JP2002021850A - 磁気軸受 - Google Patents

磁気軸受

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JP2002021850A
JP2002021850A JP2000203179A JP2000203179A JP2002021850A JP 2002021850 A JP2002021850 A JP 2002021850A JP 2000203179 A JP2000203179 A JP 2000203179A JP 2000203179 A JP2000203179 A JP 2000203179A JP 2002021850 A JP2002021850 A JP 2002021850A
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rotating shaft
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rotation axis
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JP2000203179A
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Yoji Okada
養二 岡田
Ryoichi Takahata
良一 高畑
Yasuo Shoji
安男 庄司
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0474Active magnetic bearings for rotary movement
    • F16C32/0485Active magnetic bearings for rotary movement with active support of three degrees of freedom

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のホモポーラ磁気軸受に比して更に回転
損失を少なくすることのできる磁気軸受を提供する。 【解決手段】 回転軸1に、当該軸1の周囲に磁場の方
向が軸方向に沿った一様な静磁場形成する永久磁石5を
含む磁気回路(ロータ6)を固定するとともに、その回
転軸1の回転軸心Cに対する変位を互いに異なる複数の
方向において変位センサ9a,9bで検出する一方、ハ
ウジング2には、各変位センサ9a,9bに対応して、
上記静磁場内でその磁場の方向を横切るように複数のコ
イル71a,72a、および71b,72bを固定し、
その各コイルに対して、フィードバック制御回路20
a,20bにより変位センサ9a,9bの出力に応じた
電流を供給することにより生じるローレンツ力によっ
て、回転軸1を回転軸心Cに沿わせることで、回転軸1
側には回転時においても磁場の変化が生じることがな
く、渦電流の発生を抑制して回転損失を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気軸受に関し、例
えばエネルギ貯蔵フライホール等の低損失が要求される
部位に使用するのに適したラジアル磁気軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気軸受は、一般に、回転軸を磁気の力
によって非接触のもとに支持することができ、回転軸と
軸受間に接触がないが故に摩擦による損失が少ないな
ど、多くの利点があり、近年、超高速回転体や、エネル
ギ貯蔵フライホールなどへの適用が検討されている。
【0003】従来の磁気軸受は、磁気吸引力(リラクタ
ンス力)を使うため、回転体内部での渦電流損失に起因
する回転摩擦が発生する。これを抑えるために、近年に
おいては電磁石のコアに積層鋼板が用いられ、通常の回
転速度では渦電流による摩擦は問題ではなくなってい
る。
【0004】しかしながら、超高速回転や、エネルギ貯
蔵フライホイールに用いるとなるとこの渦電流による損
失が問題となり、従来使われていたヘテロポーラ磁気軸
受よりも、渦電流の発生が少ないホモポーラ磁気軸受が
開発されて有力視されてきていている。
【0005】図6にヘテロポーラ磁気軸受の平面図
(A)およびそのB−B断面図(B)を、図7にはホモ
ポーラ磁気軸受の平面図(A)およびそのB−B断面図
(B)をそれぞれ例示する。
【0006】ヘテロポーラ磁気軸受は、コア61および
コイル62からなる電磁石により、回転軸63の周囲に
おいて、周方向にN極とS極とが交互に現れるように複
数の磁気回路を形成したものであり、回転軸63の内部
で渦電流が増えると言われている。すなわち、回転軸6
3の任意の一点Pに作用する磁場が、回転時において図
6(C)で示すようにN/Sにわたって変化するため、
