JP2002013010A - 釣り服 - Google Patents

釣り服

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JP2002013010A
JP2002013010A JP2000192844A JP2000192844A JP2002013010A JP 2002013010 A JP2002013010 A JP 2002013010A JP 2000192844 A JP2000192844 A JP 2000192844A JP 2000192844 A JP2000192844 A JP 2000192844A JP 2002013010 A JP2002013010 A JP 2002013010A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、ベルト体のベル
ト長さ調節具の違和感なく、快適に装着できる釣り服を
提供することにある。 【解決手段】本発明の釣り服は、前身頃2と後身頃3を
連結するベルト体6の長さを調節するベルト長さ調節具
20を設け、このベルト長さ調節具20を身体の脇を避
けて上記前身頃2の裏側に配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフローティ
ングベストと呼ばれるものを含み、ベルト体で、前身頃
と後身頃の間の長さを調節するようにした釣り服に関す
る。
【0002】
【従来の技術】釣り服として、例えばフローティングベ
ストと呼ばれ、前身頃と後身頃を有した救命胴衣があ
る。フローティングベストは、脇で分かれた前身頃と後
身頃が、ベルト体で連結されている。
【0003】フローティングベストは安全上着用者の身
体に適合した密着状態で身に着けるべきものである。し
かしながら、着用する釣人の体型の相違や冬と夏によっ
てベスト内側に着る服が変わる。このため、前身頃と後
身頃の間を連結するベルト体の長さを調節し、ウェスト
寸法を体に合わせるようになっている。ベルト体の長さ
は、ベストを着用した上で、身体の脇で、ベルト長さ調
節具によって、個々の使用状況に応じて調節する。
【0004】しかし、ベルトのベルト長さ調節具が身体
の脇の外に露出していると、釣糸が絡む等、釣具の操作
上問題があるため、特開2000-8205号のように、身体の
脇で、前身頃と後身頃を連結する布状体を設け、この布
状体で上記ベルト長さ調節具を覆うようにした釣り用ベ
ストが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の釣り用ベストに
あってはベルト体のベルト長さ調節具が前身頃と後身頃
の間で着用する釣り人の脇に位置する。しかし、身体の
脇は狭く丸い部位であるため、ベルト体を締め付けた状
態ではベルト長さ調節具が身体の脇に集中的に接触し易
く、また、ベルト長さ調節具が不安定であり、身体を動
かすほど、違和感が増し、着用者が不快を感じる。特
に、ベルト長さ調節具があばら骨部に当たると痛いなど
の不快感を来たすという問題があった。
【0006】また、従来の釣り用ベストにあってはベル
ト長さ調節具が身体の脇に位置するため、ベルト体の長
さ調節作業を行なう際には身体を捻って脇まで手を伸ば
して行なわなければならないにも拘わらず、ベルト長さ
調節具が布状体で覆われているため、ベルト長さ調節操
作がしにくいものであった。
【0007】さらに、身体の狭い脇にベルト長さ調節具
が位置するため、ベルト体の長さを調節する際に大きく
移動する形式のベルト長さ調節具を用いることが難しか
ったり、ベルト体の調節長さが制限されたりしていた。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、ベルト体のベルト長
さ調節具の装着感が快適であり、また、ベルト体の長さ
調節作業が楽な釣り服を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の釣
り服は、前身頃と後身頃を連結するベルト体の長さを調
節するベルト長さ調節具を設け、着用者の身体の脇を避
けて、上記ベルト長さ調節具を前身頃及び後身頃の少な
くともいずれかの裏側に配置したものである。
【0010】請求項2に係る発明の釣り服は、上記ベル
ト長さ調節具を特に前身頃の裏側に配置したものであ
る。
【0011】請求項3に係る発明の釣り服は、上記ベル
ト体の少なくとも一部が伸縮性を有したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る釣り服について図面を参照して説明する。本実施形態
では一般にフローティングベストと呼ばれる釣り用ベス
トの例である。
【0013】図1はその釣り用ベスト1全体の前面図で
ある。釣り用ベスト1は左右一対の前身頃2,2と一枚
の後身頃3が両脇それぞれの部分で布状部(体)4で連
結されてなるベスト本体5が設けられ、ベスト本体5の
両脇の部分に各々取り付けられて前身頃2,2と後身頃
3の前後の離間距離を調節する左右一対の長さ調節用ベ
ルト体6,6を備えている。
【0014】前身頃2,2の前端縁同士は、ファスナ7
によって開閉自在である。また、前身頃2,2と後身頃
3には発泡プラスチック等からなる板状の浮力材8が表
地と裏地の間の袋部内に各々個別に挿入されている。各
浮力材8はチャックやホックによって袋部の開閉可能な
口部から着脱自在である。
【0015】上記布状部4は表地と裏地の二枚構造にな
っており、その上端部と下端部は縫い付けられて袋状に
