JP2002009059A - プラズマエッチング方法および電子デバイスの製造方法並びにプラズマエッチング装置およびプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマエッチング方法および電子デバイスの製造方法並びにプラズマエッチング装置およびプラズマ処理装置

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JP2002009059A
JP2002009059A JP2000194923A JP2000194923A JP2002009059A JP 2002009059 A JP2002009059 A JP 2002009059A JP 2000194923 A JP2000194923 A JP 2000194923A JP 2000194923 A JP2000194923 A JP 2000194923A JP 2002009059 A JP2002009059 A JP 2002009059A
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JP2000194923A
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Natsuyo Morioka
なつよ 森岡
Shigeru Masuda
茂 増田
Akira Kagoshima
昭 鹿子嶋
Hiromitsu Enami
弘充 榎並
Daisuke Shiraishi
大輔 白石
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、エッチングプロセスの再現性
および加工精度の向上が可能なin-situプロセス制御方
法およびそれを実現する製造装置並びに半導体デバイス
の製造方法を提供することにある。 【解決手段】本発明は、加工の状態を示す複数種類のプ
ロセス変数とプラズマ生成状態を示す複数種類の制御変
数との関係を示すプロセスモデルを格納するプロセスモ
デル格納部と、前記複数種類のプロセス変数を計測する
計測部102と、該計測部で計測された複数種類のプロ
セス変数を基に、前記プロセスモデル格納部に格納され
たプロセスモデルに従って所望の制御変数値を算出する
算出部104と、該算出部で算出された所望の制御変数
値に基いてプラズマ生成条件を制御する制御部102と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子デバイスの製
造方法およびそれを実現するプラズマエッチング方法お
よびその装置に係り、特にプラズマエッチング等の製造
プロセスの再現性および加工精度の向上が可能なin-sit
uプロセス制御システムを構成するプラズマ処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子デバイスは、ウエハに対して
成膜、露光、現像、エッチング等の複数の処理工程を繰
り返すことにより形成されている。各々の工程で用いら
れる製造装置は、通常レシピと呼ばれる処理条件を予め
複数種有しており、電子デバイスが必要とする加工形状
に適したレシピが選択され、そのレシピに従って電子デ
バイスは処理される。しかし、前述の製造装置では、レ
シピに従って設定した処理条件は同じであっても、1ウ
エハの処理、あるいは複数枚の処理を繰り返し行う1ロ
ットの処理の間に、処理装置内部の状態が変化し、結果
としてプロセスの再現性や加工精度を損なうといった課
題がある。このことは微細化が進み、装置に許されるプ
ロセスマージンが狭くなる状況において、装置安定化処
理や装置QC(QualityControl)の頻度
や種類を激増させざるを得ず、そのために装置稼働率の
低下を招いている。
【0003】そこで、特開昭63−132431号公報
(従来技術1)に記載されたように、反応室内でのプラ
ズマの特定波長の光を常時検出し、その検出出力で高周
波発振器の出力を制御することで、プラズマ状態を所期
通りに維持するエッチング装置が提案されている。ま
た、特開平8−330278号公報(従来技術2)で
は、CF2分子とF原子からの発光強度比を一定に保つ
よう、高周波電力とガス流量のいずれか一方または両方
を制御することで、酸化シリコン薄膜のエッチングにお
いて、エッチング速度の選択性を長期間に渡って再現性
良く保つ方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1、2では、反応に寄与するラジカル、すなわち
エッチャントの発光強度或いは複数のエッチャントの発
光強度比を一定にしているのみであって、エッチング反
応を促進するエネルギーをも一定化しようとする点につ
いて考慮されていない。そのため、エッチング等のプロ
セスの再現性や加工精度が優れる保証を得ることができ
ないものである。また、上記従来技術1、2では、モニ
タリングするもの(以下プロセス変数と称す)と制御す
るもの(以下制御変数と称す)を規定するのみであっ
て、制御方式の具体的な提示はなされていないものであ
る。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
プラズマエッチング等のプラズマプロセスの再現性およ
び加工精度の向上を可能にしたプラズマエッチング方法
およびその装置並びにプラズマ処理装置を提供すること
にある。
【0006】また、本発明の他の目的は、微細な加工を
安定して実現できるようにして品質の向上および歩留ま
りの向上を図った電子デバイスの製造方法を提供するこ
とにある。また、本発明の更に他の目的は、シーズニン
グ(空放電)を殆ど不要にして装置稼働率を向上させた
プラズマエッチング装置およびプラズマ処理装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、チャンバ内の被処理基板の上方にプラズ
マを生成し、この生成されたプラズマ中のイオンを前記
被処理基板に印加されたバイアスにより引き込んで前記
被処理基板の表面に形成された被エッチング材に対して
エッチングを行うプラズマエッチング方法において、エ
ッチャントの状態を示す複数種類のプロセス変数を計測
する計測過程と、該計測過程で計測された複数種類のプ
ロセス変数を基に、プロセスモデルに従ってプラズマ生
成状態を示す所望の制御変数値を算出する算出過程と、
該算出過程で算出された所望の制御変数値に基いてプラ
ズマ生成条件を制御する制御過程とを有することを特徴
とする。
【0008】また、本発明は、前記プラズマエッチング
方法において、前記複数種類のプロセス変数が、被処理
基板の表面に印加される自己バイアス電圧と、プラズマ
