JP2002016349A - はんだ付け方法 - Google Patents

はんだ付け方法

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JP2002016349A JP2000195882A JP2000195882A JP2002016349A JP 2002016349 A JP2002016349 A JP 2002016349A JP 2000195882 A JP2000195882 A JP 2000195882A JP 2000195882 A JP2000195882 A JP 2000195882A JP 2002016349 A JP2002016349 A JP 2002016349A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長大なトンネル状チャンバを用いることな
く,簡単なはんだ付け装置でSn―Zn(錫―亜鉛)は
んだを使用して、良好なはんだ付けを行うことができる
はんだ付け方法を提供すること。 【解決手段】 塩素の含有量が0.06%〜0.5%の
ロジン系フラックスを予め被はんだ付けワークに塗布し
た後にSn―Zn系はんだの溶融はんだの噴流波に被は
んだ付けワークを接触させてはんだ付けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を搭載し
たプリント配線板のような板状の被はんだ付けワークを
Sn―Zn系はんだ(錫―亜鉛系はんだ)の溶融はんだ
に接触させることで、この被はんだ付けワークの被はん
だ付け部にSn―Zn系はんだの溶融はんだを供給して
はんだ付けを行うはんだ付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品を搭載したプリント配線板のは
んだ付けには、Sn―Pb系はんだ(錫―鉛系はんだ特
には錫―鉛共晶はんだ)が使用されてきた。このはんだ
を使用したはんだ付け部は、電気的接続性にも機械的接
続性にも優れていて、今日までに産業および生活のあら
ゆる分野に多くの電子機器を提供することを可能として
きた優れた生産材である。
【0003】しかし、廃棄された電子機器に使用されて
いるプリント配線板から、酸性雨等に促進されて鉛(P
b)が溶けだして地下水等を汚染し、その毒性が環境や
人体に影響を与え環境負荷が大きいことが問題となって
いる。そのため、従来使用されていたSn―Pb系はん
だに代わって鉛を使用しない鉛フリーはんだとその鉛フ
リーはんだを使用したはんだ付け技術の開発が進められ
ている。
【0004】鉛フリーはんだとして有力視されているは
んだは、Sn―Ag―Cu(錫―銀―銅)系はんだやS
n―Ag―Bi(錫―銀―ビスマス)系はんだ、Sn―
Cu(錫―銅)系はんだである。しかし、これらのはん
だはクリープ強度についてはSn―Pb系はんだよりも
強いものの、リフトオフ現象を生じてはんだ付け不良を
生じやすい問題も有している。
【0005】また、融点(210℃〜220℃程度)が
高く、従来のSn―Pb系はんだに比較してはんだ付け
温度を250℃以上の高い温度ではんだ付けする必要が
あり、プリント配線板とそこに搭載されている電子部品
に従来以上に熱ストレスを与える問題もある。さらに、
これらのはんだは一般的に高価であり、銀の毒性につい
ても懸念されている。
【0006】他方で、Sn―Zn系はんだは、融点(1
90℃〜200℃程度)が低く、リフトオフ現象を生じ
ることもなく、はんだ付け強度が大きく、安価である等
々の特徴を有している。
【0007】しかし、Znは活性であり大気中の酸素と
結合して安定な酸化膜を形成するため、プリント配線板
の被はんだ付けランド等の銅(Cu)に対する濡れ性が
悪くなりやすく、プリント配線板を大量生産する際に、
Sn―Zn系はんだを使用してフローはんだ付けを行う
事例は無く、その使用は諦められていた。
【0008】しかし、本発明者は、特願2000−11
3014号の特許出願にも説明されているように、プリ
ント配線板の予備加熱工程における酸素濃度を1000
ppm以下とし、また、溶融はんだとプリント配線板と
を接触させるはんだ付け工程における酸素濃度を500
ppm以下とすることで、Sn―Zn系はんだを使用し
て良好な濡れ性を得ることが可能となり、大量生産を目
