JP2002008827A - 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ - Google Patents
半導体製造・検査装置用セラミックヒータInfo
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Abstract
るセラミックヒータを提供すること。 【解決手段】 セラミック基板の表面に抵抗発熱体が形
成されてなるセラミックヒータであって、前記抵抗発熱
体は、被覆されることなく露出していることを特徴とす
るセラミックヒータ。
Description
る極めて重要な製品であり、半導体チップは、例えば、
シリコン単結晶を所定の厚さにスライスしてシリコンウ
エハを作製した後、このシリコンウエハに複数の集積回
路等を形成することにより製造される。
静電チャック上に載置したシリコンウエハに、エッチン
グ、CVD等の種々の処理を施して、導体回路や素子等
を形成する。また、レジスト用の樹脂を塗布して、加熱
乾燥させたりする。このような加熱にはセラミックヒー
タが用いられ、特開平11−40330号公報などに
は、炭化物セラミックや窒化物セラミックからなる基板
を使用し、このセラミック基板の加熱面の反対側面(以
下、底面という)に抵抗発熱体が形成されたセラミック
ヒータが開示されている。
330号公報に記載のセラミックヒータでは、抵抗発熱
体の表面がNiめっき層により被覆されているが、抵抗
発熱体の面積抵抗率が50mΩ/□以上になると、表面
のNiに電流が流れてしまい、発熱効率が低下してしま
うという問題が発生した。
し、先に特願2000−29281号として特許出願し
ていた。ところが、このセラミックヒータを種々試験す
ると、このようなガラス被覆を行ったセラミックヒータ
では、抵抗発熱体の抵抗値が経時変化してしまうという
意外な事実を知見した。抵抗発熱体の抵抗値が変化する
と、発熱量が異なってくるため、ヒータの温度を制御す
ることができない。本発明は、上記課題に鑑み、抵抗値
の経時変化が小さい抵抗発熱体を有するセラミックヒー
タを得ることを目的とする。
を解決するために鋭意研究した結果、抵抗発熱体の表面
を金属で被覆することができない場合、ガラス等を用い
て被覆するよりも、そのまま露出した方が抵抗発熱体の
抵抗変化率が小さいことを見い出し、本発明を完成させ
たものである。
面に抵抗発熱体が形成されてなるセラミックヒータであ
って、前記抵抗発熱体は、被覆されることなく露出して
いることを特徴とするセラミックヒータである。
抗発熱体を発熱させた際、ガラス成分が序々に抵抗発熱
体の内部に拡散していき、抵抗発熱体の抵抗値を大きく
変動させてしまう(例えば、図5に示した比較例1を参
照のこと)。
では、抵抗発熱体が空気と接触し、表面に薄い酸化膜が
形成されており、これ以上の酸化反応は進行しないと推
定される。このため、抵抗値の変動が少なく、図4の示
す実施例の結果では、その抵抗値の変動率が5%以内で
ある。
50mΩ/□以上であることが望ましい。面積抵抗率が
50mΩ/□以上の抵抗発熱体では、金属を被覆した場
合に、電流が抵抗発熱体を流れるため、金属で抵抗発熱
体を被覆することができない。このような場合には、本
発明のように、抵抗発熱体を露出させる方法が特に有効
だからである。
発明を説明する。本実施形態に係るセラミックヒータ
は、セラミック基板として窒化物セラミックまたは炭化
物セラミックを使用し、セラミック基板の表面に、酸化
物セラミックからなる絶縁層を形成し、その上に抵抗発
熱体を形成する。
温で体積抵抗値が低下しやすく、また炭化物セラミック
は特に高純度化しない限り導電性を有しており、酸化物
セラミックからなる絶縁層として形成することにより、
高温時の回路間の短絡を防止することができる。また、
絶縁層を形成することにより、炭化物セラミック等が不
純物を含有していても回路間の短絡を防止することがで
き、このような材質からなるセラミックヒータの温度制
御性を確保することができるからである。
