JP2002016867A - 静止画取込システム、静止画保存方法および静止画識別方法 - Google Patents

静止画取込システム、静止画保存方法および静止画識別方法

Info

Publication number
JP2002016867A
JP2002016867A JP2000199848A JP2000199848A JP2002016867A JP 2002016867 A JP2002016867 A JP 2002016867A JP 2000199848 A JP2000199848 A JP 2000199848A JP 2000199848 A JP2000199848 A JP 2000199848A JP 2002016867 A JP2002016867 A JP 2002016867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
still image
frame
still
memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000199848A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yajima
貴志 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000199848A priority Critical patent/JP2002016867A/ja
Publication of JP2002016867A publication Critical patent/JP2002016867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】限られた容量の画像メモリ(映像バッファ)に
比較的多量の静止画を自動的にストックできるシステム
を提供する。 【解決手段】動画を含むビデオ映像において、時間経過
に伴う内容変化が実質的に認められない静止画フレーム
(ST16イエス)が所定数以上続いた場合(ST22
イエス)のみ、その静止画フレームを圧縮して(ST2
6)映像バッファに格納する(ST28)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像信号から抽
出された静止画を記憶媒体に取り込む画像取込システム
に関する。
【0002】とくに、一過性の放送映像中の動画部分か
ら自動的に抽出された静止画を一旦ストックし、ストッ
クされた静止画からユーザが所望するものを記憶媒体に
取り込むことができるテレビジョン受信機あるいはテレ
ビジョンチューナ(セットトップボックス)に関する。
【0003】また、この発明は、映像信号から自動的に
抽出された静止画を一旦ストックし、ストックされた静
止画からユーザが所望するものを記憶媒体に保存する静
止画保存方法に関する。
【0004】さらに、この発明は、映像信号の動画部分
から静止画を識別する静止画識別方法に関する。
【0005】
【従来の技術】従来より、放送中の番組を見ている最中
あるいはDVDなど映像メディアの再生中に、「画像取
り込みボタン(画像取込を指示する手段)」などを押す
ことによって、その指示した瞬間の画像をメモリに取り
込むような機能を持つ映像機器(テレビジョン)が存在
する。
【0006】このような映像機器では、取り込みたい画
像が表示された瞬間にユーザが取り込みを指示できる環
境にいる(たとえば常にリモートコントローラを手元に
持っている)必要がある。しかし、普段から絶えずリモ
ートコントローラを手にしているケースはまれなことな
ので、取り込みたい画像が表示された瞬間にユーザは取
り込み指示をすべくリモートコントローラなどを探すこ
とになる。しかし、それでは所望の画像を取り込むチャ
ンスを逸してしまう。
【0007】この問題に対処した公知例として、特開平
9ー83928号公報に開示されたテレビジョン受像機
がある。このテレビジョン受像機では、その内部に圧縮
画像をストックしている。そして、ストックした画像
(比較的短期間経過後に上書き消去される)の保存時
に、その保存対象画像をユーザが選択できるような構成
をとっている。
【0008】このテレビジョン受像機は、圧縮画像スト
ックのために、内部に大容量映像バッファを備え、この
映像バッファに現在表示されている画像を常にストック
させている。その際、ユーザから静止画取り込みの指示
がないときも、常に現在の画像を内部映像バッファにス
トックし、映像バッファに空き容量がなくなると、映像
バッファ内の古い画像データから次々と上書き消去して
新たな画像をストックして行く方法を採用している。
(これと類似の考え方を用いたビデオライブラリシステ
ムが、特開平8ー237592号公報に開示されてい
る。)このテレビジョン受像機の構成によれば、過去に
表示された(時間的には既に流れ去ってしまっている)
画像を、映像バッファから取り出して記憶媒体に長期保
存することができる。しかし、このテレビジョン受像機
では、動画シーンから抽出された静止画成分も静止画シ
ーン(動画中でも全体として殆ど動きのないシーン)か
ら抽出された静止画成分も区別なく映像バッファに取り
込まれる。このため、映像バッファは比較的早く満杯と
なり、以前に取り込まれた画像は比較的短期間のうちに
新たな取込画像で次々と上書き消去される。この場合、
映像バッファの容量がよほど大きくない限り取込済みの
画像が間もなく上書き消去されてしまうので、ユーザが
必要な画像を保存したいと欲したときは、ユーザはあま
り悠長に構えてはいられない。
【0009】この問題に対処し得る公知例として、特開
平9ー224213号公報に開示されたテレビ受信機が
ある。この公報のテレビ受信機では、任意のフレーム間
隔で自動的に画像を取り込み、取込画像を内部メモリ
(DRAM)にストックしておくように構成されてい
る。取込間隔が広ければ、内部メモリの容量が少なくて
も、見かけ上、長時間分の画像をストックすることがで
きる。たとえば、あるメモリに毎秒1フレームの割合で
1分間分の静止画を取り込むことができるとすれば、1
0秒に1フレームの割でなら10分間分の静止画を取り
込むことができることになる(それ以上の画像取込分
は、メモリ内にストックされた画像データの古いものか
ら順に上書き消去される)。
【0010】しかし、見かけ上長時間分の画像をストッ
クするために取込間隔を広く設定すると、ユーザが保存
したいと欲する画像がメモリにストックされない可能性
(画像取り逃がしの可能性)が高くなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】画像を取り逃がさない
ようにするには、メモリ(映像バッファ)に密間隔で常
に画像をストックしておく方法が有効である。しかし、
この方法では、十分な量の画像をストックしようとする
と必要なメモリ容量が膨大になってしまうため、高価な
システムになりがちである。逆に、システム価格を抑え
るためにメモリ容量をけちると、ストックしておける画
像の時間間隔が短くなってしまい、ユーザがあわてずに
所望画像を保存できるようにするという要求は満たされ
なくなる。さらに、映像ソースの高画質化に伴いその構
成画素数が増えれば増えるほど、ストックしなければな
らない画像データも大きくなり、必要なメモリ容量の肥
大化は大きな問題となる。
【0012】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、限られた容量の画像メモリ(映像バッ
ファ)に比較的多量の静止画を自動的にストックできる
画像取込システムを提供することである。
【0013】この発明の他の目的は、限られた容量の画
像メモリ(映像バッファ)に比較的多量の静止画を自動
的にストックできる静止画保存方法を提供することであ
る。
【0014】この発明のさらに他の目的は、映像信号の
動画部分から静止画を識別する静止画識別方法を提供す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る画像取込システムでは、動画を含む
ビデオ映像において、時間経過に伴う内容変化が実質的
に認められない静止画フレーム(クイズ番組の視聴者応
募の宛先テロップ、公開番組の集合場所を示す地図、料
理番組のレシピのテロップなどを含む静止画フレーム)
が所定数以上続いた場合のみ、その静止画フレームを映
像バッファに自動的に取り込むようにしている。
【0016】通常のビデオプログラムでは静止画フレー
ムで構成される割合は動画フレームで構成される割合よ
りもずっと低いので、上述したような構成をとれば、ビ
デオ映像中にまばらに散って含まれる静止画フレームの
画像を、比較的長期間に渡り映像バッファにストックし
ておくことができるようになる。
【0017】このように静止画フレームを映像バッファ
に長期間ストックしておければ、ユーザはあわてずゆっ
くりとストックされた静止画フレームの内容を確認する
ことができる。したがって、ユーザは、余裕をもって、
映像バッファにストックされた静止画のうち所望のもの
