JP2002016469A - 表面波装置 - Google Patents

表面波装置

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JP2002016469A JP2001126441A JP2001126441A JP2002016469A JP 2002016469 A JP2002016469 A JP 2002016469A JP 2001126441 A JP2001126441 A JP 2001126441A JP 2001126441 A JP2001126441 A JP 2001126441A JP 2002016469 A JP2002016469 A JP 2002016469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水晶基板に圧電薄膜を形成した表面波装置に
おいて、温度特性が良好であり、かつレイリー波の電気
機械結合係数K2 を拡大し得る表面波装置を提供する。 【解決手段】 水晶基板2と、前記水晶基板2上に形成
された圧電薄膜5と、前記水晶基板2と前記圧電薄膜5
との間に形成されたくし歯電極3a〜4bとを備え、前
記圧電薄膜5の膜厚をH、表面波の波長をλとしたとき
に、圧電薄膜5の波長λで規格化された膜厚H/λが
0.05以上とされている表面波装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水晶基板を用いた
表面波装置に関し、特に、水晶基板上に圧電薄膜を積層
してなる表面波基板を用いた表面波装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば移動体通信機器の帯域フィ
ルタなどに表面波装置が広く用いられている。表面波
(以下、SAW)装置は、圧電体と接するように少なく
とも一対のくし歯電極を形成してなる少なくとも1つの
インターデジタルトランスデューサ(以下、IDT)を
形成した構造を有する。
【0003】また、近年、圧電薄膜を用いたSAW装置
も種々提案されている。すなわち、ガラス基板や圧電基
板などの弾性体基板上に圧電薄膜を形成してなる表面波
基板を用いたSAW装置が提案されている。
【0004】上記圧電薄膜及び弾性体基板を積層してな
る表面波基板を用いた構成では、図22(a)及び
(b)並びに図23(a)及び(b)に示す4種類の構
造が知られている。すなわち、図22(a)に示すSA
W装置101では、弾性体基板102上に圧電薄膜10
3が形成されており、圧電薄膜103上にIDT104
が形成されている。他方、図22(b)に示すSAW装
置105では、IDT104が圧電薄膜103の下面
に、すなわち弾性体基板102と圧電薄膜103との間
の界面に形成されている。
【0005】また、図23(a)に示すSAW装置10
6では、弾性体基板102上に、短絡電極107が形成
されており、該短絡電極107上に圧電薄膜103が積
層されている。IDT104は、圧電薄膜103上に形
成されている。すなわち、SAW装置106は、図22
(a)に示したSAW装置101において、弾性体基板
102と圧電薄膜103との界面に短絡電極107を挿
入した構造に相当する。
【0006】図23(b)に示すSAW装置108で
は、短絡電極107が圧電薄膜103上に形成されてい
る。また、IDT104が弾性体基板102と圧電薄膜
103との間の界面に形成されている。従って、SAW
装置108は、図22(b)に示したSAW装置105
において、圧電薄膜103の上面に短絡電極107を形
成した構造に相当する。
【0007】上記SAW装置101,105,106,
108を、IDT104の形成位置及び短絡電極107
の有無のみを異ならせ、他の構成は同一とし、圧電薄膜
としてZnO薄膜、弾性体基板としてガラス基板を用い
た場合の電気機械結合係数を図24に示す。
【0008】図24では、上記4種類のSAW装置にお
けるZnO薄膜の規格化された膜厚H/λに対する電気
機械結合係数の変化が示されている。なお、本明細書に
おいて、Hは圧電薄膜の厚みを、λは励振される表面波
の波長を示す(単位はいずれも同じ)。
【0009】また、実線AがSAW装置101の結果
を、破線BがSAW装置105の結果を、一点鎖線Cは
SAW装置106の結果を、二点鎖線DがSAW装置1
08の結果を示す。
【0010】図24から明らかなように、H/λを選択
することにより、SAW装置105,108において、
SAW装置101,106に比べて大きな電気機械結合
係数の得られることがわかる。
【0011】従って、従来、ガラス基板102上にZn
O薄膜103を形成した構造では、IDT104をガラ
ス基板102とZnO薄膜103との間の界面に形成し
たほうが大きな電気機械係合係数が得られるとされてい
た。なお、図24中のセザワ波と記載してある波は、レ
イリー波の高次モードの表面波である。
【0012】また、IEEE ULTRASONICS
SYMPOSIUM(1997)261〜266頁や
日本学術振興会弾性波素子技術第150委員会59回研
究資料(1998)23〜28頁〔以下、文献1と略
す。〕には、本発明者により、水晶基板上にZnO薄膜
を形成してなる表面波基板を用いた場合の弾性表面波の
各種特性が示されている。図25(a)及び(b)並び
に図26を参照してこれを説明する。この先行技術に
は、周波数時間温度特性TCFがプラスの値をもつカッ
ト角及び伝搬方向の水晶基板上に、周波数温度係数TC
FがマイナスのZnO薄膜を形成することにより、TC
Fがゼロである表面波基板が得られることが理論と実験
とにより確認されている。
【0013】なお、この文献1における理論は、IEE
E trans.Sonics &Ultrason.