的としたプリント配線板のフローはんだ付けを行うこと
ができることを見いだした。
【0009】これは、―方でプリント配線板の被はんだ
付けランド等の銅(Cu)表面の酸化を抑制し、他方で
噴流するSn―Zn系はんだの酸化、すなわちこの被は
んだ付けランドや被はんだ付け部品の被はんだ付け端子
やリード線に接触するところのSn―Zn系はんだの噴
流波表面に発生する酸化(特に亜鉛の酸化)を抑制し、
このように酸化が抑制された両者を接触させることで良
好な濡れ性のはんだ付けが行えるものである。
【0010】図3を参照して、前記特願2000−11
3014号に記載した先願の技術を説明する。
【0011】図3は、先願のはんだ付け装置を説明する
ための縦断面図である。なお、窒素ガス(N2 ガス)供
給系はシンボル図で示してある。
【0012】すなわち、多数の電子部品(不図示)を搭
載したプリント配線板1を搬送する搬送コンベアは、仰
角搬送(仰角θl )の第1の搬送コンベア2と俯角搬送
(俯角θ2 )の第2の搬送コンベア3とにより構成して
あり、これらの搬送コンベア2,3を覆うようにトンネ
ル状チャンバ4を設けてある。このトンネル状チャンバ
4の縦断面は、図3にも示すように「へ」の字状に構成
してあり、水平面から搬入口5の高さと搬出口6の高さ
が同じ高さになるように構成してある。
【0013】第1および第2の搬送コンベア2,3は、
図示しないがプリント配線板1の両側端部を保持する保
持爪を備え、両側端部側に設けられ平行2条に構成され
たコンベアフレームから成る。なお、幅の異なるプリン
ト配線板1を保持できるように、通常は―方のコンベア
フレームがプリント配線板1の幅方向に移動し調節でき
るように構成されている。図中の矢印Aはプリント配線
板1の搬送方向を示している。
【0014】また、第1の搬送コンベア2に沿ってトン
ネル状チャンバ4内に、プリント配線板1の予備加熱工
程17を構成するプリヒータ7と、はんだ付け工程18
を構成するはんだ槽8とが配設してある。
【0015】予備加熱工程17のプリヒータ7は、予め
フラックスが塗布されたプリント配線板1の予備加熱を
行い、フラックスの前置的活性化とプリント配線板1お
よび搭載電子部品に与えるヒートショックを軽減するた
めに設けられている。
【0016】また、はんだ付け工程18のはんだ槽8に
は図示しないヒータにより加熱されて溶融状態のSn―
Zn系はんだ(Sn―9Znはんだ)が収容してあり、
この溶融はんだ9を第1のポンプ10により第1の吹き
口体12に送出して第1の噴流波13を形成する。ま
た、第2のポンプ11により第2の吹き口体14に送出
して第2の噴流波15を形成する。そして、これら噴流
波13,15をプリント配線板1の下方側の面すなわち
被はんだ付け部が存在する被はんだ付け面に接触させる
ことによりこの被はんだ付け部に溶融はんだ9を供給
し、はんだ付けを行う。
【0017】また、プリヒータ7は、トンネル状チャン
バ4内に設けられている。しかし、はんだ槽8は、トン
ネル状チャンバ4に開口4aを設けてこの開口4aから
第1の噴流波13と第2の噴流波15とをトンネル状チ
ャンバ4内に位置するように構成してある。なお、トン
ネル状チャンバ4の封止を維持するため、トンネル状チ
ャンバ4に設けた開口4aにはスカート4bを設け、こ
のスカート4bをはんだ槽8の溶融はんだ9中に浸漬し
て完全な封止を実現している。
【0018】また、トンネル状チャンバ4内には、トン
ネルの長手方向すなわち搬送コンベア2,3の搬送方向
Aに沿って、多数の板状部材すなわち抑止板16を設け
てある。そしてこの抑止板16は、その板面が搬送コン
ベア2,3の搬送方向Aに対して直交するように設けて
ある。すなわち、この抑止板16によりトンネル状チャ
ンバ4内にラビリンス流路を形成し、このトンネル状チ
ャンバ4内に不要な雰囲気流動が生じないように構成し
てある。
【0019】なお、この抑止板16は、トンネル状チャ
ンバ4の上壁から搬送コンベア2,3に向けて下向きに
設けられているとともに、トンネル状チャンバ4の下壁
から搬送コンベア2,3に向けて上向きに設けられてい
る。
【0020】トンネル状チャンバ4内に不活性ガスであ
るN2 ガスを供給するノズル20は、搬送方向Aから見
てはんだ槽8の後段側の抑止板16間に設けてあり、流
