JP2002013880A - 排ガスの冷却方法 - Google Patents
排ガスの冷却方法Info
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- JP2002013880A JP2002013880A JP2000195599A JP2000195599A JP2002013880A JP 2002013880 A JP2002013880 A JP 2002013880A JP 2000195599 A JP2000195599 A JP 2000195599A JP 2000195599 A JP2000195599 A JP 2000195599A JP 2002013880 A JP2002013880 A JP 2002013880A
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- Japan
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- exhaust gas
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- spray water
- cooling
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- Pending
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- Chimneys And Flues (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スプレーミストの蒸発時間を短くし、冷却塔
を小型化する。 【構成】 高温の排ガス冷却塔10に導入され、スプレ
ーノズル11から噴霧されるスプレー水で冷却される。
スプレー水には炭酸水素ナトリウムが溶解しており、こ
の炭酸水素ナトリウムが温度の上昇によって熱分解して
炭酸ガスを放出し、スプレーミストが微粒化する。
を小型化する。 【構成】 高温の排ガス冷却塔10に導入され、スプレ
ーノズル11から噴霧されるスプレー水で冷却される。
スプレー水には炭酸水素ナトリウムが溶解しており、こ
の炭酸水素ナトリウムが温度の上昇によって熱分解して
炭酸ガスを放出し、スプレーミストが微粒化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排ガスの冷却方法に係
り、特に高温の排ガス中にスプレー水を噴霧して排ガス
の温度を低下させる方法に関する。
り、特に高温の排ガス中にスプレー水を噴霧して排ガス
の温度を低下させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却炉排ガス、アルミ溶解炉排ガス
等の高温の排ガス中のダストや有害ガスを処理する過程
には、排ガスを冷却するシステムが組み込まれている。
従来、このシステムとして、冷却塔内にスプレーノズル
を設け、スプレー水を噴霧するのが一般的で、スプレー
ノズルには一流体あるいは二流体ノズルが用いられてい
る。一流体ノズルはスプレー水のみを噴霧するため、噴
霧に要する動力が小さい反面、スプレーミストの粒径が
大きい。このため、一流体ノズルを用いる場合、冷却塔
を大きくして対応している。一方、二流体ノズルは空気
とスプレー水を同時に噴霧する方式であり、スプレーミ
ストの粒径は小さいが圧縮空気を必要とするので、動力
が大きくなり多量の排ガス処理に適用するのは好ましく
ない。
等の高温の排ガス中のダストや有害ガスを処理する過程
には、排ガスを冷却するシステムが組み込まれている。
従来、このシステムとして、冷却塔内にスプレーノズル
を設け、スプレー水を噴霧するのが一般的で、スプレー
ノズルには一流体あるいは二流体ノズルが用いられてい
る。一流体ノズルはスプレー水のみを噴霧するため、噴
霧に要する動力が小さい反面、スプレーミストの粒径が
大きい。このため、一流体ノズルを用いる場合、冷却塔
を大きくして対応している。一方、二流体ノズルは空気
とスプレー水を同時に噴霧する方式であり、スプレーミ
ストの粒径は小さいが圧縮空気を必要とするので、動力
が大きくなり多量の排ガス処理に適用するのは好ましく
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、より小型で
動力の小さい排ガスの冷却方法が望まれている。本発明
はこのような事情に鑑みてなされたもので、冷却塔を小
型にできるスプレー水による排ガスの冷却方法を提供す
ることを目的とする。
動力の小さい排ガスの冷却方法が望まれている。本発明
はこのような事情に鑑みてなされたもので、冷却塔を小
型にできるスプレー水による排ガスの冷却方法を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、高温の排ガス中にスプレー水を噴霧して排
ガスの温度を低下させる排ガスの冷却方法において、前
記スプレー水に温度が上昇すると熱分解してガスを放出
する水溶性物質を溶解させておくことを特徴とする。
するために、高温の排ガス中にスプレー水を噴霧して排
ガスの温度を低下させる排ガスの冷却方法において、前
記スプレー水に温度が上昇すると熱分解してガスを放出
する水溶性物質を溶解させておくことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って、本発明
に係るスプレー水による排ガスの冷却方法の好ましい実
施の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態
を示した概略図である。同図に示すように、排ガスを冷
却する冷却塔10は内部にスプレー水を噴霧するスプレ
ーノズル11が配されている。また、スプレーノズル1
1はスプレー水供給機12と水供給ライン13を介して
連通している。スプレー水には、炭酸水素ナトリウムが
溶解してある。この炭酸水素ナトリウムは温度が上昇す
ると熱分解して炭酸ガスを放出する。
に係るスプレー水による排ガスの冷却方法の好ましい実
施の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態
を示した概略図である。同図に示すように、排ガスを冷
却する冷却塔10は内部にスプレー水を噴霧するスプレ
ーノズル11が配されている。また、スプレーノズル1
1はスプレー水供給機12と水供給ライン13を介して
連通している。スプレー水には、炭酸水素ナトリウムが
