JP2002013906A - 誘導型位置検出装置 - Google Patents

誘導型位置検出装置

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JP2002013906A
JP2002013906A JP2000199225A JP2000199225A JP2002013906A JP 2002013906 A JP2002013906 A JP 2002013906A JP 2000199225 A JP2000199225 A JP 2000199225A JP 2000199225 A JP2000199225 A JP 2000199225A JP 2002013906 A JP2002013906 A JP 2002013906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁束の有害な拡散を防止して漏れ磁束の発生
による損失を低減させ、磁界発生器と磁束センサとの間
に効率的な閉磁路を形成することで、信号強度を向上さ
せ、且つギャップ変動に強い測定を可能とする誘導型位
置検出装置を提供する。 【解決手段】 磁界発生器11と、もう一つの磁界発生
器12を用意し、この二つの磁界発生器の間に結合ルー
プ13を挟み込むように配置することで、両磁界発生器
により成り立つヘルムホルツコイルの原理を用いて磁界
発生器11から発生する第一の可変磁束15の有害な拡
散を抑制し、これにより結合ループ13から磁束センサ
14へ向けて発生する第二の可変磁束18の信号強度を
向上させると同時に、信号強度のギャップ変化を低減さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電流型の位置
検出装置に係り、特に改良された構造、部材の配置をも
って、装置内部から外部への磁束の拡散を低減し、信号
強度を向上させた誘導型位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無駄な信号成分がなく、外部磁界
の影響も受けず、コンパクトで簡単な構成を有し、且つ
格別の構造や回路精度を要せず拡張された測定レンジで
高分解能測定を可能とする高精度の誘導型測定デバイス
は、開発が困難とされていた。このような要請から、誘
導型位置検出装置を用いた電子ノギスが開発され、開示
されている。これらはいずれも、誘導型位置検出装置の
ための信号処理技術を開示している。同技術は、生成し
た一次磁界によって二つのループ部分をもつ結合ループ
の第一のループ部分に誘導電流を発生させ、この誘導電
流に対応して第二のループ部分に生成される二次磁界が
磁束センサに誘導結合し、前記結合ループと磁束センサ
との相対位置に応じた位置依存性出力を出すというもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記信号処理
技術を適用した測定デバイスはその特性上、種々の制約
から、構造材に金属を使用する場合が多い。このような
条件下で同技術による精密測定を行おうとすると、信号
としての役割をもつ磁束の強度をできるだけ損失のない
状態で維持する必要があるにも拘わらず、前記一次磁界
及び二次磁界が測定デバイスの構成部材に沿って拡散し
てしまうため、磁気的な結合強度を維持できず、充分な
信号強度を得ることができなかった。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、磁束の有害な拡散を防止し、結合ループと磁界発
生器及び磁束センサの間の距離(ギャップ)変動に伴う
信号強度の変動をも低減することで、ギャップ変動に対
する安定性を向上させると共に、結合ループと磁界発生
器及び磁束センサの間に効率的な閉磁路を形成し、信号
強度を向上させることで、より高精度で安定した測定技
術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る誘導型位置
検出装置は、測定軸に沿って延び、前記測定軸と直交す
る方向に第一及び第二の磁束領域が形成される第一の部
材と、この第一の部材を介して対向配置され、前記第一
の部材に対して前記測定軸に沿って相対移動可能に設け
られ、それぞれに前記測定軸と直交する方向に第一及び
第二の磁束領域が形成される第二及び第三の部材と、こ
れら第二及び第三の部材に互いに対向するようにそれぞ
れ配置され、励振信号に応答して前記第一の磁束領域内
に第一の可変磁束を発生させる第一及び第二の磁界発生
器と、前記第一の部材に配置され、前記第一及び第二の
磁界発生器の間の前記第一の磁束領域内に配置された第
一の部分及び前記第二の磁束領域内に配置された第二の
部分を有し、前記第一の部分に前記第一の可変磁束に応
答して誘導電流が発生され、その誘導電流により前記第
二の部分に第二の可変磁束が発生される第一の結合ルー
プと、前記第一、第二及び第三の部材の少なくとも一つ