量調節弁21および流量計22によってトンネル状チャ
ンバ4の上方側からのN2 ガス供給流量と下方側からの
2 ガス供給流量とを調節できるように構成してある。
2 ガスは、ボンベやPSA方式のN2 ガス供給装置2
3から供給され、開閉弁24および不純物を除去するフ
ィルタ25、目的とする供給圧力に調節する圧力制御弁
26を介して前記流量調節弁21に供給される。圧力計
27は圧力モニタ用である。
【0021】N2 ガス供給流量は、図示しない酸素濃度
計によりトンネル状チャンバ4内の酸素濃度を測定し、
例えば、プリント配線板1と溶融はんだ9の噴流波1
3,15とが接触する領域であるはんだ付け工程18の
雰囲気をサンプリングして測定し、目的の酸素濃度にな
るように流量調節弁21を調節して設定する。
【0022】さらに、必要があれば破線で示したよう
に、予備加熱工程17のプリヒータ7近傍に同様にして
2 ガスを供給する流量調節弁33,流量計32および
ノズル31を設けるように構成し、このプリヒータ7近
傍の雰囲気の酸素濃度を酸素濃度計で測定するように構
成する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】Sn―Zn系はんだを
使用して良好な濡れ性のはんだ付けを行うためには、図
3に示すようにそれを実現するためのはんだ付け装置が
複雑で高価になる問題がある。すなわち、図3に示すよ
うに、極めて低い酸素濃度を予備加熱工程およびはんだ
付け工程において安定に維持することができるようにす
るために、予備加熱工程およびはんだ付け工程を含めた
長大なトンネル状チャンバを備えたはんだ付け装置が必
要であり、そのためにはんだ付け装置が複雑で高価にな
る問題があった。
【0024】本発明の目的は、簡単は構成のはんだ付け
装置においてもSn―Zn系はんだを使用して良好なは
んだ付けを行うことができるはんだ付け方法を確立する
ことによって、プリント配線板等の被はんだ付けワーク
を安価に製造できるようにすることにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のはんだ付け方法
は、塩素を含有したロジン系フラックスを被はんだ付け
ワークに塗布して、数1000ppmオーダの酸素濃度
雰囲気中でも、Sn―Zn系はんだを使用してはんだ付
けを行えるように構成したところに特徴がある。 (1)低酸素濃度の不活性ガス雰囲気中で亜鉛を3〜1
2%(重量%を表わす。以下同じ)含有したSn―Zn
系はんだの溶融はんだの噴流波に被はんだ付けワークを
接触させてその被はんだ付け部に前記Sn―Zn系はん
だを供給してはんだ付けを行うはんだ付け方法であっ
て、塩素の含有量が0.06%〜0.5%(重量%を表
わす。以下同じ)のフラックスを予め前記被はんだ付け
ワークに塗布した後に前記Sn―Zn系はんだの溶融は
んだの噴流波に接触させるようにしてはんだ付けを行う
ように構成する。
【0026】Sn―Zn(錫―亜鉛)系はんだに含まれ
るZn(亜鉛)は、即座に大気中の酸素と結合して酸化
亜鉛となり安定な酸化膜を形成する。そのため、被はん
だ付けワークの被はんだ付け部に接触するSn―Zn系
はんだの噴流波表面の酸化亜鉛が、プリント配線板の銅
ランド等の被はんだ付け部にSn―Zn系はんだが濡れ
なくなる原因となっていた。そのため、低酸素濃度の不
活性ガス雰囲気中であっても、化学的に活性な性質のZ
nがこのはんだ付けの雰囲気中に存在する僅かな酸素と
結合して酸化しやすく、被はんだ付けワークと接触する
噴流波表面に酸化亜鉛層が形成されやすい。そのため
に、良好なはんだ濡れ性を得るためには、極めて濃度の
低い低酸素濃度雰囲気を形成する必要があった。
【0027】なお、ロジン系フラックスは、それに含ま
れる樹脂酸が酸化銅を容易に溶解して除去するので、プ
リント配線板の銅ランド等の酸化物を容易に除去できる
が、他方の噴流波すなわちSn―Zn系はんだの表面に
発生する酸化亜鉛は容易に溶解・除去することができな
い。
【0028】しかし、塩素を0.06%以上含むフラッ
クスを使用することにより、このフラックス中の塩素が
酸化亜鉛を容易に溶解して除去し、プリント配線板の銅
ランド等に対して良好な濡れ性を得ることができるよう
になる。そのため、従来よりも比較的酸素濃度が高い雰
囲気中(例えば、酸素濃度が2000ppm以下の窒素