溶解してある。この炭酸水素ナトリウムは温度が上昇す
ると熱分解して炭酸ガスを放出する。
【0006】次に、上記の如く構成されたスプレー水に
よる排ガスの冷却方法の作用を説明する。冷却塔の入口
14から冷却塔10に導入された排ガスは、冷却塔10
内のスプレーノズル11から噴霧されるスプレー水で冷
却された後、冷却塔の出口15から排出される。
よる排ガスの冷却方法の作用を説明する。冷却塔の入口
14から冷却塔10に導入された排ガスは、冷却塔10
内のスプレーノズル11から噴霧されるスプレー水で冷
却された後、冷却塔の出口15から排出される。
【0007】表1は温度が200℃の排ガスを定量、冷
却塔に導入し、一流体方式のスプレーノズルを用い、ス
プレー水量を一定とし、スプレー水に溶解した炭酸水素
ナトリウムの量を変えて、冷却塔内のスプレー水の蒸発
時間を試験した結果である。
却塔に導入し、一流体方式のスプレーノズルを用い、ス
プレー水量を一定とし、スプレー水に溶解した炭酸水素
ナトリウムの量を変えて、冷却塔内のスプレー水の蒸発
時間を試験した結果である。
【表1】
【0008】比較例1は炭酸水素ナトリウムを溶解させ
ない場合であり、スプレー水の蒸発時間は3.5秒であ
った。これに対し、本発明に係る実施例1〜3は比較例
1に比べ蒸発時間が短く、炭酸水素ナトリウムの濃度が
多いほど蒸発時間が短くなった。このように炭酸水素ナ
トリウムを溶解したスプレー水を噴霧すると、蒸発時間
が短くなる理由は、炭酸水素ナトリウムが温度の上昇で
熱分解して炭酸ガスを放出するので、噴霧された水滴が
暖められたときに水滴から炭酸ガスが放出され、このと
き水滴が粉砕され微粒化するためと考察される。また、
炭酸水素ナトリウムが多いほど炭酸ガスの放出量が多
く、さらに微粒化すると考察される。
ない場合であり、スプレー水の蒸発時間は3.5秒であ
った。これに対し、本発明に係る実施例1〜3は比較例
1に比べ蒸発時間が短く、炭酸水素ナトリウムの濃度が
多いほど蒸発時間が短くなった。このように炭酸水素ナ
トリウムを溶解したスプレー水を噴霧すると、蒸発時間
が短くなる理由は、炭酸水素ナトリウムが温度の上昇で
熱分解して炭酸ガスを放出するので、噴霧された水滴が
暖められたときに水滴から炭酸ガスが放出され、このと
き水滴が粉砕され微粒化するためと考察される。また、
炭酸水素ナトリウムが多いほど炭酸ガスの放出量が多
く、さらに微粒化すると考察される。
【0009】上記実施例では一流体ノズルの場合を説明
したが、二流体ノズルの場合にはスプレーミストの粒径
をさらに小さくできる。また、前記実施例は、スプレー
水に溶解する物質を炭酸水素ナトリウムとしたが、本発
明はこれに限定するものでなく、例えば炭酸水素アンモ
ニウムであってもよい。炭酸水素アンモニウムは熱分解
によってアンモニアガスも放出するので、排ガス中に酸
性ガスが含まれる場合、これを除去できる。
したが、二流体ノズルの場合にはスプレーミストの粒径
をさらに小さくできる。また、前記実施例は、スプレー
水に溶解する物質を炭酸水素ナトリウムとしたが、本発
明はこれに限定するものでなく、例えば炭酸水素アンモ
ニウムであってもよい。炭酸水素アンモニウムは熱分解
によってアンモニアガスも放出するので、排ガス中に酸
性ガスが含まれる場合、これを除去できる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る排ガ
スの冷却方法によれば、スプレーミストの蒸発時間を短
くできるので、冷却塔を小型にできる。
スの冷却方法によれば、スプレーミストの蒸発時間を短
くできるので、冷却塔を小型にできる。
【図1】本発明の実施の形態を示す概略図
【符号の説明】 10…冷却塔 11…スプレーノズル 12…スプレー水供給機 13…水供給ライン
Claims (1)
- 【請求項1】高温の排ガス中にスプレー水を噴霧して前
記排ガスの温度を低下させる排ガスの冷却方法におい
て、前記スプレー水に温度が上昇すると熱分解してガス
を放出する水溶性物質を溶解させておくことを特徴とす
る排ガスの冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000195599A JP2002013880A (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 排ガスの冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000195599A JP2002013880A (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 排ガスの冷却方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002013880A true JP2002013880A (ja) | 2002-01-18 |
Family
ID=18694246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000195599A Pending JP2002013880A (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 排ガスの冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002013880A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101886882A (zh) * | 2010-06-13 | 2010-11-17 | 中国铝业股份有限公司 | 氧化铝焙烧炉的烟气处理方法 |
-
2000
- 2000-06-29 JP JP2000195599A patent/JP2002013880A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101886882A (zh) * | 2010-06-13 | 2010-11-17 | 中国铝业股份有限公司 | 氧化铝焙烧炉的烟气处理方法 |
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A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070801 |
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