JP2002013824A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2002013824A
JP2002013824A JP2000192095A JP2000192095A JP2002013824A JP 2002013824 A JP2002013824 A JP 2002013824A JP 2000192095 A JP2000192095 A JP 2000192095A JP 2000192095 A JP2000192095 A JP 2000192095A JP 2002013824 A JP2002013824 A JP 2002013824A
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heat
fin
wall
heat absorbing
pipe
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JP2000192095A
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Tetsuo Hamada
哲郎 濱田
Ryoji Hasegawa
良司 長谷川
Akira Maekawa
旭 前川
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィン形熱交換部が配設される胴筒壁の温度
上昇の可及的抑制と、胴筒壁に相隣接する吸熱管部に対
する効果的な加熱との両立を図り得る熱交換器を提供す
る。 【解決手段】 上側にバーナ3、下側に排気処理管4が
取り付けられる燃焼缶体2の上側部位の胴筒壁21の外
面21aに水が流される導入管5を巻回状態でロー付け
し、導入管の下流端をフィン形熱交換部6の吸熱管8の
上流端に接続する。吸熱管は上段で81〜85の順に水
が流れるように連通される5列の吸熱管部と、続いて下
段の吸熱管部86から87〜89へと順に流れる4列の
吸熱管部とを直列に連通したものとする。フィン7の左
右方向寸法L2が両胴筒壁の内面間隔Lよりも2×L1だ
け短くして、両側位置に断熱壁部材10を介装する。断
熱壁部材を胴筒壁内面21bに密着させた状態で胴筒壁
内面を覆う。断熱壁部材と両端の吸熱管部81,85と
の間に寸法L3の隙間11を形成してバーナからの燃焼
ガスを通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数列の吸熱管を
有するフィンアンドチューブ形式のフィン形熱交換部が
胴筒壁からなる熱交換缶体の内部に配設され、燃焼ガス
等の熱媒体を熱交換缶体内に通過させることにより上記
吸熱管内に流される水等の被加熱媒体を加熱するために
用いられる熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の熱交換器として、家
庭用の瞬間式給湯器や風呂釜等の燃焼機器に内蔵された
ものが知られている。例えば、給湯器に内臓された熱交
換器の一例を図3に示す。この図3は「逆燃式」と呼ば
れる構造例を示し、胴筒壁201からなる燃焼缶体(熱
交換缶体)200の上側に配設されたガンタイプバーナ
3から火炎及びその燃焼ガスが下向きに噴射され、それ
らが熱媒体として上記胴筒壁201内を上から下に向か
い流されて排気処理管4に排出されるようになってい
る。この場合の熱交換器は、燃焼缶体200の上側部位
の胴筒壁外周面201aに対し入水のための導入管50
0が巻回状態でロー付けされる一方、フィン形熱交換部
600が上記燃焼缶体200の下側部位の胴筒壁201
内を横切るように配設されて上記燃焼ガスとの接触によ
り吸熱し得るようになっている。
【0003】上記フィン形熱交換部600は、図3の左
右方向を「前後方向」、紙面に直交する方向を「左右方
向」とすると、左右方向に延びる多数のプレート状フィ
ン700が前後方向に適宜間隔を隔てて互いに平行に配
設され、この多数のフィン700に対し吸熱管800が
貫通する構造を有している。上記吸熱管800(図4及
び図5も併せて参照)は、左右方向に複数列(図例では
5列)及び上下方向に2段に配置された吸熱管部80
1,801,…と、これら吸熱管部801,801,…
を直列に連通させる曲がり管802,802,…とによ
り一つの連続した流路を構成している。そして、上記吸
熱管800はその上流端900(図4参照)が上記導入
管500の下流端と接続され、導入管500から供給さ
れた水が上段の5列の吸熱管部801,…を図5の左か
