JP2002011376A - 破砕物選別装置 - Google Patents
破砕物選別装置Info
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- JP2002011376A JP2002011376A JP2000198197A JP2000198197A JP2002011376A JP 2002011376 A JP2002011376 A JP 2002011376A JP 2000198197 A JP2000198197 A JP 2000198197A JP 2000198197 A JP2000198197 A JP 2000198197A JP 2002011376 A JP2002011376 A JP 2002011376A
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Abstract
破砕した破砕物から、プラスチックを素材別に選別する
破砕物選別装置において、運転開始時、運転停止時など
の非定常運転時に、回転ドラム内の比重液と選別対象物
による回転アンバランスを防止して装置を小型にすると
ともに、選別対象物を遠心力と重力による2方向の分離
力により選別して、選別精度を向上する。 【解決手段】 回転ドラム12内に遠心力により略円筒
形状に形成される分離水20の回転中心軸を鉛直方向と
し、回転中心軸上の原料供給管15から回転ドラム12
内に破砕物を供給する。遠心力で分離した分離水20の
比重よりも大きな破砕物は回転ドラム12底部から排出
口16を通して第1の回収用配管17より回収し、分離
水20の比重よりも小さい破砕物を回転中心軸側の回転
ドラム12の上部から排出口18を通して第2の回収用
配管19より回収する。
Description
ラスチックまたはプラスチック複合部材や廃家電製品を
破砕した破砕物から、プラスチックを素材別に選別する
破砕物選別装置に関するものである。
棄物のプラスチック選別装置として、図16に示す横型
遠心式の破砕物選別装置を提案している。以下、この装
置の構成および動作を説明する。
ック群は、循環水とともに原料供給管1から2000r
/minで回転する回転胴体2内に供給される。循環水
は回転胴体2内で遠心力により略円筒形状に形成され、
供給された原料には800m/s2程度の遠心力が加わ
る。
スチックは回転胴体2の回転軸側に浮き、回転胴体2よ
りも回転数が数10r/min上回る軽比重物用スクリ
ューコンベアー3により搬送され、かつ脱水された軽比
重物が軽比重物排出口4から排出回収される。一方、比
重が1.0よりも大きなプラスチックは、回転胴体2の
胴壁に押しつけられ、回転胴体2よりも回転数が数10
r/min上回る重比重物用スクリューコンベアー5に
より搬送され、かつ脱水された重比重物が重比重物排出
口6から排出回収される。
設けられた排水口9を経由して、選別前の破砕されたプ
ラスチック群と水の混合タンク(図示せず)へポンプア
ップされる。なお、10は回転胴体2の駆動モータ、1
1は選別装置の振動減衰装置である。
に示す横型遠心式の破砕物選別装置では、回転中心軸を
水平方向として、循環水および選別対象物を回転させる
ため、特に回転立ち上げ時と回転停止時に大きなアンバ
ランスを生じる。このため、大がかりな振動減衰装置1
1や高トルクの駆動モータ10が必要であった。また、
軽比重物と重比重物それぞれを両側へ搬送する専用スク
リューコンベアーが必要となる等の問題があった。
耐振性構造で、かつ複雑な機構となることから高価な装
置で汎用性に問題があった。
で、運転開始時、運転停止時などの非定常運転時に、回
転ドラム内の比重液と選別対象物による回転アンバラン
スを防止して装置を小型にするとともに、選別対象物を
遠心力と重力による2方向の分離力により選別して、選
別精度を向上することを目的としている。
するために、鉛直方向に回転中心軸を有する回転ドラム
の内方に比重液を収容し、この回転ドラムの回転中心軸
上に回転ドラム内に破砕物を供給する筒体を設け、回転
ドラムの底部側の側壁近傍に排出口を有する第1の破砕
物回収手段を設けるとともに、回転ドラムの上方部側に
前記第1の破砕物回収手段の排出口より回転中心軸側に
排出口を有する第2の破砕物回収手段を備えたものであ
る。
中心軸を有するので、運転開始時、運転停止時などの非
定常運転時に、回転ドラム内の比重液と選別対象物によ
る回転アンバランスを防止することができ、大がかりな
振動減衰装置や高トルクの駆動モータが必要でなく、装
置を小型にできるとともに、選別対象物を遠心力と重力
による2方向の分離力により選別することができ、選別
精度を向上することができる。
は、鉛直方向に回転中心軸を有し内方に比重液を収容す
る回転ドラムと、この回転ドラムの回転中心軸上に設け
前記回転ドラム内に破砕物を供給する筒体と、前記回転
ドラムの底部側の側壁近傍に排出口を有する第1の破砕
物回収手段と、前記回転ドラムの上方部側に前記第1の
破砕物回収手段の排出口より回転中心軸側に排出口を有
する第2の破砕物回収手段とを備えたものであり、回転
ドラム内に略円筒形状に形成される比重液の回転中心軸
を鉛直方向とし、破砕物を回転ドラム内の回転中心軸上
に設けた筒体から供給すると、供給された破砕物の内、
比重液の比重よりも大きい破砕物(沈む破砕物)と小さ
い破砕物(浮く破砕物)を回転方向には遠心力で、鉛直
方向には重力で分離することができ、比重液よりも比重
が大きい破砕物を回転ドラム底部側の第1の破砕物回収