温でも充分に高い場合には、直接、セラミック基板の底
面に抵抗発熱体を形成してもよい。セラミック基板の底
面の表面は、面粗度がRaで0.01〜20μm、Rm
axで0.1〜200μmが好ましい。
的に示した底面図であり、図2は、図1に示したセラミ
ックヒータの一部を模式的に示した部分拡大断面図であ
る。このセラミックヒータ10では、底面11bに絶縁
層180を介して抵抗発熱体12(12a〜12d)が
形成されており、この抵抗発熱体12a〜12dの端子
部13a〜13fには、外部端子17が半田層170を
介して接続されている。なお、図1に示したセラミック
ヒータでは、端子部13a〜13fにも、被覆層が形成
されていないが、他の実施の形態では、端子部13a〜
13fのみにNi等からなる被覆層が形成され、この上
に半田層を介して外部端子が接続されていてもよい。
形成されておらず、例えば、導体ペーストを塗布、焼成
することにより形成した抵抗発熱体が、空気中にそのま
ま露出している。また、抵抗発熱体12は、加熱面の温
度を均一化するために、図1に示したような、屈曲形状
と同心円形状とが組み合わされたパターンとなってい
る。
電対等の測温素子18を挿入するための有底孔14が形
成され、さらに、リフターピン16を挿通するための貫
通孔15が形成されている。
セラミックとしては、金属窒化物セラミック、例えば、
窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタ
ン等が挙げられる。
属炭化物セラミック、例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコ
ニウム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タンステン等
が挙げられる。
ックを使用してもよく、アルミナ、シリカ、コージェラ
イト、ムライト、ジルコニア、ベリリアなどを使用する
ことができる。
結助剤を含有することが望ましい。例えば、窒化アルミ
ニウムの焼結助剤としては、アルカリ金属酸化物、アル
カリ土類金属酸化物、希土類酸化物を使用することがで
き、これらの焼結助剤のなかでは、特にCaO、Y2 O
3 、Na2 O、Li2 O、Rb2 Oが好ましい。また、
アルミナを使用してもよい。これらの含有量としては、
0.1〜20重量%が望ましい。また、炭化珪素の場合
は、焼結助剤として、B4 C、C、AlNを用いること
が望ましい。
00ppmのカーボンを含有していることが望ましい。
カーボンを含有させることにより、セラミック基板を黒
色化することができ、ヒータとして使用する際に輻射熱
を充分に利用することができるからである。カーボン
は、非晶質のものであっても、結晶質のものであっても
よい。非晶質のカーボンを使用した場合には、高温にお
ける体積抵抗率の低下を防止することができ、結晶質の
ものを使用した場合には、高温における熱伝導率の低下
を防止することができるからである。従って、用途によ
っては、結晶質のカーボンと非晶質のカーボンの両方を
併用してもよい。また、カーボンの含有量は、50〜2
000ppmがより好ましい。
m以上が望ましい。特に12インチ(300mm)以上
であることが望ましい。次世代の半導体ウエハの主流と
なるからである。また、上記セラミック基板の直径は、
シリコンウエハと同等かそれより大きいことが望まし
い。
m以下が望ましく、25mm以下がより望ましい。セラ
ミック基板の厚さが25mmを超えると、セラミック基
板の熱容量が大きくなり、特に、温度制御手段を設けて
加熱、冷却すると、熱容量の大きさに起因して温度追従
性が低下してしまう。セラミック基板の厚さは、特に5
mm以上が最適である。なお、厚みは、1.5mmを越
えることが望ましい。
%以内が好ましい。また、熱伝導率のばらつきは±10
%以内が好ましい。セラミック基板の加熱面の温度を均
一にするためには、セラミック基板の厚さや熱伝導率の
ばらつきを上記範囲に収めることが望ましいからであ
る。
ック基板の底面に絶縁層を形成することが望ましい。こ
