JP2002008973A - モノリシック・ステージ - Google Patents

モノリシック・ステージ

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JP2002008973A
JP2002008973A JP2001118192A JP2001118192A JP2002008973A JP 2002008973 A JP2002008973 A JP 2002008973A JP 2001118192 A JP2001118192 A JP 2001118192A JP 2001118192 A JP2001118192 A JP 2001118192A JP 2002008973 A JP2002008973 A JP 2002008973A
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moving
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Andrew J Hazelton
アンドリュー・ジェイ・ヘイゼルトン
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小さな質量と、比較的高い共振周波数
と、比較的高いサーボ帯域幅を持つステージを備えるス
テージ組立体を提供する。 【解決手段】 装着フレーム14と、対象物24を保持
するためのものであって、装着フレーム14に対してX
軸に沿って、またX軸とほぼ直交するY軸に沿って移動
できるとともに、X軸およびY軸とほぼ直交するZ軸回
りに移動できるモノリシックなステージ・フレーム16
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物を移動させ
るためのステージに関し、特に、露光装置用のモノリシ
ック・ステージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】露光装置は、通常、半導体処理の際に像
をレチクルから半導体ウエハに転写するために使用され
る。通常の露光装置は、照明源、レチクルを固定するレ
チクルステージ、レンズ組立体、および半導体ウエハを
固定するウエハ・ステージを含む。レチクルステージお
よびウエハ・ステージは、装置フレームにより基礎部分
の上に支持されている。通常、一つまたはそれ以上のモ
ータが、ウエハ・ステージを正確に位置決めし、一つま
たはそれ以上のモータが、レチクルステージを正確に位
置決めする。レチクルからウエハに転写された像は非常
に小さい。従って、ウエハとレチクルとの相対的な位置
決めを正確に行うことは、高密度の半導体ウエハの製造
には非常に重要なことである。
【0003】通常のレチクルステージは、粗調整ステー
ジと微調整ステージとを含む。粗調整ステージは、レチ
クルを比較的大きく移動させるために使用され、微調整
ステージは、レチクルを相対的に小さく、正確に移動す
るために使用される。現在のレチクルステージは、通
常、微調整ステージを移動するために、一組の精密モー
タを使用し、粗調整ステージを移動するために一組の粗
モータを使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】都合の悪いことに、粗
調整ステージと微調整ステージとの両方を使用する現在
のレチクルステージは、相対的に全質量が大きく、剛性
はそんなに高くない。さらに、粗調整ステージと微調整
ステージとの組合せは、共振周波数が相対的に低く、サ
ーボ帯域幅が低い。共振周波数が低く、サーボ帯域幅が
低いので、外力および/または小さな反力が加わると、
すぐに振動してレチクルステージに歪を与える。このこ
とは、レチクルステージの位置および露光装置の性能に
影響する。
【0005】さらに、粗調整ステージおよび微調整ステ
ージを移動するための複数の組のモータのために、レチ
クルステージのレイアウトや、粗調整ステージおよび微
調整ステージの動きを制御するために必要なシステムの
レイアウトが複雑になる。さらに、これらのモータは、
ステージに近い貴重なスペースを占拠し、大きな電流を
消費し、かなりの量の熱を発生する。この熱は、その
後、モータの周囲の空気、およびモータの付近に位置す
る他の構成部材を含む周囲の環境に伝わる。この熱は、
周囲の空気の屈折率を変える。それにより、ステージの
位置をモニタするために使用する任意の計測システムの
精度を低下させ、機械の位置決めの精度を低下させる。
【0006】上記のことを考慮して、本発明の一つの目
的は、比較的小さな質量と、比較的高い共振周波数と、
比較的高いサーボ帯域幅を持つ一つのステージを備える
ステージ組立体を提供することである。本発明のもう一
つの目的は、製造および制御が比較的簡単なステージ組
立体を提供することである。本発明のさらにもう一つの
目的は、二つのレチクルを同時に運ぶことができる、質
量が小さいステージを提供することである。本発明のさ
らにもう一つの目的は、比較的剛性が高く、小型のステ
ージを持つステージ組立体を提供することである。本発
明のさらにもう一つの目的は、高密度の半導体ウエハを
製造することができる露光装置を提供することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、ガイドを持たないス
テージを備えるステージ組立体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記要望を満
足させる対象物を移動するためのステージ組立体に関す
る。上記ステージ組立体は、装着フレームとステージ・
フレームを含む。ステージ・フレームは、対象物を保持
するホルダーを含む。ステージ・フレームは、X軸およ
びX軸とほぼ直交するY軸に沿って移動することがで
き、X軸およびY軸とほぼ直交するZ軸回りに移動する
ことができる。
【0008】本発明の特徴は、ステージ・フレームがモ
ノリシックであることである。本明細書では、モノリシ
ックという用語は、実質的に一つの移動する部分を持つ
システムを意味する。
【0009】本発明の場合、ステージ組立体は、ステー
ジ・フレームをX軸に沿って移動するX移動装置、ステ
ージ・フレームをY軸に沿って移動するY移動装置を含
む。X移動装置および/またはY移動装置は、また、Z
軸に関して、ステージ・フレームを移動するために使用
することができる。さらに、ステージ組立体は、ステー
ジ・フレームをZ軸に沿ってX軸およびY軸に関して移
動させるZ移動装置を含むことができる。X移動装置は
Xステージ部材を含み、Y移動装置はYステージ部材を
含み、Z移動装置はZステージ部材を含む。
【0010】ステージ・フレームは、第一の側部と、こ
れにほぼ平行に間隔をおいて位置する第二の側部を含
む。X移動装置のステージ部材、Y移動装置およびZ移
動装置は、上記側部に固定されている。本発明の場合、
Yステージ部材およびZステージ部材は、Xステージ部
材のほぼ真上のところで、ステージ・フレームに固定す
ることができる。さらに、Yステージ部材およびZステ
ージ部材は、Xステージ部材のほぼ真下のところで、ス
テージ・フレームに固定することができる。この設計に
より、移動装置の力をステージ・フレームの重心を通し
て加えることができる。
【0011】本発明の場合、ステージ・フレームは、少
なくとも三つの自由度、好適には、六つの自由度を持
つ、ガイドを持たないタイプのステージ・フレームであ
る。より詳細に説明すると、ステージ・フレームは、Y
軸およびX軸沿いに、またZ軸に関して拘束されない
し、より好適には、Z軸沿いに、またY軸およびX軸に
関して拘束されない。
【0012】本発明は、また、対象物を移動させる方
法、ステージ組立体の製造方法、露光装置の製造方法、
ウエハおよびデバイスの製造方法に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の新規な特徴、本発明自身
およびその構造および動作の両方は、添付の説明を読み
ながら添付の図面を参照すれば、最もよく理解すること
ができるだろう。図面中、類似の部品には類似の参照番
号が付けてある。
【0014】最初に、図1−図3について説明すると、
本発明の特徴を持つステージ組立体10は、モノリシッ
ク・ステージ12および装着フレーム14を含む。ステ
ージ12は、モノリシック・ステージ・フレーム16を
含む。移動装置組立体18は、ステージ・フレーム16
を、装着フレーム14および装着ベース20(図14に
示す)に対して、少なくとも三つの自由度で、より好適
には、六つの自由度で移動させる。制御システム22
は、装着フレーム14に対してステージ12を正確に位
置決めするために移動装置組立体18を制御する。
【0015】ステージ・フレーム16はモノリシックな
ので、移動装置組立体18の移動装置の数は、比較対象
の粗調整ステージ−微調整ステージの組合せ(図示せ
ず)の移動装置の数より少ない。そのため、移動装置組
立体18、および移動装置組立体18用の制御システム
22の設計が簡単になる。さらに、この設計により、移
動装置組立体18は、より小さな熱しか発生しないし、
またより小さいエネルギーしか消費しない。
【0016】さらに、モノリシック・ステージ・フレー
ム16の剛性は、比較的高く、共振周波数は比較的高
く、サーボ帯域幅は比較的高い。ステージ12のサーボ
帯域幅が比較的高いので、外力および小さな反力が、ス
テージ12の位置に影響を与える恐れは小さい。そのた
め、ステージ12をより正確に位置決めすることができ
る。
【0017】ステージ組立体10は、製造プロセスおよ
び/または検査プロセス中に、一つまたはそれ以上の対
象物24を正確に位置決めする際に特に役に立つ。ステ
ージ組立体10により、種々のタイプの対象物24を位
置決めし、移動することができる。本明細書に記載する
実施形態の中のいくつかの場合、各対象物24は、レチ
クル26であり、ステージ組立体10は、例えば、半導
体ウエハ(図14に示す)のようなデバイス30を製造
する際に、各レチクル26を正確に位置決めするための
露光装置28(図14に示す)の一部として役に立つ。
【0018】別の方法としては、図12に示すように、
ステージ組立体10を、製造中にウエハ30を移動する
ために使用することができる。さらに、別の方法として
は、例えば、ステージ組立体10を、レチクル製造中
に、レチクル26を移動するために、電子顕微鏡(図示
せず)下の対象物、精密測定作業(図示せず)中の対象
物、または精密製造作業中の対象物24を移動するため
に使用することができる。
【0019】本明細書の図面の中のいくつかは、X軸、
Y軸およびZ軸を指定する座標システムを含む。座標シ
ステムは、単に参照のためのものであって、他のものを
使用することもできることを理解されたい。例えば、X
軸をY軸に切り換えることもできるし、および/または
ステージ組立体10を回転することもできる。図に示す
実施形態の場合には、X軸は、ステージ12の走査方向
を向いている。
【0020】図面は、ステージ組立体10の多数の他の
実施形態を示す。各実施形態の場合、ステージ組立体1
0は、少なくとも三つの運動度で、移動装置組立体18
により移動するモノリシック・ステージ・フレーム16
を含む。図示の実施形態の場合には、ステージ・フレー
ム16は、少なくとも、移動装置組立体18により、X
軸に沿って比較的大きな変位で移動し、Y軸に沿って比
較的小さな変位で移動し、Z軸(シータZ)を中心にし
て比較的小さな変位で移動する。しかし、ステージ組立
体10の設計、およびステージ12の自由度および運動
度は変更することができる。例えば、ステージ組立体1
0を、移動装置組立体18が、Z軸に沿って比較的小さ
な変位で、X軸を中心にして比較的小さな変位で、およ
びY軸を中心にして比較的小さな変位でステージ・フレ
ーム16を移動するように設計することもできる。
【0021】図1−図3は、本発明の特徴を持つステー
