JP2002010572A - ギアードモータ - Google Patents

ギアードモータ

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JP2002010572A JP2000191599A JP2000191599A JP2002010572A JP 2002010572 A JP2002010572 A JP 2002010572A JP 2000191599 A JP2000191599 A JP 2000191599A JP 2000191599 A JP2000191599 A JP 2000191599A JP 2002010572 A JP2002010572 A JP 2002010572A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの回転初期時の逆転を防止する逆転防
止機構の経時的な劣化を防止し、かつその配置位置によ
って駆動輪列の設計に制約を生じさせないギアードモー
タを提供することを目的とする。 【解決手段】 駆動輪列2を介して出力軸3を回転させ
るロータ11と、このロータ11に対してすべり可能に
結合され、同方向に連動回転すると共に上記駆動輪列を
構成しない動作部材とを有し、ロータ11が正規の方向
と逆方向に回転されると、動作部材の回転動作に連動し
て動作し、ロータ11の回転領域に入り込み、ロータ1
1の逆回転を阻止すると共に、ロータ11が突き当たる
ときの反動によってロータ11を強制的に正規の方向の
回転へ変換させる逆転防止用部材25cを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、洗濯機の排
水弁や換気扇のシャッター等を駆動する駆動機構として
利用されるギアードモータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、AC同期モータを駆動源と
し、その駆動力を利用して所定のトルクで出力をとる、
いわゆるモータアクチュエータが種々開発されている。
このようなモータアクチュエータでは、ロータが起動時
にいずれの方向に回転し始めるかが不確定であるという
特性を持っているため、通常、ロータが正規の方向と反
対方向に回転をし始めると、これを強制的に停止させ正
規の方向へ回転を修正する逆転防止機構が設けられてい
る。
【0003】このような逆転防止機構を備えたモータア
クチュエータは、ロータが正規の方向と逆方向に回転し
始めると、ロータの回転力を出力軸に駆動伝達するため
の駆動輪列中に配置されたレバー等の動作部材が、ロー
タと供回りする部材に当接することにより、ロータの逆
方向回転をロックするように働く。これによって、ロー
タの逆転を防止する。また、ロータが正規の方向に回転
し始めた場合には、上述の動作部材がロータに供回りす
る部材から遠ざかるように動作し、このロータの正方向
回転を阻止しないように働く。また、このようなタイプ
のものと逆転防止機構の配置位置が異なるものもある、
すなわち、ロータの逆回転防止用の動作部材を駆動輪列
中に配置せず、ロータに直接的に回転結合がなされた回
転部材に摩擦摺動によって供回りするように構成したも
のも提案されている(実開平6−13369号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した駆動輪列中に
ロータの逆回転を阻止する動作部材が配置されたタイプ
の逆転阻止機構は、ロータが正規の方向とは逆となる逆
回転をし始めると、減速駆動輪列もロータに連動して通
常とは逆方向に回転する。このときの逆回転を利用し
て、動作部材が動作し駆動輪列のいずれかの歯車の回転
を阻止するかあるいはロータの逆回転を直接的に阻止す
るようになっている。なお、このタイプの逆転防止機構
では、通常、上述の駆動輪列が減速輪列で構成されてい
るため、終段に行くにしたがい駆動トルクが大きくな
り、動作部材の動作によって歯車の回転を阻止するのが
困難となる。このような事情から、通常、逆転防止機構
は、駆動輪列中において駆動トルクが小さい最初段に設
けられる。この結果、駆動輪列の配置に自由度がそれ程
なく、設計が制約されたものとなるという問題を有して
いる。
【0005】なお、ロータの逆転を防止する動作部材を
駆動輪列中に設けないタイプの逆転防止機構において
は、上述した駆動輪列の設計の自由度に制約があるとい
う問題は生じない。しかし、このタイプの逆転防止機構
は、ロータが出力軸を駆動すべく回転している間中、常
に逆転防止用の動作部材を動作させるための回転部材が
ロータの回転を受けて回転していることとなる。すなわ
ち、出力軸を回転させるという通常の動作時において、
駆動輪列としての役割を持たない、いわばこの動作中に
おいては単に遊んでいる回転部材が、ロータの回転を受
けて激しく回転することとなる。この結果、このような
無駄な動きによって生じる回転摩擦音が騒音となると共
に、ロータ及び回転部材が経時的に摩擦摺動によって劣
化するという問題がある。
【0006】本発明は、ロータの回転初期時の逆転を防
止する逆転防止機構の経時的な劣化を防止し、かつその
配置位置によって駆動輪列の設計に制約を生じさせない
ギアードモータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のギアードモータ
は、駆動輪列を介して出力軸を回転させるロータと、こ
のロータに対してすべり可能に結合され連動回転すると
共に駆動輪列を構成しない動作部材を有し、ロータが正
規の方向と逆方向に回転されると、動作部材の回転動作
に連動し、ロータの回転領域に入り込み、ロータの逆回
転を直接的に阻止すると共に、ロータが突き当たるとき
の反動によってロータを強制的に正規の方向の回転へ変
換させる逆転防止用部材を備えている。
【0008】上述した発明では、ロータの逆転を防止す
る逆転防止用部材及びこの逆転防止用部材を動作させる
動作部材が、出力軸を動作させるためにロータの回転を
減速させながら順に連結される駆動輪列とは別系列によ
り構成される。すなわち、逆転防止用部材は、上述の駆
動輪列とは独立した位置に配置されることとなる。した
がって、逆転防止用部材は、回転トルクを意識せずに自
由な位置へ配置されることが可能になると共に、出力軸
を回転させるための駆動輪列の配置も自由なものとする
ことができる。また、逆転防止用部材を動作させる動作
部材は、ロータに対してすべり可能に連結されているた
め、通常回転時に動作部材が回転し続けることがなく、
無駄な回転による摩擦音の発生や摩擦摺動による経時的
な部材の劣化がない。
【0009】また、他の発明は、上述のギアードモータ
に加えて、動作部材は、磁気誘導力を利用してロータの
回転に追従するように構成されている。そのため、逆転
防止用部材の回転源となる動作部材が、ロータに対して
