JP2002009388A - レーザ加熱装置、及び、レーザ加熱方法 - Google Patents

レーザ加熱装置、及び、レーザ加熱方法

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JP2002009388A
JP2002009388A JP2000182930A JP2000182930A JP2002009388A JP 2002009388 A JP2002009388 A JP 2002009388A JP 2000182930 A JP2000182930 A JP 2000182930A JP 2000182930 A JP2000182930 A JP 2000182930A JP 2002009388 A JP2002009388 A JP 2002009388A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 サージ等からLDを保護しつつ安定した出力
制御の可能な高出力のレーザ加熱装置を提供する。 【解決手段】 LDモジュール10と、上記LDモジュ
ール10に電流を供給する電源3と、LDモジュール1
0より射出されるレーザ光を加熱点で合焦させる光学系
11,12と、上記LDモジュールの給電端子と接地端
子間に印加される電圧を検出する電圧検出部と、上記電
圧検出部において検出された電圧を基準値と比較し、該
電圧が設定範囲外の場合に給電停止信号を出力する比較
器59と、比較器59からの給電停止信号の入力に応じ
て電源からLDモジュール10への給電を停止するシャ
ットダウン回路60を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザダイオード
より射出したレーザ光を集光し、当該集光したレーザ光
により半田付けや溶接などの加熱処理を行うレーザ加熱
装置、及び、レーザ加熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザダイオード(以下、L
Dと表す)より射出したレーザ光を集光し、当該集光し
たレーザ光により半田付けや溶接などの加熱処理を行う
レーザ加熱装置が知られている。図9は、従来のレーザ
加熱装置500の構成を示す図である。レーザ加熱装置
500は、複数のLDを積み重ねてなるLDモジュール
501、LDモジュール501に電力を供給する電源5
02、LDモジュール501の備える複数のLDが射出
するレーザ光を視準化するコリメートレンズ503、及
び、視準化されたレーザ光を集光する集光レンズ504
で構成される。集光レンズ504で集光されたレーザ光
は、合焦点に置かれる被加熱物505を加熱する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属、セラミック及び
ガラスを溶かして封止やろう付け、溶接等を行うには、
数百W〜数KWの高出力のレーザ加熱装置が必要とな
る。
【0004】LDは、一般的にサージに対して弱い。高
出力のレーザ加熱装置では発生するサージも大きくなる
ため、常時LDをサージから保護しつつ、安定してレー
ザ光の光量を制御することが要求される。
【0005】一般的なLDの発光効率は約40%であ
り、例えば、約400Wの出力を得るには、1KW程度
の電源が必要になる。サージの発生しない安定した出力
の電源としてはドロッパ電源が挙げられる。しかし、ド
ロッパ電源は、出力効率が50%以下と悪く、1KWの
電力を出力するには2KW級の大きなサイズのものを用
いることが必要になり好ましくない。
【0006】上記の他、LDは、配線の不良によるチャ
ッタリングによって発生するサージにより壊れることも
ある。また、組立時に誤って逆極性に接続された場合に
は、僅か数10mAの電流が流れただけで壊れてしま
う。
【0007】また、LDは、通常のICに比べて約10
0倍以上も静電気に弱い。例えば、レーザ加熱装置の組
立中に手が触れて静電気が印加されることにより壊れる
ことがある。
【0008】また、高出力のレーザ加熱装置において、
安定したレーザ出力を得るため、LDを効率良く冷却で
きる水冷式の冷却機構を採用した場合、純度が低下して
導電率が高くなった冷却水を介してアース電流がLDに
流れ込み、LDを壊すことがある。
【0009】上記サージや静電気からLDモジュールの
備えるLDを保護するため、ツェナーダイオード等を用
いる保護回路を採用することが考えられる。しかし、高
出力のレーザ加熱装置にこれらの保護回路を適用した場
合、回路内のコンデンサ成分が大きくなり、静電気やサ
ージ電流が流れたときの応答性が悪くなってしまう。一
方、LDモジュールの応答性は、数ナノ秒と極めて早い
ため、上記のような保護回路では、静電気やサージから
LDモジュールを効果的に保護することはできない。
【0010】また、LDは、所定のしきい電流値以下で
は発光せず、実際にLDモジュールに供給している電流
値をフィードバックしても、このフィードバックされて
くる値に基づいてLDの発光量を正確に制御することは
できない。
【0011】また、LDの発光効率は、供給される電流
値に応じて0%〜50%と大きく変化する。このため、
電流値のみの制御では常時適切な効率でLDを発光させ
ることができない。
【0012】本発明の目的は、上記全ての問題に対処
し、組立時及び組立後の駆動時にLDを電気的に保護し
つつ安定したレーザ出力の制御を行う高出力のレーザ加
熱装置、及び、レーザ加熱方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のレーザ加
熱装置は、レーザダイオードモジュールと、上記レーザ
ダイオードモジュールに電流を供給する電源と、レーザ
ダイオードモジュールより射出されるレーザ光を合焦さ
せる光学系と、上記レーザダイオードモジュールの給電
端子と接地端子間に印加される電圧を検出する電圧検出
部と、上記電圧検出部において検出された電圧を基準値
と比較し、該電圧が設定範囲外の場合に給電停止信号を
出力する比較器と、比較器からの給電停止信号の入力に
応じて電源からレーザダイオードモジュールへの給電を
停止するシャットダウン回路を備えることを特徴とす
る。
【0014】本発明の第2のレーザ加熱装置は、上記第
1のレーザ加熱装置において、更に、電源からの給電時
にレーザダイオードモジュールの給電端子と接地端子を
開放し、電源からの給電停止時に上記レーザダイオード
モジュールの給電端子と接地端子を短絡するレーザダイ
オードモジュールの保護回路を備えることを特徴とす
る。
【0015】本発明の第3のレーザ加熱装置は、上記第
2のレーザ加熱装置において、上記レーザダイオードモ
ジュールの保護回路は、レーザダイオードモジュールの
給電端子と接地端子を短絡する配線上にB接型のスイッ
チを有するリレー回路を備え、上記電源からレーザダイ
オードモジュールへの給電開始に伴いリレーへの給電が
開始されるように、該リレーへの給電線と電源からレー
ザダイオードモジュールへの給電線との間にホトカプラ
を設けたことを特徴とする。
【0016】本発明の第4のレーザ加熱装置は、上記何
れかのレーザ加熱装置において、上記電源からレーザダ
イオードモジュールが逆極性接続されていても破壊され
ない程の僅かな探査電流を流した場合に、上記電圧検出
部により検出される電圧が所定の基準値よりも低い場合
に回路内でショートが生じていると判断し、また、検出
された電圧が上記とは別の基準値よりも高い場合には、
回路内で断線している又はレーザダイオードモジュール
が逆に接続されていると判断して、上記シャットダウン
回路に給電停止信号を出力する第2保護回路を備えるこ
とを特徴とする。
【0017】本発明の第5のレーザ加熱装置は、上記何
れかのレーザ加熱装置において、上記電源は、所定値の
電流を所定のデューティ比のパルス波として供給し、電
