JP2002021597A - エンジンの自動停止始動制御装置 - Google Patents

エンジンの自動停止始動制御装置

Info

Publication number
JP2002021597A
JP2002021597A JP2000203671A JP2000203671A JP2002021597A JP 2002021597 A JP2002021597 A JP 2002021597A JP 2000203671 A JP2000203671 A JP 2000203671A JP 2000203671 A JP2000203671 A JP 2000203671A JP 2002021597 A JP2002021597 A JP 2002021597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle speed
engine
automatic stop
time
change rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000203671A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Komada
秀樹 駒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2000203671A priority Critical patent/JP2002021597A/ja
Publication of JP2002021597A publication Critical patent/JP2002021597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、エンジンの自動停止時間
を長くすることができ、燃費性能、排気浄化性能を向上
することにある。 【構成】 このため、この発明は、車両に搭載されるエ
ンジンの運転中に車速が零であることを含む自動停止条
件が成立する場合はエンジンを自動停止するとともにこ
のエンジンの自動停止中に自動始動条件が成立する場合
はエンジンを自動始動するエンジンの自動停止始動制御
装置において、車両の車速を検出する車速センサを設
け、この車速センサの検出する車速の単位時間当たりの
車速変化率から継続時間を求め、車速が零であることを
含む自動停止条件が成立した場合は車速が零となってか
らの経過時間が継続時間を経過した後にエンジンを自動
停止するよう制御する制御手段を設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの自動停
止始動制御装置に係り、特に、エンジンの自動停止時間
を長くすることができ、燃費性能、排気浄化性能を向上
し得るエンジンの自動停止始動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、市街地等の走行中に、
赤信号や停止標識等により頻繁に一時停止することがあ
る。車両は、このように一時的に停止している場合で
も、エンジンがアイドル運転されていることにより、燃
料が消費されるものであり、停止中のアイドル運転によ
って燃料消費率が低下する問題がある。
【0003】そこで、車両には、エンジンの運転中に自
動停止条件が成立する場合はエンジンを自動停止すると
ともに、このエンジンの自動停止中に自動始動条件が成
立する場合はエンジンを自動始動する自動停止始動制御
装置を設けたものがある。
【0004】自動停止始動制御装置は、自動停止条件と
して、例えば、クラッチスイッチによるクラッチ条件
(クラッチが解放)や、シフトスイッチによるシフト条
件(トランスミッションがニュートラル)、アイドルス
イッチによるアイドル条件(エンジンがアイドル運転
中)等の他に、車速センサによる車速条件(車速が零、
つまり停車中)を設定している。
【0005】これにより、自動停止始動制御装置は、車
両を停車させた際にエンジンを自動停止させ、一時的な
停車中の不必要な燃料消費を防止し、燃料消費率の向上
を図っている。
【0006】このようなエンジンの自動停止始動制御装
置としては、特公昭62−30292号公報、特許第2
929740号公報に開示されるものがある。
【0007】特公昭62−30292号公報に開示され
るものは、車両の走行中に車速センサ出力が所定車速以
上の状態から車両停車状態まで急激に変化した場合に
は、自動停止条件が成立しても、エンジンの自動停止を
禁止するものである。
【0008】特許第2929740号公報に開示される
ものは、停止条件の成立によるエンジンの停止中にアク
セルペダルが踏み込まれた際に、クラッチオフ且つギヤ
スイッチオンを含む始動条件の成立によりスタータを作