手段で回収し、比重液よりも比重が小さい破砕物を回転
ドラム上方部に設けた第2の破砕物回収手段で回収する
ことができる。これにより、運転開始時、運転停止時な
どの非定常運転時に、回転ドラム内の比重液と選別対象
物による回転アンバランスを防止することができ、大が
かりな振動減衰装置や高トルクの駆動モータが必要でな
く、装置を小型にできるとともに、選別対象物を遠心力
と重力による2方向の分離力により選別することがで
き、選別精度を向上することができる。
記載の発明において、第1の破砕物回収手段は、回転ド
ラムの底部側側壁近傍に設けた第1の排出口から回転中
心軸近傍に設けた第2の排出口に至る導入経路を有し、
この導入経路に、前記回転ドラムの回転方向に対し、比
重液を導入する方向のスパイラル壁を複数個設けたもの
であり、比重液より比重が大きい破砕物を比重液ととも
に回転ドラム底部側の側壁近傍から排出する際、スパイ
ラル壁によりポンプ機能を持たせることができて、第1
の排出口部と第2の排出口部を介して強制排出すること
ができ、選別処理能力を大幅に増大することができる。
たは2に記載の発明において、回転ドラム内に破砕物を
供給する筒体の吐出口を、第2の破砕物回収手段の排出
口より回転ドラムの内壁側となるように構成したもので
あり、破砕物は比重液とともに回転ドラム内に略円筒状
に形成した比重液中に供給され、この結果、選別を阻害
する気泡を発生させることなく、また回転中心軸から遠
くに供給することで、遠心力を大きく作用させることが
でき、比重液に浮く側の破砕物の選別精度を向上するこ
とができる。
3に記載の発明において、破砕物を供給する筒体の同軸
上の外側に、回転ドラムと異なる回転数の回転排出機の
筒体を備えたものであり、比重液の比重より小さい破砕
物の回収に比重液の流れをほとんど作用させることな
く、回転排出機により回転中心軸側の液面に浮上した破
砕物を回収することができ、廃家電製品のプラスチック
のように選別対象の比重が極めて1.0に近く、比重液
の流れが選別に影響するもの(PP樹脂:0.912,
PS樹脂:1.05)を選別するときに、マテリアルリ
サイクルの対象であるオレフィン系樹脂(PP樹脂)側
への異物混入を極めて効果的に防止することができる。
4に記載の発明において、第2の破砕物回収手段の上方
に、破砕物の脱水手段を備えたものであり、比重液の比
重よりも小さい破砕物を脱水した状態で回収することが
できる。
記載の発明において、脱水手段は、複数個の水切り口を
有する脱水回転槽で構成し、前記水切り口に破砕物目詰
まり防止手段を備えたものであり、脱水時に水切り口が
破砕物の小片で目詰まりし、脱水性能に支障が生じるの
を防止することができる。
記載の発明において、脱水手段は、脱水水受け槽内に設
けた脱水回転槽内に、回転中心軸方向から脱水回転槽方
向へ放射状の間隙を有する複数の弾性板を備え、前記間
隙の回転中心軸側は概ね破砕物の厚みより小さく構成
し、前記複数の弾性板が回転中心軸方向に第2の破砕物
回収手段の排出口径(出口口径)以上の略逆円錐形状を
形成するようにしたものであり、脱水された比重液の通
過路である弾性板の形成する間隙に破砕物の小片が目詰
まりしても、遠心力で破砕物の小片は間隙の奥へ移動し
ようとする。このとき、弾性板がたわみ、また間隙は末
広がりとなっているために、一時的に目詰まりした破砕
物の小片は、徐々に脱水された比重液とともに排出さ
れ、メンテナンスフリーとすることができる。
7に記載の発明において、脱水手段の上方に、破砕物の
乾燥手段を備えたものであり、脱水された破砕物をさら
に乾燥した状態にすることができる。
8に記載の発明において、回転ドラム内の第1の破砕物
回収手段と第2の破砕物回収手段間の回転中心軸上に、
第2の破砕物回収手段の排出口より回転ドラムの内壁方
向に少なくとも外縁の一部を有するブロックを1つ以上
備えたものであり、略円筒状に形成された比重液の回転
中心軸側の液面を破砕物が上方側に移動するとき、ブロ
ックを乗り越えることとなり、このとき、破砕物をとき
ほぐすようになり、比重液の比重よりも小さい破砕物が
浮上する際に巻き込まれた異物(比重液の比重よりも大
きなもの)を遠心力で分離除去することができ、選別精
度を向上することができる。
〜9に記載の発明において、第2の破砕物回収手段の排
出口の外縁の鉛直面近傍から回転ドラム内に破砕物を供
給する筒体の外壁間の前記回転ドラム内に比重液の液面
位置を検知する液面検知手段を設け、液面制御手段を備
えたものであり、回転ドラム内に略円筒状に形成した比
重液の回転中心軸側の液面位置を制御することができ、
運転中に回転ドラム内に導入される比重液と破砕物の量
が変動しても、第2の破砕物回収手段に応じた最適位置
に維持することができる。この結果、第2の破砕物回収
手段を安定的に動かすことができるとともに、優れた選
別精度を維持することができる。
〜10に記載の発明において、回転ドラムの上方部に設
けた第2の破砕物回収手段の排出口に連通して、回転ド
ラム側から出口方向へ排出口径が広がる傾斜面を設けた
ものであり、排出口を通過した後の隙間は傾斜面によっ
て徐々に広くなるので、破砕物が回転排出機の力で排出
口を通過すると、遠心力で上方へ飛ばされて排出され
る。この結果、破砕物が排出口の経路途中で留まり、回
転排出機をロックするのを防止することができる。
〜11に記載の発明において、回転ドラムは、第1の破
砕物回収手段側の内径を第2の破砕物回収手段側の内径
よりも徐々に大きくし、回転ドラムの側壁が少なくとも
