、製品の歩留まりと処理能力を大幅に
改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透明ガラス膜の形成装置を示す断
面図である。
【図2】同じく透明ガラス膜の形成装置を示す断面図で
ある。
【図3】a〜dはガラス導波路の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図4】従来の透明ガラス膜の形成装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 断熱保温材 2 石英材質炉芯管 2A 非加熱部分 2B 領域 5 支持棒 6 治具 7 Heガス 8 石英基板 9 コア 10 酸化物微粒子層 11 クラッドガラス膜 100 縦型形成装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に火炎加水分解によって形成され
    た酸化物微粒子層を、高温で焼結し透明ガラス化する透
    明ガラス膜の形成方法において、 縦に配置した高温に加熱された炉芯管中に、炉芯管の上
    部より、治具中に略水平に多段に重ねられた、表面に微
    粒子層の形成された複数の基板を送り込み、所定時間高
    温に保持した後、治具にセットされた基板を引き出すこ
    とにより、酸化物微粒子層を透明ガラス化することを特
    徴とする透明ガラス膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 上記基板の送り込み速度は、上記基板の
    加熱速度が15℃/min以上となるように調整するこ
    とを特徴とする請求項1記載の透明ガラス膜の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 上記基板の引き出し速度は、上記基板の
    冷却速度が5℃/min以上となるように調整すること
    を特徴とする請求項1または2記載の透明ガラス膜の形
    成方法。
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