JP2002006933A - 受注生産方法及び受注生産システム - Google Patents

受注生産方法及び受注生産システム

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JP2002006933A
JP2002006933A JP2000191975A JP2000191975A JP2002006933A JP 2002006933 A JP2002006933 A JP 2002006933A JP 2000191975 A JP2000191975 A JP 2000191975A JP 2000191975 A JP2000191975 A JP 2000191975A JP 2002006933 A JP2002006933 A JP 2002006933A
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Japan
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product
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JP2000191975A
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English (en)
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Akira Nishitani
彰 西谷
Teruyuki Tanaka
輝之 田中
Masaru Nakamura
賢 中村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】在庫の保有量を抑えるとともに顧客の希望に応
じて製品を納入可能とする。 【解決手段】顧客の希望納期に基づいて製品の生産及び
出荷の日程を決定するため、生産から出荷までの保有期
間が短縮されて在庫の保有量を抑えることができる。ま
た、納期の変更や発注の取消等により生産日において生
じると推定される推定在庫の中から、受注した製品の品
番と合致するものを選び出し、合致した製品については
生産指示や外注先への発注を出さずに合致しない製品に
ついてのみ生産指示及び外注先への発注を出しているた
め、在庫の保有量を抑えながら納期を短縮でき、顧客の
希望に応じて製品を納入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客からの注文を
受注して製品を生産する受注生産方法及び受注生産シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、顧客からの注文を受注してから製
品を生産する受注生産方法及び受注生産システムにおい
ては、例えばオンラインで顧客からの注文を受注し、受
注した製品を構成する部材の内で自社工場で生産する部
材については工場に対して品番や数量並びに納期等の生
産指示をオンラインで出すとともに、外部から購入する
外注部材については外注先に発注し、必要な部材及び外
注部材が揃ってから発送するという一連の業務をコンピ
ュータで行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は自社
生産の部材の生産リードタイムや外注部材の納入リード
タイムといった生産者側の都合で製品の納期が決定され
ており、顧客の希望納期が生産者側の納期よりも遅い場
合には、顧客からの注文を受注すると顧客の希望納期と
は無関係に製品を生産し、顧客の希望納期に合わせて出
荷するときまで在庫として倉庫に保管しており、生産か
ら出荷までの期間が長くなると在庫の保有量が増えて保
管場所(倉庫)の確保や在庫管理に多くの時間と労力が
必要になってしまう。この場合、先に受注した製品が後
に受注した製品の下に積まれたり又は倉庫の奥に保管さ
れるため、先に受注した製品の方が後に受注した製品よ
りも納期が先であると製品のピッキングに時間と手間が
かかってしまう。一方、ピッキングにかかる時間と手間
を低減しようとすれば、倉庫の保管スペースが増大して
しまうことになる。
【0004】また、顧客が希望する納期が生産者側の納
期よりも早い場合には、前記生産リードタイムや納入リ
ードタイムを短縮する必要があり、そのためには部材及
び外注部材の在庫をある程度保有しておかなければなら
ず、在庫の保有量が増えてしまうことになる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、在庫の保有量を抑える
とともに顧客の希望に応じて製品を納入することができ
る受注生産方法及び受注生産システムを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、製品の生産リードタイムを管理
する生産リードタイムマスタを用い、顧客からの注文を
受注して製品を生産する受注生産方法であって、顧客の
希望納期を製品の標準納期と比較して遅い方の日程から
仮納入日を設定し、この仮納入日から積送日数を逆算し
て製品の生産を完了すべき仮生産日を設定するとともに
仮生産日における生産工場での生産能力と生産リードタ
イムマスタで管理する生産リードタイムとに応じて生産
日を決定し、決定した生産日に基づいて納入日を決定す
るとともに決定した納入日を顧客に回答する生産日及び
納入日の決定過程と、在庫品の品番と顧客から受注した
生産予定の製品の品番を比較し、合致しない品番の製品
については生産工場に対して生産指示を出すとともに合
致した品番の製品については生産指示を出さずに在庫引
当処理を行う生産指示及び在庫引当処理過程と、製品を
構成する部材のうちで生産工場において生産される部材
の部品について生産日における部品の推定在庫から必要
な数量を算出して生産日の前日までに納入されるように
発注し、外部から納入されて前記部材と同時に顧客の元
に配送される外注部材について発注から納入までのリー
ドタイム日数分だけ遡った日に出荷日の推定在庫から必
要量を算出して発注するとともに製品の納期が変更され
たり製品の発注が取り消されたような場合に当該製品に
用いる部材並びに外注部材を推定在庫として登録する部
