JP2000244371A - Dmt通信システム及びその時間領域等化器のt係数を決定する方法 - Google Patents

Dmt通信システム及びその時間領域等化器のt係数を決定する方法

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JP2000244371A JP2000016187A JP2000016187A JP2000244371A JP 2000244371 A JP2000244371 A JP 2000244371A JP 2000016187 A JP2000016187 A JP 2000016187A JP 2000016187 A JP2000016187 A JP 2000016187A JP 2000244371 A JP2000244371 A JP 2000244371A
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サミエル・カップーア
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良型DMT時間領域等化アルゴリズム 【解決手段】 インパルス応答h(n)を有する通信チ
ャネル上から離散的複数トーン信号を受信する装置であ
って、インパルス応答のエネルギーが実質的に第1サン
プル帯域に集中し、当該装置は、離散的複数トーン信号
を受信する受信装置、および受信装置に内蔵されるT計
数有限インパルス応答時間領域等化器を備え、時間領域
等化器はその出力に付加的雑音信号を有し、時間領域等
化器のT係数が、(a) 少なくとも通信チャネルと時
間領域等化器とを組み合わせた場合の有効インパルス応
答heff(n)のエネルギーが、V + 1サンプル
の第2帯域に実質的に集中しており、よってこの第2サ
ンプル帯域は第1サンプル帯域より短い、および
(b) 時間領域等化器の出力に存在する付加的雑音信
号の周波数スペクトルにおける変動が制御されるという
条件を満たすように供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離散的複数トーン
通信システム(DMT:discrete multi
−tone transceiver、以下DMT通信
システムと称する)における時間領域等化器(TEQ:
time−domain equalizer)に関
し、特に、チャネル短縮フィルターおよび雑音白色化フ
ィルターの両方の機能を果たす時間領域等化器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル情報を2点間で高速に、効率的
に、かつエラーフリーで伝送することは、ますます重要
となってきた。デジタル情報を、無線、光ファイバー、
有線などのさまざまな通信チャネルで伝送できる通信シ
ステムは多い。
【0003】本発明は、ツイストペア銅線を利用した電
話回線に代表される有線通信チャネルに関連して説明す
る。以下の議論から当該技術に精通する当業者には明ら
かなように、本発明の用途は有線システムに限定されな
いことに留意されたい。
【0004】モデムは、典型的には、電話回線上でデジ
タル・データを送受信するために使用される。モデム
は、変調装置によって電話回線上でデジタル・データを
送信し、復調装置によって電話回線からデジタル・デー
タを受信する。広く普及した変調方式の1つに、「デジ
タル複数トーン変調」と呼ばれるものがある。この技術
では、通信システム内の各モデムに、離散的複数トーン
送信装置と離散的複数トーン受信装置を備えることが必
要とされる。当該技術に精通する当業者の間では、この
種のモデム方式はしばしば「DMT物理層変調方式」と
呼ばれる。
【0005】ここで、従来のDMT通信システムのブロ
ック図である図4を参照して説明する。
【0006】DMT通信システム1は、DMT送信装置
10、伝送チャネル20、およびDMT受信装置30を
備える。DMT送信装置10はさらに、記号生成装置1
2、逆高速フーリエ変換(IFFT:inverse
fast fouriertransform)変調装
置14、および巡回接頭生成装置16を備える。DMT
送信装置10は、記号生成装置12に供給される入力ビ
ット・ストリームb(n)を受け取る。記号生成装置1
2は、IFFT変調装置14に供給される信号X(k)
を生成する。X(k)は、入力ビット・ストリームb
(n)のビットの対を複素数データ空間にN/2サンプ
ルの長さとなるようにマッピングすることによって形成
される複素信号(すなわち、当該技術に精通する当業者
によって、実数部と虚数部から成ると理解される信号)
である。記号生成装置12はさらに、信号X(k)を複
素共役で増補することによって、Nサンプルの共役対称
信号を得る。
【0007】IFFT変調装置14は、共役複素信号X
(k)に対してN点逆高速フーリエ変換を実行して、サ
ンプリングされた実信号x(n)を得る。X(k)は対
称信号なので、IFFT変調装置16の出力は実信号x
(n)である。この実信号x(n)は、それぞれが有限
長さを有し、周波数、相、および振幅が互いに異なる多
数のコサイン関数の合計であると考えることができる。
また、これらの周波数は基本周波数の倍数である。各コ
サイン関数の持続時間は有限なので、x(n)は、Nサ
ンプルにわたる有限持続時間を有する変動振幅離散信号
である。
【0008】以下で論じる方程式を簡素化するため、配
