JP2002009674A - タップ係数トレーニング方法および回路 - Google Patents

タップ係数トレーニング方法および回路

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JP2002009674A
JP2002009674A JP2000190077A JP2000190077A JP2002009674A JP 2002009674 A JP2002009674 A JP 2002009674A JP 2000190077 A JP2000190077 A JP 2000190077A JP 2000190077 A JP2000190077 A JP 2000190077A JP 2002009674 A JP2002009674 A JP 2002009674A
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tap coefficient
signal
training
circuit
tap
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JP2000190077A
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Kazutoshi Oishi
一敏 大石
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NEC Miyagi Ltd
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NEC Miyagi Ltd
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送路の特性変化に対しタップ係数が収束せず
に発散あるいは未収束となることがなく、安定に最適な
タップ係数が得られるようにする。 【解決手段】伝送路よりの受信トレーニング信号y
(D)とPRBS生成器11とエンコーダー12とで生
成される送信側トレーニング信号と等価の送信トレーニ
ング信号Xとを入力し、内部に設けられたそれぞれステ
ップサイズの異なるLMSアルゴリズムを用いてタップ
係数Ww(D)a〜Ww(D)eと更新量から抽出した
タップ係数の最適度合を示すデータ信号Za〜Zeとを
それぞれ出力する5つのタップ係数演算回路13a〜1
3eと、Ww(D)a〜Ww(D)eとZa〜Zeとを
入力しZa〜Zeの中で収束値が最小のWw(D)を選
択して出力する選択回路14などから構成される。尚タ
ップ係数演算回路13は5つとは限らず必要数を設けて
も良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタップ係数トレーニ
ング方法および回路に関し、特にFIR(Finite
Impulse Response)フィルタを用い
た適応等化器の最適タップ係数をトレーニング信号を用
いて自動的に求める方法および回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のタップ係数トレーニング
回路は、例えばマルチキャリア変調伝送システムに使用
される。このようなマルチキャリア変調伝送システムに
おいては、伝送路の位相あるいは遅延変動のために受信
するインパルスの波形が歪み、インパルス応答の時間が
長くなる影響を受け易くなり符号間干渉あるいはチャネ
ル間干渉を引き起す。この結果、伝送信号は誤りを多発
するようになる。(尚、マルチキャリア変調伝送システ
ムの詳細な説明は、“MulticarrierMod
ulation For Data Transmis
sion:J.A.C.Bingham,IEEE C
ommun.Mag.,pp5−14,May,199
0”を参照されたい。) このような問題を回避するために受信側にFIRフィル
タを使用した適応等化器を挿入してインパルス応答を短
くする補正を行っている。適応等化器は等化特性を伝送
路の特性に整合させてより完全な補正を行わせるため
に、トレーニング信号を用いて最適タップ係数を適応的
に求め、この最適タップ係数により適応等化器の等化特
性を設定するようにしている。
【0003】図1は一般的なマルチキャリア変調伝送シ
ステムにおける適応等化器のタップ係数トレーニング回
路を示すものである。図1において、マルチキャリア信
号送信装置100は、相手局へ伝送するデータ信号ある
いはPRBS生成器6から出力されるトレーニング信号
をマルチキャリア変調して周波数域信号に変換するエン
コーダー7とエンコーダー7の出力信号を逆離散フーリ
