JP2002017379A - 神経伝達物質輸送体 - Google Patents

神経伝達物質輸送体

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JP2002017379A
JP2002017379A JP2001144033A JP2001144033A JP2002017379A JP 2002017379 A JP2002017379 A JP 2002017379A JP 2001144033 A JP2001144033 A JP 2001144033A JP 2001144033 A JP2001144033 A JP 2001144033A JP 2002017379 A JP2002017379 A JP 2002017379A
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val
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polypeptide
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JP2001144033A
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English (en)
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Yi Li
リ イ
Robert D Fleischmann
ディー. フレイッシュマン. ロバート
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Human Genome Sciences Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 神経伝達物質輸送体タンパク質およびこのタ
ンパク質をコードするDNA(RNA)を提供するこ
と。 【解決手段】 単離されたポリヌクレオチドであって、 (a)ヒト由来の特定アミノ酸配列を有するNTTポリ
ペプチドまたは該ポリペプチドのフラグメント、アナロ
グまたは誘導体をコードするポリヌクレオチド; (b)ATCC寄託物第75713号に含まれるcDN
Aによりコードされるアミノ酸配列を有するNTTポリ
ペプチドまたは該ポリペプチドのフラグメント、アナロ
グまたは誘導体をコードするポリヌクレオチド;からな
る群から選択される、ポリヌクレオチド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たに同定された
ポリヌクレオチド、このようなポリヌクレオチドにより
コードされるポリペプチド、このようなポリヌクレオチ
ドおよびポリペプチドの使用、およびこのようなポリヌ
クレオチドおよびポリペプチドの産生に関する。より詳
細には、本発明のポリペプチドは、神経伝達物質輸送体
であり、そして本発明のポリペプチドは、本明細書中で
は時々「NTT」という。本発明はまた、このようなポ
リペプチドの作用を阻害することに関する。
【0002】
【従来の技術】シナプス伝達の本質的な特性は、神経伝
達物質放出後の作用の迅速な終了である。カテコールア
ミン、セロトニン、および特定のアミノ酸(例えば、γ
−アミノ酪酸(GABA)、グルタミン酸、およびグリ
シン)を包含する多くの神経伝達物質については、神経
伝達物質輸送体によるシナプス前終末および周辺のグリ
ア細胞の中への伝達物質の取り込みによりシナプス作用
の迅速な終了が達成される(Bennettら,Lif
e Sci.15:1045−1056(197
4))。神経伝達物質の取り込みの阻害または刺激は、
内因性伝達物質の利用可能なレベルを調節することによ
り、シナプス作用の強度を調整する手段を提供する。神
経伝達物質輸送体は、神経伝達物質がシナプス間隙を横
切りそしてシナプス後ニューロンに作用した後に、シナ
プス前ニューロンの中に神経伝達物質を取り込む膜結合
ポリペプチドである。神経伝達物質は、グルタミン酸の
ように興奮性、またはGABAのように抑制性であり得
る。
【0003】親和性神経伝達物質輸送は、シナプス伝達
の全プロセスを終了させると考えられている(Iver
sen,L.L.,Br.J.Pharmacol.4
1:571−591(1971))。近年、10を超え
る異なる神経伝達物質輸送体をコードするcDNAがク
ローン化され、そして配列決定されている。これらの遺
伝子のファミリーを、3つのサブファミリーに分割し
得、これらは、GABAおよびタウリン輸送体(Li
u,Q.R.ら,Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA(印刷中),(1992))、アミノ酸(グ
リシンおよびプロリン)輸送体(Fremeau,J
r.,R.T.ら,Neuron,8:915−926
(1992))、およびカテコールアミン輸送体(Pa
cholczyk,T.ら,Nature,350:3
50−354(1991))を包含する。これら全ての
遺伝子産物の一般構造は、非常に似ている。これらは、
12個の潜在的な膜貫通ヘリックスおよび膜セグメント
3と4との間に3〜4個のグリコシル化部位を有する広
範な外側のループを含有する。輸送体の計算分子量は約
70kDaであり、そしてこれらのC末端周辺ペプチド
およびN末端周辺ペプチドの両方が、約40アミノ酸を
含有し、そして膜の細胞質側に位置し得る。GABAお
よびカテコールアミンの輸送体サブファミリーでは、各
メンバーのアミノ酸配列はサブファミリー内の他のメン
バーに対して60〜80%同一であり、そして2つのサ
ブファミリー間のメンバーで約40%同一である(Li
u,Q.R.ら,Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA,89:6639−6643(199
2))。アミノ酸輸送体(例えば、グリシン輸送体およ
びプロリン輸送体)は、神経伝達物質輸送体スーパーフ
ァミリーの全てのメンバーと約40〜45%の相同性を
共有する。神経伝達物質輸送体ファミリーのメンバー間
の配列相同性は、これらが共通の祖先遺伝子から進化し
たという明らかな徴候を与える。さらに、いくつかの神
経伝達物質輸送体の部分的なゲノムクローニングは、こ
れらの全てにおいて、リーディングフレーム内の第1イ
ントロンが同一の部位に位置すること(前出)を明らか
にする。
【0004】GABAA輸送体は、クローン化および発
現された最初の神経伝達物質系であった(Guaste
lla,J.ら,Science 249:1303−
1306(1990))。そして、GABAA輸送体
は、昨年の内にクローン化された神経伝達物質輸送体の
ファミリーの1つである。近年、セロトニン輸送体cD
NAが、PCT WO 93/08261に開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、神経伝達物
質輸送体タンパク質およびこのタンパク質をコードする
DNA(RNA)を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】神経伝達物質輸送体タン
パク質およびこのタンパク質をコードするDNA(RN
A)が開示される。組換え技術によるこのポリペプチド
を産生するための手順も提供される。このポリペプチド
に対するアンタゴニスト/インヒビターを産生するため
の手順も提供される。このアンタゴニスト/インヒビタ
ーは、鬱病、不安または癲癇の処置のために、神経伝達
物質輸送体タンパク質の作用を阻害するために使用され
得る。
【0007】本発明の単離されたポリヌクレオチドは、
(a)図1(図1A〜図1E)の推定アミノ酸配列を有
するNTTポリペプチドまたは該ポリペプチドのフラグ
メント、アナログまたは誘導体をコードするポリヌクレ
オチド;(b)ATCC寄託物第75713号に含まれ
るcDNAによりコードされるアミノ酸配列を有するN
TTポリペプチドまたは該ポリペプチドのフラグメン
ト、アナログまたは誘導体をコードするポリヌクレオチ
ド;からなる群から選択される。
【0008】1つの実施形態では、上記ポリヌクレオチ
ドはDNAであり得る。
【0009】1つの実施形態では、上記ポリヌクレオチ
ドはRNAであり得る。
【0010】1つの実施形態では、上記ポリヌクレオチ
ドはゲノムDNAであり得る。
【0011】1つの実施形態では、上記ポリヌクレオチ
ドは図1の推定アミノ酸配列を有するNTTをコードし
得る。
【0012】1つの実施形態では、上記ポリヌクレオチ
ドはATCC寄託物第75713号のcDNAによりコ
ードされるNTTポリペプチドをコードし得る。
【0013】1つの実施形態では、上記ポリヌクレオチ
ドは、図1に示されるNTTのコード配列を有し得る。
【0014】1つの実施形態では、上記ポリヌクレオチ
ドは、ATCC寄託物第75713号として寄託される
NTTのコード配列を有し得る。
【0015】本発明のベクターは、上記のDNAを含
む。
【0016】本発明の宿主細胞は、上記のベクターを用
いて遺伝子操作された宿主細胞である。
【0017】本発明のプロセスは、上記の宿主細胞から
上記DNAによりコードされるポリペプチドを発現させ
る工程を包含する、該ポリペプチドを産生するためのプ
ロセスである。
【0018】本発明のプロセスは、上記のベクターを用
いて細胞を遺伝子操作する工程を包含する、ポリペプチ
ドを発現し得る細胞を産生するためのプロセスである。
【0019】本発明の単離されたDNAは、上記のDN
Aにハイブリダイズ可能でありかつNTT活性を有する
ポリペプチドをコードする。
【0020】本発明のポリペプチドは、(i)図1の推
定アミノ酸配列を有するNTTポリペプチドならびにそ
のフラグメント、アナログおよび誘導体、および(i
i)ATCC寄託物第75713号のcDNAによりコ
ードされるNTTポリペプチドならびに該ポリペプチド
のフラグメント、アナログおよび誘導体、からなる群か
ら選択される。
【0021】1つの実施形態では、上記ポリペプチド
は、図1の推定アミノ酸配列を有するNTTであり得
る。