を選択し、選択された静止画をメモリカードやフロッピ
ー(登録商標)ディスクなどに保存できるようになる。
【0018】また、上記目的を達成するために、この発
明に係る画像取込システムは、同等な内容の画像(隣接
フレーム間で殆ど内容が変化しない画像)が連続した場
合にその画像を静止画と判定して静止画を検出する静止
画検出部(100)と;前記静止画検出部(100)に
より検出された静止画を格納する画像メモリ(20)
と;前記画像メモリ(20)に格納された静止画を、こ
の格納がなされたあとに記憶媒体(50)に保存できる
ように構成(48)される。
【0019】上記「同等な内容の画像(隣接フレーム間
で殆ど内容が変化しない画像)が連続した場合に検出さ
れた静止画」は、動画が主体のビデオプログラム中では
相対的に発生頻度が少ないので、このような発生頻度の
少ない静止画を格納する画像メモリの記憶容量は、比較
的小さなもので済む。また、静止画記録に要するメモリ
容量は動画記録に比べてずっと少ない。このため、上記
構成では比較的小容量の画像メモリで長期間に渡り静止
画のストックを続けることができる。このように長期間
に渡る静止画ストックが可能なため、ストックされた静
止画を他の記憶媒体に保存する際にも、ユーザはあわて
ずゆっくり所望の静止画を保存できる。
【0020】また、上記目的を達成するために、この発
明に係る画像取込システムにおいて、前記静止画検出部
(100)および前記画像メモリ(20)は、静止画お
よび動画の双方を含み得る映像ソース(10)からの映
像信号より静止画を検出する静止画検出手段(101)
と;前記静止画検出手段(101)により検出された静
止画を圧縮する画像圧縮手段(102)と;前記画像圧
縮手段(102)により圧縮された静止画を記憶するバ
ッファメモリ(103→20の一部)と;前記バッファ
メモリ(103)に記憶された圧縮静止画を伸張する画
像伸張手段(104)とを含んで構成できる。
【0021】このように構成すれば、バッファメモリに
記憶される静止画は圧縮されるので、静止画記録に要す
るメモリ容量をさらに下げることができる。あるいは同
じ容量のメモリ容量でより多くの静止画をより長期間に
渡り上書きされずにストックしておくことができるよう
になる。
【0022】ここで、前記静止画検出部(100)は、
前記画像伸張手段(104)により伸張された静止画の
表示サイズを縮小する第2の画像圧縮手段(105)を
さらに含むことができる。
【0023】また、前記静止画検出部(100)は、前
記画像伸張手段(104)により伸張された静止画ある
いは前記第2の画像圧縮手段(105)により縮小され
た静止画と、前記映像ソース(10)からの映像信号と
を合成して、合成された映像信号を提供する合成手段
(106)をさらに含むことができる。
【0024】このように構成すれば、バッファメモリに
ストックされた静止画像を、現在流れている映像信号の
画像上に小さな画面で重ねて表示できるようになる。
【0025】また、この発明に係る画像取込システム
は、映像信号を表示する表示手段(30)をさらに備
え、この表示手段(30)に前記画像メモリ(20)に
格納された1以上の静止画を縮小してサムネール画像表
示(図7)するように構成することもできる。このシス
テムはさらに、前記サムネール画像表示から特定のサム
ネール画像を選択する操作部(40+46)と;前記操
作部(46)により選択されたサムネール画像に相当す
る静止画を前記記憶媒体(50)に保存する手段(40
+48)とを備えることができる。
【0026】このように構成すれば、ユーザは画像メモ
リにストックされた過去の複数静止画を一度に確認する
ことができる。するとユーザは保存すべき静止画を素早
く決定でき、表示手段上のグラフィカルユーザインター
フェイス(GUI)を介して、簡単に所望の静止画をメ
モリカードなどに保存できる。
【0027】また、この発明に係る画像取込システム
は、前記合成手段(106)により合成された映像信号
を表示する表示手段(30)をさらに備え、この表示手
段(30)に前記縮小された静止画を子画面(30A)
として表示(図8)するように構成することもできる。
このシステムはさらに、この子画面(30A)に前記画
像メモリ(20)に格納された1以上の静止画を順次切
り替えながら表示できるように構成できる。
【0028】さらに、このシステムは、前記子画面(3
0A)の現在表示に相当する静止画を前記記憶媒体(5
0)に保存する手段(40+48)を備えることができ
る。
【0029】このように構成すれば、ユーザは、現在の
映像信号の内容(たとえばTVドラマ)を視聴しつつ、
子画面表示から保存すべき静止画を捜すことができ、見
つかった静止画を簡単にメモリカードなどに保存でき
る。
【0030】また、この発明に係る画像取込システム
は、前記合成手段(106)により合成された映像信号
を表示する表示手段(30)をさらに備え、この表示手
段(30)に、前記映像ソース(10)からの映像信号
と前記縮小された静止画とを2画面表示(図9)し、こ
の2画面表示の一方(30B)に前記画像メモリ(2
0)に格納された1以上の静止画を順次切り替えながら
表示するように構成できる。
【0031】さらに、このシステムは、前記2画面表示
の一方の現在表示に相当する静止画を前記記憶媒体(5
0)に保存する手段(40+48)を備えることができ
る。
【0032】このように構成すれば、ユーザは、現在の
映像信号の内容(たとえば野球の実況中継)を視聴しつ
つ、2画面表示の一方を用いて保存すべき静止画を捜す
ことができ、見つかった静止画を簡単にメモリカードな
どに保存できる。
【0033】また、上記目的を達成するために、この発
明に係る静止画保存方法は、静止画および動画の双方を
含み得る映像信号を取り込む第1の処理工程(ST1
2)と;前記取り込まれた映像信号中で、同等な内容の
画像が連続した場合に、その画像を静止画と判定する第
2の処理工程(ST14、ST16イエス)と;前記同
等な内容の画像が連続した場合の画像フレーム数が所定
数以上である場合に(ST22イエス)、前記第2の処
理工程で静止画と判定された画像フレームを画像メモリ
に格納する第3の処理工程(ST28)とを備えてい
る。
【0034】この方法によれば、同等な内容の画像(隣
接フレーム間で殆ど内容が変化しない画像)が所定数以
上連続した場合の画像フレームだけが、画像メモリに格
納される。
【0035】通常のビデオプログラムでは、同等な内容
の画像が所定数以上連続する発生頻度は動画の発生頻度
よりもずっと低いので、上述したような構成をとれば、
ビデオ映像中にまばらに散って含まれる静止画フレーム
の画像を、比較的長期間に渡り映像バッファにストック
しておくことができるようになる。
【0036】ここで、時間軸に沿って並んだ複数フレー
ムを含む映像情報の各フレーム内に存在する画素から任
意に選択された画素番号をiとし、m番目のフレームに
含まれるi個目の画素の輝度レベルを示すパラメータを
Pmiとし、m+1番目のフレームに含まれるi個目の
画素の輝度レベルを示すパラメータをP(m+1)iと
したときに、前記Pmiと前記P(m+1)iとの差分
の大きさをiの最小値(i=0)からiの最大値(i=
imax)まで累算した値(Sm=Σ|Pmi−P(m
+1)i|)が、所定のしきい値(STH)よりも小さ
いときに、前記m番目またはm+1番目のフレームが静
止画であると判定する処理を、前記第2の処理工程(S
T14、ST16イエス)において実行できる。
【0037】また、上記目的を達成するために、この発
明に係る静止画識別方法では、時間軸に沿って並んだ複
数フレームあるいは複数フィールドを含む映像情報から
静止画フレームあるいは静止画フィールドを識別してい
る。この方法において、各フレーム内あるいは各フィー
ルド内に存在する画素から任意に選択された画素番号を
iとし、m番目のフレームあるいはフィールドに含まれ
るi個目の画素の輝度レベルを示すパラメータをPmi
とし、m+1番目のフレームあるいはフィールドに含ま
れるi個目の画素の輝度レベルを示すパラメータをP
(m+1)iとしたときに、前記Pmiと前記P(m+
1)iとの差分の大きさをiの最小値(i=0)からi
の最大値(i=imax)まで累算した値(Sm=Σ|
Pmi−P(m+1)i|)が所定のしきい値
(STH)よりも小さいときに、前記m番目またはm+
1番目のフレームあるいはフィールドが静止画であると
判定するようにしている。
【0038】このような方法によれば、実用上の見地か
らは無視できる程度の若干の不正確さを認めた上で、m
番目のフレーム(あるいはフィールド)とm+1番目の
フレーム(あるいはフィールド)との一致度をチェック
できる。(m番目のフレームあるいはフィールドとm+
1番目のフレームあるいはフィールドとが100%一致
するかどうかは見ない。たとえば、実用上は、フレーム
mの画面中央でレシピカードを持つ料理番組出演者の目
がフレームm+1で少し動いた程度ならフレーム間に一
致があると判定することができる)。
【0039】このように実用上の見地から若干の不正確