エ変換して時間域信号に変換して伝送路300に送出す
るIFFT部8と、トレーニング信号として使用する既
知の疑似ランダムバイナリーシーケンス(以下PRBS
という)信号を生成するPRBS生成器6とで構成して
いる。
【0004】一方マルチキャリア信号受信装置200
は、伝送路300からの受信信号を受けて波形補正を行
う適応等化器2と、受信信号の中のトレーニング信号を
選択して受信しこのトレーニング信号により適応等化器
2の最適タップ係数を求めて出力する本発明の対象であ
るトレーニング回路1と、適応等化器2で波形歪を補正
された受信信号のデータ信号を離散フーリエ変換して周
波数域信号に変換するFFT部3と、このFFT部3の
出力信号に対し伝送中の遅延と減衰とを補正するFEQ
部4と、FEQ部4の出力信号を元のデータ信号に復号
して出力するデコーダー5とで構成されている。
【0005】このような構成のおいて、先ず、送信側の
マルチキャリア信号送信装置100において、PRBS
生成回路6からのトレーニング信号がデータ信号の送信
に先立ってエンコーダー7へ入力される。このトレーニ
ング信号の送出期間は通常500ms程度でこの期間に
所定の長さの単位PRBS信号がくり返し送出される。
このトレーニング信号はデータ信号と同様にエンコーダ
ー7とIFFT部8とによりマルチキャリア変調されて
伝送路300へ送信トレーニング信号X(D)として送
出される。
【0006】一方、マルチキャリア信号受信装置200
では、伝送路300からこのトレーニング信号をトレー
ニング回路1で受信する。この受信トレーニング信号は
伝送路300で送信トレーニング信号X(D)が歪み、
減衰を受けたものであるので受信トレーニング信号y
(D)とする。トレーニング回路1は、この受信トレー
ニング信号y(D)から次のような方法で最適なタップ
係数を求めて出力する。即ち受信したトレーニング信号
y(D)と内部で生成される送信側のトレーニング信号
(X)と等価な送信トレーニング信号Xとを比較し、前
回タップ係数における受信トレーニング信号y(D)の
目標インパルス応答に対する更新量を求めこの値からL
MS(Least Mean Square)アルゴリ
ズムを用いて前回タップ係数を更新して行き適応的に最
適となるタップ係数(Ww(D))を求める。
【0007】次に図1に加えて図6、7を参照して図1
におけるトレーニング回路1に相当する従来例のトレー
ニング回路1bについて説明する。
【0008】図6において、トレーニング回路1bは、
送信側から送信されたトレーニング信号を伝送路の受信
信号から選択して受信し受信トレーニング信号(y
(D))として出力するトレーニング信号受信回路15
と、送信側のPRBS生成器6と同等のPRBS信号を
生成するPRBS生成回路11と、エンコーダー7と同
様にこのPRBS信号をマルチキャリアで変調し周波数
域の送信トレーニング信号として出力するエンコーダー
12と、エンコーダー12の出力する送信トレーニング
信号Xと受信トレーニング信号y(D)とを入力し内部
の出力からフィードバックされるタップ係数を用いて前
回のタップ係数における目標インパルス応答に対する更
新量を求め、この更新量からLMS(Least Me
an Square)アルゴリズムを用いて前回のタッ
プ係数を更新して行き適応的に最適となる前記タップ係
数(Ww(D))を求めて出力するタップ係数演算回路
13bとで構成されている。
【0009】図7において、タップ係数演算回路13b
は、受信トレーニング信号y(D)(時間域受信ベクト
ル)と受信側で生成した送信トレーニング信号X(周波
数域送信ベクトル)とを入力し内部の出力からフィード
バックされた時間域のタップ係数Ww(D)でy(D)
を等化しこれを周波域信号に変換した後Xで除算し更新
されたインパルス応答Buとして出力する目標インパル
ス応答更新部131と、このBuを入力し時間域信号に
変換した後時間窓を掛けて再びこれを周波数域信号に戻
して時間窓が掛けられたインパルス応答Bwとして出力
する目標インパルス応答時間窓部132と、このBwと
X,y(D),Ww(D)とを入力しy(D),Ww
(D)を周波数域信号のY,Wwにそれぞれ変換した後
各信号を用いて、エラー信号を演算式BwX−WwYか
ら求め次にエラー信号からステップサイズが固定のLM
Sアルゴリズムを用い更新されたタップ係数Wuを求め
出力するタップ係数更新部133bと、Wuを入力し時
間域信号に変換した後時間窓を掛けてタップ係数Ww
(D)として出力するタップ係数時間窓部134とで構
成されている。
【0010】トレーニング回路1bは以上の構成によ