ら右に順に流れ、続いて下段の5列の吸熱管部801,
…を同図の右から左に順に流れる間に上記燃焼ガスによ
り加熱され、下流端901(図3及び図4参照)からお
湯を出湯するようになっている。
【0004】このような熱交換器においては、上記導入
管500内に流される入水により胴筒壁201自体を冷
却して胴筒壁201の上側部位の焼損及び熱変形の防止
を図りつつ、その胴筒壁201を介した伝熱による予備
加熱を受けて熱効率の向上を図るようにされ、また、各
フィン700の左右方向両端縁がそれぞれ胴筒壁内面2
01bと接触されてロー付けされ、吸熱管800内に流
される水により下側部位の胴筒壁201自体の温度上昇
を少しでも低減させるようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フィン形熱
交換部600が配設された部位である下側部位の胴筒壁
201においては、その外周面201aに対し上側部位
の胴筒壁201のように導入管500を構造上配設し得
ず、上記上側部位の胴筒壁201の如く導入管500に
よる外周面からの水冷効果を得ることはできない。ま
た、上記下側部位の胴筒壁201においてはその内面2
01bにロー付けされたフィン700を介して吸熱管8
00内の水による温度上昇抑制効果がある程度得られる
ものの、吸熱管800に導入された水はそれまでの導入
管500内で予備加熱されている上に、燃焼ガスの流れ
の中で加熱途中にある。このため、上記下側部位の胴筒
壁201の温度上昇を十分に効果的に低減化させること
はできない。
【0006】ここで、フィン形熱交換部600の側から
見ると、そのフィンを胴筒壁201にロー付けせずに自
由端にしておく方が熱応力の負荷状態の向上や燃焼缶体
200自体の耐久性の向上を図り得る上で好ましいもの
の、このように自由端にするとフィンを介した吸熱管8
00内の水による温度上昇抑制効果を得ることができ
ず、下側部位の胴筒壁201の温度上昇度合がますます
増大してしまうことになる。
【0007】また、図3に示す例ではバーナとして多数
の燃焼管からなるバーナではなくてガンタイプバーナ3
を用いているが、このガンタイプバーナ3ではその火炎
がフィン形熱交換部600の中央位置に対し一点集中的
に噴射されるため、バッフル板31を設けこのバッフル
板31に火炎を当てることにより上記火炎を拡散するよ
うにしている。バッフル板31を設けているとはいうも
のの、胴筒壁201の温度上昇を防ぐために火炎があま
りに拡がらないように設計する必要があり、フィン形熱
交換部600への熱負荷はやはり中央寄りの吸熱管部8
01に高く胴筒壁201寄りの吸熱管部801に低くな
る傾向にある。このため、熱効率のみを優先させると各
吸熱管部801を胴筒壁201からできるだけ離して中
央寄りに配置するのが好ましいことになる。しかしなが
ら、吸熱管部801を胴筒壁201から離せば離すほど
上記のフィン700を介した吸熱管800内の水による
温度上昇抑制効果はより小さくなるため、胴筒壁201
と相隣接することになる吸熱管部801は胴筒壁201
に対しできるだけ接近させる配置を採用せざるを得ない
ことになる。
【0008】一方、フィン700を胴筒壁201の内面
にロー付けしたままでも、図5に一点鎖線で示す如く胴
筒壁201の内面と相隣接する吸熱管部801との間に
遮蔽部材101もしくは102を配設し、この遮蔽部材
101,102により胴筒壁内面201bに沿った燃焼
ガスの通過を阻止もしくは抑制することによって、胴筒
壁201の温度上昇を効果的に抑制することが考えられ
る。ところが、上記の如き遮蔽部材101,102を設
置すると、胴筒壁201と相隣接する吸熱管部801に
おいて、その吸熱管部801の胴筒壁201側に対する
燃焼ガス通過量が反対側と比べ極端に減少し、その吸熱
管部801の胴筒壁側の略半断面部分に対する加熱温度
が相対的に低下して同じ吸熱管部801の横断面方向で
温度差が生じてしまうことになる。このため、結露発生
に起因する腐食発生、上記吸熱管部において温度差に起
因する通常以上の熱応力の発生、燃焼缶体内での熱効率
の低下発生等の不都合を招くおそれがある。特に、胴筒
壁と相隣接する上記吸熱管部には導入管からの入水が最
初に供給され、中央寄りの吸熱管部と比べ低温の水が内
部に流されるため、上記の不都合の度合は高いものとな
る。
【0009】また、上記下側部位の胴筒壁内面201b
を覆うようにステンレス鋼製の遮熱壁を設置し、熱反射
により胴筒壁内面に対する加熱度合を低減させることも
考えられる。ところが、この場合には酸化による損耗進