中の少なくとも一つの化学種の発光強度とを含むことを
特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記プラズマエッチング
方法において、前記所望の制御変数値が、前記チャンバ
内に導入されるエッチング用ガスの流量値またはプラズ
マを生成するための高周波電力値を含むことを特徴とす
る。
【0010】また、本発明は、電子デバイスを構成する
薄膜のプラズマエッチングプロセスにおいて、プラズマ
中の少なくとも一つの化学種の発光強度と、電子デバイ
スを設置した高周波電極表面に生じる自己バイアス電圧
Vdcとがほぼ一定になるようにプラズマ生成条件を制御
(調整)することを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記のプラズマエッチン
グ方法を用いて電子デバイスを製造することを特徴とす
る電子デバイスの製造方法である。
【0012】また、本発明は、チャンバ内の被処理基板
の上方にプラズマを生成するプラズマ生成手段と、前記
被処理基板にバイアスを印加するバイアス印加手段とを
備え、前記プラズマ生成手段で生成されたプラズマ中の
イオンを前記バイアス印加手段で被処理基板に印加され
たバイアスにより引き込んで前記被処理基板の表面に形
成された被エッチング材に対してエッチングを行うプラ
ズマエッチング装置において、エッチャントの状態を示
す複数種類のプロセス変数とプラズマ生成状態を示す複
数種類の制御変数との関係を示すプロセスモデルを格納
するプロセスモデル格納部と、前記複数種類のプロセス
変数を計測する計測部と、該計測部で計測された複数種
類のプロセス変数を基に、前記プロセスモデル格納部に
格納されたプロセスモデルに従って所望の制御変数値を
算出する算出部と、該算出部で算出された所望の制御変
数値に基いてプラズマ生成条件を制御する制御部とを備
えたことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、前記プラズマエッチング
装置において、更に、前記プロセス変数の種類と前記制
御変数の種類とを入力して設定する入力部(定義画面を
含む。)を備えたことを特徴とする。
【0014】また、本発明は、前記プラズマエッチング
装置において、前記プロセスモデルとして、計測部で計
測される複数種類のプロセス変数を、該複数種類のプロ
セス変数の目標値に追従させるコントロールモデルを含
むことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、前記プラズマエッチング
装置において、更に、前記プロセスモデルにおける制御
パラメータを入力して設定する入力部を備えたことを特
徴とする。
【0016】また、本発明は、チャンバ内の被処理基板
の上方にプラズマを生成するプラズマ生成手段と、前記
被処理基板若しくは被処理基板を載置する電極にバイア
スを印加するバイアス印加手段とを備え、前記プラズマ
生成手段で生成されたプラズマ中のイオンを前記バイア
ス印加手段で印加されたバイアスにより引き込んで前記
被処理基板の表面を処理するプラズマ処理装置におい
て、加工の状態を示す複数種類のプロセス変数とプラズ
マ生成状態を示す複数種類の制御変数との関係を示すプ
ロセスモデルを格納するプロセスモデル格納部と、前記
複数種類のプロセス変数を計測する計測部と、該計測部
で計測された複数種類のプロセス変数を基に、前記プロ
セスモデル格納部に格納されたプロセスモデルに従って
所望の制御変数値を算出する算出部と、該算出部で算出
された所望の制御変数値に基いてプラズマ生成条件を制
御する制御部とを備えたことを特徴とする。また、本発
明は、プラズマ生成条件の制御部をガス流量および高周
波電力のいずれかもしくは両方の制御であることとし
た。
【0017】また、本発明は、前記プロセス制御方法を
実行する手段として、装置制御部に与える制御変数と装
置計測部より得るプロセス変数を設定する機能と、設定
した制御変数の値とプロセス変数の値との関係をプロセ
スモデル化(数式化)する機能と、得られたプロセスモ
デルに基づきプロセス変数の計測値を元に制御変数値を
設定する機能を有する、in-situプロセス制御システム
を構築したことを特徴とする。より具体的にin-situプ
ロセス制御システムの機能について説明すると、制御対
象となるエッチング装置のハードウエア構成およびワー
クの処理機構に応じて、制御変数とプロセス変数を自由
に選択可能とした。これにより作業者は自分の想定する
ワークの処理モデルに基づき、これを数学的に記述する
ための処理変数およびプロセス変数の設定が可能となっ
た。
【0018】また、両変数を関係づける数式を導出する
ために、複数の制御変数を任意に変化させたときのプロ
セス変数の値を測定し、ファイル保存を可能とした。そ
してこれら任意の制御変数値とプロセス変数値のデータ
セットから系を線形と仮定した場合の関係式dX/dt
=AX+BU(但しXはプロセス変数ベクトル、Uは制
御変数ベクトル)におけるパラメータA、Bの算出を可
能とした。これにより対象となる装置のプロセスモデル
の導出が可能となった。
【0019】また、種々の制御アルゴリズムの中から、
系の制御に用いるアルゴリズムの選択を可能とし、導出
したプロセスモデルで記述される系を、選択したアルゴ
リズムで制御する場合の制御アルゴリズムの構築を可能
とした。これにより種々の制御アルゴリズムを用いた制
御モデルの実装が可能となった。
【0020】以上説明したように、制御変数とプロセス
変数との関係を数式化(プロセスモデルを導出)し、該
プラズマモデルに基づいた制御方式を実行した結果、エ
ッチング反応に寄与するエッチャント量のみならず、基
板に入射しエッチングを促進するエネルギーを与える、
イオンのエネルギーをもほぼ一定化することが実験によ
り確認でき、その結果、シーズニング(空放電)を殆ど
不要にすることができ、エッチング反応の再現性を向上
させることが可能となった。殊に、シリコンと酸素を含
む薄膜をエッチングする際には、酸化膜のエッチャント
であるCF2或いはCFの発光強度、及びシリコン窒化
膜やシリコンのエッチャントであるFの発光強度、及び
基板バイアス電圧Vdcをほぼ一定化するように、プラズ
マモデルに基づいてプラズマ生成条件を制御(調整)す
ることで、エッチング反応の選択性及び加工精度を向上
させることができる。
【0021】また、この制御アルゴリズムを用い、対象
装置のin-situプロセス制御を可能とした。これにより
プロセス状態を代表するプロセス変数の値をほぼ一定値
に保つような制御変数設定が可能となり、エッチングプ
ロセスの再現性や加工精度の向上が図れた。本発明の中
で述べたin-situプロセス制御システムは、制御系と、
