JP2002014185A - 時刻同期化方式 - Google Patents

時刻同期化方式

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JP2002014185A
JP2002014185A JP2000196054A JP2000196054A JP2002014185A JP 2002014185 A JP2002014185 A JP 2002014185A JP 2000196054 A JP2000196054 A JP 2000196054A JP 2000196054 A JP2000196054 A JP 2000196054A JP 2002014185 A JP2002014185 A JP 2002014185A
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Japan
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time
time setting
setting signal
node
transmission buffer
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JP2000196054A
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Tatsuhiko Tanimichi
龍彦 谷道
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノード間接続装置(親局)に接続される複数の
プロセッサノード(子局)に対する時刻設定信号の送出
タイミングを制御することなく、子局と子局および親局
と子局間の同期をとることができる時刻同期化方式を提
供する。 【解決手段】ノード間接続装置50は、マスタ時計1
0、送信バッファ20、経過時間カウンタ21、時刻設
定信号生成回路30、伝搬遅延時間テーブル32および
加算器22、33を有する。ノード間接続装置50は、
内蔵するマスタ時計10の内容を契機に、時刻設定信号
をノード間接続装置50に接続されるプロセッサノード
60の数だけ生成する。時刻設定信号の時刻設定値フィ
ールドには、ノード間接続装置50と各プロセッサノー
ド60の伝搬遅延時間をノード間接続装置50に内蔵す
る伝搬遅延時間テーブル32を参照し、送信バッファ2
0に格納する。送信バッファ20から時刻設定信号を読
み出す際に、送信バッファ20中に滞留していた時間を
更に加算することで時刻設定値フィールドの内容を補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時刻同期化方式、特
にネットワークで接続された主従(マスタースレーブ)
関係にある複数の機器のタイマによる時刻の同期化を行
う時刻同期化方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遠方監視装置による時刻同期化方
式の例が、例えば特開昭56−116199号公報(以
下、第1従来技術という)の「遠方監視制御装置」およ
び特開昭63−33995号公報(以下、第2従来技術
という)等に開示されている。これらの従来の技術は、
親局から子局に対し、親局から子局までの伝搬遅延分早
めて時刻設定信号を送出することで、親局と子局又は複
数の子局間の時刻を同期させるものである。
【0003】上述した第1従来技術は、通常のネットワ
ークで接続される通信機器(遠方監視装置等)に関する
分野で利用されているものである。図7にブロック図で
示す如く、親局100および複数(この特定例では2
個)の子局110aおよび110bより構成される。親
局100と子局110aおよび子局110b間は、それ
ぞれ伝搬遅延時間L1およびL2の伝送路により接続さ
れている。親局100は、CPU(中央演算処理装置)
101および時計CL(クロック)102を有する。ま
た、子局110aおよび110bもCPU111a、1
11bおよび時計CL112a、112bを有する。親
局100のCPU101は、子局110a又は子局11
0bに対し、それぞれ予定の設定時刻よりも伝送遅延時
間L1又は伝送遅延時間L2の遅延時間分だけ前に、各
々の子局に対し時刻設定信号を送出する。親局100か
らの時刻設定信号を受信した子局110a又は子局11
0bは、自局の時計CL112a又は時計CL112b
に時刻を設定(又はリセット)する。この結果、子局1
10a又は子局110bは、親局100と(システムと
して許容される誤差範囲内で)同期させることができる
ものである(特開昭56−116199号公報参照)。
【0004】また、子局110aおよび110bのCP
U111a又はCPU111bは、以前に親局100か
ら送信されてきた時刻設定信号のタイミングを記憶して
おき、新たに送信されてきた時刻設定信号と比較し、時
刻設定信号の応答として、その値を親局100に送り返
す。これにより、親局100は、次回以降に送出する各
子局110a、110b向けの時刻設定信号の送出タイ
ミングを補正し、精度の向上を目指している(特開昭6
3−33995号公報参照)。この従来技術の場合も、
親局が、子局に設定すべき時刻よりも、子局までの伝搬
遅延時間分だけ前に時刻設定信号を送出し、各子局は受
信した時刻設定信号により自局の時計を設定する。これ
により、正確な時刻を設定し、親局と子局および子局相
互間の同期を取ることができるようにしている。
【0005】この第2従来技術は、複数のコンピュータ
を専用のネットワークでスター状に密結合し、マルチノ
ードシステムとする高性能コンピュータの分野で利用さ
れているものである。図8に示す如く、この従来のマル