形成されている。布状部4は伸縮性のある布材で形成
し、または帯状のゴムを縫い付けて前身頃2と後身頃3
の前後離間方向に伸縮自在であり、前身頃2と後身頃3
の間の距離を縮小するように縮むようになっている。
【0016】上記左右の長さ調節用ベルト体6,6はい
ずれも前身頃2の内面側から布状部4内を通り、後身頃
3または後身頃3の縁部近くの部位にわたり左右に延び
て配置されている。
【0017】図3で示すように、長さ調節用ベルト体6
は前身頃2側の固定式のベルト部11と後身頃3側の長
さ可変式の調節ベルト部12の2本の部分に分かれてい
る。固定式のベルト部11は2つに折り畳まれ、その折
り返し両端がはファスナ7近くで前身頃2の裏地に縫い
付けられ、そこに固定されている。上記固定側のベルト
部11の折り返し中間部分は矩形リング状の連結環13
の挿通孔内を通り、その一側枠部に係止されている。
【0018】図3で示すように、調節ベルト部12の中
間部も同じく連結環13の挿通孔内を通り、その連結環
13の他側枠部に係止されている。そして、固定側のベ
ルト部11と調節ベルト部12は連結環13を介して連
結される。
【0019】図3で示すように、調節ベルト部12はそ
の中間部を連結環13に通すことにより、この部分で曲
げて2つに折られ、そのときの外側のベルト部12aが
前身頃2の裏面側から布状部4内を通り、後身頃3また
は後身頃3の縁部近くの部位において縫い付けられ、そ
こに固定されている。また、この際、外側のベルト部1
2aは布状部4の前端に形成された開口孔14から前身
頃2の裏面側に出て延長している。前身頃2の裏面には
調節ベルト部12の外側のベルト部12aの中間部を通
す、たるみ防止用のガイド用ベルトループ15が設けら
れている。
【0020】この調節ベルト部12にはベルト長さ調節
具20が装着されている。ベルト長さ調節具20は比較
的薄い扁平な調節具本体21に2つのベルト挿通孔22
a,22bが形成され、2つのベルト挿通孔22a,2
2bは上下に長く、かつ平行に配置され、また、2つの
ベルト挿通孔22a,22bの間には棒状の仕切り部2
3が形成されている。
【0021】そして、2つに折り曲られた調節ベルト部
12の内側のベルト部12bの先端はベルト長さ調節具
20の棒状の仕切り部23にループ状に巻き付けられて
縫い付け固定されている。
【0022】また、調節ベルト部12の外側のベルト部
12aはベルト長さ調節具20のベルト挿通孔22a,
22bに対していずれも内側から外側へ向けて通り抜
け、外側から棒状の仕切り部23に掛かっている。つま
り、調節ベルト部12の内側のベルト部12bと外側の
ベルト部12aは重なり合ってベルト長さ調節具20ま
で導かれ、そして、内側のベルト部12bは仕切り部2
3に固定されるが、外側のベルト部12aは一方のベル
ト挿通孔22aにベルト長さ調節具20の内側から挿通
されて外側に出てから他方のベルト挿通孔22bに外側
から内側へ挿通されて、ベルト長さ調節具20の内側に
回り込み、さらに上記布状部4に向かって延長されるよ
うに引き廻される。
【0023】通常、図3で示すように、外側のベルト部
12aと内側のベルト部12bは重なり合ってベルト長
さ調節具20の調節具本体21に押え付けられるため、
調節ベルト部12はその位置に保持される。特に、調節
ベルト部12に張力が加わった場合には強く引かれる
程、内側のベルト部12bと外側のベルト部12aは調
節具本体21に強く押え付けられる。このため、調節ベ
ルト部12はその位置に強固に固定され、実質的な長さ
は変わらない。
【0024】また、調節ベルト部12の長さを調節する
場合、ベルト長さ調節具20を軽く浮かして調節具本体
21にベルト部12aとベルト部12bが接合する状態
を緩める。すると、外側のベルト部12aを、調節具本
体21のベルト挿通孔22a,22bから引いたり、押
し込んだりすることができる。
【0025】そして、調節ベルト部12の長さを長くす
る場合には、外側のベルト部12aをベルト挿通孔22
aの外へ引き出し、その長さ分、ベルト挿通孔22bの
中へ繰り込む。すると、ベルト長さ調節具20のベルト
挿通孔22aから先のベルト長さが短くなり、ベルト長
さ調節具20から連結環13までの距離が、その繰り出
し量の二分の一の長さ分(これは内側のベルト部12b
の長さに相当)短くなる。一方、ベルト挿通孔22bの
中へ繰り込んだ同量の長さ分、外側のベルト部12aの
全長が長くなる。つまり、ベルト長さ調節具20から連
結環13までの内側のベルト部12bの長さが短くなっ
ても外側のベルト部12aの全体の長さがそれ以上に長
くなるため、調節ベルト部12の実質的な長さが長くな
る。
【0026】また、調節ベルト部12の長さを短くする
場合には、逆に、外側のベルト部12aをベルト挿通孔
22bから外に引き出し、その分、ベルト挿通孔22a
の中へ外側から内側へ繰り込む。すると、調節ベルト部
12の実質的な長さが短くなる。
【0027】通常、このようなベルト長さ調節は、ウェ
スト寸法の調整を必要とする場合に釣り用ベスト1を着
用後に行なう。左右のベルト体6の長さをそれぞれバラ
ンスよく調節することにより前身頃2と後身頃3の間の
距離を変え、身体に釣り用ベスト1を密着させることが
できる。
【0028】以上の如く、本実施形態での釣り用ベスト
1ではベルト長さ調節具20を前身頃2の内側に設けた
ことによりそのベルト長さ調節具20の操作が身体の前
の前で行なうことができて操作が楽である。
【0029】ベルト体6の長さを短くして前身頃2と後
