JP2002018829A - カッター装置 - Google Patents
カッター装置Info
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- JP2002018829A JP2002018829A JP2000211125A JP2000211125A JP2002018829A JP 2002018829 A JP2002018829 A JP 2002018829A JP 2000211125 A JP2000211125 A JP 2000211125A JP 2000211125 A JP2000211125 A JP 2000211125A JP 2002018829 A JP2002018829 A JP 2002018829A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 相隣接する施工面の勾配角による出隅または
入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工される方形
板材の切断線に対する歩出し寸法を各方形板材の配列順
に予め求め、それを適用し、各方形板材の一辺を斜辺と
して切断する。 【解決手段】 方形板材の板面を直線切りするカッター
1と、方形板材の切断線を定めるカッター台2と、カッ
ター台2より水平に張り出すブラケットプレート3と、
方形板材の切断線となす延長線の交差角を施工面の勾配
角と同角に保ってカッター台2とブラケットプレート3
との間に掛け渡す直線定規4とを備え、直線定規4は方
形板材の対辺側を支持する受け台40と、方形板材の底
辺側を支持するカーソル41とを有し、カッター台2と
受け台40とに掛渡し配置される方形板材を予め定めら
れた各歩出し寸法に応じてカーソル41で移動する歩出
しスケールを備え付ける。
入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工される方形
板材の切断線に対する歩出し寸法を各方形板材の配列順
に予め求め、それを適用し、各方形板材の一辺を斜辺と
して切断する。 【解決手段】 方形板材の板面を直線切りするカッター
1と、方形板材の切断線を定めるカッター台2と、カッ
ター台2より水平に張り出すブラケットプレート3と、
方形板材の切断線となす延長線の交差角を施工面の勾配
角と同角に保ってカッター台2とブラケットプレート3
との間に掛け渡す直線定規4とを備え、直線定規4は方
形板材の対辺側を支持する受け台40と、方形板材の底
辺側を支持するカーソル41とを有し、カッター台2と
受け台40とに掛渡し配置される方形板材を予め定めら
れた各歩出し寸法に応じてカーソル41で移動する歩出
しスケールを備え付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相隣接する施工面
の勾配角による出隅または入隅の稜線に沿って複数枚順
次に敷込み施工される方形板材の切断線に対する歩出し
寸法を基準点から各方形板材の配列順に予め求め、それ
を順次適用し、各方形板材の一辺を斜辺として切断する
のに用いられるカッター装置に関するものである。
の勾配角による出隅または入隅の稜線に沿って複数枚順
次に敷込み施工される方形板材の切断線に対する歩出し
寸法を基準点から各方形板材の配列順に予め求め、それ
を順次適用し、各方形板材の一辺を斜辺として切断する
のに用いられるカッター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、屋根瓦は方形の板材として形成
されているため、相隣接する施工面の勾配角による出隅
または入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工する
には各一辺を出隅または入隅の稜線に応じた斜辺として
切断する必要がある。
されているため、相隣接する施工面の勾配角による出隅
または入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工する
には各一辺を出隅または入隅の稜線に応じた斜辺として
切断する必要がある。
【0003】その切断作業は、作業員の勘に頼り、現場
で出隅または入隅の稜線に合わせてハンマー等で叩くこ
とにより行われているのが通常である。然し、これでは
熟練した技術が必要となり、屋根上での作業となるた
め、能率のよい作業を行えない。
で出隅または入隅の稜線に合わせてハンマー等で叩くこ
とにより行われているのが通常である。然し、これでは
熟練した技術が必要となり、屋根上での作業となるた
め、能率のよい作業を行えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、相隣接する
施工面の勾配角による出隅または入隅の稜線に沿って複
数枚順次に敷込み施工される方形板材の切断線に対する
歩出し寸法を各方形板材の配列順に予め求められること
から、それを順次適用し、各方形板材の一辺を斜辺とし
て簡単な機構で容易に切断可能なカッター装置を提供す
ることを目的とする。
施工面の勾配角による出隅または入隅の稜線に沿って複
数枚順次に敷込み施工される方形板材の切断線に対する
歩出し寸法を各方形板材の配列順に予め求められること
から、それを順次適用し、各方形板材の一辺を斜辺とし
て簡単な機構で容易に切断可能なカッター装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
カッター装置においては、方形板材の板面を直線切りす
るカッターと、方形板材の切断側を支持し且つ方形板材
の切断線を定めるカッター台と、方形板材の切断線と直
交する方向でカッター台より水平に張り出すブラケット
プレートと、方形板材の切断線となす延長線の交差角を
施工面の勾配角と同角に保ってカッター台とブラケット
プレートとの間に掛け渡す直線定規とを備え、直線定規
として方形板材の対辺側を支持する受け台と、方形板材
の底辺側を支持するカーソルとを有し、カッター台と受
け台とに掛渡し配置される方形板材を予め定められた各
歩出し寸法に応じてカーソルで移動する歩出しスケール
を備え付けることにより構成されている。
カッター装置においては、方形板材の板面を直線切りす