底部側で広がる傾斜としたものであり、比重液よりも比
重が大きな破砕物は、回転ドラムの内壁に到達した後、
回転ドラムの傾斜した側壁に沿って下部方向の力が遠心
力の分力として作用し、回転ドラム内に破砕物が滞留す
ることなく第1の破砕物回収手段から早く排出すること
ができる。
〜12に記載の発明において、回転ドラムを定常回転数
で定常運転する前後の運転始動時および運転停止時に、
前記回転ドラム内に破砕物を含まない比重液だけを導入
する比重液供給手段を有するものであり、運転開始時
に、回転ドラム内に比重液が略円筒状を形成し、かつ所
定の遠心力が作用した状態で選別前の破砕物を回転ドラ
ム内に導入するので、良好な選別精度を得ることができ
る。また、停止時においては、回転ドラム内の破砕物の
選別・回収が終了した後の比重液だけが回転ドラム内に
ある状態で装置を停止するので、第1の破砕物回収手段
側に選別できていない状態の破砕物が流入することと、
回転ドラム内に破砕物が残留することを防止することが
できる。
〜13に記載の発明において、回転ドラム内に供給する
破砕物と比重液の混合比率を調節可能とする供給手段を
有するものであり、回転ドラム内に導入する比重液と破
砕物の混合割合が一定の混合液であることから、混合液
の混合率の変動が少なく、回転ドラムへの負荷変動を少
なくすることができる。この結果、振動減衰装置がなく
ても運転中に振動を生じるようなことはない。また、回
転ドラム内で破砕物を比重差で分離している際に、破砕
物の重なりの少ない混合状態に混合率を設定すること
で、それぞれの破砕物中に異物が巻き込まれるのを防止
でき、良好な選別性能を得ることができる。
電製品を破砕後、磁選機で鉄を回収し、つぎに非鉄選別
機で非鉄類を回収した後の残渣(プラスチック群)を選
別する例について、図面を参照しながら説明する。
ム12は、鉛直方向に回転中心軸を有し、駆動モータ1
3によりベルト14を介して回転数2000r/min
で回転し、この回転ドラム12の回転中心軸上に、破砕
物を供給する原料供給管(筒体)15を設け、回転ドラ
ム12の底部側の側壁近傍に排出口16を介して第1の
回収用配管(第1の破砕物回収手段)17を設けてい
る。回転ドラム12の上方部側に排出口16より回転中
心軸側に排出口18を有する第2の回収用配管(第2の
破砕物回収手段)19を設けている。
離水20を収容し、比重1.0を基準として破砕物を選
別(分別)するようにしている。
使用済み家電製品の残渣を概ね10mm程度に再破砕
し、混合タンク(図示せず)で残渣(破砕物)と水を混
合したものを原料供給管15から2000r/minで
回転する回転ドラム12内の回転中心軸上に供給する。
0r/minで回転しているので、分離水20は回転ド
ラム12内で略円筒形状に形成され、比重が1.0以上
の残渣aは遠心力で回転ドラム12の側壁側へ移動し、
排出口16を介して下部回収用配管17から排出して比
重1.0以上の残渣aを回収し、水は混合タンク(図示
せず)へ戻し循環させる。
は、分離水20の回転中心軸側の水面に集まり、排出口
18を介して第2の回収用配管19から排出し、比重
1.0よりも小さい残渣bを回収し、水は同様に混合タ
ンクへ戻し循環させる。
非定常運転時に、回転ドラム12内の分離水20と残渣
(破砕物)による回転アンバランスを防止することがで
き、大がかりな振動減衰装置や高トルクの駆動モータが
必要でなく、装置を小型にできるとともに、残渣(破砕
物)を遠心力と重力による2方向の分離力により、従
来、廃家電製品の破砕後残渣(ダスト)として利用でき
なかった大部分プラスチックで構成されたものを、概ね
比重0.91のオレフィン系樹脂とその他の樹脂に選別
ができ、オレフィン樹脂についてはマテリアルリサイク
ルが可能である。
20を収容し、比重1.0を基準として破砕物を選別す
るようにしているが、分離水20に炭酸ソーダ等の塩を
加え、比重を調整することにより、さらにその他の樹脂
を選別できることはいうまでもない。
収用配管17は、回転ドラム12の底部側の側壁近傍に
設けた第1の排出口21から回転中心軸近傍に設けた第
2の排出口22に至る導入経路23を介して回転ドラム
12の内部と連結しており、導入経路23に、図3に示
すように、回転ドラム12の回転方向(矢印方向)に対
し、分離水20を導入する方向のスパイラル壁24を複
数個設けている。他の構成は上記実施例1と同じであ
る。
使用済み家電製品の残渣を比重により選別する動作は上
記実施例1と同じであるので説明を省略する。
けた第2の排出口22に至る導入経路23は静止してい
るが、回転ドラム12が回転しているので、静止してい
る部分は、相対的にポンプのランナーに相当し、比重
1.0以上の使用済み家電製品の残渣と循環水を強制排
出することができる。この結果、遠心力に加えて、回転
ドラム12底部に排出ポンプ機能を付加することがで
き、選別処理能力を大幅に上げることができる。
管(筒体)15の先端部に吐出口壁25を配置し、吐出
口26を、下部回収用配管17に連通する排出口16よ
り回転ドラム12の内壁側となるように構成している。
他の構成は上記実施例1または2と同じである。
使用済み家電製品の残渣を比重により選別する動作は上
記実施例1と同じであるので説明を省略する。
供給管15を介して、吐出口26から毎分2000回転
している回転ドラム12内に形成された略円筒形状の分
離水20内に供給される。このとき、原料供給配管15
から吐出口26の間で重力に対する浮力で、上方側に比
重1.0よりも小さい残渣が移動し、下方側に比重1.