動させて、エンジンを自動的に再始動制御するものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
自動停止始動制御装置を設けた車両においては、減速時
に車輪がスリップしてロックすると、車速センサの検出
する車速が零となることから、車両がまだ停車していな
いにもかかわらず、自動停止条件の成立によりエンジン
を自動停止してしまうことがある。
【0010】そこで、従来の自動停止始動制御装置にお
いては、車速センサの検出する車速が零(車速V=0)
になってから一定時間経過後にエンジンを自動停止する
ものや、車速センサの信号の反転から反転の無い状態が
一定時間経過にエンジンを自動停止するものがある。
【0011】例えば、自動停止始動制御装置には、図1
1に示す如く、車速条件の判定がスタートすると(40
0)、車速センサから車速Vを読み込み(402)、車
速Vが零「0」を越えているか否かを判断し(40
4)、車速Vが零(V=0)でNOの場合はタイマをス
タートさせ(406)、タイマの計測する経過時間Wが
予め設定された判定値たる継続時間Wto未満であるか
否かを判断し(408)、経過時間Wが継続時間Wto
以上(W≧Wto)となってNOの場合は車速条件の成
立として車速条件成立フラグFVSPを「1」にセット
(FVSP=1)して(410)リータンし(41
2)、その他の自動停止条件が成立している場合はエン
ジンを自動停止するものがある。
【0012】この自動停止始動制御装置は、車両のあら
ゆる走行状態を考慮して、ある程度の余裕を持たせて継
続時間Wtoを長く設定している。
【0013】ところが、継続時間Wtoを長く設定した
場合には、図12に示す如く、車輪がロックするような
急激な減速状態からの急停車時には、実際の車速が零に
なってからエンジンを自動停止させることになるが、図
13に示す如く、緩やかな減速状態からの通常停車時に
は、車速が零になってからの経過時間Wが継続時間Wt
oを経過するまでエンジンを自動停止させないことにな
る。
【0014】このため、車両のあらゆる走行状態を考慮
して、ある程度の余裕を持たせて継続時間Wtoを長く
設定した自動停止始動制御装置は、通常の停車時にエン
ジンが迅速に自動停止されないことから、エンジンの自
動停止時間が短くなり、燃費性能、排気浄化性能を悪化
させる不都合がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、車両に搭載されるエンジン
の運転中に車速が零であることを含む自動停止条件が成
立する場合は前記エンジンを自動停止するとともにこの
エンジンの自動停止中に自動始動条件が成立する場合は
前記エンジンを自動始動するエンジンの自動停止始動制
御装置において、前記車両の車速を検出する車速センサ
を設け、この車速センサの検出する車速の単位時間当た
りの車速変化率から継続時間を求め、前記車速が零であ
ることを含む自動停止条件が成立した場合は前記車速が
零となってからの経過時間が前記継続時間を経過した後
に前記エンジンを自動停止するよう制御する制御手段を
設けたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明のエンジンの自動停止始
動制御装置は、制御手段によって、車速センサの検出す
る車速の単位時間当たりの車速変化率から継続時間を求
め、車速が零であることを含む自動停止条件が成立した
場合は、車速が零となってからの経過時間が継続時間を
経過した後に、エンジンを自動停止するよう制御するこ
とにより、車両の減速状態に応じて継続時間を設定する
ことができ、これによって、車輪がロックするような急
減速時には継続時間を長く設定して実際の車速が零にな
る前にエンジンを自動停止させることを防止でき、一
方、緩減速時には継続時間を長く設定して実際の車速が
零になってから迅速にエンジンを自動停止させることが
できる。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図6は、この発明の第1実施例を示すも
のである。図6において、2は車両、4は車輪、6はエ
ンジンルーム、8は車室、10はエンジン、12はクラ
ッチ、14はトランスミッションである。この車両2
は、エンジンルーム6に横置きに搭載したエンジン10
に、クラッチ12を介して複数段の変速ギヤを備えたマ
ニュアル式のトランスミッション14を連結している。
【0018】また、車両2は、車室8にアクセルペダル
16とブレーキペダル18とクラッチペダル20とシフ
トレバー22とを備え、エンジン10により車輪4を駆
動して走行する。
【0019】この車両2には、運転中のエンジン10を
自動停止・自動始動する自動停止始動制御装置24を設
けている。始動停止始動制御装置24は、制御手段26
を設けている。
【0020】始動停止始動制御装置24の制御手段26