【0022】本発明の抗体は、上記のポリペプチドに対
する抗体である。
【0023】本発明のアンタゴニスト/インヒビター
は、上記のポリペプチドに対するアンタゴニスト/イン
ヒビターである。
【0024】本発明のアゴニストは、上記のポリペプチ
ドに対するアゴニストである。
【0025】本発明の方法は、NTTに対するアゴニス
トを必要とする患者の処置方法であって、該患者に治療
有効量の上記のアゴニストを投与する工程を包含する。
【0026】本発明の方法は、NTTを阻害する必要を
有する患者の処置方法であって、該患者に治療有効量の
上記のアンタゴニスト/インヒビターを投与する工程を
包含する。
【0027】本発明の薬学的組成物は、上記のポリペプ
チドおよび薬学的に受容可能なキャリアを含有する。
【0028】本発明の方法は、治療有効量のNTTポリ
ペプチドを投与する方法であって、患者に該ポリペプチ
ドをコードするDNAを提供する工程、および該ポリペ
プチドをインビボで発現させる工程を包含する。
【0029】本発明の方法は、化合物をスクリーニング
してNTTと相互作用する化合物を同定する方法であっ
て、哺乳動物細胞を、NTTをコードするポリヌクレオ
チドを含有するベクターで形質転換する工程;NTTの
天然の神経伝達物質を標識する工程;該細胞、該標識さ
れた神経伝達物質、および化合物をインキュベートする
工程;NTTによる該細胞内への該神経伝達物質の移動
の有効性を決定する工程;および該化合物がNTTに対
するアンタゴニストまたはアゴニストのいずれかである
と同定する工程;を包含する。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の1つの局面によれば、本
明細書中でNTTと呼ぶ新規な成熟ポリペプチド、なら
びにそのフラグメント、アナログおよび誘導体が提供さ
れる。本発明のポリペプチドは、ヒト起源である。
【0031】本発明の別の局面によれば、このようなポ
リペプチドをコードするポリヌクレオチド(DNAまた
はRNA)が提供される。
【0032】本発明のまたさらなる局面によれば、この
ようなポリペプチドを組換え技術により産生するための
プロセスが提供される。
【0033】本発明のまたさらなる局面によれば、NT
Tのその基質への親和性を増大させるアゴニストが提供
され、そしてこれは、筋萎縮性側索硬化症、疼痛、およ
び脳卒中を処置するために使用され得る。
【0034】本発明の別の局面によれば、このようなN
TTポリペプチドに対する抗体が提供される。
【0035】本発明のまた別の局面によれば、NTTに
よる神経伝達物質の取り込みを妨げるために使用され得
るアンタゴニスト/インヒビターが提供される。これ
は、治療的に(例えば、鬱病、不安、および癲癇、なら
びに他の神経学的疾患または精神疾患の処置に)使用さ
れ得る。
【0036】本発明のこれらおよび他の局面は、本明細
書中の教示から当業者に明らかであるはずである。
【0037】以下の図面は、本発明の実施態様の例示で
あり、そして請求の範囲により包含される本発明の範囲
を限定することを意味しない。
【0038】本発明の1つの局面によれば、図1(図1
A〜図1E)の推定アミノ酸配列を有する成熟ポリペプ
チドまたは1994年3月18日にATCC寄託物第7
5713号として寄託されたクローンのcDNAにコー
ドされる成熟ポリペプチドをコードする単離された核酸
(ポリヌクレオチド)が提供される。
【0039】本発明のポリヌクレオチドは、ヒト胎児脳
に由来するcDNAライブラリーにおいて発見された。
本発明のポリヌクレオチドは、構造的に神経伝達物質輸
送体ファミリーに関係する。本発明のポリヌクレオチド
は、約727アミノ酸残基のタンパク質をコードするオ
ープンリーディングフレームを含有する。このタンパク
質は、ラット神経伝達物質輸送体(NT74)とアミノ
酸配列全体で94%同一かつ96%類似という高度の相
同性を示す。
【0040】本発明のポリヌクレオチドは、RNAの形
態またはDNA(このDNAはcDNA、ゲノムDN
A、および合成DNAを包含する)の形態であり得る。
DNAは二本鎖または一本鎖であり得、そして一本鎖で
ある場合、コード鎖または非コード(アンチセンス)鎖
であり得る。成熟ポリペプチドをコードするコード配列
は、図1に示すコード配列または寄託したクローンのコ
ード配列と同一であり得、あるいはそのコード配列が、
遺伝コードの重複性または縮重の結果として、図1のD
NAまたは寄託したcDNAと同じ成熟ポリペプチドを
コードする異なるコード配列であり得る。
【0041】図1の成熟ポリペプチドまたは寄託したc
DNAによりコードされる成熟ポリペプチドをコードす
るポリヌクレオチドは以下を包含し得る:成熟ポリペプ
チドのコード配列のみ;成熟ポリペプチドのコード配列
およびさらなるコード配列(例えば、リーダー配列また
は分泌配列、またはプロタンパク質配列);成熟ポリペ
プチドのコード配列(および必要に応じてさらなるコー
ド配列)および非コード配列(例えば、イントロンまた
は成熟ポリペプチドのコード配列の5'側’および/ま
たは3’側の非コード配列)。従って、用語「ポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチド」は、ポリペプチド
のコード配列のみを含むポリヌクレオチド、およびさら
なるコード配列および/または非コード配列を含むポリ
ヌクレオチドを包含する。
【0042】本発明はさらに、図1の推定アミノ酸配列
を有するポリペプチドまたは寄託したクローンのcDN
Aによりコードされるポリペプチドのフラグメント、ア
ナログおよび誘導体をコードする本明細書中上記のポリ
ヌクレオチドの改変体に関する。ポリヌクレオチドの改
変体は、ポリヌクレオチドの天然の対立遺伝子改変体ま
たはポリヌクレオチドの非天然の改変体であり得る。
【0043】従って、本発明は、図1に示すものと同じ
成熟ポリペプチドまたは寄託したクローンのcDNAに
よりコードされる同じ成熟ポリペプチドをコードするポ
リヌクレオチド、およびそのようなポリヌクレオチドの
改変体を包含する。この改変体は、図1のポリペプチド
または寄託したクローンのcDNAによりコードされる
ポリペプチドのフラグメント、誘導体またはアナログを
コードする。このようなヌクレオチド改変体は、欠失改
変体、置換改変体および付加または挿入改変体を包含す
る。
【0044】本明細書中上記で示したように、ポリヌク
レオチドは、図1に示すコード配列または寄託したクロ
ーンのコード配列の天然の対立遺伝子改変体であるコー
ド配列を有し得る。当該分野で公知なように、対立遺伝
子改変体は、1以上のヌクレオチドの置換、欠失または
付加を有し得るポリヌクレオチド配列の別の形態であ
り、これはコードされるポリペプチドの機能を実質的に
変化させない。
【0045】本発明のポリヌクレオチドはまた、本発明
のポリペプチドの精製を可能にするマーカー配列に同じ
リーディングフレームで融合したコード配列を有し得
る。マーカー配列は、細菌宿主の場合、マーカーに融合
した成熟ポリペプチドの精製を提供する、pQE−9ベ
クターにより供給されるヘキサヒスチジンタグであり得
る。また、例えば、マーカー配列は、哺乳動物宿主(例
えば、COS−7細胞)が使用される場合は、血球凝集
素(HA)タグであり得る。HAタグは、インフルエン
ザ血球凝集素タンパク質に由来するエピトープに対応す
る(Wilson,I.ら、Cell,37:767
(1984))。
【0046】本発明はさらに、配列間に少なくとも50
%そして好ましくは70%の同一性が存在する場合、本
明細書中上記の配列にハイブリダイズするポリヌクレオ
チドに関する。本発明は特に、本明細書中上記のポリヌ
クレオチドにストリンジェントな条件下でハイブリダイ
ズするポリヌクレオチドに関する。本明細書中で用いら
れる用語「ストリンジェントな条件」は、配列間に少な
くとも95%そして好ましくは少なくとも97%の同一
性が存在する場合にのみハイブリダイゼーションが生じ
ることを意味する。好ましい実施態様において、本明細
書中上記のポリヌクレオチドにハイブリダイズするポリ
ヌクレオチドは、図1のcDNAまたは寄託したcDN
Aによりコードされる成熟ポリペプチドと実質的に同じ
生物学的機能または活性を保持するポリペプチドをコー
ドする。
【0047】本明細書中でいう寄託物は、特許手続き上
の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の
下に維持される。これらの寄託物は、当業者に対する便
宜のためだけに提供され、そして米国特許法第112条
の下で寄託が必要とされることを認めたわけではない。
寄託物に含まれるポリヌクレオチドの配列、ならびにそ
れによりコードされるポリペプチドのアミノ酸配列は、
本明細書中に参考として援用されており、そして本明細
書中の配列の記載とのいかなる矛盾も抑えている。寄託
物を製造し、使用し、または販売するためには実施許諾
が必要とされ得、そしてそのような実施許諾はこれによ
って与えられるわけではない。
【0048】本発明はさらに、図1の推定アミノ酸配列
を有するかまたは寄託したcDNAによりコードされる
アミノ酸配列を有するNTTポリペプチド、およびその
ようなポリペプチドのフラグメント、アナログおよび誘
導体に関する。
【0049】用語「フラグメント」、「誘導体」および
「アナログ」は、図1のポリペプチドまたは寄託したc
DNAにコードされるポリペプチドをいう場合は、その
ようなポリペプチドと本質的に同じ生物学的機能または
活性を保持するポリペプチドを意味する。従ってアナロ
グは、プロタンパク質部分の切断により活性化されて活
性な成熟ポリペプチドを生じ得るプロタンパク質を包含
する。
【0050】本発明のポリペプチドは、組換えポリペプ
チド、天然のポリペプチドまたは合成ポリペプチドであ
り得、好ましくは組換えポリペプチドであり得る。
【0051】図1のポリペプチドまたは寄託したcDN
Aによりコードされるポリペプチドのフラグメント、誘
導体またはアナログは、(i)1以上のアミノ酸残基が
保存または非保存アミノ酸残基(好ましくは保存アミノ
酸残基)で置換され、そしてこのような置換されるアミ