材調達過程と、生産された部材及び納入された外注部材
の種類及び個数と顧客が注文した製品のデータを照合し
た結果が一致すれば前記部材及び外注部材を出荷する出
荷過程とを有することを特徴とし、顧客の希望納期に基
づいて製品の生産及び出荷の日程を決定するため、生産
から出荷までの保有期間が短縮されて在庫の保有量を抑
えることができる。また、納期の変更や発注の取消等に
より生産日において生じると推定される推定在庫の中か
ら、受注した製品の品番と合致するものを選び出し、合
致した製品については生産指示や外注先への発注を出さ
ずに合致しない製品についてのみ生産指示及び外注先へ
の発注を出しているため、在庫の保有量を抑えながら納
期を短縮でき、顧客の希望に応じて製品を納入すること
ができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記生産日及び納入日の決定過程において、前記部
材の生産及び出荷のリードタイムと、前記外注部材の品
番別の納入リードタイムと、日別及び生産工場別の生産
能力とから生産日及び納入日を決定することを特徴と
し、生産日及び納入日の誤差を減少させて確定度を向上
することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記生産指示及び在庫引当処理過程におい
て、顧客からの発注を所定の件数毎に一括りとした生産
括りを設定し、各生産括り内では品番毎に製品を生産す
る旨の生産指示を出すことを特徴とし、一括りの生産量
が固定できるために出荷に要するスペースを抑えること
ができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記生産指示及び在庫引当処理過程におい
て、顧客から発注された製品を品番毎に一括りとした生
産括りを設定するとともに各品番毎に1日の生産配分を
指定した生産指示を出すことを特徴とし、1日の生産括
りの回数が固定できるために生産に従事する人員が多け
れば生産リードタイムを短縮することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、前記生産指示及び在庫引当処理過程に
おいて、顧客から発注された製品が特注品である場合に
当該特注品に対して唯一の品番を設定し、特注品に対し
て予め割り当てられている特注品番に基づいて生産指示
を出すことを特徴とし、特注品に対して設定した唯一の
品番により特注品を顧客から受注した件名に関連付けて
管理することができ、しかも特注品番に基づいて生産指
示を出すことで人為的なミスが生じる虞が少なくなる。
【0011】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
めに、顧客からの注文を受注してから製品を生産する受
注生産システムであって、顧客の希望納期を製品の標準
納期と比較して遅い方の日程から仮納入日を設定し、こ
の仮納入日から積送日数を逆算して製品の生産を完了す
べき仮生産日を設定するとともに仮生産日における生産
工場での生産能力に応じて生産日を決定し、決定した生
産日に基づいて納入日を決定するとともに決定した納入
日を顧客に回答する生産日及び納入日の決定手段と、在
庫品の品番と顧客から受注した生産予定の製品の品番を
比較し、合致しない品番の製品については生産工場に対
して生産指示を出すとともに合致した品番の製品につい
ては生産指示を出さずに在庫引当処理を行う生産指示及
び在庫引当処理手段と、製品を構成する部材のうちで生
産工場において生産される部材の部品について生産日に
おける部品の推定在庫から必要な数量を算出して生産日
の前日までに納入されるように発注し、外部から納入さ
れて前記部材と同時に顧客の元に配送される外注部材に
ついて発注から納入までのリードタイム日数分だけ遡っ
た日に出荷日の推定在庫から必要量を算出して発注する
部材調達手段と、製品の納期が変更されたり製品の発注
が取り消されたような場合に当該製品に用いる部材並び
に外注部材を推定在庫として登録及び管理する推定在庫
登録管理手段と、生産された部材及び納入された外注部
材の種類及び個数と顧客が注文した製品のデータを照合
した結果が一致すれば前記部材及び外注部材を出荷する
指示を出す出荷指示手段とを備えたことを特徴とし、顧
客の希望納期に基づいて製品の生産及び出荷の日程を決
定するため、生産から出荷までの保有期間が短縮されて
在庫の保有量を抑えることができる。また、納期の変更
や発注の取消等により生産日において生じると推定され
る推定在庫の中から、受注した製品の品番と合致するも
のを選び出し、合致した製品については生産指示や外注
先への発注を出さずに合致しない製品についてのみ生産
指示及び外注先への発注を出しているため、在庫の保有
量を抑えながら納期を短縮でき、顧客の希望に応じて製
品を納入することができる。
【0012】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、生産工場における各品番毎の生産リードタイムを管
理する生産リードタイムマスタと、外注部材の各品番毎
の納入リードタイムを管理する外注部材納入リードタイ
ムマスタと、日別及び生産工場別の生産能力を管理する
生産能力マスタとを備え、前記生産日及び納入日の決定
手段は、前記生産リードタイムマスタで管理する生産リ
ードタイム、前記外注部材納入マスタで管理する外注部
材の品番別の納入リードタイム、並びに前記生産能力マ
スタで管理する日別及び生産工場別の生産能力から生産
日及び納入日を決定することを特徴とし、生産日及び納
入日の誤差を減少させて確定度を向上することができ
る。
【0013】請求項8の発明は、請求項6又は7の発明
において、前記生産指示及び在庫引当処理手段は、顧客
からの発注を所定の件数毎に一括りとした生産括りを設
定し、各生産括り内で品番毎に製品を生産する旨の生産
指示を出すことを特徴とし、一括りの生産量が固定でき
るために出荷に要するスペースを抑えることができる。
【0014】請求項9の発明は、請求項6又は7の発明
において、顧客から発注された製品を品番毎に一括りと
した生産括りを設定するとともに各品番毎に1日の生産
配分を指定した生産指示を出すことを特徴とし、1日の
