JP2002016437A - 圧電発振器 - Google Patents

圧電発振器

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JP2002016437A
JP2002016437A JP2000194288A JP2000194288A JP2002016437A JP 2002016437 A JP2002016437 A JP 2002016437A JP 2000194288 A JP2000194288 A JP 2000194288A JP 2000194288 A JP2000194288 A JP 2000194288A JP 2002016437 A JP2002016437 A JP 2002016437A
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oscillation
oscillation circuit
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terminal
capacitor
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JP2000194288A
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Michio Isoda
道雄 磯田
Mineo Akashi
峰雄 明石
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源電圧投入時から発振が安定するまでの起動
時間を短縮することができるコルピッツ型発振回路を備
えた圧電発振器を提供すること。 【解決手段】コルピッツ型主発振回路1と、副発振回路
3と、起動制御回路4とを備え、副発振回路3は、ヒス
テリシスコンパレータ31と、一端が低電位側電源VE
Eに接続されたコンデンサ33と、ヒステリシスコンパ
レータ31の出力端子とコンデンサ33の他端との間に
接続された抵抗32と、ヒステリシスコンパレータ31
の入力端子とコンデンサ33の他端との間に接続された
スイッチ路34とを備え、起動制御回路4は、コンパレ
ータ41と、コンデンサ43と、定電流源44とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電発振器に関
し、特に電源電圧投入時から発振が安定するまでの起動
時間を短縮した圧電発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話等の携帯機器に使用され
る水晶発振器は、低消費電力化のため電源を必要時間の
み投入するように電源を間欠的にオンオフ制御している
が、このため電源電圧投入時から発振が安定するまでの
起動時間を短縮する必要があり、起動高速化を目指した
水晶発振器として、例えば図3に示す特開平11−28
4438号公報に開示された水晶発振器が知られてい
る。図3に示す従来例の水晶発振器は、電源電圧投入さ
れるとインバータ51の出力信号によって水晶振動子5
2の一端を励振し水晶振動子52の他端の出力信号をイ
ンバータ51の入力側に帰還させて発振信号を出力する
水晶発振回路5と、電源電圧投入されるとクロック端子
60から入力されるクロック信号をカウントするカウン
タ66と、そのカウント値が所定値に達するまでクロッ
ク信号を抵抗62を介して水晶振動子52の一端に与え
る3ステートバッファ61と、そのカウント値が所定値
に達するまでクロック信号の反転信号を抵抗65を介し
て水晶振動子52の他端に与える3ステートバッファ6
4とを備え、電源電圧投入後一定時間のみ、水晶振動子
52の端子間がクロック信号により強制的に励振される
ことにより水晶発振回路5の起動時間が短縮されるよう
にしている。
【0003】しかし、近年、携帯電話の送受信用の基本
波として使用される水晶発振器は、特に高いキャリア/
ノイズ(以下C/Nと記す)比が要求され、高C/N比
が得られる水晶発振回路として、バイポーラ型発振トラ
ンジスタを用いたコルピッツ型発振回路が使用され、そ