の前記第二の磁束領域に配置されて前記第二の可変磁束
を検出する磁束センサとを備えてなることを特徴とす
る。
【0006】本発明によれば、結合ループの第一の部分
に第一の可変磁束を供給する磁界発生器が、結合ループ
を挟んで結合ループの両側に配置されているので、第一
の可変磁束が結合ループ付近で収束し、高密度で結合ル
ープと交差する。このため、ギャップ変動に対する安定
性を向上させると共に、信号強度を向上させることがで
きる。
【0007】なお、前記第二及び第三の部材の前記第一
の部材と対向しない側同士を接続して前記第一及び第二
の磁束領域の少なくとも一方の領域内の磁束を通過させ
るリターン経路を形成する高透磁率部材を更に設けるよ
うにすると、第一及び第二の磁束領域の少なくとも一方
を含む磁気回路の磁気抵抗を低減させることができるの
で、磁束密度を更に高くすることができると共に、磁束
の発散を抑制することができる。
【0008】本発明の更に好ましい態様においては、前
述した構成に加え、前記第三の部材を介して前記第一の
部材と対向配置され、前記第一の部材と共に測定軸に沿
って延び、前記測定軸と直交する方向に前記第一及び第
二の磁束領域が形成される第四の部材と、この第四の部
材を介して前記第三の部材と対向配置され、前記第二及
び第三の部材と共に前記第一及び第四の部材に対して前
記測定軸に沿って移動可能に設けられ、前記測定軸と直
交する方向に前記第一及び第二の磁束領域が形成される
第五の部材と、前記第五の部材に配置され、前記第一及
び第二の磁界発生器と共に前記励振信号に応答して前記
第一の磁束領域内に前記第一の可変磁束を発生させる第
三の磁界発生器と、前記第四の部材に配置され、前記第
二及び第三の磁界発生器の間の前記第一の磁束領域内に
配置された第一の部分及び前記第二の磁束領域内に配置
された第二の部分を有し、前記第一の部分に前記第一の
可変磁束に応答して誘導電流が発生され、その誘導電流
により前記第二の部分に第二の可変磁束が発生される第
二の結合ループとを更に備える。そして、前記磁束セン
サは、前記第二、第三及び第五の部材のいずれか一つに
配置される。
【0009】このような構成によると、磁束センサは、
第一の結合ループと第二の結合ループとに挟まれる形に
なるので、第二の可変磁束についても高密度で磁束セン
サに検出されることになる。従って、更にギャップ変動
依存性を抑えて、信号強度を向上させることができる。
【0010】なお、この場合にも、前記第二及び第五の
部材の前記第一及び第四の部材と対向しない側同士を接
続して前記第一の磁束領域内の磁束を通過させるリター
ン経路を形成する第一の高透磁率部材を更に設けること
により、磁気回路の効率を向上させて信号強度を更に高
めることができる。また、前記第一及び第四の部材の前
記第三の部材と対向しない側同士を接続して前記第二の
磁束領域の磁束を通過させるリターン経路を形成する第
二の高透磁率部材を更に設けるようにしても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照してこの
発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、
この発明の一実施例に係るインクリメンタル型の誘導型
位置検出装置の要部を示す図である。この位置検出装置
は、図中X軸(測定軸)方向に延びる第一の部材である
スケール1と、このスケール1を介して対向配置された
第二の部材であるグリッド2及び第三の部材であるグリ
ッド3を備えて構成されている。グリッド2,3は、相
互に固定されてスケール1に対して図中X軸に沿って移
動可能に配置されている。スケール1には、結合ループ
13が、X軸に沿って所定のピッチで複数配設されてい
る。これらスケール1及びグリッド2,3の各面上の領
域は、X軸と直交する方向に二分されており、一方が第
一の磁束領域A、他方が第二の磁束領域Bを形成する。
スケール1上に形成された各結合ループ13は、第一の
磁束領域Aに配置された第一ループ部分16と、第二の
磁束領域Bに配置された第二ループ部分17と、これら
を接続する接続部19とから構成されている。グリッド
3の第一の磁束領域Aには、矩形状の送信巻線からなる
第一の磁界発生器11が配置され、第二の磁束領域Bに
は、前記結合ループ13の配列ピッチと等しいピッチで
交差する受信巻線からなる磁束センサ14が配置されて
いる。また、グリッド2の第一の磁束領域Aには、第一
の磁界発生器11と対向するように、第一の磁界発生器
11と同形状の送信巻線からなる第二の磁界発生器12
が配置されている。
【0012】次に、このように構成された本実施例に係
る誘導型位置検出装置の動作を説明する。前記磁界発生
器11が発生する第一の可変磁束15が結合ループ13
の第一ループ部分16に結合すると、第一ループ部分1
6には第一の可変磁束に応答した誘導電流が発生し、結
