JP2002014456A - ディジタル製版システムおよび製版作成方法 - Google Patents

ディジタル製版システムおよび製版作成方法

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JP2002014456A
JP2002014456A JP2000200095A JP2000200095A JP2002014456A JP 2002014456 A JP2002014456 A JP 2002014456A JP 2000200095 A JP2000200095 A JP 2000200095A JP 2000200095 A JP2000200095 A JP 2000200095A JP 2002014456 A JP2002014456 A JP 2002014456A
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Masaru Osada
勝 長田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像した画像を印刷用のデータに用いるとと
もに、このデータに対する複雑な処理の簡略化も図るこ
とのできるディジタル製版システムおよび製版作成方法
の提供。 【解決手段】 ディジタル製版システム10は、ディジタ
ルカメラ12の撮像部の受光素子が隣接した受光素子とピ
ッチの半分の位置関係で互いに配され、画素データが画
素ずらしの特徴のままに水平方向に対し斜め45°の角度
に整列した関係で出力する。信号処理部でディジタル変
換した画素データに補償を施す。システム集版装置14
は、このカメラ12の画素データを用い、画像処理部150
の編集処理機能部150aと画像処理機能部150bでそれぞ
れ、編集処理および印刷に関わる複数のパラメータの調
整のうち、スクリーン角度処理を省いた印刷用画像デー
タと角度45°に固定の基本パターンとをドット発生部15
2 の比較結果に応じてレーザ光を照射制御し、露光調節
部154 でフィルム上へのレーザ光量を調節している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル製版シ
ステムおよび製版作成方法に関し、たとえば、単色印刷
用のディジタルカメラや画像入力装置等および製版用ス
キャナやシステム集版装置を組み合わせたディジタル製
版システムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近、ディジタル処理を利用して、たと
えば、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、専
用入力機器等によって文字入力が行われる。さらに、DT
P (DeskTop Publishing )システムでは上述した文字組
版にとどまらず、画像処理されたカラー画像を組み込む
電子組版システムがある。このシステムは画像および文
字の処理を統合して行っている。
【0003】また、グラビア印刷のように多色刷りを行
う場合は、網点フィルムを使用する網グラビアが主流で
ある。刷版は、フィルムの絵柄を転写し腐食させる方法
と、ディジタルデータまたはフィルムをスキャンニング
しながら彫っていく方法がある。この際の階調調整に
は、網点の大きさおよびセルの深さを変える方法と、網
点の大きさだけを変える方法(すなわち、面積階調印刷
方法)がある。
【0004】一般的に、多色刷りでは、まず原色の色フ
ィルタで色分解された光をラインセンサまたはエリアセ
ンサで光電変換して撮像が行われる。得られた画像に
は、マトリクス処理、および下色除去等の各種の処理が
施され、さらに、これらの処理を経て得られる画像デー
タには三原色RGB から4色YMCBk へと変換が施される。
このようにして得られた印刷用の画像データを用いて印
刷が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】印刷用の製版には、ネ
ガまたはポジフィルムが用いられる。これらのフィルム
には、たとえばハイライト、シャドー、トーン、および
シャープネス等の各種機能に基づく処理を行い前述した
網点手法を用いる場合が多い。これらの処理において、
各色のスクリーン角度も調整されることになる。この調
整を加味して前述した処理も行われると、より複雑な処
理になる。
【0006】ところで、現在、ディジタルカメラは、銀
塩フィルムと比べても解像度では遜色のない画像を提供
できるようになってきている。ユーザのなかには、この
ように得られる高解像度なディジタル画像を印刷に利用
したいという要望がある。しかしながら、フィルム製版
には複雑な処理が要求される。
【0007】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、撮像した画像を印刷用のデータに用いるとともに、
このデータに対する複雑な処理の簡略化も図ることので
きるディジタル製版システムおよび製版作成方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、入射光を光電変換する受光素子とこの受
光素子に隣接した受光素子とが互いに垂直方向および/
または水平方向にずらされ、この受光素子が水平方向に
対して斜め45°の位置関係に2次元配置された受光部、
およびこの受光部の受光素子で光電変換されて蓄積され
た信号電荷を所定の順序で順次読み出し、外部に出力信
号として出力する読出し手段を含む撮像手段と、この撮
像手段から供給される信号をディジタル変換して画素デ
ータにするディジタル変換手段と、この画素データに補
償を施す第1の画像処理手段とを含む画像入力装置と、
この画像入力装置で処理された画素データを用いて編集
処理を行うとともに、この画素データをまとめた一つの
画像データに対して印刷に関わる複数のパラメータの調
整に対応した画像処理を施して印刷用画像データを生成
する第2の画像処理手段と、印刷に用いる網点形成にお
けるスクリーンの角度を45°に固定した基本パターンと
