JP2002017720A - 信号処理方法および装置並びに画像撮影装置 - Google Patents

信号処理方法および装置並びに画像撮影装置

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JP2002017720A
JP2002017720A JP2000180172A JP2000180172A JP2002017720A JP 2002017720 A JP2002017720 A JP 2002017720A JP 2000180172 A JP2000180172 A JP 2000180172A JP 2000180172 A JP2000180172 A JP 2000180172A JP 2002017720 A JP2002017720 A JP 2002017720A
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ratio
signal
harmonics
receiving
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Shigeru Matsumura
滋 松村
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号の品質に応じて基本波エコーとハーモニ
ックスエコーを適切に組み合わせる信号処理方法および
装置、並びに、そのような信号処理装置を備えた画像撮
影装置を実現する。 【解決手段】 基本波エコーの2つの周波数成分の比を
求め(704)、ハーモニックスエコーの2つの周波数
成分の比を求め(702)、これら2つの比に基づい
て、エコー受信信号における基本波成分とハーモニック
ス成分の構成比を調節する(706,708)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号処理方法およ
び装置並びに画像撮影装置に関し、特に、波動のエコー
(echo)を受信して得られる信号における基本波成
分とハーモニックス(harmonics)成分の構成
比を調節する信号処理方法および装置、並びに、そのよ
うな信号処理装置を備えた画像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波撮影では、基本波エコーとハーモ
ニックスエコーを組み合わせた信号に基づいて画像を生
成することが行われる。ハーモニックスエコーは、対象
内部での超音波伝搬の非線形性に由来し、波面がある程
度の距離以上進行することによって発生するので、体表
付近の脂肪や骨等の構造物における多重反射の影響を受
けにくい特徴がある。この点に着目して、エコー受信信
号について、深部からのものほど基本波エコーの構成比
を減じてハーモニックスエコーの構成比を増し、多重反
射による妨害を回避するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハーモニックスエコー
は本質的に微弱な信号であり、しかも、周波数が高いこ
とにより伝搬にともなう減衰率が大きい。このため、ハ
ーモニックスエコーは、ノイズの影響によりCNR(c
ontrast−to−noise ratio)が低
下しやすいので、エコーの深度に応じて機械的に基本波
エコーの構成比を下げてハーモニックスエコーの構成比
を上げるのは必ずしも適当ではない。
【0004】そこで、本発明の課題は、信号の品質に応
じて基本波エコーとハーモニックスエコーを適切に組み
合わせる信号処理方法および装置、並びに、そのような
信号処理装置を備えた画像撮影装置を実現することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する1つの観点での発明は、エコーを受信して得られる
信号における基本波成分とハーモニックス成分の構成比
を調節するに当たり、基本波エコーの2つの周波数成分
の比を求め、ハーモニックスエコーの2つの周波数成分
の比を求め、前記求めた2つの比に基づいて前記構成比
を調節する、ことを特徴とする信号処理方法である。
【0006】この観点での発明では、基本波エコーおよ
びハーモニックスエコーについて2つの周波数成分の比
をそれぞれ求め、これら2つの比に基づいてエコー受信
信号における基本波成分とハーモニックス成分の構成比
を調節するので、基本波エコーとハーモニックスエコー
を信号の品質に応じて適切に組み合わせることができ
る。
【0007】(2)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記基本波エコーの2つの周波数成分の比を求
めるに当たり、前記エコーを受信して得られる信号を周
波数を異にする2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波
し、前記直交検波した2つの信号について積分値をそれ
ぞれ求め、前記求めた2つの積分値の比を求め、前記ハ
ーモニックスエコーの2つの周波数成分の比を求めるに
当たり、前記エコーを受信して得られる信号を周波数を
異にする2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波し、前
記直交検波した2つの信号について積分値をそれぞれ求
め、前記求めた2つの積分値の比を求める、ことを特徴
とする(1)に記載の信号処理方法である。
【0008】この観点での発明では、2つの周波数成分
の比は、エコーを受信して得られる信号を周波数を異に
する2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波し、直交検
波した2つの信号について積分値をそれぞれ求め、それ
ら積分値の比として求めるので、周波数成分比を効果的
に求めることができる。