流の値及びデューティ比を所定の範囲内で変化させるこ
とによりレーザダイオードモジュールの射出するレーザ
光の発光量を制御することを特徴とする。
【0018】本発明の第6のレーザ加熱装置は、上記第
5のレーザ加熱装置において、上記電源は、予め与えら
れたデータに基づいて、供給する電流の値を段階的に増
加させると共に、各段階においてデューティ比を所定の
範囲内で増加させることにより、単位時間当たりのレー
ザダイオードモジュールの射出するレーザ光の発光量を
連続的に変化させることを特徴とする。
【0019】本発明の第7のレーザ加熱装置は、上記第
5又は第6のレーザ加熱装置において、上記電源は、絶
縁型DCDC方式の定電圧電源と、当該電源を所定の繰
り返し周波数でオン又はオフして所定のデューティ比の
パルス状の電流を出力する制御部とで構成されることを
特徴とする。
【0020】本発明の第8のレーザ加熱装置は、上記第
5又は第6のレーザ加熱装置において、上記電源は、絶
縁型チョッパ方式の定電圧電源と、当該電源を所定の繰
り返し周波数でオン又はオフして所定のデューティ比の
パルス状の電流を出力する制御部とで構成されることを
特徴とする。
【0021】本発明の第9のレーザ加熱装置は、上記第
5乃至第8の何れかのレーザ加熱装置において、レーザ
ダイオードモジュールに供給される単位時間当たりの電
流量を検出する電流量検出器を備え、上記電源は、上記
電流量検出器により検出される単位時間当たりの電流量
が所定の値となるように、レーザダイオードモジュール
に供給する電流のデューティ比を補正するフィードバッ
ク制御回路を備えることを特徴とする。
【0022】本発明の第10のレーザ加熱装置は、上記
第5乃至第8の何れかのレーザ加熱装置において、レー
ザダイオードモジュールへ供給する単位時間当たりの電
流量を測定する電流量検出器と、レーザダイオードモジ
ュールの備えるレーザダイオードが射出する単位時間当
たりのレーザ出力を検出する光検出器と、上記電流量検
出器により検出される単位時間当たりの電流量におい
て、レーザダイオードモジュールの備えるレーザダイオ
ードが射出すべきレーザ出力を特定し、上記光検出器に
より検出された実際のレーザ出力との差に基づいて、レ
ーザダイオードが上記特定される出力のレーザを射出す
るように、レーザダイオードモジュールに供給する電流
のデューティ比を補正するフィードバック制御回路を備
えることを特徴とする。
【0023】本発明の第11のレーザ加熱装置は、上記
何れかのレーザ加熱装置において、上記レーザダイオー
ドモジュールは、レーザ光を射出するレーザダイオード
を冷却する冷却水を循環させる配管を備え、レーザ加熱
装置は、更に、上記レーザダイオードモジュールの配管
に冷却水を循環させる給水装置と、上記冷却水を循環す
る配管の途中に、冷却水の導電率が所定の基準値を超え
た場合に上記シャットダウン回路に給電停止信号を出力
する冷却水の純度センサを備え、上記シャットダウン回
路は、比較器からの給電停止信号の入力に応じて電源か
らレーザダイオードモジュールへの給電を停止すること
を特徴とする。
【0024】本発明の第12のレーザ加熱装置は、上記
何れかのレーザ加熱装置において、レーザダイオードモ
ジュールのレーザ光射出面近傍に、所定の温度を超えた
場合に上記シャットダウン回路に給電停止信号を出力す
る温度センサを備え、上記シャットダウン回路は、温度
センサからの給電停止信号の入力に応じて電源からレー
ザダイオードモジュールへの給電を停止することを特徴
とする。
【0025】本発明の第1のレーザ加熱方法は、少なく
ともレーザダイオードモジュールと、該レーザダイオー
ドモジュールに電流を供給する電源と、前記レーザダイ
オードモジュールより射出されるレーザ光を合焦する光
学系とを備えるレーザ加熱装置より射出されるレーザ光
の合焦位置に被加熱物を置き、当該被加熱物を加熱する
レーザ加熱方法であって、上記レーザダイオードモジュ
ールの給電端子と接地端子間に印加される電圧を検出
し、上記検出された電圧を基準値と比較し、該電圧が設
定範囲外の場合に、レーザダイオードモジュールへの給
電を停止することを特徴とする。
【0026】本発明の第2のレーザ加熱方法は、上記第
1のレーザ加熱方法において、更に、電源からの給電時
にレーザダイオードモジュールの給電端子と接地端子を
開放し、電源からの給電停止時に上記レーザダイオード
モジュールの給電端子と接地端子を短絡することを特徴
とする。
【0027】本発明の第3のレーザ加熱方法は、上記何
れかのレーザ加熱方法において、上記電源からレーザダ
イオードモジュールが逆極性接続されていても破壊され
ない程の僅かな探査電流を流し、レーザダイオードモジ
ュールの給電端子と接地端子間に印加される電圧を検出
し、検出される電圧が所定の基準値よりも低い場合に回
路内でショートが生じていると判断し、電圧が上記とは
別の基準値よりも高い場合には、回路内で断線している
又はレーザダイオードモジュールが逆に接続されている
と判断して上記レーザダイオードモジュールへの給電を
停止することを特徴とする。
【0028】本発明の第4のレーザ加熱方法は、上記何
れかのレーザ加熱方法において、上記電源から所定の電
流値及びデューティ比のパルス状の電流を出力し、上記
電源から出力する電流の値、及び、デューティ比を所定
の範囲内で変化させてレーザダイオードモジュールの射
出するレーザ光の発光量を制御することを特徴とする。
【0029】本発明の第5のレーザ加熱方法は、上記第
4のレーザ加熱方法において、上記電源から出力するパ
ルス状の電流の値を段階的に増加させると共に、各段階
においてデューティ比を所定の範囲内で増加することに
より、単位時間当たりのレーザダイオードモジュールの
射出するレーザ光の発光量を連続的に変化させることを
特徴とする。
【0030】本発明の第6のレーザ加熱方法は、上記第
4又は第5のレーザ加熱方法において、レーザダイオー
ドモジュールに供給される単位時間あたりの電流量を検
出し、上記検出した単位時間あたりの電流量が所定の値
となるように、上記電源がレーザダイオードモジュール
に供給する電流のデューティ比を補正することを特徴と
する。
【0031】本発明の第7のレーザ加熱方法は、上記第
4又は第5のレーザ加熱方法において、レーザダイオー
ドモジュールへ供給する単位時間当たりの電流量を測定
すると共に、レーザダイオードモジュールの備えるレー
ザダイオードが射出する単位時間当たりのレーザ出力を
検出し、上記検出される単位時間当たりの電流量におい
て、レーザダイオードモジュールの備えるレーザダイオ
ードが射出すべきレーザ出力を特定し、上記光検出器に
より検出された実際のレーザ出力との差に基づいて、レ
ーザダイオードが上記特定される出力のレーザを射出す
るように、上記電源がレーザダイオードモジュールに供
給する電流のデューティ比を補正することを特徴とす
る。
【0032】本発明の第8のレーザ加熱方法は、上記何
れかのレーザ加熱方法において、上記レーザダイオード
モジュールは、レーザ光を射出するレーザダイオードを
冷却する冷却水を循環させる配管を備え、上記レーザダ
イオードモジュール内の配管に冷却水を循環し、上記循
環している冷却水の導電率を測定し、測定した冷却水の
導電率が所定の基準値を超えた場合に電源からレーザダ
イオードモジュールへの給電を停止することを特徴とす
る。
【0033】本発明の第9のレーザ加熱方法は、上記何
れかのレーザ加熱方法において、レーザダイオードモジ
ュールのレーザ光射出面近傍の温度を検出し、上記検出
される温度が所定値を超えた場合に電源からレーザダイ
オードモジュールへの給電を停止することを特徴とす
る。
【0034】
【発明の実施の形態】(1)発明の概要 本発明のレーザ加熱装置は、電源から供給される電圧が
所定の範囲外になったときに、瞬時に給電を停止するシ