装置の状態を把握するための測定系を有するあらゆる製
造装置に対して有効である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態を図面を
用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係るin-situ
(インサイチ)制御システムを付加したエッチング装置
の全体構成を示した図である。即ち、ウエハ等の被処理
基板を処理するエッチング装置101に備えられたin-s
itu制御システムは、上記エッチング装置101を稼働
させるためのプラズマ生成条件を制御する制御部102
と、上記エッチング装置101のプロセス状態を把握す
るためのプロセス変数を計測する計測部103と、該計
測部103で計測されるプロセス変数を基に、プロセス
モデルに従って制御変数を算出し、この算出された制御
変数を上記制御部102に対して設定するプロセス制御
部104とを通信ネットワーク105で接続して構成さ
れる。
【0023】上記プロセス制御部104によって設定さ
れる制御変数(制御変数値)を基に、プラズマ生成条件
を制御する制御部102は、例えばRF電源(高周波電
源:プラズマ放電の励起用として用いられる電源)10
2a、およびC48、O2のプロセスガスの各々の流量
を制御(調整)するマスフローコントローラ(以下MF
Cと略す)102b、102c等で構成される。更に、
制御部102は、基板に印加するバイアス電源102d
を含めて構成しても良い。上記各プロセスガスの供給を
自動に行う流量制御装置(MFC)102b、102c
は、上記各プロセスガスの流量を電気的に計測する装置
(マスフローメータ)、コントロールバルブ、および電
気回路を組み合わせて構成される。また、上記プラズマ
生成条件としては、例えばRF電源102aからアンテ
ナ202に印加する高周波(RF)パワー、およびマス
フローコントローラ102b、102cで制御されてガ
ス導入部206から導入されるC48等のプロセスガス
の流量等を選択する。更に、上記プラズマ生成条件とし
ては、基板に印加する基板バイアスパワーを選択しても
よい。また、上記プロセス制御部104によって設定さ
れる制御変数としては、CF2の生成量に寄与するC4
8のプロセスガスの流量と、プラズマ放電を発生させる
ための励起RFパワーとを選択した。更に、制御変数と
しては、入射イオンエネルギーに寄与する基板に印加さ
れる基板バイアスパワーを選択しても良い。
【0024】上記プロセス変数を計測する計測部103
は、例えば発光分光計(以下OES(Optical
Emission Spectroscopy)と略
す)103a、および電圧計103b等で構成される。
従って、計測部103で計測されるプロセス変数として
は、発光分光計103aによりビューポート208を通
して計測される、基板204の近傍におけるエッチャン
ト量を反映するCF2ラジカル発光強度、および電圧計
103bで計測される、入射するイオンのエネルギーを
反映する基板の自己バイアスVdcを選択した。
【0025】以上説明したように、in-situプロセス制
御システムは、プロセス制御部104において、予め選
択された上記プロセス変数や制御変数について、エッチ
ング装置における関係式を把握し(エッチング装置にお
けるプロセスモデルを同定し)、これを用いて、プロセ
ス変数計測部103から得るプロセス変数値を元に最適
な制御変数値を算出し、この算出された制御変数値を制
御変数設定部を介して制御部102に対して設定し、エ
ッチング装置101に対してin-situプロセス制御を可
能に構成した。
【0026】このように、本発明は、特に、次に説明す
るように、エッチング装置におけるプロセスモデルを同
定(導出)し、この同定されたプロセスモデルに従って
in-situプロセス制御をすることによって、後述するよ
うに、エッチング装置においてウェハ等の処理基板の処
理枚数に関係なく常にエッチングレートを一定にするこ
とができ、シーズニング(空放電)を不要とすることを
実験によって確かめられたことにある。即ち、予め、あ
るエッチング装置において、複数の制御変数Uを任意に
変化させたときのプロセス変数の値Xを測定し、これら
任意の制御変数値Uとプロセス変数値Xのデータセット
から系を線形と仮定した場合の次に示す(数1)式から
行列定数であるパラメータA、Bを算出することによ
り、制御対象となるエッチング装置におけるプロセスモ
デルを同定(導出)することが可能となり、このプロセ
スモデルをプロセス制御部104内に設けられたメモリ
(図示せず)もしくはネットワーク105を介して接続
された記憶装置(図示せず)に入力して格納しておけば
良い。当然、エッチング装置毎に、予め、プロセスモデ
ルの同定を行って、上記メモリもしくは記憶装置に格納
しておいてもよい。
【0027】
【数1】
【0028】但しXはプロセス変数ベクトル、Uは制御
変数ベクトルである。A,Bは、各々予め定められるパ
ラメータである。
【0029】次に、以上説明した本発明に係るin-situ
制御システムを、ICP(Inductively C
oupled Plasma)エッチング装置に適用し
た実施例について説明する。図2はICPエッチング装
置の概略図である。ICPエッチング装置は、RF電源
102aとしてのラジオ波領域(例えば13.56MH
z)の電磁波201をコイル状のアンテナ202に供給
し、低いガス圧力で高密度なプラズマを形成する。生成
したプラズマ中のイオンを、基板204に印加したバイ
アス203により設置した基板204に引き込み、生ず
る熱エネルギーにより、エッチャントであるラジカルと
基板上の被エッチング材とのエッチングが促進される。
【0030】被エッチング材がSiO2である場合、流
量制御装置(MFC)102b、102cによって流量
が制御されたCとFを含むフルオロカーボン系、および
2のプロセスガスがガス導入部206からチャンバ内
に導入される。なお、圧力調整弁207は、チャンバ内
の圧力が所望の値になるように調整するものである。試
料台電極209は、被エッチング基板204を載置する
ようにチャンバ内に設けられ、直流バイアス電源203
と基板の自己バイアスVdcを計測する電圧計103bと
が接続される。電極210は、接地されて試料台電極2
09に対向するようにチャンバ内に設けられる。
【0031】そして、被エッチング材がSiO2である
SiO2エッチングでは、CとFを含むフルオロカーボ
ン系のガスが、ガス導入部206から導入されて使用さ
れ、Cxyラジカルがエッチングに寄与するエッチャン
トとなる。図3には、C48ガスを用いてSiO2を堆
積した基板を5枚エッチング処理した場合における発光
