JP2002013663A - 消防用設備の開閉弁装置 - Google Patents

消防用設備の開閉弁装置

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JP2002013663A JP2000193371A JP2000193371A JP2002013663A JP 2002013663 A JP2002013663 A JP 2002013663A JP 2000193371 A JP2000193371 A JP 2000193371A JP 2000193371 A JP2000193371 A JP 2000193371A JP 2002013663 A JP2002013663 A JP 2002013663A
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pipe
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幸友 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウォーターハンマ防止用消防用設備の開閉弁装
置を得る。また、ウォーターハンマ防止のため開弁直後
の水流が早過ぎず、且つ初期消火のため遅過ぎることの
ない折衷した条件が得られる、現場などでも調整可能な
ウォーターハンマ対応構造を備える。 【解決手段】制御ピストンと弁主体とを連結するステム
と、加圧によってステムを介して弁主体を開弁動作する
加圧室と、加圧室と一次側配管とを連通する導圧管と、
二次側配管にかかる充水検知手段と、二次側配管充水過
程でステムに連動して加圧室への給排水を制御する弁主
体の半開維持手段と、充水検知で制御ピストンが弁主体
の全開方向へ移動すべく加圧室への給排水を制御する再
開弁手段と、を設けた消防用設備の開閉弁装置。また、
半開維持手段に、所望の開度で弁主体が半開維持するよ
うにして維持開度設定手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラント防災設
備等の消防用設備の開閉弁装置に関するもので、特に、
長管路や大口径の水幕設備や放水砲等に設備される開閉
弁装置である
【0002】
【従来の技術】従来のプラント防災設備の開閉弁装置
は、一次側配管と二次側配管とを接続する弁本体と、こ
の弁本体の連通口を開閉する弁主体と、この弁主体の下
方であって二次流路を介して対向するピストン室と、こ
のピストン室内に配設され、前記弁主体より受圧面積の
大きい制御ピストンと、この制御ピストンと前記弁主体
とを連結するステムと、前記制御ピストンの下方に位置
し加圧されることによって弁主体を開弁方向に動かすピ
ストン室の加圧室と、この加圧室と前記一次側配管とを
連通せしめる起動弁付導圧管と、から構成されている。
【0003】そして、火災発生時において、起動弁を開
いて一次側配管内の消火水を加圧室に供給すると、制御
ピストンが加圧室内の水圧により上方すなわち弁主体の
方向に移動するので、ステムおよび弁主体も上方に移動
し、弁主体が開弁する。弁主体の連通口が開くので、一
次側配管の消火水が二次側配管へと流れ込み、管路を経
て放水砲から放出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、起動
弁を開いて加圧室に消火水を供給すると、弁主体が急激
に弁座から離れて一気に全開にまで至ってしまうので、
一次側配管内の高圧消火水が、充水されていない二次側
配管内を高速で圧送されることになる。そして消火水は
管路を経て、放水砲から放射される時ノズル口でその流
れが急激に絞られると、高圧消火水は流速も急に落とさ
れるので、極めて大きな衝撃がノズルや配管設備にかか
る、いわゆるウォーターハンマ現象が発生する。この発
明は、上記事情に鑑み、過剰なウォーターハンマ現象の
発生を防止する消防用設備の開閉弁装置を得ることを目
的とする。
【0005】また、ウォーターハンマ現象は二次側管路
の設備条件によりその発生は様々だが、一般に開弁時の
流量を緩やかに立ち上げればウォーターハンマは避けら
れる。しかし火災時の初期消火は重要で、放水を出来る
だけ早急にしたいという要求もある。この両方の条件を
折衷させたウォーターハンマ防止用の開閉弁装置の構造
というものは、管路全体の形状設備条件やポンプ設備容
量によって異なり、一律の固定構造では対応できない。
この発明の第二の目的は、現場などでも調整可能なウォ
ーターハンマ対応構造を備え、ウォーターハンマ防止お
よび初期消火に最適な条件が得られる消防用設備の開閉
弁装置を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、一次側配管
と二次側配管とを接続する弁本体と、この弁本体の連通
口を開閉する弁主体と、この弁主体と流路を介して対向
するピストン室と、このピストン室内に配設され、前記
弁主体より受圧面積の大きい制御ピストンと、この制御
ピストンと前記弁主体とを連結するステムと、前記制御
ピストンに隣接し加圧されることによって前記ステムを
介して前記弁主体を開弁方向に動かす前記ピストン室の
加圧室と、この加圧室と前記一次側配管とを連通せしめ
る導圧管と、前記二次側配管の充水を検知する充水検知
手段とを有する開閉弁装置において、前記二次側配管に
充水される過程で前記ステムの動きに連動して前記加圧
室への給水を減少制御し前記弁主体を半開維持状態にす
る半開維持手段と、前記充水検知手段の充水検知によっ
て前記制御ピストンが前記弁主体の全開方向へ移動すべ
く前記加圧室の給排水を制御する再開弁手段とを設けた
ことにより、前記目的を達成しようとするものである。
【0007】また、この発明は、一次側配管と二次側配
管とを接続する弁本体と、この弁本体の連通口を開閉す
る弁主体と、この弁主体と流路を介して対向するピスト
ン室と、このピストン室内に配設され、前記弁主体より
受圧面積の大きい制御ピストンと、この制御ピストンと
前記弁主体とを連結するステムと、前記制御ピストンに
隣接し加圧されることによって前記ステムを介して前記
弁主体を開弁方向に動かす前記ピストン室の加圧室と、
この加圧室と前記一次側配管とを連通せしめる導圧管
と、前記二次側配管の充水を検知する充水検知手段とを
有する開閉弁装置において、前記二次側配管に充水され
る過程で前記ステムの動きに連動して前記加圧室からの
排水を増大制御し前記弁主体を半開維持状態にする半開
維持手段と、前記充水検知手段の充水検知によって前記
制御ピストンが前記弁主体の全開方向へ移動すべく前記
加圧室への給水を増大制御する再開弁手段とを設けたこ
とにより、前記目的を達成しようとするものである。
【0008】更にこの発明は、一次側配管と二次側配管
とを接続する弁本体と、この弁本体の連通口を開閉する
弁主体と、この弁主体と流路を介して対向するピストン
室と、このピストン室内に配設され、前記弁主体より受
圧面積の大きい制御ピストンと、この制御ピストンと前
記弁主体とを連結するステムと、前記制御ピストンの一
方の側に形成され加圧されることによって前記弁主体を
開弁方向に付勢する前記ピストン室の加圧室と、この加
圧室と前記一次側配管とを連通せしめる導圧管と、前記
制御ピストンの他方の側に形成されるピストン室の減圧
室と、この減圧室に設けられ大気に連通する起動バルブ
付排水管と、前記二次側配管の充水を検知する充水検知
手段と、を有する開閉弁装置において、前記二次側配管
に充水される過程で前記ステムの動きに連動して前記減
圧室からの排水を減少制御する前記弁主体を半開維持状
態にする半開維持手段と、前記充水検知手段の充水検知
によって前記制御ピストンが前記弁主体の全開方向へ移
動すべく前記減圧室からの排水を前記半開維持状態より
も増大制御する再開弁手段とを設けたことにより、前記
目的を達成しようとするものである。
【0009】そしてこの発明は、前記半開維持手段に、
所望の開度で前記弁主体が半開維持するようにした維持
開度設定手段を設けたことにより、前記第二の目的を達
成しようとするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態1を図1と図
2により説明する。開閉弁本体1は一次側配管20と二
次側配管30との間に接続され、この開閉弁本体1のケ
ーシング40は、この一次側配管20が連通する一次流
路2と、二次側配管30が連通する二次流路3と、この
二次流路3に隣接する、例えば下方に位置するピストン
室10とで構成されている。
【0011】開閉弁本体1には一次流路2と二次流路3
を連通せしめる連通口4が形成されている。この連通口
4の上縁部には弁主体5が着座する弁座6が形成されて
いる。この弁主体5の上面には、一次流路2を介して対
向するケーシング40の天蓋44との間に装着されたス
プリングSが圧接されており、下面には開弁時流量を緩
やかに上げるためテーパ状のスカート7を備えている。
【0012】弁主体5と二次流路3を介して対向するピ
ストン室10には、弁主体5とステム12を介して連結
していると共に、弁主体5よりも大きな受圧面積を持つ
制御ピストン11が嵌着されている。ピストン室10は
この制御ピストン11により下方を加圧室13、上方を
減圧室14に仕切られ、これら両室13、14は制御ピ
ストン11に形成された小径の脱気孔15により連通さ
れている。ケーシング40の一部である減圧室14の壁
部には脱気孔15より大きな流過面積を持つ排水弁17
付きの排水管16が接続されている。なお、この排水弁
17は常時開である。
【0013】加圧室13の底部はケーシング40の底部
開口部を塞ぐピストン室蓋体41で形成されている。こ
の蓋体41の中央下面には、制御ピストン11より下方
に突出したステム12の下端を受け入れ、かつ開度調整
用ポジショナ50の胴部51を嵌着する有底筒状の突出
部42が形成されている。
【0014】この開度調整用ポジショナ50は、有底円
筒状の胴部51と、この胴部51の下部から胴部51と
同軸で突出し蓋体41の突出部42の底部に形成した雌
ネジ孔42bに螺入した長ネジ部55とで構成されてい
る。この長ネジ部55の下端にスパナ掛け用の把持部5
6が形成され、長ネジ部55にはロックナット43が蓋
体41の突出部42の外側に螺装されている。
【0015】開度調整用ポジショナ50の胴部51の中
間位置には胴部51の径より僅かに小さい小径部54が
形成され、突出部42に嵌着した時にこの小径部54の
周囲に空間部53が形成される。一方胴部51の内部に
はシリンダ室52が形成され、このシリンダ室52と空
間部54を連通するシリンダ孔54aが小径部54に形
成されている。
【0016】シリンダ室52の上端開口部にはステム1
2の下端部12aが挿通可能で、弁主体5が開弁するこ
とに伴ってOリングが装着可能に加工形成された下端部
12aが通過する時シリンダ室52と加圧室13が連通
しないように、シリンダ室52よりも小径のシリンダ開
口部52aを形成している。下端部12aの上方には、
シリンダ開口部52aよりも小径で十分な長さのステム
首部12bを加工形成している。これによって、開度調
整用ポジショナ50と突出部42とが半開維持手段を構
成する。
【0017】突出部42の側部には空間部53に連通す
る一次圧孔h1が形成され、蓋体41には加圧室13に
連通する加圧室孔h2が形成されている。 なお、ステ
ム12の上端12cは、弁主体5の上面から突出し天蓋
44をパッキンを介して貫通しインジケータとして弁の
開度を示すようになっている。
【0018】さて、一次圧孔h1は一次側配管20とは
遠隔起動用電磁弁25の付いた導圧管26を介して接続
されている。導圧管26には一次圧孔h1に向かって一
次側配管20から順に、メンテナンス弁28、ストレー
ナ29、遠隔起動用電磁弁25、この電磁弁25に並列
