JP2002013084A - ゴム−スチールコード複合体 - Google Patents
ゴム−スチールコード複合体Info
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Abstract
は、天然ゴムを50重量%以上含有するゴム成分と1,
6−へキサメチレンジアミンージチオ硫酸ナトリウム二
水和物、ジメルカプトチアジアゾールの一置換体、ジメ
ルカプトチアジアゾールの一置換体の水和物、およびト
リアジンチオール・モノアルカリ金属塩とからなる群か
ら選ばれる少なくとも一種とを配合してなるゴム組成物
と、特定量のCu、Co、Niをブラスめっき中に含む
スチールフィラメントを撚り合わせてなるスチールコー
ドとからなる。
Description
工業用ベルト等に使用されるゴム−スチールコード複合
体に関する。
スチールコードのコーティングゴムに、HTS(1,6
−ヘキサメチレン−ジチオ硫酸ナトリウム・二水和物)
と無機化合物とを配合したものがあるが、ゴム薬品とし
て比較的高価なHTSがゴム成分配合量に対して多く配
合することがあり、かつ、その割りには充分に初期接着
性を高めることができない。
は、コーティングゴムにチアジアゾール化合物を配合す
る技術が開示されているが、加硫反応を阻害する傾向が
あるため、多量には配合できず、十分に高い効果を得る
ことができない。さらに、特開平9−3206には、ト
リアジントリオール・モノアルカリ金属塩とホウ酸およ
びホウ酸エステルを配合したものが開示されている。し
かし、これによると、トリアジントリオール・モノアル
カリ金属塩もゴム薬品としては高価であり、しかも、そ
の配合量が増えるにつれて、ゴムのスコーチ性が悪化す
るという不都合があった。
耐熱接着性を高いレベルで両立しながら、製品コストの
低減が可能なゴム−スチールコード複合体を供すること
を目的とする。
の配合およびスチールコード表面の反応性の組合わせに
より、改良手法を検討した。その結果、以下に述べるよ
うな特定なゴムとスチールコード(スチールフィラメン
ト(モノフィラメントコード)も含む。)を組み合わせ
ることにより、特に、初期接着性が著しく改良されるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
ールコード複合体に比較して、非常に高い接着力が得ら
れるが、これは、HTS、チアジアゾール化合物、トリ
アジンチオールアルカリ金属塩等の接着システムが独立
して作用するだけでなく、コード表面のCoの接着機構
を促進しているために起こると考えられる。本発明のゴ
ム−スチールコード複合体は以下の構成である。
ゴム成分と1,6−へキサメチレンジアミンージチオ硫
酸ナトリウム二水和物、ジメルカプトチアジアゾールの
一置換体、ジメルカプトチアジアゾールの一置換体の水
和物、およびトリアジンチオール・モノアルカリ金属塩
とからなる群から選ばれる少なくとも一種とを配合して
なるゴム組成物と、周面に、表面のCu濃度が15〜4
5アトミック%のブラスめっきを施されたスチールフィ
ラメントの該表面からフィラメント半径方向内側に15
nmの深さまでの表層領域に、Co原子およびNi原子
のうち少なくとも1種を含有してなるブラスめっき付き
スチールフィラメントまたはこれらを撚り合わせてなる
スチールコードとからなる。 (2)前記ゴム組成物にさらに含水無機塩を配合するこ
とを特徴とする。 (3)前記ゴム組成物にさらに硫黄を配合することを特
徴とする。 (4)前記ジメルカプトチアジアゾールが2,5−ジメ
ルカプト−1,3,4−チアジアゾールであることを特
徴とする。
一置換体が、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、
アンモニウム塩、亜鉛塩からなる群から選ばれる少なく
とも一種であることを特徴とする。 (6)前記トリアジントリチオールモノアルカリ金属塩
の金属元素がリチウム、ナトリウム、およびカリウムか
らなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴
とする。 (7)前記ゴム組成物に、さらにホウ酸および/または
ホウ酸エステルを含むことを特徴とする。 (8)前記ホウ酸エステルが1分子あたり1個から3個
のホウ素元素を有し、かつ1個から4個の炭素数のアル
コール残基を有することを特徴とする。 (9)前記表層領域に含有されるCo原子およびNi原
子の総量が0.1アトミック%以上かつ前記表層領域のC
u原子の含有量以下であることを特徴とする。 (10)前記表層領域に含有されるCo原子およびNi
原子の総量が0.5〜5.0アトミック%であることを特徴
とする。
ないCo原子およびNi原子が、前記表層領域に含有さ
れるCo原子およびNi原子の総量の50アトミック%以
上であることを特徴とする。 (12)前記ブラスめっきの平均厚みが0.13〜0.30μm
であることを特徴とする。 (13)前記フィラメントの直径が0.40mm以下である
ことを特徴とする。
ム成分のうち、天然ゴムを、50重量%以上含有するこ
とを規定するが、50重量%未満では、接着特性および
ゴム破壊特性の低下を招き好ましくないからである。ま
た、ゴム成分の残部をなす合成ゴムとしては、スチレン
・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム、ブチル
ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、好ましくは、臭素化ブチ
ルゴム、パラメチルスチレン基を有するブチルゴム(具
体的には、イソブチレンとP−ハロゲン化メチルスチレ
ンとの共重合体等)、エチレン・プロピレン・ジエンゴ
ム、イソプレンゴム等が挙げられる。
重量%であり、かつスチレン含有量が30重量%以下で
ある、溶液重合スチレン・ブタジエンゴムであると好ま
しいが、これは、溶液重合SBRのビニル含有量が35
重量%未満では、ゴムの耐熱老化性が改良できす、85
重量%超過では、ゴムの破壊特性が低下し、また、スチ
レン含有量が30重量%超過では、接着性が低下するか
らである。を挙げることができる。
される、1,6−へキサメチレンジアミンージチオ硫酸
ナトリウム二水和物、ジメルカプトチアジアゾールの一
置換体、ジメルカプトチアジアゾールの一置換体の水和
物、およびトリアジンチオール・モノアルカリ金属塩と
からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物は、ゴ
ム成分100重量部に対して、0.5〜2.0重量部が、得ら
れる接着改良効果と他物性への影響の点から好ましい。
製造法は、ドライ技術を使用したイオン注入の他に、ブ
ラスめっきフィラメントをコバルト金属塩と適度な界面
活性剤を分散させたコロイドに浸し、乾燥する工程を繰
り返したのち、150〜250℃で熱処理することにより、C
oをめっき表層領域に拡散することができる。コードを
コロイド液に浸す回数、乾燥回数、熱拡散回数により、
Co量を制御できる。Niに関しても同様である。表層
領域を15nmまでとしたのは、接着性の改善に影響を
与えるのが、このあたりが主な領域だからである。ま
た、Co量は規定量を超えても、接着力の改善効果は飽
和状態になる。
施したブラスめっきについて、めっき表面からその深さ
方向における成分組成と初期接着性との関係を明らかに
するため、通常使用しているブラスめっきフィラメント
へCoイオン注入を行って、接着促進剤を減量もしくは
無添加とした被覆ゴムとの接着性を検討した。すなわ
ち、イオンプランテーションの技術を用いて、イオン注
入時間とブラスめっき表面のCo含有量との関係、及び
例えば図1に示すイオン化率とCo含有量の深さ方向分
布との関係を、予め把握して、めっき表層のCo含有量
を種々に制御し、初期接着性との関係を調査した。
までCoを含有させることが、初期接着性の改善に最も
有効であることを新たに見出し、この発明を完成するに
至ったのである。すなわち、めっき表面から深さ方向に
Co含有領域を拡げて、その領域の拡大過程の種々の段
階において、初期接着性を評価したところ、Co含有領
域を深さ方向に拡げるほど、初期接着性は改善される
が、15nmをこえる深さにまでCo含有領域を拡げて