さを認めたことから、隣接フレーム(あるいはフィール
ド)からサンプルした所定ポイント(Pmi、P(m+
1)i)に関する累算値(Sm=Σ|Pmi−P(m+
1)i|)と所定のしきい値(STH)との大小比較と
いうシンプルな処理だけで、元々の映像情報がインター
レースビデオ映像であってもプログレッシブビデオ映像
であっても、そのフレーム(あるいはフィールド)が同
等な内容(隣接フレーム間で殆ど内容が変化しない)の
静止画であると判定できる。
【0040】さらに、この発明に係る静止画識別方法で
は、前記各フレーム内あるいは各フィールド内に存在す
る画素から任意に選択された画素番号がiであり、その
次に選択される画素番号がi+1であるときに、画素番
号iの前記輝度レベルパラメータPmiと画素番号i+
1の輝度レベルパラメータPm(i+1)との間に、前
記フレームあるいはフィールドを構成する画素数(図3
のn)が1以上存在するように設定できる。
【0041】このようにすれば、隣接フレーム(あるい
はフィールド)からサンプルした所定ポイント(Pm
i、P(m+1)i)に関する累算値(Sm=Σ|Pm
i−P(m+1)i|)の計算量が、上記画素数(n→
Sm計算時のサンプル間引き数)が大きいほど、フレー
ム(あるいはフィールド)内画素全てについて計算する
場合と比べて少なくなる。そうすると、この累算値(S
m)を計算するマイクロコンピュータに対する負担が軽
くなり、静止画識別の処理速度を早めることができる。
【0042】上記累算値(Sm)を計算するマイクロコ
ンピュータの負担増を軽減する具体的な方法として、前
記各フレーム内あるいは各フィールド内に存在する画素
の合計数が多いほど(つまり高解像度画像であるほど)
前記Pmiと前記Pm(i+1)との間に存在する画素
数(n;サンプル間引き数)を多くする方法がある。
【0043】さらに、この発明に係る静止画識別方法で
は、前記Pmiと前記Pm(i+1)との間に存在する
画素数(n)が前記各フレーム内あるいは各フィールド
内の中央部分で相対的に小さく(中央部分でPmiのサ
ンプルが密)、前記Pmiと前記Pm(i+1)との間
に存在する画素数(n)が前記各フレーム内あるいは各
フィールド内の周辺部分で相対的に大きく(周辺部分で
Pmiのサンプルが粗)なるように設定することもでき
る。
【0044】このようにすれば、重要な情報が集中する
画面中央部分での隣接フレーム間(隣接フィールド間)
の一致度を相対的に高い精度でチェックできるようにな
る。たとえば、フレームmの画面中央に大写しされた地
図は隣接フレーム間で変化しないが、この地図の枠外
(画面の隅)に僅かに写っている番組スタッフの手が動
いた程度なら、フレーム間に一致があると判定すること
ができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る静止画取込システム、静止画保存
方法および静止画識別方法を説明する。
【0046】図1は、この発明の一実施の形態に係る画
像取込システムの構成を説明するブロック図である。こ
こでは、テレビチューナ(セットトップボックス)ある
いはDVDプレーヤなどの映像ソース10からの映像信
号は、デジタル映像信号であるとする。また、表示系3
0は、デジタル映像入力を受け付けることができるデジ
タルTV(あるいはデジタルビデオ入力対応のAVカー
ドが装着されたパーソナルコンピュータ)を想定してい
る。
【0047】映像ソース10からのデジタル映像信号
は、グラフィックチップ100に入力される。グラフィ
ックチップ100は、静止画検出や画面合成など、映像
の加工、圧縮/伸張処理を行う回路ブロックである。こ
のグラフィックチップ100は、隣接フレーム間(ある
いは隣接フィールド間)それぞれから抽出された所定数
のサンプル画素の内容変化(たとえば輝度レベル変化)
に基づいて、入力された映像信号中の静止画を検出する
ように構成されている(この静止画検出方法の詳細につ
いては後述する)。また、グラフィックチップ100内
においては、静止画が検出されると、その圧縮(JPE
G圧縮など)も行なえるようになっている。
【0048】マイクロコンピュータ(MPU)40は、
図1に示された全ての回路構成ブロックを制御できるよ
う構成されている。このMPU40上で走るプログラム
(ファームウエア)は、ROM(不揮発性メモリ)42
に格納されている。RAM(揮発性メモリ)44は、こ
のプログラムを実行する際のワークエリアおよび圧縮映
像の一時保管場所として利用できる。
【0049】MPU40は、ROM42に書き込まれた
プログラムを実行することにより、グラフィックチップ
100により検出され圧縮された静止画のデータを、フ
レームメモリ(映像バッファとしての機能を持つ)20
に書き込む。このフレームメモリ20は、グラフィック
チップ100を動作させるためのワークメモリとしての
機能も持っている。
【0050】映像ソース10からのデジタル映像信号
は、静止画成分も動画成分も、表示系30に転送され
る。表示系30は、その内部にビデオDAC(図示せ
ず)を持ち、転送されてきたデジタル映像信号をアナロ
グRGB信号などに変換して、CRT画面上あるいは液
晶画面上に表示する。
【0051】表示系30は、映像ソース10から今現在
入力されている映像をリアルタイム表示するだけでな
く、フレームメモリ20から読み出された静止画も、実
寸であるいは縮小して、表示できるようになっている。
【0052】表示系30に表示された静止画のうち、特
定のものが、操作部(リモートコントローラ、マウス、
トラックボール、タッチパネル、キーボード、マイクか
ら入力されたユーザ指示を音声認識して対応コードに変
換する装置など)46からのユーザ操作により適宜選択
される。選択された特定静止画のデータ(たとえばJP
EG圧縮された静止画データ)は、ユーザ操作に基づい
て、所定のインターフェイス48を介して、記憶媒体
(メモリカード、フロッピーディスクなど)50に保存
することができる。これらのユーザ操作を司るプログラ
ムも、ROM42に書き込まれている。
【0053】図1の回路ブロック20〜48、100を
含む装置と表示系30とが個別に製造され販売される実
施形態をとるときは、図示しないIEEE1394イン
ターフェイスを介して、グラフィックチップ100と表
示系30とをIEEE1394シリアルバス(図示せ
ず)で結ぶことができる。
【0054】図1のブロック20〜48、100を含む
装置と表示系30とが一体化されて製品化されるとき
は、グラフィックチップ100と表示系30とは、内部
配線で接続される。
【0055】なお、回路ブロック20〜48、100は
パーソナルコンピュータを利用して構成することもでき
る。この場合パーソナルコンピュータのMPUの処理能
力が高いときは、グラフィックチップ100の処理もこ
のMPUで実行できる。
【0056】図1の構成の要点をまとめると、同等な内
容の画像(隣接フレーム間で殆ど内容が変化しない画
像)が連続した場合にその画像を静止画と判定して静止
画を検出する静止画検出部(グラフィックチップ10
0)と;前記静止画検出部(100)により検出された
静止画を格納する画像メモリ(フレームメモリ20)
と;前記画像メモリ(20)に格納された静止画を、こ
の格納がなされたあとに記憶媒体(メモリカード50)
に保存する構成(カードI/F48)となる。
【0057】上記「同等な内容の画像(隣接フレーム間
で殆ど内容が変化しない画像)が連続した場合に検出さ
れた静止画」は、動画が主体のビデオプログラム中では
相対的に発生頻度が少ない(ビデオ映像中にまばらに散
って含まれる)ので、このような発生頻度の少ない静止
画を格納する画像メモリ(フレームメモリ20)の記憶
容量は、比較的小さなもので済む。また、静止画記録に
要するメモリ容量は動画記録に比べてずっと少ない。こ
のため、上記構成では比較的小容量の画像メモリで長期
間に渡り静止画のストックを続けることができる。この
ように長期間に渡る静止画ストックが可能なため、スト
ックされた静止画を他の記憶媒体(メモリカード50)
に保存する際にも、ユーザはあわてずゆっくり所望の静
止画を保存できる。
【0058】図2は、図1のグラフィックチップ100
の内部構成を機能別に分けて例示する機能ブロック図で
ある。このブロック図は、システムの動作手順も示して
いる。
【0059】映像ソース10からのデジタル映像信号
は、静止画検出手段101および画像圧縮手段(1)1
02に入力される。このデジタル映像信号は、オンエア
のTV放送やビデオの再生画像、DVDプレーヤの再生
画像など、テレビ受信機(映像モニタ機器)で表示でき
るあらゆる映像のソースを指す。
【0060】静止画検出手段101は、後述する静止画
検出方法により、静止画と動画とを識別して、静止画を
検出する。その検出結果により、画像圧縮手段102で
映像ソース10からのデジタル映像信号に含まれる静止
画が圧縮され、バッファメモリ103に圧縮された静止
画データが格納される(格納するかどうかは静止画検出
手段101により決定される)。画像圧縮手段102は