チノードシステムにおける時刻同期方式のシステムにお
いて、ノード間接続装置200は、プロセッサノード2
10A〜210Nを相互接続するクロスバスイッチであ
り、接続されるプロセッサノードの数は、ノード間接続
装置200に準備された入出力ポートの数により制限さ
れる。例えば、プロセッサノード210Aからプロセッ
サノード210Bに対し、ノード間データ転送を行う場
合には、プロセッサノード210Aから送出されたデー
タは、ノード間接続装置200を介して(即ちスイッチ
ングされて)プロセッサノード210Bに到達するとい
う経路を通ることになる。プロセッサノード210A〜
210Nは、各々スタンドアロンで動作できる同形式の
一般的なコンピュータであるを可とする(構成は省略す
る)。尚、ノード間接続装置200は、マスタ時計20
1、生成タイミング検出器202、時刻設定信号生成回
路203、セレクタ205および送信バッファ204を
有する。
【0006】この第2従来技術の場合には、それぞれコ
ピー時計211A〜211Nを有し、各プロセッサノー
ド210A〜210N内の動作クロックで動作するイン
クリメントカウンタである。各プロセッサノード210
A〜210Nは、個別に発振器を具備している。この発
振器には通常100ppm〜数100ppmの誤差があ
るため、長い時間間隔の間にはコピー時計211A〜2
11N同士の同期が取れなくなってくる。ノード間接続
装置200は、各プロセッサノード210A〜210N
内に存在するコピー時計211A〜211Nの各々のば
らつき(誤差による差分)を修正する目的で内容を更新
させるために、対応するプロセッサノード210A〜2
10Nに対し、ある一定の時間間隔で時刻設定信号を送
出する。ノード間接続装置200が各プロセッサノード
210A〜210N向けに送信した時刻設定信号を、受
信したプロセッサノード210A〜210Nは、自ノー
ド内のコピー時計211A〜211Nを更新する。この
従来例の場合には、各プロセッサノード210A〜21
0N向けの通信は、ノード間接続装置200の出口ポー
トが共用されているため送信バッファ204に一旦格納
され、時刻設定信号が順次送出される構造である。
【0007】図9は、図8のノード間接続装置200の
送信バッファ204から送信された時刻設定信号が、各
プロセッサノード210A〜210Nに到達し、設定さ
れるまでの時間関係を示したものである。尚、簡単のた
め、ノード間接続装置200とプロセッサノード210
A〜210Nを接続する伝送路L1〜L3の伝搬遅延時
間は等しいと仮定する。コピー時計211Aの内容とコ
ピー時計211Bの内容を比較した場合、同時刻で見た
両者の内容は1タイミングずれている。同様に、コピー
時計211Aとコピー時計211Nを比較した場合、2
タイミングずれていることが分かる。つまり、この第2
従来技術は、上述した第1従来技術に示される如き同期
合わせのための機構は具備していないため、それぞれの
コピー時計の同期を取ることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術には次の如き解決するべき課題を有する。即
ち、第1従来技術のシステムでは、子局の数が増えるに
従い、親局の負荷が高くなるということである。その理
由は、親局のCPUが各子局に対する全ての時刻設定信
号の送出タイミングを制御しているためである。
【0009】また、第2従来技術では、各局間で同期を
取ることができないことである。その理由は、上述した
従来システムには同期化のための機構がないためであ
る。
【0010】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、親局が複数の
子局に対する時刻設定信号の送出タイミングを制御する
ことなく、子局間および親局と子局間の同期を取ること
が可能な時刻同期化方式を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による時刻同期化
方式は、ネットワークで接続されマスタとして動作する
ノード間接続装置と、このノード間接続装置に接続され
スレーブとして動作する複数のプロセッサノードとを備
え、これら各プロセッサノードが内蔵するコピー時計を
ノード間接続装置が内蔵するマスタ時計に同期させる同
期化方式であって、ノード間接続装置は、マスタ時計に
基づき時刻設定信号を生成する時刻設定信号生成回路
と、ノード間接続装置から各プロセッサノードへの伝送
路の伝搬遅延時間を格納する伝搬遅延時間テーブルと、
この伝搬遅延時間テーブルの出力および時刻設定信号生
成回路の出力を加算する加算器と、この加算器からの出
力を一旦保持する送信バッファとを備える。
【0012】また、本発明の時刻同期化方式の好適実施
形態によると、ノード間接続装置は、更に時刻設定信号
が送信バッファ内に滞留する時間を求める経過時間カウ
ンタを備え、この経過時間カウンタの経過時間を送信バ
ッファの書き込み時間フィールドに格納する。また、送
信バッファの出力側には、上述した滞留時間を補正する
減算器および加算器を含む。伝搬遅延時間テーブルは、
各伝送路の伝搬遅延時間をノード間接続装置の動作クロ
ックの周期で割った商を格納する。更に、時刻設定信号
生成回路は、マスタ時計の値に予め決められた規定値を
加算する加算器を備える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による時刻同期化方
式の好適実施形態の構成および動作を、添付図を参照し
て詳細に説明する。
【0014】先ず、図1は、本発明による時刻同期化方
式の第1実施形態の構成を示すブロック図である。この
時刻同期化方式は、ノード間接続装置50およびこのノ
ード間接続装置50にそれぞれ伝送路L1、L2および