ジ組立体10の第一の実施形態を示す。この実施形態の
場合には、ステージ・フレーム16は、フレーム底部3
2、フレーム頂部34、フレームの第一の側面36、フ
レームの第一の側面36にほぼ対向するフレームの第二
の側面38、フレームの前面40、およびフレームの前
面40にほぼ対向するフレームの後面42を含む。ステ
ージ・フレーム16は、(i)ほぼ長方形の本体部分4
4、(ii)フレームの第一の側面36に沿って延びるほ
ぼ長方形の第一の側部46、および(iii)フレームの
第二の側面38に沿って延びるほぼ長方形の第二の側部
48を含む。ステージ・フレーム16は、また、フレー
ムの第一の側面36とフレームの第二の側面38の中
間、フレームの頂部34とフレームの底面32の中間、
およびフレームの前面40とフレームの後面42との間
を延びるステージの中心軸49を含む。ステージ・フレ
ーム16の重心51は、フレームの前面40とフレーム
の後面42の中間のステージの中心軸49上にある。
【0022】ステージ・フレーム16は、また、一つま
たはそれ以上のホルダー50を含む。各ホルダー50
は、例えば、レチクル26のような、対象物24の中の
一つをステージ12に保持し固定する。図示の実施形態
の場合には、各ホルダー50は、各側面に真空チャック
を備える長方形の開口部である。別の方法としては、例
えば、各ホルダー50として、静電チャック、または他
のタイプのクランプを使用することもできる。ホルダー
50の数は自由に変更することができる。例えば、図示
の実施形態の場合には、ステージ・フレーム16は、間
隔をおいた二つのホルダー50を含む。本明細書に記載
する独特の設計により、二つのレチクル26(図1およ
び図2には一つしか図示していない)を保持している比
較的質量の小さいステージ12を作ることができる。別
の方法としては、ステージ12は、一つの対象物24だ
けを固定するための一つのホルダー50を含むことがで
きる。
【0023】図1−図3のステージ・フレーム16は、
必要な寸法に機械加工された単一の材料からできてい
る。ステージ・フレーム16は、炭化シリコンのような
セラミック;アルミニウム、チタンまたは鋼鉄のような
金属;または合成材料を含む多数の材料から作ることが
できる。ステージ・フレーム16は、好適には、材料の
単体でできているのが好ましいので、ステージ・フレー
ム16は、比較的剛性が高く、比較的高いサーボ帯域幅
を持つ。
【0024】装着フレーム14は、装着ベース20上に
固定され、ステージ・フレーム16の付近で、移動装置
組立体18の一部を保持する。装着フレーム14は、図
14に示すように、反動フレーム(リアクションフレー
ム)52により、装着ベース20に直接固定することも
できるし、または装着フレーム14を装着ベース20上
で反動質量体(リアクションマス;図示せず)に接続す
ることもできる。
【0025】装着フレーム14の設計は、ステージ組立
体10の設計要件に適合するように自由に変えることが
できる。本明細書には、装着フレーム14の多数の他の
設計も記載されている。図1−図3の実施形態の場合に
は、装着フレーム14は、ステージ・フレーム16の側
面36,38に対向し、間隔をおいて位置する第一のフ
レーム本体54Aおよび第二のフレーム本体54Bを含
む。この実施形態の場合には、各フレーム本体54A,
54Bは、ほぼC字形の断面を持ち、上部脚部56Aお
よび下部脚部56Bを含む。
【0026】移動装置組立体18の設計は、ステージ1
2の移動要件に適合するように自由に変えることができ
る。図1−図3の実施形態の場合には、移動装置組立体
18は、上部X移動装置58A、下部X移動装置58
B、上部Y移動装置60A、一組の下部Y移動装置60
B、一組の上部Z移動装置62A、および下部Z移動装
置62Bを含む。移動装置58A,58B,60A,6
0B,62A,62Bは、X軸、Y軸、およびZ軸に沿
って、またX軸、Y軸、およびZ軸を中心にして、ステ
ージ・フレーム16を移動させる。より詳細に説明する
と、この実施形態の場合には、(i)X移動装置58
A,58Bは、X軸に沿って比較的大きな変位で、ステ
ージ・フレーム16を移動させ、(ii)Y移動装置60
A,60Bは、Y軸に沿ってまたZ軸を中心にして、比
較的小さな変位で、ステージ・フレーム16を移動さ
せ、(iii)Z移動装置62A,62Bは、Z軸に沿っ
て、X軸を中心にして、およびY軸を中心にして、制限
された範囲内で、ステージ・フレーム16を移動させ
る。別の方法としては、例えば、X移動装置58A,5
8Bを、Z軸を中心にしてステージ・フレーム16を移
動させるために使用することができる。さらに、別の方
法の場合、三つの自由度のステージ12用の移動装置組
立体18は、X移動装置58A,58BおよびY移動装
置60A,60Bだけを使用する。
【0027】各移動装置58A,58B,60A,60
B,62A,62Bの設計は、ステージ組立体10の運
動要件に適合するように、自由に変更することができ
る。本明細書に記載するように、各X移動装置58A,
58Bは、Xステージ部材64およびXステージ部材6
4と相互に作用する、隣接するXベース部材66を含
む。各Y移動装置60A,60Bは、Yステージ部材6
8、およびYステージ部材68と相互に作用する、隣接
するYベース部材70を含む。各Z移動装置62A,6
2Bは、Zステージ部材72、およびZステージ部材7
2と相互に作用する、隣接するZベース部材74を含
む。
【0028】各移動装置58A,58B,60A,60
B,62A,62Bのステージ部材64,68,72
は、ステージ・フレーム16に固定され、ステージ・フ
レーム16と共に移動し、ステージ12の一部を形成す
る。反対に、各移動装置58A,58B,60A,60
B,62A,62Bのベース部材66,70,74は、
装着フレーム14に固定されている。
【0029】総じて、本明細書に記載する各実施形態の
場合には、ステージ部材64,68,72は、各移動装
置58A,58B,60A,60B,62A,62B
の、対応するベース部材66,70,74に対して移動
する。さらに、ステージ部材64,68,72と、各移
動装置58A,58B,60A,60B,62A,62
Bの、対応するベース部材66,70,74との間には
ギャップ76(図3)が存在する。通常、ギャップ76
は、約1〜5ミリである。しかし、特定の移動装置58
A,58B,60A,60B,62A,62Bの設計に
よっては、ギャップ76をもっと広くすることもできる
し、狭くすることもできる。
【0030】さらに、各実施形態の場合には、各移動装
置58A,58B,60A,60B,62A,62B
の、部材64,66,68,70,72,74の中の一
つは、一つまたはそれ以上のマグネット・アレー78を
含み、各移動装置58A,58B,60A,60B,6
2A,62Bの、他の部材64,66,68,70,7
2,74は、一つまたはそれ以上の導体アレー80を含
む。
【0031】各マグネット・アレー78は、一つまたは
それ以上のマグネット82を含む。各マグネット・アレ
ー78の設計、および各マグネット・アレー78内のマ
グネット82の数は、移動装置58A,58B,60
A,60B,62A,62Bの設計要件に適合するよう
に変えることができる。マグネット82の向きは、図面
中に、S極からN極の方を向いている矢印で示す。本明
細書に記載する実施形態の場合には、各マグネット82
は、ほぼ長方形である。しかし、各マグネット82の形
は変えることができる。
【0032】各導体アレー80は、一つまたはそれ以上
の導体84を含む。各導体アレー80の設計、および各
導体アレー80内の導体84の数は、移動装置58A,
58B,60A,60B,62A,62Bの設計要件に
適合するように変えることができる。各導体84は、銅
のような金属、または超伝導体のような電流を流すこと
ができ、磁界を発生することができる任意の物質または
材料から作ることができる。本明細書に記載する実施形
態の場合には、各導体84は、ほぼ環状のコイルであ
る。各コイルは、通常、エポキシで封入された複数の電
気ワイヤを含む。
【0033】電流(図示せず)は、制御システム22に
より、各導体アレー80内の各導体84に個別に供給さ
れる。各導体84内の電流は、マグネット・アレー78
内の一つまたはそれ以上のマグネット82が発生した磁
界(図示せず)と相互に作用する。それにより、導体8
4と、装着フレーム14に対して、ステージ12を移動
するために使用することができるマグネット82との間
に力(ローレンツ力)が発生する。
【0034】より詳細に説明すると、各X移動装置58
A,58BのXステージ部材64およびXベース部材6
6は相互に作用して、X軸に沿って、装着フレーム14
に対してステージ・フレーム16を選択的に移動する。
図1−図3の実施形態の場合には、各X移動装置58
A,58Bは、リニアモータである。各X移動装置58
A,58B用のXステージ部材64は、ステージ・フレ
ーム16に固定され、このステージ・フレーム16の全
長に沿って延び、各X移動装置58A,58B用のXベ
ース部材66は、フレーム本体54A,54Bの一方の
脚部56A,56Bの一方に固定され、この脚部の全長
に沿って延びる。より詳細に説明すると、上部X移動装
置58Aの場合には、(i)Xステージ部材64は、フ
レームの第二の側部48、およびフレームの第二の側面
38付近のステージ・フレーム16のフレーム頂部34
に固定され、それに沿って延びる。(ii)Xベース部材
66は、第二のフレーム本体54Bの上部脚部56Aに
固定され、それに沿って延びる。下部X移動装置58B
の場合には、(i)Xステージ部材64は、第一の側部
46、およびフレームの第一の側面36付近のステージ
・フレーム16のフレーム底部32に固定され、それに
沿って延びる。(ii)Xベース部材66は、第一のフレ
ーム本体54Aの下部脚部56Bに固定され、それに沿
って延びる。
【0035】これらの実施形態の場合には、各X移動装
置58A,58BのXステージ部材64は、間隔を置い
て位置する複数の導体84を持つ導体アレー80を含
み、一方、各X移動装置58A,58BのXベース部材
66は、複数のマグネット82を含むマグネット・アレ
ー78を含む。図4に、各X移動装置58A,58B
の、Xベース部材66用の適当なマグネット・アレー7
8を示す。別の方法としては、例えば、Xベース部材
は、導体アレーを含むことができ、Xステージ部材は、
マグネット・アレーを含むことができる。さらに、別の
方法としては、上部X移動装置58Aを第一の側部46
に移動させることができ、下部X移動装置58Bを第二
側部48に移動させることができる。
【0036】この設計により、X移動装置58A,58
Bは、X軸に沿って、ステージ・フレーム16、および
一つまたはそれ以上の対象物24の位置に対して、比較
的大きな変位調整をする。X軸に沿ったステージ12の
必要なストロークは、ステージ12が保持する対象物2
4の数およびステージ組立体10の使用方法により異な
る。より詳細に説明すると、露光装置28の場合には、
通常、X軸沿いのX移動装置58A,58Bのストロー
クは、対象物24の数が増大するにつれて、増大させな
ければならない。一つのレチクル26を移動させるステ
ージ組立体10のX軸沿いの適当なストロークは約25
0〜350ミリであり、一方、二つのレチクル26の適
当なストロークは約450〜550ミリである。
【0037】X移動装置58A,58Bは、Z軸を中心
にするトルク、またはY軸沿いの力を最低限度まで少な
くするか、完全に除去するために一意に位置決めされ
る。より詳細に説明すると、X移動装置58A,58B
は、ステージの中心軸49および重心51に対して正反
対に対向している。上記の他の方法により、各X移動装
置58A,58Bは、重心51およびステージの中心軸
49からX軸およびZ軸に沿って同じ距離だけ離れてい