磁気誘導力を利用して非接触で連結された状態となって
おり、通常回転時における動作部材のロータに対するす
べりがよりスムーズなものとなる。
【0010】また、他のギアードモータは、ロータに駆
動輪列を介して連結されて回転駆動される出力軸と、駆
動輪列中に配置されロータと出力軸との駆動連結を継断
するクラッチ手段と、このクラッチ手段を継断操作する
クラッチ操作機構と、を有し、このクラッチ操作機構
は、ロータと一体的または連動して回転するマグネット
もしくは非磁性導電体のいずれか一方と、この一方に磁
気誘導によって追随して回転するマグネットもしくは非
磁性導電体の他方とからなる磁気誘導回転手段を有し、
磁気誘導回転手段の他方に連動して動作し、上記クラッ
チ手段を継操作すると共に、ロータが正規の方向とは逆
方向に回転した際にこの逆回転を規制し正回転に変換さ
せる逆転防止用部材を備えている。
【0011】上述のギアードモータでは、駆動輪列中に
配置されたクラッチ手段を操作するためのクラッチ操作
機構中に、ロータの回転初期時における逆回転を防止す
るための逆転防止用部材が配置されている。すなわち、
逆転防止用部材は、出力軸にロータの回転力を減速して
伝達する駆動輪列とは独立した位置となるクラッチ操作
機構中に自由に配置される。この結果、逆転防止機構の
配置、及び出力軸とロータ間の駆動輪列の配置を、共に
自由なものとすることが可能となる。また、クラッチ操
作機構は、ロータに対して磁気誘導力を利用することに
より非接触で連結されたものとなっている。そのため、
通常回転時における動作部材のロータに対するすべりが
スムーズなものとなる。この結果、逆回転防止時に衝突
する部材同士の摩耗等を低減し、耐用年数を向上させる
ことが可能となる。
【0012】また、他の発明は、上述のギアードモータ
において、クラッチ手段は、遊星歯車を支持する遊星歯
車支持歯車と、遊星歯車と噛合する太陽歯車及びリング
歯車とからなる遊星歯車機構で構成され、磁気誘導回転
手段の他方の回転を利用して太陽歯車、リング歯車及び
遊星歯車支持歯車のいずれか1つの回転を阻止すること
により他の2つの歯車を介してロータの回転を出力軸へ
伝達している。
【0013】このため、クラッチ手段がコンパクトに輪
列内に収まり、ロータと出力軸間の駆動輪列を含め装置
全体が小型化される。また、太陽歯車、リング歯車及び
遊星歯車のうちのいずれか1つの回転を阻止することに
より輪列の一部をロックし、これを利用してロータと出
力軸間を連結するように構成されたため、輪列の設計に
自由度を持たせることが可能となる。
【0014】また、他の発明は、上述のギアードモータ
において、遊星歯車支持歯車を出力軸側へ連結し、遊星
歯車機構を減速機構として用いている。また、他の発明
は、上述のギアードモータにおいて、クラッチ操作機構
によって遊星歯車機構のリング歯車の回転を規制して、
太陽歯車及び遊星歯車支持歯車の回転を継続させること
により、ロータの回転を前記出力軸へ伝達している。こ
のように、例えば、リング歯車をロックさせることによ
り他の2つの歯車の回転を継続させるように構成して、
遊星歯車機構にクラッチとしての機能と減速機構として
の機能とを兼備させることにより、輪列全体及び装置全
体がさらにコンパクトな構成となる。
【0015】また、他の発明は、上述のギアードモータ
において、逆転防止用部材が、磁気誘導回転手段の他方
と一体回転する歯車部材に噛み合う歯車に一体的に形成
されている。そのため、ロータが逆方向に回転し始める
と、逆転防止用部材がすぐに動作を開始してロータの逆
回転を早期に阻止することが可能となる。その結果、逆
回転防止時に衝突する部材同士の摩耗等をさらに低減
し、耐用年数をより向上させることができる。
【0016】また、他の発明は、上述のギアードモータ
において、前記歯車部材と噛合する前記歯車に、遊星歯
車機構を構成する各歯車のうちの1つの回転を規制する
回転規制部が形成されている。このように、遊星歯車機
構を構成する各歯車のうちの1つの回転を規制する回転
規制部を、前記歯車に一体的に形成することにより、ク
ラッチ操作機構をさらにコンパクトな構成とすることが
可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のギアードモータの
実施の形態の例を図1から図3に基づき説明する。
【0018】図1は、本実施の形態のギアードモータの
内部機構を説明するための図で、特に駆動輪列及びクラ
ッチ操作機構を構成する各部材同士の関係を詳細に示す
ための展開断面図である。図2は、逆転防止機構部分の
動作を説明するための拡大平面図である。図3は、レバ
ーを覆うためのカバー及び駆動機構部を覆うためのケー
ス上蓋を取り外して示した平面図である。
【0019】本発明の実施の形態のギアードモータは、
図1に示すように、駆動源となるACモータ1と、AC
モータ1のロータ11に駆動輪列2を介して連結されて
回転駆動される出力軸3と、出力軸3とロータ11との
連結を継断する第1のクラッチ手段となる遊星歯車機構
22と、第1のクラッチ手段を継断操作するクラッチ操
作機構5と、出力軸3とロータ11との連結を継断する
第2のクラッチ手段4と、を有している。
【0020】なお、このギアードモータは、駆動源がA
Cモータ1で構成されており、起動時においていずれの
方向に回転し始めるか特定できない。そのため、起動時
においてロータ11が逆回転をし始めるとロータ11の
回転領域に入り込みロータ11の逆回転を阻止すると共
に、ロータ11が突き当たるときの反動によってロータ
11を強制的に正規の方向の回転へ変換させる逆転防止
用部材(後述する扇歯車25の突起25cが相当する)
が備えられている。
【0021】なお、本発明のギアードモータでは、上述
の逆転防止用部材、及びこの逆転防止用部材を作動させ
るための動作部材(後述する誘導ピニオン16が相当す
る)が駆動輪列2とは独立した構成となっている。これ
らの部材は、共に特に減速輪列とはなっていないクラッ
チ操作機構5中に配置される。そのため、駆動輪列2
は、逆転防止用部材とロータ11との位置関係を意識せ
ずに自由な配置とすることが可能となる。
【0022】このギアードモータは、第2のクラッチ手
段4を継(繋がっているの意味=オン)とすることによ
りACモータ1の駆動力を出力軸3側へ伝達し、出力軸
3の先端に圧入固定されたスライダピニオン7を回動さ
せることにより、所定の負荷が課されたレバー8を引っ
ぱるようになっている。そして、上述の第2のクラッチ
手段4を断(切れているの意味=オフ)してロータ11
と出力軸3との間の連結を断ち、かつロータ11に対し
てフリーとなったクラッチピニオン21をクラッチレバ
ー41でロックすることにより、駆動輪列2の各部が逆
方向(レバー8を引き上げるのと反対方向の意味)へ回
転するのを阻止し、レバー8を所定位置まで引き上げた