線ループ24の両端にD/A変換装置22、送信フィル
ター(図示していない)、受信フィルター(図示してい
ない)、およびA/D変換装置26を備えるものとして
送信チャネル20をモデル化する。当該技術に精通する
当業者には、実用システムでは、DMT送信装置10内
にD/A変換装置22(および送信フィルター)が使用
され、DMT受信装置30内にA/D変換装置26(お
よび受信フィルター)が使用されることが理解されるで
あろう。
【0009】またさらに、当該技術に精通する当業者に
は、x(n)の周波数スペクトルは多数の直交(SIN
X)/(X)関数であり、各関数の中心は、x(n)
のコサイン関数の各々に関連する周波数にあると考えら
れることが理解されるであろう。
【0010】x(n)は、チャネル20を通ってDMT
受信装置30に送信される。伝送チャネル20は非理想
インパルス応答h(n)を有するので、受信信号y
(n)はx(n)と厳密に一致することはなく、代わり
に、x(n)およびh(n)の畳み込みの関数となる。
典型的には、h(n)は図5に示す曲線と実質的に類似
したものとなる。h(n)の非理想特性は、一定量の干
渉(具体的には、記号間およびチャネル間の干渉)をも
たらす。この干渉は、DMT送信装置10とDMT受信
装置30の両方において補正する必要がある。
【0011】伝送チャネル20の非理想インパルス応答
を補正する方法として一般的なのは、各有限持続時間信
号x(n)の冒頭にいわゆる保護帯域を導入して、x’
(n)を生成するものである。巡回接頭生成装置16が
この機能を実行する。保護帯域は、典型的には、各DM
T記号についてx(n)の最後のVサンプルで形成され
る。伝送チャネル20のインパルス応答h(n)の長さ
がV+1以下の場合は、インパルス応答h(n)によっ
て引き起こされる干渉を消滅させるには、保護帯域の長
さはVで十分である。当該技術では、保護帯域は通常
「巡回接頭部」(CP:Cyclic prefix)
と呼ばれる。
【0012】残念ながら、典型的な伝送チャネル20の
インパルス応答h(n)はあまりにも長いので、巡回接
頭部も相応な長さを要し、その結果、伝送チャネル20
におけるデジタル・ビットの伝送速度が大幅に低下して
しまう。そのため、伝送チャネル20のインパルス応答
h(n)を効果的に短縮する信号処理方式をDMT受信
装置30に採用することによって、DMT送信装置10
で必要とされる巡回接頭部の長さが相応に短縮されてい
る。
【0013】DMT受信装置30は、時間領域等化器
(TEQ:time−domainequalize
r)32、ウィンドウ回路34、高速フーリエ変換(F
FT:fast fourier transfor
m)復調装置36、およびビット生成装置38を備え
る。時間領域等化器32は、伝送チャネル20の非理想
インパルス応答h(n)を補正するための有限インパル
ス応答(FIR:finite impulse re
sponse)フィルターである。中でも、時間領域等
化器32には、伝送チャネル20の非理想インパルス応
答を補正するために計算される有限数の係数(T)が採
用されている。下記でさらに詳細に述べるように、時間
領域等化器32は伝送チャネル20の非理想インパルス
応答h(n)に対して、チャネル20と時間領域等化器
32との複合インパルス応答heff(n)が限定され
たサンプル帯域内で最大のエネルギーを有するように作
用する。これは、チャネル20の有効インパルス応答を
「短縮する」ものと考えることができるであろう。時間
領域等化器の出力は、z’(n)である。
【0014】ウィンドウ回路34は、z’(n)から巡
回接頭部を除去してz(n)を得ることを目的として採
用されている。信号z(n)は、複素対称信号X(k)
を生成するために、FTT復調装置36(周波数領域等
化機能を備えると理解されている)に入力される。信号
X(k)の複素共役部分の除去が完了すると、ビット生
成装置38はその複素信号X(k)を出力ビット・スト
リームb(n)にマッピングする。出力ビット・ストリ
ームは、理論的には、入力ビット・ストリームb(n)
と一致している。
【0015】時間領域等化器32のT係数を計算するた
めのアルゴリズムは、数種類存在している。その1つ
は、「最小2乗に基づく極ゼロ取消しアルゴリズム」と
呼ばれる(以下、「プロセス#1」という)。これにつ
いては、P.J.Melsa、R.Y.Younce、
およびC.E.Rohrsの「Impulse Response Sho
rtening for Discrete Multitone Transceivers,
(離散的複数トーン・トランシーバーのインパルス応答
の短縮)」、IEEE Trans. On Com
m. Vol.44、No.12、pp.1662−7
1、1996年12月、で詳細に述べられており、この
全開示内容を参考文献としてここに組み込む。もう1つ
は、「最適短縮アルゴリズム」と呼ばれる(以下、「プ
ロセス#2」という)。これについても、上記に掲げた
IEEE刊行物の中で詳述されている。さらには、「べ
き乗法を使用する固有ベクトル法」(以下、「プロセス
#3」という)がある。これは、M.Nafieおよび
A.Gatherer、「Time-Domain Equalizer Tr
aining for ADSL,(ADSLのための時間領域等化器
の列化)」、Proc.ICC、pp.1085−10