る。この設計により、X移動装置58A,58Bは、Y
軸を中心にして有意のトルクを発生しないし、Y軸に沿
って有意な力を発生しない。この機能により、Z移動装
置62A,62Bは、Y軸を中心とするステージ・フレ
ーム16の運動をよりよく制御することができ、Y移動
装置60A,60Bは、Y軸に沿ったステージ・フレー
ム16の運動をよりよく制御することができる。さら
に、この設計のおかげで、より小型で軽量のZ移動装置
62A,62B、およびY移動装置60A,60Bを使
用することができる。より小型の移動装置60A,60
B,62A,62Bは熱の発生量が少なく、エネルギー
の消費が少ない。
【0038】Y移動装置60A,60Bは、装着フレー
ム14に対して、Y軸沿いにまたZ軸を中心にしてステ
ージ・フレーム16を選択的に移動させる。上記の他の
方法で、Y移動装置60A,60Bは、Y軸沿いに、ま
たZ軸を中心にして、ステージ・フレーム16、および
一つまたはそれ以上の対象物24の位置に対して比較的
少ない調整を行う。Y移動装置60A,60Bの必要な
ストロークは、ステージ組立体10の使用方法により変
化する。一つのレチクル26を移動させる露光装置28
用のステージ組立体10に対するY軸沿いの適当なスト
ロークは、約1〜5ミリである。
【0039】図1−図3の実施形態の場合には、各Y移
動装置60A,60Bは、通常、ボイス・コイル・アク
チュエータと呼ばれるアクチュエータである。各Y移動
装置60A,60B用のYステージ部材68は、ステー
ジ・フレーム16に固定され、各アクチュエータ用のY
ベース部材70は、フレーム本体54A,54Bの中の
一方の脚部56A,56Bの中の一方に固定される。よ
り詳細に説明すると、上部Y移動装置60AのYステー
ジ部材68は、フレームの前面40とフレームの後面4
2との間のフレームの第一の側面36付近のステージ・
フレーム16の第一の側部46およびフレームの頂面3
4に固定される。Y移動装置60A用のYベース部材7
0は、第一のフレーム本体54Aの上部脚部56Aに固
定される。上部Y移動装置60用のYベース部材70
は、第一のフレーム本体54Aの上部脚部56Aに固定
される。各下部Y移動装置60Bは、第二の側部48お
よびフレームの第二の側面38付近のステージ・フレー
ム16のフレーム底部32に固定されているYステージ
部材68を含む。下部Y移動装置60Bの一方のための
Yステージ部材68の一方は、フレームの前面40の近
くに位置していて、他方の下部Y移動装置60B用の他
方のYステージ部材68は、フレームの後面42の近く
に位置する。さらに、図1−図3の実施形態の場合に
は、二つの下部Y移動装置60Bは、第二のフレーム本
体54Bの下部脚部56Bに沿って延び、この脚部に固
定されている一つのYベース部材70を含む。
【0040】図示の実施形態の場合には、各Y移動装置
60A,60BのYステージ部材68は、一本の導体8
4を持つ導体アレー80を含み、一方、各Y移動装置6
0A,60BのYベース部材70は、一組のマグネット
82を持つマグネット・アレー78を含む。図5に、Y
ベース部材70用の適当なマグネット・アレー78を示
す。別の方法としては、Yベース部材は、導体アレーを
含み、Yステージ部材は、マグネット・アレーを含むこ
とができる。さらに、別の方法としては、移動装置組立
体18は、二つの上部Y移動装置および一つの下部Y移
動装置を含むことができる。
【0041】ある実施形態の場合には、プレート86
が、Yステージ部材68付近の磁力線をまっすぐにする
ために、各Yステージ部材68の導体アレーの背後に位
置する。適当なプレート86は、鉄のような磁性材料か
ら作られる。
【0042】Y移動装置60A,60Bは、Y軸を中心
とするトルク、またはX軸を中心とするトルクを最小限
度まで低減するか、完全に除去するように一意に位置決
めされる。より詳細に説明すると、上部Y移動装置60
A、および下部Y移動装置60Bは、ステージの中心軸
49および重心51に対して、正反対に対向している。
すなわち、各Y移動装置60A,60Bは、ステージの
中心軸49からX軸およびZ軸に沿って同じ距離だけ離
れている。この設計により、Y移動装置60A,60B
は、Y軸を中心にして有意なトルクを発生しないし、X
軸を中心にして有意なトルクを発生しない。この機能に
より、Z移動装置62A,62Bは、X軸およびY軸を
中心とするステージ12の運動をよりよく制御すること
ができ、X移動装置58A,58Bは、X軸に沿ったス
テージ12の運動をよりよく制御することができる。さ
らに、この設計のおかげで、より小型で軽量のZ移動装
置62A,62B、およびX移動装置58A,58Bを
使用することができる。より小型でより軽量の移動装置
58A,58B,62A,62Bは、熱の発生量が少な
く、エネルギーの消費が少ない。
【0043】Z移動装置62A,62Bは、装着フレー
ム14に対して、Z軸沿いに、またX軸およびY軸を中
心にして、ステージ12および一つまたはそれ以上の対
象物24の位置に対して、比較的少ない調整を行う。図
1−図3の実施形態の場合には、各Z移動装置62A,
62Bは、Y移動装置60A,60B用に使用したアク
チュエータとは若干異なるアクチュエータである。各Z
移動装置62A,62B用のZステージ部材72は、ス
テージ・フレーム16に固定され、各アクチュエータ用
のZベース部材74は、フレーム本体54A,54Bの
一方の脚部56A,56Bの一方に固定される。
【0044】より詳細に説明すると、各上部Z移動装置
62Aは、第一の側部46およびフレームの第一の側面
36付近のフレーム頂部34に固定されているZステー
ジ部材72を含む。上部Z移動装置62Aの一方用のZ
ステージ部材72の一方は、フレームの前面40付近に
位置し、他方の上部Z移動装置62A用他方のZステー
ジ部材68は、フレームの後面42付近に位置する。す
なわち、上部Y移動装置60A用のYステージ部材68
は、上部Z移動装置62A用のZステージ部材68の間
に位置する。さらに、図1−図3の実施形態の場合に
は、二つの上部Z移動装置62Aは、第一のフレーム本
体54Aの上部脚部56Aに沿って延びていて、この脚
部に固定されている一つのZベース部材72を含む。
【0045】下部Z移動装置62B用のZステージ部材
72は、第二の側部48と、フレームの前面40および
フレームの後面42の間のフレームの第二の側面38付
近のステージ・フレーム16のフレーム底部32とに固
定されている。下部Z移動装置62B用のZステージ部
材72は、下部Y移動装置60B用のYステージ部材6
8の間に位置する。下部Z移動装置62B用のZベース
部材74は、第二のフレーム本体54Bの下部脚部56
Bに固定されていて、この脚部に沿って延びる。
【0046】図1−図3の実施形態の場合には、各Z移
動装置62A,62BのZステージ部材72は、一組の
隣接する導体84を持つ導体アレー80を含み、一方、
Zベース部材74は、一組のマグネット82を含むマグ
ネット・アレー78を含む。図5に、Zベース部材74
用の適当なマグネット・アレー78を示す。上部Y移動
装置60AのYベース部材70、および上部Z移動装置
62A用のZベース部材74に対して、同じマグネット
・アレー78が使用されていることに留意されたい。同
様に、下部Y移動装置60BのYベース部材70、およ
び下部Z移動装置62B用のZベース部材74に対して
も、同じマグネット・アレー78が使用されている。別
の方法としては、Z移動装置が、Zベース部材が、導体
アレーを含み、Zステージ部材が、マグネット・アレー
を含むように設計することができる。さらに、同様に、
例えば、移動装置組立体18は、二つの下部Z移動装置
と一つの上部Z移動装置を含むこともできる。
【0047】重要なことは、図1−図3の設計の場合に
は、Zステージ部材72の一組の隣接する導体84は、
Yステージ部材68の一本の導体84からずれているこ
とである。その結果、Zステージ部材72の隣接する導
体84は、Yステージ部材68の導体84とは、異なる
角度で、マグネット・アレー78が発生する磁束と相互
に作用する。この設計により、Z移動装置62A,62
Bは、Z軸に沿って、またY軸を中心にして、またX軸
を中心にして力を発生することができ、一方、Y移動装
置は、Y軸に沿って、またZ軸を中心にして力を発生す
ることができる。
【0048】各Z移動装置62A,62Bの必要なスト
ロークは、ステージ組立体10の使用方法により異な
る。一つのレチクル26を移動させる露光装置用の、ス
テージ組立体10に対する各Z移動装置62A,62B
の適当なストロークは、約0.1〜0.3ミリである。
【0049】移動装置組立体18の、移動装置58A,
58B,60A,60B,62A,62Bは、ステージ
12の周囲に一意に配置されることに留意されたい。よ
り詳細に説明すると、上部X移動装置58Aは、下部Y
移動装置60B、および下部Z移動装置62Bの真上に
位置する。若干類似しているが、上部Y移動装置60A
および上部Z移動装置62Aは、下部X移動装置58B
の真上に位置する。
【0050】制御システム22は、X移動装置58A,
58B、Y移動装置60A,60B、およびZ移動装置
62A,62Bが、装着フレーム14に対して、ステー
ジ12を正確に移動させるように制御する。図1−図3
の実施形態の場合には、制御システム22は、X軸沿い
のステージ12の運動を制御するために、各X移動装置
58A,58B用のXステージ部材64に電流を流し、
制御する。同様に、制御システム22は、Y軸沿いのお
よびZ軸を中心とするステージ12の運動を制御するた
めに、各Y移動装置60A,60B用のYステージ部材
68に電流を流し、制御する。最後に、制御システム2
2は、X軸およびY軸を中心とし、Z軸に沿ったステー
ジ12の運動を制御するために、各Z移動装置62A,
62B用のZステージ部材72に電流を流し、制御す
る。
【0051】図1−図3のステージ12は、六つの自由
度で運動することができることに留意されたい。より詳
細に説明すると、ステージ12は、ガイドを持たない
で、(i)Y軸、X軸およびZ軸沿いに、(ii)Y軸、
X軸およびZ軸を中心にして、運動が制限されていな
い。この設計により、制御システム22は、X軸、Y軸
およびZ軸沿いに、またY軸、X軸およびZ軸を中心に
して、ステージ12を位置決めするために、移動装置組
立体18を制御する。そうすることにより、ステージ1
2をより正確に位置決めすることができ、ステージ組立
体10の性能をさらに向上することができる。別の方法
としては、ステージ12を三つの自由度だけで移動する
ように設計することができる。この設計の場合には、Z
移動装置は必要ではない。何故なら、ステージ12はZ
軸に沿って、またX軸を中心にして、またY軸を中心に
して自由に運動できないからである。
【0052】ステージ12は、多数の他の方法により、
装着フレーム14から間隔を置いて支持することができ
る。例えば、図1−図3の実施形態の場合には、ステー
ジ12は、装着フレーム14から間隔を置いて、移動装
置58A,58B,60A,60B,62A,62Bに
より支持される。この支持方法は、通常、磁気タイプ・
ベアリングと呼ばれ、装着フレーム14に対して、ステ
ージ12を六つの自由度で動かすことができる。この設
計により、Z移動装置62A,62Bは、装着フレーム
12から間隔を置いてステージ12を支持する。さら
に、この設計により、Z移動装置62A,62Bは、Z
軸に沿って、またX軸を中心にして、またY軸を中心に
して、装着フレーム14に対してステージ12の位置を
調整することができる。
【0053】図3について説明すると、ステージ12を
上昇させるために、ステージ12に、(極細線で示す)
一組の磁気部材88を追加することができる。図3の設
計の場合、磁気部材88の中の一つは、各側部46,4
8内に位置する。各磁気部材88は、磁気材料からでき
ている。この設計により、磁気部材88は、その間で、