には、図5に示す如く、入力側に、エンジン回転数を検
出するための第1クランク角センサ28と、気筒判別の
ための第2クランク角センサ30と、アクセルペダル1
6の踏込み量をアクセル開度として検出するアクセルポ
ジションセンサ32と、車両2の車速を検出する車速セ
ンサ34と、エンジン10の冷却水温度を検出する水温
センサ36と、オルタネータ(図示せず)の発電状態を
チェックするためのチャージランプ38と、トランスミ
ッション14のシフトポジションを検出するためのニュ
ートラルスイッチ40と、アイドリングストップOFF
スイッチ42と、クラッチペダル20の完全踏込み状態
を検出するクラッチロアスイッチ44及びわずかの踏込
み状態を検出するクラッチアッパスイッチ46と、電気
負荷を検出するためのブロアファンスイッチ48・ライ
ティングスイッチ50・リヤデフォッガスイッチ52・
ターンシグナルスイッチ54・ワイパスイッチ56と、
を接続して設けている。
【0021】また、制御手段26には、出力側に、警告
ブザー58と、アイドリングストップOFFランプ60
と、アイドリングストップランプ62、エンジン10に
燃料を噴射して供給するインジェクタ64と、エンジン
10のスタータモータ(図示せず)に電源を供給して駆
動するためのスタータリレー66と、を接続して設けて
いる。
【0022】自動停止始動制御装置24は、制御手段2
6に自動停止条件及び自動始動条件を設定している。
【0023】自動停止条件は、一時的な停車でエンジン
10をアイドリング運転しているような場合、例えば、
車両2が停車中(車速が零=0km/h)であり、エン
ジン10がアイドリング運転中(エンジン回転数がアイ
ドル回転数)であり、アクセルペダル16が踏込まれて
いず、クラッチペダル20が踏込まれていず(クラッチ
12が接続)、トランスミッション14がニュートラル
に切換えられていること等を設定している。
【0024】また、自動始動条件は、エンジン10の自
動停止中に発進操作がなされた場合、例えば、自動停止
条件の成立によるエンジン10の自動停止中であり、ア
クセルペダル16が踏込まれていず、クラッチペダル2
0が踏込まれていて(クラッチ12が解放)、トランス
ミッション14がニュートラルから第1速ギヤに切換え
られていること等を設定している。
【0025】制御手段26は、前記センサ及びスイッチ
28〜56から入力する信号により、エンジン10の運
転中に車速が零であることを含む自動停止条件が成立す
る場合はエンジン10を自動停止するとともに、このエ
ンジン10の自動停止中に自動始動条件が成立する場合
はエンジン10を自動始動する。
【0026】このエンジン10の自動停止始動制御装置
24は、制御手段26に車両2の車速Vを検出する車速
センサ34を接続して設けており、この車速センサ34
の検出する車速Vの単位時間t当たりの車速変化率ΔV
から継続時間Wtを求める。制御手段26は、エンジン
10の運転中に、車速Vが零であることを含む自動停止
条件が成立した場合は、車速Vが零となってからの経過
時間Wが前記継続時間Wtを経過した後に、エンジン1
0を自動停止するよう制御する。
【0027】第1実施例においては、車速変化率ΔVが
最大になった時の最大車速変化率ΔVmaxから最終の
継続時間Wtfを求め、車速Vが零であることを含む自
動停止条件が成立した場合は、車速Vが零となってから
の経過時間Wが前記最終の継続時間Wtfを経過した後
に、エンジン2を自動停止するよう制御する。
【0028】次に作用を説明する。
【0029】エンジン10の自動停止始動制御装置24
は、制御手段26によって、図1に示す如く、車速条件
の判定がスタートすると(100)、最大車速変化率Δ
Vmaxを零「0」にし(102)、車速センサ34か
ら車速Vを読み込み(104)、車速Vの単位時間t当
たりの車速変化率ΔVを算出し(106)、車速変化率
ΔVが零「0」を越えている(減速)か否かを判断する
(108)。
【0030】車速変化率ΔVは、ΔV=Vold(前回
の車速瞬間値)−Vnew(今回の車速瞬間値)の式よ
り求められる。これより、車両2は、求められる車速変
化率ΔVが+値の場合は減速しており、−値の場合は加
速している。
【0031】車速変化率ΔVが−値となって判断(10
8)がNOの場合は、処理(102)に戻る。車速変化
率ΔVが+値となって判断(108)がYESの場合
は、車速変化率ΔVから継続時間Wtを算出{Wt=f
(ΔV)}し(110)、今回の車速変化率ΔVが現在
の減速中の最大車速変化率ΔVmaxを越えたか否かを
判断する(112)。なお、継続時間Wtは、図2に示
す如く、Wt=α・ΔV+βの式より算出される(αは
係数、βは定数である)。
【0032】判断(112)がYESの場合は、算出さ
れた継続時間Wtを最終継続時間Wtfとし(11