ガス雰囲気中)でも良好な濡れ性を得ることができるよ
うになる。
【0029】なお、この塩素の含有量が0.5%を越え
ると、銅ランドや電子部品の端子やリード線等がはんだ
付け後に腐食し易くなる。そのため、フラックスに含ま
れる塩素の含有量は0.06%〜0.5%程度の範囲が
適切である。
【0030】ちなみに、塩素の含有量が0.5%以上で
は、はんだ付け後のプリント配線板を洗浄する必要が生
じてくる。 (2)前記(1)のはんだ付け方法において、塩素の含
有量が0.06%〜0.5%のロジン系フラックスを用
い、これを予め前記被はんだ付けワークに塗布した後に
Sn―Zn系はんだの溶融はんだの噴流波に接触させる
ようにしてはんだ付けを行うように構成する。
【0031】ロジン系フラックスはその樹脂酸が酸化銅
を容易に溶解して除去する。そのため、被はんだ付けワ
ーク例えばプリント配線板が予備加熱工程において加熱
される際に発生する酸化を抑制することを目的としてこ
の予備加熱工程に低酸素濃度雰囲気を形成する必要がな
くなる。すなわち、この予備加熱工程においてプリント
配線板に塗布されたフラックスが前置的に活性化し、ま
た、はんだ付け工程において溶融はんだに接触して完全
に活性化し、その被はんだ付け部である銅ランド表面の
酸化銅を除去することができるからである。
【0032】また、塩素の含有量が0.06%〜0.5
%のロジン系フラックスを被はんだ付けワークに塗布す
ることにより、前記(1)で説明したように、このフラ
ックス中の塩素が噴流波表面に形成される酸化亜鉛を容
易に溶解して除去し、プリント配線板の銅ランド等に対
して良好な濡れ性を得ることができるようになる。しか
も、従来よりも比較的酸素濃度が高い雰囲気中(例え
ば、酸素濃度が2000ppm以下の窒素ガス雰囲気
中)でも良好な濡れ性を得ることができるようになる。
【0033】なお、前記(1)と同様に、ロジン系フラ
ックスに含まれる塩素の含有量が0.5%を越えると、
銅ランドや電子部品の端子やリード線等がはんだ付け後
に腐食し易くなる。そのため、含まれる塩素の含有量は
0.06%〜0.5%程度の範囲が適切である。
【0034】このように、本発明のはんだ付け方法で
は、予備加熱工程を低酸素濃度の不活性ガス雰囲気に維
持する必要がなくなる。すなわち、このフラックスを塗
布した被はんだ付けワーク例えばプリント配線板を大気
中において予備加熱することができるようになる。した
がって、図3に示すような長大なトンネル状チャンバが
不要となり、はんだ付け工程にのみ低酸素濃度の不活性
ガス雰囲気を形成する簡易な手段を設けるだけで良好な
濡れ性のはんだ付けを行うことができるようになる。
【0035】もちろん、前記(1)のはんだ付け方法お
よび(2)のはんだ付け方法は、図3に例示するはんだ
付け装置を用いても実現できることは当然である。すな
わち、予備加熱工程において、被はんだ付けワークの被
はんだ付け部において不要な酸化を促進させることがな
いので、はんだ付け工程において良好なはんだ濡れ性を
得て安定したはんだ付けができるからである。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明のはんだ付け方法は、次の
ような実施形態例において実施することができる。 (1)構成 図1を参照して,本発明にかかるはんだ付け方法の実施
形態例を説明する。
【0037】図1は、インライン接続されたフラックス
塗布装置およびはんだ付け装置を示す縦断面図である。
なお、N2 ガス供給系はシンボル図で示してある。
【0038】図1において、はんだ付け装置50は、図
3に示したトンネル状チャンバ4の前端部分および後端
部分を切り落とした形状のショートフード40を用い
て,これをはんだ付け工程18にのみ設け、このショー
トフード40内にN2 ガスを供給してこのはんだ付け工
程18にのみ低酸素濃度のN2 ガス雰囲気を形成するよ
うに構成したはんだ付け装置である。このようなショー
トフード40は、酸素濃度の値をそれ程低下させなくて
も良い場合に使用される例が多く、主に民生用のプリン
ト配線板1の生産に使用される例が多い。また、はんだ
付け装置50も安価に製造することができる。
【0039】そして、俯角θ2 の搬送コンベアは無い
が、その他の構成は図3に示すはんだ付け装置と同様で