vol.SU−15,No. 4(1968)209頁〜に
基づいている。
【0014】図25(a)は、上記文献1に記載されて
いる29°45′回転Y板35°X伝搬〔オイラー角
(0°、119°45′、35°)〕の水晶基板におけ
る図22(a)のSAW装置のTCFのZnO膜厚依存
性を示し、図25(b)は、上記文献1に記載されてい
る42°45′回転Y板35°X伝搬〔オイラー角(0
°、132°45′、35°)〕における図22(a)
のSAW装置のTCFのZnO膜厚依存性を示す。ま
た、図26は、圧電薄膜としてZnO薄膜、弾性体基板
として水晶基板を用いたSAW装置のレイリー波とスプ
リアス波であるセザワ波の電気機械結合係数を示す。図
26における実線A〜Cは、それぞれ、図22(a)、
図22(b)及び図23(a)に示す構造のSAW装置
のレイリー波の電気機械結合係数を示し、破線A″、
C″及びD″は、図22(a)、図23(a)及び図2
3(b)の構造を有するSAW装置におけるスプリアス
となるセザワ波の電気機械結合係数の変化を示す。
【0015】図25(a)及び(b)から、図22
(a)のSAW装置では、規格化されたZnO膜の膜厚
を選択することにより、TCFがゼロとなることがわか
る。下記の表1は、上述した先行技術に記載の図22
(a)のSAW装置(Al/ZnO/水晶の積層構造)
と、従来より知られているTCFの良好なSAW装置と
の比較を示す。
【0016】
【表1】
【0017】図26及び表1から、図22(a)のSA
W装置は、ST−X水晶基板やLa 3Ga5SiO14基板
よりも大きい、1%程度の電気機械結合係数K2 が得ら
れ、同等の電気機械係合係数K2 を有するLi247
基板に比べて、音速が20%程度低いことがわかる。こ
のことは、図22(a)のSAW装置により、トランス
バーサル型SAWフィルタを構成した場合、ST−X水
晶基板やLa3Ga5SiO14基板の場合よりも低損失で
あり、Li247 基板の場合よりも小型でかつ温度に
よる周波数偏差が小さいことを意味している。
【0018】ところで、図26において、圧電薄膜とし
てZnO薄膜、弾性体基板として水晶基板を用いた場
合、図22(b)のSAW装置におけるレイリー波の電
気機械結合係数は、図22(a)及び図23(a)のS
AW装置におけるレイリー波の電気機械結合係数よりも
小さいことが示されており、この傾向は弾性体基板とし
てガラス基板を用いた場合の傾向と反している。
【0019】このように、図22(a)及び図23
(a)のSAW装置は、良好なTCFと大きな電気機械
結合係数を併せ持つため、これを用いることにより、移
動体通信機器の帯域フィルタなどの表面波装置の高性能
化を図ることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図22
(a)及び図23(a)のSAW装置においても、な
お、電気機械結合係数が不足し、表面波装置に要求され
る特性を十分に満たすことができないという問題があっ
た。移動体通信では、従来のアナログ方式からディジタ
ル方式、そして符号拡散方式との方式が移行しつつあ
る。例えば、ディジタル方式や符号拡散方式に用いられ
る中間周波数フィルタでは、低群遅延偏差と低挿入損失
が要求される。群遅延偏差の小さい表面波装置による帯
域フィルタとして、トランスバーサル型フィルタが知ら
れているが、従来の表面波基板でトランスバーサル型フ
ィルタを構成した場合、電気機械結合係数が不足し、上
記要求に答えることはできなかった。
【0021】本発明の目的は、水晶基板及び圧電薄膜を
積層してなる表面波基板を用いたSAW装置において、
温度特性が良好であり、かつ電気機械結合係数が大きな
SAW装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために成されたものであり、本願の広い局面によ
れば、水晶基板と、前記水晶基板上に形成された圧電薄
膜と、前記水晶基板と前記圧電薄膜間に形成されたくし
歯電極とを備え、前記圧電薄膜の膜厚をH、表面波の波
長をλとしたときに、圧電薄膜の規格化膜厚H/λが
0.05以上とされていることを特徴とする、表面波装
置が提供される。
【0023】本発明のある特定の局面では、圧電薄膜の
規格化膜厚H/λは0.20以上とされている。本発明
の別の特定の局面では、圧電薄膜がマイナス面で前記基
板及び/またはくし歯電極に接しているように構成され
る。
【0024】本発明のさらに他の特定の局面では、圧電
薄膜上に形成された短絡電極がさらに備えられる。本発
明の別の特定の局面では、水晶基板のオイラー角が、図
6におけるレイリー波のパワーフロー角PFAが±2.