0以上の残渣が移動することにより上下方向に分離し、
さらに吐出口26近傍では、吐出口26を回転中心軸か
ら距離が離れているので、強力な遠心力(半径に比例)
と浮力で回転ドラム12の内壁側と回転中心軸側に分離
することができる。
1.0よりも小さい残渣に分離する性能をよくすること
ができる。すなわち、オレフィン樹脂(比重1.0より
も小さい残渣)をマテリアルリサイクルする上で、異物
混入および樹脂の物性ばらつき等の品質を良化すること
ができる。
ム12の回転中心軸上に配置した原料供給管15と同心
軸に回転ドラム12と異なる回転数(200r/min
高い回転数)の回転排出機27を設けている。回転排出
機27は、ベルト28、プーリー29、回転シャフト3
0、プーリー31、ベルト32を介して、モータ33に
より駆動する。また、ベルト32にはテンションプーリ
ー34を配置している。回転ドラム12の上部には、ブ
ロワー35の配管36を設けている。他の構成は上記実
施例3と同じである。
み家電製品の残渣は、原料供給管15および吐出口26
を介して回転ドラム12内に遠心力で略円筒状に形成し
た分離水20に供給される。比重が1.0よりも小さい
残渣は、分離水20の回転中心軸側の水面に浮上し、回
転ドラム12よりも200r/min高い回転数の回転
排出機27を介して、上部の第2の回収用配管19から
配管36を介したブロアー35の送風力で搬送され回収
される。
ラム12の遠心力で回転ドラム12の内壁側へ移動し、
排出口16を介して第1の回収用配管17より排出され
回収されるとともに、水は残渣と循環水を混合する混合
タンク(図示せず)にもどる。
の排出・回収に循環水をほとんど使用しないので、比重
が1.0以上の異物が水の流れに乗って混入するのを防
止できる。すなわち、構成は上記実施例1よりも複雑に
なるが、選別性能における実施例1の欠点を解消し、オ
レフィン樹脂(比重1.0よりも小さい残渣)をマテリ
アルリサイクルする上で、異物混入および樹脂の物性ば
らつき等の品質を実施例1〜実施例3よりもさらに良化
することができる。
ム12の上部に、水切り口37を有する脱水回転槽38
と脱水水受け槽39と脱水液の排水パイプ(図示せず)
および第2の回収用配管19を設けている。他の構成は
上記実施例4と同じである。
使用済み家電製品の残渣を比重により選別する動作は上
記実施例4と同じであるので説明を省略する。
品の残渣は、回転ドラム12よりも200r/min高
い回転数の回転排出機27を介して、回転ドラム12と
一体に締結された上部の脱水回転槽38に入る。脱水さ
れながら残渣は脱水回転槽38の遠心力で脱水回転槽3
8の傾斜面に沿って移動し、第2の回収用配管19を介
して回収される。
槽38に設けた水切り口37を介して脱水水受け槽39
から脱水液の排水パイプ(図示せず)を介し循環水経路
へ排水される。
リサイクルを目的としたオレフィン系樹脂(比重が1.
0よりも小さい残渣)の回収状態は循環水で濡れたもの
であるが、脱水した状態で回収することができる。
槽38には概ね残渣の再破砕サイズよりも小さな水切り
口37を設け、水切り口37の外側全面をカバーする状
態に弾性を有する目詰まり防止板40を片持ち式で配置
している。ここで、脱水回転槽38と目詰まり防止板4
0との側面および下部の隙間を約1mmとしている。他
の構成は上記実施例5と同じである。
使用済み家電製品の残渣を比重により選別する動作は上
記実施例5と同じであるので説明を省略する。
品の残渣は、回転ドラム12よりも200r/min高
い回転数の回転排出機27を介して、回転ドラム12と
一体に締結された上部の脱水回転槽38に入り、脱水さ
れる。このとき、水切り口37と目詰まり防止板40の
約1mmの隙間の一部をオレフィン系樹脂(比重が1.
0よりも小さい残渣)の小片が目詰まりさせる。しかし
ながら、弾性板の目詰まり防止板40を片持ち式に固定
しているので、運転停止時にエアー圧等で瞬間的に隙間
を広げることで目詰まりしたものを除去することができ
る。
していると、水切り口37が徐々に目詰まりし、オレフ
ィン系樹脂(比重が1.0よりも小さい残渣)の脱水状
態が悪くなるのを防止できるとともに、メンテナンスも
容易にできる。
槽38内に、回転中心軸方向から脱水回転槽38方向へ
放射状の間隙を有する複数の弾性板41を設け、この弾
性板41は回転中心軸側の先端部でそれぞれの弾性板4
1が形成する隙間が約1mmとなるように配置してい
る。他の構成は上記実施例5と同じである。
使用済み家電製品の残渣を比重により選別する動作は上
記実施例5と同じであるので説明を省略する。
さい残渣)は、弾性板41上で上方向に移動しながら脱
水されて排出・回収される。一方、脱水回転槽38で脱
水された付着水は、複数の弾性板41により形成する隙
間と脱水回転槽38の水切り口37を介して、脱水水受
け槽39(図6参照)で回収される。
フィン系樹脂の小片が目詰まりを生じても、隙間を構成
している弾性板41が弾性変形を生じ、オレフィン系樹
脂の小片は徐々に奥へ移動するが、隙間は末広がりとな
っており、やがて外れて脱水回転槽38の水切り口37
を通して脱水水受け槽39から脱水液とともに排出され
る。
り防止のメンテナンスが必要でなく、メンテナンスフリ
ーとすることができる。
槽38を収容する脱水水受け槽39の上部側壁部と連通
した第2の回収用配管19と配管36を設けている。配
管36は、脱水回転槽38の回転方向から決まる脱水物
の送り出し方向と反対側に位置するように配置し、ブロ
アー35を設けている。他の構成は脱水手段を除くと上
記実施例4と同じである。