あり、N2 ガス供給系の基本的な構成も図3に示すはん
だ付け装置と同様である。なお、はんだ槽8にはSn―
Zn系はんだ(Sn−9Znはんだ)を収容してある。
【0040】一方、はんだ付け装置50の搬入口5側に
は、フラックス塗布装置51がインラインで設けてあ
る。このフラックス塗布装置51は、噴霧型のフラック
ス塗布装置であり、フラックスタンク42に収容された
フラックス(塩素の含有量が0.06%〜0.5%のロ
ジン系フラックス)43を噴霧ノズル44から噴霧し、
搬送コンベア2で搬送されるプリント配線板1の下方側
の面すなわち被はんだ付け面にフラックス43を塗着さ
せて塗布する仕組みである。
【0041】そして、噴霧ノズル44から噴霧されてプ
リント配線板1に塗着しなかったフラックス43は、排
気ファン45に接続されたフード46に案内されて吸い
込まれ、この排気ファン45の前段に設けたフィルタ4
7により捕捉し除去し、清浄な雰囲気を排気する仕組み
である。
【0042】なお、図1において、図3で用いた符号と
同一の符号の説明は省略してある。 (2)作動 フラックス塗布装置51において、矢印A方向に搬送さ
れたプリント配線板1は、その下方側の面すなわち被は
んだ付け面に塩素の含有量が0.06%〜0.5%のロ
ジン系フラックス43が塗布され、続いてはんだ付け装
置50の搬入口5に搬送される。
【0043】前記フラックス43が塗布されたプリント
配線板1は、搬送コンベア2により仰角θ1 で矢印A方
向に搬送され、予備加熱工程17においてプリヒータ7
によりその被はんだ付け部の温度が約110℃程度に予
備加熱され、塗布されたフラックス43の前置的活性化
を行うとともに次工程のはんだ付け工程18において発
生するプリント配線板1およびその搭載電子部品(不図
示)に対するヒートショクを緩和する。
【0044】続いて、プリント配線板1ははんだ付け工
程18に搬送され、このプリント配線板1の下方側の面
すなわち被はんだ付け面を、温度が例えば約240℃程
度の第1の噴流波13および第2の噴流波15に接触さ
せ、その被はんだ付け部に溶融はんだ9を供給してはん
だ付けを行う。この噴流波13,15との接触により、
プリント配線板1に塗布されているフラックス43が完
全に活性化し、被はんだ付け部の酸化物の除去が行われ
て直ちに酸化表面を持たないプリント配線板1の被はん
だ付け部と酸化表面を持たないSn―Zn系はんだの溶
融はんだ9が接触し、良好なはんだ濡れ性が得られる。
そしてその後、搬出口6から搬出されてはんだ付けが完
了する。
【0045】プリント配線板1に塗布したフラックス4
3は、塩素の含有量が0.06%〜0.5%のロジン系
フラックスである。このロジン系フラックス43はその
樹脂酸が酸化銅を容易に溶解して除去し、このプリント
配線板1の銅ランド等の被はんだ付け部表面の酸化物を
除去する。
【0046】したがって、プリント配線板1の予備加熱
工程17を大気中で行うことができる。すなわち、この
予備加熱工程17においてプリント配線板1に塗布され
たフラックス43が前置的に活性化し、また、はんだ付
け工程18において溶融はんだ9に接触して完全に活性
化し、その被はんだ付け部である銅ランド表面の酸化銅
を除去することができるからである。
【0047】また、塩素の含有量が0.06%〜0.5
%のロジン系フラックス43を被はんだ付けワークに塗
布することにより、このフラックス43中の塩素がプリ
ント配線板1に接触するSn―Zn系はんだの噴流波1
3,15の表面に発生する酸化亜鉛を容易に溶解して除
去する。したがって、溶融したSn―Zn系はんだは、
プリント配線板1の銅ランド等に対して良好な濡れ性を
得ることができるようになる。そのため、従来よりも比
較的酸素濃度が高い例えば2000ppm程度の窒素ガ
ス雰囲気中でも良好な濡れ性を得ることができるように
なる。
【0048】すなわち、低酸素濃度の不活性ガス雰囲気
中であっても、化学的に活性な性質のZnがこの雰囲気
中に存在する僅かな酸素と結合して酸化し、被はんだ付
けワークと接触する噴流波13,15の表面に酸化亜鉛
層を形成しているのである。そして、この酸化亜鉛層を
塩素の含有量が0.06%〜0.5%のロジン系フラッ
クスを使用することにより溶解除去できるので、酸素濃
度が幾分高いN2 ガス雰囲気中でも良好な濡れ性を得る