こで、このコルピッツ型発振回路に対し図3に示す従来
例の水晶発振器の一部構成を適用し同様に起動時間を短
縮しようとすると、図4に示す構成となる。図4におい
て、コルピッツ型主発振回路1は、バイポーラ型発振ト
ランジスタ11と、抵抗12と、コンデンサ13と、コ
ンデンサ14と、抵抗15と、定電流源16と、コンデ
ンサ17と、バイポーラ型ベース接地トランジスタ18
と、抵抗19と、水晶振動子20と、出力端子21とを
備え、発振トランジスタ11のエミッタ端子は、抵抗1
2を介して低電位側電源VEEに接続され、発振トラン
ジスタ11のコレクタ端子は、ベース接地トランジスタ
18のエミッタ端子に接続され、ベース接地トランジス
タ18のコレクタ端子は、抵抗19を介して高電位側電
源VCCに接続され、ベース接地トランジスタ18のコ
レクタ端子は、出力端子21に接続され、コンデンサ1
3は、発振トランジスタ11のベース端子とエミッタ端
子との間に接続され、コンデンサ14は、発振トランジ
スタ11のエミッタ端子と低電位側電源VEEとの間に
接続され、水晶振動子20の一端は、発振トランジスタ
11のベース端子に接続され、水晶振動子20の他端
は、低電位側電源VEEに接続され、抵抗15は、発振
トランジスタ11のベース端子とベース接地トランジス
タ18のベース端子との間に接続され、定電流源16
は、高電位側電源VCCとベース接地トランジスタ18
のベース端子との間に接続され、コンデンサ17は、ベ
ース接地トランジスタ18のベース端子と低電位側電源
VEEとの間に接続されている。定電流源16は、発振
トランジスタ11にベースバイアス電流を供給し、抵抗
15の電圧降下により、ベース接地トランジスタ18の
ベースバイアス電圧を供給し、コンデンサ17は、ベー
ス接地トランジスタ18のベース端子を交流的に低電位
側電源VEEに短絡し、発振トランジスタ11は、容量
性リアクタンスであるコンデンサ13及びコンデンサ1
4と、誘導性リアクタンスである水晶振動子20とによ
りコルピッツ型発振を行い、水晶振動子20の共振周波
数に基づく発振周波数の発振波をコレクタ電流出力し、
発振トランジスタ11にカスコード接続されたベース接
地トランジスタ18が、発振トランジスタ11のコレク
タ電流を増幅し、出力端子21に発振波を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コルピッツ型
主発振回路1の水晶振動子20の一端には3ステートバ
ッファ61により大振幅のクロック信号が与えられ、主
発振回路1の出力端子には3ステートバッファ64によ
り大振幅のクロック信号の反転信号が入力されることに
なるため、主発振回路1の水晶振動子20の一端側にお
いては、水晶振動子20の一端にベース端子が接続され
ているトランジスタ11のベースバイアスがオフされて
しまい、図5(a)に示すように、時刻t0において電
源電圧投入された後、時刻t1まで3ステートバッファ
61により励振されても、時刻t1まではベースバイア
スがオフ状態となって発振できず、結局時刻t1から発
振が開始され、再度水晶振動子20が励振され直すため
に、時刻t2において発振が安定するまでの起動時間
(t2−t0)は、主発振回路1単独の起動時間(t2
−t1)=約3msec.に比べかえって長くなってし
まい、また、主発振回路1の出力端子側においても、図
5(b)に示すように、時刻t0において電源電圧投入
された後、時刻t1まで3ステートバッファ64により
励振されても、時刻t1までは安定時の発振振幅に対し
て印加される励振波形の振幅が大きく、結局時刻t1か
ら発振振幅が安定時の発振振幅に収束して行くために、
起動時間(t2−t0)の短縮には全く寄与せず、結局
コルピッツ型主発振回路1の起動時間を短縮することが
できないという問題がある。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、電源電圧投入時から発振が安定するまで
の起動時間を短縮することができるコルピッツ型発振回
路を備えた圧電発振器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電発振器は、
