JP2002014075A - 空燃比センサの活性判定装置 - Google Patents

空燃比センサの活性判定装置

Info

Publication number
JP2002014075A
JP2002014075A JP2000196188A JP2000196188A JP2002014075A JP 2002014075 A JP2002014075 A JP 2002014075A JP 2000196188 A JP2000196188 A JP 2000196188A JP 2000196188 A JP2000196188 A JP 2000196188A JP 2002014075 A JP2002014075 A JP 2002014075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
fuel ratio
ratio sensor
voltage
activity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000196188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3751507B2 (ja
Inventor
Haruhiro Iwaki
治啓 岩城
Hajime Hosoya
肇 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP2000196188A priority Critical patent/JP3751507B2/ja
Publication of JP2002014075A publication Critical patent/JP2002014075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3751507B2 publication Critical patent/JP3751507B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】空燃比センサの活性を、精度良くかつ遅れなく
判定できるようにする。 【解決手段】空燃比センサに、一定周期の電圧Vccを発
生する電源と測定抵抗とを直列に接続し(S1)、前記
測定抵抗の端子電圧Vsを検出する(S2)。そして、
前記端子電圧Vsの振幅が基準値以上になるか(S
4)、又は、電圧Vccと端子電圧Vsとの位相差が基準
値以下になったときに、空燃比センサの活性を判定する
(S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃焼混
合気の空燃比を排気中の酸素濃度に基づいて検出する空
燃比センサが活性したか否かを判定する活性判定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの燃焼混合気の空燃
比を排気中の酸素濃度に基づいて検出する空燃比センサ
を排気通路に備え、該空燃比センサで検出される実際の
空燃比を目標空燃比に一致させるように、燃料噴射量を
フィードバック制御する電子制御燃料噴射装置が知られ
ている。
【0003】また、前記空燃比センサは所定温度にまで
上昇しないと活性化せず、所期の出力が得られないた
め、空燃比センサが活性化したか否かを判定し、活性判
定がなされてから空燃比フィードバック制御を開始させ
るようになっていた。前記活性判定の方法としては、セ
ンサの出力がリッチ空燃比に見合った出力を発生するか
否かで活性判定を行う方法があった(特開平1−280
650号公報参照)。
【0004】また、前記空燃比センサにおいて、電極間
に基準電圧を印加することで、酸素センサの内部抵抗を
測定し、測定した内部抵抗に基づいて酸素センサを加熱
するヒータへの通電を制御する構成が知られている(特
開平8−278279号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、空燃比センサ
の出力レベルで活性判定を行う構成では、センサ出力が
そのときの燃焼混合気の空燃比に影響されるため、活性
判定に増量制御状態が条件になったりして、活性化の判
定が遅れてしまうという問題があった。
【0006】また、空燃比センサの内部抵抗はセンサ温
度に相関するが、空燃比センサの内部抵抗と温度との相
関にはばらつきが大きく、内部抵抗値からセンサ温度を
高精度に推定することができないため、内部抵抗から推
定した温度に基づく活性判定にはばらつきを見込んだ判
定が必要になり、結果、活性温度を大きく上回るように
なって初めて活性を判定させることになってしまうとい
う問題があった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、燃焼混合気の空燃比制御状態に影響されることな
く、然も、活性状態を遅れなくかつ精度良く判定できる
空燃比センサの活性判定装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の発明は、前記空燃比センサの端子に一定周期の電圧を
印加したときに前記空燃比センサに流れる電流の波形に
基づいて前記空燃比センサの活性判定を行う構成とし