該印刷用画像データとを比較参照して網点を発生させる
信号が生成され、この信号に対応したレーザ光の照射制
御が行われる網点発生手段と、この照射するレーザ光を
フィルムに照射する露光光量を調整する露光調整手段と
を含む製版装置とを含むことを特徴とする。
【0009】本発明のディジタル製版システムは、画像
入力装置において、受光素子が隣接した受光素子とピッ
チの半分の位置関係で互いに配された受光部から得られ
る信号電荷を撮像手段からディジタル変換手段に出力
し、ディジタル変換手段での変換処理により得られる画
素データに第1の画像処理手段で補償を施している。こ
のとき、得られる画素データの並びは画素ずらしの特徴
をそのままに現れることから、水平方向に対して斜め45
°の角度方向に整列するように出力させることができ
る。製版装置において、画像入力装置で得られた画素デ
ータを用い、第2の画像処理手段で編集処理および印刷
に関わる複数のパラメータの調整をこの画素データに施
して印刷用画像データにする。この印刷用画像データが
すでに水平方向に対して斜め45°の角度方向に整列して
いるので、網点発生手段では、印刷用画像データに対し
てスクリーン角度の調整をしないで済ますことができ
る。したがって、網点発生手段での処理を軽減させるこ
とができる。網点発生手段では、スクリーンの角度を45
°に固定した基本パターンとこの印刷用画像データとを
比較参照して網点を形成するレーザ光の照射制御が行わ
れ、フィルム上に出射されたレーザ光の光量を露光調整
手段で調節して、網点をフィルム上に形成することがで
きる。
【0010】また、本発明は上述の課題を解決するため
に、入射光を光電変換する受光素子とこの受光素子に隣
接した受光素子とが互いに垂直方向および/または水平
方向にずらされ、この受光素子が水平方向に対して斜め
45°の位置関係に2次元配置された受光部に蓄積された
信号電荷を所定の順序で順次読み出す撮像手段を用い、
この撮像手段から得られる信号をディジタル変換して画
素データにする第1の工程と、この画素データに補償を
施す第2の工程と、この画素データで形成する画像に対
して編集処理を施すとともに、この画像に対して印刷に
関わる複数のパラメータの調整に対応した画像処理を施
して印刷用画像データを生成する第3の工程と、印刷に
用いる網点形成におけるスクリーンの角度を45°に固定
した基本パターンとこの印刷用画像データとを比較参照
して網点を発生させる信号を生成し、この信号に対応し
たレーザ光の照射制御を行って、このレーザ光を出射す
る第4の工程と、レーザ光の照射制御に応じてレーザ光
がフィルムに照射される際の光量を調整し、露光する第
5の工程露光手段とを含むことを特徴とする。
【0011】本発明の製版作成方法は、撮像手段を用い
て、この撮像手段の受光素子が水平方向に対して斜め45
°に2次元配置された受光部から所定の順序で蓄積して
いた信号電荷(信号)を順次読み出して、得られた信号
をディジタル変換して画素データにし、補正した(実
在)画素データを用いて仮想画素に対する補間処理を行
い、得られた画素データで形成する画像に編集処理を施
すとともに、この画像に対して印刷に関わる複数のパラ
メータで調整し、印刷用画像データを生成する。印刷用
画像データが斜め45°の角度方向に整列していることを
利用して、印刷に用いる網点形成におけるスクリーンの
角度を45°に固定した基本パターンを用いる。これによ
り、基本パターンにおけるスクリーン角度の設定をしな
いで済み、計算による調整処理の簡便化を図ることがで
きる。この基本パターンとこの印刷用画像データとを比
較参照して網点を発生の信号を生成し、この信号でレー
ザ光の照射制御を行う。フィルム上に出射したレーザ光
の光量を調節して製版を作成している。
【0012】さらに、本発明は上述の課題を解決するた
めに、入射光を光電変換する受光素子とこの受光素子に
隣接した受光素子とが互いに垂直方向および/または水
平方向にずらされ、この受光素子が水平方向に対して斜
め45°の位置関係に2次元配置された受光部、およびこ
の受光部の受光素子で光電変換されて蓄積された信号電
荷を所定の順序で順次読み出し、外部に出力信号として
出力する読出し手段を含む撮像手段と、この撮像手段か
ら供給される信号をディジタル変換して画素データにす
るディジタル変換手段と、この画素データに補償を施す
第1の画像処理手段と、この補償を施した画素データを
用いて編集処理を行うとともに、この画素データをまと
めた一つの画像データに対して印刷に関わる複数のパラ
メータの調整に対応した画像処理を施して印刷用画像デ
ータを生成する第2の画像処理手段とを含むことを特徴
とする。
【0013】本発明のディジタルカメラは、受光素子が
隣接した受光素子とピッチの半分の位置関係で互いに配
された受光部から得られる信号電荷を撮像手段からディ
ジタル変換手段に出力し、ディジタル変換手段での変換
処理により得られる画素データに第1の画像処理手段で
補償を施し、このとき、得られる画素データの並びは画
素ずらしの特徴をそのままに現れることから、水平方向
に対して斜め45°の角度方向に整列するように出力させ
ることができる。さらに、この得られた画素データを用
い、第2の画像処理手段で編集処理および印刷に関わる
複数のパラメータの調整をこの画素データに施して印刷
用画像データにする。この印刷用画像データがすでに水
平方向に対して斜め45°の角度方向に整列しているの
で、単に出力結果を出力するだけであってもスクリーン
角度の調整をしないで済ますことができ、製版における
信号処理を軽減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるディジタル製版システムの一実施例を詳細に説明す
る。
【0015】本発明のディジタル製版システムは、画像
入力装置において、受光素子が隣接した受光素子とピッ
チの半分の位置関係で互いに配された受光部から得られ
る信号電荷を撮像部から出力し、ディジタル変換手段で
得られた信号電荷に対してディジタル変換処理により得
られる画素データに第1の画像処理部で補償を施してい