4)、今回の車速変化率ΔVを新たな最大車速変化率Δ
Vmaxとし(116)、車速Vが零「0」を越えてい
るか否(停車)かを判断する(118)。また、判断
(112)がNOの場合は、直ちに車速Vが零を越えて
いるか否(停車)かを判断する(118)。
【0033】車速Vが零以上(V>0)で、判断(11
8)がYESの場合は、処理(102)に戻る。車速V
が零(V=0)で、判断(118)がNOの場合は、タ
イマをスタートさせ(120)、タイマの計測する経過
時間Wが最終継続時間Wtf未満であるか否かを判断す
る(122)。
【0034】判断(122)がYESの場合は、この判
断(122)を繰り返す。経過時間Wが継続時間Wtf
以上(W≧Wtf)となって、判断(122)がNOの
場合は、車速条件の成立として車速条件停止フラグFV
SPを「1」にセット(FVSP=1)して(124)
リータンし(126)、その他の自動停止条件(エンジ
ン回転数がアイドル回転数であり、アクセルペダル16
が踏込まれていず、クラッチペダル20が踏込まれてい
る等)が成立している場合はエンジン10を自動停止す
る。
【0035】このように、エンジン10の自動停止始動
制御装置24は、制御手段26によって、図2に示す如
く車速センサ34の検出する車速Vの単位時間当たりの
車速変化率ΔVから継続時間Wtを求め、車速Vが零で
あることを含む自動停止条件が成立した場合は、車速V
が零となってからの経過時間Wが継続時間Wtを経過し
た後に、エンジン10を自動停止するよう制御する。
【0036】これにより、この自動停止始動制御装置2
4は、車両2の減速状態に応じて継続時間Wtを設定す
ることができ、これによって、図2に示す式のαを+値
に設定することにより、図3に示す如く、車輪4がロッ
クするような急減速時には継続時間Wtを長く設定して
実際の車速Vが零になる前にエンジン10を自動停止さ
せることを防止でき、一方、図4に示す如く、緩減速時
には継続時間Wtを短く設定して実際の車速Vが零にな
ってから迅速にエンジン10を自動停止させることがで
きる。
【0037】このため、この自動停止始動制御装置24
は、車輪4がロックするような急停車時にも、また、通
常の停車時にも、車両2が確実に停車してから迅速にエ
ンジン10を自動停止させることができ、エンジン10
の自動停止時間を長くすることができ、燃費性能、排気
浄化性能を向上させることができる。
【0038】また、この実施例においては、車速変化率
ΔVが最大になった時の最大車速変化率ΔVmaxから
最終の継続時間Wtfを求めており、車速Vが零である
ことを含む自動停止条件が成立した場合は、車速Vが零
となってからの経過時間Wが最終継続時間Wtfを経過
した後に、エンジン10を自動停止するよう制御してい
ることにより、最大車速変化率ΔVmaxを用いて最終
継続時間Wtfを長く設定することができ、急減速時に
おいても車両2が完全に停止した状態を検出可能にな
り、車速Vの検出精度を高めることができ、自動停止の
精度を高めることができる。
【0039】さらに、車速変化率ΔVが最大になった時
の最大車速変化率ΔVmaxから最大の継続時間Wtm
axを求め、車速Vが零であることを含む自動停止条件
が成立した場合は、車速Vが零となってからの経過時間
Wが前記最大の継続時間Wtmaxを経過した後に、エ
ンジン10を自動停止するよう制御することにより、車
速変化率ΔVが大きいほど継続時間Wtが大きくなるの
で、急減速時においても車両2が完全に停止した状態を
検出可能になり、車速Vの検出精度を高めることがで
き、自動停止の精度を高めることができる。
【0040】なお、第1実施例においては、継続時間W
tを、図2に示す如く、Wt=α・ΔV+βの式より求
めたが、図7・図8に示す如く、減速中の車速変化率Δ
Vにより設定されるテーブルからの検索値とすることも
できる。このように、継続時間Wtを減速中の車速変化
率ΔVにより設定されるテーブルからの検索値とする場
合には、プログラムの処理を簡略化し得て、処理速度を
早めることができる。
【0041】図9は、第2実施例を示すものである。第
2実施例の自動停止始動制御装置24の制御手段26
は、車速Vが零になる直前の車速変化率ΔVから継続時
間Wtを求め、車速Vが零であることを含む自動停止条
件が成立した場合は、車速Vが零となってからの経過時
間Wが前記継続時間Wtを経過した後に、エンジン10
を自動停止するよう制御するものである。
【0042】次に作用を説明する。
【0043】自動停止始動制御装置24は、制御手段2
6によって、車速条件の判定がスタートすると(20
0)、車速センサ34から車速Vを読み込み(20
2)、車速Vの単位時間t当たりの車速変化率ΔVを算
出し(204)、車速変化率ΔVから継続時間Wtを算