発振トランジスタと、前記トランジスタのベース端子に
一端が接続された圧電振動子とを含み、前記圧電振動子
の共振周波数に基づく発振周波数の発振波を出力するコ
ルピッツ型主発振回路と、前記発振波の安定状態におけ
る前記一端の振幅レベルと略等しい振幅レベルであって
前記発振周波数と略等しい発振周波数の発振波を出力端
から前記一端に出力する副発振回路と、電源電圧投入時
から一定時間のみ前記副発振回路の前記発振波を出力さ
せる起動制御回路とを備えることを特徴とする。
【0007】また、前記副発振回路は、正方向閾値と前
記正方向閾値と異なる負方向閾値とを有する入力端子を
設けたヒステリシスコンパレータと、一端が低電位側電
源に接続されたコンデンサと、前記ヒステリシスコンパ
レータの出力端子と前記コンデンサの他端との間に接続
された抵抗と、前記入力端子と前記他端との間に接続さ
れたスイッチ路とを備え、前記入力端子が前記出力端と
して前記圧電振動子の前記一端に接続され、前記スイッ
チ路が閉じたとき発振することを特徴とする。
【0008】また、前記副発振回路の前記振幅レベルの
最高値及び最低値は、前記正方向閾値及び前記負方向閾
値により設定されることを特徴とする。
【0009】また、前記スイッチ路は、MOSトランジ
スタのソースドレイン路であることを特徴とする。
【0010】また、前記起動制御回路は、前記主発振回
路の前記発振波が前記安定状態に達する以前に、前記副
発振回路の前記発振波を停止させることを特徴とする。
【0011】また、前記副発振回路の前記出力端は、前
記副発振回路の前記発振波が停止したとき、ハイインピ
ーダンス状態となることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の圧電
発振器の構成を図面を参照して説明する。図1は、本発
明の実施の形態の圧電発振器の構成図である。図1に示
すように、本発明の実施の形態の圧電発振器は、コルピ
ッツ型主発振回路1と、副発振回路3と、起動制御回路
4とを備えている。
【0013】コルピッツ型主発振回路1は、バイポーラ
型発振トランジスタ11と、抵抗12と、コンデンサ1
3と、コンデンサ14と、抵抗15と、定電流源16
と、コンデンサ17と、バイポーラ型ベース接地トラン
ジスタ18と、抵抗19と、圧電振動子である水晶振動
子20と、出力端子21とを備えている。
【0014】発振トランジスタ11のエミッタ端子は、
抵抗12を介して低電位側電源VEEに接続され、発振
トランジスタ11のコレクタ端子は、ベース接地トラン
ジスタ18のエミッタ端子に接続され、ベース接地トラ
ンジスタ18のコレクタ端子は、抵抗19を介して高電
位側電源VCCに接続され、ベース接地トランジスタ1
8のコレクタ端子は、出力端子21に接続されている。
【0015】コンデンサ13は、発振トランジスタ11
のベース端子とエミッタ端子との間に接続され、コンデ
ンサ14は、発振トランジスタ11のエミッタ端子と低
電位側電源VEEとの間に接続され、水晶振動子20の
一端は、発振トランジスタ11のベース端子に接続さ
れ、水晶振動子20の他端は、低電位側電源VEEに接
続され、抵抗15は、発振トランジスタ11のベース端
子とベース接地トランジスタ18のベース端子との間に
接続され、定電流源16は、高電位側電源VCCとベー
ス接地トランジスタ18のベース端子との間に接続さ
れ、コンデンサ17は、ベース接地トランジスタ18の
ベース端子と低電位側電源VEEとの間に接続されてい
る。
【0016】定電流源16は、発振トランジスタ11に
ベースバイアス電流を供給し、抵抗15の電圧降下によ
り、ベース接地トランジスタ18のベースバイアス電圧
を供給し、コンデンサ17は、ベース接地トランジスタ
18のベース端子を交流的に低電位側電源VEEに短絡
する。
【0017】発振トランジスタ11は、容量性リアクタ
ンスであるコンデンサ13及びコンデンサ14と、誘導
性リアクタンスである水晶振動子20とによりコルピッ
ツ型発振を行い、水晶振動子20の共振周波数に基づく
発振周波数の発振波をコレクタ電流出力し、発振トラン
ジスタ11にカスコード接続されたベース接地トランジ
スタ18が、発振トランジスタ11のコレクタ電流を増