る。このとき、得られる画素データの並びは画素ずらし
の特徴をそのままに現れることから、水平方向に対して
斜め45°の角度方向に整列するように出力させることが
できる。製版装置において、画像入力装置で得られた画
素データを用い、第2の画像処理部で編集処理および印
刷に関わる複数のパラメータの調整をこの画素データに
施して印刷用画像データにする。この印刷用画像データ
がすでに水平方向に対して斜め45°の角度方向に整列し
ているので、網点発生部では、印刷用画像データに対し
てスクリーン角度の調整をしないで済ますことができ、
処理の軽減を図ることに特徴がある。
【0016】本実施例は、本発明を適用したディジタル
製版システム10を説明する(図1を参照)。本発明と直
接的に関係のない部分について図示および説明を省略す
る。ここで、信号の参照符号はその現れる接続線の参照
番号で表す。ディジタル製版システム10には、ディジタ
ルカメラ12およびシステム集版装置14が備えられてい
る。
【0017】ディジタルカメラ12には、光学レンズ系12
0 、操作部122 、システム制御部124 、信号発生部126
、タイミング信号発生部128 、ドライバ部130 、メカ
ニカルシャッタ132 、撮像部134 、前処理部136 、A/D
変換部138 、信号処理部140 、圧縮/伸張部142 、記録
再生部144 、モニタ146 、およびUSB インターフェース
部148 が備えられている。これら各部を順次説明する。
光学レンズ系120 は、たとえば、複数枚の光学レンズを
組み合わせて構成されている。光学レンズ系120には、
図示しないが、これら光学レンズの配置する位置を調節
して画面の画角を操作部122 からの操作信号16に応じて
調節するズーム機構や被写体とカメラ12との距離に応じ
てピント調節する、AF(Automatic Focus :自動焦点)
調節機構が含まれている。操作信号16は、システムバス
18を介してシステム制御部124 に供給される。光学レン
ズ系120 には、システム制御部124 からの制御信号20が
信号線20a を介して供給される。
【0018】操作部122 には、図示しないシャッタスイ
ッチやたとえばモニタ画面に表示される項目を選択する
カーソル選択機能等が備えられている。操作部122 で選
択された操作は操作信号16によりシステム制御部124 に
報知される。
【0019】システム制御部124 は、たとえば CPU(Ce
ntral Processing Unit :中央演算処理装置)を有す
る。システム制御部124 には、ディジタルカメラ12の動
作手順が書き込まれた ROM(Read Only Memory:読み出
し専用メモリ)がある。システム制御部124 は、たとえ
ば、ユーザの操作に伴って操作部122 から供給される情
報16とこの ROMの情報を用いて各部の動作を制御する制
御信号20を生成する。システム制御部124 は、生成した
制御信号20をシステムバス18を介して信号発生部126 、
タイミング信号発生部128 、光学レンズ系120 、メカニ
カルシャッタ132、信号処理部140 、圧縮/伸張部142
、記録再生部144 およびモニタ146 にも供給する。
【0020】信号発生部126 は、システムクロック22を
生成する発振器(図示せず)が含まれている。このシス
テムクロック22はタイミング信号発生部128 のほか、図
示しないがシステム制御部124 、信号処理部140 等のシ
ステムクロックを用いるほとんどすべてのブロックに供
給されている。
【0021】また、タイミング信号発生部128 は、制御
信号20に基づいて各部を動作させるタイミング信号24a,
24bを生成する回路を含む。タイミング信号発生部128
は、生成したタイミング信号24a をドライバ部130 に供
給し、タイミング信号24b を前処理部136 およびA/D 変
換部138 に供給する。ドライバ部22は、所望の駆動パル
ス26を撮像部134 に供給する。
【0022】メカニカルシャッタ132 は、操作部122 の
シャッタスイッチに応じてシステム制御部124 から制御
信号20が信号線20a を介して供給されることにより制御
される。撮像部134 は光学ローパスフィルタ134aと固体
撮像素子134bが一体的に設けられたCCD (Charge Couple
d Device:電荷結合素子)センサ機能を有している。こ
れは、光学レンズ系120 で結像された光学像が受光部の
各受光素子に到達した光量に応じた出力信号28を出力す
る。撮像部134 については後段でさらに詳述する。撮像
素子には、CCD やMOS (Metal Oxide Semiconductor :
金属酸化型半導体)タイプの固体撮像デバイスが適用さ
れる。撮像部134 では、供給される駆動信号26に応じて
光電変換によって得られた信号電荷を所定のタイミング
として、たとえば、垂直ブランキング期間にフィールド
シフトにより垂直転送路に読み出され、この垂直転送路
をラインシフトした信号電荷が水平転送路に供給され、
この水平転送路を経た信号電荷が図示しない出力回路に
よる電流/電圧変換によってアナログ電圧信号28にさ
れ、前処理部136 に出力される。撮像部134 では、CCD
タイプでは信号電荷の読出しモードに応じた間引き読出
しや全画素読出しを用いる。ここで、撮像部134 が出力
する信号には色フィルタを用いていないので、色情報が
何も含まれていない。
【0023】前処理部136 は、図示しないがCDS (Corr
elated Double Sampling:相関二重サンプリング;以下
CDS という)部が備えられている。CDS 部は、たとえ
ば、CCD 型の撮像素子を用いて、基本的にその素子によ
り生じる各種のノイズをタイミング信号発生部128 から
のタイミング信号24b によりクランプするクランプ回路
と、タイミング信号24b により信号電荷をホールドする
サンプルホールド回路を有する。CDS 部は、ノイズ成分
を除去してA/D 変換部138 に送る。
