JP2002015922A - 油入変圧器の絶縁油処理装置 - Google Patents

油入変圧器の絶縁油処理装置

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JP2002015922A
JP2002015922A JP2000192825A JP2000192825A JP2002015922A JP 2002015922 A JP2002015922 A JP 2002015922A JP 2000192825 A JP2000192825 A JP 2000192825A JP 2000192825 A JP2000192825 A JP 2000192825A JP 2002015922 A JP2002015922 A JP 2002015922A
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transformer
insulating
tank
insulating oil
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Yoshihiro Koyama
善浩 小山
Atsushi Tachibana
淳 橘
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、環境汚染を防止すると共に保
守点検工程を短縮できる油入変圧器の絶縁油処理装置を
提供することにある。 【解決手段】本発明の絶縁油処理装置は、油入変圧器1
の絶縁油を収容する集油タンク12と絶縁油を浄化処理
する浄化塔16とを備える。油入変圧器1の絶縁油を配
管10を介して集油タンク12に第1の油ポンプ14で
移送し、また、集油タンク12に貯留された絶縁油を第
2の油ポンプ15で油入変圧器1に移送する。集油タン
ク12に貯留された絶縁油は油ポンプ17で浄化塔16
に循環される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用油入変圧器
をオーバーホールして保守点検する際に絶縁油を処理す
る油入変圧器の絶縁油処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油入変圧器のオーバーホールに
際しては、変圧器から絶縁油を抜く必要がある。従来、
油入変圧器の絶縁油は自由表面をもつ開放タンクに排油
し、この絶縁油を別に設けられた処理装置により浄化
し、オーバーホール終了後に変圧器に再び絶縁油を注入
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来技術は、絶縁油が
大気に露出されるため異物の混入や絶縁油の酸化により
劣化し、また、開放タンクのため万一油が漏れた場合の
環境汚染を防止するために防油堤の設置しなければなら
ない。また、大量の油を取り扱うため各種所轄官庁手続
きが必要であり、オーバーホールの工程が長くなるとい
う問題点を有する。
【0004】本発明の目的は、環境汚染を防止すると共
に保守点検工程を短縮できる油入変圧器の絶縁油処理装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の絶縁油処理装置
は、油入変圧器の絶縁油を収容する集油タンクと、前記
絶縁油を浄化処理する浄化塔と、前記油入変圧器の絶縁
油を配管を介して前記集油タンクに移送する第1の油ポ
ンプと、前記集油タンクに貯留された前記絶縁油を配管
を介して前記油入変圧器に移送する第2の油ポンプと、
前記集油タンクに貯留された前記絶縁油を前記浄化塔に
循環させる第3の油ポンプとを具備している。
【0006】本発明は、オーバーホールの保守点検時に
油入変圧器の絶縁油を密閉処理しているので、環境汚染
の防止を図れると共に保守点検工程を短縮できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1〜3を用
いて説明する。
【0008】図1は、油入変圧器に本発明の絶縁油処理
装置を取り付けた全体の構成を示す正面図で、図2はそ
の平面図である。
【0009】図1、2において、1は変圧器タンクで、
変圧器本体が収納され絶縁油が内臓されている。2は絶
縁碍子の高圧ブッシングで、電力送電線の二次側系統に
接続される。3は低圧ブッシングで一次側系統、例えば