の絶縁層としては、酸化物セラミックが望ましく、具体
的には、シリカ、アルミナ、ムライト、コ−ジェライ
ト、ベリリアなどを使用することができる。
を加水分解重合させたゾル溶液をセラミック基板にスピ
ンコートし、乾燥、焼成を行うことにより形成したもの
が挙げられるほか、スパッタリング、CVDなどを用い
て形成したものが挙げられる。また、セラミック基板表
面を酸化処理して酸化物からなる絶縁層を設けてもよ
い。
導体ウエハをセラミック基板のウエハ載置面に接触させ
た状態で載置するほか、半導体ウエハを支持ピンや支持
球などで支持し、セラミックス基板との間に一定の間隔
を保って保持する場合もある。離間距離としては、5〜
5000μmが望ましい。
板11の貫通孔15にリフターピン16を挿通し、シリ
コンウエハ19等の半導体ウエハを支持した後、このリ
フターピン16を上下することにより、搬送機から半導
体ウエハを受け取ったり、半導体ウエハをセラミック基
板上に載置したり、半導体ウエハを支持したまま加熱し
たりすることができる。貫通孔15の面粗度は、Rma
xで0.05〜200μm、Raで0.005〜20μ
mであることが望ましい。
存在する場合には、この気孔は、閉気孔であることが望
ましい。また、セラミック基板を通過するヘリウムの量
(ヘリウムリーク量)は、10-7Pa・m3 /sec以
下であることが望ましい。強制冷却用の冷媒のガス漏れ
を防止するためである。
ック基板の体積抵抗率、または、絶縁層の体積抵抗率
は、100℃以上で105 Ω・cm以上であることが望
ましい。抵抗発熱体間の絶縁を確保するためである。セ
ラミック基板の平坦度は、50μm以下であることが有
利である。
造や半導体の検査を行うために用いられる装置であり、
具体的な装置としては、セラミック基板に抵抗発熱体の
みが設けられたセラミックヒータのほかに、例えば、静
電チャック、ウエハプローバ、サセプタ等が挙げられ
る。
て、静電電極、RF電極等がセラミック基板の内部に形
成されており、上記ウエハプローバは、表面に導電体と
してチャックトップ導体層が形成され、内部にガード電
極、グランド電極が導電体として形成されている。ま
た、本発明の半導体装置用セラミック基板は、100℃
以上で使用されることが望ましく、200℃以上で使用
されることが最も好ましい。
ように、セラミック基板11の有底孔14に熱電対等の
測温素子18を埋め込んでおくことができる。この測温
素子18により抵抗発熱体の温度を測定し、そのデータ
をもとに電圧、電流量を変えて、温度を制御することが
できるからである。
金属線の素線径と同一か、もしくは、それよりも大き
く、かつ、0.5mm以下がよい。このような構成によ
って、接合部分の熱容量が小さくなり、温度が正確に、
また、迅速に電流値に変換されるのである。このため、
温度制御性が向上してウエハの加熱面の温度分布が小さ
くなるのである。
−1602(1980)に挙げられるように、K型、R
型、B型、S型、E型、J型、T型熱電対が挙げられ
る。上記測温素子は、金ろう、銀ろうなどを使用して、
有底孔14の底に接着してもよく、有底孔14に挿入し
た後、耐熱性樹脂で封止してもよく、両者を併用しても
よい。
性樹脂、特にはエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマ
レイミド−トリアジン樹脂などが挙げられる。これらの
樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
%Au−63〜19.5重量%Cu合金、81.5〜8
2.5重量%Au−18.5〜17.5重量%Ni合金
から選ばれる少なくとも1種が望ましい。これらは、溶
融温度が、900℃以上であり、高温領域でも溶融しに
くいためである。銀ろうとしては、例えば、Ag−Cu
系のものを使用することができる。
くとも2以上の回路に分割されていることが望ましく、
2〜10の回路に分割されていることがより望ましい。
回路を分割することにより、各回路に投入する電力を制