【0009】(3)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記構成比の調節は、前記エコーを受信して得
られる信号について前記基本波エコーの周波数帯域に属
する信号のゲインおよび前記ハーモニックスエコーの周
波数帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節すること
によって行う、ことを特徴とする(1)に記載の信号処
理方法である。
【0010】この観点での発明では、エコーを受信して
得られる信号について、基本波エコーの周波数帯域に属
する信号のゲインおよびハーモニックスエコーの周波数
帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節するので、エ
コー受信信号における基本波成分とハーモニックス成分
の構成比を容易に調節することができる。
【0011】(4)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記エコーは超音波エコーである、ことを特徴
とする(1)ないし(3)のうちのいずれか1つに記載
の信号処理方法である。
【0012】この観点での発明では、超音波エコー受信
信号について、基本波成分とハーモニックス成分の構成
比を適切に調節することができる。 (5)上記の課題を解決する他の観点での発明は、エコ
ーを受信して得られる信号における基本波成分とハーモ
ニックス成分の構成比を調節する信号処理装置であっ
て、基本波エコーの2つの周波数成分の比を求める第1
の比計算手段と、ハーモニックスエコーの2つの周波数
成分の比を求める第2の比計算手段と、前記求めた2つ
の比に基づいて前記構成比を調節する構成比調節手段
と、を具備することを特徴とする信号処理装置である。
【0013】この観点での発明では、基本波エコーおよ
びハーモニックスエコーについて2つの周波数成分の比
をそれぞれ求め、これら2つの比に基づいてエコー受信
信号における基本波成分とハーモニックス成分の構成比
を調節するので、基本波エコーとハーモニックスエコー
を信号の品質に応じて適切に組み合わせることができ
る。
【0014】(6)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記第1の比計算手段は、前記エコーを受信し
て得られる信号を周波数を異にする2つのキャリア信号
でそれぞれ直交検波する第1の直交検波手段と、前記直
交検波した2つの信号についてそれらの積分値をそれぞ
れ求める第1の積分手段と、前記求めた2つの積分値の
比を求める第1の積分値比計算手段とを有し、前記第2
の比計算手段は、前記エコーを受信して得られる信号を
周波数を異にする2つのキャリア信号でそれぞれ直交検
波する第2の直交検波手段と、前記直交検波した2つの
信号について積分値をそれぞれ求める第2の積分手段
と、前記求めた2つの積分値の比を求める第2の積分値
比計算手段とを有する、ことを特徴とする(5)に記載
の信号処理装置である。
【0015】この観点での発明では、2つの周波数成分
の比は、エコーを受信して得られる信号を周波数を異に
する2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波し、直交検
波した2つの信号について積分値をそれぞれ求め、それ
ら積分値の比として求めるので、周波数成分比を効果的
に求めることができる。
【0016】(7)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、構成比調節手段は、前記エコーを受信して得ら
れる信号について前記基本波エコーの周波数帯域に属す
る信号のゲインおよび前記ハーモニックスエコーの周波
数帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節することに
よって前記構成比を調節する、ことを特徴とする(5)
に記載の信号処理装置である。
【0017】この観点での発明では、エコーを受信して
得られる信号について、基本波エコーの周波数帯域に属
する信号のゲインおよびハーモニックスエコーの周波数
帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節するので、エ
コー受信信号における基本波成分とハーモニックス成分
の構成比を容易に調節することができる。
【0018】(8)上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記エコーは超音波エコーである、ことを特徴
とする(5)ないし(7)のうちのいずれか1つに記載
の信号処理装置である。
【0019】この観点での発明では、超音波エコー受信
信号について、基本波成分とハーモニックス成分の構成
比を適切に調節することができる。 (9)上記の課題を解決する他の観点での発明は、波動
を送波する送波手段と波動を送波する送波手段と、前記
波動のエコーを受信する受信手段と、前記エコーを受信
して得られる信号における基本波成分とハーモニックス
成分の構成比を調節する信号処理手段と、前記構成比を
調節した信号に基づいて画像を生成する画像生成手段
と、を有する画像撮影装置であって、前記信号処理手段
は、基本波エコーの2つの周波数成分の比を求める第1
の比計算手段と、ハーモニックスエコーの2つの周波数
成分の比を求める第2の比計算手段と、前記求めた2つ
の比に基づいて前記構成比を調節する構成比調節手段
と、を具備することを特徴とする画像撮影装置である。
【0020】この観点での発明では、基本波エコーおよ
びハーモニックスエコーについて2つの周波数成分の比
をそれぞれ求め、これら2つの比に基づいてエコー受信
信号における基本波成分とハーモニックス成分の構成比
を調節するので、基本波エコーとハーモニックスエコー