生産括りの回数が固定できるために生産に従事する人員
が多ければ生産リードタイムを短縮することができる。
【0015】請求項10の発明は、請求項6又は7又は
8の発明において、前記生産指示及び在庫引当処理手段
は、顧客から発注された製品が特注品である場合に当該
特注品に対して唯一の品番を設定し、特注品に対して予
め割り当てられている特注品番に基づいて生産指示を出
すことを特徴とし、特注品に対して設定した唯一の品番
により特注品を顧客から受注した件名に関連付けて管理
することができ、しかも特注品番に基づいて生産指示を
出すことで人為的なミスが生じる虞が少なくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る受注生産方法並びにその受注生産方法を実現する受注
生産システムを実施形態により詳細に説明する。なお、
本実施形態では受注生産される製品としてシステムキッ
チンを例示するが、これに限定する趣旨ではなく、およ
そ顧客からの注文を受注して生産される製品全般に本発
明の技術的思想が適用可能である。
【0017】まず、受注生産される製品であるシステム
キッチンについて簡単に説明する。一般にシステムキッ
チンSKは、図3に示すように前面及び天面が開口する
箱状に形成されたキャビネット本体C、キャビネット本
体Cの前面に開閉自在に取り付けられて前面開口を塞ぐ
扉D、シンクを有しキャビネット本体Cの天面開口に配
設されるカウンタ(図示せず)、カウンタに設けた取付
孔及びキャビネット本体Cの天面開口を通してキャビネ
ット本体C内に収納されるガスコンロ等のガス機器等で
構成される。ここで、本実施形態においてはシステムキ
ッチンSKを構成する部材のうちでキャビネット本体C
のみを自社工場で生産し、その他の部材(外注部材)で
ある扉D、カウンタ並びにガス機器についてはそれぞれ
異なる外注先で製造されてキャビネット本体Cを生産す
る自社工場に納入され、キャビネット本体Cに扉Dを取
り付けた状態で梱包し、そのキャビネット本体Cに組み
合わされるカウンタやガス機器と同時に出荷される。な
お、キャビネット本体Cは図3に示すように矩形板状の
部品(板パネル)Pを加工し組み立てることで自社工場
にて生産される。
【0018】また、キャビネット本体C及び扉Dには色
や柄並びに寸法等の違い毎に、カウンタにも材質や色・
寸法等の違い毎に、さらにガス機器にも仕様や寸法等の
違い毎に各々個別に品番が割り当てられており、本実施
形態の受注生産システムでは各製品を品番によって識別
している。
【0019】次に、本発明に係る受注生産システムにつ
いて説明する。
【0020】図1は本実施形態の概略システム構成図を
示している。端末T1は、例えばシステムキッチンを生
産するメーカーの営業所に設置されているコンピュータ
装置であり、顧客毎の件名、顧客からの注文に応じて発
注するシステムキッチンSKの品番(扉D、カウンタ及
びガス機器等の品番も含む)、顧客の希望納期、納入先
の住所等を含む発注データをインターネット又はイント
ラネットのようなネットワークを介してオンラインで送
信する。この端末T1から送信された発注データは、例
えばメーカーの本社に設置されているホストコンピュー
タHで受信される。
【0021】ここで、ホストコンピュータHはCPU、
メモリ、ハードディスク、キーボードやマウス等の入力
デバイス、ディスプレイ等で構成される一般的なコンピ
ュータ装置からなり、メモリにロードしたプログラムを
CPUで実行することによって、以下に説明する各手段
を実現している。また、端末T2は製品を生産する工場
に設置されているコンピュータ装置であり、後述するよ
うにホストコンピュータHから送信される生産指示や出
荷指示を受信して必要な処理を行っている。さらに端末
T3は、扉Dやカウンタ並びにガス機器等の外注部材を
生産する外注先に設置されているコンピュータ装置であ
り、ホストコンピュータHからインターネットやイント
ラネットを介して送信される外注部材の発注データ(品
番、数量及び納期等のデータ)を受信して必要な処理を
行っている。
【0022】次に本発明の要旨である受注生産システム
の動作説明、すなわち本発明に係る受注生産方法につい
て図面を参照しながら具体的且つ詳細に説明する。ここ
で、図2では顧客からの注文をホストコンピュータHで
受注した日を1日目として受注から出荷までの全体の流
れを示しており、図3では同じく顧客からの注文をホス
トコンピュータHで受注した日を1日目として主に自社
工場における受注から出荷までの流れを示している。例
えば、メーカーの営業所では顧客の要望に応じて住宅の
建て替えや台所を含むリフォームのプランニングを行
い、最終的に採用されたプランに基づいて使用するシス
テムキッチンの注文書を作成する。この注文書には顧客
毎の件名、システムキッチンの品番、希望納期、納入先
の住所等が記載され、注文書の内容が発注データとして
端末T1からインターネットを介してホストコンピュー
タHに送信される(図2及び図3における1日目)。
【0023】発注データを受信したホストコンピュータ
Hでは、生産日及び納入日決定手段1が顧客の希望納期
を製品の標準納期(本実施形態では6日)と比較して遅
い方の日程から仮納入日を設定する。また、生産日及び
納入日決定手段1は、複数箇所に在る生産工場の内から
発注データに含まれる納入先の住所に最も近い生産工場
を選び出し、選出した生産工場における生産リードタイ
ムを生産リードタイムマスタ6から読み出す。図4は生
産リードタイムマスタ6の内容をディスプレイの画面に
表示させた状態を示しており、製品を構成する部材の内
で自社生産の部材(キャビネット本体C)を組み立てる
際の組立リードタイム(図4においては「3日」)と、
倉庫に保管した製品を集荷して出荷し納入先へ納入でき
るまでの出荷リードタイム(図4においては「2日」)
とが生産リードタイムとして各生産工場及び月日毎に生
産リードタイムマスタ6に記録されている。生産日及び
納入日決定手段1では仮納入日から積送日数(出荷から
納入までに要する日数)だけ遡った日を仮出荷日に設定
し、仮出荷日から出荷リードタイムだけ遡った日に生産
が完了するように生産リードタイムだけ遡った日を生産