るカッターと、方形板材の切断側を支持し且つ方形板材
の切断線を定めるカッター台と、方形板材の切断線と直
交する方向でカッター台より水平に張り出すブラケット
プレートと、方形板材の切断線となす延長線の交差角を
施工面の勾配角と同角に保ってカッター台とブラケット
プレートとの間に掛け渡す直線定規とを備え、直線定規
として方形板材の対辺側を支持する受け台と、方形板材
の底辺側を支持するカーソルとを有し、カッター台と受
け台とに掛渡し配置される方形板材を予め定められた各
歩出し寸法に応じてカーソルで移動する歩出しスケール
を備え付けることにより構成されている。
【0006】本発明の請求項2に係るカッター装置にお
いては、ブラケットプレートとして施工面の異なる勾配
角に応じて所定の間隔を隔て複数張出し方向に並ぶ勾配
角目盛りと、その勾配角目盛りの配列方向に沿って移動
可能なスライドプレートとを有し、直線定規の片端側を
スライドプレートの板面上に枢軸で軸受けし、この枢軸
による直線定規の支点を勾配角目盛りに合わせてスライ
ドプレートで移動する勾配角スケールを備え付けること
により構成されている。
いては、ブラケットプレートとして施工面の異なる勾配
角に応じて所定の間隔を隔て複数張出し方向に並ぶ勾配
角目盛りと、その勾配角目盛りの配列方向に沿って移動
可能なスライドプレートとを有し、直線定規の片端側を
スライドプレートの板面上に枢軸で軸受けし、この枢軸
による直線定規の支点を勾配角目盛りに合わせてスライ
ドプレートで移動する勾配角スケールを備え付けること
により構成されている。
【0007】本発明の請求項3に係るカッター装置にお
いては、方形板材の切断線と平行方向に開孔する長穴を
板面に設けた張出し板をカッター台に備えると共に、ス
ライドプレートとの間に掛け渡す直線定規の他端部を張
出し板の長穴に挿通する支軸でスライド可能に軸受け
し、直線定規を施工面の勾配角に合わせて角度設定可能
に備え付けることにより構成されている。
いては、方形板材の切断線と平行方向に開孔する長穴を
板面に設けた張出し板をカッター台に備えると共に、ス
ライドプレートとの間に掛け渡す直線定規の他端部を張
出し板の長穴に挿通する支軸でスライド可能に軸受け
し、直線定規を施工面の勾配角に合わせて角度設定可能
に備え付けることにより構成されている。
【0008】本発明の請求項4に係るカッター装置にお
いては、ブラケットプレートをカッター台の長手方向中
央より張り出し、そのブラケットプレートの張出し位置
から等間隔を隔て両側に、方形板材の切断線と平行方向
に開孔する長穴を板面に設けた張出し板を備え、片端側
の枢軸を支点に、直線定規を左右に振分け設置可能に備
え付けることにより構成されている。
いては、ブラケットプレートをカッター台の長手方向中
央より張り出し、そのブラケットプレートの張出し位置
から等間隔を隔て両側に、方形板材の切断線と平行方向
に開孔する長穴を板面に設けた張出し板を備え、片端側
の枢軸を支点に、直線定規を左右に振分け設置可能に備
え付けることにより構成されている。
【0009】本発明の請求項5に係るカッター装置にお
いては、直線定規の枢軸を介して両側に、スライドプレ
ートをブラケットプレートに締付け固定可能な押えネジ
をブラケットプレートに備え付けることにより構成され
ている。
いては、直線定規の枢軸を介して両側に、スライドプレ
ートをブラケットプレートに締付け固定可能な押えネジ
をブラケットプレートに備え付けることにより構成され
ている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して説明す
ると、図1,図2はカッター装置を全体的に示す。この
カッター装置は、主に、スレート平板や波打ち状の屋根
瓦を含む各種の方形板材(以下、「屋根瓦」という。)を
被切断材とし、相隣接する施工面の勾配角による出隅ま
たは入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工される
各屋根瓦の一辺を出隅または入隅の稜線に応じた斜辺に
切断するものとして構成されている。
ると、図1,図2はカッター装置を全体的に示す。この
カッター装置は、主に、スレート平板や波打ち状の屋根
瓦を含む各種の方形板材(以下、「屋根瓦」という。)を
被切断材とし、相隣接する施工面の勾配角による出隅ま
たは入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工される
各屋根瓦の一辺を出隅または入隅の稜線に応じた斜辺に
切断するものとして構成されている。
【0011】そのカッター装置は、屋根瓦の板面を直線
切りするカッター1と、方形板材の切断線を定めるカッ
ター台2と、方形板材の切断線と直交する方向でカッタ
ー台2より水平に張り出すブラケットプレート3と、方
形板材の切断線となす延長線の交差角を施工面の勾配角
と同角に保ってカッター台2とブラケットプレート3と
の間に掛け渡す直線定規4とを備えて構成されている。
切りするカッター1と、方形板材の切断線を定めるカッ
ター台2と、方形板材の切断線と直交する方向でカッタ
ー台2より水平に張り出すブラケットプレート3と、方
形板材の切断線となす延長線の交差角を施工面の勾配角
と同角に保ってカッター台2とブラケットプレート3と
の間に掛け渡す直線定規4とを備えて構成されている。
【0012】カッター1としては、刃先を一部下方に露
出させてモータ駆動の丸鋸を外装ハウジングの内部に収
容し、作業員がハンドルを握って走行操作するハンディ
型の丸鋸カッターを備え付けることができる。
出させてモータ駆動の丸鋸を外装ハウジングの内部に収
容し、作業員がハンドルを握って走行操作するハンディ
型の丸鋸カッターを備え付けることができる。
【0013】カッター台2はスタンド脚部2a,2bを
有し、屋根瓦の切断側を載置支持する受け枠2cをスタ
ンド脚部2a,2bの間に掛け渡し、片端部をスタンド
脚部2aの上端側に支軸2dで軸受け枢着することによ
り跳上げ可能で、屋根瓦の切断側を受け枠2cとで挟込
み支持可能な押え枠2eを備えて構成されている。
有し、屋根瓦の切断側を載置支持する受け枠2cをスタ
ンド脚部2a,2bの間に掛け渡し、片端部をスタンド
脚部2aの上端側に支軸2dで軸受け枢着することによ