り、受信トレーニング信号y(D)から最適なタップ係
数Ww(D)を求めこれを適応等化器2へ送出してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のタッ
プ係数トレーニング回路は、トレーニング信号によりく
り返しタップ係数を演算してこれを最適値に収束させて
求めるが、伝送路の特性が変化した場合、最適タップ係
数に収束せずに発散したり、あるいは収束までに時間が
かかりトレーニング期間内で未収束となる場合がある。
【0012】これは演算過程で用いるLMSアルゴリズ
ムのステップサイズが伝送路特性に適合しないために発
生する問題である。
【0013】このステップサイズは一演算当りのステッ
プ係数更新量の大きさを加減するもので、図5に示す特
性を有している。図5において、ステップサイズがその
伝送路特性に対し適合している場合は、図示のようにト
レーニング期間内に最適タップ係数に収束する。この
時、適応等化器の等化残は0に接近して理想的な等化状
態となる。ステップサイズが適合値より小さいと未収束
の状態となり、また大きいと急速に収束するが収束値が
大きくなり、更に大きいと発散してしまうことになる。
【0014】通常、最初のトレーニング時に伝送路特性
に適合したステップサイズに設定されるが、その後環境
条件の変化あるいは伝送路の変更などにより伝送路特性
が変化すると、以上のような理由により、最適タップ係
数に収束せずに発散したりあるいは収束が不充分の状態
になるという問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のタップ係数トレ
ーニング方法は、マルチキャリア変調伝送システムの受
信側に設けられた適応等化器の最適タップ係数を求める
ためのトレーニング方法にして、送信側より送信された
トレーニング信号を伝送路を介して受信した受信トレー
ニング信号と受信側で生成した前記送信側の送信トレー
ニング信号と等価な送信トレーニング信号とを比較し前
回タップ係数における前記受信トレーニング信号の目標
インパルス応答に対する更新量を求めこの値からLMS
(Least Mean Square)アルゴリズム
を用いて前回タップ係数を更新して行き適応的に最適タ
ップ係数を求めるタップ係数トレーニング方法におい
て、前記LMSアルゴリズムはステップサイズの異なる
複数のLMSアルゴリズムを用意しこのステップサイズ
の異なる各LMSアルゴリズムについてそれぞれ対応す
る前記最適タップ係数を求めこの複数の最適タップ係数
の中から所定の選択方法により更に最適なタップ係数を
選択している。
【0016】そして前記選択方法は、各前記タップ係数
演算回路の前記更新量の収束値を比較しこの収束値が最
小である前記タップ係数演算回路が出力する前記タップ
係数を選択するようにしても良い。
【0017】また、本発明のタップ係数トレーニング回
路は、マルチキャリア変調伝送システムの受信側に設け
られ送信側から送信されるトレーニング信号を受信して
適応等化器の最適タップ係数を求めるトレーニング回路
にして、送信側において疑似ランダムバイナリーシーケ
ンス(以下PRBSという)信号を第1のエンコーダと
逆フーリエ変換器(以下IFFTという)とによりマル
チキャリア変調して生成して送信された時間域の送信ト
レーニング信号を伝送路の受信信号から選択して受信し
受信トレーニング信号として出力するトレーニング信号
受信回路と、送信側の前記PRBS信号と同等のPRB
S信号を生成するPRBS生成回路と、前記第1のエン
コーダと同様にこのPRBS信号をマルチキャリアで変
調し周波数域の送信トレーニング信号として出力する第
2のエンコーダと、この第2のエンコーダの出力する送
信トレーニング信号と前記受信トレーニング信号とを入
力し内部の出力からフィードバックされるタップ係数を
用いて前回のタップ係数における目標インパルス応答に
対する更新量を求め、この更新量からLMS(Leas
t Mean Square)アルゴリズムを用いて前
回のタップ係数を更新して行き適応的に最適となる前記
タップ係数を求めて出力するタップ係数演算部とを有す
るタップ係数トレーニング回路において、前記タップ係
数演算部は、ステップサイズの異なる前記LMSアルゴ
リズムを用いてそれぞれ前記タップ係数演算部と同様に
して最適な前記タップ係数を演算して出力する複数のタ
ップ係数演算回路と、各前記タップ係数演算回路の出力
する前記タップ係数から所定の基準に従い更に最適な前
記タップ係数を選択して出力するタップ係数選択回路と
を備えている。
【0018】更に、前記タップ係数演算回路は最適な前