L3を介して接続された複数のプロセッサノード60A
〜60Nより構成される。ノード間接続装置50は、マ
スタ時計10、生成タイミング検出器11、時刻設定信
号生成回路30、伝搬遅延時間テーブル32、加算器3
3、セレクタ34、経過時間カウンタ21、送信バッフ
ァ20および加算器22を含んでいる。
【0015】図1に示す時刻同期化方式において、ノー
ド間接続装置50は、複数のプロセッサノード60A〜
60Nを相互に接続するクロスバスイッチである。接続
されるプロセッサノード60A〜60Nの数は、ノード
間接続装置50に準備された入出力ポートの数に制限さ
れる。プロセッサノード60A、60Bおよび60N
は、それぞれスタンドアロンで動作できる同形式のコン
ピュータであるが、その詳細構成は省略する。これらプ
ロセッサノード60A〜60Nを相互に接続するのがノ
ード間接続装置50であり、ノード間接続装置50およ
び複数のプロセッサノード60A〜60Nで高性能マル
チノードシステムを構成する。 例えばプロセッサノー
ド60Aからプロセッサノード60Bに対して、ノード
間データ転送を行う場合には、プロセッサノード60A
から送出されたデータは、ノード間接続装置50を介し
て(即ち、スイッチングされて)プロセッサノード60
Bに到達するという経路を通ることになる。
【0016】プロセッサノード60A〜60Nは、ノー
ド間接続装置50を介して互いにデータ転送を行いなが
ら、アプリケーションプログラムを実行するものであ
る。プロセッサノード60Aは、内部に共通の時刻を提
供するコピー時計61Aを有する。これはプロセッサノ
ード60A内の動作クロックで動作するインクリメント
カウンタである。プロセッサノード60Bおよびプロセ
ッサノード60Nも同様にコピー時計61B、61Nを
有する。プロセッサノード60Aは、ノード識別IDと
して「0」が割り当てられている。同様に、プロセッサ
ノード60Bの識別IDは「1」、プロセッサノード6
0Nの識別IDは「2」が割り当てられている。この識
別IDは、時刻設定信号等の通信の「行先」フィールド
に指定され、この通信を受信するプロセッサノードを表
現するものである。
【0017】ノード間接続装置50の動作クロックと同
様に、各プロセッサノード60A〜60Nは、当該プロ
セッサノードの動作クロックの供給源となる発振器を個
別に具備しているが、この発振器の発信周波数には通常
100ppm〜数100ppmの誤差があるため、長い
時間間隔の間にはコピー時計61A〜61N同士の同期
が取れなくなって来るという問題がある。これは、各プ
ロセッサノード60A〜60Nに搭載された発振器の性
能(製造誤差)によるものである。
【0018】図1に示すマルチノードシステムの時刻同
期化方式においては、ノード間接続装置50およびプロ
セッサノード60A〜60Nは、それぞれ個別の発振器
を用いて動作クロックを供給しているため、上述した如
くマスタ時計10とコピー時計61A〜61Nは、徐々
にずれてくる。この「ずれ」が大きくなり無視できない
ものになってきた場合には、システムに影響を与えるこ
とになる。これを回避するためにノード間接続装置50
の発振器およびマスタ時計10の内容を、マルチノード
システムにおける基準として考えることにする。
【0019】そこで、ノード間接続装置50は、各プロ
セッサノード60A〜60N内に存在するコピー時計6
1A〜61Nのばらつき、即ち発振器の誤差により生じ
るコピー時計間の差分を修正する目的で内容を更新させ
るために、プロセッサノード60A〜60Nに対し、あ
る一定の時間間隔(例えば秒単位〜分単位)で時刻設定
信号を送出する。ノード間接続装置50が各プロセッサ
ノード60A〜60N向けに送信した時刻設定信号を、
受信したプロセッサノード60A〜60Nは、自ノード
内のコピー時計61A〜61Nの内容を更新する。
【0020】次に、図2は、図1に示す本発明による時
刻同期化方式の詳細構成を示す。図2は、図1に示すノ
ード間接続装置50を詳細に示す。図2において、マス
タ時計10は、ノード間接続装置50の動作クロック毎
にカウントアップするインクリメントカウンタであり、
図1のマルチノードシステムの中で唯一の基本時計であ
る。このマスタ時計10の内容は、何時何分何秒という
値が格納されるものではない。ノード間接続装置50の
動作クロックによるが、数10ビットのカウンタとして
月単位のオーダまでカウントできるものとする。生成タ
イミング検出器11は、マスタ時計10の内容と規定値
を比較する。この実施形態において「0」となった場合
には、時刻設定信号生成回路30に対し、各プロセッサ
ノード60A〜60Nに向けた時刻設定信号の生成を指
示する。
【0021】時刻設定信号は、この時刻設定信号を受信
すべきプロセッサノードの識別IDを記した「行先」、
受信したプロセッサノードに対しコピー時計の内容書き
換えを命令する「時刻設定コマンド」およびコピー時計
に書き込む値である「時刻設定値」フィールドが定義さ
れている。そして、ある期間毎に各プロセッサノードに
送信され、各プロセッサノード60A〜60Nのコピー
時計の値を修正する。これは、各プロセッサノード60
A〜60Nに使用されている動作クロックを生成する発
振子の誤差を、ある期間毎に修正することで各プロセッ
サノード60A〜60Nのコピー時計61A〜61N同
士のばらつきをなくすためのものである。ここで、「あ
る期間」とは、ノード間接続装置50の動作クロックお
よびマスタ時計10を構成するカウンタのビット数に依
存する。
【0022】時刻設定信号生成回路30の中に制御回路
31が含まれ、生成タイミング検出器11からの指示で
各プロセッサノード60A〜60Nに対する時刻設定信
号を生成し、送信バッファ20に書き込みを指示する。
例えば、プロセッサノード60がN個存在した場合に
