JP2002022208A

JP2002022208A - 空気調和機の室外機

Info

Publication number: JP2002022208A
Application number: JP2000203253A
Authority: JP
Inventors: Katsunari Nakazawa; 克成中澤
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 2000-07-05
Filing date: 2000-07-05
Publication date: 2002-01-23

Abstract

(57)【要約】【課題】熱交換器から露受皿に滴下した凝縮水を導水
孔から底板上に導いて外部へ円滑に排出できるようにし
た空気調和機の室外機を提供する。【解決手段】熱交換器9aの側板ｃに、露受皿８に対向
して下方に延出する下方延出部ｄを連続形成し、同下方
延出部の下端を受けた前記露受皿と多数のフィンａの下
端との間に隙間を設ける一方、導水孔8aから底板１上に
導かれた凝縮水を排出する排出部を、前記底板の四辺か
ら下方に折曲されたフランジ1aと、同フランジに形成さ
れた断面略凹状の排水溝1bとで構成し、同排水溝から前
記底板上の凝縮水を外部に排出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室外
機に係わり、より詳細には、熱交換器から露受皿に滴下
した凝縮水を導水孔から底板上に導いて外部へ円滑に排
出できるようにした構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の空気調和機の室外機は、例えば図
２（Ａ）および図２（Ｂ）で示すように、四辺にフラン
ジ1aを備えて外胴２を被着した底板１上を、上下に仕切
る仕切板３により後部に吸込口４を備え、上部または前
部に吹出口５を備えた熱交換器室６と、圧縮機室７とに
区画し、前記熱交換器室６に、等間隔で平行に並べられ
た多数のフィンａを備え、露受皿８を下部に備えた熱交
換器9aおよび9bを配置するとともに、前記吹出口５を臨
ませた送風ファン10およびファンモータ11を配置し、前
記圧縮機室７に圧縮機12を配置し、前記露受皿８に、前
記熱交換器9aおよび9bから滴下した凝縮水を前記底板１
上に導く導水孔8aを設けてなり、前記底板１上に導かれ
た凝縮水は、前記フランジ1aに沿って外部に排出される
ようにしてなる構成であった。

【０００３】しかしながら、前記露受皿８に滴下した凝
縮水は、同露受皿８に前記フランジ1aの下端が当接して
いることから、図２（Ｂ）の矢印Ｄで示す方向に流れに
くいため、前記導水孔8aを経て前記底板１上に円滑に導
かれなくなり、したがって、前記フランジ1aに沿って外
部に排出されにくいという問題を有していた。

【０００４】また、前記底板１に前記外胴２をねじ止め
するなどして被着した際、同外胴２と前記フランジ1aと
の間に、前記凝縮水を円滑に排出するための隙間が確保
できないという問題を有していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の問題点に鑑み、熱交換器から露受皿に滴下した凝縮
水を導水孔から底板上に導いて外部へ円滑に排出できる
ようにした空気調和機の室外機を提供することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、四辺にフランジを備えて外胴を被着した底
板上を、上下に仕切る仕切板により後部に吸込口を備
え、上部または前部に吹出口を備えた熱交換器室と、圧
縮機室とに区画し、前記熱交換器室に、等間隔で平行に
並べられた多数のフィンと、同多数のフィンの両側に取
り付けた側板と、これらフィンおよび側板に直交する伝
熱管とからなり、露受皿を下部に備えた熱交換器を配置
し、前記圧縮機室に圧縮機を配置し、前記露受皿に、前
記熱交換器から滴下した凝縮水を前記底板上に導く導水
孔を設けるとともに、前記底板に前記導水孔から導かれ
た凝縮水を外部に排出する排出部を設けてなる空気調和
機の室外機において、前記側板に、前記露受皿に対向し
て下方に延出する下方延出部を連続形成し、同下方延出
部の下端を受けた前記露受皿と前記多数のフィンの下端
との間に隙間を設ける一方、前記排出部を、下方に折曲
された前記フランジと、同フランジに形成された断面略
凹状の排水溝とで構成し、同排水溝から前記底板上の凝
縮水を外部に排出するようにした構成となっている。