配置の現場手動起動弁32、二次圧設定用パイロット弁
34、オリフィス31が接続されている。また、このオ
リフィス31と一次圧孔h1の間で分岐した導圧分管2
6aが、再開弁手段としての充水感応用パイロット弁3
3を介して加圧室孔h2に接続されている。
【0019】なお、遠隔起動用電磁弁25および現場手
動起動弁32、そして充水感応用パイロット弁33は常
時閉である。また、メンテナンス弁28、二次圧設定用
パイロット弁34は常時開である。 二次配管30と充
水感応用パイロット弁33の感圧部とは感圧管23を介
して接続されている。この充水感応用パイロット弁33
と感圧管23とは充水検知手段を構成する。また、二次
配管30と二次圧設定用パイロット弁34の感圧部と
は、感圧管23およびこの感圧管23から分岐した感圧
分岐管23aを介して接続されている。
【0020】二次圧設定用パイロット弁34は、常時開
弁状態で、パイロット弁34の感圧部に送られる圧力が
設定値になると閉じられる弁であり、また充水感応用パ
イロット弁33は、常時閉弁状態で、感圧部に送られる
圧力が設定値になると開かれる弁である。これらのパイ
ロット弁は一般のものであるが、二次圧設定用パイロッ
ト弁34や充水感応用パイロット弁33の構造は、たと
えば特願平9−335846号に記載の全開補助パイロ
ット弁30と調圧パイロット弁25の構造をそれぞれ用
いることができる。以下の実施形態に用いられるパイロ
ット弁についても同様である。
【0021】次に、本実施形態1の作動について説明す
るが、まず開閉弁装置を開く場合について詳説する。
図示しない火災感知器からの火災信号を受けて、図示し
ない制御装置は遠隔起動用電磁弁25に開弁信号を送出
する。遠隔起動用電磁弁25が開かれると、一次側配管
20の消火水は、導圧管26を通って遠隔起動用電磁弁
25、二次圧設定用パイロット弁34、オリフィス31
を通り突出部42の一次圧孔h1から入って、空間部5
3、シリンダ孔54a、シリンダ室52、シリンダ開口
部52aと順次通過して加圧室13に加圧給水される。
なお、図1および図2は、起動弁25が開かれた直後の
状態を示している。
【0022】当初は弁主体5は閉止状態なので、ステム
12の下端部12aは開度調整用ポジショナ50のシリ
ンダ室52の中に入っていて、シリンダ開口部52aの
所にはステム首部12bが位置しており、このためシリ
ンダ室52と加圧室13は連通状態になっている。
【0023】加圧室13に加圧給水された消火水は加圧
室13内の空気を脱気孔15から減圧室14に排出さ
せ、加圧室13内が充水した後は消火水が脱気孔15か
ら減圧室14に流れ込み、減圧室14が充水した後は消
火水は排水管16から排水される。この際、加圧室13
が充水した時点で、弁主体5の受圧面積よりも大きな受
圧面積を持つ制御ピストン11は消火水の一次圧を下面
に受け、弁主体5にかかる消火水の一次圧とスプリング
Sの圧接力や摩擦力や弁主体5等の自重に抗して、制御
ピストン11を押し上げる。これによって、ステム12
を介して弁主体5は上に押し上げられる。
【0024】弁主体5が開き始めると一次流路2内の消
火水は二次流路3を介して二次側配管30に流れ込む。
消火水が更に加圧室13に給水され、制御ピストン11
が上昇するのに伴い、ステム12の下端部12aが上昇
しシリンダ開口部52aに位置すると、下端部12aの
弁体としての機能によりシリンダ開口部52aを封止
し、シリンダ室52と加圧室13は流路が絶たれる。
【0025】すると、消火水は加圧室13には給水されな
くなり加圧室13の圧力は脱気孔15および排水管16
から逃げるので、弁主体5にかかる一次圧とスプリング
S等の下向きの力により弁主体5は閉止方向へ動くよう
になる。すると、下端部12aがシリンダ開口部52a
から離れて、シリンダ室52から加圧室13への消火水
の給水が開始され、再び上昇し始めて弁主体5は開弁方
向に動く。
【0026】このようなことが繰り返されるため、弁主
体5は開度調整用ポジショナ50によって調整されたシ
リンダ開口部52aの高さ位置で、半開状態のまま開弁
動作が一旦停止する。なお、半開状態とは、弁主体5が
全開に至らない状態で過剰なウォータハンマが発生せ
ず、かつある程度二次側配管30への流量も確保できる
開度に弁主体5が開いている状態をさす。この開度は、
ポンプ設備容量や二次側配管条件などその現場設備条件
によって様々であり、それに対し開度調整用ポジショナ
50によってそれぞれ最適な開度に調整できる。
【0027】このように半開維持状態で二次側配管30
に充水されていくと、次第に二次側の圧力が増して行
き、この二次圧が予め設定しておいた充水感応用パイロ
ット弁33の設定値、例えば2キログラム毎平方センチ
メートル(以降kg/cm2と表示)を越えると充水し
たものとみなす。そしてこの時、二次側配管の圧力は感
圧管23を介して伝わり、パイロット弁33が開弁し、
導圧分岐管26aを介して加圧室孔h2を通り加圧室1
3に給水される。すると、再び弁主体5は開弁方向(上
方)に動き始める。
【0028】弁主体5の開度が大きくなり二次圧が高く
なって、二次圧が二次圧設定用パイロット弁34の設定
圧力、例えば5kg/cm2を越えると、この圧力が感
圧管23および感圧分岐管23aを介して二次圧設定用
パイロット弁34の感応部に伝わるので、このパイロッ
ト弁34が絞られて加圧室13への給水が少なくなる。
その給水流量が、脱気孔15からの排水流量よりも少な
くなってくると、制御ピストン11および弁主体5は全
開方向への上昇を止めて下降に転じる。このようになる
と、開閉弁本体1の流量が減じて来るので、二次圧が下
がりだす。
【0029】また、逆に二次圧が設定圧力5kg/cm
2より低くなれば、この圧力が感圧管23等を介して伝
わり、パイロット弁34が開き出し、加圧室13への給
水流量が脱気孔15からの排水流量よりも多くなってき
て、制御ピストン11および弁主体5は閉弁方向への下
降を止めて上昇を始め、開閉弁本体1の流量が増加して
きて、二次圧が上がりだす。結局、二次圧は設定圧力の
前後を維持する。このようにして、二次圧設定用パイロ
ット弁34により二次側の圧力が調整される。
【0030】ところで、上記のような開閉弁装置の消防
用設備をもつプラント防災設備においてその管路条件や
ポンプ設備容量などに応じて半開維持状態つまり一時停
止状態の開度を現場などで変えたい場合がある。
【0031】その場合は、開度調整用ポジショナ50の
ロックナット43を緩めて把持部56をスパナ等で回し
シリンダ開口部52aの高さ位置を調整する。すなわ
ち、一時停止開度を大き目にとりたい場合は把持部56
を右に回して、開度調整用ポジショナ50を雌ネジ孔4
2bにねじ込むようにして上昇させ高く設定し、逆に開
度を小さ目にとりたい場合は把持部56を左に回して、
開度調整用ポジショナ50を下降させ低く設定し、決定
した所でロックナット43を締める。なお、把持部56
と長ネジ部55と雌ネジ孔42bとで維持開度設定手段
を構成している。
【0032】次に、開閉弁を閉じる場合について説明す
る。図示しない制御装置が操作されて、この制御装置は
遠隔起動用電磁弁25に閉弁信号を送出する。遠隔起動
用電磁弁25が閉じられると、一次側配管20の消火水
は、シリンダ室52及び加圧室13への給水を停止す
る。すると、加圧室の圧力は排水外圧すなわち大気圧と
ほぼ等しくなるので、弁主体5の一次側圧力と二次側圧
力との差圧力およびスプリングSの圧接力で弁主体5が
押し下げられる。加圧室13内の消火水は脱気孔15を
通って減圧室14に移動し、弁主体5は弁座6に着座し
全閉される。
【0033】また、弁主体5の閉弁により二次側配管3
0の二次圧が減圧するので、この二次圧が充水感応用パ
イロット弁33の設定値より低くなると充水感応用パイ
ロット弁33が閉じられて、この充水感応用パイロット
弁33も元の状態に戻る。
【0034】上記のように、弁本体5を開度調整用ポジ
ショナ21で適切な半開維持状態に設定でき、二次圧が
所定圧以上になると、弁本体が全開となるので、ウオー
ターハンマ現象は防止でき、二次側への充水も遅れるこ
とも少なく達成できる。
【0035】次にこの発明の実施形態2を図3と図4に
より説明するが、実施形態1と同一図面符号はその名称
も機能も同一である。
【0036】開閉弁本体100において実施形態1の開
閉弁本体1と異なるのは、実施形態1が、開閉弁本体1
のステム12の下端が制御ピストン11から下方に突出
してかつ加工形成されており、また、ピストン室蓋体4
1に突出部42が形成されているのに対し、実施形態2
が、ステム112の下端が制御ピストン11から下方に
大きく突出せず、かつ実施形態1のステム首部12bな
どのようには加工形成されてはいないことと、ピストン
室蓋体141には突出部が形成されていないこと、すな
わち開度調整用ポジショナ50が内臓されていない事で
ある。
【0037】実施形態2では、半開維持手段としての開
度調整用ポジショナ装置160が別体となっており、こ
の開度調整用ポジショナ装置160の筐体140は、開
閉弁本体100の天蓋44に取り付けられた支持体ST
に、筐体140に設けられた支持部141が固定されて
いる。筐体140は有底円筒状で下底144に開けられ
たステム孔144aに、天蓋44から貫通突出するステ
ム112がパッキン等の水密構造を介して貫入してい
る。
【0038】筐体140の中に円筒状に形成された円筒
室145には開度調整用ポジショナ150の有底筒状の
胴部151が嵌着されており、この胴部151の内部に
形成されたシリンダ室152の下端のシリンダ開口部1
52aがステム112の上端112bを嵌挿できるよう
に設けられている。開度調整用ポジショナ150の上底
には上端に把持部156を形成した長ネジ部155を突
設しており、この長ネジ部155は筐体140の上底1
43に形成した雌ネジ孔143aに螺入している。
【0039】なお、上記のステム112、シリンダ室1
52、胴部151、円筒室145、長ネジ部155、雌
ネジ孔143aは、図4に示すように全て同軸に位置し
ている。また筐体140の外部の長ネジ部155にはロ
ックナット146が螺装されている。
【0040】胴部151の中央部にはその上下端の外径
よりも若干小さく形成された小径部154があり、円筒
室145に嵌着している時はこの円筒室145の壁面と
の間に胴部151の中央側面全周に空間部153を形成
する。小径部154にはこの空間部153とシリンダ室
152とを連通するシリンダ孔154aが設けられ、筐
体140の側部142には空間部153と連通する連通
孔h3が設けられている。また筐体140の下部壁面に
はステム112の臨む円筒室145、すなわちステム室
145aに連通する加圧孔h4が設けられている。
【0041】さて、連通孔h3は第一の導圧管120を
介して一次側配管20に接続されている。第一の導圧管
120には連通孔h3に向かって一次側配管20から順
に、起動弁130、オリフィス131が接続されてい
る。加圧孔h4は第二の導圧管121を介して開閉弁本
体100の加圧室13に接続されている。
【0042】また、第二の導圧管121は途中で導圧分
管122に分岐し、導圧分管122は再開弁手段として
の充水感応用パイロット弁132を介して第一の導圧管
120に接続されている。この充水感応用パイロット弁
132の感圧部には感圧管123を介して二次側配管3
0が接続されている。なお、この充水感応用パイロット
弁132は常時閉で、感圧部が設定された圧力を越えた
時に開弁する。また、充水感応用パイロット弁132と
感圧管123とは充水検知手段を構成する。
【0043】一時停止の開度を変えたい場合は、開度調
整用ポジショナ150のロックナット146を緩めて把
持部156をスパナ等で回しシリンダ開口部152aの