89(1997)、で詳細に述べられており、この全開
示内容を参考文献としてここに示す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】時間領域等化器32の
係数を計算するための上記手法は、伝送チャネル20の
有効インパルス応答を「短縮する」という問題に取り組
んではいるが、雑音によって引き起こされる干渉の問題
についてはその取り組みは不十分である。システム1
は、注入された白色雑音と着色雑音に対しては脆弱であ
る。着色雑音は、ある周波数では濃厚なスペクトル・エ
ネルギーを示し、また別の周波数では比較的希薄なスペ
クトル・エネルギーを示す。白色雑音は、どの周波数に
おいても、実質的に一定な量のスペクトル・エネルギー
を示す。
【0017】図4の従来のDMT受信装置30は、時間
領域等化器32の出力に白色雑音が存在するときに最適
な動作を示すが、着色雑音が存在しているときには内部
干渉の影響を受けやすくなる。これは、着色雑音がスペ
クトル・ヌルを示すときに特に困難な問題となる。
【0018】着色雑音が時間領域等化器32の出力に存
在するのは、(i)信号x’(n)が伝送チャネル20
上を送信されたときに、それに付加的着色雑音が注入さ
れたため、または(ii)時間領域等化器32自体が信
号z’(n)にスペクトル整形(特に、スペクトル・ヌ
ル)を導入するため、またはこの両方の理由による。つ
まり、伝送チャネル20が受信信号y(n)に付加的着
色雑音を導入しない場合でも、時間領域等化器32自体
が信号z’(n)の付加的雑音にスペクトル着色を導入
するかもしれないのである。これはさらに、時間領域等
化器32が「短い」有効インパルス応答heff(n)
を生成する場合でも、z’(n)に着色雑音(特に、ス
ペクトル・ヌル)を導入することによってシステム性能
を低下させる可能性があることを意味する。時間領域等
化器32の出力に存在する着色雑音による影響は、特
に、伝送チャネル20上でのデータ・ビットb(n)の
送信速度と送信エラー率に現れやすい。
【0019】本発明の目的は、(i)伝送チャネルの非
理想インパルス応答を補正し、(ii)伝送チャネルに
よって導入される付加的着色雑音を補正し、および/ま
たは(iii)時間領域等化器による付加的雑音のスペ
クトル着色を低減することのできる、改良型のDMT通
信システム及びその時間領域等化器のT係数を決定する
方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】従来技術の短所を克服す
るための、エネルギーが実質的にサンプルの第1帯域に
集中するインパルス応答h(n)を有する通信チャネル
を介して離散的複数トーン信号を受信する装置であっ
て、離散的複数トーン信号を受信する受信装置、及び受
信装置に内蔵されるT計数有限インパルス応答時間領域
等化器とを備え、時間領域等化器はその出力に付加的雑
音信号を有し、前記時間領域等化器のT係数は下記条件
を満たす(a)少なくとも通信チャネルと時間領域等化
器とを組み合わせた場合の有効インパルス応答heff
(n)のエネルギーが、V+1サンプルの第2帯域に実
質的に集中しており、第2サンプル帯域は第1サンプル
帯域より短く、(b)時間領域等化器の出力に存在する
付加的雑音信号の周波数スペクトルにおける変動が制御
される。
【0021】本発明の時間領域等化器は、その入力に付
加的雑音信号を有するとともに、時間領域等化器のT係
数が入力付加的雑音信号およびインパルス応答h(n)
推定値の両方の関数として供給されるのが望ましい。
【0022】受信装置は、時間領域等化器のT係数を、
(i)V+1サンプルの第2帯域に有効インパルス応答
eff(n)のエネルギーが集中する度合いと、(i
i)時間領域等化器の出力に存在する付加的雑音の周波
数スペクトルにおける変動が低減する度合いとの均衡を
取るための関数として算出する機能を有することが望ま
しい。
【0023】受信装置は、V+1サンプルの第2帯域に
有効インパルス応答heff(n)のエネルギーが集中
する度合いと、時間領域等化器の出力に存在する付加的
雑音の周波数スペクトルにおける変動が低減する度合い
とを変動させる機能を有することが望ましい。
【0024】受信装置は、以下の方程式体系を評価する
ことによって、時間領域等化器のT係数を算出する機能
を有することが望ましい。
【0025】min|(Hout out
+ βoutR)w, ただしw(Hin in + βinR)w =
1を条件とする。
【0026】ここで、wは、時間領域等化器のT係数を
表すT×1行列であり、Houtは、行列wをHout
で乗算したときに集中エネルギーを含有しないM+T−
V−2サンプルの有効インパルス応答heff(n)を
生成する、通信チャネルの推定インパルス応答h(n)
のサンプルを表す(M+T−V−2)×T行列であり、
inは、行列wをHinで乗算したときに集中エネル
ギーを含有するV+1サンプルの有効インパルス応答h
eff(n)を生成する、通信チャネルの推定インパル
ス応答h(n)のサンプルを表す(V+1)×T行列で
あり、Rは、入力における付加的雑音信号から構築され
たT×Tの付加的雑音相関行列であり、βoutおよび
βinは、V+1サンプルの第2帯域に有効インパルス
応答h eff(n)のエネルギーが集中する度合いと、
時間領域等化器の出力に存在する付加的雑音の周波数ス
ペクトルにおける変動が低減する度合いとを変動させる
