JP2002009019A - 加工テーブル - Google Patents

加工テーブル

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JP2002009019A
JP2002009019A JP2000186412A JP2000186412A JP2002009019A JP 2002009019 A JP2002009019 A JP 2002009019A JP 2000186412 A JP2000186412 A JP 2000186412A JP 2000186412 A JP2000186412 A JP 2000186412A JP 2002009019 A JP2002009019 A JP 2002009019A
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chuck
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャックテーブルをその上面精度に影響を及
ぼすことなくテーブル基台に取り付けることができると
ともに、その取付け作業性を良好にすることができる加
工テーブルを提供する。 【解決手段】 テーブル基台と、該テーブル基台の上面
に載置されるチャックテーブルと、該チャックテーブル
をテーブル基台に取り付けるためのチャックテーブル取
付機構とを有する加工テーブルであって、チャックテー
ブル取付機構は、テーブル基台の外周に装着され上側が
開放された係合凹部を備えた一対のブラケットと、チャ
ックテーブルの外周に装着され一対のブラケットに設け
られた係合凹部に遊嵌する一対の係合ピンと、一対の係
合ピンに一端が係止されチャックテーブルをテーブル基
台の上面に向けて押圧するとともに、一対の係合ピンを
係合凹部の一側壁に向けて押圧するバネ部材とを具備し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削装置等の工作
機械において被加工物を吸引保持するための加工テーブ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエーハやセラミックス基板等の
被加工物を切削する切削装置には、被加工物を吸引保持
するための加工テーブルが配設されている。従来用いら
れている加工テーブルについて、図6および図7を参照
して説明する。加工テーブル30は、テーブル基台40
と、、このテーブル基台40の上面に載置されるチャッ
クテーブル50と、チャックテーブル50をテーブル基
台40に取り付けるためのチャックテーブル取付機構6
0からなっている。このような加工テーブル30を構成
するチャックテーブル取付機構60は、被加工物の種類
や大きさに対応したチャックテーブルに適宜交換できる
ように構成されている。テーブル基台40は、中央に円
形状の嵌合凸部401を備えているとともに、嵌合凸部
401の上面に開口する吸引通路402を備えている。
また、テーブル基台40の上端部外周には互いに平行に
形成された一対のブラケット取付部403、403が設
けられている。この一対のブラケット取付部403、4
03には、それぞれ2個のネジ穴404、404が設け
られている。チャックテーブル50は、その外周部に互
いに平行に形成された一対の被支持部501、501を
備えており、この被支持部501、501にそれぞれ2
個のネジ穴502、502が設けられている。
【0003】次に、チャックテーブル取付機構60につ
いて説明する。従来用いられているチャックテーブル取
付機構60は、一対のブラケット601、601と、該
一対のブラケット601、601を上記テーブル基台4
0に取付けるための取付けボルト606、606と、該
一対のブラケット601、601に上記チャックテーブ
ル50を固定するための固定ボルト607、607とか
らなっている。一対にブラケット601、601はL字
状に形成され装着部602と支持部603とを有してお
り、装着部602には上記ブラケット取付部403に形
成された2個のネジ穴404、404の間隔と同一間隔
を有する2個のボルト挿通穴604、604が設けら
れ、支持部603には上記チャックテーブル支持部50
1に形成された2個のネジ穴502、502の間隔と同
一間隔を有する2個のボルト挿通穴605、605が設
けられている。このように構成された一対にブラケット
601、601は、それぞれ装着部603に形成された
ボルト挿通穴604、604に取付けボルト606、6
06を挿通しこの取付けボルト606、606を上記一
対のブラケット取付部403に設けられたネジ穴40
4、404に螺合することにより、テーブル基台40に
装着される。そして、テーブル基台40に装着された一
対のブラケット601、601の支持部603に設けら