高さ位置を調整する。調整後ロックナット146を締め
て固定する。なお把持部156と長ネジ部155と雌ネ
ジ孔143aとで維持開度設定手段を構成している。ま
た、支持体STとの取付高さを変えることでも維持開度
を設定することができる。
【0044】次に上記実施形態2の作動を説明する。図
3および図4は、起動弁130が開かれた直後の状態を
示している。 図示しない火災感知器からの火災信号を
受けた図示しない制御装置により開弁信号が送られ常時
は閉の起動弁130が開かれると、一次側配管20の消
火水は第一の導圧管120を通り起動弁130、オリフ
ィス131、連通孔h3、空間部153、シリンダ孔1
54a、シリンダ室152、ステム室145a、加圧孔
h4、第二の導圧管121と、順次通過して加圧室13
に給水される。
【0045】加圧室13に給水されると制御ピストン1
1が押し上げられ、制御ピストン11に接続されている
ステム112を介して連結された弁主体5が開き始める
と一次側配管20内の消火水は連通口4を介して二次側
配管30に流れ込む。
【0046】消火水が更に加圧室13に給水され制御ピ
ストン11が上昇するのに伴い、ステム上端112bが
上昇しシリンダ開口部152aに位置すると、ステム上
端112bがシリンダ開口部152aを封止し、ステム
室145aに消火水がいかなくなり、加圧室13への流
路が絶たれる。これによって、加圧室13の圧力がなく
なるので弁主体5は閉止方向へ動き始める。すると、ス
テム上端112bがシリンダ開口部152aから離れ
て、シリンダ室152から加圧室13への給水が開始さ
れ、再び弁主体5は上昇し始めて開弁方向に動く。
【0047】このようなことが繰り返されるため、弁主
体5は開度調整用ポジショナ150のシリンダ開口部1
52aの高さ位置とステム上端112bとの関係によっ
て、半開状態で開弁動作が一旦停止する。
【0048】半開維持状態で二次側配管30に給水され
ると、次第に二次側配管30の水圧、すなわち二次圧が
増して行き、この二次圧が予め設定しておいた充水感応
用パイロット弁132の設定値、例えば2kg/cm2
を越えると、二次圧が感圧管123を介してパイロット
弁132に伝わるのでこのパイロット弁132が開弁す
る。すると一次側の消火水は第一の導圧管120を通り
起動弁130、オリフィス131、導圧分管122、充
水感応用パイロット弁132、第二の導圧管121を介
して加圧室13に給水される。
【0049】開弁動作がいったん停止していた弁主体5
は更に開弁方向(上方)に動き始める。弁主体5の開弁
により二次圧が設定圧2kg/cm2より下がる事はな
いので、充水感応用パイロット弁132は閉止されず給
水を続けるため、開弁動作は全開までに至る。
【0050】ところで、半開維持状態つまり一時停止の
開度を変えたい場合は、開度調整用ポジショナ150の
ロックナット146を緩めて把持部156をスパナ等で
回しシリンダ開口部152aの高さ位置を調整する。決
定した所でロックナット146を締める。
【0051】なおこの開度調整用ポジショナ150では
ねじで高さ位置を変えるようにしているが、それに限ら
ずいかなる機構を使ってもよい。また、ポジショナ15
0の高さを変えずに、支持体STとの高さ位置をスライ
ド固定可能な構造にして、アジャストするようにしても
よい。
【0052】その後、図示しない制御装置が操作されて
閉弁信号が送られ起動弁130が閉じられると、一次側
配管20からの導圧管120,121、導圧分管12
2、充圧感応用パイロット弁132を介した加圧室13
への給水が停止され、加圧室13の圧力はなくなるの
で、一次圧などが弁主体5を閉弁方向に押して弁主体5
は閉弁に至る。
【0053】一方、弁主体5とともにステム112が下
がり、ステム上端112bがシリンダ開口部152aか
ら離れて、二つの導圧管120、121がシリンダ室1
52を介して連通状態になって、開度調整用ポジショナ
装置160が復旧する。また、弁主体5の閉弁により二
次側配管30の二次圧が減圧するので、この二次圧が充
水感応用パイロット弁132の設定値より低くなると充
水感応用パイロット弁132が閉じられて、この充水感
応用パイロット弁132も元の状態に戻る。
【0054】この実施形態2は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、一般
の弁を用いる事ができる。すなわち、弁の天蓋や隣接す
る壁などに支持体を介して開度調整用ポジショナ装置1
60を固定し、天蓋から突出するステム上端をそのま
ま、または径が合うようにアダプタを作りステム上端に
挿入固定すればよい。このように、既存の開閉弁を取り
替えることも、加工することもなくそのまま利用でき
る。
【0055】また、実施形態1のように維持開度設定手
段を開閉弁下端にではなく開閉弁の上端に設けたので開
度設定操作がかなり容易である。また、重量物の開閉弁
を組み付ける際に下端を損傷しないように気遣う必要も
なく、本体の高さも不要に高く配置することもないので
組み付けが楽である。
【0056】上記のように、弁本体5を開度調整用ポジ
ショナ150で適切な半開維持状態に設定でき、二次圧
が所定圧以上になると、弁本体が全開となるので、ウオ
ーターハンマ現象は防止でき、二次側への充水も遅れる
ことも少なく達成できる。
【0057】次にこの発明の実施形態3を図5と図6に
より説明するが、実施形態1および実施形態2と同一図
面符号はその名称も機能も同一である。 実施形態3で
は、ステム12の下端部12aや上端112bを弁体と
して扱うのではなく、ステム112に取り付けたインジ
ケータ250の動きを捉えたロッド248を介して加圧
室13への流れを制御したものである。
【0058】開閉弁本体100の天蓋44から上方へ貫
通突出するステム112には、上方に小径となるテーパ
部251とこのテーパ部251の下に接続する円筒部2
52と任意の高さ位置でステム112に固定する止めネ
ジ253等の固定手段とで構成するインジケータ250
が取り付けられている。
【0059】弁本体100のステム112に固定した弁
主体5の全閉位置でインジケータ250のテーパ部25
1に近接し、弁主体5の半開停止開度位置でテーパ部2
51に当接するロッド頭部249を備えたロッド248
が、水撃防止用パイロット弁240の、パッキンを介し
たロッド孔241cに摺動可能に装着されている。
【0060】パイロット弁240は、ロッド248が臨
むロッド室247と、パイロット弁体244およびスプ
リングS0を備えた弁室242とから構成され、これら
のロッド室247と弁室242は連通口246により連
通している。なお、パイロット弁240の本体241は
天蓋44に支持体STを介して固定されている。
【0061】弁室242では、パイロット弁体244
が、スプリングS0により閉弁方向に連通口246の周
囲に形成した弁座245に圧接されている。ロッド室2
47では、ロッド頭部249に対する他端であるロッド
248の先端が、連通口246に臨み、かつ連通口24
6を常時閉状態を保つパイロット弁体244に近接また
は当接している。
【0062】弁室242は一次圧孔h5により逃がし配
管222に連通しており、ロッド室247は逃がし孔h
6により第二逃がし配管223に連通している。この第
二逃がし配管223には、二次側配管30に感圧管22
4を介して感圧部に連通する、再開弁手段としての充水
感応用パイロット弁232が接続され、充水感応用パイ
ロット弁232を介して大気開放されている。
【0063】一次圧孔h5は逃がし配管222とこの逃
がし配管222の分岐元である導圧管220とを介して
一次側配管20に接続されている。この導圧管220は
一次側配管から順に起動弁230、オリフィス231が
接続されており、逃がし配管222が分岐する一方で、
導圧管221が加圧室13に接続されている。
【0064】なお、上記充水感応用パイロット弁232
は、第二逃がし配管223ではなく、図5の点線で示す
ように逃がし配管222の方に接続してもよい。充水感
応用パイロット弁232は常時開弁状態で、感圧部に設
定圧以上の圧力が入ると閉弁する。水撃防止用パイロッ
ト弁240は常時閉弁状態であり、ロッド248がパイ
ロット弁体244を弁室242側に押圧移動することに
より開弁する。
【0065】なお、インジケータ250と、ロッド24
8を含めた水撃防止用パイロット弁240とは、半開維
持手段を構成する。また、止めネジ253により任意に
高さを設定できるインジケータ250は維持開度設定手
段として働く。
【0066】次に上記実施形態3の作動を説明する。図
5および図6は、起動弁230が開かれた直後の状態を
示している。 図示しない火災感知器からの火災信号を
受けた図示しない制御装置により開弁信号が送られ常時
閉の起動弁230が開かれると、一次側配管20の消火
水は導圧管220を通りオリフィス231を通過して加
圧室13に給水される。
【0067】すると前述の第2の実施形態と同様な動作
をして、弁主体5が開き始めると一次側配管20の消火
水は二次側配管30に流れ込む。この時、弁主体5に連
結されたステム112に固定されたインジケータ250
も上昇するが、テーパ部251に近接しているロッド頭
部249には、まだ接しない。
【0068】弁主体5が更に上昇すると、インジケータ
250が上昇し、テーパ部251にロッド頭部249が
当接して、その後テーパ部251によりロッド頭部24
9を介してロッド248をロッド孔241c内に押し入
れていく。すると、ロッド248の先端に当接している
パイロット弁体244は、ロッド248によりスプリン
グS0の圧接力と、一次側の圧力がパイロット弁体24
4を押す力とに抗して押されることにより移動して開弁
する。
【0069】これによって、弁室242とロッド室24
7とが連通口246を介して連通し、逃がし配管222
から供給されていた導圧管220の一次圧は、一次圧孔
h5、弁室242、連通口246、ロッド室247、逃
がし孔h6、第二逃がし配管223を介し充水感応用パ
イロット弁232に至り、二次圧が設定圧以下なので開
弁している充水感応用パイロット弁232を介して大気
に逃がされる。
【0070】よって、逃がし配管222の減圧によって
逃がし配管222から分岐した導圧管221を介して加
圧室13が減圧され、弁主体5は閉弁方向に動き始める
ので、ステム112およびインジケータ250のテーパ
部251が下降し始め、ロッドはスプリングS0等に押
されて、ロッド頭部249はテーパ部251の斜面を摺
動しながら押し戻される。すると、充水感応用パイロッ
ト弁232の弁体244が閉弁し始め、導圧管220か
らの一次圧は連通口246から逃がされなくなるので、
加圧室13の圧力が導圧管220、221から一次圧を
供給されて上昇し、弁主体5が開弁方向へと動き始め
る。
【0071】以上のことが繰り返されるため、弁主体5
はインジケータ250とロッド頭部249とが当接する
位置に依存した形で、半開状態で開弁動作が一旦停止す
る。
【0072】半開維持状態で二次側配管30に給水され
ると、次第に二次側配管30の水圧、すなわち二次圧が
増して行き、この二次圧が予め設定しておいた充水感応
用パイロット弁232の設定値、例えば2kg/cm2
を越えると、二次圧が感圧管224を介して充水感応用
パイロット弁232に伝わるのでこのパイロット弁23
2が閉弁する。なおこの充水感応用パイロット弁232
と感圧管224とは充水検知手段を構成する。
【0073】充水感応用パイロット弁232が閉弁する
ことによって、導圧管220で加圧室13に供給されて
いた圧力は、逃がし配管222等を通して逃がされる事
がなくなるので、一次側の圧力消火水は導圧管220を
通り起動弁230、オリフィス231、導圧管221を
通って加圧室13に給水される。
【0074】すると、再び弁主体5は開弁方向(上方)