は、各プロセッサノード60に向けたN個の時刻設定信
号が生成されるものである。伝搬遅延時間テーブル32
は、ノード間接続装置50と各プロセッサノード60ま
での遅延値を動作クロックで割った商等で表される伝搬
遅延値を記憶している記憶装置である。この記憶装置の
アドレスには、各プロセッサノード60の識別IDを使
用することができる。例えば、記憶装置のアドレス
「0」には、プロセッサノード60Aの伝搬遅延値Td0
が、アドレス「1」にはプロセッサノード60Bの伝搬
遅延値Td1が、アドレス2にはプロセッサノード60Nの
伝搬遅延値Td2が記憶されている。
【0023】例えば図1において、ノード間接続装置5
0の動作クロックが10ns、ノード間接続装置50と
プロセッサノード60Aの距離L1にかかる伝搬遅延時間
が20nsである場合には、伝搬遅延時間テーブル32
のアドレス「0」には伝搬遅延値Td0として「2」を記憶
しておく。このように、伝搬遅延時間テーブル32のTd
nには、ノード間接続装置50と各プロセッサノード6
0の距離Lnにかかる伝搬遅延時間を動作クロックで割っ
た値を格納しておく方法の他に、最も小さいTdnを全て
のTdnの値から減じた値を記憶しておいても良い。
【0024】加算器33は、時刻設定信号生成回路30
の出力である時刻設定信号の時刻設定値フィールドの内
容と、伝搬遅延時間テーブル32に記憶されている目的
の行先プロセッサノードに応じて選択された内容を加算
する。セレクタ34は、送信バッファ20の入り口に位
置し、時刻設定信号とその他の一般通信とを選択するも
のであるが、この実施形態の構成には直接関係するもの
ではない。時刻設定信号が一旦選択されると、ノード間
接続装置50に接続されたプロセッサノード60の数だ
け時刻設定信号が連続して選択されるものとする。送信
バッファ20は、時刻設定信号やその他の通信等、ノー
ド間接続装置50から送出される全ての通信が一旦蓄え
られるバッファである。ノード間接続装置50から送出
する時刻設定信号を構成する「行先」、「コマンド」お
よび「時刻設定値」の各フィールドの他、これらに付随
して送信バッファ20に書き込まれた時間として経過時
間カウンタ21の値を格納する「書き込み時間」フィー
ルドを具備している。
【0025】経過時間カウンタ21は、ノード間接続装
置50の動作クロックで動作するノンストップのインク
リメントカウンタで、時刻設定信号が送信バッファ20
に格納されてから送出されるまでの時間をカウントする
ために使用される。減算器23は、送信バッファ20か
ら読み出された時刻設定信号に付随した「書き込み時
間」フィールドの内容を、その時点の経過時間カウンタ
21の内容から減算し、時刻設定信号が送信バッファ2
0の中に存在していた時間を求めるための減算器であ
る。加算器22は、送信バッファ20から読み出された
時刻設定信号の時刻設定値フィールドに減算器23の出
力値を加算するものである。出力レジスタ24は、送出
バッファ20から読み出された時刻設定信号に減算器2
3と加算器22を用いて補正された時刻設定値フィール
ドを持った時刻設定信号を保持するレジスタである。ド
ライバ40は、ノード間接続装置50の送出口に位置
し、図1に示す如くプロセッサノード60A〜60Nと
スター状に接続される送信ドライバである。
【0026】以上本発明による時刻同期化方式の第1実
施形態を詳述したが、図1および図2の構成、プロセッ
サノード60の構成およびノード間接続装置50の構成
等は、当業者に周知であり、また本発明とは直接関係な
いので、その詳細な構成は省略する。
【0027】次に、図2に示す時刻同期化方式の動作を
詳細に説明する。マスタ時計10は、ノード間接続装置
50の動作クロックで順次カウントアップする。例えば
ノード間接続装置50の動作クロックが10ns、マス
タ時計10のレジスタビット数が20ビットで構成され
ている場合には、マスタ時計10は動作クロック毎に
「0〜1048576」まで順次カウントアップしてい
くので、約10.48ミリ秒間隔で全て「1」から全て
「0」に変化する。マスタ時計10の内容が全て「0」
になったことを生成タイミング検出器11が検知し、制
御回路31に時刻設定信号の生成を指示する。制御回路
31は、生成タイミング検出器11からの生成タイミン
グを受信すると、時刻設定信号生成回路30でノード間
接続装置50に接続されているプロセッサノード60の
台数分の時刻設定信号を順次生成する。時刻設定信号生
成回路30で生成された時刻設定信号は、この時刻設定
信号の「時刻設定値フィールド」に、「行先フィール
ド」をアドレスとして参照した伝搬遅延時間テーブル3
2の内容を加算器33で加算したものを、順次送信バッ
ファ20に格納する。
【0028】図3は、この一連の動作を示すタイミング
チャートである。図3は、上から順に動作クロック信
号、マスタ時計10、生成タイミング検出器11、時刻
設定信号生成回路30、伝搬遅延時間テーブル32およ
び送信バッファ20の動作を示す。図3において、動作
クロック毎にインクリメントするマスタ時計10の内容
が全て「0」になった場合には、生成タイミング検出器
11の出力がアクティブになる(図3(a)参照)。こ
れを契機に制御回路31が、時刻設定信号生成回路30
で順次時刻設定信号を生成する(図3(b)〜(e)参
照)。この時、時刻設定信号の「時刻設定値フィール
ド」に設定される値は、マスタ時計10の内容である。
時刻設定信号生成回路30で生成された時刻設定信号
は、送信バッファ20に順次格納されるが、この時、伝
搬遅延時間テーブル32の内容を加算してから格納され
る。
【0029】この実施形態の場合に、各時刻設定信号の
時刻設定値フィールドの内容は、時刻設定信号の行先フ
ィールドの内容をアドレスとして参照した伝搬遅延時間