も、それ以上に初期接着性が改善されることはなく、そ
の効果が15nmの深さを境に飽和することが、判明し
た。
して同様に初期接着性を評価したところ、一定の深さま
でCoが拡散されていなければ、初期接着性の改善効果
は小さく、実際にコバルト金属塩を減量もしくは無添加
とした被覆ゴムとの初期接着性が確保されるレベルにな
いことも判明した。
での表層領域におけるCo含有量について検討したとこ
ろ、その含有量が0.1アトミック%未満では上記の初
期接着性の改善効果に乏しく、一方表層領域のCu含有
量をこえると初期接着性の改善効果が飽和するため、
0.1アトミック%以上表層領域のCu含有量以下の範
囲とすることが好ましい。より好ましくは、0.5〜
5.0アトミック%の範囲とすることが推奨される。
の表層領域に限定してCoを含有させる際、イオン注入
を用いると、先に図1に例示したように、Coの含有は
めっき表面から深さ方向に漸減する濃度勾配を示すこと
になる。この場合、上記の表層領域におけるCo含有量
とは、後述する通り、X線光電子分光(XPS)法を用
いて図3のようなデプスプロファイルを作成し、表層領
域全体のCu、Zn、Coの全アトミック量に対するC
oアトミック%量を算出して得る。Ni含有量について
も同様である。
での表層領域にCoを含有させることによって初期接着
性が改善するのは、Coがめっき表面から15nmの深
さまで拡散して初めて、加硫接着時におけるめっき内部
のCuの有効な拡散を実現させることができるからであ
る。また、この深さをこえる領域にCoがめっき中に拡
散していたとしても、その効果は飽和することが明らか
であり、Coの増加によるコスト増をまねくことにな
る。上記の知見は、Coの場合に限らず、Niの場合も
同様であった。
有させるに当りイオン注入技術を用いたが、ブラスめっ
きの表層領域にCoまたはNiを入れ込む、他の方法を
検討したところ、ブラスめっきを施したフィラメント
を、例えば水1l当たりに水100重量部に対して5〜
10重量部のコバルト金属塩と適度な界面活性剤とを分
散させたコロイドに浸して乾燥させる工程を繰り返した
後に、150℃〜250℃の温度で熱処理を施すことに
よっても、Coを15nm深さのめっき内部まで拡散さ
せることができた。その際、コードを液に浸す回数、乾
燥回数及び熱拡散回数のいずれか少なくとも1つを制御
することによって、表層のコバルト含有量を調整可能で
ある。かように製造したフィラメントのめっき深さ方向
において、Cu、Zn及びCoの光電子分光分析を用い
て元素定量した結果の一例を、Co含有量について図2
に示す。
のフィラメントの伸線工程において、潤滑剤中に接着促
進剤であるCoやNiの金属塩を適量添加し、伸線時の
発熱を利用してCoやNiを15nmのめっき内部まで
拡散させることも可能である。
ついて鋭意検討した。すなわち、めっきの基本組成は、
初期接着性に加えて、ゴム加硫後の耐熱及び耐湿接着性
などの接着耐久性を考慮する必要があり、接着耐久性の
観点から、最表面におけるCu含有量を45アトミック
%以下、好ましくは40アトミック%以下に制限する必
要がある。一方、初期接着性を確保するには一定量以上
のCuの含有が必要であり、Cu含有量を15アトミッ
ク%以上、好ましくは25アトミック%以上とする。
成及びCo含有量を規制した際の、めっき表層領域を含
む、めっき深さ方向の各成分の濃度分布の典型例を、図
3に示す。
の総量の50アトミック%以上が、酸化物に含まれない
Co及び/またはNiであることが好ましい。なぜな
ら、酸素と結びついた酸化コバルト等は強固な結合のた
め極めて安定であり、CoないしはCoイオンの金属中
での拡散や移動が不可能となる。その結果としてCoと
Cuとの交換反応や置換反応が進まなくなり、接着促進
剤としての役割を果たし得なくなるからである。
れないCoまたはNiの定量は、めっき表面をX線光電
子分光法にて測定した結果に基づく、例えば図4に示す
Coのスペクトル模式図における、酸化物と金属との面
積比から両者の存在比から求めることができる。
3〜0.30μmとすることが有利である。すなわち、
めっき平均厚みが0.13μm未満になると、鉄地が露出