スカラーである。
【0027】受信装置は、w=(√G−1min
を解くことによってwを得る機能を有することが望まし
い。ここで、G=Hin in+βinRであり、e
mi は(√G)−1(Hout out+βout
R)(√G−1の最小の固有値に対応する固有ベク
トルである。
【0028】本発明は、さらに、時間領域等化器がイン
パルス応答h(n)を有する通信チャネル上から固有複
数トーン信号を受信するための受信装置内に備えられ、
インパルス応答のエネルギーがサンプルの第1帯域に実
質的に集中する場合に、入力および出力における付加的
雑音信号を有する有限インパルス応答時間領域等化器の
T係数を決定する方法であって、下記条件を満たす時間
領域等化器のT係数を算出するステップを有する。
【0029】(a)少なくとも通信チャネルと時間領域
等化器とを組み合わせた場合の有効インパルス応答h
eff(n)のエネルギーが、V+1サンプルの第2帯
域に実質的に集中しており、よって第2サンプル帯域は
第1サンプル帯域より短い。および、(b)時間領域等
化器の出力に存在する付加的雑音信号の周波数スペクト
ルにおける変動が制御される。
【0030】本発明の方法は、さらに、(i)V+1サ
ンプルの第2帯域に有効インパルス応答heff(n)
のエネルギーが集中する度合いと、(ii)時間領域等
化器の出力に存在する付加的雑音の周波数スペクトルに
おける変動が低減する度合いとの均衡を取るステップを
備えるのが望ましい。
【0031】本発明の方法は、さらに、V+1サンプル
の第2帯域に有効インパルス応答h eff(n)のエネ
ルギーが集中する度合いと、時間領域等化器の出力に存
在する付加的雑音の周波数スペクトルにおける変動が低
減する度合いとを変動させるステップを備えるのが望ま
しい。
【0032】またさらに、本発明の方法は下記ステップ
を備えるのが望ましい。
【0033】通信チャネルのインパルス応答h(n)を
推定するステップ、時間領域等化器の入力における付加
的雑音信号を推定するステップ、時間領域等化器のT係
数を表すT×1行列wを供給するステップ、行列wをH
inで乗算したときに集中エネルギーを含有する有効イ
ンパルス応答heff(n)のV+1サンプルを生成す
る、通信チャネルの推定インパルス応答h(n)のサン
プルを表す(V+1)×T行列Hinを供給するステッ
プ、および行列wをHoutで乗算したときに集中エネ
ルギーを含有しない有効インパルス応答heff(n)
のM+T−V−2サンプルを生成する、通信チャネルの
推定インパルス応答h(n)のサンプルを表す(M+T
−V−2)×T行列Hou を供給するステップ。
【0034】またさらに、本発明の方法は下記ステップ
を備えるのが望ましい。
【0035】入力における付加的雑音信号からT×Tの
付加的雑音相関行列を供給するステップ、およびV+1
サンプルの第2帯域に有効インパルス応答h
eff(n)のエネルギーが集中する度合いと、時間領
域等化器の出力に存在する付加的雑音の周波数スペクト
ルにおける変動が低減する度合いとを制御するスカラー
βoutおよびβ を決定するステップ。
【0036】またさらに、時間領域等化器のT係数を算
出するステップが、以下の方程式体系を解くことによっ
て得られるのが望ましい。
【0037】min|(Hout out
βoutR)w ただしW(Hin in+βinR)w=1を条件
とする。
【0038】本発明の方法においては、wが、w=(√
−1minを解くことによって得られるのが望
ましい。ここで、G=Hin in+βinRであ
り、e minは(√G)−1(Hout out+β
outR)(√G−1の最小の固有値に対応する固
有ベクトルである。
【0039】本発明のさらに他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に述べる発明の説明から明らかに
なるであろう。
【0040】
【発明の実施の形態】図1に、本発明による離散的複数
トーン通信システム(DMT通信システム)2のブロッ
ク図を示す。この図面では、図4と同じ参照番号が同類
の要素を示している。図4に示す離散的複数トーン通信
システム1と同様に、本発明の離散的複数トーン通信シ
ステム2は、伝送チャネル20上を送信される離散的複
数トーン信号x’(n)を生成するための送信装置10
を備える。
【0041】本発明の離散的複数トーン通信システム2
は、さらに、図4に同じ番号で示される要素と実質的に
同じウィンドウ回路34、FFT復調装置36、および
ビット生成装置38から成る受信装置31も備える。図
1の受信装置31は、図4の受信装置30とは異なり、
(i)送チャネルの非理想インパルス応答を補正し、
(ii)伝送チャネルによって導入される付加的着色雑
音を補正し、および/または(iii)時間領域等化器
による雑音着色の導入を防止する、という各機能を有す
る時間領域等化器33を備える。
【0042】前述のように、時間領域等化器は、T係数
を有する有限インパルス応答フィルターを使用して実現
できる。本発明では、有効インパルス応答h
eff(n)のエネルギー集中度が、例えば、伝送チャ
ネル20と時間領域等化器33とを結合した場合は特定
サンプル帯域(第1の長さを有する)において最大にな
り、インパルス応答h(n)のエネルギー集中度が伝送
チャネル20のみの場合は別のサンプル帯域(第2の長
さを有する)において最大になるように、これらのT係