開始日(これを「生産日」という)に設定するととも
に、この生産日における生産量等の予定を書き加えるこ
とで生産リードタイムマスタ6の内容を更新する。
【0024】さらに、生産日及び納入日決定手段1は生
産能力マスタ8から生産能力のデータを読み出す。図5
は生産能力マスタ8の内容をディスプレイの画面に表示
させた状態を示しており、同図中の表は横欄F1が各生
産工場、縦欄F2が月日であって各データ欄F3には左
端に現時点における生産予定数、右端に各日毎の生産可
能な数(生産能力)が示してある。例えば、生産工場S
Aの5月8日における生産予定数は49、生産能力は5
0となっており、この生産工場SAの5月8日における
生産可能数が残り1であることが判る。生産日及び納入
日決定手段1では、生産能力のデータに基づいて選出し
た生産工場で生産日における生産が可能か否かの判断を
行い、仮に生産能力を超えてしまうために生産が不可能
であれば、輸送に要する費用や時間並びに効率を考慮し
て最適な生産工場を選び直し、新たに選出した生産工場
について上記処理を繰り返す。なお、生産日及び納入日
決定手段1は最終的に選出した生産工場の生産予定数の
数値を書き換えて生産能力マスタ8の内容を更新する。
【0025】同様に、生産日及び納入日決定手段1は外
注部材納入リードタイムマスタ7より外注部材の発注か
ら納入までのリードタイム(外注部材納入リードタイ
ム)を読み出す。図6は外注部材納入リードタイムマス
タ7の内容をディスプレイの画面に表示させた状態を示
しており、同図中の表では左から2番目の縦欄F4に外
注部材の品番、同3番目の縦欄F5に納入先の生産工場
を示す記号、同5番目の縦欄F6に外注先を示す記号、
同10番目の縦欄F7に現時点における外注部材納入リ
ードタイム(日数)がそれぞれ示してある。例えば、品
番QGJN12PKの外注部材の内で記号S1で表され
る生産工場に納入されるものの外注部材納入リードタイ
ムが4日であることが判る。而して、生産日及び納入日
決定手段1では選出した生産工場に出荷日から出荷リー
ドタイムの日数分だけ遡った日に全ての外注部材が納入
されるように各外注先に個別に発注する。なお、この外
注部材納入リードタイムマスタ7の内容は各外注先に設
置されている端末T3からインターネットを介して送信
されるデータによって随時更新されるものである。
【0026】これまでの動作をまとめると下記のように
なる。
【0027】まず、顧客の希望納期が標準納期に一致又
は遅い場合には、図7に示すように希望納期を仮納入日
に設定して仮納入日から積送日数だけ遡った日を仮出荷
日とし、この仮出荷日から出荷リードタイム(2日)及
び外注部材納入リードタイム(4日)に1日加算した日
数だけ遡った日が受注日を越えなければ、実際に仮納入
日に製品を納入することが可能であると判断して仮納入
日を納入日に設定し、受注日を越えれば、実際に仮納入
日に製品を納入することが不可能であると判断して仮納
入日から外注部材納入リードタイムに応じた日数分だけ
遅らせた日を納入日に設定し、設定した納入日をインタ
ーネットを介して営業所の端末T1に送信して顧客に回
答する。ここで、仮出荷日から出荷リードタイム(2
日)及び外注部材納入リードタイム(4日)に1日加算
した日数だけ遡った日で判断するのは、外注先への発注
が受注日の翌日となるためである。
【0028】次に、顧客の希望納期が標準納期よりも早
い場合には、図8に示すように取り敢えず希望納期を仮
納入日に設定して仮納入日から積送日数だけ遡った日を
仮出荷日とし、この仮出荷日から出荷リードタイム及び
外注部材納入リードタイムに1日加算した日数だけ遡っ
た日が受注日を越えるか否かを判断する。通常は受注日
を越えてしまうので、仮納入日から外注部材納入リード
タイムに応じた日数分だけ遅らせた日を納入日に設定し
て顧客に回答するが、後述するように発注された製品の
品番と一致する在庫が引当可能であれば、生産リードタ
イムや外注部材納入リードタイムが短縮できることから
仮納入日を納入日に設定できる場合もある。
【0029】一方、顧客の希望納期が標準納期に一致又
は遅い場合であっても、生産工場の生産日における生産
能力が超過してしまうことがある。このときには仮生産
日を遅らせて再度生産能力が超過するか否かを判断して
超過しなくなった日を生産日に設定するか、あるいは上
述したように選び直した生産工場での生産を検討した結
果から生産日及び納入日を設定する。例えば、図9に示
すように仮生産日を1日遅らせることで生産能力が超過
しなくなれば、仮生産日、仮出荷日及び仮納入日を1日
ずつ遅らせて設定する。
【0030】生産日及び納入日が決定すると、生産指示
及び在庫引当処理手段2は組立日の2日前、例えば図2
及び図3に示すように発注日の翌日に生産日が設定され
るとすれば、実際に部品Pを組み立てる組立日が生産日
の翌日となるから、組立日の2日前である発注日当日
(図2及び図3における1日目)に在庫引当処理を実行
する。すなわち、生産指示及び在庫引当処理手段2で
は、推定在庫登録管理手段3を介して推定在庫マスタ9
の内容を読み出し、推定在庫マスタ9に記録されている
在庫品の品番と顧客から受注した生産予定の製品の品番
を比較し、在庫品の品番と合致した品番の製品について
はその在庫を引き当てて生産工場に対しては生産指示を
出さない。ここで、推定在庫マスタ9には後述するよう
に各生産工場での進捗管理に基づいて推定される在庫
(推定在庫)の品番及び数量が登録・管理されており、
各生産工場の端末T2から送信されるデータによって随
時更新される。図10は生産指示及び在庫引当処理手段
2が管理する生産管理マスタ10の内容をディスプレイ
の画面に表示させた状態を示しており、同図中の表では
左から4番目の縦欄F8に部材の品番、同5番目の縦欄
F9に発注数、同9番目の縦欄F10に生産予定数、同
10番目の縦欄F11に在庫から引き当てられる個数
(在庫引当数)、同12番目の縦欄F12に生産工場を
示す記号がそれぞれ示してある。例えば、品番QGJN
030FK2の部材には引当可能な在庫が存在しないこ
とから生産予定があり、品番QGJN045WF7Rの
部材には引当可能な在庫が存在するために生産予定に入
れずに在庫品を引き当てて出荷する。なお、組立日の2