り跳上げ可能で、屋根瓦の切断側を受け枠2cとで挟込
み支持可能な押え枠2eを備えて構成されている。
【0014】そのカッター台2は、押え枠2eの上面側
をカッター1の支持フレームとし、カッター1の刃先を
挿置可能な隙間gを上面中央の長手方向に設け、カッタ
ー1を押え枠2eの上面側で移動することにより、屋根
瓦を直線切りするカッター1による切断線を定められ
る。
をカッター1の支持フレームとし、カッター1の刃先を
挿置可能な隙間gを上面中央の長手方向に設け、カッタ
ー1を押え枠2eの上面側で移動することにより、屋根
瓦を直線切りするカッター1による切断線を定められ
る。
【0015】ブラケットプレート3は、図3中で図面下
から順に示すように施工面により異なる3寸,3.5寸
(中間省略)10寸のような勾配角に応じて直線定規4
を各勾配角に角度設定可能な勾配角スケールとして備え
付けられている。この勾配スケール3は、勾配角に応じ
て所定の間隔を各目盛り毎に隔てることにより複数張出
し方向に並ぶ勾配角目盛り30…と、その目盛り30…
の配列方向に沿って移動可能なスライドプレート31を
備えて構成されている。
から順に示すように施工面により異なる3寸,3.5寸
(中間省略)10寸のような勾配角に応じて直線定規4
を各勾配角に角度設定可能な勾配角スケールとして備え
付けられている。この勾配スケール3は、勾配角に応じ
て所定の間隔を各目盛り毎に隔てることにより複数張出
し方向に並ぶ勾配角目盛り30…と、その目盛り30…
の配列方向に沿って移動可能なスライドプレート31を
備えて構成されている。
【0016】直線定規4としては、通常のmm,cm目
盛りを設けた長尺定規が備え付けられている。この直線
定規4は、定規面より段下げさせて屋根瓦の対辺側を支
持する受け台40を長手方向側部に備えると共に、施工
面の勾配角により各屋根瓦の配列順に予め求められる屋
根瓦の切断線に対する歩出し寸法を設定するカーソル4
1を備え、カッター台2と受け台40とに掛渡し装備す
る歩出しスケールとして備え付けられている。
盛りを設けた長尺定規が備え付けられている。この直線
定規4は、定規面より段下げさせて屋根瓦の対辺側を支
持する受け台40を長手方向側部に備えると共に、施工
面の勾配角により各屋根瓦の配列順に予め求められる屋
根瓦の切断線に対する歩出し寸法を設定するカーソル4
1を備え、カッター台2と受け台40とに掛渡し装備す
る歩出しスケールとして備え付けられている。
【0017】その直線定規4の片端側は、スライドプレ
ート31の板面上に植立した枢軸32で軸受けすること
によりスライドプレート31と枢軸32で揺動可能に連
結されている。一方、他端側は屋根瓦の切断線と平行方
向に開孔する長穴20を板面に設けた張出し板21をカ
ッター台2に備え、図4で示すように支軸22を張出し
板21の長穴20に挿通することにより張出し板21で
スライド可能に連結されている。
ート31の板面上に植立した枢軸32で軸受けすること
によりスライドプレート31と枢軸32で揺動可能に連
結されている。一方、他端側は屋根瓦の切断線と平行方
向に開孔する長穴20を板面に設けた張出し板21をカ
ッター台2に備え、図4で示すように支軸22を張出し
板21の長穴20に挿通することにより張出し板21で
スライド可能に連結されている。
【0018】ブラケットプレート3(以下、「勾配角ス
ケール」という。)には、直線定規4の枢軸32を介し
て両側に、スライドプレート31を締付け固定する押え
ネジ33,34がねじ込み,ねじ戻し自在に備えられて
いる。この押えネジ33,34としては、図3で示すよ
うに蝶ネジが備え付けられている。
ケール」という。)には、直線定規4の枢軸32を介し
て両側に、スライドプレート31を締付け固定する押え
ネジ33,34がねじ込み,ねじ戻し自在に備えられて
いる。この押えネジ33,34としては、図3で示すよ
うに蝶ネジが備え付けられている。
【0019】その押えネジ33,34は、スライドプレ
ート31の上側から勾配角スケール3の両側に亘るねじ
受けプレート35,36に備え付けられている。また、
スライドプレート31の板面には押えねじ33,34の
軸先端を受ける球面溝37,38が各勾配角目盛り30
…と押えねじ33,34との位置関係に対応させて設け
られている。
ート31の上側から勾配角スケール3の両側に亘るねじ
受けプレート35,36に備え付けられている。また、
スライドプレート31の板面には押えねじ33,34の
軸先端を受ける球面溝37,38が各勾配角目盛り30
…と押えねじ33,34との位置関係に対応させて設け
られている。
【0020】その勾配角スケール3では、勾配目盛り3
0…が所定の勾配角を得られるよう間隔を各目盛り毎に
隔て複数配列されているため、例えば3寸勾配と3.5
寸勾配との間隔が小さくても、スライドプレート31を
各勾配目盛り30…に合わせて移動するだけで固定点を
確実に出せる。
0…が所定の勾配角を得られるよう間隔を各目盛り毎に
隔て複数配列されているため、例えば3寸勾配と3.5
寸勾配との間隔が小さくても、スライドプレート31を
各勾配目盛り30…に合わせて移動するだけで固定点を
確実に出せる。
【0021】また、直線定規4の片端側を張出し板21
の長穴20に挿通する支軸22でスライド可能に連結す
ると共に、直線定規4の枢軸32を介して押えネジ3
3,34を勾配角スケール3の両側に備えることにより
直線定規4を少ない力で施工面の勾配角に合わせて確実
に据付け設置できる。
の長穴20に挿通する支軸22でスライド可能に連結す
ると共に、直線定規4の枢軸32を介して押えネジ3
3,34を勾配角スケール3の両側に備えることにより
直線定規4を少ない力で施工面の勾配角に合わせて確実
に据付け設置できる。
【0022】上述した構成に加えて、勾配角スケール3
をカッター台2の長手方向中央より張出し装備すると共
に、この勾配角スケール3の張出し位置より等間隔を隔
て両側に、張出し板21と同じ切断線と平行方向に開孔
する長穴23を板面に設けた張出し板24が備え付けら
れている(図1,2参照)。
をカッター台2の長手方向中央より張出し装備すると共
に、この勾配角スケール3の張出し位置より等間隔を隔
て両側に、張出し板21と同じ切断線と平行方向に開孔
する長穴23を板面に設けた張出し板24が備え付けら