れたボルト挿通穴605、605に固定ボルト607、
607を挿通しこの固定ボルト607、607を上記一
対の被支持部501に設けられた2個のネジ穴502、
502に螺合することにより、チャックテーブル50が
一対のブラケット601、601に支持される。このよ
うにチャックテーブル50はチャックテーブル取付機構
60によってテーブル基台40に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記従来の加
工テーブルは、チャックテーブルをテーブル基台に装着
したブラケットにボルトによって固定する構成であるた
め、ボルトの締付によって発生する応力がチャックテー
ブルの上面精度に影響を及ぼす。また、チャックテーブ
ルを交換する際にその都度ボルトを外し締め直す必要が
あり、作業性が悪いとともに、締付トルクの調整が難し
い等の問題がある。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術課題は、チャックテーブルをその
上面精度に影響を及ぼすことなくテーブル基台に取り付
けることができるとともに、その取付け作業性を良好に
することができる加工テーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術課題を解
決するため、本発明によれば、上面に開口する吸引通路
を備えたテーブル基台と、該テーブル基台の上面に載置
されるチャックテーブルと、該チャックテーブルを該テ
ーブル基台に取り付けるためのチャックテーブル取付機
構とを有する加工テーブルにおいて、該チャックテーブ
ル取付機構は、該テーブル基台の外周に装着され上側が
開放された係合凹部を備えた一対のブラケットと、該チ
ャックテーブルの外周に装着され該一対のブラケットに
設けられた該係合凹部に遊嵌する一対の係合ピンと、該
一対の係合ピンに一端が係止され該チャックテーブルを
該テーブル基台の上面に向けて押圧するとともに、該一
対の係合ピンを該係合凹部の一側壁に向けて押圧する弾
性付勢手段と、を具備する、ことを特徴とする加工テー
ブルが提供される。
【0007】上記チャックテーブルは上記テーブル基台
の上面と平行な平面内において回動可能に載置されてお
り、上記一対のブラケットおよび一対の係合ピンは、チ
ャックテーブルの回動中心に対して点対象の位置に設け
られている。また、上記弾性付勢手段は、主にチャック
テーブルをテーブル基台の上面に向けて付勢する第1の
バネ部材と、少なくとも係合ピンを上記係合凹部の一側
壁に当接するように付勢する第2のバネ部材とからなっ
ている。また、上記チャックテーブルの上面には、被加
工物を位置決めする位置決め部材が配設されていること
が望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
加工テーブルの好適な実施形態について、添付図面を参
照して詳細に説明する。
【0009】図1には、本発明に従って構成された加工
テーブルを装備した切削装置としてのダイシング装置の
斜視図が示されている。図示の実施形態におけるダイシ
ング装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備して
いる。この装置ハウジング2内には、被加工物を吸着保
持する加工テーブル3が切削送り方向である矢印Xで示
す方向に移動可能に配設されている。加工テーブル3
は、テーブル基台4と、このテーブル基台4の上面に載
置されるチャックテーブル5と、このチャックテーブル
5をテーブル基台4に取り付けるためのチャックテーブ
ル取付機構6とを具備しており、図示しない回転機構に
よって回動可能に構成されている。加工テーブル3を構
成するテーブル基台4とチャックテーブル5およびチャ
ックテーブル取付機構6については、後で詳細に説明す
る。
【0010】図示の実施形態におけるダイシング装置
は、切削手段としてのスピンドルユニット7を具備して
いる。スピンドルユニット7は、図示しない移動基台に
装着された割り出し方向である矢印Yで示す方向および
切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動調整される
スピンドルハウジング71と、該スピンドルハウジング
71に回転自在に支持され図示しない回転駆動機構によ
って回転駆動される回転スピンドル72と、該回転スピ
ンドル72に装着された切削ブレード73とを具備して
いる。
【0011】図示の実施形態におけるダイシング装置
は、上記加工テーブル3を構成するチャックテーブル5
の上面に保持された被加工物の表面を撮像し、上記切削
ブレード43によって切削すべき領域を検出したり、切
削溝の状態を確認したりするための撮像機構8を具備し
ている。この撮像機構8は顕微鏡やCCDカメラ等の光
学手段からなっている。また、ダイシング装置は、アラ