日前(生産日の前日)に在庫引当処理を行うのは、生産
に際して部材(キャビネット本体C)を組み立てるのに
必要な部品(板パネル)Pを保管場所からピッキングす
る日数(1日)を考慮したものである。
【0031】一方、生産予定に入れられた品番の製品に
ついては生産工場に対して生産指示及び在庫引当処理手
段2により生産指示が出される。既に説明したように製
品は自社工場で生産される部材と、外注先から完成品と
して購入し出荷時にピッキングのみが行われる外注部材
とから構成されるものであり、カウンタやガス機器等の
外注部材については、生産指示及び在庫引当処理手段2
により出される生産指示に基づいて部材調達手段4が日
々変動する出荷の変更に合わせて外注部品納入リードタ
イムの日数分だけ遡った日に出荷日の推定在庫から必要
量を算出し、同じく外注部材納入リードタイムに応じた
納期を設定して外注先にオンラインで発注する。また、
自社工場で生産される部材(キャビネット本体C)に必
要な外注部材(扉D)については、生産指示及び在庫引
当処理手段2により出される生産指示に基づいて、部材
調達手段4が生産日における部品の推定在庫から必要な
数量を算出して生産日の前日までに納入されるように外
注先にオンラインで発注する。なお、本実施形態では外
注先への発注をインターネットを介してオンラインで送
信しているが、ファクシミリ等の他の手段を用いて発注
してもよい。
【0032】ところで、生産指示及び在庫引当処理手段
2では顧客からの発注を所定の件数(例えば、10件)
毎に一括りとした生産括りを設定して生産指示を出す
か、あるいは顧客から発注された製品を品番毎に一括り
とした生産括りを設定するとともに各品番毎に1日の生
産配分を指定した生産指示を出すかを選択することがで
きる。図11及び図12は生産指示及び在庫引当処理手
段2が管理する生産括り(生産バッチ)マスタ11の内
容をディスプレイの画面に表示させた内容を示してお
り、図11に示すように上段の生産方法の項目欄F13
に「P」が入力されていれば前者の件数による生産括り
が指定され、下段の件名数の項目欄F15に一括りとす
る件数(この場合では「10」)が入力され、図12に
示すように生産方法の項目欄F13に「H」が入力され
ていれば後者の品番毎による生産括りが指定され、中段
の生産配分指定の表F14中に各生産括り(バッチナン
バー)に対する生産配分(%)が入力される。
【0033】而して、顧客からの発注を所定の件数(例
えば、10件)毎に一括りとした生産括りを設定して生
産指示を出せば、一括りの生産量が固定できるために出
荷に要するスペース(出荷スペース)を抑えることがで
きるという利点があり、出荷スペースが比較的狭い生産
工場において有効である。また、顧客から発注された製
品を品番毎に一括りとした生産括りを設定するとともに
各品番毎に1日の生産配分を指定した生産指示を出せ
ば、1日の生産括りの回数が固定できるために生産工場
において生産に従事する人員が多ければ生産リードタイ
ムを短縮することができるという利点があり、基本的に
1日の労働時間の変更が困難なパートタイムの人員が多
い生産工場において有効である。
【0034】図2及び図3に示すように生産日(図2及
び図3における2日目)に生産指示及び在庫引当処理手
段2から生産工場の端末T2に対して自社生産の部材
(キャビネット本体C)を組み立てるために必要な部品
P(板パネル)を保管場所からピッキングする旨の生産
指示X1を出し、さらに生産日の翌日(図2及び図3に
おける3日目)にはピッキングされた部品Pの加工内容
及び数量を示した生産指示X2を出すとともに、生産日
の翌々日(図2及び図3における4日目)にはキャビネ
ット本体Cの組立内容を示した生産指示X3を出してお
り、生産工場においては各生産指示X1〜X3に従って
ピッキング、部品加工、組立並びに梱包が行われる。な
お、部材生産並びに外注部材の納入等の進捗管理が生産
工場に設置されているコンピュータ装置(図示せず)に
よって行われており、その進捗状況を端末T2によりイ
ンターネットを介して逐次ホストコンピュータHに送る
ようになっており、ホストコンピュータHにおいて各生
産工場における生産の進捗状況を一元的に管理できるよ
うにしてある。而して、各時点で出荷待ち状態にある完
成品及び生産予定品をその時点における推定在庫と定義
し、ホストコンピュータHの推定在庫登録管理手段3及
び推定在庫マスタ9により各生産工場毎に管理されてい
る。
【0035】さらに、出荷日の前々日(図2及び図3に
おける4日目)には、ホストコンピュータHの出荷指示
手段5が生産工場で生産実績があがった部材(キャビネ
ット本体C)と外注先から納入された外注部材(カウン
タ及びガス機器)の種類(品番)及び個数と営業所の端
末T1から受信した発注データの内容とを照合し、両者
が一致すれば、出荷日の前日(図2及び図3における5
日目)に、梱包されたキャビネット本体C及び外注先か
ら梱包された状態で納入された外注部材を件名毎に集荷
する集荷指示Yを生産工場の端末T2に対して送信する
とともに、出荷日(図2及び図3における6日目)には
納入先を記した出荷伝票Zの発行が生産工場の端末T2
に対して許可される。そして、生産工場においては出荷
日の前日に集荷した製品を出荷日の当日に出荷伝票Zに
基づいて出荷する。
【0036】上述のように本実施形態では、顧客の希望
納期に基づいて製品の生産及び出荷の日程を決定するた
め、生産から出荷までの保有期間が短縮されて在庫の保
有量を抑えることができる。また、納期の変更や発注の
取消等により生産日において生じると推定される推定在
庫の中から、受注した製品の品番と合致するものを選び
出し、合致した製品については生産指示や外注先への発
注を出さずに合致しない製品についてのみ生産指示及び
外注先への発注を出しているため、在庫の保有量を抑え
ながら納期を短縮でき、顧客の希望に応じて製品を納入
することができるという利点がある。
【0037】ところで、システムキッチンでは台所の間
口に応じて予め複数通りの寸法のものが用意されている
が、このように予め用意された寸法に一致しない寸法の
製品が特注される場合がある。このような特注品につい
ては、ホストコンピュータHの生産指示及び在庫引当処