5°となる範囲にある。
【0025】本発明の他の特定の局面では、水晶基板の
オイラー角が、図7における表面波装置の周波数温度係
数TCFが±25ppm/℃となる範囲にある。本発明
の他の特定の局面では、水晶基板のオイラー角が、図7
における表面波装置の周波数温度係数TCFが±5pp
m/℃となる範囲にある。
【0026】本発明の他の特定の局面では、水晶基板の
オイラー角が、図8におけるレイリー波の電気機械結合
係数K2 が0.8%以上となる範囲にある。本発明の特
定の局面では、水晶基板のオイラー角が、図9における
スプリアス波の電気機械結合係数KSP 2 が0.1%以下
となる範囲にある。
【0027】本発明の別の特定の局面では、圧電薄膜の
周波数温度係数TCFがマイナスの値を有する。本発明
の別の特定の局面では、水晶基板のオイラー角が、図1
8における利用しようとする表面波と利用しない不要表
面波のパワーフロー角の差ΔPFAが±1°となる範囲
にある。
【0028】本発明のさらに他の特定の局面では、水晶
基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のφが−35〜+35
°とされている。なお、本発明においては、水晶基板の
上述した特定のオイラー角に対して結晶学的に等価なオ
イラー角の水晶基板を用いてもよい。
【0029】本発明において、上記圧電薄膜は、好まし
くは、ZnO、AlN、Ta25及びCdSからなる群
から選択した1種により構成される。
【0030】
【発明の実施の形態】図1(a)及び(b)は、本発明
の一実施例に係る表面波装置を示す平面図及び要部を拡
大して示す部分切欠正面断面図である。
【0031】表面波装置1では、水晶基板2上に、イン
ターデジタルトランスデューサ(IDT)3,4が形成
されている。IDT3,4は、それぞれ、一対のくし歯
電極3a,3b,4a,4bを有する。IDT3,4は
表面波伝搬方向において所定距離を隔てて配置されてい
る。すなわち、本実施例の表面波装置1は、周知のトラ
ンスバーサル型表面波フィルタと同様にIDT3,4が
構成されている。
【0032】本実施例の特徴は、IDT3,4を覆うよ
うに、圧電薄膜5が積層されており、該圧電薄膜5の膜
厚をH、表面波波長をλとしたときに、圧電薄膜5の規
格化膜厚H/λが0.05以上とされていることにあ
り、それによって電気機械結合係数K2 が大きくされて
おり、かつ温度特性も良好とされている。これを、以下
においてより詳細に説明する。
【0033】本願発明者らは、弾性体基板として水晶基
板を用い、該水晶基板上に圧電薄膜としてZnO薄膜を
形成してなる表面波基板を用いた表面波装置、特に前述
した図22(b)及び図23(b)に示した積層構造を
有する表面波装置の特性について、弾性体基板としてガ
ラス基板を用いた場合の傾向と反対であることに疑念を
抱き、前述した先行技術とは別の角度から検討した。
【0034】図2及び図3は、圧電薄膜としてZnO薄
膜、弾性体基板としてオイラー角(0、119°4
5′、35°)のX伝搬水晶基板を用いた場合の、図2
2(a),(b)及び図23(a),(b)の構造を有
する各SAW装置を伝搬するレイリー波における、Zn
O薄膜の規格化された厚みと、電気機械結合係数との関
係を示し、図4及び図5は、レイリー波近傍に発生する
スプリアス波における、ZnO薄膜の規格化された厚み
と電気機械結合係数の関係を示す。
【0035】なお、図2及び図4では、ZnO薄膜のオ
イラー角は(0°、0°、0°)とし、図3及び図5で
は、ZnO薄膜のオイラー角は(0°、180°、0
°)とし、ZnO薄膜の極性を反転している。