ことができるのである。
【0049】ところで、このショートフード40はその
長さが短く直線状(「へ」の字状ではない)であり、そ
の簡易で安価な構成により低酸素濃度のN2 ガス雰囲気
を形成することを目的としているので、大気がこのショ
ートフード40内のはんだ付け工程18に侵入し易く、
このはんだ付け工程18の酸素濃度を図3に示すはんだ
付け装置のように極めて低くすることは難しい。しか
し、本発明のはんだ付け方法を用いることにより、酸素
濃度が2000ppm以下程度のN2 ガス雰囲気中で
も、良好なはんだ濡れ性を得ることができる。
【0050】なお、ロジン系フラックス43に含まれる
塩素の含有量が0.5%を越えると、銅ランドや電子部
品の端子やリード線等がはんだ付け後に腐食し易くな
る。そのため、含まれる塩素の含有量は0.06%〜
0.5%程度の範囲が適切である。ちなみに、0.5%
以上では、はんだ付け後の洗浄が必要となってくる。
【0051】このように、塩素の含有量が0.06%〜
0.5%のロジン系フラックス43を予めプリント配線
板1に塗布しておくことにより、予備加熱工程17を低
酸素濃度の不活性ガス雰囲気に維持する必要がなくな
る。すなわち、大気中において予備加熱することができ
るようになる。したがって、図3に示すような長大なト
ンネル状チャンバ4が不要となり、図1に示すように、
はんだ付け工程18にのみショートフード40を設ける
だけの簡易で安価な手段を設けるだけでも良好な濡れ性
のはんだ付けを行うことができるようになる。
【0052】ちなみに、ショートフード40の技術例と
しては、特開平10−258357号公報の技術があ
る。
【0053】
【実施例】図1に示すようなショートフード40を備
え、はんだ付け工程のみに低酸素濃度のN2 ガス雰囲気
を形成するはんだ付け装置を使用して、はんだ付けを行
った。プリント配線板1に塗布したフラックス43は塩
素を含有したロジン系フラックスである。また、はんだ
付けに使用したプリント配線板1は、表面実装部品を搭
載した被はんだ付けランド数790箇所の試験用プリン
ト配線板である。
【0054】図2を参照して,はんだ付け工程における
酸素濃度と不濡れ数との関係およびロジン系フラックス
中の塩素の含有量と不濡れ数との関係を説明する。
【0055】図2は、本発明にかかるはんだ付け方法の
実施例を説明するための図表であり、図2(a)ははん
だ付け雰囲気中の酸素濃度に対する不濡れ数を表す図表
で、プリント配線板に塗布したフラックスは塩素の含有
量が0.06%のロジン系フラックスである。また、図
2(b)はフラックス中の塩素の含有量に対する不濡れ
数を表す図表で、はんだ付け工程の酸素濃度は2000
ppmである。
【0056】図2(a)に示すように、はんだ付け工程
18の酸素濃度が2000ppm以下になると不濡れ数
が0になり、良好な濡れ性のはんだ付けを行えることが
わかる。また、図2(b)に示すように、プリント配線
板に塗布したフラックスの塩素の含有量を0.06%以
上とすることにより不濡れ数が0になり、良好な濡れ性
のはんだ付けを行えることがわかる。
【0057】従来においては、例えば「エレクトロニク
スのはんだ付け」(総合電子出版社昭和51年1月20
日 第1版)の第81頁〜第97頁に、特には第92頁
の図3.49に説明されているように、塩素の含有量が
増加するとはんだの濡れ広がりが良好になることが知ら
れていた。
【0058】しかし、Sn―Zn系はんだを使用してフ
ローはんだ付けを実用化した本発明のはんだ付け方法に
おいては、従来不可能とされていたSn―Zn系はんだ
を使用したフローはんだ付けを行うことが可能となり、
良好な濡れ性を得るために特別の作用が存在している。
【0059】なお、この実施例は、図1においてプリン
ト配線板1の搬送仰角θ1 を5°、プリント配線板1の
搬送速度VA を0.8m/min、プリント配線板1の
予備加熱温度TP を110℃、Sn―9Znはんだの温
度TH を240℃、に設定して行った。
【0060】なお、フラックス43中の塩素の含有量を
大きくする程、はんだ付け工程18における酸素濃度を
高くしても濡れ性の良いはんだ付けを行うことができる
が、フラックス43中の塩素の含有率を大きくする程、
はんだ付け後においてプリント配線板1やその搭載部品