を信号の品質に応じて適切に組み合わせることができ
る。そのようなエコー受信信号に基づいて品質の良い画
像を生成することができる。
【0021】(10)上記の課題を解決する他の観点で
の発明は、前記第1の比計算手段は、前記エコーを受信
して得られる信号を周波数を異にする2つのキャリア信
号でそれぞれ直交検波する第1の直交検波手段と、前記
直交検波した2つの信号についてそれらの積分値をそれ
ぞれ求める第1の積分手段と、前記求めた2つの積分値
の比を求める第1の積分値比計算手段とを有し、前記第
2の比計算手段は、前記エコーを受信して得られる信号
を周波数を異にする2つのキャリア信号でそれぞれ直交
検波する第2の直交検波手段と、前記直交検波した2つ
の信号について積分値をそれぞれ求める第2の積分手段
と、前記求めた2つの積分値の比を求める第2の積分値
比計算手段とを有する、ことを特徴とする(9)に記載
の画像撮影装置である。
【0022】この観点での発明では、2つの周波数成分
の比は、エコーを受信して得られる信号を周波数を異に
する2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波し、直交検
波した2つの信号について積分値をそれぞれ求め、それ
ら積分値の比として求めるので、周波数成分比を効果的
に求めることができる。
【0023】(11)上記の課題を解決する他の観点で
の発明は、構成比調節手段は、前記エコーを受信して得
られる信号について前記基本波エコーの周波数帯域に属
する信号のゲインおよび前記ハーモニックスエコーの周
波数帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節すること
によって前記構成比を調節する、ことを特徴とする
(9)に記載の画像撮影装置である。
【0024】この観点での発明では、エコーを受信して
得られる信号について、基本波エコーの周波数帯域に属
する信号のゲインおよびハーモニックスエコーの周波数
帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節するので、エ
コー受信信号における基本波成分とハーモニックス成分
の構成比を容易に調節することができる。
【0025】(12)上記の課題を解決する他の観点で
の発明は、前記波動は超音波である、ことを特徴とする
(9)ないし(11)のうちのいずれか1つに記載の画
像撮影装置である。
【0026】この観点での発明では、超音波エコー受信
信号について、基本波成分とハーモニックス成分の構成
比を適切に調節することができる。そのような超音波エ
コー受信信号に基づいて品質の良い超音波画像を生成す
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に超音波撮影装置のブ
ロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施
の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動
作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が
示される。
【0028】図1に示すように、本装置は、超音波プロ
ーブ2を有する。超音波プローブ2は、図示しない複数
の超音波トランスデューサ(transducer)の
アレイ(array)を有する。個々の超音波トランス
デューサは例えばPZT(チタン(Ti)酸ジルコン
(Zr)酸鉛(Pb))セラミックス(ceramic
s)等の圧電材料によって構成される。
【0029】超音波プローブ2は、操作者により対象4
に当接して使用される。超音波プローブ2は送受信部6
に接続されている。送受信部6は、超音波プローブ2に
駆動信号を与えて超音波を送波させる。送受信部6は、
また、超音波プローブ2が受波したエコー信号を受信す
る。
【0030】送受信部6のブロック図を図2に示す。同
図に示すように、送受信部6は送波タイミング(tim
ing)発生ユニット(unit)602を有する。送
波タイミング発生ユニット602は、送波タイミング信
号を周期的に発生して送波ビームフォーマ(beamf
ormer)604に入力する。
【0031】送波ビームフォーマ604は、送波のビー
ムフォーミング(beamforming)を行うもの
で、送波タイミング信号に基づき、所定の方位の超音波
ビームを形成するためのビームフォーミング信号を生じ
る。ビームフォーミング信号は、方位に対応した時間差
が付与された複数の駆動信号からなる。ビームフォーミ
ングは後述の制御部18によって制御される。
【0032】送波ビームフォーマ604の出力信号は送
受切換ユニット606を通じて超音波トランスデューサ
アレイに入力される。超音波トランスデューサアレイに
おいて、送波アパーチャ(aperture)を構成す
る複数の超音波トランスデューサは、駆動信号の時間差
に対応した位相差を持つ超音波をそれぞれ発生する。そ
れら超音波の波面合成により、所定方位の音線に沿った
超音波ビームが形成される。送波ビームフォーマ60
4、送受切換ユニット606および超音波プローブ2か
らなる部分は、本発明における送波手段の実施の形態の
一例である。
【0033】送受切換ユニット606には受波ビームフ
ォーマ608が接続されている。送受切換ユニット60
6は、超音波トランスデューサアレイ中の受波アパーチ
ャが受波した複数のエコー信号を受波ビームフォーマ6
08に入力する。
【0034】受波ビームフォーマ608は、送波の音線
に対応した受波のビームフォーミングを行うもので、複
数の受波エコーに時間差を付与して位相を調整し、次い
でそれら加算して所定方位の音線に沿ったエコー受信信
号を形成する。
【0035】受波ビームフォーマ608としては、例え
ばディジタル・ビームフォーマ(digital be