数が決定される。ここで、第1の長さは第2の長さより
短い。本発明ではさらに、時間領域等化器33の出力に
おける雑音特性が、従来の時間領域等化器によって生成
される付加的雑音特性の周波数スペクトルに比較して、
かなり平坦な周波数スペクトルを示すように、これらの
T係数が決定される。
【0043】本発明の離散的複数トーン受信装置31
は、時間領域等化器33のT係数の計算においては、有
効インパルス応答のエネルギーを比較的狭いサンプル帯
域に集中させ、同時に、時間領域等化器33の出力にお
ける付加的雑音特性の変動量を最小限にする(すなわ
ち、付加的雑音特性が白色化される)コスト関数の解を
導き出す。このコスト関数は、以下の方程式体系によっ
て表現できるであろう。 min|(Hout out)+βoutR)
w ただしw(Hin in+βinR)w=1を条件
とする。ここで、wは、時間領域等化器のT係数を表す
T×1行列であり、Houtは、行列wをHoutで乗
算したときに集中エネルギーを含有しないM+T−V−
2サンプルの有効インパルス応答heff(n)を生成
する、通信チャネルの推定インパルス応答h(n)のサ
ンプルを表す(M+T−V−2)×T行列であり、H
inは、行列wをHinで乗算したときに集中エネルギ
ーを含有するV+1サンプルの有効インパルス応答h
eff(n)を生成する、通信チャネルの推定インパル
ス応答h(n)のサンプルを表す(V+1)×T行列で
あり、Rは、入力における付加的雑音信号から構築され
たT×Tの付加的雑音相関行列であり、βoutおよび
βinは、V+1サンプルの第2帯域に有効インパルス
応答h eff(n)のエネルギーが集中する度合いと、
時間領域等化器の出力に存在する付加的雑音の周波数ス
ペクトルにおける変動が低減する度合いとを変動させる
スカラーである。図2および図3を参照すると、上記コ
スト関数の解は、以下のステップを実行することによっ
て得られることが分かる。伝送チャネル20がD/A変
換装置22、送信フィルター(図示していない)、配線
ループ24、受信フィルター(図示していない)、およ
びA/D変換装置26で構成されると想定すると、伝送
チャネル20のM値(またはサンプル)を有するインパ
ルス応答h(n)はステップ100において推定され
る。
【0044】当該技術に精通する当業者には、伝送チャ
ネル20のインパルス応答h(n)の推定値は、周波数
領域法や時間領域法などの既知の方法を使用して得られ
ることが理解されるであろう。周波数領域法では、定期
疑似ランダム列化シーケンスが、伝送チャネル20上を
あらかじめ決定された数(P)の離散的複数トーン信号
x(n)にわたって送信される。i番目のシーケンス・
サンプルをXで表すとすると、FFT復調装置36の
出力におけるベクトルYi,pは以下の方程式によって
得られる。
【数1】 上記の方程式では、Hはi番目の周波数領域インパル
ス応答値(定係数システムで想定)であり、Ni,p
伝送チャネル20の付加的雑音特性のサンプルを表す。
ベクトルYi,pをすべての記号の間で平均し、X
除算した場合、伝送チャネル20の伝達関数の推定値
は、以下の方程式によって得られる。
【数2】 伝送チャネル20における伝達関数推定値の逆フーリエ
変換Hを取ると、M値を有するインパルス応答h
(n)の推定値が得られる。
【0045】時間領域法を使用して伝送チャネル20の
インパルス応答h(n)の推定値が得られた場合、イン
パルス列は、あらかじめ決定された離散的複数トーン信
号数にわたって、各離散的複数トーン信号期間当たり1
インパルスの速度で送信される。また、伝送チャネル2
0のインパルス応答の推定値は、時間領域等化器33の
出力における受信信号を平均することによって得られる
であろう。
【0046】これまでの経験から、ある種の状況では、
伝送チャネル20のインパルス応答h(n)の推定値を
得る方法としては、時間領域法の方が周波数領域法より
も望ましいことが判明している。ただし、当該技術に精
通する当業者には、上記以外の方法も、本発明の範囲か
ら乖離することなく使用できることは理解される。
【0047】再び図2を参照すると、伝送チャネル20
の付加的雑音特性の推定値は、ステップ102において
得られることが示されている。当該技術に精通する当業
者には、付加的雑音特性を推定するための既知の方法で
あれば、どの方法でも利用できることは理解される。例
えば、周波数領域法を利用して伝送チャネル20のイン
パルス応答h(n)の推定値を得た場合は、インパルス
応答h(n)の推定値を得た後に列化シーケンスを再度
実行し、以下の方程式を使用して付加的雑音特性N
i,pを周波数領域内で得ることができる。
【数3】 ここで、Qは、雑音特性を推定するために使用された記
号x(n)の数である。
【0048】時間領域の雑音特性ni,qは、Ni,q
に対してIFFTを実行し(各記号時につき、q)、複
素結果の実数部のみを保持することによって得ることが
できる。
【0049】次に、時間領域等化器33の係数Tの数が
選択される(ステップ104)。
【0050】ステップ106では、T×T付加的雑音相
関行列Rが、既知の再帰的手法を使用して、ni,q
値から構築される。例えば、t番目の付加的雑音相関値
(すなわち係数)は、以下のように表現できる。
【数4】 したがって、rは、新たなベクトルnが使用できる
ようになる記号時ごとに、再帰的に更新される。MはT