れている(図1,2参照)。
【0023】その張出し板21,24を備えることか
ら、枢軸32を中心に、直線定規4を左右に振分け設置
できるため、屋根瓦を左切り,右切りする場合のいずれ
にも対応可能なカッター装置として構成できる。
ら、枢軸32を中心に、直線定規4を左右に振分け設置
できるため、屋根瓦を左切り,右切りする場合のいずれ
にも対応可能なカッター装置として構成できる。
【0024】このように構成するカッター装置では、カ
ッター台2で定める切断線が三角比の斜辺を規定し、直
線定規4が三角比の対辺を規定し、カーソル41が三角
比の底辺を規定するもので、カッター台2で定める切断
線と、その切断線と交差する直線定規4の延長線とによ
り、三角比が機構的に成り立つよう組み立てられてい
る。
ッター台2で定める切断線が三角比の斜辺を規定し、直
線定規4が三角比の対辺を規定し、カーソル41が三角
比の底辺を規定するもので、カッター台2で定める切断
線と、その切断線と交差する直線定規4の延長線とによ
り、三角比が機構的に成り立つよう組み立てられてい
る。
【0025】その三角比の下に、屋根の勾配角,屋根瓦
の幅,長さ等と三角比tanαとに基づいて対辺の長さ
を各屋根瓦の配列順に予め求め、この対辺の長さを直線
定規4の原点(基準点)より直線定規4の延長線と切断
線との交点までの距離内で適用すれば、複数枚順次に敷
込み施工される屋根瓦の一辺を出隅または入隅の稜線に
応じた斜辺として切断できる。
の幅,長さ等と三角比tanαとに基づいて対辺の長さ
を各屋根瓦の配列順に予め求め、この対辺の長さを直線
定規4の原点(基準点)より直線定規4の延長線と切断
線との交点までの距離内で適用すれば、複数枚順次に敷
込み施工される屋根瓦の一辺を出隅または入隅の稜線に
応じた斜辺として切断できる。
【0026】各屋根瓦の歩出し寸法は、屋根の勾配角
(tanα),屋根瓦の全幅(W1),全長(L1)の他に、
図5で示す如く屋根瓦が軒先側から棟側に向かって端部
を一部重ね順次に敷込み配置されるため、屋根瓦の働き
幅(W2),働き長(L2),重ね幅(W3),重ね長(L
3)を求め、軒先長さの実測値(W0)から第1段目の
両端部に配置される屋根瓦(C1)の切断幅(Wx)を
求めて対辺の長さ(Wy)を稜線に沿って配置される屋
根瓦(C2,C3…)の順に求めればよい。
(tanα),屋根瓦の全幅(W1),全長(L1)の他に、
図5で示す如く屋根瓦が軒先側から棟側に向かって端部
を一部重ね順次に敷込み配置されるため、屋根瓦の働き
幅(W2),働き長(L2),重ね幅(W3),重ね長(L
3)を求め、軒先長さの実測値(W0)から第1段目の
両端部に配置される屋根瓦(C1)の切断幅(Wx)を
求めて対辺の長さ(Wy)を稜線に沿って配置される屋
根瓦(C2,C3…)の順に求めればよい。
【0027】屋根勾配は、2.5寸、3寸、3.5寸、
4寸、4.5寸、5寸、6寸、7寸、8寸、9寸、10
寸等に通常設定されている。これをtanαに換算する
と、2.5寸=1.0283、3寸=1.464、3.
5寸=1.0649、4寸=1.0761、4.5寸=
1.0951、5寸=1.1145、6寸=1.175
0、7寸=1.2261、8寸=1.2753、9寸=
1.3367、10寸=1.4176となる。
4寸、4.5寸、5寸、6寸、7寸、8寸、9寸、10
寸等に通常設定されている。これをtanαに換算する
と、2.5寸=1.0283、3寸=1.464、3.
5寸=1.0649、4寸=1.0761、4.5寸=
1.0951、5寸=1.1145、6寸=1.175
0、7寸=1.2261、8寸=1.2753、9寸=
1.3367、10寸=1.4176となる。
【0028】これらの条件設定から、まず、第1段目の
両端部に配置される屋根瓦(C1)の切断幅(Wx)を
求めるには、軒先長さの実測値(W0)/屋根瓦の働き
幅(W2)より屋根瓦一枚分の働き幅と余剰な小数点以下
の働き幅に相当する1.bcde(仮想値)を求め、そ
れと屋根瓦の働き幅(W2)を掛算することにより第1段
目の両端部に配置される屋根瓦(C1)の必要な働き幅
の実際値を求め、この働き幅の実際値を片側分として1
/2に割算すればよい。
両端部に配置される屋根瓦(C1)の切断幅(Wx)を
求めるには、軒先長さの実測値(W0)/屋根瓦の働き
幅(W2)より屋根瓦一枚分の働き幅と余剰な小数点以下
の働き幅に相当する1.bcde(仮想値)を求め、そ
れと屋根瓦の働き幅(W2)を掛算することにより第1段
目の両端部に配置される屋根瓦(C1)の必要な働き幅
の実際値を求め、この働き幅の実際値を片側分として1
/2に割算すればよい。
【0029】即ち、第1段目の片端部に配置される屋根
瓦(C1)の切断幅(Wx)は計算式:(W0)/(W
2)=a.bcde→1.bcde×(W2)/2で求め
られる。
瓦(C1)の切断幅(Wx)は計算式:(W0)/(W
2)=a.bcde→1.bcde×(W2)/2で求め
られる。
【0030】これを次の具体例に基づいて説明すると、
屋根勾配=3寸、軒先長さの実測値(W0)=2800
0mm、屋根瓦の全幅(W1)=335mm、全長(L1)
=440mm、働き幅(W2)=300mm、重ね幅(W
3)=35mm、働き長(L2)=375mm、重ね長
(L3)=65mmの場合、第1段目の片端部に配置さ
れる屋根瓦(C1)の切断幅(Wx)は28000÷3
00≒93.3333≒1.3333×300÷2≒2
00となる。
屋根勾配=3寸、軒先長さの実測値(W0)=2800
0mm、屋根瓦の全幅(W1)=335mm、全長(L1)
=440mm、働き幅(W2)=300mm、重ね幅(W
3)=35mm、働き長(L2)=375mm、重ね長
(L3)=65mmの場合、第1段目の片端部に配置さ
れる屋根瓦(C1)の切断幅(Wx)は28000÷3
00≒93.3333≒1.3333×300÷2≒2
00となる。
【0031】この第1段目の片端部に配置される屋根瓦
(C1)の切断幅(Wx)により、図6で示すように第
1段目の片端部に配置される屋根瓦(C1)の対辺長さ
(W y)は計算式:(Wx)×(tanα) ≒209m
mと求められ、それを直線定規4の原点より第1段目の
屋根瓦(C1)の歩出し寸法として設定すればよい。
(C1)の切断幅(Wx)により、図6で示すように第