1.0よりも小さい使用済み家電製品の残渣は、回転ド
ラム12よりも200r/min高い回転数の回転排出
機24を介して、回転ドラム12と一体に締結された上
部の脱水回転槽38に入る。脱水されながら残渣は脱水
回転槽38の遠心力で脱水回転槽38の傾斜面に沿って
移動し、脱水水受け槽39の上部を介して第2の回収用
配管19と配管36の連通部分に入る。
残渣は、配管36を介して、ブロアー35の送風力によ
り第2の回収用配管19内を圧送され回収される。この
時の回収物(比重が1.0よりも小さい使用済み家電製
品の残渣)は、吸水性が極めて小さく、また、撥水性の
オレフィン系樹脂であるため、脱水後の送風で殆ど完全
に乾燥することができる。
で実施すれば同等以上の乾燥効果が得られるのはいうま
でもない。また、比重が1.0以上の使用済み家電製品
の残渣については、上記実施例4の動作と同じである。
1.0よりも小さい使用済み家電製品の残渣(オレフィ
ン系樹脂)を回収することができ、これをマテリアルリ
サイクルする際の、成形でフラッシュ等の成形品表面に
発生する不良を防止することができる。
給管15の先端部に配置した吐出口壁25と原料供給管
15と同心軸に設けた回転排出機27間に、分離ブロッ
ク(ブロック)42を原料供給管15に固着している。
この分離ブロック42は、排出口18より回転ドラム1
2の内壁方向に外縁を有するよう構成している。他の構
成は上記実施例8と同じである。
み家電製品の残渣は原料供給管15を介して吐出口23
から2000r/minの回転数で回転している回転ド
ラム12内に形成された略円筒形状の分離水20内に供
給される。分離水20内に供給された使用済み家電製品
の残渣を、比重1.0以上のものは回転ドラム12内壁
側に、比重1.0よりも小さいものは回転中心軸の水面
に遠心力で分離する。
製品の残渣の一部が、比重1.0よりも小さい使用済み
家電製品の残渣に重なり、見かけ上比重1.0よりも小
さい残渣群として分離水20の回転中心軸側の水面を移
動する。残渣群は、概ね分離水20と同期して回転して
いるので、静止している分離ブロック42の表面で摩擦
を受け、残渣群は解きほぐされる。
遠心力で回転ドラム12の内壁側に移動して分離水20
の回転中心軸側の水面には比重1.0よりも小さな残渣
だけが残り、回転排出機27と脱水回転槽38と第2の
回収用配管19を介して比重1.0よりも小さい使用済
み家電製品の残渣が回収される。なお、比重が1.0以
上の使用済み家電製品の残渣の動作については、上記実
施例4の動作と同じである。
りも小さい使用済み家電製品の残渣(オレフィン系樹
脂)を回収することができるとともに、選別精度を向上
することができる。
検知センサ(液面検知手段)43は、回転ドラム12内
に分離水20の液面位置を検知するもので、回転排出機
27を収容する排出口18の略鉛直面に設けた第1の検
知部43aと、前記鉛直面よりも中心軸側に設けた第2
の検知部43bとで構成している。また、流量調節弁
(液面制御手段)44を第1の回収用配管17に設けて
いる。他の構成は上記実施例9と同じである。
2000r/minで回転する回転ドラム12内に、略
10mmの大きさの家電製品の残渣(プラスチック群)
と水を混合したものを原料供給管15を介して供給する
と、回転ドラム12内に略円筒形状に分離水20を形成
する。
の水面位置を液面検知センサ43の第2の検知部43b
が検知すると、水面位置が回転ドラム12の内壁側に下
がるように流量調節弁44を通常位置よりも開き、第1
の検知部43aが水面を検知しなくなると、水面位置が
回転ドラム12の回転中心軸側へ上がるように流量調節
弁44を通常位置よりも閉じることで水面を第1の検知
部43aと第2の検知部43b間に制御する。
ので、比重が1.0よりも小さい使用済み家電製品の残
渣(オレフィン系樹脂)を回転排出機27で安定的に排
出して回収することができる。また、必要以上に回転ド
ラム12内の水を回転排出機27側へ流れることを防止
できるので、比重が1.0よりも大きな使用済み家電製
品の残渣が異物として流れ込むのを防止することができ
る。
ドラム12の上方部の排出口18から回転脱水槽38の
底面までの経路を、回転脱水槽38の方向へ広がる傾斜
面45を設けている。他の構成は上記実施例10と同じ
である。
略10mm程度の大きさに再破砕された使用済み家電製
品の残渣を、原料供給管15を介して吐出口26から回
転数2000r/minで回転している回転ドラム12
内に形成された略円筒形状の分離水20内に供給する。
分離水20内に供給された使用済み家電製品の残渣を、
比重1.0以上のものは回転ドラム12の内壁側に、比
重1.0よりも小さいものは回転中心軸の水面に遠心力
で分離する。
心軸の水面に浮上した比重1.0よりも小さい使用済み
家電製品の残渣を上方の回転脱水槽38へ送る。このと
き、排出口18内に送り込まれた使用済み家電製品の残
渣は、遠心力が作用して傾斜面45を上方に移動し、回
転脱水槽38内に入る。同様に、回転脱水槽38の斜面
を介して脱水された使用済み家電製品の残渣はブロワー
35の送風力で第2の回収用配管19より回収される。
品の残渣の動作については、上記実施例4の動作と同じ
である。
製品の残渣が詰まり易い排出口18と回転排出機27と
の隙間を入口部分を越えた後は、遠心力で移動させる広
い空間としているので詰まりを生じることがなく、回転
排出機27をロックするのを防止することができる。
ドラム12aは、上部側内径よりも底側内径を徐々に大
きくし、回転ドラム12aの側壁が少なくとも底部側で