【0024】A/D 変換部138 は、供給されるアナログ信
号30の信号レベルを所定の量子化レベルにより量子化し
てディジタル信号31に変換するA/D 変換器を有する。A/
D 変換部138 は、タイミング信号発生部128 から供給さ
れる変換クロック等のタイミング信号24b により変換し
たディジタル信号32を信号処理部140 に出力する。
【0025】信号処理部140 には、データ補償部140a、
および補間処理部140bが含まれる。データ補償部140aに
は、図示しないが連写に対応して複数のフレームメモリ
を含んでいる。フレームメモリは読み出す領域をずらし
ながら繰り返して画素データを読み出すことから、非破
壊型のメモリを用いると有利である。データ補償部140a
は、供給される画像データ32を一時的に格納する。デー
タ補償部140aではフレームメモリから読み出した画像デ
ータにデータ補償として、たとえば輪郭強調等の処理を
施して補間処理部140bに補償した画像データ34を供給す
る。また、フレームメモリの書込み/読出しイネーブル
制御、輪郭強調処理、補間処理の制御等に関わる信号20
b にまとめた制御信号として信号処理部140 には供給さ
れている。
【0026】補間処理部140bには、実在する受光素子
(以下、実在画素という)から画像データが供給され
る。補間処理部140bは、この実在画素間のほぼ中間に位
置する領域に演算処理によって実在しない仮想画素を形
成する機能を有する。補間処理部140bには、図示しない
が水平方向および/または垂直方向に対する相関の有無
を検出する相関検出機能部が含まれ、相関検出の結果に
応じて補間演算処理が行われる。具体的に示さないが補
間演算処理は、相関のある方向がわかれば、その方向に
ある画素データを用いて仮想画素を生成し、相関がなけ
れば、周囲4画素の平均により仮想画素の画素データを
算出している。信号処理部140 は色情報を含まない画像
データ32に対して信号処理していることから、出力信号
は輝度信号だけの信号である。信号処理部140 で処理し
た画像データ36が圧縮/伸張処理部142 に供給される。
【0027】なお、この補間処理は生成する画像品質よ
りも処理速度の方が優先する場合、この処理を行わずに
出力してもよい。また、データ補償部140aは画像データ
のレベルを後段のシステム集版装置14での信号処理に適
したレベルに合わせてゲイン調整するようにしてもよ
い。
【0028】図2に戻って圧縮/伸張処理部142 は、信
号処理部140 から供給された1フレーム分の輝度データ
を一時的に記憶するフレームメモリと、たとえば、直交
変換を用いたJPEG(Joint Photographic Experts Grou
p)規格での圧縮を施す回路と、この圧縮した画像を再
び元のデータに伸張する回路とを有する。ここで、フレ
ームメモリは、信号処理部140 のフレームメモリと兼用
してもよい。圧縮/伸張処理部142 は、システム制御部
124 の制御により記録時には圧縮したデータをシステム
バス18を介して記録再生部144 に供給する。圧縮/伸張
処理部142 は、信号処理部140 から供給されるデータを
システム制御部124 の制御によりスルーさせてシステム
バス18に供給したり、またはシステムバス18を介してモ
ニタ146 に供給することもできる。圧縮/伸張処理部14
2 が伸張処理を行う場合、逆に記録再生部144 から読み
出したデータをシステムバス18を介して圧縮/伸張処理
部142 に取り込んで処理する。ここで処理されたデータ
はフレームメモリに記憶された後、システム制御部124
の制御により圧縮/伸張処理部142 は、所要の順序でフ
レームメモリのデータを読み出し、モニタ146 に供給し
て表示させる。
【0029】ただし、圧縮/伸張処理部142 は、JPEG規
格のような非可逆的な規格に限定されるものではなく、
後段で行う刷版作成を考慮した場合、可逆的な圧縮/伸
張処理がより好ましい。
【0030】記録再生部144 は、記録媒体に記録する記
録処理部と、記録媒体から記録した画像データを読み出
す再生処理部とを含む(ともに図示せず)。記録媒体に
は、たとえば、いわゆる、スマートメディアのような半
導体メモリや磁気ディスク、光ディスク等がある。磁気
ディスク、光ディスクを用いる場合、画像データを変調
する変調部とともに、この画像データを書き込むヘッド
がある。モニタ146 は、システム制御部124 の制御に応
じてシステムバス18を介して供給される画像データ(す
なわち、輝度データ)を画面の大きさを考慮するととも
に、タイミング調整して表示する機能を有する。
【0031】これまでの説明は、静止画の撮像時の処理
について述べたが、シャッタスイッチが押される前に、
撮像した動画をモニタ146 に表示する動作を行う場合も
ある。この場合の動画表示の処理は、図1の処理をその
まま行い、圧縮/伸張処理部142 の圧縮処理を行わずに
モニタ146 で動画表示してよい。しかし、百万画素を越
える固体撮像素子を用いている場合、処理時間が長くな
り、コマ落とし動画となるため、動画画質として問題と
なる。
【0032】そこで、受光素子配列の一部の信号電荷を
読み出す、いわゆる間引き動作で撮像部134 を動作させ
て、図1に図示していないがA/D 変換されたディジタル
画素データを動画用の処理部で静止画と独立に処理し
て、モニタ表示してもよい。
【0033】USB インターフェース部148 はシステムバ
ス18を介して供給される画像データをUSB (Universal S
erial Bus )規格に対応した外部に出力するインターフ
ェース回路を含む。このインターフェース部148 を介し
て記録した画像を再生してシステム集版装置14に供給す
ることができる。この回路を含むことにより、システム
集版装置14は、間接的に記録媒体を介して画像データ38
を入力するだけでなく、直接的に画像データ38を供給す
ることができるようになる。このデータ転送は、ディジ
タルカメラ12が簡易な画像入力(スキャナ)機能をもつ
ことに等しい。
【0034】ここで、撮像部134 に適用している固体撮