静止画像をデータ圧縮するもので、JPEG等を用いて
実現できる。
【0061】すなわち、静止画検出手段101が映像ソ
ース10からのデジタル映像信号中から静止画を検出す
ると、画像圧縮手段(たとえばJPEGエンコーダ)1
02は、検出された静止画を圧縮(JPEG圧縮)し
て、バッファメモリ103に格納(ストック)する。こ
の圧縮から格納までの動作タイミングは、静止画検出手
段101により制御される。
【0062】上記構成では、映像ソース10からのデジ
タル映像信号(たとえば放送中の番組画像)について常
に静止画/動画検出が行なわれ、静止画と判断されたも
のについてだけ、順にバッファメモリ(システム内部の
映像バッファ)103に格納される。この格納過程にお
いてバッファメモリ103を使いきってしまった場合
は、その後の新たな静止画データは、このバッファメモ
リ103内に既にストックされた静止画データの格納エ
リアに対して、古い静止画データの格納順に上書きしな
がら格納されて行く。
【0063】上記構成では、映像ソース10からのデジ
タル映像信号(動画を含むビデオ映像)において、時間
経過に伴う内容変化が実質的に認められない静止画フレ
ーム(たとえばクイズ番組の視聴者応募の宛先テロップ
や料理番組のレシピのテロップを含む静止画フレーム)
が所定数以上続いた場合のみ、その静止画フレームをバ
ッファメモリ103(映像バッファ)に自動的に取り込
むようにしている。
【0064】バッファメモリ103にストックされた圧
縮静止画データは、図1の操作部46からのユーザ指示
に基づいて、あるいはMPU40上を走るプログラムか
らの指示に基づいて、画像伸張手段(JPEGデコー
ダ)104に供給される。画像伸張手段104は、供給
された圧縮静止画データを伸張(JPEGデコード)
し、1または複数のデジタル静止画データを出力する。
【0065】画像伸張手段104から出力された1また
は複数のデジタル静止画データは、画像圧縮手段(2)
105において、適宜圧縮される。この画像圧縮手段1
05における圧縮は、画像圧縮手段(JPEGエンコー
ダ)102のようにデータのコードサイズを小さくする
ような圧縮ではなく、表示画面サイズを小さくするよう
な圧縮(縮小)である。
【0066】たとえば、画像圧縮手段105で圧縮(縮
小)される前の映像(映像ソース10からのデジタル映
像信号に相当)の表示サイズを720×480画素とす
れば、画像圧縮手段105で圧縮(縮小)された後の映
像の表示サイズは、たとえば360×480画素あるい
はそれ以下のサイズ(ピクチャ・イン・ピクチャサイ
ズ、サムネールサイズなど)とされる。
【0067】このような画像圧縮手段105による表示
サイズの圧縮(縮小)により、後述する図9の2画面表
示、図8のピクチャ・イン・ピクチャ表示、あるいは図
7のサムネール表示が可能となる。
【0068】画像伸張手段104から出力される1また
は複数のデジタル静止画データ、あるいは画像圧縮手段
105から出力される表示サイズが圧縮(縮小)された
静止画データは、合成手段106に入力される。この合
成手段106には映像ソース10からのデジタル映像信
号(リアルタイムの動画/静止画を含む)も入力されて
いる。合成手段106に入力された静止画データは、さ
まざまな加工処理(ピクチャ・イン・ピクチャ表示や2
画面表示など)を経て画面表示されるようになってい
る。
【0069】合成手段106は、ユーザ指示(MPU4
0からの指示)に基づいて、映像ソース10からのデジ
タル映像信号データと、画像伸張手段104からのデジ
タル静止画データあるいは画像圧縮手段105からの圧
縮(縮小)静止画データとを、所定の位置関係で合成す
ることができる。画像圧縮手段105からの圧縮(縮
小)静止画データが映像ソース10からのデジタル映像
信号データの表示エリア中のどの位置に合成されるか
は、図1のMPU40上で走るプログラムにより自動的
に設定できる。
【0070】こうして、映像ソース10からのデジタル
映像信号にバッファメモリ103からの静止画が適宜ス
ーパーインポーズされたデジタル映像信号が、表示系
(デジタルTVなど)30のデジタル映像入力端子に供
給される。
【0071】表示系30の表示画面(後述する図7〜図
9参照)には、バッファメモリ103にストックされた
静止画が表示される。ユーザは、表示された静止画のう
ち、保存を希望するものが見つかれば、図1の操作部4
6を介して、所望の静止画の保存をMPU40に指示で
きる。この保存指示がなされると、MPU40は、指示
された静止画データ(JPEG圧縮されている)をバッ
ファメモリ103からカードI/F48に転送する。こ
のI/F48に必要な空き容量のあるメモリカード(フ
ラッシュメモリ)50が装填されておれば、I/F48
に転送された静止画データ(JPEG圧縮されている)
がメモリカード50に書き込まれ保存される。
【0072】バッファメモリ103にストックされた静
止画データはいずれは上書き消去されてしまうが、メモ
リカード50に保存された静止画データはずっと保存し
ておくことができる。
【0073】メモリカード50に保存された静止画デー
タの内容を見たいとユーザが欲したときは、ユーザはそ
のカード50をI/F48に装填し、図1の操作部46
でMPU40にカード読み出しの指示を与える。する
と、カード50内に保存された静止画データが、フル画
面サイズで、またはサムネール形式(図7)で、あるい
は子画面/2画面順次切り替え形式で(図8、図9)、
表示部30に表示される。
【0074】サムネール形式で表示されるときは、ユー
ザが所望のサムネールを選択すると、選択されたサムネ
ールに相当する静止画が、フル画面サイズで表示され
る。子画面/2画面順次切り替え形式で表示されるとき
は、ユーザが所望の静止画を表示させたあと、操作部
(リモートコントローラ)46のエンターキーを押す
と、その静止画がフル画面サイズで表示される。
【0075】なお画像圧縮手段102および画像伸張手
段104には、JPEGエンコード/JPEGデコード
の代わりに、MPEGのIピクチャを用いたMPEGエ
ンコード/MPEGデコードを利用することもできる。
【0076】また、実際にシステムを組む場合は、上記
静止画検出による自動静止画取込処理とはまた別に、ユ
ーザから要求指示があったその瞬間に映像ソース10の
動画表示中のある一瞬をバッファメモリ103取り込む
手段をさらに設けてもよい。
【0077】図3は、ある画像フレームにおいてサンプ
ルされたピクセル(画素)を例示する図である。この図
を適宜参照しながら、図1のグラフィックチップ100
あるいは図2の静止画検出手段101において用いられ
る静止画検出方法(静止画識別方法)を説明する。
【0078】図3は、映像信号を構成するm番目のフレ
ーム(フレームm)を示している。ここでは、時間軸に
沿って並んだ複数フレーム(あるいは複数フィールド)
を含む映像情報から静止画フレーム(あるいは静止画フ
ィールド)を識別している。この方法において、各フレ
ーム内(あるいは各フィールド内)に存在する画素から
任意に選択された画素番号をiとし、m番目のフレーム
(あるいはフィールド)に含まれるi個目の画素の輝度
レベルを示すパラメータをPmiとし、m+1番目のフ
レーム(あるいはフィールド)に含まれるi個目の画素
の輝度レベルを示すパラメータをP(m+1)iとす
る。すなわち、Pmiはフレームm中の任意のサンプル
ピクセルiにおける輝度を指し、iは0からimaxま
で存在する。
【0079】図3では、フレームmにおいてnドット間
隔でサンプルピクセルを設けている。このn(サンプリ
ングの間引き数)の値を大きくすればするほど下記式
(1)でSmを求める計算量は少なくなるが、静止画の
検出精度は甘くなる。逆に、nの値を小さくするとSm
を求める計算量は多なり、静止画の検出精度は高くなる
(静止画検出がより厳格に行われるようになる)。
【0080】静止画が理想的に続いた場合、フレームm
内の任意の位置(i)における輝度レベルとフレームm
+1内の同じ位置(i)における輝度レベルとは100
%一致するので、これら同位置(i)における輝度レベ
ルの差分は0となる。このことから、各フレーム(m、
m+1)内の画像が同一である度合い(=フレーム間で
動きがない度合い、つまり静止画である可能性の高さ)
は次式によって評価できる: Sm=Σ|Pmi−P(m+1)i| …式(1) ここで、Σは、iの最小値(i=0)からiの最大値
(i=imax)まで、PmiとP(m+1)iとの差
分の大きさ(差分の絶対値)が合計される(累算され
る)ことを示す。
【0081】上記式(1)で求めたSmの値と所定のし
きい値STHとを比較し、SmがS THより小さい(S
m≦STHまたはSm<STH)とき、フレームmの画
像内容とフレームm+1の画像内容との違いが少ない、
つまりフレームmとフレームm+1は実質的に内容変化
のない静止画であると、判定できる。
【0082】上述したような方法によれば、実用上の見
地からは無視できる程度の若干の不正確さを認めた上
で、m番目のフレーム(あるいはフィールド)とm+1