ャットダウン回路を備える。これにより、レーザダイオ
ード(以下、LDと記す)モジュールを構成するLDの
一部が劣化又は壊れた場合に生じる電圧変動に対して他
のLDを効果的に保護する。
【0035】また、本発明のレーザ加熱装置は、電源が
接続されていない場合、又は、電源からの給電が停止し
ている時にLDモジュールの電源端子と接地端子を短絡
するB接型のリレースイッチを備える。これにより、組
立時における静電気からLDを効果的に保護することが
できる。
【0036】また、本発明のレーザ加熱装置では、所定
の値の電流を所定のデューティ比のパルス波として出力
する電源を採用する。LDの出力制御は、電流値の値、
及び、パルス波のデューティ比を制御して行う。例え
ば、上記パルスのデューティ比を半分にすれば、倍の値
の電流を使用することができる。この特性を利用するこ
とで、供給する電流値をLDの発光効率の良い値に維持
した状態でLDの発光量を正確に制御することができ
る。これにより、高効率かつ安定した出力制御を実現す
る。これにより、当該レーザ加熱装置を用いて行う加熱
処理の精度を向上することができる。
【0037】(2)実施の形態1 (2-1)全体構成 図1は、実施の形態に係る高出力レーザ加熱装置1の全
体構成を示す図である。レーザ加熱装置1は、LDヘッ
ド2と、当該LDヘッド2に電力を供給する電源3より
成る。LDヘッド2より射出されるレーザ光4は、所定
の位置に配されている被加熱物5を照射加熱する。ま
た、LDヘッド2は、外部に、LD冷却用の冷却水を所
定の温度にまで冷却する冷蔵室33、及び、冷蔵室33
において冷却された冷却水をLDヘッド2に給水する給
水装置30を備える。なお、電源3は、外来ノイズによ
る影響を無くすため、上記LDヘッド2及び電源3等を
備えるレーザ加熱装置1本体の接地配線からも完全に絶
縁されている。
【0038】図2の(a)は、LDヘッド2及び電源3
内の構成を示す横断面図であり、図2の(b)は、LD
ヘッド2を上から見た図である。まず、LDヘッド2及
び電源3の備える端子について説明する。LDヘッド2
は、LDモジュール10への給電端子20a、ファン1
8及びリレー24への給電端子25a、接地端子20
b,25b、温度センサ21に接続される端子22を備
える。これに対して電源3は、給電端子50a,51
b、接地端子50b,51b、給電停止信号入力端子5
2,53を備える。
【0039】LDヘッド2の給電端子20aは、電源3
の給電端子50aに接続される。LDヘッド2の給電端
子25aは、電源3の給電端子51aに接続される。L
Dヘッド2の接地端子25bは、電源3の接地端子51
bに接続される。LDヘッド2の接地端子20bは、電
源3の接地端子50bに接続される。LDヘッド2の端
子22は、電源3の給電停止信号入力端子52に接続さ
れる。また、電源3の残りの給電停止信号入力端子53
は、給水装置30の端子35に接続されている。
【0040】以下、LDヘッド2の内部構成について説
明する。LDヘッド2は、LDモジュール10、LDモ
ジュール10より発光されるレーザ光を視準化する第1
光学系11、視準化されたレーザ光を集光する第2光学
系12、LDモジュール10の備えるLD本体を冷却す
る水冷式のLD冷却機構13、並びに、LDモジュール
10の備えるLDの発光端面、第1光学系11、及び、
第2光学系12を冷却する空冷式の冷却機構14を備え
る。
【0041】LDモジュール10は、5段に積層された
LD15a〜15eを備える。LD15a〜15eの各
々は、1cm×2μmの発光面を有し、波長805nmのレ
ーザ光を定格80Wで出力する。第1光学系11は、L
Dモジュール10が備える5つのLDより射出されるレ
ーザ光を、各々視準化するHカットの円柱レンズ11a
〜11eより構成される。第2光学系12は、曲率の大
きな面を第1光学系側に備える両凸状のアクロマチック
レンズで構成される。第1光学系11側に凸面を有する
レンズを採用することにより、第1光学系11から射出
されたレーザ光が第2光学系12のレンズにより反射さ
れてLDに再入射し、該LDが壊れることを防止する。
【0042】第2光学系12のレーザ射出側には、一対
の平行反射板9を備える。第2光学系12を構成するア
クロマチックレンズの焦点距離が30mmであり、製造精
度により最小のスポットサイズが3.3mm×0.3mmと
なる場合、上記平行反射板9を設けることにより10%
程度の少ない光量損失で最小のスポットサイズを1.5
mm×0.3mmまで絞り込むことができる。
【0043】なお、第1光学系11及び第2光学系12
を構成するレンズは、805nmの反射損失が0.5%以
下の狭帯域ARコート、又は、反射損失0.7%以下の
広帯域多層ARコート(BMARコート)が施されてい
る。
【0044】(2-2)水冷式の冷却機構 LDモジュール10は、5段に積層されたLD15a〜
15eを備える。各LDの周りには、冷却水を循環させ
る細かな管(マイクロチャンネル)16が設けられてい
る。水冷式の冷却機構13は、上記細かな管16、当該
LDモジュール10への給水管31及び配水管32、給
水管31へ冷却水を所定の吐出圧で給水する給水装置3
0、並びに、冷蔵室35により形成される。
【0045】LD15a〜15eの共通する電源端子1
0c及び接地端子10dは、それぞれ給電端子20a及
び接地端子20bに接続される。LDモジュール10内
への冷却水の供給口10a,排水口10bは、それぞれ
LDヘッド2の外部に設けられている給水装置30から
伸びる給水管31,排水管32に接続されている。管3
1,32がLDヘッド2の外壁を貫通する箇所は気密封
止されている。冷蔵室33は、給水装置30に戻ってき
た冷却水を5℃まで冷却し、冷却後の冷却水を給水装置
30に戻す。給水装置30は、冷蔵室33において5℃
に冷やされた冷却水を、絶対圧力3気圧の吐出圧で給水
管31に吐出する。これにより、LDモジュール10内
の管に冷却水が循環してLD15a〜15eの冷却が行
われる。
【0046】(2-3)空冷式の冷却機構 空冷式の冷却機構14は、上記冷却水の流れる給水管3
1を利用する吸熱部17、及び、LDヘッド2内に気密
封止されるアルゴンガスを循環させるファン18により
構成される。
【0047】LDヘッド2は、気密封止されており、内
部には冷却用の気体として、4N型99.99%以上の
高純度アルゴンガスが、上記水冷式の冷却機構13で用
いる給水管31内の圧力よりも高い絶対圧力で充填され
ている。このように、LDヘッド2内の絶対圧力を給水
管31よりも高めに設定することで、給水管31のシー
ルが劣化した場合の冷却水の漏洩を防止することができ
る。
【0048】冷水の流れる給水管31には、多数の吸熱
板(アルミ冷却フィン)で構成される吸熱部17が接合
されている。吸熱部17は、LDヘッド2内に充填され
ているアルゴンガスから熱を奪い冷却する。また、吸熱
部17の側部には、LDヘッド2内のアルゴンガスを循
環させるファン18が設けられている。第1光学系11
は、LDモジュール10の在る空間と第2光学系12の
在る空間とを繋ぐ通気孔11f,11gを備える。上記
ファン18を駆動することにより、図1(b)に矢印で
示すように、LDヘッド2内をアルゴンガスが循環し、
LDモジュール10のレーザ光射出面、第1光学系11
の両面、及び、第2光学系12のレーザ光の射出面の冷
却が行われる。
【0049】(2-4)LD保護回路 LDモジュール10の電源端子10cとLDヘッド2の
給電端子20aを接続する配線上の点23a、及び、L
Dモジュール10の接地端子10dとLDヘッドの接地
端子20bとを接続する配線上の点23bの間には、B
接型のリレースイッチ19が設けられている。B接型の
リレースイッチ19はリレー24により切り換えられ
る。リレー24は、ファン18の給電端子25a及び接
地端子25bに並列に接続されている。