に動き始める。弁主体5の開弁により二次圧が設定圧2
kg/cm2より下がる事はないので、充水感応用パイ
ロット弁132は閉止されず給水を続けるため、開弁動
作は全開までに至る。
【0075】消火が終了し、図示しない制御装置が操作
されて閉弁信号が送られ起動弁230が閉じられると、
一次側配管20からの加圧室13への給水が停止され、
加圧室13の圧力はなくなり、一次圧などが弁主体5を
閉弁方向に押すので弁主体5は閉弁に至る。
【0076】一方、インジケータ250がステム112
と共に下がり、ロッド248のインジケータ250によ
る押し込みが解除され、ロッド248がスプリングS0
により押し戻され、パイロット弁体244は閉弁する。
また、弁主体5の閉弁により二次側配管30の二次圧が
減圧し、この二次圧が充水感応用パイロット弁232の
設定値より低くなって充水感応用パイロット弁232が
開かれ元の状態に戻る。このようにして水撃防止用パイ
ロット弁240は復旧される。
【0077】この実施形態3は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、一般
の弁を用いる事ができる。すなわち、弁の天蓋や隣接す
る構造体などに支持体を介して水撃防止用パイロット弁
240を固定し、天蓋から突出するステムにインジケー
タ250を取り付けるとよい。このように、既存の開閉
弁を取り替えることも、加工することもなくそのまま利
用できる。
【0078】なお、維持開度設定手段の他の例として、
ステムにはインジケータではなく、傾斜を有する板をロ
ッド頭部に対し適切に取りつけるようにしてもよい。ま
た、ステムとロッドをリンクで連結してステムの上昇に
よってロッドが押し込まれるように構成してもよい。こ
のときステム側のリンクの取り付け高さを調整できるよ
うにしたり、リンクを伸縮設定可能にしたり、支持体S
Tの位置を上下水平に位置設定可能にしてもよい。
【0079】また、ステムがある位置まで上昇したとき
スイッチが押され、このスイッチが押されている間パイ
ロット弁体244が開弁しスイッチが押されなくなった
ときパイロット弁体244が閉弁するような電磁弁構造
を有する水撃防止用パイロット弁240としてもよい。
このときスイッチの高さ位置を調整するようにすればよ
い。
【0080】上記のように、弁本体5を、ステム112
に取り付けたインジケータ250と水撃防止用パイロッ
ト弁240の取付け高さとで、適切な半開維持状態に設
定でき、二次圧が所定圧以上になると、弁本体5が全開
となるので、ウオーターハンマ現象は防止でき、二次側
への充水も遅れることも少なく達成できる。
【0081】次にこの発明の実施形態4を図7と図8に
より説明するが、実施形態1ないし実施形態3と同一図
面符号はその名称も機能も同一である。
【0082】実施形態4は、実施形態3のようにインジ
ケータ250の動きを捉えたロッド248を介して加圧
室13への流れを制御したものであるが、加圧室13へ
の供給圧力の圧抜き管路の開放制御をするのではなく、
供給管路を閉止制御するものである。また、再開弁機構
は、二次圧制御パイロット弁で圧抜き管路を遮断するの
ではなく、二次圧制御パイロット弁で供給管路を開放制
御するものである。
【0083】開閉弁本体100のステム112に固定し
た弁主体5の全閉位置でインジケータ250のテーパ部
251に近接し、弁主体5の半開停止開度位置でテーパ
部251に当接するロッド頭部361を備えた閉弁ロッ
ド360が、パッキンを介して水撃防止用パイロット弁
340のロッド孔341aに摺動可能に装着されてい
る。なおこのロッド頭部361は水平な軸を介して閉弁
ロッド360に容易に回転するローラーとして形成され
ている。
【0084】この水撃防止用パイロット弁340の本体
341は、設けられた支持部348が天蓋44に支持体
STを介して固定されている。水撃防止用パイロット弁
340は、弁室343と一次圧室342と排水室347
と開弁ロッド加圧室346とが順に連なるように構成さ
れている。
【0085】弁室343の外壁には加圧室13と第二の
導圧管321を介して接続される弁室孔h8が形成さ
れ、一次圧室342の外壁には一次側配管20に第一の
導圧管320を介して連通するよう接続される連通孔h
7が形成され、排水室347の外壁には大気に開口する
逃がし孔341bが形成され、開弁ロッド加圧室346
の外壁には二次側配管30と常時閉の充水感応用パイロ
ット弁332を設けた感圧管322を介して連通するよ
う接続される感圧孔h9が形成されている。なお、第一
の導圧管320には常時閉の起動弁330とオリフィス
331とが接続されている。
【0086】一次圧室342と弁室343とを仕切る隔
壁345には両室342、343を連通させる連通口3
45aが設けられており、この連通口345aの周囲の
弁室側に形成された円筒部345bの端縁が、水撃防止
用パイロット弁340の弁体353を着座させる弁座3
45cとして形成されている。
【0087】弁室343には、弁体353と、一端がこ
の弁体353の着座面側に装着圧接し他端が円筒部34
5bを遊嵌するとともに隔壁345に圧接するスプリン
グS2と、一端が弁体353の着座面の反対面に嵌着圧
接し、他端が弁室343に臨む閉弁ロッド360の先端
に設けられた座板362に圧接するスプリングS3と、
が備えられている。通常時、すなわち開閉弁本体100
が閉じている時は、弁体353はスプリングS2、S3
に支持されて着座しておらず、常時は開の状態を保って
いる。
【0088】一次圧室342には、排水室347との間
に仕切られた隔壁344に形成された貫通孔344aに
パッキンを介して貫通し先端が連通口345aに及ぶ開
弁ロッド351が臨んでいる。この開弁ロッド351
は、後端に、排水室347と開弁ロッド加圧室346と
を仕切る開弁ピストン352が連結している。この開弁
ピストン352には排水室347と開弁ロッド加圧室3
46とを連通し逃がし孔341bよりも小さな孔352
aが形成されている。
【0089】排水室347には、開弁ロッド加圧室34
6が無圧の時つまり通常時に、開弁ロッド351の先端
が弁座345cよりも弁体353側に突出しないよう付
勢または当接するスプリングS1を、隔壁344と開弁
ピストン352の間に装着している。
【0090】なお、感圧管322と充水感応用パイロッ
ト弁332とは充水検知手段を構成する。インジケータ
250と、ロッド360を含めた水撃防止用パイロット
弁340とは、半開維持手段を構成する。また、充水感
応用パイロット弁332は再開弁手段として働く。ま
た、止めネジ253により任意に高さを設定できるイン
ジケータ250は維持開度設定手段として働く。
【0091】次に上記実施形態4の作動を説明する。図
7および図8は、起動弁330が開かれた直後の状態を
示している。 図示しない火災感知器からの火災信号を
受けた図示しない制御装置により開弁信号が送られ常時
は閉の起動弁330が開かれると、一次側配管20の消
火水は第一の導圧管320を通り起動弁330、オリフ
ィス331、連通孔h7、一次圧室342、連通口34
5a、弁室343、弁室孔h8、第二の導圧管321、
を順に通り、加圧室13に給水される。
【0092】すると上記実施形態2と同様な動作をし
て、弁主体5が開き始めると一次側配管20の消火水は
二次側配管30に流れ込む。この時、弁主体5に連結さ
れたステム112に固定されたインジケータ250も上
昇するが、テーパ部251に近接しているロッド頭部3
61には、まだ接しない。
【0093】消火水が更に加圧室13に給水され、制御
ピストン11が更に上昇すると、インジケータ250が
上昇し、テーパ部251にロッド頭部361が当接し
て、その後テーパ部251によりロッド頭部361を介
して停止ロッド360をロッド孔341aに押し入れて
いく。すると、停止ロッド360の先端に設けられた座
板362を押圧してスプリングS3、S2を圧縮させ
る。インジケータ250が上昇してロッド頭部361が
円筒部252に至る前に、弁体353が弁座345cに
着座し、導圧管320,321の加圧室13への給水は
断たれる。
【0094】すると、インジケータ250が下降して、
停止ロッド360がスプリングS3、S2の圧接力によ
り押し戻され、弁体353が開弁し、導圧管320,3
21より加圧室13へ給水され、再びインジケータ25
0が上昇する。
【0095】このようなことが繰り返されるため、弁主
体5はロッド頭部361が押圧されて弁体353が閉弁
するインジケータ250の位置に調整することで、半開
状態で開弁動作が一旦停止する。
【0096】半開維持状態で更に二次側配管30に給水
されると、次第に二次側配管30の圧力、すなわち二次
圧が増して行き、この二次圧が予め設定しておいた充水
感応用パイロット弁332の設定値、例えば2kg/c
m2を越えると、二次圧が感圧管322を介して充水感
応用パイロット弁332に伝わるのでこのパイロット弁
332が開弁する。
【0097】すると、感圧管322を通って二次側の消
火水が開弁ロッド加圧室346に充水し、開弁ピストン
352をスプリングS1や摩擦力に抗して押圧し弁体3
53側に移動させる。これに伴い開弁ロッド351の先
端が着座している弁体353の中央部を突き押し、更に
スプリングS3の圧接力にも抗して弁体353を強制的
に押し開き開弁に至らせる。なお、感圧管322からの
給水流量は、孔352aを通り排水室347から逃がし
孔341bへ排水される流量よりも大きい。
【0098】弁体353が開弁すると、一次側の圧力消
火水は導圧管320、321を通り加圧室13に給水さ
れ、再び弁主体5は開弁方向(上方)に動き始める。弁
主体5の開弁により二次圧が設定圧2kg/cm2より
下がる事はないので、充水感応用パイロット弁332は
閉止されず給水を続けるため、弁主体5の開弁動作は全
開までに至る。
【0099】その後、図示しない制御装置が操作されて
閉弁信号が送られ起動弁330が閉じられると、一次側
配管20からの導圧管320、321、水撃防止用パイ
ロット弁340を介する加圧室13への給水が停止さ
れ、加圧室13の圧力はなくなるので、一次圧などが弁
主体5を閉弁方向に押すため弁主体5は閉弁状態に戻
る。 一方インジケータ250がステム112と共に下
がるので、ロッド360のインジケータ250による押
し込みが解除され、ロッド360がスプリングS2,S
3により押し戻され、水撃防止用パイロット弁340の
弁体353が常時開弁状態となる。また弁主体5の閉弁
により二次側配管30の二次圧が減圧し、充水感応用パ
イロット弁332の設定値より低くなって充水感応用パ
イロット弁332が閉じられると、開弁ロッド加圧室3
46は孔352aと逃がし孔341bを通して大気圧と
なるので、開弁ロッド351はスプリングS1により弁
体353から離れる方向に押し戻され、水撃防止用パイ
ロット弁340は復旧する。
【0100】この実施形態は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、既存
の開閉弁を取り替えることも、加工することもなくその
まま利用できる。
【0101】上記のように、弁本体5を、ステム112
に取り付けたインジケータ250と水撃防止用パイロッ
ト弁340の取付け高さとで、適切な半開維持状態に設
定でき、二次圧が所定圧以上になると、弁本体5が全開
となるので、ウオーターハンマ現象は防止でき、二次側
への充水も遅れることも少なく達成できる。
【0102】次にこの発明の実施形態5を図9と図10
により説明するが、実施形態4と同一図面符号はその名
称も機能も同一である。本実施形態5は、実施形態4
で、外付けされた充水感応用パイロット弁の機能を水撃
防止用パイロット弁に内臓させたものである。
【0103】水撃防止用パイロット弁440は、弁室3