ノ酸残基がこの遺伝コードによりコードされるアミノ酸
残基であり得るかあり得ないアミノ酸残基である、また
は(ii)1以上のアミノ酸残基が置換基を含有する、
または(iii)成熟ポリペプチドがこのポリペプチド
の半減期を増加させる化合物(例えば、ポリエチレング
リコール)のような別の化合物に融合されている、また
は(iv)リーダー配列または分泌配列、もしくは成熟
ポリペプチドの精製に用いられる配列またはプロタンパ
ク質配列のようなさらなるアミノ酸が成熟ポリペプチド
に融合される、フラグメント、誘導体またはアナログで
あり得る。このようなフラグメント、誘導体およびアナ
ログは、本明細書中の教示から、当業者の範囲内にある
と考えられる。
【0052】本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドは、好ましくは単離された形態で提供され、そして
好ましくは均質に精製される。
【0053】用語「単離された」は、物質がその本来の
環境(例えば、天然に存在する場合は、天然の環境)か
ら取り出されていることを意味する。例えば、生きてい
る動物に存在する天然のポリヌクレオチドまたはポリペ
プチドは、単離されていないが、天然の系において共存
する幾つかまたは全部の物質から分離されている同じポ
リヌクレオチドまたはポリペプチドは、単離されてい
る。このようなポリヌクレオチドはベクターの一部であ
り得、そして/またはこのようなポリヌクレオチドまた
はポリペプチドは、組成物の一部であり得るが、それに
もかかわらずそのようなベクターまたは組成物はその天
然の環境の一部ではないため単離されている。
【0054】本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド
を含むベクター、本発明のベクターを用いて遺伝子操作
される宿主細胞、および組換え技術による本発明のポリ
ペプチドの産生に関する。
【0055】宿主細胞は、本発明のベクター(これは例
えば、クローニングベクターまたは発現ベクターであり
得る)を用いて遺伝子操作される(形質導入されるかま
たは形質転換されるかまたはトランスフェクトされ
る)。ベクターは例えば、プラスミド、ウイルス粒子、
ファージなどの形態であり得る。操作された宿主細胞
は、プロモーターを活性化し、形質転換体を選択し、ま
たはNTT遺伝子を増幅するために適切に改変した従来
の栄養培地中において培養され得る。培養条件(例え
ば、温度、pHなど)は、発現のために選択される宿主
細胞に以前使用された条件であり、そして当業者には明
らかである。
【0056】本発明のポリヌクレオチドは、組換え技術
によりポリペプチドを産生するために用いられ得る。従
って例えば、ポリヌクレオチドは、ポリペプチドを発現
するための種々の発現ベクターのいずれか1つに含まれ
得る。このようなベクターは、染色体DNA配列、非染
色体DNA配列、および合成DNA配列を包含する。こ
のようなベクターは、例えば、SV40の誘導体;細菌
性プラスミド;ファージDNA;バキュロウイルス;酵
母プラスミド;プラスミドと、ファージDNAおよびウ
イルスDNA(例えば、ワクシニアウイルス、アデノウ
イルス、鶏痘ウイルス、および仮性狂犬病)の組み合わ
せに由来するベクターである。しかし、宿主において複
製可能で、そして存続可能である限り、他の任意のベク
ターも使用され得る。
【0057】適切なDNA配列は、種々の手順によりベ
クターに挿入され得る。一般に、DNA配列は当該分野
で公知の手順により適切な制限エンドヌクレアーゼ部位
に挿入される。このような手順および他の手順は、当業
者に公知の範囲内であると考えられる。
【0058】発現ベクター中のDNA配列は、適切な発
現制御配列(プロモーター)に作動可能に連結され、m
RNAの合成を指示する。このようなプロモーターの代
表的な例としては、以下が挙げられ得る:LTRまたは
SV40プロモーター、E.coli lacまたはt
rp、λファージPLプロモーター、および原核細胞ま
たは真核細胞あるいはそのウイルス内で遺伝子の発現を
制御することが知られている他のプロモーター。発現ベ
クターはまた、翻訳開始のためのリボソーム結合部位お
よび転写ターミネーターを含有する。ベクターはまた、
発現を増幅するための適切な配列を含有し得る。
【0059】さらに、発現ベクターは、好ましくは、形
質転換された宿主細胞の選択のための表現型特性(例え
ば、真核細胞培養物についてはジヒドロ葉酸レダクター
ゼまたはネオマイシン耐性、またはE.coliにおけ
るテトラサイクリン耐性またはアンピシリン耐性)を提
供する1またはそれ以上の選択マーカー遺伝子を含有す
る。
【0060】上記のような適切なDNA配列ならびに適
切なプロモーター配列または制御配列を含有するベクタ
ーは、適切な宿主を形質転換して宿主にタンパク質を発
現させるために用いられ得る。
【0061】適切な宿主の代表的な例としては、以下が
挙げられ得る:細菌細胞(例えば、E.coli、St
reptomyces、Salmonella typ
himurium);真菌細胞(例えば酵母);昆虫細
胞(例えば、DrosophilaおよびSf9);動
物細胞(例えば、CHO、HEK293、COSまたは
Bowes黒色腫);植物細胞など。適切な宿主の選択
は、本明細書の教示により当業者に公知の範囲内である
と考えられる。
【0062】さらに詳細には、本発明はまた、上で広範
に記載したように1以上の配列を含む組換え構築物を包
含する。構築物は、ベクター(例えば、プラスミドベク
ターまたはウイルスベクター)を包含し、このベクター
の中には本発明の配列が正方向または逆方向に挿入され
ている。この実施態様の好ましい局面によれば、構築物
はさらに、配列に作動可能に連結された調節配列(例え
ば、プロモーターを包含する)を含む。多数の適切なベ
クターおよびプロモーターが当業者には公知であり、そ
して購入可能である。以下のベクターが例として提供さ
れる。細菌性:pQE70、pQE60、pQE−9
(Qiagen)、pbs、pD10、phagesc
ript、psiX174、pbluescript
SK、pbsks、pNH8A、pNH16a、pNH
18A、pNH46A(Stratagene);pt
rc99a、pKK223−3、pKK233−3、p
DR540、pRIT5(Pharmacia)。真核
性:pWLNEO、pSV2CAT、pOG44、pX
T1、pSG(Stratagene);pSVK3、
pBPV、pMSG、pSVL(Pharmaci
a)。しかし、それらが宿主において複製可能で、そし
て存続可能である限り、他の任意のプラスミドまたはベ
クターも使用され得る。
【0063】プロモーター領域は、CAT(クロラムフ
ェニコールトランスフェラーゼ)ベクターまたは選択マ
ーカーを有する他のベクターを使用して、任意の所望の
遺伝子から選択され得る。2つの適切なベクターは、p
KK232−8およびpCM7である。特によく知られ
た細菌プロモーターは、lacI、lacZ、T3、T
7、gpt、λPR、PLおよびtrpを包含する。真核
プロモーターは、CMV即時型、HSVチミジンキナー
ゼ、初期SV40および後期SV40、レトロウイルス
由来のLTR、およびマウスI型メタロチオネインを包
含する。適切なベクターおよびプロモーターの選択は、
十分に当業者のレベル範囲内である。
【0064】さらなる実施態様では、本発明は上記の構
築物を含有する宿主細胞に関する。宿主細胞は、高等真
核細胞(例えば、哺乳動物細胞)または下等真核細胞
(例えば、酵母細胞)であり得るか、または宿主細胞は
原核細胞(例えば、細菌細胞)であり得る。構築物の宿
主細胞への導入は、例えば、リン酸カルシウムトランス
フェクション、DEAE−デキストラン媒介トランスフ
ェクション、またはエレクトロポレーションにより達成
され得る(Davis,L.,Dibner,M.,B
attey,I.,Basic Methods in
Molecular Biology,1986)。
【0065】宿主細胞中の構築物は、組換え配列により
コードされる遺伝子産物を産生するために、従来の方法
において使用され得る。あるいは、本発明のポリペプチ
ドは、従来のペプチド合成機により合成的に産生され得
る。
【0066】成熟タンパク質は、哺乳動物細胞、酵母、
細菌、または他の細胞中で適切なプロモーターの制御下
で発現され得る。無細胞翻訳系もまた、このようなタン
パク質を産生するために、本発明のDNA構築物に由来
するRNAを使用して用いられ得る。原核宿主および真
核宿主で使用される適切なクローニングベクターおよび
発現ベクターは、Sambrookら,Molecul
ar Cloning:A Laboratory M
anual,第2版,Cold SpringHarb
or,N.Y.,(1989)(この開示は、本明細書
中に参考として援用されている)に記載されている。
【0067】本発明のポリペプチドをコードするDNA
の高等真核生物による転写は、ベクターにエンハンサー
配列を挿入することにより増大される。エンハンサーは
DNAのシス作用性因子であり、通常は約10〜約30
0bpであり、これはプロモーターに作用してその転写
を増大させる。例は、複製起点bp100〜270の後
期側のSV40エンハンサー、サイトメガロウイルスの
初期プロモーターエンハンサー、複製起点の後期側のポ
リオーマエンハンサー、およびアデノウイルスエンハン
サーを包含する。
【0068】一般に、組換え発現ベクターは、複製起点
および宿主細胞の形質転換を可能とする選択マーカー
(例えば、E.coliのアンピシリン耐性遺伝子およ
びS.cerevisiaeのTRP1遺伝子)および
下流の構造配列の転写を指示する高発現遺伝子由来プロ
モーターを含有する。このようなプロモーターは、特に
解糖酵素(例えば、3−ホスホグリセリン酸キナーゼ
(PGK)、α因子、酸性ホスファターゼ、または熱シ
ョックタンパク質)をコードするオペロンに由来し得
る。異種構造配列は、翻訳開始配列および翻訳終止配
列、および好ましくは翻訳されたタンパク質の細胞周辺
腔または細胞外培地への分泌を指示し得るリーダー配列