1段目の片端部に配置される屋根瓦(C1)の対辺長さ
(W y)は計算式:(Wx)×(tanα) ≒209m
mと求められ、それを直線定規4の原点より第1段目の
屋根瓦(C1)の歩出し寸法として設定すればよい。
【0032】それをカッター装置に置き換えると、第1
段目の屋根瓦(C1)を209mm分だけ直線定規4の
長手方向に沿ってカーソル41でカッター台2に歩出し
移動することによりカッター1で切断すれば、第1段目
の屋根瓦(C1)を屋根の稜線に相応した斜辺として切
断できる。
段目の屋根瓦(C1)を209mm分だけ直線定規4の
長手方向に沿ってカーソル41でカッター台2に歩出し
移動することによりカッター1で切断すれば、第1段目
の屋根瓦(C1)を屋根の稜線に相応した斜辺として切
断できる。
【0033】次に、第2段目の屋根瓦(C2)の切断線
は点Aの延長線となるが、第2段目の屋根瓦(C2)に
は上述した重ね幅(W3)があるため、その重ね幅(W3)
分だけ下の点A’による切断線を求める必要がある。こ
の第2段目の屋根瓦(C2)の歩出し寸法は起算点を屋
根の棟側とし、屋根瓦の全長(L1)+{重ね幅(W3)×
(tanα)}を求め、その数値から第1段目の屋根瓦
(C1)の歩出し寸法を引算することにより求められ
る。
は点Aの延長線となるが、第2段目の屋根瓦(C2)に
は上述した重ね幅(W3)があるため、その重ね幅(W3)
分だけ下の点A’による切断線を求める必要がある。こ
の第2段目の屋根瓦(C2)の歩出し寸法は起算点を屋
根の棟側とし、屋根瓦の全長(L1)+{重ね幅(W3)×
(tanα)}を求め、その数値から第1段目の屋根瓦
(C1)の歩出し寸法を引算することにより求められ
る。
【0034】即ち、第2段目の屋根瓦(C2)の歩出し
寸法は計算式:(L1)+(W3×tanα)−(C1)=
440+36.624−209≒268mmと求められ
る。
寸法は計算式:(L1)+(W3×tanα)−(C1)=
440+36.624−209≒268mmと求められ
る。
【0035】同様に、第3段目の屋根瓦(C2)の切断
線は点Bの延長線となるが、第3段目の屋根瓦(C3)
には重ね長(L3)があるため、その重ね長(L3)分だけ
下の点B’による切断線を求める必要がある。この第3
段目の屋根瓦(C2)の歩出し寸法は起算点を屋根の軒
先側とし、屋根瓦の全幅(W1)×(tanα)+重ね長
(L3)を求め、その数値から重ね幅(W3) ×(tan
α)+屋根瓦の全長(L1)を引算し、更に、第1段目の
屋根瓦(C1)の歩出し寸法を足算することにより求め
られる。
線は点Bの延長線となるが、第3段目の屋根瓦(C3)
には重ね長(L3)があるため、その重ね長(L3)分だけ
下の点B’による切断線を求める必要がある。この第3
段目の屋根瓦(C2)の歩出し寸法は起算点を屋根の軒
先側とし、屋根瓦の全幅(W1)×(tanα)+重ね長
(L3)を求め、その数値から重ね幅(W3) ×(tan
α)+屋根瓦の全長(L1)を引算し、更に、第1段目の
屋根瓦(C1)の歩出し寸法を足算することにより求め
られる。
【0036】即ち、第3段目の屋根瓦(C2)の歩出し
寸法は計算式:{(W1)×(tanα)+(L3)}−
{(W3) ×(tanα)+(L1)}+(C1)=41
5.544−476.624+209≒148mmと求
められる。
寸法は計算式:{(W1)×(tanα)+(L3)}−
{(W3) ×(tanα)+(L1)}+(C1)=41
5.544−476.624+209≒148mmと求
められる。
【0037】この以後は、原則的には第3段の計算式を
適用し、計算式:{(W1)×(tanα)+(L3)}−
{(W3) ×(tanα)+(L1)}={350.544
+65}−{36.624+440}=415.544
−476.624≒−61を求め、偶数段については前
の偶数段の数値より引算し、奇数段については前の奇数
段の数値より足算することにより各段の歩出し寸法とし
て求められる。
適用し、計算式:{(W1)×(tanα)+(L3)}−
{(W3) ×(tanα)+(L1)}={350.544
+65}−{36.624+440}=415.544
−476.624≒−61を求め、偶数段については前
の偶数段の数値より引算し、奇数段については前の奇数
段の数値より足算することにより各段の歩出し寸法とし
て求められる。
【0038】第4段目は268−(−61) ≒329m
m、第5段目は148+(−61) ≒87mm、第6段
目は329−(−61) ≒390mm、第7段目は87
+(−61) ≒26mm、第8段目は390−(−61)
≒451mmと求められる。
m、第5段目は148+(−61) ≒87mm、第6段
目は329−(−61) ≒390mm、第7段目は87
+(−61) ≒26mm、第8段目は390−(−61)
≒451mmと求められる。
【0039】この計算式は、起算点を軒先側と棟側と交
互に設定することから、後述する一つの公式化が図れ
る。但し、その計算式のままでは、次の第9段目のよう
に26+(−61) ≒−35mmとなって直線定規で表
せない数字が出てくる。
互に設定することから、後述する一つの公式化が図れ
る。但し、その計算式のままでは、次の第9段目のよう
に26+(−61) ≒−35mmとなって直線定規で表
せない数字が出てくる。
【0040】その段階では、図7で示すように補正手段
として計算式:(W1)×(tanα)−(W3) ×(tan
α)による数値を求め、第8段目の数値より引算すれば
よい。即ち、第9段目は計算式:(C8)−{(W1)×
(tanα)−{(W3) ×(tanα)}=451−(3
50.544−36.624)≒137mmと求められ
る。
として計算式:(W1)×(tanα)−(W3) ×(tan
α)による数値を求め、第8段目の数値より引算すれば
よい。即ち、第9段目は計算式:(C8)−{(W1)×
(tanα)−{(W3) ×(tanα)}=451−(3
50.544−36.624)≒137mmと求められ
る。
【0041】次の段階では、計算式:(W1)×(tan
α)による数値を求め、第9段目の数値より引算すれば
よい。即ち、第10段目は計算式:(W1)×(tanα)
−(C 9)=415.544−137≒279mmと求