た。
【0009】かかる構成によると、空燃比センサに電圧
を印加すると、センサの内部抵抗に応じた電流が流れる
ことになるが、前記印加電圧は一定周期で変動するよう
構成されるため、この印加電圧の変動に対応して電流が
変化することになり、この電流変化の様子から活性状態
を判断する。即ち、空燃比センサが活性化していない場
合には、印加電圧のステップ変化に対して電流の過渡応
答に大きな遅れが生じるので、この遅れの様子を判断し
て、活性化しているか否かを判断する。
【0010】請求項2記載の発明では、空燃比センサの
端子に、一定周期の電圧を発生する電源と測定抵抗とを
直列に接続し、測定抵抗の端子電圧を空燃比センサに流
れる電流に相関する値として検出する構成とした。
【0011】かかる構成によると、測定抵抗の端子電圧
は、空燃比センサを流れる電流とセンサの内部抵抗に応
じて変化するので、前記端子電圧は、センサを流れる電
流(センサの内部抵抗)を示すことになる。
【0012】請求項3記載の発明では、電流の振幅に基
づいて空燃比センサが活性したか否かを判定する構成と
した。かかる構成によると、センサに流れる電流(測定
抵抗の端子電圧)の振幅が小さいときには、空燃比セン
サが活性化していないために印加電圧の変化に対する電
流(測定抵抗の端子電圧)の立ち上がり遅れが大きくな
っているものと判断し、電流(測定抵抗の端子電圧)の
振幅が充分に大きくなったときに、空燃比センサの活性
化を判定する。
【0013】請求項4記載の発明では、電流の波形と印
加電圧の波形との位相差に基づいて前記空燃比センサが
活性したか否かを判定する構成とした。かかる構成によ
ると、印加電圧の波形とセンサに流れる電流(測定抵抗
の端子電圧)の波形との位相差が大きいときには、空燃
比センサが活性化していないために、印加電圧の変化が
電流(測定抵抗の端子電圧)に表れるまでのむだ時間が
長くなっているものと判断し、前記位相差(むだ時間)
が充分に小さくなったときに、空燃比センサの活性化を
判定する。
【0014】一方、請求項5記載の発明に係る活性判定
装置は、一定周期の電圧Vccを発生する電源及び測定抵
抗を、前記空燃比センサの端子に直列に接続する一方、
前記測定抵抗の端子電圧Vsを検出する電圧検出手段
と、前記端子電圧Vsの振幅、及び/又は、前記電圧V
ccと前記端子電圧Vsとの位相差を計測する遅れ特性計
測手段と、該遅れ特性計測手段で計測された振幅及び/
又は位相差に基づいて前記空燃比センサの活性を判定す
る活性判定手段と、を含んで構成される。
【0015】かかる構成によると、電圧Vccの印加によ
って空燃比センサに流れる電流に相関する測定抵抗の端
子電圧Vsを検出し、該端子電圧Vsの振幅及び/又は
位相差を計測し、これらのパラメータの大小に基づいて
空燃比センサが活性しているか否かを判定する。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、空燃比セ
ンサに電圧を印加したときにセンサに流れる電流に基づ
いて空燃比センサの活性を判定するので、そのときの空
燃比に影響されることなく活性判定を行うことが可能で
あり、また、印加電圧の変化に対する電流の遅れ特性か
ら活性判定を行うので、内部抵抗のばらつきによって電
流値がシフトしても活性判定に大きな影響を与えること
がなく、高精度にかつ遅れなく活性判定を行えるという
効果がある。
【0017】請求項2記載の発明によると、空燃比セン
サに流れる電流を、測定抵抗の端子電圧として容易に検
出できるという効果がある。請求項3記載の発明による
と、センサに流れる電流(測定抵抗の端子電圧)の振幅
から遅れ特性を判断して、空燃比や内部抵抗のばらつき
に影響を受けることなく、空燃比センサの活性判定を高
精度にかつ遅れなく行えるという効果がある。
【0018】請求項4記載の発明によると、印加電圧と
センサに流れる電流(測定抵抗の端子電圧)との位相差
から遅れ特性を判断して、空燃比や内部抵抗のばらつき
に影響を受けることなく、空燃比センサの活性判定を高
精度にかつ遅れなく行えるという効果がある。
【0019】請求項5記載の発明によると、空燃比セン
サに流れる電流の印加電圧に対する遅れを、測定抵抗の
端子電圧の振幅及び/又は位相差から判断して、空燃比
センサの活性判定を高精度にかつ遅れなく行えるという
効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は実施の形態におけるエンジンのシステム構
成図である。
【0021】この図1において、車両に搭載されるエン
ジン1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2,吸気通
路3,モータで開閉駆動される電子制御式スロットル弁
4を介して空気が吸入される。各気筒の燃焼室内に燃料
(ガソリン)を直接噴射する電磁式の燃料噴射弁5が設
けられており、該燃料噴射弁5から噴射される燃料と前
記吸入される空気によって燃焼室内に混合気が形成され
る。
【0022】燃料噴射弁5は、コントロールユニット2
0から出力される噴射パルス信号によりソレノイドに通
電されて開弁し、所定圧力に調圧された燃料を噴射す
る。そして、噴射された燃料は、吸気行程噴射の場合は
