JP2002022252A - 温度調整機能付変風量ユニット - Google Patents

温度調整機能付変風量ユニット

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JP2002022252A
JP2002022252A JP2000206967A JP2000206967A JP2002022252A JP 2002022252 A JP2002022252 A JP 2002022252A JP 2000206967 A JP2000206967 A JP 2000206967A JP 2000206967 A JP2000206967 A JP 2000206967A JP 2002022252 A JP2002022252 A JP 2002022252A
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cooling
temperature
heating
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Hisaki Yamawaki
久樹 山脇
Kazunari Ueda
和成 上田
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Sinko Industries Ltd
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Sinko Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可変風量空気調和装置(VAV)において、変風
量ユニットの単体で冷房と暖房を兼用でき、かつ、自動
的に冷房と暖房の切り替えが可能である機械的に制御す
る温度調整機能付変風量ユニットを提供する。 【解決手段】可変風量空気調和装置において、冷房通路
および暖房通路を設けるとともに、該冷房通路と暖房通
路とに空気の流れを切り替える上流ダンパを設け、該上
流ダンパは通路温度を感知して変形する部材により機械
的に作動する上流ダンパ切り替え手段を有し、上記冷房
通路および暖房通路には室温を感知して変形する部材に
より風量調整用の開度調整ダンパを設けた温度調整機能
付変風量ユニットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変風量空気調和
機において、温度制御を機械的に行う温度調整機能付変
風量ユニットの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の空気条件を快適に保持する
空調装置は、ダクトからの風量を可変として給気の温度
・湿度をほぼ一定にするタイプが知られており、ダクト
からの風量を可変として給気の温度・湿度をほぼ一定に
するために、可変風量ユニットを各ゾーン毎あるいは各
室毎に配置しているが、個別に制御が可能であり、ま
た、設備容量を小さくでき、さらに、負荷変動を的確に
とらえて室温を維持するため熱源エネルギーの損失が小
さい等の利点があることから現在多用されている。そし
て、この給気の温度・湿度をほぼ一定にしてダクトから
の吹出風量および静圧を調整するタイプは、可変風量空
気調和装置(VAV)と呼ばれているが、これはまず、空
気の吹出口あるいは吐出口にダンパ等を設けて風量を制
御するが、このタイプとして、例えば、本出願人が提案
したものであるが、図1に示すように吹出し口の近傍に
ダンパ(風量調整板)を設けて、開口の吹き出し面積を調
整するものが知られている。更に、図1に示す可変風量
空気調和装置(VAV)を冷房空気調和機に用いた例につ
いて具体的に説明すると、変風量ユニットsの風量を調
節するダンパtは、ワックスサーモuにより室内xの室
温を感知し、ワックスサーモuの伸張状態を利用して、
支点yを中心として回動するアームzにワックスサーモ
uを連繋して、アームzによりダンパtを室内温度に対
応して回動し、開口の吹き出し面積を調整するが、室内
が暑いときにはワックスサーモuが伸びてアームzが反
時計方向に回動し、ダンパtは実線の位置になって空気
の流れと平行するように全開状態になる。逆に、室内の
温度が下がるとワックスサーモuが収縮してアームzが
時計方向に回動し、ダンパt'は2点鎖線の斜行する位
置になって空気の流れを阻止するように開口も小さくな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図1に示した従来の可変風量空気調和装置(VAV)の
機械的に制御する変風量ユニットは、冷房専用のタイプ
しかなく、単体では冷房と暖房を兼用することができな