【0036】ここで、図2〜図5の結果は、上記先行技
術に記載のcambellらの手法ではなく、文献(電
子通信学会論文誌Vol.J68−C Nol(198
5)21〜27頁)に提案されている有限要素法を利用
して求め、電気機械結合係数K2 は、上記有限要素法に
より自由表面の音速Vfと、短絡表面の音速Vmとを導
出し、下記の式(1)により求めた。
【0037】 K2 =2×(Vf−Vm)/Vf…式(1) 図2〜図5において、図22(b)のSAW装置のレイ
リー波のZnO薄膜の厚さが0.05λを超えると、Z
nO薄膜を形成しない場合に比べて電気機械結合係数K
2 は大きくなる。
【0038】また、上記ZnO薄膜の厚みが0.20λ
〜0.24λの範囲を超えると、図22(b)のSAW
装置のレイリー波の電気機械結合係数K2 は、図22
(a)及び図23(a)及び(b)のSAW装置のレイ
リー波の電気機械係合決数K2よりも大きくなる。特
に、ZnO薄膜の厚みが0.5λ付近では、図22
(a)のSAW装置のレイリー波の電気機械結合係数の
3倍に達する。
【0039】また、ZnO薄膜の厚みが0.27λ〜
0.31λの範囲を超えると、図23(b)のSAW装
置のレイリー波の電気機械結合係数は、図22(a)及
び図23(a)のSAW装置におけるレイリー波の電気
機械結合係数よりも大きくなる。
【0040】以上の計算結果は、弾性体基板としてガラ
ス基板を用いた場合の図24の結果と同様であり、図2
5に示した前述した文献1における理論値とは傾向が異
なる。
【0041】また、ZnO薄膜のオイラー角を(0°、
0°、0°)とした場合は、ZnO薄膜のオイラー角を
(0°、180°、0°)とした場合よりも、レイリー
波の電気機械結合係数K2 は大きく、スプリアスの電気
機械結合係数K2 が小さい傾向がある。
【0042】以上の計算により、図22(b)及び図2
3(b)の構造のSAW表面波装置を、水晶基板上にZ
nO薄膜を形成してなる表面波基板を用いることによ
り、電気機械結合係数K2 を大幅に高め得ることがわか
る。
【0043】ところで、表面波基板の代表的な評価項目
としては、電気機械結合係数K2 だけでなく、パワーフ
ロー角PFA及び周波数温度特性TCFが挙げられる。
また、圧電薄膜としてZnO薄膜を、弾性体基板として
水晶基板を用いた図22(a)〜図23(b)に示した
各積層構造を有するSAW装置では、レイリー波の11
0%程度の音速を持つスプリアス波が生じる。従って、
スプリアス波の電気機械結合係数KSP 2 も重要な評価項
目となる。
【0044】すなわち、表面波基板では、PFA、TC
F及びKSP 2 が小さいことが望ましい。そこで、弾性体
基板として水晶基板を用い、圧電薄膜としてZnO薄膜
を用いた図22(b)の構造、すなわち図1(b)と同
じ構造のSAW装置において、水晶基板のオイラー角
(0°、θ、ψ)及びZnO薄膜の厚み、レイリー波の
パワーフロー角PFA、周波数温度係数TCF、レイリ
ー波の電気機械結合係数K 2 と、スプリアス波の電気機
械結合係数KSP 2 との関係を、有限要素法を用いて計算
した。結果を、図6〜図9、図10〜図13及び図14
〜図17を参照して説明する。
【0045】図6〜図9は、ZnO/Al/水晶基板を
伝搬する表面波の基板方位依存性を示す図であり、この
場合ZnOの規格化膜厚は0.20λとされている。図
6はレイリー波のパワーフロー角、図7はレイリー波の
周波数温度係数TCF、図8はレイリー波の電気機械結
合係数K2 を、図9はスプリアス波の電気機械結合係数
SP 2 の方位依存性をそれぞれ示す。
【0046】図6〜図9の等高線は、それぞれ、上記パ