分光計103aによりビューポート208を通して測定
されるCF2ラジカルの発光強度を示す。測定は2回行
ったが2回とも発光強度の立ち上がりは緩やかであり、
最初の2枚のウエハの処理状態と後の3枚とは大きく異
なった。これは、チャンバ壁面にエッチャントが消費さ
れてしまうことにより生じる現象でチャンバーブリージ
ングと呼ばれる。チャンバーブリージングはチャンバー
クリーニング後、チャンバー内壁が清浄であるとき生
じ、内壁にカーボン系の薄膜が形成されるとともに減衰
する。しかしチャンバーブリージングの影響がなくなっ
た3枚目以降も発光強度は徐々に変化し続けた。また1
回目と2回目の測定結果は、グラフの形状こそ似ている
ものの、その値が異なり再現性は得られなかった。この
ように、測定されるエッチャント量を反映するCF2ラ
ジカル発光強度は、チャンバーブリージングによるエッ
チャントの損失の影響を受け、エッチング装置の運転開
始時において大幅に変動し、しかも通常状態でも変動す
ることになる。
【0032】ところで、上記エッチング反応は、エッチ
ングのメカニズムより、エッチャント量と基板へ入射す
るイオンエネルギーとに関係すると考えられる。そこ
で、計測部103で計測するプロセス変数としては、エ
ッチャント量を反映するCF2ラジカル発光強度と、入
射するイオンのエネルギーを反映する基板の自己バイア
スVdcとした。また、制御部102に対して設定される
制御変数としては、CF2生成量に寄与する因子である
プロセスガス流量と、プラズマを励起するためのRFパ
ワーとした。
【0033】以下、これらの変数を用いて、in-situ制
御システムの機能(上記(数1)式で示されるプロセス
モデル)に従ってICPエッチング装置を制御した結果
について説明する。図4には、in-situ制御システムの
ソフトウエア構成を示す。即ち、 in-situ制御システム
におけるプロセス制御部104は、エッチング装置10
1に対してプロセスモデル同定用データ計測やin-situ
制御を行う実行系410と、実行系410において得ら
れたデータを用いたパラメータの算出に基づくプロセス
モデルの同定やフィードバック制御設計(PID,MB
C,・・)、の計算処理を担当する開発系401より成
る。実行系410は、データの収集・表示機能が容易に
作成できる計測用プログラミングシステム(SCAD
A)、を用いて作成される。開発系401は、数値計算
殊に行列計算を得意とする会話型プログラムを用いて作
成される。開発系401は、基本的には、予め、上記
(数1)式で示されるプロセスモデル(最適ゲインKや
各種プロセス変数の目標値等の制御パラメータも含む)
を同定してメモリもしくは記憶装置に格納しておく部分
である。即ち、開発系401は、プラズマエッチングダ
イナミクスのモデル化する部分4011と、測定データ
とモデルとの比較による例えば(数1)式におけるパラ
メータA,Bの算出する部分4012と、同定されたプ
ロセスモデル(上記(数1)式による制御対象および最
適制御ゲインK)に基づくフィードバック制御設計部分
(PID制御、図12に示すMBC(Model Ba
sed Control)、・・)4013とから構成
される。また、実行系410は、開発系401において
モデル化部分4011でモデル化されたモデルに従って
プロセス変数と制御変数とを設定する設定部分4101
と、該設定部分4101によってエッチング装置101
の制御部102に対して設定された制御変数(送出され
るM系列信号)を基に、計測部103からプロセス変数
値を計測し、この測定値(測定データ)を開発系401
のパラメータ算出部分4012に提供するプロセスモデ
ル同定用データ計測部分4102と、上記開発系401
のフィードバック制御設計部分4013から得られるプ
ロセスモデル(制御パラメータを含む)に従って、実際
に、計測部103から計測されるin-sutiモニタS48
を基に、in-sutiプロセス制御する部分4103と、該
部分4103からの制御指令に基いてMFC、FRパワ
ーなどを制御するアクチュエータ制御部分4104と、
計測部103からOES,Vdc等で計測されて入力され
るセンサ値入力部分4106と、該センサ値入力部分4
106で入力された計測値をモニタするin-sutiモニタ
部分4105と、エッチング装置101の制御部10
2、および計測部103と通信を行うネットワーク通信
部分4107とから構成される。
【0034】図5には、in-situ制御システムのメニュ
ー画面を示す。即ち、 in-situ制御システムのメニュー
画面は、図6に示すように、(1)プロセス変数を設定
し、(2)制御変数を設定するシステム定義機能501
と、図7に示すように、(1)計測部103からデータ
計測を行い、(2)例えば上記(数1)式におけるパラ
メータA,Bを算出するモデル同定機能502と、図1
0に示すように、PIDやMBC等の制御系を設計する
制御系設計機能503と、実際にin−situ制御を実行す
るin−situ制御機能504とより成る。
【0035】即ち、システム定義501を選択すると図
6に示すシステム定義画面となる。制御対象としたIC
Pエッチング装置101における、着目したプロセス変
数X(例えば、発光分光器103aで計測されるCF2
の発光強度、および電圧計103bで計測される基板の
自己バイアスVdcなどがある。)と、制御変数U(例え
ばC48ガスの流量、およびRF(高周波)パワーなど
がある。)を設定する。
【0036】プロセス変数設定時の入力項目としては、
分光器、電圧計などの機器名601と、264nm、V
dcなどのプロセス変数名602と、CF2発光強度、自
己バイアスなどの物理的意味603と、アドレス604
と、単位605などから構成される。
【0037】制御変数設定時の入力項目は、流量計#
1、高周波電源などの機器名606と、C48ガス流
量、高周波パワーなどの制御変数名607と、アドレス
608と、単位609などから構成される。なお、in-s
itu制御システムにおいては、プロセス変数X、制御変
数Uともに指定する変数の数に制限はないが、変数の数
が多いほど系の記述は複雑になり、制御も難しくなるた
め、少ない変数で系の本質を捉えられることが好まし
い。そして、設定キー610を押すことにより、メニュ
ー画面500上に記入した(入力した)プロセス変数お
よび制御変数を、in-situ制御システムに設けられたメ
モリ若しくは記憶装置(図示せず)に登録する。
【0038】以上により、開発系401のモデル化部分
4011に従って、実行系410の設定部分4101に
おいて、プロセス変数と制御変数とがプロセス制御部1
04に設けられたシステム定義画面501aを用いて入