合ループ13の第二ループ部分17はこの誘導電流に対
応した第二の可変磁束18を発生し、この可変磁束18
は磁束センサ14に誘導結合する。そして、磁束センサ
14は結合ループ13の配列と対応する周期パターンに
形成されているので、前記結合ループ13と磁束センサ
14との相対位置に応じた位置依存性出力を出す。
【0013】このような反射式の信号検出方式では、結
合ループから直接磁束センサへ向けて信号を送信するイ
ンダクトシン型の信号検出方式に比べ、スケール1とグ
リッド3間の距離(ギャップ)変化による信号変化が複
雑で、インダクトシン型のギャップ変化に伴う信号変化
の度合いをAとすると、本装置で用いている反射式の信
号検出方式では、そのギャップ変化に伴う信号変化の度
合いはA2となってしまい、高精度な測定を行う上での
支障となる。このため、如何にしてこのギャップ変化を
抑えるかが課題となる。
【0014】図2(a)に図1において示した本発明の
第一の実施例に係る誘導型位置検出装置のx軸直交断面
概念図を示す。同図(a)から分かるように、本実施例
では、磁界発生器11と更にもう一つの磁界発生器12
を用意し、この二つの磁界発生器の間に結合ループ13
を挟み込むように配置することにより、両磁界発生器が
ヘルムホルツコイルを形成している。このヘルムホルツ
コイルの効果によって、磁界発生器11から発生する第
一の可変磁束15の拡散が抑制され、これにより結合ル
ープ13から磁束センサ14へ向けて発生する第二の可
変磁束18の信号強度を向上させると同時に、信号強度
のギャップ変化依存性を低減させることができる。
【0015】これに対して、同図(b)に示す従来の信
号検出方式では、磁界発生器11から発生する第一の可
変磁束15は、磁束の流れを制約する手段を講じていな
い場合、装置自体の材質に磁性金属を使うことも影響し
て、同図(b)に示すように拡散した経路をたどる。こ
のように拡散した磁束を用いて信号検出を行おうとする
と、結合ループ13に前記第一の可変磁束15は拡散し
た状態で到達するために、結合ループ13を経由して磁
束センサ14に到達する第二の可変磁束18による信号
強度を充分に高くすることができないのみならず、スケ
ール1とグリッド3間のギャップ変動によって、結合ル
ープ13で受信する磁束密度が変動して、その結果、第
二の可変磁束18の磁束密度も変化して、磁束センサ1
4の出力信号強度が変化する。
【0016】なお、前記ヘルムホルツコイルの原理適用
の効果を充分なものとするには、前記第一の磁界発生器
11及び第二の磁界発生器12の間に挟みこむ結合ルー
プ13を配置する部材の材料には磁束が吸収されないよ
うに非磁性体を使用する必要がある。
【0017】次に、本実施例に基づいて前記磁界発生器
11と磁界発生器12の間の磁場の強度分布を図3の概
念図を基に求めると、前記磁場の強度を求める計算式は
以下のように表すことができる。
【0018】
【数1】
【0019】ここで、O点は磁界発生器11と磁界発生
器12の中点位置を示し、磁界発生器11,12からこ
の中点Oまでの距離はbである。又、中点Oからxだけ
離れた位置Sには、スケールの結合ループ13が位置す
ることを想定している。ここでxの値が変化した場合
(つまり、スケール1とグリッド3のギャップが変化し
た場合)を考えるとカッコ内の値は一方が増加した場
合、他方が減少するという相殺関係があるため、xの値
が変動しても、結合ループ13における磁場強度の変化
を極めて低減できることとなる。図4に上式での計算に
より求めた結果をグラフ化したものを示す。同図中にお
いて、縦軸は磁場の強度(G)、横軸は前記二つの磁界
発生器の中点Oからの距離x(cm)を示す。ここでは前記
二つの磁界発生器の中点Oからの距離xの位置における
磁場の強度を求める計算条件として、電流Iは1A、コイ
ル半径aは5mm、前記磁界発生器11と磁界発生器1
2の間隔2bは5mmとしている。ただし、ここでは計
算の簡単のため、各磁界発生器のコイル形状は円形で近
似している。同図に示す曲線から磁界発生器からの距離
に依存しない安定な磁場が生成可能であることがわか
る。上記の結果より、このヘルムホルツコイルの原理を
誘導型位置検出装置に適用することが信号強度のギャッ
プ変化依存性の低減につながることが確認できる。
【0020】次に本発明に係る第二の実施例について説
明する。前記第一の実施例における誘導型位置検出装置
では、第一の磁界発生器11と第二の磁界発生器12と
の間でのヘルムホルツコイルを形成しているが、第二の
実施例に係る誘導型位置検出装置においては、図5にx
軸直交断面の概念図を示すように新たにスケール4及び
グリッド5を追加した構成にすることで、磁界発生器、
結合ループ、磁束センサ全系でヘルムホルツコイルの形
成を実現している。具体的には、同図に示すように第一
の実施例に係る誘導型位置検出装置における第三の部材
であるグリッド3を介して第一の部材であるスケール1