記タップ係数を演算して出力すると同時に演算過程で生
成される前記更新量を表す指標をデータ信号として逐次
出力し、また前記タップ係数選択回路は各前記タップ係
数演算回路の出力する前記タップ係数と前記データ信号
とを入力しトレーニング期間終了時点で前記データ信号
が示す値が所定の値以下に収束したことを判断しこの収
束値が最も小さな前記タップ係数演算回路の前記タップ
係数を選択して出力するようにしても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明が適用される一
般的なマルチキャリア変調伝送システムのブロック図、
図2は本発明の実施の形態例を示すブロック図、図3は
図2におけるタップ係数演算回路のブロック図、図4は
図2における選択回路のブロック図、図5は一般的なL
MSアルゴリズムのステップサイズの特性図である。
【0020】図2において、先に説明した図1における
トレーニング回路1に相当する本発明のトレーニング回
路1aの構成を示すものである。図1に示した送信側に
おいて、PRBS生成器6で生成したPRBS信号をエ
ンコーダー7とIFFT部8とによりマルチキャリア変
調して生成して送信された時間域の送信トレーニング信
号X(D)を伝送路の受信信号から選択して受信し、受
信トレーニング信号y(D)として出力するトレーニン
グ信号受信回路15と、送信側のPRBS生成器6と同
等のPRBS信号を生成するPRBS生成回路11と、
エンコーダ7と同様にこのPRBS信号をマルチキャリ
アで変調し周波数域の送信トレーニング信号として出力
するエンコーダー12と、このエンコーダー12の出力
する送信トレーニング信号Xと受信トレーニング信号y
(D)とを入力し内部の出力からフィードバックされる
タップ係数を用いて前回のタップ係数における目標イン
パルス応答に対する更新量を求め、この更新量からそれ
ぞれ異なるステップを設定されたLMS(Least
MeanSquare)アルゴリズムを用いて前回のタ
ップ係数を更新して行き適応的に最適となるタップ係数
Ww(D)を求めて出力するタップ係数と同時に演算過
程で生成される前記更新量を表す指標をデータ信号Zと
して逐次出力する5個のタップ係数演算回路13a〜1
3eと、(ここでは一例として5個の場合で説明する)
タップ係数Ww(D)a〜Ww(D)eデータ信号Za
〜Zeとを入力し各データ信号Za〜Zeが示す値が所
定の値以下に収束したことを判断し、トレーニング期間
終了時点でこの収束値を比較し、一番小さな収束値を示
したタップ係数演算回路13のタップ係数Ww(D)を
選択して出力する選択回路14とで構成されている。
【0021】次に図3を参照してタップ係数演算回路1
3aの内部構成を説明する。先に説明した図7と相違す
る点のみを説明すると、先ずタップ係数更新部133a
はステップサイズが可変のLMSアルゴリズムを用いあ
らかじめ設定されたステップサイズについて演算してW
uを出力する。また、更新量データ生成部135はBu
とBwとを入力しBwのパワーをBuのパワーで除算し
てインパルス応答の更新量を示すデータ信号Zを出力す
る。
【0022】次に図4を参照して選択回路14の内部構
成を説明する。5つのタップ係数演算回路13a〜13
eの出力するタップ係数Ww(D)を入力し選択信号に
より何れか1つの最適のタップ係数を選択して出力する
選択スイッチ141と、5つのデータ信号Za〜Zeを
入力し、トレーニング中逐次変化するこのデータ信号の
値が収束(0に接近しかつ変化量がほぼ一定となった状
態)した時にその収束値を出力する5つの収束値検出回
路と、142a〜142e収束値検出回路の142a〜
142eの収束値をトレーニング終了信号の入力時点で
メモリする5つのメモリ143a〜143eと、受信ト
レーニング信号y(D)を入力してトレーニング終了信
号を出力するトレーニング終了検出回路145と、メモ
リ143a〜143eの収束値を前記トレーニング終了
信号により読み出し、各収束値を比較して最も小さな収
束値を出力したタップ係数演算回路13を示す前記選択
信号を出力する比較回路144とで構成している。
【0023】次にこのような構成のトレーニング回路1
aの動作を説明する。各タップ係数演算回路13のタッ
プ係数更新部133aは、内蔵するLMSアルゴリズム
のステップサイズが設置時にあらかじめ設定される。こ
のステップサイズは、一演算当たりのタップ係数更新量
の大きさを設定するもので、図5に示すようにある伝送
路の特性に対し適合する値があり、この適合値よりづれ
ると発散あるいは未収束の状態となる。5つのタップ係
数演算回路13a〜13eのうち、例えば13cをその