出{Wt=f(ΔV)}し(206)、車速Vが零
「0」を越えているか否(停車)かを判断する(20
8)。
【0044】判断(208)がYESの場合は、処理
(202)に戻る。車速Vが零(V=0)で、判断(2
08)がNOの場合は、タイマをスタートさせ(21
0)、タイマの計測する経過時間Wが、車速Vが零にな
る直前の車速変化率ΔVから求められる継続時間Wt未
満であるか否かを判断する(212)。
【0045】判断(212)がYESの場合は、この判
断(212)を繰り返す。経過時間Wが継続時間Wt以
上(W≧Wt)以上となって、判断(212)がNOの
場合は、車速条件の成立として車速条件停止フラグFV
SPを「1」にセット(FVSP=1)して(214)
リータンし(216)、その他の自動停止条件が成立し
ている場合はエンジン10を自動停止する。
【0046】このように、第2実施例の自動停止始動制
御装置24は、車速Vが零になる直前の車速変化率ΔV
から継続時間Wtを求めていることにより、継続時間W
tを常に停車直前の最新の車速変化率ΔVに基づいて設
定することができ、車速Vの検出精度を高めることがで
き、自動停止の精度を高めることができる。
【0047】図10は、第3実施例を示すものである。
第3実施例の自動停止始動制御装置24の制御手段26
は、車速変化率ΔVに対する継続時間Wtの時間特性P
を複数設定して設けている。例えば、大きい車速変化率
ΔVに対する継続時間Wt1を求めるための時間特性P
1と、小さい車速変化率ΔVに対する継続時間Wt2を
求めるための時間特性P2と、の2種類を設定して設け
ている。時間特性P1と時間特性P2とは、求められる
継続時間Wt1と継続時間Wt2とが、Wt1>Wt2
の関係になるよう設定されている。なお、時間特性P1
・P2は、図2に示す式により設定しても良く、また、
図7・図8に示すテーブルとして設定しても良い。
【0048】自動停止始動制御装置24は、車速Vが零
になる直前の車速変化率ΔVと予め設定された時間特性
切換用の判定値Aとを比較して2種類に設定された時間
特性P1及び時間特性P2のいずれかを選択し、この選
択された時間特性P1又は時間特性P2により車速Vが
零になる直前の車速変化率ΔVから継続時間Wt1又は
継続時間Wt2を求め、車速Vが零であることを含む自
動停止条件が成立した場合は、車速Vが零となってから
の経過時間Wが継続時間Wt1又は継続時間Wt2を経
過した後に、エンジン10を自動停止するよう制御する
ものである。
【0049】次に作用を説明する。
【0050】自動停止始動制御装置24は、制御手段2
6によって、車速条件の判定がスタートすると(30
0)、車速センサ34から車速Vを読み込み(30
2)、車速Vの単位時間t当たりの車速変化率ΔVを算
出し(304)、車速変化率ΔVが判定値Aを越えてい
るか否かを判断する(306)。
【0051】車速変化率ΔVが判定値Aを越えて(ΔV
>A)いて、判断(306)がYESの場合は、大きい
車速変化率ΔVに対する継続時間Wt1を求めるための
時間特性P1を選択し、車速Vが零「0」を越えている
か否(停車)かを判断する(308)。
【0052】判断(308)がYESの場合は、処理
(302)に戻る。判断(308)がNOの場合は、タ
イマをスタートさせ(310)、タイマの計測する経過
時間Wが、車速Vが零になる直前の車速変化率ΔVから
時間特性P1により求められる継続時間Wt1未満であ
るか否かを判断する(312)。
【0053】判断(312)がYESの場合は、この判
断(312)を繰り返す。経過時間Wが継続時間Wt1
以上(W≧Wt1)以上となって、判断(312)がN
Oの場合は、車速条件の成立として車速条件停止フラグ
FVSPを「1」にセット(FVSP=1)して(31
4)リータンし(316)、その他の自動停止条件が成
立している場合はエンジン10を自動停止する。
【0054】前記車速変化率ΔVが判定値A以下(ΔV
≦A)となって、判断(306)がNOの場合は、小さ
い車速変化率ΔVに対する継続時間Wt2を求めるため
の時間特性P2を選択し、車速Vが零「0」を越えてい
る(V>0)か否(停車)かを判断する(318)。
【0055】判断(318)がYESの場合は、処理
(302)に戻る。判断(318)がNOの場合は、タ
イマをスタートさせ(320)、タイマの計測する経過
時間Wが、車速Vが零になる直前の車速変化率ΔVから
時間特性P2により求められる継続時間Wt2未満であ
るか否かを判断する(322)。
【0056】判断(322)がYESの場合は、この判
断(322)を繰り返す。経過時間Wが継続時間Wt2
以上(W≧Wt2)となって、判断(322)がNOの
場合は、車速条件の成立として車速条件停止フラグFV
SPを「1」にセット(FVSP=1)して(314)