御して発熱量を変えることができ、加熱面11aの温度
を調整することができるからである。
同心円形状と屈曲形状の組み合わせのほか、例えば、渦
巻き、偏心円、屈曲線などが挙げられる。
を形成する前に、セラミック基板表面に絶縁層を設け
る。絶縁層は、アルコキシドを加水分解重合させたゾル
溶液をセラミック基板にスピンコートして乾燥、焼成を
行うことにより形成してもよく、スパッタリング、CV
Dなどにより形成してもよい。また、セラミック基板表
面を酸化雰囲気中で焼成して酸化物層を設けてもよい。
11の表面(絶縁層の表面)に形成するので、この場合
には、金属粒子を含む導電ペーストをセラミック基板1
1の表面に塗布して所定パターンの導体ペースト層を形
成した後、これを焼き付け、セラミック基板11の表面
で金属粒子を焼結させる方法が好ましい。なお、金属の
焼結は、金属粒子同士および金属粒子とセラミックとが
融着していれば充分である。
のパターンとして、図3に示したようなパターンを採用
している。すなわち、セラミック基板11には、抵抗発
熱体12dが形成された部分を含む領域(抵抗発熱体形
成領域1)、抵抗発熱体12cが形成された部分を含む
領域(抵抗発熱体形成領域2)、抵抗発熱体12bが形
成された部分を含む領域(抵抗発熱体形成領域3)、抵
抗発熱体12aが形成された部分を含む領域(抵抗発熱
体形成領域4)が存在する。
体形成領域2の間、抵抗発熱体形成領域2と抵抗発熱体
形成領域3の間、抵抗発熱体形成領域3と抵抗発熱体形
成領域4の間に緩衝領域を設けている。この緩衝領域の
存在によって、抵抗発熱体形成領域2に大きな電力が投
入されて温度が上昇しても、抵抗発熱体形成領域1や抵
抗発熱体形成領域3に影響を与えない。このため、抵抗
発熱体形成領域1や抵抗発熱体形成領域3の温度を低下
させるなどの温度制御が不要であり、簡単な制御で加熱
面の温度差を低減することができる。
ミック基板の側面から35mm以内にあることが望まし
く、25mm以内が最適である。25mm以内であれ
ば、そり量をきわめて小さくすることができるからであ
る。さらに、抵抗発熱体の形成領域の最外周のセラミッ
ク基板の側面からの距離を0.5mm以上にすることが
望ましい。0.5mmを超えると支持容器が金属性の場
合、電気的な短絡を起こしたり、ハンドリング性が低下
するからである。
幅は、直径の5〜30%に調整している。抵抗発熱体形
成領域には、同心円、渦巻き、屈曲のパターンを形成す
るが、一つの抵抗発熱体形成領域には、一つのパターン
からなる回路が形成されていることが望ましい。一つの
回路である方が制御しやすいからである。セラミック基
板11の表面に抵抗発熱体を形成する場合には、この抵
抗発熱体の厚さは、1〜30μmが好ましく、1〜10
μmがより好ましい。
熱体を形成する場合には、抵抗発熱体の幅は、0.1〜
20mmが好ましく、0.1〜5mmがより好ましい。
に変化を持たせることができるが、上記した範囲が最も
実用的である。抵抗値は、薄く、また、細くなる程大き
くなる。
に形成することにより、抵抗発熱体から発生した熱が伝
搬していくうちに、セラミック基板全体に拡散し、加熱
面の温度分布が均一化され、その結果、被加熱物の各部
分における温度が均一化される。
であってもよいが、偏平であることが望ましい。偏平の
方がウエハ加熱面に向かって放熱しやすいため、ウエハ
加熱面の温度分布ができにくいからである。断面のアス
ペクト比(抵抗発熱体の幅/抵抗発熱体の厚さ)は、1
0〜5000であることが望ましい。この範囲に調整す
ることにより、抵抗発熱体の抵抗値を大きくすることが
できるとともに、ウエハ加熱面の温度の均一性を確保す
ることができるからである。
ペクト比が上記範囲より小さいと、ヒータ板11のウエ
ハ加熱面方向への熱の伝搬量が小さくなり、抵抗発熱体
のパターンに近似した熱分布がウエハ加熱面に発生して
しまい、逆にアスペクト比が大きすぎると抵抗発熱体の
中央の直上部分が高温となってしまい、結局、抵抗発熱
体のパターンに近似した熱分布がウエハ加熱面に発生し
てしまう。従って、温度分布を考慮すると、断面のアス