イメント手段8によって撮像された画像を表示する表示
手段9を具備している。
【0012】次に、上述したダイシング装置の加工処理
動作について簡単に説明する。上記加工テーブル3を構
成するチャックテーブル5の上面に被加工物10を載置
し、図示しない吸引手段を作動することによりチャック
テーブル5上に被加工物10を吸引保持する。このよう
にして被加工物10を吸引保持した加工テーブル3は、
撮像機構8の直下まで移動せしめられる。加工テーブル
3が撮像機構8の直下に位置付けられると、撮像機構8
によって被加工物10に形成されている切断ライン(ス
トリート)が検出され、スピンドルユニット7の割り出
し方向である矢印Y方向に移動調節して精密位置合わせ
作業が行われる。
【0013】その後、被加工物10を吸引保持した加工
テーブル3を切削送り方向である矢印Xで示す方向(切
削ブレード73の回転軸と直交する方向)に移動するこ
とにより、加工テーブル3に保持された被加工物10は
切削ブレード73により所定の切断ライン(ストリー
ト)に沿って切断される。即ち、切削ブレード73は割
り出し方向である矢印Yで示す方向および切り込み方向
である矢印Zで示す方向に移動調整されて位置決めされ
るスピンドルユニット7に装着され、回転駆動されてい
るので、加工テーブル3を切削ブレード73の下側に沿
って切削送り方向に移動することにより、加工テーブル
3に保持された被加工物10は切削ブレード73により
所定の切断ライン(ストリート)に沿って切削される。
このようにして被加工物10の切断が終了した後、被加
工物10を保持した加工テーブル3は、最初に被加工物
10を吸引保持した図1で示す位置に戻され、ここで被
加工物10の吸引保持を解除する。
【0014】次に、上記加工テーブル3を構成するテー
ブル基台4とチャックテーブル5およびチャックテーブ
ル取付機構6について、図2乃至図5を参照して詳細に
説明する。図示の実施形態におけるテーブル基台4は、
図3および図4に示すように中央に円形状の嵌合凸部4
1を備えているとともに、嵌合凸部41の上面に開口す
る吸引通路42を備えている。また、テーブル基台4の
上端部外周には上記円形状の嵌合凸部41の中心に対し
て点対象となる位置に互いに平行に形成された一対のブ
ラケット取付部43、43が設けられている。この一対
のブラケット取付部43、43には、それぞれ2個のネ
ジ穴44a、44bが設けられている。
【0015】チャックテーブル5は、被加工物を吸着保
持する吸着チャック部51と、テーブル基台4に装着す
るための嵌合部52と、吸着チャック部51と嵌合部5
2の外周部を連結する連結部53と、吸着チャック部5
1と嵌合部52との間に形成された空間部54とからな
っている。吸着チャック部51には、その上面に格子状
の基準ライン511が形成されているとともに、上記空
間部54と連通し上面に開口する複数個の連通口512
が設けられている。なお、チャックテーブル5を構成す
る吸着チャック部51の上面には、上記格子状の基準ラ
イン511の隅部に対応する3か所に被加工物を位置決
めする位置決め部材55が配設されている。嵌合部52
の中央には上記テーブル基台4に設けられた嵌合凸部4
1に対応する直径を有する嵌合凹部521を備えてお
り、この嵌合凹部521を嵌合凸部41に嵌合すること
によりチャックテーブル5をテーブル基台4の上面に載
置する。従って、チャックテーブル5は、テーブル基台
4の上面に載置された状態においてはテーブル基台4の
上面と平行な平面内において嵌合凸部41を中心として
回動可能である。上記連結部53には、その外周に互い
に平行に形成された一対の被支持部531、531が設
けられている。この一対の被支持部531、531に
は、後述する一対の係合ピンを装着するための一対のネ
ジ穴532、532が設けられている。この一対のネジ
穴532、532は、上記嵌合部52に設けられた嵌合
凹部521の中心に対して点対象となる位置に設けられ
ている。
【0016】次に、チャックテーブル取付機構6につい
て説明する。図示の実施形態におけるチャックテーブル
取付機構6は、一対のブラケット61、61と、この一
対のブラケット61、61を上記テーブル基台4に取付
けるための取付けボルト62a、62bと、上記チャッ
クテーブル5に装着される一対の係合ピン63、63
と、この一対の係合ピン63、63と上記一対のブラケ
ット61、61間にそれぞれ張設されるコイルバネから
なる第1のバネ部材64、64と第2のバネ部材65、
65とからなっている。一対のブラケット61、61は
それぞれL字状に形成され装着部611と支持部612
とを有している。一対のブラケット61、61を構成す
る装着部611には、それぞれ上記ブラケット取付部4
3に設けられた2個のネジ穴44a、44bの間隔と同