理手段2が営業所の端末T1から受信した発注データに
含まれる寸法のデータから特注品であることを判別し、
予め用意されている品番の中で特注品に対して予め割り
当てられている特注品番を自動的に選び出し、特注品に
対して唯一の品番を別途設定するとともに、特注品番に
基づいて生産指示を出している。このため、特注品に対
して設定した唯一の品番により特注品を顧客から受注し
た件名に関連付けて管理することができ、しかも、予め
設定されている特注品番に基づいて生産指示を出すこと
で寸法間違い等の人為的なミスが生じる虞が少なくなる
という利点がある。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、製品の生産リードタ
イムを管理する生産リードタイムマスタを用い、顧客か
らの注文を受注して製品を生産する受注生産方法であっ
て、顧客の希望納期を製品の標準納期と比較して遅い方
の日程から仮納入日を設定し、この仮納入日から積送日
数を逆算して製品の生産を完了すべき仮生産日を設定す
るとともに仮生産日における生産工場での生産能力と生
産リードタイムマスタで管理する生産リードタイムとに
応じて生産日を決定し、決定した生産日に基づいて納入
日を決定するとともに決定した納入日を顧客に回答する
生産日及び納入日の決定過程と、在庫品の品番と顧客か
ら受注した生産予定の製品の品番を比較し、合致しない
品番の製品については生産工場に対して生産指示を出す
とともに合致した品番の製品については生産指示を出さ
ずに在庫引当処理を行う生産指示及び在庫引当処理過程
と、製品を構成する部材のうちで生産工場において生産
される部材の部品について生産日における部品の推定在
庫から必要な数量を算出して生産日の前日までに納入さ
れるように発注し、外部から納入されて前記部材と同時
に顧客の元に配送される外注部材について発注から納入
までのリードタイム日数分だけ遡った日に出荷日の推定
在庫から必要量を算出して発注するとともに製品の納期
が変更されたり製品の発注が取り消されたような場合に
当該製品に用いる部材並びに外注部材を推定在庫として
登録する部材調達過程と、生産された部材及び納入され
た外注部材の種類及び個数と顧客が注文した製品のデー
タを照合した結果が一致すれば前記部材及び外注部材を
出荷する出荷過程とを有することを特徴とし、顧客の希
望納期に基づいて製品の生産及び出荷の日程を決定する
ため、生産から出荷までの保有期間が短縮されて在庫の
保有量を抑えることができ、また、納期の変更や発注の
取消等により生産日において生じると推定される推定在
庫の中から、受注した製品の品番と合致するものを選び
出し、合致した製品については生産指示や外注先への発
注を出さずに合致しない製品についてのみ生産指示及び
外注先への発注を出しているため、在庫の保有量を抑え
ながら納期を短縮でき、顧客の希望に応じて製品を納入
することができるという効果がある。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記生産日及び納入日の決定過程において、前記部
材の生産及び出荷のリードタイムと、前記外注部材の品
番別の納入リードタイムと、日別及び生産工場別の生産
能力とから生産日及び納入日を決定することを特徴と
し、生産日及び納入日の誤差を減少させて確定度を向上
することができるという効果がある。
【0040】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記生産指示及び在庫引当処理過程におい
て、顧客からの発注を所定の件数毎に一括りとした生産
括りを設定し、各生産括り内では品番毎に製品を生産す
る旨の生産指示を出すことを特徴とし、一括りの生産量
が固定できるために出荷に要するスペースを抑えること
ができるという効果がある。
【0041】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記生産指示及び在庫引当処理過程におい
て、顧客から発注された製品を品番毎に一括りとした生
産括りを設定するとともに各品番毎に1日の生産配分を
指定した生産指示を出すことを特徴とし、1日の生産括
りの回数が固定できるために生産に従事する人員が多け
れば生産リードタイムを短縮することができるという効
果がある。
【0042】請求項5の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、前記生産指示及び在庫引当処理過程に
おいて、顧客から発注された製品が特注品である場合に
当該特注品に対して唯一の品番を設定し、特注品に対し
て予め割り当てられている特注品番に基づいて生産指示
を出すことを特徴とし、特注品に対して設定した唯一の
品番により特注品を顧客から受注した件名に関連付けて
管理することができ、しかも特注品番に基づいて生産指
示を出すことで人為的なミスが生じる虞が少なくなると
いう効果がある。
【0043】請求項6の発明は、顧客からの注文を受注
してから製品を生産する受注生産システムであって、顧
客の希望納期を製品の標準納期と比較して遅い方の日程
から仮納入日を設定し、この仮納入日から積送日数を逆
算して製品の生産を完了すべき仮生産日を設定するとと
もに仮生産日における生産工場での生産能力に応じて生
産日を決定し、決定した生産日に基づいて納入日を決定
するとともに決定した納入日を顧客に回答する生産日及
び納入日の決定手段と、在庫品の品番と顧客から受注し
た生産予定の製品の品番を比較し、合致しない品番の製
品については生産工場に対して生産指示を出すとともに
合致した品番の製品については生産指示を出さずに在庫
引当処理を行う生産指示及び在庫引当処理手段と、製品
を構成する部材のうちで生産工場において生産される部
材の部品について生産日における部品の推定在庫から必
要な数量を算出して生産日の前日までに納入されるよう
に発注し、外部から納入されて前記部材と同時に顧客の
元に配送される外注部材について発注から納入までのリ
ードタイム日数分だけ遡った日に出荷日の推定在庫から
必要量を算出して発注する部材調達手段と、製品の納期
が変更されたり製品の発注が取り消されたような場合に
当該製品に用いる部材並びに外注部材を推定在庫として