amformer)が用いられる。これによってRF
(radio frequency)信号をディジタル
化したエコー受信信号が得られる。
【0036】受波のビームフォーミングは後述の制御部
18により制御される。超音波プローブ2、送受切換ユ
ニット606および受波ビームフォーマ608からなる
部分は、本発明における受信手段の実施の形態の一例で
ある。
【0037】受波ビームフォーマ608の出力信号すな
わち1音線分のエコー受信信号は、周波数成分調節ユニ
ット610に入力される。周波数成分調節ユニット61
0は、1音線分のエコー受信信号における基本波エコー
成分とハーモニックスエコー成分の構成比を調節するも
のである。このような周波数成分調節ユニット610
は、例えばDSP(Digital Signal P
rocessor)等により実現される。周波数成分調
節ユニット610については後にあらためて説明する。
【0038】周波数成分調節ユニット610は、本発明
における信号処理装置の実施の形態の一例である。本装
置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の
一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法
に関する実施の形態の一例が示される。周波数成分調節
ユニット610は、また、本発明における信号処理手段
の実施の形態の一例である。
【0039】送受信部6は、対象4の内部を音線順次で
走査する。音線順次の走査は例えば図3に示すようにな
る。すなわち、放射点200からz方向に延びる音線2
02で扇状の2次元領域206をθ方向に走査し、いわ
ゆるセクタスキャン(sector scan)を行
う。
【0040】送波および受波のアパーチャを超音波トラ
ンスデューサアレイの一部を用いて形成するときは、こ
のアパーチャをアレイに沿って順次移動させることによ
り、例えば図4に示すような走査を行うことができる。
すなわち、放射点200からz方向に発する音線202
を直線状の軌跡204に沿って平行移動させることによ
り、矩形状の2次元領域206をx方向に走査し、いわ
ゆるリニアスキャン(linear scan)を行
う。
【0041】なお、超音波トランスデューサアレイが、
超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたい
わゆるコンベックスアレイ(convex arra
y)である場合は、リニアスキャンと同様な音線走査に
より、例えば図5に示すように、音線202の放射点2
00を円弧状の軌跡204に沿って移動させ、扇面状の
2次元領域206をθ方向に走査して、いわゆるコンベ
ックススキャンが行えるのはいうまでもない。
【0042】送受信部6はBモード(mode)処理部
10に接続されている。送受信部6から出力される音線
ごとのエコー受信信号は、Bモード処理部10に入力さ
れる。
【0043】Bモード処理部10はBモード画像データ
を形成するものである。Bモード処理部10は、図6に
示すように、対数増幅ユニット102と包絡線検波ユニ
ット104を備えている。Bモード処理部10は、対数
増幅ユニット102でエコー受信信号を対数増幅し、包
絡線検波ユニット104で包絡線検波して音線上の個々
の反射点でのエコーの強度を表す信号、すなわちAスコ
ープ(scope)信号を得て、このAスコープ信号の
各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード画像デ
ータを形成する。
【0044】Bモード処理部10は画像処理部14に接
続されている。画像処理部14は、Bモード処理部10
から入力されるデータに基づいて、それぞれBモード画
像を生成するものである。Bモード処理部10および画
像処理部14からなる部分は、本発明における画像生成
手段の実施の形態の一例である。
【0045】画像処理部14は、図7に示すように、バ
ス(bus)140によって接続された入力データメモ
リ(data memory)142、ディジタル・ス
キャンコンバータ(digital scan con
verter)144、画像メモリ146およびプロセ
ッサ(processor)148を備えている。
【0046】Bモード処理部10から音線ごとに入力さ
れたBモード画像データは、入力データメモリ142に
それぞれ記憶される。入力データメモリ142のデータ
は、ディジタル・スキャンコンバータ144で走査変換
されて画像メモリ146に記憶される。プロセッサ14
8は、入力データメモリ142および画像メモリ146
のデータについてそれぞれ所定のデータ処理を施すもの
である。
【0047】画像処理部14には表示部16が接続され
ている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。表示部16は、カラー(color)画像が表示
可能なグラフィックディスプレー(graphic d
isplay)等で構成される。
【0048】以上の送受信部6、Bモード処理部10、
画像処理部14および表示部16には制御部18が接続
されている。制御部18は、それら各部に制御信号を与
えてその動作を制御する。制御部18には、被制御の各
部から各種の報知信号が入力される。
【0049】制御部18の制御の下で、Bモード動作が
実行される。制御部18には操作部20が接続されてい
る。操作部20は操作者によって操作され、制御部18
に適宜の指令や情報を入力するようになっている。操作
部20は、例えばキーボード(keyboard)やポ
インティングデバイス(pointing devic
e)およびその他の操作具を備えた操作パネル(pan
el)で構成される。
【0050】周波数成分調節ユニット610について説
明する。説明に入る前に、予備的説明として画像信号の