一間隔を有する2個のボルト挿通穴613a、613b
が設けられている。一対のブラケット61、61を構成
する支持部612、612には、それぞれ上側が開放さ
れた係合凹部614を備えている。なお、上記2個のボ
ルト挿通穴の一方のボルト挿通穴613aは係合凹部6
14の下方に設けられている。
【0017】上記取付けボルト62a、62bは、軸部
621と、該軸部621の一端部に形成され上記一対の
ブラケット取付部43に設けられたネジ穴44a、44
bに螺合するネジ部622と、軸部621の中間に形成
された鍔部623と、軸部621の他端に設けられた頭
部624と、該頭部624と鍔部623との間に形成さ
れたバネ係止部625とからなっている。このように構
成された取付けボルト62a、62bを上記一対にブラ
ケット61の装着部611に形成されたボルト挿通穴6
13a、613bに挿通し、このボルト62を上記一対
のブラケット取付部43に設けられたネジ穴44a、4
4bに螺合することにより、一対にブラケット61、6
1をテーブル基台4に装着することができる。
【0018】上記一対の係合ピン63、63は、中央部
に形成され上記係合凹部614に遊嵌する円柱状の係合
部631と、該係合部631の一端から突出して形成さ
れ上記チャックテーブル5に形成された一対の被支持部
531が設けられた一対のネジ穴532、532と螺合
するネジ部632と、該係合部631の他端側に設けら
れた頭部633と、該頭部633と係合部631の間に
形成されたバネ係止部634とからなっている。このよ
うに構成された一対の係合ピン63は、それぞれネジ部
632をチャックテーブル5の一対の被支持部531、
531に設けられた一対のネジ穴532、532に螺合
することによってチャックテーブル5に取り付けられ
る。
【0019】次に、チャックテーブル5のテーブル基台
4への取り付けについて説明する。上記のように一対の
係合ピン63、63をチャックテーブル5の一対の被支
持部531、531に取り付けた状態で、チャックテー
ブル5をテーブル基台4の上面に載置する。このとき、
チャックテーブル5を構成する嵌合部52の中央に設け
られた嵌合凹部521をテーブル基台4に設けられた嵌
合凸部41に嵌合するするとともに、一対の係合ピン6
3、63の係合部631、631をテーブル基台4に装
着された一対のブラケット61、61に設けられている
係合凹部614、614に遊嵌する。このようにして、
チャックテーブル5をテーブル基台4の上面に載置した
ら、一対の係合ピン63、63と一方の取付けボルト6
2a、62aとの間に第1のバネ部材64、64を張設
するとともに、一対の係合ピン63、63と他方の取付
けボルト62b、62bとの間に第2のバネ部材65、
65を張設する。即ち、第1のバネ部材64、64の一
端を係合ピン63、63のバネ係止部634、634に
係止するとともに他端を取付けボルト62a、62aの
バネ係止部625、625に係止し、第2のバネ部材6
5、65の一端を係合ピン63、63のバネ係止部63
4、634に係止するとともに他端を取付けボルト62
b、62bのバネ係止部625、625に係止する。
【0020】ここで、第1のバネ部材64と第2のバネ
部材65の付勢力の方向について説明する。第1のバネ
部材64は、係合ピン63と該係合ピン63の下方に位
置する一方の取付けボルト62aとの間に張設されるの
で、図5において矢印640で示すようにチャックテー
ブル5を下方即ち主にテーブル基台4の上面に向けて付
勢する。一方、第2のバネ部材65は、係合ピン63と
一方の取付けボルト62aと所定の間隔をおいて配設さ
れた他方の取付けボルト62bとの間に張設されるの
で、図5において矢印650で示すようにチャックテー
ブル5を斜め下方即ち係合ピン63の係合部631を係
合凹部614の一側壁614aに当接するように付勢す
るとともに、チャックテーブル5をテーブル基台4の上
面に向けて付勢する。従って、チャックテーブル5はテ
ーブル基台4の上面に取り付けられるとともに、上記嵌
合凸部41を中心とする回動が規制される。このように
図示の実施形態においては、第1のバネ部材64、64
および第2のバネ部材65、65はチャックテーブル5
をテーブル基台4の上面に向けて押圧するとともに、一
対の係合ピン63、63を係合凹部614、614の一
側壁614a、614aに向けて押圧する弾性付勢手段
として機能する。
【0021】以上のように、図示の実施形態における加
工テーブル3は、第1のバネ部材64、64および第2
のバネ部材65、65によってチャックテーブル5をテ
ーブル基台4の上面に向けて押圧するとともに、一対の
係合ピン63、63を一対のブラケット61、61の係
合凹部614、614の一側壁614a、614aに向
けて押圧することにより、チャックテーブル5をテーブ
ル基台4に取り付けるので、従来の加工テーブルのよう