【0050】電源3が未接続、又は、電源3からの給電
が停止している場合、リレー24のB接型リレースイッ
チ19はオン状態にありLDモジュール10の給電端子
10c及び接地端子10dは短絡される。一方、電源3
がLDヘッド2に接続され、ファン18への電力供給が
開始するとリレー24はB接型リレースイッチ19を開
放する。これにより、LDモジュール10への電力の供
給が開始される。上記構成を採用することにより、例え
ば、レーザ加熱装置1の組立時に、LDモジュール10
を端子20aに印加される静電気から保護することがで
きる。
【0051】また、LDモジュール10のLD近傍に
は、所定の温度を越えた場合に、時定数0.1秒以下で
高速に給電停止信号を出力する温度センサ21が設けら
れている。温度センサ21の信号出力線は、端子22に
接続されている。端子22は、電源3の給電停止信号入
力端子52に接続されている。電源3内において、端子
52は、シャットダウン回路60に接続されている。シ
ャットダウン回路60は、端子52からの給電停止信号
の入力に応じて、数10nsの応答速度のトランジスタ
スイッチ62をオフに切り換える。これにより、LDが
オーバーヒートにより壊れるのを防止することができ
る。
【0052】また、給水装置30は、冷却水の導電率が
所定の基準値を超えた場合に給電停止信号を端子35に
出力する純度センサ(図示せず)を備える。端子35
は、電源3の給電停止信号入力端子53に接続されてい
る。電源3内において、端子53は、シャットダウン回
路60に接続されている。シャットダウン回路60は、
端子53からの給電停止信号の入力に応じて、数10n
sの応答速度のトランジスタスイッチ62をオフに切り
換える。これにより、冷却水の純度低下に伴う導電率の
増加によって、アース電流が冷却水を循環させる管1
6,31,32を介してLDに印加され、LDが壊れる
のを防止することができる。
【0053】(2-5)電源 以下、電源3の構成について説明する。電源3は、ファ
ン18及びリレー24用のDC電源56、及び、LDモ
ジュール10用の定電圧源57を備える。上記定電圧源
57には、絶縁型チョッパ方式、又は、絶縁型DCDC
方式の定電圧電源を採用する。LD駆動中、LDヘッド
2内のB接型リレースイッチ19の接触不良が原因でチ
ャッタリングが生じると、電源3や供給電線のLC成分
により大きなハンチングが生じ、LDモジュール10の
備える各LDがダメージを受ける。このような事態を回
避するため、電源3は、リレー24への給電時にのみ端
子50aと定電圧源57を結ぶ回線を導通させ、リレー
24への給電停止に伴い直ちに端子50aへの回線を切
断するハイパワー光MOSスイッチ55を内蔵する。当
該ハイパワー光MOSスイッチ55は、定電圧源57と
給電端子50aを接続する線と、電源56と端子51a
とを接続する線との間に設けたホトカプラである。当該
スイッチ55は、電源56と端子51aとの間に設けら
れる発光ダイオード55a、及び、定電圧源57と給電
端子50aとの間であって、上記発光ダイオード55a
の射出した光を受光可能な位置に設けられ、受光時にオ
ンに切り換るフォトトランジスタ55bで構成される。
【0054】図3は、LDモジュール10に供給される
電流値とLDモジュール10の給電端子10cと接地端
子10dの間の電位差(以下、この電圧をLD動作電圧
という)の関係を示すグラフである。図示するように、
LDモジュール10に供給する電流が10A〜100A
の範囲で変化する場合、LD動作電圧は8.5V〜9.
5Vの範囲で連続的に変化する。なお、この値は、使用
するLD毎に異なるため事前に調べておく。
【0055】再び図2を参照する。電源3の備える電圧
測定器58は、給電端子50aと接地端子50b間の電
位差を測定し、該測定値を比較器59に出力する。比較
器59は、数nsの応答速度のECLコンパレータであ
り、電圧測定器58より入力される測定値が8.5V以
下、又は、9.5V以上の場合には、数10nsの応答
速度のシャットダウン回路60に対して給電停止信号を
出力する。シャットダウン回路60の制御信号出力端子
は、トランジスタスイッチ62のゲート電極に接続され
ている。当該トランジスタスイッチ62のソース電極
は、電源3の接地端子50bに接続され、ドレイン電極
は接地されている。シャットダウン回路60は、比較器
59からの給電停止信号の入力に応じて、数10nsの
応答速度のトランジスタスイッチ62をオフに切り換え
る。
【0056】当該構成を採用することで、ハイパワー光
MOSスイッチ55がオフの期間に電源57の出力が高
くなっても、上記スイッチ55が再びオンされた時にL
Dモジュール10に高電圧が印加されることを回避し、
当該LDモジュール10が壊れるのを防ぐことができ
る。
【0057】上記比較器59が給電停止信号を出力する
範囲を、LDの適正駆動範囲に設定する代わりに、LD
モジュール10の備える複数のLDの内の1つが劣化又
は壊れた場合に生じる電圧変動を検出可能な値に設定す
れば、残りの正常なLDへの悪影響を最小限に留めるこ
とができる。一般的なLDは、数10ns程度の瞬間で
は、定常電流が流れる場合に比べて10倍以上のサージ
電流に対する耐力を示す。上記構成を採用する電源3で
は、電圧の異常な変動の検出後、数10nsの間にシャ
ットダウンを完了することができるため、LDをサージ
から効果的に保護することができる。
【0058】なお、上記比較器59とは別に、操作者に
より手動で作動状態に切り換えられ、定常動作前に電源
57より定格電流の数分の1の探査電流を流した際に、
電圧測定器58による測定値が基準値よりも低い場合に
は、回路内でショートが発生していると判断して給電停
止信号をシャットダウン回路60に出力し、一方、上記
測定値が上記とは別の基準値よりも高い場合には、回路
内で断線が発生している、あるいは、LDモジュール1
0が逆に接続されていると判断して給電停止信号をシャ
ットダウン回路60に出力する比較器59’(図示せ
ず)を備えるのが好ましい。これによりLDモジュール
10を逆極性に取り付けてしまった場合や配線不良が原
因で起るLDの破壊を効果的に防ぐことができる。
【0059】電源回路3は、上記トランジスタスイッチ
62の後段に、ソース電極が接地端子50bに接続さ
れ、ドレイン電極が接地されているトランジスタスイッ
チ63を備える。トランジスタスイッチ63のゲート電
極は、制御回路61の制御信号の出力端子に接続されて
いる。制御回路61は、所定のタイミングでトランジス
タスイッチ63をオン又はオフして電源57からLDヘ
ッド2に供給される定常電流を所定のデューティ比のパ
ルス状の電流に変換する。
【0060】図4は、LDヘッド2へ供給する電流値に
対するLDレーザ出力P(w)及びLDの光変換効率η
(%)の関係を示すグラフである。例えば、35Aの定
常電流を供給して40wの出力を得る替わりに、光変換
効率ηが最高の50%となる60A(定常電流供給時に
は80wの出力)を給電すると共に、デューティ比を5
0%に設定することで、1周期当たりの総発光量を同量
に調節することができる。
【0061】なお、デューティ比は、単位期間内におけ
る発光時間の占める割合を増減することで、調節しても
良いし、発光時間を固定し、発光する周期を増減するこ
とで調節するようにしても良い。何れの場合も、発光効
率の良い状態でLDの単位時間当たりの発光量を制御す
ることができる。
【0062】図5の(a)は、LDモジュール10に供
給する電流値を階段状に増加すると共に、各段階の電流
値でデューティ比を順に増加する場合を表すグラフであ
る。例えば、0〜1秒間におけるLDの発光量は、30
Aのパルス状の電流のデューティ比を例えば0%、10
%、20%、…90%と順に増加して制御する。図5の
(b)は、デューティ比45%の時の電流の波形を示