と対向する第四の部材であるスケール4が配置され、こ
のスケール4を介してグリッド3と対向する第五の部材
であるグリッド5が配置されている。スケール4はスケ
ール1と共に測定軸に沿って延び、スケール1と同様に
測定軸と直交する方向に第一及び第二の磁束領域を有す
る。グリッド5は、グリッド2及びグリッド3と共にス
ケール1及びスケール4に対して前記測定軸に沿って移
動可能に設けられ、前記測定軸と直交する方向に第一及
び第二の磁束領域を有する。
【0021】なお、スケール4には第二の結合ループ1
3'が、又グリッド5には第三の磁界発生器12'がそれ
ぞれ配置されている。第二の結合ループ13'は、第一
の結合ループ13と対応する形状、大きさ及び位置にて
形成され、磁界発生器12及び磁界発生器12'の間の
前記第一の磁束領域内に配置された第一の部分及び前記
第二の磁束領域内に配置された第二の部分を有し、前記
第一の部分に前記第一の可変磁束に応答して誘導電流が
発生され、その誘導電流により前記第二の部分に第二の
可変磁束18が発生される。また、第三の磁界発生器1
2'は第一の磁界発生器11及び第二の磁界発生器12
と対応する形状、大きさ及び位置にて形成され、これら
磁界発生器11、12と共に前記第一の磁束領域内に第
一の可変磁束15を発生させる。
【0022】このように磁界発生器だけでなく、結合ル
ープ13、13'についてもヘルムホルツコイルを形成
することで、第一の実施例における装置よりも更に信号
のギャップ変化依存性が少なく、信号強度の強い信号を
得ることができる。
【0023】次に本発明に係る第三の実施例について説
明する。本実施例は図6に示すように、前記第一の実施
例における構成に更に高透磁率部材61を付加したもの
である。具体的には、高透磁率部材61は、グリッド2
及びグリッド3のスケール1と対向しない側同士を接続
して、磁界発生器11及び磁界発生器12から発生する
第一の磁束領域内を通過する第一の可変磁束15の磁路
を形成する。これにより、高透磁率部材61が磁束のリ
ターン経路の役割を果たし、磁束の拡散や、外部への漏
れ磁束、誘導を防止することができる。なお、高透磁率
部材61の配置位置は、可変磁束15が通過するのに理
想的と思われる経路上に配置することが望ましい。もち
ろん、高透磁率部材61を配置する位置は上記の例に限
らず、第二の磁束領域内であってもよいし、図7に示す
第四の実施例のように高透磁率部材71を第一及び第二
の磁束領域の双方に配置してもよい。
【0024】また、図7のように全体を覆うように高透
磁率部材71を配置した場合、高透磁率部材71は磁気
シールドの役割を果たし、装置が受ける外部からの磁束
の影響を低減することができ、有害な誘導も低減でき
る。また、本実施例のように第一の可変磁束15及び第
二の可変磁束18の流れに沿った位置に高透磁率部材7
1を配置することによって、より損失の少ない磁束のリ
ターン経路を形成することができる。このように本実施
例によれば、第一の可変磁束の損失を低減すると共に、
第二の可変磁束の信号強度を更に高めることが可能とな
る。
【0025】続いて図8に本発明に係る第五の実施例を
示す。本実施例は、前記第二の実施例に高透磁率部材8
1及び82を配置することで磁束のリターン経路を追加
したものとなっている。同図に示すように、本実施例で
は、前記第二の実施例におけるリターン経路を形成する
第一の高透磁率部材81に加えて、スケール1及びスケ
ール4のグリッド3と対向しない側同士を接続して前記
第二の磁束領域内の第二の可変磁束18を通過させるリ
ターン経路を形成する第二の高透磁率部材82を更に設
けている。このように、第一の可変磁束のみならず第二
の可変磁束についても磁束のリターン経路を設けること
で、無駄のない閉磁路を形成し、漏れ磁束による損失を
低減させることができる。その結果として信号強度が強
く、信号のギャップ変化も少ない誘導型位置検出装置に
おいて望ましい信号出力を得ることができる。
【0026】なお、本発明に係る第三から第五の実施例
においては、成型、及び配置の容易さ等を考慮して、前
記高透磁率部材には磁性金属を使用している。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、結
合ループの第一の部分に第一の可変磁束を供給する磁界
発生器が、結合ループを挟んで結合ループの両側に配置
されているので、第一の可変磁束が結合ループ付近で収
束し、高密度で結合ループと交差する。このため、ギャ
ップ変動に対する安定性を向上させると共に、信号強度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係る誘導型位置検出装
置の要部を示す斜視図である。
【図2】同装置の原理を従来例と比較して説明するため
の図である。
【図3】本発明の原理を説明するための図である。
【図4】磁界発生器間の磁界強度を示すグラフである。