ペクト比は、10〜5000であることが好ましいので
ある。
する場合は、アスペクト比を10〜200とすることが
望ましい。抵抗発熱体は、セラミック基板の内部に形成
する場合の方が、アスペクト比が大きくなるが、これ
は、抵抗発熱体を内部に設けると、ウエハ加熱面と抵抗
発熱体との距離が短くなり、表面の温度均一性が低下す
るため、抵抗発熱体自体を偏平にする必要があるからで
ある。
が、導電性を確保するための金属粒子または導電性セラ
ミックが含有されているほか、樹脂、溶剤、増粘剤など
を含むものが好ましい。
例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが挙げられ
る。また、溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコ
ールなどが挙げられる。増粘剤としては、セルロースな
どが挙げられる。
(金、銀、白金、パラジウム)、鉛、タングステン、モ
リブデン、ニッケルなどが好ましい。これらは、2種以
上を併用する。面積抵抗率を50mΩ/□以上にするた
めである。これらの金属は、比較的酸化しにくく、発熱
するに充分な抵抗値を有するからである。
タングステン、モリブデンの炭化物などが挙げられる。
これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用しても
よい。これら金属粒子または導電性セラミック粒子の粒
径は、0.1〜100μmが好ましい。0.1μm未満
と微細すぎると、酸化されやすく、一方、100μmを
超えると、焼結しにくくなり、抵抗値が大きくなるから
である。
リン片状であってもよい。これらの金属粒子を用いる場
合、上記球状物と上記リン片状物との混合物であってよ
い。上記金属粒子がリン片状物、または、球状物とリン
片状物との混合物の場合は、金属粒子間の金属酸化物を
保持しやすくなり、抵抗発熱体と窒化物セラミック等と
の密着性を確実にし、かつ、抵抗値を大きくすることが
できるため有利である。
粒子に金属酸化物を添加し、抵抗発熱体を金属粒子およ
び金属酸化物を焼結させたものとすることが望ましい。
このように、金属酸化物を金属粒子とともに焼結させる
ことにより、セラミック基板を構成する窒化物セラミッ
クまたは炭化物セラミックと金属粒子とを密着させるこ
とができる。
セラミックまたは炭化物セラミックと密着性が改善され
る理由は明確ではないが、金属粒子表面や窒化物セラミ
ック、炭化物セラミックの表面は、わずかに酸化されて
酸化膜が形成されており、この酸化膜同士が金属酸化物
を介して焼結して一体化し、金属粒子と窒化物セラミッ
クまたは炭化物セラミックとが密着するのではないかと
考えられる。
鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B 2 O3 )、アル
ミナ、イットリアおよびチタニアからなる群から選ばれ
る少なくとも1種が好ましい。
大きくすることなく、金属粒子と窒化物セラミックまた
は炭化物セラミックとの密着性を改善することができる
からである。
素(B2 O3 )、アルミナ、イットリア、チタニアの割
合は、金属酸化物の全量を100重量部とした場合、重
量比で、酸化鉛が1〜10、シリカが1〜30、酸化ホ
ウ素が5〜50、酸化亜鉛が20〜70、アルミナが1
〜10、イットリアが1〜50、チタニアが1〜50で
あって、その合計が100重量部を超えない範囲で調整
されていることが望ましい。これらの範囲で、これらの
酸化物の量を調整することにより、特に窒化物セラミッ
クとの密着性を改善することができる。
く、100mΩ/□以上がより望ましい。50mΩ/□
以上では、金属被覆ができないからであり、本発明のよ
うな構成が有効だからである。
板の底面に抵抗発熱体を形成した後、被覆層を形成せず
空気中に露出させる。空気中に露出させることで、表面
に酸化膜が不動態として形成され、高温での酸化反応を
抑制することができるからである。
部端子が必要であり、この外部端子は、半田を介して抵