43と一次圧室342と排水室347と開弁ロッド加圧
室346と二次側受圧室448と調圧室449とが順次
連なるように構成されている。弁室343と一次圧室3
42と排水室347は実施形態4と同構成で、外部とも
同じ連通状態を形成している。二次側受圧室448の外
壁には二次側配管30と感圧管322を介して接続され
る二次圧孔h10が形成されている。
【0104】水撃防止用パイロット弁440は、実施形
態4で記載した構成に加えて、開弁ロッド加圧室346
と二次側受圧室448とを仕切るとともに弁孔447a
が形成されている隔壁447と、受圧室448と調圧室
449とを仕切る弁ピストン456を後端に備え、先端
を円錐に形成し弁孔447aに圧接せしめて開弁ロッド
加圧室346と二次側受圧室448との連通を遮断する
棒状の弁体457と、調圧室449にあって一端を弁ピ
ストン456の後端側に圧接し他端を受け座454に装
着したスプリングS4と、先端をこの受け座454の背
面中心凹部に摺動圧接し筐体441のネジ孔441aに
螺入した調整ボルト453とで構成されている。調整ボ
ルト453には外側にロックナット455が螺装されて
いる。また、調圧室449の外壁には大気に連通する気
抜き孔441bが形成されている。
【0105】なお、感圧管422と、水撃防止用パイロ
ット弁440の二次側受圧室448と調圧室449およ
びこの二室448,449に含まれる構成は隔壁447
を含めて、充水検知手段を構成する。インジケータ25
0と、ロッド360を含めた水撃防止用パイロット弁4
40とは、半開維持手段を構成する。また、同時に水撃
防止用パイロット弁440は再開弁手段としても働く。
また、任意に高さを設定できるインジケータ250は維
持開度設定手段として働く。
【0106】次に上記実施形態5の作動を説明する。図
9および図10は、起動弁330が開かれた直後の状態
を示している。
【0107】図示しない火災感知器からの火災信号を受
けた図示しない制御装置により開弁信号が送られ常時は
閉である起動弁330が開かれると、一次側配管20の
消火水は第一の導圧管320を通り起動弁330、オリ
フィス331、連通孔h7、一次圧室342、連通口3
45a、弁室343、弁室孔h8、第二の導圧管321
を順に通り、加圧室13に給水される。
【0108】すると上記実施形態4と同様な動作をし
て、弁主体5が開き始めると一次側配管20の消火水は
二次側配管30に流れ込む。この時、弁主体5に連結さ
れたステム112に固定されたインジケータ250も上
昇して、テーパ部251によりロッド頭部361を介し
て停止ロッド360を押し入れ、座板362を押圧し
て、弁体353が弁座345cに着座し、導圧管321
から加圧室13への給水は断たれる。
【0109】すると、インジケータ250が下降して、
停止ロッド360がスプリングS3、S2の圧接力によ
り押し戻され、弁体353が開弁する。導圧管321よ
り加圧室13へ再び給水され、インジケータ250が上
昇する。
【0110】このようなことが繰り返されるため、弁主
体5は、ロッド頭部361が押圧されて弁体353が閉
弁するインジケータ250の位置を設定することで、半
開状態で開弁動作が一旦停止する。
【0111】半開維持状態で二次側配管30に給水され
ると、次第に二次側配管30の圧力、すなわち二次圧が
増して行き、この二次圧が感圧管422を介して二次側
受圧室448に伝わり、この二次圧が予め設定しておい
た調圧室449の設定値、例えば2kg/cm2を越え
ると、スプリングS4の圧接力と摩擦に抗して弁ピスト
ン456を調圧室449側に動かすので、弁体457の
先端が弁孔447aから退いて開弁する。なお、上記調
圧室449の設定値を変えたい場合には調整ボルト45
3を操作する。
【0112】弁孔447aからの給水流量が、孔352
aを通り開弁ロッド加圧室346から排水される流量よ
りも大きくなったとき、二次側の消火水が開弁ロッド加
圧室346に充水し、開弁ピストン352を移動させ開
弁ロッド351の先端が弁体353を強制的に押し開
き、水撃防止用パイロット弁440を開弁に至らせる。
すると、再び弁主体5は開弁方向(上方)に動き始め、
その開弁動作は全開までに至る。
【0113】その後、図示しない制御装置が操作されて
閉弁信号が送られ起動弁330が閉じられると、一次側
配管20からの導圧管320、321、水撃防止用パイ
ロット弁440を介する加圧室13への給水が停止さ
れ、加圧室13の圧力はなくなるので、一次圧などが弁
主体5を閉弁方向に押すため弁主体5は閉弁状態に戻
る。
【0114】一方インジケータ250がステム112と
共に下がるので、ロッド360のインジケータ250に
よる押し込みが解除され、ロッド360がスプリングS
2,S3により押し戻され、水撃防止用パイロット弁4
40の弁体353が常時開弁状態となる。また弁主体5
の閉弁により、二次側配管30の二次圧が減圧し調圧室
449の設定値より低くなると、二次側受圧室448が
減圧するのでスプリングS4の押圧力により弁体457
の先端が弁孔447aを閉止する。
【0115】すると、開弁ロッド加圧室346内には給
水がなくなるので、開弁ロッド351はスプリングS1
により弁体353から離れる方向に押し戻され、水撃防
止用パイロット弁440は復旧する。
【0116】この実施形態は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、既存
の開閉弁を加工することもなくそのまま利用できる。ま
た、インジケータ250と水撃防止用パイロット弁44
0とは、半開維持手段および再開弁手段として働くの
で、部品数が少なく組み付けが楽である。
【0117】上記のように、弁本体5を、ステム112
に取り付けたインジケータ250と水撃防止用パイロッ
ト弁440の取付け高さとで、適切な半開維持状態に設
定でき、二次圧が所定圧以上になると、弁本体5が全開
となるので、ウオーターハンマ現象は防止でき、二次側
への充水も遅れることも少なく達成できる。
【0118】次にこの発明の実施形態6を図11と図6
により説明するが、実施形態3と同一図面符号はその名
称も機能も同一である。実施形態6が実施形態3と異な
る点は、導圧管と感圧管及び水撃防止用パイロット弁2
40に接続する管路系である。
【0119】導圧管520は一次側配管20から加圧室
13に接続されているが、導圧管520の途中には、常
時閉の起動弁530、オリフィス531が接続され、オ
リフィス531に並列に導圧分管521を介した充水感
応用パイロット弁533が接続されている。常時閉の充
水感応用パイロット弁533の感圧部は感圧管525を
介して二次側配管30と接続されている。
【0120】水撃防止用パイロット弁240の一次圧孔
h5には配管523により加圧室13に接続され、逃が
し孔h6には逃がし配管524が接続され大気開放され
ている。感圧管525と充水感応用パイロット弁533
は充水検知手段を構成する。インジケータ250と水撃
防止用パイロット弁240は半開維持手段を、導圧分管
521と充水感応用パイロット弁533とは再開弁手段
を、インジケータ250は維持開度設定手段をそれぞれ
構成する。
【0121】次に上記実施形態6の作動を説明する。図
11は起動弁530が開かれた直後の状態を示してい
る。図示しない火災感知器からの火災信号を受けた図示
しない制御装置により開弁信号が送られ常時は閉の起動
弁530が開かれると、一次側配管20の消火水は導圧
管520およびオリフィス531を通り加圧室13に至
る。
【0122】すると実施形態3と同様な動作をして、弁
主体5(図5参照)が開き始めると一次側配管20の消
火水は二次側配管30に流れ込み、ステム112に固定
されたインジケータ250が上昇して、ロッド248を
介して水撃防止用パイロット弁240が強制開弁され一
次圧孔h5と逃がし孔h6は連通する。すると、加圧室
13の圧力消火水は、配管523、一次圧孔h5、水撃
防止用パイロット弁240、逃がし孔h6、逃がし配管
524を介して排水される。
【0123】この排水流量と脱気孔15からの排水流量
の和は導圧管520からの給水流量よりも大きく設定す
ると、その後の作動は順に、加圧室13減圧、制御ピス
トン11下降、インジケータ250下降、ロッド248
押し戻される、水撃防止用パイロット弁240閉弁、加
圧室13の配管523からの排水停止、導圧管からの給
水による加圧室13の加圧、制御ピストン11上昇、イ
ンジケータ上昇…と繰り返され、逃がし配管524、脱
気孔15からの排水流量と導圧管520からの給水流量
が釣り合ったところでインジケータ250は留まり、従
って、弁主体5は、半開状態で開弁動作が一旦停止す
る。
【0124】そのあと半開維持状態で二次側配管30に
給水されて、この二次側配管圧が設定値を越えると感圧
管525を介して充水感応用パイロット弁533が開弁
し、導圧管520から加圧室13への給水流量は、オリ
フィス531からの給水流量に加えて、オリフィス53
1に並列配置されている充水感応用パイロット弁533
からの給水流量が加わるので、水撃防止用パイロット弁
240を通した排水流量と脱気孔15からの排水流量の
和よりも大きくなり、制御ピストン11は再び全開方向
に動き始める。加圧室13へのこの合計供給流量が、最
大合計排水流量よりも大きくとれば、その開弁動作は全
開までに至る。
【0125】この実施形態は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、既存
の開閉弁を取り替えることも、加工することもなくその
まま利用できる。
【0126】弁主体5を閉めたい場合は図示しない制御
装置を操作する。すると閉弁信号が送られ起動弁530
が閉じられ、一次側配管20からの加圧室13への給水
が停止され、加圧室13の圧力はなくなり、一次圧など
が弁主体5を閉弁方向に押すので弁主体5は閉弁に至
る。するとインジケータ250がステム112と共に下
がり、ロッド248のインジケータ250による押し込
みが解除され、ロッド248がスプリングS0により押
し戻され、水撃防止用パイロット弁240が元の閉弁状
態に戻る。
【0127】また、弁主体5の閉弁により二次側配管3
0の二次圧が減圧し、この二次圧が充水感応用パイロッ
ト弁533の設定値より低くなると、充水感応用パイロ
ット弁533が閉じられ元の状態に戻る。
【0128】この実施形態は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、既存
の開閉弁を取り替えることも、加工することもなくその
まま利用できる。 また、上記のように、弁本体5を、
ステムに取り付けたインジケータ250と水撃防止用パ
イロット弁240の取付け高さとで、適切な半開維持状
態に設定でき、二次圧が所定圧以上になると、弁本体5
が全開となるので、ウオーターハンマ現象は防止でき、
二次側への充水も遅れることも少なく達成できる。
【0129】次にこの発明の実施形態7を図12により
説明するが、実施形態6と同一図面符号はその名称も機
能も同一である。実施形態7が実施形態6と共通する点
は、開閉弁本体100と一次側配管20と二次側配管3
0だけである。
【0130】まず、導圧管540が一次側配管20から
常時閉の起動弁550、オリフィス551を介して加圧
室13に接続され、加圧室13には排水管542が接続
されて、加圧室13の消火水が常時閉の開度維持電磁弁
552を介して外部に排出できるようにしている。
【0131】起動弁550とオリフィス551との間の
導圧管540に、加圧室13と排水管542を接続する
導圧分管541の途中に、充水感応用パイロット弁55
3が接続されている。この導圧分管541と排水管54
2との接続部はy字管555が用いられ、開度維持電磁
弁552側の排水管542と導圧分管541との間のな