ステージ・フレーム16を支持し、バランスを取るため
に、上部移動装置58A,60A,62Aの磁気アレー
78、および下部移動装置58B,60B,62Bの磁
気アレー78と相互に作用する。
【0054】重要なことは、上部移動装置58A,60
A,62Aのマグネット82の間のギャップ76、およ
び下部移動装置58B,60B,62Bのマグネット8
2の間のギャップ76を、ステージ・フレーム16内の
磁気部材88の位置を修正することにより修正すること
ができることである。本明細書に記載する設計により、
ステージ12の重量にほぼ等しい上向きの力を供給する
ために、磁気部材88と上部移動装置58A,60A,
62Aのマグネット82との間の距離が、磁気部材88
と、下部移動装置58B,60B,62Bのマグネット
82との間の距離より長くなる。
【0055】好適には、磁気部材88は、ステージ12
の重量のバランスをとり、ステージ12がほどよいバラ
ンスで浮揚することができるように、位置させることが
好ましい。この設計により、ステージ・フレーム16を
支持するための、Z移動装置62A,62Bが必要なく
なり、Z移動装置62A,62Bは、Z軸に沿って、ま
たY軸を中心にして、またX軸を中心にしてステージ・
フレーム16を位置決めする目的で、若干の調整を行う
ために使用されるだけである。その結果、より小型のZ
移動装置62A,62Bを使用することができ、Z移動
装置62A,62Bのエネルギー消費量が少なくなり、
Z移動装置62A,62Bが発生する熱が少なくなる。
【0056】別の方法としては、例えば、ステージ12
を、流体ベアリングにより、装着フレーム14から間隔
を置いて支持することができる。図6は、流体ベアリン
グで支持されているステージ12のある実施形態であ
る。より詳細に説明すると、この設計の場合、各フレー
ム本体54A,54Bの各脚部56A,56Bは、各脚
部56A,56Bの全長に沿って延びるベアリング・ブ
ロック90を含む。各ベアリング・ブロック90は、ス
テージ12に隣接して位置するベアリング面92を含
む。ステージ12は、複数の間隔を置いて位置する流体
出口(図示せず)を含む。加圧流体(図示せず)が、ベ
アリング・ブロック90とステージ12との間に、流体
ベアリングを形成するために、各ベアリング・ブロック
90のベアリング面92に通じる流体出口から放出され
る。流体ベアリングは、装着フレーム14に対して、Z
軸に沿って間隔を置いてステージ12を維持し、装着フ
レーム14に対して、ステージ12が、X軸およびY軸
に沿って、またZ軸を中心にして運動できるようにす
る。
【0057】図7は、ステージ組立体10内で使用する
流体ベアリングの他の実施形態である。この実施形態の
場合には、ステージ組立体10は、運動中、ステージ1
2を支持するステージ・ベース94を含む。ステージ・
ベース94の設計は、ステージ組立体10の設計要件に
適合するように変更することができる。図7の実施形態
の場合には、ステージ・ベース94は、平らな上面96
と、間隔を置いて位置する下面98とを含む。この設計
の場合には、ステージ・フレーム16のフレーム底部3
2は、複数の間隔を置いて位置する流体出口(図示せ
ず)と、複数の間隔を置いて位置する流体入口(図示せ
ず)を含む。加圧流体(図示せず)は、ステージ・ベー
ス94の上面96に通じる流体出口から放出され、ステ
ージ12とステージ・ベース94との間に真空予圧型の
流体ベアリングを形成するために、流体入口内に真空が
導入される。真空予圧型の流体ベアリングは、ステージ
・ベース12に対して、ステージ12をZ軸に沿って間
隔を置いて維持し、ステージ・ベース94に対して、ス
テージ12が、X軸およびY軸に沿って、またZ軸を中
心にして運動できるようにする。
【0058】図8は、ステージ組立体10の他の実施形
態を示す図である。この実施形態の場合には、(i)ス
テージ・フレーム16の各側部46,48は、ほぼ
「C」字形をしていて、上部ビーム100Aおよび下部
ビーム100Bを含み、(ii)各フレーム本体54A,
54Bは、ほぼ「E」字形をしていて、上部脚部56A
および下部脚部56Bの間に位置する中間脚部56Cを
含む。図8の実施形態の場合には、各ステージ部材6
4,68,72は、一組の間隔を置いて位置するベース
部材66,70,74の間に位置する。より詳細に説明
すると、各Xステージ部材64は、一組のXベース部材
66の間に位置し、各Yステージ部材68は、一組のY
ベース部材70の間に位置し、各Zステージ部材72
は、一組のZベース部材74の間に位置する。図8の場
合、ステージ部材64,68,72は、導体アレー80
であり、ベース部材66,70,74は、マグネット・
アレー78である。別の方法としては、ステージ組立体
を、ステージ部材がマグネット・アレーを含むように、
また、ベース部材が導体アレーを含むように設計するこ
とができる。
【0059】図9は、ステージ組立体10の他の実施形
態を示す図である。この実施形態の場合には、(i)ス
テージ・フレーム16の各側部46,48は、ほぼ
「E」字形をしていて、上部ビーム100Aおよび下部
ビーム100Bの間に位置する中間ビーム100Cを含
み、(ii)各フレーム本体54A,54Bは、ほぼ
「C」字形をしていて、上部脚部56Aおよび下部脚部
56Bを含む。この設計により、各ベース部材66,7
0,74は、一組の間隔を置いて位置するステージ部材
64,68,72の間に位置する。より詳細に説明する
と、各Xベース部材66は、一組のXステージ部材64
の間に位置し、各Yベース部材70は、一組のYステー
ジ部材68の間に位置し、各Zベース部材74は、一組
のZステージ部材72の間に位置する。
【0060】図9の場合、ステージ部材64,68,7
2は、導体84であり、ベース部材66,70,74
は、マグネット82である。しかし、図9のステージ組
立体を、ステージ部材がマグネット82を含むように、
また、ベース部材が導体84を含むように設計すること
ができる。
【0061】図10(a)−図10(c)は、本発明の
さらに他の実施形態である。より詳細に説明すると、図
10(a)は、ステージ組立体10の分解斜視図であ
り、図10(b)は、ステージ12の上部の分解斜視図
であり、図10(c)は、ステージ12の下部の分解斜
視図である。
【0062】この実施形態の装着フレーム14および移
動装置組立体18は、図1−図3に示す上記の実施形態
に類似している。しかし、ステージ12は、図1−図3
のものとは異なる。より詳細に説明すると、図10
(b)および図10(c)に示すように、ステージ12
は、長方形で中空のステージ・フレーム16を含む。よ
り詳細に説明すると、ステージ・フレーム16は、上部
102と、下部104、第一の移動装置支持体106
と、第二の移動装置支持体108とを含む。上部102
は、ほぼ平らな頂部110と、第一の側壁部112と、
第二の側壁部114と、前部側壁部116、後部側壁部
118とを含む。各側壁部112,114,116,1
18は平らな壁部である。側壁部112,114,11
6,118は、協力して、平らな頂部110から一端が
突出して下向きに延びる長方形のチューブ形の構造体を
形成する。
【0063】上部102は、また、一組の間隔を置いて
位置する平らな中間壁部120、および一組の長方形の
チャネル122を含む。中間壁部120は、第一の側壁
部112および第二の側壁部114の間を頂部110か
ら下方に延びる。より詳細に説明すると、中間壁部11
2の中の一つは、第一の側壁部112とチャネル122
との間に位置していて、他の中間壁部120は、第二の
側壁部114とチャネル122との間に位置する。各チ
ャネル122は、ステージ・フレーム16を通って延び
ていて、対象物24(図10(a)−図10(c)には
図示していない)を保持するために、真空チャック、静
電チャックまたはある種の他のタイプのクランプのよう
なホルダー(図示せず)を含む。
【0064】下部104は、ほぼ平らな形をしていて、
チャネル122用の一組の間隔を置いて位置する開口部
を含む。下部104は、中空で、長方形のステージ・フ
レーム16を形成するために、側壁部112,114,
116,118の底部、中間壁部120およびチャネル
122に固定されている。
【0065】移動装置支持体106,108は、ステー
ジ・フレーム16に、移動装置58A,58B,60
A,60B,62A,62Bのステージ部材64,6
8,72を支持し、装着を容易にする。図10(b)お
よび図10(c)の実施形態の場合には、各移動装置支
持体106,108は、長方形のチューブの形をしてい
て、上部装着面126および下部装着面128を含む。
第一の移動装置支持体106は、(i)頂部110と下
部104の間に、(ii)第一の側壁部112と中間壁部
120の中の一つの間に位置している。第二の移動装置
支持体108は、(i)頂部110と下部104の間
に、(ii)第二の側壁部114と中間壁部120の中の
一つの間に位置している。
【0066】図10(b)−図10(c)に示すよう
に、移動装置58A,58B,60A,60B,62
A,62Bのステージ部材64,68,72は、図1−
図3に示すのと類似のレイアウトで、移動装置支持体1
06,108に固定することができる。より詳細に説明
すると、(i)一組の間隔を置いて位置するZステージ
部材72およびYステージ部材68は、第一の移動装置
支持体106の上部装着面126に固定され、(ii)X
ステージ部材64は、第一の移動装置支持体106の下
部装着面128に固定され、(iii)Xステージ部材6
4は、第二の移動装置支持体108の上部装着面126
に固定され、一つのZステージ部材72と、一組の間隔
を置いて位置するYステージ部材68は、第二の移動装
置支持体108の下部装着面128に固定される。この
設計により、移動装置組立体18は、X軸に沿って比較
的大きな変位で、Y軸に沿って制限された変位で、また
Z軸(シータZ)を中心にして制限された変位でステー
ジ12を移動させることができる。
【0067】ステージ・フレーム16が中空であるの
で、結果として得られるステージ・フレーム16は、比
較的軽量で、強度が大きく、機械的な共振周波数が高
く、そのためサーボ帯域幅が高くなる。ステージ・フレ
ーム16の質量が小さいので、より小型の移動装置58
A,58B,60A,60B,62A,62Bは、ステ
ージ・フレーム16を移動させるために使用することが
できる。より小型の移動装置58A,58B,60A,
60B,62A,62Bは、熱の発生量が少なく、消費
エネルギーが小さい。ステージ12のサーボ帯域幅が高
いので、外力および小さな反力が、ステージ12の位置
に影響を与える可能性は低い。それにより、ステージ1
2の位置決めをより正確に行うことができる。
【0068】さらに、本発明は、移動装置58A,58
B,60A,60B,62A,62B内で導体84を冷
却するために、循環システム1000(図10(a)に
示す)を含むことができる。より詳細に説明すると、循
環システム1000は、導体84付近で流体1002を
強制的に循環させるか流動させる。循環システム100
0の設計は、導体84の冷却要件に適合するように変え
ることができる。例えば、図10(a)−10(c)の
実施形態の場合には、循環システム1000は、導体8
4を冷却するために、第一の側壁部112と中間壁部1
20との間、および第二の側壁部114と中間壁部12
0との間で、流体1002を強制的に循環させるか流動
させる。この実施形態の場合には、循環システム100
0は、(i)流体1002を収容するためのタンク10
04、(ii)流体1002を冷却するための熱交換器1
006、すなわち、冷却ユニット、(iv)ステージ・フ
レーム16を熱交換器に接続する出口パイプ1008、
(v)流体ポンプ1010、(vi)流体1002を流体
ポンプ1010からステージ・フレーム16に移すため
の入口パイプ1012を含む。