行や熱変形により胴筒壁内面との間に隙間ができてしま
い、この隙間に燃焼ガスが通過してしまうことにより胴
筒壁の温度が結局上昇してしまうことになるという不都
合がある。つまり、胴筒壁の温度上昇度合の低減化を安
定的に得ることはできない。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、フィン形熱交
換部が配設される胴筒壁の温度上昇度合の効果的な低減
化と、胴筒壁に相隣接する吸熱管部に対する効果的な加
熱との両立を図ることができ、しかもその両立を安定的
に図り得る熱交換器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、胴筒壁からなる熱交換缶体の内部空間に
対し胴筒壁の筒軸方向一側から他側に向けて熱媒体が流
される一方、フィンアンドチューブ形式のフィン形熱交
換部が上記内部空間を横切るように配設され、上記フィ
ン形熱交換部が上記筒軸方向に直交する直交二軸の内の
一軸方向に延びるフィンと、他軸方向に延びて上記フィ
ンを貫通する複数列の吸熱管とにより構成され、被加熱
媒体が上記吸熱管に流される間に上記熱媒体との熱交換
により加熱されるように構成されている熱交換器を対象
にして次の特定事項を付加したものである。すなわち、
上記フィンの上記一軸方向両端縁と相対向する各胴筒壁
内面に対し、断熱性素材により形成された断熱壁部材
を、上記胴筒内面を覆いかつその胴筒内面に密着した状
態で配設することとしたものである。
【0012】上記発明によれば、フィン形熱交換部のフ
ィンの両端縁と相対向する胴筒壁内面に断熱壁部材が密
着した状態とされているため、その胴筒壁内面が熱媒体
と接触することはなく、熱媒体との接触による胴筒壁の
温度上昇が可及的に抑制される。しかも、上記断熱壁部
材はフィン熱交換部のフィン両端縁と胴筒壁との間に配
設されているため、上記フィン熱交換部の吸熱管に対す
る熱媒体の接触を制限することなく、上記断熱壁部材に
相隣接する吸熱管に対しても熱媒体との接触による加熱
を確保し得ることになる。
【0013】上記発明をより明確に特定すると、上記フ
ィンの両端縁は、この両端縁に相対向する胴筒壁内面と
所定間隔を隔てて非接触とされ、そのフィン両端縁と胴
筒壁内面との間に上記断熱壁部材を配設するようにする
ことである。つまり、フィンと胴筒壁との間の熱伝達が
切られることになる。しかし、従来のロー付けされたフ
ィンを介した胴筒壁の間接的な温度上昇抑制効果は得ら
れなくても、胴筒壁と熱媒体との接触が断熱壁部材によ
り断たれるため、胴筒壁の温度上昇を直接的に防止する
ことが可能になる。しかも、上記断熱壁部材の厚み分だ
けフィン熱交換部の寸法が短くなり、それに伴い複数列
の吸熱管の配置もより中央寄りになるため、熱媒体の供
給源が例えばガンタイプバーナのように熱媒体(燃焼ガ
ス)の流れ位置が中央位置に集中する傾向にある場合で
あっても、それに合致して熱交換缶体内での熱効率の向
上が図られることになる。
【0014】ここで、上記「断熱壁部材」を構成する断
熱素材は無機質系のものが好ましく、この無機質系断熱
素材を用いて塑性変形もしくは弾塑性変形し得るように
断熱壁部材を構成するのが好ましい。このようにするこ
とにより、胴筒壁内面との密着性が良好となり胴筒壁を
熱媒体から確実に断熱した状態に維持することが可能と
なる。しかも、無機質系断熱素材を用いることにより大
熱容量の断熱壁部材とすることができ、熱交換缶体の保
温性能の増大及びこの増大による熱効率の向上をも得る
ことが可能となる。上記の如き断熱素材としては、例え
ば石綿系素材やセラミックファイバを用いればよく、こ
れらを用いて板状もしくは厚肉の固結フェルト状等に予
め成形したり充填したりして断熱壁部材を形成するよう
にすればよい。一例としては、アルミナ(Al
及びシリカ(SiO)を主成分とするセラミックファ
イバに少量の無機バインダを加えたものを用いて予め成
形したり充填したりすればよい。また、上記断熱壁部材
を、耐火性砕石に水硬セメント等の結合剤を混合して成
形したキャスタブル等により構成しても、もちろんよ
い。いずれにしても、高い断熱性能、つまり、極めて低
い熱伝導率(例えば600〜1000℃で0.10〜
0.30kcal/m・hr・℃)を有するように形成
すればよい。
【0015】また、上記発明を次のようにより積極的に
特定するようにしてもよい。すなわち、断熱壁部材と、
この断熱壁部材に相隣接する吸熱管との間に、熱媒体が
通過する隙間を形成するようにしてもよい。断熱壁部材
と、これに相隣接する吸熱管との間にはその吸熱管から