められる。
α)による数値を求め、第9段目の数値より引算すれば
よい。即ち、第10段目は計算式:(W1)×(tanα)
−(C 9)=415.544−137≒279mmと求
められる。
【0042】その補正と共に、次の段階では、計算式:
{(W1)×(tanα)+(L3)}−{(W3) ×(tan
α)+(L1)}による数値を求め、前々段の数値より引
算すればよい。即ち、第11段目は計算式:(C9)−
{(W1)×(tanα)+(L 3)}−{(W3) ×(tan
α)+(L1)}≒137−(−61)≒198mmと求
められる。
{(W1)×(tanα)+(L3)}−{(W3) ×(tan
α)+(L1)}による数値を求め、前々段の数値より引
算すればよい。即ち、第11段目は計算式:(C9)−
{(W1)×(tanα)+(L 3)}−{(W3) ×(tan
α)+(L1)}≒137−(−61)≒198mmと求
められる。
【0043】その後は、上述したように偶数段について
は前の偶数段の数値より引算し、奇数段については前の
奇数段の数値より足算することにより各段の歩出し寸法
として求められる。また、直線定規で表せない数字が出
て来たときは、上述した補正手段を適用すればよい。
は前の偶数段の数値より引算し、奇数段については前の
奇数段の数値より足算することにより各段の歩出し寸法
として求められる。また、直線定規で表せない数字が出
て来たときは、上述した補正手段を適用すればよい。
【0044】その計算方式から、今までの工程による各
段の歩出し寸法は次の表1で示すように表すことができ
る。なお、表中、▽は計算の起算点を屋根の棟側とし、
△は計算の起算点を屋根の軒先側に設定したことを示
す。
段の歩出し寸法は次の表1で示すように表すことができ
る。なお、表中、▽は計算の起算点を屋根の棟側とし、
△は計算の起算点を屋根の軒先側に設定したことを示
す。
【0045】
【表1】
【0046】上述した計算式を簡略化すると、重ね幅
(W3)×(tanα)はW4とし、全幅(W1)×(tan
α)はWYとし、(W1)×(tanα)+重ね長(L3)=
WY−(L3)はU≒416、重ね幅(W3) ×(tan
α)+全長(L1)=W4+(L1)はS≒477、
{(W1)×(tanα)+(L3)}−{(W3)×(tan
α)+(L1)}=U−SはD≒−61、WY−W4はR
≒314と表せる。
(W3)×(tanα)はW4とし、全幅(W1)×(tan
α)はWYとし、(W1)×(tanα)+重ね長(L3)=
WY−(L3)はU≒416、重ね幅(W3) ×(tan
α)+全長(L1)=W4+(L1)はS≒477、
{(W1)×(tanα)+(L3)}−{(W3)×(tan
α)+(L1)}=U−SはD≒−61、WY−W4はR
≒314と表せる。
【0047】その各記号の数値は、屋根勾配が3寸の場
合、(tanα) ≒1.0464、軒先長さの実測値
(W0)=28000mm、屋根瓦の全幅(W1)=33
5mm、全長(L1)=440mm、働き幅(W2)=30
0mm、重ね幅(W3)=35mm、働き長(L2)=3
75mm、重ね長(L3)=65mmから、第1段目の
片端部に配置される屋根瓦(C1)の切断幅(Wx)と
共に予め定められる。
合、(tanα) ≒1.0464、軒先長さの実測値
(W0)=28000mm、屋根瓦の全幅(W1)=33
5mm、全長(L1)=440mm、働き幅(W2)=30
0mm、重ね幅(W3)=35mm、働き長(L2)=3
75mm、重ね長(L3)=65mmから、第1段目の
片端部に配置される屋根瓦(C1)の切断幅(Wx)と
共に予め定められる。
【0048】このため、上述した計算式を所定のプログ
ラムとしてコンピュータに入力しておけば、そのプログ
ラムを適用し、予め求められる数値を入力することによ
り、勾配角の異なる屋根に施工する屋根瓦の各段に相当
する歩出し寸法を求められる。
ラムとしてコンピュータに入力しておけば、そのプログ
ラムを適用し、予め求められる数値を入力することによ
り、勾配角の異なる屋根に施工する屋根瓦の各段に相当
する歩出し寸法を求められる。
【0049】軒先長さの実測値(W0)、屋根瓦の全幅
(W1)、全長(L1)、働き幅(W2)、重ね幅(W3)、働
き長(L2)、重ね長(L3)は屋根勾配が3寸の場合
と同じで、屋根勾配が10寸の場合、tanα≒1.4
176、U≒540、S≒490、D≒50、R≒42
5と計算上求められるため、それを上述したコンピュー
タに入力することから、各段の歩出し寸法を次の表2で
示すように求められる。
(W1)、全長(L1)、働き幅(W2)、重ね幅(W3)、働
き長(L2)、重ね長(L3)は屋根勾配が3寸の場合
と同じで、屋根勾配が10寸の場合、tanα≒1.4
176、U≒540、S≒490、D≒50、R≒42
5と計算上求められるため、それを上述したコンピュー
タに入力することから、各段の歩出し寸法を次の表2で
示すように求められる。
【0050】
【表2】
【0051】この表をマニュアル化し、上述したカッタ
ー装置を用いれば、図8で示すように各屋根瓦の配列順
に、各屋根瓦をカーソル41により当該屋根瓦の歩出し
寸法に合わせて移動することにより、複数枚順次に敷込
み施工される屋根瓦の一辺を出隅または入隅の稜線に相
応した斜辺として切断できる。このため、熟練した技術
によらなくても、複数枚順次に敷込み施工される屋根瓦
の一辺を出隅または入隅の稜線に相応した斜辺に能率よ
く確実に切断できる。
ー装置を用いれば、図8で示すように各屋根瓦の配列順
に、各屋根瓦をカーソル41により当該屋根瓦の歩出し
寸法に合わせて移動することにより、複数枚順次に敷込
み施工される屋根瓦の一辺を出隅または入隅の稜線に相
応した斜辺として切断できる。このため、熟練した技術
によらなくても、複数枚順次に敷込み施工される屋根瓦
の一辺を出隅または入隅の稜線に相応した斜辺に能率よ
く確実に切断できる。
【0052】上述したカッター装置は主として屋根瓦を
切断するものとして説明したが、それと条件的に共通す
る各種の方形板材を切断するのにも用いられる。また、
ブラケットプレート3を勾配角スケールとして備えるこ
とにより施工面の種別毎に異なる勾配角に対応可能に構
成したが、それを備えないで、一つの勾配角に対応する