いという問題点があった。また、この可変風量空気調和
装置(VAV)の機械的に制御するタイプの変風量ユニッ
トは、通常、冷房だけあれば良いような場所に設置する
のが普通であるが、暖房も併設しようとすると暖房チャ
ンバーを設けることが想定できるが、この場合には、上
流の冷房チャンバーと暖房チャンバーの空気流の通路を
マニュアルで切り替えるダンパを設け、外部から上流の
通路をその都度切り替える操作を必要とするという問題
点があった。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、その課題は、可変風量空気調和装置(VAV)に
おいて、変風量ユニットの単体で冷房と暖房を兼用で
き、かつ、自動的に冷房と暖房の切り替えが可能である
機械的に制御する温度調整機能付変風量ユニットを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、可変風量空気調和装置
において、冷房通路および暖房通路を設けるとともに、
該冷房通路と暖房通路とに空気の流れを切り替える上流
ダンパを設け、該上流ダンパは通路温度を感知して変形
する部材により機械的に作動する上流ダンパ切り替え手
段を有し、上記冷房通路および暖房通路には室温を感知
して変形する部材により風量調整用の開度調整ダンパを
設けた温度調整機能付変風量ユニットである。上記の課
題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項
1において冷房通路は冷気供給室と冷気吹出部に連通
し、冷気吹出部は天井に面した全面パンチングパネルに
より構成され、冷やされた空気の吹き出し風速が均一で
極めて遅くなるよう前記全面パンチングパネルの冷気吹
出部は大きな容積の前記冷気供給室の底面に設けられる
とともに広い面積を有した温度調整機能付変風量ユニッ
トである。上記の課題を解決するために、請求項3に記
載の発明は、請求項2において前記冷気吹出部の全面パ
ンチングパネルは、輻射パネルとして作用するように輻
射量が高い材質とした温度調整機能付変風量ユニットで
ある。上記の課題を解決するために、請求項4に記載の
発明は、請求項1から請求項3において、前記通路温度
を感知して変形する部材は、形状記憶合金バネを用いた
温度調整機能付変風量ユニットである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の好適な空気調和機の1実
施例を図面に沿って説明する。図2は本実施例の可変風
量空気調和装置に適用した実施例の全体を説明する概略
図であるが、変風量ユニット(VAVユニット)のダンパ
の開口度合いによって送風機の風量を制御する。中央空
調機1の外壁パネル11内には、フィルター12、冷却コイ
ル13、加熱コイル14、加湿器15、および、給気ファン16
が配置されて、外気Aおよび還気Bを取り入れ所定の温度
と湿度にされた給気Cは、給気ファン16によって給気ダ
クト17を通じて各a,b,cエリアに搬送される。上記の給
気Cは、aエリア,bエリア,cエリアに配置された変風量ユ
ニット2に搬送され、変風量ユニット2の吹出し口21よ
り、新たな空気Dとして各室に給気される。そして、還
気ファン3によって、aエリア,bエリア,cエリアに配置さ
れた吸込み口31から各エリアの室内空気Eが吸込まれ、
中央空調機1に還気Bとして戻され、一部は還気ダクト3
2を通じて外部に排気Fとして排気され、外気Aおよび還
気Bを取り入れ所定の温度と湿度にされた給気Cは、給気
ファン16によって給気ダクト17を通じて各a,b,cエリア
に搬送され、変風量ユニット2の吹出し口21より新たな
空気Dとして各室に給気される。
【0007】[通路切替機構]次に、上記の温度調整機能
付の変風量ユニット2を図3〜図8に沿って説明する。
変風量ユニット2のケーシング21の外周は断熱材211で覆
われており、ケーシング21内部は図5および図7に示さ
れるように上下の二層に区切られ、上層部22は空気制御
通路を下層部23は空気室内供給室を形成し、上層部22は
空調空気導入室221と上流空気通路切替室222と冷房空気
通路223と暖房空気通路224に区切られている。図3、図
4、図5において、図2の冷却コイル13或いは加熱コイ
ル14によって熱交換された空調空気Cは、ケーシング21
の上層部22の側面の吸入口212から空調空気導入室221に
導入され、通路切替機構24によって上流空気通路切替室
222に流入し、冷房空気通路223か暖房空気通路224かの
いずれかに導かれる。
【0008】通路切替機構24は上流ダンパ241が設けら