後の位置でレバー8を保持するようになっている。な
お、この状態は、ACモータ1への通電を維持すること
によりなされる。また、この状態からさらにACモータ
1への通電を停止することにより、クラッチピニオン2
1のロックを解除して上述の駆動輪列2の逆方向への回
転を促し、レバー8自身に課された負荷に伴いレバー8
を引き上げ前の位置まで戻すようになっている。
【0023】以下、その動作を実現するための構成につ
いて詳述する。ACモータ1、駆動輪列2及び駆動輪列
2中に設けられた第1のクラッチ手段を切り換えるクラ
ッチ操作機構5等から構成される駆動機構部は、ケース
本体12aとケース上蓋12bからなるケース体12内
に収納されている。
【0024】ケース体12内の底面側には、レバー8を
動作させるための駆動源となるACモータ1が配置され
ている。ACモータ1は、カップ状に形成されたモータ
ケース13内に配置されたステータ部14と、このステ
ータ部14のさらに内周にステータ部14に対して対向
配置されたロータ11と、このロータ11を回転自在に
支承するロータ軸15を備えている。なお、ロータ軸1
5は、その一端がモータケース13の底面を貫いてケー
ス本体12aの底面に当接していると共に、他端がAC
モータ1の上方に突き出てケース上蓋12bに形成され
た軸受け孔12e内にはまり込んでいる。
【0025】ロータ11は、ロータ軸15を挿通する孔
を備えた回転支承部11aと、この回転支承部11aの
外周側に上端側が上方へ突出するように固定された略リ
ング状の本体マグネット部11bと、この本体マグネッ
ト部11bの内周空間部側の面にはめ込まれた本体マグ
ネット部11bと一体的に回転するリング状マグネット
部11cとから構成されている。なお、本実施の形態で
は、リング状マグネット11cを本体マグネット部11
bと別体としたが、このリング状マグネット11cと本
体マグネット11bとは一体であっても良い。
【0026】回転支承部11aの上端部分には、爪11
dが形成されている。この爪11dは、後述するように
駆動輪列2の一部を構成しかつ第2のクラッチ手段4の
一部となるクラッチピニオン21の下端に形成された爪
21dと係合し、ロータ11の回転力をクラッチピニオ
ン21に伝達するためのものとなっている。そして、こ
れらの爪11d,21dが係合し、ロータ11の回転力
がクラッチピニオン21を介して出力軸3側に伝達され
た状態を第2のクラッチ手段4が継の状態とする。一
方、これらの爪11d,21dが非係合で、ロータ11
の回転力がクラッチピニオン21に伝達されず、よって
ロータ11の回転力が出力軸3側へ伝達されない状態を
第2のクラッチ手段4が断の状態とする。すなわち、ロ
ータ11の上端部の爪11dとクラッチピニオン21の
下端の爪21dと、これら両爪11d,21dを係脱さ
せる機構が、第2のクラッチ手段4となっている。
【0027】回転支承部11aの上端内周側部分には、
ロータ11とクラッチピニオン21とを係脱させるため
の第2のクラッチ手段4の一部となる圧縮コイルバネ1
8をはめ込むための溝が形成されている。さらに、回転
支承部11aの上端外周側部分には、後述する誘導ピニ
オン16の下端部分を案内する案内用段部11eが設け
られている。誘導ピニオン16は、リング状となってい
る下端部分をこの案内用段部11e上に載置することに
より、ロータ11の上方に同軸配置される。
【0028】また、図2に示すように、ロータ11の本
体マグネット部11bの外周面であって図1における上
端近傍部分には、ロータ11の逆回転を阻止する逆回転
防止用部材となる突起25cがはまり込む凹部11kが
周方向に均等に4箇所設けられている。これらの凹部1
1kは、ロータ11が正規の方向とは逆の方向に回転し
た際に周方向における後端に、ロータ11の周面に対し
て略直角となる当接面11hをそれぞれ有している。
【0029】この当接面11hは、ロータ11及びロー
タ11に追随する誘導ピニオン16が正規の方向と逆に
なる逆回転することにより扇歯車25が正規の方向と逆
方向に回転した場合に凹部11内にはまり込む突起25
cが当接する部位となっている。なお、突起25cが凹
部11kの当接面11hに当接すると、ロータ11はそ
れ以上の逆回転が阻止され、一時的にロック状態となり
その直後に衝突時の反動によって正方向回転に変換され
る。
【0030】なお、図2(A)は、本実施の形態のギア
ードモータに通電がなされていない状態における扇歯車
25とロータ11との位置関係を示した図である。この
図2(A)によれば、この通電がなされていない原位置
状態において、突起25cはロータ11の外周面に当接
した状態となっている。そして、この状態から、図2
(B)に示すように、扇歯車25がロータ11の正規の
方向(矢示Y1参照)への回転することにより通常の方
向(矢示X1参照)に回動すると、突起25cはロータ
11の外周面より離れていき、ロータ11は突起25c
と当接せずにフリーに回転することができるようになっ
ている。
【0031】一方、図2(C)に示すように、扇歯車2
5がロータ11の逆回転(矢示Y2)により通常と逆方
向(矢示X2参照)に回動すると、突起25cはロータ
11の外周面側に付勢され、逆回転のロータ11の回転
領域に入り込み凹部11k内に即座にはまり込む。この
ため、本実施の形態では、ロータ11が逆回転をし始め
ても、それをロックするまでの時間が非常に早いものと
なっている。
【0032】なお、本実施の形態では、上述したように
ロータ11の外周面に4つの凹部11kを設けているた
め、ロータ11の逆回転により扇歯車25が逆回転をし
て突起25cがロータ11の外周面に近づいた際に、素
早いタイミングで4つのうちのいずれかの凹部11k内
に突起25が入り込めるようになっている。この構成に
より、ロータ11をロックさせるまでの時間を短縮化で
きると共に、突起25cとロータ11の外周面とが摩擦
摺動する時間及び距離をも短縮化できる構成となってい
る。
【0033】このため、ロータ11を逆回転から正規の
方向の回転に切り換えレバー8を引き上げる動作を開始
させるまでの時間を短縮でき、しかもロータ11と突起
25cとの摩擦摺動を低減して両部材の劣化を阻止する
ことが可能となっている。なお、上述した本実施の形態
では、ロータ11の外周面に形成される凹部11kの数
を4つとしたが、この数を4つ未満としても良いし、ま
た5つ以上としても良い。
【0034】また、ロータ11の本体マグネット部11
bの内周にはめ込まれたリング状マグネット11cの内
周側には、誘導リング16aが配置され、そのさらに内
周部分にバックヨークリング16bが配置されている。
誘導リング16a及びバックヨークリング16bは、樹
脂成形で形成された誘導ピニオン16の外周部分にそれ
ぞれ一体的に固定されている。誘導ピニオン16は、上