渦電流が発生しやすいとされている。
【0007】一方、ホモポーラ磁気軸受は、おなじくコ
ア71およびコイル72からなる複数の電磁石を、回転
軸73の周囲においてN極とS極が軸方向を向くように
配置するとともに、電磁石のN極側とS極側にそれぞれ
磁性体からなる円盤74a,74bを配置した構造を採
り、一方の円盤74aから他方の円盤74bへと向け
て、つまり軸方向に沿う磁束が形成されるようしたもの
であり、円周上では同じ磁極が並ぶため、損失が少ない
と言われている。すなわち、このホモポーラ磁気軸受に
おいては、回転軸73の任意の一点Pに作用する磁場
は、図7(C)に示すようにNもしくはS側においての
み変化することになり、渦電流の発生が比較的少なくな
るとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
にホモポーラ磁気軸受はヘテロポーラ磁気軸受に比して
渦電流による損失が少ないとされているものの、超高速
回転域では、無視できる程度ではないことが判明した
(Preprint of 5TH ISMST in Santa Barbara,USA,Dcemb
er 1-3,1999. および IEEE Transaction Applied Super
conductivity,vol.9,No.2,June 1999) 。
【0009】前者の文献においては、図6および図7に
示した構造のヘテロポーラ磁気軸受およびホモポーラ磁
気軸受により回転軸を支持した回転実験を行い、図8に
示すような結果を得ている。この実験においては、回転
軸の下端部をラジアルおよびスラスト方向に担荷能力を
有するスパイラルグルーブベアリング(SGB)で支承
し、その上方の2箇所をラジアル磁気軸受で支持し、回
転数を種々に変化させて回転損失を測定している。図8
で示されるSGB+Motorの曲線は、磁気軸受以外
の部分における損失であり、各磁気軸受の損失を表すグ
ラフからSGB+Motorのグラフを減じた値が各磁
気軸受自体の損失を表すことになる。
【0010】この図8に示されるように、ホモポーラ磁
気軸気はヘテロポーラ磁気軸受に比して回転損失は半分
以下と改善されるものの、超高速で回転させた場合には
無視できる量ではない。また、後者の文献においても同
様な報告がなされている。本発明はこのような実情に鑑
みてなされたもので、従来のホモポーラ磁気軸受に比し
て更に回転損失を少なくすることのできる、新たな構造
の磁気軸受の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の磁気軸受は、回転軸をそのラジアル方向に
非接触のもとに回転自在に支持する磁気軸受であって、
上記回転軸に固定され、当該回転軸の周囲に磁場の方向
が軸方向に沿った一様な静磁場を形成する永久磁石を含
む磁気回路と、上記回転軸の回転軸心からのラジアル方
向への変位を互いに異なる方向から検出する複数の変位
センサと、その各変位センサに対応して上記回転軸の周
囲にハウジングに対して固定され、かつ、上記静磁場内
でその磁場の方向を横切るように配置された複数のコイ
ルと、上記各変位センサの出力を入力し、その各出力の
大きさに応じた電流を対応する各コイルに対して供給す
る複数の制御回路を有し、静磁場中のコイルに電流を流
すことにより生じるローレンツ力によって上記回転軸を
回転軸心に沿わせるように構成されていることによって
特徴づけられる(請求項1)。
【0012】ここで、本発明においては、上記変位セン
サおよび制御回路並びにコイルからなるサーボ機構を2
組有し、変位センサは互いに直交する方向への回転軸の
変位を検出する構成(請求項2)を好適に採用すること
ができる。
【0013】また、本発明においては、上記各コイルと
して、それぞれ、回転軸を挟んで対向配置され、かつ、
互いに直列に接続されてなる一対のコイルを用いること
(請求項3)が好ましい。
【0014】更に、本発明において用いる磁気回路の具
体的構成としては、回転軸の周囲に固定された互いに平
行な2枚の磁性体からなる円盤と、その間に位置するよ
うにいずれか一方の円盤に対して固定された永久磁石と
からなる構成(請求項4)を採用することができる。
【0015】本発明は、回転軸を吸引力(リラクタンス
力)によって回転中心上に位置決めするのではなく、電
磁力(ローレンツ力)によって回転軸を回転中心上に位
置決めする構成を採用することにより、所期の目的を達
成しようとするものである。
【0016】すなわち、静磁場中に置かれたコイルに電
流を流すことによって発生する電磁力(ローレンツ力)
は、静磁場の向きおよび強さが一定であれば、コイルに
流れる電流の向きおよび大きさによってその方向および
大きさが一意的に定まる。回転軸側に軸方向に沿った一
様な静磁場を形成する磁気回路を固定して回転させる一