れるが、上流ダンパ241の一端部2411は冷房空気通路223
と暖房空気通路224を区切る壁225の末端部2251の近傍に
位置する回動軸242を中心として回動自在に取り付けら
れ、上流ダンパ241の他端部2412は空調空気導入室221の
方形の排出口2211のいずれかの壁面2212,2213に密接す
るようになっている。一端部2411には上流ダンパ241と
一体にくの字形の回動アーム243が固着され、回動アー
ム243の一端部2431と空調空気導入室221の側面に取り付
け部2211との間には特定の温度によって形状が変わる形
状記憶合金バネ244が取り付けられ、回動アーム243の他
端部2322と空調空気導入室221の側面に取り付け部2212
との間には形状記憶合金バネ244の変形により上流ダン
パ241の回動を補償するバイアスバネ245が取り付けられ
ている。本実施例では、前記の形状記憶合金バネ244は
約18℃〜25℃以下では合金バネ定数が小さく柔らかい特
性のものを用いた。この場合、冷気が中央空調機1から
送風されている場合には、バイアスバネ245の収縮力の
方が強く形状記憶合金バネ244の収縮力に打ち勝って、
回動アーム243を反時計方向に回動させ、図3に示すよ
うに上流ダンパ241もバイアスバネ245と協動して反時計
方向に回動しようとし、上流ダンパ241の端部2412は排
出口2211の壁面2212に密接する。したがって、中央空調
機1からの冷気の全ては、冷房空気通路223に導かれ
る。
【0009】これとは逆に中央空調機1からの18℃〜25
℃以上の暖気が送風され場合は、形状記憶合金バネ244
は硬くなりバネの形状を維持すべく収縮力も強くなり、
バイアスバネ245の収縮力に打ち勝つため、回動アーム2
43を時計方向に回動させ、図4に示すように上流ダンパ
241も時計方向に回動しようとし、上流ダンパ241の端部
2412は排出口2211の壁面2213に密接する。したがって、
中央空調機1からの暖気の全ては、暖房空気通路224に
導かれる。ここで、形状記憶合金バネを用いたのは、構
造が簡単となり、特定の温度範囲で確実に冷房通路と暖
房通路とを切り替えることができるからである。
【0010】[冷房系]次に、冷房を制御する構成を図5
および図6に沿って説明する。冷房空気通路223に導か
れた冷房空気の風量は、冷房空気通路223側のほぼ中央
に位置する冷房開度調整ダンパ25の開度の程度によって
制御される。この開度調整ダンパ25のほぼ中央部251
は、通路223側のほぼ中央に水平方向の回動軸252を中心
に回動自在に軸支され、開度調整ダンパ25の回動軸252
から離れた適所にはバイアスバネ253の一端部2531を取
り付ける取付部254が設けられて、バイアスバネ253の他
端2532は冷房空気通路223の底面の適所の取付部2231に
取り付けられる。一方、開度調整ダンパ25の回動軸252
から離れたバイアスバネ253とは反対側のの適所には、
開度調整ダンパ25を稼働する温度感知機構26の作動アー
ム261の一端部2611を回動自在に取り付ける取付部材255
が設けられ作動アーム261が連繋されている。前記の温
度感知機構26の感温部は温度にほぼ比例して伸張するワ
ックスサーモ262が設けられるが、このワックスサーモ2
62の下端部には温度設定部263設けられていて、必要に
応じて室温を所定の温度に設定できる。ワックスサーモ
262の上端部にはシャフト264が固着されており、シャフ
ト264は温度に比例して伸張変形するワックスサーモ262
と復帰バネ265と協動して上下する。シャフト264の上端
部266には前記作動アーム261の他端部2612を回動自在に
軸支し、作動アーム261のシャフト264寄りにはワックス
サーモ262の固定枠267に固着された回転支点268を軸支
し回転支点268を中心にして回動する。
【0011】ここで、冷房時に室内が十分に冷房され温
度が下がっている場合には、図5の実線のように、ワッ
クスサーモ262が縮んでシャフト264の上端部266が下方
に位置するが、作動アーム261の一端部2611は上方に移
動し、開度調整ダンパ25を回動軸252を中心にして時計
方向に回動し斜行状態となる。したがって、開度調整ダ
ンパ25は冷房空気通路223の上下の壁面に近接した状態
になりほぼ閉口状態になる。逆に、冷房時に室内が冷房
が十分でなく温度が上がっている場合には、図5の点線
のように、ワックスサーモ262が伸びてシャフト264の上
端部266が上方に位置し、作動アーム261の一端部2611は
下方に移動し、開度調整ダンパ25を回動軸252を中心に
して反時計方向に回動し水平状態となる。したがって、
開度調整ダンパ25は冷房空気通路223の上下の壁面と平