と適切な相内で組立てられる。必要に応じて、異種配列
は、所望の特徴(例えば、発現された組換え産物の安定
化または簡略化された精製)を与えるN末端同定ペプチ
ドを含む融合タンパク質をコードし得る。
【0069】細菌での使用に有用な発現ベクターは、機
能的なプロモーターと作動可能な読みとり相で、所望の
タンパク質をコードする構造DNA配列を適切な翻訳開
始シグナルおよび翻訳終止シグナルと共に挿入すること
により構築される。ベクターは、1以上の表現的な選択
マーカー、およびベクターの維持を保証するため、そし
て所望の場合には、宿主内での増幅を提供するために複
製起点を含有する。形質転換のために適切な原核宿主
は、E.coli、Bacillus subtili
s、Salmonella typhimurium、
およびPseudomonas属、Streptomy
ces属、およびStaphylococcus属内の
種々の種を包含するが、他の種もまた選択対象に用いら
れ得る。
【0070】代表的な、しかし限定しない例として、細
菌での使用に有用な発現ベクターは、周知のクローニン
グベクターpBR322(ATCC 37017)の遺
伝エレメントを含む市販のプラスミドに由来する選択マ
ーカーおよび細菌性の複製起点を含有し得る。このよう
な市販のベクターは、例えば、pKK223−3(Ph
armacia Fine Chemicals, U
ppsala, Sweden)およびGEM1(Pr
omega Biotec,Madison,WI,U
SA)を包含する。これらのpBR322「骨格」部分
は、適切なプロモーターおよび発現されるべき構造配列
と組み合わされる。
【0071】適切な宿主系統の形質転換および適切な細
胞密度への宿主系統の増殖に続いて、選択されたプロモ
ーターは適切な手段(例えば、温度シフトまたは化学的
誘導)により誘導され、そして細胞はさらなる期間培養
される。
【0072】細胞は、代表的には遠心分離により収集さ
れ、物理的手段または化学的手段により破砕され、そし
て得られた粗抽出物はさらなる精製のために保持され
る。タンパク質の発現において用いられる微生物細胞
は、凍結融解サイクル、超音波処理、機械的破砕、また
は細胞溶解剤の使用を包含する任意の便利な方法により
破砕され得、このような方法は、当業者には周知であ
る。
【0073】種々の哺乳動物細胞の培養系もまた、組換
えタンパク質を発現するために用いられ得る。哺乳動物
発現系の例は、Gluzman,Cell,23:17
5(1981)に記載されたサル腎臓線維芽細胞のCO
S−7株、および適合性のベクターを発現し得る他の細
胞株(例えば、C127、3T3、CHO、HEK29
3、HeLa、およびBHK細胞株)を包含する。哺乳
動物発現ベクターは、複製起点、適切なプロモーターお
よびエンハンサー、および任意の必要なリボソーム結合
部位、ポリアデニル化部位、スプライスドナー部位およ
びスプライスアクセプター部位、転写終結配列、および
5’側に隣接する非転写配列をも含有する。SV40の
スプライス部位およびポリアデニル化部位に由来するD
NA配列は、必要な非転写遺伝エレメントを提供するた
めに使用され得る。
【0074】NTTポリペプチドは、以下の方法により
組換え細胞培養物から回収され得、そして精製され得
る。これらの方法には、硫安沈殿またはエタノール沈
殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラ
フィー、リン酸セルロースクロマトグラフィー、疎水的
相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマト
グラフィー、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィ
ー、およびレクチンクロマトグラフィーが包含される。
必要に応じて、タンパク質の再折りたたみ(refol
ding)工程が、成熟タンパク質の形状を完全にする
際に使用され得る。最終的に、高性能液体クロマトグラ
フィー(HPLC)が、最終的な精製工程に用いられ得
る。
【0075】本発明のポリペプチドは、天然の精製され
た産物または化学合成手順の産物であり得るか、または
原核宿主または真核宿主(例えば、培養中の細菌、酵
母、高等植物、昆虫、および哺乳動物細胞)から組換え
技術により産生され得る。組換え産生手順に用いられる
宿主に依存して、本発明のポリペプチドは、グリコシル
化され得るか、またはグリコシル化され得ない。本発明
のポリペプチドはまた、開始メチオニンアミノ酸残基を
含有し得る。
【0076】本発明はまた、本発明のNTTポリペプチ
ドと相互作用する神経伝達物質を同定する方法を提供す
る。神経伝達物質がNTTによりシナプス間隙からシナ
プス前ニューロンに移動されるかどうか決定する方法
は、細胞が今やNTTを発現するように、細胞集団をN
TTを発現する適切なベクターでトランスフェクトする
工程を包含する。次いで、種々の神経伝達物質を、放射
標識(例えば、トリチウム化)し、そしてトランスフェ
クト細胞とともにインキュベートしてどの神経伝達物質
が細胞内に輸送されるかを同定する。
【0077】一旦、神経伝達物質が同定されると、化合
物は、NTTと特異的に相互作用し、そしてその神経伝
達物質を取り込むためのNTTの親和性を増加させるも
の(例えば、アゴニスト)か、または神経伝達物質を取
り込むその能力を減少させるもの(例えば、アンタゴニ
スト/インヒビター)かのいずれであるかを同定するた
めにスクリーニングされ得る。この方法は、NTTポリ
ペプチドを宿主細胞において発現させるために宿主細胞
を本発明のベクターで形質転換する工程、宿主細胞を、
検出可能なマーカー配列(例えば、放射標識またはビオ
チンのような非放射性標識)により標識されているNT
Tの天然の神経伝達物質および潜在的な化合物とともに
インキュベートする工程、および細胞内への神経伝達物
質の移動が阻害されるかまたは増加するかを決定する工
程を包含する。細胞内の神経伝達物質の量を測定するこ
とにより、当業者は、化合物が有効なアゴニストまたは
アンタゴニストであるかどうかを決定し得る。
【0078】興奮性または抑制性神経伝達物質の存在
は、重要な臨床的意義を有する。例えば、グルタミン酸
は、興奮性の神経伝達物質であり、シナプス間隙内のそ
の存在は、ニューロンにとって有毒であり得る。このニ
ューロン毒性は、筋萎縮性側索硬化症、つまり「AL
S」において重大な役割を果たすことが見出されてい
る。さらに、脳卒中の間に、過剰濃度のグルタミン酸が
シナプス間隙中に放出され、そしてニューロン細胞に有
害である。さらに、一般的な疼痛の原因は未知である
が、疼痛は脳のシナプス間隙中への神経伝達物質の放出
により特徴付けられると考えられている。従って、NT
Tのアゴニストは、神経伝達物質の取り込みを刺激する
ために用いられ得、その結果、上記の状態を軽減する。
【0079】本発明のNTTポリペプチドはまた、イン
ビボでのこのようなポリペプチドの発現により投与され
得、これはしばしば、「遺伝子治療」といわれる。遺伝
子治療は、NTTアゴニストの適用と同様であるが、し
かし、遺伝子治療においては、本発明のポリヌクレオチ
ドは、宿主の細胞機構が本発明のNTTを発現して、例
えば、ALS、脳卒中、および一般的疼痛において所望
される神経伝達物質の取り込みを促進するように投与さ
れる。
【0080】例えば、患者由来の細胞は、ポリペプチド
をコードするポリヌクレオチド(DNAまたはRNA)
を用いてエクソビボで操作され得、次いで、操作された
細胞は、NTTの発現および神経伝達物質の移動が望ま
れる患者の神経細胞に標的づけられる。このような方法
は当該分野で周知である。例えば、細胞は、本発明のポ
リペプチドをコードするRNAを含有するレトロウイル
ス粒子の使用により、当該分野で公知の手順によって操
作され得る。
【0081】同様に、細胞は、インビボでのポリペプチ
ドの発現のために、例えば、当該分野で公知の手順によ
りインビボで操作され得る。当該分野で公知のように、
本発明のポリペプチドをコードするRNAを含有するレ
トロウイルス粒子を産生するための産生細胞は、インビ
ボで細胞を操作するためおよびインビボでのポリペプチ
ドの発現のために患者に投与され得る。このような方法
により本発明のポリペプチドを投与するためのこれらの
方法または他の方法は、本発明の教示により当業者には
明らかである。例えば、細胞を操作するための発現媒体
は、レトロウイルス以外のもの(例えば、アデノウイル
ス)であり得る。アデノウイルスは、適切な送達媒体と
組み合わせた後インビボで細胞を操作するために使用さ
れ得る。
【0082】本発明はまた、本発明のポリペプチドのア
ンタゴニスト/インヒビター、さらには上記のスクリー
ニング法を利用することにより同定されるアンタゴニス
ト/インヒビターに関する。アンタゴニストは、NTT
ポリペプチドに対する抗体、または、場合によっては、
NTTに結合して天然の神経伝達物質に近づき難くし
て、シナプス間隙中の神経伝達物質の濃度を増大させる
オリゴヌクレオチドを包含する。
【0083】インヒビターは、アンチセンス技術を用い
て調製されたアンチセンス構築物を包含する。アンチセ
ンス技術は、3重ヘリックスの形成あるいはアンチセン
スDNAまたはアンチセンスRNAにより遺伝子発現を
制御するために使用され得る。これらの方法は両方と
も、ポリヌクレオチドのDNAまたはRNAへの結合に
基づく。例えば、ポリヌクレオチド配列(これは、本発
明の成熟ポリペプチドをコードする)の5’コード部分
が、長さ約10塩基対〜40塩基対のアンチセンスRN
Aオリゴヌクレオチドを設計するために使用される。D
NAオリゴヌクレオチドは、転写に関わる遺伝子の領域
に相補的であるように設計され(3重ヘリックス−Le
eら,Nucl.Acids Res.,6:3073
(1979);Cooneyら,Science,24
1:456(1988);およびDervanら,Sc
ience,251:1360(1991)を参照のこ
と)、その結果、転写およびNTTの産生を妨げる。ア
ンチセンスRNAオリゴヌクレオチドは、インビボでm
RNAにハイブリダイズし、そしてmRNA分子のNT