張り出したフィンの張り出し分だけ隙間が本来的に生
じ、この隙間を通過する熱媒体により上記吸熱管への加
熱が行われる筈であるが、上記の如く熱媒体が通過する
隙間を積極的に特定することにより、断熱壁部材が存在
してもその断熱壁部材に相隣接する吸熱管、つまり、胴
筒壁寄りの吸熱管に対する加熱を確実に他と同様に効果
的に行い得て結露等の発生のおそれを確実に回避し得る
という作用が得られることになる。
【0016】さらに、上記発明を、筒軸方向一側部位の
胴筒壁の外面に被加熱媒体を導入する導入管が接触した
状態で配設され、この導入管から上記被加熱媒体の供給
を受けるフィン形熱交換部が筒軸方向他側部位の胴筒壁
内に配設されたものに適用して、断熱壁部材を、上記フ
ィン形熱交換部の配設部位に対応する筒軸方向範囲の胴
筒壁内面に配設するようにしてもよい。これにより、筒
軸方向一側部位の胴筒壁が上記導入管に流される低温の
被加熱媒体により水冷され、筒軸方向他側部位の胴筒壁
が上記断熱壁部材により断熱され、共に温度上昇が抑止
され熱変形の発生防止が確実に達成されることになる。
【0017】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の熱交換
器によれば、フィン形熱交換部が配設される胴筒壁の温
度上昇を確実に抑制しつつ、胴筒壁に相隣接する吸熱管
に対する加熱を偏ることなく効果的に行うことができ、
胴筒壁の温度上昇度合の十分な低減化と、その胴筒壁に
相隣接する吸熱管への効果的な加熱との両立を図ること
ができる。しかも、その両立を継続して安定的に図るこ
とができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器
の縦断面図を示す。本実施形態は、一つの熱交換缶体と
しての燃焼缶体2に対し互いに異なる2回路からの各水
路が配設された1缶2水路式に構成された例を示す。例
えば、図示省略の給湯回路及び追い焚き循環回路のそれ
ぞれからの一対の管路が同じ燃焼缶体2に通されて加熱
されるようになっている。つまり、本実施形態は、図3
に示す1缶1水路式の熱交換器よりも熱的条件がより厳
しくなる1缶2水路式の熱交換器に対し本発明を適用し
たものである。なお、本実施形態は1缶2水路式の構造
を採る点及び細部構造において図3に示す1缶1水路式
のものとは異なるものの、逆燃式の構造を採る点で図3
に示すものと基本的には同様の構造を有するものであ
る。
【0020】すなわち、上記燃焼缶体2の上部にはバー
ナとして灯油等の液体燃料を燃料とする燃料噴霧式バー
ナ(ガンタイプバーナ)3が取り付けられ、このバーナ
3はバッフル板31に向けて下向きに火炎を噴射して熱
媒体としての燃焼ガスを左右方向(図1の左右方向)に
拡散した状態で後述の燃焼室22内を上から下に向けて
流すようになっている。一方、上記燃焼缶体2の下端部
には排気処理管4がその排気フランジ41を介して接合
されており、後述のフィン形熱交換部6を通過した後の
燃焼ガスを排出するようになっている。
【0021】上記燃焼缶体2は角筒形状の胴筒壁21を
有し、内部空間が燃焼室22を構成している。上側部位
の胴筒壁21の外周面21aには一対の配管5a,5b
からなる導入管5が螺旋状に巻回された状態でロー付け
されている一方、燃焼室22の下端部寄りの位置にはフ
ィンアンドチューブ形式のフィン形熱交換部6が上記燃
焼室22を横切るように配設されている。
【0022】上記導入管5の配管5aは給湯回路を構成
する入水管と連通されてこの配管5a内に水道からの水
が被加熱媒体として供給され、配管5bは追い焚き循環
回路を構成する戻り管に連通されてこの配管5b内に図
示省略の浴槽内の湯水が被加熱媒体として供給されるよ
うになっている。
【0023】上記フィン形熱交換部6は、それぞれ左右
方向(直交一軸方向)に延び比較的狭い間隔を隔てて互
いに平行に配置された多数のフィン7,7,…と、前後
方向(図1の紙面に直交する方向;直交他軸方向)に延
びて上記各フィン7を貫通する一対の配管8a,8bか
らなる吸熱管8とが組み付けられたものである。上記吸
熱管8の配管8aの上流端は上記配管5aと連通されて
配管8a内に水が供給され、配管8bの上流端は上記配
管5bと連通されて配管8b内に湯水が供給されるよう
になっている。そして、配管8aの下流端が給湯回路の
出湯管と連通されてお湯を各カラン等に出湯させ、配管
8bの下流端が追い焚き循環回路の往き管と連通されて
追い焚き後の湯水を浴槽に戻すようになっている。
【0024】上記吸熱管8は、上段に5列、下段に4列