発電所における発電機に接続される。4は放熱器で、変
圧器タンク1の油の冷却用に設けられている。5はコン
サベータで、自由表面を有し変圧器タンク1内の油の膨
張及び収縮に備えている。
【0010】6は放圧管で、変圧器タンク1内の圧力が
異常に上昇したとき内部圧力を放圧装置7により大気に
開放する機能を有している。8は本発明になる絶縁油処
理装置で、バルブ9及び接続配管10により変圧器タン
ク1に接続されている。11は真空弁で、変圧器タンク
1内の油の気泡を除去するため真空ポンプ(図示せず)
にて吸引されるときに機能する。絶縁油処理装置8は、
変圧器タンク1の容量により、1個又は2個設置され
る。図1、図2は、絶縁油処理装置8を2個設置した例
を示す。
【0011】図3は絶縁油処理装置8の一例構成図であ
る。
【0012】図3において、12は集油タンクで、変圧
器タンク1内の油を全量収容できる容積をもっている。
13は均圧管で、放圧装置7に接続されており、変圧器
タンク1と集油タンク12を連通している。14は油ポ
ンプで、変圧器タンク1内の絶縁油を配管10を介して
集油タンク12に移送するために用いられる。15は逆
に集油タンク12から変圧器タンク1に油を戻すための
油ポンプである。16は吸着剤が入った浄化塔で、集油
タンク12内に貯留された絶縁油が油ポンプ17により
循環され浄化される。18、19,20,21,22,
23は配管10の流路を切替えるバルブである。
【0013】この構成において、変圧器タンク1内の絶
縁油を集油タンク12に移すには、図4に示すようにバ
ルブ9、18、21を開し、バルブ19、20、22、
23を閉する。この状態で油ポンプ14を起動して、変
圧器タンク1内の絶縁油を集油タンク12に移送する。
変圧器タンク1と集油タンク12は均圧管13により連
通しているので、圧力はバランスしている。変圧器タン
ク1の油抜きが終了したらバルブ9を閉し、変圧器タン
ク1内に装備されている変圧器の点検整備を行う。
【0014】次に、図4に示すようにバルブ18、1
9、20、21を閉し、バルブ22、23を開する。こ
の状態で油ポンプ17を起動し、集油タンク12に移送
して貯留した変圧器絶縁油を吸着剤が入った浄化塔16
を介して油が充分に洗浄されるまで循環し、劣化した油
を洗浄する。集油タンク12の油の浄化及び変圧器の点
検が終了したら、油ポンプ15により集油タンク12の
油を変圧器タンク1に戻す。この時は、図4に示すよう
にバルブ9、19、20を開し、バルブ18、21、2
2、23は閉する。
【0015】このようにして油入変圧器のオーバーホー
ルを行うのであるが、変圧器の油を大気中に露出するこ
とがないので、オーバーホール期間中の異物の混入や酸
化による油の劣化を防止することができる。
【0016】又、変圧器タンク1と集油タンク12は配
管と弁類によって接続され、密閉環境となるため油抜き
時の噴油の恐れがないので、防油堤の設置が不要となり
経済的メリットがあると共に、変圧器のオーバーホール
の間に変圧器油の浄化処理が行なわれるので点検工程長
の短縮も可能となる利点がある。
【0017】図5に絶縁油処理装置8の他の例を示す。
図5は図3における油ポンプ14,15を1台の油ポン
プ14で行うようにしたものである。変圧器タンク1の
油抜き、集油タンク12の油の浄化、変圧器タンク1へ
の油戻し作業時におけるバルブ9、18〜23の開閉操
作は、図6に示すように図3の場合(図4参照)と全く
同じであるので説明を省略する。
【0018】集油タンク12への油抜き及び変圧器タン
ク1への油戻しは、短時間に油の移送を行う必要がある
ため吐出圧は小さくてよいが、吐出量の大きい所謂低揚
程大容量の油ポンプが効率的である。一方、絶縁油浄化
に用いられる油ポンプ17は、数日に亘る変圧器の点検
期間中に絶縁油を繰り返し循環させればよいので、吐出
量は比較的小さくてよい。しかし浄化塔16には吸着剤
が充填されており、流体抵抗が大きいため油ポンプ17
は所謂高揚程小容量のポンプが好適となる。図5に示す
例では、油ポンプ14及び17は夫々これらの特性を有
するものを選べるという利点がある。
【0019】図7に絶縁油処理装置8の他の一例を示
す。図7は図5における油ポンプ17を省略し、油ポン
プ14の1台で油抜き、浄化、油戻しの3つの機能を行
えるようにしたものである。
【0020】変圧器が小型で、変圧器タンク1の絶縁油