ワーフロー角PFA、周波数温度係数TCF、電気機械
結合係数K2 及びKSP 2 が同じ部分であることを意味す
る。図10〜図13及び図14〜図17も同様の結果を
示すものであるが、図10〜図13はZnO膜の規格化
膜厚が0.25λとされており、図14〜図17では、
ZnO膜の規格化膜厚が0.30λとされている。
【0047】図6〜図17において、斜線が交差してい
るハッチングで示す各矢印Xで示す領域は、電気機械結
合係数K2 が小さいなどの理由により計算値が得られな
かった条件である。図6、図10、図14及び図7、図
11、図15におけるPFA及びTCFは下記の式
(2)及び(3)によりそれぞれ求めた値である。
【0048】 PFA=tan-1(Vf-1×∂Vf/∂ψ)…式(2) TCF=Vf-1×∂Vf/∂T−α…式(3) 式(2)において、ψは表面波の伝搬方向(度)、Tは
温度(℃)、αは表面波の伝搬方向における熱膨張係数
を示す。
【0049】図6、図10及び図14より、パワーフロ
ー角PFAが、−2.5〜+2.5°と小さい条件は、
図6の太線Y1,Y2で囲まれた斜線のハッチングを付
した領域であることがわかる。
【0050】また、図7、図11、図15より、周波数
温度係数TCFが、−25〜+25ppm/℃と小さい
条件は、図7の線T1,T2で囲まれており、かつ斜線
のハッチングを付して示した領域であることがわかる。
特に、Li247 基板よりも小さい−5〜+5ppm
/℃となる条件は、図7の線T3,T4、図11の線T
5,T6、図15の線T7,T8で囲まれた領域である
ことがわかる。
【0051】また、電気機械結合係数K2 は、前述のよ
うにZnO膜厚を0.05λ以上とすればZnO薄膜を
形成しない場合に比べて大きくできるが、オイラー角を
調整することでさらなる改善が可能となる。例えば、図
8において、太線Kで囲んだ範囲は結合係数が0.8%
以上となり、従来の図22(a)のSAW装置の結合係
数と同等もしくはそれ以上の値を示す。ZnO膜厚を増
加すると全てのオイラー角で結合係数が増加するが、特
定の膜厚において、結合係数の大きい範囲は図8の太線
Kで囲まれた範囲となる。
【0052】さらに、図9、図13及び図17から、ス
プリアス波の電気機械結合係数KSP 2 が0〜0.1と小
さい条件は、太線S1,S2,S3で囲まれた領域であ
ることがわかる。
【0053】従って、水晶基板上に圧電薄膜が形成され
ており、該水晶基板と圧電薄膜との間にくし歯電極が形
成されている図1(b)の構造を有する表面波装置にお
いて、上記水晶基板のオイラー角を、上述した各範囲に
設定することにより、PFA、TCF及びKSP 2 が小さ
く、レイリー波の電気機械結合係数K2 が大きい表面波
装置を提供し得ることがわかる。
【0054】次に、具体的な実験例につき説明する。と
ころで、パワーフロー角とは、表面波の位相速度の方向
と群速度の方向の差を示す角度であり、パワーフロー角
が存在する場合、表面波のエネルギーはくし歯電極の電
極指の垂線方向に対し、パワーフロー角だけずれて伝搬
する。このときの表面波エネルギーの損失LPFA は、下
記の式(4)で表される。
【0055】 LPFA =10×log10〔{W−tan(PFA)}/W〕 (dB/λ) …式(4) 式(4)において、Wは表面波の波長をλで規格化され
たくし歯電極の交差幅を示す。
【0056】従って、前述したように、表面波基板では
パワーフロー角PFAは0°であることが望ましい。し
かしながら、PFAが存在する場合、くし歯電極の設計
難度は高くなるが、図21に示すように、表面波基板1
1上におけるくし歯電極12の電極指配置角θ