リータンし(316)、その他の自動停止条件が成立し
ている場合はエンジン10を自動停止する。
【0057】なお、継続時間Wt1・Wt2は、図2に
示す如くWt=f(ΔV)の式より求め、あるいは、図
7・図8に示す如くテーブルから求めることができる。
【0058】このように、第3実施例の自動停止始動制
御装置24は、車速変化率ΔVに対する継続時間Wtの
時間特性Pを2種類に設定し、車速Vが零になる直前の
車速変化率ΔVと予め設定された判定値Aとを比較して
2種類に設定された時間特性P1及び時間特性P2のい
ずれかを選択し、この選択された時間特性P1又は時間
特性P2により車速Vが零になる直前の車速変化率ΔV
から継続時間Wt1又は継続時間Wt2を求めているこ
とにより、車速変化率ΔVに対して継続時間Wtを細か
く設定することができ、自動停止の精度を高めることが
できる。
【0059】なお、上述実施例においては、車速Vが零
になってからエンジン10を停止するまでの継続時間W
tを車速変化率ΔVから求めたが、車両2の加速度を検
出する加速度センサを設け、車速変化率ΔVに加速度を
合わせて継続時間Wtを求めることができ、また、車両
2の地面に対する移動状態を検出する移動状態センサを
設け、車速変化率ΔVに移動状態を合わせて継続時間W
tを求めることができ、さらに、車両2の重量を検出す
る重量センサを設け、車速変化率ΔVに重量を合わせて
継続時間Wtを求めることもできる。
【0060】このように、車速変化率△Vの算出に、車
両2の加速度や移動状態、重量等のパラメータを組み合
わせて使用することにより、車輪4のスリップや車両2
の停止をさらに確実に判定でき、エンジン10の自動停
止時間を長くし得て、燃費性能、排気浄化性能を向上さ
せることができる。
【0061】また、車両が動力源としてエンジンと電動
発電機とを搭載したハイブリッド車両の場合には、車速
がある設定車速以下に低下した場合に、エンジン10を
自動停止して電気制御による電動発電機の駆動制御に切
換えることにより、エンジン10の自動停止時間を長く
し得て、燃費性能、排気浄化性能を向上させることがで
きる。
【0062】
【発明の効果】このように、この発明のエンジンの自動
停止始動制御装置は、車両の減速状態に応じて継続時間
を設定することができ、これによって、車輪がロックす
るような急減速時には継続時間を長く設定して実際の車
速が零になる前にエンジンを自動停止させることを防止
でき、一方、緩減速時には継続時間を長く設定して実際
の車速が零になってから迅速にエンジンを自動停止させ
ることができる。
【0063】このため、このエンジンの自動停止始動制
御装置は、車輪がロックするような急停車時にも、ま
た、通常の停車時にも、車両が確実に停車してから迅速
にエンジンを自動停止させることができ、エンジンの自
動停止時間を長くし得て、燃費性能、排気浄化性能を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す自動停止始動制御
装置の車速条件判定のフローチャートである。
【図2】車速変化率と継続時間との関係を示す図であ
る。
【図3】急停車時の車速と継続時間との関係を示す図で
ある。
【図4】通常停車時の車速と継続時間との関係を示す図
である。
【図5】自動停止始動制御装置の制御手段の概略構成図
である。
【図6】車両の概略平面図である。
【図7】車速変化率と継続時間との関係を示す図であ
る。
【図8】車速変化率と継続時間とのテーブルを示す図で
ある。
【図9】第2実施例を示す自動停止始動制御装置の車速
条件判定のフローチャートである。
【図10】第3実施例を示す自動停止始動制御装置の車
速条件判定のフローチャートである。
【図11】従来例を示す自動停止始動制御装置の車速条
件判定のフローチャートである。
【図12】急停車時の車速と継続時間との関係を示す図
である。
【図13】通常停車時の車速と継続時間との関係を示す
図である。
【符号の説明】
2 車両 10 エンジン 12 クラッチ 14 トランスミッション 24 始動停止始動制御装置 26 制御手段 32 アクセルポジションセンサ 34 車速センサ 42 ニュートラルスイッチ 44 クラッチアッパスイッチ 46 クラッチロアスイッチ 62 アイドリングストップランプ 66 スタータリレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G092 AC03 BB01 CA01 CB05 DE01Y DG07 EA14 EC03 FA24 FA30 GA10 GB08 GB10 HE01Z HE03Z HE05Z HE08Z HF01Z HF02Z HF08Z HF12Z HF15Z HF21Z HF23Z 3G093 AA01 BA19 BA22 CA04 CB07 DA01 DA05 DA06 DA13 DB02 DB05 DB11 DB17 EA05 FA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されるエンジンの運転中に車