一般的な性質について述べる。通常、画像はエッジ(e
dge)構造を含むので、画像信号の周波数成分のパワ
ー(power)は、図8に概念的に示すように周波数
に反比例する。これに対して、ノイズは構造に無関係な
ので、そのパワーは周波数に依存せず、同図に示すよう
にほぼ均一な周波数分布を示す。
【0051】したがって、ノイズを含む画像信号の周波
数成分の分布は、図9に示すようになる。このような信
号は次式で表すことができる。
【0052】
【数1】
【0053】ここで、 A,C:定数 この信号について2つの周波数fM ,fN におけるパワ
ーS(fM ),S(f N )を測定し、連立方程式
【0054】
【数2】
【0055】
【数3】
【0056】を解くことにより、定数A,Cの値を求め
ることができる。Aは正味の信号に関する定数であり、
Cはノイズに相当する定数である。そこで、両者の比
【0057】
【数4】
【0058】をとると、この値が大きい画像はCNR
(contrast−to−noiseratio)が
大きいので、これをCNRの目安とすることができる。
なお、実用上は、A,Cの比に代えて2つの周波数成分
のパワーすなわち絶対値の比
【0059】
【数5】
【0060】をCNRの目安とするのが便利である。そ
の場合、周波数fM は信号が大きな周波数依存性を示す
周波数範囲の中から選び、周波数fN は信号が実質的に
周波数依存性を示さない周波数範囲の中から選ぶ。大き
な周波数依存性を示す周波数範囲および実質的に周波数
依存性を示さない周波数範囲は予めわかっているので、
周波数周波数fM およびfN はそれぞれ予め適宜に定め
ることができる。
【0061】図10に、周波数成分調節ユニット610
のより詳細なブロック図を示す。同図に示すように、周
波数成分調節ユニット610は、周波数成分比計算ユニ
ット702,704を有する。
【0062】周波数成分比計算ユニット702は、受波
ビームフォーマ608から入力されるエコー受信信号に
基づいて、ハーモニックスエコーにおける2つの周波数
成分の絶対値の比を計算する。すなわち、
【0063】
【数6】
【0064】このSRH はハーモニックスエコーのCN
Rの目安となる。以下、便宜上SR H をハーモニックス
エコーのCNRともいう。2つの周波数成分の周波数は
HMおよびfHNである。周波数fHMは、ハーモニックス
エコー像を構成する画像信号が大きな周波数依存性を示
す周波数範囲から選ばれた周波数である。周波数f
HNは、ハーモニックスエコー像を構成する画像信号が実
質的に周波数依存性を示さない周波数範囲から選ばれた
周波数である。周波数成分比計算ユニット702は、本
発明における第2の比計算手段の実施の形態の一例であ
る。
【0065】図11に、周波数成分比計算ユニット70
2のより詳細なブロック図を示す。同図に示すように、
周波数成分比計算ユニット702は、乗算ユニット72
2,722’でエコー受信信号s(t)に信号
【0066】
【数7】
【0067】および
【0068】
【数8】
【0069】をそれぞれ乗算する。これは、エコー受信
信号s(t)を周波数fHMおよびfHNのキャリア(ca
rrier)信号でそれぞれ直交検波することに相当す
る。乗算ユニット722,722’からなる部分は、本
発明における第2の直交検波手段の実施の形態の一例で
ある。
【0070】周波数fHMおよびfHNでそれぞれエコー受
信信号s(t)を直交検波した信号を、積分ユニット7
24,724’でそれぞれ積分する。積分演算はそれぞ
れ次式により行われる。
【0071】
【数9】
【0072】
【数10】
【0073】上式はいずれも有限フーリエ(Fouri
er)変換を表す。有限フーリエ変換の繰り返し周期は
それぞれTHM,THNである。THMおよびTHNはそれぞれ
直交検波のキャリア信号の周期である。積分ユニット7
24,724’からなる部分は、本発明における第2の
積分手段の実施の形態の一例である。
【0074】積分ユニット724,724’における積
分は次の要領で行われる。積分演算は、実際には離散的
(ディスクリート:discrete)なデータの積算
であり、ある1つの区間(周期)の積分は次式で与えら
れる。
【0075】
【数11】
【0076】これを概念的に図示すれば、図12に示す
ようになり、連続するデータ列のうちデータs-Tからs
Tまでを積算したものが1つの区間の積分値Qnとな
る。次の区間の積算値Qn+1は、Qnの計算に用いた
データのうちs-Tを除外し新たなデータsT+1を加えた
ものを積算することにより求める。すなわち、
【0077】
【数12】
【0078】このような計算を順次行うことにより、無
限に連続する入力信号s(t)についての有限フーリエ
変換を、不連続を生じることなく行うことができる。積
分ユニット724,724’は、また、以上の計算結果
について複素数データの絶対値(パワー)を求める。絶
対値を求めることにより位相情報がなくなるので、乗算
ユニット722,722’による直交検波において、有
限フーリエ変換の区間ごとにキャリア信号の位相を調節
する必要がない。
【0079】以上のデータ処理により、積分ユニット7
24,724’の出力信号として
【0080】
【数13】
【0081】および
【0082】
【数14】
【0083】がそれぞれ得られる。これらの信号が比計
算ユニット726に入力される。比計算ユニット726
は、入力信号の比
【0084】
【数15】
【0085】を計算しそれを出力する。比計算ユニット
726は、本発明における第2の積分値比計算手段の実
施の形態の一例である。図10に戻って、周波数成分比
計算ユニット704は、受波ビームフォーマ608から
入力されるエコー受信信号に基づいて、基本波エコー
(fundamental echo)における2つの
周波数成分の比、すなわち、