strip と、PFAとを一致させることにより、θstrip
とPFAとの差に起因する挿入損失の劣化を抑制するこ
とができる。反対に、電極指の配置角度とPFAが異な
っていると、挿入損失は劣化することになる。
【0057】本発明に係る表面波基板では、レイリー波
の110%程度の音速を有するスプリアス波が存在す
る。電極指配置角度θstripを、レイリー波のパワーフ
ロー角PFAと一致させた上記くし歯電極では、レイリ
ー波とスプリアス波のパワーフロー角の差をΔPFAと
すると、ΔPFAに起因するスプリアス波の損失LPFAS
P は式(4)と同様に、下記の式(5)により表され
る。
【0058】 LPFASP =10×log10〔{W−tan(ΔPFA)}/W〕 (dB/λ )…式(5) 式(5)より、ΔPFAを大きくすることにより、スプ
リアス波の応答を抑圧し得ることがわかる。例えば、W
=10λのくし歯電極において、表面波が200λ伝搬
すると、ΔPFAが1°の場合、1.5dB程度スプリ
アス波を抑圧することができる。
【0059】図18〜図20は、ΔPFAの基板依存性
を示す図である。図18〜図20は、図6〜図17の場
合と同様に、ZnO/Al/水晶基板の構造のSAW装
置において、ZnO膜の厚みを0.20λ、0.25λ
及び0.30λとした場合のそれぞれΔPFAの基板依
存性を示す。図18〜図20における等高線は、ΔPF
Aが同じ値であることを示し、図18〜図20より、Δ
PFAが±1°以上となる条件は、図18の線Pである
ことがわかる。
【0060】図27はZnOの規格化膜厚が0.3λ、
オイラー角(φ、117°、0°)である場合のレイリ
ー波の電気機械結合係数K2とスプリアス波の電気機械
結合係数Ksp 2の基板方位φ依存性である。図27より
スプリアス波の電気機械結合係数Ksp 2が0〜0.1%
と小さい条件はφが−35°〜+35°、+85°〜+
155°であることがわかる。
【0061】本発明の基本原理は、前述した文献1に記
載のように、周波数温度特性TCFがプラスの値を有す
るカット角及び伝搬方向の水晶基板上に、TCFがマイ
ナスの値を有する圧電薄膜を形成することにより、水晶
基板の温度特性と圧電薄膜の温度特性とを相殺し、良好
な周波数温度特性を得ることにある。従って、好ましく
は、上記圧電薄膜としては、TCFがマイナスの値を有
するものが用いられる。
【0062】なお、上記実施例では、圧電薄膜として、
ZnO薄膜を形成した場合につき説明したが、ZnO薄
膜の他、TCFがプラスである圧電薄膜、例えばAl
N、Ta25 またはCdSなどからなる圧電薄膜を用
いてもよい。
【0063】さらに、水晶基板については、圧電薄膜が
積層される側の面がプラス面及びマイナス面のいずれで
あってもよい。また、水晶基板上に圧電薄膜を形成した
場合の弾性表面波は、若干SH方向の変位成分を有する
ことがあるが、本願明細書においては、便宜上、このよ
うにレイリー波が変形した弾性表面波を含めてレイリー
波と称していることを指摘しておく。
【0064】また、本願に示した計算値はZnO薄膜の
緻密性が良好な条件での計算値である。ZnO膜の緻密
性が低い場合は、ZnO膜の膜厚が薄い場合の計算値と
近い値となることを指摘しておく。
【0065】
【発明の効果】本発明に係る表面波装置では、水晶基板
上に圧電薄膜が形成されており、該水晶基板と圧電薄膜
間にくし歯電極が形成されており、圧電薄膜の規格化膜
厚H/λが0.05以上とされているので、レイリー波
の電気機械結合係数K2 が大きい表面波装置を提供する
ことができる。
【0066】特に、圧電薄膜の規格化膜厚H/λが0.