力されて設定されることになる。
【0039】次に、メニュー画面500において、モデ
ル同定502を選択すると図7に示すプロセスモデル同
定画面502aとなる。このモデル同定画面502aで
は、データ計測機能701とパラメータ算出機能702
の選択が可能である。このプロセスモデル同定は、プロ
セス制御部104のプロセスモデル同定用データ計測部
分4102において、図8に示すフローチャートに従っ
て実行される。まず、(1)データ計測701を選択す
ると、図9に示すデータ計測画面701aへ遷移する。
このデータ計測画面701aでは、プロセスモデル同定
用データ計測時の、制御変数の設定値901、プロセス
変数のサンプリング周期902、測定時間903を、プ
ロセス制御部104に対して設定される(データ計測条
件の入力ステップS81となる。)。そして、データ計
測画面701aにおいて、データ計測キー904を押す
と、指定した各制御変数毎に、制御変数の設定値に定め
られた二つの設定値を交互に全くランダムな任意の時間
ずつ保持した信号(M系列信号)が、プロセス制御装置
104からネットワーク105を介して制御部102に
送出される(ステップS82)。次に、制御部102
は、送出される信号を基に、アクチュエータ制御により
装置の制御変数値を変化させる(ステップS83)。こ
の時、計測部103において、プロセス変数値が、設定
されたサンプリング周期で計測され(ステップS8
4)、定められた測定時間の間これが繰り返されて、プ
ロセス制御部104は、制御変数の設定値と計測される
プロセス変数値とからなるプロセスモデル同定用データ
を取得して一次メモリ若しくは記憶装置に記憶する。
【0040】次に、図7に示すモデル同定画面502a
において、パラメータ算出機能702を選択すると、プ
ロセス制御部104のパラメータの算出部分4012
は、上記の如く得られたモデル同定用データを基に、例
えば上記(数1)式に基づくエッチングダイナミクスモ
デルのパラメータ(行列定数である。)A、Bを算出し
(ステップS85)、このプロセスモデルの同定を記憶
装置(図示せず)に登録することによって完了する。以
上の説明が、予め、in-situ制御システムにおいて行っ
ておく、プロセスモデルの同定である。
【0041】次に、図5に示すメニュー画面500にお
いて、制御系設計503を選択すると、図10に示す制
御系設計画面503aに遷移する。この制御系設計画面
503aでは、in-situ制御に用いる制御アルゴリズム
の選択を行う。この制御系設計は、プロセス制御部10
4のフィードバック制御設計部分4013において、図
11に示すフローチャートに従って実行される。この実
施例では、PID制御1001と図12に示すMBC
(モデルベースド)制御1002が選択肢になっている
が、他の制御アルゴリズムも選択肢として差し支えな
い。
【0042】制御系設計画面503aにおいて、制御方
式としてMBC制御1002を選択する(ステップS1
11)と、図12に示すMBCモデルの導出画面100
2aへ遷移する。モデルベースド制御とは、計測部10
3から計測される現在の各種プロセス変数値Xを基に、
例えば上記(数1)式に基づくプロセスモデルに基いて
プロセスの振る舞いを予測し、各種プロセス変数の目標
値Xtに追従させるものである。MBCモデル導出画面
1002aでは、すでにモデルベースド制御系1201
が設計されている。このモデルベースト制御系1201
は、各種プロセス変数の目標値Xtと現在の各種プロセ
ス変数値Xとの偏差に、最適制御ゲインKの−Kが掛け
られて各種制御変数の制御量Uが算出されて制御対象
(dX/dt=AX+BU)を制御するものである。プ
ロセス制御部104は、上記プロセスモデル同定により
得られて記憶装置に格納されたプロセスモデルのパラメ
ータ(行列定数である。)A(1202)、B(120
3)に基いて制御対象(dX/dt=AX+BU)が設
定され、更に、制御を行う際の指標である評価関数Jに
含まれる重み行列P(1204)、R(1205)を入
力することによって、評価関数Jを用いて上記制御対象
に対する最適制御ゲインKの設定が行われる(ステップ
S112)。
【0043】ところで、評価関数Jは、制御変数(ガス
流量やRFパワー)Uをできるだけ小さい値にして、振
幅(制御幅)を小さくしてプロセス目標値Xtに合わせ
るよう制御する最適制御ゲインKを評価するもので、次
に示す(数2)式の関係を有することになる。
【0044】
【数2】
【0045】なお、(XTPX)dtは、目標値に近づ
ける振幅を小さくするものである。(UTRU)dt
は、制御変数Uをできるだけ小さい値にするものであ
る。その後、最適ゲインK出力キー1207を押すこと
により、対象とする系をMBC制御する制御パラメータ
(例えば最適制御ゲインK)がモニタ画面等に出力(ス
テップS113)される。以上が、実際にin-situ制御
する前の準備作業であり、エッチング装置101の全て
にこの機能を有している必要はなく、あるエッチング装
置でプロセスモデル(最適ゲインKの設定も含むモデル
ベースド制御系1201)の設定を行い、通信ネットワ
ーク105を介して各エッチング装置101のプロセス
制御部104に送信して記憶装置などに格納することも
可能である。
【0046】次に、実際に、IPCエッチング装置10
1に、SiO2等が形成された被処理基板204を投入
してエッチングを行うin-situ制御動作について説明す
る。まず、プロセス制御部104の表示装置のメニュー
画面500において、in-situ制御機能504を選択す
ると、図13に示すin-situ制御画面504aへ遷移す
る。in-situ制御画面504aでは制御パラメータ設定
1301とin-situ制御実行1302が選択可能であ
る。in-situ制御は、図14に示すフローチャートによ
って実行される。当然、プロセス制御部104に対し
て、プロセス変数、制御変数、および制御対象であるプ
ロセスモデル(行列定数で示されるパラメータA,Bも
含めて(数1)式で示される。)が設定されて、記憶装
置に格納されているものとする。更に、制御パラメータ
を設定する場合は、制御パラメータ設定キー1301を
選択し、図15に示す制御パラメータ設定画面1301
aにおいて、最適ゲインK1501、およびin-situ制
御に必要なパラメータとして予め選択したプロセス変数
の目標値Xt1502および制御周期1503を入力
し、in-situ制御画面へ戻るためのキー1504を押す
ことで各値を設定する(ステップS141)。なお、プ
ロセス制御部104は、最適制御ゲインKの設定を、上
記(数2)式に基く評価関数Jを用いて自動で行っても
良い。
【0047】以上により、プロセス制御部104に対し