時の伝送路特性に対し最適値に設定し、前後の2つを最
適値より前後に所定値づらした状態に設定するようにす
る。
【0024】この状態において、選択回路14は、タッ
プ係数演算回路13cからのデータ信号Zcが収束状態
でかつ最小値となるので、このタップ係数Ww(D)c
を選択して出力する。次に伝送路の特性が変化すると各
データ信号Zの値が変化し、例えばデータ信号Zbの値
が最小となるとこのタップ係数Ww(D)bを選択して
出力する。このようにして伝送路の特性を変化に対し追
従して最適なタップ係数を出力することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明のタップ係数
トレーニング方法および回路は、タップ係数を演算する
際、LMSアルゴリズムをステップサイズの異なる複数
のLMSアルゴリズムについてタップ係数を演算し、こ
の演算結果の複数のタップ係数の中から更に最適なタッ
プ係数を選択して出力しているので、伝送路の特性が変
化してもタップ係数が収束せずに発散あるいは未収束に
なることが少なく、安定に最適なステップ係数が得られ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なマルチキャリア変調伝送システムのブ
ロック図である。
【図2】図1におけるトレーニング回路の本発明の実施
の形態例を示すブロック図である。
【図3】図2におけるタップ係数演算回路のブロック図
である。
【図4】図2における選択回路のブロック図である。
【図5】一般的なLMSアルゴリズムのステップサイズ
の特性図である。
【図6】図1におけるトレーニング回路の従来例を示す
ブロック図である。
【図7】図6におけるタップ係数演算回路のブロック図
である。
【符号の説明】
1 トレーニング回路 2 適応等化器 3 FFT部 4 FEQ部 5 デコーダー 6、11 PRBS生成器 7、12 エンコーダー 8 IFFT部 15 トレーニング信号受信回路 13a〜13e タップ係数演算回路 14 選択回路 131 目標インパルス応答更新部 132 目標インパルス応答時間窓部 133a タップ係数更新部 134 タップ係数時間窓部 135 更新量データ生成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチキャリア変調伝送システムの受信
    側に設けられた適応等化器の最適タップ係数を求めるた
    めのトレーニング方法にして、送信側より送信されたト
    レーニング信号を伝送路を介して受信した受信トレーニ
    ング信号と受信側で生成した前記送信側の送信トレーニ
    ング信号と等価な送信トレーニング信号とを比較し前回
    タップ係数における前記受信トレーニング信号の目標イ
    ンパルス応答に対する更新量を求めこの値からLMS
    (Least Mean Square)アルゴリズム
    を用いて前回タップ係数を更新して行き適応的に最適タ
    ップ係数を求めるタップ係数トレーニング方法におい
    て、前記LMSアルゴリズムはステップサイズの異なる
    複数のLMSアルゴリズムを用意しこのステップサイズ
    の異なる各LMSアルゴリズムについてそれぞれ対応す
    る前記最適タップ係数を求めこの複数の最適タップ係数
    の中から所定の選択方法により更に最適なタップ係数を
    選択することを特徴とするタップ係数トレーニング方
    法。
  2. 【請求項2】 前記選択方法は、各前記タップ係数演算
    回路の前記更新量の収束値を比較しこの収束値が最小で
    ある前記タップ係数演算回路が出力する前記タップ係数
    を選択するようにすることを特徴とする請求項1記載の
    タップ係数トレーニング方法。
  3. 【請求項3】 マルチキャリア変調伝送システムの受信
    側に設けられ送信側から送信されるトレーニング信号を
    受信して適応等化器の最適タップ係数を求めるトレーニ
    ング回路にして、送信側において疑似ランダムバイナリ
    ーシーケンス(以下PRBSという)信号を第1のエン
    コーダと逆フーリエ変換器(以下IFFTという)とに
    よりマルチキャリア変調して生成して送信された時間域
    の送信トレーニング信号を伝送路の受信信号から選択し
    て受信し受信トレーニング信号として出力するトレーニ
    ング信号受信回路と、送信側の前記PRBS信号と同等
    のPRBS信号を生成するPRBS生成回路と、前記第
    1のエンコーダと同様にこのPRBS信号をマルチキャ