20以上の場合には、レイリー波の電気機械結合係数K
2 をより一層大きくすることができる。圧電薄膜がマイ
ナス面で、水晶基板及び/またはくし歯電極に接してい
る場合には、すなわち圧電薄膜のプラス面が上面となる
ように構成することにより、電気機械結合係数K2 をさ
らに大きくすることができる。
【0067】また、圧電薄膜上に短絡電極がさらに形成
されていてもよく、その場合においても、本発明に従っ
て電気機械結合係数K2 の大きな表面波装置を構成する
ことができる。
【0068】また、水晶基板のオイラー角が、図6の線
Y1,Y2で囲まれた範囲にある場合には、パワーフロ
ー角を±2.5°とすることができる。水晶基板のオイ
ラー角が、図7の線T1,T2で囲まれた範囲の場合に
は、表面波装置の周波数温度係数TCFを±25ppm
/℃とすることができ、温度依存性の少ない表面波装置
を提供することができる。特に、水晶基板のオイラー角
が図7の線T3,T4で囲まれた範囲にある場合には、
表面波装置の周波数温度係数TCFを±5ppm/℃と
することができる。
【0069】さらに、水晶基板のオイラー角が、図8の
線Kで囲まれた範囲にある場合には、レイリー波の電気
機械結合係数K2 を0.8%以上とすることができる。
水晶基板のオイラー角が、図9の線S1,S2,S3で
囲まれた範囲にある場合には、スプリアス波の電気機械
結合係数KSP 2 を0.1%以下とすることができ、スプ
リアス波の影響を抑制することができる。
【0070】圧電薄膜の周波数温度係数TCFがマイナ
スの値を有する場合には、水晶基板の周波数温度係数と
相殺されて、温度依存性の少ない表面波装置を容易に構
成することができる。
【0071】水晶基板のオイラー角が、図18の線Pで
囲まれた範囲にある場合には、利用しようとする表面波
と利用しない不要表面波とのパワーフロー角の差ΔPF
Aが±1°の範囲とされるので、特性に優れた表面波装
置を提供することができる。特に、隣り合うIDT間の
距離L11が、IDTの電極指交差幅をWとしたときに、
11>W/tan(ΔPFA)である場合には、不要表
面波の影響をより効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の一実施例に係る
表面波装置を説明するための概略構成図であり、(a)
は平面図、(b)は要部断面図。
【図2】各種積層構造のSAW装置においてオイラー角
(0°、119.75°、35°)の水晶基板上にオイ
ラー角(0°、0°、0°)のZnO膜を形成したとき
のレイリー波のZnO規格化膜厚と電気機械結合係数K
2 との関係を示す図。
【図3】各種積層構造のSAW装置においてオイラー角
(0°、119.75°、35°)の水晶基板上にオイ
ラー角(0°、180°、0°)のZnO膜を形成した
ときのレイリー波のZnO規格化膜厚とレイリー波の電
気機械結合係数K2 との関係を示す図。
【図4】各種積層構造のSAW装置においてオイラー角
(0°、119.75°、35°)の水晶基板上にオイ
ラー角(0°、0°、0°)のZnO膜を形成したとき
のレイリー波のZnO規格化膜厚とスプリアス波の電気
機械結合係数KSp 2 との関係を示す図。
【図5】各種積層構造のSAW装置においてオイラー角
(0°、119.75°、35°)の水晶基板上にオイ
ラー角(0°、180°、0°)のZnO膜を形成した
ときのレイリー波のZnO規格化膜厚とスプリアス波の
電気機械結合係数KSp 2との関係を示す図。
【図6】ZnOの規格化膜厚が0.20λである場合
の、レイリー波のパワーフロー角の基板方位依存性を示
す図。
【図7】ZnOの規格化膜厚が0.20λである場合
の、レイリー波の周波数温度係数TCFの基板方位依存
性を示す図。
【図8】ZnOの規格化膜厚が0.20λである場合
の、レイリー波の電気機械結合係数K2 の基板方位依存
性を示す図。
【図9】ZnOの規格化膜厚が0.20λである場合
の、スプリアス波の電気機械結合係数KSP 2 の基板方位
依存性を示す図。
【図10】ZnOの規格化膜厚が0.25λである場合
の、レイリー波のパワーフロー角の基板方位依存性を示
す図。
【図11】ZnOの規格化膜厚が0.25λである場合
の、レイリー波の周波数温度係数TCFの基板方位依存
性を示す図。
【図12】ZnOの規格化膜厚が0.25λである場合
の、レイリー波の電気機械結合係数K2 の基板方位依存
性を示す図。
【図13】ZnOの規格化膜厚が0.25λである場合
の、スプリアス波の電気機械結合係数KSP 2 の基板方位
依存性を示す図。
【図14】ZnOの規格化膜厚が0.30λである場合
の、レイリー波のパワーフロー角の基板方位依存性を示
す図。
【図15】ZnOの規格化膜厚が0.30λである場合
の、レイリー波の周波数温度係数TCFの基板方位依存
性を示す図。
【図16】ZnOの規格化膜厚が0.30λである場合
の、レイリー波の電気機械結合係数K2 の基板方位依存