広がる傾斜としている。他の構成は上記実施例11と同
じである。
み家電製品の残渣は原料供給管15を介して吐出口26
から回転数2000r/minで回転している回転ドラ
ム12a内に形成された略円筒形状の分離水20内に供
給される。分離水20内に供給された使用済み家電製品
の残渣を、比重1.0以上のものは回転ドラム12aの
内壁側に、比重1.0よりも小さいものは回転中心軸の
水面に遠心力で分離する。
用済み家電製品の残渣は、遠心力で回転ドラム12の内
壁側に移動し、さらに回転ドラム12内壁の斜面で速や
かに底面へ移動し、排出口16と第1の回収用配管17
を介して回収され、水は混合タンク(図示せず)へ戻し
循環させる。
離水20の回転中心軸側の水面に集まり、上記実施例4
の動作と同様にして回収される。
離された比重が1.0よりも大きい使用済み家電製品の
残渣は、重力だけで下部の排出口16まで移動するので
はなく、斜面に沿った遠心力の分力が作用するので、効
率よく下部から排出することができる。
済み家電製品の残渣を再破砕する2次破砕機46と、2
次破砕機46で再破砕した使用済み家電製品の残渣と循
環水を混合する混合タンク47と、上記実施例12の破
砕物選別装置(詳細は図示せず)48をポンプ49を介
して配置し、破砕物選別装置48の下部配管は、脱水分
離機50に配管し、脱水分離機50はポンプ51を介し
て水槽52に配管し、水槽52はポンプ53を介して混
合タンク47に配管するとともに、ポンプ54を介して
破砕物選別装置48に配管している。ここで、水槽52
とポンプ54とで比重液供給手段を構成している。さら
に、破砕物選別装置48の上部からの回収用にサイクロ
ン55を介して運搬車56を配置し、脱水分離機50か
らの回収用に運搬車57を配置している。
開始すると、水槽52から循環水をポンプ54を介して
破砕物選別装置48に供給する。供給された循環水は破
砕物選別装置48の回転ドラム(図示せず)内に略円筒
形状の分離水を形成する。一方、混合タンク47には、
水槽52から循環水と2次破砕機46から使用済み家電
製品の残渣を再破砕した略10mm程度のものが供給さ
れ、混合タンク47内で使用済み家電製品の残渣と循環
水が十分に混合された後に、破砕物選別装置48にポン
プ49を介して供給を開始する。
選別装置48で選別された比重が1.0よりも小さい使
用済み家電製品の残渣は、回転排出機(図示せず)と脱
水回転槽(図示せず)とブロワー(図示せず)とサイク
ロン55を介して回収用の運搬車56に回収される。
家電製品の残渣と循環水は、脱水分離機50に供給さ
れ、脱水された比重が1.0よりも大きな使用済み家電
製品の残渣は、回収用の運搬車57に回収され、循環水
だけがポンプ51を介して水槽52へ戻される。
からポンプ54を介して破砕物選別装置48へ循環水を
供給を再開すると同時に、ポンプ49と2次破砕機46
とポンプ53を停止して混合タンク47からの供給を停
止し、破砕物選別装置48から使用済み家電製品の残渣
を完全に排出した後にポンプ54を停止し、破砕物選別
装置48と脱水分離機50の循環水が水槽52に回収さ
れるとポンプ51を停止し、全体を停止させる。
円筒形状の分離水を形成した状態で使用済み家電製品の
残渣を選別するので、十分に遠心力が作用した状態で比
重差による選別の精度を確保することができる。また、
破砕物選別装置48の停止は、破砕物選別装置48内か
ら使用済み家電製品の残渣を完全に排出した後に行うの
で、破砕物選別装置48の排出系の狭い部分での使用済
み家電製品の残渣による詰まり等の異常を生じることが
ない。
タンク47には、2次破砕機46からの供給する手段と
して定量供給機58を介しており、また、水槽52から
循環水を供給するポンプ53には定量供給弁59を介し
た構成としている。ここで、定量供給機58と定量供給
弁59は、混合比率を調節可能とする供給手段を構成し
ている。他の構成は上記実施例13と同じである。
ンク47において循環水と使用済み家電製品の残渣を混
合するとき、混合タンク47には、水槽52からポンプ
53と定量供給弁59を介して一定流量の循環水が供給
され、2次破砕機46と定量供給機58を介して使用済
み家電製品の残渣を再破砕した略10mm程度のものが
定量的に供給され、混合タンク47内で、使用済み家電
製品の残渣を略2wt%含む循環水となる。循環水が十
分に混合された後に、破砕物選別装置48にポンプ49
を介して供給する。
1.0よりも小さい使用済み家電製品の残渣は、回転排
出機(図示せず)と脱水回転槽(図示せず)とブロワー
(図示せず)を介して回収用の運搬車56に回収され、
一方、比重が1.0よりも大きな使用済み家電製品の残
渣と循環水は脱水分離機50に供給され、脱水された比
重が1.0よりも大きな使用済み家電製品の残渣は、回
収用の運搬車57に回収され、循環水だけがポンプ51
を介して水槽52へ戻される。なお、運転開始時および
停止時の動作は上記実施例13の動作と同じである。
み家電製品の残渣が重なり合うことを防止でき、選別精
度が向上することができる。また、破砕物選別装置48
内に供給される使用済み家電製品の残渣が一定化するの
で、回転排出機の排出能力を越えることがなく、使用済
み家電製品の残渣が破砕物選別装置48内につまるよう
なトラブルを防止することができる。
とする供給手段として、定量供給機58と定量供給弁5
9を設けているが、いずれか一方を設けるだけでもよ
く、同様の作用効果を得ることができる。
発明によれば、鉛直方向に回転中心軸を有し内方に比重
液を収容する回転ドラムと、この回転ドラムの回転中心