方、ハウジング側にその静磁場内に位置するようにコイ
ルを固定して電流を流すと、回転軸には、磁気回路を介
してその電流の向きに応じた方向に、かつ、電流の大き
さに応じた大きさのローレンツ力が作用する。
【0017】回転軸のラジアル方向への変位を複数の変
位センサで検出し、その各変位センサに対応して、コイ
ルと、そのコイルに各変位センサの出力に応じた電流を
供給する制御回路を設け、各変位センサによる回転軸の
変位が0(回転軸心上に位置する状態)となるように各
コイルに流れる電流を制御することにより、回転軸は回
転軸心上に位置した状態を保ちつつ回転する。
【0018】静磁場を形成する磁気回路側を回転軸に固
定し、コイル側をハウジングに固定した電磁力発生装置
が発生するローレンツ力を用いた磁気軸受によれば、回
転軸に作用する磁場は回転中においても一定であるた
め、ホモポーラ磁気軸受に比して更に回転損失を少なく
することができる。
【0019】回転軸を回転軸心上に位置した状態を保つ
ためには、回転軸の変位はラジアル方向で互いに直交す
る2方向において検出すればよく、従って請求項2に係
る発明のように、互いに直交するように配置された2つ
の変位センサと、それぞれに対応する制御回路およびコ
イルを設けた構成が、最もシンプルで機能を全うする構
成となって好適である。
【0020】また、本発明における各コイルは、それぞ
れに単体としてもよいが、請求項3に係る発明のよう
に、回転軸を挟んで対向配置されて互いに直列に接続さ
れた一対のコイルとすることにより、回転軸の周囲のス
ペースを有効に利用して、単体で用いる場合に比して、
静磁場の強されおよびコイル電流を一定とした場合には
発生電磁力を2倍とすることができる。
【0021】更に、本発明における磁気回路の具体的構
成としては、請求項4に係る発明のように、回転軸の周
囲に互いに平行な2枚の磁性体からなる円盤を固定する
とともに、その間に位置するようにいずれか一方の円盤
に永久磁石を固定した構成を採用することができ、この
構成により、各円盤がフラックスガイドの役割を担い、
磁気回路内の磁場を安定させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
好適な実施の形態について説明する。図1は本発明の実
施の形態の構成を示す軸平行断面図であり、図2はその
ロータ6の説明図で、(A)は軸平行断面図で(B)は
そのB−B断面図である。また、図3はステータ7の平
面図である。
【0023】この例における回転軸1は、鉛直の軸Cを
中心として回転するものであり、その下端部に円錐面1
aが形成されており、その円錐面1aがハウジング2の
内底面に形成された凹部2aに嵌まり込んでピボット3
が形成され、このピボット3によって回転軸1がその下
端部においてスラスト方向およびラジアル方向に支持さ
れている。そして、その上方に、以下に示すようなロー
タ6およびステータ7からなる本発明に係るラジアル磁
気軸受10が配置されている。
【0024】回転軸1には、互いに平行な円盤41,4
2をその中央部分において円筒部43で繋ぎ合わせた形
状の磁性体からなるヨーク4が固定されており、各円盤
41,42は回転軸1に直交して水平方向に突出してい
る。ヨーク4の上側の円盤41の下面には円環状の永久
磁石5が固定されており、これらによってロータ6を形
成している。
【0025】永久磁石5は、そのS極を上、N極を下に
向けた状態で円盤41に固定されており、また、N極側
の下面と下側の円盤42との間には空隙が形成されてい
る。この構成により、図2(A)に示すように、永久磁
石5のN極から出た磁束は対向する下側の円盤42に至
り、円筒部43を経て上側の円盤41を介して永久磁石
5のS極に至る磁気回路が形成され、永久磁石5の下面
と下側の円盤42との間に形成された空間に、磁束が回
転軸の軸方向に沿う環状の静磁場が形成されることにな
る。
【0026】ロータ6の永久磁石5と下側の円盤42と
の間に形成されている環状の静磁場空間内には、ハウジ
ング2に固定されたステータ7が配置されている。ステ
ータ7は、互いに対向配置された二対のコイル71aと
72a,71bと72bを主体として構成されている。
各コイル71a、72a、71bおよび72bは、図3
に示すようにそれぞれ鉛直軸の回りに巻回されており、
その各巻回中心よりも内側の巻線部分のみが上記した環
状の静磁場空間内に位置しているとともに、一つのコイ
ルは平面視において90°の範囲内に収められている。
そして、互いに対向する各対のコイル71aと72bど
うし、および71bと72bどうしはそれぞれに直列接
続され、その巻回の向きは、図3に矢印で示すように、
各対において反対となっており、従って、各対のコイル
に電流を流したとき、静磁場内における電流の向きは平
面視において各対のコイルどうしは同じ向きとなる。