【0086】
【数16】
【0087】を計算する。このSRF は基本波エコーの
CNRの目安となる。以下、便宜上SRF を基本波エコ
ーのCNRともいう。
【0088】2つの周波数成分の周波数はfFMおよびf
FNである。周波数fFMは、基本波エコー像を構成する画
像信号が大きな周波数依存性を示す周波数範囲から選ば
れた周波数である。周波数fFNは、基本波エコー像を構
成する画像信号が実質的に周波数依存性を示さない周波
数範囲から選ばれた周波数である。周波数成分比計算ユ
ニット704は、本発明における第1の比計算手段の実
施の形態の一例である。
【0089】図13に、周波数成分比計算ユニット70
4のより詳細なブロック図を示す。同図に示すように、
周波数成分比計算ユニット704は、図11に示した周
波数成分比計算ユニット702と類似する構成を持つ。
相違点は、直交検波に用いるキャリア信号の周波数がそ
れぞれfFMおよびfFNとなっている点だけである。
【0090】乗算ユニット742,742’からなる部
分は、本発明における第1の直交検波手段の実施の形態
の一例である。積分ユニット744,744’からなる
部分は、本発明における第1の積分手段の実施の形態の
一例である。比計算ユニット746は、本発明における
第1の積分値比計算手段の実施の形態の一例である。
【0091】周波数成分比計算ユニット704は周波数
成分比計算ユニット702と同様な動作により、基本波
エコーについて(9)式に示した2つの周波数成分の比
を求める。
【0092】周波数成分比計算ユニット702,704
でそれぞれ求めたSRH およびSR F は重み生成ユニッ
ト706に入力される。重み生成ユニット706は、2
つの入力信号に基づいて重み信号Wを生成する。重み生
成ユニット706は、例えばルックアップテーブル(L
UT:Lookup Table)等によって構成され
る。
【0093】重み生成ユニット706は、例えば図14
に示すように、SRH とSRF の比の関数である重みW
を生成する。重みWはハーモニックスエコー用の重みで
ある。基本波エコー用の重みは1−Wとなる。
【0094】ハーモニックスエコー用の重みは、SRH
/SRF =1のときW=0.5としてある。これによ
り、ハーモニックスエコーのCNRと基本波エコーのC
NRが等しいとき、ハーモニックスエコーと基本波エコ
ーに0.5ずつの重みを持たせ持ち、両者の重みを均等
にする。
【0095】ハーモニックスエコーのCNRと基本波エ
コーのCNRが等しいことは、両信号の品質に差がない
のとを意味するので、両者の重みを均等にするのは理に
かなっている。
【0096】SRH /SRF =1〜1.5の範囲ではW
は概ねリニアに増加し、SRH /SRF が1.5を超え
る範囲ではWは0.7に漸近する。これによって、ハー
モニックスのCNRが基本波エコーのCNRより良くな
る程度に応じてハーモニックスエコーの重みを増やし、
基本波エコーの重みを減らす。このように品質の良い方
の重みを大きくするのは合理的である。ただし、ハーモ
ニックスエコーの重みの最大値は0.7とし、基本波エ
コーの重みの最小値は0.3とする。
【0097】SRH /SRF =1〜0.3の範囲ではW
は概ねリニアに減少し、SRH /SRF が0.3を下回
る範囲ではWが0.3に漸近するようになっている。こ
れによって、ハーモニックスのCNRが基本波エコーの
CNRより悪くなる程度に応じてハーモニックスエコー
の重みを減らし、基本波エコーの重みを増やす。このよ
うに品質の悪い方の重みを小さくするのは合理的であ
る。ただし、ハーモニックスエコーの重みの最小値は
0.3であり、基本波エコーの重みの最大値は0.7で
ある。
【0098】重み信号Wは、構成比調節ユニット708
に制御信号として与えられる。構成比調節ユニット70
8は、この制御信号に基づき、ビームフォーマ608か
ら入力されるエコー受信信号における基本波エコーとハ
ーモニックスエコーの構成比を調節する。重み生成ユニ
ット706および構成比調節ユニット708からなる部
分は、本発明における構成比調節手段の実施の形態の一
例である。
【0099】図15に、構成比調節ユニット708のよ
り詳細なブロック図を示す。同図に示すように、構成比
調節ユニット708は乗算ユニット782でエコー受信
信号を直交検波する。キャリア信号の周波数はfcであ
る。周波数fcは例えば送波超音波の中心周波数に一致
させる。これによってエコー受信信号がベースバンド
(base band)信号に変換される。
【0100】直交検波されたエコー受信信号は可変フィ
ルタリングユニット(filtering unit)
784に入力される。可変フィルタリングユニット78
4のフィルタリング特性は重み信号Wによって制御され
る。
【0101】図16に、可変フィルタリングユニット7
84のフィルタリング特性を模式的に示す。同図に示す
ように、可変フィルタリングユニット784のゲイン
は、重みWが0.5のとき、ハーモニックス帯域および
基本波帯域を通じて0.5である。このようなフィルタ
リング特性を持つ可変フィルタリングユニット784の
出力信号においては、ハーモニックスエコーと基本波エ
コーの構成比が入力信号における構成と変わらない。す
なわち、入力信号と同じハーモニックスエコーと基本波
エコーの構成比を持つ出力信号が得られる。
【0102】重みWが0.5より大きくなると、その程
度に応じて矢印で示すようにハーモニックス帯域のゲイ
ンが増加し基本波帯域のゲインが低下する。これによっ
て、入力信号におけるよりもハーモニックスエコーの構
成比を増やすとともに基本波エコーの構成比を減らした
出力信号が得られる。究極的には、ハーモニックス帯域
のゲインは0.7まで増加し、基本波帯域のゲインは
0.3まで低下する。
【0103】重みWが0.5より小さくなると、その程
