JP2002011613A - パイプ切断用カッター刃 - Google Patents
パイプ切断用カッター刃Info
- Publication number
- JP2002011613A JP2002011613A JP2000194939A JP2000194939A JP2002011613A JP 2002011613 A JP2002011613 A JP 2002011613A JP 2000194939 A JP2000194939 A JP 2000194939A JP 2000194939 A JP2000194939 A JP 2000194939A JP 2002011613 A JP2002011613 A JP 2002011613A
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- cutting
- cutter
- pipe
- stainless steel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価でしかも切断性能に優れたステンレス鋼
パイプの切断が可能なパイプ切断用カッターを提供す
る。 【解決手段】 塑性変形によりパイプ切断するカッター
刃において、前記カッター刃の材質をＣ：０．６０〜
１．２０％、Ｃｒ：１６〜１８％を含有するマルテンサ
イト系ステンレス鋼を使用するパイプ切断用カッター刃
であり、特に、前記カッター刃がステンレス鋼パイプ切
断に用いる。
パイプの切断が可能なパイプ切断用カッターを提供す
る。 【解決手段】 塑性変形によりパイプ切断するカッター
刃において、前記カッター刃の材質をＣ：０．６０〜
１．２０％、Ｃｒ：１６〜１８％を含有するマルテンサ
イト系ステンレス鋼を使用するパイプ切断用カッター刃
であり、特に、前記カッター刃がステンレス鋼パイプ切
断に用いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス鋼パイ
プの切断用に用いるＳＵＳ４４０系マルテンサイト系ス
テンレス鋼により作製したパイプ切断用カッター刃に関
するものである。
プの切断用に用いるＳＵＳ４４０系マルテンサイト系ス
テンレス鋼により作製したパイプ切断用カッター刃に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】ホィールカッター刃は塑性変形により種
々のパイプを切断する円盤状の刃物である。このカッタ
ー刃は様々な押し切り工具に使用され、その切断する被
切断物は主にチューブ状のパイプに適している。従来よ
りパイプを切断する機械としては、例えば、砥石切断
機、丸鋸切断機、プレス切断機、ディスクカッタ式切断
機、プラズマ式切断機、フリクションソー切断機、ミー
リングカッター切断機など様々な切断機がある。しかし
ながら、砥石切断機、丸鋸切断機の場合においては、切
断工数の増加につれカッター外径の磨耗が激しくカッタ
ーストローク調整が必要であり、切断面のバリが発生
し、その除去に手間がかかるという問題があり、プレス
切断機においては、シングルプレスアクションでは管端
の変形が著しく、ダブルアクションプレスでは引っ掻き
刃と切断刃による二段階切断のために刃物のクリアラン
ス調整が難しく、しかも管端の変形が残るという問題が
ある。更に、プラズマ式切断機、フリクションソー切断
機、ミーリングカッター切断機においては切断機自体が
大型になり現場でのパイプ切断には適さないという問題
がある。
々のパイプを切断する円盤状の刃物である。このカッタ
ー刃は様々な押し切り工具に使用され、その切断する被
切断物は主にチューブ状のパイプに適している。従来よ
りパイプを切断する機械としては、例えば、砥石切断
機、丸鋸切断機、プレス切断機、ディスクカッタ式切断
機、プラズマ式切断機、フリクションソー切断機、ミー
リングカッター切断機など様々な切断機がある。しかし
ながら、砥石切断機、丸鋸切断機の場合においては、切
断工数の増加につれカッター外径の磨耗が激しくカッタ
ーストローク調整が必要であり、切断面のバリが発生
し、その除去に手間がかかるという問題があり、プレス
切断機においては、シングルプレスアクションでは管端
の変形が著しく、ダブルアクションプレスでは引っ掻き
刃と切断刃による二段階切断のために刃物のクリアラン
ス調整が難しく、しかも管端の変形が残るという問題が
ある。更に、プラズマ式切断機、フリクションソー切断
機、ミーリングカッター切断機においては切断機自体が
大型になり現場でのパイプ切断には適さないという問題
がある。
【０００３】一方、ステンレスパイプ使用の普及に伴い