像素子134bについて簡単に説明する(図3を参照)。固
体撮像素子134bの画素形状は、多角形にする。多角形と
は、単にこれまで一般的に用いられてきた正方、すなわ
ち四角形に限定されるものでなく、六角形、八角形等で
もよい。図3において画素の形状は八角形にした場合を
示している。
【0035】これにともなって固体撮像素子134bは開口
部APの形状も八角形にしている。撮像素子60は、隣接す
る互いの配置位置に対して幾何学的な形状の中心が互い
に行方向および列方向に撮像素子60のピッチPPの半分に
相当する距離だけずれて配されている。また、撮像素子
60は、2次元に配され、光学ローパスフィルタ134aを透
過した光を光電変換している。前述したように、撮像素
子60の存在する位置から得られる画素は実在画素、撮像
素子60間の中間または画素中心の位置に新たに仮想的な
画素は仮想画素としている。
【0036】固体撮像素子134bにおいて電極ELは、あら
わに図示していないが受光部60a の前面に形成された開
口部APを迂回するように配置され、かつ撮像素子60から
の信号を取り出すように配されている。そして、固体撮
像素子134bは、電極ELを介して供給される信号を受光部
60a の垂直方向に順次転送する垂直転送レジスタVR1〜V
R4 とを備えている。
【0037】垂直転送レジスタVR1 〜VR4 は、供給され
る垂直駆動信号V1〜V4に応じて信号を転送している。す
なわち、垂直転送レジスタは1受光部あたり4電極構造
になっている。また、1受光部領域の水平隣接領域が2
電極構造で前述した画素ずれしている。
【0038】ディジタルカメラ12に適用する固体撮像素
子134bが撮像素子60を画素ずらし配置させる、いわゆる
ハニカム配置をさせていることにより、原点から水平方
向を基準に画素配置の角度が斜め45°になっている。こ
れら固体撮像素子に関するより詳細な記載は、特公平4-
31231 号公報、特公平5-44642 号公報、および特開平10
-136391 号公報にある。
【0039】なお、ディジタルカメラ12は、前述した実
施例では白黒として説明したが、この実施例に限定され
るものでない。たとえば、カラーフィルタを搭載したデ
ィジタルカメラでも前述した撮像部134 を有し、色信号
を除去して出力させると、白黒と同様の信号が容易に得
られるからである。
【0040】次にシステム集版装置14について説明す
る。システム集版装置14には、画像処理部150 、ドット
発生部152 、露光調節部154 、および出力走査機構156
が備えられている。また、システム集版装置14には、図
示していないが記録媒体からの情報を読み込んで圧縮さ
れた画像データ38に伸張処理を施して画像を復元する再
生装置および/またはディジタルカメラ12からの画像デ
ータを直接的に入力するようにUSB インターフェース部
が配設されている。これにより、各種形態で作成された
画像データ38を装置14に取り込んでいる。
【0041】画像処理部150 には、編集処理機能部150
a、および画像処理機能部150bが備えられている。編集
処理機能部150aは、写真のような画像データ38だけでな
く、文字のようなテキストデータも扱って、これらのデ
ータの割付け、いわゆるレイアウトを行う。この割付け
等の処理を行う際に指示を出す上でポインティングデバ
イス、キーボード、および/またはペン入力装置等のデ
バイスを介して行うことは言うまでもない。レイアウト
した結果のデータ40を画像処理機能部150bに供給する。
【0042】画像処理機能部150bでは、供給されるデー
タ40に対していくつかの主要な画像処理が行われる。各
処理項目を挙げてみると、 ・ハイライトコントロールポイント(HCP :Highlight
Control Point ) ・シャドウコントロールポイント(SCP :Shadow Contr
ol Point) ・トーンカーブ(グラデーションカーブ) ・トーンコントロール ・シャープネス ・ドットゲイン ・スクリーン線数 ・入力解像度・出力解像度 などの設定を行う。画像処理機能部150bは、供給された
データ40に上述した各種の処理を施す。画像処理機能部
150bは、これらの処理のなかで、網点形成の基本パター
ン(たとえば、網点の種類および網点パーセント等)に
応じたエンコーダ信号42を出力するとともに、画像処理
した結果の画像データ44をドット発生部152 に出力す
る。
【0043】ところで、画像処理機能部150bには従来と
異なる点がある。本実施例は、画像処理機能部150bの出
力する基本パターンの設定情報という点でこれまでと同
じであるが、エンコーダ信号42にはほとんど設定したス
クリーン角度45°を固定する旨の設定情報である点で異
なっている。この結果、画像処理機能部150bは、スクリ
ーン角度45°に対応するように画像データ40に変換処理
しなくて済む。これは、前述したとおりすでに供給され
た画像データが水平方向に45°傾斜しているからであ
る。
【0044】なお、画像処理機能部150bは、前述したデ
ィジタルカメラ12に内蔵させてもよい。画像処理機能部
150bの機能は、前述した信号処理機能の一部だけでも有
利である。これにより、印刷用の画像データを出力する
ディジタルカメラ12が提供される。
【0045】ドット発生部152 には、図示しないが、供
給されるエンコーダ信号42に応じて動作するタイミング
回路、ドットパターンメモリ(DPM :Dot Pattern Memo
ry)、比較回路、アンプ、結晶ドライバ、AOM (AOM:Ac
oustic-Optical Modulator)、レーザ発生回路、および
ビームスプリッタ(BS:Beam Splitter )が備えられて
いる。また、出力側の構成要素としては、DPM に限定さ
れるものでなく、スクリーンパターンメモリ(SPM :Sc
reen Pattern Memory )でもよい。
【0046】タイミング回路は、たとえば、走査に応じ
てどの行のどの位置に発生させるドット形成のタイミン
グを生成する回路である。DPM は、網点形成の基本パタ