テーブル32の内容が加算される。例えば図3(b)の時
刻設定信号は、「行先=0」をアドレスとして伝搬遅延
時間テーブル32を参照するので、参照される値は「Td
0」である。この参照された値「Td0」は、加算器33に
て、時刻設定値フィールドの内容「0」と加算され、送
信バッファ20に格納される際には、図3(f)の内容
「0+Td0」となり送出を待つことになる。同様に、図
3(c)〜(e)に示される各タイミングの時刻設定信号は、
図3(g)〜(i)の如く時刻設定値フィールドの内容が更新
された状態で送信バッファ20に格納される。つまり、
この段階で各プロセッサノード60向けの時刻設定信号
は、各プロセッサノード60に到着してコピー時計に格
納された時点で同期した状態になる。
【0030】更に、この実施形態では送信バッファ20
に格納する際に、時刻設定信号に付随して、その時点で
の経過時間カウンタ21の内容を送信バッファ20の書
き込み時間フィールドに書き込む。これは、時刻設定信
号が送信バッファ20に格納された時間を保存しておく
ためである。ノード間接続装置50が、通信を送出でき
る場合には、送信バッファ20の内容は順次読み出さ
れ、ドライバ40を介して送出される。送信バッファ2
0は、FIFO(First In-First Out)タイプのバッ
ファであり、格納された順番、即ち生成された順番で送
出される。送信バッファ20に格納された時刻設定信号
が一切滞ることなく連続して目的のプロセッサノード6
0に向けて送出される場合には、正確な時刻設定値が送
出されるので問題ないが、目的のプロセッサノードが受
信できない状態(例えばビジー状態など)にあるとき
は、時刻設定信号が送信バッファ20の中で滞留するこ
とになり、時刻設定値が滞留していた時間だけずれた値
になってしまう。
【0031】この滞留していた時間に関する補正を行う
ため、減算器23および加算器22を用いる。滞留して
いた時間(即ち、時刻設定信号が送信バッファ20中に
いた時間)を求めるには、送信バッファ20から時刻設
定信号を読み出した時点の経過時間カウンタ21の内容
から、送信バッファ20から読み出した時刻設定信号に
付随した「書き込み時間」フィールドの値を減じること
で算出する。この値、即ち減算器23の出力値を、送信
バッファ20から読み出した時刻設定信号の「時刻設定
値」フィールドの内容に加算器22で加算することによ
って、送信バッファ20中に滞留していた時間を考慮し
た時刻設定値が補正されたことになる。
【0032】次に、図4を参照して送信バッファ20か
ら読み出された各時刻設定信号が各プロセッサノード6
0に到達し、対応するコピー時計61が更新されるまで
を説明する。図4(A)はタイミングチャートであり、
(B)はノード間接族装置50から各プロセッサノード
60A〜60Nまでの距離を示す模型図である。図4
(A)において、生成タイミング検出器11の出力(a)
を契機に時刻設定信号生成回路30から(b)〜(e)の時刻
設定信号を順次生成し、(f)〜(i)を送信バッファ20に格
納するまでは、上述した図3に示すタイミングチャート
と同じである。先ず、プロセッサノード60Aに向けた
時刻設定信号について説明する。(b)のタイミングの時
刻設定信号は、識別ID=「0」のプロセッサノード6
0Aに向けた時刻設定信号で、この時刻設定信号の時刻
設定値フィールドの内容は「0」である。この時刻設定
信号(b)は、送信バッファ20に(f)として格納される際
に、伝搬遅延時間テーブル32の内容であるTd0を加算
した「0+Td0」が時刻設定値として格納される。ま
た、この時刻設定信号に付随して経過時間カウンタ21
の値「0」が書き込み時間フィールドに格納されてい
る。
【0033】プロセッサノード60Aがビジー状態でな
い場合には、送信バッファ20は、先に格納した時刻設
定信号(f)を送出する。この時、減算器23および加算
器22により、送信バッファ20に滞留していた時間が
補正され、(j)の時刻設定信号となる。この時刻設定信
号(j)の時刻設定値フィールドは、「0+Td0+1−0」
となる。この出力レジスタ24に保持されている時刻設
定信号(j)が、識別ID[0]のプロセッサノード60
Aに到達し、コピー時計61Aに設定されるまでには、
図1のL1の伝搬遅延時間、即ちTd0だけ要する。そこで、
送出されてから2タイミング後の(m)の時間にコピー時計
61Aには「3」が設定される。その後、コピー時計6
0Aは、プロセッサノード60Aの動作クロックで順次
インクリメントされることになる。
【0034】次に、プロセッサノード60Bに向けた時
刻設定信号について説明する。同様に、(c)のタイミン
グでは、識別ID=「1」のプロセッサノード60Bに
向けて、時刻設定値フィールドに「1」が準備された時
刻設定信号が生成される。この時刻設定信号(c)が、送
信バッファ20に(g)として格納される際には、伝搬遅
延時間テーブル32の内容であるTd1を加算した「1++
Td1」が時刻設定値として設定された時刻設定信号とし
て格納される。この時刻設定信号(g)に付随した書き込
み時間フィールドの内容は「1」である。先にプロセッ
サノード60Aに向けた時刻設定信号(j)を送出した次
のタイミングで、出力レジスタ24およびドライバ40
を介して、時刻設定信号(k)を送出する。この時刻設定
信号(k)の時刻設定値フィールドの内容は、出力レジス
タ24においては「1+Td1+2−1」となっている。
時刻設定信号(k)は、ドライバ40を出てから図1のL2の
伝搬遅延時間として1タイミング後の(n)の時間にプロセ
ッサノード60Bのコピー時計61Bに「3」が設定さ
れる。その後、コピー時計61Bは、プロセッサノード
60Bの動作クロックで順次インクリメントされること