Tへの翻訳をブロックする(アンチセンス−Okan
o,J.Neurochem.,56:560(199
1);Oligodeoxynucleotides
as Antisense Inhibitors o
f Gene Expression,CRC Pre
ss,Boca Raton,FL(1988)を参照
のこと)。上記のオリゴヌクレオチドはまた、アンチセ
ンスRNAまたはアンチセンスDNAがインビボで発現
されてNTTの産生を阻害し得るように、細胞に送達さ
れ得る。
【0084】これらの方法において、アンタゴニスト/
インヒビターは、鬱病、不安、癲癇、および他の神経学
的障害および精神障害を処置するために使用され得る。
神経伝達物質輸送系の欠損は、シナプス間隙における神
経伝達物質の濃度の増大または減少を生じ、レセプター
の不適切な刺激を生じる。例えば、鬱病は、脳における
ノルエピネフリンおよび/またはセロトニンの放出の減
少と関連する、と仮定されている。従って、NTTによ
るシナプス前ニューロン中へのその神経伝達物質の移動
を阻害することにより、これらの神経伝達物質が、それ
らのレセプターとより頻繁に相互作用することを可能に
する。従って、アンタゴニスト/インヒビターの投与
は、上記の状態を軽減するために用いられ得る。アンタ
ゴニスト/インヒビターは、薬学的に受容可能なキャリ
アとともに組成物中に用いられ得る。
【0085】本発明はまた、潜在的なNTT特異的アン
タゴニスト/インヒビターを同定するためのアッセイに
関する。このようなアッセイの例は、哺乳動物の視床下
部からシナプトソーム調製物を調製する工程を包含す
る。このような調製物は、ニューロンの末端が摘み取ら
れた「シール」したニューロンである。次いで、シナプ
トソーム調製物は、トリチウム化神経伝達物質および潜
在的なアンタゴニストとともにインキュベートされる。
次いで、神経伝達物質の取り込み程度を測定してアンタ
ゴニストが有効であるかどうかを決定する。
【0086】本発明の化合物(例えば、アゴニストまた
はアンタゴニスト/インヒビター化合物)は、適切な薬
学的キャリアと組み合わせて用いられ得る。このような
組成物は、治療上有効な量のポリペプチド、および薬学
的に受容可能なキャリアまたは賦形剤を含有する。この
ようなキャリアは、生理食塩水、緩衝化生理食塩水、デ
キストロース、水、グリセロール、エタノール、および
それらの組合せを包含するが、これらに限定されない。
処方物は、投与の様式に好適であるべきである。
【0087】本発明はまた、1以上の本発明の薬学的組
成物の成分で満たされた1以上の容器を含有する薬学的
パックまたはキットを提供する。このような容器は、薬
剤または生物学的製品の製造、使用、または販売を統制
する政府機関により規定された形式の通知を伴い得、こ
の通知はヒトへの投与についての製造、使用、または販
売の機関による認可を反映する。さらに、本発明のポリ
ペプチドは、他の治療的化合物と併用して用いられ得
る。
【0088】薬学的組成物は、その神経伝達物質に対す
るNTTの親和性を有効に増大させるか、またはNTT
がその神経伝達物質を移動させるのを有効に阻害するの
に有効な量で投与され得、そしてその結果、シナプス間
隙における神経伝達物質の過剰な濃度、または場合によ
り神経伝達物質の低すぎる濃度に関連する異常な状態を
軽減し得る。
【0089】本発明の配列はまた、染色体の同定に有益
であり得る。配列は、個々のヒト染色体の特定の位置に
特異的に標的付けられ、そしてその位置とハイブリダイ
ズし得る。さらに、現在は染色体上の特定の部位を同定
する必要がある。現在、染色体位置のマーキングに利用
可能な実際の配列データ(反復多型性)に基づいた染色
体マーキング試薬はほとんどない。本発明によるDNA
の染色体へのマッピングは、これらの配列と疾患に関連
する遺伝子とを相関させることにおける重要な第1段階
である。
【0090】簡略に述べれば、配列は、cDNAからP
CRプライマー(好ましくは15〜25bp)を調製す
ることにより染色体にマップされ得る。cDNAのコン
ピューター解析が、ゲノムDNA内で1より多いエキソ
ンにまたがらず、従って増幅プロセスを複雑化しないプ
ライマーを迅速に選択するために使用される。次いで、
これらのプライマーは、個々のヒト染色体を含有する体
細胞ハイブリッドのPCRスクリーニングに使用され
る。プライマーに対応するヒト遺伝子を含有するハイブ
リッドのみが増幅フラグメントを生じる。
【0091】体細胞ハイブリッドのPCRマッピング
は、特定の染色体に特定のDNAを割り当てるための迅
速な手順である。本発明を同じオリゴヌクレオチドプラ
イマーと共に使用して、類似の方法で特定の染色体由来
のフラグメントのパネルまたは大きなゲノムクローンの
プールを用いて下位位置決め(sublocaliza
tion)が達成され得る。染色体にマップするために
同様に使用され得る他のマッピングストラテジーは、染
色体特異的cDNAライブラリーを構築するための、イ
ンサイチュハイブリダイゼーション、標識したフローサ
イトメトリーで選別した染色体でのプレスクリーニン
グ、およびハイブリダイゼーションによる前選択を包含
する。
【0092】cDNAクローンの中期染色体展開物への
蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(FISH)
は、1工程で正確な染色体位置を提供するために使用さ
れ得る。この技術は、500または600塩基程度の短
いcDNAで使用され得る;しかし、2,000bpよ
りも長いクローンの方が、簡便な検出に充分なシグナル
強度でユニークな染色体位置に結合しやすい。FISH
は、ESTが由来するクローンの使用を必要とし、そし
てこのクローンはより長いことが好ましい。例えば、
2,000bpが良好であり、4,000bpはより良
好であり、そして4,000bpを超える長さは、良好
な結果に時間の合理的な割合を得るためにおそらく必要
でない。この技術の総説としては、Vermaら,Hu
man Chromosomes:a Manual
of Basic Techniques,Perga
mon Press,New York(1988)を
参照のこと。
【0093】一旦配列が正確な染色体位置にマップされ
ると、配列の染色体上での物理的な位置を遺伝的地図の
データと相関させ得る。(このようなデータは、例え
ば、V.McKusick,Mendelian In
heritance in Manに見出される(Jo
hns Hopkins University We
lch Medical Libraryからオンライ
ンで入手可能である))。次いで、同一の染色体領域に
マップされる遺伝子と疾患との関係が、連鎖解析(物理
的に隣接した遺伝子の同時遺伝)により同定される。
【0094】次に、罹患個体と非罹患個体との間のcD
NAまたはゲノム配列の差異を決定する必要がある。変
異がいくつかまたはすべての罹患個体に観察されるが正
常な個体には観察されない場合、この変異は疾患の原因
因子であると思われる。
【0095】物理的マッピング技術および遺伝的マッピ
ング技術の現在の解像度では、疾患に関連する染色体領
域に正確に位置決めされたcDNAは、50と500と
の間の潜在的原因遺伝子の1つであり得る。(これは、
1メガ塩基のマッピング解像度で、そして20kbあた
り1遺伝子と仮定する。) 罹患個体と非罹患個体との比較は、一般に、まず染色体
の構造変化(例えば、染色体展開物で目視できるか、あ
るいはそのcDNA配列に基づくPCRを使用して検出
可能な欠失または転座)を探す工程を包含する。最終的
には、変異の存在を確認し、そして変異を多型性から区
別するために、数個体由来の遺伝子の完全な配列決定が
必要とされる。
【0096】このポリペプチド、そのフラグメントまた
は他の誘導体、またはそれらのアナログ、あるいはそれ
らを発現する細胞は、それらに対する抗体を産生させる
ための免疫原として使用され得る。これらの抗体は、例
えば、ポリクローナル抗体、またはモノクローナル抗体
であり得る。本発明はまた、キメラ抗体、単鎖抗体およ
びヒト化抗体、ならびにFabフラグメント、またはF
ab発現ライブラリーの産物を包含する。当該分野で公
知の種々の手順が、このような抗体およびフラグメント
の産生のために使用され得る。
【0097】本発明の配列に対応するポリペプチドに対
して生成される抗体は、動物へのポリペプチドの直接注
射により、または動物へのポリペプチドの投与により得
られ得る。この動物は、好ましくは非ヒトである。次い
で、このようにして得られた抗体は、ポリペプチド自体
に結合する。このようにして、ポリペプチドのフラグメ
ントのみをコードする配列でさえも、ネイティブなポリ
ペプチド全体に結合する抗体を生成するために使用され
得る。次いで、このような抗体は、そのポリペプチドを
発現する組織からポリペプチドを単離するために使用さ
れ得る。
【0098】モノクローナル抗体の調製のために、細胞
株の連続培養により産生される抗体を提供する任意の技
術が使用され得る。例としては、ハイブリドーマ技術
(KohlerおよびMilstein,1975,N
ature,256:495−497)、トリオーマ
(trioma)技術、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術
(Kozborら,1983,Immunology
Today 4:72)、およびヒトモノクローナル抗
体を産生するためのEBVハイブリドーマ技術(Col
eら,1985,Monoclonal Antibo
dies andCancer Therapy,Al
an R.Liss,Inc.,77−96頁)が挙げ
られる。
【0099】単鎖抗体を産生するために記載された技術
(米国特許第4,946,778号)を、本発明の免疫
原性ポリペプチド産物に対する単鎖抗体を生成するため
に適合させ得る。
【0100】本発明を以下の実施例を参照にしてさらに
記載する;しかし、本発明はこのような実施例に限定さ
れないことを理解されたい。すべての部または量は、他
に明記しない限り重量基準である。
【0101】以下の実施例の理解を容易にするために、