番目のフレーム(あるいはフィールド)との一致度をチ
ェックできる。
【0083】ここでは、m番目のフレーム(あるいはフ
ィールド)とm+1番目のフレーム(あるいはフィール
ド)とが100%一致するかどうかは見ていない。実用
上は、たとえば、フレームmの画面中央でレシピカード
を持つ料理番組出演者の顔がフレームm+1で少し動い
た程度なら、フレーム間に一致があると判定することが
できる。
【0084】映像ソース(放送局)のプログラム構成に
もよるが、通常は、ビデオ映像が完全な静止画(動きの
ない壁に掛けられた絵画をカメラ固定で撮影したビデオ
映像など)を含む可能性は、ほぼ静止画と見なせる静止
画(ニュース番組などでアナウンサが手で持った解説ボ
ードをカメラ撮影したビデオ映像など)を含む可能性よ
りも低い。このため、もし100%一致を厳密に見て静
止画検出を行うと、ユーザが取り込みたいと思うような
静止画(アナウンサが手で持った解説ボードなど)を検
出し損ねる恐れもある。
【0085】この発明では、実用上の見地から若干の不
正確さを認めたことから、このような「検出し損ねの恐
れ」も取り除けるようになる。
【0086】また、以上のように実用上の見地から若干
の不正確さを認めたことから、隣接フレーム(あるいは
フィールド)からサンプルした所定ポイント(Pmi、
P(m+1)i)に関する累算値(Sm=Σ|Pmi−
P(m+1)i|)と所定のしきい値(STH)との大
小比較というシンプルな処理だけで、元々の映像情報が
インターレースビデオ映像であってもプログレッシブビ
デオ映像であっても、そのフレーム(あるいはフィール
ド)が同等な内容(隣接フレーム間で殆ど内容が変化し
ない)の静止画であると判定できるようになる。
【0087】さらに、この発明に係る静止画識別方法で
は、前記各フレーム内あるいは各フィールド内に存在す
る画素から任意に選択された画素番号がiであり、その
次に選択される画素番号がi+1であるときに、画素番
号iの前記輝度レベルパラメータPmiと画素番号i+
1の輝度レベルパラメータPm(i+1)との間に、前
記フレームあるいはフィールドを構成する画素数(図3
のn)が1以上の任意数存在するように設定できる。
【0088】このようにすれば、隣接フレーム(あるい
はフィールド)からサンプルした所定ポイント(Pm
i、P(m+1)i)に関する累算値(式(1)のS
m)の計算量が、フレーム(あるいはフィールド)内画
素全てについて計算する場合と比べて、上記画素数(n
→Sm計算時のサンプル間引き数)が大きいほど少なく
なる。そうすると、この累算値(Sm)を計算するマイ
クロコンピュータ(図1ではグラフィックチップ100
またはMPU40)に対する負担が軽くなり、静止画識
別(静止画検出)の処理速度を早めることができる。
【0089】上記累算値(Sm)を計算するマイクロコ
ンピュータの負担増を軽減する具体的な方法として、前
記各フレーム内あるいは各フィールド内に存在する画素
の合計数が多いほど(つまり高解像度画像であるほど)
前記Pmiと前記Pm(i+1)との間に存在する画素
数(n;サンプル間引き数)を多くする方法がある。
【0090】さらに、この発明に係る静止画識別方法で
は、前記Pmiと前記Pm(i+1)との間に存在する
画素数(n)が前記各フレーム内あるいは各フィールド
内の中央部分で相対的に小さく(中央部分でPmiのサ
ンプルが密)、前記Pmiと前記Pm(i+1)との間
に存在する画素数(n)が前記各フレーム内あるいは各
フィールド内の周辺部分で相対的に大きく(周辺部分で
Pmiのサンプルが粗)なるように設定することもでき
る。
【0091】このようにすれば、重要な情報が集中する
画面中央部分での隣接フレーム間(隣接フィールド間)
の一致度を相対的に高い精度でチェックできるようにな
る。たとえば、フレームmの画面中央に大写しされた動
きのない地図は隣接フレーム間で変化しないが、この地
図の枠外(画面の周辺あるいは隅)に僅かに写っている
番組スタッフが動いた程度なら、フレーム間に一致があ
ると判定することができる。
【0092】図4は、映像ソースが静止画から動画に移
った場合のフレーム内容の変化を例示する図である。図
4に例示されたSm〜Sm+3の数値は、前述した式
(1)により算出される。これらの数値はあくまで例示
であり、その具体的数値(Sm=51、Sm+1=91
など)でこの発明が限定されることはない。
【0093】算出されたSmは、静止画の誤検出を避け
るために設定されたしきい値STHと比較される。たと
えばSTH=100と設定されているとすれば、フレー
ムm〜m+2まではSm≦STH(またはSm<
TH)なので、フレームm〜m+2は静止画と判定さ
れる。一方、フレームm+3からはSm>STH(Sm
=2=620>STH=100)となるので、フレーム
m+3以降は動画と判定されることになる。
【0094】図5は、映像ソースが動画から静止画に移
ったあとすぐに動画に戻った場合のフレーム内容の変化
を例示する図である。
【0095】実際のビデオ映像に含まれる動画の中に
は、数フレーム(図5の例ではS≦S THとなるフレー
ムm+2からフレームm+5までの4フレーム)のみ同
一画像となるケースが存在する(1フレームはNTSC
ビデオでは1/30秒)。この場合、数フレームの静止
画では、人間の目で見た場合は殆ど動画と区別がつかな
いが、機械的に見たときには静止画であると判定される
ことになる。そこで、静止画が繰り返えされる回数(静
止画が継続する時間)についても別のしきい値(FT
H)を設け、ある程度静止画が続いたときだけ静止画と
認識させる方が実用的であるし、ユーザにとっても親切
といえる。
【0096】そこで、ここでは、前記しきい値STH
設定操作の他に静止画フレーム連続数(静止画継続時
間)を判定するしきい値FTHの設定操作をユーザに解
放し、静止画/動画検出の度合いをユーザの自由意志に
委ねることができるようにしている。
【0097】たとえば、ユーザがFTH=5とした場合
は、図5のフレームm+2からフレームm+5までの4
フレームは動画と見なされ、ユーザがFTH=3あるい
は4とした場合は、フレームm+2からフレームm+5
までの4フレームは静止画として検出されることにな
る。
【0098】ただし、上記しきい値FTHの値をあまり
大きく設定すると、静止画として検出できる映像が殆ど
無くなってしまう恐れがある。そこで、Sm≦S
TH(またはSm<STH)が満たされる連続フレーム
数を定めるしきい値FTHは、この発明の実施製品それ
ぞれにおいて、実験などにより適当な数値に定められ
る。
【0099】図6は、この発明の一実施の形態に係る画
像取込システムの動作を説明するフローチャートであ
る。このフローチャートの処理は、図1のMPU40お
よびグラフィックチップ100により、実行できる。
【0100】まず、パラメータFおよびCが、それぞれ
ゼロにリセットされる(ステップST10)。ここで、
パラメータFはSm≦STH(またはSm<STH)を
満たしたフレームの数、つまり静止画と判定されたフレ
ームが何フレーム続いたかを示す。Cは現在の画像がフ
レームメモリ20(あるいはバッファメモリ103)に
格納されたがどうかを示すフラグである。
【0101】次に、静止画および動画の双方を含み得る
映像信号が、映像ソース10からグラフィックチップ1
00に取り込まれる(ステップST12)。
【0102】グラフィックチップ100内の静止画検出
手段101は、前記式(1)に基づいて、取り込まれた
映像信号の隣接フレーム間の一致度を示すSmを算出す
る(ステップST14)。
【0103】前記式(1)に基づいて算出されたSm
は、所定のしきい値STHと比較される(ステップST
16)。Sm>STHなら(ステップST16ノー)、
ステップST14でSmの計算を行う対象となったフレ
ームは動画であると見なされ、前記パラメータFおよび
Cがゼロにリセットされて(ステップST18)、ステ
ップST12に戻る。
【0104】一方、Sm≦STHなら(ステップST1
6イエス)、ステップST14でSmの計算を行う対象
となったフレームは静止画であると見なされ、パラメー
タFが1つインクリメントされる(ステップST2
0)。最初はF=0だったので、この時点ではF=1と
なる。
【0105】続いて、パラメータFが連続静止画フレー
ム数を判定するしきい値FTH(たとえばFTH=4)
と比較される(ステップST22)。この時点ではF=
1なので(ステップST22ノー)ステップST12に
戻り、次のフレームについて、再び静止画フレームの判
定が行われる(ステップST14〜ST16)。
【0106】このフレーム判定の処理ループが4回反復
され、F=4になると(ステップST22イエス)、格
納済みフラグCがチェックされる(ステップST2
4)。その時点での静止画が既にフレームメモリ20
(あるいはバッファメモリ103)に書き込まれている
ならば(ステップST24ノー)、ステップST12に
戻り、その後のフレームに対する静止画検出処理が行わ
れる。
【0107】その時点での静止画がフレームメモリ20