作業現場における同種のパイプの切断には高性能、長寿
命の押し切り工具が求められており、一般にはディスク
カッタ式切断機が最も普及している。しかし、このディ
スクカッタ式切断機に用いられているカッター刃の材質
は、一般的には、例えばＪＩＳ ＳＵＪ２で代表される
高炭素Ｃｒ鋼、合金工具鋼、高速度工具鋼等で作製さ
れ、一部にはカッター刃の表面硬度を上昇させるために
カッター刃表面にコーティングを施したものも散見され
る。しかしながら、これらのカッター刃は製造コストが
高い上に、被切断対象材がＳＵＳ３０４系のＳＵ４０の
ステンレスパイプを切断する場合、磨耗欠損が起こり耐
久性に乏しく、切断口数１５０口以下と低く、コストパ
フォーマンスが低いと言わざるを得ない。
作業現場における同種のパイプの切断には高性能、長寿
命の押し切り工具が求められており、一般にはディスク
カッタ式切断機が最も普及している。しかし、このディ
スクカッタ式切断機に用いられているカッター刃の材質
は、一般的には、例えばＪＩＳ ＳＵＪ２で代表される
高炭素Ｃｒ鋼、合金工具鋼、高速度工具鋼等で作製さ
れ、一部にはカッター刃の表面硬度を上昇させるために
カッター刃表面にコーティングを施したものも散見され
る。しかしながら、これらのカッター刃は製造コストが
高い上に、被切断対象材がＳＵＳ３０４系のＳＵ４０の
ステンレスパイプを切断する場合、磨耗欠損が起こり耐
久性に乏しく、切断口数１５０口以下と低く、コストパ
フォーマンスが低いと言わざるを得ない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデ
ィスクカッタ式切断機に用いられるカッター刃は種々の
問題点を抱えており、低価格で、しかもコストパフォー
マンスに優れ、かつ使用現場において耐久性に優れたカ
ッター刃が求められている。本発明は、上記課題を解決
するために開発されたもので、特にステンレス鋼パイプ
の切断に優れた高性能のカッター刃を提供するものであ
る。
ィスクカッタ式切断機に用いられるカッター刃は種々の
問題点を抱えており、低価格で、しかもコストパフォー
マンスに優れ、かつ使用現場において耐久性に優れたカ
ッター刃が求められている。本発明は、上記課題を解決
するために開発されたもので、特にステンレス鋼パイプ
の切断に優れた高性能のカッター刃を提供するものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、塑性変形によ
りパイプ切断するカッター刃において、前記カッター刃
の材質をＣ：０．６０〜１．２０％、Ｃｒ：１６〜１８
％を含有するマルテンサイト系ステンレス鋼を使用する
パイプ切断用カッター刃であり、特に、ステンレス鋼パ
イプ切断に用いられるものである。
りパイプ切断するカッター刃において、前記カッター刃
の材質をＣ：０．６０〜１．２０％、Ｃｒ：１６〜１８
％を含有するマルテンサイト系ステンレス鋼を使用する
パイプ切断用カッター刃であり、特に、ステンレス鋼パ
イプ切断に用いられるものである。
【０００６】
【発明の実施の形態・実施例】次に本発明の実施の形態
および実施例について図面を以て詳細に説明する。図１
は本発明によるパイプ切断用カッター刃を取り付けて実
際にステンレス鋼パイプを切断する状態を示すもので、
図２は本発明によるパイプ切断用カッター刃の断面図を
示すものである。図１において、１はコ字状の形状を有
するチューブカッター治具であり、このチューブカッタ
ー治具１のコ字状内部には、その開口部内に、パイプ切
断用カッター２、被切断用ステンレス鋼パイプ４および
受けローラー３を収容する空間部を設けてある。上記チ
ューブカッター治具１に上部には、パイプ切断用カッタ
ー２と受けローラー３の間に被切断用ステンレス鋼パイ
プ４を緊締するための押し込み用ネジ５が設けられ、被
切断用ステンレス鋼パイプ４を緊締・固定している。ま
た、下部には被切断用ステンレス鋼パイプ４を転動させ
る非駆動の受けローラー３を取り付けている。
および実施例について図面を以て詳細に説明する。図１
は本発明によるパイプ切断用カッター刃を取り付けて実
際にステンレス鋼パイプを切断する状態を示すもので、
図２は本発明によるパイプ切断用カッター刃の断面図を
示すものである。図１において、１はコ字状の形状を有
するチューブカッター治具であり、このチューブカッタ
ー治具１のコ字状内部には、その開口部内に、パイプ切
断用カッター２、被切断用ステンレス鋼パイプ４および
受けローラー３を収容する空間部を設けてある。上記チ
ューブカッター治具１に上部には、パイプ切断用カッタ
ー２と受けローラー３の間に被切断用ステンレス鋼パイ