にチャックテーブルにボルトの締付によって発生する応
力が生ずることはない。また、チャックテーブル5をテ
ーブル基台4に取り付ける際には、第1のバネ部材6
4、64および第2のバネ部材65、65を一対の係合
ピン63、63と取付けボルト62a、62aおよび6
2b、62bに係止すればよいので、その取付け作業性
を良好となる。なお、図示の実施形態においては、第2
のバネ部材65、65はチャックテーブル5をテーブル
基台4の上面に向けて押圧する力が作用するように構成
されているので、第1のバネ部材64、64を省略して
もよい。
【0022】
【発明の効果】本発明による加工テーブルは以上のよう
に構成されているので、次の作用効果を奏する。
【0023】即ち、本発明によれば、チャックテーブル
をテーブル基台に取り付けるためのチャックテーブル取
付機構は、テーブル基台の外周に装着され上側が開放さ
れた係合凹部を備えた一対のブラケットと、チャックテ
ーブルの外周に装着され一対のブラケットに設けられた
係合凹部に嵌合する一対の係合ピンと、該一対の係合ピ
ンに一端が係止されチャックテーブルをテーブル基台の
上面に向けて押圧するとともに、一対の係合ピンを係合
凹部の一側壁に向けて押圧する弾性付勢手段とを具備し
ているので、チャックテーブルをテーブル基台に取り付
ける際に従来の加工テーブルのようにチャックテーブル
にボルトの締付によって発生する応力が生ずることはな
い。また、チャックテーブルをテーブル基台に取り付け
る際には、弾性付勢手段を一対の係合ピンに係止すれば
よいので、その取付け作業が簡単で作業性を良好とな
る。更に、チャックテーブルをテーブル基台から取り外
す場合も従来のようにボルトを弛めて外す必要がないの
で、その取り外し作業が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された加工テーブルを装備
した切削装置であるダイシング装置の斜視図。
【図2】本発明に従って構成された加工テーブルの斜視
図。
【図3】図2におけるA−A線断面図。
【図4】図2の加工テーブルを構成する各部材を分解し
て示す斜視図。
【図5】図2の加工テーブルのチャックテーブル取付機
構を構成する弾性付勢手段の付勢力の方向を示す説明
図。
【図6】従来用いられている加工テーブルの斜視図。
【図7】図6の加工テーブルを構成する各部材を分解し
て示す斜視図。
【符号の説明】
2:装置ハウジング 3:加工テーブルテーブル 4:テーブル基台 41:嵌合凸部 42:吸引通路 43:ブラケット取付部 5:チャックテーブル 51:吸着チャック部 52:嵌合部 53:連結部 54:空間部 55:位置決め部材 6:チャックテーブル取付機構 61:ブラケット 62a、62b:取付けボルト 63:係合ピン 64:第1のバネ部材 65:第2のバネ部材 7:スピンドルユニット 8:撮像機構 9:表示手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に開口する吸引通路を備えたテーブ
    ル基台と、該テーブル基台の上面に載置されるチャック
    テーブルと、該チャックテーブルを該テーブル基台に取
    り付けるためのチャックテーブル取付機構とを有する加
    工テーブルにおいて、 該チャックテーブル取付機構は、該テーブル基台の外周
    に装着され上側が開放された係合凹部を備えた一対のブ
    ラケットと、該チャックテーブルの外周に装着され該一
    対のブラケットに設けられた該係合凹部に遊嵌する一対
    の係合ピンと、該一対の係合ピンに一端が係止され該チ
    ャックテーブルを該テーブル基台の上面に向けて押圧す
    るとともに、該一対の係合ピンを該係合凹部の一側壁に
    向けて押圧する弾性付勢手段と、を具備する、 ことを特徴とする加工テーブル。
  2. 【請求項2】 該チャックテーブルは該テーブル基台の
    上面と平行な平面内において回動可能に載置されてお
    り、該一対のブラケットおよび該一対の係合ピンは、該
    チャックテーブルの回動中心に対して点対象の位置に設
    けられている、請求項1記載の加工テーブル。
  3. 【請求項3】 該弾性付勢手段は、主に該チャックテー
    ブルを該テーブル基台の上面に向けて付勢する第1のバ
    ネ部材と、少なくとも係合ピンを該係合凹部の一側壁に
    当接するように付勢する第2のバネ部材とからなってい
    る、請求項1又は2記載の加工テーブル。
  4. 【請求項4】 該チャックテーブルの上面には、被加工
    物を位置決めする位置決め部材が配設されている、請求
    項1から3のいずれかに記載の加工テーブル。
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