になる。
【0035】更に、プロセッサノード60Nに向けた時
刻設定信号について説明する。プロセッサノード60A
に向けた時刻設定信号(b)およびプロセッサノード60
Bに向けた時刻設定信号(c)に続き、時刻設定値フィー
ルドの内容が「2」の時刻設定値信号(d)が生成され
る。この時刻設定信号(d)が送信バッファ20に格納さ
れる際には、時刻設定値フィールドの内容が「2+Td
2」の時刻設定信号(h)となる。この該時刻設定信号(h)
は、他のプロセッサノードに向けて送出された時刻設定
信号(j)、(k)に続き送出される筈であるが、図4ではプ
ロセッサノード60Nでビジー状態が発生し、1タイミ
ング送出が遅れた場合の例を示している。これは送信バ
ッファ20中に滞留していることとなる。書き込み時間
フィールドが「2」の時刻設定信号(h)は、出力レジス
タ24に格納される際に、減算器23において、経過時
間カウンタ21の値「4」から書き込み時間フィールド
の値「2」を減じ、この差分を滞留していた時間として
加算器22によってこの時刻設定信号の時刻設定値フィ
ールドに加える。つまり、時刻設定フィールドの内容が
「2+Td2」の時刻設定信号(h)は、時刻設定値フィール
ドの内容が「2+Td2+4−2」に補正された時刻設定
信号(l)となり、出力レジスタ24から送出される。
【0036】上述した時刻設定信号(l)は、3タイミン
グの伝搬遅延(L3)を費やしプロセッサノード60Nに到
達する。そして、時刻設定信号の時刻設定値フィールド
の内容「7」が、(o)のタイミングでコピー時計61N
に設定される。その後、コピー時計61Nは,プロセッ
サノード60Nの動作クロックで順次インクリメントさ
れることになる。以上、プロセッサノード60A〜60
Nに向けて送出された時刻設定信号が、各コピー時計6
1A〜61Nに設定されるまでの動作を、図4を参照し
て説明した。図4の(o)のタイミングでは、各プロセッ
サノード60のコピー時計61は全て同期していること
が分かる。
【0037】このように、上述した実施形態では、マス
タ時計10の内容が各プロセッサノード60に対し時刻
設定信号を送出すべきタイミングになったことを検出す
る生成タイミング検出器11によって、複数の時刻設定
信号が生成され始める。従って、ノード間接続装置50
は、各プロセッサノード60の伝搬遅延時間に応じて時
刻設定信号を個別に生成し始める必要がなくなる。更
に、この実施形態では、経過時間カウンタ21が設けら
れているので、プロセッサノード60が受信できない状
態の時に送信バッファ20に滞留していた時間の補正も
可能である。尚、上述した実施形態では、時刻設定信号
生成回路30については、マイクロプロセッサ等で構成
可能である。
【0038】次に、図5は、本発明による時刻同期化方
式の他の実施形態の構成を示す。その基本的構成は上述
の通りであるので、対応する構成要素には同様の参照符
号を使用する。この実施形態では、時刻設定信号生成回
路30’について更に工夫している。図5中の時刻設定
信号生成回路30’において、加算器35は、時刻設定
信号を生成する際に、マスタ時計10の値に規定値とし
て「3」を加えるものである。この規定値「3」は、こ
の時刻設定信号が時刻設定信号生成回路30’で生成さ
れ始めてから送信バッファ20に格納されるまでに要す
る時間である。マスタ時計10の内容が全て「0」にな
ったことを生成タイミング検出器11が検知し、制御回
路31に時刻設定信号の生成を指示する。
【0039】時刻設定信号生成回路30’中の制御回路
31は、生成タイミング検出器11からの生成タイミン
グを受信すると、時刻設定信号生成回路30’で、ノー
ド間接続装置50に接続されているプロセッサノード6
0の台数分の時刻設定信号を順次生成する。時刻設定信
号生成回路30’中の時刻設定信号の時刻設定値フィー
ルドには、加算器35によって、その時のマスタ時計1
0の値に規定値「3」を加えた値が格納される。時刻設
定信号生成回路30’で生成された時刻設定信号は、こ
の時刻設定信号の「時刻設定値フィールド」に、「行先
フィールド」をアドレスとして参照した伝搬遅延時間テ
ーブル32の内容を加算器33で加算したものが、順次
送信バッファ20に格納される。ノード間接続装置50
が、通信を送出できる場合には、送信バッファ20の内
容は順次読み出され、出力レジスタ24およびドライバ
40を介して送出される。送信バッファ20は、FIF
Oタイプのバッファであり、格納された順番、即ち生成
された順番で送出されることになる。送信バッファ20
に格納された時刻設定信号が一切滞ることなく連続して
目的のプロセッサノード60に向けて送出される場合に
は、正確な時刻設定値が送出されるので問題ない。しか
し、目的のプロセッサノード60が受信できない状態
(例えばビジー状態等)の場合には、時刻設定信号が送
信バッファ20の中で滞留することになり、時刻設定値
が滞留していた時間だけずれた値になる。
【0040】この滞留していた時間に関する補正を行う
ために、減算器23および加算器22を用いる。滞留し
ていた時間(即ち、時刻設定信号が送信バッファ20中
にいた時間)を求めるには、送信バッファ20から時刻
設定信号を読み出した時点の経過時間カウンタ21の内
容から、送信バッファ20から読み出した時刻設定信号
に付随した「書き込み時間」フィールドの値を減じるこ
とで算出する。この値、即ち減算器23の出力値を、送
信バッファ20から読み出した時刻設定信号の「時刻設
定値」フィールドの内容に加算器22で加算することに
より、送信バッファ20中に滞留していた時間を考慮し
た時刻設定値が補正されたことになる。
【0041】次に、図6(A)および(B)は、図5に
示す時刻同期化方式を動作の説明する図4(A)および