専用機として構成できる。
切断するものとして説明したが、それと条件的に共通す
る各種の方形板材を切断するのにも用いられる。また、
ブラケットプレート3を勾配角スケールとして備えるこ
とにより施工面の種別毎に異なる勾配角に対応可能に構
成したが、それを備えないで、一つの勾配角に対応する
専用機として構成できる。
【0053】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係るカ
ッター装置に依れば、方形板材の板面を直線切りするカ
ッターと、方形板材の切断側を支持し且つ方形板材の切
断線を定めるカッター台と、方形板材の切断線と直交す
る方向でカッター台より水平に張り出すブラケットプレ
ートと、方形板材の切断線となす延長線の交差角を施工
面の勾配角と同角に保ってカッター台とブラケットプレ
ートとの間に掛け渡す直線定規とを備え、直線定規は方
形板材の対辺側を支持する受け台と、方形板材の底辺側
を支持するカーソルとを有し、カッター台と受け台とに
掛渡し配置される方形板材を予め定められた各歩出し寸
法に応じてカーソルで移動する歩出しスケールとして備
え付けることにより、相隣接する施工面の勾配角による
出隅または入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工
される方形板材の切断線に対する歩出し寸法を各方形板
材の配列順に予め求め、それを適用することから、熟練
した技術によらなくても、複数枚順次に敷込み施工され
る屋根瓦の一辺を出隅または入隅の稜線に応じた斜辺に
能率よく確実に切断できる。
ッター装置に依れば、方形板材の板面を直線切りするカ
ッターと、方形板材の切断側を支持し且つ方形板材の切
断線を定めるカッター台と、方形板材の切断線と直交す
る方向でカッター台より水平に張り出すブラケットプレ
ートと、方形板材の切断線となす延長線の交差角を施工
面の勾配角と同角に保ってカッター台とブラケットプレ
ートとの間に掛け渡す直線定規とを備え、直線定規は方
形板材の対辺側を支持する受け台と、方形板材の底辺側
を支持するカーソルとを有し、カッター台と受け台とに
掛渡し配置される方形板材を予め定められた各歩出し寸
法に応じてカーソルで移動する歩出しスケールとして備
え付けることにより、相隣接する施工面の勾配角による
出隅または入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工
される方形板材の切断線に対する歩出し寸法を各方形板
材の配列順に予め求め、それを適用することから、熟練
した技術によらなくても、複数枚順次に敷込み施工され
る屋根瓦の一辺を出隅または入隅の稜線に応じた斜辺に
能率よく確実に切断できる。
【0054】本発明の請求項2に係るカッター装置に依
れば、ブラケットプレートとして施工面の異なる勾配角
に応じて所定の間隔を隔て複数張出し方向に並ぶ勾配角
目盛りと、その勾配角目盛りの配列方向に沿って移動可
能なスライドプレートとを有し、直線定規の片端側をス
ライドプレートの板面上に枢軸で軸受けし、この枢軸に
よる直線定規の支点を勾配角目盛りに合わせてスライド
プレートで移動する勾配角スケールを備え付けることに
より、勾配角の異なる施工面に敷き込む方形板材の切断
に汎用できる。
れば、ブラケットプレートとして施工面の異なる勾配角
に応じて所定の間隔を隔て複数張出し方向に並ぶ勾配角
目盛りと、その勾配角目盛りの配列方向に沿って移動可
能なスライドプレートとを有し、直線定規の片端側をス
ライドプレートの板面上に枢軸で軸受けし、この枢軸に
よる直線定規の支点を勾配角目盛りに合わせてスライド
プレートで移動する勾配角スケールを備え付けることに
より、勾配角の異なる施工面に敷き込む方形板材の切断
に汎用できる。
【0055】本発明の請求項3に係るカッター装置に依
れば、方形板材の切断線と平行方向に開孔する長穴を板
面に設けた張出し板をカッター台に備えると共に、スラ
イドプレートとの間に掛け渡す直線定規の他端部を張出
し板の長穴に挿通する支軸でスライド可能に軸受けし、
直線定規を施工面の勾配角に合わせて角度設定可能に備
え付けることにより、直線定規を少ない力で施工面の勾
配角に合わせて確実に据付け設置できる。
れば、方形板材の切断線と平行方向に開孔する長穴を板
面に設けた張出し板をカッター台に備えると共に、スラ
イドプレートとの間に掛け渡す直線定規の他端部を張出
し板の長穴に挿通する支軸でスライド可能に軸受けし、
直線定規を施工面の勾配角に合わせて角度設定可能に備
え付けることにより、直線定規を少ない力で施工面の勾
配角に合わせて確実に据付け設置できる。
【0056】本発明の請求項4に係るカッター装置に依
れば、ブラケットプレートをカッター台の長手方向中央
より張り出し、そのブラケットプレートの張出し位置か
ら等間隔を隔て両側に、方形板材の切断線と平行方向に
開孔する長穴を板面に設けた張出し板を備え、片端側の
枢軸を支点に、直線定規を左右に振分け設置可能に備え
付けることにより、屋根瓦を左切り,右切りする場合の
いずれにも容易に対応できる。
れば、ブラケットプレートをカッター台の長手方向中央
より張り出し、そのブラケットプレートの張出し位置か
ら等間隔を隔て両側に、方形板材の切断線と平行方向に
開孔する長穴を板面に設けた張出し板を備え、片端側の
枢軸を支点に、直線定規を左右に振分け設置可能に備え
付けることにより、屋根瓦を左切り,右切りする場合の
いずれにも容易に対応できる。
【0057】本発明の請求項5に係るカッター装置に依
れば、直線定規の枢軸を介して両側に、スライドプレー
トをブラケットプレートに締付け固定可能な押えネジを
ブラケットプレートに備え付けることにより、直線定規
を施工面の勾配角に合わせて正確且つ確実に据付け設置
できる。。
れば、直線定規の枢軸を介して両側に、スライドプレー
トをブラケットプレートに締付け固定可能な押えネジを
ブラケットプレートに備え付けることにより、直線定規
を施工面の勾配角に合わせて正確且つ確実に据付け設置
できる。。
【図1】本発明に係るカッター装置を示す平面図であ
る。
る。
【図2】本発明に係るカッター装置を示す正面図であ
る。
る。
【図3】本発明に係るカッター装置の勾配スケールを主
に示す平面図である。