現れる頻度の高い所定の方法および/または用語を記載
する。
【0102】「プラスミド」は、小文字のpの前および
/または後に大文字および/または数字を示すことによ
り命名される。本明細書中の出発プラスミドは、市販で
あり、制限無く公的に入手可能であるか、または公開さ
れた手順に従って入手可能なプラスミドから構築され得
る。さらに、記載されるプラスミドと等価のプラスミド
が当該分野で公知であり、そして当業者には明らかであ
る。
【0103】DNAの「消化」は、DNA中の所定の配
列でのみ作用する制限酵素でそのDNAを触媒反応的に
切断することをいう。本明細書中で使用される種々の制
限酵素は、市販されており、そしてそれらの反応条件、
補因子、および他の必要条件は当業者に公知のものが使
用された。分析目的には、代表的には1μgのプラスミ
ドまたはDNAフラグメントが約2単位の酵素とともに
約20μlの緩衝溶液中で使用される。プラスミド構築
のためのDNAフラグメントを単離する目的には、代表
的には5〜50μgのDNAが20〜250単位の酵素
で、より大きな容量中で消化される。特定の制限酵素の
ための適切な緩衝液および基質量は、製造者により特定
される。37℃にての約1時間のインキュベーション時
間が通常使用されるが、しかしこれは供給者の説明書に
従って変動し得る。消化後、反応物をポリアクリルアミ
ドゲルで直接電気泳動して所望のフラグメントを単離す
る。
【0104】切断フラグメントのサイズ分離は、Goe
ddel,D.ら,NucleicAcids Re
s.,8:4057(1980)により記載された8%
ポリアクリルアミドゲルを使用して行われる。
【0105】「オリゴヌクレオチド」は、1本鎖ポリデ
オキシヌクレオチドまたは2つの相補的なポリデオキシ
ヌクレオチド鎖のいずれかをいい、これらは化学的に合
成され得る。このような合成オリゴヌクレオチドは、
5’リン酸を有さず、従ってキナーゼの存在下でATP
を用いてリン酸を添加しなければ別のオリゴヌクレオチ
ドと連結しない。合成オリゴヌクレオチドは、脱リン酸
化されていないフラグメントに連結する。
【0106】「連結」は、2つの2本鎖核酸フラグメン
トの間でリン酸ジエステル結合を形成するプロセスをい
う(Maniatis,Tら、前出、146頁)。他に
規定されていなければ、連結は公知の緩衝液および条件
で、大体等モル量の連結されるべきDNAフラグメント
0.5μgあたり10単位のT4 DNAリガーゼ
(「リガーゼ」)を用いて達成され得る。
【0107】他の記載がない限り、形質転換はGrah
am,F.およびVan derEb,A.,Viro
logy,52:456−457(1973)の方法に
記載のように実施した。
【0108】本発明の多くの改変および変形が、上記の
教示に照らしてみると可能であり、従って、請求の範囲
の範囲内で、本発明は特に記載した以外にも実施され得
る。
【0109】
【実施例】(実施例1:NTTの細菌性の発現および精
製)NTTをコードするDNA配列、ATCC#757
13を、プロセスされたNTTタンパク質配列(シグナ
ルペプチド配列を引く)の5’側とNTT遺伝子の3’
側のベクター配列とに対応するPCRオリゴヌクレオチ
ドプライマーを用いて最初に増幅した。NTTに対応す
るさらなるヌクレオチドを、5’および3’配列にそれ
ぞれに加えた。5’オリゴヌクレオチドプライマーは、
HindIII制限酵素部位とそれに続くNTTコード
配列の18ヌクレオチドを含有する配列GACTAAA
GCTTGGCATCAATGCCGAAGAACを有
する。3’配列GAACTTCTAGAGCAGTGG
TCACAGCTCAGは、XbaI部位に相補的な配
列を含有し、これにNTT配列の18ヌクレオチドが続
く。制限酵素部位は、細菌性発現ベクターpQE−9
(Qiagen,Inc.9259 Eton Ave
nue,Chatsworth,CA,91311)の
制限酵素部位に対応する。pQE−9は、抗生物質耐性
(Ampr)、細菌性複製起点(ori)、IPTG−
調節性プロモーターオペレーター(P/O)、リボソー
ム結合部位(RBS)、6−Hisタグ、および制限酵
素部位をコードする。次いで、pQE−9をHindI
IIおよびXbaIで消化した。増幅配列をpQE−9
に連結し、そしてヒスチジンタグおよびRBSをコード
する配列とインフレームで挿入した。次いで、連結混合
物を用いて、QiagenからM15/rep 4の商
標で入手可能であるE.coli M15/rep 4
株を、Sambrook,Jら,Molecular
Cloning:A Laboratory Manu
al,Cold Spring Laboratory
Press,(1989)に記載の手順により形質転
換した。M15/rep 4は、多コピーのプラスミド
pREP4を含有し、これはlacIリプレッサーを発
現し、そしてまたカナマイシン耐性(Kanr)を与え
る。形質転換体は、LBプレート上で増殖するそれらの
能力により同定され、そしてアンピシリン/カナマイシ
ン耐性コロニーが選択された。プラスミドDNAを単離
し、制限分析により確認した。所望の構築物を含有する
クローンを、Amp(100μg/ml)およびKan
(25μg/ml)の両方を添加したLB培地中で一晩
(O/N)、液体培養で増殖させた。O/N増殖物を用
いて大量の培養物に1:100〜1:250の比で植え
付ける。細胞を、0.4〜0.6の間の光学密度600
(O.D.600)まで増殖させた。次いで、IPTG
(「イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシ
ド」)を1mMの最終濃度まで添加した。IPTGは、
lacIリプレッサーを不活化し、遺伝子発現の増大を
導くP/Oをクリアーにする。細胞をさらに3〜4時間
増殖させた。次いで、細胞を遠心分離により採集した。
細胞ペレットをカオトロピック剤である6モル グアニ
ジンHCl中で可溶化した。清澄化後、可溶化NTT
を、6−Hisタグを含有するタンパク質による強固な
結合を可能にする条件下のニッケルキレートカラムでの
クロマトグラフィーによりこの溶液から精製した。Ho
chuli,E.ら、J.Chromatograph
y 411:177−184(1984)。NTTを6
モルグアニジンHCl(pH5.0)中でカラムから溶
出し、そして再生の目的で3モルグアニジンHCl、1
00mM リン酸ナトリウム、10ミリモルグルタチオ
ン(還元型)、および2ミリモル グルタチオン(酸化
型)に調整した。この溶液で12時間インキュベーショ
ンした後、タンパク質を10ミリモルリン酸ナトリウム
に対して透析した。
【0110】(実施例2:COS細胞における組換えN
TTの発現)NTT HA発現プラスミドは、以下を含
むベクターpcDNAI/Amp(Invitroge
n)に由来する:1)SV40複製起点、2)アンピシ
リン抵抗性遺伝子、3)E.coli複製起点、4)C
MVプロモーター、それに続くポリリンカー領域、SV
40イントロンおよびポリアデニル化部位。完全なNT
T前駆体とその3’末端にインフレームで融合したHA
タグとをコードするDNAフラグメントを、ベクターの
ポリリンカー領域にクローン化した。従って、組換えタ
ンパク質の発現は、CMVプロモーターの支配を受け
る。HAタグは、以前に記載した(I.Wilson,
H.Niman,R.Heighten,A Cher
enson,M.Connolly,およびR.Ler
ner,1984,Cell37:767)インフルエ
ンザ血球凝集素タンパク質由来のエピトープに対応す
る。本発明者の標的タンパク質に対するHAタグの融合
は、HAエピトープを認識する抗体を用いる組換えタン
パク質の容易な検出を可能にする。
【0111】プラスミド構築ストラテジーを以下に記
す:NTTをコードするDNA配列、ATCC # 7
5713を、2つのプライマーを用いて、クローン化さ
れた元のESTに対するPCRにより構築した:5’プ
ライマー配列(GACTAAGATCTGCCACCA
TGCCGAAGAACAGCAAAGTG)は、Bg
lII部位およびその後に開始コドンから始まるNTT
コード配列の21ヌクレオチドを含有する;3’配列
(GAACTGATATCGCAGTGGTCACAG
CTCAG)は、EcoRV部位、翻訳ストップコド
ン、およびNTTコード配列の最後の18ヌクレオチド
に対して相補的な配列を含有する。従って、PCR産物
は、BglII部位、NTTコード配列、それに続く翻
訳停止ストップコドン、およびEcoRV部位を含有す
る。PCR増幅DNAフラグメントおよびベクター(p
cDNAI/Amp)を、BglIIおよびEcoRV
で消化した。連結混合物を、E.coli SURE株
(Stratagene Cloning Syste
ms,11099 North Torrey Pin
es Road,La Jolla,CA 92037
から入手可能)に形質転換し、形質転換培養物をアンピ
シリン培地プレート上にプレートし、そして抵抗性コロ
ニーを選択した。プラスミドDNAを、形質転換体から
単離して、正しいフラグメントの存在に対する制限分析
により試験した。組換えNTTの発現のために、COS
細胞を、DEAEデキストラン法により発現ベクターで
トランスフェクトした(J.Sambrook、E.F
ritsch、T.Maniatis、Molecul
ar Cloning:ALaboratory Ma
nual、Cold Spring Laborato
ry Press、(1989))。NTT HAタン
パク質の発現を、放射性標識法および免疫沈降法により
検出した。(E.Harlow、D.Lane、Ant
ibodies:A Laboratory Manu
al、Cold Spring Harbor Lab
oratory Press、(1988))。細胞
を、トランスフェクションの2日後に35S−システイン
で8時間標識した。次いで培養培地を採集し、そして細
胞を界面活性剤(RIPA緩衝液(150mM NaC
l、1%NP−40、0.1%SDS、1%NP−4
0、0.5%DOC、50mM Tris、pH 7.