身頃3の間の距離を縮めると、前身頃2と後身頃3の間
の布状部4が弛むが、布状部4は伸縮性を有しているた
め、その弛み量を抑制できる。また、身体の脇にベルト
長さ調節具20が位置しないので、その布状部4の伸縮
が邪魔されず、弛みを十分にとることができる。
【0030】ベルト長さ調節具20は前身頃2の裏側に
設けられ、前身頃2で覆われているので、釣り用ベスト
1を着用した状態で釣り人の動きを邪魔しない。特に釣
り糸が絡み付くことがなくなる。ベルト体6も釣り用ベ
スト1の内側にあり、外に露出しないので、ベルト体6
が釣り人の動作を邪魔しないと共に、ベルト体6に釣り
糸が触れ、引っ掛かることもない。
【0031】ベルト長さ調節具20が釣り用ベスト1の
前身頃2の裏側に設けられ、着用者の腹付近に位置して
いるので、ベルト長さ調節具20の装着感がほとんどな
く、釣り用ベスト1を着用しての運動性・作業性がよく
なる。
【0032】前身頃2の裏側に連結環13やベルト長さ
調節具20が設けられているので、ベルト長さ調節具2
0の違和感や装着感が小さく、身体を動かしても不快感
がない。しかも、従来のもののように着用者の脇腹やあ
ばら骨にベルト長さ調節具20が当たることがなく、違
和感がなく、快適である。さらに、ベルト体6を締め付
けてもベルト長さ調節具20の違和感が増さないので、
ベルト体6の効率的な締め付けが確保できる。
【0033】ベルト長さ調節具20が前身頃2の裏側に
配置するので、ベルト体6の長さを調節する際、身体の
脇に配置する場合に比べてベルト長さ調節具20の移動
量を大きくとれ、ウェスト寸法の幅広い調節が可能であ
る。
【0034】また、ベルト長さ調節具20は前身頃2の
裏側に配置されるので、特別なカバー体を設ける必要が
なく、カバー体を省略または簡略にすることができてコ
ストの削減に繋がる。また、身体への接触物が減ること
により、装着感が快適になる。勿論、ベルト長さ調節具
20を内側から覆う簡単なカバーを設けてもよい。
【0035】さらに、ベルト体6の一部または全部が伸
縮性を有すると、十分にウェストを締め付けた後でも多
少の余裕があるので、快適な着心地が得られる。
【0036】尚、本発明は上記実施形態のものに限定さ
れるものではない。ベルト体のベルト長さ調節具は上記
実施形態で示したように移動する方式のものでなく、固
定バックル式のものであってもよい。また、ベルト体の
ベルト長さ調節具を前身頃ではなく、後身頃の裏側に配
置するようにしても利用可能であり、この場合にもベル
ト体のベルト長さ調節具の装着感が快適であるなどの効
果が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ベ
ルト体のベルト長さ調節具の違和感が少なく、快適な装
着感が得られる。また、ベルト体の長さ調節性能が増
す。さらにベルト体の長さ調節作業がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る釣り用ベスト全体
の前面図。
【図2】釣り用ベストの裏面図。
【図3】図2中X−X矢視線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…釣り用ベスト、2…前身頃、3…後身頃、4…布状
部、5…ベスト本体、6…長さ調節用ベルト体、7…フ
ァスナ、8…浮力材、11…ベルト部、12…調節ベル
ト部、13…連結環、20…ベルト長さ調節具、21…
調節具本体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41F 9/02 A41F 9/02 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前身頃と後身頃を連結するベルト体の長さ
    を調節するベルト長さ調節具を設け、着用者の身体の脇
    を避けて、前身頃及び後身頃の少なくともいずれかの裏
    側に上記ベルト長さ調節具を配置したことを特徴とする
    釣り服。
  2. 【請求項2】着用者の身体の脇を避けて、ベルト長さ調
    節具を前身頃の裏側に配置したことを特徴とする請求項
    1に記載の釣り服。
  3. 【請求項3】ベルト体は少なくとも一部が伸縮性を有し
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣
    り服。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102532A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報処理装置のハンドストラップ
JP2007186806A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Shimano Inc フローティングベスト
JP2011149115A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Shimano Inc 浮力材付き釣り用上着

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JP2007186806A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Shimano Inc フローティングベスト
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