す角は鋭角、たとえば20度をなしている。y字管55
5の排水管542の下流には開度維持電磁弁552を介
して逆止弁554を取り付けている。
【0132】開閉弁本体100の上面から突出している
ステム112の上端112bの軌道内に、常時オフの跳
ね返りスイッチSW1のレバー先端SL1があり、上端
112bの上昇によってレバー先端SL1が回動する。
SW1は、開閉弁本体100に取り付けられた高さ位置
調整可能にスライド固定できる支持体SL1に搭載され
ている。上端112bの上昇通過によりレバー先端SL
1は回動しステム112とは摺動状態でオンとなり、上
端112bの下降離間によりレバー先端SL1は跳ね戻
りオフとなる。このスイッチSW1の信号線L1は開度
維持電磁弁552につながれている。
【0133】支持体SL1は、開閉弁本体100等に固
定する取付部と上方に延びる下部スライド部からなる下
部品と、スイッチSW1を取り付ける搭載部と下方に延
びる長穴付きの上部スライド部からなる上部品との二つ
の部品からなり、それぞれのスライドを抱き合わせ長穴
に挿通したネジで互いに固定して高さ調整するようにし
たものである。
【0134】充水感応用パイロット弁553は常時閉
で、その感圧部と二次側配管30とは感圧管545で接
続されている。感圧管545と充水感応用パイロット弁
553とは充水検知手段を、SW1と信号線L1と開度
維持電磁弁552とは半開維持手段を、導圧分管541
と充水感応用パイロット弁553とy字管555とは再
開弁手段を、支持体ST1は維持開度設定手段を、それ
ぞれ構成している。
【0135】次に上記実施形態7の作動を説明する。図
12は起動弁550が開かれた直後の状態を示してい
る。図示しない火災感知器からの火災信号を受けた図示
しない制御装置により開弁信号が送られ常時は閉の起動
弁550が開かれると、一次側配管20の消火水は導圧
管540、起動弁550、およびオリフィス551を通
り加圧室13に給水される。
【0136】すると実施形態6と同様な動作をして、弁
主体5が開き始めると一次側配管20の消火水は二次側
配管30に流れ込み、ステム112が上昇してステム上
端112bがスイッチSW1のレバー先端SL1をオン
側に倒す。すると、開度維持電磁弁552が開かれ加圧
室13の消火水が排水管542を通して排水されるが、
給水流量よりも大きな流量で排水されるので、ステム1
12は下降し始めてステム上端112bがスイッチSW
1のレバー先端SL1から離れてオフとなり開度維持電
磁弁552が閉となる。すると、また給水流量の方が大
きいので、ステム112は上昇し出す。
【0137】このようなことが繰り返され、レバー先端
SL1の回動範囲でステム112が上下動を繰り返し、
それに伴って、開閉弁本体100は、上下動しながら半
開状態を維持する。
【0138】このとき、開度維持電磁弁552を通した
排水流量と脱気孔15からの排水流量の和は、導圧管5
40からの給水流量とは、平均的にならすと等しくな
る。
【0139】そのあと半開維持状態で二次側配管30に
給水されて、この二次側配管圧が設定値を越えると感圧
管525を介して充水感応用パイロット弁553を開弁
させる。すると、導圧管540から加圧室13への給水
流量は、オリフィス551からの給水流量に充水感応用
パイロット弁533からの給水流量が加わるので、開度
維持電磁弁552を通した排水流量と脱気孔15からの
排水流量の和よりも大きくなり、制御ピストン11は再
び全開方向に動き始める。
【0140】ところで、充水感応用パイロット弁533
を通った給水は、排水している排水管542にy字管5
55を介して逆流するように合流しているため、排水管
542を通る排水は充水感応用パイロット弁533を通
る給水力によってかなり制限されるか、全く排水しない
ことになるので、全開までの時間は短い。また排水管5
42に逆止弁554が取り付けられているので、導圧管
540からの加圧室13への給水力が強くても、排水管
542の出口で吸引されて加圧室13側に空気が取り込
まれることはない。
【0141】加圧室13への合計供給流量が、最大合計
排水流量よりも大きくとれば、その開弁動作は全開まで
に至る。
【0142】弁主体5を閉めたい場合は図示しない制御
装置を操作する。すると閉弁信号が送られ起動弁550
が閉じられ、一次側配管20からの加圧室13への給水
が停止され、加圧室13の圧力はなくなり弁主体5は閉
弁に至る。
【0143】一方、弁主体5とともにステム112が下
がり、ステム上端112bが跳ね返りスイッチSW1の
レバー先端SL1から離れてオフとなり、開度維持電磁
弁552を閉に戻す。
【0144】また、弁主体5の閉弁により二次側配管3
0の二次圧が減圧し、この二次圧が充水感応用パイロッ
ト弁553の設定値より低くなると、充水感応用パイロ
ット弁553が閉じられ元の状態に戻る。
【0145】この実施形態は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、既存
の開閉弁を取り替えることも、加工することもなくその
まま利用できる。 また、上記のように、弁本体5を、
ステム上端12bと跳ね返りスイッチSW1の取付け高
さとで、適切な半開維持状態に設定でき、二次圧が所定
圧以上になると、弁本体5が全開となるので、ウオータ
ーハンマ現象は防止でき、二次側への充水も遅れること
も少なく達成できる。
【0146】次にこの発明の実施形態8を図13と図4
により説明するが、実施形態2と同一図面符号はその名
称も機能も同一である。実施形態8が実施形態2と異な
る点は、導圧分管122が無いこと、加圧室112に排
水管を設けたこと、この排水管に充水感応用パイロット
弁及びオリフィスを配置したことである。そして更に、
開度調整用ポジショナ660においてステム上端112
bがシリンダ開口部152aに隙間を設けた点である。
【0147】まず、起動弁630を設けた第一の導圧管
620が一次側配管20と開度調整用ポジショナ装置6
60の連通孔h3とに接続され、オリフィス632を設
けた第二の導圧管621が開度調整用ポジショナ装置6
60の加圧孔h4と加圧室13とに接続されている。加
圧室13はオリフィス633と常時開の充水感応用パイ
ロット弁631とを設けた排水管622に接続され、大
気に開放されている。
【0148】充水感応用パイロット弁631の感圧部と
二次側配管30とは感圧管623で接続されている。開
度調整用ポジショナ装置660の胴部の内部に形成され
たシリンダ室652の下端のシリンダ開口部652aの
口径がステム112の上端112bの径よりも少し大き
く形成し、シリンダ開口部652aに上端112bが挿
入できるように設けられている。
【0149】感圧管623と充水感応用パイロット弁6
31とは充水検知手段を、開度調整用ポジショナ装置6
60は半開維持手段を、充水感応用パイロット弁631
が再開弁手段を、それぞれ構成している。
【0150】次に上記実施形態8の作動を説明する。図
13は起動弁630が開かれた直後の状態を示してい
る。図示しない火災感知器からの火災信号を受けた図示
しない制御装置により開弁信号が送られ常時は閉の起動
弁630が開かれると、一次側配管20の消火水は第一
の導圧管620を通り、起動弁630、連通孔h3、空
間部153、シリンダ孔154a、シリンダ室652、
ステム室145a、加圧孔h4、第二の導圧管621、
オリフィス632と、順次通過して加圧室13に給水さ
れる。
【0151】この第二の導圧管621からの給水流量
は、脱気孔15からの排水流量と排水管622からの排
水流量の合計よりも大きく設定されているので、制御ピ
ストン11が押し上げられ、制御ピストン11とステム
112を介して連結された弁主体5(図3参照)が開き
始めると一次側配管20内の消火水は二次側配管30に
流れ込む。
【0152】弁主体5が更に上昇するのに伴い、ステム
上端112bが上昇しシリンダ開口部152aに位置す
るようになると、ステム上端112bがシリンダ開口部
152aに隙間を形成しつつ挿入されるようになり、加
圧室13への流路が絞られる。
【0153】この時の第二の導圧管621からの給水流
量は、脱気孔15からの排水流量と排水管622からの
排水流量の合計よりも小さく設定されているので、制御
ピストン11が下降して弁主体5は閉止方向へ動き始め
る。すると、ステム上端112bがシリンダ開口部15
2aから離れて、シリンダ室152から加圧室13への
給水流量が回復して増加する。するとまた上昇し始めて
開弁方向に動く。
【0154】このようなことが繰り返されるため、弁主
体5は開度調整用ポジショナ装置660のシリンダ開口
部652aの高さ位置に依存した形で、半開状態で開弁
動作が一旦停止する。
【0155】半開維持状態で二次側配管30に給水され
ると、次第に二次側配管30の圧力、すなわち二次圧が
増して行き、この二次圧が予め設定しておいた充水感応
用パイロット弁631の設定値を越えると、二次圧を感
圧管123で伝えるのでこのパイロット弁631が閉弁
する。すると、ステム112bのシリンダ開口部652
aへの挿入で絞られた場合でも第二の導圧管621から
供給される最小給水流量の方が、脱気孔15からの排水
流量よりも大きく設定しておいて、再び弁主体5を開弁
方向(上方)に動き始めるようにする。その後は前述と
同様な作動をして全開までに至る。
【0156】弁主体5を閉めたい場合は図示しない制御
装置を操作する。すると閉弁信号が送られ起動弁630
が閉じられ、一次側配管20からの加圧室13への給水
が停止され、加圧室13の圧力はなくなり弁主体5は閉
弁に至る。
【0157】一方、弁主体5とともにステム112が下
がり、ステム上端112bがシリンダ開口部652aか
ら離れて、二つの導圧管620、621がシリンダ室6
52を介して連通状態になって、開度調整用ポジショナ
装置660が復旧する。また、弁主体5の閉弁により二
次側配管30の二次圧が減圧するので、この二次圧が充
水感応用パイロット弁631の設定値より低くなると充
水感応用パイロット弁631が開かれて、この充水感応
用パイロット弁631も元の状態に戻る。
【0158】なお、上記実施形態8は隙間のある開度調
整用ポジショナ装置660を用いたが、その代わりに隙
間のない開度調整用ポジショナ装置160(図4参照)
を用い、かつ、オリフィス632を、第二の導圧管62
1から外し、その代わりに起動弁630の二次側の第一
の導圧管620と第二の導圧管621との間を接続する
管に設ける、すなわち開度調整用ポジショナ装置160
と並列に配するようにしてもよい。
【0159】この実施形態は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、既存
の開閉弁を取り替えることも、加工することもなくその
まま利用できる。 また、上記のように、弁本体5を開
度調整用ポジショナ装置160、660で適切な半開維
持状態に設定でき、二次圧が所定圧以上になると、弁本
体5が全開となるので、ウオーターハンマ現象は防止で
き、二次側への充水も遅れることも少なく達成できる。
【0160】次にこの発明の実施形態9を図14により
説明するが、実施形態8と同一図面符号はその名称も機
能も同一である。実施形態9が実施形態8と異なる点
は、半開維持手段が開度調整用ポジショナ装置660で
はなくてスイッチSW2と電磁弁651及びオリフィス
655に代わったことと、再開弁手段が充水感応用パイ
ロット弁631ではなくて圧力スイッチPSと電磁弁6
53に代わったことである。
【0161】まず、常時閉の起動弁650と常時開の開
度維持電磁弁651とを設けた導圧管640が一次側配
管20と加圧室13とに接続され、オリフィス655を
設けた導圧分管641が開度維持電磁弁651と並列に