抗発熱体に取り付けるが、この外部端子13としては、
例えば、コバール製のもの等が挙げられる。
銀−鉛、鉛−スズ、ビスマス−スズなどの合金を使用す
ることができる。なお、半田層の厚さは、0.1〜50
μmが好ましい。半田による接続を確保するのに充分な
範囲だからである。
法について説明する。 (1) セラミック基板の製造工程 上述した窒化物セラミックまたは炭化物セラミックの粉
末に必要に応じてイットリア等の焼結助剤やバインダ等
を配合してスラリーを調製した後、このスラリーをスプ
レードライ等の方法で顆粒状にし、この顆粒を金型など
に入れて加圧することにより板状などに成形し、生成形
体(グリーン)を作製する。
させ、セラミック製の板状体を製造する。この後、所定
の形状に加工することにより、セラミック基板を作製す
るが、焼成後にそのまま使用することができる形状とし
てもよい。加圧しながら加熱、焼成を行うことにより、
気孔のないセラミック基板を製造することが可能とな
る。加熱、焼成は、焼結温度以上であればよいが、窒化
物セラミックまたは炭化物セラミックでは、1000〜
2500℃が好ましい。
て、シリコンウエハ19を支持するための支持ピンを挿
入する貫通孔、リフターピン16を挿通するための貫通
孔15、熱電対などの測温素子18を埋め込むための有
底孔14を形成する。
る粘度の高い流動物である。この導体ペーストをスクリ
ーン印刷などを用い、抵抗発熱体を設けようとする部分
に印刷を行うことにより、導体ペースト層を形成する。
抵抗発熱体は、基板全体を均一な温度にする必要がある
ことから、図1に示すような同心円状と屈曲線の混成パ
ターンに印刷することが望ましい。導体ペースト層は、
焼成後の抵抗発熱体の断面が、方形で、偏平な形状とな
るように形成することが望ましい。
樹脂、溶剤を除去するとともに、金属粒子を焼結させて
基板の底面に焼き付け、抵抗発熱体を形成する。加熱焼
成の温度は、500〜1000℃が好ましい。導体ペー
スト中に上述した金属酸化物を添加しておくと、金属粒
子、基板および金属酸化物が焼結して一体化するため、
抵抗発熱体と基板との密着性が向上する。
ニッケル、貴金属(金、白金、パラジウム、銀)等で被
覆する。端子接続部分以外は露出させる。このために、
抵抗発熱体の端子部以外の部分に、マスク層を形成して
おき、端子部に被覆層を形成した後、マスク層を除去
し、抵抗発熱体の他の部分を露出させる。
子を半田を用いて取り付ける。また、有底孔14に銀ろ
う、金ろうなどで熱電対を固定し、ポリイミド等の耐熱
樹脂で封止し、セラミックヒータ10の製造を終了す
る。なお、本発明のセラミックヒータでは、セラミック
基板の内部に静電電極を設けて静電チャックとしてもよ
く、セラミック基板の表面にチャップトップ導体層を設
け、内部にガード電極やグランド電極を設けてウエハプ
ローバとしてもよい。
が、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(図1、2参照)の製造 (1) SiC粉末(平均粒径:0.3μm)100重量
部、焼結助剤のB4 Cを4重量部、アクリル系バインダ
12重量部およびアルコールからなる組成物のスプレー
ドライを行い、顆粒状の粉末を作製した。
れ、平板状に成形して生成形体(グリーン)を得た。 (3) 加工処理の終った生成形体を脱脂した後、温度:2
100℃、圧力:18MPaでホットプレスし、厚さが
3mmのSiC製の板状体を得た。次に、この板状体の
表面から直径210mmの円板体を切り出し、表面をR
a=0.1μmになるまで鏡面研磨し、セラミック基板
11とした。
量部、エタノール37.6重量部、塩酸0.3重量部か
らなる混合液を24時間、攪拌しながら加水分解重合さ
せたゾル溶液を、セラミック基板11の底面にスピンコ
ート法により塗布し、ついで80℃で5時間乾燥させ、
1000℃で1時間焼成してSiC製のセラミック基板
11表面に厚さ2μmのSiO2 からなる絶縁層180
を形成した。
JIS B 0601 Ra=0.1μmであった。な