の吸熱管部81〜89がそれぞれ左右方向に所定間隔を
隔てて配置され、上記吸熱管部81〜89が燃焼缶体2
の外部で曲がり管90,90,…(図2参照)により直
列に連通されて各配管8a,8bが1本の連続した流路
を形成するようになっている。そして、上記吸熱管8に
は上流端91側から導入管5から供給された水及び湯水
がそれぞれ配管8a及び8bに個別に流されて下流端9
2に至るようになっている。具体的には、水もしくは湯
水が上記の上流端91から最初に上段において胴筒壁2
1に相隣接する吸熱管部81に流されてこの吸熱管部8
1から吸熱管部82,83,84,85の順に流され、
続いて下段の吸熱管部86に流されてこの吸熱管部86
から吸熱管部87,88,89の順に流されて上記の下
流端92に至るようになっている。なお、図1において
上記の各吸熱管部81〜89は一対の配管8a,8bに
より構成されたものを表している。
【0025】上記各フィン7の左右方向寸法L2は、相
対向する両胴筒壁21,21の内面間寸法Lに対し左右
方向両端側にそれぞれ設定寸法L1だけ短く設定され、
また、最も胴筒壁21,21寄りに配置される上段の左
右両側位置の吸熱管部81,85と、この各吸熱管部8
1,85から各フィン7の左右方向両端縁までのフィン
の張り出し寸法として燃焼ガスが通過し得る設定寸法L
3が設定されている。
【0026】上記設定寸法L1に相当する部分、すなわ
ち、左右各側の胴筒壁21の内面21bと、この内面2
1bに相対向する各フィン7の端縁との間の部分には断
熱壁部材10が介装され、この両断熱壁部材10、10
はそれぞれ胴筒壁21の内面2bの対し密着した状態で
その内面21bを覆うようになっている。上記の各断熱
壁部材10は、石綿系もしくはアルミナ(Al
及びシリカ(SiO)を主成分とするセラミックファ
イバに対し少量の無機バインダを加えた断熱素材を用い
て所定の厚み及び形状を有するように予め成形された成
形品により形成されている。そして、フィン熱交換部6
が組み込まれた燃焼缶体2に対し下側もしくは上側から
上記断熱壁部材10,10を内装し、この状態で両胴筒
壁21,21の外方から内向きに所定の圧縮力を加える
ことにより上記各断熱壁部材10を胴筒壁21の内面2
1bに密着させるようにしている。これにより、各断熱
壁部材10が上記内面21bに密着した状態でその各断
熱壁部材10と、これに相隣接する吸熱管部81,85
との間に上記設定寸法L3の左右方向幅を有する隙間1
1が形成されるようになっている。
【0027】以上の構成の熱交換器においては、給湯回
路による給湯運転が行われると、入水管からの水がまず
導入管5の配管5aに流され、その水が続いてフィン形
熱交換部6の吸熱管8の配管8aに流されることにな
る。次いで、バーナ3の燃焼作動が開始され、これによ
り、燃焼室22内を上から下に向かい高温の燃焼ガスが
流される。この状態では、燃焼缶体2の上側部位の胴筒
壁21が燃焼ガスと接触するものの導入管5内の水によ
り水冷される一方、下側部位の胴筒壁21においては上
記燃焼ガスとの接触が断熱壁部材10により阻止される
ためその下側部位の胴筒壁21の温度上昇を防止もしく
は可及的に抑制することができる。なお、追い焚き循環
回路による追い焚き運転の場合にも湯水が配管5b,8
bに流れる点を除けば上記の場合と同様となる。
【0028】一方、フィン形熱交換部6においては、上
方のバーナ3側から供給される燃焼ガスが胴筒壁21側
に最も近い吸熱管部81,85に対しても左右方向(横
断面方向)両側で偏ることなく流れ、この燃焼ガスとの
接触により上記各吸熱管部81,85の断面方向の全体
からほぼ均一に加熱されることになる。すなわち、上記
燃焼ガスが、各断熱壁部材10と各吸熱管部81,85
との間の上下方向隙間11、及び、上記各吸熱管部8
1,85と中央寄りの各吸熱管部82,84との間の上
下方向隙間の双方に流れ、これら各吸熱管部81,85
の左右両側を通過する燃焼ガスにより各吸熱管部81,
85が全体的にほぼ均一に加熱されることになる。これ
により、左右両側での温度差に起因する結露発生等のお
それを確実に解消させることができる。特に、導入管5
から相対的に低温の水もしくは湯水が最初に流される吸
熱管部81においては顕著な効果を得ることができるこ
とになる。
【0029】しかも、各フィン7の左右方向各端縁と、
胴筒壁21とが従来の如くロー付けされておらず互いに
非接触とされているため、フィン形熱交換部6の特に各
フィン7に対する熱的応力の負荷を低減させることがで
きる上に、ロー付けされた場合と比べ上記熱的応力の負