す。また、図5の(c)は、デューティ比90%の時の
電流の波形を示す。図5の(b)及び(c)において
0.9ms〜1.0ms,1.9ms〜2.0msに現
れる0Aの期間は、LDの備えるコンデンサを充電する
ために必要な期間である。従って、本例ではデューティ
比が90%のときに出力が最大になる。
【0063】図6は、上記手法によりLDモジュール1
0に供給するパルス状の電流値を固定し、単位時間当た
りの繰り返し回数を0KHzから1KHzへと連続的に
増加させた場合のレーザ出力の関係を示すグラフであ
る。図示するように、デューティ比の増加に比例してレ
ーザ出力は0%から90%へと増加する。
【0064】図5及び図6より理解されるように、定電
圧源57の出力を段階的に増加すると共に、制御回路6
1により各段階においてLDに供給されるパルス状の電
流のデューティ比を所定の範囲内で連続して変化させる
ことにより、単位時間当たりのLD発光量を連続的に変
化することができる。
【0065】(3)実施の形態2 以下、実施の形態2にかかるレーザ加熱装置200につ
いて説明する。図7は、実施の形態2に係るレーザ加熱
装置200の構成を示す図である。レーザ加熱装置20
0では、単位時間(例えば1秒)当たりのLDの発光回
数(但し1回当たりのLDの発光時間は一定(例えば
0.9ms))を制御することで、単位時間当たりのL
D発光量を制御する。なお、上記実施の形態1のレーザ
加熱装置1と同じ構成物には同じ参照番号を付し、ここ
での重複した説明は省く。
【0066】LDモジュール201は、LDモジュール
10のLD15eの光軸に対して45℃傾けて配置され
た偏向ビームスプリッタ84を備える。ビームスプリッ
タ84は、LD15eから射出されるレーザ光の99%
を透過し、残りの1%を下方に設ける光検出器85に入
射させる。光検出器85は、発光性能の劣化していない
初期のLD15eを、当該入射される光の強度で発光さ
せる場合に、当該LD15eに供給される電流値を表す
信号を出力する。光検出器85の信号出力線は、端子8
6に接続されている。端子86は、電源202の信号入
力端子80に接続されている。
【0067】また、LDヘッド201は、給電端子20
aとLDモジュール10の給電端子10dの間に電流量
検出器82を備える。電流量検出器82は、電源202
からLDモジュール10へ供給されるパルス状の電流の
単位時間当たりの量(電流値)を表す信号を出力する。
電流量検出信号82の信号出力線は端子87に接続され
ている。端子87は、電源202の信号入力端子81に
接続されている。
【0068】電源202は、所定の繰り返し周波数のパ
ルス状の電流を生成する回路として、DC/AC変換器
98、トランス99、及び、AC/DC変換器100で
構成される回路を備える。DC/AC変換器98は、D
C電源97より供給されるDC電源を、所定の振幅で、
かつ、後に説明する周波数加減算器96から出力される
DCDC変換周波数信号により特定される周波数のAC
電源に変換する。DC/AC変換器98により得られる
AC電源は、トランス99を介してAC/DC変換器1
00において再びDC電源に変換される。変換後のDC
電源は、DC/AC変換器98により得られるAC電源
の周波数に応じた繰り返し周波数のパルス状の電流とな
る。なお、DC電源97として、絶縁型チョッパ方式、
又は、絶縁型DCDC方式の定電圧電源を採用しても良
い。この場合、DC電源97の出力を階段状に変化させ
たり、LDモジュール10に発光効率η%が最適となる
値の電流が供給されるように調節することができる。
【0069】電源202は、上記パルス状の電流発生回
路の出力する電流を一定に制御してLDに供給する電流
を一定に保持する電流フィードバック制御回路と、当該
回路に更に、LDへ供給している電流値から想定される
発光量と実際の発光量との差を補正する発光量補正回路
を追加する回路の2つの回路が選択できるように構成さ
れている。上記電流フィードバック制御回路は、電流/
周波数変換回路(図中、I/Fと表す)94、波形記憶
装置150に接続される電圧/周波数変換回路(図中、
V/Fと表す)95、及び、周波数加減算器96で構成
される。また、上記発光量補正回路は、上記回路に更
に、加減算器90、ΔI/周波数変換器(図中、ΔI/
Fと表す)110、及び、加減算器111で構成され
る。これら使用する回路の切り換えは、レーザ加熱装置
200の使用者がスイッチ93を切り換えることにより
行う。電流フィードバック制御回路のみを使用する場
合、スイッチ93を端子91に接続する。電流フィード
バック回路と共に発光量補正回路も使用する場合、スイ
ッチ93を端子92に接続する。
【0070】以下、スイッチ93を端子91に接続して
実行する電流フィードバック制御について説明する。電
流/周波数変換器94には、端子81を介して電流量検
出計82の測定値が入力される。電流/周波数変換器9
4は、入力される単位時間当たりの電流量を表す信号か
ら特定されるLDに供給するパルス状の電流の単位時間
当たりの繰り返し周波数を表す信号をフィードバック周
波数信号として出力する。電源回路202の外部に設け
られる波形記憶装置150は、例えば、図5(a)に示
すようなヒートプロファイルを記憶しておき、当該ヒー
トプロファイルに対応する電圧信号を出力する。電圧/
周波数変換器(図中、V/Fと記す)95は、入力され
る電圧信号から特定される設定周波数信号を出力する。
【0071】なお、単位時間あたりに所定量の電流を流
した際に電流/周波数変換器94より出力されるフィー
ドバック周波数信号と、単位時間あたりに上記所定量の
電流を流すために波形記憶装置150より出力される電
圧信号に対して電圧/周波数変換器95から出力される
設定周波数信号は、互いに同じになるように調整されて
いる。
【0072】周波数加減算器96は、上記電圧/周波数
変換器95から出力される設定周波数信号から、電流/
周波数変換器94から出力されるフィードバック周波数
信号を減算し、減算結果に基づいて基準周波数を調整
し、調整後の周波数を表す信号を、DC/DC変換周波
数信号としてDC/AC変換器98に出力する。上述し
たように、DC/AC変換器98は、DC電源97より
供給されるDC電圧を、上記DC/DC変換周波数信号
により特定される周波数のAC電源に変換する。具体的
には、上記設定周波数信号とフィードバック周波数信号
が同じ場合には、基準周波数をそのまま表すDC/DC
変換周波数信号を出力する。設定周波数信号のほうがフ
ィードバック周波数信号よりも大きい又は小さい場合に
は、その差に基づいて基準周波数を多く又は少なく調整
し、調整後の周波数を表すDC/DC変換周波数信号を
出力する。
【0073】LD15a〜15eを発光させない場合、
例えば、LD1個当たりのLD不感帯電圧である1V弱
を波形記憶装置150から出力することでDC/DC変
換周波数は低い値となり、電源202から出力されるL
D電流は数十mA以下に抑えられる。これにより、アイド
リング時のロスを極めて小さくすることができる。他
方、出力を上げる必要のある場合には、波形記憶装置1
50より出力する電圧を上げ、DC/DC変換周波数を
増加させることで、常に良好な効率でLDを発光させる
ことができる。
【0074】以下、スイッチ93が端子92側に接続さ
れている場合に実行するLD15a〜15eの発光量の
制御について説明する。図8は、供給される電流値I
(A)に対するLD15e(他のLD15a〜15dに
ついても同じ)のレーザ出力P(W)の関係を示すグラ
フである。実線で示すグラフは、発光性能の劣化前のL
D15eの出力特性を示す。点線で示すグラフは劣化後
のLD15eの出力特性を示す。図示するように、劣化
したLD15eは、電流値I0の供給に対してレーザ出
力P0だけ発光すべきところをP1(P0>P1)しか
発光しない。