(B)に対応する図である。図6を参照して送信バッフ
ァ20から読み出された各時刻設定信号が各プロセッサ
ノード60に到達し、コピー時計61が更新されるまで
を説明する。図6において、伝搬遅延時間テーブル32
の内容であるTd0には「2」が、Td1には「1」が、また
Td2には「3」が格納されているとする。これらの値
は、図6(B)に示す如くノード間接続装置50と各プ
ロセッサノード60A〜60Nとの距離を、ノード間接
続装置50の動作クロックの周期時間で割った商であ
る。
【0042】先ず、プロセッサノード60Aに向けた時
刻設定信号について説明する。マスタ時計10の内容が
「0」になったことを検出した生成タイミング検出器1
1は、制御回路31に対し、時刻設定信号の生成を指示
する(図6の(a))。(b)のタイミングの時刻設定信号
は、識別ID=「0」のプロセッサノード60Aに向け
た時刻設定信号であり、この時刻設定信号の時刻設定値
フィールドの内容は「2」である。これは、時刻設定信
号(b)を生成するときの、マスタ時計10の値と規定値
「3」を加算器35により加算した結果である。この時
刻設定信号(b)は、送信バッファ20に(f)として格納さ
れる際に、伝搬遅延時間テーブル32の内容であるTd0
を加算した「3+Td0」、即ち「5」が時刻設定値とし
て格納される。
【0043】また、この時刻設定信号に付随して経過時
間カウンタ21の値「0」が書き込み時間フィールドに
格納されている。プロセッサノード60Aがビジー状態
でない場合には、送信バッファ20は、先に格納した時
刻設定信号(f)を送出する。この時、減算器23および
加算器22により、送信バッファ20に滞留していた時
間が補正され、(j)の時刻設定信号となる。該時刻設定
信号(j)の時刻設定値フィールドは「3+Td0+1−
0」、即ち「6」となる。この出力レジスタ24に保持
されている時刻設定信号(j)が、識別ID[0]のプロ
セッサノード50Aに到達し、コピー時計61に設定さ
れるまでには、図1のL1の伝搬遅延時間、即ちTd0だけ要
するので、送出されてから2タイミング後の(m)の時間に
コピー時計61Aには「6」が設定される。その後、コ
ピー時計61Aはプロセッサノード60Aの動作クロッ
クで順次インクリメントされることになる。
【0044】次に、プロセッサノード60Bに向けた時
刻設定信号について説明する。同様に、(c)のタイミン
グでは、識別ID=「1」のプロセッサノード60Bに
向けて、時刻設定値フィールドに「4」が準備された時
刻設定信号が生成される。この時刻設定信号(c)が、送
信バッファ20に(g)として格納される際には、伝搬遅
延時間テーブル32の内容であるTd1を加算した「4+T
d1」、即ち「5」が時刻設定値として設定された時刻設
定信号として格納される。この時刻設定信号(g)に付随
した書き込み時間フィールドの内容は「1」である。先
にプロセッサノード60Aに向けた時刻設定信号(j)を
送出した次のタイミングで、出力レジスタ24およびド
ライバ40を介して、時刻設定信号(k)を送出する。こ
の時刻設定信号(k)の時刻設定値フィールドの内容は、
出力レジスタ24においては「4+Td1+2−1」、即
ち「6」となっている。時刻設定信号(k)は、ドライバ
40を出てから図1のL2の伝搬遅延時間として1タイミン
グ後の(n)の時間にプロセッサノード60Bのコピー時
計61Bに「6」が設定される。その後、コピー時計2
10はプロセッサノード200の動作クロックで順次イ
ンクリメントされることになる。
【0045】更に、プロセッサノード60Nに向けた時
刻設定信号について説明する。プロセッサノード60A
に向けた時刻設定信号(b)およびプロセッサノード60
Bに向けた時刻設定信号(c)に続き、時刻設定値フィー
ルドの内容が「5」の時刻設定値信号(d)が生成され
る。この時刻設定信号(d)が送信バッファ20に格納さ
れる際には、時刻設定値フィールドの内容が「5+Td
2」、即ち「8」の時刻設定信号(h)となる。この時刻設
定信号(h)は、他のプロセッサノード60に向けて送出
された時刻設定信号(j)、(k)に続き送出される筈である
が、図4ではプロセッサノード60Nでビジー状態が発
生し、1タイミング送出が遅れた場合の例を示してい
る。これは送信バッファ20の中に滞留していることと
なる。
【0046】書き込み時間フィールドが「2」の時刻設
定信号(h)は、出力レジスタ24に格納される際に、減
算器23において、経過時間カウンタ21の値「4」か
ら書き込み時間フィールドの値「2」を減じ、この差分
を滞留していた時間として加算器22によってこの時刻
設定信号の時刻設定値フィールドに加える。即ち、時刻
設定フィールドの内容が「5+Td2」の時刻設定信号(h)
は、時刻設定値フィールドの内容が「5+Td2+4−
2」、即ち「10」に補正された時刻設定信号(l)とな
り、出力レジスタ24から送出される。
【0047】この時刻設定信号(l)は、3タイミングの伝
搬遅延(L3)を費やしプロセッサノード60Nに到達す
る。そして、時刻設定信号の時刻設定値フィールドの内
容「10」が、(o)のタイミングでコピー時計61Nに
設定される。その後、コピー時計61Nは、プロセッサ
ノード60Nの動作クロックで順次インクリメントされ
る。このように、この実施形態では、加算器35を用い
てマスタ時計10の値に規定値を加算して時刻設定信号
を生成しているので、ノード間接続装置50のマスタ時
計10と、各プロセッサノード60A〜60Nに存在す
るコピー時計61A〜61Nの全ての時計61A〜61
Nが同期する。この構成において、伝搬遅延時間テーブ
ル32の内容Td0〜Td2には、ノード間接続装置50と各
プロセッサノード60A〜60Nまでの距離L1〜L3にか