の腐食の進行が著しく速くなり、洗浄を行わなければ、
その信頼性を著しく低下させる。そのため、フラックス
43に含まれる塩素の含有量は実用的には0.5%が限
界である。また、塩素の含有量が0.5%のロジン系フ
ラックスを使用した場合と、塩素の含有量が0.06%
のロジン系フラックス43を使用した場合において、不
濡れ数に与える酸素濃度の有意差は殆ど認められなかっ
た。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明のはんだ付け方法に
よれば、フローはんだ付けは困難ときれていたSn―Z
n系はんだを使用して、はんだ付け工程にのみ低酸素濃
度の不活性ガス雰囲気を形成するだけで良好な濡れ性の
はんだ付けを行うことができるようになる。しかも、著
しく低い濃度の酸素濃度を維持する必要もない。また、
はんだ付け後の被はんだ付けワークの信頼性を損なうこ
ともない。
【0062】したがって、はんだ付け工程のみに低酸素
濃度の不活性ガス雰囲気を形成するショートフードのよ
うな簡易な構成の装置をはんだ付け装置に設けて、濡れ
性が良好で信頼性の高いはんだ付けを行うことができる
ようになる。しかも、他の鉛フリーはんだのようにリフ
トオフ現象を生じることもなく、Sn―Zn系はんだは
安価である。
【0063】その結果、環境負荷や人体に対する毒性の
心配がないSn―Zn系はんだを使用して、品質が高く
信頼性の高いプリント配線板ひいては電子装置を安価に
製造することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インライン接続されたフラックス塗布装置およ
びはんだ付け装置を示す縦断面図である。
【図2】本発明にかかるはんだ付け方法の実施例を説明
するための図表である。
【図3】先願のはんだ付け装置を説明するための縦断面
図である。
【符号の説明】
1 被はんだ付けワーク(プリント配線板) 2 第1の搬送コンベア 4a 開口 4b スカート 5 搬入口 6 搬出口 7 プリヒータ 8 はんだ槽 9 溶融はんだ 10 第1のポンプ 11 第2のポンプ 12 第1の吹き口体 13 第1の噴流波 14 第2の吹き口体 15 第2の噴流波 16 抑止板 17 予備加熱工程 18 はんだ付け工程 20 ノズル(ガス供給口体) 21 流量調節弁 22 流量計 23 N2 ガス供給装置 24 開閉弁 25 フィルタ 26 圧力制御弁 27 圧力計 40 ショートフード 42 フラックスタンク 43 フラックス(ロジン系フラックス) 44 噴霧ノズル 45 排気ファン 46 フード 47 フィルタ 50 はんだ付け装置 51 フラックス塗布装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 3/00 B23K 3/00 A 31/02 310 31/02 310B 35/26 310 35/26 310A 35/363 35/363 C // C22C 13/00 C22C 13/00 B23K 101:42 B23K 101:42 (72)発明者 守屋 祥一 横浜市港北区新吉田町157番地 日本電熱 計器株式会社横浜工場内 Fターム(参考) 4E080 AA01 AB03 BA07 5E319 AA01 AC01 BB01 CC24 CC28 CD21 CD28 GG03 GG15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低酸素濃度の不活性ガス雰囲気中で亜鉛
    を3〜12%含有したSn―Zn系はんだの溶融はんだ
    の噴流波に被はんだ付けワークを接触させてその被はん
    だ付け部に前記Sn―Zn系はんだを供給してはんだ付
    けを行うはんだ付け方法であって、 塩素の含有量が0.06%〜0.5%のフラックスを予
    め前記被はんだ付けワークに塗布した後に前記Sn―Z
    n系はんだの溶融はんだの噴流波に接触させることを特
    徴とするはんだ付け方法。
  2. 【請求項2】 前記フラックスは、塩素の含有量が0.
    06%〜0.5%のロジン系フラックスであることを特
    徴とする請求項1記載のはんだ付け方法。
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