よりはるかに大きい場合がほとんどなので、r は、列
化シーケンス中に少数Qの複数トーン信号x(n)を使
ってかなり正確に推定できる。したがって、付加的雑音
相関行列Rは、以下によって得られる。
【数5】 ここで、時間領域等化器33への雑音の入力が白色であ
ることが既知である場合は、rだけを計算すればよい
ことに留意する必要がある。したがって、RはrのT
×T対角行列となる可能性もある。ここで、rは白色
雑音の変動を表す。
【0051】ここで、図2および図5を参照する。イン
パルス応答h(n)は時間dまで実質的にヌルであるの
で、dはステップ108において推定され、(ステップ
110において)行列Hinを、(ステップ112にお
いて)Houtをそれぞれ算出するのに使用される。
【0052】ステップ110では、(V+1)×T行列
inがh(n)の値の関数として決定される。特に、
inは以下の方程式を展開することによって決定され
る。 heff(n)=h(n)*w(n) ここで、w(n)は、時間領域等化器33のT係数を表
すシーケンスである。
【0053】広く知られる畳み込み演算(*)は、以下
の結果をもたらす。
【数6】 n=dのとき、上記の方程式は以下の行列商に展開す
る。
【数7】 したがって、有効インパルス応答heff(n)(nは
d〜d + V)は、以下のような行列として表現でき
る。
【数8】 有効インパルス応答heff(n)の行列式(d・n・
d + V)は、短縮して以下のような形で表現するこ
ともできる。 Heffin = Hin・ W したがって、Hinはステップ110において、(d−
T+1)≦n≦(d+V)で評価されたh(n)の転位
シーケンスの関数として決定される。
【0054】次に、ステップ112では、(M+T−V
−2)×T行列Houtがh(n)の関数として構築さ
れる。
【0055】特に、Houtは、0≦n≦d−1および
(d+V+1)≦n≦(M+T−2)の場合には、方程
式heff(n)=h(n)*w(n)を展開すること
によって決定される。上記Hinについて使用したもの
と同じ導関数を使用してh ff(n)に関する上記方
程式を展開すると、以下のように示すことができる。
【数9】 および Heffout=Hout・W 上記の教示から当該技術に精通する当業者には明らかな
ように、行列Houtの列は、(−T+1)≦n≦(M
+T−2)におけるインパルス応答h(n)の転位区分
から成る。
【0056】ステップ114では、βoutおよびβ
inのスカラー値が確立される。
【0057】本書上記で提示し、ステップ116で詳説
した費用関数は、(a)少なくとも通信チャネルと時間
領域等化器とを組み合わせた場合の有効インパルス応答
ff(n)のエネルギーを、V+1サンプルの帯域
に実質的に集中させ、かつ、(b)時間領域等化器の出
力に存在する付加的雑音信号の周波数スペクトルにおけ
る変動を制御する、という条件を満たす時間領域等化器
33のT係数の解をもたらすと考えることができる。
【0058】費用関数は既知のいずれの手法を使用して
も解くことができるが、時間領域等化器33の係数を表
すT値のシーケンスwが、w=(√G−1min
を用いて得られるのが望ましい。ここで、emin
(√G)−1(Hout ut+βoutR)(√
−1の最小の固有値に対応する固有ベクトルであ
る。
【0059】本発明は、時間領域等化器33のT係数の
計算において安定的な収束を保証すると同時に、離散的
複数トーン通信システム2のビット伝送速度とビット伝
送速度における変動を改善するという利点を有する。
【0060】ここで表1および2を参照すると、これら
の表には、本発明を離散的複数トーン通信システムに使
用した場合の結果が、多数回にわたる実験で記録された
下流と上流の平均ビット伝送速度として示されている。
この通信システムでは、ANSI T1.601ループ
2に実質的に適合するループと、ANSI T1.41
3規格に実質的に適合するパラメーターを使用した。こ
れらの表では、本発明の時間領域等化(TEQ:tim
e−domain equalization)手法
を、(i)達成可能な最大ビット伝送速度(すなわち、
ベンチマーク)の推定値、(ii)プロセス#1、(i
ii)プロセス#2、および(iv)プロセス#3と対
比して示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】 表1および表2では、各時間領域等化手法について、4
種類の近端漏話(NEXT)環境(すなわち、10 H
DSL環境、24 ISND環境、10 ADSL環
境、およびNO NEXT環境)におけるビット伝送速
度の測定値が示されている。本発明の時間領域等化手法
は、ある種の条件下では他の手法よりも好成績を示し
た。またさらに、本発明の時間領域アルゴリズムを使用
したことによって、ビット伝送速度の実験間の変動が少
なくなり、安定性も優れていたことに留意する必要があ
る。
【0063】表3を参照すると、本発明の時間領域等化
手法は、10 ADSL NEXT干渉環境では、3種
類の配線ループ環境(ANSI T1.601、ループ
2環境、ANSI T1.601、ループ3環境、およ
びANSI T1.601、ループ7環境)において他
の手法より好成績であったことが分かる。この通信シス
テムでは、ANSI T1.413規格に実質的に適合
するパラメーターが採用された。また、本発明の時間領