5))で溶解した。(Wilson,I.ら、前出3
7:767(1984))。細胞溶解物および培養培地
の両方を、HA特異的モノクローナル抗体で沈澱させ
た。沈澱したタンパク質を、15%SDS−PAGEゲ
ルで分析した。
【0112】(実施例3:ヒト組織におけるNTTの発
現パターン)ヒト組織におけるNTTの発現レベルを調
べるために、ノーザンブロット分析を行った。細胞の総
RNAサンプルを、RNAzolTMBシステム(Bio
tecx Laboratories, Inc.、6
023 South Loop East、Houst
on、TX 77033)を用いて単離した。ヒトの特
定化した各組織から単離された約10μgの総RNA
を、1%アガロースゲルで分離し、そしてナイロンフィ
ルター上にブロットした(Sambrook、Frit
sch、およびManiatis、Molecular
Cloning、Cold Spring Harb
or Press、(1989))。標識反応を、St
ratagene Prime−Itキットに従って、
50ngのDNAフラグメントを用いて行った。標識D
NAを、Select−G−50カラムで精製した。
(5Prime−3Prime,Inc.5603 A
rapahoe Road、Boulder、CO 8
0303)。次いでフィルターを、0.5M NaPO
4(pH7.4)および7%SDS中1,000,00
0cpm/mlで放射性標識した完全長のMIP−2遺
伝子と、一晩、65℃でハイブリダイズさせた。0.5
×SSC、0.1%SDSを用いる、室温で2回、そし
て60℃で2回の洗浄後、次いでフィルターを増感スク
リーンを用いて−70℃で一晩感光させた。NTTに対
するメッセージRNAは、脳に豊富であった。
【0113】
【発明の効果】本発明により、神経伝達物質輸送体タン
パク質およびこのタンパク質をコードするDNA(RN
A)が提供される。
【0114】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Human Genome Sciences, Inc. <120> Neurotransmitter Transporter <130> F1-01648B03 <150> JP P1995-529590 <151> 1994-05-16 <160> 2 <170> PatentIn version 3.0 <210> 1 <211> 2486 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> CDS <222> (267)..(2447) <400> 1 cggaggcagg gagtgaggag cgagcggagt cgcgtgcgcc ggcgcgagct ccgggtcgcc 60 ccagccccag ccgggggcct gtggcggggg aggagctgtg cgtccgcgac ccgtcgggga 120 tcgcagctgc tcggccggag tgcacgggcc gagtctgcgc gactacccac gcgtgacagg 180 tccctgaatg agaaggagct gacagcagct gaattccatc ttctctgtgt gctggggagc 240 agggctacac ggcccaggtg gcatca atg ccg aag aac agc aaa gtg acc cag 293 Met Pro Lys Asn Ser Lys Val Thr Gln 1 5 cgt gag cac agc agt gag cat gtc act gag tcc gtg gcc gac ctg ctg 341 Arg Glu His Ser Ser Glu His Val Thr Glu Ser Val Ala Asp Leu Leu 10 15 20 25 gcc ctc gag gag cct gtg gac tat aag cag agt gta ctg aat gtg gct 389 Ala Leu Glu Glu Pro Val Asp Tyr Lys Gln Ser Val Leu Asn Val Ala 30 35 40 ggt gag gca ggc ggc aag cag aag gcg gtg gag gag gag ctg gat gca 437 Gly Glu Ala Gly Gly Lys Gln Lys Ala Val Glu Glu Glu Leu Asp Ala 45 50 55 gag gac cgg ccg gcc tgg aac agt aag ctg cag tac atc ctg gcc cag 485 Glu Asp Arg Pro Ala Trp Asn Ser Lys Leu Gln Tyr Ile Leu Ala Gln 60 65 70 att ggc ttc tct gtg ggc ctc ggc aac atc tgg agg ttc ccc tac ctg 533 Ile Gly Phe Ser Val Gly Leu Gly Asn Ile Trp Arg Phe Pro Tyr Leu 75 80 85 tgc cag aaa aat gga gga ggt gct tac ctg gtg ccc tac ctg gtg ctg 581 Cys Gln Lys Asn Gly Gly Gly Ala Tyr Leu Val Pro Tyr Leu Val Leu 90 95 100 105 ctg atc atc atc ggg atc ccc ctc ttc ttc ctg gag ctg gct gtg ggt 629 Leu Ile Ile Ile Gly Ile Pro Leu Phe Phe Leu Glu Leu Ala Val Gly 110 115 120 cag agg atc cgc cgc gga agc atc ggt gtg tgg cac tat ata tgt ccc 677 Gln Arg Ile Arg Arg Gly Ser Ile Gly Val Trp His Tyr Ile Cys Pro 125 130 135 cgc ctg ggg ggg atc ggc ttc tcc agc tgc ata gtc tgt ctc ttt gtg 725 Arg Leu Gly Gly Ile Gly Phe Ser Ser Cys Ile Val Cys Leu Phe Val 140 145 150 ggg ctg tat tat aat gtg atc atc ggg tgg agc atc ttc tat ttc ttc 773 Gly Leu Tyr Tyr Asn Val Ile Ile Gly Trp Ser Ile Phe Tyr Phe Phe 155 160 165 aag tcc ttc cag tac ccg ctg ccc tgg agt gaa tgt cct gtc gtc agg 821 Lys Ser Phe Gln Tyr Pro Leu Pro Trp Ser Glu Cys Pro Val Val Arg 170 175 180 185 aat ggg agc gtc gca gtg gtg gag gca gag tgt gaa aag agc tca gcc 869 Asn Gly Ser Val Ala Val Val Glu Ala Glu Cys Glu Lys Ser Ser Ala 190 195 200 act acc tac ttc tgg tac cga gag gct ttg gac atc tct gac tcc atc 917 Thr Thr Tyr Phe Trp Tyr Arg Glu Ala Leu Asp Ile Ser Asp Ser Ile 205 210 215 tcg gag agt ggg ggc ctc aac tgg aag atg acc ctg tgc ctc ctc gtg 965 Ser Glu Ser Gly Gly Leu Asn Trp Lys Met Thr Leu Cys Leu Leu Val 220 225 230 gtc tgg agc atc ggg ggg atg gct gtc ggt aag ggc atc cag tcc tcg 1013 Val Trp Ser Ile Gly Gly Met Ala Val Gly Lys Gly Ile Gln Ser Ser 235 240 245 ggg aag gtg atg tat ttc agc tcc ctc ttc ccc tac gtg gtg ctg gcc 1061 Gly Lys Val Met Tyr Phe Ser Ser Leu Phe Pro Tyr Val Val Leu Ala 250 255 260 265 tgc ttc ctg gtc cgg ggg ttg ttg ttg cga ggg gca gtt gat ggc atc 1109 Cys Phe Leu Val Arg Gly Leu Leu Leu Arg Gly Ala Val Asp Gly Ile 270 275 280 cta cac atg ttc act ccc aag ctg gtc aag atg ctg gac ccc cag gtg 1157 Leu His Met Phe Thr Pro Lys Leu Val Lys Met Leu Asp Pro Gln Val 285 290 295 tgg cgg gag gta gct acc cag gtc ttc ttt ggc ttg ggt ctg ggc ttt 1205 Trp Arg Glu Val Ala Thr Gln Val Phe Phe Gly Leu Gly Leu Gly Phe 300 305 310 ggt ggt gtc att gtc ttc tcc agt tac aat aag cag gac aac aac tgc 1253 Gly Gly Val Ile Val Phe Ser Ser Tyr Asn Lys Gln Asp Asn Asn Cys 315 320 325 cac ttc gat ggc gcc ctg gtg tcc ttc atc aac ttc ttc acg tca gtg 1301 His Phe Asp Gly Ala Leu Val Ser Phe Ile Asn Phe Phe Thr Ser Val 330 335 340 345 ttg gcc acc ctc gtg gtg ttt gtt gtt ttg ggc ttc aag gcc aac atc 1349 Leu Ala Thr Leu Val Val Phe Val Val Leu Gly Phe Lys Ala Asn Ile 350 355 360 atg aat gag aag tgt gtg gtc gag aat gct gag aaa atc cta ggg tac 1397 Met Asn Glu Lys Cys Val Val Glu Asn Ala Glu Lys Ile Leu Gly Tyr 365 370 375 ctt aac acc aac gtc ctg agc cgg gac ctc atc cca ccc cac gtc aac 1445 Leu Asn Thr Asn Val Leu Ser Arg Asp Leu Ile Pro Pro His Val Asn 380 385 390 ttc tcc cac ctg acc aca aag gac tac atg gag atg gac aat gtc atc 1493 Phe Ser His Leu Thr Thr Lys Asp Tyr Met Glu Met Asp Asn Val Ile 395 400 405 atg acc gtg aag gag gac cag ttc tca gcc ctg ggc ctt gac ccc tgc 1541 Met Thr Val Lys Glu Asp Gln Phe Ser Ala Leu Gly Leu Asp Pro Cys 410 415 420 425 ctt ctg gag gac gag ctg gac aag tcc gtg cag ggc aca ggc ctg gcc 1589 Leu Leu Glu Asp Glu Leu Asp Lys Ser Val Gln Gly Thr Gly Leu Ala 430 435 440 ttc atc gcc ttc act gag gcc atg acg cac ttc ccc acc tcc ccg ttc 1637 Phe Ile Ala Phe Thr Glu Ala Met Thr His Phe Pro Thr Ser Pro Phe 445 450 455 tgg tcc gtc atg ttc ttc ttg atg ctt atc aac ctg ggc ctg ggc agc 1685 Trp Ser Val Met Phe Phe Leu Met Leu Ile Asn Leu Gly Leu Gly Ser 460 465 470 atg atc ggg acc atg gca ggc atc acc acg ccc atc atc gac acc tcc 1733 Met Ile Gly Thr Met Ala Gly Ile Thr Thr Pro Ile Ile Asp Thr Ser 475 480 485 aag gtg ccc aag gag atg ttc aca gtg ggc tgc tgt gtc ttt aca ttc 1781 Lys Val Pro Lys Glu Met Phe Thr Val Gly Cys Cys Val Phe Thr Phe 490 495 500 505 ctc gtg gga ctg ttg ttc gtc cag cgc tcc gga aac tac ttt gtc acc 1829 Leu Val Gly Leu Leu Phe Val Gln Arg Ser Gly Asn Tyr Phe Val Thr 510 515 520 atg ttc gat gac tac tca gcc acg ctg cca ctc act ctc atc gtc atc 1877 Met Phe Asp Asp Tyr Ser Ala Thr Leu Pro Leu Thr Leu Ile Val Ile 525 530 535 ctt gag aac atc gct gtg gcc tgg att tat gga ccc aag aag ttc atg 1925 Leu Glu Asn Ile Ala Val Ala Trp Ile Tyr Gly Pro Lys Lys Phe Met 540 545 550 cag gag ctg acg gag atg ctg ggc ttc cgc ccc tac cgc ttc tat ttc 1973 Gln Glu Leu Thr Glu Met Leu Gly Phe Arg Pro Tyr Arg Phe Tyr Phe 555 560 565 