幅し、出力端子21に発振波を出力する。
【0018】副発振回路3は、ヒステリシスコンパレー
タ31と、一端が低電位側電源VEEに接続されたコン
デンサ33と、ヒステリシスコンパレータ31の出力端
子とコンデンサ33の他端との間に接続された抵抗32
と、ヒステリシスコンパレータ31の入力端子とコンデ
ンサ33の他端との間に接続されたスイッチ路34とを
備え、ヒステリシスコンパレータ31の入力端子が出力
端として水晶振動子20の一端に接続され、スイッチ路
34が閉じたとき発振する。
【0019】ヒステリシスコンパレータ31は、ハイイ
ンピーダンス入力端子と、出力端子とを備え、入力端子
は、入力端子電圧上昇時における出力端子電圧反転の正
方向閾値VHと、入力端子電圧下降時における出力端子
電圧反転の負方向閾値VLとを有し、入力端子電圧が上
昇し正方向閾値VH以上になると出力端子電圧は反転し
て低レベルであるVEEレベルになり、入力端子電圧が
下降し負方向閾値VL以下になると出力端子電圧は反転
し高レベルであるVCCレベルとなる。ここで、負方向
閾値VLは、正方向閾値VHよりも低い異なる値に設定
され、正方向閾値VHと負方向閾値VLとの差がヒステ
リシス幅となる。
【0020】起動制御回路4は、コンパレータ41と、
コンデンサ43と、定電流源44とを備えている。
【0021】定電流源44は、高電位側電源VCCとコ
ンパレータ41の一方の端子との間に接続され、コンデ
ンサ43は、コンパレータ41の一方の端子と低電位側
電源VEEとの間に接続され、コンパレータ41には基
準電圧42が与えられている。
【0022】コンパレータ41は、コンデンサ43の電
圧が基準電圧42未満のとき、スイッチ路34を閉じ、
コンデンサ43の電圧が基準電圧42以上のとき、スイ
ッチ路34を開く。
【0023】スイッチ路34は、具体的には、MOSト
ランジスタのソースドレイン路で構成され、MOSトラ
ンジスタのゲート端子がコンパレータ41の出力端子に
接続され、オンオフ制御される。
【0024】次に動作を説明する。本発明の実施の形態
の圧電発振器が待機モードのとき、電源VCC及びVE
Eは電圧投入されておらず、コルピッツ型主発振回路1
は発振停止状態となっている。
【0025】その後、電源VCC及びVEEが電圧投入
され、本発明の実施の形態の圧電発振器が動作モードに
遷移すると、コルピッツ型主発振回路1の発振が開始さ
れる。
【0026】一方、起動制御回路4は、電源VCC及び
VEEの電圧投入直後において、定電流源44により充
電されるコンデンサ43の電圧が基準電圧42未満であ
るため、コンパレータ41によりスイッチ路34を閉じ
ると、ヒステリシスコンパレータ31の入出力端子間に
は抵抗32及びコンデンサ33により構成された帰還用
の積分回路が接続される。
【0027】コンデンサ33は放電されており、コンデ
ンサ33の電圧は負方向閾値VL以下であるため、ヒス
テリシスコンパレータ31は反転し出力端子電圧がVC
Cレベルとなり、積分回路の時定数により決定される傾
斜をもってヒステリシスコンパレータ31の入力端子電
圧が上昇し、入力端子電圧が正方向閾値VHと等しくな
るとヒステリシスコンパレータ31は反転し出力端子電
圧がVEEレベルとなり、積分回路の時定数により決定
される傾斜をもってヒステリシスコンパレータ31の入
力端子電圧が下降し、入力端子電圧が負方向閾値VLと
等しくなるとヒステリシスコンパレータ31は反転し出
力端子電圧が再びVCCレベルとなる。
【0028】以上の周期動作により、ヒステリシスコン
パレータ31の入力端子からは、積分回路の時定数によ
り決定される発振周波数を有し、さらに、振幅レベルの
最高値が正方向閾値VHであって、振幅レベルの最低値
が負方向閾値VLである発振波が出力される。
【0029】副発振回路3から出力される発振波によ
り、水晶振動子20が強制的に励振されるので、電源電
圧投入後の水晶振動子20の機械的振動の振幅は急速に
大きくなり、これに伴って、出力端子21に出力される
発振波の振幅も急激に増大する。
【0030】その後、起動制御回路4は、定電流源44
によりコンデンサ43が充電され、コンデンサ43の電