荷を受けない分、燃焼缶体2の耐久性向上を図ることが
できるようになる。加えて、熱交換器の製造工程におい
ては、従来必要としていた多数のフィン700,70
0,…(図4参照)と、胴筒壁内面201bとのロー付
け工程を全て省略することができ、製造の容易化、工数
減少化によるコスト低減化をも図ることができるように
なる。
【0030】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
1缶2水路構造の熱交換器を示したが、これに限らず、
本発明を図3〜図5に示すような1缶1水路構造の熱交
換器に適用してもよい。
【0031】また、上記実施形態では熱媒体として燃焼
ガスを、被加熱媒体として水や湯水をそれぞれ示した
が、熱媒体としては流体であればよく、また、被加熱媒
体も流体であればよい。従って、熱媒体として液体、被
加熱媒体として気体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す縦断面図であり、図5
に対応する。
【図2】図1のC−C線における断面説明図である。
【図3】従来の熱交換器を説明する断面説明図である。
【図4】図3のA−A線における拡大断面説明図であ
る。
【図5】図3のB−B線における拡大断面説明図であ
る。
【符号の説明】
2 燃焼缶体(熱交換缶体) 5 導入管 6 フィン形熱交換部 7 フィン 8 吸熱管 10 断熱壁部材 11 隙間 21 胴筒壁 21b 胴筒壁内面 22 燃焼室(内部空間)
フロントページの続き (72)発明者 前川 旭 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3L036 AA01 AA46 3L065 BA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴筒壁からなる熱交換缶体の内部空間に
    対し胴筒壁の筒軸方向一側から他側に向けて熱媒体が流
    される一方、フィンアンドチューブ形式のフィン形熱交
    換部が上記内部空間を横切るように配設され、上記フィ
    ン形熱交換部が上記筒軸方向に直交する直交二軸の内の
    一軸方向に延びるフィンと、他軸方向に延びて上記フィ
    ンを貫通する複数列の吸熱管とにより構成され、被加熱
    媒体が上記吸熱管に流される間に上記熱媒体との熱交換
    により加熱されるように構成されている熱交換器におい
    て、 上記フィンの上記一軸方向両端縁と相対向する各胴筒壁
    内面に対し、断熱性素材により形成された断熱壁部材が
    上記胴筒壁内面を覆いかつその胴筒壁内面に密着した状
    態で配設されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱交換器であって、 フィンの両端縁と、この両端縁に相対向する胴筒壁内面
    との両者が所定間隔を隔てて互いに非接触とされ、上記
    両者間に断熱壁部材が配設されている、熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の熱交換器で
    あって、 断熱壁部材と、この断熱壁部材に相隣接する吸熱管との
    間には熱媒体が通過する隙間が形成されている、熱交換
    器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    熱交換器であって、 筒軸方向一側部位の胴筒壁の外面には被加熱媒体を導入
    する導入管が接触した状態で配設され、この導入管から
    上記被加熱媒体の供給を受けるフィン形熱交換部が筒軸
    方向他側部位の胴筒壁内に配設され、 断熱壁部材は、上記フィン形熱交換部の配設部位に対応
    する筒軸方向範囲の胴筒壁内面に配設されている、熱交
    換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017133716A (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 リンナイ株式会社 燃焼装置

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JP2017133716A (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 リンナイ株式会社 燃焼装置

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