(あるいはバッファメモリ103)に書き込まれていな
いならば(ステップST24イエス)、その静止画は図
2の画像圧縮手段102によりJPEG圧縮され(ステ
ップST26)、圧縮された静止画データがフレームメ
モリ20(あるいはバッファメモリ103)に格納され
る(ステップST28)。
【0108】この格納が済むと、その時点での静止画デ
ータの格納が済んだことを示すフラグCが“1”にセッ
トされ(ステップST30)、ステップST12に戻
る。
【0109】その後、動画が検出され(ステップST1
6ノー)パラメータFおよびCが0にリセットされると
(ステップST18)、図6の処理の開始時点(ステッ
プST10)と同じ状態に戻り、以下同様な静止画検出
〜静止画のメモリストックが反復される。
【0110】図7は、図1のフレームメモリに取り込ま
れた複数静止画を、サムネール化して同時表示する場合
の画面表示例を示す。
【0111】取り込み画像(フレームメモリ20にスト
ックした画像)の表示要求あるいはその画像を記憶媒体
へ保存する要求がユーザからあった場合、いくつかの画
像選択手法を用いて、ユーザに表示/保存したい画像を
選択させることができる。図7に示した例は、図2の画
像圧縮手段(表示サイズを縮小する手段)105を使っ
てサムネール画像の一覧を表示した場合である。
【0112】すなわち、ユーザは、ストックされた静止
画を現在の画面に表示したいとき、あるいはそれを記憶
媒体に保存したいときに、システム(MPU40)にそ
の要求を出す。すると、バッファメモリ103にストッ
クされた画像データが縮小サイズ(サムネール)で表示
系30に表示される。同時に、システム(MPU40)
により、ROM42などに事前に格納されている保存媒
体のアイコン(ここではメモリカードのアイコン)50
Aも、表示系30に表示される。
【0113】ユーザは、表示系30に表示されたサムネ
ールの中から(リモートコントローラ操作あるいはマウ
ス操作などで)自分の要求している画像を選択できる。
ユーザが、リモートコントローラ(図1の操作部46)
などを用いて、特定のサムネール(たとえば図7の画像
5)をアクティブにしてからアイコン50Aを選択して
エンターキーを押すと、そのサムネールに対応する画像
5の静止画データ(JPEG圧縮されている)が、メモ
リカード50A(記憶媒体50)に書き込まれる。ある
いは、ユーザが、マウス(図1の操作部46)などを用
いて特定のサムネール(たとえば図7の画像9)のアイ
コンをアイコン50Aの上までドラッグして重ねると、
そのサムネールアイコンに対応する画像9の静止画デー
タ(JPEG圧縮されている)が、メモリカード50A
に書き込まれる。
【0114】このようにして、ユーザは、過去に表示さ
れた(時間的に既に流れ去ってしまっている)画像を再
び表示させ、必要に応じてその内容を記憶媒体(メモリ
カード、フロッピーディスクなど)50に保存すること
ができる。
【0115】以上のように構成すれば、ユーザは画像メ
モリ(フレームメモリ20および/またはバッファメモ
リ103)にストックされた過去の複数静止画を一度に
確認することができる。すると、ユーザは、表示系30
上のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を
介して保存すべき静止画を素早く決定でき、決定された
静止画を簡単にメモリカード50などに保存できる。
【0116】図8は、図1のフレームメモリに取り込ま
れた複数静止画を、ピクチャ・イン・ピクチャ(Pin
P)により表示する場合の画面表示例を示す。
【0117】表示系30の画面上にスーパーインポーズ
されたピクチャ・イン・ピクチャの子画面30Aには、
図1のフレームメモリ20(あるいは図2のバッファメ
モリ103)にストックされた静止画が順次表示される
ようになっている。
【0118】子画面30Aに表示された静止画の切り替
えは、たとえばリモートコントローラ(操作部46)の
カーソルキーを用いて行うことができる。すなわち、左
矢印(←)のカーソルキーが1回押される毎に子画面表
示された静止画が1枚づつ新しいものに切り替えられ、
右矢印(→)のカーソルキーが1回押される毎に子画面
表示された静止画が1枚づつ古いものに切り替えられ
る。
【0119】図8の構成では、図1の映像ソース10か
ら現在出力されているオンエア放送映像をリアルタイム
で視聴しつつ、ユーザは、子画面表示から保存すべき静
止画を捜すことができ、見つかった静止画を簡単にメモ
リカード50などに保存できる。
【0120】図9は、図1のフレームメモリに取り込ま
れた複数静止画を、2画面表示により表示する場合の画
面表示例を示す。図9の例は、図8の子画面30Aを表
示系30の全体画面の半分まで拡大した場合に相当す
る。
【0121】図9の構成では、オンエア放送映像の画面
サイズが図8より小さくなってしまうが、図1のフレー
ムメモリ20(あるいは図2のバッファメモリ103)
にストックされた静止画の表示画面(30B)を大きく
することができる。
【0122】図9の構成では、ユーザは、現在の映像信
号の内容(たとえば野球の実況中継)を視聴しつつ、比
較的大画面となる2画面表示の一方(30B)を用い
て、保存すべき静止画を捜すことができ、見つかった静
止画を簡単にメモリカード50どに保存できる。
【0123】なお、ユーザは、図7〜図9の画面表示方
法のいずれでも好きな方法を選択できる。
【0124】以上述べた種々な実施の形態によれば、一
旦過ぎ去れば取り戻すことができないオンエアの画像で
あっても、静止画に限り、所望の画像を記憶媒体に保存
することができる。また、高品位テレビジョン放送であ
っても、静止画像のみをストックするので、搭載するバ
ッファ容量は比較的少なくて済む。
【0125】また、静止画の検出条件を厳しくすれば
(つまり、前記式(1)で求めたSmに対する判定しき
い値STHを小さめに選んで隣接フレーム間に僅かな違
いでもあれば静止画でないと判定するようにすれば)、
同容量のバッファでありながら長い間画像を保持できる
ため、静止画の保存をする際、過去にさかのぼって画像
の選択をするときに、時間的な余裕を大きく取れるよう
になる。
【0126】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0127】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0128】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の画像取込
システムでは、映像ソースから静止画部分を検出して取
り出し、取り出した静止画のみを(適宜JPEGなどで
圧縮して)画像メモリに記憶している。静止画は動画の
ようにメモリを大喰いしないので、動画ストックとの比
較において、過去の画像を相対的に多くストックできる
ようになる。また、通常のビデオプログラムにおける静
止画部分の発生頻度は動画部分よりずっと少ないので、
比較的長期間に渡って取り込んだ静止画を画像メモリに
(上書き消去されずに)ストックしておくことができ
る。
【0129】すなわち、この発明が適用された製品(テ
レビジョン受信機、セットトップボックスなど)のコス
トアップ要因の一つである画像メモリ(映像バッファ)
の肥大化を抑えつつ、比較的長期間に渡り多くの静止画
をストックしておくことができるようになる。
【0130】このため、ユーザは、画像メモリにストッ
クされた静止画の内容をあわてずゆっくり確認すること
ができ、確認された静止画のうち所望のものをメモリカ
ードなどの記憶媒体に保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る画像取込システ
ムの構成を説明するブロック図。
【図2】図1のグラフィックチップの内部構成を機能別
に分けて例示する機能ブロック図。
【図3】ある画像フレームにおいてサンプルされたピク
セルを例示する図。
【図4】映像ソースが静止画から動画に移った場合のフ
レーム内容の変化を例示する図。
【図5】映像ソースが動画から静止画に移ったあとすぐ
に動画に戻った場合のフレーム内容の変化を例示する
図。
【図6】この発明の一実施の形態に係る画像取込システ
ムの動作を説明するフローチャート図。
【図7】図1のフレームメモリに取り込まれた複数静止
画を、サムネール化して同時表示する場合の画面表示例
を示す図。
【図8】図1のフレームメモリに取り込まれた複数静止
画を、ピクチャインピクチャにより表示する場合の画面
表示例を示す図。
【図9】図1のフレームメモリに取り込まれた複数静止
画を、2画面表示により表示する場合の画面表示例を示
す図。
【符号の説明】
10…映像ソース(チューナ、外部入力など);20…
フレームメモリ;30…表示系(CRTモニタ、液晶モ
ニタなど);30A…ピクチャ・イン・ピクチャ(Pi
nP)の子画面;30B…2画面表示の一方画面;40
…マイクロコンピュータ(MPU);42…ROM(フ
ァームウエアなどを格納);44…RAM(ワークエリ