述したようにロータ11の上方に同軸上に載置されてい
ると共に、クラッチピニオン21の歯車部21aの下方
に延出された胴部21bの外側に、クラッチピニオン2
1に対して遊嵌されている。
【0035】誘導リング16aは、誘導ピニオン16を
磁気誘導力によってロータ11に追従回転させるための
部材となっており、非磁性でかつ導電性を有する非磁性
誘導部材、具体的には銅やアルミ等の金属で形成された
部材で構成されている。そのため、ロータ11が回転す
ると、この誘導リング16aとこの誘導リング16aに
対向配置された上述のリング状マグネット11cとの間
に渦電流が発生する。これにより、ロータ11のリング
状マグネット11cに誘導リング16aを従動回転させ
る磁気誘導力が発生し、誘導リング16aが外周面に固
定された誘導ピニオン16がロータ11の回転に追随し
てロータ11と同方向に回転する。すなわち、上述のリ
ング状マグネット11cと誘導リング16aとは、磁気
誘導によってロータ11に対して誘導ピニオン16を従
動回転させるための磁気誘導回転手段となっており、誘
導ピニオン16は磁気誘導によってロータ11に従動回
転する動作部材となっている。
【0036】なお、磁気誘導回転手段は、クラッチ操作
機構5の一部となっている。本実施の形態では、このよ
うに磁気誘導力を利用して誘導ピニオン16を非接触で
ロータ11に追従させる構成となっているため、誘導ピ
ニオン16の回転を強制的に停止させるようにすると、
誘導ピニオン16とロータ11との間にはすべりが発生
するものとなる。なお、このように構成された誘導ピニ
オン16は、クラッチ操作機構5の扇歯車25に噛合し
ている。
【0037】なお、本実施の形態では、磁気誘導回転手
段の一方となるロータ11側にリング状マグネット11
cを配置し、磁気誘導回転手段の他方となる誘導ピニオ
ン16側に誘導リング16aを配置したが、リング状マ
グネット11cと誘導リング16aを逆の配置としても
よい。すなわち、ロータ11側に非磁性で導電性のリン
グ部材を配置し、誘導ピニオン16側にマグネットを配
置しても良い。
【0038】次に、ACモータ1の駆動力を出力軸3に
伝達する駆動輪列2及びこの駆動輪列2中に配置された
第1のクラッチ手段の切り替えを行うためのクラッチ操
作機構5について、図1及び図3を用いて説明する。
【0039】駆動輪列2は、モータケース13の上端部
分を外方に延出して形成した地板とケース上蓋12bと
に両端を支承された複数の軸にそれぞれ回転自在に支承
された各歯車により構成されている。すなわち、駆動輪
列2は、展開断面図である図1の右側半分に記載されて
おり、クラッチピニオン21と、このクラッチピニオン
21と係合する受け歯車32bを備えた遊星歯車機構2
2と、この遊星歯車機構22の回転力を受ける伝達歯車
23と、伝達歯車23と噛合する出力歯車部3aを備え
た出力軸3から構成されている。この駆動輪列2は、ロ
ータ11の回転を減速して出力軸3に伝達する減速輪列
となっており、通電がなされていない初期状態から上述
したレバー8が所定の位置に引き上げられるまでの間に
おいて、上述の第2のクラッチ手段4を介して連結され
ている。
【0040】駆動輪列2を構成する各部についてさらに
詳述する。駆動輪列2の第1段目の歯車となるクラッチ
ピニオン21は、上述したように、ロータ11と同軸に
配置されている。すなわち、クラッチピニオン21は、
ロータ軸15に回動自在に遊嵌されている。このクラッ
チピニオン21は、図1における下方に配置される胴部
21bが誘導ピニオン16の内周面側に挿通され、ロー
タ11の上端面に対向配置されている。このクラッチピ
ニオン21の胴部21bの下端面には、ロータ11の上
端に形成された爪11dに係脱自在な爪21dが形成さ
れている。また、クラッチピニオン21の胴部21bの
下端面中央側には、圧縮コイルバネ18の一端をはめ込
むための溝が形成されている。この構成により、クラッ
チピニオン21は、圧縮コイルバネ18を挟んでロータ
11上に載置されるようになっており、圧縮コイルバネ
18のバネ付勢力によって図1における上方に付勢され
ている。
【0041】このクラッチピニオン21の上端部分に
は、クラッチレバー41のカム面41aが臨んでいる。
このため、クラッチピニオン21は、常時、圧縮コイル
バネ18の付勢力によってカム面41aに押し付けられ
ている。クラッチレバー41は、一端側が伝達歯車23
を支承している軸に回動自在に支承されていると共にこ
の部分の上側の面は伝達歯車23を支承する軸が嵌まっ
ている軸受けに当接している。また、クラッチレバー4
1の他端側、すなわちカム面41aを備えた側は、ロー
タ軸15に揺動自在に支承されていると共にこの部分の
上側の面はロータ軸15が嵌まっている軸受けに当接し
ている。なお、このクラッチレバー41のカム面41a
を備えた側には、ロータ軸15に遊嵌される長孔41b
(図3参照)が形成されており、クラッチレバー41
は、この長孔41bの内周面の端部がロータ軸15にぶ
つからない範囲で伝達歯車23を支承する軸を回動中心
として回動するようになっている。
【0042】また、さらに、クラッチレバー41は、出
力歯車部3aの一側の面に形成されたクラッチレバー操
作溝3b内に入り込む操作用突起41e(図1参照)を
備えている。このため、ロータ11の回転力がクラッチ
ピニオン21から遊星歯車機構22及び伝達歯車23を
介して出力歯車部3aへ伝達されて出力軸3が所定の回
転(この回転によりレバー8を引き上げる)をすると、
操作用突起41eがクラッチ操作溝3bに案内され、こ
れによってクラッチレバー41が回動するようになって
いる。すなわち、第2のクラッチ手段4の主要な部材で
あるクラッチレバー41は、出力軸3の回動角度に依存
して継断切り換え動作を行うように構成されている。
【0043】なお、上述のカム面41aは、クラッチピ
ニオン21を圧縮コイルバネ18のバネ付勢力に抗して
押し下げる押し下げ部41cを備えている。この押し下
げ部41cは、通電がなされていない初期状態から通電
がなされてレバー8を所定の位置に引き上げるまでの間
においてクラッチピニオン21をロータ11側に押し下
げるものとなっている。このようにクラッチレバー41
のカム面41aがクラッチピニオン21をロータ11側
に押し下げると、クラッチピニオン21の爪21dがロ
ータ11の爪11dに係合し、ロータ11とクラッチピ
ニオン21とが一体的に回動するようになっている。す
なわち、第2のクラッチ手段4が継状態となる。
【0044】そして、出力歯車部3aが所定の回転を終
えると、クラッチレバー操作溝3bの案内によりクラッ
チレバー41のカム面41aの押し下げ部41cがクラ
ッチピニオン21の上端面部分から外れた位置へ移動す
る。これにより、クラッチピニオン21は圧縮コイルバ
ネ18のバネ付勢力により上方へ移動し、クラッチピニ