かる伝搬遅延時間の値を格納していたが、これらの値の
代わりに最小値を「0」とした比率(Td0=1、Td1=
0、Td2=2)を格納し、加算器35で加算する規定値
を調整してもよい。
【0048】以上、本発明による時刻同期化方式の好適
実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる
実施形態は本発明による単なる例示に過ぎず、何ら本発
明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱するこ
となく、種々の変形変更が可能であること、当業者には
容易に理解できよう。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の時刻同期
化方式によると、次の如き実用上顕著な効果を奏する。
第1に、プロセッサノード(従来例では子局)の台数が
増えても、ノード間接続装置(従来例では親局)の負荷
が増大することなく、複数の時刻設定信号の生成が可能
である。その理由は、時刻設定信号の生成トリガを1つ
にし、各プロセッサノードのコピー時計に設定する時刻
設定値の内容を予めずらしたものにしたためである。
【0050】第2に、ノード間接続装置のマスタ時計
と、各プロセッサノードのコピー時計の間で時計の内容
を同期させることが可能である。その理由は、マスタ時
計の値に、ノード間接続装置と各プロセッサノードの距
離に応じた時刻設定値を加算するためである。
【0051】第3に、受信側となるプロセッサノードが
ビジー状態等で、ノード間接続装置が時刻設定信号を送
出できない場合にも、ノード間接続装置と各プロセッサ
ノードの間で時計の内容を同期させることが可能であ
る。その理由は、経過時間カウンタを設けて送信バッフ
ァ中に滞留していた時間を考慮して、送出する時刻設定
信号の時刻設定値を補正するためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による時刻同期化方式の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示すノード間接続装置の第1実施形態の
詳細構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すノード間接続装置の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図4】図1に示す時刻同期化方式の説明図であり、
(A)はタイミングチャート、(B)はノード間接族装
置およびプロセッサノード間の接続構成図である。
【図5】図1に示すノード間接続装置の第2実施形態の
詳細構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すノード間接続装置の動作を説明する
図4と同様の図である。
【図7】時刻同期化方式の第1従来例のブロック図であ
る。
【図8】時刻同期化方式の第2従来例のブロック図であ
る。
【図9】図8の時刻同期化方式の動作を説明するタイミ
ングチャ−トである。
【符号の説明】
10 マスタ時計 11 生成タイミング検出器 20 送信バッファ 21 経過時間カウンタ 22、33、35 加算器 23 減算器 24 出力レジスタ 30 時刻設定信号生成回路 31 制御回路 32 伝搬遅延時間テーブル 34 セレクタ 40 ドライバ 50 ノード間接続装置 60A〜60N プロセッサノード 61A〜61N コピー時計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークで接続されマスタとして動作
    するノード間接続装置と、該ノード間接続装置に接続さ
    れスレーブとして動作する複数のプロセッサノードとを
    備え、該各プロセッサノードが内蔵するコピー時計を前
    記ノード間接続装置が内蔵するマスタ時計と同期させる
    時刻同期化方式において、 前記ノード間接続装置は、前記マスタ時計に基づき時刻
    設定信号を生成する時刻設定信号生成回路と、前記ノー
    ド間接続装置から前記各プロセッサノードへの伝送路の
    伝搬遅延時間を格納する伝搬遅延時間テーブルと、該伝
    搬遅延時間テーブルの出力および前記時刻設定信号生成
    回路の出力を加算する加算器と、該加算器からの出力を
    一旦保持する送信バッファとを備えることを特徴とする
    時刻同期化方式。
  2. 【請求項2】前記ノード間接続装置は、更に前記時刻設
    定信号が前記送信バッファ内で滞留する時間を求める経
    過時間カウンタを備え、該経過時間カウンタの経過時間
    を前記送信バッファの書き込み時間フィールドに格納す
    ることを特徴とする請求項1に記載の時刻同期化方式。
  3. 【請求項3】前記送信バッファの出力側には、前記滞留
    時間を補正する減算器および加算器を含むことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の時刻同期化方式。
  4. 【請求項4】前記伝送遅延時間テーブルは、前記各伝送
    路の伝搬遅延時間を前記ノード間接続装置の動作クロッ
    クの周期で割った商を格納することを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載の時刻同期化方式。
  5. 【請求項5】前記時刻設定信号生成回路は、前記マスタ
    時計の値に予め決めた規定値を加算する加算器を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の時刻
    同期化方式。
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