燃焼室内に拡散して均質な混合気を形成し、また圧縮行
程噴射の場合は点火栓6回りに集中的に層状の混合気を
形成する。燃焼室内に形成される混合気は、点火栓6に
より着火燃焼する。
【0023】但し、エンジン1を上記の直接噴射式ガソ
リンエンジンに限定するものではなく、吸気ポートに燃
料を噴射する構成のエンジンであっても良い。エンジン
1からの排気は排気通路7より排出される。前記排気通
路7には排気浄化用の触媒8が介装されている。
【0024】また、燃料タンク9にて発生した蒸発燃料
を燃焼処理する蒸発燃料処理装置が設けられている。キ
ャニスタ10は、密閉容器内に活性炭などの吸着剤11
を充填したもので、燃料タンク9から延設される蒸発燃
料導入管12が接続されている。従って、燃料タンク9
にて発生した蒸発燃料は、前記蒸発燃料導入管12を通
って、キャニスタ10に導かれ吸着捕集される。
【0025】また、キャニスタ10には、新気導入口1
3が形成されると共に、パージ配管14が導出され、前
記パージ配管14には、コントロールユニット20から
の制御信号によって開閉が制御されるパージ制御弁15
が介装される。
【0026】上記構成において、パージ制御弁15が開
制御されると、エンジン1の吸入負圧がキャニスタ10
に作用する結果、新気導入口13から導入される空気に
よってキャニスタ10の吸着剤11に吸着されていた蒸
発燃料がパージされ、パージエアがパージ配管14を通
って吸気通路3のスロットル弁4下流に吸入され、その
後、エンジン1の燃焼室内で燃焼処理される。
【0027】コントロールユニット20は、CPU,R
OM,RAM,A/D変換器及び入出力インターフェイ
ス等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、
各種センサからの入力信号を受け、これらに基づいて演
算処理して、燃料噴射弁5,点火栓6及びパージ制御弁
15などの作動を制御する。
【0028】前記各種センサとして、エンジン1のクラ
ンク角を検出するクランク角センサ21、カム軸から気
筒判別信号を取り出すカムセンサ22が設けられてお
り、前記クランク角センサ21からの信号に基づきエン
ジンの回転速度が算出される。
【0029】この他、吸気通路3のスロットル弁4上流
で吸入空気流量Qaを検出するエアフローメータ23、
アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)APSを検
出するアクセルセンサ24、スロットル弁4の開度TV
Oを検出するスロットルセンサ25、エンジン1の冷却
水温Twを検出する水温センサ26、排気中の酸素濃度
に応じて排気空燃比を検出する空燃比センサ27、車速
VSPを検出する車速センサ28などが設けられてい
る。
【0030】ここで、前記空燃比センサ27の構造を、
図2に基づいて説明する。ジルコニア(ZrO2)等の
固体電解質部材からなる基板31上に、エンジン排気に
晒される+電極32が設けられている。また、基板31
には大気が導入される大気導入孔33が開設され、前記
+電極32に対向する大気導入孔33側に−電極34が
取り付けられ、エンジン排気に晒される+電極32と、
大気に晒される−電極34とが基板31を挟んで対抗す
るようにしてある。
【0031】上記構成において、大気導入孔33内の大
気(基準大気)中の酸素と排気中の酸素との濃度比に応
じて基板31内を酸素イオン電流が流れ、これに伴っ
て、電極間に排気中の酸素濃度に対応する起電力が発生
する。
【0032】具体的には、排気空燃比が理論空燃比より
もリッチであるときには、前記濃度比が大きくなって起
電力が発生するが、排気空燃比が理論空燃比よりもリー
ンであるときには、前記濃度比が小さくなって起電力が
殆ど発生せず、起電力の発生の有無によって排気空燃比
が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかを
検出できるものである。
【0033】また、前記空燃比センサ27の基板31に
は、基板31(センサ素子)を加熱するためのヒータ4
4を埋設させてある。尚、本実施の形態では、空燃比セ
ンサ27を図2に示すようなプレート型としたが、公知
のチューブ型の酸素センサであっても良い。
【0034】また、図2に示したような酸素濃淡電池型
の空燃比センサと、ジルコニア(ZrO2)等の固体電
解質部材からなる基板を挟んで設けられた電極間に電圧
を印加することで酸素イオンを強制的に移動させ、酸素
濃淡電池型酸素センサの検出雰囲気中の酸素濃度を制御
する酸素ポンプ部とを備えてなる所謂広域空燃比センサ
であっても良い。
【0035】前記コントロールユニット20は、所定の
空燃比フィードバック制御条件が成立するときに、前記
空燃比センサ27で検出される排気空燃比のリッチ・リ
ーンに基づいて、排気空燃比を理論空燃比に近づけるよ
うに、燃料噴射弁5による噴射量を比例・積分制御等に
よって補正する空燃比フィードバック制御を行う。
【0036】ここで、前記空燃比フィードバック制御条
件には、空燃比センサ27が活性化していることが含ま
れており、コントロールユニット20は後述するように
して空燃比センサ27の活性判定を行う。
【0037】図3は、空燃比センサ27の制御回路を示