【0069】導体84の温度を正確に制御するために、
温度、流量および流体1002のタイプが選択され、制
御される。図の実施形態の場合には、流体温度は、好適
には、約20〜25℃の間に維持することが好ましく、
流量は、1分当り約1〜5リットルの範囲に維持するこ
とが好ましい。適当な流体1002としては、ミネソタ
州ミネアポリス所在の3M社が製造しているフロリナー
ト・タイプFC−77がある。好適には、流体1002
の流量および温度は、ステージ・フレーム16の外表面
を予め定めた温度に維持するように制御することが好ま
しい。ステージ・フレーム16の外表面温度を制御する
ことにより、導体84から周囲の環境に伝わる熱を最低
限度まで低減するか、全く除去することができる。
【0070】図11(a)および図11(b)は、ステ
ージ組立体10のさらに他の実施形態を示す図である。
この実施形態の場合には、ステージ・フレーム16、X
移動装置58A,58Bおよび装着フレーム14は、図
1−図3のものに類似している。しかし、この実施形態
は、図1−図3のY移動装置およびZ移動装置の代わり
に、一組の上部YZ移動装置130Aおよび一組の下部
YZ移動装置130Bを含む。YZ移動装置130A,
130Bは、協力して、Y軸およびZ軸に沿って、また
X軸、Y軸およびZ軸を中心にして、ステージ・フレー
ム16を選択的に移動させる。
【0071】図11(a)および図11(b)の実施形
態の場合には、各YZ移動装置130A,130Bは、
Y軸に沿ってほぼ直線的な力をZ軸に沿ってほぼ直線的
な力を発生する二つの切換え位相アクチュエータであ
る。各YZ移動装置130A,130Bは、YZステー
ジ部材132を含む。上部YZ移動装置130Aは、Y
Zベース部材134を含み、下部YZ移動装置130B
は、YZベース部材134を含む。YZステージ部材1
32は、ステージ・フレーム16をY軸に沿って、また
Z軸を中心にして移動するために、YZベース部材13
4と相互に作用する。
【0072】各YZ移動装置130A,130B用のY
Zステージ部材132は、ステージ・フレーム16に固
定され、YZベース部材134は、フレーム本体54
A,54Bの中の一方の脚部56A,56Bの中の一方
に固定される。より詳細に説明すると、(i)上部YZ
移動装置130A用のYZステージ部材132は、間隔
を置いて位置している第一の側部46、およびフレーム
の第一の側面36付近のステージ・フレーム16のフレ
ーム頂部34に固定され、(ii)上部YZ移動装置13
0A用のYZベース部材134は、第一のフレーム本体
54Aの上部脚部56Aに固定されている。下部YZ移
動装置の場合には、(i)各YZステージ部材132
は、第二の側部48、およびフレームの第二の側面38
付近のステージ・フレーム16のフレーム底部32に固
定され、(ii)YZベース部材134は、第二のフレー
ム本体54Bの下部脚部56Bに沿って延び、この脚部
に固定されている。
【0073】図11(a)および図11(b)の実施形
態の場合には、各YZ移動装置130A,130B用の
YZステージ部材132は、一組の重畳した導体84を
持つ導体アレー80を含む。各YZベース部材134
は、一組の間隔を置いて位置するマグネット82を含む
マグネット・アレー78である。別の方法としては、ス
テージ組立体10を、コイル・アレーを含むYZベース
部材と、マグネット・アレーを含むYZステージ部材を
備えるように設計することもできる。
【0074】重要なことは、図11(a)−図11
(b)の設計の場合には、YZ移動装置130A,13
0Bの導体84が重畳していることである。その結果、
隣接する導体84は、異なる角度で、YZ移動装置13
0A,130Bの、マグネット・アレー78が発生する
磁束と相互に作用する。重畳している導体84への電流
を制御することにより、YZ移動装置130A,130
Bは、Y軸およびZ軸に沿って力を発生する。
【0075】図11(a)および図11(b)に示す設
計により、制御システム22は、装着フレーム14に対
して、ステージ12を正確に移動させるために、X移動
装置58A,58B、YZ移動装置130A,130B
を制御する。より詳細に説明すると、制御システム22
は、X軸沿いのステージ12の運動を制御するために、
各X移動装置58A,58B用のXステージ部材64へ
電流を供給し、制御する。同様に、制御システム22
は、Y軸およびZ軸沿いの、またX軸、Y軸およびZ軸
を中心とするステージ12の運動を制御するために、各
YZ移動装置130A,130B用のYZステージ部材
132へ電流を供給し、制御する。
【0076】図12に、対象物24を移動させるため
に、ステージ組立体10に内蔵させることができる二次
ステージ136を図示する。ステージ組立体10は、図
1−図3のものに幾分類似している。より詳細に説明す
ると、ステージ組立体10は、装着フレーム14、およ
び図1−図3参照しながらすでに説明したものに類似の
移動装置組立体18を含む。この設計により、移動装置
組立体18は、装着フレーム14に対して、X軸に沿っ
て比較的大きな変位で、Y軸に沿って制限された変位
で、Z軸(シータZ)を中心にして限定された変位で、
ステージ12を移動する。
【0077】ステージ・フレーム16は、図1−図3に
示す上記のものと幾分類似している。しかし、図12の
実施形態の場合には、ステージ・フレーム16は、任意
のホルダーを含んでおらず、二次ステージ136は、ス
テージ・フレーム16に対してY軸に沿って比較的大き
な変位で移動する。
【0078】二次移動装置138は、ステージ・フレー
ム16に対して、Y軸に沿って比較的大きな変位で、二
次ステージ136を移動させるために使用される。二次
移動装置138は、ステージ・フレーム16に固定され
ている第一の二次部材140、および二次ステージ13
6に固定されている第二の二次部材142を含む。より
詳細に説明すると、第一の二次部材140および第二の
二次部材142は、Y軸に沿ってステージ・フレーム1
6に対して、二次ステージ136を選択的に移動させる
ために相互に作用する。図12の実施形態の場合には、
二次移動装置138はリニアモータである。この実施形
態の場合には、(i)第一の二次部材140は、ステー
ジ・フレーム16に沿って延びる複数のマグネット82
を含むマグネット・アレー78を含み、(ii)第二の二
次部材142は、二次ステージ136に固定され間隔を
置いて位置する複数の導体84を持つ導体アレー80を
含む。別の方法としては、ステージ組立体10を、コイ
ル・アレーを含む第一の二次部材、およびマグネット・
アレーを含む第二の二次部材を備えるように設計するこ
とができる。
【0079】二次ステージ136は、ステージ・ブロッ
ク144、デバイス・ホルダー146、Xミラー14
8、およびYミラー150を含む。ステージ・ブロック
144は、立方体の形をしていて、ステージ・ブロック
144を横切って延びる長方形のブロック・チャネル1
52を含む。ブロック・チャネル152は、ステージ・
フレーム16を収容することができる大きさ、および形
状をしている。ステージ・ブロック144は、別の方法
により、ステージ・フレーム16から間隔を置いて支持
することができる。例えば、流体ベアリングを使用する
ことができる。この設計により、ステージ・ブロック1
44は、ステージ・フレーム16の方に、ブロック・チ
ャネル152内を向いている、間隔を置いて位置する複
数の流体出口(図示せず)を含む。加圧流体(図示せ
ず)は、ステージ・ブロック144とステージ・フレー
ム16との間に流体ベアリングを形成するために、ステ
ージ・フレーム16の方を向いている流体出口から放出
される。流体ベアリングは、ステージ・フレーム16か
ら間隔を置いてステージ・ブロック144を維持し、ス
テージ・フレーム16に対して、二次ステージ136が
Y軸に沿って運動できるようにする。
【0080】デバイス・ホルダー146は、処理中、デ
バイスまたはウエハ30を保持する。デバイス・ホルダ
ー146の設計は変更することができる。図12に示す
実施形態の場合には、デバイス・ホルダー146として
は、真空チャック、静電チャックまたはある種の他のタ
イプのクランプを使用することができる。デバイス・ホ
ルダー146は、ステージ・ブロック144の頂部に固
定される。
【0081】Xミラー148およびYミラー150は、
二次ステージ136の位置をモニタするために、測定シ
ステム(図示せず)の一部として使用される。この情報
により、二次ステージ136の位置を調整することがで
きる。測定装置の設計は変更することができる。例え
ば、測定システムは、X干渉計ブロック(図示せず)、
およびY干渉計ブロック(図示せず)を含むことができ
る。X干渉計ブロックは、X軸に沿って二次ステージ1
36の位置をモニタするために、Xミラー148と相互
に作用する。より詳細に説明すると、X干渉計ブロック
は、Xミラー148により反射される測定信号(図示せ
ず)を発生する。この情報により、X軸沿いの二次ステ
ージ136の位置をモニタすることができる。
【0082】同様に、Yミラーは、Y軸沿いの、または
Z軸(シータZ)を中心とする二次ステージ136の位
置をモニタするために、Y干渉計ブロックと相互に作用
する。より詳細に説明すると、Y干渉計ブロックは、Y
ミラー150により反射される間隔をあけて離間する一
組の測定信号(図示せず)を発生する。この情報によ
り、Y軸沿いの、またZ軸を中心とする二次ステージ1
36の位置をモニタすることができる。
【0083】図13に、本発明の機能を持つステージ組
立体10のさらに他の実施形態を示す。図13に示す実
施形態の場合には、ステージ組立体10は、第一のステ
ージ・フレーム156を持つ第一のステージ154、お
よび第二のステージ・フレーム160を持つ第二のステ
ージ158を含む。各ステージ154,158は、装着
フレーム14に対して、別々に移動することができる。
これら各ステージ154,158としては、図1−図3
に示すステージ12と設計が類似しているものを使用す
ることができる。図13に示す各ステージ154,15
8は、一組のホルダー50を含む。装着フレーム14お
よび移動装置組立体18も、図1−図3に示し、すでに
説明した装着フレーム14および移動装置組立体18
に、幾分類似している。
【0084】重要なことは、ステージ154,158
は、図1−図3に示すステージ12に類似のステージ部
材64,68,72を含むことであり、これに留意され
たい。しかし、図13に示すステージ154,158
は、ベース部材66,70,74と相互に作用し、上記
ベース部材を共有する。さらに、制御システム22は、
少なくとも三つの自由度で、装着フレーム14に対し
て、各ステージ154,158の運動を個別に、そして
独立して制御することに留意されたい。
【0085】図14は、本発明と一緒に使用すると、有
用な露光装置28の略図である。露光装置28は、装置
フレーム200、光源202、照明システム204(照
射装置)、レチクルステージ206、レンズ組立体20
8、およびウエハ・ステージ210を含む。本明細書に
記載するステージ組立体10は、レチクルステージ20
6および/またはウエハ・ステージ210として使用す
ることができる。
【0086】露光装置28は、レチクルから半導体ウエ
ハに集積回路のパターン(図示せず)を転写するリソグ
ラフィックデバイスとして特に有用である。露光装置2
8は、装着ベース20に、例えば、基礎ベース、または
床部または他のある種の支持構造体を装着する。
【0087】装置フレーム200は硬質なフレームであ
り、露光装置28の部材を支持する。装置フレーム20
0の設計は、露光装置28の残りの部材に対する設計要
件に適合するように変更することができる。図14に示
す装置フレーム200は、レンズ組立体208、光源2
02および照明システム204を装着ベース20の上に
支持する。反動フレーム52は、装着ベース20上にス