ーンを出力する。比較回路は、DPM からのパターンを比
較レベルとし、画像処理後のデータ44とこの比較レベル
を比較する。データ44は、通常8ビット(すなわち、25
6 階調)で表される。比較回路は、データ44がこの比較
レベル以上に大きいときドットを基本的に所定の網点パ
ーセントに形成させ、比較レベルより小さいときドット
形成しない(ドット・オフ)。アンプは、この比較結果
のデータを所定のレベルに増幅してたとえば、10個の結
晶ドライバに出力する。
【0047】結晶ドライバは圧電材料を含むトランスデ
ューサで、供給されたレベル電圧(駆動電圧)に応じて
超音波を音響光学媒質のAOM に送る。結晶ドライバは10
個のAOM にそれぞれ供給する。このとき、AOM は超音波
に応じて弾性ひずみが生じて屈折率を変化させる(音響
光学効果)。AOM でのレベル電圧の変化による屈折率の
変化は1次回折光または0次回折光強度の変調を生じさ
せている。AOM に入射させる光が後述するレーザ光であ
る。
【0048】一方、レーザ発生回路は、発生したレーザ
光をBSでたとえば、10本のビームに分離してAOM に供給
する。AOM は個々の10本のレーザ光を供給されるデータ
44によって変調させ、この変調により得られたレーザ光
を光ファイバ46を介して出力する。
【0049】露光調節部154 には、光量調整フィルタ、
たとえば、パルスモータを含むズームレンズ、および対
物レンズ系が備えられている。光量調整フィルタは光フ
ァイバ46を介して供給される露光光量を調節する。ズー
ムレンズは、パルスモータの駆動により対物レンズを介
して照射される光48の結像を変化させている。これによ
り、像の拡大・縮小が行われる。
【0050】出力走査機構156 は、直交する2方向に対
応した走査機構である。出力走査機構156 がたとえば、
アウタードラム方式の場合、回転ドラム156a上にフィル
ム50を巻き付けて主走査方向に回転ドラム156aを回転さ
せるとともに、照射するレーザ光を副走査方向に走査さ
せる。
【0051】このようにレーザ光をフィルム50上に照射
して、刷版を作成している。なお、編集処理機能部150a
および画像処理機能部150bの画像処理部150 は、一つの
装置としてパーソナルコンピュータでソフトウェア的な
処理によって行わせることができる。また、ドット発生
は、ドット発生部152 に限定されるものでなく、RIP(Ra
ster Image Processor )で網点の形成を行わせてもよ
い。この場合も、データが固定的に斜め45°に傾斜して
いるので、これに対応する演算処理を省くことができ
る。単色印刷においてスクリーン角度を45°にすると、
最も網点が目立たなく、印刷できることは周知である。
【0052】次にディジタル製版システム10の各処理手
順を説明する。ディジタルカメラ12で所望の被写界を撮
像する。撮像は、操作部122 の2段押しのストローク機
能を有するシャッタスイッチを全押ししたタイミングで
行う。斜め45°に撮像素子60が傾斜した固体撮像素子13
4bで得られた信号電荷28が読み出される。読み出された
信号28が前処理部136 、A/D 変換部138 を介して信号処
理部140 に画像データ32として供給される。画像データ
32は、色フィルタを用いないで撮像されているので、そ
のまま輝度データになる。画素データ32は、実在する撮
像素子60から得られた画素データであり、実在画素であ
る。
【0053】信号処理部140 では、供給される画像デー
タ32に対して、たとえば輪郭強調等の補償処理を行って
いる。また、ユーザが操作部122 で画質を高精細度な画
質に設定している場合、補償処理した画素データ34を補
間処理部140bに供給する。この場合、補間処理部140bで
は、実在画素のほぼ中間の領域に仮想的に演算処理によ
って仮想画素を生成する。仮想画素は、生成する際に、
たとえば実在画素の水平/垂直相関の有無に応じて生成
するとよい。水平/垂直相関があると、その相関のある
方向の画素データを用いて仮想画素を生成する。また、
無相関のときには仮想画素を囲む周囲の4画素の加算平
均で仮想画素が算出される。増えた仮想画素も斜め45°
の関係を有している。
【0054】信号処理部140 での信号処理を経た画像デ
ータ36が圧縮/伸張処理部142 に供給されるとともに、
モニタ146 にも供給される。これにより、ユーザは撮像
した画像をモニタ146 で確認することができる。圧縮/
伸張処理部142 では、たとえばJPEG規格や可逆的な規格
に基づく圧縮処理を画像データ36に行っている。しかし
ながら、後述するように高画質に得られた画像を印刷す
る場合、画像データの圧縮率は低く抑えることが好まし
い。
【0055】記録再生部144 では、記録媒体に所定の圧
縮率にされた画像データが供給される。供給される画像
データがいわゆるスマートメディアのような半導体メモ
リ、磁気記録媒体、および光磁気記録媒体等のいずれか
を用いて記録される。また、画像データ36は、システム
バス18、USB インターフェース部148 を介して出力した
り圧縮した画像データ38をUSB インターフェース部148
を介して出力するようにしてもよい。ディジタルカメラ
12は、スキャナの画像入力機能に相当している。
【0056】次に、システム集版装置14では、ディジタ
ルカメラ12で撮像した画像データ38を図示じない再生装
置および/またはUSB インターフェース部を介して装置
14に採り込む。採り込んだ画像データは画像処理部150
に供給される。画像処理部150 では編集処理機能部150a
でレイアウト編集が施される。
【0057】そして、編集した画像データ40が画像処理
機能部150bに供給される。この画像処理機能部150bでは
印刷に関する各種設定が施されるとともに、画像データ
40に施される(スキャナの画像処理の設定に相当)。た
だし、画像データ40には所定のスクリーン角度にする座
標回転処理を省いている。この処理の省略により、画像
データ40に対する画像処理の負担を多少なりに軽減させ