圧が基準電圧42と等しくなるとコンパレータ41が反
転しスイッチ路34が開かれ、ヒステリシスコンパレー
タ31の出力端子電圧が入力端子に帰還しないため発振
が停止し、水晶振動子20の励振も停止する。
【0031】スイッチ路34が開かれると、副発振回路
3の出力端には、ヒステリシスコンパレータ31の入力
端子と、スイッチ路34を構成するMOSトランジスタ
のソースドレイン路のソース又はドレイン端子とが接続
されるのみであるため、副発振回路3の出力インピーダ
ンスはハイインピーダンス状態となってコルピッツ型主
発振回路1に影響を与えることがなくなる。
【0032】コルピッツ型主発振回路1は、副発振回路
3からの励振の停止後は、単独で水晶振動子20の共振
周波数に基づく発振周波数の発振を継続する。
【0033】副発振回路3において、副発振回路3の発
振振幅レベルの最高値は正方向閾値により設定でき、振
幅レベルの最低値は負方向閾値により設定できるので、
発振振幅の収束時間即ち起動時間を短くするために、コ
ルピッツ型主発振回路1の発振波の振幅の安定状態にお
ける発振トランジスタ11のベース端子に接続された水
晶振動子20の一端の振幅レベルと略等しい振幅レベル
であって、コルピッツ型主発振回路1の発振周波数と略
等しい発振周波数の発振波を、発振トランジスタ11の
ベース端子に接続された水晶振動子20の一端に出力す
るように設定するが、コルピッツ型主発振回路1の発振
波の振幅の安定状態における水晶振動子20の一端の振
幅レベルと完全に等しい振幅レベルであってコルピッツ
型主発振回路1の発振周波数と完全に等しい発振周波数
の発振波とするとき、起動時間の短縮効果は最大とな
り、最小の起動時間を得ることができる。
【0034】また、起動制御回路4は、コルピッツ型主
発振回路1の発振波の振幅の安定状態に影響を与えない
ようにするため、電源電圧投入後のコルピッツ型主発振
回路1の内部バイアス安定後であってコルピッツ型主発
振回路1の発振波の振幅が安定状態に達する以前に、副
発振回路3の発振波を停止させ、電源電圧投入時から一
定時間のみ副発振回路3の発振波を出力させる。
【0035】次に、図2に示す本発明の実施の形態の圧
電発振器の動作説明図を参照して、起動時間の短縮効果
について説明する。本発明の実施の形態の圧電発振器
は、時刻t0において電源電圧投入された後、時刻t1
まで副発振回路3により励振が行われ、時刻t1以降は
コルピッツ型主発振回路1の単独発振動作に切替わる
が、コルピッツ型主発振回路1の発振波の振幅の安定状
態における水晶振動子20の一端の振幅レベルと略等し
い振幅レベルであってコルピッツ型主発振回路1の発振
周波数と略等しい発振周波数の発振波により、電源電圧
投入直後からコルピッツ型主発振回路1の安定発振直前
までの間、水晶振動子20を励振するようにしたことに
より、水晶振動子20の振動状態を時刻t1前後にわた
って略同じとすることができ、したがって励振が停止さ
れても瞬時に単独発振状態に遷移することができ、時刻
t2において発振が安定するまでの起動時間(t2−t
0)は、約1msec.となり、図4に示す従来例の圧
電発振器の起動時間及びコルピッツ型主発振回路1単独
の起動時間に比べ、3分の1以下に、大幅に短縮され
る。
【0036】以上のように、本発明の実施の形態の圧電
発振器によれば、コルピッツ型発振回路の電源電圧投入
時から発振が安定するまでの起動時間を短縮することが
できる。
【0037】なお、上述の説明において圧電振動子は水
晶振動子であったが、水晶振動子をセラミック振動子等
に変更することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による第1
の効果は、コルピッツ型主発振回路の発振波の振幅の安
定状態における圧電振動子の一端の振幅レベルと略等し
い振幅レベルであってコルピッツ型主発振回路の発振周
波数と略等しい発振周波数の発振波により、電源電圧投
入直後からコルピッツ型主発振回路の安定発振直前まで
の間、圧電振動子を励振するようにしたことにより、コ
ルピッツ型発振回路の電源電圧投入時から発振が安定す
るまでの起動時間を短縮することができることであり、