導圧管640に接続されている。開閉弁本体100の上
面から突出しているステム112の上端112bの軌道
内に常時オフの跳ね返りスイッチSW2のレバー先端S
L2があり、上端112bの上昇によってレバー先端S
L2が回動する。SW2は、開閉弁本体100に取り付
けられた高さ位置調整可能にスライド固定できる支持体
SL2に搭載されている。
【0162】上端112bの上昇通過によりレバー先端
SL2は回動しステム112とは摺動状態でオンとな
り、上端112bの下降離間によりレバー先端SL2は
跳ね戻りオフとなる。このスイッチSW2の信号線L2
は常時開の開度維持電磁弁651につながれている。開
度維持電磁弁651はスイッチSW2がオンの時は閉弁
し、オフの時は開弁する。
【0163】支持体SL2は、開閉弁本体100等に固
定する取付部とネジ孔を形成した太パイプを取付部の上
方に設けた下部品と、スイッチSW1を取り付ける搭載
部とその下方に設けた細パイプからなる上部品との、二
つの部品からなり、太パイプに細パイプを挿入しネジ孔
に止めネジを螺入して、任意の高さで固定するようにし
たものである。
【0164】加圧室13はオリフィス654と常時開の
再開弁電磁弁653を直列に設けた排水管642に接続
されて大気に開放されている。この再開弁電磁弁653
は、二次側に取り付けられた圧力スイッチPSとが信号
線L3でつながれている。
【0165】なお、この圧力スイッチPSとこの信号線
L3とは充水検知手段を、SW2と信号線L2と開度維
持電磁弁651とは半開維持手段を、再開弁電磁弁65
3は再開弁手段を、支持体ST2は維持開度設定手段を
それぞれ構成している。
【0166】次に上記実施形態9の作動を説明する。図
14は起動弁650が開かれた直後の状態を示してい
る。 図示しない火災感知器からの火災信号を受けた図
示しない制御装置により開弁信号が送られ常時は閉の起
動弁650が開かれると、一次側配管20の消火水は導
圧管640を通り、起動弁650、開度維持電磁弁65
1およびオリフィス655を通過して加圧室13に入
る。
【0167】この導圧管640からの給水流量は、脱気
孔15からの排水流量と排水管642からの排水流量の
合計よりも大きく設定するので、制御ピストン11が押
し上げられ、制御ピストン11とステム112を介して
連結された弁主体5(図3参照)が開き始めると一次側
配管20内の消火水は二次側配管30に流れ込む。
【0168】すると実施形態3と同様な動作をして、弁
主体5が開き始めると一次側配管20の消火水は二次側
配管30に流れ込み、ステム112が上昇してステム上
端112bがスイッチSW2のレバー先端SL2をオン
側に倒す。すると、開度維持電磁弁651が閉じられ加
圧室13への給水はオリフィス655からだけとなる。
このとき加圧室13からの消火水は排水管642と脱気
孔15を通して給水流量よりも大きな流量で排水される
ので、ステム112は下降しだしてステム上端112b
がスイッチSW2のレバー先端SL2から離れてオフと
なる。すると、開度維持電磁弁651が開き、また給水
流量の方が大きくなるので、ステム112は上昇し出
す。
【0169】このようなことが繰り返されレバー先端S
L2の回動範囲でステム112が上下動を繰り返し、そ
れに伴って、開閉弁本体100は、上下動しながら半開
状態を維持する。
【0170】このとき、開度維持電磁弁651とオリフ
ィス655を合流した給水流量と、脱気孔15からと排
水管642からとの合計の排水流量は、平均的にならす
と等しくなる。
【0171】そのあと半開維持状態で二次側配管30に
給水されて、この二次側配管圧が圧力スイッチPSの設
定値を越えると信号線L3を介して、今まで排水してい
た再開弁電磁弁653を閉弁させる。すると、導圧管6
40から加圧室13からの排水流量は脱気孔15からだ
けとなり、オリフィス655の給水流量と開度維持電磁
弁651の給水流量により排水流量にうち勝って、制御
ピストン11は再び全開方向に動き始める。
【0172】弁主体5が更に上昇するのに伴い、ステム
上端112bが上昇しスイッチSW2をオンさせるの
で、開度維持電磁弁651が閉じられ、加圧室13への
流路はオリフィス655だけに絞られる。この時の加圧
室13への給水流量は、脱気孔15からの排水流量より
も大きく設定するので、制御ピストン11は上昇を続け
主体5は開弁方向へ動く。その後は前述と同様な作動を
して全開までに至る。
【0173】弁主体5を閉めたい場合は図示しない制御
装置を操作する。すると閉弁信号が送られ起動弁650
が閉じられ、一次側配管20からの加圧室13への給水
が停止され、加圧室13の圧力はなくなり弁主体5は閉
弁に至る。
【0174】一方、弁主体5とともにステム112が下
がり、ステム上端112bが跳ね返りスイッチSW2の
レバー先端SL2から離れてオフとなり、開度維持電磁
弁651を開に戻す。また、弁主体5の閉弁により二次
側配管30の二次圧が減圧し、この二次圧が圧力スイッ
チPSの設定値より低くなると再開弁電磁弁653が開
き元の状態に戻る。
【0175】この実施形態は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、既存
の開閉弁を取り替えることも、加工することもなくその
まま利用できる。 また、上記のように、弁本体5を、
跳ね返りスイッチSW2のステム上端112bに対する
取付け高さで、適切な半開維持状態に設定でき、二次圧
が所定圧以上になると、弁本体5が全開となるので、ウ
オーターハンマ現象は防止でき、二次側への充水も遅れ
ることも少なく達成できる。
【0176】ところで上記までの実施形態は全て、加圧
することにより開くタイプの弁、所謂加圧開の弁であっ
た。しかしこの発明は、減圧することにより開く減圧開
のタイプの弁にも適応される。
【0177】実施形態10を図15および図4を用いて
説明するが、実施形態2と同一図面符号はその名称も機
能も同一である。
【0178】まず、導圧管720が一次側配管20と加
圧室13とに接続され、減圧室14には、下流に向かっ
て常時閉の起動弁730と常時閉の充水感応用パイロッ
ト弁731とが順に接続されて先端が大気に開放する排
水管721が接続されている。この排水管721には起
動弁730と充水感応用パイロット弁731との間から
逃がし配管722が分岐しており、その配管722の他
端は常時開の開度調整用ポジショナ装置160の加圧孔
h4に接続されている。
【0179】この開度調整用ポジショナ装置160の連
通孔h3からはオリフィス732を設け大気に開放する
第二逃がし配管723が接続されている。また常時閉の
充水感応用パイロット弁731の感圧部には二次側配管
30と感圧管724を介して接続されている。
【0180】なお、感圧管724と充水感応用パイロッ
ト弁731は充水検知手段を、開度調整用ポジショナ装
置160は半開維持手段を、充水感応用パイロット弁7
31は再開弁手段を、それぞれ構成している。実施形態
10の作動を図15および図3と図4を使って説明す
る。図15および図4は、起動弁730が開かれた直後
の状態を示している。平時、待機状態において一次側配
管20に常時高圧の一次圧たとえば10kg/cm2が
かかっているので加圧室13および脱気孔15で連通す
る減圧室14までこの一次圧がかかっている状態であ
る。この状態で火災等が発生したとき、図示しない火災
感知器からの火災信号を受けた図示しない制御装置によ
り開弁信号が送られ、常時は閉の起動弁730が開かれ
る。
【0181】当初弁主体5は全閉でありステム112が
最下端に位置しているので、図4に示すように連通孔h
3と加圧孔h4とは連通しているため、減圧室14は大
気に連通し、減圧室14の空気が急速に抜けていく。す
ると、一次側配管20は減圧室14等を介して大気との
間で圧力勾配を生ずるので、一次側配管20の消火水
は、導圧管720を通り加圧室13、脱気孔15、減圧
室14、排水管721、起動弁730、逃がし配管72
2、加圧孔h4、ステム室145a、シリンダ室15
2、シリンダ孔154a、空間部153,連通孔h3、
第二逃がし配管723、オリフィス732、大気、とい
う流路を通って脱気の後、排水される。
【0182】このとき、導圧管720の流過面積および
排水管721以降の流過面積のいずれもが、脱気孔15
の流過面積より十分に大きいので、加圧室13は殆ど一
次圧に等しく、減圧室14は大気圧に近いかなり低い圧
となる。すなわち加圧室13と減圧室14との圧力差が
大きく発生し、弁主体5の上にかかる一次圧による下方
への力よりも制御ピストン11の下からの力の方が大き
く、その結果弁主体5を押し上げる。
【0183】すると、ステム112の上端112bがシ
リンダ開口部152aに挿入されて排水路を遮断するの
で減圧室14は脱気孔15を通じて急激に加圧室13の
圧力に近づく。すると加圧室13と減圧室14との差圧
が小さくなるので上方への力が下方への力よりも小さく
なり、弁主体5は下がり始める。すると上端112bが
シリンダ開口部152aから抜かれるので排水路が開
き、再び加圧室13と減圧室14との圧力差が大きくな
る。
【0184】このようなことを繰り返すため、弁主体5
は開度調整用ポジショナ150のシリンダ開口部152
aとステム112との隙間、つまり加圧室13の圧力に
よる上への力と、減圧室14の圧力による力及び弁本体
5にかかる下への力との和が均衡したところで、半開状
態で開弁動作が一旦停止する。
【0185】半開維持状態で二次側配管30に給水され
ると、次第に二次側配管30の圧力、すなわち二次圧が
増して行き、この二次圧が予め設定しておいた充水感応
用パイロット弁731の設定値を越えると、二次圧を感
圧管724で伝えるのでこのパイロット弁731が開弁
する。すると、脱気孔15よりも充分に大きな流過面積
でパイロット弁731が開かれるので、減圧室14は十
分に低圧になり、弁主体5は全開までに至る。尚、上記
オリフィス732は逃がし配管722又は導圧管720
に設けてもよい。
【0186】弁主体5を閉めたい場合は、図示しない制
御装置が操作されて閉弁信号が送られ起動弁730を閉
じると、流路が絶たれ減圧室14の圧力は加圧室13と
等しくなり、差圧が無いので開弁方向の力がなくなり、
一次圧などが弁主体5を閉弁方向に押して弁主体5は閉
弁に至る。
【0187】一方、弁主体5とともにステム112が下
がり、ステム上端112bがシリンダ開口部152aか
ら離れて、二つの逃がし配管722,723がシリンダ
室152を介して連通状態になって、開度調整用ポジシ
ョナ装置160が復旧する。また、弁主体5の閉弁によ
り二次側配管30の二次圧が減圧するので、この二次圧
が充水感応用パイロット弁731の設定値より低くなる
と充水感応用パイロット弁731が閉じられて、この充
水感応用パイロット弁731も元の状態に戻る。
【0188】上記実施形態10は、半開維持手段として
実施形態2の開度調整用ポジショナ装置160を用いた
が、その代わりに実施形態4の水撃防止用パイロット弁
340あるいは実施形態5の水撃防止用パイロット弁4
40を用いてもよい。また、再開弁手段として排水管7
21に設けた充水感応用パイロット弁731を用いた
が、その代わりに充水感応用パイロット弁および水撃防
止用パイロット弁340を用いてもよい。
【0189】すなわち、水撃防止用パイロット弁340
を用いる場合においては、逃がし配管722を加圧孔h
4に接続する代わりに連通孔h7に接続し、第二逃がし
配管723を連通孔h3に接続する代わりに弁室孔h8
に接続し、かつステム112にインジケータ250を装
着する。このようにすると、ステム112の動きに連動
して減圧室14からの排水を減少制御し主弁体5を半開
維持状態にする半開維持手段としての水撃防止用パイロ
ット弁340を備えることができる。
【0190】また、一方、充水感応用パイロット弁73