登録及び管理する推定在庫登録管理手段と、生産された
部材及び納入された外注部材の種類及び個数と顧客が注
文した製品のデータを照合した結果が一致すれば前記部
材及び外注部材を出荷する指示を出す出荷指示手段とを
備えたことを特徴とし、顧客の希望納期に基づいて製品
の生産及び出荷の日程を決定するため、生産から出荷ま
での保有期間が短縮されて在庫の保有量を抑えることが
でき、また、納期の変更や発注の取消等により生産日に
おいて生じると推定される推定在庫の中から、受注した
製品の品番と合致するものを選び出し、合致した製品に
ついては生産指示や外注先への発注を出さずに合致しな
い製品についてのみ生産指示及び外注先への発注を出し
ているため、在庫の保有量を抑えながら納期を短縮で
き、顧客の希望に応じて製品を納入することができると
いう効果がある。
【0044】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、生産工場における各品番毎の生産リードタイムを管
理する生産リードタイムマスタと、外注部材の各品番毎
の納入リードタイムを管理する外注部材納入リードタイ
ムマスタと、日別及び生産工場別の生産能力を管理する
生産能力マスタとを備え、前記生産日及び納入日の決定
手段は、前記生産リードタイムマスタで管理する生産リ
ードタイム、前記外注部材納入マスタで管理する外注部
材の品番別の納入リードタイム、並びに前記生産能力マ
スタで管理する日別及び生産工場別の生産能力から生産
日及び納入日を決定することを特徴とし、生産日及び納
入日の誤差を減少させて確定度を向上することができる
という効果がある。
【0045】請求項8の発明は、請求項6又は7の発明
において、前記生産指示及び在庫引当処理手段は、顧客
からの発注を所定の件数毎に一括りとした生産括りを設
定し、各生産括り内で品番毎に製品を生産する旨の生産
指示を出すことを特徴とし、一括りの生産量が固定でき
るために出荷に要するスペースを抑えることができると
いう効果がある。
【0046】請求項9の発明は、請求項6又は7の発明
において、顧客から発注された製品を品番毎に一括りと
した生産括りを設定するとともに各品番毎に1日の生産
配分を指定した生産指示を出すことを特徴とし、1日の
生産括りの回数が固定できるために生産に従事する人員
が多ければ生産リードタイムを短縮することができると
いう効果がある。
【0047】請求項10の発明は、請求項6又は7又は
8の発明において、前記生産指示及び在庫引当処理手段
は、顧客から発注された製品が特注品である場合に当該
特注品に対して唯一の品番を設定し、特注品に対して予
め割り当てられている特注品番に基づいて生産指示を出
すことを特徴とし、特注品に対して設定した唯一の品番
により特注品を顧客から受注した件名に関連付けて管理
することができ、しかも特注品番に基づいて生産指示を
出すことで人為的なミスが生じる虞が少なくなるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受注生産システムの一実施形態を
示す概略システム構成図である。
【図2】同上の動作(本発明に係る受注生産方法)の説
明図である。
【図3】同上の動作(本発明に係る受注生産方法)の説
明図である。
【図4】同上における生産リードタイムマスタの内容を
説明する説明図である。
【図5】同上における生産能力マスタの内容を説明する
説明図である。
【図6】同上における外注部材納入リードタイムマスタ
の内容を説明する説明図である。
【図7】同上の納入日及び生産日を決定する手順を説明
する説明図である。
【図8】同上の納入日及び生産日を決定する手順を説明
する説明図である。
【図9】同上の納入日及び生産日を決定する手順を説明
する説明図である。
【図10】同上における生産管理マスタの内容を説明す
る説明図である。
【図11】同上における生産バッチマスタの内容を説明
する説明図である。
【図12】同上における生産バッチマスタの内容を説明
する説明図である。
【符号の説明】
1 生産日及び納入日決定手段 2 生産指示及び在庫引当処理手段 3 推定在庫登録管理手段 4 部材調達手段 5 出荷指示手段 6 生産リードタイムマスタ 7 外注部品納入リードタイムマスタ 8 生産リードタイムマスタ 9 推定在庫マスタ 10 生産管理マスタ 11 生産バッチマスタ H ホストコンピュータ T1〜T3 端末
フロントページの続き (72)発明者 中村 賢 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5B049 BB07 CC05 CC21 CC27 CC32 EE00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の生産リードタイムを管理する生産
    リードタイムマスタを用い、顧客からの注文を受注して
    製品を生産する受注生産方法であって、顧客の希望納期
    を製品の標準納期と比較して遅い方の日程から仮納入日
    を設定し、この仮納入日から積送日数を逆算して製品の
    生産を完了すべき仮生産日を設定するとともに仮生産日
    における生産工場での生産能力と生産リードタイムマス
    タで管理する生産リードタイムとに応じて生産日を決定
    し、決定した生産日に基づいて納入日を決定するととも
    に決定した納入日を顧客に回答する生産日及び納入日の
    決定過程と、在庫品の品番と顧客から受注した生産予定
    の製品の品番を比較し、合致しない品番の製品について
    は生産工場に対して生産指示を出すとともに合致した品
    番の製品については生産指示を出さずに在庫引当処理を
    行う生産指示及び在庫引当処理過程と、製品を構成する
    部材のうちで生産工場において生産される部材の部品に
    ついて生産日における部品の推定在庫から必要な数量を
    算出して生産日の前日までに納入されるように発注し、
    外部から納入されて前記部材と同時に顧客の元に配送さ
    れる外注部材について発注から納入までのリードタイム
    日数分だけ遡った日に出荷日の推定在庫から必要量を算
    出して発注するとともに製品の納期が変更されたり製品