度に応じて矢印とは反対にハーモニックス帯域のゲイン
が減少し基本波帯域のゲインが増加する。これによっ
て、入力信号におけるよりもハーモニックスエコーの構
成比を減らすとともに基本波エコーの構成比を増やした
出力信号が得られる。究極的には、ハーモニックス帯域
のゲインは0.3まで減少し、基本波帯域のゲインは
0.7まで増加する。
【0104】本装置による超音波撮影について説明す
る。操作者は超音波プローブ2を対象4の所望の箇所に
当接し、操作部20を操作してBモード撮影作を行う。
これによって、制御部18による制御の下でBモード撮
影が行われる。
【0105】送受信部6は、超音波プローブ2を通じて
音線順次で対象4の内部を走査して逐一そのエコーを受
信する。各音線のエコー受信信号について、周波数成分
調節ユニット610の前述のような働きにより、ハーモ
ニックスエコーと基本波エコーの品質に応じて、それら
の構成比がダイナミック(dynamic)に調節され
る。
【0106】Bモード処理部10は、送受信部6から入
力されるエコー受信信号を対数増幅ユニット102で対
数増幅し包絡線検波ユニット104で包絡線検波してA
スコープ信号を求め、それに基づいて音線ごとのBモー
ド画像データを形成する。
【0107】画像処理部14は、Bモード処理部10か
ら入力される音線ごとのBモード画像データを入力デー
タメモリ142に記憶する。これによって、入力データ
メモリ142内に、Bモード画像データについての音線
データ空間が形成される。
【0108】プロセッサ148は、入力データメモリ1
42のBモード画像データをディジタル・スキャンコン
バータ144でそれぞれ走査変換して画像メモリ146
に書き込む。Bモード画像は、音線走査面における体内
組織のエコーによる断層像を示すものとなる。この画像
を表示部16に表示させ、診断等所望の目的に利用す
る。
【0109】エコー受信信号におけるハーモニックスエ
コーと基本波エコーの構成比が信号品質に応じてダイナ
ミックに調節されるので、品質の良い画像を得ることが
できる。
【0110】以上、超音波のエコーを用いて画像を生成
する例で説明したが、撮影に利用する波動は超音波に限
るものではなく、例えば地震波等他の波動を利用する場
合でも、本発明によって同様な効果を達成することがで
きる。
【0111】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、信号の品質に応じて基本波エコーとハーモニック
スエコーを適切に組み合わせる信号処理方法および装
置、並びに、そのような信号処理装置を備えた画像撮影
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における送受信部のブロック
図である。
【図3】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
【図4】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
【図5】図1に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
【図6】図1に示した装置におけるBモード処理部のブ
ロック図である。
【図7】図1に示した装置における画像処理部のブロッ
ク図である。
【図8】画像信号の周波数成分を示す概念図である。
【図9】画像信号の周波数成分を示す概念図である。
【図10】図2に示した周波数成分調節ユニットのブロ
ック図である。
【図11】図10に示した周波数成分比計算ユニットの
ブロック図である。
【図12】図11に示した積分ユニットによる積分の概
念図である。
【図13】図10に示した周波数成分比計算ユニットの
ブロック図である。
【図14】図10に示した重み生成ユニットが生成する
重みの一例を示すグラフである。
【図15】図10に示した構成比調節ユニットのブロッ
ク図である。
【図16】図15に示した可変フィルタリングユニット
のフィルタリング特性の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
2 超音波プローブ 4 対象 6 送受信部 10 Bモード処理部 14 画像処理部 16 表示部 18 制御部 20 操作部 602 送波タイミングユニット 604 送波ビームフォーマ 606 切換ユニット 608 受波ビームフォーマ 610 周波数成分調節ユニット 702,704 周波数成分比計算ユニット 706 重み生成ユニット 708 構成比調節ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 滋 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C301 EE07 HH54 HH56 JB22 JB30 5C022 AA08 AA15 AB51 AC01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エコーを受信して得られる信号における
    基本波成分とハーモニックス成分の構成比を調節するに
    当たり、 基本波エコーの2つの周波数成分の比を求め、 ハーモニックスエコーの2つの周波数成分の比を求め、 前記求めた2つの比に基づいて前記構成比を調節する、
    ことを特徴とする信号処理方法。
  2. 【請求項2】 前記基本波エコーの2つの周波数成分の
    比を求めるに当たり、 前記エコーを受信して得られる信号を周波数を異にする
    2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波し、 前記直交検波した2つの信号について積分値をそれぞれ
    求め、 前記求めた2つの積分値の比を求め、 前記ハーモニックスエコーの2つの周波数成分の比を求