域アルゴリズムによって、ビット伝送速度の実験間の変
動が少なくなり、安定性の面でも優れた結果が得られ
た。
【0064】
【表3】 ここでは、本発明を特定の実施例に関連して説明してき
たが、当該技術に精通する当業者には、その他多数の異
形や変形、および用途があることが明らかになるであろ
う。そのため、本発明の範囲の限定は、本書に述べる特
定の開示によるのではなく、付記した請求事項によって
のみなされるのが望ましい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、伝
送チャネルの非理想インパルス応答を補正し、(ii)
伝送チャネルによって導入される付加的着色雑音を補正
し、および/または(iii)時間領域等化器による付
加的雑音のスペクトル着色を低減することのできる、改
良型のDMT通信システム及びその時間領域等化器のT
係数を決定する方法を実現することができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による離散的複数トーン通信システム
を示すブロック図である。
【図2】 図1の離散的複数トーン通信システムによっ
て実行される機能を図示したフロー・チャートである。
【図3】 図1の離散的複数トーン通信システムによっ
て実行される機能を図示したフロー・チャートである。
【図4】 従来技術による離散的複数トーン通信システ
ムを示すブロック図である。
【図5】 典型的な通信チャネルのインパルス応答を示
すグラフである。
【符号の説明】
2 DMT通信システム 10 DMT送信装置 12 記号生成装置 14 IFFT変調装置 16 巡回接頭生成装置 20 伝送チャネル 22 D/A変換装置 24 配線ループ 26 A/D変換装置 31 受信装置 33 時間領域等化器 34 ウィンドウ回路 36 FFT復調装置 38 ビット生成装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギーが実質的に第1サンプル帯域
    に集中するインパルス応答h(n)を有する通信チャネ
    ル上から離散的複数トーン信号を受信するDMT通信シ
    ステムであって、 離散的複数トーン信号を受信する受信装置、及び 受信
    装置に内蔵されるT計数有限インパルス応答時間領域等
    化器とを備え、 時間領域等化器はその出力に付加的雑音信号を有し、 前記時間領域等化器のT係数は下記条件を満たすように
    供給される。 (a)少なくとも通信チャネルと時間領域等化器とを組
    み合わせた場合の有効インパルス応答heff(n)
    エネルギーが、V+1サンプルの第2帯域に実質的に集
    中しており、当該第2サンプル帯域は前記第1サンプル
    帯域より短く、 (b)前記時間領域等化器の出力に存在する付加的雑音
    信号の周波数スペクトルにおける変動が制御される。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のDMT通信システムで
    あって、 前記時間領域等化器がその入力に付加的雑音信号を有
    し、前記時間領域等化器のT係数が入力に存在する付加
    的雑音信号およびインパルス応答h(n)推定値の両方
    の関数として供給される。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のDMT通信システムで
    あって、 前記受信装置が前記時間領域等化器のT係数を、(i)
    V+1サンプルの第2帯域に有効インパルス応答h
    eff(n)のエネルギーが集中する度合いと、(i
    i)前記時間領域等化器の出力に存在する付加的雑音の
    周波数スペクトルにおける変動が低減する度合いとの均
    衡を取るための関数として算出する機能を有する。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のDMT通信システムで
    あって、 前記受信装置が、V+1サンプルの第2帯域に有効イン
    パルス応答heff(n)のエネルギーが集中する度合
    いと、前記時間領域等化器の出力に存在する付加的雑音
    の周波数スペクトルにおける変動が低減する度合いとを
    変動させる機能を有する。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のDMT通信システムで
    あって、前記受信装置が、以下の方程式体系を評価する
    ことによって、前記時間領域等化器のT係数を算出する
    機能を有する。 min|(Hout out+βoutR)w ただしw(Hin in+βinR)w=1を条件
    とする。ここで、wは、前記時間領域等化器のT係数を
    表すT×1行列であり、 Houtは、行列wをHoutで乗算したときに集中エ
    ネルギーを含有しないM+T−V−2サンプルの有効イ
    ンパルス応答heff(n)を生成する、通信チャネル
    の推定インパルス応答h(n)のサンプルを表す(M+
    T−V−2)×T行列であり、 Hinは、行列wをHinで乗算したときに集中エネル
    ギーを含有するV+1サンプルの有効インパルス応答h
    eff(n)を生成する、通信チャネルの推定インパル
    ス応答h(n)のサンプルを表す(V+1)×T行列で