【0027】回転軸1には、また、ロータ6の上方に円
筒体からなるセンサターゲット8が固定されている。そ
して、ハウジング2には、互いに直交する方向からその
センサターゲット8に向けて2つの変位センサ9a,9
bが固定されており、これらの変位センサ9a,9bに
よって、ターゲット8の装着位置における回転軸1の水
平方向への変位が互いに直交する2方向から検出され
る。ここで、各変位センサ9a,9bのうち、一方の変
位センサ9aは一方の対のコイル71a,72aの対向
方向(x方向)への回転軸1の変位を、他方の変位セン
サ9bは他方の対のコイル71b,72bの対向方向
(y方向)への回転軸1の変位をそれぞれ検出するよう
に配置されている。
【0028】各変位センサ9a,9bは、それぞれ図4
に示すフィードバック制御回路20a,20bに組み込
まれ、その各変位センサ9a,9bの出力に応じた電流
が各対のコイル71aと72a,71bと72bに流さ
れ、これによって回転軸1は常に鉛直の軸Cの回りを回
転するように制御される。
【0029】すなわち、一方の変位センサ9aの出力
は、アンプ21aによって増幅された後、PID(比例
・積分・微分)演算回路22aによって適宜の演算が施
され、そのPID出力がパワーアンプ23aに入力さ
れ、このパワーアンプ23aから変位センサ9aの出力
の大きさ、従ってコイル71a,72aの対向方向であ
るx方向への回転軸1の変位量に応じた電流が当該各コ
イル71a,72aに供給される。
【0030】他方の変位センサ9bの出力は、同様にし
てアンプ21bによって増幅された後、PID(比例・
積分・微分)演算回路22bによって適宜の演算が施さ
れ、そのPID出力がパワーアンプ23bに入力され、
このパワーアンプ23bから変位センサ9bの出力の大
きさ、従ってコイル71b,72bの対向方向であるy
方向への回転軸1の変位量に応じた電流が当該各コイル
71b,72bに流される。
【0031】ロータ6が作る静磁場中のコイル71aと
72aの対、あるいは71bと72bの対に電流が流さ
れると、図5(A),(B)に原理図を示すように、フ
レミングの法則に従ってその電流の向き並びに大きさに
従ったローレンツ力がコイル71aと72aの対、ある
いは71bと72bの対に作用する。各コイルはハウジ
ング2に固定されているため、その反作用によってロー
タ6、従って回転軸1に力が作用することになる。図5
において(A)ではコイル71a,72aに対して右向
きにローレンツ力が作用し、これにより回転軸1は左向
きへの力Fが掛かり、電流の向きを逆にした(B)にお
いてはその逆の力F′が掛かる。
【0032】上記したフィードバック制御回路20a,
20bにより、各変位センサ9a,9bの出力を用い
て、対応する各対のコイル71aと72a、および71
bと72bに流れる電流を制御することによって、回転
軸1には水平方向において互いに直交するx方向および
y方向の変位が0となるような力が作用し、回転軸1は
常に鉛直の軸Cを回転軸心として回転することになる。
【0033】以上の実施の形態において特に注目すべき
点は、回転軸1の周囲の一様な静磁場は、当該回転軸1
に固定されて一体的に回転するロータ6により形成され
る点であり、これにより、回転時において回転軸1側の
磁場は全く変化することがなく、従って、回転軸1側に
渦電流が生じることがない。よって、渦電流の発生に起
因する回転損失は生じない。
【0034】なお、以上の実施の形態においては、変位
センサとコイルを含むフィードバック制御回路を主体と
するサーボ機構を二組設けて、互いに直交する2方向か
らのローレンツ力によって回転軸の位置をフィードバッ
ク制御するように構成したが、サーボ機構の数は2に限
定されることなく、3以上であってもよいことは勿論で
あるが、上記した実施の形態のように互いに直交する2
つの方向に対応したサーボ機構を設けることが合理的で
ある。
【0035】また、以上の実施の形態においては、1つ
のサーボ機構に対して互いに対向配置され、かつ、直列
接続された一対のコイルを設けて、その各コイルによっ
て同方向へのローレンツ力を発生するようにしたが、1
つのサーボ機構に対して1つのコイルとてもよい。ただ
し、上記した実施の形態のように対向する一対のコイル
を用いることで、静磁場空間を有効に利用することがで
きて望ましい。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、永久磁
石を主体とする磁気回路を回転軸側に固定して、回転軸
の周囲にその軸方向に沿った静磁場を形成するととも
に、この回転軸の回転軸心に対する変位を少なくとも2
方向において変位センサで検出する一方、ハウジング側
には、上記静磁場内においてその磁場の方向に直交する
方向に巻回されたコイルを各変位センサに対応させて固
定し、その各コイルには、フィードバック制御回路によ