す。空燃比センサ27からの起電力は、コントロールユ
ニット20に入力され、フィルタ(平滑回路)201で
平滑処理された後、電圧検出手段としてのA/D変換器
202でデジタル信号に変換され、CPU203に読み
込まれる。
【0038】また、空燃比センサ27には、一定周期で
変動する電圧Vccを発生する電源がスイッチング素子2
04及び測定抵抗R0を介して直列に接続されている。
ヒータ44には、バッテリ電圧VBが印加されるが、通
電回路中にスイッチング素子205を設けてある。
【0039】前記CPU203は、前記スイッチング素
子204のON・OFFを制御することで、排気空燃比
の検出と、活性判定状態とを切り換えるようになってお
り、排気空燃比を検出するときには、スイッチング素子
204をOFFとして、酸素濃度比に応じて発生する起
電力が読み込まれるようにする。そして、前記起電力と
予め記憶された判定レベルとを比較することで、排気空
燃比が理論空燃比よりもリッチであるかリーンであるか
を判別し、該判別結果に基づき空燃比フィードバック補
正係数を演算し、該空燃比フィードバック補正係数によ
って燃料噴射量を補正することで、排気空燃比を理論空
燃比に一致させるようにする。
【0040】また、空燃比センサ27の活性判定を行う
ときには、スイッチング素子204をONとして、空燃
比センサ27に一定周期で変動する電圧Vccを印加し、
このときに読み込まれる測定抵抗R0の端子電圧Vsに
基づいてセンサ活性を判定する。
【0041】ここで、空燃比センサ27に流れる電流を
i、空燃比センサ27の内部抵抗をRsとすると、 Vs=i×Rs Vcc−Vs=i×R0 であるので、両式より、 Rs=Vs/〔(Vcc−Vs)/R0〕 となり、前記電圧Vccは一定周期で変動するから、電圧
Vsは電圧Vccと同じ周期で変動すると共に、そのレベ
ルが空燃比センサ27に流れる電流i(内部抵抗Rs)
に応じて変化することになる。
【0042】尚、電圧Vccは、酸素センサ27の起電力
よりも大きな値に設定され、電圧Vsに対する起電力の
影響が無視できる程度に小さいものとする。ここで、C
PU203は、前記電圧Vsに基づき、図4のフローチ
ャートに示すようにして、空燃比センサ27の活性状態
を判定する。
【0043】図4のフローチャートにおいて、まず、ス
テップS1では、スイッチング素子204をONとして
空燃比センサ27に一定周期で変動する電圧Vccを印加
させる。
【0044】ステップS2では、一定周期で変動する電
圧Vccを印加させた状態での電圧Vsを読み込む。ステ
ップS3(遅れ特性計測手段)では、前記電圧Vsの検
出波形における振幅を計測する。
【0045】ステップS4では、前記計測した振幅と予
め記憶された基準振幅値とを比較する。そして、計測し
た振幅が基準振幅値よりも小さい場合には、ステップS
5へ進んで、空燃比センサ27が活性化していないと判
定し、計測した振幅が基準振幅値以上であるときには、
ステップS6へ進んで、空燃比センサ27が活性化した
と判定する。上記ステップS4〜6の部分が、活性判定
手段に相当する。
【0046】空燃比センサ27が活性化していない状態
では、印加電圧の変化に対する電流立ち上がりに大きな
遅れを生じるため、図5に示すように、電圧Vsの振幅
が小さくなる。そして、空燃比センサ27の温度が上昇
し活性化するに従って前記遅れが小さくなって、図6に
示すように、前記電圧Vsの振幅が印加電圧の振幅に見
合う大きさになる。
【0047】そこで、予め活性・未活性の境界とする振
幅を基準振幅値として設定し、この基準振幅値よりも実
際の振幅が大きいか否かによって、空燃比センサ27の
活性判定を行わせるようにしている。
【0048】上記では、電圧Vsの振幅に基づいて空燃
比センサ27の活性を判定させる構成としたが、一定周
期で変動する電圧Vccと電圧Vsとの位相差から活性判
定を行わせることができる。
【0049】図7のフローチャートは、上記の位相差に
基づく活性判定の様子を示すものであり、ステップS1
1では、スイッチング素子204をONとして空燃比セ
ンサ27に一定周期で変動する電圧Vccを印加させる。
【0050】ステップS12では、一定周期で変動する
電圧Vccを印加させた状態での電圧Vsを読み込む。ス
テップS13(遅れ特性計測手段)では、電圧Vccの波
形と電圧Vsの検出波形との位相差を計測する。
【0051】ステップS14では、前記計測した位相差
と予め記憶された基準位相差とを比較する。そして、計
測した位相差が基準位相差よりも大きい場合には、ステ
ップS15へ進んで、空燃比センサ27が活性化してい
ないと判定し、計測した位相差が基準位相差以下である
ときには、ステップS16へ進んで、空燃比センサ27
が活性化したと判定する。上記ステップS14〜16の
部分が、活性判定手段に相当する。
【0052】空燃比センサ27が活性化していない状態
では、印加電圧の変化に対して電流に変化が生じるまで
のむだ時間が大きく、図8に示すように、印加電圧に対
する電圧Vsの位相遅れが大きくなる。そして、空燃比
センサ27の温度が上昇し活性化するに従って前記位相
遅れが小さくなって、図9に示すように、印加電圧の変