オン21とロータ11との連結が外れるようになってい
る。すなわち、第2のクラッチ手段4が断状態に切り換
わる。これにより、ロータ11と出力軸3間の連結は断
たれる。このため、駆動輪列2を構成する各歯車は、レ
バー8の負荷力を受けて逆方向に回転しようとする。
【0045】なお、クラッチレバー41は、クラッチピ
ニオン21がバネ付勢力によって上方へ移動した際にこ
の上方位置においてクラッチピニオン21の回転を阻止
することが可能な阻止部材(図示省略)を有している。
そのため、クラッチピニオン21は、第2のクラッチ手
段4が断となり、ロータ11に対してフリーになった後
においては、クラッチレバー41の上述の阻止部材によ
って回転を阻止される。これによって、駆動輪列2の各
歯車はロックされるため、レバー8の負荷力を受けても
逆方向に回転しない。すなわち、磁気誘導力を利用して
クラッチ操作機構5を作動させ遊星歯車機構22の太陽
歯車32をロックしておけば、遊星歯車機構22の他の
歯車もクラッチピニオン21をロックされていることに
よりロックされるため、遊星歯車機構22の全ての歯車
がロックされる。このため、出力軸3が所定の回転を終
えた後で、かつ第1のクラッチ手段が継状態が維持され
ている状況においては、出力軸3がその回転を終えた位
置にて保持される。
【0046】そして、ACモータ1への通電を断つと、
第1のクラッチ手段が断となり後述するように遊星歯車
機構22を構成する全ての歯車がフリーに回転すること
となる。これによって、駆動輪列2を構成する各歯車
が、レバー8の負荷力によってレバー8を引き出す方
向、すなわちモータ駆動時とは逆方向に回転される。こ
のとき、駆動輪列2中の伝達歯車23の逆回転に追従し
て上述のクラッチレバー41がレバー8を引き上げる前
の位置側へ回動する。この結果、クラッチレバー41の
押し下げ部41cがクラッチピニオン21をロータ11
側へ押し下げ、第2のクラッチ手段4が継となる。すな
わち、ACモータ1への通電を断ち、レバー8を引き上
げ保持位置から開放することにより、第2のクラッチ手
段4が継(=クラッチピニオン21の爪21dとロータ
11の爪11dとが係合)となる。
【0047】また、遊星歯車機構22は、クラッチピニ
オン21に噛合しロータ11側からの駆動力を受ける受
け歯車32b及び外周に複数の遊星歯車36が噛合され
遊星歯車36に駆動力を伝達する伝達歯車32aを備え
た太陽歯車32と、遊星歯車36に噛合する内周歯車部
33a及びクラッチ操作機構5の最終部の増速歯車28
に噛合する外周歯車部33bを備えたリング歯車33
と、遊星歯車36をそれぞれ回転自在に支承する支承板
34a及び伝達歯車23と噛合するピニオン部34bを
備えた遊星歯車支持歯車34から構成されている。この
ように構成された遊星歯車機構22は、クラッチピニオ
ン21の回転を受けて太陽歯車32が回転し、この太陽
歯車32の回転により複数の遊星歯車36が太陽歯車3
2の回転方向と反対方向へそれぞれ自転し、これらの各
遊星歯車36の反対方向への自転を受けてリング歯車3
3が回転するようになっている。
【0048】このため、クラッチ操作機構5の回転規制
部26とクラッチ歯車27との間を係合させてクラッチ
操作機構5の各部材の動作を停止させることにより、増
速歯車28に噛合するリング歯車33の回転を止める
と、各遊星歯車36が太陽歯車32に対して公転する。
すなわち、各遊星歯車36を回転自在に支承している遊
星歯車支持歯車34が回転する。これによって、クラッ
チピニオン21を介して遊星歯車機構22に伝達された
ロータ11の回転力が、遊星歯車支持歯車34に噛合し
ている伝達歯車23を介して出力歯車部3aに伝達さ
れ、出力軸3がスライダピニオン7と共に回転するよう
になっている。この結果、スライダピニオン7と噛合す
るスライダ歯車8aを備えたレバー8が、レバー8自身
に課された負荷に抗してACモータ1の駆動力によって
引き上げられる。
【0049】一方、クラッチ操作機構5は、上述した駆
動輪列2中に配置された第1のクラッチ手段となる遊星
歯車機構22の切り替えを行うためのものとなってい
る。すなわち、クラッチ操作機構5は、展開断面図であ
る図1の左側半分に記載されており、上述した磁気誘導
回転手段と、磁気誘導力によってロータ11と同方向に
連動回転する動作部材となる誘導ピニオン16に噛合す
る扇歯車25と、この扇歯車25に形成された回転規制
部26と係脱自在な係合突起27aを外周面に備えたク
ラッチ歯車27と、このクラッチ歯車27の小径歯車2
7bと噛合すると共に遊星歯車機構22のリング歯車3
3に噛合する増速歯車28から構成されている。遊星歯
車機構22は、上述したように、駆動輪列2における減
速輪列の一部であって、しかもクラッチ操作機構5の最
終部となる増速歯車28に噛合し、クラッチ操作機構5
の所定の動作によって切り替えがなされる第1のクラッ
チ手段となっている。
【0050】このクラッチ操作機構5は、ACモータ1
の通電時には磁気誘導を利用して扇歯車25を回転させ
て回転規制部26を所定位置まで移動させ、この回転規
制部26とクラッチ歯車27とを係合させるように構成
されている。そして、この係合により、クラッチ操作機
構5を構成する各部材は、それまでの動作がロックされ
る。すると、第1のクラッチ手段となる遊星歯車機構2
2では、リング歯車33の回転にロックがかかり第1の
クラッチ手段は継となる。
【0051】なお、このように第1のクラッチ手段を継
とした状態において、上述した第2のクラッチ手段4も
継となっている場合は、ロータ11の回転が遊星歯車機
構22の太陽歯車32及び遊星歯車34を介して出力軸
3側に伝達されるようになっている。また、この状態か
ら第2のクラッチ手段4だけが断となり第1のクラッチ
手段が継状態を維持すると、ロータ11との出力軸3と
の連結は外れた状態となるが、上述したようにレバー8
は巻き上げ位置で保持される。
【0052】そして、この状態からさらに、ACモータ
1への通電を断ち、ロータ11と誘導ピニオン16間の
磁気誘導力が消滅すると、扇歯車25が後述する回動力
付与用バネ39のバネ力によって回動し、回転規制部2
6とクラッチ歯車27との係合が外れる。これによっ
て、クラッチ操作機構5の各部のロック状態が解除とな
る。このため、外部負荷により逆回転しようとする出力
軸3の回転力が、駆動輪列2を逆行するように伝達され
て遊星歯車機構22及び増速歯車28を介してクラッチ
歯車27と伝達され、クラッチ歯車27がフリーに回転
することとなる。この結果、レバー8の保持状態が解除
される。
【0053】クラッチ操作機構5を構成する各部につい
てさらに詳述する。
【0054】扇歯車25は、誘導ピニオン16が磁気誘
導力によってロータ11に追従して回動すると、扇の要
となる支点部25aを回動中心として回動するようにな