    の発注が取り消されたような場合に当該製品に用いる部
    材並びに外注部材を推定在庫として登録する部材調達過
    程と、生産された部材及び納入された外注部材の種類及
    び個数と顧客が注文した製品のデータを照合した結果が
    一致すれば前記部材及び外注部材を出荷する出荷過程と
    を有することを特徴とする受注生産方法。
  2. 【請求項2】 前記生産日及び納入日の決定過程におい
    て、前記部材の生産及び出荷のリードタイムと、前記外
    注部材の品番別の納入リードタイムと、日別及び生産工
    場別の生産能力とから生産日及び納入日を決定すること
    を特徴とする請求項1記載の受注生産方法。
  3. 【請求項3】 前記生産指示及び在庫引当処理過程にお
    いて、顧客からの発注を所定の件数毎に一括りとした生
    産括りを設定し、各生産括り内では品番毎に製品を生産
    する旨の生産指示を出すことを特徴とする請求項1又は
    2記載の受注生産方法。
  4. 【請求項4】 前記生産指示及び在庫引当処理過程にお
    いて、顧客から発注された製品を品番毎に一括りとした
    生産括りを設定するとともに各品番毎に1日の生産配分
    を指定した生産指示を出すことを特徴とする請求項1又
    は2記載の受注生産方法。
  5. 【請求項5】 前記生産指示及び在庫引当処理過程にお
    いて、顧客から発注された製品が特注品である場合に当
    該特注品に対して唯一の品番を設定し、特注品に対して
    予め割り当てられている特注品番に基づいて生産指示を
    出すことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の受注
    生産方法。
  6. 【請求項6】 顧客からの注文を受注して製品を生産す
    る受注生産システムであって、顧客の希望納期を製品の
    標準納期と比較して遅い方の日程から仮納入日を設定
    し、この仮納入日から積送日数を逆算して製品の生産を
    完了すべき仮生産日を設定するとともに仮生産日におけ
    る生産工場での生産能力に応じて生産日を決定し、決定
    した生産日に基づいて納入日を決定するとともに決定し
    た納入日を顧客に回答する生産日及び納入日の決定手段
    と、在庫品の品番と顧客から受注した生産予定の製品の
    品番を比較し、合致しない品番の製品については生産工
    場に対して生産指示を出すとともに合致した品番の製品
    については生産指示を出さずに在庫引当処理を行う生産
    指示及び在庫引当処理手段と、製品を構成する部材のう
    ちで生産工場において生産される部材の部品について生
    産日における部品の推定在庫から必要な数量を算出して
    生産日の前日までに納入されるように発注し、外部から
    納入されて前記部材と同時に顧客の元に配送される外注
    部材について発注から納入までのリードタイム日数分だ
    け遡った日に出荷日の推定在庫から必要量を算出して発
    注する部材調達手段と、製品の納期が変更されたり製品
    の発注が取り消されたような場合に当該製品に用いる部
    材並びに外注部材を推定在庫として登録及び管理する推
    定在庫登録管理手段と、生産された部材及び納入された
    外注部材の種類及び個数と顧客が注文した製品のデータ
    を照合した結果が一致すれば前記部材及び外注部材を出
    荷する指示を出す出荷指示手段とを備えたことを特徴と
    する受注生産システム。
  7. 【請求項7】 生産工場における各品番毎の生産リード
    タイムを管理する生産リードタイムマスタと、外注部材
    の各品番毎の納入リードタイムを管理する外注部材納入
    リードタイムマスタと、日別及び生産工場別の生産能力
    を管理する生産能力マスタとを備え、前記生産日及び納
    入日の決定手段は、前記生産リードタイムマスタで管理
    する生産リードタイム、前記外注部材納入マスタで管理
    する外注部材の品番別の納入リードタイム、並びに前記
    生産能力マスタで管理する日別及び生産工場別の生産能
    力から生産日及び納入日を決定することを特徴とする請
    求項6記載の受注生産システム。
  8. 【請求項8】 前記生産指示及び在庫引当処理手段は、
    顧客からの発注を所定の件数毎に一括りとした生産括り
    を設定し、各生産括り内で品番毎に製品を生産する旨の
    生産指示を出すことを特徴とする請求項6又は7記載の
    受注生産システム。
  9. 【請求項9】 前記生産指示及び在庫引当処理手段は、
    顧客から発注された製品を品番毎に一括りとした生産括
    りを設定するとともに各品番毎に1日の生産配分を指定
    した生産指示を出すことを特徴とする請求項6又は7記
    載の受注生産システム。
  10. 【請求項10】 前記生産指示及び在庫引当処理手段
    は、顧客から発注された製品が特注品である場合に当該
    特注品に対して唯一の品番を設定し、特注品に対して予
    め割り当てられている特注品番に基づいて生産指示を出
    すことを特徴とする請求項6又は7又は8記載の受注生
    産システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012229088A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Hitachi Ltd 物品納入計画調整支援装置および物品納入計画調整支援プログラム
WO2022230659A1 (ja) * 2021-04-27 2022-11-03 株式会社日立製作所 生産計画作成システムおよびその方法
JP7538700B2 (ja) 2020-11-20 2024-08-22 株式会社オービック 製造指示・補修指示伝票作成装置、製造指示・補修指示伝票作成方法および製造指示・補修指示伝票作成プログラム

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