ることができる。これは画像データ40がすでに単色で用
いられるスクリーン角度になっているからである。画像
処理機能部150bは、設定に対するエンコード信号42と処
理した画像データ44をドット発生部152 に出力する。
【0058】ドット発生部152 では、エンコード信号42
に応じて網点形成されるDPM の基本パターンと画像デー
タ44とそれぞれのレベルを比較参照する。画像データ44
が8ビットのデータの場合、画像データ44は濃淡として
256 階調を表すことができる。このとき、画素の形状に
関わりなく、1個の網点は、256 個の桝目の塗り込めで
作ればよい。一辺を16の桝目でマトリクス状に形成され
る。桝目の一つにレーザ光を1本対応させることから、
1本のレーザ光をBSで分割して複数の桝目に対応させて
いる。
【0059】網点は、滑らかなトーンにするように対象
の縦横に位置する4画素の平均値で形成している。ま
た、網点配列の細かさによってスクリーン線数が決ま
る。そしてこのスクリーン線数および階調度の平方根の
積によりどのくらいの印刷品質になるかの指標である出
力解像度が得られる。
【0060】ところで、本実施例では、簡易的に印刷さ
せるため、このスクリーン線数も設定しないで、非常に
粗く複数の実在画素を用いて単位ドット(すなわち、桝
目)のようにみなして印刷させるようにしてもよい。こ
の場合、前述した画像処理機能部150bにおいてスクリー
ン線数に対応した演算処理も行わずに済ませられるの
で、処理の軽減を図ることができる。このような印刷に
おける単位ドットのパターンがいくつかできる(図4を
参照)。図4では、仮想画素を用いていないが、仮想画
素も用いると簡易な印刷でありながら、品質を多少向上
させることができる。
【0061】ドット発生部152 では、比較参照した結果
に基づき発生させる超音波が結晶ドライバからAOM に供
給され、BSで分割されたレーザ光が変調される。この変
調により、光ファイバ46を介してAOM から供給される出
射光がオン/オフされる。出射光が露光調整部154 で光
量調整等を受けてフィルム50上に照射される。フィルム
50は、この照射に応じた露光を行って刷版を作成する。
このように動作させて画像処理を軽減させて容易に刷版
を製作している。
【0062】以上のように構成することにより、ディジ
タルカメラ12をスキャナとして用いるとともに、ディジ
タルカメラ12の撮像素子60の配置が斜め45°になってい
ることを利用して複雑な刷版作成における画像処理の簡
便化を図ることができる。また、単位ドットで表すよう
に処理すると、スクリーン線数に対する処理も軽減する
ことができる。さらに、仮想画素の位置も画素に用いる
と、印刷品質の向上に寄与することもできる。
【0063】なお、本実施例は、単色のディジタルカメ
ラを用いたが、この実施例に限定されるものでなく、色
フィルタを固体撮像素子と一体的にしたカラーディジタ
ルカメラでも輝度データを用いることにより同様の簡便
な製版処理を行うことができることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】このように本発明のディジタル製版シス
テムによれば、画像入力装置において、受光素子が隣接
した受光素子とピッチの半分の位置関係で互いに配され
た受光部からの信号電荷を撮像手段から読み出してディ
ジタル変換手段に出力し、ディジタル変換手段での変換
処理により得られる画素データに第1の画像処理手段で
補償を施している。このとき、得られる画素データの並
びは画素ずらしの特徴をそのままに現れることから、水
平方向に対して斜め45°の角度方向に整列するように出
力させることができる。製版装置において、画像入力装
置で得られた画素データを用い、第2の画像処理手段で
編集処理および印刷に関わる複数のパラメータの調整を
この画素データに施して印刷用画像データにする。この
印刷用画像データがすでに水平方向に対して斜め45°の
角度方向に整列しているので、網点発生手段では、印刷
用画像データに対してスクリーン角度の調整をしないで
済まし、網点発生手段では、スクリーンの角度を45°に
固定した基本パターンとこの印刷用画像データとを比較
参照して網点を形成するレーザ光の照射制御が行われ、
フィルム上に出射されたレーザ光の光量を露光調整手段
で調節して、網点をフィルム上に形成することにより、
網点発生手段での処理の軽減を図ることができる。
【0065】また、本発明の製版作成方法は、撮像手段
を用いて、この撮像手段の受光素子が水平方向に対して
斜め45°に2次元配置された受光部から所定の順序で蓄
積していた信号電荷(信号)を順次読み出して、得られ
た信号をディジタル変換して画素データにし、補正した
(実在)画素データを用いて仮想画素に対する補間処理
を行い、得られた画素データで形成する画像に編集処理
を施すとともに、この画像に対して印刷に関わる複数の
パラメータで調整し、印刷用画像データを生成する。印
刷用画像データが斜め45°の角度方向に整列しているこ
とを利用して、印刷に用いる網点形成におけるスクリー
ンの角度を45°に固定した基本パターンを用いる。これ
により、基本パターンにおけるスクリーン角度の設定を
しないで済ませて、この基本パターンとこの印刷用画像
データとを比較参照して網点を発生の信号を生成し、こ
の信号でレーザ光の照射制御を行う。フィルム上に出射
したレーザ光の光量を調節して製版を作成することによ
り、計算による調整処理の簡便化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル製版システムの概略的な構
成を示すブロック図である。
【図2】図1に用いたディジタルカメラの概略的な構成
を示すブロック図である。
【図3】図2のディジタルカメラに用いた固体撮像素子
の撮像素子の配置および信号線の接続関係を示す模式図
である。
【図4】図3の画素に対応した網点の形成を複数のドッ
トを単位にした際のパターンを示した模式図である。
【符号の説明】