【0075】発光量補正回路は、実際に供給している電
流I0の値を、経時劣化に伴うLD15eの発光量の低
下に応じてI1しか供給されていないように補正し、即
ち、LD15eの経時劣化に伴う発光量の低下に応じて
フィードバック周波数信号の値を減算補正し、これによ
ってLD15a〜15eに供給する電流量をI0からΔ
Iだけ増加させるように働く。当該補正回路を用いるこ
とで、経時劣化によらずLD15a〜15eの発光量を
一定に維持することができる。
【0076】発光量補正回路は、加減算器90、ΔI/
周波数変換器(図中、ΔI/Fと表す)110、及び、
加減算器111で構成される。加減算器90は、電流量
検出器82による検出値から、光検出器85の出力値を
減算し、減算して得られる信号をΔI/周波数変換器1
10に出力する。ΔI/周波数変換器110は、入力さ
れる減算結果信号に比例して特定される補正周波数信号
を出力する。加減算器111は、電流/周波数変換器9
4より出力されるフィードバック周波数信号から、上記
補正周波数信号を差し引いた信号を、経時劣化した実際
のLD15eの発光量を反映させた信号として、周波数
加減算器96に出力する。
【0077】なお、上記ΔI/周波数変換器110は、
入力される減算結果、即ち、電流量検出器82による検
出値から光検出器85の出力値を差し引いた値が、所定
のしきい値を越えた場合、一定の補正周波数信号を出力
するように設定しておく。これにより、光検出器85が
壊れた場合に、フィードバック量が0になり、LD15
a〜15eに急に大電流が流れ、LD15a〜15eが
壊れることを防止することができる。
【0078】
【発明の効果】本発明の第1のレーザ加熱装置は、シャ
ットダウン回路により、LDモジュールの給電端子と接
地端子間の電位差が所定の範囲外になった際に、直ちに
LDモジュールへの給電を停止することができる。これ
により、配線不良等によりサージが発生した場合にLD
が壊れるのを防止すると共に、LDモジュールを構成す
るLDの一部が劣化又は壊れた場合に生じる電圧変動に
対して他のLDを効果的に保護する。
【0079】本発明の第2のレーザ加熱装置は、上記第
1のレーザ加熱装置において、更に、保護回路を備える
ことで、電源からの給電時以外はLDモジュールの給電
端子と接地端子を短絡しておくことができ、組立時に静
電気が印加されてLDモジュールのLDが壊れることを
有効に防止することができる。
【0080】本発明の第3のレーザ加熱装置は、上記第
2のレーザ加熱装置の保護回路として、LDモジュール
の給電端子と接地端子間を短絡する配線上にB接型のス
イッチを有するリレー回路を備え、上記電源からLDモ
ジュールへの給電開始に伴いリレーへの給電が開始され
るように、該リレーへの給電線と電源からLDモジュー
ルへの給電線の間にホトカプラが設けられているものを
採用し、給電時におけるLDモジュールの給電端子と接
地端子の迅速な短絡処理を実現する。
【0081】本発明の第4のレーザ加熱装置は、上記何
れかのレーザ加熱装置において、通常の駆動前にLDが
逆極性に接続されていないか、LDモジュール内で配線
がショート又は切断されていないかを調べることが可能
となり、LDモジュール内のLDの破壊を未然に防止す
ることができる。
【0082】本発明の第5のレーザ加熱装置では、上記
何れかのレーザ加熱装置において、LDモジュールに出
力する電流をパルス波として出力する電流の値及びデュ
ーティ比を所定の範囲内で調節することにより、LDの
発光効率の良好な値の電流を使用しつつ、単位時間当た
りのレーザ発光量を正確に制御することができる。ま
た、温度一定で駆動した場合、LDの寿命の推定が容易
になるといった利点を持つ。
【0083】本発明の第6のレーザ加熱装置では、上記
第5のレーザ加熱装置において、更に、供給する電流の
値を段階的に増加させると共に、各段階においてデュー
ティ比を所定の範囲内で増加させることにより、単位時
間当たりのLDモジュールの射出するレーザ光の発光量
を連続的に変化させて、所望のレーザ出力曲線を得るこ
とができる。
【0084】本発明の第7及び第8のレーザ加熱装置
は、上記第5又は第6の何れかのレーザ加熱装置におい
て、絶縁型DCDC方式の電源又は絶縁型直流チョッパ
方式の電源を採用することで、パルス波として出力する
電流の値及びデューティ比を所定の範囲内で調節するこ
とにより、LDの発光効率の良好な値の電流を使用しつ
つ、単位時間当たりのレーザ発光量を正確に制御するこ
とができる。また、温度一定で駆動した場合、LDの寿
命の推定が容易になるといった利点を持つ。
【0085】本発明の第9のレーザ加熱装置は、上記第
5乃至第8の何れかのレーザ加熱装置において、更に、
実際にLDモジュールに供給される電流を測定し、当該
測定値に基づいて、供給する電流の値を調整する。これ
により、安定したレーザ出力を得ることができる。
【0086】本発明の第10のレーザ加熱装置は、上記
第5乃至第8の何れかのレーザ加熱装置において、更
に、実際のLDのレーザ出力に基づいて、所望の出力が
得られるように供給する電流の値を調整する。これによ
り、LDの劣化時においても安定したレーザ出力を得る
ことができる。
【0087】本発明の第11のレーザ加熱装置は、上記
何れかのレーザ加熱装置において、更に、水冷式の冷却
機構を備え、当該冷却機構内を循環する冷却水の純度が
所定の値以下になった場合には、給電を停止する。これ
により、冷却水の純度低下に伴う導電率の増加によっ
て、アース電流が冷却水を循環させる管を介してLDに
印加され、LDが壊れるのを防止することができる。
【0088】本発明の第12のレーザ加熱装置は、上記
何れかのレーザ加熱装置において、更に、LDの温度が
所定の温度以上になった場合には、給電を停止する。こ
れにより、LDがオーバーヒートにより壊れることを防
止することができる。
【0089】本発明の第1のレーザ加熱方法は、LDモ
ジュールの給電端子と接地端子間の電位差が所定の範囲
外になった際に、直ちにLDモジュールへの給電を停止
することができる。これにより、配線不良等によりサー
ジが発生した場合にLDが壊れるのを防止すると共に、
LDモジュールを構成するLDの一部が劣化又は壊れた
場合に生じる電圧変動に対して他のLDを効果的に保護
しながら、レーザ光による被加熱物の加熱を実行するこ
とができる。
【0090】本発明の第2のレーザ加熱方法は、上記第
1のレーザ加熱方法において、更に、保護回路を備える
ことで、電源からの給電時以外はLDモジュールの給電
端子と接地端子を短絡しておくことができ、組立時に静
電気が印加されてLDモジュールのLDが壊れることを
有効に防止しつつ、レーザによる被加熱物の加熱を実行
することができる。
【0091】本発明の第3のレーザ加熱方法は、上記何
れかのレーザ加熱方法において、通常の駆動前にLDが
逆極性に接続されていないか、LDモジュール内で配線
がショート又は切断されていないかを調べることが可能
となり、LDモジュール内のLDの破壊を未然に防止し
つつ、レーザ光による被加熱物の過熱を行うことができ
る。
【0092】本発明の第4のレーザ加熱方法では、上記
何れかのLDモジュールに出力する電流をパルス波とし
て出力する電流の値及びデューティ比を所定の範囲内で
調節することにより、LDの発光効率の良好な値の電流
を使用しつつ、単位時間当たりのレーザ発光量を正確に
制御することができる。また、温度一定で駆動した場
合、LDの寿命の推定が容易になるといった利点を持
つ。
【0093】本発明の第5のレーザ加熱方法では、上記
第4のレーザ加熱方法において、更に、供給する電流の
値を段階的に増加させると共に、各段階においてデュー
ティ比を所定の範囲内で増加させることにより、単位時
間当たりのLDモジュールの射出するレーザ光の発光量
を連続的に変化させて、所望のレーザ出力曲線を得るこ