第2の効果は、本発明による圧電発振器は起動時間が短
いため、携帯電話の送受信用の基本波として使用される
圧電発振器に適用できることである。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の圧電発振器の構成図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の圧電発振器の動作説明図
である。
【図3】第1の従来例の圧電発振器の構成図である。
【図4】第2の従来例の圧電発振器の構成図である。
【図5】第2の従来例の圧電発振器の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 コルピッツ型主発振回路 11 発振トランジスタ 12、15、19 抵抗 13、14、17 コンデンサ 16 定電流源 18 ベース接地トランジスタ 20 水晶振動子 21 出力端子 3 副発振回路 31 ヒステリシスコンパレータ 32 抵抗 33 コンデンサ 34 スイッチ路 4 起動制御回路 41 コンパレータ 42 基準電圧 43 コンデンサ 44 定電流源 5 水晶発振回路 51 インバータ 52 水晶振動子 60 クロック端子 61、64 3ステートバッファ 62、65 抵抗 63 インバータ 66 カウンタ
フロントページの続き (72)発明者 明石 峰雄 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内 Fターム(参考) 5J079 AA04 BA22 EA05 EA18 FA02 FA14 FA21 FB00 FB02 FB03 FB05 FB11 FB37 FB48 GA03 JA01 KA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振トランジスタと、前記トランジスタ
    のベース端子に一端が接続された圧電振動子とを含み、
    前記圧電振動子の共振周波数に基づく発振周波数の発振
    波を出力するコルピッツ型主発振回路と、前記発振波の
    安定状態における前記一端の振幅レベルと略等しい振幅
    レベルであって前記発振周波数と略等しい発振周波数の
    発振波を出力端から前記一端に出力する副発振回路と、
    電源電圧投入時から一定時間のみ前記副発振回路の前記
    発振波を出力させる起動制御回路とを備えることを特徴
    とする圧電発振器。
  2. 【請求項2】 前記副発振回路は、正方向閾値と前記正
    方向閾値と異なる負方向閾値とを有する入力端子を設け
    たヒステリシスコンパレータと、一端が低電位側電源に
    接続されたコンデンサと、前記ヒステリシスコンパレー
    タの出力端子と前記コンデンサの他端との間に接続され
    た抵抗と、前記入力端子と前記他端との間に接続された
    スイッチ路とを備え、前記入力端子が前記出力端として
    前記圧電振動子の前記一端に接続され、前記スイッチ路
    が閉じたとき発振することを特徴とする請求項1記載の
    圧電発振器。
  3. 【請求項3】 前記副発振回路の前記振幅レベルの最高
    値及び最低値は、前記正方向閾値及び前記負方向閾値に
    より設定されることを特徴とする請求項2記載の圧電発
    振器。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ路は、MOSトランジスタ
    のソースドレイン路であることを特徴とする請求項2記
    載の圧電発振器。
  5. 【請求項5】 前記起動制御回路は、前記主発振回路の
    前記発振波が前記安定状態に達する以前に、前記副発振
    回路の前記発振波を停止させることを特徴とする請求項
    1記載の圧電発振器。
  6. 【請求項6】 前記副発振回路の前記出力端は、前記副
    発振回路の前記発振波が停止したとき、ハイインピーダ
    ンス状態となることを特徴とする請求項1記載の圧電発
    振器。
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