【図5】本発明に係る第二の実施例を説明するための図
である。
【図6】本発明に係る第三の実施例を説明するための図
である。
【図7】本発明に係る第四の実施例を説明するための図
である。
【図8】本発明に係る第五の実施例を説明するための図
である。
【符号の説明】
1,4・・・スケール、2,3,5・・・グリッド、11,1
2,12'…磁界発生器、13'…結合ループ、14…磁
束センサ、15,18…磁束、16・・・第一のループ部
分、17・・・第二のループ部分、61,71,81,8
2…高透磁率部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定軸に沿って延び、前記測定軸と直交
    する方向に第一及び第二の磁束領域が形成される第一の
    部材と、 この第一の部材を介して対向配置され、前記第一の部材
    に対して前記測定軸に沿って相対移動可能に設けられ、
    それぞれに前記測定軸と直交する方向に第一及び第二の
    磁束領域が形成される第二及び第三の部材と、 これら第二及び第三の部材に互いに対向するようにそれ
    ぞれ配置され、励振信号に応答して前記第一の磁束領域
    内に第一の可変磁束を発生させる第一及び第二の磁界発
    生器と、 前記第一の部材に配置され、前記第一及び第二の磁界発
    生器の間の前記第一の磁束領域内に配置された第一の部
    分及び前記第二の磁束領域内に配置された第二の部分を
    有し、前記第一の部分に前記第一の可変磁束に応答して
    誘導電流が発生され、その誘導電流により前記第二の部
    分に第二の可変磁束が発生される第一の結合ループと、 前記第一、第二及び第三の部材の少なくとも一つの前記
    第二の磁束領域に配置されて前記第二の可変磁束を検出
    する磁束センサとを備えてなることを特徴とする誘導型
    位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第二及び第三の部材の前記第一の部
    材と対向しない側同士を接続して前記第一及び第二の磁
    束領域の少なくとも一方の領域内の磁束を通過させるリ
    ターン経路を形成する高透磁率部材を更に設けてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の誘導型位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第三の部材を介して前記第一の部材
    と対向配置され、前記第一の部材と共に測定軸に沿って
    延び、前記測定軸と直交する方向に前記第一及び第二の
    磁束領域が形成される第四の部材と、 この第四の部材を介して前記第三の部材と対向配置さ
    れ、前記第二及び第三の部材と共に前記第一及び第四の
    部材に対して前記測定軸に沿って移動可能に設けられ、
    前記測定軸と直交する方向に前記第一及び第二の磁束領
    域が形成される第五の部材と、 前記第五の部材に配置され、前記第一及び第二の磁界発
    生器と共に前記励振信号に応答して前記第一の磁束領域
    内に前記第一の可変磁束を発生させる第三の磁界発生器
    と、 前記第四の部材に配置され、前記第二及び第三の磁界発
    生器の間の前記第一の磁束領域内に配置された第一の部
    分及び前記第二の磁束領域内に配置された第二の部分を
    有し、前記第一の部分に前記第一の可変磁束に応答して
    誘導電流が発生され、その誘導電流により前記第二の部
    分に第二の可変磁束が発生される第二の結合ループとを
    更に備え、 前記磁束センサは、前記第二、第三及び第五の部材のい
    ずれか一つに配置されていることを特徴とする請求項1
    記載の誘導型位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第二及び第五の部材の前記第一及び
    第四の部材と対向しない側同士を接続して前記第一の磁
    束領域内の磁束を通過させるリターン経路を形成する第
    一の高透磁率部材を更に設けてなることを特徴とする請
    求項3記載の誘導型位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第一及び第四の部材の前記第三の部
    材と対向しない側同士を接続して前記第二の磁束領域の
    磁束を通過させるリターン経路を形成する第二の高透磁
    率部材を更に設けてなることを特徴とする請求項3又は
    4記載の誘導型位置検出装置。
JP2000199225A 2000-06-30 2000-06-30 誘導型位置検出装置 Expired - Fee Related JP3515491B2 (ja)

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