軸上に設け前記回転ドラム内に破砕物を供給する筒体
と、前記回転ドラムの底部側の側壁近傍に排出口を有す
る第1の破砕物回収手段と、前記回転ドラムの上方部側
に前記第1の破砕物回収手段の排出口より回転中心軸側
に排出口を有する第2の破砕物回収手段とを備えたか
ら、運転開始時、運転停止時などの非定常運転時に、回
転ドラム内の比重液と選別対象物による回転アンバラン
スを防止することができ、大がかりな振動減衰装置や高
トルクの駆動モータが必要でなく、装置を小型にできる
とともに、選別対象物を遠心力と重力による2方向の分
離力により選別することができ、選別精度を向上するこ
とができる。
1の破砕物回収手段は、回転ドラムの底部側側壁近傍に
設けた第1の排出口から回転中心軸近傍に設けた第2の
排出口に至る導入経路を有し、この導入経路に、前記回
転ドラムの回転方向に対し、比重液を導入する方向のス
パイラル壁を複数個設けたから、比重液より比重が大き
い破砕物を比重液とともに回転ドラム底部側の側壁近傍
から排出する際、スパイラル壁によりポンプ機能を持た
せることができて強制排出することができ、選別処理能
力を大幅に増大することができる。
転ドラム内に破砕物を供給する筒体の吐出口を、第2の
破砕物回収手段の排出口より回転ドラムの内壁側となる
ように構成したから、回転ドラム内に形成されている略
円筒形状の比重液中へ、破砕物に遠心力を最大限作用さ
せた状態で供給できるので、選別精度を向上することが
でき、また、比重液中に破砕物と比重液の混合液を供給
するので、供給時に選別を阻害する気泡を発生させるこ
とがなく、比重液に浮く側の破砕物に気泡付着による異
物混入を防止することができる。
砕物を供給する筒体の同軸上の外側に、回転ドラムと異
なる回転数の回転排出機の筒体を備えたから、比重液の
比重より小さい破砕物の回収に比重液の流れをほとんど
作用させることなく、回転排出機により回転中心軸側の
液面に浮上した破砕物を回収することができ、廃家電製
品のプラスチックのように選別対象の比重が極めて1.
0に近く、比重液の流れが選別に影響するもの(PP樹
脂:0.912,PS樹脂:1.05)を選別するとき
に、マテリアルリサイクルの対象であるオレフィン系樹
脂(PP樹脂)側への異物混入を極めて効果的に防止す
ることができる。
2の破砕物回収手段の上方に、破砕物の脱水手段を備え
たから、比重液の比重よりも小さい破砕物を脱水した状
態で回収することができる。
水手段は、複数個の水切り口を有する脱水回転槽で構成
し、前記水切り口に破砕物目詰まり防止手段を備えたか
ら、脱水時に水切り口が破砕物の小片で目詰まりし、脱
水性能に支障が生じるのを防止することができる。
水手段は、脱水水受け槽内に設けた脱水回転槽内に、回
転中心軸方向から脱水回転槽方向へ放射状の間隙を有す
る複数の弾性板を備え、前記間隙の回転中心軸側は概ね
破砕物の厚みより小さく構成し、前記複数の弾性板が回
転中心軸方向に第2の破砕物回収手段の排出口径(出口
口径)以上の略逆円錐形状を形成するようにしたから、
脱水された比重液の通過路である弾性板の形成する間隙
に破砕物の小片が目詰まりしても、遠心力で破砕物の小
片は間隙の奥へ移動しようとする。このとき、弾性板が
たわみ、また間隙は末広がりとなっているために、一時
的に目詰まりした破砕物の小片は、徐々に脱水された比
重液とともに排出され、メンテナンスフリーとすること
ができる。
水手段の上方に、破砕物の乾燥手段を備えたから、脱水
された破砕物をさらに乾燥した状態にすることができ
る。なお、廃家電製品の場合には、選別したプラスチッ
クをマテリアルリサイクルの際に、乾燥した再生材を提
供することで、成形品表面にフラッシュ等の不良発生を
防止することができる。
転ドラム内の第1の破砕物回収手段と第2の破砕物回収
手段間の回転中心軸上に、第2の破砕物回収手段の排出
口より回転ドラムの内壁方向に少なくとも外縁の一部を
有するブロックを1つ以上備えたから、略円筒形状に形
成した液相の回転中心軸側の液面に浮上した破砕物を上
方へ移動する際にときほぐすようになり、比重液の比重
よりも小さい破砕物が浮上する際に巻き込まれた異物
(比重液の比重よりも大きなもの)を遠心力で分離除去
することができ、選別精度を向上することができる。
第2の破砕物回収手段の排出口の外縁の鉛直面近傍から
回転ドラム内に破砕物を供給する筒体の外壁間の前記回
転ドラム内に比重液の液面位置を検知する液面検知手段
を設け、液面制御手段を備えたから、回転ドラム内に略
円筒状に形成した比重液の回転中心軸側の液面位置を制
御することができ、運転中に回転ドラム内に導入される
比重液と破砕物の量が変動しても、第2の破砕物回収手
段に応じた最適位置に維持することができ、第2の破砕
物回収手段を安定的に動かすことができるとともに、優
れた選別精度を維持することができる。
回転ドラムの上方部に設けた第2の破砕物回収手段の排
出口に連通して、回転ドラム側から出口方向へ排出口径
が広がる傾斜面を設けたから、排出口を通過した後の隙
間は傾斜面によって徐々に広くなるので、破砕物が回転
排出機の力で排出口を通過すると、遠心力で上方へ飛ば
されて排出され、破砕物が排出口の経路途中で留まり、
回転排出機をロックするのを防止することができる。
回転ドラムは、第1の破砕物回収手段側の内径を第2の
破砕物回収手段側の内径よりも徐々に大きくし、回転ド
ラムの側壁が少なくとも底部側で広がる傾斜としたか
ら、比重液よりも比重が大きな破砕物は、回転ドラムの
内壁に到達した後、回転ドラムの傾斜した側壁に沿って
下部方向の力が遠心力の分力として作用し、回転ドラム