テージ206,210を支持する。
【0088】光源202は、光エネルギーのビーム(放
射)を放射する。照明システム204は、光源202か
らレンズ組立体208に光エネルギーのビームを導く。
ビームは、レチクルの異なる部分を選択的に照明し、ウ
エハを露光する。図14においては、光源202は、レ
チクルステージ206上に支持されている。しかし、通
常、光源202は、装置フレーム200の側部の中の一
つに固定されていて、光源202からのエネルギーのビ
ームは、照射システム204によりレチクルステージ2
06上に向けられる。
【0089】レンズ組立体208は、レチクルを通過し
た光をウエハに投影し、および/または焦点を結ぶ。露
光装置の設計により、レンズ組立体208は、レチクル
上で照明された像を拡大または縮小することができる。
【0090】レチクルステージ206は、レンズ組立体
208およびウエハに対してレチクルを保持し、位置決
めする。同様に、ウエハ・ステージ210は、レチクル
の照明された部分の投影像に対してウエハを保持し、位
置決めする。図14においては、ウエハ・ステージ21
0およびレチクルステージ206は、それぞれ、本発明
の機能を持つステージ組立体10を使用する。設計によ
り、露光装置28は、また、ステージ210,206を
移動させるために、追加のモータを含むことができる。
図14に、各ステージ組立体10の装着フレーム14
が、反動フレーム52により装着ベース20に固定され
ている状態を示す。
【0091】多数の異なるタイプのリソグラフィックデ
バイスが存在する。例えば、露光装置28は、レチクル
およびウエハを同期状態で移動させながら、レチクルか
らウエハ上にパターンを露光する走査タイプのフォトリ
ソグラフィシステムとして使用することができる。走査
タイプのリソグラフィックデバイス内においては、レチ
クルは、レチクルステージ206により、レンズ組立体
208の光学軸に垂直に移動し、ウエハは、ウエハ・ス
テージ210により、レンズ組立体208の光学軸に垂
直に移動する。レチクルおよびウエハの走査は、レチク
ルおよびウエハが同期状態で移動している間に行われ
る。
【0092】別の方法としては、露光装置28として、
レチクルおよびウエハが静止している間にレチクルを露
光するステップ・アンド・リピート・タイプのフォトリ
ソグラフィシステムを使用することができる。ステップ
・アンド・リピート・プロセス中には、個々のフィール
ドが露光されている間、レチクルおよびレンズ組立体2
08に対して、ウエハは一定の位置を占める。その後
で、連続露光ステップの間に、露光のために、ウエハの
次のフィールドが、レンズ組立体208およびレチクル
に対して、正しい位置に送られるように、ウエハは、ウ
エハ・ステージにより、レンズ組立体208の光学軸に
垂直に順次移動する。このプロセスに続いて、レチクル
上の像は、ウエハのフィールド上に順次露光され、その
結果、ウエハの次のフィールドが、レンズ組立体208
およびレチクルに対して正しい位置に送られる。
【0093】しかし、本発明の露光装置28の用途は、
半導体製造用のフォトリソグラフィシステムに限定され
ない。露光装置28は、例えば、長方形のガラス・プレ
ート上に液晶ディスプレイ・デバイスのパターンを露光
するためのLCDフォトリソグラフィシステム、または
薄膜磁気ヘッドを製造するためのフォトリソグラフィシ
ステムとして使用することができる。さらに、本発明
は、レンズ組立体を使用しないで、マスクと基板とを非
常に接近させてマスク・パターンを露光する近接フォト
リソグラフィシステムにも適用することができる。さら
に、本明細書に記載する本発明は、他の半導体処理装
置、エレベータ、電気カミソリ、工作機械、金属切断
機、検査機およびディスク・ドライブを含む他のデバイ
スでも使用することができる。
【0094】光源202としては、g線(436n
m)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(2
48nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)およ
びF2レーザ(157nm)を使用することができる。
別の方法としては、光源202として、X線および電子
ビームのような荷電粒子ビームを使用することができ
る。例えば、電子ビームを使用する場合には、電子銃と
して、熱電子放射タイプのランタン・ヘキサボライド
(LaB6)またはタンタル(Ta)を使用することが
できる。さらに、電子ビームを使用する場合には、上記
構造体としてマスクを使用するか、またはマスクを使用
しないで、パターンを基板上に直接形成することができ
るものを使用することができる。
【0095】フォトリソグラフィシステムが内蔵するレ
ンズ組立体208の倍率について説明すると、レンズ組
立体208を縮小システムに限定する必要はない。レン
ズ組立体の倍率は1またはそれ以上であってもよい。
【0096】レンズ組立体208について説明すると、
エキシマレーザのような遠紫外線を使用する場合には、
好適には、遠紫外線を透過する石英およびホタル石のよ
うなガラス材料を使用することが好ましい。F2タイプ
のレーザまたはX線を使用する場合には、レンズ組立体
208は、好適には、反射屈折型または屈折型であるこ
とが好ましい(レチクルも、好適には、反射型のものが
好ましい)。電子ビームを使用する場合には、電子光学
系は、好適には、電子レンズおよび偏向器からなるもの
であることが好ましい。電子ビーム用の光路は、真空で
なければならない。
【0097】また、200nmまたはそれより短い波長
の真空紫外線放射(VUV)を使用する露光デバイスと
一緒に反射屈折型の光学的システムを使用することもで
きる。反射屈折型の光学的システムの例としては、公開
特許公報掲載の日本国特許出願公開番号第8−1710
54号およびその米国特許第5,668,672号、お
よび日本国特許出願公開番号第10−20195号およ
びその米国特許第5,835,275号などがある。こ
れらの場合には、反射光学的デバイスとしては、ビーム
・スプリッタおよび凹面鏡を内蔵する反射屈折型光学的
システムを使用することができる。公開特許公報に掲載
された日本国特許出願公開番号第8−334695号お
よびその米国特許第5,689,377号および日本国
特許出願公開番号第10−3039号およびその米国特
許出願第873,605号(出願日:1997年6月1
2日)も凹面鏡等を内蔵するが、ビーム・スプリッタは
使用しない反射屈折型の光学的システムを使用してい
て、本発明と一緒に使用することができる。できる限
り、上記米国特許および公開特許公報に掲載された日本
国特許出願は、引用によって本明細書の記載に援用す
る。
【0098】さらに、フォトリソグラフィシステムにお
いては、リニアモータ(米国特許第5,623,853
号または第5,528,118号参照)をウエハ・ステ
ージまたはマスク・ステージに使用している場合には、
そのリニアモータは、空気ベアリングを使用する空気浮
揚型のものであってもよいし、ローレンツ力またはリア
クタンス力を使用する磁気浮揚型のものであってもよ
い。さらに、ステージは、ガイドに沿って移動すること
もできるタイプのものであってもよいし、ガイドを使用
しないガイドレス・タイプのステージであってもよい。
できる限り、米国特許第5,623,853号および第
5,528,118号を引用によって本明細書の記載に
援用する。
【0099】上記のようにステージが移動すると、フォ
トリソグラフィシステムの性能に影響を与える恐れがあ
る反力が発生する。ウエハ(基板)ステージの運動によ
り発生した反力は、米国特許第5,528,118号に
記載され、日本国特許出願公開番号第8−166475
号に掲載されたフレーム部材を使用することにより、床
(基礎部)に機械的に解放される。さらに、レチクル
(マスク)ステージの運動により発生した反力は、米国
特許第5,874,820号に記載され、日本国特許出
願公開番号第8−330224号に掲載されたフレーム
部材を使用することにより、床(基礎部)に機械的に解
放することができる。できる限り、米国特許第5,52
8,118号および第5,874,820号および日本
国特許出願公開番号第8−330224号を引用によっ
て本明細書の記載に援用する。
【0100】すでに説明したように、上記実施形態のフ
ォトリソグラフィシステムは、添付の特許請求の範囲に
記載された各構成要素を含む種々のサブシステムを、所
定の機械的精度、電気的精度および光学的精度が維持さ
れるような方法で組み立てることにより製造することが
できる。種々の精度を維持するために、組立作業の前お
よび後で、その光学的精度を達成するために、すべての
光学的システムの調整が行われる。同様に、そのそれぞ
れの機械的および電気的精度を達成するために、すべて
の機械的システムおよび電気的システムの調整が行われ
る。各サブシステムをフォトリソグラフィシステムに組
み立てるプロセスは、各サブシステム間の機械的接続、
電気回路の配線接続および空気圧配管接続を含む。いう
までもないことであるが、種々のサブシステムからフォ
トリソグラフィシステムを組み立てる前に、各サブシス
テムを組み立てるプロセスも行われる。種々のサブシス
テムを使用してフォトシステムが組み立てられると、完
成したフォトリソグラフィシステムにおいて、各精度が
維持されていることを確認するためにすべての調整が行
われる。さらに、露光システムは、温度および清浄度が
制御されているクリーンルーム内で製造することが望ま
しい。
【0101】さらに、半導体デバイスは、図15に概略
示すプロセスにより、上記システムを使用して製造する
ことができる。ステップ301においては、デバイスの
機能特性および性能特性の設計が行われる。次に、ステ
ップ302においては、あるパターンを持つマスク(レ
チクル)が、前の設計ステップに従って設計され、並行
するステップ303においてシリコン材料からウエハが
製造される。ステップ304において、ステップ302
で設計されたマスクのパターンが、本発明に従って、上
記フォトリソグラフィシステムにより、ステップ303
で製造されたウエハ上に露光される。ステップ305に
おいては、半導体デバイスは、(ダイシング・プロセ
ス、ボンディング・プロセス、およびパッケージング・
プロセスを含む)プロセスにより組み立てられ、その後
で、デバイスは、ステップ306において、最終的に検
査される。
【0102】図16は、半導体デバイスを製造する際の
上記ステップ304の例示としての詳細なフローチャー
トである。図16の場合、ステップ311(酸化ステッ
プ)においては、ウエハの表面が酸化される。ステップ
312(CVDステップ)においては、ウエハの表面に
絶縁膜が形成される。ステップ313(電極形成ステッ
プ)においては、蒸着によりウエハ上に電極が形成され
る。ステップ314(イオン注入ステップ)において
は、ウエハ内にイオンが注入される。上記ステップ31
1−314は、ウエハ処理中のウエハに対する処理ステ
ップを形成し、処理要件に従って、各ステップにおいて
選択が行われる。
【0103】ウエハ処理の各段階において、上記処理ス
テップが完了すると、以降の後処理ステップが行われ
る。後処理中、最初に、ステップ315(フォトレジス
ト形成ステップ)において、フォトレジストがウエハに
塗布される。次に、ステップ316(露光ステップ)に
おいて、マスク(レチクル)の回路パターンをウエハに
転写するために上記露光デバイスが使用される。その後
で、ステップ317(現像ステップ)において、露光さ
れたウエハが現像され、ステップ318(エッチング・
ステップ)において、残留フォトレジスト(露光された
材料面)以外の部分が、エッチングにより除去される。
ステップ319(フォトレジスト除去ステップ)におい
て、エッチング後に残っている不必要なフォトレジスト
が除去される。
【0104】これらの処理ステップおよび後処理ステッ