っている。この支点部25aを中心として扇の1つの辺
の反対側に延出された回動力付与部25bの先端部分に
は、モータケース13に立設されたピン38に一端が固
定された回動力付与用バネ39の他端が固定されてい
る。扇歯車25は、回動力付与用バネ39の付勢力によ
ってACモータ1の駆動力による回動と反対方向(図3
において矢示A方向)へ回動する回動力を与えられてい
る。しかしながら、モータ1のロータ11に追従回動す
る誘導ピニオン16の回転トルクが、回動力付与用バネ
39の駆動トルクに勝るため、誘導ピニオン16がロー
タ11に追従して回動する場合は回動力付与用バネ39
のバネ力に抗して扇歯車25は上述の矢示A方向と反対
方向へ回動するようになっている。
【0055】また、この扇歯車25の先端部分には、ロ
ータ11が正規の方向と反対の方向(図2(C)の矢示
X2参照)に回転した際に、ロータ11の回転領域に入
り込みロータ11の凹部11k内にはまって、ロータ1
1の逆回転を阻止する突起25cが形成されている。ま
た、支点部25aを中心として扇部分の反対側には、こ
の扇歯車25と一体的に形成された回転規制部26が設
けられている。この回転規制部26は、扇歯車25が磁
気誘導力を利用することにより誘導ピニオン16を介し
てACモータ1の駆動力によって所定角度回動すること
により、クラッチ歯車27の外周部分に形成された係合
突起27aに係合するようになっている。なお、このよ
うに構成された扇歯車25の回動範囲は、一方が回動力
付与用バネ39の最収縮時によって、また他方が回転規
制部26がクラッチ歯車27に当接することによってこ
の範囲に規制されている。
【0056】上述したように、回転規制部26とクラッ
チ歯車27との係合はACモータ1への通電を断つと外
れるが、その際、上述したクラッチレバー41の阻止部
材(図示省略)が依然としてクラッチピニオン21の回
転阻止を継続し、これによってクラッチピニオン21に
噛合している太陽歯車32の回転を阻止している。しか
し、クラッチ操作片26とクラッチ歯車27との係合状
態が解除されたことにより、太陽歯車32の回転を阻止
しても、レバー8の負荷力による回転力が遊星歯車機構
22を介して増速歯車28側に伝達され、クラッチ歯車
27を空回りさせることとなる。その結果、レバー8は
ケースの外側へ引き出されていき、これに伴って駆動輪
列2を構成する各歯車は逆方向へ回転する。
【0057】なお、クラッチ歯車27の小径歯車27b
には増速歯車28が噛合し、この増速歯車28の小径歯
車28bが上述の遊星歯車機構22のリング歯車33に
噛合している。このため、増速歯車28は、初期状態よ
り通電を開始し回転規制部26がクラッチ歯車27と係
合する位置に移動しクラッチ操作機構5の各部の動作を
停止させるまでの間は、ロータ11から遊星歯車機構2
2へ伝達された回転力をクラッチ歯車27側へ伝達する
ようになっている。そして、回転規制部26がクラッチ
歯車27と係合する位置に移動した後は、この増速歯車
28によって遊星歯車機構22のリング歯車33の回転
を停止させ、これによりロータ11の駆動力を遊星歯車
機構22を介して出力軸3側へ伝達させるようになって
いる。
【0058】次に、上述の実施の形態のギアードモータ
の動作について説明する。
【0059】このギアードモータは、ACモータ1へ電
力を供給していない初期状態において、上述のクラッチ
レバー41のカム面41aの押し下げ部41cが、クラ
ッチピニオン21を圧縮コイルバネ18のバネ力に抗し
て押し下げる位置にある。このため、クラッチピニオン
21は、図1において下方向に押し下げられ、クラッチ
ピニオン21の下端の爪21dとロータ11の上端の爪
11dとが係合した状態となっている。すなわち、第2
のクラッチ手段4が継状態となり、ロータ11と出力軸
3とをクラッチピニオン21を介して連結する駆動輪列
2が連結された状態となっている。
【0060】このような状態からACモータ1の駆動力
によって、ロータ11と共にクラッチピニオン21が回
転すると、その回転が遊星歯車機構22の太陽歯車3
2、複数の遊星歯車36と伝達され、各遊星歯車36が
遊星歯車支持歯車34上で自転する。このため、この遊
星歯車36と噛合する内周歯車部33aを備えたリング
歯車33が回転する。
【0061】一方、このような状態時において、クラッ
チ操作機構5側では、ロータ11の回転に従動して誘導
ピニオン16が回転する。なお、回転初期時において、
ロータ11が正規の方向と反対方向に回転をし始めた場
合は、上述したように扇歯車25の突起25cがロータ
11の外周面に形成された4つの凹部11kのいずれか
にはまり込み、ロータ11の逆回転を正回転に変換させ
る。
【0062】なお、ロータ11が正回転をし始めた直後
は、扇歯車25に形成された回転規制部26がクラッチ
歯車27の係合突起27aと係合しない位置にある。こ
のため、遊星歯車機構22は、上述したリング歯車33
の回転を止めることができない。リング歯車33の回転
を停止できないと、ロータ11側の回動力がクラッチピ
ニオン21を介して遊星歯車機構22に入力した後、こ
の遊星歯車機構22から出力軸3側とクラッチ歯車27
側とに分散して伝達される。このクラッチ歯車27側に
伝達される回転トルクは、駆動輪列2側の回転トルクに
比して非常に小さいため、この間の駆動力では出力軸3
を回動させることができない。本実施の形態では、この
ような状態を、第1のクラッチ手段が断の状態という。
【0063】このような第1のクラッチ手段が断の状態
においては、レバー8の巻き上げ動作がなされず、ロー
タ11の回転によって誘導ピニオン16を回動させ、こ
れによって扇歯車25と回転規制部26とを一体的に回
動させるのみの動作となる。なお、遊星歯車機構22か
ら分割されてクラッチ歯車27へ向かう伝達経路は、増
速輪列となっているため、次の動作の基点となる回転規
制部26とクラッチ歯車27との係合までの時間は極め
て短時間となる。
【0064】そして、この動作で扇歯車25が誘導ピニ
オン16の回転を受けることにより回転規制部26が所
定角度回動すると、回転規制部26はクラッチ歯車27
の係合突起27aと係合可能な位置へ移動し回転規制部
26とクラッチ歯車27とが係合する。これにより、ク
ラッチ操作機構5は、誘導ピニオン16の誘導リング1
6aとロータ11のリング状マグネット11c間の磁気
誘導力を利用して連結される。この動作に伴い、それま
で回転していたクラッチ歯車27の回転が停止する。加
えて、クラッチ歯車27と噛合している増速歯車28も
停止し、さらにこの増速歯車28の停止を受けて遊星歯
車機構22のリング歯車33が停止する。
【0065】このように、回転規制部26とクラッチ歯
車27とが係合することにより、クラッチ操作機構5の
各部(ロータ11に設けられたリング状マグネット11
cを除く)及び第1のクラッチ手段となる遊星歯車機構