する部分が増加し初期接着性が阻害され、0.30μm
を超えると、ゴム物品使用中の熱によって過剰に接着反
応が進行し脆弱な接着しか得らなくなるからである。
下であることが有利である。なぜなら、0.40mmを
超えると、使用したゴム物品が曲げ変形下で繰り返し歪
を受けたときに、表面歪が大きくなり、座屈を引き起し
易くなるからでる。
光電子分光法を用いて、めっき表面からSiO2 のエ
ッチングスピード換算で15nm以上の深さまで、C
u、Zn、Co、O及びCの特徴的な光電子をモニター
にしてアルゴンエッチングを行いながら、各深さiに存
在する元素量を定量し、Cuiアトミック%及びCoiア
トミック %をそれぞれ求め、さらに15nmまでのデ
プスプロファイル(図3参照)を作成し、その領域での
Cu、Zn及びCoの相対面積から表層領域のCoアト
ミック%を算出した。なお、めっき厚さは、0.25μm
である。
ミック%は、 Cuiアトミック %=[fcu Cuin/(fcuCuin+fznZnin+f
coCoin)]×100 Coiアトミック %=[fco Coin/(fcuCuin+fznZnin
+fcoCoin)]×100 ただし、fcu, fzn, fco は各元素の感度係数であり、Cu
in、Znin、Coinは深さiの位置での各元素のカウント数
で単位はcount per secondである。
のゴム組成物(コーティングゴム)に下記AおよびBの
スチールコードを埋設してゴム−スチールコード複合体
を作成し、下記のようにして接着力を作成した。
63重量%、Zn37重量% スチールコードB(ブラスめっき):Cu63重量%、
表層領域のCo1.0重量%) 初期加硫後接着力 上記の黄銅めっきを施された各スチールコード(1×5
構造、素線径0.25mm)を12.5mm間隔で平行に並べ、
該スチールコードを両側からゴム組成物でコーティング
してサンプルを作製した。これを、160℃×10分間で
加硫し、これについて、ASTM−D―2229に準拠
してスチールコードを引き抜き、その時の引き抜き力を
測定し、指数表示した。数値が大きいほど接着力が大き
く、良好であることを示す。 通常加硫後接着力 上記と同様にして、サンプルを作製し、これを160℃×2
0分の条件で加硫し、上記と同様にして、引き抜き力を
測定し、指数表示した。数値が大きいほど接着力が大き
く、良好であることを示す。比較例1を100とする。 熱老化処理接着力 上記と同様にして作製したサンプルを、160℃×20分
間で加硫し、これをさらに100℃×10日間処理した
後、上記と同様にして引き抜き力を測定し、指数表示し
た。数値が大きいほど接着力が大きく、良好であること
を示す。
―フェニル―p―フェニレンジアミン(大内新興化学工
業株式会社製 ノクラック6C) 加硫促進剤:N,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド(大内新興化学工業株式会
社製 ノクセラーDZ)
ルコードにHTSや2,5−ジメルカプト−1,3,4
−チアジアゾール、ナトリウム塩を用いた場合、それぞ
れを単独に用いた場合に比べて明らかに高い初期加硫後
接着力が得られる。また実施例4のようにHTSを減ら
しても、十分に高い初期加硫後接着力及び通常加硫後接
着力、熱老化処理後接着力が得られるので、コスト的に
も安価なゴム−スチールコード複合体が得られることが
判る。
チールコード複合体は、HTSやチアジアゾール化合物
を配合したゴム組成物と、従来コードとからなるゴム−
スチールコード複合体では得られない高い接着力が初期
および熱劣化後も安定して得られる。
スめっき表面に注入した時のめっき表面から内部への深
さ方向Co含有量の分布を示す図である。
して200℃でCoをめっき内部に熱拡散させた時のめ
っき表面から内部への深さ方向Co含有量の分布を示す
図である。
度分布を示す図である。
分光法で回折したときのスペクトル模式図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 天然ゴムを50重量%以上含有するゴム