ア);46…ユーザ操作部(リモートコントローラある
いはマウスなどを利用したグラフィカルユーザインター
フェイス);48…カードインターフェイス;50…記
憶媒体(メモリカードなど);50A…記憶媒体(メモ
リカードなど)のアイコン;100…グラフィックチッ
プ(静止画検出など);101…静止画検出手段;10
2…画像圧縮手段1;103…バッファメモリ;104
…画像伸張手段;105…画像圧縮手段2;106…画
像合成手段。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 H04N 5/91 J 5/92 5/92 H Fターム(参考) 5B050 AA08 BA10 CA07 EA10 EA18 EA19 FA12 FA19 5C023 AA02 AA14 AA31 AA34 BA01 BA12 CA03 DA04 EA03 5C025 AA30 BA27 BA28 CA06 CA11 DA10 5C052 AA17 AC02 CC11 DD04 EE08 GA01 GA03 GA04 GA07 GB04 GB06 GC03 GC05 GC10 GD05 GE04 GE06 GE08 5C053 FA06 FA07 FA23 FA27 GA11 GB08 GB36 HA22 KA03 KA20 KA22 KA24 LA01 LA06 LA07 LA15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同等な内容の画像が連続した場合にその画
    像を静止画と判定して静止画を検出する静止画検出部
    と;前記静止画検出部により検出された静止画を格納す
    る画像メモリと;前記画像メモリに格納された静止画
    を、この格納がなされたあとに記憶媒体に保存できるよ
    うに構成したことを特徴とする静止画取込システム。
  2. 【請求項2】 前記静止画検出部および前記画像メモリ
    が、 静止画および動画の双方を含み得る映像ソースからの映
    像信号より静止画を検出する静止画検出手段と;前記静
    止画検出手段により検出された静止画を圧縮する画像圧
    縮手段と;前記画像圧縮手段により圧縮された静止画を
    記憶するバッファメモリと;前記バッファメモリに記憶
    された圧縮静止画を伸張する画像伸張手段とを含んで構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記静止画検出部が、前記画像伸張手段
    により伸張された静止画の表示サイズを縮小する第2の
    画像圧縮手段をさらに含んで構成されたことを特徴とす
    る請求項2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記静止画検出部が、前記画像伸張手段
    により伸張された静止画あるいは前記第2の画像圧縮手
    段により縮小された静止画と、前記映像ソースからの映
    像信号とを合成して、合成された映像信号を提供する合
    成手段をさらに含んで構成されたことを特徴とする請求
    項2または請求項3に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 映像信号を表示する表示手段をさらに備
    え、この表示手段に前記画像メモリに格納された1以上
    の静止画を縮小してサムネール画像表示するように構成
    されたシステムにおいて、 前記サムネール画像表示から特定のサムネール画像を選
    択する操作部と;前記操作部により選択されたサムネー
    ル画像に相当する静止画を前記記憶媒体に保存する手段
    とをさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記合成手段により合成された映像信号
    を表示する表示手段をさらに備え、この表示手段に前記
    縮小された静止画を子画面として表示し、この子画面に
    前記画像メモリに格納された1以上の静止画を順次切り
    替えながら表示できるように構成したことを特徴とする
    請求項4に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記子画面の現在表示に相当する静止画
    を前記記憶媒体に保存する手段をさらに備えたことを特
    徴とする請求項6に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記合成手段により合成された映像信号
    を表示する表示手段をさらに備え、この表示手段に、前
    記映像ソースからの映像信号と前記縮小された静止画と
    を2画面表示し、この2画面表示の一方に前記画像メモ
    リに格納された1以上の静止画を順次切り替えながら表
    示できるように構成したことを特徴とする請求項4に記
    載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記2画面表示の一方の現在表示に相当
    する静止画を前記記憶媒体に保存する手段をさらに備え
    たことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
  10. 【請求項10】静止画および動画の双方を含み得る映像
    信号を取り込む第1の処理工程と;前記取り込まれた映
    像信号中で、同等な内容の画像が連続した場合に、その
    画像を静止画と判定する第2の処理工程と;前記同等な
    内容の画像が連続した場合の画像フレーム数が所定数以
    上である場合に、前記第2の処理工程で静止画と判定さ
    れた画像フレームを画像メモリに格納する第3の処理工
    程とを備えたことを特徴とする静止画保存方法。
  11. 【請求項11】 時間軸に沿って並んだ複数フレームを
    含む映像情報の各フレーム内に存在する画素から任意に
    選択された画素番号をiとし、m番目のフレームに含ま
    れるi個目の画素の輝度レベルを示すパラメータをPm
    iとし、m+1番目のフレームに含まれるi個目の画素
    の輝度レベルを示すパラメータをP(m+1)iとした
    ときに、前記Pmiと前記P(m+1)iとの差分の大
    きさをiの最小値からiの最大値まで累算した値が、所
    定のしきい値よりも小さいときに、前記m番目またはm
    +1番目のフレームが静止画であると判定する処理が、
    前記第2の処理工程において実行されるように構成した
    ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】時間軸に沿って並んだ複数フレームある
    いは複数フィールドを含む映像情報から静止画フレーム
    あるいは静止画フィールドを識別する方法であって、各
    フレーム内あるいは各フィールド内に存在する画素から
    任意に選択された画素番号をiとし、m番目のフレーム
    あるいはフィールドに含まれるi個目の画素の輝度レベ
    ルを示すパラメータをPmiとし、m+1番目のフレー
    ムあるいはフィールドに含まれるi個目の画素の輝度レ
    ベルを示すパラメータをP(m+1)iとしたときに、 前記Pmiと前記P(m+1)iとの差分の大きさをi
    の最小値からiの最大値まで累算した値が所定のしきい
    値よりも小さいときに、前記m番目またはm+1番目の
    フレームあるいはフィールドが静止画であると判定する
    ことを特徴とする静止画識別方法。
  13. 【請求項13】 前記各フレーム内あるいは各フィール
    ド内に存在する画素から任意に選択された画素番号がi
    であり、その次に選択される画素番号がi+1であると
    きに、画素番号iの前記輝度レベルパラメータPmiと
    画素番号i+1の輝度レベルパラメータPm(i+1)
    との間に、前記フレームあるいはフィールドを構成する
    画素数が1以上存在するように設定されることを特徴と
    する請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記Pmiと前記Pm(i+1)との
    間に存在する画素数が、前記各フレーム内あるいは各フ
    ィールド内に存在する画素の合計数が多いほど多くなる
    ように設定されることを特徴とする請求項12または請
    求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記Pmiと前記Pm(i+1)との
    間に存在する画素数が前記各フレーム内あるいは各フィ
    ールド内の中央部分で相対的に小さく、前記Pmiと前
    記Pm(i+1)との間に存在する画素数が前記各フレ
    ーム内あるいは各フィールド内の周辺部分で相対的に大
    きくなるように設定されることを特徴とする請求項12
    ないし請求項14のいずれか1項に記載の方法。