行した状態になりほぼ全開状態になる。このように、温
度感知機構26は、冷房時に室内が十分に冷房され温度が
下がっている場合には、閉口状態となり冷房が緩和さ
れ、冷房が十分でないと全開状態となり、ソレノイドや
リレー等の電気を使用しない機械的構成で自動的に室温
を制御する。
【0012】冷房空気通路223は下層部23は、図5、図
6に示すように、空気室内供給室27の冷房側の冷気供給
室272に連通するが、開度調整ダンパ25により風量を制
御された冷気は冷気供給室272に供給される。この冷気
供給室27の室内容積を大きくするとともに、空気吹出部
を構成する底面は開口率30〜80%の全面パンチングの天
井パネル271は、図6の底面図に示すように図の左下の
1部の正方形部分が暖気供給室273の暖気吹出部2731で
あるが、天井パネル271の面積の大部分は冷気吹出部272
1を構成しており、このため、冷気の冷房吹出部2721で
の室内への風速はほぼ均一で、且つ極めて低速となる。
また、冷気吹出部を構成する底面は広い面積を有するこ
とを利用して輻射パネルを構成するが、この輻射パネル
である全面パンチングパネル271は輻射量が高い材質と
すればよい。なお、天井パネル271の全面パンチングの
開口率について、後述するように、ディスプレーメント
(置換)空調に近ずけるには開口率が大きい方がよく、輻
射熱を利用した空調には開口率は小さい方がよく、開口
率30〜80%の範囲で最も効率のよい開口率に設定すれば
よい。ここで、暖房供給室273の暖気吹出部2731の吹出
面積は、冷気吹出部2721の吹出面積に比較して1/5〜1
/10範囲に設定するのが好ましい。これは、暖気が人の
肌に当たった場合には、風速が多少強くても不快に感じ
ないが、冷気が人の肌に当たった場合には、風速は極力
弱くしないと不快に感じるためである。本実施例での風
速も、開度調整ダンパを全開にした場合の暖房時での暖
気吹出部分の風速と、冷房時での冷気吹出部分の風速の
比も1/5〜1/10程度とし、冷房時での冷気吹出部分の
風速は極めて低速で、ほとんど肌には風を感じない程度
のほぼ0m/sの風速になるように設定した。
【0013】[暖房系]次に、暖房を制御する構成を図7
に沿って説明する。暖房時は冷房時と逆の作動をする
が、暖房空気通路224に導かれた暖房空気の風量は、暖
房空気通路224側のほぼ中央に位置する暖房開度調整ダ
ンパ28の開度の程度によって制御される。この開度調整
ダンパ28のほぼ中央部281は、通路224側のほぼ中央に水
平方向の回動軸282を中心に回動自在に軸支され、開度
調整ダンパ28の回動軸282から離れた適所にはバイアス
バネ283の一端2831を取り付ける取付部284が設けられ
て、バイアスバネ283の他端2832は冷房空気通路224の底
面の適所の取付部2241に取り付けられる。一方、開度調
整ダンパ28の回動軸282から離れたバイアスバネ283とは
反対側のの適所には、開度調整ダンパ28を稼働する温度
感知機構29の作動アーム291の一端部2911を回動自在に
取り付ける取付部材285が設けられ作動アーム291が連繋
されている。前記の温度感知機構29の感温部は温度にほ
ぼ比例して伸張するワックスサーモ292が設けられる
が、このワックスサーモ292の下端部には温度設定部293
設けられていて、必要に応じて室温を所定の温度に設定
できる。ワックスサーモ292の上端部にはシャフト294が
固着されており、シャフト294は温度に比例して伸張変
形するワックスサーモ292と復帰バネ295と協動して上下
する。シャフト264の上端部296には前記作動アーム291
の中間部2912を回動自在に軸支し、作動アーム291のシ
ャフト末端294寄りにはワックスサーモ292の固定枠297
に固着された回転支点298を軸支し回転支点298を中心に
して回動する。
【0014】ここで、暖房時に室内が十分に暖房されて
いない場合には、図7に示すように、ワックスサーモ29
2が縮んでシャフト294の上端部296が下方に位置し、作
動アーム291の一端部2911は下方に位置し、開度調整ダ
ンパ28を回動軸282を中心にして反時計方向に回動し水
平状態となる。したがって、開度調整ダンパ25は冷房空
気通路223の上下の壁面と平行した状態になりほぼ全開
状態になる。逆に、室内が十分に暖房され温度が上昇す
ると、ワックスサーモ292が伸びてシャフト294の上端部
296が上方に移動し、作動アーム291の一端部2911は上方
に移動し、開度調整ダンパ28を回動軸252を中心にして
時計方向(図7中矢印G)に回動して斜行状態となり、開
度調整ダンパ28は暖房空気通路243の上下の壁面に近づ