って各変位センサの出力に応じた電流を流すことによっ
て、回転軸の回転軸心に対する変位量に応じたローレン
ツ力を発生させて回転軸を回転軸心上に位置決めするか
ら、回転時においても回転軸側の磁場は変動することな
く常に一様となるため、従来のヘテロポーラおよびホモ
ポーラ磁気軸受のように吸引力(リラクタンス力)を用
いる場合に比して、渦電流が発生することがなく、回転
損失を大幅に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す軸平行断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態のロータ6の説明図であっ
て、(A)は軸平行断面図で、(B)はそのB−B断面
図である。
【図3】本発明の実施の形態のステータ7の平面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態におけるステータ7の各コ
イルに流れる電流を制御するフィードバック制御回路の
構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の原理説明図で、(A)は
回転軸1を図中左方に移動させる場合、(B)は同じく
回転軸1を図中右方に移動させる場合の説明図である。
【図6】従来のヘテロポーラ磁気軸受の説明図で、その
構成例を示す平面図(A)およびそのB−B断面図
(B)と、回転中の回転軸側の磁場の変化の例を示すグ
ラフである。
【図7】従来のホモポーラ磁気軸受の説明図で、その構
成例を示す平面図(A)およびそのB−B断面図(B)
と、回転中の回転軸側の磁場の変化の例を示すグラフで
ある。
【図8】図6および図7に示した従来のヘテロポーラ磁
気軸受およびホモポーラ磁気軸受の回転損失の測定例を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ハウジング 3 ピボット 4 ヨーク 41,42 円盤 43 円筒部 5 永久磁石 6 ロータ 7 ステータ 71a,72a,71b,72b コイル 8 センサターゲット 9a,9b 変位センサ 10 磁気軸受 20a,20b フィードバック制御回路 21a,21b アンプ 22a,22b PID演算回路 23a,23b パワーアンプ C 回転軸心
フロントページの続き (72)発明者 庄司 安男 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3J102 AA01 BA03 BA17 CA29 DA02 DA09 DA30 DB05 GA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸をそのラジアル方向に非接触のも
    とに回転自在に支持する磁気軸受であって、 上記回転軸に固定され、当該回転軸の周囲に磁場の方向
    が軸方向に沿った一様な静磁場を形成する永久磁石を含
    む磁気回路と、上記回転軸の回転軸心からのラジアル方
    向への変位を互いに異なる方向から検出する複数の変位
    センサと、その各変位センサに対応して上記回転軸の周
    囲にハウジングに対して固定され、かつ、上記静磁場内
    でその磁場の方向を横切るように配置された複数のコイ
    ルと、上記各変位センサの出力を入力し、その各出力の
    大きさに応じた電流を対応する各コイルに対して供給す
    る複数の制御回路を有し、静磁場中のコイルに電流を流
    すことにより生じるローレンツ力によって上記回転軸を
    回転軸心に沿わせるように構成されていることを特徴と
    する磁気軸受。
  2. 【請求項2】 上記変位センサおよび制御回路並びにコ
    イルからなるサーボ機構を2組有し、変位センサは互い
    に直交する方向への回転軸の変位を検出するように構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気軸
    受。
  3. 【請求項3】 上記各コイルは、それぞれ、回転軸を挟
    んで対向配置され、かつ、互いに直列に接続されてなる
    一対のコイルからなることを特徴とする請求項1または
    2に記載の磁気軸受。
  4. 【請求項4】 上記磁気回路は、回転軸の周囲に固定さ
    れた互いに平行な2枚の磁性体からなる円盤と、その間
    に位置するようにいずれか一方の円盤に対して固定され
    た永久磁石とからなることを特徴とする請求項1、2ま
    たは3に記載の磁気軸受。
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Cited By (5)

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