【０００７】また、前記下方延出部が、前記多数のフィ
ンの下端が前記露受皿の側壁とほぼ同じ高さになるか、
または、同露受皿の側壁よりも少許低くなるように延出
された構成となっている。

【０００８】また、前記下方延出部が、段部を介して前
記側板の幅寸法よりも狭小に連続形成された構成となっ
ている。

【０００９】また、前記排出溝を複数設けた構成となっ
ている。

【００１０】更に、前記排出部をなす前記フランジの下
端に、略水平状に延出する水平延出部を連続形成した構
成となっている。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいた実施例として説明する。図１は本発明
による空気調和機の室外機の説明図で、（Ａ）は断面
図、（Ｂ）は（Ａ）で示すＡ部の要部矢視図、（Ｃ）は
（Ａ）で示すＢ部の要部矢視図である。

【００１２】図において、１は空気調和機の室外機を構
成する底板、1aは同底板１の四辺に垂下されたフラン
ジ、２は同フランジ1aを備えた底板１に被着された外
胴、３は同外胴２内を上下に仕切る仕切板、４は前記外
胴２の後部に設けられた吸込口、５は上部に設けられた
吹出口、６は前記外胴２内が前記仕切板により仕切られ
てなる熱交換器室、７は圧縮機室、9aおよび9bは前記熱
交換器室６に略Ｖ字状に配置され、等間隔で平行に並べ
られた多数のフィンａと、同多数のフィンａの両側に取
り付けた側板ｃと、これらフィンａおよび側板ｃに直交
する伝熱管ｂとからなる熱交換器、８は同熱交換器9aお
よび9bの下部に設けられ、前記底板１上に凝縮水を導く
導水孔8aを備えた露受皿、10および11は前記吹出口５を
臨ませて前記熱交換器9aおよび9bの上部に設けられた送
風ファンおよびファンモータ、12は前記圧縮機室７の底
板上に載置された圧縮機である。

【００１３】上記に説明した基本構成において、前記熱
交換器9aおよび9bから前記露受皿８に滴下した凝縮水を
前記導水孔8aから底板１上に導いて外部へ円滑に排出で
きるようにした構造について以下に説明する。

【００１４】前記側板ｃに、前記露受皿８に対向して下
方に延出する下方延出部ｄを連続形成し、同下方延出部
ｄの下端を受けた前記露受皿８と前記多数のフィンａの
下端との間に隙間を設ける一方、前記導水孔8aから前記
底板１上に導かれた凝縮水を外部に排出する排出部を、
下方に折曲された前記フランジ1aと、同フランジ1aに形
成された断面略凹状の排水溝1bとで構成し、同排水溝1b
から前記底板１上の凝縮水を外部に排出するようにした
構成となっており、これによって、前記熱交換器9aおよ
び9bから前記露受皿８に滴下した凝縮水が、同露受皿８
と前記多数のフィンａの下端との間に設けられた隙間に
よって前記導水孔8aに効率よく集められるようになり、
同導水孔8aから前記底板１上に導かれたのち、前記排水
溝1bを経て外部へ円滑に排出されるようになる。

【００１５】また、前記下方延出部ｄが、前記多数のフ
ィンａの下端が前記露受皿８の側壁とほぼ同じ高さにな
るか、または、同露受皿８の側壁よりも少許低くなるよ
うに延出されたことにより、前記吸込口４から吸い込ま
れた吸込空気が、前記熱交換器9aおよび9bによって熱交
換されないまま前記多数のフィンａの下端および前記露
受皿８の間の隙間を通過してしまうということがなくな
って、熱交換効率が低下しないよう防止できるようにな
る。

【００１６】また、前記下方延出部ｄが、図１（Ｃ）で
示すように、段部を介して前記側板ｃの幅寸法よりも狭
小に連続形成されたことにより、前記露受皿８に滴下し
た凝縮水が、前記下方延出部ｄでせき止められることな
く円滑に流動できるようになる。

【００１７】また、図１（Ｂ）で示すように、前記排出
溝1bを複数設けたことにより、これら複数の排水溝1bか
ら前記底板１上に導かれた凝縮水を、より円滑に外部へ
排出できるようになる。