て、プロセス変数および制御変数の設定、制御対象であ
るプロセスモデルの設定、最適制御ゲインKの設定、並
びにin-situ制御に必要なパラメータの設定が完了し、
記憶装置(図示せず)に格納されることになる。
【0048】次に、in-situ制御画面504aにおい
て、in-situ制御実行キー1503を押すと、プロセス
制御部104は、in-situ制御プログラムを実行する
(ステップS142)。即ち、計測部103から現在の
センサ値X(例えば、発光分光器103aで計測される
CF2の発光強度、および電圧計103bで計測される
基板の自己バイアスVdc)が、プロセス制御部104に
入力される(ステップS143)。次いで、プロセス制
御部104は、制御変数の目標値Xtに制御するための
偏差に対して最適制御ゲイン(−K)を掛けることによ
って制御変数値 U(例えばC48ガスの流量、および
RF(高周波)パワー)を算出して制御部102に送信
する(ステップS144)。次いで、制御部(FR電源
102a、およびMFC102b、102cからな
る。)102は、各々のアクチュエータを制御して(ス
テップS145)系の状態を変化させ、計測部103
は、その時のセンサ値を指定された制御周期で計測し、
プロセス制御部104は、これらを加工エッチングプロ
セスの終了まで繰り返す(ステップS146)。そし
て、プロセス制御部104は、in-situプログラムが停
止することにより(ステップS147)in-situ制御が
終了する。
【0049】以上説明したように、プロセス制御部10
4が、図12に示すMBC制御方式によりCF2発光強
度を目標値4.2に、自己バイアスVdcを目標値−10
0Vに制御した結果を図16に示す。発光強度は急速に
立ち上がった後目標値4.2に落ち着いた。自己バイア
スは最初設定値より大きくなったが、すぐ、回復し目標
値−100Vに制御された。
【0050】上記プロセスモデルに従ったin-suti制御
の有無によるエッチング結果の違いを図17に示した。
in-suti制御のない場合、エッチレートはチャンバーブ
リージングによるエッチャントの損失の影響を受け、最
初遅く、ロット内でも安定しない。しかし、本発明のよ
うに、プロセスモデルに従ってin-suti制御した場合に
は、エッチレートは、1ロット25枚を通じてほぼ一定
値に保たれることを確認することができた。これによ
り、通常はロット25枚のエッチングに際し、約3枚分
のエッチング時間に相当する時間を費やして、シーズニ
ング(空放電)を行っていたが、これが不要となり、装
置稼働時間を11%程度増加させることができた。
【0051】次に、本発明に係るin-situ制御システム
を、平行平板型低周波プラズマエッチング装置に適用し
た実施例について説明する。平行平板型低周波プラズマ
エッチング装置の概略を図18に示す。平行平板型低周
波プラズマエッチング装置は、UHF(Ultra H
igh Frequency)帯のマイクロ波1801
を円形のアンテナ1802からチャンバに放射し、チャ
ンバ外周に設置された空芯コイル1803により形成さ
れる磁場との相互作用により、ECR(Electro
n Cyclotron Resonance)プラズ
マを発生させる。アンテナ電極に近接するアース電極1
804は、誘電体1805を介して基板1806を搭載
する。アース電極1804にはパルスバイアス印加手段
1807が設けられ、イオンを引き込むことで基板18
06のエッチングが促進される。アンテナ1802には
ローパスフィルタ1808とRFバイアス印加手段18
09が別途設けられ、プラズマ発生用のマイクロ波とと
もに高周波を重畳印加できる。高周波によってアンテナ
1802に誘起されるバイアスにより、アンテナ180
2を覆うシリコン等の反応性材料1810とFラジカル
の反応が促進され、チャンバ内の活性種の存在比が変化
して、エッチング性能を向上する構成となっている。
【0052】この平行平板型低周波プラズマエッチング
装置の制御部102としては、C4F8ガスとArガス
などのガスの流量を制御してチャンバ内に導入するMF
C1813と、アンテナ1802に印加するUHFパワ
ーを制御するマイクロ波発生源1801と、ローパスフ
ィルタ1808を介してアンテナ1802に印加するバ
イアスパワーを制御するRFバイアス印加手段1809
と、チャンバ内圧力を設定する圧力調整弁1811と、
アース電極1804に印加される基板印加バイアスパワ
ーを制御するパルスバイアス印加手段1807と、流す
電流を制御して発生する磁界を制御する空芯コイル18
03とで構成される。従って、制御部102によって制
御する制御変数としては、MFC1813によってチャ
ンバ内に導入するガス流量と、マイクロ波発生源180
1からアンテナ1802に印加するUHFパワーと、R
Fバイアス印加手段1809からローパスフィルタ18
08を介してアンテナ1802に印加するバイアスパワ
ーと、圧力調整弁1811によって設定されるチャンバ
内圧力と、パルスバイアス印加手段1807からアース
電極1804に印加される基板印加バイアスパワーと、
空芯コイル1803に流す電流とが挙げられる。ここ
で、制御変数で重要なものとしては、上記実施例と同様
なチャンバ内に導入するガスの流量と、プラズマを発生
するためのアンテナ1802に印加するUHFパワー
と、空芯コイル1803に流す電流とが挙げられる。
【0053】また、計測部103としては、ビューポー
ト1812を介して計測される発光分光計OES(Op
tical Emission Spectrosco
py)と、チャンバ内のプラズマ等を質量分析する質量
分析計QMS(Quadrupole Mass Sp
ectrometer)と、基板温度を計測する手段
(図示せず)と、基板バイアス電圧Vdcを計測する電圧
計103bとで構成される。従って、計測部103で計
測されるプロセス変数としては、発光分光計OESによ
って計測されるCF2ラジカルとFラジカルの発光強度
と、質量分析計QMSで分析される質量分析結果と、基
板温度の計測値と、電圧計103bで計測される基板バ
イアス電圧Vdcなどが挙げられる。ここで、プロセス変
数として重要なものとしては、上記実施例と同様に、発
光分光計OESによって計測されるCF2ラジカルとF
ラジカルの発光強度と、電圧計103bで計測される基
板バイアス電圧Vdcとである。
【0054】そして、この実施例においても、図1に示
すように、プロセス制御部104が通信ネットワーク1
05を介して制御部102、および計測部103と接続
されて、in-suti制御システムが構成される。従って、
図12に示す如く、制御対象を上記(数1)式の関係を