動に大きく遅れることなく、前記電圧Vsが変化するこ
とになる。
【0053】そこで、予め活性・非活性の境界とする位
相差を基準位相差として設定し、この基準位相差よりも
実際の位相差が小さいか否かによって、空燃比センサ2
7の活性判定を行わせるようにしている。
【0054】尚、上記振幅に基づく活性判定と、位相差
に基づく活性判定とを組み合わせ、電圧Vsの振幅が基
準振幅値以上であり、かつ、印加電圧に対する電圧Vs
の位相差が基準位相差以下であるときに、空燃比センサ
27の活性を判定させるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるエンジンのシステム構成
図。
【図2】実施の形態における酸素センサを示す断面図。
【図3】実施の形態における酸素センサの起電力読み込
み回路及び電圧印加回路を示す回路図。
【図4】実施の形態における振幅に基づく活性判定の様
子を示すフローチャート。
【図5】活性前の端子電圧Vsの振幅特性を示すタイム
チャート。
【図6】活性後の端子電圧Vsの振幅特性を示すタイム
チャート。
【図7】実施の形態における位相差に基づく活性判定の
様子を示すフローチャート。
【図8】活性前の端子電圧Vsの位相差特性を示すタイ
ムチャート。
【図9】活性後の端子電圧Vsの位相差特性を示すタイ
ムチャート。
【符号の説明】
1…エンジン 5…燃料噴射弁 6…点火栓 7…排気通路 20…コントロールユニット 27…空燃比センサ 201…フィルタ 202…A/D変換器 203…CPU
フロントページの続き Fターム(参考) 2G004 BB07 BD05 BJ03 BL04 BL09 BL16 BL19 BM09 3G084 AA03 BA05 BA09 BA15 BA27 DA05 EA05 EA11 EB06 EB11 EB14 EB15 EC02 EC03 FA00 FA05 FA07 FA10 FA20 FA26 FA29 FA33 FA39 3G301 HA01 HA04 HA06 HA14 JA13 LA03 LB04 LC03 MA01 MA12 MA19 NA03 NA04 NA08 NB03 NC01 ND01 PA01Z PA11Z PD00 PD06Z PE01Z PE04Z PE05Z PE08Z PF01Z PF03Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン排気中の酸素濃度を検出する空燃
    比センサの活性判定装置であって、 前記空燃比センサの端子に一定周期の電圧を印加したと
    きに前記空燃比センサに流れる電流の波形に基づいて前
    記空燃比センサの活性判定を行うことを特徴とする空燃
    比センサの活性判定装置。
  2. 【請求項2】前記空燃比センサの端子に、一定周期の電
    圧を発生する電源と測定抵抗とを直列に接続し、前記測
    定抵抗の端子電圧を前記空燃比センサに流れる電流に相
    関する値として検出することを特徴とする請求項1記載
    の空燃比センサの活性判定装置。
  3. 【請求項3】前記電流の振幅に基づいて前記空燃比セン
    サが活性したか否かを判定することを特徴とする請求項
    1又は2記載の空燃比センサの活性判定装置。
  4. 【請求項4】前記電流の波形と前記印加電圧の波形との
    位相差に基づいて前記空燃比センサが活性したか否かを
    判定することを特徴とする請求項1又は2記載の空燃比
    センサの活性判定装置。
  5. 【請求項5】エンジン排気中の酸素濃度を検出する空燃
    比センサの活性判定装置であって、 一定周期の電圧Vccを発生する電源及び測定抵抗を、前
    記空燃比センサの端子に直列に接続する一方、 前記測定抵抗の端子電圧Vsを検出する電圧検出手段
    と、 前記端子電圧Vsの振幅、及び/又は、前記電圧Vccと
    前記端子電圧Vsとの位相差を計測する遅れ特性計測手
    段と、 該遅れ特性計測手段で計測された振幅及び/又は位相差
    に基づいて前記空燃比センサの活性を判定する活性判定
    手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする空燃比センサの活
    性判定装置。
JP2000196188A 2000-06-29 2000-06-29 空燃比センサの活性判定装置 Expired - Fee Related JP3751507B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000196188A JP3751507B2 (ja) 2000-06-29 2000-06-29 空燃比センサの活性判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000196188A JP3751507B2 (ja) 2000-06-29 2000-06-29 空燃比センサの活性判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002014075A true JP2002014075A (ja) 2002-01-18