き閉口状態に近づく。即ち、冷房側の温度感知機構の作
動アームの作用点に対する支点の位置を、暖房側では逆
に配置し、室温の変化に対して開度調整ダンパは逆の作
動をする。
【0015】このように、温度感知機構29は、冷房時と
同様に、暖房時も室内が十分に暖房されておらず温度が
下がっている場合には開口状態となり、暖房空気が十分
に供給され暖房が十分になると閉口状態となり、ソレノ
イドやアクチュエーター等の電気を使用しない機械的構
成で自動的に室温を制御する。冷房空気通路224は下層
部23は、図7、図6に示すように空気室内供給室27の暖
房供給室273に連通し、開度調整ダンパ28により風量を
制御された暖気は暖房供給室273に供給される。
【0016】[作動・利点]本実施例は以上のような構成
であるから、下記のような数々の作動・利点を有する。 機械的な構成のみで冷房と暖房に対応した単体の可変
風量(VAV)ユニットであるので、据え付け設置が容易
である。 温度を感知して変形する形状記憶合金バネ、および、
ワックスサーモを利用して純力学的に作動させているた
め、ソレノイドやアクチュエーター等の電源を一切使用
しない構成が可能となる。したがって、情報通信系にノ
イズを発生することがない。また、電源が不必要で外部
操作のなく半永久的に作動し保守も容易となる。 冷房空気通路223と暖房空気通路224とが独立している
ため、それぞれ独自に吹出し風量を設定できる。 冷房吹出系と暖房吹出系とが独立しているため、冷房
供給室の容積を大きく冷気吹出部の吹出面積を大きくす
ることができ、冷気の風速を均一で低速にでき、空気の
層を乱さないまま冷房するディスプレーメント(置換)空
調に近づけられる。 冷暖気吹出部を広い面積(約46m2)で全面パンチングパ
ネルとしたので、輻射熱を利用した空調が可能となる。
したがって、輻射効率が良くディスプレーメント(置換)
空調と相俟って心地良く効率的な空調が可能となる。 冷房通路と暖房通路とを切り替える通路切替機構の温
感素子として、形状記憶合金バネを用いたので、特定の
温度範囲で確実に冷房通路と暖房通路とを切り替えるこ
とができる。
【0017】なお、本発明の特徴を損うものでなけれ
ば、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論で
ある。例えば、温度感知部材に形状記憶合金バネやワッ
クスサーモを用いたがサーモススタット等の他の温度変
形素子を用いてもよい。また、パンチングパネルも、多
数の空気吹出口部と平面部が存在すればパンチングでな
く成形でもよいことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、可変風量空気調和装置において、冷房通
路および暖房通路を設けるとともに、該冷房通路と暖房
通路とに空気の流れを切り替える上流ダンパを設け、該
上流ダンパは通路温度を感知して変形する部材により機
械的に作動する上流ダンパ切り替え手段を有し、上記冷
房通路および暖房通路には室温を感知して変形する部材
により風量調整用の開度調整ダンパを設けた温度調整機
能付変風量ユニットであるから、機械的な構成のみで冷
房と暖房に対応した単体の可変風量(VAV)ユニットで
あるので、据え付け設置が容易であるという効果を有
し、温度を感知して変形する部材で機械的に作動させて
いるため、リレー等の電源を一切使用しない構成が可能
となり、情報通信系にノイズを発生することがないとい
う効果が得られ、電源が不必要で外部操作のなく半永久
的に作動し保守も容易となるという効果が得られ、冷房
通路と暖房通路とが独立しているため、それぞれ独自に
吹出し風量を設定できるという数々の効果が得られる。
【0019】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1の冷房通路は冷気供給室と冷気吹出部に連通し、
冷気吹出部は天井に面した全面パンチングパネルにより
構成され、該全面パンチングパネルの冷気吹出部は大き
な容積の前記冷気供給室に連通するとともに広い面積を
有して冷やされた空気の吹き出し風速が均一で極めて遅
くなるようにした温度調整機能付変風量ユニットである
から、冷房供給室の容積を大きく、冷気吹出部の吹出面
積を大きくすることができ、冷気の風速を均一で低速に
でき、風速を感じさせない空気の層を乱さないまま冷房
するディスプレーメント(置換)空調に近づけられるとい
う効果が得られる。
【0020】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項2の冷気吹出部の全面パンチングパネルは、輻射パ
ネルとして作用するように輻射量が高い材質としたこと
で、面パンチングパネルが広い面積を有していることか
ら、輻射効率が良くディスプレーメント(置換)空調と相
俟って心地良く効率的な空調が可能となるという効果が
得られる。
【0021】更に、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1から請求項3項の通路温度を感知して変形する部
材は、形状記憶合金バネを用いたので、構造が簡単で、
かつ、特定の温度範囲で確実に冷房通路と暖房通路とを
切り替えることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の機械的温度調整する変風量ユニットの断
面図
【図2】本発明の好適した本実施例の空気調和機の全体
の概略を示す説明概略図
【図3】本実施例の図2の温度調整機能付の変風量ユニ
ットの冷房時の平面断面図
【図4】本実施例の図2の温度調整機能付の変風量ユニ
ットの暖房時の平面断面図
【図5】本実施例の図3の5−5線での冷房通路側の変
風量ユニットの側断面図
【図6】本実施例の変風量ユニットの天井側の底面図
【図7】本実施例の図4の7−7線での暖房通路側の変
風量ユニットの側断面図
【図8】本実施例の全体の斜視図である。
【符号の説明】
A…外気,B…還気,C…給気,D…新たな空気,E…室内空気,
F…排気 a…aエリア,b…bエリア,c…cエリア 1…中央空調機 11…外壁パネル 12…フィルター 13…冷却コイル 14…加熱コイル 15…加湿器 16…給気ファン 161…変速機の出力軸 17…給気ダクト 18…モータ 181…変速機の入力軸 2…変風量ユニット 21…ケーシング 211…断熱材 22…上層部 221…空調空気導入室 2211…排出口 2212,2213…排出口壁面 222…上流空気通路切替室 223…冷房空気通路 224…暖房空気通路 212…吸入口 24…通路切替機構 241…上流ダンパ 2411,2412…上流ダンパ端部 242…回転軸 243…回動アーム 2431,2432…回動アーム端部 244…形状記憶合金バネ 245…バイアスバネ 25…冷房開度調整ダンパ 26…暖房開度調整ダンパ 251,281…ダンパ中央部 252,282…ダンパ回転軸 253,283…バイアスバネ 2531,2532,2831,2832…バネ端部 254,2231,284,2241…取り付け部 26,29…温度感知機構 261,291…作動アーム 2611,2612,2911…作動アーム端部 262,292…ワックスサーモ 263,293…温度設定部 264,294…シャフト 265,295…復帰バネ 266,296…シャフト上端部 267,297…ワックスサーモ固定枠 268,298…回転支点 27…空気室内供給室 271…全面パンチングの天井パネル 272…冷気供給室 2721…冷気吹出部 273…暖気供給室 2731…暖気吹出部 3…還気ファン 31…吸込み口 32…還気ダクト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変風量空気調和装置において、冷房通路
    および暖房通路を設けるとともに、該冷房通路と暖房通
    路とに空気の流れを切り替える上流ダンパを設け、該上
    流ダンパは通路温度を感知して変形する部材により機械
    的に作動する上流ダンパ切り替え手段を有し、上記冷房
    通路および暖房通路には室温を感知して変形する部材に
    より風量調整用の開度調整ダンパを設けたことを特徴と
    する温度調整機能付変風量ユニット。
  2. 【請求項2】前記冷房通路は冷気供給室と冷気吹出部に
    連通し、冷気吹出部は天井に面した全面パンチングパネ
    ルにより構成され、冷やされた空気の吹き出し風速が均
    一で極めて遅くなるよう前記全面パンチングパネルの冷
    気吹出部は大きな容積の前記冷気供給室の底面に設けら
    れるとともに広い面積を有したことを特徴とする請求項
    1に記載の温度調整機能付変風量ユニット。
  3. 【請求項3】前記冷気吹出部の全面パンチングパネル
    は、輻射パネルとして作用するように輻射量が高い材質
    としたことを特徴とする請求項2に記載の温度調整機能
    付変風量ユニット。
  4. 【請求項4】前記通路温度を感知して変形する部材は、
    形状記憶合金バネを用いたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3に記載の温度調整機能付変風量ユニット。
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