有するプロセスモデル(MBCモデル)を構築すること
ができる。
【0055】図19には、平行平板型低周波プラズマエ
ッチング装置101における、C48ガスとArガスを
用いたSiO2エッチングにおいて、in-suti制御しない
場合についての計測部103の発光分光計OESによっ
て計測されるCF2ラジカルとFラジカルの発光強度変
化を示す。CF2発光強度はゆっくり立ち上がり、F発
光強度は最初に増えて徐々に減る傾向にある。
【0056】この時のSiO2とその下地のSi34
エッチング結果を図20に示した。SiO2は主にCF2
ラジカルによってエッチングされるため、最初の3枚は
エッチレートが徐々に増え、その後もエッチレートのば
らつきは大きい。一方Si34はFラジカルによってエ
ッチングされるため、ロットの初期でエッチレートが高
く徐々に減る傾向にある。このためSiO2とその下地
のSi34とのエッチングレートの比(選択比)は最初
低く、途中が高く、ロットの最後で減るように推移する
ことになる。
【0057】このように、選択比を高く保つ必要性のあ
るプロセスのエッチングモデルでは、SiO2エッチン
グを把握し、これを促進するメカニズムに加え、Si3
4エッチングを把握し、これを阻害するメカニズムを
考える必要がある。そのため、計測部103で計測され
るプロセス変数としては、CF2ラジカル発光強度と基
板バイアスVdcに加え、Si34エッチャントであるF
ラジカルの発光強度を選択した。これに伴い、制御変数
としてガス流量、UHFパワー等に加え、Fラジカルの
消滅に大きく寄与するアンテナバイアスパワーを選択し
た。
【0058】この様に、制御対象装置や着目するプロセ
スの変化に伴って、プロセス変数や制御変数に変更を加
える場合にも、本特許で述べたin-situ制御システムは
その選択が容易である。
【0059】ところで、平行平板型低周波プラズマエッ
チング装置101において、プロセス制御部104が、
選択したプロセス変数と制御変数を用いて、図12に示
すMBC制御方式によりCF2発光強度を目標値4.2
に、F発光強度を目標値1.4に、自己バイアスを目標
値−1200Vに制御した結果を図21に示す。CF2
発光強度は急速に立ち上がった後目標値4.2に落ち着
いた。またFラジカル発光強度はオーバーハングするこ
となく、目標値1.4に制御された。自己バイアスは最
初設定値より大きくなったが、すぐ、回復し目標値−1
200Vに制御された。
【0060】本発明のように、プロセスモデルに従って
in-suti制御した場合には、図22に示す如く、エッチ
ングレートは、SiO2、Si34エッチングともに、
1ロットを通じてほぼ一定であることを確認することが
できた。これに伴う選択比についても、最初の1枚で高
くなった他は、一定の結果が得られた。
【0061】以上説明してきた実施の形態は、半導体の
プラズマエッチングプロセスを中心にして説明してきた
が、本発明は半導体製造に限らず、in-situモニターが
可能な薄膜製品(例えば磁気ディスク、回路基板)の加
工プロセスに適用できることは言うまでもない。
【0062】また、本発明に係るin-suti制御システム
を、制御部102および計測部103を含む製造装置1
01とプロセス制御部104とをネットワーク105を
介して接続し、独立に機能するものとして構成したが、
プロセス制御部104が装置コントローラの内部に含ま
れ、マンマシンインターフェースを有する製造装置であ
っても構わない。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、エッチング等のプロセ
スの再現性および加工精度の向上を図ることができる効
果を奏する。また、本発明によれば、シーズニング(空
放電)を殆ど不要にして装置稼働率を向上させたプラズ
マ処理装置を実現することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るin-suti制御システムを付加した
エッチング装置の一実施の形態を示した概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係るICPエッチング装置の一実施例
を示した装置構成図である。
【図3】ICPエッチング装置におけるin-suti制御を
しない場合において、発光分光計により計測されるCF
2ラジカルの発光強度の変化を示す図である。
【図4】本発明に係るin-suti制御システムの一実施例
を示したソフトウエア構成図である。
【図5】本発明に係るin-suti制御システムのメニュー
画面を示す図である。
【図6】本発明に係るシステム定義画面を示す図であ
る。
【図7】本発明に係るプロセスモデル同定画面を示す図
である。
【図8】本発明に係るプロセスモデル同定処理を行うフ
ローチャートを示す図である。
【図9】本発明に係るデータ計測画面を示す図である。
【図10】本発明に係る制御系設計画面を示す図であ
る。
【図11】本発明に係る制御系設計のフローチャートを
示す図である。
【図12】本発明に係るプロセスモデルも含むMBC
(Model Based Control)モデルの導出画面を示す図
である。
【図13】本発明に係るin-suti制御画面を示す図であ
る。
【図14】本発明に係るエッチング装置において実行さ
れるin-suti制御の一実施例を示すフローチャート図で
ある。
【図15】本発明に係る制御パラメータを入力して設定
する画面を示す図である。
【図16】本発明に係るICPエッチング装置における
in-suti制御をした場合において、発光分光計により計
測されるCF2ラジカルの発光強度および電圧計から計
測される自己バイアス(V)を示す図である。
【図17】本発明に係るICPエッチング装置における
in-suti制御をした場合としない場合とをエッチングレ
ートの変化で示した実験結果を示す図である。
【図18】本発明に係る平行平板型低周波プラズマエッ
チング装置の一実施例を示した装置構成図である。
【図19】平行平板型低周波プラズマエッチング装置に
おけるin-suti制御をしない場合において、発光分光計
により計測されるCF2ラジカルとFラジカルの発光強
度の変化を示す図である。
【図20】平行平板型低周波プラズマエッチング装置に
おけるin-suti制御をしない場合において、SiO2およ
び下地のSi34のエッチングレート並びにこれらの選
択比の変化を示した図である。
【図21】本発明に係る平行平板型低周波プラズマエッ
チング装置におけるin-suti制御をした場合において、
発光分光計により計測されるCF2ラジカルとFラジカ
ルの発光強度の変化と電圧計で計測される自己バイアス
(V)の変化を示す図である。
【図22】本発明に係る平行平板型低周波プラズマエッ