    速が零であることを含む自動停止条件が成立する場合は
    前記エンジンを自動停止するとともにこのエンジンの自
    動停止中に自動始動条件が成立する場合は前記エンジン
    を自動始動するエンジンの自動停止始動制御装置におい
    て、前記車両の車速を検出する車速センサを設け、この
    車速センサの検出する車速の単位時間当たりの車速変化
    率から継続時間を求め、前記車速が零であることを含む
    自動停止条件が成立した場合は前記車速が零となってか
    らの経過時間が前記継続時間を経過した後に前記エンジ
    ンを自動停止するよう制御する制御手段を設けたことを
    特徴とするエンジンの自動停止始動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、車速変化率が最大にな
    った時の最大車速変化率から最終の継続時間を求め、前
    記車速が零であることを含む自動停止条件が成立した場
    合は前記車速が零となってからの経過時間が前記最終の
    継続時間を経過した後に前記エンジンを自動停止するよ
    う制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    の自動停止始動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、車速変化率が最大にな
    った時の最大車速変化率から最大の継続時間を求め、前
    記車速が零であることを含む自動停止条件が成立した場
    合は前記車速が零となってからの経過時間が前記最大の
    継続時間を経過した後に前記エンジンを自動停止するよ
    う制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    の自動停止始動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、車速が零になる直前の
    車速変化率から継続時間を求め、前記車速が零であるこ
    とを含む自動停止条件が成立した場合は前記車速が零と
    なってからの経過時間が前記継続時間を経過した後に前
    記エンジンを自動停止するよう制御することを特徴とす
    る請求項1に記載のエンジンの自動停止始動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、車速変化率に対する継
    続時間の時間特性を複数設定して設け、車速が零になる
    直前の車速変化率と予め設定された判定値とを比較判断
    して前記複数設定された継続時間の時間特性のいずれか
    を選択し、この選択された時間特性により前記車速が零
    になる直前の車速変化率から継続時間を求め、前記車速
    が零であることを含む自動停止条件が成立した場合は前
    記車速が零となってからの経過時間が前記継続時間を経
    過した後に前記エンジンを自動停止するよう制御するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項4のいずれかに記載
    のエンジンの自動停止始動制御装置。
JP2000203671A 2000-07-05 2000-07-05 エンジンの自動停止始動制御装置 Pending JP2002021597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000203671A JP2002021597A (ja) 2000-07-05 2000-07-05 エンジンの自動停止始動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000203671A JP2002021597A (ja) 2000-07-05 2000-07-05 エンジンの自動停止始動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002021597A true JP2002021597A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18701047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000203671A Pending JP2002021597A (ja) 2000-07-05 2000-07-05 エンジンの自動停止始動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002021597A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003001056A1 (de) * 2001-06-21 2003-01-03 Conti Temic Microelectronic Gmbh Verfahren zur steuerung eines automatischen motorabschaltsystems in kraftfahrzeugen