お、面粗度は、表面形状測定器(KAL・Tencor
社製P−11)により測定した。
11にドリル加工を施し、シリコンウエハ19の支持ピ
ンを挿入する貫通孔15、熱電対を埋め込むための有底
孔14(直径:1.1mm、深さ:2mm)を形成し
た。
れたセラミック基板11に、スクリーン印刷にて導体ペ
ーストを印刷した。印刷パターンは、図1に示したよう
な同心円状と屈曲状の混成パターンとした。また、この
印刷パターンの端部には、端子部13a,13b,13
c,13d,13eを形成することとした。ただし、抵
抗発熱体形成領域の最外周が上記セラミック基板の側面
から30mmになるようにした。
量%、Pt:7.4重量%、SiO2:1.6重量%、
B2 O3 :4.1重量%、ZnO:7.0重量%、Pb
O:1.0重量%、RuO:7.1重量%、樹脂バイン
ダ:3.4重量%、溶剤:17.9重量%からなるAg
−Ptペーストを使用した。
ック基板11を780℃で加熱、焼成して、導体ペース
ト中のAg−Ptを焼結させるとともに基板11に焼き
付け、抵抗発熱体12を形成した。Ag−Ptの抵抗発
熱体12は、厚さが5μm、幅2.4mm、面積抵抗率
が300mΩ/□であった。
〜13f以外の部分をマスクした後、このセラミック基
板11を、硫酸ニッケル80g/l、次亜リン酸ナトリ
ウム24g/l、酢酸ナトリウム12g/l、ほう酸8
g/l、塩化アンモニウム6g/lの濃度の水溶液から
なる無電解ニッケルめっき浴に浸漬し、抵抗発熱体12
の端子部13a〜13fの表面のみに厚さ1μmの金属
被覆層(ニッケル層)を析出させた。
スクリーン印刷により、銀−鉛半田ペースト(田中貴金
属製)を印刷して半田層を形成した。ついで、半田層の
上にコバール製の外部端子17を載置して、420℃で
加熱リフローし、外部端子17を半田層170を介して
抵抗発熱体12に取り付けた。
にはめ込み、セラミック接着剤(東亜合成社製 アロン
セラミック)を埋め込んで固定しセラミックヒータ10
を得た。
製造(図1、2参照) (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、酸化イットリウム(Y2 O
3 :イットリア、平均粒径:0.4μm)4重量部、ア
クリル系樹脂バインダー11.5重量部およびアルコー
ルからなる組成物のスプレードライを行い、顆粒状の粉
末を作製した。
角形状の金型に入れ、六角形の平板状に成形して生成形
体(グリーン)を得た。 (3)加工処理の終わった生成形体を温度:1800
℃、圧力:200kg/cm2 でホットプレスし、厚さ
が3mmの窒化アルミニウム焼結体を得た。次に、この
焼結体から直径210mmの円板体を切り出し、セラミ
ック製の板状体(セラミック基板)とした。この後、セ
ラミック基板の底面に実施例1の場合と同様にゾル溶液
を用い、セラミック基板表面に厚さ2μmのSiO2 か
らなる絶縁層180を形成した。
ドリル加工を施し、半導体ウエハの支持ピンを挿入する
貫通孔15、熱電対を埋め込むための有底孔14(直
径:1.1mm、深さ:2mm)を形成した。
スクリーン印刷にて導体ペーストを印刷した。印刷パタ
ーンは、同心円状とした。この導体ペーストは、Ag−
Ptペーストであり、その組成は、Ag:49.2重量
%、Pt:17.6重量%、SiO2 :0.7重量%、
B2 O3 :1.8重量%、ZnO:3.9重量%、Pb
O:0.4重量%、RuO:5.1重量%、樹脂バイン
ダ:3.4重量%、溶剤:17.9重量%であった。
たセラミック基板を780℃で加熱、焼成して、導体ペ
ースト中のAg、Pt等を焼結させるとともに焼結体に
焼き付け、抵抗発熱体を形成した。Ag−Ptの抵抗発
熱体32は、厚さが5μm、幅2.4mm、面積抵抗率
が450mΩ/□であった。
酸ナトリウム24g/l、酢酸ナトリウム12g/l、
ほう酸8g/l、塩化アンモニウム6g/lの濃度の水
溶液からなる無電解ニッケルめっき浴に、上記(5)で
作製した焼結体の端子部を除いた部分をマスクして浸漬
し、Ag−Ptの抵抗発熱体12の端子部13a〜13