チング装置におけるin-suti制御をした場合において、
SiO2および下地のSi34のエッチングレートの変
化並びにこれらの選択比の変化で示した実験結果を示す
図である。
【符号の説明】
101…エッチング装置、102…制御部、102a、
201、1809…RF電源、102b、102c…マ
スフローコントローラ、103…計測部、103a…発
光分光計、103b…電圧計、104…プロセス制御
部、105…ネットワーク、202…コイル状アンテ
ナ、203、1807…バイアス電源、204、180
6…被処理基板(被エッチング基板)、206、181
3…ガス導入部、207、1811…圧力調整弁、18
01…マイクロ波発生源、1802…円盤状アンテナ、
1803…空芯コイル、1804…ステージ、1805
…誘電体、1808…ローパスフィルタ、208、18
12…ビューポート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿子嶋 昭 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 榎並 弘充 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 白石 大輔 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸事業所内 Fターム(参考) 4K057 DA11 DA16 DA20 DE06 DG20 DJ02 DM40 5F004 AA16 BA14 BA20 BB13 CA02 CA03 CA06 CB02 CB05 DA00 DA26 DB03 DB07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャンバ内の被処理基板の上方にプラズマ
    を生成し、この生成されたプラズマ中のイオンを前記被
    処理基板に印加されたバイアスにより引き込んで前記被
    処理基板の表面に形成された被エッチング材に対してエ
    ッチングを行うプラズマエッチング方法において、 エッチャントの状態を示す複数種類のプロセス変数を計
    測する計測過程と、 該計測過程で計測された複数種類のプロセス変数を基
    に、プロセスモデルに従ってプラズマ生成状態を示す所
    望の制御変数値を算出する算出過程と、 該算出過程で算出された所望の制御変数値に基いてプラ
    ズマ生成条件を制御する制御過程とを有することを特徴
    とするプラズマエッチング方法。
  2. 【請求項2】前記複数種類のプロセス変数が、被処理基
    板の表面に印加される自己バイアス電圧と、プラズマ中
    の少なくとも一つの化学種の発光強度とを含むことを特
    徴とする請求項1記載のプラズマエッチング方法。
  3. 【請求項3】前記所望の制御変数値が、前記チャンバ内
    に導入されるエッチング用ガスの流量値またはプラズマ
    を生成するための高周波電力値を含むことを特徴とする
    請求項1または2記載のプラズマエッチング方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れか一つに記載のプラズ
    マエッチング方法を用いて電子デバイスを製造すること
    を特徴とする電子デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】チャンバ内の被処理基板の上方にプラズマ
    を生成するプラズマ生成手段と、前記被処理基板にバイ
    アスを印加するバイアス印加手段とを備え、前記プラズ
    マ生成手段で生成されたプラズマ中のイオンを前記バイ
    アス印加手段で被処理基板に印加されたバイアスにより
    引き込んで前記被処理基板の表面に形成された被エッチ
    ング材に対してエッチングを行うプラズマエッチング装
    置において、 エッチャントの状態を示す複数種類のプロセス変数とプ
    ラズマ生成状態を示す複数種類の制御変数との関係を示
    すプロセスモデルを格納するプロセスモデル格納部と、 前記複数種類のプロセス変数を計測する計測部と、 該計測部で計測された複数種類のプロセス変数を基に、
    前記プロセスモデル格納部に格納されたプロセスモデル
    に従って所望の制御変数値を算出する算出部と、 該算出部で算出された所望の制御変数値に基いてプラズ
    マ生成条件を制御する制御部とを備えたことを特徴とす
    るプラズマエッチング装置。
  6. 【請求項6】更に、前記プロセス変数の種類と前記制御
    変数の種類とを入力して設定する入力部を備えたことを
    特徴とする請求項5記載のプラズマエッチング装置。
  7. 【請求項7】前記プロセスモデルとして、計測部で計測
    される複数種類のプロセス変数を、該複数種類のプロセ
    ス変数の目標値に追従させるコントロールモデルを含む
    ことを特徴とする請求項5記載のプラズマエッチング装
    置。
  8. 【請求項8】更に、前記プロセスモデルにおける制御パ
    ラメータを入力して設定する入力部を備えたことを特徴
    とする請求項5または7記載のプラズマエッチング装
    置。
  9. 【請求項9】チャンバ内の被処理基板の上方にプラズマ
    を生成するプラズマ生成手段と、前記被処理基板若しく
    は被処理基板を載置する電極にバイアスを印加するバイ
    アス印加手段とを備え、前記プラズマ生成手段で生成さ
    れたプラズマ中のイオンを前記バイアス印加手段で印加
    されたバイアスにより引き込んで前記被処理基板の表面
    を処理するプラズマ処理装置において、 加工の状態を示す複数種類のプロセス変数とプラズマ生
    成状態を示す複数種類の制御変数との関係を示すプロセ
    スモデルを格納するプロセスモデル格納部と、前記複数
    種類のプロセス変数を計測する計測部と、 該計測部で計測された複数種類のプロセス変数を基に、
    前記プロセスモデル格納部に格納されたプロセスモデル
    に従って所望の制御変数値を算出する算出部と、 該算出部で算出された所望の制御変数値に基いてプラズ
    マ生成条件を制御する制御部とを備えたことを特徴とす
    るプラズマ処理装置。
JP2000194923A 2000-06-23 2000-06-23 プラズマエッチング方法および電子デバイスの製造方法並びにプラズマエッチング装置およびプラズマ処理装置 Pending JP2002009059A (ja)

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