22のリング歯車33の回転が停止する。この結果、ロ
ータ11と一体的に回動するクラッチピニオン21の回
転力は、遊星歯車機構22を介して伝達歯車23のみに
伝達され、伝達歯車23から出力歯車部3aを介して回
転力を受けた出力軸3が回動する。すなわち、上述の第
1のクラッチ手段が継となり、ロータ11の回転力が駆
動輪列2を介して効率的に出力軸3に伝達されて、出力
軸3が回動することとなる。これにより、スライダーピ
ニオン7が出力軸3と共に回転し、レバー8を引き上げ
方向にスライド移動させる。
【0066】そして、出力軸3が所定角度回転し、レバ
ー8を所定位置まで引き上げると、この間にクラッチレ
バー41のカム面41aの押し下げ部41cがクラッチ
ピニオン21の上端面部分から外れた位置へ移動する。
これにより、クラッチピニオン21は、圧縮コイルバネ
18のバネ付勢力により図1における上方へ移動し、ク
ラッチピニオン21とロータ11との係合が外れ、第1
のクラッチ手段4が断となる。
【0067】この引き上げ動作終了時において通電状態
を維持すると、当然ながらロータ11は回転を継続す
る。また、誘導ピニオン16は磁気誘導力によってすべ
りを発生させながらこのロータ11の回転動作に追従回
転しようとするため、上述したクラッチ操作片26とク
ラッチ歯車27との係合状態は維持される。この結果、
上述の第1のクラッチ手段の継状態は維持される。
【0068】一方、レバー8は、自身に課せられた負荷
力によって元の位置に戻ろうとする。しかし、このレバ
ー8の戻り動作は、上述したクラッチレバー41による
クラッチピニオン21のロックにより阻止され、レバー
8は引き上げ位置で保持される。すなわち、クラッチレ
バー41に設けられた阻止部材(図示省略)が、クラッ
チレバー41の回動により上下動するクラッチピニオン
21に設けられた当接部材(図示省略)と当接しクラッ
チピニオン21をロックするように機能する。
【0069】なお、このクラッチピニオン21は、上述
したように、クラッチレバー41のカム面41aのスロ
ープに従動して上下動するようになっている。そして、
通電が切られて出力歯車部3aが負荷力によって通常の
駆動時と反対方向に回転すると、出力歯車部3aのクラ
ッチレバー操作溝3bの案内によりクラッチレバー41
のカム面41aの押し下げ部41cがクラッチピニオン
21の上端面部分から外れた位置へ移動する。このと
き、同時に、クラッチレバー41に設けられた阻止部材
(図示省略)が、クラッチピニオン21に設けられた当
接部材(図示省略)から離れる。このため、通電が切ら
れた初期状態に戻ると、クラッチピニオン21はクラッ
チレバー41によって押し下げられ、かつ回転阻止はな
されず、ロータ11と一体的に回転可能となる。
【0070】上述したように、引き上げ動作終了時にお
いて通電状態を維持すると、一方で上述したクラッチ操
作片26とクラッチ歯車27とが係合することにより遊
星歯車機構22のリング歯車33の回転が阻止され、他
方でクラッチピニオン21の逆回転が阻止されることに
よりこのクラッチピニオン21に噛合している遊星歯車
機構22の太陽歯車32の回転が阻止されている。すな
わち、このような状態時においては、遊星歯車機構22
を構成する主要な3つの歯車のうちの2つが停止されて
おり、このため駆動輪列2全体が全く動作しないため、
レバー8を引き上げ位置で保持することができる。この
ため、レバー8は、自身に課された負荷力によってケー
ス外側に引き出されず、引き上げられた位置でその状態
を維持する。
【0071】そして、この状態からモータ1への通電を
停止すると、ロータ11の回転が停止する。このため、
誘導ピニオン16とロータ11との間の磁気誘導力が消
滅する。このため、誘導ピニオン16側からの駆動力を
失った扇歯車25は、回動規制部26と共に回動力付与
用バネ39の付勢力により誘導ピニオン16から受ける
駆動力による回転方向(図3における矢示A方向)と反
対方向へ回動する。これにより、回転規制部26とクラ
ッチ歯車27との係合が外れ、クラッチ歯車27は回転
規制部26に対してフリーとなる。すなわち、上述の第
1のクラッチ手段が断状態となる。
【0072】このようにロータ11とリング歯車33と
の間の磁気誘導力による連結が解かれクラッチ歯車27
がフリーとなると、出力軸3に一体的に固定されたスラ
イダピニオン7に係合するレバー8の復帰力は、リング
歯車33を回転させる力となり、リング歯車33と増速
歯車28とクラッチ歯車27とが回転する。このため、
レバー8は自身に課された負荷によりケース外側方向へ
引き出される。すなわち、レバー8は、モータ1の駆動
力によって引き出される前の位置まで戻る。このときの
レバー8のスライド動作により、スライダピニオン7と
出力軸3とが一体的に先述した引き上げ駆動時とは反対
方向へ回転する。そして、出力軸3の回転によって出力
歯車部3aが出力軸3と一体的に回転し、この出力歯車
部3aに形成されたクラッチレバー操作溝3bの案内に
よりクラッチレバー41が回動する。これにより、クラ
ッチレバー41は、カム面41aをクラッチピニオン2
1の上端面に当接させ、クラッチピニオン21を圧縮コ
イルバネ18のバネ付勢力に抗してロータ11方向に押
し下げる位置で停止する。この結果、クラッチピニオン
21の爪21dとロータ11の爪11dとが係合可能な
位置同士に配置され、第1のクラッチ手段4が継となる
初期状態に復帰する。
【0073】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、逆
転防止用部材を動作させる動作部材となる誘導ピニオン
16が、ロータ11に対して磁気誘導によって同方向に
連動回転するように構成されている。しかし、ロータ1
1に連動しかつ逆転防止用部材を動作させる動作部材
は、流体摺動やグリス等を用いた粘性摺動等、磁気誘導
力以外の方法を利用して、ロータ11に対してすべり可
能に結合されていても良い。
【0074】また、上述の実施の形態では、ロータ11
と出力軸3との間に2つのクラッチ手段を備え、負荷部
材となるレバー8を引き上げる第1の動作及び引き上げ
位置で保持する第2の動作ならびにこの状態から初期位
置に戻す第3の動作を行うギアードモータとなっている
が、クラッチは1つでもあるいは無くても良く、また上
述のような動作をするもので無くても良い。本発明は、
歯車等の各種伝達部材を介してロータの回転力を出力軸
に伝達すると共に、回転初期時に駆動源となるACモー
タの逆転を正方向に変換する必要があるタイプのギアー
ドモータ全般に適用可能である。
【0075】また、上述の実施の形態では、第2のクラ
ッチ手段4を継としクラッチ操作機構5の各部の回転を
止める際に、増速歯車28に噛合されたリング歯車33
の回転を停止させることとしたが、このような場合、駆