【００１８】更に、前記排出部をなす前記フランジ1aの
下端に、図１（Ｂ）で示すように、略水平状に延出する
水平延出部1cを連続形成したことにより、前記複数の排
水溝1bから導かれた凝縮水を、更に円滑に外部へ排出で
きるようになる。

【００１９】以上の構成により、図１（Ａ）乃至図１
（Ｃ）で示すように、前記側板ｃに、前記露受皿８に対
向して下方に延出する下方延出部ｄを連続形成し、同下
方延出部ｄの下端を受けた前記露受皿８と前記多数のフ
ィンａの下端との間に隙間を設ける一方、前記導水孔8a
から前記底板１上に導かれた凝縮水を外部に排出する排
出部を、下方に折曲された前記フランジ1aと、同フラン
ジ1aに形成された断面略凹状の排水溝1bとで構成し、同
排水溝1bから前記底板１上の凝縮水を外部に排出するよ
うにしたので、前記熱交換器9aおよび9bから前記露受皿
８に滴下した凝縮水が、同露受皿８と前記多数のフィン
ａの下端との間に設けられた隙間によって前記導水孔8a
に効率よく集められるようになり、同導水孔8aから前記
底板１上に導かれたのち、前記排水溝1bを経て外部へ円
滑に排出される空気調和機の室外機となる。

【００２０】

【発明の効果】以上のように本発明によると、熱交換器
から露受皿に滴下した凝縮水を導水孔から底板上に導い
て外部へ円滑に排出できるようにした空気調和機の室外
機となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和機の室外機の説明図で、
（Ａ）は断面図であり、（Ｂ）は（Ａ）で示すＡ部の要
部矢視図であり、（Ｃ）は（Ａ）で示すＢ部の要部矢視
図である。

【図２】従来例による空気調和機の室外機の説明図で、
（Ａ）は断面図であり、（Ｂ）は（Ａ）で示すＣ部の要
部矢視図である。

【符号の説明】

１底板 1a フランジ 1b 排水溝 1c 水平延出部２外胴３仕切板４吸込口５吹出口６熱交換器室７圧縮機室８露受皿 8a 導水孔 9a，9b 熱交換器 10 送風ファン 11 ファンモータ 12 圧縮機ａフィンｂ伝熱管ｃ側板ｄ下方延出部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】四辺にフランジを備えて外胴を被着した
底板上を、上下に仕切る仕切板により後部に吸込口を備
え、上部または前部に吹出口を備えた熱交換器室と、圧
縮機室とに区画し、前記熱交換器室に、等間隔で平行に
並べられた多数のフィンと、同多数のフィンの両側に取
り付けた側板と、これらフィンおよび側板に直交する伝
熱管とからなり、露受皿を下部に備えた熱交換器を配置
し、前記圧縮機室に圧縮機を配置し、前記露受皿に、前
記熱交換器から滴下した凝縮水を前記底板上に導く導水
孔を設けるとともに、前記底板に前記導水孔から導かれ
た凝縮水を外部に排出する排出部を設けてなる空気調和
機の室外機において、前記側板に、前記露受皿に対向して下方に延出する下方
延出部を連続形成し、同下方延出部の下端を受けた前記
露受皿と前記多数のフィンの下端との間に隙間を設ける
一方、前記排出部を、下方に折曲された前記フランジ
と、同フランジに形成された断面略凹状の排水溝とで構
成し、同排水溝から前記底板上の凝縮水を外部に排出す
るようにしたことを特徴とする空気調和機の室外機。
【請求項２】前記下方延出部が、前記多数のフィンの
下端が前記露受皿の側壁とほぼ同じ高さになるか、また
は、同露受皿の側壁よりも少許低くなるように延出され
てなることを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の
室外機。
【請求項３】前記下方延出部が、段部を介して前記側
板の幅寸法よりも狭小に連続形成されてなることを特徴
とする請求項１または請求項２に記載の空気調和機の室
外機。
【請求項４】前記排出溝を、複数設けたことを特徴と
する請求項１に記載の空気調和機の室外機。
【請求項５】前記排出部をなす前記フランジの下端
に、略水平状に延出する水平延出部を連続形成したこと
を特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室外機。