量が少ない場合は、油抜き、油戻しも比較的早く行える
ので、油ポンプ1台で行う図7の例が有利である。図7
の例で図3、図5とのバルブ開閉操作の違いは、図8に
示すように集油タンク12の油の浄化時にバルブ20を
開することである。変圧器タンク1の油抜き及び集油タ
ンク12からの油戻し作業時におけるバルブの開閉操作
は、図3、図5の場合と同じであるので説明は省略す
る。尚、図3、図5、図7において、各作業時のバルブ
開閉状態は図4、図6、図8に記号により表示してあ
る。
【0021】このようにして油入変圧器のオーバーホー
ルを行うのであるが、変圧器の油を大気中に露出するこ
とがないので、オーバーホール期間中の異物の混入や酸
化による油の劣化を防止することができる。
【0022】又、変圧器タンク1と集油タンク12は配
管と弁類によって接続され、密閉環境となるため油抜き
時の噴油の恐れがないので、防油堤の設置が不要となり
経済的メリットがあると共に、変圧器のオーバーホール
の間に変圧器油の浄化処理が行なわれるので点検工程長
の短縮も可能となる利点がある。
【0023】つまり、本発明は油入変圧器の絶縁油を密
閉処理しているので、環境汚染の防止を図れると共に保
守点検工程を短縮できる。
【0024】なお、大型変圧器においては絶縁油が大量
になるので、変圧器タンク12の油抜き、油戻し用ポン
プと浄化処理用の油ポンプは別個に設けた方が作業能率
上望ましいが、小型変圧器においては油抜き、油戻し、
油浄化用を1台のポンプで共用する方式が経済的に有利
となる。
【0025】また、上述の実施例では油の抜き取り及び
返油時の変圧器タンク内と集油タンク内の圧力バランス
を図るために、変圧器の放圧管に接続した均圧管を備え
ている。油を変圧器から抜く油ポンプと変圧器に戻す油
ポンプは共用も可能であるが、さらに配管接続方法を変
えることにより、油を浄化処理するための油ポンプと共
用することも可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明の絶縁油処理装置は、油入変圧器
の現地オーバーホール時に取り付けることによって、変
圧器の油を大気中に露出することなく密閉状態で処理で
きるので大気汚染の恐れがなく、かつ変圧器の点検工程
の短縮にも寄与する利点がある。さらに、変圧器の容量
に合わせて、油ポンプ系統を簡略化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図3】本発明の要部の一例を示す構成図である。
【図4】本発明の図3に示す要部の操作説明図である。
【図5】本発明の要部の他の一例を示す構成図である。
【図6】本発明の図5に示す要部の操作説明図である。
【図7】本発明の要部の他の一例を示す構成図である。
【図8】本発明の図7に示す要部の操作説明図である。
【符号の説明】
1…変圧器タンク、2…高圧ブッシング、3…低圧ブッ
シング、4…放熱器、5…コンサベータ、6…放圧管、
7…放圧装置、8…絶縁油処理装置、9…バルブ、10
…接続配管、11…真空弁、12…集油タンク、13…
均圧管、14、15、17…油ポンプ、16…浄化塔、
18、19、20、21、22、23…バルブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油入変圧器の絶縁油を収容する集油タンク
    と、前記絶縁油を浄化処理する浄化塔と、前記油入変圧
    器の絶縁油を配管を介して前記集油タンクに移送する第
    1の油ポンプと、前記集油タンクに貯留された前記絶縁
    油を配管を介して前記油入変圧器に移送する第2の油ポ
    ンプと、前記集油タンクに貯留された前記絶縁油を前記
    浄化塔に循環させる第3の油ポンプとを具備することを
    特徴とする油入変圧器の絶縁油処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記油入変圧器、前記
    集油タンクおよび前記浄化塔を接続する前記配管の接続
    を切替える弁手段を設け、前記第1、第2、第3の油ポ
    ンプを1台の油ポンプで構成したことを特徴とする油入
    変圧器の絶縁油処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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