10 ディジタル製版システム 12 ディジタルカメラ 14 システム集版装置 124 システム制御部 134 撮像部 140 信号処理部 144 記録再生部 148 USB インターフェース部 150 画像処理部 152 ドット発生部 154 露光調節部 150a 編集処理機能部 150b 画像処理機能部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を光電変換する受光素子と該受光
    素子に隣接した受光素子とが互いに垂直方向および/ま
    たは水平方向にずらされ、該受光素子が水平方向に対し
    て斜め45°の位置関係に2次元配置された受光部、およ
    び該受光部の前記受光素子で光電変換されて蓄積された
    信号電荷を所定の順序で順次読み出し、外部に出力信号
    として出力する読出し手段を含む撮像手段と、 該撮像手段から供給される信号をディジタル変換して画
    素データにするディジタル変換手段と、 該画素データに補償を施す第1の画像処理手段とを含む
    画像入力装置と、 該画像入力装置で処理された画素データを用いて編集処
    理を行うとともに、該画素データをまとめた一つの画像
    データに対して印刷に関わる複数のパラメータの調整に
    対応した画像処理を施して印刷用画像データを生成する
    第2の画像処理手段と、 印刷に用いる網点形成におけるスクリーンの角度を45°
    に固定した基本パターンと該印刷用画像データとを比較
    参照して網点を発生させる信号が生成され、該信号に対
    応したレーザ光の照射制御が行われる網点発生手段と、 該照射するレーザ光をフィルムに照射する露光光量を調
    整する露光調整手段とを含む製版装置とを含むことを特
    徴とするディジタル製版システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシステムにおいて、前
    記画像入力装置がディジタルカメラであることを特徴と
    するディジタル製版システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシステムにおいて、第
    1の画像処理手段は、前記受光素子の実在する位置から
    得られる該画素データを実在画素とし、前記受光素子の
    中間に位置する仮想画素とし、前記補正した画素データ
    を用いて前記実在画素から前記仮想画素を補間する補間
    手段を含むことを特徴とするディジタル製版システム。
  4. 【請求項4】 入射光を光電変換する受光素子と該受光
    素子に隣接した受光素子とが互いに垂直方向および/ま
    たは水平方向にずらされ、該受光素子が水平方向に対し
    て斜め45°の位置関係に2次元配置された受光部に蓄積
    された信号電荷を所定の順序で順次読み出す撮像手段を
    用い、該撮像手段から得られる信号をディジタル変換し
    て画素データにする第1の工程と、 前記画素データに補償を施す第2の工程と、 該画素データで形成する画像に対して編集処理を施すと
    ともに、該画像に対して印刷に関わる複数のパラメータ
    の調整に対応した画像処理を施して印刷用画像データを
    生成する第3の工程と、 印刷に用いる網点形成におけるスクリーンの角度を45°
    に固定した基本パターンと該印刷用画像データとを比較
    参照して網点を発生させる信号を生成し、該信号に対応
    したレーザ光の照射制御を行って、該レーザ光を出射す
    る第4の工程と、 前記レーザ光の照射制御に応じて前記レーザ光がフィル
    ムに照射される際の光量を調整し、露光する第5の工程
    とを含むことを特徴とする製版作成方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、第2の
    工程は、前記受光素子の実在する位置から得られる該画
    素データを実在画素とし、前記受光素子の中間に位置す
    る仮想画素とし、前記補正した実在画素から前記仮想画
    素を補間する補間工程を含むことを特徴とする製版作成
    方法。
  6. 【請求項6】 入射光を光電変換する受光素子と該受光
    素子に隣接した受光素子とが互いに垂直方向および/ま
    たは水平方向にずらされ、該受光素子が水平方向に対し
    て斜め45°の位置関係に2次元配置された受光部、およ
    び該受光部の前記受光素子で光電変換されて蓄積された
    信号電荷を所定の順序で順次読み出し、外部に出力信号
    として出力する読出し手段を含む撮像手段と、 該撮像手段から供給される信号をディジタル変換して画
    素データにするディジタル変換手段と、 該画素データに補償を施す第1の画像処理手段と、 該補償を施した画素データを用いて編集処理を行うとと
    もに、該画素データをまとめた一つの画像データに対し
    て印刷に関わる複数のパラメータの調整に対応した画像
    処理を施して印刷用画像データを生成する第2の画像処
    理手段とを含むことを特徴とするディジタルカメラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100640999B1 (ko) 2003-12-29 2006-11-02 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시장치를 이용한 출판인쇄장치 및 액정표시장치를 이용한 앤쇄용 필름 제작방법
JP2011249825A (ja) * 2011-07-19 2011-12-08 Sony Corp 半導体イメージセンサ
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CN114474963A (zh) * 2022-04-15 2022-05-13 深圳市先地图像科技有限公司 一种多网框制版数据处理方法、系统及相关设备

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