    リアで変調し周波数域の送信トレーニング信号として出
    力する第2のエンコーダと、この第2のエンコーダの出
    力する送信トレーニング信号と前記受信トレーニング信
    号とを入力し内部の出力からフィードバックされるタッ
    プ係数を用いて前回のタップ係数における目標インパル
    ス応答に対する更新量を求め、この更新量からLMS
    (Least Mean Square)アルゴリズム
    を用いて前回のタップ係数を更新して行き適応的に最適
    となる前記タップ係数を求めて出力するタップ係数演算
    部とを有するタップ係数トレーニング回路において、前
    記タップ係数演算部は、ステップサイズの異なる前記L
    MSアルゴリズムを用いてそれぞれ前記タップ係数演算
    部と同様にして最適な前記タップ係数を演算して出力す
    る複数のタップ係数演算回路と、各前記タップ係数演算
    回路の出力する前記タップ係数から所定の基準に従い更
    に最適な前記タップ係数を選択して出力するタップ係数
    選択回路とを備えることを特徴とするタップ係数トレー
    ニング回路。
  4. 【請求項4】 前記タップ係数演算回路は最適な前記タ
    ップ係数を演算して出力すると同時に演算過程で生成さ
    れる前記更新量を表す指標をデータ信号として逐次出力
    し、また前記タップ係数選択回路は各前記タップ係数演
    算回路の出力する前記タップ係数と前記データ信号とを
    入力しトレーニング期間終了時点で前記データ信号が示
    す値が所定の値以下に収束したことを判断しこの収束値
    が最も小さな前記タップ係数演算回路の前記タップ係数
    を選択して出力することを特徴とする請求項3記載のタ
    ップ係数トレーニング回路。
  5. 【請求項5】 前記タップ係数演算回路は、前記受信ト
    レーニング信号(時間域受信ベクトルの意味で以下y
    (D)という)と受信側で生成した前記送信トレーニン
    グ信号(周波数域送信ベクトルの意味で以下Xという)
    とを入力し内部の出力からフィードバックされた時間域
    のタップ係数(以下Ww(D)という)でy(D)を等
    化しこれを周波数信号に変換した後Xで除算し更新され
    たインパルス応答(以下Buという)として出力する目
    標インパルス応答更新部と、このBuを入力し時間域信
    号に変換した後時間窓を掛けて再びこれを周波数域信号
    に戻して時間窓が掛けられたインパルス応答(以下Bw
    という)として出力する目標インパルス応答時間窓部
    と、このBwと前記X,y(D),Ww(D)とを入力
    しy(D),Ww(D)を周波数域信号のY,Wwにそ
    れぞれ変換した後各信号を用いてエラー信号(以下Eと
    いう)を演算式BwX−WwYから求め次にこのEから
    ステップサイズがそれぞれ異なるLMSアルゴリズムを
    用い更新されたWw(以下Wuという)を求めて出力す
    るタップ係数更新部と、Wuを入力し時間域信号に変換
    した後時間窓を掛けて前記Ww(D)として出力するタ
    ップ係数時間窓部と、BuとBwとを入力しBwのパワ
    ーをBuのパワーで除算してインパルス応答の更新量を
    示すデータ信号(以下Zという)を出力する更新量デー
    タ生成部とを備えることを特徴とする請求項4記載のタ
    ップ係数トレーニング回路。
  6. 【請求項6】 前記選択回路は、各前記タップ係数演算
    回路の出力する前記タップ係数を入力し選択信号により
    何れか1つの最適のタップ係数を選択して出力する選択
    スイッチと、各前記データ信号を入力しトレーニング中
    逐次変化するこのデータ信号の値が収束(0に接近しか
    つ変化量がほぼ一定になった状態)した時にその収束値
    を出力する複数の収束値検出回路と、各前記収束値検出
    回路の収束値をメモリする複数のメモリと、前記受信ト
    レーニング信号を入力してトレーニング終了点を示すト
    レーニング終了信号を出力するトレーニング終了検出回
    路と、各前記メモリの収束値を前記トレーニング終了信
    号により読み出し各収束値を比較して最も小さな収束値
    を出力した前記タップ係数演算回路を示す前記選択信号
    を出力する比較回路とを備えることを特徴とする請求項
    4あるいは5記載のタップ係数トレーニング回路。
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