tac atg tgg aag ttc gtg tct cca cta tgc atg gct gtg ctc acc aca 2021 Tyr Met Trp Lys Phe Val Ser Pro Leu Cys Met Ala Val Leu Thr Thr 570 575 580 585 gcc agc atc atc cag ctg ggg gtc acg ccc ccg gcc tac agc gcc tgg 2069 Ala Ser Ile Ile Gln Leu Gly Val Thr Pro Pro Ala Tyr Ser Ala Trp 590 595 600 atc aag gag gag gct gcc gag cgc tac ctg tat ttc ccc aac tgg ccc 2117 Ile Lys Glu Glu Ala Ala Glu Arg Tyr Leu Tyr Phe Pro Asn Trp Pro 605 610 615 atg gca ctc ctg atc acc ctc atc gtc gtg gcg acg ctg ccc atc cct 2165 Met Ala Leu Leu Ile Thr Leu Ile Val Val Ala Thr Leu Pro Ile Pro 620 625 630 gtg gtg ttc gtc ctg cgg cac ttc cac ctg ctc tct gat ggc tcc aac 2213 Val Val Phe Val Leu Arg His Phe His Leu Leu Ser Asp Gly Ser Asn 635 640 645 acc ctc tcc gtg tcc tac aag aag gcc cgc atg atg aag gac atc tcc 2261 Thr Leu Ser Val Ser Tyr Lys Lys Ala Arg Met Met Lys Asp Ile Ser 650 655 660 665 aac ctg gag gag aac gat gag acc cgc ttc atc ctc agc aag gtg ccc 2309 Asn Leu Glu Glu Asn Asp Glu Thr Arg Phe Ile Leu Ser Lys Val Pro 670 675 680 agt gag gca cct tcc ccc atg ccc act cac cgt tcc tat ctg ggg ccc 2357 Ser Glu Ala Pro Ser Pro Met Pro Thr His Arg Ser Tyr Leu Gly Pro 685 690 695 ggc agc aca tca ccc ctg gag acc agc tgg aac ccc aat gga ccc tat 2405 Gly Ser Thr Ser Pro Leu Glu Thr Ser Trp Asn Pro Asn Gly Pro Tyr 700 705 710 ggg cgc ggc tac ctg ctg gcc agc acc cct gag tct gag ctg 2447 Gly Arg Gly Tyr Leu Leu Ala Ser Thr Pro Glu Ser Glu Leu 715 720 725 tgaccactgc ccaagcccat gcccgctctc cccccaccg 2486 <210> 2 <211> 727 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 2 Met Pro Lys Asn Ser Lys Val Thr Gln Arg Glu His Ser Ser Glu His 1 5 10 15 Val Thr Glu Ser Val Ala Asp Leu Leu Ala Leu Glu Glu Pro Val Asp 20 25 30 Tyr Lys Gln Ser Val Leu Asn Val Ala Gly Glu Ala Gly Gly Lys Gln 35 40 45 Lys Ala Val Glu Glu Glu Leu Asp Ala Glu Asp Arg Pro Ala Trp Asn 50 55 60 Ser Lys Leu Gln Tyr Ile Leu Ala Gln Ile Gly Phe Ser Val Gly Leu 65 70 75 80 Gly Asn Ile Trp Arg Phe Pro Tyr Leu Cys Gln Lys Asn Gly Gly Gly 85 90 95 Ala Tyr Leu Val Pro Tyr Leu Val Leu Leu Ile Ile Ile Gly Ile Pro 100 105 110 Leu Phe Phe Leu Glu Leu Ala Val Gly Gln Arg Ile Arg Arg Gly Ser 115 120 125 Ile Gly Val Trp His Tyr Ile Cys Pro Arg Leu Gly Gly Ile Gly Phe 130 135 140 Ser Ser Cys Ile Val Cys Leu Phe Val Gly Leu Tyr Tyr Asn Val Ile 145 150 155 160 Ile Gly Trp Ser Ile Phe Tyr Phe Phe Lys Ser Phe Gln Tyr Pro Leu 165 170 175 Pro Trp Ser Glu Cys Pro Val Val Arg Asn Gly Ser Val Ala Val Val 180 185 190 Glu Ala Glu Cys Glu Lys Ser Ser Ala Thr Thr Tyr Phe Trp Tyr Arg 195 200 205 Glu Ala Leu Asp Ile Ser Asp Ser Ile Ser Glu Ser Gly Gly Leu Asn 210 215 220 Trp Lys Met Thr Leu Cys Leu Leu Val Val Trp Ser Ile Gly Gly Met 225 230 235 240 Ala Val Gly Lys Gly Ile Gln Ser Ser Gly Lys Val Met Tyr Phe Ser 245 250 255 Ser Leu Phe Pro Tyr Val Val Leu Ala Cys Phe Leu Val Arg Gly Leu 260 265 270 Leu Leu Arg Gly Ala Val Asp Gly Ile Leu His Met Phe Thr Pro Lys 275 280 285 Leu Val Lys Met Leu Asp Pro Gln Val Trp Arg Glu Val Ala Thr Gln 290 295 300 Val Phe Phe Gly Leu Gly Leu Gly Phe Gly Gly Val Ile Val Phe Ser 305 310 315 320 Ser Tyr Asn Lys Gln Asp Asn Asn Cys His Phe Asp Gly Ala Leu Val 325 330 335 Ser Phe Ile Asn Phe Phe Thr Ser Val Leu Ala Thr Leu Val Val Phe 340 345 350 Val Val Leu Gly Phe Lys Ala Asn Ile Met Asn Glu Lys Cys Val Val 355 360 365 Glu Asn Ala Glu Lys Ile Leu Gly Tyr Leu Asn Thr Asn Val Leu Ser 370 375 380 Arg Asp Leu Ile Pro Pro His Val Asn Phe Ser His Leu Thr Thr Lys 385 390 395 400 Asp Tyr Met Glu Met Asp Asn Val Ile Met Thr Val Lys Glu Asp Gln 405 410 415 Phe Ser Ala Leu Gly Leu Asp Pro Cys Leu Leu Glu Asp Glu Leu Asp 420 425 430 Lys Ser Val Gln Gly Thr Gly Leu Ala Phe Ile Ala Phe Thr Glu Ala 435 440 445 Met Thr His Phe Pro Thr Ser Pro Phe Trp Ser Val Met Phe Phe Leu 450 455 460 Met Leu Ile Asn Leu Gly Leu Gly Ser Met Ile Gly Thr Met Ala Gly 465 470 475 480 Ile Thr Thr Pro Ile Ile Asp Thr Ser Lys Val Pro Lys Glu Met Phe 485 490 495 Thr Val Gly Cys Cys Val Phe Thr Phe Leu Val Gly Leu Leu Phe Val 500 505 510 Gln Arg Ser Gly Asn Tyr Phe Val Thr Met Phe Asp Asp Tyr Ser Ala 515 520 525 Thr Leu Pro Leu Thr Leu Ile Val Ile Leu Glu Asn Ile Ala Val Ala 530 535 540 Trp Ile Tyr Gly Pro Lys Lys Phe Met Gln Glu Leu Thr Glu Met Leu 545 550 555 560 Gly Phe Arg Pro Tyr Arg Phe Tyr Phe Tyr Met Trp Lys Phe Val Ser 565 570 575 Pro Leu Cys Met Ala Val Leu Thr Thr Ala Ser Ile Ile Gln Leu Gly 580 585 590 Val Thr Pro Pro Ala Tyr Ser Ala Trp Ile Lys Glu Glu Ala Ala Glu 595 600 605 Arg Tyr Leu Tyr Phe Pro Asn Trp Pro Met Ala Leu Leu Ile Thr Leu 610 615 620 Ile Val Val Ala Thr Leu Pro Ile Pro Val Val Phe Val Leu Arg His 625 630 635 640 Phe His Leu Leu Ser Asp Gly Ser Asn Thr Leu Ser Val Ser Tyr Lys 645 650 655 Lys Ala Arg Met Met Lys Asp Ile Ser Asn Leu Glu Glu Asn Asp Glu 660 665 670 Thr Arg Phe Ile Leu Ser Lys Val Pro Ser Glu Ala Pro Ser Pro Met 675 680 685 Pro Thr His Arg Ser Tyr Leu Gly Pro Gly Ser Thr Ser Pro Leu Glu 690 695 700 Thr Ser Trp Asn Pro Asn Gly Pro Tyr Gly Arg Gly Tyr Leu Leu Ala 705 710 715 720 Ser Thr Pro Glu Ser Glu Leu 725
【図面の簡単な説明】
【図1A】図1Aは、成熟NTTポリペプチドのcDN
A配列および対応する推定アミノ酸配列を示す図であ
る。アミノ酸配列では、標準的な1文字略語を使用し
た。
【図1B】図1Bは、図1Aの続きである。
【図1C】図1Cは、図1Bの続きである。
【図1D】図1Dは、図1Cの続きである。
【図1E】図1Eは、図1Dの続きである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 48/00 A61P 25/04 4H045 A61P 25/00 101 25/08 25/04 25/22 25/08 25/24 25/22 C07K 14/47 25/24 C12P 21/02 C C07K 14/47 C12N 15/00 ZNAA // C12P 21/02 A61K 37/02 (71)出願人 597018381 9410 Key West Avenue, Rockville, Marylan d 20850, United State s of America (72)発明者 イ リ アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ガイザ−スバーグ, ホワード ランデ ィング ドライブ 16125 (72)発明者 ロバート ディー. フレイッシュマン. アメリカ合衆国 ワシントン ディーシー 20008, エヌダブリュー ナンバー 134, ウッドリー ロード 2800 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA80 CA04 CA07 CA09 DA02 DA06 EA04 GA11 GA27 HA03 HA13 HA14 4B064 AG01 CA02 CA10 CA19 CC01 CC24 CE02 CE03 CE06 CE10 DA01 DA13 4C084 AA02 AA13 AA17 BA01 BA22 CA53 NA14 ZA02 ZA06 ZA08 ZA12 ZA18 ZC41 4C086 AA02 EA16 NA14 ZA01 ZA06 ZA08 ZA12 ZA18 ZC41 4C087 AA02 BC83 NA14 ZA02 ZA06 ZA08 ZA12 ZA18 ZC41 4H045 AA10 AA20 BA10 BA41 CA40 EA20 EA50 FA74 GA01 GA05 GA15 GA21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単離されたポリヌクレオチドであって、 (a)図1の推定アミノ酸配列を有するNTTポリペプ
    チドまたは該ポリペプチドのフラグメント、アナログま
    たは誘導体をコードするポリヌクレオチド; (b)ATCC寄託物第75713号に含まれるcDN
    Aによりコードされるアミノ酸配列を有するNTTポリ
    ペプチドまたは該ポリペプチドのフラグメント、アナロ
    グまたは誘導体をコードするポリヌクレオチド;からな
    る群から選択される、ポリヌクレオチド。
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WO2003059947A1 (en) * 2002-01-04 2003-07-24 Bayer Healthcare Ag Regulation of human neurotransmitter transporter

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