    めるに当たり、 前記エコーを受信して得られる信号を周波数を異にする
    2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波し、 前記直交検波した2つの信号について積分値をそれぞれ
    求め、 前記求めた2つの積分値の比を求める、ことを特徴とす
    る請求項1に記載の信号処理方法。
  3. 【請求項3】 前記構成比の調節は、前記エコーを受信
    して得られる信号について前記基本波エコーの周波数帯
    域に属する信号のゲインおよび前記ハーモニックスエコ
    ーの周波数帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節す
    ることによって行う、ことを特徴とする請求項1に記載
    の信号処理方法。
  4. 【請求項4】 前記エコーは超音波エコーである、こと
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか
    1つに記載の信号処理方法。
  5. 【請求項5】 エコーを受信して得られる信号における
    基本波成分とハーモニックス成分の構成比を調節する信
    号処理装置であって、 基本波エコーの2つの周波数成分の比を求める第1の比
    計算手段と、 ハーモニックスエコーの2つの周波数成分の比を求める
    第2の比計算手段と、、 前記求めた2つの比に基づいて前記構成比を調節する構
    成比調節手段と、を具備することを特徴とする信号処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の比計算手段は、 前記エコーを受信して得られる信号を周波数を異にする
    2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波する第1の直交
    検波手段と、 前記直交検波した2つの信号についてそれらの積分値を
    それぞれ求める第1の積分手段と、 前記求めた2つの積分値の比を求める第1の積分値比計
    算手段とを有し、 前記第2の比計算手段は、 前記エコーを受信して得られる信号を周波数を異にする
    2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波する第2の直交
    検波手段と、 前記直交検波した2つの信号について積分値をそれぞれ
    求める第2の積分手段と、 前記求めた2つの積分値の比を求める第2の積分値比計
    算手段とを有する、ことを特徴とする請求項5に記載の
    信号処理装置。
  7. 【請求項7】 構成比調節手段は、前記エコーを受信し
    て得られる信号について前記基本波エコーの周波数帯域
    に属する信号のゲインおよび前記ハーモニックスエコー
    の周波数帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節する
    ことによって前記構成比を調節する、ことを特徴とする
    請求項5に記載の信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記エコーは超音波エコーである、こと
    を特徴とする請求項5ないし請求項7のうちのいずれか
    1つに記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】 波動を送波する送波手段と、 前記波動のエコーを受信する受信手段と、 前記エコーを受信して得られる信号における基本波成分
    とハーモニックス成分の構成比を調節する信号処理手段
    と、 前記構成比を調節した信号に基づいて画像を生成する画
    像生成手段と、を有する画像撮影装置であって、 前記信号処理手段は、 基本波エコーの2つの周波数成分の比を求める第1の比
    計算手段と、 ハーモニックスエコーの2つの周波数成分の比を求める
    第2の比計算手段と、、 前記求めた2つの比に基づいて前記構成比を調節する構
    成比調節手段と、を具備することを特徴とする画像撮影
    装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の比計算手段は、 前記エコーを受信して得られる信号を周波数を異にする
    2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波する第1の直交
    検波手段と、 前記直交検波した2つの信号についてそれらの積分値を
    それぞれ求める第1の積分手段と、 前記求めた2つの積分値の比を求める第1の積分値比計
    算手段とを有し、 前記第2の比計算手段は、 前記エコーを受信して得られる信号を周波数を異にする
    2つのキャリア信号でそれぞれ直交検波する第2の直交
    検波手段と、 前記直交検波した2つの信号について積分値をそれぞれ
    求める第2の積分手段と、 前記求めた2つの積分値の比を求める第2の積分値比計
    算手段とを有する、ことを特徴とする請求項9に記載の
    画像撮影装置。
  11. 【請求項11】 構成比調節手段は、前記エコーを受信
    して得られる信号について前記基本波エコーの周波数帯
    域に属する信号のゲインおよび前記ハーモニックスエコ
    ーの周波数帯域に属する信号のゲインをそれぞれ調節す
    ることによって前記構成比を調節する、ことを特徴とす
    る請求項9に記載の画像撮影装置。
  12. 【請求項12】 前記波動は超音波である、ことを特徴
    とする請求項9ないし請求項11のうちのいずれか1つ
    に記載の画像撮影装置。
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