1は図15の通りに排水管721の末尾につけるように
してもよいが、図7のように、二次側配管30に接続さ
れた感圧管を充水感応用パイロット弁を介して感圧孔h
9に接続するようにしてもよい。この場合、充水感応用
パイロット弁は常時閉で、その感圧部には充水感応用パ
イロット弁の一次側の圧力をとるようにする。また、図
15における充水感応用パイロット弁731と分岐以降
の下流の排水管721は除かれ、その結果排水管721
と逃がし配管722とは直列に接続される形となる。
【0191】このようにすると、充水感応用パイロット
弁の充水検知によって、減圧室14からの排水を半開維
持状態よりも増大制御した再開弁手段としての水撃防止
用パイロット弁340を備えることができる。
【0192】この発明は上記実施形態に限らず、あらゆ
る減圧開タイプの開閉弁に対応する。
【0193】この実施形態は上記のように構成したの
で、開閉弁本体100が特製品である必要がなく、既存
の開閉弁を取り替えることも、加工することもなくその
まま利用できる。また上記のように、弁本体5を開度調
整用ポジショナ150で適切な半開維持状態に設定で
き、二次圧が所定圧以上になると、弁本体5が全開とな
るので、ウオーターハンマ現象は防止でき、二次側への
充水も遅れることも少なく達成できる。この発明は、上
記実施形態1乃至10に記載したことに限らず、各構成
をそれぞれ互いに組み合わせるようにしてもよい。ま
た、加圧室13の一次側に設けられた起動弁は減圧室1
4の二次側に設けてもよく、逆に減圧室14の二次側に
設けられた起動弁を加圧室13の一次側に設けるように
してもよい。また、以下に示すようにしてもよい。
【0194】充水検知手段において、感圧管は二次側配
管の直後に接続してもよいが、二次側配管の先端(ノズ
ル側)の近くに接続してもよい。充水検知を圧力として
検知するのではなく、消火水の流動を検知するようにし
てもよい。例えば、二次側配管の先端側や中間距離あた
りの配管内の上部位置に流動検知板を備えるようにして
もよい。このようにすると、起動初期には消火水は二次
側配管の下部を流れるので検知せず、充水すると上部の
検知板を流水の力で動かして検知される。
【0195】また、同様に二次側配管内上部に一対の電
極を備え、充水したときに電極間に消火水を介して通電
されることで、充水を検知するようにしてもよい。ま
た、熱電対を二次側配管内上部に備え、管内空気温度か
ら急に消火水温度に変わる温度の変化を捕らえて、充水
を検知するようにしてもよい。
【0196】半開維持手段において、上記実施形態では
ステムとの連動関係を持たせるのに、ステムを半開維持
手段に直接関わるようにしたが、ステムの変位を伝達す
る手段を用いて間接的にステムとの連動関係を持たせる
ようにしてもよい。例えば、ステムの変位の伝達手段と
して、ステムにリンク機構やワイヤーやバネを連結させ
たりしてもよい。また、ステム先端に磁石を取り付けて
位置を検出する磁気スイッチや、ステムの軌道内に光路
をおいてステムによる光遮断でステムの位置を検出する
手段など、いかなる位置検出手段を用いてもよい。
【0197】また、上記実施形態に記載された半開維持
手段では特製の弁装置を用いるようにしたが、一般の弁
を用いるようにしてもよい。例えば、実施形態3の水撃
防止用パイロット弁240の代わりに、一般のボール弁
またはグローブ弁を用い、開弁のハンドル部をレバー状
の構造にして、ステムが上昇したときにボール弁等が開
くように、レバーとステムをリンクするようにしてもよ
い。この場合、第二逃がし配管223に半開開度を維持
するためのオリフィスを取り付けるようにする。
【0198】また、実施形態7や実施形態9(図12、
図14参照)において、半開維持手段は電磁弁を用いる
ようにしたが、その代わりに電動ニードル弁を用いても
よい。
【0199】実施形態7の場合(図12参照)、SW1
がオンになったとき電動弁の減速機付きのモーターが開
弁方向に回りニードル弁が緩慢に開いていき、ステムが
下がってSW1がオフになったときモーターは閉弁方向
に回りニードル弁が緩慢に閉じていくようにすると、電
磁弁の時のように激しく開閉を繰り返さなくてすむ。
【0200】上記実施形態では再開弁手段として、二次
側配管圧力によって動作するようにしたパイロット弁を
用いていたが、これに限らず電磁弁や他のいかなる手段
も用いることができる。
【0201】上記実施形態では維持開度設定手段は、ス
テムに弁体機能を持たせた時の弁連通口側の位置を調整
可能にしたものや、ステムへの取付具の高さや半開維持
手段の支持体の高さを調節可能にしたものであったが、
ステムの変位の伝達手段としてステムと半開維持手段の
間にリンク機構などを介在させた場合において、そのリ
ンク機構に位置調整をできるようなものにしてもよい。
【0202】
【発明の効果】以上のような構成なので、起動弁を開け
ることにより弁主体が上昇し、設定の開度で半開維持状
態となる。このとき高圧の消火水は一次側配管から二次
側配管に勢いよく流れ込むが、二次側配管に充水される
まで半開状態が維持される。従って、二次側配管の流水
は緩和されてウオーターハンマ現象による異常な衝撃発
生を回避できる消防用設備の開閉弁装置が得られるとい
う効果がある。
【0203】また、半開維持手段に、所望の開度で弁主
体が半開維持するようにした維持開度設定手段を設けた
ので、個々の設備配管条件やポンプ設備容量に応ずるこ
とができる、現場などでも調整可能なウォーターハンマ
対応構造を備え、ウォーターハンマおよび初期消火に最
適な条件が得られる開閉弁装置が得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明の実施形態2を示す系統図である。
【図4】図3の開度調整ポジショナ装置の縦断面図であ
る。
【図5】本発明の実施形態3を示す系統図である。
【図6】図5の水撃防止用パイロット弁の縦断面図であ
る。
【図7】本発明の実施形態4を示す系統図である。
【図8】図7の要部拡大断面図である。
【図9】本発明の実施形態5を示す系統図である。
【図10】図9の要部拡大断面図である。
【図11】本発明の実施形態6を示す系統図である。
【図12】本発明の実施形態7を示す系統図である。
【図13】本発明の実施形態8を示す系統図である。
【図14】本発明の実施形態9を示す系統図である。
【図15】本発明の実施形態10を示す系統図である。
【符号の説明】
1,100開閉弁本体、2一次流路、3二次流路、4連
通口、5弁主体、10ピストン室、11制御ピストン、
12,112ステム、13加圧室、14減圧室、15脱
気孔、17排水弁、20一次側配管、23,123,22
4,322,422,525,545感圧管、25遠隔起動
用電磁弁、130,230,330,530,630起動
弁、26,120,121,220,221,320,32
1,520,620,621,640導圧管、26a、12
2,521,541,641導圧分管、30二次側配管、
33,132,232,332,533,553,631充水
感応用パイロット弁、42突出部、50,150開度調
整用ポジショナ、160,660開度調整用ポジショナ
装置、52a,152a,652aシリンダ開口部、5
5,155長ネジ部、56,156把持部、240,34
0,440水撃防止用パイロット弁、248ロッド、2
50インジケータ、253止めネジ、ST,ST1,ST
2支持体、SW1,SW2跳ね返りスイッチ、552開
度維持電磁弁、653再開弁電磁弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次側配管と二次側配管とを接続する弁本
    体と、この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、この弁
    主体と流路を介して対向するピストン室と、このピスト
    ン室内に配設され、前記弁主体より受圧面積の大きい制
    御ピストンと、この制御ピストンと前記弁主体とを連結
    するステムと、 前記制御ピストンに隣接し加圧されることによって前記
    ステムを介して前記弁主体を開弁方向に動かす前記ピス
    トン室の加圧室と、この加圧室と前記一次側配管とを連
    通せしめる導圧管と、前記二次側配管の充水を検知する
    充水検知手段と、を有する開閉弁装置において、 前記二次側配管に充水される過程で前記ステムの動きに
    連動して前記加圧室への給水を減少制御し前記弁主体を
    半開維持状態にする半開維持手段と、 前記充水検知手段の充水検知によって前記制御ピストン
    が前記弁主体の全開方向へ移動すべく前記加圧室の給排
    水を制御する再開弁手段と、を設けたことを特徴とする
    消防用設備の開閉弁装置。
  2. 【請求項2】一次側配管と二次側配管とを接続する弁本
    体と、この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、この弁
    主体と流路を介して対向するピストン室と、このピスト
    ン室内に配設され、前記弁主体より受圧面積の大きい制
    御ピストンと、この制御ピストンと前記弁主体とを連結
    するステムと、 前記制御ピストンに隣接し加圧されることによって前記
    ステムを介して前記弁主体を開弁方向に動かす前記ピス
    トン室の加圧室と、この加圧室と前記一次側配管とを連
    通せしめる導圧管と、前記二次側配管の充水を検知する
    充水検知手段と、を有する開閉弁装置において、 前記二次側配管に充水される過程で前記ステムの動きに
    連動して前記加圧室からの排水を増大制御し前記弁主体
    を半開維持状態にする半開維持手段と、 前記充水検知手段の充水検知によって前記制御ピストン
    が前記弁主体の全開方向へ移動すべく前記加圧室への給
    水を増大制御する再開弁手段と、を設けたことを特徴と
    する消防用設備の開閉弁装置。
  3. 【請求項3】一次側配管と二次側配管とを接続する弁本
    体と、この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、この弁
    主体と流路を介して対向するピストン室と、このピスト
    ン室内に配設され、前記弁主体より受圧面積の大きい制
    御ピストンと、この制御ピストンと前記弁主体とを連結
    するステムと、 前記制御ピストンの一方の側に形成され加圧されること
    によって前記弁主体を開弁方向に付勢する前記ピストン
    室の加圧室と、この加圧室と前記一次側配管とを連通せ
    しめる導圧管と、 前記制御ピストンの他方の側に形成されるピストン室の
    減圧室と、この減圧室に設けられ大気に連通する起動バ
    ルブ付排水管と、前記二次側配管の充水を検知する充水
    検知手段と、を有する開閉弁装置において、 前記二次側配管に充水される過程で前記ステムの動きに
    連動して前記減圧室からの排水を減少制御する前記弁主
    体を半開維持状態にする半開維持手段と、 前記充水検知手段の充水検知によって前記制御ピストン
    が前記弁主体の全開方向へ移動すべく前記減圧室からの
    排水を前記半開維持状態よりも増大制御する再開弁手段
    と、を設けたことを特徴とする消防用設備の開閉弁装
    置。
  4. 【請求項4】前記半開維持手段に、所望の開度で前記弁
    主体が半開維持するようにした維持開度設定手段を設け
    たことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の消
    防用設備の開閉弁装置。
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