プを反復して行うことにより複数の回路パターンが形成
される。
【0105】本明細書に図示し、記載する特定のステー
ジ組立体10は、対象物を入手することが完全にでき、
上記の利点を供給することが完全にできるが、上記ステ
ージ組立体は、本発明の上記の好適な実施形態を単に説
明するだけのものであって、本明細書に記載した構造ま
たは設計の詳細を制限するものではない。本発明は、添
付の特許請求の範囲によってだけ制限される。
【0106】
【発明の効果】本発明の場合、ステージ組立体は、製造
プロセスおよび/または検査プロセス中に、一つまたは
それ以上の対象物を正確に位置決めするために使用する
ことができる。また、この設計により、ステージ・フレ
ームは、比較的高い剛性を持ち、比較的高いサーボ帯域
幅を持つ。剛性が高く、サーボ帯域幅が高いので、外力
および小さな反力が、ステージ・フレームの位置に影響
を与える恐れは少ない。そのため、このステージを使用
することにより、対象物をより正確に位置決めすること
ができ、より高品質のウエハを製造することができる。
さらに、この設計によりステージ・フレームを比較的容
易に制御することができる。また、この設計により、移
動装置は、X軸、Y軸およびZ軸沿いに、またX軸、Y
軸、およびZ軸を中心にして、ステージ・フレームの位
置を正確に制御することができる。そのため、ステージ
・フレームをより正確に位置決めすることができ、ステ
ージ組立体の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴を持つステージ組立体の底部の
分解斜視図である。
【図2】 図1のステージ組立体の頂部の分解斜視図で
ある。
【図3】 図1のステージ組立体の側面図である。
【図4】 Xベース部材、および本発明の特徴を持つフ
レーム本体の一部の斜視図である。
【図5】 Yベース部材およびZベース部材、および本
発明の特徴を持つフレーム本体の一部の斜視図である。
【図6】 本発明の特徴を持つステージ組立体の、もう
一つの実施形態の側面図である。
【図7】 本発明の特徴を持つステージ組立体の、さら
にもう一つの実施形態の側面図である。
【図8】 本発明の特徴を持つステージ組立体の、さら
にもう一つの実施形態の側面図である。
【図9】 本発明の特徴を持つステージ組立体の、さら
にもう一つの実施形態の側面図である。
【図10】 (a)は本発明の特徴を持つステージを含
むステージ組立体の、さらにもう一つの実施形態の部分
分解斜視図であり、(b)は図10(a)のステージの
部分分解斜視図であり、(c)は図10(a)のステー
ジの部分分解斜視図である。
【図11】 (a)は本発明の特徴を持つステージ組立
体の、もう一つの実施形態の底部の部分分解斜視図であ
り、(b)は図11(a)のステージの組立体の頂部の
部分分解斜視図である。
【図12】 ステージ組立体の、さらにもう一つの実施
形態の斜視図である。
【図13】 ステージの組立体の、もう一つの実施形態
の部分分解斜視図である。
【図14】 本発明の特徴を持つ露光装置の略図であ
る。
【図15】 本発明によるデバイスを製造するためのプ
ロセスの概略を示すフローチャートである。
【図16】 デバイス処理の概略をより詳細に示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 ステージ組立体 12 モノリシック・ステージ 14 装着フレーム 16 モノリシック・ステージ・フレーム 24 対象物 26 レチクル 28 露光装置 30 デバイス(半導体ウエハ) 46 第一の側部 48 第二の側部 49 中心軸 50 ホルダー 51 重心 58A 上部X移動装置(X移動装置) 58B 下部X移動装置(X移動装置) 60A 上部Y移動装置(Y移動装置) 60B 下部Y移動装置(Y移動装置) 62A 上部Z移動装置(Z移動装置) 62B 下部Z移動装置(Z移動装置) 64 Xステージ部材 68 Yステージ部材 72 Zステージ部材 80 導体アレー 130A 上部YZ移動装置(YZ移動装置) 130B 下部YZ移動装置(YZ移動装置) 132 YZステージ部材 1000 循環システム

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を移動することができるステージ
    組立体であって、 装着フレームと、 前記対象物を保持するためのものであって、前記装着フ
    レームに対してX軸に沿って、また前記X軸とほぼ直交
    するY軸に沿って移動できるとともに、前記X軸および
    前記Y軸とほぼ直交するZ軸回りに移動できるモノリシ
    ックなステージ・フレームとを備えるステージ組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、(i)前記ステージ・フレームをX軸に沿って移動
    することができ、前記ステージ・フレームに固定されて
    いるXステージ部材を含むX移動装置と、(ii)前記ス
    テージ・フレームを前記Y軸に沿って移動することがで
    き、前記ステージ・フレームに固定されているYステー
    ジ部材を含むY移動装置とを含むステージ組立体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームが、第一の側部と、それに間隔
    を置いてほぼ平行している第二の側部とを含み、前記X
    移動装置およびY移動装置のステージ部材が前記側部に
    固定されているステージ組立体。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のステージ組立体におい
    て、 前記移動装置の中の一つが、また、前記Z軸回りに前記
    ステージ・フレームを回転することができるステージ組
    立体。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のステージ組立体におい
    て、 前記X移動装置が、前記X軸に沿って前記ステージ・フ
    レームを少なくとも約250ミリ移動させることができ
    るステージ組立体。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームを前記Z軸に沿って移動させる
    ことができるZ移動装置を含むステージ組立体。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のステージ組立体におい
    て、 前記Z移動装置が、前記X軸および前記Y軸に関して前
    記ステージ・フレームを移動させることができるステー
    ジ組立体。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、(i)前記ステージ・フレームを前記X軸に沿って
    移動することができ、前記ステージ・フレームに固定さ
    れているXステージ部材を含むX移動装置と、(ii)前
    記ステージ・フレームを前記Y軸に沿って移動させるこ
    とができ、前記Xステージ部材のほぼ真上のところで前
    記ステージ・フレームに固定されているYステージ部材
    を含むY移動装置とを含むステージ組立体。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームが、第一の側部と、それに間隔
    を置いてほぼ平行している第二の側部とを含み、前記X
    移動装置および前記Y移動装置の前記ステージ部材が前
    記側部に固定されているステージ組立体。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、(i)前記ステージ・フレームを前記X軸に沿って
    移動することができ、前記ステージ・フレームに固定さ
    れているXステージ部材を含むX移動装置と、(ii)前
    記ステージ・フレームを前記Y軸に沿って移動させるこ
    とができ、前記Xステージ部材のほぼ真下のところで前
    記ステージ・フレームに固定されているYステージ部材
    を含むY移動装置とを含むステージ組立体。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のステージ組立体にお
    いて、 前記ステージ・フレームが、第一の側部と、それと間隔
    を置いてほぼ平行している第二の側部とを含み、前記X
    移動装置および前記Y移動装置の前記ステージ部材が前
    記側部に固定されているステージ組立体。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームを前記X軸に沿って移動させる
    ことができる上部X移動装置および下部X移動装置を含
    み、前記上部X移動装置および前記下部X移動装置が、
    前記ステージ・フレームのステージの中心軸に対してほ
    ぼ正反対に対向しているステージ組立体。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームを前記Y軸に沿って移動させる
    ことができる上部Y移動装置および下部Y移動装置を含
    み、前記上部Y移動装置および前記下部Y移動装置が、
    ステージの中心軸に対してほぼ正反対に対向しているス
    テージ組立体。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームを前記Z軸に沿って移動させる
    ことができる上部Z移動装置および下部Z移動装置を含
    み、前記上部Z移動装置および前記下部Z移動装置が、
    ステージの中心軸に対してほぼ正反対に対向しているス
    テージ組立体。
  15. 【請求項15】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、(i)前記ステージ・フレームを前記X軸に沿って
    移動することができ、それぞれが、前記ステージ・フレ
    ームに固定されているXステージ部材を含む上部X移動
    装置と下部X移動装置と、(ii)前記ステージ・フレー
    ムを前記Y軸に沿って移動させることができ、それぞれ
    が、前記ステージ・フレームに固定されているYステー
    ジ部材を含む上部Y移動装置と下部Y移動装置と、(ii
    i)前記ステージ・フレームを前記Z軸に沿って移動さ
    せることができ、それぞれが、前記ステージ・フレーム
    に固定されているZステージ部材を含む上部Z移動装置
    と下部Z移動装置とを含むステージ組立体。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のステージ組立体にお
    いて、(i)前記上部X移動装置の前記ステージ部材
    が、前記下部Y移動装置および前記下部Z移動装置用の
    前記ステージ部材のほぼ真上に位置していて、(ii)前
    記下部X移動装置の前記ステージ部材が、前記上部Y移
    動装置および前記上部Z移動装置用の前記ステージ部材
    のほぼ真下に位置しているステージ組立体。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のステージ組立体にお
    いて、 前記ステージ・フレームが、第一の側部と、それと間隔
    を置いてほぼ平行している第二の側部とを含み、(i)
    前記下部X移動装置、前記上部Y移動装置および上部Z
    移動装置のステージ部材が、前記第一の側部に固定され
    ていて、(ii)前記上部X移動装置、前記下部Y移動装
    置および下部Z移動装置の前記ステージ部材が、前記第
    二の側部に固定されているステージ組立体。
  18. 【請求項18】 請求項15記載のステージ組立体にお