    あり、 Rは、入力における付加的雑音信号から構築されたT×
    Tの付加的雑音相関行列であり、 βoutおよびβinは、V+1サンプルの第2帯域に
    有効インパルス応答h eff(n)のエネルギーが集中
    する度合いと、前記時間領域等化器の出力に存在する付
    加的雑音の周波数スペクトルにおける変動が低減する度
    合いとを変動させるスカラーである。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のDMT通信システムで
    あって、 前記受信装置が w=(√G−1min を解くことによってwを得る機能を有する。ここで、G
    =Hin in +βinRであり、eminは(√
    G)−1(Hout out+βoutR)(√
    −1の最小の固有値に対応する固有ベクトルであ
    る。
  7. 【請求項7】 入力および出力における付加的雑音信号
    を有する有限インパルス応答時間領域等化器のT係数を
    決定する方法であって、時間領域等化器がエネルギーが
    サンプルの第1帯域に実質的に集中するインパルス応答
    h(n)を有する通信上チャネルから離散的複数トーン
    信号を受信するための受信装置内に備えられ、 下記条件を満たす時間領域等化器のT係数を算出するス
    テップを有する。 (a)少なくとも通信チャネルと時間領域等化器とを組
    み合わせた場合の有効インパルス応答heff(n)の
    エネルギーが、V+1サンプルの第2帯域に実質的に集
    中しており、第2サンプル帯域は第1サンプル帯域より
    短く、 (b)時間領域等化器の出力に存在する付加的雑音信号
    の周波数スペクトルにおける変動が制御される。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の時間領域等化器のT係
    数を決定する方法であって、 さらに、(i)V+1サンプルの第2帯域に有効インパ
    ルス応答heff(n)のエネルギーが集中する度合い
    と、(ii)時間領域等化器の出力に存在する付加的雑
    音の周波数スペクトルにおける変動が低減する度合いと
    の均衡を取るステップを備える。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の時間領域等化器のT係
    数を決定する方法であって、 さらに、V+1サンプルの第2帯域に有効インパルス応
    答heff(n)のエネルギーが集中する度合いと、時
    間領域等化器の出力に存在する付加的雑音の周波数スペ
    クトルにおける変動が低減する度合いとを変動させるス
    テップを備える。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の時間領域等化器のT
    係数を決定する方法であって、さらに下記ステップを備
    える。 通信チャネルのインパルス応答h(n)を推定するステ
    ップ、 時間領域等化器の入力における付加的雑音信号を推定す
    るステップ、 時間領域等化器のT係数を表すT×1行列wを供給する
    ステップ、 行列wをHinで乗算したときに集中エネルギーを含有
    する有効インパルス応答heff(n)のV+1サンプ
    ルを生成する、通信チャネルの推定インパルス応答h
    (n)のサンプルを表す(V+1)×T行列Hinを供
    給するステップ、および行列wをHoutで乗算したと
    きに集中エネルギーを含有しない有効インパルス応答h
    eff(n)のM+T−V−2サンプルを生成する、通
    信チャネルの推定インパルス応答h(n)のサンプルを
    表す(M+T−V−2)×T行列Hou を供給するス
    テップ。
  11. 【請求項11】 請求項10の時間領域等化器のT係数
    を決定する方法であって、さらに下記ステップを備え
    る。入力における付加的雑音信号からT×Tの付加的雑
    音相関行列を供給するステップ、およびV+1サンプル
    の第2帯域に有効インパルス応答heff(n)のエネ
    ルギーが集中する度合いと、時間領域等化器の出力に存
    在する付加的雑音の周波数スペクトルにおける変動が低
    減する度合いとを制御するスカラーβoutおよびβ
    を決定するステップ。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の時間領域等化器の
    T係数を決定する方法であって、 時間領域等化器のT係数を算出するステップが、以下の
    方程式体系を解くことによって得られる。 min|(Hout out+βoutR)w ただしw(Hin in+βinR)w=1を条件
    とする。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の時間領域等化器の
    T係数を決定する方法であって、wが、w=√G
    −1minを解くことによって得られる。ここで、G
    =Hin in+βinRであり、eminは(√
    G)−1(Hou out+βoutR)(√
    −1の最小の固有値に対応する固有ベクトルであ
    る。
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