に示す平面図である。
【図4】本発明に係るカッター装置に装備される直線定
規の片端部を支持する張出しプレートを主に示す平面図
である。
規の片端部を支持する張出しプレートを主に示す平面図
である。
【図5】本発明に係るカッター装置を適用可能な屋根瓦
の敷込み構造を示す平面図である。
の敷込み構造を示す平面図である。
【図6】本発明に係るカッター装置により適用される歩
出し寸法の計算式を示す説明図である。
出し寸法の計算式を示す説明図である。
【図7】本発明に係るカッター装置により補正手段とし
て適用される歩出し寸法の計算式を示す説明図である。
て適用される歩出し寸法の計算式を示す説明図である。
【図8】本発明に係るカッター装置により適用される歩
出し方式を示す説明図である。
出し方式を示す説明図である。
1 カッター 2 カッター台 20,23 長穴 21,24 張出しプレート 22 支軸 3 ブラケットプレート(勾配角スケー
ル) 30… 勾配角目盛り 31 スライドプレート 32 枢軸 33,34 押えネジ 4 直線定規(歩出しスケール) 40 受け台 41 カーソル
ル) 30… 勾配角目盛り 31 スライドプレート 32 枢軸 33,34 押えネジ 4 直線定規(歩出しスケール) 40 受け台 41 カーソル
Claims (5)
- 【請求項1】 相隣接する施工面の勾配角による出隅ま
たは入隅の稜線に沿って複数枚順次に敷込み施工される
方形板材の切断線に対する歩出し寸法を各方形板材の配
列順に予め求め、それを適用し、各方形板材の一辺を斜
辺として切断するのに用いられるカッター装置であっ
て、 方形板材の板面を直線切りするカッターと、方形板材の
切断側を支持し且つ方形板材の切断線を定めるカッター
台と、方形板材の切断線と直交する方向でカッター台よ
り水平に張り出すブラケットプレートと、方形板材の切
断線となす延長線の交差角を施工面の勾配角と同角に保
ってカッター台とブラケットプレートとの間に掛け渡す
直線定規とを備え、 上記直線定規は、方形板材の対辺側を支持する受け台
と、方形板材の底辺側を支持するカーソルとを有し、カ
ッター台と受け台とに掛渡し配置される方形板材を予め
定められた各歩出し寸法に応じてカーソルで移動する歩
出しスケールとして備え付けたことを特徴とするカッタ
ー装置。 - 【請求項2】 上記ブラケットプレートは、施工面の異
なる勾配角に応じて所定の間隔を隔て複数張出し方向に
並ぶ勾配角目盛りと、その勾配角目盛りの配列方向に沿
って移動可能なスライドプレートとを有し、直線定規の
片端側をスライドプレートの板面上に枢軸で軸受けし、
この枢軸による直線定規の支点を勾配角目盛りに合わせ
てスライドプレートで移動する勾配角スケールとして備
え付けたことを特徴とする請求項1に記載のカッター装
置。 - 【請求項3】 上記方形板材の切断線と平行方向に開孔
する長穴を板面に設けた張出し板をカッター台に備える
と共に、スライドプレートとの間に掛け渡す直線定規の
他端部を張出し板の長穴に挿通する支軸でスライド可能
に軸受けし、直線定規を施工面の勾配角に合わせて角度
設定可能に備え付けたことを特徴とする請求項2に記載
のカッター装置。 - 【請求項4】 上記ブラケットプレートをカッター台の
長手方向中央より張り出し、そのブラケットプレートの
張出し位置から等間隔を隔て両側に、方形板材の切断線
と平行方向に開孔する長穴を板面に設けた張出し板を備
え、片端側の枢軸を支点に、直線定規を左右に振分け設
置可能に備え付けたことを特徴とする請求項3に記載の
カッター装置。 - 【請求項5】 直線定規の枢軸を介して両側に、スライ
ドプレートをブラケットプレートに締付け固定可能な押
えネジをブラケットプレートに備え付けたことを特徴と
する請求項2〜4のいずれかに記載のカッター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000211125A JP2002018829A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | カッター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000211125A JP2002018829A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | カッター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002018829A true JP2002018829A (ja) | 2002-01-22 |
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ID=18707291
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---|---|---|---|
JP2000211125A Withdrawn JP2002018829A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | カッター装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002018829A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103144200A (zh) * | 2013-02-05 | 2013-06-12 | 中建三局建设工程股份有限公司 | 加气块砌块拉结筋槽开槽器及其使用方法 |
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2000
- 2000-07-12 JP JP2000211125A patent/JP2002018829A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103144200A (zh) * | 2013-02-05 | 2013-06-12 | 中建三局建设工程股份有限公司 | 加气块砌块拉结筋槽开槽器及其使用方法 |
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