    いて、 前記ステージ部材の中の少なくとも一つが、少なくとも
    一つの導体アレーを含むステージ組立体。
  19. 【請求項19】 請求項15記載のステージ組立体にお
    いて、 前記移動装置が、前記ステージ・フレームの重心を通し
    て働くステージ組立体。
  20. 【請求項20】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記対象物を保持し、前記X軸および前記Y軸に沿っ
    て、また前記Z軸を中心にして移動することができる第
    二のステージ・フレームを含むステージ組立体。
  21. 【請求項21】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記モノリシックなステージ・フレームが、前記対象物
    を保持することができるホルダーを含むステージ組立
    体。
  22. 【請求項22】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記モノリシックなステージ・フレームは、それぞれが
    一つの対象物を保持することができる少なくとも二つの
    ホルダーを含むステージ組立体。
  23. 【請求項23】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記装着フレームから間隔を置いて離間し、前記ステー
    ジ・フレームを支持するための空気ベアリングを含むス
    テージ組立体。
  24. 【請求項24】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、(i)前記ステージ・フレームを前記X軸に沿って
    移動することができ、前記ステージ・フレームに固定さ
    れているXステージ部材を含むX移動装置と、(ii)前
    記ステージ・フレームを前記Y軸および前記Z軸に沿っ
    て移動させることができ、前記ステージ・フレームに固
    定されているYZステージ部材を含むYZ移動装置とを
    含むステージ組立体。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のステージ組立体にお
    いて、 前記ステージ・フレームが、第一の側部と、それと間隔
    を置いてほぼ平行している第二の側部とを含み、前記X
    移動装置および前記YZ移動装置の前記ステージ部材が
    前記側部に固定されているステージ組立体。
  26. 【請求項26】 請求項24記載のステージ組立体にお
    いて、 前記移動装置が、前記ステージ・フレームの重心を通し
    て働くステージ組立体。
  27. 【請求項27】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームの少なくとも一部が中空である
    ステージ組立体。
  28. 【請求項28】 請求項27記載のステージ組立体にお
    いて、 前記ステージ・フレームを通して流体を循環させる循環
    システムを含むステージ組立体。
  29. 【請求項29】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームが、前記装着フレームに対して
    少なくとも三つの自由度で自由に運動できるステージ組
    立体。
  30. 【請求項30】 請求項1記載のステージ組立体におい
    て、 前記ステージ・フレームが、前記装着フレームに対して
    少なくとも六つの自由度で自由に運動できるステージ組
    立体。
  31. 【請求項31】 請求項1記載の前記ステージ組立体を
    含む露光装置。
  32. 【請求項32】 請求項31記載の前記露光装置により
    製造したデバイス。
  33. 【請求項33】 請求項31記載の前記露光装置によ
    り、その上に像が形成されたウエハ。
  34. 【請求項34】 対象物を移動することができるステー
    ジ組立体であって、装着フレームと、 前記対象物を保持するステージ・フレームと、 前記ステージ・フレームをX軸に沿って移動させること
    ができ、前記ステージ・フレームに固定されているXス
    テージ部材を含むX移動装置と、 前記ステージ・フレームを前記X軸とほぼ直交するY軸
    に沿って移動させることができ、前記ステージ・フレー
    ムに固定されているYステージ部材を含むY移動装置
    と、 前記ステージ・フレームを前記X軸および前記Y軸とほ
    ぼ直交するZ軸に沿って移動させることができ、前記ス
    テージ・フレームに固定されているZステージ部材を含
    むZ移動装置とを備えるステージ組立体。
  35. 【請求項35】 請求項34記載のステージ組立体にお
    いて、 前記ステージ・フレームが、モノリシックなフレーム
    で、第一の側部と、それと間隔を置いてほぼ平行してい
    る第二の側部とを含み、前記X移動装置、前記Y移動装
    置および前記Z移動装置の前記ステージ部材が前記側部
    に固定されているステージ組立体。
  36. 【請求項36】 請求項34記載のステージ組立体にお
    いて、 前記Xステージ部材が、前記Yステージ部材および前記
    Zステージ部材のほぼ真下のところに位置するステージ
    組立体。
  37. 【請求項37】 請求項34記載のステージ組立体にお
    いて、 前記Xステージ部材が、前記Yステージ部材および前記
    Zステージ部材のほぼ真上のところに位置するステージ
    組立体。
  38. 【請求項38】 請求項34記載のステージ組立体にお
    いて、 前記X移動装置が、前記ステージ・フレームを前記X軸
    に沿って移動させることができる上部X移動装置および
    下部X移動装置を含み、前記上部X移動装置および前記
    下部X移動装置が、前記ステージ・フレームのステージ
    の中心軸に対してほぼ正反対に対向するステージ組立
    体。
  39. 【請求項39】 請求項34記載のステージ組立体にお
    いて、 前記Y移動装置が、前記ステージ・フレームを前記Y軸
    に沿って移動させることができる上部Y移動装置および
    下部Y移動装置を含み、前記上部Y移動装置および前記
    下部Y移動装置が、ステージの中心軸に対してほぼ正反
    対に対向するステージ組立体。
  40. 【請求項40】 請求項34記載のステージ組立体にお
    いて、 前記Z移動装置が、前記ステージ・フレームを前記Z軸
    に沿って移動させることができる上部Z移動装置および
    下部Z移動装置を含み、前記上部Z移動装置および前記
    下部Z移動装置が、ステージの中心軸に対してほぼ正反
    対に対向するステージ組立体。
  41. 【請求項41】 請求項34記載のステージ組立体にお
    いて、(i)前記X移動装置が、前記ステージ・フレー
    ムを前記X軸に沿って移動させることができる上部X移
    動装置および下部X移動装置を含み、各X移動装置が、
    前記ステージ・フレームに固定されているXステージ部
    材を含み、(ii)前記Y移動装置が、前記ステージ・フ
    レームを前記Y軸に沿って移動させることができる上部
    Y移動装置および下部Y移動装置を含み、各Y移動装置
    が、前記ステージ・フレームに固定されているYステー
    ジ部材を含み、(iii)前記Z移動装置が、前記ステー
    ジ・フレームを前記Z軸に沿って移動させることができ
    る上部Z移動装置および下部Z移動装置を含み、各Z移
    動装置が、前記ステージ・フレームに固定されているZ
    ステージ部材を含むステージ組立体。
  42. 【請求項42】 請求項41記載のステージ組立体にお
    いて、(i)前記上部X移動装置の前記ステージ部材
    が、前記下部Y移動装置および前記下部Z移動装置用の
    前記ステージ部材のほぼ真上に位置していて、(ii)前
    記下部X移動装置の前記ステージ部材が、前記上部Y移
    動装置および前記上部Z移動装置用の前記ステージ部材
    のほぼ真下に位置しているステージ組立体。
  43. 【請求項43】 請求項41記載のステージ組立体にお
    いて、 前記ステージ・フレームが、第一の側部と、それと間隔
    を置いてほぼ平行している第二の側部とを含み、(i)
    前記下部X移動装置、前記上部Y移動装置および上部Z
    移動装置のステージ部材が、前記第一の側部に固定され
    ていて、(ii)前記上部X移動装置、前記下部Y移動
    装置および下部Z移動装置の前記ステージ部材が、前記
    第二の側部に固定されているステージ組立体。
  44. 【請求項44】 請求項41記載のステージ組立体にお
    いて、 前記移動装置が、前記ステージ・フレームの重心を通し
    て働くステージ組立体。
  45. 【請求項45】 請求項34記載のステージ組立体にお
    いて、 前記ステージ・フレームの少なくとも一部が中空である
    ステージ組立体。
  46. 【請求項46】 請求項34記載の前記ステージ組立体
    を含む露光装置。
  47. 【請求項47】 請求項46記載の前記露光装置により
    製造したデバイス。
  48. 【請求項48】 請求項46記載の前記露光装置によ
    り、その上に像が形成されたウエハ。
  49. 【請求項49】 X軸および前記X軸とほぼ直交するY
    軸に沿って、また前記X軸および前記Y軸とほぼ直交す
    るZ軸を中心にして対象物を移動させる方法であって、 装着フレームを供給するステップと、 前記対象物を保持するためのものであって、前記X軸に
    沿っておよび前記Y軸に沿って、また前記Z軸回りに移
    動することができるモノリシックなステージ・フレーム
    を供給するステップとを含む方法。
  50. 【請求項50】 請求項49記載の方法において、
    (i)前記ステージ・フレームを、前記ステージ・フレ
    ームに固定されているXステージ部材を含むX移動装置
    により前記X軸に沿って移動させるステップと、(ii)
    前記ステージ・フレームを、前記ステージ・フレームに
    固定されているYステージ部材を含むY移動装置により
    前記Y軸に沿って移動させるステップと、(iii)前記
    ステージ・フレームを、前記ステージ・フレームに固定
    されているZステージ部材を含むZ移動装置により前記
    Z軸に沿って移動させるステップとを含む方法。
  51. 【請求項51】 請求項49記載の方法において、 前記ステージ・フレームのステージの中心軸に対して、
    ほぼ正反対に対向している上部X移動装置と下部X移動
    装置により、前記ステージ組立体を前記X軸に沿って移
    動するステップを含む方法。
  52. 【請求項52】 ウエハ上に像を形成する露光装置の製
    造方法であって、前記ウエハ上に前記像を形成するため
    に前記ウエハを照射する照射装置を供給するステップ
    と、 請求項49記載の方法により製作されたステージ組立体
    を供給するステップとを含む方法。
  53. 【請求項53】 請求項52記載の方法により製作した
    前記露光装置を使用してウエハを製造する方法。
  54. 【請求項54】 前記露光プロセスが、請求項52記載
    の方法により製作された前記露光装置を使用する少なく
    とも前記露光プロセスを含むデバイスの製造方法。
JP2001118192A 2000-05-01 2001-04-17 モノリシック・ステージ Withdrawn JP2002008973A (ja)

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