内に破砕物が滞留することなく第1の破砕物回収手段か
ら早く排出することができる。
回転ドラムを定常回転数で定常運転する前後の運転始動
時および運転停止時に、前記回転ドラム内に破砕物を含
まない比重液だけを導入する比重液供給手段を有するか
ら、運転開始時に、回転ドラム内に比重液が略円筒状を
形成し、かつ所定の遠心力が作用した状態で選別前の破
砕物を回転ドラム内に導入するので、良好な選別精度を
得ることができる。また、停止時においては、回転ドラ
ム内の破砕物の選別・回収が終了した後の比重液だけが
回転ドラム内にある状態で装置を停止するので、第1の
破砕物回収手段側に選別できていない状態の破砕物が流
入することと、回転ドラム内に破砕物が残留することを
防止することができる。
回転ドラム内に供給する破砕物と比重液の混合比率を調
節可能とする供給手段を有するから、回転ドラムの容
量、第1および第2の破砕物回収手段の回収能力、選別
処理量、選別物の構成、選別精度等を勘案し、比重液と
破砕物の混合比率を調整することができる。なお、破砕
物の混合比率を低くすることで、破砕物間の重なりが少
なく、選別精度を向上することができ。また、回転ドラ
ム内への混合液導入量を増すことで処理量をカバーでき
ることはいうまでもない。
図
図
部下面図
図
図
図
の一部切欠した要部斜視図 (b)同破砕物選別装置の要部断面図
切欠した要部斜視図
図
面図
装置の断面図 (b)同破砕物選別装置のA部拡大断面図
断面図
断面図
システム構成図
システム構成図
Claims (14)
- 【請求項1】 鉛直方向に回転中心軸を有し内方に比重
液を収容する回転ドラムと、この回転ドラムの回転中心
軸上に設け前記回転ドラム内に破砕物を供給する筒体
と、前記回転ドラムの底部側の側壁近傍に排出口を有す
る第1の破砕物回収手段と、前記回転ドラムの上方部側
に前記第1の破砕物回収手段の排出口より回転中心軸側
に排出口を有する第2の破砕物回収手段とを備えた破砕
物選別装置。 - 【請求項2】 第1の破砕物回収手段は、回転ドラムの
底部側側壁近傍に設けた第1の排出口から回転中心軸近
傍に設けた第2の排出口に至る導入経路を有し、この導
入経路に、前記回転ドラムの回転方向に対し、比重液を
導入する方向のスパイラル壁を複数個設けた請求項1記
載の破砕物選別装置。 - 【請求項3】 回転ドラム内に破砕物を供給する筒体の
吐出口を、第2の破砕物回収手段の排出口より回転ドラ
ムの内壁側となるように構成した請求項1または2記載
の破砕物選別装置。 - 【請求項4】 破砕物を供給する筒体の同軸上の外側
に、回転ドラムと異なる回転数の回転排出機の筒体を備
えた請求項1〜3のいずれか1項に記載の破砕物選別装
置。 - 【請求項5】 第2の破砕物回収手段の上方に、破砕物
の脱水手段を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載
の破砕物選別装置。 - 【請求項6】 脱水手段は、複数個の水切り口を有する
脱水回転槽で構成し、前記水切り口に破砕物目詰まり防
止手段を備えた請求項5記載の破砕物選別装置。 - 【請求項7】 脱水手段は、脱水水受け槽内に設けた脱
水回転槽内に、回転中心軸方向から脱水回転槽方向へ放
射状の間隙を有する複数の弾性板を備え、前記間隙の回
転中心軸側は概ね破砕物の厚みより小さく構成し、前記
複数の弾性板が回転中心軸方向に第2の破砕物回収手段
の排出口径(出口口径)以上の略逆円錐形状を形成する
ようにした請求項5記載の破砕物選別装置。 - 【請求項8】 脱水手段の上方に、破砕物の乾燥手段を
備えた請求項5〜7のいずれか1項に記載の破砕物選別
装置。 - 【請求項9】 回転ドラム内の第1の破砕物回収手段と
第2の破砕物回収手段間の回転中心軸上に、第2の破砕
物回収手段の排出口より回転ドラムの内壁方向に少なく
とも外縁の一部を有するブロックを1つ以上備えた請求
項1〜8のいずれか1項に記載の破砕物選別装置。 - 【請求項10】 第2の破砕物回収手段の排出口の外縁
の鉛直面近傍から回転ドラム内に破砕物を供給する筒体
の外壁間の前記回転ドラム内に比重液の液面位置を検知
する液面検知手段を設け、液面制御手段を備えた請求項
1〜9のいずれか1項に記載の破砕物選別装置。 - 【請求項11】 回転ドラムの上方部に設けた第2の破
砕物回収手段の排出口に連通して、回転ドラム側から出
口方向へ排出口径が広がる傾斜面を設けた請求項4〜1
0のいずれか1項に記載の破砕物選別装置。 - 【請求項12】 回転ドラムは、第1の破砕物回収手段
側の内径を第2の破砕物回収手段側の内径よりも徐々に
大きくし、回転ドラムの側壁が少なくとも底部側で広が
る傾斜とした請求項1〜11のいずれか1項に記載の破
砕物選別装置。 - 【請求項13】 回転ドラムを定常回転数で定常運転す
る前後の運転始動時および運転停止時に、前記回転ドラ
ム内に破砕物を含まない比重液だけを導入する比重液供
給手段を有する請求項1〜12のいずれか1項に記載の
破砕物選別装置。 - 【請求項14】 回転ドラム内に供給する破砕物と比重
液の混合比率を調節可能とする供給手段を有する請求項
1〜13のいずれか1項に記載の破砕物選別装置。
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JP2000198197A JP4543509B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 破砕物選別装置 |
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