成分と1,6−へキサメチレンジアミンージチオ硫酸ナ
トリウム二水和物、ジメルカプトチアジアゾールの一置
換体、ジメルカプトチアジアゾールの一置換体の水和
物、およびトリアジンチオール・モノアルカリ金属塩と
からなる群から選ばれる少なくとも一種とを配合してな
るゴム組成物と、周面に、表面の銅(Cu)濃度が15
〜45アトミック%のブラスめっきを施されたスチール
フィラメントの該表面からフィラメント半径方向内側に
15nmの深さまでの表層領域に、コバルト(Co)原
子およびニッケル(Ni)原子のうち少なくとも1種を
含有してなるブラスめっき付きスチールフィラメント単
独またはこれらを撚り合わせてなるスチールコードとか
らなるゴム−スチールコード複合体。 - 【請求項2】前記ゴム組成物にさらに含水無機塩を配合
することを特徴とする請求項1記載のゴム−スチールコ
ード複合体。 - 【請求項3】前記ゴム組成物にさらに硫黄を配合するこ
とを特徴とする請求項1または2記載のゴム−スチール
コード複合体。 - 【請求項4】前記ジメルカプトチアジアゾールが2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールであるこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の
ゴム−スチールコード複合体。 - 【請求項5】前記ジメルカプトチアジアゾールの一置換
体が、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモ
ニウム塩、亜鉛塩からなる群から選ばれる少なくとも一
種であることを特徴とする滑求項1から4のいずれか1
項に記載のゴム−スチールコード複合体。 - 【請求項6】前記トリアジントリチオールモノアルカリ
金属塩の金属元素がリチウム、ナトリウム、およびカリ
ウムからなる群から選ばれる少なくとも一種であること
を特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のゴ
ム−スチールコード複合体。 - 【請求項7】前記ゴム組成物がさらにホウ酸および/ま
たはホウ酸エステルを含むことを特徴とする請求項1か
ら6のいずれか1項に記載のゴム−スチールコード複合
体。 - 【請求項8】前記ホウ酸エステルが1分子あたり1個か
ら3個のホウ素元素を有し、かつ1個から4個の炭素数
のアルコール残基を有することを特徴とする靖求項7記
載のゴム−スチールコード複合体。 - 【請求項9】前記表層領域に含有されるCo原子および
Ni原子の総量が0.1アトミック%以上かつ前記表層領
域のCu原子含有量以下であることを特徴とする請求項
1から8のいずれか1項に記載のゴム−スチールコード
複合体。 - 【請求項10】前記表層領域に含有されるCo原子およ
びNi原子の総量が0.5〜5.0アトミック%であること
を特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のゴ
ム−スチールコード複合体。 - 【請求項11】前記表層領域で、酸化物に含まれないC
o原子およびNi原子が、前記表層領域に含有されるC
o原子およびNi原子の総量の50アトミック%以上であ
ることを特徴とする請求項1から10のいちいずれか1
項に記載のゴム−スチールコード複合体。 - 【請求項12】前記ブラスめっきの平均厚みが0.13〜0.
30μmであることを特徴とする請求項1から11のうち
いずれか1項に記載のゴム−スチールコード複合体。 - 【請求項13】前記フィラメントの直径が0.40mm以下
であることを特徴とする請求項1から12のうちいずれ
か1項に記載のゴム−スチールコード複合体。
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JP2000196329A JP2002013084A (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | ゴム−スチールコード複合体 |
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