性を示す図。
【図17】ZnOの規格化膜厚が0.30λである場合
の、スプリアス波の電気機械結合係数KSP 2 の基板方位
依存性を示す図。
【図18】ZnOの規格化膜厚が0.20λである場合
の、ΔPFAの基板方位依存性を示す図。
【図19】ZnOの規格化膜厚が0.25λである場合
の、ΔPFAの基板方位依存性を示す図。
【図20】ZnOの規格化膜厚が0.30λである場合
の、ΔPFAの基板方位依存性を示す図。
【図21】表面波装置におけるくし歯電極の電極指配置
角θstrip とパワーフロー角PFAとの関係を説明する
ための模式図。
【図22】(a)及び(b)は、表面波装置における基
板、圧電薄膜及びくし歯電極の積層構造例を説明するた
めの模式的断面図。
【図23】(a)及び(b)は、表面波装置における基
板、圧電薄膜及びくし歯電極の積層構造例を説明するた
めの模式的断面図。
【図24】従来の表面波装置におけるZnO薄膜の規格
化された膜厚と、電気機械結合係数Ksとの関係を示す
図。
【図25】(a)及び(b)は、先行技術に記載の表面
波装置のZnO膜厚に対する周波数温度係数TCFの依
存性を示す図。
【図26】先行技術に記載されている、ZnOの規格化
された膜厚H/λと電気機械結合係数との関係を示す
図。
【図27】ZnOの規格化膜厚が0.3λ、オイラー角
(φ、117°、0°)である場合のレイリー波の電気
機械結合係数K2とスプリアス波の電気機械結合係数K
sp 2の基板方位φ依存性を示す図。
【符号の説明】
1…表面波装置 2…水晶基板 3,4…IDT 3a,3b,4a,4b…くし歯電極 5…圧電薄膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶基板と、前記水晶基板上に形成され
    た圧電薄膜と、前記水晶基板と前記圧電薄膜間に形成さ
    れたくし歯電極とを備え、前記圧電薄膜の膜厚をH、表
    面波の波長をλとしたときに、圧電薄膜の規格化膜厚H
    /λが0.05以上とされていることを特徴とする、表
    面波装置。
  2. 【請求項2】 前記圧電薄膜の規格化膜厚H/λが0.
    20以上とされている、請求項1に記載の表面波装置。
  3. 【請求項3】 前記圧電薄膜がマイナス面で前記基板及
    び/またはくし歯電極に接している、請求項1または2
    に記載の表面波装置。
  4. 【請求項4】 前記圧電薄膜上に形成された短絡電極を
    さらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の表面波
    装置。
  5. 【請求項5】 前記水晶基板のオイラー角が、図6にお
    けるレイリー波のパワーフロー角PFAが±2.5°と
    なる範囲にある、請求項1〜4のいずれかに記載の表面
    波装置。
  6. 【請求項6】 前記水晶基板のオイラー角が、図7にお
    ける表面波装置の周波数温度係数TCFが±25ppm
    /℃となる範囲にある、請求項1〜4のいずれかに記載
    の表面波装置。
  7. 【請求項7】 前記水晶基板のオイラー角が、図7にお
    ける表面波装置の周波数温度係数TCFが±5ppm/
    ℃となる範囲にある、請求項6に記載の表面波装置。
  8. 【請求項8】 前記水晶基板のオイラー角が、図8にお
    けるレイリー波の電気機械結合係数K2 が0.8%以上
    の範囲にある、請求項1〜7のいずれかに記載の表面波
    装置。
  9. 【請求項9】 前記水晶基板のオイラー角が、図9にお
    けるスプリアス波の電気機械結合係数KSP 2 が0.1%
    以下の範囲にある領域にある、請求項1〜7のいずれか
    に記載の表面波装置。
  10. 【請求項10】 前記圧電薄膜の周波数温度係数TCF
    がマイナスの値を有する、請求項1〜9のいずれかに記
    載の表面波装置。
  11. 【請求項11】 前記水晶基板のオイラー角が、図18
    における利用しようとする表面波と利用しない不要表面
    波のパワーフロー角の差ΔPFAが±1°となる範囲に
    ある、請求項1〜10のいずれかに記載の表面波装置。
  12. 【請求項12】 前記水晶基板のオイラー角(φ、θ、
    ψ)のφが−35〜+35°であることを特徴とする、
    請求項1〜11のいずれかに記載の表面波装置。
  13. 【請求項13】 前記水晶基板のオイラー角が請求項5
    〜9、11または12に記載のオイラー角に対して結晶
    学的に等価であることを特徴とする、表面波装置。
  14. 【請求項14】 前記圧電薄膜が、ZnO、AlN、T
    25 及びCdSからなる群から選択した1種からな
    る、請求項1〜13のいずれかに記載の表面波装置。
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