プ４を緊締するための押し込み用ネジ５が設けられ、被
切断用ステンレス鋼パイプ４を緊締・固定している。ま
た、下部には被切断用ステンレス鋼パイプ４を転動させ
る非駆動の受けローラー３を取り付けている。
【０００７】上記パイプ切断用カッター２の形状の一例
を示すと、図２に示すように、幅１９ｍｍ、胴部１６ｍ
ｍφの筒状の本体６に、その上下中央部に幅２ｍｍ、高
さ６ｍｍの先端に鋭角な尖端部を有するカッター刃７を
設けている。本発明によるパイプ切断用カッター２にお
いては、前記カッター刃７の材質を、ＪＩＳ規格ＳＵＳ
４４０シリーズのＳＵＳ４４０Ａ、ＳＵＳ４４０Ｂ、Ｓ
ＵＳ４４０Ｃ、ＳＵＳ４４０Ｆ、成分組成としては、
Ｃ：０．６０〜１．２０％、Ｃｒ：１６〜１８％、必要
によりＮｉ：０．６０％以下、Ｍｏ：０．７５％以下を
含有するマルテンサイト系ステンレス鋼を使用すること
である。本発明で用いる上述した材質を有するマルテン
サイト系ステンレス鋼は靱性が非常に高く、切断性能に
優れているものである。また、上記規格と同等の諸外国
の規格材質を使用することも可能である。上記成分組成
を有するパイプ切断用カッター２は、焼き入れ・焼戻し
処理することにより刃の硬度および耐食性を向上させる
ことができる。なお、前記カッター刃７の表面にはパー
カライジング等の表面処理を施すこともできる。
を示すと、図２に示すように、幅１９ｍｍ、胴部１６ｍ
ｍφの筒状の本体６に、その上下中央部に幅２ｍｍ、高
さ６ｍｍの先端に鋭角な尖端部を有するカッター刃７を
設けている。本発明によるパイプ切断用カッター２にお
いては、前記カッター刃７の材質を、ＪＩＳ規格ＳＵＳ
４４０シリーズのＳＵＳ４４０Ａ、ＳＵＳ４４０Ｂ、Ｓ
ＵＳ４４０Ｃ、ＳＵＳ４４０Ｆ、成分組成としては、
Ｃ：０．６０〜１．２０％、Ｃｒ：１６〜１８％、必要
によりＮｉ：０．６０％以下、Ｍｏ：０．７５％以下を
含有するマルテンサイト系ステンレス鋼を使用すること
である。本発明で用いる上述した材質を有するマルテン
サイト系ステンレス鋼は靱性が非常に高く、切断性能に
優れているものである。また、上記規格と同等の諸外国
の規格材質を使用することも可能である。上記成分組成
を有するパイプ切断用カッター２は、焼き入れ・焼戻し
処理することにより刃の硬度および耐食性を向上させる
ことができる。なお、前記カッター刃７の表面にはパー
カライジング等の表面処理を施すこともできる。
【０００８】上述したようなチューブカッター治具１に
セッティングされた被切断用ステンレス鋼パイプ４は、
別に設けたパイプ回転装置（図示せず）により被切断用
ステンレス鋼パイプ４を回転させ、一方、パイプ切断用
カッターのカッター刃７を徐々に押し込みながら切断を
続行することでパイプ切断を完了する。本発明によるパ
イプ切断用カッター刃によるステンレス鋼パイプの切断
においては、現在市販のＪＩＳ ＳＵＪ２で代表される
高炭素Ｃｒ鋼、合金工具鋼、高速度工具鋼等で作製され
たカッター刃に比較して約１０倍以上の切断口数を達成
でき、ＳＵＳ３０４ＴＰＤのＳＵ４０の薄肉ステンレス
鋼パイプの切断においては１０００口数を上回る切断性
能を示した。
セッティングされた被切断用ステンレス鋼パイプ４は、
別に設けたパイプ回転装置（図示せず）により被切断用
ステンレス鋼パイプ４を回転させ、一方、パイプ切断用
カッターのカッター刃７を徐々に押し込みながら切断を
続行することでパイプ切断を完了する。本発明によるパ
イプ切断用カッター刃によるステンレス鋼パイプの切断
においては、現在市販のＪＩＳ ＳＵＪ２で代表される
高炭素Ｃｒ鋼、合金工具鋼、高速度工具鋼等で作製され
たカッター刃に比較して約１０倍以上の切断口数を達成
でき、ＳＵＳ３０４ＴＰＤのＳＵ４０の薄肉ステンレス
鋼パイプの切断においては１０００口数を上回る切断性
能を示した。
【０００９】なお、本発明によるパイプ切断用カッター
刃は、ディスクカッタ式切断機用のカッターは勿論のこ
と、それ以外の丸鋸切断機、プレス切断機、フリクショ
ンソー切断機など種々の切断機にも使用可能である。ま
た、本発明によるパイプ切断用カッターはステンレス鋼
パイプの以外の他の材質を有するパイプの切断にも適用
可能である。
刃は、ディスクカッタ式切断機用のカッターは勿論のこ
と、それ以外の丸鋸切断機、プレス切断機、フリクショ
ンソー切断機など種々の切断機にも使用可能である。ま
た、本発明によるパイプ切断用カッターはステンレス鋼
パイプの以外の他の材質を有するパイプの切断にも適用
可能である。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるパイ
プ切断用カッター刃は、安価でしかも切断性能に優れた