とができる。
【0094】本発明の第6のレーザ加熱方法では、上記
第4又は第5のレーザ加熱方法において、実際にLDモ
ジュールに供給される電流を測定し、当該測定値に基づ
いて、供給する電流の値を調整する。これにより、安定
したレーザ出力を得ることができる。
【0095】本発明の第7のレーザ加熱方法では、上記
第4又は第5のレーザ加熱方法において、更に、実際の
LDのレーザ出力に基づいて、所望の出力が得られるよ
うに供給する電流の値を調整する。これにより、LDの
劣化時においても安定したレーザ出力を得ることができ
る。
【0096】本発明の第8のレーザ加熱方法では、上記
何れかのレーザ加熱方法において、レーザダイオードモ
ジュールが備える冷却用の配管を循環する冷却水の純度
が所定の値以下になった場合には、給電を停止する。こ
れにより、冷却水の純度低下に伴う導電率の増加によっ
て、アース電流が冷却水を循環させる管を介してLDに
印加され、LDが壊れるのを防止することができる。
【0097】本発明の第9のレーザ加熱方法では、上記
何れかのレーザ加熱方法において、更に、LDの温度が
所定の温度以上になった場合には、給電を停止する。こ
れにより、LDがオーバーヒートにより壊れることを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レーザ加熱装置の全体構成図である。
【図2】 レーザ加熱装置の内部構成を示す図である。
【図3】 LDの給電端子と接地端子間の電位差に対す
るLDに供給する電流値の関係を示すフラグである。
【図4】 LDに供給する電流値に対するLDの発光効
率η(%)を点線で示し、上記電流値に対するレーザ出
力P(W)の関係を実線で示すグラフである。
【図5】 LDに供給するパルス状の電流を示す図であ
る。
【図6】 LDに供給するパルス状の電流の単位時間当
たりの繰り返し回数、即ちデューティ比を変更した場合
のレーザ出力の関係を示すグラフである。
【図7】 実施の形態2にかかるレーザ加熱装置の構成
を示す図である。
【図8】 初期と劣化後のLDについての供給電流に対
するレーザ出力の関係を示すグラフである。
【図9】 従来のレーザ加熱装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,200 レーザ加熱装置、2 LDヘッド、3 電
源、4 レーザ光、5 被加熱物、10 LDモジュー
ル、10a 供給口、10b 排水口、11 第1光学
系、12 第2光学系、15a〜15e LD、17
吸熱部、18 ファン、19 B接型リレースイッチ、
21 温度センサ、24 リレー、30 給水装置、3
3 冷蔵室、55a フォトダイオード、55b フォ
トトランジスタ、57 定電圧源、59 比較器、60
シャットダウン回路、61 制御回路、62,63
スイッチングトランジスタ、82 90,96 加減算
器、93 スイッチ、94 電流/周波数変換器、95
電圧/周波数変換器、98 DC/ACコンバータ、
100 AC/DCコンバータ。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードモジュールと、 上記レーザダイオードモジュールに電流を供給する電源
    と、 レーザダイオードモジュールより射出されるレーザ光を
    合焦させる光学系と、 上記レーザダイオードモジュールの給電端子と接地端子
    間に印加される電圧を検出する電圧検出部と、 上記電圧検出部において検出された電圧を基準値と比較
    し、該電圧が設定範囲外の場合に給電停止信号を出力す
    る比較器と、 比較器からの給電停止信号の入力に応じて電源からレー
    ザダイオードモジュールへの給電を停止するシャットダ
    ウン回路を備えることを特徴とするレーザ加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレーザ加熱装置におい
    て、更に、 電源からの給電時にレーザダイオードモジュールの給電
    端子と接地端子を開放し、電源からの給電停止時に上記
    レーザダイオードモジュールの給電端子と接地端子を短
    絡するレーザダイオードモジュールの保護回路を備える
    ことを特徴とするレーザ加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のレーザ加熱装置におい
    て、 上記レーザダイオードモジュールの保護回路は、レーザ
    ダイオードモジュールの給電端子と接地端子を短絡する
    配線上にB接型のスイッチを有するリレー回路を備え、
    上記電源からレーザダイオードモジュールへの給電開始
    に伴いリレーへの給電が開始されるように、該リレーへ
    の給電線と電源からレーザダイオードモジュールへの給
    電線との間にホトカプラを設けたことを特徴とするレー
    ザ加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    レーザ加熱装置において、 上記電源からレーザダイオードモジュールが逆極性接続
    されていても破壊されない程の僅かな探査電流を流した
    場合に、上記電圧検出部により検出される電圧が所定の
    基準値よりも低い場合に回路内でショートが生じている
    と判断し、また、検出された電圧が上記とは別の基準値
    よりも高い場合には、回路内で断線している又はレーザ
    ダイオードモジュールが逆に接続されていると判断し
    て、上記シャットダウン回路に給電停止信号を出力する
    第2保護回路を備えることを特徴とするレーザ加熱装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    レーザ加熱装置において、 上記電源は、所定のデューティ比のパルス状の電流を出
    力する出力部と、上記出力部が出力する電流の値及びデ
    ューティ比を所定の範囲内で変化させて、レーザダイオ
    ードモジュールの射出するレーザ光の発光量を制御する
    制御部とで構成されることを特徴とするレーザ加熱装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のレーザ加熱装置におい
    て、 上記電源の制御部は、予め与えられたデータに基づい
    て、出力部が出力する電流の値を段階的に増加させると
    共に、各段階においてデューティ比を所定の範囲内で増
    加させることにより、単位時間当たりのレーザダイオー
    ドモジュールの射出するレーザ光の発光量を連続的に変
    化させることを特徴とするレーザ加熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6の何れかに記載の
    レーザ加熱装置において、 上記電源は、出力部及び制御部として、出力の調節可能
    な絶縁型DCDC方式の定電圧電源と、当該電源を設定
    された繰り返し周波数でオン又はオフして所定のデュー
    ティ比のパルス状の電流を出力する制御回路とを備える
    ことを特徴とするレーザ加熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項5又は請求項6に記載のレーザ加
    熱装置において、 上記電源は、出力部及び制御部として、出力の調節可能
    な絶縁型チョッパ方式の定電圧電源と、当該電源を設定
    された繰り返し周波数でオン又はオフして所定のデュー
    ティ比のパルス状の電流を出力する制御回路とを備える
    ことを特徴とするレーザ加熱装置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8の何れかに記載の