fの表面に厚さ1μmの金属被覆層(ニッケル層)を析
出させた。
に、スクリーン印刷により、銀ろうペースト(田中貴金
属社製)を印刷して銀ろう層を形成した。ついで、銀ろ
う層の上にコバール製の外部端子を載置して、900℃
で加熱リフローし、外部端子を抵抗発熱体の表面に取り
付け、続いて導電線を有するソケットを外部端子に取り
付けた。続いて、温度制御のための熱電対を有底孔14
にはめ込み、セラミック接着剤(東亜合成社製 アロン
セラミック)を埋め込んで固定しセラミックヒータ0を
得た。
てセラミックヒータを製造した。すなわち、Ag−Pt
の抵抗発熱体32上にガラスペースト(昭栄化学工業製
G−5177)を塗布して520℃に焼成し、表面を
ガラスでコーティングしたほかは、実施例2と同様にし
てセラミックヒータを製造した。
ートについて、350℃まで昇温した後、580時間ま
たはそれ以上放置し、抵抗発熱体の抵抗変化率を測定し
た。図4、5は、上記抵抗発熱体の抵抗値の変化率を示
したグラフである。図4、5に示したように、実施例
1、2では、抵抗変化率はほぼ5%以内であるが、比較
例1では抵抗変化率は600%を超えている。
ック基板の底面に形成された抵抗発熱体は、ガラス層で
被覆されることなく露出しているので、抵抗値の経時変
化を抑制することができる。
図である。
図である。
成領域を示す平面図である。
値の経時変化を示したグラフである。
経時変化を示したグラフである。
9)
ータ
Claims (4)
- 【請求項1】 セラミック基板の表面に抵抗発熱体が形
成されてなるセラミックヒータであって、前記抵抗発熱
体は、被覆されることなく露出していることを特徴とす
るセラミックヒータ。 - 【請求項2】 前記抵抗発熱体は、面積抵抗率が50m
Ω/□以上である請求項1に記載のセラミックヒータ。 - 【請求項3】 前記セラミック基板は、炭化物または窒
化物セラミックである請求項1または2に記載のセラミ
ックヒータ。 - 【請求項4】 前記抵抗発熱体は、空気と接触してなる
請求項1〜3のいずれか1に記載のセラミックヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000189702A JP2002008827A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ |
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JP2000189702A JP2002008827A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004049920A Division JP2004228095A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | セラミックヒータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002008827A true JP2002008827A (ja) | 2002-01-11 |
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JP2000189702A Withdrawn JP2002008827A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ |
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Country | Link |
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2000
- 2000-06-23 JP JP2000189702A patent/JP2002008827A/ja not_active Withdrawn
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