ステンレス鋼パイプの切断が可能になる。
プ切断用カッター刃は、安価でしかも切断性能に優れた
ステンレス鋼パイプの切断が可能になる。
【図１】パイプ切断の概略模式図である。
【図２】本発明によるパイプ切断用カッター刃の断面図
である。
である。
Claims (2)
- 【請求項１】 塑性変形によりパイプ切断するカッター
刃において、前記カッター刃の材質をＣ：０．６０〜
１．２０％、Ｃｒ：１６〜１８％を含有するマルテンサ
イト系ステンレス鋼を使用することを特徴とするパイプ
切断用カッター刃。 - 【請求項２】 前記カッター刃をステンレス鋼パイプ切
断に用いることを特徴とする請求項１記載のパイプ切断
用カッター刃。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000194939A JP2002011613A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | パイプ切断用カッター刃 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000194939A JP2002011613A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | パイプ切断用カッター刃 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002011613A true JP2002011613A (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=18693690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000194939A Pending JP2002011613A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | パイプ切断用カッター刃 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002011613A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7564061B2 (en) | 2004-09-28 | 2009-07-21 | Fujitsu Limited | Field effect transistor and production method thereof |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58157524A (ja) * | 1982-03-11 | 1983-09-19 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 被成形材の型取り方法 |
| JPH07227650A (ja) * | 1994-02-21 | 1995-08-29 | Nisshin Steel Co Ltd | 高炭素含有ステンレス鋼薄板の製造方法 |
-
2000
- 2000-06-23 JP JP2000194939A patent/JP2002011613A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58157524A (ja) * | 1982-03-11 | 1983-09-19 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 被成形材の型取り方法 |
| JPH07227650A (ja) * | 1994-02-21 | 1995-08-29 | Nisshin Steel Co Ltd | 高炭素含有ステンレス鋼薄板の製造方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7564061B2 (en) | 2004-09-28 | 2009-07-21 | Fujitsu Limited | Field effect transistor and production method thereof |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070608 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100225 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101130 |