動輪列2及びクラッチ操作機構5を他の構成とすること
で、遊星歯車機構22を構成する太陽歯車32、上述の
リング歯車33及び遊星歯車支持歯車34のいずれか1
つの歯車の回転を止めるようにしても良い。また、上述
の実施の形態では、磁気誘導力を利用して遊星歯車機構
22のリング歯車33の回転をロックすることにより第
1のクラッチ手段を継としたが、駆動輪列2及びクラッ
チ操作機構を他の構成とし、磁気誘導力を利用して太陽
歯車32の回転をロックして第1のクラッチ手段を継と
するようにしても良い。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
逆転防止用部材をロータと出力軸間に配置される駆動輪
列内に設けず、磁気誘導等によってロータにすべり可能
に連動する動作部材と共に駆動輪列とは別系列の輪列等
に設けたため、駆動輪列の設計の自由度が向上すると共
に、逆転防止用部材の配置位置の設計の自由度も向上す
る。加えて、動作部材がすべり可能にロータに連結され
ているために、通常回転時において、動作部材が回転し
続けることがない。このため、無駄な回転による騒音の
発生及び摩擦摺動を防止することが可能な機構となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のギアードモータの内部機
構を説明するための展開縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のギアードモータにおける
逆転防止機構部分の動作を説明するための拡大平面図
で、(A)は非通電となる初期時における逆転防止用部
材とロータとの位置関係を示した図、(B)は初期時か
らロータが正規の方向に回転し始めた状態における逆転
防止用部材とロータとの位置関係を示した図、(C)
は、初期時からロータが正規の方向とは逆方向に回転し
始めた状態における逆転防止用部材とロータとの位置関
係を示した図である。
【図3】図1のギアードモータのからカバー及びケース
上蓋を外した状態の平面図である。
【符号の説明】
1 ACモータ 2 駆動輪列 3 出力軸 4 第2のクラッチ手段 5 クラッチ操作機構 11 ロータ 11c リング状マグネット(磁気回転誘導手段の一
方) 11k 凹部 16 誘導ピニオン(動作部材) 16a 誘導リング(非磁性導電体であって磁気回転誘
導手段の他方) 22 遊星歯車機構(クラッチ手段) 25 扇歯車 25c 突起(逆転防止用部材) 26 回転規制部 32 太陽歯車 33 リング歯車 34 遊星歯車支持歯車 34a 支承板 34b ピニオン部(歯車部) 36 遊星歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA18 BA11 BB19 FC03 HB09 HB29 HB36 MA01 MA02 3J009 DA16 EA04 EA05 EA11 EA21 EA32 ED06 ED17 FA14 3J027 FA07 FA11 FA37 FB34 GA01 GB05 GC13 GD04 GD08 GD12 5H607 AA12 BB01 BB06 BB14 CC03 EE02 EE33 EE36 EE47

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪列を介して出力軸を回転させるロ
    ータと、このロータに対してすべり可能に結合され連動
    回転すると共に上記駆動輪列を構成しない動作部材とを
    有し、上記ロータが正規の方向と逆方向に回転される
    と、上記動作部材の回転動作に連動して動作し、上記ロ
    ータの回転領域に入り込み、上記ロータの逆回転を阻止
    すると共に、上記ロータが突き当たるときの反動によっ
    て上記ロータを強制的に正規の方向の回転へ変換させる
    逆転防止用部材を備えたことを特徴とするギアードモー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記動作部材は、磁気誘導力を利用して
    前記ロータの回転に追従するように構成されたことを特
    徴とする請求項1記載のギアードモータ。
  3. 【請求項3】 ロータに駆動輪列を介して連結されて回
    転駆動される出力軸と、上記駆動輪列中に配置され上記
    ロータと上記出力軸との駆動連結を継断するクラッチ手
    段と、このクラッチ手段を継断操作するクラッチ操作機
    構と、を有し、このクラッチ操作機構は、上記ロータと
    一体的にまたは連動して回転するマグネットもしくは非
    磁性導電体のいずれか一方と、この一方に磁気誘導によ
    って追随して回転するマグネットもしくは非磁性導電体
    の他方とからなる磁気誘導回転手段を有し、この磁気誘
    導回転手段の他方に連動して動作し、上記クラッチ手段
    を継操作すると共に、上記ロータが正規の方向とは逆方
    向に回転した際にこの逆回転を規制し正回転に変換させ
    る逆転防止用部材を備えたことを特徴とするギアードモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記クラッチ手段は、遊星歯車を支持す
    る遊星歯車支持歯車と、上記遊星歯車と噛合する太陽歯
    車及びリング歯車とからなる遊星歯車機構で構成され、
    前記磁気誘導回転手段の他方の回転を利用して上記太陽
    歯車、上記リング歯車及び上記遊星歯車支持歯車のいず
    れか1つの回転を阻止することにより他の2つの歯車を
    介して前記ロータの回転を前記出力軸へ伝達することを
    特徴とする請求項3記載のギアードモータ。
  5. 【請求項5】 前記遊星歯車支持歯車を前記出力軸側へ
    連結し、前記遊星歯車機構を減速機構として用いたこと
    を特徴とする請求項4記載のギアードモータ。
  6. 【請求項6】 前記クラッチ操作機構によって前記遊星
    歯車機構のリング歯車の回転を規制して、前記太陽歯車
    及び前記遊星歯車支持歯車の回転を継続させることによ
    り、前記ロータの回転を前記出力軸へ伝達することを特
    徴とする請求項4または5記載のギアードモータ。
  7. 【請求項7】 前記逆転防止用部材が、前記磁気誘導回
    転手段の他方と一体回転する歯車部材に噛み合う歯車に
    一体的に形成されたことを特徴とする請求項3から6の
    いずれか1項記載のギアードモータ。
  8. 【請求項8】 前記歯車部材と噛合する前記歯車に、前
    記遊星歯車機構を構成する各歯車のうちの1つの回転を
    規制する回転規制部が形成されたことを特徴とする請求
    項7記載のギアードモータ。
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