    レーザ加熱装置であって、 レーザダイオードモジュールに供給される単位時間当た
    りの電流量を検出する電流量検出器と、 上記電流量検出器により検出される単位時間当たりの電
    流量が所定の値となるように、上記電源がレーザダイオ
    ードモジュールに供給する電流のデューティ比を補正す
    るフィードバック制御回路を備えることを特徴とするレ
    ーザ加熱装置。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至請求項8の何れかに記載
    のレーザ加熱装置であって、 レーザダイオードモジュールへ供給する単位時間当たり
    の電流量を測定する電流量検出器と、 レーザダイオードモジュールの備えるレーザダイオード
    が射出する単位時間当たりのレーザ出力を検出する光検
    出器と、 上記電流量検出器により検出される単位時間当たりの電
    流量において、レーザダイオードモジュールの備えるレ
    ーザダイオードが射出すべきレーザ出力を特定し、上記
    光検出器により検出された実際のレーザ出力との差に基
    づいて、レーザダイオードが上記特定される出力のレー
    ザを射出するように、上記電源がレーザダイオードモジ
    ュールに供給する電流のデューティ比を補正するフィー
    ドバック制御回路を備えることを特徴とするレーザ加熱
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10の何れかに記
    載のレーザ加熱装置であって、 上記レーザダイオードモジュールは、レーザ光を射出す
    るレーザダイオードを冷却する冷却水を循環させる配管
    を備え、 レーザ加熱装置は、更に、上記レーザダイオードモジュ
    ールの配管に冷却水を循環させる給水装置と、上記冷却
    水を循環する配管の途中に、冷却水の導電率が所定の基
    準値を超えた場合に上記シャットダウン回路に給電停止
    信号を出力する冷却水の純度センサを備え、 上記シャットダウン回路は、比較器からの給電停止信号
    の入力に応じて電源からレーザダイオードモジュールへ
    の給電を停止することを特徴とするレーザ加熱装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11の何れかに記
    載のレーザ加熱装置において、 レーザダイオードモジュールのレーザ光射出面近傍に、
    所定の温度を超えた場合に上記シャットダウン回路に給
    電停止信号を出力する温度センサを備え、 上記シャットダウン回路は、温度センサからの給電停止
    信号の入力に応じて電源からレーザダイオードモジュー
    ルへの給電を停止することを特徴とするレーザ加熱装
    置。
  13. 【請求項13】 少なくともレーザダイオードモジュー
    ルと、該レーザダイオードモジュールに電流を供給する
    電源と、前記レーザダイオードモジュールより射出され
    るレーザ光を合焦する光学系とを備えるレーザ加熱装置
    より射出されるレーザ光の合焦位置に被加熱物を置き、
    当該被加熱物を加熱するレーザ加熱方法であって、 上記レーザダイオードモジュールの給電端子と接地端子
    間に印加される電圧を検出し、 上記検出された電圧を基準値と比較し、該電圧が設定範
    囲外の場合に、レーザダイオードモジュールへの給電を
    停止することを特徴とするレーザ加熱方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のレーザ加熱方法に
    おいて、更に、 電源からの給電時にレーザダイオードモジュールの給電
    端子と接地端子を開放し、電源からの給電停止時に上記
    レーザダイオードモジュールの給電端子と接地端子を短
    絡することを特徴とするレーザ加熱方法。
  15. 【請求項15】 請求項13又は請求項14に記載のレ
    ーザ加熱方法において、 上記電源からレーザダイオードモジュールが逆極性接続
    されていても破壊されない程の僅かな探査電流を流し、 レーザダイオードモジュールの給電端子と接地端子間に
    印加される電圧を検出し、 検出される電圧が所定の基準値よりも低い場合に回路内
    でショートが生じていると判断し、電圧が上記とは別の
    基準値よりも高い場合には、回路内で断線している又は
    レーザダイオードモジュールが逆に接続されていると判
    断して上記レーザダイオードモジュールへの給電を停止
    することを特徴とするレーザ加熱方法。
  16. 【請求項16】 請求項13乃至請求項15の何れかに
    記載のレーザ加熱方法において、 上記電源から所定の電流値及びデューティ比のパルス状
    の電流を出力し、 上記電源から出力する電流の値、及び、デューティ比を
    所定の範囲内で変化させてレーザダイオードモジュール
    の射出するレーザ光の発光量を制御することを特徴とす
    るレーザ加熱方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のレーザ加熱方法に
    おいて、 上記電源から出力するパルス状の電流の値を段階的に増
    加させると共に、各段階においてデューティ比を所定の
    範囲内で増加することにより、単位時間当たりのレーザ
    ダイオードモジュールの射出するレーザ光の発光量を連
    続的に変化させることを特徴とするレーザ加熱方法。
  18. 【請求項18】 請求項16又は請求項17に記載のレ
    ーザ加熱方法において、 レーザダイオードモジュールに供給される単位時間あた
    りの電流量を検出し、 上記検出した単位時間あたりの電流量が所定の値となる
    ように、上記電源がレーザダイオードモジュールに供給
    する電流のデューティ比を補正することを特徴とするレ
    ーザ加熱方法。
  19. 【請求項19】 請求項16又は請求項17に記載のレ
    ーザ加熱方法において、 レーザダイオードモジュールへ供給する単位時間当たり
    の電流量を測定すると共に、レーザダイオードモジュー
    ルの備えるレーザダイオードが射出する単位時間当たり
    のレーザ出力を検出し、 上記検出される単位時間当たりの電流量において、レー
    ザダイオードモジュールの備えるレーザダイオードが射
    出すべきレーザ出力を特定し、上記光検出器により検出
    された実際のレーザ出力との差に基づいて、レーザダイ
    オードが上記特定される出力のレーザを射出するよう
    に、上記電源がレーザダイオードモジュールに供給する
    電流のデューティ比を補正することを特徴とするレーザ
    加熱方法。
  20. 【請求項20】 請求項13乃至請求項19の何れかに
    記載のレーザ加熱方法において、 上記レーザダイオードモジュールは、レーザ光を射出す
    るレーザダイオードを冷却する冷却水を循環させる配管
    を備え、 上記レーザダイオードモジュール内の配管に冷却水を循
    環し、 上記循環している冷却水の導電率を測定し、 測定した冷却水の導電率が所定の基準値を超えた場合に
    電源からレーザダイオードモジュールへの給電を停止す
    ることを特徴とするレーザ加熱方法。
  21. 【請求項21】 請求項13乃至請求項19の何れかに
    記載のレーザ加熱方法において、 レーザダイオードモジュールのレーザ光射出面近傍の温
    度を検出し、 上記検出される温度が所定値を超えた場合に電源からレ
    ーザダイオードモジュールへの給電を停止することを特
    徴とするレーザ加熱方法。
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