JP2007085196A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の自動停止装置
WO2013077114A1 (ja) * 2011-11-24 2013-05-30 日産自動車株式会社 車両のエンジン自動停止制御装置
JP2022030562A (ja) * 2020-08-07 2022-02-18 トヨタ自動車株式会社 電動車両の制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003001056A1 (de) * 2001-06-21 2003-01-03 Conti Temic Microelectronic Gmbh Verfahren zur steuerung eines automatischen motorabschaltsystems in kraftfahrzeugen
JP2007085196A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の自動停止装置
WO2013077114A1 (ja) * 2011-11-24 2013-05-30 日産自動車株式会社 車両のエンジン自動停止制御装置
JP2013108467A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Nissan Motor Co Ltd 車両のエンジン自動停止制御装置
US9562480B2 (en) 2011-11-24 2017-02-07 Nissan Motor Co., Ltd. Automatic engine-stop control device for vehicle
JP2022030562A (ja) * 2020-08-07 2022-02-18 トヨタ自動車株式会社 電動車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6358180B1 (en) Engine control system and method
US6371889B1 (en) Engine automatic start stop control apparatus
JP3788736B2 (ja) エンジンの自動停止始動制御装置
JP4051870B2 (ja) エンジンの自動停止始動制御装置
US9157382B2 (en) Idling stop control device, vehicle and vehicle control method
JP2004100680A (ja) ハイブリッド電気自動車のエンジン制御システム及び制御方法
JPH07166906A (ja) 燃料カットと点火時期変更による加速スリップ制御装置
JP2001233088A (ja) 車両のエンジン自動停止再始動装置
JP5704253B2 (ja) アイドリングストップ制御装置、車両、および、車両制御方法
JPH10252520A (ja) 車速制限装置
JP2004232557A (ja) 車両のエンジン制御装置
US4610146A (en) Operating control device for air conditioner for use in vehicle
JP4112351B2 (ja) 自動車のエンジン停止制御装置
JP2002021597A (ja) エンジンの自動停止始動制御装置
JP3111720B2 (ja) 車両用始動停止装置
JP2004232558A (ja) 車両のエンジン制御装置
JP3741064B2 (ja) エンジン自動停止・自動再始動装置
JP2007224763A (ja) エンジン制御装置
JP2002364402A (ja) エンジン制御装置
JP4218355B2 (ja) 車両のエンジン制御装置
JP2004162624A (ja) 車両のエンジン自動停止装置
JP2004245099A (ja) エンジン自動停止装置
KR100992809B1 (ko) 하이브리드 차량의 아이들 스톱/스타트 제어방법
JP4107044B2 (ja) 車両のエンジン自動停止・自動再始動装置
JP4096748B2 (ja) エンジンの自動停止装置