JP2000199848A 2000-06-30 2000-06-30 静止画取込システム、静止画保存方法および静止画識別方法 Pending JP2002016867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000199848A JP2002016867A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 静止画取込システム、静止画保存方法および静止画識別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000199848A JP2002016867A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 静止画取込システム、静止画保存方法および静止画識別方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002016867A true JP2002016867A (ja) 2002-01-18

Family

ID=18697797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000199848A Pending JP2002016867A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 静止画取込システム、静止画保存方法および静止画識別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002016867A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005067291A1 (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Sharp Kabushiki Kaisha 画像記録装置及び画像記録方法
JP2007110191A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Sharp Corp 画像記録装置
US7373002B2 (en) 2003-12-02 2008-05-13 Sony Corporation Image processing apparatus and method, and computer program
JP2009118492A (ja) * 2008-12-09 2009-05-28 Sony Corp 画像表示装置及び画像表示方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2011213350A (ja) * 2011-08-02 2011-10-27 Pioneer Electronic Corp 駐車支援装置、駐車支援制御方法、及び、駐車支援プログラム
CN111819837A (zh) * 2018-03-11 2020-10-23 谷歌有限责任公司 静态视频识别

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7373002B2 (en) 2003-12-02 2008-05-13 Sony Corporation Image processing apparatus and method, and computer program
WO2005067291A1 (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Sharp Kabushiki Kaisha 画像記録装置及び画像記録方法
JPWO2005067291A1 (ja) * 2004-01-07 2008-04-17 シャープ株式会社 画像記録装置及び画像記録方法
JP4592594B2 (ja) * 2004-01-07 2010-12-01 シャープ株式会社 画像記録装置及び画像記録方法
JP2007110191A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Sharp Corp 画像記録装置
JP2009118492A (ja) * 2008-12-09 2009-05-28 Sony Corp 画像表示装置及び画像表示方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4591598B2 (ja) * 2008-12-09 2010-12-01 ソニー株式会社 画像表示装置及び画像表示方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2011213350A (ja) * 2011-08-02 2011-10-27 Pioneer Electronic Corp 駐車支援装置、駐車支援制御方法、及び、駐車支援プログラム
CN111819837A (zh) * 2018-03-11 2020-10-23 谷歌有限责任公司 静态视频识别
CN111819837B (zh) * 2018-03-11 2022-01-14 谷歌有限责任公司 识别静态视频的方法和系统
US11917158B2 (en) 2018-03-11 2024-02-27 Google Llc Static video recognition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6556767B2 (en) Video capture device
US7373022B2 (en) Apparatus and method for reproducing image
US8427455B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
US5899575A (en) Video capture device, video recording/playing apparatus having the video capture device attached thereto, and video input device
US7187415B2 (en) System for detecting aspect ratio and method thereof
US20060053463A1 (en) Image processing apparatus and method
JPH08294083A (ja) 映像のダイジェスト作成装置及び方法
US20060064719A1 (en) Simultaneous video input display and selection system and method
US8872975B2 (en) Receiving device, display controlling method, and program
JP2002016867A (ja) 静止画取込システム、静止画保存方法および静止画識別方法
US6335764B1 (en) Video output apparatus
US20040189690A1 (en) System and method for previewing digital content
US7076151B2 (en) Image recording apparatus and method, image playback apparatus and method, and recording medium
KR100710264B1 (ko) 피아이피 기능을 이용한 화면 캡쳐 장치
US20100034523A1 (en) Digital display device for having dvr system and of the same method
US20040109673A1 (en) Recording and reproducing apparatus and method
JP2001054053A (ja) 静止画キャプチャー装置
JPH0983927A (ja) 映像表示装置
JP2002152690A (ja) シーン切換点検出方法、シーン切換点提示装置、シーン切換点検出装置、映像再生装置および映像記録装置
US7734141B2 (en) Video recording apparatus and video printing apparatus
KR20020007178A (ko) 영상 신호 기록 재생 장치, 영상 신호 기록 재생 방법, 및기록 매체
US20090136198A1 (en) Video reproducing/recording and playing system and method for setting and playing video section
JP3261993B2 (ja) 動画像記録方法及び動画像記憶再生方法
JPH10285503A (ja) 録画方法および録画装置
KR101102388B1 (ko) 디지털 방송 수신기에서의 정지 영상 캡쳐 장치 및 방법