JP3751507B2 JP3751507B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=18694733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000196188A Expired - Fee Related JP3751507B2 (ja) 2000-06-29 2000-06-29 空燃比センサの活性判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3751507B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010169426A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Ngk Spark Plug Co Ltd 模擬信号生成装置
JP2016540965A (ja) * 2013-10-16 2016-12-28 エミセンス テクノロジーズ エルエルシーEmisense Technologies, Llc 電圧−電流時間差分を用いる電気化学センシング

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010169426A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Ngk Spark Plug Co Ltd 模擬信号生成装置
JP2016540965A (ja) * 2013-10-16 2016-12-28 エミセンス テクノロジーズ エルエルシーEmisense Technologies, Llc 電圧−電流時間差分を用いる電気化学センシング

Also Published As

Publication number Publication date
JP3751507B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7606654B2 (en) Oxygen sensor output correction apparatus for internal combustion engine
US7614391B2 (en) Oxygen sensor output correction apparatus for internal combustion engine
US8056393B2 (en) Signal processor for gas sensor
US5582157A (en) Fuel property detecting apparatus for internal combustion engines
US6453720B1 (en) Activation diagnosis method and activation diagnosis apparatus for air-fuel ratio sensor
JP2004204772A (ja) 空燃比センサの診断装置
JPH01313644A (ja) 内燃機関制御装置用の酸素濃度検出装置
US5977525A (en) Control device for a heater for an air fuel ratio sensor in an intake passage
JP2001263135A (ja) 内燃機関の空燃比フィードバック制御装置
JP2751324B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3751507B2 (ja) 空燃比センサの活性判定装置
JPH10169500A (ja) 空燃比センサの出力補正装置
US6453896B2 (en) Air-fuel ratio feedback control apparatus and method of internal combustion engine
JP2002364427A (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP2001241347A (ja) 空燃比制御装置
JP2596054Y2 (ja) 内燃機関の空燃比フィードバック制御装置
JPS63195359A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2001323837A (ja) 内燃機関の空燃比検出装置
JP2002005882A (ja) 空燃比センサの活性判定装置
JP2591761Y2 (ja) 内燃機関の空燃比検出装置
JPH0729234Y2 (ja) 内燃機関の電子制御燃料噴射装置
JP2006161626A (ja) 内燃機関の排気圧推定装置
JPH077562Y2 (ja) 内燃機関の電子制御燃料噴射装置
JPH089390Y2 (ja) 内燃機関の空燃比フィードバック制御装置
JP2003013779A (ja) エンジンの空燃比制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041129

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees